JPH10266709A - ドア取付け構造改良方法とそれによるドア取付け構造 - Google Patents

ドア取付け構造改良方法とそれによるドア取付け構造

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JPH10266709A
JPH10266709A JP6566497A JP6566497A JPH10266709A JP H10266709 A JPH10266709 A JP H10266709A JP 6566497 A JP6566497 A JP 6566497A JP 6566497 A JP6566497 A JP 6566497A JP H10266709 A JPH10266709 A JP H10266709A
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door
mounting frame
opening
door mounting
existing
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い騒音や多くの埃の発生を伴わず、しか
も、容易かつ短時間で安価に改良できるようにすること
を目的とする。 【解決手段】 金属製の既設ドア取付け枠cがあり、こ
の既設ドア取付け枠cに取付けられている開きドアpを
取外した後、既設ドア取付け枠cのドア保持部eに有す
る開きドアpを閉じ位置に受止める戸当たり部h、iと
は異なった戸当たり部4c、7をドア保持部4aに有し
た金属製の新規ドア取付け枠4を、前記既設ドア取付け
枠cの上に被せて取付け、新規ドア取付け枠4のドア保
持部4aにこれに嵌まり合う開きドア3をその開閉基点
部3dを中心とした回動により開閉できるように枢支6
して取り付け、既設ドア取付け枠cを残したまま改良す
ることによって、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁の出入り
口に設けられる開きドアのドア取付け構造改良方法とそ
れによるドア取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁の出入り口の開口に開
きドアを取付ける場合、図6に示すように外壁aの出入
り口の開口縁bに金属製のドア取付け枠cを添え付け、
このドア取付け枠cの開きドアdが閉じ位置にて嵌まり
合うドア保持部eに、開きドアdをその開閉基点部にて
開閉できるように枢支して取り付け、開きドアdの外面
fが外壁aの外面gとほぼ面一になるような位置関係に
している。そしてドア保持部eの戸当たり面hには所定
のピッチで配列された戸当たりゴムiが設けられてい
る。このような戸当たりゴムiでは戸当たり面hと開き
ドアdとの間に隙間ができ、エアタイト構造にならない
ので、気密性が得られない。そこで、気密ドアが望まれ
るときは、前記のような戸当たりゴムiに代えて四周に
連続したシール部材を設けるタイプのドア取付け枠が用
いたドア取付け構造も提案され、必要に応じて使い分け
られている。
【0003】ところで、図6に示すような施工を行った
建物でも、後日、気密ドアに改良しようとする要求もあ
る。このようなとき従来、ハツリ作業にて既設のドア取
付け枠cを取外し、その後、四周に連続したシール材を
装着できる新たなドア取付け枠を取付けて対応してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハツリ作業は
きつい上、高い騒音と多くの埃が発生するので、住人、
施工業者および周辺の住民の三者ともに不都合がある。
また、新たなドア取付け枠を取付けた後は、ハツリ作業
によって傷んだ外壁を整えると云った厄介な作業も要る
ので、改良工事に長い時間が掛かる上、改良コストが高
くつく問題もある。
【0005】本発明の目的は、高い騒音や多くの埃の発
生を伴わず、しかも、容易かつ短時間で安価に改良する
ことができるドア取付け構造改良方法とそれによるドア
