JPH10267070A - 流体封入式防振装置 - Google Patents
流体封入式防振装置Info
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- JPH10267070A JPH10267070A JP9071573A JP7157397A JPH10267070A JP H10267070 A JPH10267070 A JP H10267070A JP 9071573 A JP9071573 A JP 9071573A JP 7157397 A JP7157397 A JP 7157397A JP H10267070 A JPH10267070 A JP H10267070A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16F13/26—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
- F16F13/264—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber
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Abstract
な構造をもって有利に行うことが出来、それによって有
効な防振特性の能動的制御が実現され得る、軽量コンパ
クトな流体封入式防振装置を提供すること。 【解決手段】 流体室80の壁部の一部を構成する可動
部材50の背後に作用空気室90を形成し、該作用空気
室90に外部から負圧力を及ぼすことにより可動部材5
0を加振して流体室80に内圧変動を生ぜしめると共
に、皿ばね70を可動部材50に重ね合わせ状態で配設
し、負圧力によって変位せしめられた可動部材50に対
し、皿ばね70の弾性による復元力が、可動部材50を
原位置に復帰させる方向に及ぼされるようにした。
Description
室を備えた流体封入式防振装置に係り、特に、流体室の
内圧を制御することにより、封入流体の流動作用や圧力
変化を積極的に利用して防振効果を得るようにした流体
封入式防振装置に関するものである。
防振連結体や防振支持体等としての防振装置の一種とし
て、特開平6−294438号公報等に記載されている
ように、互いに離隔配置された第一の取付部材と第二の
取付部材を本体ゴム弾性体で連結する一方、それら第一
の取付部材と第二の取付部材の間への振動入力時に本体
ゴム弾性体の変形によって内圧変動が生ぜしめられる、
非圧縮性流体が封入された主液室を設けると共に、かか
る主液室の壁部の一部を可動部材で構成し、防振すべき
振動に対応した適当な周波数で可動部材を加振せしめて
主液室の内圧をコントロールすることにより、防振特性
を適当に調節するようにした流体封入式防振装置が、知
られている。
には、振動入力時に内圧変化が生ぜしめられる主液室に
対してオリフィス通路を通じて連通された副液室を形成
し、それら主液室と副液室をオリフィス通路を通じて相
互に連通すると共に、副液室の壁部の一部を可動部材で
構成し、該可動部材を加振せしめて副液室の内圧を調節
することにより、オリフィス通路を通じての流体の流動
を制御し、以て、オリフィス通路を通じて流動せしめら
れる流体の共振作用等の流動作用を利用したり、或いは
副液室の内圧をオリフィス通路を通じて主液室に及ぼし
て主液室の内圧を制御したりすること等によって、防振
特性を適当に調節するようにした流体封入式防振装置
も、提案されている。
において、可動部材に加振力を及ぼす加振手段として
は、従来では一般に、電磁駆動手段が採用されている
が、入力振動に対応した大きさと周波数で流体室の内圧
制御を行って有効な防振効果を得るために、可動部材の
加振力を十分に得ようとすると、コイルを含む電磁駆動
手段ひいては防振装置全体が、大型化および重量化する
ことが避けられないのであり、それ故、許容されるマウ
ントサイズを確保しつつ、要求される防振特性を実現す
ることが難しい場合があった。
を安定して得るために、コイルや永久磁石等の構成部品
を高い寸法精度で製作して組み立てなければならないこ
とから、製作に高度な技術を要し、製作性および量産性
に劣るという問題もあった。
によって、可動部材の加振を長時間に亘って連続的に行
う必要がある場合や、より大きな加振力が必要とされる
場合等では、コイルへの通電時の発熱に起因する温度上
昇や、消費電力の増大も大きな問題となるという不具合
があったのである。
明は、何れも、上述の如き事情を背景として為されたも
のであって、その解決課題とするところは、可動部材の
加振による流体室の内圧制御性を十分に確保しつつ、簡
単な構造と少ない部品点数をもって構成されて、小型化
や軽量化も有利に図られ得る、新規な可動部材の加振機
構を備えた流体封入式防振装置を提供することにある。
