JP3227966U - ベルトコンベヤにおけるリターンローラへの残渣物付着防止装置 - Google Patents

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義昭 江副
義昭 江副
山本 隆之
隆之 山本
晋治 末長
晋治 末長
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Abstract

【課題】ベルトコンベヤにおけるリターンローラへの残渣物付着防止装置において、取付作業性が良く低コストとなる残渣物付着防止装置を提供する。【解決手段】ベルトコンベヤにおけるリターンローラ5の周面に接近させてリターンローラ5の軸線に沿わせた線材9と、線材9の両端をコンベヤフレーム6側に取付金具10を介し緊張状態に支持したベルトコンベヤにおけるリターンローラ5の残渣物付着防止装置。【選択図】図2

Description

この考案は、ベルトコンベヤにおけるリターン側ベルトを支承するリターンローラの表面に残渣物が付着するのを防止する装置に関する。
ベルトコンベヤのリターン側ベルトの走行下側のベルト表面をリターンローラで支承している。
すると、通常バラ物を搬送するベルトコンベヤでは、キャリヤ側で搬送を終えた搬送物の残渣物がそのままベルトに付着してリターン側に追従して行かないように、搬送を終えた所でベルトの表面(汚染面)をクリーニング装置によってクリーニングする。
しかし殆どの場合、完全にクリーニングできていないことが多い。
そのために、多くの場合クリーニングされなかった残渣物がリターン側ベルトに付着しながら追従して行くので、ベルトと接するプーリやリターンローラの表面に付着し、異常に成長し続ける場合がある。
すると、リターンローラへの付着が全幅に対して片寄った付着になるので、ベルトの蛇行の主な原因となったり、あるいはリターンローラの破損などの原因となる以外にもローラ直下における残渣物の堆積が諸悪の根源にもなる。
上述のプーリの表面に付着した場合は、表面掻き取りクリーナ等に代表されるクリーニング装置を設けることでプーリ表面への付着(固着)を防ぐことは可能であり、またリターンローラの表面に付着した場合、リターンローラにクリーナーを併設することで、リターンローラ表面への付着残渣物を除去することができる(例えば、特許文献1参照)。
実開昭50−17983号公報
ところで、特許文献1の方式によると、各リターンローラ毎で、かつリターンローラの全幅に強靱な構造体を設置して、この構造体の全長の点在位置に帯板のクリーナの両端間の点在位置を締付金具を介し取り付けるので、取り付け作業に著しく手数がかかると共に、作業空間が著しく狭いため作業性が悪いなどの問題があり、それ以外に、構造体の設置のため大幅なコストアップになるなどの問題があった。
そこで、この考案は上述の不都合を解消したベルトコンベヤにおけるリターンローラへの残渣物付着防止装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この考案は、ベルトコンベヤにおけるリターンローラの周面に接近させて前記リターンローラの軸線に沿わせた線材と、この線材の両端をコンベヤフレーム側に取付金具を介し緊張状態に支持した構成を採用する。
以上のように、この考案のベルトコンベヤにおけるリターンローラへの残渣物付着防止装置によれば、リターンローラの外周面に付着した残渣物を、リターンローラの外周に設けてある緊張状態の線材に当接させると、線材によりリターンローラの外周面に対しはがされて落下させることができる。
このため、リターンローラの外周面に付着して堆積の続行にともなう残渣物による外径の変径によってのリターンベルトの蛇行などによる不都合をなくして、リターンベルトの安定した走行を保障する効果がある。
また、線材(ワイヤや鋼線などによる)を使用しているので、若干のたわみ状に変形することにより付着残渣物の剥離がスムーズに行うこともできる。
さらに、線材の交換などの作業も、線材の両端の取付金具により行うので、従来のドクタナイフのように鋼板の両端間の点在位置を取り付けるような狭い場所での作業が不要になる。
