JP2014043332A - ベルトクリーナ - Google Patents

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Tetsuo Harada
哲男 原田
Kazumi Daitoku
一美 大徳
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Abstract

【課題】本発明は以下の課題を解決するものである。(1)ベルト表面の摩耗状況や付着物あるいはエンドレス部の剥がれの大きさに応じてチップが柔軟に追随し、ベルトクリーナが破損したり、逆にベルトを損傷したりしないようにする。(2)チップがベルトの幅方向に均一に当接するようにして掻き落としがないようにするとともに、チップの押し付け力を均一にしてチップによるベルトの摩耗を低減する。(3)手入れを簡単にする。
【解決手段】金属製板バネの先端にチップを取り付け、チップスティックを形成し、チップスティックの幅を30mm以下にしてチップが均等にベルトに接触するようにした。また板バネの厚みを5mm以下とし、隣り合うチップと板バネを接触させることによりチップスティック間にダストが侵入しないようにした。またチップスティックにフッ素樹脂をコーティングしダスト付着を防止した。
【選択図】図1

Description

本発明は原料の輸送に用いるベルトコンベアのベルト表面に付着した付着物を掻き取るベルトクリーナに関する。
火力発電所、製鉄所、化学プラント、ゴミ処理場、下水処理場などではベルトコンベアは最も効率のよい大量運搬手段であることから、各種原料、燃料、処理済み材料、廃棄物などを搬送するためにベルトコンベアが多数使用されている。一般にベルトコンベアは駆動プーリと従動プーリとの間に所定幅のゴム製ベルトをエンドレスに巻き付け、駆動プーリを回転させることによりベルトを両プーリ間で周回運動させるものである。通常搬送物はキャリアベルト(搬送側ベルト)に載せて搬送され、駆動プーリ側で払い出されリターンベルト(戻り側ベルト)となり従動プーリへ戻るが、戻り側ベルト表面に付着した搬送物(付着物)が途中で落下し、ベルト下に堆積したりリターンローラやキャリアローラを摩耗させたりする問題があった。
ベルトに搬送物が付着するとリターンベルト表面の付着物が落下し、ベルト下に堆積するが、特にリターンローラの下に選択的に落下・堆積しやすく、堆積物を放置するとリターンローラやベルトの位置まで成長しこれらを摩耗させる。また、落下物の放置は作業環境の悪化や資源の損失となるため、定期的に落下物の回収作業を実施しているが自動化も難しく多大の労力と費用がかかっている。一旦落下した落下物は回収して再利用するが、コンベアの全機長に渡って広範囲に落下するので多くの労力とコストを要している。このため、ベルトクリーナを用いて出来るだけ一定の場所で落下物を掻き落として効率的に回収する方法が採用されている。ベルトクリーナとしては、固定された掻き板をベルトに押し付けることにより付着物を掻き板で掻き取るスクレーパ式、ブラシをベルトに接触させるブラシ方式や高圧の流体を吹き付けて付着物を除去する洗浄方式があるが、構造が簡単で整備性に優れたスクレーパ方式が一般的に多用されている。
コンベアベルトは使用するにつれ徐々に摩耗するが、均一に摩耗するのではなく中央部が選択的に大きく摩耗する。従ってベルトが古くなるとベルト中央部と端部では5〜6mmの厚み差が生じる。また、100m以上の機長の長いベルトになると、コストや作業時間の制約の点からベルトの取り換えを部分的に行う場合も多い。即ち、大きく摩耗している部分だけを切断除去して、その部分に新しいベルトを入れ込んで繋ぎ合わせて使用する方法が多用されている。そのため、ベルトは一般的に複数の接続箇所を有し、摩耗の大きなベルトと摩耗の少ないベルトが混在した状態となっている。通常、ベルトクリーナの押圧調整は摩耗の大きなベルトに合わせることになり、摩耗していないベルトは強く押し付けられることになり、ベルトクリーナの押し付け力により摩耗を促進することになる。