JP2013252976A - ベルトクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト表面の摩耗状況や付着物の付着力に応じて柔軟にチップが追随当接し付着物を確実に掻き取り, 大きな障害物的付着物に対してはチップスティック全体をベルトの搬送方向に大きく撓ませて衝撃を緩和して破損を回避する、シンプルでコンパクトなしかも堅牢構造のベルトクリーナを提供する。
【解決手段】戻り側ベルトの下方の幅方向に配設した架台の長溝に、複数本のチップスティックを隣り合う側面を互いに摺動可能にして、その下部を挿入支持して配列したベルトクリーナにおいて、チップスティックはベルトの下面に接触してベルトの下面に付着した付着物を除去するチップと、チップの下部に突出して設けたアンカー部と、チップを支持するゴム製の弾性体スティックとからなり、アンカーは抜け防止用として、凹み又は貫通孔を形成し弾性体を食い込ませるか、ボルト又は線バネの軸材又は板バネの軸材のいずれか一つで固定しているベルトクリーナである。
【選択図】 図1

Description

本発明は原料の輸送に用いるベルトコンベアのベルト表面に付着した付着物を掻き取るベルトクリーナに関する。
火力発電所、製鉄所、化学プラント、ゴミ処理場、下水処理場などではベルトコンベアは最も効率のよい大量運搬手段であることから、各種原料、燃料、処理済み材料、廃棄物などを搬送するためにベルトコンベアが多数使用されている。一般にベルトコンベアは駆動プーリと従動プーリとの間に所定幅のゴム製ベルトをエンドレスに巻き付け、駆動プーリを回転させることによりベルトを両プーリ間で周回運動させるものである。通常搬送物はキャリアベルト(搬送側ベルト)に載せて搬送され、駆動プーリ側で払い出されリターンベルト(戻り側ベルト)となり従動プーリへ戻るが、戻り側ベルト表面に付着した搬送物(付着物)が途中で落下し、ベルト下に堆積したりリターンローラやキャリアローラを摩耗させたりする問題があった。
ベルトに搬送物が付着するとリターンベルト表面の付着物が落下し、ベルト下に堆積するが、特にリターンローラの下に選択的に落下・堆積しやすく、堆積物を放置するとリターンローラやベルトの位置まで成長しこれらを摩耗させる。また、落下物の放置は作業環境の悪化や資源の損失となるため、定期的に落下物の回収作業を実施しているが自動化も難しく多大の労力と費用がかかっている。一旦落下した落下物は回収して再利用するが、コンベアの全機長に渡って広範囲に落下するので多くの労力とコストを要している。このため、出来るだけベルトクリーナを用いて一定の場所で落下物を掻き落として効率的に回収する方法が採用されている。ベルトクリーナとしては、固定された掻き板をベルトに押し付けることにより付着物を掻き板で掻き取るスクレーパ式、ブラシをベルトに接触させるブラシ方式や高圧の流体を吹き付けて付着物を除去する洗浄方式があるが、構造が簡単なことや整備性の優れたスクレーパ方式が多用されている。
コンベアベルトは使用するにつれ徐々に摩耗するが、均一に摩耗するのではなく中央部が選択的に大きく摩耗する。従ってベルトが古くなるとベルト中央部と端部では5〜6mmの厚み差が生じる。また、100m以上の機長の長いベルトになると、コストや作業時間の制約の点からベルトの取り換えを全長に渡り一括してやらない場合もあり、中央部が大きく摩耗している古いベルトと摩耗していない新しいベルトが混在することもある。そのため、ベルトクリーナの押圧調整はベルト中央部を強く押圧するだけでは対応不可能であり、結局ベルトの幅方向に均一に押圧せざるをえない。また、ベルトのエンドレス部は経年的に剥離してエンドレス端部が剥がれてくる。この剥がれ部はベルト表面から突出するのでベルトクリーナの撓み限界を超えるとベルトクリーナを破損したり、ベルトクリーナの押圧力が大きいと逆にエンドレスの剥がれ量を助長したりしてベルト切断の要因となる。従って、ベルトクリーナはベルト表面の付着物を掻き取るために必須のアイテムではあるがまかり間違うとベルトを破損させ生産障害を起こす場合もある。このようにベルトクリーナがクリアするべき課題はたくさんあり最大公約数的に全ての課題に対応するのは極めて困難である。今まで様々な形状、機能のベルトクリーナが提案されているが未だメンテナンスフリーで掻き取り効率に優れたベルトクリーナは具現化されていない。
