JPH06294438A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH06294438A
JPH06294438A JP7944193A JP7944193A JPH06294438A JP H06294438 A JPH06294438 A JP H06294438A JP 7944193 A JP7944193 A JP 7944193A JP 7944193 A JP7944193 A JP 7944193A JP H06294438 A JPH06294438 A JP H06294438A
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JP
Japan
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vibration
liquid chamber
permanent magnet
pressure receiving
leaf spring
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JP7944193A
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Inventor
Hiroshi Kojima
宏 小島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振装置の製造コストを低減すると共に耐久
性を向上する。 【構成】 車体16へ載置される下部取付台12と外筒
26との間に、鋼製の板ばね24が挟着される。板ばね
24の受圧液室45側中央部に永久磁石94がこの永久
磁石94の磁力により吸着される。電磁石50が下部取
付台12に取付られている。この電磁石50は、上面が
板ばね24の下面から所定寸法離間しており、板ばね2
4に対向する部分が極となる。従って、永久磁石94が
電磁石50と吸引、反発して板ばね24が振動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は能動型制御を行う防振装
置に係り、特にエンジン振動の車体への伝達を阻止する
ための防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンは防振装置によって車
体へ支持されており、この防振装置がエンジン振動の車
体への伝達を阻止している。このような防振装置の一例
として、図5に示すような防振装置が提案されていて、
この図に基づき従来の防振装置を説明する。
【0003】この図に示す防振装置は、弾性体228の
変形により内容積が変化する受圧液室245に、制限通
路247を介して副液室244が連結されている。さら
に、受圧液室245の下側に受圧液室245の隔壁とな
る板ばね224が取り付けられ、エンジンあるいは車体
にこの防振装置を取り付けるための取付部材212に板
ばね224を振動させる電磁石250が取り付けられて
いる。
【0004】このような構造の防振装置においては、搭
載されたエンジンが作動して振動が発生した場合、弾性
体228の変形及び液室244、245間を連通する制
限通路247内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収すると
共に、電磁石250が発生する電磁力により板ばね22
4を振動させて、受圧液室245の液圧が上昇しないよ
うにし、高い周波数の振動が入力しても動ばね定数を上
昇させずに振動を吸収している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような防振装置
では、振動部材となる板ばね224を振動させる際に、
電磁石250から板ばね224側に加えられる磁束の磁
路を形成する必要から、ねじ止めによって鉄等で形成さ
れる強磁性体296を板ばね224に固定していた。
【0006】従って、防振装置の製造に際しては、板ば
ね224に強磁性体296をねじ止めるために大きな労
力を要し、結果として、製造コストが上昇するという欠
点が存在する。また、強磁性体296を板ばね224に
ねじ止める際に形成された取り付け孔226により板ば
ね224の強度が低下して、耐久性が低くなる虞を有し
ていた。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、製造コストを
低減すると共に耐久性を向上することができる防振装置
を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に設けられる弾性体と、前記弾性体を隔
壁の一部として振動発生時に拡縮する受圧液室と、前記
受圧液室に制限通路を介して連結される副液室と、前記
受圧液室の隔壁の他の一部を構成すると共に可撓性を有
する振動部材と、前記振動部材に磁力により固着される
永久磁石と、前記振動部材と対向して位置し且つ磁力の
変化により前記振動部材を永久磁石と一体的に振動させ
る加振力を発生するアクチュエータと、前記アクチュエ
ータに接続され且つ振動受部の振動の振幅を検出して前