また、ベルトのエンドレス部(ベルト同志を接続している部分)は経年的に劣化するにつれて次第に剥離してベルト表面に浮き上がってくる。この剥離した部分にベルトクリーナが突っかかるとベルトクリーナが破損したあり、逆に剥離部分をさらに拡大してベルトを切断したりする問題が生じる。従って、ベルトクリーナはベルト表面の付着物を掻き取るために必須のアイテムではあるが、取り付けミスや日常の細かな調整を怠るとベルトを摩耗させたり破損させたりして生産障害を起こす場合もある。このようなトラブルを避けるためには、ベルトクリーナが具備しなければならない機能はたくさんある。しかしながら、最大公約数的に全ての課題に対応するのは極めて困難である。今まで様々な形状、機能のベルトクリーナが提案されているが未だメンテナンスフリーで掻き取り効率に優れたベルトクリーナは具現化されていない。
スクレーパ式のベルトクリーナに必要な要件は以下でありこの条件を全てクリアしないとベルトコンベアの多様な付着物やベルトエンドレスの突出部に対応できない。(1)確実に、長時間にわたり付着物を掻き取ることができること。(2)変形能力が大きく強靭であり、ベルト逆転にも対応可能であること。(3)掻き取り部のチップの寿命が長く調整周期や取り換え周期が長いこと。(4)ベルトクリーナ本体への付着物の付着がないかもしくは付着物の量が極めて少ないこと。(5)付着物がベルトに強固に付着している場合やエンドレスに剥がれ生じている場合、チップがベルトの搬送方向に大きく撓むことによりこれらをやり過ごすことによりベルトクリーナの破損を回避できること。(6)構造がシンプルでコンパクトでありヘッドプーリの下部にも取り付け可能であること。(7)チップの高さ調整が容易であること。(8)取り付け取り外しが容易であること。(9)安価であることなどの条件が必要である。ベルトクリーナの以上の特性を満足しようとして従来多種多様のベルトクリーナが提案されているがそれぞれ問題あり根本的な方法は具現化されていない。
特開2002−46851号広報において、スクレーパブレードを弾性体に取り付けてベルトに押圧する方法が提案されている。この方法の問題点は以下である。(1)1枚のスクレーパブレードの幅が広いので、ベルト中央部に向けて摩耗が大きくなるようなベルトの凹凸に柔軟に追随できないので掻き取り残しが生じる。(2)スクレーパブレードの幅が広いために各弾性体の押圧力を大きくする必要があり、大きな付着物やエンドレスの剥がれを回避できないのでベルトクリーナが破損する危険性がある。(3)クリーナの押し付け力が大きいのでベルトの摩耗を助長する。(4)エンドレスの剥がれ部にクリーナが引っ掛かるので、エンドレスの損傷を拡大する。
特開平8−208020号広報において、チップを支持するクリーナ部材がチップをベルトに適正な押し付け力になるように弾性的に支持部材に支持され、異常な負荷が付加された時には支持部材はベルトの搬送方向に回動可能に取り付け部材に取り付けられているベルトクリーナが提案されている。この方法では以下の問題がある。(1)チップの押し付け機構と回動機構が分離されており機構が複雑である。(2)異常な負荷がかかった際はチップが回動して回避する必要があるが、負荷を受けているチップだけでなく全チップが回動するために大きな力が必要となる。その力は負荷側から与えられるので全チップの受ける負荷が大きくなるとともに回避遅れが生じる。(3)機構部が大きくなるため掻き落とした付着物がクリーナ部材に付着しやすい。(4)クリーナ部材の構造が複雑なため構成部材が大きくなりそれに比例してチップの幅を広くせざるを得ず、チップがベルト表面に均一に圧接しないため掻き取残しが発生する。
特開2001−10716号広報において、掻き取り部は剛性の高いスクレーパ取り付けられ、スクレーパは過負荷に対してダイヤフラムや作動部により回避する方法が提案されている。この方法では以下の問題がある。(1)ダイヤフラムや作動部は応答性が悪く、過負荷にたいして作動遅れが生じ、掻き取り部によってベルトを傷める、(2)掻き取り部の幅が大きいので、掻き取り部一枚当たりの押しつけ力が大きくなり、過負荷になった場合ベルトを傷める危険性が高い、(3)ダイヤフラムや作動部の断面積が大きいのでダスト付着の問題がある、(4)チップを交換する際はベルトクリーナ全体を取り外す必要があり細かな調整が困難であるなどの問題がある。