この考案の実施形態を示す側面図である。 リターンローラの部分を示す拡大正面図である。 同上の拡大側面図である。 線材の端の支持部分を示す拡大側面図である。 リターンローラの拡大側面図である。
次に、この考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この考案の図示のAは、ベルトコンベヤである。
上記のベルトコンベヤAは、図1に示すように、前後のヘッドプーリ1及びテールプーリ2と、このヘッドプーリ1とテールプーリ2との間に掛け渡した無端状のベルト3と、このキャリヤ側ベルト3の全長両端間に点在的(並列状)に配置して、上記ベルト3の下面(裏面)を支承するキャリヤローラ4と、上記リターン側ベルト3の全長両端間に点在的(直列状)に配置して、上記ベルト3の下面(表面)を支承するリターンローラ5とで構成されている。
なお、キャリヤローラ4は、コンベヤフレーム6上に設けたスタンド(図示省略)に交換可能にするため上方からの落とし込みにともないキャリヤローラ4のセンタ軸4′の突出端側を不回転状態に係合関係になるよう保持(公知につき保持構成の説明を省略する)するようになっており、また、リターンローラ5は、コンベヤフレーム6に設けてあるブラケット7に上方からの落とし込みにともないリターンローラ5のセンタ軸8の突出端を不回転状態に係合して保持(この保持手段は、公知につき説明を省略する)するようになっている。
また、リターンローラ5の周面軸線方向に(リターンローラ5の外周面に接触しないように)接近させて線材9を配置すると共に、この線材9の両端をコンベヤフレーム6側に前記線材9を緊張状態にして取付金具10を介し支持させてある。
この取付金具10としては、図示の場合、線材9の両端にパイプ11を嵌装して、パイプ11と線材9とを接続(溶接やかしめ手段を介し)すると共に、このパイプ11外端から突出するボルト12をコンベヤフレーム6に上端側をボルトとナットとからなる締付金具13を介し取り付けたプレート14の透孔(図示省略)に貫通させ、次いでボルト12にねじ込んだナット15の締め付けにより線材9を緊張状態に支持させるようにしたが、限定されず、その他の手段を介し線材9の両端をコンベヤフレーム6側に緊張状態に支持させて取り付けることもある。
上記のように構成すると、リターンローラ5の外周面の付着粉体や粒状体の付着物が付着し、この量の増加にともない残渣物が線材9に当接すると、この残渣物が線材9をリターン側ローラ5の周面から剥がされて落下することになる。
このため、付着残渣物によるリターン側ローラ5の周面が大きく膨出変形するのをなくして、ベルト3の安定した走行を保障する特有なクリーニング効果がある。
また、線材9としては、図示のワイヤに限定されず、例えば強靱な鋼線などであってもよい。
なお、図1、2、3及び4に示すように、リターンローラ5の設置部分の下側に、交換時のブラケット7からセンタ軸8の係合関係を解除して交換を必要とするリターンローラ5を仮置きするカゴ21を、図示のようにカゴ21の前後両辺の片側をピン22により揺動(回動)自在により支持し、もう片方をボルトとナットからなる止具23で止め、カゴ4内に交換したリターンローラ5を仮置きしたのち、止具23を取り外して、その後カゴ21を下方に回動させてカゴ21内の取り外したリターンローラ5を回収すると、取り外したリターンローラの落下にともなう事故をなくすることができる。
A ベルトコンベヤ
1 ヘッドプーリ
2 テールプーリ
3 ベルト
4 キャリアローラ
4′ センタ軸
5 リターンローラ
6 コンベヤフレーム
7 ブラケット
8 センタ軸
9 線材
10 取付金具
11 パイプ
12 ボルト
13 締付金具
14 プレート
15 ナット

Claims (1)

  1. ベルトコンベヤにおけるリターンローラの周面に接近させて前記リターンローラの軸線に沿わせた線材と、この線材の両端をコンベヤフレーム側に取付金具を介し緊張状態に支持したことを特徴とするベルトコンベヤにおけるリターンローラの残渣物付着防止装置。
JP2020002448U 2020-06-23 2020-06-23 ベルトコンベヤにおけるリターンローラへの残渣物付着防止装置 Active JP3227966U (ja)

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