JPH10266707A - ドア取付け方法およびその構造 - Google Patents

ドア取付け方法およびその構造

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JPH10266707A
JPH10266707A JP6566597A JP6566597A JPH10266707A JP H10266707 A JPH10266707 A JP H10266707A JP 6566597 A JP6566597 A JP 6566597A JP 6566597 A JP6566597 A JP 6566597A JP H10266707 A JPH10266707 A JP H10266707A
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door
opening
wall
mounting frame
entrance
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JP6566597A
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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Kinki Sharyo Co Ltd
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Kinki Sharyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア取付け枠が地震時にも剛体の壁と開きド
アとの間でこじれにくく、開きドアが開かなくなるのを
防止しやすくすることを目的とする。 【解決手段】 建物の壁1の出入り口2の開口2aに設
けられる金属製のドア取付け枠4によってこれと閉じ位
置にて嵌まり合う開きドア3をその開閉基点部3dを中
心とした回動にて開閉できるように枢支して取付けるの
に、閉じ位置にある開きドア3が出入り口2の開口2a
外に位置してそこに張り出したドア取付け枠4のドア保
持部4aと嵌まり合うように枢支して取付け、ドア保持
部4aが開きドア3とともに壁1から外れた開口2外に
位置することで、壁1の影響無く容易に変形できるよう
にして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁等の出
入り口に設けられる開きドアの取付け方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁の出入り口の開口に開
きドアを取付ける場合、図18に示すように外壁aの出
入り口の開口bに金属製のドア取付け枠cを添え付け、
このドア取付け枠cの開きドアdが閉じ位置にて嵌まり
合うドア保持部eに、開きドアdをその開閉基点部にて
開閉できるように枢支して取り付け、開きドアdの外面
fが外壁aの外面gとほぼ面一になるような位置関係に
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ドア取付け構造では、外壁aの出入り口の開口bの領域
内にドア取付け枠cおよび開きドアdが収まった状態に
なる。このため、地震で建物の壁の出入り口まわりに歪
み、あるいは割れによるズレ等が生じたとき、ドア取付
け枠cが膨らみ、歪み、曲がり等の種々な変形を生じ、
その度合いによっては剛体どうしで相互間の隙間が小さ
な外壁aと開きドアdとの間でこじれを起こして開きド
アdが開かず、外部に避難したり、外部から救助したり
するのを妨げる危険な状態になって問題となることがあ
る。このようなことは、建物内の仕切り壁の出入り口の
開きドアにも同様に言える。
【0004】本発明の目的は、ドア取付け枠が地震時に
も剛体の壁と開きドアとの間でこじれにくく、開きドア
が開かなくなるのを防止しやすいドアの取付け方法およ
びその構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明のドアの取付け方法は、建物の壁の
出入り口の開口に設けられる金属製のドア取付け枠によ
ってこれに閉じ位置にて嵌まり合う開きドアをその開閉
基点部を中心とした回動にて開閉できるように枢支して
取付けるのに、閉じ位置にある開きドアが出入り口の開
口外に位置してそこに張り出したドア取付け枠のドア保
持部と嵌まり合うように枢支して取付けたことを特徴と
するものであり、請求項2の発明のドアの取付け装置
