JP2002276724A - 防振装置用のエア切換バルブとそれを用いた防振装置 - Google Patents

防振装置用のエア切換バルブとそれを用いた防振装置

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JP2002276724A
JP2002276724A JP2001073794A JP2001073794A JP2002276724A JP 2002276724 A JP2002276724 A JP 2002276724A JP 2001073794 A JP2001073794 A JP 2001073794A JP 2001073794 A JP2001073794 A JP 2001073794A JP 2002276724 A JP2002276724 A JP 2002276724A
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air
vibration
passage
cooling passage
chamber
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JP2001073794A
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Kazuhiko Kato
和彦 加藤
Masaaki Hamada
真彰 濱田
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの通電時における発熱に起因する温度
上昇を抑えつつ、防振すべき振動に対応した周波数や位
相で空気圧変動を高精度に且つ安定して制御することの
出来る、新規な構造の防振装置用のエア切換バルブを提
供すること。 【解決手段】 防振装置用のエア切換バルブ10に配設
されるソレノイドコイル26の中芯部分を軸方向に貫通
する中央冷却通路18を設ける一方、かかるソレノイド
コイル26の外周面上に外周冷却通路48を設けて、該
外周冷却通路48に対して冷却用空気を強制的に流通せ
しめるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、空気圧によって防振特性を調節
乃至は制御するようにした防振装置に用いられるエア切
換バルブと、それを用いた防振装置に係り、特に、自動
車用のエンジンマウントやボデーマウント,制振器等の
防振装置において好適に採用されるエア切換バルブと、
それを用いた防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、防振対象部材に装着される防振
装置の一種として、空気圧の制御によって防振特性を調
節乃至は制御するようにしたマウント装置や制振装置が
提案されており、前者の空気圧制御式マウント装置の例
としては、例えば特開平10−184770号公報等に
開示のものがあり、後者の空気圧制御式制振装置の例と
しては、例えば特開平10−169705号公報等に開
示のものがある。
【0003】より具体的には、特開平10−18477
0号公報等に記載の空気圧制御式のマウント装置は、例
えば、相互に連結されることにより振動伝達系を構成す
る振動源側部材および防振対象部材の一方に固定される
第一の取付部材と、それら振動源側部材および防振対象
部材の他方に固定される第二の取付部材を、本体ゴム弾
性体で弾性的に連結すると共に、本体ゴム弾性体によっ
て壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された流
体室を形成し、更に流体室の壁部の別の一部を変位可能
な加振板で構成して、該加振板を挟んで流体室と反対側
に作用空気室を形成せしめて、この作用空気室に空気圧
変動を及ぼすことによって流体室の圧力を制御して防振
特性を制御するようにした構造とされている。また、特
開平10−169705号公報等に記載の空気圧制御式
の制振装置は、例えば、防振対象部材に固定される固定
部材に対して、所定質量のマス部材を、支持ゴム弾性体
を介して弾性支持せしめると共に、該支持ゴム弾性体に
よって壁部の一部が構成された作用空気室を形成して、
この作用空気室に空気圧変動を及ぼすことによって防振
対象部材に制振力を及ぼすようにした構造とされてい
る。
【0004】そして、このような空気圧制御式の防振装
置においては、一般に、作用空気室に空気を給排する空
気管路上にエア切換バルブを配設し、作用空気室に負圧
と大気を交互に及ぼして、防振すべき振動に対応した周
波数および位相を有する空気圧変動を作用空気室に生ぜ
しめることにより、防振すべき振動に対して積極的乃至
は相殺的な防振効果を発揮し得るようになっており、作
用空気室に生ぜしめる空気圧変動の周波数や位相を、防
振すべき振動に応じて適当に調節することによって、複
数の乃至は広い周波数域の振動に対しても有効な防振効
果を得ることが可能となることから、例えば、自動車用
のエンジンマウントやボデーマウントの他、車室フロア
用制振器や排気管用制振器などへの適用が検討されてい
る。
【0005】ところで、これら空気圧制御式の防振装置
において有効な防振効果を得るためには、作用空気室に
及ぼされる空気圧変動を防振すべき振動に対応した周波
数や位相で高精度に制御する必要があることから、作用
空気室に空気を給排する空気管路上に配設されて作用空
気室を負圧源と大気に交互に接続切換するエア切換バル
ブとして、一般に、コイルへの通電によって生ぜしめら
れる磁力や電磁力の作用によって弁体を駆動せしめて、
作用空気室に接続された空気通路を負圧源と大気に切換
制御するようにした、コイルを用いた電気駆動式のもの
が、好適に採用されている。
【0006】しかしながら、かかる従来構造のエア切換
バルブを採用すると、コイルへの通電に伴う熱の発生が
避けられず、特に、防振装置の使用条件や要求特性等に
よって、弁体の駆動による空気通路の切換制御を長時間
に亘って連続的に行う場合や、弁体の駆動に大きな力が
必要とされる場合、またインピーダンスの高くなる高周
波電流をコイルに通電する場合等において、コイルへの
通電に伴う発熱に起因する温度上昇が大きくなるという
問題があった。そして、かかるコイルの発熱によって、
エア切換バルブにおける弁体やハウジング等を構成する
ゴム材や合成樹脂材等の耐久性に問題が発生するおそれ
があり、また、コイルの通電抵抗が大きくなって発生力
の低下や消費電流の増大等の不具合が発生するおそれが
あったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、コイルの通電時における発熱に起因する温
度上昇を抑えつつ、防振すべき振動に対応した周波数や
位相で空気圧変動を高精度に且つ安定して制御すること
の出来る、新規な構造の防振装置用のエア切換バルブと
それを用いた新規な構造の防振装置を提供することにあ
る。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0009】本発明の第一の態様は、コイルへの通電に