本発明者は、特願2012−002872号広報において、チップのベルト幅方向の幅を最大30mm以下とし、チップにアンカー部を設け、ゴムからなる弾性体の自由端部にアンカー部を埋め込んでチップスティックを形成し、チップスティックを戻り側ベルトの幅方向に配設した架台に複数並べ、チップスティックの隣り合う側面を互いに摺動可能にして弾性体の固定端を固定したベルトクリーナを提案した。チップのアンカー部はチップに延長部を設けて、弾性体を食いこませたり、チップにネジ材(バネ棒、ボルトなど)を捻じ込んだりして形成している。この方法では以下の問題がある。(1)弾性体をゴムで形成した場合は所要の弾性力を確保するために厚みを厚くせざるを得ないので、隣り合うチップスティック同士の接触面積が大きくなり接触面の汚染により徐々に摺動性が低下してくる、(2)金属製板バネや線バネを樹脂中にいれて弾性力を上げることによりチップスティックの厚みを薄くできるがゴム、金属、樹脂の複合体となるため薄肉化には限界がある。チップスティックの円滑な摺動によりベルトへの追随性を高めるにはチップスティックの厚みを極限まで薄くする必要がある。
特開2002−46851号広報 特開平8−208020号広報 特開2001−10716号広報 特願2012−002872号広報
本発明は以下の課題を解決するものである。(1)ベルト表面の摩耗状況や付着物の付着力に応じて柔軟にチップが追随して確実に付着物を掻き取ることができるようにする。そのためにはチップの幅を適正にして、チップをそれぞれ弾性体で支持するようにする。(2)チップをセラミックスや超硬金属で製作し耐摩耗性を向上させる。(3)ベルトクリーナ本体の投影面積を最小限にして、掻き落とした付着物がベルトクリーナに付着しにくいようにする。ベルトクリーナの表面にフッ素樹脂などの低付着性のコーティングを施すことにより付着物の付着を最小限にする。(4)強固な付着物やエンドレスの剥がれに対してはチップが大きく撓んで回避できるようにする。そのためにはチップをベルトの搬送方向に大きく撓ませてこれらの障害物を回避させる。(5)ベルトクリーナの構造をシンプルでコンパクトにする。複雑な機構ではなく簡単な原理でチップを保持するようにする。また、スペースの狭いヘッドプーリの下部にも取り付け可能にする。(6)チップを1枚ずつしかも簡単に調整できるようにする。(7)ベルトクリーナの取り付け取り外しを容易にする。(8)構造をシンプルにすることにより安価に製造できるようにする。(9)弾性体の厚みを薄くすることにより隣り合うチップスティック間にダストが侵入しないようしかつ円滑に摺動させることによりベルトへの追随性を向上させる。以上の課題を満足するベルトクリーナを具現化する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、コンベアベルトの戻り側ベルトの下部に配設して前記戻り側ベルトに付着した付着物を弾性体の先端に取り付けたチップで掻き取るベルトクリーナにおいて、前記弾性体は金属製の板バネとし、且つ該板バネと前記チップのベルト幅方向の幅は略同一とし、且つ30mm以下とし、前記板バネの厚みは5mm以下とし、前記チップと前記板バネを接合してなる複数のチップスティックを、前記ベルトの幅方向に並べ、前記チップスティックの下部を、前記ベルトの幅方向に配設した架台に固定したベルトクリーナである。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記チップスティックの配列において、隣り合う前記チップスティック同士を互いに接触せしめて取り付けているベルトクリーナである。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記チップスティックにフッ素樹脂をコーティングしたベルトクリーナである。