は、建物の壁の出入り口の開口に設けられる金属製のド
ア取付け枠に、前記壁の一面から出入り口の開口外に張
り出し、開きドアが出入り口の開口外に位置する閉じ位
置にて嵌まり合うドア保持部を設け、このドア保持部に
開きドアをその開閉基点部にて開閉できるように枢支し
て取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】これらの構成では、開きドアと、これをそ
の閉じ位置にて嵌まり合ってその開閉基点部を中心とし
た回動によって開閉できるように枢支し取付けるドア保
持部との双方が、壁の出入り口の開口外に張り出して壁
から外れて位置するので、地震時に壁が歪んだり、割れ
によるズレが生じたりしても、剛体どうしで相互間の隙
間が小さい壁と開きドアとに拘束されずに、金属製であ
ることによる弾性にてそれに柔軟に対応して残留変形が
生じにくく、残留変形しても剛性のある壁と開きドアと
の間でこじれるようなことが回避されるので、開きドア
が開かなくなるようなことを防止することができ、耐震
性および安全性が向上する。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、さらに、壁の一面は外面であり、ドア保持部は、閉
じられた開きドアと嵌まり合いその内面を受け止める戸
当たり面を形成する段落ち部と、この段落ち部よりも内
側に位置して開きドア内面の錠と係合して開きドアを閉
じ位置に係止する係止部とが設けられており、段落ち部
と、これに閉じ位置にて嵌まり合って内面を受けられる
開きドアとが、開きドアの外面側と、開きドア内面の錠
およびドア取付け枠の係止部相互の係合部との間に、鉤
型に曲がった隙間を形成して、外部から前記錠および係
止部の係合部に不正力が侵入しにくくするので、前記錠
および係止部の係合部に不正な外力が及ばないようにす
るることができ、防犯性能が向上する。
【0008】請求項4の発明は、請求項2、3の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、壁の一面が外面であ
り、開きドアの外周の少なくとも自由端部の外面側にフ
ランジを有するとともに、ドア保持部の外面側の内周に
前記フランジが嵌まり合う段落ち部を有しており、開き
ドアのフランジとこれが嵌まり合う段落ち部とが、開き
ドアとドア取付け枠との間の外面側位置に鉤型に曲がっ
た隙間を形成して、不正外力が開きドアの内側に侵入し
にくくするので、防犯性能がさらに向上し、開きドアの
自由端部の端面に錠を設ける場合でもこれに不正外力が
及ばないようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0010】(実施の形態1)本実施の形態1は図1〜
図3に示すように、建物のコンクリ製の外壁1に設けら
れた出入り口2に開きドア3をアルミニウム系や鉄系の
金属製のドア取付け枠4によって取付ける場合の一例を
示している。しかし、本発明はこれに限定されることは
なく、地震時にドア取付け枠4が変形して壁と開きドア
3との間でこじれて開きドア3が開かなくなるようなこ
とが生じるものであれば、建物の仕切り壁の出入り口に
設けられる開きドアでもよいし、コンコリート製以外の
壁に設けられた出入り口の開きドア等にも本発明は同様
に適用することができる。
【0011】本実施の形態1では、建物の外壁1の出入
り口2の開口2aに設けられる金属製のドア取付け枠4
によってこれに閉じ位置にて嵌まり合う開きドア3をそ
の開閉基点3aを中心とした回動にて開閉できるように
枢支して取付けるのに、閉じ位置にある開きドア3が図
1〜図3に示すように出入り口2の開口2a外に位置し
てそこに張り出したドア取付け枠4のドア保持部4aと
嵌まり合うように枢支して取付ける。
【0012】この取付けのために、ドア取付け枠4に
は、外壁1の例えば外面である一面1aから出入り口2
の開口2a外に張り出し、開きドア3が出入り口2の開
口2a外に位置する閉じ位置で図1〜図3に示すように
嵌まり合うドア保持部4aが設けられ、このドア保持部
4aに開きドア3をその図1に示す開閉基点部3dでの
回動により開閉できるように枢支して取り付けてある。
【0013】このようにすると、開きドア3と、これを
その閉じ位置にて嵌まり合ってその開閉基点部3dを中
心とした回動によって開閉できるように枢支し取付ける
ドア保持部4aとの双方が、外壁1の出入り口2の開口
2a外に張り出して外壁1から外れて位置することにな
る。
【0014】したがって、地震時に壁が歪んだり、割れ
によるズレが生じたりしても、ドア取付け枠4のドア保