取付け構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明のドア取付け構造改良方法は、建物
の壁の出入り口の開口縁に添え付けられて開きドアをそ
の開閉基点部を中心とした回動により開閉できるよう
に、閉じ位置にある開きドアが嵌まり合うドア保持部に
枢支して取り付けた金属製の既設ドア取付け枠があり、
この既設ドア取付け枠に取付けられている開きドアを取
外した後、既設ドア取付け枠のドア保持部に有する開き
ドアを閉じ位置に受止める戸当たり部とは異なった戸当
たり部をドア保持部に有した金属製の新規ドア取付け枠
を、前記既設ドア取付け枠の上に被せて取付け、新規ド
ア取付け枠のドア保持部にこれに嵌まり合う開きドアを
その開閉基点部を中心とした回動により開閉できるよう
に枢支して取り付けることを特徴とするものである。
【0007】このような構成では、既設ドア取付け枠を
残したまま、その上に新規ドア取付け部材を被せ付ける
ので、従来行われていた既設ドア取付け部材を取り除く
ハツリ作業、および新規ドア取付け枠を取付けた後のハ
ツリ作業によって傷んだ壁を整える作業の双方を省略す
ることができるので、改良作業が容易かつ短時間に安価
に達成されるし、ハツリ作業により高い騒音が出たり多
くの埃が出たりしないので、住人、施工業者、周辺の住
民にとって好都合である。しかも、新規ドア取付け枠が
有している既設ドア取付け枠の戸当たり部とは異なった
戸当たり部によって四周でエアタイトできる気密ドアタ
イプと云った思う通りの新規なシール構造を満足して開
きドアを取付け直すことができる。
【0008】請求項2のドア取付け構造は、建物の壁の
出入り口の開口縁に添え付けられて開きドアをその開閉
基点部を中心とした回動により開閉できるように、閉じ
位置にある開きドアが嵌まり合うドア保持部に枢支して
取り付けた金属製の既設ドア取付け枠と、この既設ドア
取付け枠にその内外両側から当てがい互いに連結されて
既設ドア取付け枠の内外面および内周を覆うように、既
設ドア取付け枠または/および壁に取付けられて新規ド
ア取付け枠をなして、開きドアが嵌まり合うドア保持部
に既設ドア取付け枠とは異なった戸当たり部を有したド
ア保持部を形成する内側および外側の各枠部材とを備
え、この新規ドア取付け枠のドア保持部にこれに嵌まり
合う開きドアをその開閉基点部を中心とした回動により
開閉できるように枢支して取り付けたことを特徴とする
ものである。
【0009】このような構成では、請求項1の発明の方
法の新規ドア取付け枠を既設ドア取付け枠の上に被せ付
けるのに、新規ドア取付け枠を構成する内側および外側
の各枠部材を既設ドア取付け枠にその内外両側から当て
がうだけでよく、後は双方を連結するとともに、既設ド
ア取付け枠または/および壁に取付るだけで、既設ドア
取付け枠の内外面および内周の所望域を覆って所望の外
観を有した新規ドア取付け枠の取付け施工を、簡単な作
業にて、極く短時間に達成でき、しかも、そのドア保持
部が持っている新規な戸当たり部による前記所望のシー
ル構造での改良した開きドアの取付けができる。
【0010】新規ドア取付け枠が、その外側枠部材に前
記ドア保持部を有していると、内側枠部材との連結部
が、壁の外面側に位置するドア保持部よりも壁の内面側
に位置するので前記連結部に外部からの不正な外力が及
びにくく、不正外力に対する安全を確保することができ
る。
【0011】また、内側枠部材が、少なくとも出入り口
の開口縁の左右両側辺および上辺に対応する3つのフレ
ームを備え、それぞれが出入り口の中心に対して離接す
る方向に位置調節できるように、既設ドア取付け枠また
は/および壁に取付けたものであると、外側枠部材を工
場等で予備製作しておき、それを現場にて取付けるの
に、現場施工されて寸法がまちまちな既設ドア取付け枠
が改良対象で、外側枠部材を既設ドア取付け枠に外方よ
り当てがってその下辺の上に載置した安定な状態にて、
既設ドア取付け枠の左右両側辺および上辺との間にでき
る隙間の大きさのバラツキがあっても、既設ドア取付け