記アクチュエータを駆動する制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の防振装置は、第1の取付部材または第
2の取付部材の一方を振動発生部である例えばエンジン
へ連結し、他方を振動受部へ連結して使用する。
【0010】この防振装置にエンジン振動が入力する
と、弾性体が変形して受圧液室が拡縮する。この結果、
受圧液室内部の液体が制限通路を介して副液室との間を
行き来して減衰力が発生し、エンジン振動が吸収され
る。
【0011】一方、振動受部の振動の振幅が小さくなる
ように、アクチュエータが制御手段によって制御されて
駆動し、アクチュエータから発生する磁力を変化させて
振動部材を振動させる。従って、受圧液室の隔壁の一部
を構成する振動部材が振動して、受圧液室内の液圧の上
昇を抑える。
【0012】この結果、振動の周波数が上がって制限通
路が目詰まり状態となっても、振動部材が振動して受圧
液室内の液圧の上昇を抑えるので動ばね定数が上昇する
ことはなく、高周波数の振動を確実に吸収することがで
きる。
【0013】この振動部材の振動に際して、可撓性を有
する振動部材に永久磁石がその磁力により固着されてい
る為、アクチュエータ側の磁極の連続的な変化に伴って
永久磁石が吸引、反発され、永久磁石と振動部材とが一
体的に振動する。
【0014】従って、強磁性体を振動部材に取り付ける
替わりに、永久磁石をその磁力により振動部材に固着し
たため、取り付けに際しての際の労力が低減されると共
に、取り付け用の孔を設ける必要が無くなって防振装置
の耐久性が向上することとなった。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る防振装置の第1実施例を
図1及び図2に示し、これらの図に基づき第1実施例を
説明する。
【0016】図1に示すように、この防振装置本体10
には、第1の取付部材としてのカップ状をした下部取付
台12が備えられている。この下部取付台12の底板1
2Bは円板状とされ、下面には取付ボルト14が立設さ
れている。底板12Bの周囲は円筒状の立壁部12Aと
され、上端部には半径方向外方に延びるフランジ部12
Cが形成されている。
【0017】本実施例では、この下部取付台12が自動
車の車体16へ載置され、前記取付ボルト14へナット
18が螺合されることによって車体16に固定されてい
る。
【0018】一方、下部取付台12のフランジ部12C
の上部にはリング状の支持金具90が位置し、これらの
間に一対のOリング88を介して円板状に形成された振
動部材である鋼製の板ばね24が挟着されている。
【0019】そして、この板ばね24の受圧液室45側
中央部には、例えば下側をS極とすると共に円板状に形
成された永久磁石94が、この永久磁石94の磁力によ
り板ばね24及び後述のヨーク82と引き合って、吸着
されている。さらに、永久磁石94の磁力により吸着さ
れて永久磁石94に固着されると共に鉄等の材料により
構成される強磁性体96が、この永久磁石94の上部側
及び外周側を覆っている。
【0020】板ばね24の外側には、板ばね24と同軸
的に外筒26が配設されている。外筒26は、上側へ行
くにしたがって内外径が拡大されており、内周側に環状
の弾性体28が加硫接着されている。弾性体28の一部
は外筒26の内周下端近傍まで薄肉状に延設されてい
る。
【0021】外筒26の下端部にはフランジ部26Aが
設けられており、フランジ部26Aの外周側が内側に絞
られて、前記下部取付台12のフランジ部12Cとの間
で板ばね24及び支持金具90を挟持している。
【0022】弾性体28の中央には固着部30が配設さ
れている。固着部30は、カップ状とされ、上端にはフ
ランジ部30Bが形成されており、円筒部30Aの外周
面からフランジ部30Bの一部にかけて前記弾性体28
が加硫接着されている。
【0023】固着部30の上側には第2の取付部材とし
ての空気室形成部32が配設されている。
【0024】空気室形成部32は、略ハット状に形成さ
れており、下端のフランジ部32Aが固着部30のフラ
ンジ部30Bの外周でかしめ固定されている。
【0025】固着部30と空気室形成部32との間に
は、ダイヤフラム34が配設されており、ダイヤフラム
34の周縁部は前記固着部30のフランジ部30Bと空
気室形成部32のフランジ部32Aとの間に挟持されて
いる。
【0026】空気室形成部32とダイヤフラム34との
間は空気室36とされており、内部は必要に応じて外気
と連通される。また、空気室形成部32の外側軸芯部に
はエンジン側の取り付け用とされる取付ボルト38が立
設されている。
【0027】この空気室形成部32にはエンジン52が
取り付けられたブラケット40が載置されており、ブラ
ケット40を貫通した取付ボルト38にはナット42が
螺合されている。
【0028】固着部30とダイヤフラム34との間は副
液室44とされており、固着部30と板ばね24との間
は、受圧液室45とされている。固着部30の内部に
は、下側が封止された円筒状の通路形成部材46が嵌合
されて固定されている。この通路形成部材46の外周側
には、制限通路47を構成する溝部46Aが形成され、