れも、可動部材の加振機構による発熱や消費電力の増大
等の問題が有効に解消され得て、可動部材の加振による
流体室の内圧制御を長時間に亘って連続して且つ安定し
て実施することの出来る流体封入式防振装置を提供する
ことも、目的とする。
に、請求項1に記載の発明の特徴とするところは、互い
に離隔配置された第一の取付部材と第二の取付部材を本
体ゴム弾性体で連結すると共に、非圧縮性流体が封入さ
れた流体室を形成し、該流体室の壁部の一部を可動部材
で構成せしめて、該可動部材を加振することにより、該
流体室の内圧を制御せしめて防振特性を調節するように
した流体封入式防振装置において、前記可動部材を挟ん
で前記流体室とは反対側に密閉された作用空気室を形成
せしめて、該作用空気室に対して外部から及ぼされる負
圧力に基づいて該可動部材に加振力が及ぼされるように
すると共に、かかる可動部材の少なくとも一方の側に皿
ばねを配設し、該皿ばねによって該可動部材を弾性的に
支持せしめて、前記負圧力によって変位せしめられた前
記可動部材に対して該皿ばねの弾性による復元力が及ぼ
されるようにしたことにある。
造とされた流体封入式防振装置においては、作用空気室
に負圧力を及ぼすことによって可動部材が作用空気室側
に吸引変位せしめられる一方、負圧力を軽減乃至は解除
することによって可動部材が皿ばねの弾性に基づく復元
力によって流体室側に復元変位せしめられることとな
る。それ故、作用空気室に及ぼされる負圧力を変更乃至
はON/OFFすることにより、かかる負圧力の作用に
よって可動部材が繰り返し変位せしめられて流体室に圧
力変動が及ぼされるのであり、作用空気室の負圧を制御
することによって、流体室の内圧をコントロールし、以
て、流体の流動作用や圧力制御に基づく防振効果を得る
ことが出来るのである。なお、皿ばねとしては、従来か
ら公知の皿形や平板形の金属製の板状ばね体等が好適に
採用され得、具体的材質や形状等は限定されるものでな
く、可動部材に対して、流体室側および作用空気室側の
少なくとも何れか一方の側に、少なくともそれぞれの弾
性変形が許容されるだけの間隙をもって配設されること
となる。
ては、装置内部に電磁駆動手段等のアクチュエータを組
み込むことなく、流体室の内圧コントロールを有利に行
うことが出来るのであり、従来の電磁駆動式のアクチュ
エータを備えた装置に比して、大幅な部品点数の減少と
構造の簡略化が図られて、製作性やコスト性が飛躍的に
向上されると共に、装置のコンパクト化や軽量化も有利
に達成されるのである。
は、外部の適当な負圧源を利用して流体室が圧力コント
ロールされることから、適当な負圧源さえ確保されれ
ば、長時間に亘る連続的な使用に際しても、発熱による
高温化や消費電力の増大等が問題となるようなこともな
く、目的とする防振性能を安定して得ることが出来るの
であり、特に、自動車用防振装置等として用いるような
場合には、内燃機関において負圧力を容易に得ることが
可能であることから、特別な負圧源を新たに設ける必要
もなく、流体室の内圧コントロールが有利に為され得
て、目的とする防振性能を安定して得ることができると
いった利点がある。
ては、負圧力で吸引変形された可動部材の復元変位に際
して、皿ばねの弾性に基づく復元力が可動部材に作用せ
しめられることから、皿ばねの弾性力によって可動部材
の加振力ひいては流体室の制御可能圧力が極めて有利に
確保され得て、流体室の圧力制御に基づく防振性能の向
上も有利に達成されるのである。しかも、皿ばねを用い
たことにより、装置の大型化を最小限に抑えつつ、可動
部材に対して十分な復元力を有利に付与することが出来
るといった効果もある。
に記載の発明に従う構造とされた流体封入式防振装置に
おいて、前記可動部材がゴム弾性板によって構成されて
おり、該可動部材および前記皿ばねが各外周縁部におい
て前記第二の取付部材側に支持されていると共に、それ
ら可動部材と皿ばねの各中央部分が互いに固定的に連結
されていることを、特徴とする。
造とされた流体封入式防振装置においては、可動部材を
構成するゴム弾性板の弾性力によって、負圧力で吸引変
形された可動部材の復元変位に際して、該可動部材に復
元力が及ぼされることから、可動部材による流体室の圧
力変動能力が向上されて、流体室の圧力制御に基づく防
振性能の向上が図られ得るのである。しかも、かかる可
動部材の中央部分を、皿ばねの中央部分に連結したこと
により、可動部材の弾性力と皿ばねの弾性力が、ともに
可動部材の復元力として極めて有利に作用せしめられ
て、流体室の圧力制御に基づく防振性能の向上がより有
効に達成され得るのである。
に記載の発明に従う構造とされた流体封入式防振装置に
おいて、前記皿ばねが、前記可動部材の前記流体室側に
配設されていると共に、該皿ばねに対して流体通孔が設
けられており、該可動部材の変位に際して該流体通孔を