スクレーパ式のベルトクリーナに必要な要件は以下でありこの条件を全てクリアしないとベルトコンベアの多様な付着物に追随できない。(1)確実に、長時間にわたり付着物を掻き取ることができる。(2)変形能力が大きく強靭であり、ベルト逆転にも対応可能である。(3)掻き取り部のチップの寿命が長く調整周期や取り換え周期が長い。(4)ベルトクリーナ本体への付着物の付着がないかもしくは付着物の量が極めて少ない。(5)付着物がベルトに強固に付着している場合やエンドレスに剥がれ生じている場合、チップがベルトの搬送方向に大きく撓むことによりこれらをやり過ごすことによりベルトクリーナの破損を回避できる。(6)ベルトクリーナの構造がシンプルでコンパクトでありヘッドプーリの下部にも取り付け可能である。(7)チップの調整が容易である。(8)取り付け取り外しが容易である。(9)安価である。ベルトクリーナの以上の特性を満足しようとして従来多種多様のベルトクリーナが提案されているがそれぞれ問題あり根本的な方法は具現化されていない。
特開2002−46851号広報において、スクレーパブレードを弾性体に取り付けてベルトに押圧する方法が提案されている。この方法の問題点は以下である。(1)1枚のスクレーパブレードの幅が広いので、ベルト中央部に向けて摩耗が大きくなるようなベルトの凹凸に柔軟に追随できないので掻き取り残しが生じる。(2)スクレーパブレードの幅が広いために各弾性体の押圧力を大きくする必要があり、大きな付着物やエンドレスの剥がれを回避できないのでベルトクリーナが破損する危険性がある。
特開平8−208020号広報において、チップを支持するクリーナ部材がチップをベルトに適正な押し付け力になるように弾性的に支持部材に支持され、異常な負荷が付加された時には支持部材はベルトの搬送方向に回動可能に取り付け部材に取り付けられているベルトクリーナが提案されている。この方法では以下の問題がある。(1)チップの押し付け機構と回動機構が分離されており機構が複雑である。(2)異常な負荷がかかった際はチップが回動して回避する必要があるが、負荷を受けているチップだけでなく全チップが回動するために大きな力が必要となる。その力は負荷側から与えられるので全チップの受ける負荷が大きくなるとともに回避遅れが生じる。(3)機構部が大きくなるため掻き落とした付着物がクリーナ部材に付着しやすい。(4)クリーナ部材の構造が複雑なため構成部材が大きくなりそれに比例してチップの幅を広くせざるを得ず、チップがベルト表面に均一に圧接しないため掻き残しが発生する。
特開平11−295288号広報において、複数のチップを取り付けた複数の掻き板をベルト進行方向に対して斜めに配設し、掻き板をベルトに弾性体で押圧して支持する構造のベルトクリーナが提案されている。この方法では以下の問題がある。(1)掻き板に取り付けられた複数のチップは、ベルトとの押圧力を掻き板ごとに調整するのでチップごとの細かな調整は不可能である。(2)掻き板の押圧力はベルト幅方向の2か所に設けられた弾性体の調整で決まるので、掻き板ごとの細かな調整は不可能である。(3)チップが付着物から異常な力を受けた際に、回動機構がないのでチップが回避できずベルトクリーナ破損の危険性がある。(3)リンク機構を用いているので大きなスペースが必要でありヘッドプーリの下部に取り付けられない。(4)チップを交換する際はベルトクリーナ全体を取り外す必要があり細かな調整が困難である。
特開2002−46851号広報 特開平8−208020号広報 特開平11−295288号広報
