JPH11141236A - 改装サッシ及びその取付方法 - Google Patents

改装サッシ及びその取付方法

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JPH11141236A
JPH11141236A JP30273097A JP30273097A JPH11141236A JP H11141236 A JPH11141236 A JP H11141236A JP 30273097 A JP30273097 A JP 30273097A JP 30273097 A JP30273097 A JP 30273097A JP H11141236 A JPH11141236 A JP H11141236A
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JP
Japan
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window frame
frame
building
sash
opening
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JP30273097A
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Inventor
Yuichi Nozaki
勇一 野崎
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YKK AP Inc
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YKK AP Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物を破壊することなく簡単に取り替えるこ
とができ、躯体への取付構造を一般的なサッシと同様に
できてコストを低減できる改装サッシの提供。 【解決手段】 建物の開口部Aに溶接固定されるピース
状の支持部材10,11に窓枠20を着脱自在に取り付
ける。窓枠20の取り付け、取り外しを建物の開口部A
に溶接固定された支持部材10,11に対して行うこと
により、開口部A周辺を壊すことなく、窓枠20を簡単
に交換できる。しかも、支持部材10,11のアンカー
材3への溶接固定構造は、一般的なサッシと同様なた
め、作業性の低下を防止でき、かつアンカー材3等は従
来と同じものを利用できてコストも低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改装に好適な改装
サッシ及びその取付方法に係り、引き違い窓、辷り出し
窓、片引き窓、開き窓、FIX窓、上げ下げ窓、内開き
窓、外開き窓等の各種窓に用いられる改装サッシ及びそ
の取付方法に関する。
【0002】
【背景技術】建物の改装や部屋の用途変更に伴い、建物
の開口部に設けられているサッシの種類を変更(例え
ば、引き違い窓から辷り出し窓等への変更)する場合が
ある。一般的に、コンクリート製建物の躯体開口部にサ
ッシを取り付けるため、窓枠にピース状のアンカー片を
複数取り付けておき、これらのアンカー片を躯体側に固
定したアンカー材にそれぞれ溶接固定している。
【0003】しかし、このサッシを建物の開口部から取
り外すために、アンカー片とアンカー材との溶接部分を
露出させる必要があり、そのため、開口部周辺を壊さな
ければならない。そこで、取り替えのために建物の開口
部周辺を壊さなくてもよいサッシとして、建物の開口部
に沿って枠体を固定しておき、この枠体に窓枠を当接さ
せてビス止めする改装サッシが考えられている。このタ
イプの改装サッシは、窓枠の取り付け、取り外しを枠体
に対して行うことにより、開口部周辺を壊すことなく、
窓枠を交換できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
改装サッシでは、窓枠が開口部に沿った枠体に取り付け
られる構造であるから、窓枠とは別に枠体を用意しなけ
ればならず、コストが高くなる。さらに、ピース状のア
ンカー片やアンカー材のかわりに枠体を建物躯体に固定
するため、その固定構造や方法がアンカー片やアンカー
材を用いた場合と大幅に異なることになる。