枠に内側から当接させた内側枠部材の左右両側辺および
上辺の各フレームを出入り口の開口の中心に対し離接す
る方向に位置調節して取付けることによって、前記隙間
の大きさのバラツキを吸収して外側枠部材と連結して、
前記新規ドア取付け枠を構成し外観を整えることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0013】(実施の形態1)本実施の形態1のドア取
付け構造改良の施工例は、建物の壁の出入り口の開口縁
に添え付けられて開きドアをその開閉基点部を中心とし
た回動により開閉できるように、閉じ位置にある開きド
アが嵌まり合うドア保持部に枢支して取り付けたアルミ
ニウム系や鉄系等の適宜な金属製の既設ドア取付け枠を
有し、この既設ドア取付け枠の上に、この既設ドア取付
け枠とは異なった戸当たり部、つまり戸当たり面および
シール構造等を有した新規な金属製のドア取付け枠によ
って開きドアを枢支して取付けるようにドア取付け構造
を改良する場合を示している。
【0014】これの手法について説明すると、図1〜図
3に示すように、建物のコンクリート製の壁1の出入り
口2の開口縁2aに添え付けられて図1に仮想線で示す
開きドアpをその開閉基点部を中心とした回動により開
閉できるように、閉じ位置にある開きドアpが嵌まり合
うドア保持部eに枢支して取り付けた金属製の既設ドア
取付け枠cがある。この既設ドア取付け枠cに取付けら
れている開きドアpを取外した後、既設ドア取付け枠c
のドア保持部eに有する開きドアpを閉じ位置に受止め
る戸当たり面hおよび戸当たりゴムiがなす戸当たり部
とは異なった、例えば図1〜図3に示すような戸当たり
面4eおよびシール部材7がなす戸当たり部がドア保持
部4aに設けられた金属製の新規ドア取付け枠4を、前
記既設ドア取付け枠cの上に図1〜図3に示すように被
せて取付け、新規ドア取付け枠4のドア保持部4aにこ
れに嵌まり合う開きドア3をその開閉基点部3dを中心
とした回動により開閉できるように枢支して取り付け
る。
【0015】このように施工すると、既設ドア取付け枠
cを残したまま、その上に新規ドア取付け部材4を被せ
付けるので、従来行われていた既設ドア取付け部材cを
取り除くハツリ作業、および新規ドア取付け枠を取付け
た後のハツリ作業によって傷んだ壁1を整える作業の双
方を省略することができる。従って、上記のような改良
作業が容易かつ短時間に安価に達成されるし、ハツリ作
業により高い騒音が出たり多くの埃が出たりしないの
で、住人、施工業者、周辺の住民にとって好都合であ
る。しかも、新規ドア取付け枠4が有している既設ドア
取付け枠cの戸当たり部とは異なった戸当たり部をなす
戸当たり面4eとシール部材7によって四周でエアタイ
トできる気密ドアタイプと云った思う通りの新規シール
構造を満足して開きドア3を取付け直すことができる。
【0016】このような施工のために、本実施の形態1
では、前記既設ドア取付け枠cに付帯して、この既設ド
ア取付け枠cにその内外両側から当てがい互いに連結さ
れて既設ドア取付け枠cの内外面および内周を覆うよう
に、既設ドア取付け枠cまたは/および壁1に取付けら
れて新規ドア取付け枠4をなし、かつ、開きドア3が嵌
まり合うドア保持部4aに既設ドア取付け枠cとは異な
った戸当たり面4eおよびシール部材7等よりなる適宜
な戸当たり部を有したドア保持部4aを形成する内側お
よび外側の各枠部材41、42とを備え、この新規ドア
取付け枠4のドア保持部4aにこれに嵌まり合う開きド
ア3をその開閉基点部3dを中心とした回動により開閉
できるように枢支して取り付けてある。
【0017】このような開きドア取付け構造にすると、
上記した施工方法においてい、新規ドア取付け枠4を既
設ドア取付け枠cの上に被せ付けるのに、新規ドア取付
け枠4を構成する内側および外側の各枠部材41、42
を既設ドア取付け枠cにその内外両側から当てがうだけ
でよく、後は双方を連結するとともに、既設ドア取付け
枠cまたは/および外壁1に取付るだけで、既設ドア取
付け枠cの内外面および内周の所望域を図1〜図3に示