本発明は以下の課題を解決するものである。(1)ベルト表面の摩耗状況や付着物の付着力に応じて柔軟にチップが追随して確実に付着物を掻き取ることができるようにする。そのためにはチップの幅を適正にして、チップをそれぞれ弾性体で支持するようにする。(2)チップをセラミックスや超硬金属で製作し耐摩耗性を向上させる。(3)ベルトクリーナ本体の投影面積を最小限にして、掻き落とした付着物がベルトクリーナに付着しにくいようにする。ベルトクリーナの表面にフッ素樹脂のような低付着性のコーティングを施すことにより付着物の付着を最小限にする。(4)強固な付着物やエンドレスの剥がれに対してはチップが逃げられるようにする。そのためにはチップをベルトの搬送方向に大きく撓ませてこれらの障害物をやり過ごすことによりベルトクリーナの破損を回避できるにする。(5)ベルトクリーナの構造をシンプルでコンパクトにする。複雑な機構ではなく
簡単な原理でチップを保持するようにする。また、スペースの狭いヘッドプーリの下部にも取り付け可能にする。(6)チップを1枚ずつしかも簡単に調整できるようにする。(7)ベルトクリーナの取り付け取り外しを容易にする。(8)構造をシンプルにすることにより安価に製造できるようにする。以上の課題を満足するベルトクリーナを具現化する。
本発明の特徴とするところは次の(1)、(2)に記載の通りである。
併記した符号は本発明の図面に示す実施態様の該当例の符号である。
(1)、受け台(50)で高さ調節可能に支持されベルト(30)の下方の幅方向に配設した架台(40)の長溝(45)に、複数本のチップスティック(20)を隣り合う側面を互いに摺動可能にしてその下部を挿入支持して配列したベルトクリーナにおいて、
前記チップスティック(20)は、ベルト(30)の下面に接触してベルト(30)の下面に付着した付着物を除去するチップ(21)と、チップ(21)の下部の前記ベルト(30)の進行方向の中央部から下方に突出して設けたアンカー部(21a)と、前記チップ(21)の下部を自由端部(22a)で支持し前記アンカー部(21a)を自由端部(22a)の中央部から埋め込み支持するゴム製の弾性体スティック(22)とからなり、前記アンカー(21a)は、抜け防止用として、前記弾性体スティック(22)の弾性体が入り込む凹み(21b)又は貫通孔(21c)を形成するか、或いは当該アンカー(21a)の下端面の中央部から下方に突出し前記弾性体スティック(22)の弾性体で囲まれるネジ溝付のボルト(21d)、線バネの軸材(21e)、板バネの軸材(21g)のいずれか一つを設けたことを特徴とするベルトクリーナ。
(2)、前記架台(40)の長溝(45)において、前記ベルト(30)の進行方向側に、ボルト(44)を取り付けた複数の貫通孔(41a)を有する押し側板(41)を設け、前記ベルト(30)の反進行方向側に受け側板(42)を設け、前記押し側板(41)と複数本のスティック(22)の下部との間に押さえ板(43)を設け、押さえ板(43)を前記ボルト(44)により押し込んで複数本のスティック(22)の下部(22b)を押さえ板(43)と受け側板(42)との間に挟んで固定することを特徴とする前記(1)に記載のベルトクリーナ。
本発明のベルトクリーナの効果は以下である。(1)ベルト表面の摩耗状況や付着物の付着力に応じて柔軟にチップが追随して確実に付着物を掻き取ることができる。そのためにはチップのベルト幅方向の幅を適正な大きさにして、チップをそれぞれ弾性体スティックで支持できるようにしている。(2)チップをセラミックスや超硬金属で製作しているので耐摩耗性が向上し取り替え周期や調整周期が長い。(3)ベルトクリーナ本体の投影面積を最小限にしているので、掻き落とした付着物がベルトクリーナに付着しにくい。ベルトクリーナの表面にフッ素樹脂のような低付着性のコーティングを施すことにより付着物の付着を最小限にしている。(4)チップを支持した弾性体スティックは撓みを大きくしてチップと共にベルトの搬送方向に撓むことによりベルトクリーナの破損を回避できる。(5)ベルトクリーナの構造がシンプルでコンパクトである。複雑な機構を避けて簡単な原理でチップが保持できる。スペースの厳しいヘッドプーリの下部にも取り付け可能である。(6)チップの調整が容易である。(7)ベルトクリーナの取り付け取り外しが容易である。(8)構造がシンプルであり製造コストが安価である。