【0005】そのため、この改装サッシは一般的なサッ
シを取り付ける場合に比べて取付構造を大幅に変更しな
ければならず、作業性を低下させるとともに、コストも
高くなるという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、建物を破壊することなく
簡単に取り替えることができるとともに、躯体への取付
構造を一般的なサッシと同様にできてコストを低減でき
る改装サッシ及びその取付方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は建物
の開口部に溶接固定されるピース状の支持部材に窓枠を
着脱自在に取り付けて前記目的を達成しようとするもの
である。具体的には、本発明の改装サッシは、建物の開
口部に配置される窓枠の上枠、下枠および左右の縦枠の
適宜位置に合わせてそれぞれ設けられかつ前記開口部に
溶接固定されたピース状の支持部材と、これらの支持部
材に室内外端部で着脱自在に取り付けられて新規窓枠と
交換可能に設けられた窓枠と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】この構成の本発明では、窓枠の取り付け、
取り外しを建物の開口部に溶接固定された支持部材に対
して行うことにより、開口部周辺を壊すことなく、窓枠
を新規窓枠に交換できる。また、窓枠の取り付けは、開
口部に沿って設けられた枠体に対して行うものではな
く、ピース状とされた支持部材に対して行われるため、
枠体が不要になってコストを低減できるとともに、支持
部材と建物開口部との取付構造は従来の一般的なサッシ
の取り付けと同じにすることができるため、作業性の低
下を防止でき、コストも低減できる。
【0009】この際、前記窓枠を前記支持部材に着脱自
在に取り付ける構造は、適宜選択できるが、特にビスで
取り付けられる構造であることが好ましい。窓枠を支持
部材にビスで取り付けることにより、ドライバ等の工具
で簡単かつ確実に窓枠を支持部材に取り付け、あるい
は、取り外すことができ、作業性を向上できる。
【0010】さらに、前記窓枠の室内側端部は、前記窓
枠内面でかつ内装材と干渉しない位置に開口された凹部
内に設けられるビスによって前記支持部材に着脱自在に
取り付けられ、この凹部には前記ビスの表面を覆う被覆
材が設けられていることが好ましい。このような構成で
は、ビスの端部が凹部に収納される状態となり、ビスが
窓枠の正面から突出することがない。従って、改装サッ
シの外観が良好になるだけでなく、ビスに作業員の服が
引っかかる等の作業上の不都合を回避することができ
る。さらに、凹部は内装材に干渉しない位置に開口され
るため、内装材を取り外すことなくビスの取り付け、取
り外し作業を行うことができ、窓枠の交換作業性をより
向上できる。その上、被覆材によりビスの表面が覆われ
るため、雨水がビスと窓枠との隙間から建物内部に浸入
することを防止できるとともに、外観を向上できる。
【0011】本発明の改装サッシの取付方法は、ピース
状の支持部材と、この支持部材に室内外端部で着脱自在
に取り付けられる窓枠とを備えた改装サッシを建物の開
口部に取り付ける改装サッシの取付方法であって、予め
前記支持部材を前記窓枠の上枠、下枠および左右の縦枠
の適宜位置に着脱自在に取り付けておき、現場において
前記窓枠を建物の開口部内に配置して位置調整した後、
前記支持部材を前記建物の開口部に溶接固定することを
特徴とする。この発明では、建物の施工に際して、工場
等で予め窓枠に取り付けられた支持部材を建物の開口部
に溶接固定するため、一般的なサッシの取付作業と同様
の手順で改装サッシを取り付けることができる上、窓枠
の位置合わせをしてから溶接作業を行えるため、窓枠の
位置精度を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る改装サッ
シである引き違い窓1を示す縦断面図、図2は引き違い
窓1の一部を示す横断面図である。これらの図におい
て、引き違い窓1は、コンクリート製躯体2を有する建
物に取り付けられるものであり、建物の正面矩形状の開
口部Aの各周縁に沿って配置された複数のピース状の支
持部材10,11と、これらの支持部材10,11に着
脱自在に取り付けられた開口部Aと略同じ大きさの窓枠
20と、この窓枠20内に配置された図示しない一対の