持部4aは、剛体どうしで相互間の隙間が小さい外壁1
と開きドア3とに拘束されずに、金属製であることによ
る弾性にてそれに柔軟に対応して残留変形が生じにく
く、残留変形しても剛性のある外壁1と開きドア3との
間でこじれるようなことが回避されるので、開きドア3
が開かなくなるようなことを防止することができ、耐震
性および安全性が向上する。
【0015】しかも、本実施の形態1では、ドア取付け
枠4のドア保持部4aおよび開きドア3が、出入り口2
の開口2a外に飛びだしているのは、外壁1の外面1a
の側であるので、万一開きドア3が開きにくくなって
も、道具等を外部から開きドア3およびドア取付け枠4
とそれらの間に直接働かせられるし、ドア保持部4aが
外壁1から外れていて変形させやすいことも手伝って、
開きドア3を容易に短時間で開くことができ、内部に居
る人を救助しやすい。しかし、ドア取付け枠4のドア保
持部4aおよび開きドア3が、出入り口2の開口2a外
に飛びだす側は特に外壁1の外面1aの側に限られるこ
とはないし、建物内の仕切り壁の出入り口の開口に設け
る開きドアであれば、室内か室外かに応じて飛びだし側
をどちらにするかを決定するとよい。
【0016】本実施の形態1では開きドア3は金属製の
いわゆるフラッシュドアを用いているが、これに限られ
ることはなく、種々なドアを用いることができる。開き
ドア3はその開閉基点部3d側とドア取付け枠4の縦フ
レーム4bにおけるドア保持部4aの部分との間を蝶番
6にて連結し、開きドア3が開閉基点部3d側にある枢
軸6aを中心に回動してドア保持部4aに対して出入り
して開閉されるように枢支し取付けている。しかし、こ
れもピボットヒンジ等既に知られる各種のヒンジ具によ
って枢支すればよく、具体的な枢支構造は特に問わな
い。
【0017】本実施の形態1のドア取付け施工例は、図
18に示すような戸当たり面hに所定のピッチで戸当た
りゴムiが設けられた既設のドア取付け枠cが施工され
ている上に、戸当たり面4cの四周に連続したシール材
7があるドア取付け構造に改良する場合を示している。
これにつき説明すると、前記ドア取付け枠4を前記既設
のドア取付け枠cの上に後付けし、この後付けしたドア
取付け枠4によって前記のように開きドア3を取り付け
ている。これにより、作業がきつく、高い騒音と多くの
埃がでるハツリ作業にて既設のドア取付け枠cを取外
し、その後、四周に連続したシール材7を装着できる新
たなドア取付け枠を取付け、さらにハツリ作業によって
傷んだ外壁1を整えると云った厄介な作業を行うことな
く、新規ドア取付け枠4の後付けだけで改良し、開きド
ア3の四周でエアタイトができる隙間なしのドア取付け
構造が簡易に得られる。
【0018】本実施の形態1ではさらに、このような改
良の施工が楽なように、ドア取付け枠4を、外壁1の外
面1aの側から出入り口2の開口2aに嵌め入れて外面
1aに当てがい既設のドア取付け枠cがある開口2aを
その内周と外面1a側とに被さり、外壁1に取付けられ
る枠状本体41と、開口2aに内面1bの側から当てが
って、既設のドア取付け枠cのある開口2aの内面1b
側から被さり外壁1に取付けられるとともに、前記枠状
本体41の内面側の端部41aと連結して一体のドア取
付け枠4となる補強枠42とで構成している。
【0019】枠状本体41はドア保持部4aにおける開
きドア3をその内面3bが外壁1の外面よりも外側に位
置するように受止める戸当たり面4cを開きドア3が嵌
まり合う段落ち部4eによって形成し、戸当たり面4c
に板部材を折曲げて形成した凹条4fを形成し、この凹
条4fに前記シール材7を装着して位置ずれしないよう
にし、必要に応じ接着などして脱落しないようにする。
【0020】ドア保持部4aはドア取付け枠4の板材が
戸当たり面4cから外方に延びた後外周側に折り返され
た中空形状に形成され、その折り返し端に既設のドア取
付け枠cの外面に沿う取付けフランジ4gを形成してね
じ21によってドア取付け枠cに取付けてある。
【0021】また既設のドア取付け枠cの戸当たり面h
を持ったドア保持部jの内周に基部23bをねじ22で
取付けたドア取付け枠cとほぼ同程度の厚みの金属製の
支持部材23を設け、これがドア取付け枠cのドア保持
部jのからドア取付け枠cの外面に沿って曲がってドア
保持部4aの外周壁4hの内側で外面側に延び、ドア保
持部4aの外面壁4iの内側に沿って曲がった支持片2
3aに前記外面壁4iをねじ24により取り付けて固定
している。しかし、このような取付け構造は本実施の形
態1に限られることはなく種々に設計することができ