本発明のベルトクリーナの実施態様の1例を示す部分断面の斜視図である。 図1に示すベルトクリーナの側面の部分断面図である。 図1に示すチップスティックの各種実施形態の縦断面図である。 図1に示すチップスティックと付着物の関係図である。 はベルトクリーナをヘッドプーリの下部に取り付けた側面図である。
本発明の実施形態の1例を図1、図2、図3、図4、図5に基づいて説明する。
本発明のベルトクリーナ10は、ベルトコンベアの戻り側のベルト30の下面に配設して前記ベルト30に付着した付着物を弾性体スティック22の先端に取り付けたチップ21で掻き取る。
前記チップ21の前記ベルト30幅方向の幅Wは、好ましくは30mm以下とし、該ベルトクリーナ10は前記チップ21にアンカー部21aを設け、ゴムからなる前記弾性体スティック22の自由端部22aに前記アンカー部21aを埋め込んでチップスティック20を形成し、該チップスティック20を前記ベルト30の幅方向に配設した架台40の上部に設けた長溝45に沿って複数を並べ、前記チップスティック20の隣り合う側面20aを互いに摺動可能にして前記弾性体スティック22の下部22bを固定したものである。
前記チップ21は、材質をセラミックス又は超硬合金である。セラミックスにはアルミナ、窒化ケイ素、ジルコニア、炭化ケイ素などを使用できる。超硬合金はWC−Co系合金、WC−TiC−Co系合金、WC−TaC−TaC−Co系合金などを使用できる。
前記弾性体スティック22は、チップ21をベルト30に押圧するための押圧力が必要であるとともにベルト30の微妙な凹凸に柔軟に追随する必要があるためにゴムを使用する。ゴムとは、天然ゴムやアクリルゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴムなどの合成ゴムを言う。
チップスティック20の弾性体スティック22の下部22bは、押し側板41と受け側板42で構成される長溝45に挿入して固定する。前記押し側板41にネジ穴付き貫通孔41aを設けこの貫通孔41aにボルト44を転動自在に取り付け、このボルト44で押さえ板43を押し付けることにより弾性体スティック22の下部22bを受け側板42に押し付けて固定している。長溝45はベルト30の幅方向に配設した架台40の上部に取り付けられている。架台40はベルトコンベアのフレーム60に固定した溝型の受け台50に差し込んで水平方向の動きを固定している。垂直方向の動きは、受け台50に取り付けたジャッキボルト51支持されている。ジャッキボルト51を調整することによりベルト30に対するチップスティック20のチップ21の押圧力を調整する。
チップスティック20はチップ21が付着物を確実に掻き取れるように、ベルト30を数ミリ程度押圧するように高さ調整する。そのため、図2に示すように、チップスティック20はチップ21とのベルトの摩擦力によりベルト30の進行方向に弾性体スティック22が撓んだ状態になり、チップ21が傾きチップ21のエッジがベルト30表面に接するので付着物を掻き取りやすくなる。図4のように大きな付着物やベルト30の剥がれや強固に付着した付着物に対しては、チップスティック20が大きく撓むことにより付着物を回避できるようにしている。撓み量Hの大きさは搬送物に応じて考慮する必要がある。撓み量Hはチップスティック20の弾性体スティック22の弾性力や長さや軸材(バネ材)21eによって自由に設計や製造が可能である。