よって駆動される弁体を備えており、防振装置に形成さ
れた作用空気室に空気圧変動を及ぼすための空気管路上
に配設されて、かかる弁体により、該作用空気室に接続
された空気室側管路を負圧源と大気に対して択一的に且
つ交互に切換接続するようにした防振装置用のエア切換
バルブにおいて、前記コイルの中芯部分を軸方向に貫通
する中央冷却通路を設けて、該中央冷却通路内に、前記
空気室側管路を大気に接続せしめる大気連通路を形成す
る一方、該コイルの外周面上に外周冷却通路を設けて、
該外周冷却通路に対して冷却用空気を強制的に流通せし
めるようにした防振装置用のエア切換バルブを、特徴と
する。
【0010】このような本態様に従う構造とされた防振
装置用のエア切換バルブにおいては、コイルの内周面側
と外周面側から強制的に冷却することにより、コイルの
通電時の発熱に起因する温度上昇を効果的に抑えること
が出来る。それ故、かかるエア切換バルブにあっては、
コイルの温度上昇に起因する切換バルブの耐久性や作動
特性への悪影響が軽減乃至は回避されて、良好なる耐久
性が実現され得ると共に、コイルへの通電により安定し
た空気通路の切換作動特性が発揮され得るのである。
【0011】従って、このような本態様に係るエア切換
バルブを防振装置に採用すれば、防振装置の作用空気室
に対して、防振すべき振動に応じた空気圧変動を、高精
度に且つ安定して及ぼすことが可能となるのであり、以
て、目的とする防振性能をより有効に且つ安定して得る
ことが可能となるのである。
【0012】特に、本態様に係るエア切換バルブにおい
ては、コイルの中央冷却通路を、防振装置の作用空気室
を大気に接続せしめる大気連通路として利用したことに
より、作用空気室に空気圧変動を及ぼす際に、かかる中
央冷却通路を通じて外気が強制的に流通せしめられるこ
ととなる。従って、かかるエア切換バルブにおいては、
作用空気室の空気圧制御機構を巧く利用して中央冷却通
路に冷却用空気の流れを効率的に且つ簡単な構造をもっ
て発生させて、優れた冷却効率を得ることが出来るので
ある。
【0013】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた防振装置用のエア切換バルブに
おいて、前記中央冷却通路を前記外周冷却通路に接続せ
しめて、前記空気室側管路が、該中央冷却通路から該外
周冷却通路を通じて、大気に接続されるようにしたこと
を、特徴とする。このような本態様においては、中央冷
却通路だけでなく、外周冷却通路も、防振装置の作用空
気室を大気に接続せしめる大気連通路として利用されて
いることから、作用空気室に空気圧変動を及ぼす際に、
それら中央冷却通路と外周冷却通路の両方を通じて外気
が強制的に流通せしめられることとなるのであり、それ
故、作用空気室の空気圧制御機構をより巧く利用して、
コイルを簡単な構造で一層効率的に冷却することが可能
となるのである。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた防振装置用のエア切換バルブに
おいて、前記外周冷却通路を前記中央冷却通路から独立
形成して、前記弁体による前記空気室側管路の負圧源と
大気への切換作動状態から独立して、該外周冷却通路に
対して連続的乃至は断続的に冷却用空気を流通せしめる
ようにしたことを、特徴とする。このような本態様に係
るエア切換バルブにおいては、外周冷却通路が中央冷却
通路から独立形成されていることから、例えば、外周冷
却通路を作用空気室へのエア給排路から独立形成して、
外周冷却通路を通じて、常時、冷却用空気を流通せしめ
ることも可能となるのであり、それによって、コイルに
対する冷却効果の更なる向上が可能となる。
【0015】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされた防振装置用の
エア切換バルブにおいて、前記中央冷却通路を、前記コ
イルの中芯部分に貫通配置せしめた強磁性材からなる金
属管体によって形成する一方、前記弁体に対して強磁性
材又は永久磁石によって形成された駆動力作用部材を固
設すると共に、該駆動力作用部材を前記中央冷却通路を
形成する金属管体の軸方向一方の側に離隔配置して、前
記コイルへの通電により、該駆動力作用部材に対して、
該金属管体を介しての駆動力が及ぼされるようにしたこ
とを、特徴とする。このような本態様においては、強磁
性材からなる金属管体によってコイルの中芯部分の透磁
率が向上されること等によって、コイルへの通電によっ
て弁体に及ぼされる駆動力を一層効率的に得ることが可
能となり、コイルに通電する電流も低減されることか
ら、発熱量の更なる抑制も図られ得る。
【0016】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に従う構造とされた防振装置用の
エア切換バルブにおいて、前記中央冷却通路の軸方向一
方の開口部に対して所定距離を隔てて対向位置する開口
部を備えた空気通路を形成して該空気通路を前記負圧源
に接続することにより負圧源側空気通路とすると共に、
それら中央冷却通路と負圧源側空気通路の両開口部間に
おいて、前記空気室側管路が開口連通せしめられた接続
領域を形成し、該接続領域における該中央冷却通路と該
負圧源側空気通路の開口部間に前記弁体を変位可能に配
設せしめて、該弁体を該中央冷却通路および該負圧源側
空気通路の何れか一方の開口部に圧接させて該一方の開
口部を閉塞せしめる付勢手段を設けると共に、前記コイ
ルへの通電によって、該弁体を該付勢手段に抗して変位
せしめて該中央冷却通路および該負圧源側空気通路の他
方の開口部に圧接させて該他方の開口部を閉塞せしめる
ことにより、前記空気室側管路を、前記接続領域を通じ
て、前記中央冷却通路と前記負圧源側空気通路に対して
択一的に切換接続せしめるようにしたことを、特徴とす
る。このような本態様においては、作用空気室に対して
負圧と大気を交互に及ぼして圧力変動を生ぜしめ得るエ
ア切換バルブが、コイルへの通電によって直線的に弁体
を往復駆動せしめるようにした簡単な構造をもって有利
に実現され得るのである。なお、本態様に係るエア切換
バルブにおいて、付勢手段としては、例えば、耐熱性や
耐久性を考慮して、金属製の板ばねやコイルスプリング
等が好適に採用される。
【0017】さらに、本発明は、相互に連結されること
により振動伝達系を構成する振動源側部材および防振対
象部材の一方に固定される第一の取付部材と、それら振
動源側部材および防振対象部材の他方に固定される第二
の取付部材を、本体ゴム弾性体で弾性的に連結すると共
に、該本体ゴム弾性体によって壁部の一部が構成されて
非圧縮性流体が封入された流体室を形成し、更に該流体
室の壁部の別の一部を変位可能な加振板で構成して、該
加振板を挟んで該流体室と反対側に作用空気室を形成せ
しめて、該作用空気室に空気圧変動を及ぼすことによっ
て前記流体室の圧力を制御して防振特性を制御するよう
にした能動型防振用マウントにおいて、前記作用空気室
に接続された空気管路上に前記第一乃至第五の何れかの