る。縦フレーム4bのドア保持部4aを形成している部
分の開きドア3を蝶番6にて連結する部分の内側には図
1に示すように補強板25を縦方向に通すか、必要部分
に限って当てがい、蝶番6をねじ26によりねじ止めし
ている。これにより、ドア保持部4aに開きドア3を支
持するための十分は強度を確保している。しかし、この
補強板25はドア保持部4aの地震時における変形剛性
を高めるようにはなっていないので、前記耐震性を阻害
することはない。
【0022】補強枠42は開口2aの上縁に対応する図
2に示すような上フレーム421と、開口2aの左右縁
に対応する図1、図3に示すような左右一対の縦フレー
ム422、422とで構成し、それぞれ外壁1の内面に
ねじ27と長穴28とで開口2aの中心に対して離接す
る方向に位置調節できるように取付ける。上フレーム4
21、左右各縦フレーム422のそれぞれは開口2a内
に折れ曲がった連結フランジ421a、422aを有
し、これら連結フランジ421a、422aが枠状本体
41の対向し合う内側の端部41aに外面側から当てが
ってねじ29によりねじ止めし、双方を一体に連結す
る。枠状本体41の内側の端部41aは外周側に2つ折
りして連結強度を高めるとともに、切断エッジが露出し
ない安全な構造としてある。
【0023】枠状本体41の図2に示す下フレーム41
cに有するドア保持部4aは他フレームのような中空に
せず、先端を外周側に2つ折りして切断エッジが露出し
ない安全な構造にしておき、開口2aにある既設のドア
取付け枠cのドア保持部jの下フレーム 上に、ドア取
付け枠cよりも肉厚の大きな板材を折り曲げて、枠状本
体41の下フレーム41cをその戸当たり面4cを境に
した内外2か所を受止めるフック型の横断面形状に形成
した座体31を設けて、枠状本体41の下フレーム41
cを前記2箇所にて支持するとともに、それら各支持部
にてねじ32によりねじ止めしている。
【0024】これにより、枠状本体41の下フレーム
上での支持高さが一義的に定まり、図2に示す枠状本体
41とドア取付け枠cとの上フレームk、41dどうし
の間には、工場等で予備製作した一定寸法の枠状本体4
1と、現場で施工された寸法が一定しない既設のドア取
付け枠cとの間の寸法差による大きさが一定しない隙間
Sができるが、この隙間Sの大きさに応じて、上フレー
ム421を上記のように位置調節すれば、その隙間Sの
大きさの違いに対処することができる。また、図1に示
す枠状本体41およびドア取付け枠cの左右フレーム
m、41eの間にも同様な隙間Sが形成されるが、これ
も左右フレーム422の前記と同様な位置調節によって
対処することができる。
【0025】このような開きドア3の取付け構造上、開
口2aに既設のドア取付けフレームjを設けていたとき
の開口度を余り小さくしないで、前記改良が達成されて
おり、規格上特に問題になることはない。
【0026】さらに、ドア保持部4aは、閉じられた開
きドア3と嵌まり合ってそれの内面3bを受け止める戸
当たり面4cを形成する段落ち部4dよりも内側に位置
して開きドア3の内面に設けられた錠11のラッチ11
aやかんぬき11bと係合して開きドア3を閉じ位置に
係止するする係止部12が設けられている。これによ
り、段落ち部4dと、これに閉じ位置にて嵌まり合って
内面3bを受けられる開きドア3とが、開きドア3の外
面3a側と、開きドア3の内面3bの錠11およびドア
取付け枠4の係止部12相互の係合部との間に、鉤型に
曲がった隙間S1を形成して、外部から前記錠11およ
び係止部12の係合部に不正力が侵入しにくくするの
で、前記錠11および係止部12の係合部に不正な外力
が及ばないようにするることができ、防犯性能が向上す
る。
【0027】なお、本実施の形態1ではドア取付け枠4
のドア保持部4aが支持部材23によって支持され、こ
の支持部材23のドア取付け枠cの外面への添え付け部
23cが外壁1と同じ剛性部をなして、ドア保持部4a
の弾性変形の邪魔になりやすいので、これが前記耐震性
を阻害しないように開きドア3の内面3bが支持部材2
3の前記添え付け部23cよりも所定量Δだけ外側に位
置するように設計して耐震性を確保しやすくしてある。
ドア取付け枠4と外壁1との間の隙間には必要に応じて
図1〜図3に示すような適宜なコーキング材33および
コーキング方法によるコーキング処理を行い、外観を整
え、かつ雨水の侵入を防止する。
【0028】(実施の形態2)本実施の形態2は図4に
示すように、枠状本体41のドア保持部4aの中空部の
外周壁4hを、外壁1にねじ止めせず、外壁1から浮か