本発明のベルトクリーナの効果は以下である。(1)チップと板バネのベルト幅方向の幅を30mm以下の小分割にしているので、ベルト表面の摩耗状況や付着物の付着力に応じて、チップが小さな範囲でベルト表面に追随できるので確実に付着物を掻き取ることができる。(2)弾性体を金属製板バネと限定しているので、板バネの厚みを極力薄くすることができ、チップと弾性体で構成されるチップスティックとチップスティックの間に掻き取りダストが入り込むことはなくお互いの摺動性が向上しベルトへの追随性が向上する。(3)ベルトクリーナ本体の投影面積を最小限にできるので、掻き落とした付着物がベルトクリーナに付着しにくい。(4)ベルトクリーナの表面にフッ素樹脂をコーティングしているので付着物の付着を最小限にできる。(5)チップと板バネからチップスティックが個別にベルトの搬送方向に撓むことができるので、ベルトの速度に応じて瞬時に撓むことができるとともに大きく撓むことができるのでベルトクリーナの破損を回避できるとともにベルトを傷つけることがない。(6)ベルトクリーナの構造がシンプルでコンパクトであり、スペースの厳しいヘッドプーリの下部にも取り付け可能なことから掻き落としたダストの2次的な処理が不要である。(7)チップの調整が容易である。(8)ベルトクリーナの取り付け取り外しが容易である。(9)構造がシンプルであり製造コストが安価である。(10)チップをセラミックスや超硬金属で製作しているので耐摩耗性が向上し取り替え周期や調整周期を長くできるので整備性に優れている。
はベルトクリーナをベルトに取り付けた斜視図で部分断面図である。 はチップスティックの実施形態の部分断面図である。 はベルトクリーナの側面の部分断面図である。 はチップスティックと付着物の関係図である。 はベルトクリーナをヘッドプーリの下部に取り付けた図である。
本発明の実施形態を請求項と図1、図2、図3、図4、図5に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、コンベアベルト50の戻り側ベルト51の下部に配設して前記戻り側ベルト51に付着した付着物を弾性体30の先端に取り付けたチップ20で掻き取るベルトクリーナ10において、前記弾性体30は金属からなる板バネ31とし、且つ該板バネ31と前記チップ20のベルト幅方向の幅は略同一とし、且つ30mm以下とし、且つ前記板バネ31の厚みは5mm以下とし、前記チップ20と前記板バネ31を接合してなる複数のチップスティック40を、前記ベルトの幅方向に並べ、前記チップスティック40の下部40aを、前記ベルトの幅方向に配設した架台60に固定したベルトクリーナ10である。
金属製の板バネ31の材質は、バネ鋼、ステンレス鋼、黄銅、リン青銅、ベリリウム銅などを使用できる。板バネ31の厚みを薄くするほど、板バネ31と板バネ31の間にダストが蓄積しにくくなるので、長期に渡り板バネ31同士が固着することなく円滑に摺動しベルトの摩耗やダストの形状に追随することができる。そのために板バネ31の厚みは5mm以下とする。現在市中に提供されている板バネ31の材質や強度から選択すると、0.3〜5.0mmの範囲が望ましい。板バネ31の厚みが薄すぎると板バネ31の弾性力が不足する。また、摩耗や腐食で板バネ31の減肉が進行するにつれ徐々に強度不足になる。このため、板バネ31には腐食防止用の塗装や樹脂コーティングするのが望ましい。摩耗防止として溶射やクロムメッキするのが望ましい。板バネ31が厚すぎると板バネ31の間にダストが入り込み板バネ31が固着する問題が生じる。また、剛性が大きくなりすぎて板バネ31の撓みが小さくなりベルトの摩耗による凹凸や劣化したエンドレス部や強固な付着物などの突起物を回避できなくなる問題がある。チップ20と板バネ31を一体化したチップスティック40の幅は30mm以下とする。30mmより大きいとチップ20がベルトに均一に接触しないので掻き落としが不十分となる。また、板バネ31の剛性が大きくなりすぎて、撓みが小さくなり凹凸やエンドレス部や強固な付着物などの突起物を回避できなくなる問題がある。現在市中に提供されている板バネ31の材質や強度から選択すると、3〜30mmの範囲が望ましい。