態様に従う構造とされたエア切換バルブを配設せしめ
て、該エア切換バルブのコイルへの通電を制御すること
により、該作用空気室を前記負圧源と大気に択一的に且
つ交互に切換接続して該作用空気室に空気圧変動を及ぼ
すようにした能動型防振用マウントも、特徴とする。
【0018】このような本発明に従う構造とされた能動
型防振用マウントにおいては、前述の如き本発明に従う
構造とされたエア切換バルブを採用したことによって、
エア切換バルブの作動によって作用空気室に及ぼされる
圧力変動を、高い精度で安定して制御することが出来る
のであり、それ故、作用空気室を防振すべき振動に対応
した周波数で高精度に圧力制御することが可能となっ
て、目的とする積極的乃至は相殺的な防振効果を安定し
て得ることが出来るのである。また、エア切換バルブに
おけるコイルの通電発熱による悪影響が軽減乃至は回避
されることから、作用空気室の圧力制御に基づくマウン
ト防振効果を、長い時間に亘って高精度に且つ安定して
得ることが可能となると共に、高周波数域の振動に対し
ても有効な能動的防振効果を得ることが可能となるので
ある。
【0019】さらに、本発明は、防振対象部材に固定さ
れる固定部材に対して、所定質量のマス部材を、支持ゴ
ム弾性体を介して弾性支持せしめると共に、該支持ゴム
弾性体によって壁部の一部が構成された作用空気室を形
成して、該作用空気室に空気圧変動を及ぼすことによっ
て該防振対象部材に制振力を及ぼす能動型防振用制振器
であって、前記作用空気室に接続された空気管路上に前
記第一乃至第五の何れかの態様に従う構造とされたエア
切換バルブを配設せしめて、該エア切換バルブのコイル
への通電を制御することにより、該作用空気室を前記負
圧源と大気に択一的に且つ交互に切換接続して該作用空
気室に空気圧変動を及ぼすようにした能動型防振用制振
器も、特徴とする。
【0020】このような本発明に従う構造とされた能動
型防振用制振器においては、前述の如き本発明に従う構
造とされたエア切換バルブを採用したことによって、エ
ア切換バルブの作動によって作用空気室に及ぼされる圧
力変動を、高い精度で安定して制御することが出来るの
であり、それ故、作用空気室を防振すべき振動に対応し
た周波数で高精度に圧力制御することが可能となって、
目的とする積極的乃至は相殺的な制振効果を安定して得
ることが出来るのである。また、エア切換バルブにおけ
るコイルの通電発熱による悪影響が軽減乃至は回避され
ることから、作用空気室の圧力制御に基づく制振器の制
振効果を、長い時間に亘って高精度に且つ安定して得る
ことが可能となると共に、高周波数域の振動に対しても
有効な能動的制振効果を得ることが可能となるのであ
る。
【0021】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0022】先ず、図1〜2には、防振装置用のエア切
換バルブに関する本発明の第一の実施形態としてのソレ
ノイドバルブ10が示されている。このソレノイドバル
ブ10は、バルブハウジング12を備えており、このバ
ルブハウジング12内において、空気室側通路としての
給排通路14と、負圧源側空気通路としての負圧通路1
6と、大気連通路としての大気通路18が、それぞれ形
成されている。そして、負圧通路16と大気通路18の
両開口部間に配設された弁体としての当接弁20によっ
て、給排通路14が、負圧通路16と大気通路18に対
して択一的に連通接続されるようになっている。なお、
以下の説明中、上下方向とは、原則として図1中の上下
方向を指すものとする。
【0023】より詳細には、ソレノイドバルブ10のバ
ルブハウジング12は、電気絶縁性の合成樹脂材等によ
って形成された下部ハウジング22と上部ハウジング2
4を備えている。下部ハウジング22は、全体として中
空の厚肉円筒形状を有しており、その厚肉筒壁部には、
コイル26が同一中心軸上に配設されていると共に、コ
イル26の上方には、円環板形状の補強金具28が同一
中心軸上に埋設配置されている。また、下部ハウジング
22の上端面には、軸方向上方に向かって突出する円筒
形状の外嵌筒部30が、外周縁部に一体形成されてい
る。そして、この下部ハウジング22の中空孔32に対
して、中央管体34が圧入固定されて組み付けられてお
り、この中央管体34の内孔によって大気通路18が形
成されている。なお、かかる中央管体34は、鉄等の強
磁性材で形成されることが望ましい。また、中央管体3
4の軸方向両端部は、軸方向中央部分よりも小径の小径
部36とされている。
【0024】また、下部ハウジング22には、外周ケー
シング38が外嵌固定されている。この外周ケーシング
38は、全体として大径円筒形状を有しており、内周面
に開口して全周に亘って延びる周溝40を備えている。
また、径方向一方向で対向位置する部分には、互いに軸
方向他端側に位置して、上部ポート42と下部ポート4
4が、それぞれ外周ケーシング38から径方向外方に突
出して一体形成されている。そして、この外周ケーシン
グ38は、下部ハウジング22に外嵌固定されて下部ハ
ウジング22の外周面に対して流体密に密着固定されて
おり、それによって、周溝40が下部ハウジング22で
覆蓋されて、下部ハウジング22の周囲を全周に亘って
連続して延びる環状の外周冷却通路46が形成されてい
る。また、この外周冷却通路46は、外周ケーシング3
8に突設された上下ポート42,44を通じて、それぞ
れ外部、即ち大気中に開口,連通せしめられている。
【0025】一方、上部ハウジング24は、全体として
中実の円形ブロック形状を有しており、下端面には、下
方に向かって開口する円形凹所48が形成されている。
また、この円形凹所48の上底面の中央部分には、下方
に向かって突出する中央突部50が一体形成されている
と共に、円形凹所48の外周縁部が、軸方向下方に向か
って突出する円筒形状の嵌合筒部52とされている。な
お、中央突部50の突出高さは、嵌合筒部52の突出高
さよりも低くされている。また、上部ハウジング24に
は、その内部をそれぞれ貫通して、給排通路14と負圧
通路16が形成されている。給排通路14は、上部ハウ
ジング24を軸方向に延びており、下端開口部54が円
形凹所48の上底面に開口せしめられている一方、上端
開口部56が上部ハウジング24の上端面から径方向外
方に突設された接続ポート58を通じて外部に開口せし
められている。また、負圧通路16は、上部ハウジング
24を半径方向に延びており、中央開口部60が中央突
部50の先端面に開口せしめられている一方、外周開口
部62が上部ハウジング24の外周面から径方向外方に
突設された接続ポート64を通じて外部に開口せしめら
れている。
【0026】そして、上部ハウジング24は、下部ハウ
ジング22に対して同一中心軸上で重ね合わせられて、
上部ハウジング24の嵌合筒部52が、下部ハウジング
22の外嵌筒部30に対して圧入固定されることによ
り、密着状態で相互に固着されており、以て、全体とし
て一つのバルブハウジング12が形成されている。
【0027】また、かかるバルブハウジング12におい
ては、上部ハウジング24の円形凹所48が下部ハウジ