せた取付け状態としている。これにより、開きドア3の
取付けの構造および作業が実施の形態1よりも簡略化す
る。しかも、ドア保持部4aの変形剛性を弱めて耐震性
を向上することができる。
【0029】他の構成および作用効果は実施の形態1と
変わらないので、同一部材および同一部分には同一の符
合を付し、重複する図示および説明は省略する。
【0030】(実施の形態3)本実施の形態3は図5に
示すように、実施の形態1における支持部材23の取付
けおよびこれによるドア保持部4aのねじ止めによる支
持を省略したものであり、開きドア3の取付けの構造お
よび作業が実施の形態1よりも簡略化する。しかも、支
持部材23による支持がないことにより、実施の形態
1、2の場合よりもドア保持部4aの弾性変形が容易な
柔軟構造になるので、その分耐震性がさらに向上する。
【0031】他の構成および作用効果は、ドア取付け枠
4の後付け構造に関する部分を除いて実施の形態1と変
わらないので、同一部材および同一部分には同一の符合
を付し、重複する図示および説明は省略する。
【0032】(実施の形態4)本実施の形態4は図6に
示すように、ドア取付け枠4の戸当たり面4cの外まわ
り面を既設のドア取付け枠cにその外面側から当てがう
とともに、戸当たり面4cから内側に延びる内側の端部
4jを外周側に2つ折りにした状態にて、ドア取付け枠
cの段落ち部jの内周に当てがってねじ34によりねじ
止めし、ドア保持部4aの中空部分の外周壁4hは外壁
1から浮かせた構造としている。
【0033】これにより、ドア取付け枠4およびその取
付け構造が単純化し、安価に施工できる利点がある。し
かも開きドア3は外壁1の外面1aよりも大きく外側に
位置するとともに、この開きドア3が嵌まり合うドア保
持部4aが簡単な形状で外壁1にねじ止めされず弾性変
形しやすいことによって、耐震性がさらに向上する。
【0034】他の構成および作用効果は実施の形態3と
変わらないので、同一部材および同一部分には同一の符
合を付し、重複する図示および説明は省略する。
【0035】(実施の形態5)本実施の形態5は図7に
示すように、実施の形態4におけるドア保持部4aの外
周壁4hをそのフランジ4g部にて外壁1にねじ21に
よりねじ止めしたものであり、実施の形態4の場合より
も開きドア3のドア取付け枠4による支持剛性を高める
ことができる。本実施の形態5のドア取付け枠4は実施
の形態1のような補助枠42を用いていないので、ドア
取付け枠cとの間の隙間調節ができないので、現場施工
するか、現場の条件を予め採寸してこれに一致するよう
にドア取付け枠4を工場生産しておくかして対応するこ
とになる。
【0036】他の構成および作用効果は実施の形態4と
変わらないので、同一部材および同一部分には同一の符
合を付し、重複する図示および説明は省略する。
【0037】(実施の形態6)本実施の形態6は図8に
示すように、実施の形態4で示した形のドア取付け枠4
を構成する枠状本体41の内側の端部41aを、既設の
ドア取付け枠cの内面に取り付けた実施の形態1の場合
と同様な補助枠42の各フレーム422等とねじ29に
て連結して取付けてある。これによると、実施の形態4
における場合のような隙間調整ができないという不利益
がなくなる。しかも、ドア取付け枠4のほぼ全体が既設
のドア取付け枠cから浮いた状態となるので、地震時の
弾性変形がさらに容易となり耐震性がさらに向上する。
【0038】他の構成および作用効果は実施の形態1と
変わらないので、同一部材および同一部分には同一の符
合を付し、重複する図示および説明は省略する。
【0039】(実施の形態7)本実施の形態7は図9に
示すように、外壁1をコンクリート打ちするときに埋設
されて開きドア3を取付ける新築用のドア取付け枠4を
採用した場合を示している。本実施の形態7のドア取付
け枠4は、内端に外壁1に埋設されるL字型に折れ曲が
ったアンカー部4kを持ち、中空状のドア保持部4aの
外周壁4hをそのフランジ4gにて外壁1の外面1aへ
ねじ21にて取付けたもので、アンカー部4kから戸当
たり面4cの部分までが外壁1の出入り口2の開口2a
に沿うようにしてあり、実施の形態1の場合と同様に取
り付けた開きドア3を、戸当たり面4cに設けられたシ
ール材7により、外壁1の外面1aよりも内面3bが少
し外側の位置となるように受止めるようにしてある。
【0040】これによって、ドア取付け枠4によって取
り付けた開きドア3の耐震性および防犯性は、実施の形
態3の場合と同程度となる作用効果を発揮する。