通じての流体流動が生ぜしめられるようになっているこ
とを、特徴とする。
造とされた流体封入式防振装置においては、振動入力時
に流体通孔を通じての流体流動が生ぜしめられることか
ら、かかる流体通孔の大きさ等を適当にチューニングす
ることによって、該流体通孔を流動せしめられる流体の
共振作用等の流動作用を積極的に利用して更なる防振性
能の向上を図ることも可能となる。
乃至3の何れかに記載の発明に従う構造とされた流体封
入式防振装置において、前記皿ばねが、その内周側から
外周側に向かって周方向に傾斜して略渦巻き状に延びる
一本又は複数本のスリットを有する構造とさ8ているこ
とを、特徴とする。
造とされた流体封入式防振装置においては、渦巻き状に
延びるスリットの形状や数等を適当に変更することによ
り、皿ばねの耐久性を確保しつつ、可動部材に及ぼされ
る復元力を広い範囲に亘って容易にチューニングするこ
とが可能であり、皿ばねの交換だけによって、流体封入
式防振装置の防振性能を調節することも可能となること
から、防振性能のチューニング自由度とその容易性が有
利に向上され得る。特に、請求項3に記載の発明と請求
項4に記載の発明を併せて採用した流体封入式防振装置
においては、流体通孔をスリットによって構成せしめる
ことにより、皿ばねの耐久性と可動部材に及ぼされる復
元力を十分に確保しつつ、流体通孔を通じて流動せしめ
られる流体の流動作用に基づく防振性能のチューニング
自由度も有利に確保されるのである。
乃至4の何れかに記載の発明に従う構造とされた流体封
入式防振装置において、前記流体室が、前記本体ゴム弾
性体により壁部が構成されて振動入力時に該本体ゴム弾
性体の弾性変形に伴う内圧変動が生ぜしめられる主液室
を含んで構成されていると共に、該主液室の壁部の一部
が、前記可動部材で構成されていることを、特徴とす
る。
造とされた流体封入式防振装置においては、作用空気室
の負圧力を制御して可動部材を加振駆動することによ
り、主液室の内圧を直接的にコントロールせしめて防振
特性を制御することが出来るのである。また、特に請求
項3に記載の発明と請求項5に記載の発明を併せて採用
した流体封入式防振装置においては、可動部材の加振に
伴って、皿ばねに形成された流体通孔を通じての流体流
動が生ぜしめられることから、特別な部材を付加するこ
となく、流体の流動作用に基づいて発揮される防振効果
も利用することが出来るのである。
乃至5の何れかに記載の発明に従う構造とされた流体封
入式防振装置において、前記流体室が、前記本体ゴム弾
性体により壁部が構成されて振動入力時に該本体ゴム弾
性体の弾性変形に伴う内圧変動が生ぜしめられる主液室
と、該主液室に対してオリフィス通路を通じて連通され
た副液室を含んで構成されていると共に、該副液室の壁
部の一部が、前記可動部材で構成されていることを、特
徴とする。
造とされた流体封入式防振装置においては、作用空気室
の負圧力を制御して可動部材を加振駆動することによ
り、副液室に圧力変化が及ぼされることから、例えば振
動入力による主液室の圧力変動を考慮して入力振動に対
する適当な位相差で可動部材を加振せしめて副液室の内
圧をコントロールすることにより、オリフィス通路を通
じて流動せしめられる流体の共振作用やオリフィス通路
を通じての主液室の内圧制御に基づいて、防振特性を有
利に制御することが出来るのである。
乃至6の何れかに記載の発明に従う構造とされた流体封
入式防振装置において、前記作用空気室に及ぼされる負
圧力を、防振すべき振動の周波数に同期して変化せしめ
る空気圧制御装置が設けられていることを、特徴とす
る。
造とされた流体封入式防振装置においては、流体室の内
圧が、防振すべき入力振動に対応して制御されることに
より、流体の流動作用や流体室の内圧制御に基づく防振
効果が有効に発揮されることとなる。なお、防振すべき
振動の周波数に同期して作用空気室に及ぼされる負圧力
を変化させるためには、例えば、作用空気室を負圧源に
接続する空気圧管路上に配された圧力制御弁の作動を制
御したり、作用空気室を負圧源と大気中とに択一的に切
換接続する切換弁の作動を制御すること等によって、有
利に為され得る。また、その際、圧力制御弁や切換弁と
しては、制御を容易且つ高速で行うことが出来るよう
に、例えば電磁弁が好適に採用され得、例えば、加速度
センサ等によって検出された振動信号に基づいて、公知
のフィードバック制御や適応制御,或いはマップ制御を
行うこと等によって、作用空気室の負圧力制御が有利に
実施され得る。
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
としてのエンジンマウント10が示されている。このエ
ンジンマウント10は、互いに所定距離を隔てて対向配
置された第一の取付金具12と第二の取付金具14が、
本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されており、