ング22で流体密に覆蓋されることによって、上下ハウ
ジング24,22の重ね合わせ面間に位置して、外部空
間に対して流体密に遮断された接続領域としての接続空
間66が形成されている。そして、この接続空間66に
対して、大気通路18と給排通路14と負圧通路16
が、それぞれ開口,連通せしめられている。特に、大気
通路18の上端開口部(小径部)36と負圧通路16の
中央開口部60は、接続空間66の中心軸上で、軸方向
で互いに所定距離を隔てて対向位置せしめられている。
また、給排通路14は、接続空間66の外周部分に位置
して開口せしめられている。
【0028】さらに、接続空間66には、弁体としての
当接弁20が収容配置されている。この当接弁20は、
軸方向上端部よりも下端部が小径とされた段付の円形ブ
ロック形状を有しており、大気通路18の上端開口部3
6と負圧通路16の中央開口部60の対向面間で、同一
中心軸上で配設されており、それら大気通路18の上端
開口部36と負圧通路16の中央開口部60の対向面間
で、軸方向に所定量だけ変位可能とされている。
【0029】また、この当接弁20の外周側には、円盤
ばねとしての皿ばね68が配設されている。かかる皿ば
ね68は、図2にも示されているように、全体として円
環板形状を有していると共に、径方向中間部分には、軸
方向に貫通する透孔70が周方向で離隔して複数個形成
されており、リング状の外周縁部72が上下ハウジング
24,22の間で軸方向に挟持されることによってバル
ブハウジング12に固着されている一方、リング状の内
周縁部73が当接弁20に対して固着されており、接続
空間66内で同一中心軸上に広がって配設されている。
そして、この皿ばね68によって、当接弁20が、弾性
的に支持されていると共に、皿ばね68の弾性によっ
て、当接弁20が上方に付勢されることによって、外力
が及ぼされていない通常状態下で、当接弁20が、負圧
通路16が開口する中央突部50の突出先端面に圧接保
持されており、以て、負圧通路16の中央開口部60が
当接弁20によって流体密に閉塞されている。
【0030】更にまた、皿ばね68の内周縁部73に
は、下方に向かって延び出す円筒形状を有する駆動力作
用部材としてのリテーナ74が固着されている。このリ
テーナ74は、鉄等の強磁性材で形成されており、下部
ハウジング22の中空孔32に対して、上方から入り込
んで配設されている。また、リテーナ74には、内外周
面を貫通する多数の連通孔76が形成されている。そし
て、当接弁20が、接続空間66内で軸方向に変位せし
められることに伴い、かかるリテーナ74が、当接弁2
0と共に軸方向に変位せしめられて、下部ハウジング2
2の中空孔32から出入りするように変位せしめられる
ようになっている。即ち、下部ハウジング22の中空孔
32の上端開口部には、中央管体34の小径部36の外
周側に環状隙間78が形成されており、この環状隙間7
8に対して、出入可能に入り込んで、リテーナ74が配
設されているのである。
【0031】上述の如き構造とされたソレノイドバルブ
10は、例えば、図3に示されているように、空気圧作
動式の能動型防振装置としてのエンジンマウント80に
対して、その空気圧制御回路上に装着されることとな
る。
【0032】すなわち、かかるエンジンマウント80
は、第一の取付部材としての第一の取付金具82と第二
の取付部材としての第二の取付金具84が本体ゴム弾性
体86によって連結されており、第一の取付金具82が
振動源側部材としての図示しないパワーユニットに取り
付けられる一方、第二の取付金具84が防振対象部材と
しての図示しない車両ボデーに取り付けられることによ
り、パワーユニットを車両ボデーに対して防振支持せし
めるようになっている。
【0033】より詳細には、第一の取付金具82は、軸
方向下方に向かって次第に小径化するテーパ状外周面を
備えた略逆円錐台形状を有していると共に、大径側端面
から軸方向上方に向かって突出する螺着部92が一体形
成されており、この螺着部92に設けられたねじ穴によ
って、第一の取付金具82が、自動車のパワーユニット
に固定的に取り付けられるようになっている。また、第
一の取付金具82の大径側端部外周面には、径方向外方
に向かって突出する鍔状のストッパ部94が一体形成さ
れている。
【0034】また、この第一の取付金具82には、本体
ゴム弾性体86が加硫接着されている。かかる本体ゴム
弾性体86は、下方に向かって拡径する全体として大径
の略円錐台形状を呈していると共に、大径側端面に開口
する大径の凹部96を有しており、その小径側端面から
第一の取付金具82が軸方向下方に向かって差し込まれ
た状態で同一中心軸上に配されて加硫接着されている。
また、本体ゴム弾性体86の大径側端部外周面には、大
径円筒形状の金属スリーブ98が重ね合わされて加硫接
着されている。これにより、本体ゴム弾性体86は、第
一の取付金具82と金属スリーブ98を有する一体加硫
成形品として形成されている。また、第一の取付金具8
2のストッパ部94には、緩衝ゴム100が、軸方向上
方に向かって突出して本体ゴム弾性体86と一体形成さ
れている。
【0035】一方、第二の取付金具84は、大径の略段
付き円筒形状を有しており、軸方向中間部分に形成され
た段差部102を挟んで、軸方向上部が大径部104と
されていると共に、軸方向下部が小径部106とされて
いる。また、これら大径部104および小径部106の
内周面には、略全面を覆う薄肉のシールゴム層108が
設けられて加硫接着されていると共に、小径部106側
の開口部には、略薄肉の円板形状を有する薄肉ゴム膜か
らなる可撓性膜としてのダイヤフラム110が配設され
ており、このダイヤフラム110の外周縁部が第二の取
付金具84の開口周縁部に加硫接着されることによっ
て、第二の取付金具84の下側開口部が流体密に閉塞さ
れている。なお、本実施形態では、このダイヤフラム1
10が、シールゴム層108と一体形成されている。
【0036】そして、第二の取付金具84は、その大径
部104が金属スリーブ98に外挿されて、圧入や絞り
加工等で嵌着固定されることによって、本体ゴム弾性体
86の外周面に固着されている。これにより、第一の取
付金具82と第二の取付金具84が、略同一中心軸上で
防振すべき振動の主たる入力方向となる軸方向に相互に
離間して配設されており、本体ゴム弾性体86によって
弾性的に連結されている。また、第二の取付金具84の
大径部104が本体ゴム弾性体86に固着されることに
より、第二の取付金具84の上側開口部が本体ゴム弾性
体86によって流体密に閉塞されている。
【0037】さらに、第二の取付金具84には、軸方向
上側からストッパ筒金具112が被せられて第二の取付
金具84の大径部104に外嵌固定されている。このス
トッパ筒金具112は、軸方向中間部分に形成された段
差部114を挟んだ軸方向上下に小径部116と大径部
118を有していると共に、軸方向上端部において径方
向内方に突出する円環形状の当接突起120が一体形成
されており、この当接突起120が、第一の取付金具8