【0041】(実施の形態8)本実施の形態8は図10
に示すように、実施の形態7の開きドア3の外周の少な
くとも自由端部の外面側にフランジ3cが設けられると
ともに、ドア保持部4a外面側の内周に前記フランジ3
cが嵌まり合う段落ち部4nが設けられている。
【0042】これによって、実施の形態7の場合に加
え、さらに、開きドア3のフランジ3cとこれが嵌まり
合う段落ち部4nとが、開きドア3とドア取付け枠4と
の間の外面側位置に鉤型に曲がった隙間S2を形成し
て、不正外力が開きドア3の内側に侵入しにくくするの
で、防犯性能がさらに向上し、開きドア3の自由端部の
端面に錠を設ける場合でもこれに不正外力が及ばないよ
うにすることができる。
【0043】(実施の形態9)本実施の形態9は図11
に示すように、実施の形態8のドア取付け枠4のドア保
持部4aの外周壁4hを外壁1から浮かせた場合を示
し、実施の形態8よりも構造および取付け作業が簡略化
するとともに、ドア保持部4aの弾性変形が容易となり
耐震性が向上する。他は変わらない。
【0044】(実施の形態10)本実施の形態10は図
12に示すように、実施の形態1のドア取付け枠4およ
び開きドア3とほぼ同じ取付け構造のものに、実施の形
態8に示すような開きドア3のフランジ3cと段落ち部
4nとを設けたものであり、他の構造としてはドア保持
部4aの外周壁4hをそのフランジ4g部で外壁1の外
面1aにねじ21により取り付け、さらの支持部材23
の添え付け部23cをドア取付け枠cの外面にねじ35
でねじ止めした点が実施の形態1の場合と異なり、ドア
保持部4aによる開きドア3の支持剛性が高くなるよう
にしてある。
【0045】(実施の形態11)本実施の形態11は図
13に示すように、外壁1に対しドア取付け枠4のドア
保持部4aの外周壁4hを外壁1の外面から浮かせた点
が異なるだけであり、これによってドア保持部4aの剛
性が弱くなる分だけ耐震性が向上する。
【0046】(実施の形態12)本実施の形態12は図
14に示すように、実施の形態10における支持部材2
3を省略したものであり、構造および組み立て作業が簡
略化する上、ドア保持部4aの剛性をさらに小さくする
ので、耐震性がさらに向上する。
【0047】(実施の形態13)本実施の形態13は図
15に示すように、実施の形態11における支持部材2
3を省略したものであり、構造および組み立て作業が簡
略化する上、ドア保持部4aの剛性をさらに小さくする
ので、耐震性がさらに向上する。
【0048】(実施の形態14)本実施の形態14は図
16に示すように、実施の形態5のドア取付け枠4に、
実施の形態7に示すような開きドア3の外周の少なくと
も自由端部の外面側に設けられるフランジ3cと、ドア
保持部4a外面側の内周に前記フランジ3cが嵌まり合
う段落ち部4nとを採用したものであり、実施の形態5
の場合に実施の形態7の場合の作用効果が付帯する。
【0049】(実施の形態15)本実施の形態15は図
17に示すように、実施の形態14のドア保持部4aの
外周壁を外壁1の外面1aから浮かせたものであり、ド
ア保持部4aの剛性が実施の形態14の場合よりも弱く
なる分だけ耐震性が向上するし、構造および取付け作業
が簡略化する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、開きドアと、これをそ
の閉じ位置にて嵌まり合ってその開閉基点部を中心とし
た回動によって開閉できるように枢支し取付けるドア保
持部との双方が、壁の出入り口の開口外に張り出して壁
から外れて位置するので、地震時に壁が歪んだり、割れ
によるズレが生じたりしても、剛体どうしで相互間の隙
間が小さい壁と開きドアとに拘束されずに、金属製であ
ることによる弾性にてそれに柔軟に対応して残留変形が
生じにくく、残留変形しても剛性のある壁と開きドアと
の間でこじれるようなことが回避されるので、開きドア
が開かなくなるようなことを防止することができ、耐震
性および安全性が向上する。
【0051】請求項3の発明によれば、段落ち部と、こ
れに閉じ位置にて嵌まり合って内面を受けられる開きド
アとが、開きドアの外面側と、開きドア内面の錠および
ドア取付け枠の係止部相互の係合部との間に、鉤型に曲
がった隙間を形成して、外部から前記錠および係止部の
係合部に不正力が侵入しにくくするので、前記錠および
係止部の係合部に不正な外力が及ばないようにするるこ
とができ、防犯性能が向上する。
【0052】請求項4の発明によれば、開きドアのフラ
ンジとこれが嵌まり合う段落ち部とが、開きドアとドア
取付け枠との間の外面側位置に鉤型に曲がった隙間を形