この制限通路47の一端側が受圧液室45に繋がり、他
端側が副液室44に繋がっている。この為、制限通路4
7が受圧液室45と副液室44とを連通している。
【0029】なお、これら受圧液室45、副液室44の
内部にはエチレングリコール等の液体が充填されてい
る。
【0030】また、下部取付台12には、コイル84が
巻き付けられたボビン86を内蔵したヨーク82が収納
されており、これらコイル84、ボビン86及びヨーク
82等により電磁石50が構成されている。従って、ア
クチュエータとしての電磁石50が下部取付台12に取
付られている。この電磁石50は、上面が前記板ばね2
4の下面から所定寸法離間しており、板ばね24に対向
する部分が極となる。
【0031】以上より、この可撓性を有する板ばね24
が、下部取付台12と対向して位置すると共に受圧液室
45の下部側の隔壁を構成し、電磁石50により中央部
寄りが上下して、受圧液室45内の圧力上昇を防止す
る。
【0032】この一方、図2に示すように、エンジン5
2にはエンジンの爆発パルスを検出するパルスセンサ5
4が取り付けられている。このパルスセンサ54は波形
整形器56、生成手段の一部を構成する周波数変換器5
7を介して生成手段の他の一部を構成する補正正弦波発
生器58に接続されている。波形整形器56は、爆発パ
ルスを所定の矩形状のパルスに整形する。また、周波数
変換器57は波形整形器56からのパルスの周波数を所
定の周波数に変換することができる。
【0033】一方、自動車の車体16には、車体16の
振動の振幅を検出する振動検出センサとしての振動セン
サ60が取り付けられている。なお、振動センサ60と
しては、加速度センサ等を用いることができる。
【0034】次に、補正正弦波発生器58の詳細を説明
する。補正正弦波発生器58は、比較器61、基準発信
器62、基準パルス発生器64及び変調器68を備えて
いる。
【0035】基準発信器62は、基準パルス発生器64
と変調器68とに接続されている。この基準発信器62
は所定周波数の正弦波を出力する。
【0036】基準パルス発生器64は、基準発信器62
の正弦波と同一周期の基準パルスを出力する。
【0037】この基準パルス発生器64は、波形整形器
56と変調器68とに接続された比較器61に接続され
ている。比較器61は、波形整形器56から出力された
波形整形後の爆発パルスの周期と基準発信器62の基準
パルスの周期とを比較して比較信号を変調器68に出力
する。
【0038】変調器68は、基準発信器62から出力さ
れた正弦波の周期を比較器61の比較信号に基づいて変
調して変調した正弦波を出力する。
【0039】変調器68には、制御手段の一部を構成す
る位相調整器70が接続されており、この位相調整器7
0は変調器68から出力された正弦波の位相を所定量ず
らす。
【0040】位相調整器70には、制御手段の他の一部
を構成する増幅器72が連結されており、増幅器72は
位相調整器70から出力された正弦波の振幅を増幅して
電磁石50のコイル84に出力する。
【0041】増幅器72には、制御手段のさらに他の一
部を構成するゲインコントローラ74が連結されてい
る。このゲインコントローラ74には前述した振動セン
サ60が接続されており、車体の振動振幅を零とするよ
うに増幅器72のゲインを調整する。
【0042】次に本実施例の作用を説明する。エンジン
52の振動が防振装置本体10に入力すると、振動は空
気室形成部32及び固着部30を介して弾性体28へ伝
わり、これによって弾性体28が弾性変形して受圧液室
45が拡縮する。受圧液室45が拡縮すると、内部の液
体が制限通路47を介して受圧液室45と副液室44と
の間を行き来し、液体が制限通路47内で共振すること
によって大きな減衰力が発生する。これによって、エン
ジン振動が吸収される。
【0043】また、防振装置本体10では、受圧液室4
5の液圧が上昇しないように板ばね24の振動が制御さ
れるので、制限通路47の中を液体が流れなくなるよう
な高い周波数の振動が入力しても動ばね定数が高くなる
ことはなく、周波数の高い振動を吸収することができ
る。
【0044】次に、板ばね24を振動させるための制御
について詳細を以下に説明する。エンジン52が4サイ
クル4気筒エンジンであり、爆発の周期と同一周期のエ
ンジン振動を吸収したい場合には、エンジン回転2次成
分に着目して板ばね24の振動を制御する。
【0045】ここで、エンジンの回転数と発生振動数と
の比、つまりクランクシャフト1回転に対して何回の振
動が起こるかを回転次数といい、例えば、回転数300
0rpmの時、100Hz の振動が発生したとすれば、
その回転次数は2次(100÷(3000÷60)=2
次)である。そして、爆発による回転力の変化の周期
は、例えば、4サイクル単気筒エンジンの場合にはクラ
ンク軸2回転で1サイクルである。すなわち、エンジン
が4サイクル4気筒エンジンである場合には、クランク
シャフト1回転に対して2回の振動(クランクシャフト
2回転に対して4回の爆発であるため)が起こるため、
回転次数は2次となる。
【0046】パルスセンサ54で検出されたエンジンの
爆発パルスは、波形整形器56に入力され所定の矩形状