2のストッパ部94に対して軸方向上方に離間して対向
位置せしめられている。そして、大きな振動荷重が入力
された際、ストッパ部94が緩衝ゴム100を介して当
接突起120に当接することにより、第一の取付金具8
2と第二の取付金具84のリバウンド方向(軸方向離間
方向)での相対変位量が制限されるようになっている。
また、ストッパ筒金具112の大径部118の外周面に
は、下方に向かって延び出すブラケット122が溶着さ
れており、このブラケット122の延出先端部分におい
て、略直角に屈曲して一体形成された取付座部124に
より、かかるブラケット122、延いては第二の取付金
具84が、車両ボデーに対して固定的に取り付けられる
ようになっている。
【0038】また、第二の取付金具84には、軸方向中
間部分に位置して仕切金具126が収容配置されてお
り、本体ゴム弾性体86とダイヤフラム110の対向面
間の中央部分に配設されている。この仕切金具126
は、金属や剛性樹脂等の硬質材で形成されて、全体とし
て厚肉の逆カップ形状を有しており、第二の取付金具8
4の小径部106に嵌め込まれて、該小径部106への
圧入組付けや、該小径部106の絞り加工等によって、
その円筒状外周面が、小径部106に対して、シールゴ
ム層108を挟んで流体密に密着固定されている。この
ように仕切金具126が第二の取付金具84内に組み付
けられることによって、本体ゴム弾性体86とダイヤフ
ラム110の間に形成された、外部空間に対し密閉され
た領域が、該仕切金具126によって流体密に二分され
ており、以て、仕切金具126の上側には、壁部の一部
が本体ゴム弾性体86で構成された受圧室128が形成
されている一方、仕切金具126の下側には、壁部の一
部がダイヤフラム110で構成されて、該ダイヤフラム
110の変形に基づいて容積変化が容易に許容される平
衡室130が形成されている。
【0039】さらに、このようにして第二の取付金具8
4の内部に形成された受圧室128と平衡室130に
は、それぞれ非圧縮性流体が充填されて封入されてい
る。なお、かかる非圧縮性流体としては、水やアルキレ
ングリコール,ポリアルキレングリコール,シリコーン
油等が好適に採用され、特に、後述するオリフィス通路
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振
効果を有効に得るために、粘度が0.1Pa・s以下の
低粘性流体が好適に採用される。なお、このことからも
明らかなように、本体ゴム弾性体86によって壁部の一
部が構成されて非圧縮性流体が封入される流体室は、受
圧室128と平衡室130によって構成されている。
【0040】また、仕切金具126には、上面中央に開
口する略すり鉢状の中央凹所132と、外周面上の一ヶ
所に開口するポケット状の外周凹所134が形成されて
いる。更に、仕切金具126には、中央凹所132の底
面の中央近くに開口して下方に延びる圧力伝達路136
が形成されており、該圧力伝達路136の底部に連通せ
しめられたポート138が、外周凹所134の底壁部の
外周面に開口せしめられている。また、第二の取付金具
84の小径部106には、外周凹所134に対応する位
置に挿通孔140が形成されており、この挿通孔140
を通じて外周凹所134、延いてはポート138が外部
に開口せしめられている。そして、このポート138を
通じて圧力伝達路136に対して外部通路を接続,連通
せしめることができるようになっている。
【0041】更にまた、仕切金具126の筒壁部には、
外周凹所134を避けて周方向に往復乃至は蛇行等して
延びる周溝142が、外周面に開口して形成されてお
り、該周溝142の一方の端部が仕切金具126の底壁
部に開口せしめられている一方、他方の端部が仕切金具
126の内周面に開口せしめられている。
【0042】さらに、中央凹所132の開口周縁部に
は、仕切金具126の上方に向かって突出する環状の係
止突部144が一体形成されている。そして、所定厚さ
の円板形状を有する加振板としてのゴム弾性板146
が、中央凹所132の開口部に重ね合わされており、ゴ
ム弾性板146の外周面に加硫接着された円筒形状の係
止金具148が、その下端部分において仕切金具126
の係止突部144にかしめ固定されていることにより、
中央凹所132の開口部がゴム弾性板146によって流
体密に覆蓋されている。これにより、中央凹所132と
ゴム弾性板146によって、圧力伝達路136が開口連
通せしめられた作用空気室としての加振空気室150が
密閉構造をもって形成されている。
【0043】また、第二の取付金具84内には、隔壁板
152が収容配置されている。この隔壁板152は、薄
肉の金属円板であって、軸直角方向に広がって配設され
ており、外周縁部が、第二の取付金具84の段差部10
2に載置されて、該段差部102と本体ゴム弾性体86
の外周縁部下端面の間で流体密に挟持されることによっ
て、第二の取付金具84に対して固定的に組み付けられ
ている。更にまた、隔壁板152の下面には、金属や合
成樹脂等の硬質材で形成された略円板形状のオリフィス
板金具154が重ね合わされて、外周縁部を隔壁板15
2と共に、第二の取付金具84の段差部102と本体ゴ
ム弾性体86の間で固定的に挟持されている。また、こ
のオリフィス板金具154の外周部分には、上面に開口
して周方向に延びる環状の凹溝156が設けられてお
り、この凹溝156の内周壁部が、ゴム弾性板146の
外周面に加硫接着された係止金具148に対して流体密
に外嵌固定されている。
【0044】これにより、受圧室128が、隔壁板15
2とオリフィス板金具154によって軸方向両側に流体
密に二分されており、以て、これら隔壁板152および
オリフィス板金具154の軸方向上側には、壁部の一部
が本体ゴム弾性体86で構成された主液室158が形成
されていると共に、隔壁板152およびオリフィス板金
具154の軸方向下側には、壁部の一部がゴム弾性板1
46で構成された副液室160が形成されている。
【0045】また、仕切金具126に形成された周溝1
42が第二の取付金具84の小径部106で覆蓋される
ことにより、主液室158および副液室160を平衡室
130に連通せしめる第一オリフィス通路162が形成
されている。また、オリフィス板金具154に形成され
た凹溝156が隔壁板152で覆蓋されることにより、
主液室158を副液室160に連通せしめる第二オリフ
ィス通路164が形成されている。なお、第二オリフィ
ス通路164は、一方の端部が隔壁板152に設けられ
た連通孔166を通じて主液室158に連通されている
と共に、他方の端部がオリフィス板金具154に設けら
れた連通孔168を通じて副液室160に連通されてお
り、それによって、第二オリフィス通路164が、それ
ら連通孔166,168間に跨がって周方向に所定長さ
で延びる円弧形状乃至は円環形状の流体流路として形成
されている。また一方、第一オリフィス通路162は、
一方の端部が平衡室130に連通されていると共に、他
方の端部がオリフィス板金具154の凹溝156の底壁
部に形成された連通孔170や第二オリフィス通路16