成して、不正外力が開きドアの内側に侵入しにくくする
ので、防犯性能がさらに向上し、開きドアの自由端部の
端面に錠を設ける場合でもこれに不正外力が及ばないよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の開きドアの取付け構造を
示す横断平面図。
【図2】図1の開きドアの取付け構造の縦断側面図。
【図3】図2の一部の断面図。
【図4】本発明の実施の形態2の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図5】本発明の実施の形態3の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図6】本発明の実施の形態4の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図7】本発明の実施の形態5の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図8】本発明の実施の形態6の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図9】本発明の実施の形態7の開きドアの取付け構造
を示す一部の横断平面図。
【図10】本発明の実施の形態8の開きドアの取付け構
造を示す一部の横断平面図。
【図11】本発明の実施の形態9の開きドアの取付け構
造を示す一部の横断平面図。
【図12】本発明の実施の形態10の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図13】本発明の実施の形態11の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図14】本発明の実施の形態12の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図15】本発明の実施の形態13の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図16】本発明の実施の形態14の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図17】本発明の実施の形態15の開きドアの取付け
構造を示す一部の横断平面図。
【図18】従来の開きドアの取付け構造を示す一部の横
断平面図。
【符号の説明】
1 外壁 1a 外面 2 出入り口 2a 開口 3 開きドア 3a 外面 3b 内面 3c フランジ部 3d 開閉基点部 4 ドア取付け枠 4a ドア保持部 4c 戸当たり面 4e、4n 段落ち部 6 蝶番 11 錠 11a ラッチ 11b かんぬき 12 係止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁の出入り口の開口に設けられる
    金属製のドア取付け枠によってこれに閉じ位置にて嵌ま
    り合う開きドアをその開閉基点部を中心とした回動にて
    開閉できるように枢支して取付けるのに、閉じ位置にあ
    る開きドアが出入り口の開口外に位置してそこに張り出
    したドア取付け枠のドア保持部と嵌まり合うように枢支
    して取付けたことを特徴とするドア取付け方法。
  2. 【請求項2】 建物の壁の出入り口の開口に設けられる
    金属製のドア取付け枠に、前記壁の一面から出入り口の
    開口外に張り出し、開きドアが出入り口の開口外に位置
    する閉じ位置にて嵌まり合うドア保持部を設け、このド
    ア保持部に開きドアをその開閉基点部にて開閉できるよ
    うに枢支して取り付けたことを特徴とするドア取付け構
    造。
  3. 【請求項3】 壁の一面は外面であり、ドア保持部は、
    閉じられた開きドアと嵌まり合いその内面を受け止める
    戸当たり面を形成する段落ち部と、この段落ち部よりも
    内側に位置して開きドア内面の錠と係合して開きドアを
    閉じ位置に係止する係止部とが設けられている請求項2
    に記載のドア取付け構造。
  4. 【請求項4】 壁の一面は外面であり、開きドアの外周
    の少なくとも自由端部の外面側にフランジを有するとと
    もに、ドア保持部の外面側の内周に前記フランジが嵌ま
    り合う段落ち部を有している請求項2、3のいずれか一
    項に記載のドア取付け構造。
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