のパルスに整形されて出力される。波形整形器56から
出力されたパルスは周波数変換器57を介して補正正弦
波発生器58へ出力される。
【0047】エンジン52が4サイクル4気筒エンジン
であり、爆発の周期と同一周期のエンジン振動はクラン
クシャフト1回転に対して2回の振動をおこすので、回
転次数は2次である。エンジン52が4サイクル4気筒
エンジンである場合には、爆発パルスは、クランクシャ
フト1回転に対して2回であるため周波数変換器57で
波形整形器56から出力されたパルスの周波数変換を行
わないようにする。
【0048】一方、基準発信器62は所定周波数の正弦
波を発生し、この正弦波が基準パルス発生器64と変調
器68とに入力される。基準パルス発生器64は基準発
信器62の正弦波と同一周期の基準パルスを発生し、こ
の基準パルスが比較器61に入力される。比較器61
は、エンジンの爆発パルスの周期と基準パルスの周期と
の比較をして比較信号を出力し、この比較信号が変調器
68に入力される。変調器68は、基準発信器62から
出力された正弦波を比較信号に基づいて変調し、エンジ
ンの爆発パルスと同一周期とし、変調された正弦波が位
相調整器70に入力される。
【0049】位相調整器70は、エンジン振動と電磁力
とが同期するように変調器68から出力された正弦波の
位相を調整する。
【0050】一方、ゲインコントローラ74は、車体1
6の振動の振幅を0(車体の振動を最小にするため)と
するように増幅器72のゲインを調整する。
【0051】これによって、エンジンの爆発によって生
じる振動に応じて、板ばね24が受圧液室45の圧力上
昇を抑えるように振動して防振装置本体10の動ばね定
数の上昇を抑えることができる。したがって、エンジン
振動の車体側への伝達を効果的に阻止することができ
る。また、上記構成によりエンジン回転数の変化、即ち
エンジン振動の周波数の増減に追従して受圧液室45の
圧力上昇を抑えることができるため、本実施例の防振装
置本体10は広範囲な周波数にわたる振動を確実に吸収
することができる。
【0052】さらに、板ばね24の振動に際しては、永
久磁石94がその磁力により可撓性を有する板ばね24
に固着されている為、増幅器72から正弦波の電流が入
力される電磁石50側の磁極の連続的な変化に伴って、
永久磁石94が吸引、反発され、永久磁石94と板ばね
24とが一体的に振動することとなる。
【0053】すなわち、一定と成っている永久磁石94
の磁極に対して、交流の電流が流れる電磁石50の磁極
はS極とN極との間で連続的に変化し、磁束が図1の実
線の向きと点線の向きとで連続的に変わる。この為、永
久磁石94及び板ばね24が電磁石50に対して、吸
引、反発を繰り返して、板ばね24を振動させる。この
際、強磁性体96が永久磁石94を覆っている為、強磁
性体96も板ばね24と一体的に振動すると共に、電磁
石50の磁束の磁路を形成する。
【0054】以上より、強磁性体のみを板ばね24に取
り付ける替わりに、永久磁石94をその磁力により板ば
ね24に固着したため、取り付けに際しての際の労力が
低減されると共に、取り付け用の孔を設ける必要が無く
なって防振装置本体10の耐久性が向上することとなっ
た。
【0055】次に、本発明に係る防振装置の第2実施例
を図3に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一に
符号を付し、重複した説明を省略する。
【0056】本実施例を表す図3に示すように、板ばね
24の電磁石50側中央部には、円板状に形成された永
久磁石102がこの永久磁石102の磁力により吸着さ
れており、さらに、板ばね24の受圧液室45側中央部
には、板ばね24を通過する永久磁石102の磁力によ
り強磁性体104が吸着されて位置している。
【0057】一方、固着部30の内部には、下側が封止
された薄肉の円筒状に形成された通路形成部材106が
嵌合されて固定されている。この通路形成部材106の
下部外周側には、制限通路107を構成する凹部106
Aが形成され、この制限通路107の一端側が受圧液室
45に繋がり、他端側が副液室44に繋がっている。こ
の為、制限通路107が受圧液室45と副液室44とを
連通している。
【0058】以上より、本実施例でも板ばね24に永久
磁石102及び強磁性体104が永久磁石102の磁力
により固着されている。この為、電磁石50側の磁極の
連続的な変化に伴って永久磁石102が吸引、反発さ
れ、永久磁石102及び強磁性体104と板ばね24と
が、一体的に振動する。
【0059】次に、本発明に係る防振装置の第3実施例
を図4に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例及び第2実施例で説明した部材と同一の
部材には同一に符号を付し、重複した説明を省略する。
【0060】本実施例を表す図4に示すように、板ばね
24の受圧液室45側中央部には、円板状に形成された
永久磁石112がこの永久磁石112の磁力により吸着
されており、さらに、永久磁石112の磁力により吸着
されて永久磁石112に固着された強磁性体114が、