4を通じて主液室158および副液室160に連通され
ている。
【0046】要するに、主液室158は、第一の取付金
具82と第二の取付金具84の間への振動入力時に本体
ゴム弾性体86の弾性変形に伴う圧力変動が直接に生ぜ
しめられるようになっている一方、副液室160には、
主液室158の内圧が第二オリフィス通路164を通じ
て伝達されることにより、振動入力時における本体ゴム
弾性体86の弾性変形に伴う圧力変動が生ぜしめられる
ようになっている。また、平衡室130は、壁部の一部
を構成するダイヤフラム110の変形に基づいて容積変
化が容易に許容されて内圧変動が速やかに軽減乃至は解
消されるようになっている。
【0047】また、第一オリフィス通路162は、第二
オリフィス通路164よりも、通路断面積:Aと通路長
さ:Lの比(A/L)の値が小さくされて低周波数域に
チューニングされており、特に本実施形態では、第一オ
リフィス通路162がエンジンシェイク等の防振すべき
低周波振動の周波数域にチューニングされている一方、
第二オリフィス通路164がアイドリング振動や走行こ
もり音等の防振すべき高周波振動の周波数域にチューニ
ングされている。なお、ゴム弾性板146によって壁部
が構成された副液室160の壁ばね剛性は、ダイヤフラ
ム110で壁部が構成された平衡室130の壁ばね剛性
に比して、十分に大きくされていると共に、容積変化許
容量も、平衡室130より副液室160の方が十分に小
さくされており、エンジンシェイク振動等に相当する低
周波大振幅の振動入力時に、第一オリフィス通路162
を通じての流体流動が有効に生ぜしめられて、かかる流
体の共振作用に基づく防振効果が発揮されるようになっ
ている。
【0048】そして、上述の如き構造とされたエンジン
マウント80は、その自動車への装着状態下において、
加振空気室150に対して、ポート138を通じて、外
部空気管路172が接続されており、かかる外部空気管
路172上に配設された前述の如きソレノイドバルブ1
0の作動に基づいて、加振空気室150に空気圧変動が
及ぼされるようになっている。
【0049】すなわち、外部空気管路172は、加振空
気室150を外部の負圧源174に接続するものであ
り、この外部空気管路172上に、ソレノイドバルブ1
0が配設されている。換言すれば、外部空気管路172
は、ソレノイドバルブ10の負圧通路16を負圧源17
4に接続する負圧側空気管路176と、ソレノイドバル
ブ10の給排通路14をエンジンマウント80の加振空
気室150に接続する空気室側管路178によって構成
されている。なお、負圧源としては、パワーユニットを
構成するエンジンのエアインテーク側に生ぜしめられる
負圧を利用した蓄圧器などによって有利に構成され得
る。
【0050】また、ソレノイドバルブ10における中央
管体34の下端開口部(小径部)36は、大気中に開口
連通されている。更にまた、外周冷却通路46は、上部
ポート42を通じて大気中に開口連通されている一方、
下部ポート44を通じて、外部空気管路172(負圧側
空気管路176)によって負圧源に接続されている。
【0051】而して、このような構造とされたソレノイ
ドバルブ10においては、コイル26への通電をコント
ローラ180で制御することによって、当接弁20を切
換作動せしめて、エンジンマウント80の加振空気室1
50を負圧源と大気に交互に切換接続するようになって
おり、それによって、加振空気室150に対して空気圧
変動が及ぼされるようになっている。そして、公知の如
く、加振空気室150の空気圧変動を、コントローラ1
80によって、防振すべき振動に対応した周波数と位相
で制御することにより、ボデーにおける問題となる振動
に対して、能動的な防振効果を発揮し得るようになって
いるのである。
【0052】そこにおいて、かかるソレノイドバルブ1
0においては、コイル26に通電されていない状態下で
は、図1にも示されているように、当接弁20が、皿ば
ね68の付勢力によって、上部ハウジング24の中央突
部50に圧接されて負圧通路16が覆蓋されることによ
って、給排通路14が大気通路18に接続されて、エン
ジンマウント80の加振空気室150に対して大気圧が
およぼされることとなる。一方、コイル26に通電する
と、図4にも示されているように、コイル26の周囲に
生ぜしめられる磁界によって、直接に乃至は中央管体3
4を通じて間接的に、リテーナ74に対して下方に向か
う磁気吸引力が及ぼされて、当接弁20が下方に駆動せ
しめられることとなり、以て、当接弁20が中央突部5
0から離隔して中央管体34の上端開口部36に対して
当接せしめられて該上端開口部36を流体密に覆蓋せし
めることとなり、それによって、給排通路14が負圧通
路16に接続されて、エンジンマウント80の加振空気
室150に対して負圧がおよぼされることとなる。
【0053】従って、コイル26への通電を、防振を目
的とする振動の周波数と位相に対応した周期と位相でO
N/OFF制御して当接弁20を切換作動せしめること
により、加振空気室150に対して大気と負圧を交互に
作用せしめて、空気圧変動を生ぜしめることが出来るの
であり、それによって、エンジンマウント80における
主液室158と副液室160の圧力を積極的に制御せし
めて、有効な能動的防振効果を発現させることが出来る
のである。
【0054】しかも、そこにおいて、上述の如き構造と
されたソレノイドバルブ10においては、コイル26の
中芯部分を利用して大気通路18が構成されており、コ
イル26への通電を制御して当接弁20を切換作動せし
める毎に、コイル26の中芯部分に形成された大気通路
18に外気が流入されて流通せしめられることから、コ
イル26に対して内周側から有効な空冷効果が及ぼされ
るのである。
【0055】さらに、かかるソレノイドバルブ10にお
いては、外周ケーシング38の上部ポート42と下部ポ
ート44がそれぞれ大気と負圧源に接続されることによ
って構成される外周冷却通路46には、コイル26の冷
却用空気が常に流通せしめられることから、コイル26
の外周側からも有効な空冷効果が及ぼされることとな
る。
【0056】それ故、本実施形態においては、コイル2
6の通電に伴う発熱、延いてはソレノイドバルブ10の
温度上昇が軽減乃至は回避されるのであり、以て、ソレ
ノイドバルブ10自体の信頼性や耐久性が有利に確保さ
れ得るのである。
【0057】また、かかるエンジンマウント80にあっ
ては、上述の如き特定構造のソレノイドバルブ10を採
用したことによって、コイル26による空気圧通路(給
排通路14,負圧通路16および大気通路18)の切換
制御の精度と安定性が向上されることとなり、加振空気
室150に及ぼされる空気圧変動の周波数等を高精度に
調節することが出来ることから、目的とする能動的な防
振効果を一層高精度に且つ安定して得ることが可能とな
るのである。
【0058】次に、図5には、防振装置用のエア切換バ
ルブに関する本発明の第二の実施形態としてのソレノイ
ドバルブ182が示されている。なお、本実施形態は、
前記第一の実施形態のソレノイドバルブ10に比して、