障子とを備えて構成されている。
【0013】躯体2の開口部Aには、その上下左右の周
縁に沿ってアングル材2Aがそれぞれ取り付けられてい
る。これらのアングル材2Aの所定位置には、支持部材
10,11の取付位置に対応して略棒状のアンカー材3
が溶接固定されている。これらのアングル材2A及びア
ンカー材3の構成は従来のサッシ取付構造で使用される
構成と同じである。なお、アンカー材3のうち、開口部
Aの上縁あるいは左右の縦縁に取り付けられるものは短
寸の真っ直ぐな棒状に形成されており、開口部Aの下縁
に取り付けられるものは室外側が上方に折れ曲がった棒
状に形成されている。
【0014】開口部Aの下縁に取り付けられる支持部材
10は、図3に示すように、アルミ等の金属製板材を折
り曲げて形成された本体13と、この本体13の裏面
(下面)に取り付けられた板状の突起部材14とを備え
て構成されている。
【0015】本体13は、突起部材14が下面に設けら
れた水平部13Aと、この水平部13Aの室外側端部に
おいて下方に折り曲げて形成された取付部13Bと、水
平部13Aの室内側において上方に折り曲げて形成され
た立上部13Cと、この立上部13Cの上端部から室内
側に向けて水平に折り曲げて形成された折曲部13Dと
が一体形成されている。突起部材14は、その側面の中
央部から下端にかけてアンカー材3の上端部に溶接固定
されるものであり、一般的な構造のサッシに設けられる
突起部材と同様な形状である。
【0016】一方、開口部Aの上縁に取り付けられる支
持部材11は、図4に示すように、アルミ等の金属製板
材を折り曲げて形成された本体15と、この本体15の
裏面(上面)に取り付けられた板状の突起部材16とを
備えて構成されている。本体15は、突起部材14が上
面に設けられた水平部15Aと、この水平部15Aの室
外側端部において上方に折り曲げて形成された取付部1
5Bとが一体形成された構造である。突起部材16は、
その側面の上端縁に沿ってアンカー材3の一部に溶接固
定されるものであり、一般的な構造のサッシに設けられ
る突起部材と同様な形状である。
【0017】開口部Aの左右両縦縁に取り付けられる支
持部材11は、図4に示される支持部材11と同じ構造
であり、図2に示すように、水平部15Aおよび取付部
15Bを備えた本体15と、この本体15の躯体2側に
取り付けられた突起部材16とで構成されている。
【0018】窓枠20は、図1及び図2に示すように、
それぞれアルミ製の押出形材からなる窓上枠21、窓下
枠22及び左右の窓縦枠23とを備えて構成されてい
る。窓上枠21は、支持部材11の室外側に取り付けら
れる第1取付部21Aと、支持部材11の室内側に取り
付けられる第2取付部21Bと、これらの取付部21
A,21Bの間に配置され下方に延出した上側ガイドレ
ール部21Cとを備えて構成されている。
【0019】第1取付部21Aは、図4にも示すよう
に、窓上枠21の室外端部に設けられ、支持部材11の
取付部15Bに重ね合わされるとともに取付具であるビ
ス30で着脱自在に取り付けられている。この第1取付
部21Aは、窓枠正面より後退して形成されて凹部とさ
れている。そして、窓上枠21の第1取付部21Aおよ
び躯体2で囲まれた凹溝部分には、ビス30の表面を覆
うコーキング材31が充填されている。
【0020】また、第2取付部21Bは、窓上枠21の
室内端部に設けられ、下方に開口された凹部(凹溝)状
に形成され、この凹部内において支持部材11と額縁B
とにそれぞれ止めねじ32で取り付けられている。第2
取付部21Bの開口部分には、図示しないカバー材が着
脱自在に取り付けられ、止めねじ32を被覆して外観を
向上できるようにされている。なお、第2取付部21B
は、内装材である額縁Bの室外側に隣接して配置されて
額縁Bに干渉しないように設けられている。
【0021】窓下枠22は、その室外端部側に設けられ
て支持部材10の室外側に取り付けられる第1取付部2
2Aと、室内端部側に設けられて支持部材10の室内側
に取り付けられる第2取付部22Bと、これらの取付部
22A,22Bの間に配置され上方に延出した下側ガイ
ドレール部22Cと、第1取付部22Aの室外側端部に
設けられた水切り部22Dとを備えて構成されている。
【0022】第1取付部22Aは、図3にも示すよう
に、支持部材10の取付部13Bに重ね合わされるとと