第一の取付金具12がパワーユニット側に、第二の取付
金具14がボデー側に、それぞれ取り付けられることに
より、パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめ
るようになっている。そして、かかるエンジンマウント
10においては、自動車への装着状態下、第一の取付金
具12と第二の取付金具14の略対向方向(図1中、略
上下方向)に、パワーユニット荷重および防振すべき振
動が、それぞれ入力されることとなり、パワーユニット
荷重によって本体ゴム弾性体16が所定量だけ圧縮変形
せしめられるようになっている。なお、以下の説明中、
上下方向とは、原則として図1中の上下方向をいうもの
とする。
下方向に延びる略円形中実のブロック形状を有してお
り、軸方向中間部分には、径方向外方に広がる板状のス
トッパ部18が一体形成されている。また、第一の取付
金具12は、ストッパ部18よりも軸方向下側部分が、
下方に向かって次第に小径化する逆円錐台形状の保持部
20とされている一方、ストッパ部18よりも軸方向上
側部分には、上端面に開口して軸方向に延びるボルト穴
22が設けられている。そして、第一の取付金具12
は、このボルト穴22に螺着される取付ボルトによっ
て、図示しないパワーユニット側に固定的に取り付けら
れるようになっている。
弾性体16が加硫接着されている。本体ゴム弾性体16
は、全体として大径の略円錐台形状を有しており、大径
側端面に開口する凹所24が設けられている。そして、
本体ゴム弾性体16の小径側端部に対して、第一の取付
金具12の保持部20が、軸方向に差し込まれた状態で
加硫接着されている。また、本体ゴム弾性体16の大径
側端部外周面には、円筒形状の連結金具26が加硫接着
されている。
8には、軸方向上方に向かって突出する円環形状の緩衝
ゴム28が、本体ゴム弾性体16と一体形成されてい
る。そして、この緩衝ゴム28を介して、ストッパ部1
8が、図示しないボデー側の当接部に当接されることに
より、パワーユニットのボデーに対する相対変位量が制
限されるようになっている。
中間部分に形成された段差部30を挟んで、軸方向上側
が大径部32と、軸方向下側が小径部34とされた、全
体として段付の大径円筒形状を有しており、図示しない
ブラケットを介して、自動車のボデー側に固定的に取り
付けられるようになっている。また、これら大径部32
および小径部34の内周面には、それぞれ、薄肉のシー
ルゴム層36が略全面に亘って設けられている一方、小
径部34側の開口部には、シールゴム層36と一体形成
された変形容易な薄肉のゴム弾性膜38が配設されてお
り、かかる小径部34側の開口が、このゴム弾性膜38
によって流体密に閉塞されている。
2が、連結金具26に外挿せしめられ、大径部32に絞
り加工等が施されることによって、大径部32が連結金
具26に対して流体密に外嵌固定されている。これによ
り、第一の取付金具12と第二の取付金具14が、本体
ゴム弾性体16によって弾性的に連結されている。ま
た、第二の取付金具14の大径部32側の開口部が、本
体ゴム弾性体16によって流体密に覆蓋されており、そ
れによって、第二の取付金具14の内部における本体ゴ
ム弾性体16とゴム弾性膜38の対向面間に、所定の非
圧縮性流体が封入された流体室が形成されている。な
お、封入流体としては、流体の共振作用に基づく防振効
果を有効に得るために、0.1Pa・s以下の粘度を有
する水やアルキレングリコール,ポリアルキレングリコ
ール,シリコーン油等の低粘性流体が有利に採用され
る。
には、全体として略円形ブロック形状の仕切部材40が
挿入配置せしめられ、小径部34の内周面に対して流体
密に嵌着固定されている。そして、この仕切部材40に
よって、第二の取付金具14の内部に形成された流体室
が、軸方向両側に仕切られており、以て、仕切部材40
の軸方向上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で
構成されて、振動入力時に本体ゴム弾性体16の弾性変
形に基づいて内圧変化が惹起される主液室42が形成さ
れている一方、仕切部材40の軸方向下側には、壁部の
一部がゴム弾性膜38で構成されて、該ゴム弾性膜38
の変形に基づいて容積変化が容易に許容される平衡室4
4が形成されている。
方に開口する中央凹部46が形成された略厚肉の有底円
筒形状を有する外壁部材48を備えており、その中央凹
部46の底部に可動部材50が収容配置されていると共
に、該中央凹部46の開口部に厚肉円板形状の蓋部材5
2が嵌着固定されている。そして、かかる仕切部材40
は、外壁部材48の開口側周縁部に一体形成された外向
きのフランジ部53が第二の取付金具14の段差部30
に重ね合わされて本体ゴム弾性体16との間で挟持され