冷却用空気が流通せしめられる中央冷却通路および外周
冷却通路の別の形態を示すものであって、前記第一の実
施形態と同様の部材および部位については、図中に、第
一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの
詳細な説明を省略する。
【0059】すなわち、本実施形態においては、下部ハ
ウジング22の中芯部分に圧入固定された中央管体34
の下端部が、下部ハウジング22の下端面において、中
空孔32の下側開口部で直接に開口せしめられている。
また、外周ケーシング184は、有底円筒形状とされて
おり、その開口部の内周縁部186が下部ハウジング2
2の外周面に密着された状態で、下部ハウジング22に
対して外嵌固定されている。そして、下部ハウジング2
2の外周面と外周ケーシング184の筒壁部188の径
方向対向面間だけでなく、下部ハウジング22の軸方向
下端面と外周ケーシング184の底壁部190の軸方向
対向面間を含んで、下部ハウジング22と外周ケーシン
グ184の間には、外周冷却通路192が、下部ハウジ
ング22の外周面と軸方向下面を囲むようにして形成さ
れている。また、この外周冷却通路192には、下部ハ
ウジング22に固着されて大気通路18を形成する中央
管体34が開口連通されている。
【0060】要するに、本実施形態では、大気通路18
と外周冷却通路192が、下部ハウジンク22の内部で
相互に連通されているのであり、全体としてコイル26
の内外周側と軸方向下側を取り囲む形態の冷却通路が形
成されている。また、この外周冷却通路192は、外周
ケーシング184の筒壁部188に突設された複数本の
ポート194を通じて、外部空間に連通せしめられてい
る。
【0061】このような構造とされたソレノイドバルブ
182も、第一の実施形態と同様に、例えば図3に示さ
れている如き第一の実施形態におけるソレノイドバルブ
(10)と交換して、用いることが可能である。その場
合、具体的には、第一の実施形態と同様に、ソレノイド
バルブ182の給排通路14を、空気室側管路178を
通じて、エンジンマウント80の加振空気室150に接
続すると共に、ソレノイドバルブ182の負圧通路16
を、負圧側空気管路176を通じて、負圧源174に接
続する。一方、ソレノイドバルブ182の外周ケーシン
グ184における上端部近くに突設された複数のポート
194は、何れも大気に連通接続せしめる。
【0062】そして、かくの如き配設状態下、コイル2
6に対して、第一の実施形態と同様に通電制御せしめ
て、当接弁20を軸方向に往復駆動せしめて、給排通路
14を負圧通路16と大気通路18に対して、防振すべ
き振動に対応した周波数と位相で切換接続せしめること
により、エンジンマウント80における加振空気室15
0に対して大気と負圧を交互に及ぼして空気圧変動を生
ぜしめることにより、有効な能動的防振効果を得ること
が出来るのである。
【0063】そこにおいて、本実施形態のソレノイドバ
ルブ182においては、コイル26の中芯部分と外周部
分の全体を取り巻くように大気通路18が形成されてお
り、コイル26への通電を制御して当接弁20を切換作
動せしめる毎に、それらコイル26の中芯部分と外周部
分に形成された大気通路18に外気が流入されて流通せ
しめられることから、コイル26に対して内外周の両側
から有効な空冷効果が及ぼされるのである。
【0064】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものでない。
【0065】例えば、前記実施形態では、自動車用のエ
ンジンマウントに対して本発明を適用したものの具体例
を示したが、その他、本発明は、例えば空気圧制御によ
る能動型制振器に対しても、同様に適用可能である。
【0066】ここにおいて、前記第一及び第二の実施形
態としてのソレノイドバルブ10,182が、何れも、
有利に適用され得る防振装置の別の形態としての能動型
制振器196を、図6に示す。なお、かかる制振器19
6自体は、例えば、特開平10−169705号公報に
記載された公知のものであることから、その構造につい
ての詳細説明は省略する。即ち、かかる制振器196
は、防振対象部材としての振動体198に取り付けられ
る固定部材としての取付金具200に対して、マス部材
202が支持ゴム弾性体としての弾性連結体204を介
して弾性的に連結支持せしめられており、それによっ
て、マス部材202をマス系とし弾性連結体204をバ
ネ系とする一つの振動系が構成されている。また、取付
金具200とマス部材202の間には、壁部の一部が弾
性連結体204によって構成された作用空気室206が
形成されており、この作用空気室206に対して、取付
金具200に貫設されたエア給排路208を通じて空気
圧変動を及ぼすことにより、マス部材202に対して加
振力が及ぼされるようになっている。
【0067】このような構造とされた能動型制振器19
6においても、前記第一及び第二の実施形態としてのソ
レノイドバルブ10,182が、何れも、作用空気室2
06の圧力変動を制御するためのエア切換バルブとして
有利に採用可能とされる。即ち、作用空気室206に連
通せしめられた取付金具200のポート210に対し
て、前記第一の実施形態としてのソレノイドバルブ1
0、或いは第二の実施形態としてのソレノイドバルブ1
82における給排通路14を、空気室側管路178を通
じて接続せしめることによって、かかる第一乃至は第二
のソレノイドバルブ10,182が、何れも、有利に採
用され得るのであり、それによって、前述の如き第一及
び第二の実施形態と同様な効果が、何れも、有効に発揮
され得ることとなる。
【0068】また、バルブハウジングの具体的形状や構
造,材質等は、何等、限定されるものでなく、許容され
るエア切換バルブの配設スペース等を考慮して、適宜に
設計変更されるものである。
【0069】加えて、本発明は、前記実施形態のよう
に、自動車用エンジンマウントや制振器の他、ボデーマ
ウント,キャブマウントなどの自動車用の各種防振装
置、或いは自動車以外の各種装置におけるマウントや制
振器等の防振装置に対して、何れも適用可能である。
【0070】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0071】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた防振装置用のエア切換バルブにおい
ては、ソレノイドコイルの中芯部分に、防振装置の作用
空気室に空気圧変動を及ぼすための空気連通路を形成し
て、かかる空気連通路を冷却用エア通路として巧く利用
し得たのであり、それによって、コイルの発熱に起因す
る耐久性低下等の不具合を、簡単な構造で効率的に軽減
乃至は回避せしめ得たのである。
【0072】また、本発明に従う構造とされた防振装置
においては、作用空気室に及ぼされる空気圧変動を制御
するためのソレノイドコイルの発熱が抑えられることに
より、作用空気室の空気圧変動を高精度に且つ安定して
制御することが可能となることから、目的とする能動的