もにビス30で着脱自在に取り付けられる。この第1取
付部22Aも、窓枠正面より後退して形成されて凹部
(凹溝)とされ、この凹溝部分にも、ビス30の表面を
覆うコーキング材31が充填されている。
【0023】第2取付部22Bは、上方に開口された凹
部(凹溝)状に形成され、この凹部内において支持部材
10と膳板Cとにそれぞれ止めねじ32で取り付けられ
ている。この第2取付部22Bも、膳板Cに干渉しない
ように配置されている。また、第2取付部22Bの開口
にも、図示しないカバー材が着脱自在に取り付けられ
る。なお、水切り部22Dと建物の躯体2の室外面との
間にはコーキング材31が充填されて防水処理されてい
る。
【0024】窓縦枠23は、図2に示すように、その室
外端部に設けられて支持部材11の室外側に取り付けら
れる第1取付部23Aと、室内端部に設けられて支持部
材11の室内側に取り付けられる第2取付部23Bとを
備えて構成されている。
【0025】第1取付部23Aは、支持部材11の取付
部15Bに重ね合わされるとともに、ビス30で着脱自
在に取り付けられる。この第1取付部23Aも、窓枠正
面より後退して形成されて凹部とされている。そして、
窓縦枠23の第1取付部23Aおよび躯体2で囲まれた
凹溝部分には、ビス30の表面を覆うコーキング材31
が充填されている。
【0026】また、第2取付部23Bは、開口部Aの内
周側に開口された凹部(凹溝)状に形成され、この凹部
内において支持部材11と縦額縁Dとにそれぞれ止めね
じ32で取り付けられている。この第2取付部23B
も、縦額縁Dに干渉しないように配置されている。ま
た、第2取付部23Bの開口部分にも、図示しないカバ
ー材が着脱自在に取り付けられる。
【0027】このような本実施形態においては、以下の
ようにして引き違い窓1を建物の開口部Aに取り付け
る。まず、工場において、ピース状の支持部材10,1
1及び窓枠20をそれぞれ製造するとともに、これらの
支持部材10,11を窓枠20にビス30及び止めねじ
32で取り付け、この窓枠20を建設現場に搬送する。
【0028】一方、開口部Aの周縁に沿って予めアング
ル材2Aを取り付けておき、これらのアングル材2Aに
アンカー材3を溶接固定しておく。そして、窓枠20を
クレーン等で吊ったり持ち上げる等して開口部A内に配
置して位置合わせした後、支持部材10,11の突起部
材14,16をアンカー材3に溶接固定する。
【0029】さらに、開口部Aに額縁B、膳板C及び縦
額縁Dを取り付け、窓枠20の第2取付部21B,22
B,23Bを額縁B、膳板C及び縦額縁Dにそれぞれ止
めねじ32で取り付ける。また、窓枠20の第1取付部
21A,22A,23Aにコーキング材31を取り付け
て開口部Aと窓枠20との防水処理を行う。
【0030】また、建物の改装等により窓枠20を新規
窓枠に取り替える場合には、まず、コーキング材31を
窓枠20から取り外すとともに、窓枠20の正面に取り
付けられたビス30を外し、さらに、室内側から窓枠2
0の第2取付部21B,22B,23B内に取り付けら
れた止めねじ32を外し、窓枠20をピース状の支持部
材10,11及び額縁B、膳板C、縦額縁Dから取り外
す。
【0031】その後、新しい窓枠20を開口部Aにはめ
込み、支持部材10,11および額縁B、膳板C、縦額
縁Dにビス30や止めねじ32で取り付けるとともに、
ビス30の上からコーキング材31を充填して防水処理
すればよい。
【0032】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)建物の開口部Aに溶接固定されるピース状の支持部
材10,11と、この支持部材10,11に着脱自在に
取り付けられる窓枠20とを備えて引き違い窓(改装サ
ッシ)1を構成したので、窓枠20の取り付け、取り外
しを建物の開口部Aに溶接固定された支持部材10,1
1に対して行えばよく、建物の開口部A周辺を壊す必要
がない。従って、窓枠20の取り替え工事を簡単かつ安
価に行える。同様に、窓枠20を外す場合に、額縁B等
の内装材も取り外す必要がないため、窓枠20の取り替
え工事をより一層簡単かつ安価に行える。特に、各枠2
1〜23の第2取付部21B、第2取付部22B、第2
取付部23Bを窓枠21〜23の内面で、額縁B等の内