この永久磁石112の上部側及び外周側を覆っている。
そして、電磁石50の板ばね24側中央部には、円板状
に形成された永久磁石116がこの永久磁石116の磁
力により吸着されて固着されている。
【0061】以上より、本実施例では、電磁石50にも
永久磁石116が固着されている為、電磁石50の磁力
が強化され、電磁石50側の磁極の連続的な変化に伴っ
て永久磁石112がより強く吸引、反発され、永久磁石
112及び強磁性体114と板ばね24とが、一体的に
振動する。
【0062】なお、上記実施例では、アクチュエータを
有する下部取付台12を車体側に取り付けるような構造
としたが、この逆に下部取付台12をエンジン側に取り
付けるような構造としてもよい。つまり、アクチュエー
タは第1の取付部材あるいは第2の取付部材のいずれの
側に位置してもよい。そして、実施例では、振動部材を
板ばね24としたが、例えば、ゴム等の弾性を有した支
持材を介して取り付けられた振動板のようなものであっ
てもよい。
【0063】一方、第1実施例では、エンジンの爆発パ
ルスを検出するためにパルスセンサ54を用いている
が、点火時期を演算するマイクロコンピュータをパルス
センサとして用い、点火時期を爆発パルスとして利用し
てもよく、また、クランクシャフトの回転角度やカムシ
ャフトの回転角度を検出する角度位置検出センサをパル
スセンサとして用いてもよい。
【0064】また、第1実施例において、パルスセンサ
54、波形整形器56、周波数変換器57、補正正弦波
発生器58及び位相調整器70等を用いたが、これらを
用いずに、単に、振動センサ60からの信号に基づき、
増幅器72及びゲインコントローラ74により、車体の
振動振幅を零とするように調整する機構としてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
造コストを低減すると共に耐久性を向上することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置本体の断面
図である。
【図2】本発明の第1実施例のブロック図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る防振装置本体の断面
図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る防振装置本体の断面
図である。
【図5】従来技術に係る防振装置本体の断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置本体 12 下部取付台(第1の取付部材) 24 板ばね(振動部材) 28 弾性体 32 空気室形成部(第2の取付部材) 44 副液室 45 受圧液室 46 通路形成部材 47 制限通路 50 電磁石(アクチュエータ) 70 位相調整器(制御手段) 72 増幅器(制御手段) 74 ゲインコントローラ(制御手段) 94 永久磁石 102 永久磁石 112 永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方
    に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と
    前記第2の取付部材との間に設けられる弾性体と、前記
    弾性体を隔壁の一部として振動発生時に拡縮する受圧液
    室と、前記受圧液室に制限通路を介して連結される副液
    室と、前記受圧液室の隔壁の他の一部を構成すると共に
    可撓性を有する振動部材と、前記振動部材に磁力により
    固着される永久磁石と、前記振動部材と対向して位置し
    且つ磁力の変化により前記振動部材を永久磁石と一体的
    に振動させる加振力を発生するアクチュエータと、前記
    アクチュエータに接続され且つ振動受部の振動の振幅を
    検出して前記アクチュエータを駆動する制御手段とを備
    えたことを特徴とする防振装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992833A (en) * 1997-03-25 1999-11-30 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled vibration damping device having pneumatically oscillated member partially defining fluid chamber

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992833A (en) * 1997-03-25 1999-11-30 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled vibration damping device having pneumatically oscillated member partially defining fluid chamber

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