板バネ31の長さは50〜500mmが望ましい。50mm以下であると撓みが小さくて強固な付着物やエンドレス部の剥がれなどの突起物を回避できない。400mm以上であると板バネ31が捩じれて戻り側ベルト51に均等に当接しなくなる。望ましくは100〜400mmである。
チップ20の材質はセラミックス製のセラミックスチップ21又は超硬合金製の超鋼チップ22である。セラミックスチップ21にはアルミナ、窒化ケイ素、ジルコニア、炭化ケイ素などを使用できる。超硬チップ22はWC−Co系合金、WC−TiC−Co系合金、WC−TaC−TaC−Co系合金などを使用できる。
チップ20と板バネ31の取り付け方は各種ある。図2にチップ20と板バネ31の取り付け方法の例を示す。図2(a)はチップ20の下部に溝20aを形成し、溝20aに板バネ31を挿入して皿ボルト23で固定している。図2(b)は図2(a)の部分断面図である。図2(c)は板状のチップ20を板バネ31に皿ボルト23で固定している。図2(d)は超鋼のチップ22を板バネ31にロウ付け24して固定している。この他にもチップ20と板バネ31はいろいろな固定方法が考えられるがいずれの方法で取り付けても本発明の範囲である。
以下にチップスティック40の取り付け方法の一例を示す。チップスティック40は架台60で支持されており、架台60は押し側板62と受け側板61と底板63で構成される。押し側板62と受け側板61で形成される長溝60aにチップスティックの下部40aを挿入し、押し側板62に取り付けた押し付けボルト64で押え板65を押し付けて、チップスティックの下部40aを押え板65と受け側板61で挟み込むことにより架台60に固定する。架台60の下部には支持板66が取り付けられている。支持板は架台を補強するとともに架台60をコンベア架台80に取り付ける役割がある。コンベアベルト50の両側のコンベア架台80には受け台70が配設されている。受け台70はベース板73を介してコンベア架台80に取り付けられている。ベース板73には2枚の差し込み用板71が取り付けられ、2枚の差し込み板71はジャッキボルト支持板72で連結され、ジャッキボルト支持板72にはジャッキボルト74が貫通状態で取り付けられている。支持板66を差し込み板71の間に挿入し、差し込み板71で戻り側ベルト51走行方向の動きを押え、ジャッキボルト74で垂直方向の動きを抑えるとともに高さ方向の調節を行う。チップ20が摩耗したらジャッキボルト74で支持板66を押し上げることにより戻り側ベルト51への押し付け力を調整する。
チップ20は付着物を確実に掻き取れるように、戻り側ベルト51を数ミリ程度押圧するように高さ調整しておく。図3に示すように戻り側ベルト51が回転すると、チップスティック40は戻り側ベルト51の進行方向に若干撓んだ状態になる。チップスティック40の撓みはコンベアベルト50の凹凸や付着物により微妙に撓み量が変化することにより常に戻り側ベルト51に同じ押し付け力を与えながら戻り側ベルト51を押し付けることができる。また、図4に示すように、大きな付着物やベルトエンドレスの剥がれ部などの大きな突起物(突起量H)がある場合は通常よりも大きく撓むことにより突起物を回避できる。従って、ベルトクリーナ10を選定する場合は想定される突起量Hに対して十分な撓み量を確保できるようにしておくのがよい。チップスティック40の撓み量はチップスティック40のバネ板31の弾性力や長さや厚みにより自由に設計・製造が可能である。
戻り側ベルト50の表面状態は幅方向に対して均一ではないため、図1に示すように、チップ20の幅Wが大きすぎるとチップ20の全体の押圧力が不均一になり掻き取り斑が生じる。戻り側ベルト51は幅方向で摩耗量に差があるため厚みが均一ではないうえに、線状の掻き疵や部分的なくぼみが生じている。また、戻り側ベルト51の中央は搬送物の積載圧力が大きくなるので付着物が付着しやすくしかも強固に付着する傾向がある。従来のベルトクリーナ10は戻り側ベルト51の幅方向にチップ20を分割しているタイプのものが多いが、1枚当たりのチップ20の幅Wが通常50〜200mmと広いためチップ20の全面が戻り側ベルト51を均一に押圧することは不可能であり当然のごとく掻き取り斑が生じていた。