ることにより、第二の取付金具14に対して固定的に取
り付けられている。
は、外周面に開口して周方向に所定長さで延びる凹溝5
6が形成されており、該凹溝56が第二の取付金具14
の小径部34で覆蓋されることによって、両端部が連通
孔60,62を通じて主液室42と平衡室44にそれぞ
れ接続されて両室42,44を相互に連通し、それら両
室42,44間での内圧差に基づいて両室42,44間
での流体流動を許容する流体絞り通路58が形成されて
いる。なお、本実施形態では、この流体絞り通路58を
通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シ
ェイク等の低周波振動に対して有効な防振効果が発揮さ
れるように、流体絞り通路58の長さや断面積等が設定
されている。
た可動部材50は、外周側に向かって僅かに薄肉化する
所定厚さの略円板形状のゴム弾性板64に対して、円環
形状の嵌着リング66が外周面に固着されることによっ
て形成されている。そして、かかる可動部材50は、嵌
着リング66が外壁部材48の中央凹部46に圧入され
て流体密に嵌着固定されることにより、ゴム弾性板64
が、中央凹部46の底部において軸直角方向に広がった
状態で、且つ該中央凹部46の底面から所定量だけ離隔
して弾性変形が許容される状態で配設位置せしめられて
いる。更に、ゴム弾性板64の中央部分には、軸方向に
延びる連結軸68が略埋設状態で加硫接着されている一
方、ゴム弾性板64の上方には、所定距離を隔てて、円
板形状の皿ばね70が、軸方向に所定距離を隔てて重ね
合わされることにより、ゴム弾性板64の上面を覆うよ
うにして配設されている。そして、この皿ばね70の外
周縁部が、嵌着リング66と蓋部材52の間で挟持され
ることにより、ゴム弾性板64の外周縁部と共に、仕切
部材40を介して、第二の取付金具14によって支持さ
れている。また、皿ばね70の中心孔には、ゴム弾性板
64に固着された連結軸68の上端部がかしめ固定され
ており、それによって、ゴム弾性板64と皿ばね70
が、各中心部において互いに固定的に連結され、一体的
に変位せしめられるようになっている。
ように、径方向中間部分において、内周側から外周側に
向かって周方向に傾斜して略渦巻き状に延びるスリット
72が、周方向に互いに等間隔に3本形成された形状と
されている。換言すれば、かかる皿ばね70は、内周側
円環状部74と外周側円環状部76とが、それぞれ周方
向に傾斜して略一定幅:bで略渦巻き状に延びる3本の
帯板状の弾性板部78によって一体的に連結されてなる
形状とされている。これにより、内周側円環状部74と
外周側円環状部76が軸方向に相対的に変位せしめられ
る方向に弾性変形せしめられた際、各部位における変形
量、即ち発生応力を抑えて耐久性を有利に確保しつつ、
許容弾性変形量を大きく設定することが出来るようにな
っている。
された可動部材50と皿ばね70が互いに組み合わされ
て収容配置された外壁部材48の中央凹部46が、蓋部
材52によって流体密に覆蓋されており、それによっ
て、かかる中央凹部46内におけるゴム弾性板64と蓋
部材52の対向面間に、主液室42や平衡室44と同じ
非圧縮性流体が封入された副液室80が形成されてい
る。なお、副液室80の中央部分に配設された皿ばね7
0は、スリット72が十分に大きな開口面積をもって形
成されており、スリット72を通じての自由な流体流動
が許容されるようになっていることから、皿ばね70を
挟んだ両側部分によって実質的に単一の副液室80が構
成されている。また、蓋部材52には、外周面に開口し
て周方向に延びる周溝82が形成されており、この周溝
82が外壁部材48の周壁部54で覆蓋されることによ
って、両端部が連通孔84,86を通じて主液室42と
副液室80にそれぞれ接続されて両室42,80を相互
に連通し、それら両室42,80間での内圧差に基づい
て両室42,80間での流体流動を許容するオリフィス
通路88が形成されている。なお、本実施形態では、こ
のオリフィス通路88を通じて流動せしめられる流体の
共振作用に基づいて、アイドル振動等の高周波振動に対
して有効な防振効果が発揮されるように、オリフィス通
路88の長さや断面積等が設定されている。
は、ゴム弾性板64を挟んで副液室80と反対側に位置
せしめられた底部において、外部空間に対して密閉され
た作用空気室90が形成されている。また、外壁部材4
8の底部には、外周面から径方向に貫通して延び、中央
凹部46の底面に開口する空気給排路92が形成されて
いる。更に、この空気給排路92は、第二の取付金具1
4の小径部34に貫設された透孔94を通じて外部空間
に開口せしめられており、該透孔94を通じて、外部か
らポート部材96が空気給排路92に圧入され、透孔9
4から外方に突出した状態で固着されている。そして、