装材と干渉しない位置に設けたので、各取付部21B〜
23Bにおけるねじ止め作業も室内側等から容易に行う
ことができ、窓枠20の取り替え工事の作業性をより一
層向上できる。
【0033】2)ピース状とされた支持部材10,11
と、躯体2側のアンカー材3との溶接固定構造は、従来
の一般的な構造のサッシに設けられているアンカーと同
様な構造であるため、窓枠20にビス止めされた支持部
材10,11を躯体2側に溶接固定する作業やその取付
構造を従来と同一にできる。このため、取付作業性が低
下することもなく、アングル材2Aやアンカー材3等は
従来と同一のものが利用できて躯体2側の構造を変える
必要がないため、コストを低減できる。
【0034】3)窓枠20は支持部材10,11にビス
30、止めねじ32で取り付けられる構成としたから、
ドライバ等の工具で簡単かつ確実に窓枠20を支持部材
10,11に取り付け、あるいは、取り外すことがで
き、この点でも作業性を向上できる。その上、窓枠20
の支持部材10,11への取付部21A〜23A、21
B〜23Bを各枠21〜23の室内外端部にそれぞれ設
けたので、窓枠20の室外側および室内側から容易に作
業することができ、作業性をより向上できる。
【0035】4)窓枠20のビス30、止めねじ32が
取り付けられる第1取付部21A,22A,23A、第
2取付部21B,22B,23Bを凹部(凹溝)とした
ので、ビス30、止めねじ32を凹部内に収納すること
ができる。従って、引き違い窓(改装サッシ)1の外観
が良好になるだけでなく、ビス30、止めねじ32に作
業員の服が引っかかる等の作業上の不都合を回避するこ
とができる。
【0036】5)また、第1取付部21A,22A,2
3Aには、ビス30の表面を覆うコーキング材31が充
填されて防水処理されているので、雨水がビス30と窓
枠20との隙間から建物内部に浸入することを防止でき
る。
【0037】6)窓枠20を開口部Aに取り付けるにあ
たって、予め窓枠20に支持部材10,11を取り付け
ておき、この支持部材10,11をアンカー材3に溶接
固定しているので、現場で支持部材10,11を窓枠2
0にビス止めする必要が無く、現場作業を少なくできる
とともに、窓枠20の位置合わせも正確に行うことがで
きる。
【0038】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では、窓枠20を支持部材10,11に着脱
自在に取り付けるための取付具として、ビス30を用い
ていたが、図5(A)に示すように、支持部材10側に
鍵穴部41を形成し、この鍵穴部41に挿通可能な鍵部
40Aと、この鍵部40Aに一端が取り付けられる軸部
40Bと、この軸部40Bの他端が取り付けられる摘み
部40Cとを備えた鍵状部材40を取付具として用いて
もよい。この場合には、窓枠20を通して鍵状部材40
の鍵部40Aを鍵穴部41に挿入した後、摘み部40C
を所定角度(例えば、90度)回動することにより、鍵
部40Aが鍵穴部41から抜けなくなり、窓枠20が固
定され、摘み部40Cを元の位置に戻せば窓枠20を取
り外すことができる。
【0039】また、取付具としては、図5(B)に示す
ように、支持部材10からボルト部51を突出させ、こ
のボルト部51に窓枠20を挿入し、さらにナット部材
50をボルト部51に螺合することで窓枠20を着脱可
能に取り付ける構造のものを用いてもよい。
【0040】さらに、窓枠20の第1取付部21A,2
2A,23Aや、第2取付部21B,22B,23B
は、凹部状に形成されたものに限らず、平面状に形成さ
れたものでもよい。
【0041】また、前記実施形態では、窓枠20に取り
付けられた支持部材10,11をアンカー材3に溶接し
ていたが、先に支持部材10,11のみをアンカー材3
に溶接固定してから、窓枠20を支持部材10,11に
ビス止めしてもよい。但し、支持部材10,11のみを
アンカー材3に溶接固定する場合には、支持部材10,
11の固定位置を正確に合わせる作業が困難であるた
め、前記実施形態のように窓枠20に予め支持部材1
0,11をビス止めしておくほうが、作業性を向上でき
る利点がある。
【0042】さらに、本発明の改装サッシは、前記実施
形態で説明した通常のサッシに限定されず、断熱性が付
与されたいわゆる断熱サッシであってもよい。そして、