すように覆って所望の外観を有した新規ドア取付け枠4
の取付け施工を、簡単な作業にて、極く短時間に達成で
き、しかも、そのドア保持部4aが持っている新規な戸
当たり部による前記四周で連続した所望のシール構造で
の開きドア3の取付けができる。
【0018】さらに具体的には、外側枠部材41は、外
壁1の外面1aの側から出入り口2の開口2aに嵌め入
れて外面1aに当てがい既設ドア取付け枠cがある開口
2aをその内周と外面1a側とに被さり、外壁1に取付
けられるようにしたもので、内側枠部材42は、開口2
aに内面1bの側から当てがって、既設ドア取付け枠c
のある開口2aの内面1b側から被さり外壁1に取付け
られるとともに、前記枠状本体41の内面側の端部41
aと連結して一体のドア取付け枠4となるようにしてあ
る。
【0019】本実施の形態1では、壁1は建物の外壁1
であり、外側枠部材41はドア保持部4aにおける開き
ドア3をその内面3bが外壁1の外面1aよりも外側に
位置するように受止める戸当たり面4cを開きドア3が
嵌まり合う段落ち部4eによって形成し、戸当たり面4
cに板部材を折曲げて形成した凹条4fを形成し、この
凹条4fに前記シール材7を装着して位置ずれしないよ
うにし、必要に応じ接着などして脱落しないようにす
る。
【0020】本実施の形態1では、新規ドア取付け枠4
によってこれに閉じ位置にて嵌まり合う開きドア3をそ
の開閉基点3aを中心とした回動にて開閉できるように
枢支して取付けるのに、閉じ位置にある開きドア3が図
1〜図3に示すように出入り口2の開口縁2a外に位置
してそこに張り出した新規ドア取付け枠4のドア保持部
4aと嵌まり合うように枢支して取付ける。
【0021】この取付けのために、新規ドア取付け枠4
には、外壁1の例えば外面である一面1aから出入り口
2の開口縁2a外に張り出し、開きドア3が出入り口2
の開口縁2a外に位置する閉じ位置で図1〜図3に示す
ように嵌まり合うドア保持部4aが設けられ、このドア
保持部4aに開きドア3をその図1に示す開閉基点部3
dでの回動により開閉できるように枢支して取り付けて
ある。
【0022】このようにすると、開きドア3と、これを
その閉じ位置にて嵌まり合ってその開閉基点部3dを中
心とした回動によって開閉できるように枢支し取付ける
ドア保持部4aとの双方が、外壁1の出入り口2の開口
縁2a外に張り出して外壁1から外れて位置することに
なる。
【0023】したがって、地震時に壁1が歪んだり、割
れによるズレが生じたりしても、新規ドア取付け枠4の
ドア保持部4aは、剛体どうしで相互間の隙間が小さい
外壁1と開きドア3とに拘束されずに、金属製であるこ
とによる弾性にてそれに柔軟に対応して残留変形が生じ
にくく、残留変形しても剛性のある外壁1と開きドア3
との間でこじれるようなことが回避されるので、開きド
ア3が開かなくなるようなことを防止することができ、
耐震性および安全性が向上する。
【0024】しかも、本実施の形態1では、新規ドア取
付け枠4のドア保持部4aおよび開きドア3が、出入り
口2の開口縁2a外に飛びだしているのは、外壁1の外
面1aの側であるので、万一開きドア3が開きにくくな
っても、道具等を外部から開きドア3および新規ドア取
付け枠4とそれらの間に直接働かせられるし、ドア保持
部4aが外壁1から外れていて変形させやすいことも手
伝って、開きドア3を容易に短時間で開くことができ、
内部に居る人を救助しやすい。しかし、新規ドア取付け
枠4のドア保持部4aおよび開きドア3が、出入り口2
の開口縁2a外に飛びだす側は特に外壁1の外面1aの
側に限られることはないし、建物内の仕切り壁の出入り
口の開口に設ける開きドアであれば、室内か室外かに応
じて飛びだし側をどちらにするかを決定するとよい。
【0025】本実施の形態1では開きドア3は金属製の
いわゆるフラッシュドアを用いているが、これに限られ
ることはなく、種々なドアを用いることができる。開き
ドア3はその開閉基点部3d側と新規ドア取付け枠4の
縦フレーム4bにおけるドア保持部4aの部分との間を