自動車へのマウント装着状態下、ポート部材96に空気
圧管路98が接続され、この空気圧管路98を通じて、
作用空気室90が、切換弁100に接続されることによ
って、該切換弁100の切換操作に従って、作用空気室
90が負圧源102と大気中とに択一的に接続されて、
作用空気室90に対して所定大きさの負圧と大気圧とが
択一的に及ぼされることとなる。それによって、切換弁
100を適当な周期で切換作動せしめることにより、作
用空気室90に周期的な空気圧変動が生ぜしめられるの
である。
0が大気中に接続された状態では、ゴム弾性板64や皿
ばね70の弾性力等に基づいて、所定形状に保持される
が、作用空気室64に負圧が及ぼされると、可動部材5
0が、ゴム弾性板64の下面に作用せしめられる負圧吸
引力によって、ゴム弾性板64や皿ばね70の弾性力に
抗して下方(作用空気室90側)に変形変位せしめられ
ることとなり、また、その状態から負圧を解除すると、
可動部材50が、ゴム弾性板64や皿ばね70の弾性に
基づく復元力によって上方(副液室80側)に復元変形
変位せしめられることとなる。その結果、可動部材50
が、切換弁100のバルブ切換操作に応じて、上下に往
復変位(振動)せしめられることとなるのである。
れることによって、副液室80の内圧が変化せしめられ
て主液室42との内圧差が積極的に生ぜしめられるので
あり、それ故、振動入力時に可動部材50を入力振動に
応じた周波数で加振して副液室80に内圧変動を生ぜし
めることにより、副液室80と主液室42の間でのオリ
フィス通路88を通じての流体流動が積極的に生ぜしめ
られる。その結果、かかるオリフィス通路88を通じて
の流体流動量が有利に確保されて、流体の共振作用等の
流動作用を利用して、主液室42の内圧制御が効率的に
為され得るのであり、それら流体流動作用や主液室42
の内圧制御に基づいて、目的とする防振効果、特に本実
施形態ではアイドリング振動等の高周波振動に対する防
振効果が、極めて有効に発揮されることとなるのであ
る。
施形態では、主液室42および平衡室44、更に副液室
80を含んで、内部に非圧縮性流体が封入された流体室
が構成されているのであり、その中で、副液室80の壁
部の一部が、ゴム弾性板64にて構成された可動部材5
0によって構成されている。また、可動部材50を加振
するために作用空気室90に及ぼす空気圧の大きさや位
相は、主液室42への圧力伝達のおくれ時間等を考慮し
て、入力振動に対する適当な位相差をもって、適当な大
きさとなるように制御されることとなるが、その制御方
法としては、例えばエラー信号が最小となるようにする
適応制御等のフィードバック制御や、予め決定された設
定値に基づくマップ制御等が、何れも採用され得る。
0においては、それ自体に電磁駆動手段等のアクチュエ
ータ部材を組み込む必要がないことから、構造が極めて
簡単で製作が容易であり、軽量でコンパクト且つ安価で
あるといった大きな利点がある。また、構造が簡単であ
ることから、耐久性や信頼性にも優れており、故障した
場合でも対処が容易であるといった利点もある。特に、
かかるエンジンマウント10では、負圧力を利用して主
液室42の圧力制御を行うことが出来ることから、内燃
機関を利用した自動車等においては、吸気系等に生ずる
負圧を負圧源102として有効に利用することが出来、
特別な駆動エネルギも必要ない。加えて、かかるエンジ
ンマウント10においては、連続的な作動に際しても通
電発熱や電力消費量の増大等が問題となるようなことが
なく、長時間に亘って安定した性能が発揮されるといっ
た利点もある。
マウント10においては、可動部材50が変形変位せし
められた際、可動部材50の上方に配された皿ばね70
の弾性力が、ゴム弾性板64の弾性力を補うように作用
せしめられて、可動部材50に対して大きな原位置への
復元力が及ぼされることとなる。それ故、作用空気室9
0に大きな負圧力を及ぼして可動部材50を吸引せしめ
た際にも、可動部材50の作用空気室90内面への張付
吸着が、皿ばね70の弾性力によって有利に防止され
て、可動部材50の作動ひいてはマウント防振特性の安
定化が図られ得るのである。また、作用空気室90への
負圧力を解除した際にも、皿ばね70の弾性力によっ
て、可動部材50が良好な応答性と大きな駆動力をもっ
て原位置に復帰する方向に変位せしめられることから、
その際にも、副液室80に対して大きな圧力変動が及ぼ
されることとなり、単に、作用空気室90に及ぼされる
負圧力を調節乃至はON/OFFするだけの簡単な制御
によって、副液室80ひいては主液室42に大きな内圧
変動を生ぜしめ、以て、極めて優れた防振効果を得るこ
とが出来るのである。
すために皿ばね70が採用されていることから、配設ス
ペースが極めて小さくて済み、コンパクトなマウントサ
イズが有利に確保されるといった大きな利点もある。特
に本実施形態では、図2に示されている如き、特定形状