掻き取り斑を解消するためにチップ20の全幅Wにわたって戻り側ベルト51に接触させようとするとチップ20の押圧力が大きくなるので、却ってコンベアベルト50を摩耗させたり、エンドレス部の剥がれを助長したりしてコンベアベルト50の管理上の問題を生じていた。この問題を解決するにはチップ20のベルト幅方向の幅Wをできるだけ小さくしてチップ20が均一に戻り側ベルト51を押圧するようすることが重要である。戻り側ベルト51のくぼみや線状疵の幅は通常30mm以下であることから、チップの幅Wは30mm以下でなければならない。30mmより大きいとベルト幅方向の摩耗や付着物の状況変化に追随できず掻き取り残しが生じる。また、施工上も従来のような幅広いチップ20を戻り側ベルト51表面に対して正確に平行を保って取り付けることは不可能であり、チップ20と戻り側ベルト51に隙間が生じてしまい掻き取り残しに繋がる。チップ幅Wが30mm以下であれば戻り側ベルト51の変化に柔軟に追随可能である。チップスティック40の1本当たりの押圧力も小さく設定できるので戻り側ベルト51の摩耗やエンドレスの剥離を助長することもない。
従来のベルトクリーナ10では、チップ20は剛性の高いチップ取り付け板に取り付けられている。そして、チップ取り付け板が可撓性のある支持体に指示されている。そのため、コンベアベルト50の突起物やエンドレスの剥離部の衝突によりチップが大きな衝撃荷重を受けた場合、チップ取り付け板や可撓性のある支持体の慣性が大きいことによる回避遅れが生じ追随性が悪かった。即ち、チップ取り付け板や支持体のGD2が大きく応答性が悪いため、チップはコンベアベルト50からの衝撃力をもろに受けていた。その反作用としてベルトも大きな衝撃力を受け、ベルトの剥離や折損事故を起こしていた。本発明のベルトクリーナ10はチップ20が弾性体30に直接取り付けられているため、戻り側ベルト51からの衝撃的な負荷を瞬時に回避できる。コンベアベルト50にエンドレスの剥離部分があったり、フレキシコのような金物で接続していたりしていても、このような突起物から受ける衝撃荷重を滑らかに回避できる。
チップスティック40は戻り側ベルト51との摩擦により戻り側ベルト51の進行方向に対して撓みながら付着物を掻き取る。チップスティック40は戻り側ベルト51の摩耗による凹凸や付着物やエンドレス部の剥離に追随して、常に戻り側ベルト51の進行方向と同じ方向に小さな振幅で微振動している。さらに、付着力が強くて掻き取れない付着物やエンドレスの剥離部分はチップスティック20に大きな負荷を与えるので、チップスティック40はその分大きく撓んで過負荷をやり過ごすことができる。図4に示すように、チップスティック40は隣り合うチップスティック40に関係なく、突起物に接触するチップスティック40だけが単独に撓めるので、大きく撓めると同時に瞬時に撓めるので大きな付着物や戻り側ベルト51のエンドレス部の剥がれを柔軟にやり過ごすことができる。このような障害物をまともに受けると大きな過負荷を受けるのでベルトクリーナ10の損傷に繋がる。また、隣のチップスティック40も他のチップスティック40の動きに左右されることがないので正常な掻き取り機能を継続することができる。このため、隣り合うチップスティック40は互いに円滑に摺動する必要がある。隣り合うチップスティック40同士は隙間をゼロにする程度に軽く接触しているのが望ましい。また、隣り合うチップスティック40同士でコンベアベルト幅方向への倒れを支えあう役割も有していることから、隙間が大きいと支えとしての機能を果たせなくなる。また、チップスティック40同士の隙間にダストが堆積し成長する。このため、チップスティック40同士の隙間は略ゼロとして、チップスティック40同士が軽く接触してしかも円滑に摺動できるようにする。このような調整は実際に組み立てる際に摺動状況を確認しながら調整するのがよい。また、摺動運動による清掃効果でチップスティック40間は常に清浄に保持できる。チップスティック40間はお互いの摩擦力を低減するためにフッ素樹脂コーティングしてもよい。また、チップスティック40全体にフッ素樹脂コーティングすることにより掻き取った後のダスト付着を低減できる。