蝶番6にて連結し、開きドア3が開閉基点部3d側にあ
る枢軸6aを中心に回動してドア保持部4aに対して出
入りして開閉されるように枢支し取付けている。しか
し、これもピボットヒンジ等既に知られる各種のヒンジ
具によって枢支すればよく、具体的な枢支構造は特に問
わない。
【0026】また既設ドア取付け枠cの戸当たり面hを
持ったドア保持部jの内周に基部23bをねじ22で取
付けたドア取付け枠cとほぼ同程度の厚みの金属製の支
持部材23を設け、これがドア取付け枠cのドア保持部
jのからドア取付け枠cの外面に沿って曲がってドア保
持部4aの外周壁4hの内側で外面側に延び、ドア保持
部4aの外面壁4iの内側に沿って曲がった支持片23
aに前記外面壁4iをねじ24により取り付けて固定し
ている。しかし、このような取付け構造は本実施の形態
1に限られることはなく種々に設計することができる。
縦フレーム4bのドア保持部4aを形成している部分の
開きドア3を蝶番6にて連結する部分の内側には図1に
示すように補強板25を縦方向に通すか、必要部分に限
って当てがい、蝶番6をねじ26によりねじ止めしてい
る。これにより、ドア保持部4aに開きドア3を支持す
るための十分は強度を確保している。しかし、この補強
板25はドア保持部4aの地震時における変形剛性を高
めるようにはなっていないので、前記耐震性を阻害する
ことはない。
【0027】内側枠部材42は開口縁2aの上辺に対応
する図2に示すような上フレーム421と、開口縁2a
の左右辺に対応する図1、図3に示すような左右両側フ
レーム422、422とで構成し、それぞれ外壁1の内
面にねじ27と長穴28とで開口縁2aの中心に対して
離接する方向に位置調節できるように取付ける。上フレ
ーム421、左右両側フレーム422のそれぞれは開口
縁2a内に折れ曲がった連結フランジ421a、422
aを有し、これら連結フランジ421a、422aが外
側枠部材41の対向し合う内側の端部41aに外面側か
ら当てがってねじ29によりねじ止めし、双方を一体に
連結する。なお、ねじ29は壁1にねじ込み新規ドア取
付枠4を壁1に取付ける役目もするようになっている。
外側枠部材41の内側の端部41aは外周側に2つ折り
して連結強度を高めるとともに、切断エッジが露出しな
い安全な構造としてある。
【0028】外側枠部材41の図2に示す下フレーム4
1cに有するドア保持部4aは他フレームのような中空
にせず、先端を外周側に2つ折りして切断エッジが露出
しない安全な構造にしておき、開口縁2aにある既設ド
ア取付け枠cのドア保持部jの下フレームq上に、ドア
取付け枠cよりも肉厚の大きな板材を折り曲げて、外側
枠部材41の下フレーム41cをその戸当たり面4cを
境にした内外2か所を受止めるフック型の横断面形状に
形成した座体31を設けて、外側枠部材41の下フレー
ム41cを前記2箇所にて支持するとともに、それら各
支持部にてねじ32によりねじ止めしている。
【0029】これにより、外側枠部材41の下フレーム
上での支持高さが一義的に定まり、図2に示す外側枠
部材41とドア取付け枠cとの上フレームk、41dど
うしの間には、工場等で予備製作した一定寸法の外側枠
部材41と、現場で施工された寸法が一定しない既設ド
ア取付け枠cとの間の寸法差による大きさが一定しない
隙間Sができるが、この隙間Sの大きさに応じて、上フ
レーム421を上記のように位置調節すれば、その隙間
Sの大きさの違いに対処することができる。また、図1
に示す外側枠部材41およびドア取付け枠cの左右フレ
ームm、41eの間にも同様な隙間Sが形成されるが、
これも左右両側フレーム422の前記と同様な位置調節
によって対処することができる。
【0030】このような開きドア3の取付け構造上、開
口縁2aに既設ドア取付けフレームjを設けていたとき
の開口度を余り小さくしないで、前記改良が達成されて
おり、規格上特に問題になることはない。しかも、新規
ドア取付け枠4が、その外側枠部材41に前記ドア保持
部4aを有しており、内側枠部材42との連結部が、外