な防振効果をより有効に且つ安定して得ることが出来る
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのソレノイドバ
ルブを示す縦断面説明図であって、図2のI−I断面に
相当する図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたソレノイドバルブを用いた防振
装置としての自動車用エンジンマウントを示す概略説明
図である。
【図4】図1に示されたソレノイドバルブの別の作動状
態を示す縦断面説明図である。
【図5】本発明の第二の実施形態としてのソレノイドバ
ルブを示す、図1に対応した縦断面説明図である。
【図6】図5に示されたソレノイドバルブが有利に適用
され得る防振装置の別の具体例としての能動型制振器を
示す、図3に対応した概略説明図である。
【符号の説明】
10,182 ソレノイドバルブ 14 給排通路 18 大気通路 20 当接弁 26 コイル 48,192 外周冷却通路 80 エンジンマウント 150 加振空気室 172 外部空気管路 196 能動型制振器 206 作用空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA05 CA35 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 DD02 EE32 EE34 EE48 GA01 GA13 GA24 KK04 KK17 3J047 AA03 CA02 CA15 CB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルへの通電によって駆動される弁体
    を備えており、防振装置に形成された作用空気室に空気
    圧変動を及ぼすための空気管路上に配設されて、かかる
    弁体により、該作用空気室に接続された空気室側管路を
    負圧源と大気に対して択一的に且つ交互に切換接続する
    ようにした防振装置用のエア切換バルブにおいて、 前記コイルの中芯部分を軸方向に貫通する中央冷却通路
    を設けて、該中央冷却通路内に、前記空気室側管路を大
    気に接続せしめる大気連通路を形成する一方、該コイル
    の外周面上に外周冷却通路を設けて、該外周冷却通路に
    対して冷却用空気を強制的に流通せしめるようにしたこ
    とを特徴とする防振装置用のエア切換バルブ。
  2. 【請求項2】 前記中央冷却通路を前記外周冷却通路に
    接続せしめて、前記空気室側管路が、該中央冷却通路か
    ら該外周冷却通路を通じて、大気に接続されるようにし
    た請求項1に記載の防振装置用のエア切換バルブ。
  3. 【請求項3】 前記外周冷却通路を前記中央冷却通路か
    ら独立形成して、前記弁体による前記空気室側管路の負
    圧源と大気への切換作動状態から独立して、該外周冷却
    通路に対して連続的乃至は断続的に冷却用空気を流通せ
    しめるようにした請求項1に記載の防振装置用のエア切
    換バルブ。
  4. 【請求項4】 前記中央冷却通路を、前記コイルの中芯
    部分に貫通配置せしめた強磁性材からなる金属管体によ
    って形成する一方、前記弁体に対して強磁性材又は永久
    磁石によって形成された駆動力作用部材を固設すると共
    に、該駆動力作用部材を前記中央冷却通路を形成する金
    属管体の軸方向一方の側に離隔配置せしめて、前記コイ
    ルへの通電により、該駆動力作用部材に対して該金属管
    体を介しての駆動力が及ぼされるようにした請求項1乃
    至3の何れかに記載の防振装置用のエア切換バルブ。
  5. 【請求項5】 前記中央冷却通路の軸方向一方の開口部
    に対して所定距離を隔てて対向位置する開口部を備えた
    空気通路を形成して該空気通路を前記負圧源に接続する
    ことにより負圧源側空気通路とすると共に、それら中央
    冷却通路と負圧源側空気通路の両開口部間において、前
    記空気室側管路が開口連通せしめられた接続領域を形成
    し、該接続領域における該中央冷却通路と該負圧源側空
    気通路の開口部間に前記弁体を変位可能に配設せしめ
    て、該弁体を該中央冷却通路および該負圧源側空気通路
    の何れか一方の開口部に圧接させて該一方の開口部を閉
    塞せしめる付勢手段を設けると共に、前記コイルへの通
    電によって、該弁体を該付勢手段に抗して変位せしめて
    該中央冷却通路および該負圧源側空気通路の他方の開口
    部に圧接させて該他方の開口部を閉塞せしめることによ
    り、前記空気室側管路を、前記接続領域を通じて、前記
    中央冷却通路と前記負圧源側空気通路に対して択一的に
    切換接続せしめるようにした請求項1乃至4の何れかに
    記載の防振装置用のエア切換バルブ。
  6. 【請求項6】 相互に連結されることにより振動伝達系
    を構成する振動源側部材および防振対象部材の一方に固
    定される第一の取付部材と、それら振動源側部材および
    防振対象部材の他方に固定される第二の取付部材を、本
    体ゴム弾性体で弾性的に連結すると共に、該本体ゴム弾
    性体によって壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封
    入された流体室を形成し、更に該流体室の壁部の別の一
    部を変位可能な加振板で構成して、該加振板を挟んで該
    流体室と反対側に作用空気室を形成せしめて、該作用空
    気室に空気圧変動を及ぼすことによって前記流体室の圧
    力を制御して防振特性を制御するようにした能動型防振
    用マウントにおいて、 前記作用空気室に接続された空気管路上に請求項1乃至
    5の何れかに記載のエア切換バルブを配設せしめて、該
    エア切換バルブのコイルへの通電を制御することによ
    り、該作用空気室を前記負圧源と大気に択一的に且つ交
    互に切換接続して該作用空気室に空気圧変動を及ぼすよ
    うにしたことを特徴とする能動型防振用マウント。
  7. 【請求項7】 防振対象部材に固定される固定部材に対
    して、所定質量のマス部材を、支持ゴム弾性体を介して
    弾性支持せしめると共に、該支持ゴム弾性体によって壁
    部の一部が構成された作用空気室を形成して、該作用空
    気室に空気圧変動を及ぼすことによって該防振対象部材
    に制振力を及ぼす能動型防振用制振器であって、 前記作用空気室に接続された空気管路上に請求項1乃至
    5の何れかに記載のエア切換バルブを配設せしめて、該
    エア切換バルブのコイルへの通電を制御することによ
    り、該作用空気室を前記負圧源と大気に択一的に且つ交
    互に切換接続して該作用空気室に空気圧変動を及ぼすよ
    うにしたことを特徴とする能動型防振用制振器。
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