のスリット72が設けられた皿ばね70が採用されてい
ることから、十分な耐久性を確保しつつ、可動部材50
のストロークを大きく設定することが可能であり、可動
部材50の加振特性ひいてはマウント防振特性のチュー
ニング自由度も大きく確保され得るのである。
においては、皿ばね70が副液室80において、該副液
室80の内部を可動部材50側とオリフィス通路88の
開口側とに仕切る状態で配設されており、可動部材50
の加振時に、皿ばね70のスリット72を通じての流体
が流通せしめられるようになっていることから、このス
リット72の大きさを適当にチューニングすることによ
って、スリット72を流通せしめられる流体の共振作用
を利用して、副液室80内に、より大きな内圧変化を生
ぜしめることも可能である。それによって、主液室42
と副液室80の内圧差の増大ひいてはオリフィス通路8
8を通じての流体流動量の増大が図られることから、流
体の流動作用に基づく防振効果の更なる向上を図ること
も可能となる。
10においては、主液室42と平衡室44の間でも、振
動入力時に惹起される内圧差に基づいて、流体絞り通路
58を通じての流体流動が生ぜしめられることから、か
かる流体の共振作用等の流動作用に基づいて、オリフィ
ス通路88を通じて流動せしめられる流体の共振作用に
基づく防振効果が発揮される周波数域とは異なる低周波
数域の入力振動に対しても、有効な防振効果が発揮され
るのであり、広い周波数域に亘って優れた防振性能が発
揮されることとなる。
められる流体の共振作用に基づく防振効果を有効に得よ
うとする場合には、流体絞り通路58を通じての流体流
動量を有利に確保するために、可動部材50を負圧吸引
や大気圧等で位置固定に保持せしめたり、或いは主液室
42と平衡室44の間に大きな内圧差が生ぜしめられる
ような位相で可動部材50を加振したりすることが有効
である。尤も、流体絞り通路58や平衡室44は、マウ
ント要求特性等に応じて採用されるものであって、必ず
しも設ける必要はない。また、マウント要求特性によっ
ては、互いに異なるチューニングが施された流体絞り通
路を複数設けることも可能である。
てきたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、
かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
ングは、防振装置への要求特性等に応じて適宜に変更可
能であり、何等限定されるものではない。具体的には、
例えば、前記実施形態において、流体絞り通路58をア
イドリング振動等にチューニングする一方、オリフィス
通路88をそれよりも更に高周波数域のこもり音等にチ
ューニングすることも可能である。
されて振動入力時に内圧変動が生ぜしめられる主液室の
壁部の一部を可動部材で構成し、可動部材を加振せしめ
て主液室に対して直接に圧力変化を及ぼすようにするこ
とも可能である。具体的には、例えば、前記実施形態に
おいて、蓋部材52を設けないで、外壁部材48の中央
凹部46内も含んで主液室42を構成することによっ
て、可動部材50の上面を主液室42に直接に露呈せし
めて、該可動部材50の加振にて主液室42に対して直
接に圧力変化を及ぼすようにすることが出来る。
42の壁部の一部を構成した場合には、主液室42内に
配設された皿ばね70におけるスリット72の大きさを
適当に調節し、該スリット72をオリフィス通路として
利用することも可能であり、それによって、特別な部材
を用いることなく、実質的にオリフィス通路によって相
互に連通された主液室と副液室が形成されることとなる
から、かかるスリット72を流通せしめられる流体の共
振作用を利用することによって、可動部材50の加振に
よって生ぜしめられる内圧変動に基づく防振効果を、一
層有利に得ることが出来るのである。
何等限定されるものでなく、要求される防振性能や耐久
性等を考慮して、各種の形状のものが採用され得る。ま
た、前記実施形態では、皿ばね70が、可動部材50に
対して流体室側に配設されていたが、それに加えて、或
いはそれに代えて、可動部材50に対して作用空気室9
0側に皿ばねを配設することも可能である。
部材と第二の取付部材が一方向だけで対向位置せしめら
れた構造の防振装置に本発明を適用したものの具体例を
示したが、その他、本発明は、軸部材と、該軸部材の径
方向外方に所定距離を隔てて配設された筒部材とによっ
て、第一の取付部材と第二の取付部材が構成されると共
に、それら軸部材と筒部材の径方向対向面間に本体ゴム
弾性体を介装せしめることによって、全体として筒形状
をもって形成された、FF型自動車用エンジンマウント
やボデーマウント,サスペンションブッシュ等として好
適に用いられる防振装置等に対しても、適用可能であ
る。