壁1の外面1a側に位置するドア保持部4aよりも外壁
1の内面側に位置するので前記連結部に外部からの不正
な外力が及びにくく、不正外力に対する安全を確保する
ことができる。
【0031】また、上記したように、内側枠部材42
が、少なくとも出入り口2の開口縁2aの左右両側辺お
よび上辺に対応する上フレーム421、左右両側フレー
ム422の3つを備え、それぞれが出入り口2の中心に
対して離接する方向に位置調節できるように、既設ドア
取付け枠または/および壁に取付けたものであることに
より、外側枠部材41を工場等で予備製作しておき、そ
れを現場にて取付けるのに、現場施工されて寸法がまち
まちな既設ドア取付け枠cを改良対象としている本実施
の形態1において、外側枠部材41を既設ドア取付け枠
cに外方より当てがってその下辺フレームqの上に載置
した安定な状態にて、既設ドア取付け枠cの左右両側辺
および上辺との間にできる隙間Sの大きさのバラツキが
あっても、既設ドア取付け枠cに内側から当接させた内
側枠部材42の左右両側フレーム422および上フレー
ム421を出入り口2の開口2aの中心に対し離接する
方向に位置調節して取付けることによって、前記隙間S
の大きさのバラツキを吸収して外側枠部材41と連結し
て、前記新規ドア取付け枠4を構成し外観を整えること
ができる。
【0032】さらに、ドア保持部4aは、閉じられた開
きドア3と嵌まり合ってそれの内面3bを受け止める戸
当たり面4cを形成する段落ち部4dよりも内側に位置
して開きドア3の内面に設けられた錠11のラッチ11
aやかんぬき11bと係合して開きドア3を閉じ位置に
係止するする係止部12が設けられている。これによ
り、段落ち部4dと、これに閉じ位置にて嵌まり合って
内面3bを受けられる開きドア3とが、開きドア3の外
面3a側と、開きドア3の内面3bの錠11および新規
ドア取付け枠4の係止部12相互の係合部との間に、鉤
型に曲がった隙間S1を形成して、外部から前記錠11
および係止部12の係合部に不正力が侵入しにくくする
ので、前記錠11および係止部12の係合部に不正な外
力が及ばないようにするることができ、防犯性能が向上
する。
【0033】なお、本実施の形態1では新規ドア取付け
枠4のドア保持部4aが支持部材23によって支持さ
れ、この支持部材23のドア取付け枠cの外面への添え
付け部23cが外壁1と同じ剛性部をなして、ドア保持
部4aの弾性変形の邪魔になりやすいので、これが前記
耐震性を阻害しないように開きドア3の内面3bが支持
部材23の前記添え付け部23cよりも所定量Δだけ外
側に位置するように設計して耐震性を確保しやすくして
ある。新規ドア取付け枠4と外壁1との間の隙間には必
要に応じて図1〜図3に示すような適宜なコーキング材
33およびコーキング方法によるコーキング処理を行
い、外観を整え、かつ雨水の侵入を防止する。
【0034】また、本実施の形態1のように開きドア3
を出入り口2の開口外に飛びだして取付ける場合、新規
新規ドア取付け枠4の構造によっては、既設ドア取付け
枠cによって取付けられていた開きドアpと新規ドア取
付け枠4によって取付ける開きドア3とを同じ寸法のも
のとすることができ、既設ドア取付け部材cによって取
付けられていた開きドアpを新規新規ドア取付け枠4に
よって再度取付け使用することができる。
【0035】また、本実施の形態1の新規ドア取付け枠
4の取付け構造では、既設ドア取付け枠cの一部が露出
する取付け構造となっているが、新規ドア取付け枠4を
既設ドア取付け枠cよりも外方に延ばし、あるいはその
外方位置にて外壁1に直接取付けるようにすると、既設
ドア取付け枠cが外部に露出しない外観のドア取付け構
造が得られる。
【0036】(実施の形態2)本実施の形態2は図4、
図5に示すように、新規ドア取付け部材4の外側枠部材
41に有するドア保持部4aを大半を、既設ドア取付け
部材cのドア保持部e内に収め、それに嵌まり合い開閉
できるように取付けられる開きドア3が、外壁1の外面
1aに対する飛びだし量が実施の形態1よりも少なくな