ベルト30の表面状態はベルト30の幅方向に対して均一ではないため、チップ21の幅Wが大きすぎるとチップの全体の押圧力が不均一になり掻き取り斑が生じる。ベルト30は、その幅方向で摩耗量に差があるため厚みが均一ではないうえに、線状の掻き疵や部分的なくぼみが生じている。また、ベルト30の中央は搬送物の積載圧力が大きくなるので付着物が付着しやすくしかも強固に付着する傾向がある。従来のベルトクリーナ10はベルト30の幅方向にチップ21を分割しているタイプのものが多いが、1枚当たりのチップ21の幅Wが広いためチップ21の全面がベルト30を均一に押圧することは不可能であり当然のごとく掻き取り斑が生じていた。掻き取り斑を解消するためにチップ21の全幅Wにわたってベルト30に接触させようとするとチップ21の押圧力が大きくなるので、却ってベルト30を摩耗させたり、エンドレス部の剥がれを助長したりしてベルト30管理上の問題を生じていた。この問題を解決するにはチップ21のベルト幅方向の幅Wをできるだけ小さくしてチップ21が均一にベルト30を押圧するようすることが重要である。
そのためのチップ21のベルト幅方向の幅Wは30mm以下にすることが好ましい。30mmより大きいとベルト幅方向の摩耗や付着物の状況変化に追随できず掻き取り残しが生じる。ベルト30のくぼみや線状疵の幅は通常30mm以下が多いため、チップの幅Wは30mm以下にすればよい。また、施工上も従来のような幅広いチップ21をベルト表面に対して正確に平行を保って取り付けることが困難であり、チップ21とベルト30に隙間が生じてしまい掻き取り残しに繋がる。チップ幅Wが30mm以下であればベルト30の下面の変化に柔軟に追随可能である。チップスティック20の1本当たりの押圧力も小さく設定できるのでベルト30の摩耗やエンドレスの剥離を助長することもない。
チップスティック20の弾性体スティック22は、チップ21とベルト30との摩擦によりベルト30の進行方向に対して撓みながらチップ21で付着物を掻き取る。ベルト30駆動中はベルト30の摩耗による凹凸や付着物の厚みや付着力によりチップスティック20全体は常にベルト30の進行方向に対して小さな振幅で微振動している。さらに、付着力が強くて掻き取れない付着物やエンドレスの剥離部分はチップスティック20に大きな負荷を与えるので、チップスティック20はその分大きく撓んで過負荷をやり過ごすことが必要である。このような場合、チップスティック20は隣り合うチップスティック20に関係なく単独に撓めるほうが、大きく撓めると同時に瞬時に撓めるので大きな付着物やベルト30の剥がれを柔軟にやり過ごすことができる。このような障害物をまともに受けると大きな過負荷を受けるのでベルトクリーナ10の損傷に繋がる。また、隣のチップスティック20も他のチップスティック20の動きに左右されることなく正常な掻き取りを継続することができる。このため、隣り合うチップスティック20は互いに摺動する必要がある。隣り合うチップスティック20の側面(摺動面)20aの隙間は略ゼロがよく軽く接触している程度が望ましい。即ち、隣り合うチップスティック20の側面20aは摺動面20aとなっている。側面20a(摺動面20a)の隙間が大きくなるとこの隙間にダストが侵入し固着するのでチップスティック20の撓み運動ができなくなる。また、隣り合うチップスティック20同士でベルト幅方向への倒れを支えあう役割も有していることから、隙間が大きいと支えとしての機能を果たせなくなる。このため、チップスティック20の摺動面20aの隙間は略ゼロとして、チップスティック20同士が軽く接触してしかも円滑に摺動できるようにする。このような調整は実際に組み立てる際に摺動状況を確認しながら調整するのがよい。隙間をゼロとすることで、たとえダストが入り込んでもチップスティック20の微振動や撓みによる摺動運動によりダストは隙間から排出される。また、摺動運動による清掃効果で摺動面20aは常に清浄に保持できる。摺動面20aはお互いの摩擦力を低減するためにフッ素樹脂でコーティングしてもよい。また、チップスティック20全体にフッ素樹脂でコーティングすることにより掻き取った後のダスト付着を低減できる。
