JPS62397Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内側窓の内付構造、詳しくは躯体開口
部の内側面に内側窓を取付ける構造に関するもの
である。

一般に、内側窓を内付けるには窓枠にフランジ
を一体形成し、このフランジを躯体開口部の内側
面にビス等で固着している。

しかし、この内付構造であるとフランジを固着
するビス等の固着部材及びフランジ自体（つまり
取付部）が外部より見えてしまい体裁が悪いと共
に、取付部が窓枠よりも外側位置となつて取付位
置が高くなるので取付作業がし難くかつ躯体開口
部を構成する鴨居が小さい（上下付法小さい）場
合にはフランジが鴨居よりも上方位置となつて取
付けできないことがある。

また、枠組みした窓枠は重量が重いので、窓枠
を取付ける際に支えることが困難であつて、取付
位置がずれ異いから所定の位置に位置決めして正
確に取付けることが困難であるとの不具合を有す
る。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は体裁良く簡単に位置決めして取付
けできるようにした内側窓の内付構造を提供する
ことである。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は縦断面図、第２図は横断面図であり、
躯体開口部Ａは鴨居１、敷居２、左右柱３，３よ
り構成され、その外側には外側窓Ｂが取付けてあ
ると共に、内側面A′には内側窓Ｃが内付けてあ
る。

該外側窓Ｂは上下枠４，５と左右竪枠６，６を
備えた窓枠７内に外内障子８，９を引き違いに装
着したものである。

前記内側窓Ｃは上下枠１０，１１と左右竪枠１
２，１２を備えた窓枠１３内に外内障子１４，１
５を引き違いに装着したものである。

前記上枠１０は、上レール１６を備えた中空本
体１７の外側上部に外向凹部１８を形成し、外側
下部に横片１９と縦片２０とよりＬ型となつた取
付壁２１を一体形成したものとなつている。

前記下枠１１は、下レール２２を備えた中空本
体２３の外側に外向凹部２４を形成したものとな
つている。

前記竪枠１２は、中空本体２５の外側外方に外
向凹部２６を形成し、外側内方に縦片２７と折曲
片２８とによりＬ型となつた取付壁２９を一体形
成したものとなつている。

３０は上方取付部材であり、上下折曲片３１，
３２を備えた縦壁３３の外側に、前記上枠１０の
外向凹部１８に係合する中空の突出部３４を一体
形成したものである。

４０は下方取付部材であり、上下折曲片４１，
４２を備えた縦壁４３の外側に、前記下枠１１の
外向凹部２４に係合する中空の突出部４４を一体
形成した本体４５と、横壁４６と縦壁４７とによ
り鈎形に折曲した複数の取付体４８とを備え、各
取付体４８の縦壁４７を上折曲片４１に長手方向
に間隔を有して形成した複数の開口４９より嵌入
して縦壁４３とビス６０で連結してある。

５０は竪方取付部材であり、左右折曲片５１，
５２を備えた縦壁５３に、前記竪枠１２の外向凹
部２６に係合する中空の突出部５４を一体形成し
たものである。

しかして、内側窓Ｃを取付けるには、まず下方
取付部材４０の取付体横壁４６を敷居２の内面２
ａにビス６１で固着し、本体４５の上下折曲片４
１，４２を敷居内側面２６に当接して下方取付部
材４０を敷居２に取付ける。６７は各縦壁４３，
４７を取付けるビスである。

そして、枠組みした窓枠１３の上部外向凹溝１
８及び竪枠外向凹溝２６に上方及び竪方取付部材
４０，５０の突出部３４，５４を係合しかつビス
６２，６３で固着する。

この状態の窓枠１３を、その下枠１１の外向凹
溝２４が下方取付部材４０の突出部４４に係合す
るように取付ける。

これにより、外向凹部２４の上壁２４ａが突出
部上壁４４ａに当接し、突出部内側壁４４ｂが外
向凹溝底壁２４ｂに当接して窓枠１３の上下方向
及び内外方向の位置決めがなされると共に、上
方、竪方取付部材３０，５０の各上下折曲片３
１，３２，５１，５２が敷居内面１ａ及び柱内面
３ａにそれぞれ当接する。

そして、上方、竪方取付部材３０，４０をビス
６４，６５で敷居内面１ａ及び柱内面３ａに固着
すると共に、下枠１１と下方取付部材４０の突出
部４４とをビス６６で固着して窓枠１３を躯体開
口部Ａの内側面A′に取付ける。

以上の様であるから、各取付部材３０，４０，
５０と躯体開口部Ａの内側面A′との取付部は窓
枠１３で覆われ、外部から見えないので体裁が良
い。

また、各取付部材３０，４０，５０を躯体開口
部Ａの内側面A′に固着するビスは窓枠１３の範
囲内となつているので、ビスの締付操作が容易と
なつて窓枠取付けが簡単となると共に、鴨居１の
上下寸法が小さい場合でも取付けできる。

また、上下方向及び内外方向の取付位置は下方
取付部材４０で位置決めされるから、位置決めし
て取付けできる。

なお、上方及び竪方取付部材３０，５０を予め
鴨居内面１及び柱内面３ａにビス止めし、その突
出部３４，５４に外向凹溝１８，２６を係合する
ようにして取付けても良い。

本考案は前述のように構成したので、内側窓Ｃ
を躯体開口部Ａの内側面A′に体裁良く簡単に位
置決めして取付けできると共に、鴨居１の上下寸
法が小さくても確実に取付けできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は縦断面図、第２図は横断面図、第３図は下方
取付部材の分解斜視図である。 １は鴨居、２は敷居、３は柱、１０は上枠、１
１は下枠、１２は竪枠、３０は上方取付部材、４
０は下方取付部材、５０は竪方取付部材、Ａは躯
体開口部、A′は内側面、Ｃは内側窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鴨居１、敷居２、左右柱３，３より成る躯体開
   口部Ａの内側面A′に、上枠１０、下枠１１、左
   右竪枠１２，１２より成る窓枠１３を備えた内側
   窓Ｃを取付ける構造において、前記各枠１０，１
   １，１２における躯体開口部内側面A′と対向す
   る外側部分を、上方、下方、竪立取付部材３０，
   ４０，５０を介して躯体開口部内側面A′に取付
   けると共に、該下方取付部材４０を敷居２に上下
   方向位置決め可能に取付けたことを特徴とする内
   側窓の内付構造。