るようにしてある。
【0037】これによって、既設ドア取付け枠cを残し
たまま、ドア取付け構造を実施の形態1のように改良す
る場合の、開きドア3の外方への飛びだし量を小さく抑
えることができ、出入り口2の外方のスペースが制限さ
れる場合に有利となる。また、外側枠部材41の内側端
部41aは内周の側に折り曲げて、戸当たり面4cを形
成するとともに、ドア保持部4aとの間にシール材7を
収容する凹条4fを形成し、この凹条4fの外まわり面
が既設ドア取付け枠c戸当たり面hに当接してある。戸
当たり面hを形成する部分も外側枠部材41の板材を外
周側に折り曲げて切断端が露出しない安全構造としてあ
る。また、実施の形態1における座体31を廃して、新
規ドア取付け枠4の外側枠部材41を既設ドア取付け枠
cの下フレームqの上に直置きし、座体31に代わる補
強部材131を新規ドア取付け枠4の下フレームの下面
の適所に添え着けて、踏圧に対する剛性を高めてある。
【0038】他の構成および作用効果は実施の形態1の
場合と変わりはないので、同じ部材には同じ符合を付し
て重複する図示および説明は省略する。
【0039】なお、上記各実施の形態において、ドアの
具体的形状、特に端部形状は種々に設計することができ
るし、必要に応じて内部にグラスウール等の断熱材を充
填することができるし、そのようなことを省略すること
もできる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明のドア取付け構造改良方
法によれば、既設ドア取付け枠を残したまま、その上に
新規ドア取付け部材を被せ付けるので、従来行われてい
た既設ドア取付け部材を取り除くハツリ作業、および新
規ドア取付け枠を取付けた後のハツリ作業によって傷ん
だ壁を整える作業の双方を省略することができるので、
改良作業が容易かつ短時間に安価に達成されるし、ハツ
リ作業により高い騒音が出たり多くの埃が出たりしない
ので、住人、施工業者、周辺の住民にとって好都合であ
る。しかも、新規ドア取付け枠が有している既設ドア取
付け枠の戸当たり部とは異なった戸当たり部によって四
周でエアタイトできる気密ドアタイプと云った思う通り
の新規なシール構造を満足して開きドアを取付け直すこ
とができる。
【0041】請求項2の発明のドア取付け構造によれ
ば、請求項1の発明の方法の新規ドア取付け枠を既設ド
ア取付け枠の上に被せ付けるのに、新規ドア取付け枠を
構成する内側および外側の各枠部材を既設ドア取付け枠
にその内外両側から当てがうだけでよく、後は双方を連
結するとともに、既設ドア取付け枠または/および壁に
取付るだけで、既設ドア取付け枠の内外面および内周の
所望域を覆って所望の外観を有した新規ドア取付け枠の
取付け施工を、簡単な作業にて、極く短時間に達成で
き、しかも、そのドア保持部が持っている新規な戸当た
り部による前記所望のシール構造での改良した開きドア
の取付けができる。
【0042】新規ドア取付け枠が、その外側枠部材に前
記ドア保持部を有していると、内側枠部材との連結部
が、壁の外面側に位置するドア保持部よりも壁の内面側
に位置するので前記連結部に外部からの不正な外力が及
びにくく、不正外力に対する安全を確保することができ
る。
【0043】また、内側枠部材が、少なくとも出入り口
の開口縁の左右両側辺および上辺に対応する左右両側辺
および上辺の3つのフレームを備え、それぞれが出入り
口の中心に対して離接する方向に位置調節できるよう
に、既設ドア取付け枠または/および壁に取付けたもの
であると、外側枠部材を工場等で予備製作しておき、そ
れを現場にて取付けるのに、現場施工されて寸法がまち
まちな既設ドア取付け枠が改良対象で、外側枠部材を既
設ドア取付け枠に外方より当てがってその下辺の上に載
置した安定な状態にて、既設ドア取付け枠の左右両側辺
および上辺との間にできる隙間の大きさのバラツキがあ
っても、既設ドア取付け枠に内側から当接させた内側枠
部材の左右両側辺および上辺の各フレームを出入り口の
開口の中心に対し離接する方向に位置調節して取付ける