このような断熱サッシは、例えば、窓枠20を室内部
材、室外部材及びこれらの部材間に設けられた断熱部材
とで構成することができる。
【0043】また、本発明の改装サッシは、引き違い窓
1に限定されるものではなく、例えば、縦辷り出し窓、
横辷り出し窓、片引き窓、開き窓、FIX窓、上げ下げ
窓、内開き窓、外開き窓等の各種平面窓や、これらの窓
種における出窓にも適用できる。特に、窓枠20の外周
形状を、支持部材10,11に合わせて形成すれば、支
持部材10,11を各種窓で共通化でき、例えば引違い
窓用の窓枠20を取り外して縦辷り出し窓などの他の種
類の窓枠20に交換することも可能であり、利用者の要
望に応じて自由に改装することができる。さらに、本発
明の改装サッシが取り付けられる建物としては、各種の
建築方法で建てられる住宅の他、ビル等であってもよ
い。
【0044】
【発明の効果】このような本発明によれば、建物の開口
部に溶接固定されるピース状の支持部材と、この支持部
材に着脱自在に取り付けられる窓枠とを備えて改装サッ
シを構成したから、窓枠を建物を破壊することなく簡単
に取り替えることができるとともに、支持部材と建物開
口部側との取付構造を一般的なサッシと同様にできてコ
ストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる改装サッシを示す
縦断面図である。
【図2】改装サッシの一部を示す横断面図である。
【図3】開口部の下縁に取り付けられる支持部材を示す
斜視図である。
【図4】開口部の上縁に取り付けられる支持部材を示す
斜視図である。
【図5】(A)、(B)は本発明の変形例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…改装サッシである引き違い窓、2…躯体、2A…ア
ングル材、3…アンカー材、10,11…支持部材、2
0…窓枠、21A,22A,23A…凹部である第1取
付部、21B,22B,23B…凹部である第2取付
部、30…取付具としてのビス、31…コーキング材、
40…取付具としての鍵状部材、50…取付具としての
ナット部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に配置される窓枠の上枠、
    下枠および左右の縦枠の適宜位置に合わせてそれぞれ設
    けられかつ前記開口部に溶接固定されたピース状の支持
    部材と、これらの支持部材に室内外端部で着脱自在に取
    り付けられて新規窓枠と交換可能に設けられた窓枠と、
    を備えた改装サッシ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改装サッシにおいて、
    前記窓枠の室内側端部は、前記窓枠内面でかつ内装材と
    干渉しない位置に開口された凹部内に設けられるビスに
    よって前記支持部材に着脱自在に取り付けられ、この凹
    部には前記ビスの表面を覆う被覆材が設けられている改
    装サッシ。
  3. 【請求項3】 ピース状の支持部材と、この支持部材に
    室内外端部で着脱自在に取り付けられる窓枠とを備えた
    改装サッシを建物の開口部に取り付ける改装サッシの取
    付方法であって、予め前記支持部材を前記窓枠の上枠、
    下枠および左右の縦枠の適宜位置に着脱自在に取り付け
    ておき、現場において前記窓枠を建物の開口部内に配置
    して位置調整した後、前記支持部材を前記建物の開口部
    に溶接固定する改装サッシの取付方法。
JP30273097A 1997-11-05 1997-11-05 改装サッシ及びその取付方法 Pending JPH11141236A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009243117A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ykk Ap株式会社 建物用建具及びその建具の取付け方法
JP2016094771A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 株式会社Lixil 改装サッシ

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