図3に示すように、本発明のベルトクリーナ10は戻り側ベルト51進行方向の幅Lをコンパクトに小さくできるので、戻り側ベルト51に対する投影面積が狭いので掻き取ったダストがベルトクリーナ40の架台60堆積しにくい。
図5に示すように、本発明のベルトクリーナ10はコンパクトな構造なのでスペースの狭いヘッドプーリ52の下部に配設できる。また、コンベアベルト51に付着物が強固にへばりつくような場合は、ベルトクリーナ10を2重、3重に配設することも可能である。ヘッドプーリ52の下部にベルトクリーナ10を配設することにより、掻き取った付着物はホッパー81の中に自動的に収納されるので、ベルトクリーナ10で掻き落とされた付着物の清掃処理の手間が全く不要となる。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、チップスティック40の配列において、隣り合うチップスティック40同士を互いに接触せしめ取り付けているベルトクリーナ10である。
チップスティック40は強く押し付けて接触させる必要はなく、チップスティック40間の隙間を単純にゼロにするだけでよい。チップスティック40同士の隙間をゼロにすることによりチップスティック40間にダストが侵入するのを防止できる。チップスティック間にダストの侵入を防ぐためには、チップスティック40の厚みはできるだけ薄くするのがよい。そのため、本発明ではチップスティック40の厚みは5mm以下としている。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、チップスティック40にフッ素樹脂をコーティングしたベルトクリーナ10である。
フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)はフッ化炭素樹脂である。フッ素樹脂は摩擦係数が小さいので、チップスティック40にフッ素樹脂をコーティングすることによりダストが付着しにくくなる。チップスティック40にダストが付着すると徐々に成長し、戻り側ベルト51とチップスティック40の間にダストが成長し正常な掻き取りができなくなる。常時ダストの付着を防止するために、チップスティック40にフッ素樹脂をコーティングすることは極めて有効である。フッ素樹脂のコーティング方法は塗布してもよいし、塗布した後焼き付けてもよい。
10:ベルトクリーナ
20:チップ
20a:溝
21:セラミックスチップ
22:超鋼チップ
23:皿ボルト
24:ロウ付け
30:弾性体
31:板バネ
40:チップスティック
40a:下部
50:コンベアベルト
51:戻り側ベルト
52:ヘッドプーリ
60:架台
60a:長溝
61:受け側板
62:押し側板
63:底板
64:ボルト
65:押え板
66:支持板
70:受け台
71:差し込み用板
72:ジャッキボルト支持板
73:ベース板
74:ジャッキボルト
80:コンベア架台
81:ホッパー
H:付着物の高さ
W:チップの幅
L:進行方向の幅

Claims (3)

  1. コンベアベルトの戻り側ベルトの下部に配設して前記戻り側ベルトに付着した付着物を弾性体の先端に取り付けたチップで掻き取るベルトクリーナにおいて、前記弾性体は金属製の板バネとし、且つ該板バネと前記チップのベルト幅方向の幅は略同一とし、且つ30mm以下とし、前記板バネの厚みは5mm以下とし、前記チップと前記板バネを接合してなる複数のチップスティックを、前記ベルトの幅方向に並べ、前記チップスティックの下部を、前記ベルトの幅方向に配設した架台に固定したことを特徴とするベルトクリーナ。
  2. 前記チップスティックの配列において、隣り合う前記チップスティック同士を互いに接触せしめて取り付けていることを特徴とする請求項1記載のベルトクリーナ。
  3. 前記チップスティックにフッ素樹脂をコーティングしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベルトクリーナ。
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