チップスティック20において、チップ21がベルト30から受ける水平方向の摩擦力によりすっぽ抜け(離脱)ないようにするためチップ21を弾性体スティック22に強固に取り付ける必要がある。そのためチップ21にはアンカー部21aを設ける。アンカー部21aはチップ21がすっぽ抜けないようにするためのものであればよく、チップ21を延長してアンカー部21aを形成してもよいしボルト21dを取り付けてアンカー部21aとしてもよい。図3(a)、図3(b)は、チップ21を凹み部21bにより延長してアンカー部21aを設けたものである。図3(c)は、チップ21にボルト21dを取り付けてアンカー部21aとしたものである。図3(c)のように、ボルト21dがアンカー部21aとして代用できる場合は、チップ21を延長して設けているアンカー部21aはなくてもよい。図3(a)はアンカー部21aに凹み21bを設けた図である。
弾性体スティック22はゴム製にするので、凹み21bの周囲のゴム(弾性体)がアンカー部21aを抑えることによりチップ21が抜けなくなる。アンカー部21aを直方体にすることによりチップ21がベルト30から受ける摩擦力によって回転するのを防止できる。図3(b)はアンカー部21aに貫通孔21cを設けている。貫通孔21cにゴムが入り込むことによりアンカー部21aを抑えるのでチップ21が抜けなくなる。図3(c)はチップ21にネジ穴21fを設けてボルト21dをねじ込んだものである。ボルト21dのネジ溝にゴムが入り込みチップ21を抜けなくしている。図3(d)はチップ21にネジ穴21fを設け先端部にネジを設けた軸材21eをねじ込んだものである。ネジ溝と軸材21eに巻きついたゴムによりチップ21を抜けなくしている。軸材21eを線バネにすることにより弾性体スティック22の弾性力を大きくすることができる。従って、弾性体スティック22の弾性力が不足するような場合は軸材21eを線バネとして利用すればよい。図3(e)はアンカー21aにスリット21hを設け、板バネ21gを挿入したものである。スリットと板バネ21gにゴムが巻きつくことによりチップ21を抜けなくしている。
チップスティック20は前後に撓むことができるので、ベルト30の逆回転に対しても追随可能である。
図2や図5に示すように、本発明のベルトクリーナ10はベルト30進行方向の幅Lを小さくできるのでスペースの狭いヘッドプーリ61の下部に配設できる。即ち、ベルトに対する投影面積が狭いので掻き取ったダストがベルトクリーナに堆積しにくい。また、ベルト30に付着物が強固にへばりつくような場合は、ベルトクリーナ10を2重、3重に配設することも可能である。ヘッドプーリ61の下部にベルトクリーナ10を配設することにより、掻き取った付着物はシュート62やホッパーの中に自動的に収納されるので付着物の清掃処理の手間が全く不要となる。
本発明において、図3(d)、図3(e)に示すように、前記チップスティック20は、前記チップ21の前記アンカー部21aにネジ穴21fもしくはスリット21hを設け、前記ネジ穴21fにネジを形成した線バネ21eをねじ込み、もしくは前記スリット21hに板バネ21gを挿入して、前記線バネ21eもしくは前記板バネ21gをゴム製の弾性体スティック22に埋め込んだベルトクリーナ10である。
図3(d)に示すように、線バネ21eをネジ穴21fにねじ込んでチップ21と連結することでチップ21を弾性体スティック22に強固に取り付けるとともに弾性体スティック22の弾性力を向上できる。図3(e)はアンカー21aにスリット21hを設けて、このスリット21hに板バネ21gを挿入したものである。板バネ21gは弾性体スティック22の弾性力を向上し、チップ21を弾性体スティック22に強固に取り付けることができる。線バネ21e、板バネ21gの材質は樹脂や金属である。