ことによって、前記隙間の大きさのバラツキを吸収して
外側枠部材と連結して、前記新規ドア取付け枠を構成し
外観を整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の開きドアの取付け構造を
示す横断平面図。
【図2】図1の開きドアの取付け構造の縦断側面図。
【図3】図2の一部の断面図。
【図4】本発明の実施形態2の開きドアの取付け構造を
示す横断平面図。
【図5】図4の開きドアの取付け構造の縦断面図。
【図6】従来の開きドアの取付け構造を示す一部の横断
平面図。
【符号の説明】
c 既設ドア取付け枠 h 戸当たり面 i 戸当たりゴム p 開きドア 1 壁 1a 外面 1b 内面 2 出入り口 2a 開口縁 3 開きドア 3a 外面 3b 内面 3d 開閉基点部 4 ドア取付け枠 4a ドア保持部 4c 戸当たり面 4f 凹条 6 蝶番 7 シール部材 21、22、24、27、29、32、33 ねじ 28 長孔 41 外側枠部材 41a 内側の端部 42 内側枠部材 421 上フレーム 422 左右両側フレーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁の出入り口の開口縁に添え付け
    られて開きドアをその開閉基点部を中心とした回動によ
    り開閉できるように、閉じ位置にある開きドアが嵌まり
    合うドア保持部に枢支して取り付けた金属製の既設ドア
    取付け枠があり、この既設ドア取付け枠に取付けられて
    いる開きドアを取外した後、既設ドア取付け枠のドア保
    持部に有する開きドアを閉じ位置に受止める戸当たり部
    とは異なった戸当たり部をドア保持部に有した金属製の
    新規ドア取付け枠を、前記既設ドア取付け枠の上に被せ
    て取付け、新規ドア取付け枠のドア保持部にこれに嵌ま
    り合う開きドアをその開閉基点部を中心とした回動によ
    り開閉できるように枢支して取り付けることを特徴とす
    るドア取付け構造改良方法。
  2. 【請求項2】 建物の壁の出入り口の開口縁に添え付け
    られて開きドアをその開閉基点部を中心とした回動によ
    り開閉できるように、閉じ位置にある開きドアが嵌まり
    合うドア保持部に枢支して取り付けた金属製の既設ドア
    取付け枠と、この既設ドア取付け枠にその内外両側から
    当てがい互いに連結されて既設ドア取付け枠の内外面お
    よび内周を覆うように、既設ドア取付け枠または/およ
    び壁に取付けられて新規ドア取付け枠をなして、開きド
    アが嵌まり合うドア保持部に既設ドア取付け枠とは異な
    った戸当たり部を有したドア保持部を形成する内側およ
    び外側の各枠部材とを備え、この新規ドア取付け枠のド
    ア保持部にこれに嵌まり合う開きドアをその開閉基点部
    を中心とした回動により開閉できるように枢支して取り
    付けたことを特徴とするドア取付け構造。
  3. 【請求項3】 新規ドア取付け枠は、その外側枠部材に
    前記ドア保持部を有している請求項2に記載のドア取付
    け構造。
  4. 【請求項4】 内側枠部材は、少なくとも出入り口の開
    口縁の左右両側辺および上辺に対応する3つのフレーム
    を備え、それぞれが出入り口の中心に対して離接する方
    向に位置調節できるように、既設ドア取付け枠または/
    および壁に取付けた請求項3に記載のドア取付け構造。
JP6566497A 1997-03-19 1997-03-19 ドア取付け構造改良方法とそれによるドア取付け構造 Pending JPH10266709A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022034805A (ja) * 2020-08-19 2022-03-04 満之 米川 脱出ドアユニット

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