ジンマウントに本発明を適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、自動車用ボデーマウントやデフ
マウント、或いは自動車以外の各種装置用の防振装置等
に対して、何れも同様に適用可能であることは、勿論で
ある。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施形態が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
1乃至7に記載の発明に従う構造とされた流体封入式防
振装置においては、何れも、負圧力の作用で可動部材を
変位させることにより流体室が圧力制御されることか
ら、装置内部に電磁駆動手段等を組み込むことなく、流
体の流動作用や圧力制御作用等を利用した防振性能の能
動的制御が有利に実現され得るのであり、それ故、部品
点数の減少と構造の簡略化が図られて、製作性やコスト
性が向上されると共に、装置のコンパクト化や軽量化も
有利に達成され得るのである。
ては、負圧力によって変位せしめられた可動部材に対し
て、皿ばねの弾性力が、原位置への復元力として作用せ
しめられることから、負圧力の解除や軽減による可動部
材の原位置側への復帰時にも、可動部材に対する駆動力
が有利に確保されることとなり、流体室に大きな内圧変
動を生ぜしめて、極めて優れた防振性能を得ることが出
来るのである。加えて、可動部材に復元力を及ぼすため
に皿ばねを採用したことにより、配設ペースが小さくて
済み、上述の如き防振性能の向上効果が、コンパクトな
マウントサイズを維持しつつ達成されるといった大きな
利点もある。
を示す縦断面説明図である。
ばねを示す平面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに離隔配置された第一の取付部材と
第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結すると共に、非
圧縮性流体が封入された流体室を形成し、該流体室の壁
部の一部を可動部材で構成せしめて、該可動部材を加振
することにより、該流体室の内圧を制御せしめて防振特
性を調節するようにした流体封入式防振装置において、 前記可動部材を挟んで前記流体室とは反対側に密閉され
た作用空気室を形成せしめて、該作用空気室に対して外
部から及ぼされる負圧力に基づいて該可動部材に加振力
が及ぼされるようにすると共に、かかる可動部材の少な
くとも一方の側に皿ばねを配設し、該皿ばねによって該
可動部材を弾性的に支持せしめて、前記負圧力によって
変位せしめられた前記可動部材に対して該皿ばねの弾性
による復元力が及ぼされるようにしたことを特徴とする
流体封入式防振装置。 - 【請求項2】 前記可動部材がゴム弾性板によって構成
されており、該可動部材および前記皿ばねが各外周縁部
において前記第二の取付部材側に支持されていると共
に、それら可動部材と皿ばねの各中央部分が互いに固定
的に連結されている請求項1に記載の流体封入式防振装
置。 - 【請求項3】 前記皿ばねが、前記可動部材の前記流体
室側に配設されていると共に、該皿ばねに対して流体通
孔が設けられており、該可動部材の変位に際して該流体
通孔を通じての流体流動が生ぜしめられるようになって
いる請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。 - 【請求項4】 前記皿ばねが、その内周側から外周側に
向かって周方向に傾斜して略渦巻き状に延びる一本又は
複数本のスリットを有する構造とされている請求項1乃
至3の何れかに記載の流体封入式防振装置。 - 【請求項5】 前記流体室が、前記本体ゴム弾性体によ
り壁部が構成されて振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾
性変形に伴う内圧変動が生ぜしめられる主液室を含んで
構成されていると共に、該主液室の壁部の一部が、前記
可動部材で構成されている請求項1乃至4の何れかに記
載の流体封入式防振装置。 - 【請求項6】 前記流体室が、前記本体ゴム弾性体によ
り壁部が構成されて振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾
性変形に伴う内圧変動が生ぜしめられる主液室と、該主
液室に対してオリフィス通路を通じて連通された副液室
を含んで構成されていると共に、該副液室の壁部の一部
が、前記可動部材で構成されている請求項1乃至5の何
れかに記載の流体封入式防振装置。 - 【請求項7】 前記作用空気室に及ぼされる負圧力を、
防振すべき振動の周波数に同期して変化せしめる空気圧
制御装置が設けられている請求項1乃至6の何れかに記
載の流体封入式防振装置。
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