本発明において、図1、図2、図3、図4に示すように、前記チップスティック20、前記ベルト30の幅方向に配設した長溝45に押さえ板43とともに挿入し、前記長溝45の押し側板41には複数のネジ付き貫通孔41aが設けられ、該ネジ付き貫通孔41aにボルト44が転動自在に取り付けてあり、該ボルト44にて前記押さえ板43と前記弾性体スティック22の下部22bを前記長溝45の受け側板42に押し付けて固定し、前記長溝45の下部にはベルトの幅方向に架台40が配設されており、前記長溝45は前記架台40に取り付けられており、前記架台40は前記ベルト幅方向の両端に配設された溝型の受け台50に挿入され前記ベルトの進行方向に対して固定されるとともに、ジャッキボルト51で高さ方向に対して支持され、該ジャッキボルト51で前記架台40の高さ方向を調節することにより前記ベルト30に対する前記チップ21の押圧力を調整するベルトクリーナ10である。
前記架台40の長溝45にチップスティック20の弾性体ステック22の下部22bを挿入して押さえ板43で押し付けることによりチップスティック20の高さ調整が容易である。チップスティック20は単独で撓むことが必須である。そのため隣り合うチップスティック20は円滑に摺動できるように調整する。チップスティック20はチップスティック20の取り付け取り外しも容易である。ジャッキボルト51によりベルト30の外側からチップスティック20の高さ調整ができる。ベルトクリーナ10の掻き取り状態を観察しながらチップスティック20の押しつけ力を調整できる。架台40を板状にすることにより溝型の受け台50に差し込むだけで架台40の取り付けが可能である。しかもベルト30の進行方向への固定は不要である。
10:ベルトクリーナ
20:チップスティック
20a:側面(摺動面)
21:チップ
21a:アンカー部
21b:凹み部
21c:貫通孔
21d:ボルト
21e:軸材(バネ材)
21f:ネジ穴
21g:板バネ
21h:スリット
22:弾性体スティック
22a:自由端部
22b:下部
30:ベルト
40:架台
41:押し側板
41a:ネジ付き貫通孔
42:受け側板
43:押さえ板
44:ボルト
45:長溝
50:受け台
51:ジャッキボルト
60:コンベアフレーム
61:ヘッドプーリ
62:シュート
W:チップ幅
H:チップの撓み量
L:ベルト進行方向の幅

Claims (2)

  1. 受け台(50)で高さ調節可能に支持されベルト(30)の下方の幅方向に配設した架台(40)の長溝(45)に、複数本のチップスティック(20)を隣り合う側面を互いに摺動可能にしてその下部を挿入支持して配列したベルトクリーナにおいて、前記チップスティック(20)は、ベルト(30)の下面に接触してベルト(30)の下面に付着した付着物を除去するチップ(21)と、チップ(21)の下部の前記ベルト(30)の進行方向の中央部から下方に突出して設けたアンカー部(21a)と、前記チップ(21)の下部を自由端部(22a)で支持し前記アンカー部(21a)を自由端部(22a)の中央部から埋め込み支持するゴム製の弾性体スティック(22)とからなり、前記アンカー(21a)は、抜け防止用として、前記弾性体スティック(22)の弾性体が入り込む凹み(21b)又は貫通孔(21c)を形成するか、或いは当該アンカー(21a)の下端面の中央部から下方に突出し前記弾性体スティック(22)の弾性体で囲まれるネジ溝付のボルト(21d)、線バネの軸材(21e)、板バネの軸材(21g)のいずれか一つを設けたことを特徴とするベルトクリーナ。
  2. 前記架台(40)の長溝(45)において、前記ベルト(30)の進行方向側に、ボルト(44)を取り付けた複数の貫通孔(41a)を有する押し側板(41)を設け、前記ベルト(30)の反進行方向側に受け側板(42)を設け、前記押し側板(41)と複数本のスティック(22)の下部との間に押さえ板(43)を設け、押さえ板(43)を前記ボルト(44)により押し込んで複数本のスティック(22)の下部を押さえ板(43)と受け側板(42)との間に挟んで固定することを特徴とする請求項1に記載のベルトクリーナ。
JP2013196350A 2013-09-24 2013-09-24 ベルトクリーナ Active JP5458334B2 (ja)

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