JPH10256901A - 位相同期回路及び記録再生装置 - Google Patents

位相同期回路及び記録再生装置

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JPH10256901A
JPH10256901A JP9060709A JP6070997A JPH10256901A JP H10256901 A JPH10256901 A JP H10256901A JP 9060709 A JP9060709 A JP 9060709A JP 6070997 A JP6070997 A JP 6070997A JP H10256901 A JPH10256901 A JP H10256901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の位相同期回路は、記録媒体の欠陥等に
よる雑音に対する耐性が低く再生装置に用いた場合に装
置の信頼性を低下させていた。 【解決手段】 再生データを入力され、n個に分配して
出力する分配器11、分配された再生データを順に与え
られ再生データと再生クロックの位相を比較するn個の
位相比較器を含む位相比較器群6、基準クロックと再生
クロックとを与えられて周波数を比較する周波数比較器
5、切替制御信号、位相比較結果、周波数比較結果を与
えられ、位相比較結果と周波数比較結果のいずれかを選
択して電圧信号として出力するセレクタ7、電圧信号を
与えられ電流信号に変換して出力するチャージポンプ
8、電流信号を与えられ低周波電圧信号を出力するルー
プフィルタ9、低周波電圧信号を与えられ対応した周波
数を持つ再生クロックを出力するVCO10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相同期回路、及
び位相同期回路を含む記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置、光ディスク装置、ディジ
タル・オーディオ・テープレコーダ(DAT)等の記録
再生装置では、再生時において、再生データを用いて再
生データと位相が同期したクロックが必要となり、位相
同期回路(以下、PLLという)が用いられる。PLL
は、再生データを入力されて生成したクロックの位相を
同期させるものである。
【0003】ディスクやテープ等の記録媒体にデータを
記録する場合、データは一旦ディジタル変調された後、
記録される。変調では、一般にm(mは1以上の整数)
ビットのデータ列をn(nはmより大きい整数)ビット
のコード列に変換される。n>mの条件で変換されるた
め、コード列の種類はデータ列の種類よりも多くなる。
このようにして、コード列において連続する0の数が大
きくなりすぎないように制限している。この結果、0が
長時間に渡って連続することがなくなり、PLLを用い
て再生データから再生クロックを抽出することが可能と
なる。
【0004】図20に、コード列(a)、クロック
(f)、記録信号(p)を示す。このコード列(a)は
変調後のコード列であり、周期Tを持つクロック(f)
に同期して発生される。記録信号(p)は、コード列
(a)に対応したパルス信号であり、パルス間隔は周期
Tの整数倍である。n>mの条件で変換されて種類の多
いコード列(a)に対応したパルス信号のパルス間隔の
最大値が制限され、所望のパルス間隔でパルス信号を記
録媒体に記録することができるようになる。
【0005】逆に、記録媒体に記録されたデータを再生
する場合、クロック(f)に相当する再生クロックが必
要となる。再生クロックは、記録信号(p)と周波数及
び位相の双方が一致していなければならず、PLLを用
いて生成される。しかし、PLLに入力される再生デー
タは、記録信号(p)に見られるようにパルス間隔が不
規則である。このようなパルスを用いて再生クロックを
生成するため、従来は図21に示されるような二つのル
ープを持つPLLを用いていた。
【0006】第1のループは、再生データを入力される
入力端子173、再生データと電圧制御発振器(以下、
VCOという)180の出力した再生クロックとを位相
比較する位相比較器176、位相比較器176の出力と
周波数比較器175の出力とを選択して出力するセレク
タ177、入力された位相比較信号又は周波数比較信号
に応じた電流信号に変換するチャージポンプ179、電
流信号を与えられて低周波電圧信号に変換するローパス
フィルタとして動作するループフィルタ179、ループ
フィルタ179の出力電圧に応じた周波数を持つ信号を
出力するVCO180を有している。この第1のループ
は、VCO180から出力される再生クロックの位相を
再生データの位相に一致させるようにフィードバック制
御を行う。
【0007】第2のループは、基準クロックを入力され
る入力端子171と、基準クロックと再生クロックとの
周波数の比較を行う周波数比較器175と、セレクタ1
77、チャージポンプ178、ループフィルタ179、
VCO180を有している。この第2のループは、VC
O180から出力される再生クロックの周波数を基準ク
ロックの周波数に一致させるようにフィードバック制御
を行う。
【0008】この二つのループの選択は、入力端子17
2に切替制御信号が入力されてセレクタ177の出力が
切り替わることで、行われる。データを記録する期間と
再生する期間とが存在した場合、記録期間中は再生デー
タは入力端子172から入力されない。この間は、第2
のループが選択されて、VCO180の出力周波数が基
準クロックの周波数と一致するように制御される。これ
により、再生データが入力されない間も、VCO180
から出力される再生クロックを所望の周波数の近傍に近
付けておくことができる。この後、再生期間へ移行し、
再生データが入力されると第1のループが選択され、再
生クロックが再生データの位相と一致するように制御さ
れる。
【0009】第1のループのみを用いて制御すると、再
生データが存在しない間、VCO180の出力を再生デ
ータの位相と一致するように制御することができない。
このような状態で再生期間へ移行して再生データを入力
し位相比較制御を行っても、VCO180の出力を再生
データの単一の周波数に一致させることができずに、再
生データと異なる他の数多くの周波数において、ループ
フィルタ179内の容量の充電量と放電量とが一致して
VCO180の出力が疑似的にロックしてしまう現象が
起こる。このような事態を防ぐために、記録期間中は第
2のループを用いている。
【0010】位相比較器176は、図22に示されるよ
うに、再生データを入力される入力端子191、VCO
180からの再生クロックを入力される入力端子19
2、D型フリップフロップ195〜197、インバータ
200、AND回路198及び199、位相遅れ量を出
力する出力端子193、及び基準量を出力する出力端子
194を有している。位相遅れ量は、再生クロックの再
生データに対する位相の進み量に対応している。再生ク
ロックの位相が再生データよりも遅れている状態では、
基準量よりも位相遅れ量のパルス幅が広くなり、再生ク
ロックの位相が再生データよりも進んでいる状態では基
準量よりもパルス幅が狭くなり、両者が一致するとパル
ス幅が一致する。
【0011】この場合の再生データ(b)、再生データ
(b)に対応するコード列(a)、再生クロック
(f)、フリップフロップ195〜197のそれぞれの
出力(q)、(r)、(s)、位相遅れ量(t)、及び
基準量(u)のタイムチャートは、図23に示されるよ
うである。コード列の一周期Tに対し、再生データ
(b)の周期は1/2・Tに対応している。位相遅れ量
(t)及び基準量(u)のパルス幅は、再生クロック
(f)のパルスの幅(1/4・T)に一致している。
【0012】ここで、再生データ(b)はノイズが原因
で時間軸方向に揺らぐ性質を持つ。図23において、再
生データ(b)が1/2・Tの大きさを持つ領域TVよ
りも大きく揺らぐと、出力される位相遅れ量(t)が示
す位相比較情報は誤ったものなる。近年は、高密度記録
化に伴い再生信号が微小化し再生信号の信号対雑音比
(以下、SN比という)が低下したり、記録媒体の欠陥
が増大する等の理由により、再生データの信号品質が劣
化する傾向にある。特に、DATでは高速サーチに起因
する信号欠落が生じる場合がある。これにより、クロッ
クの位相や周波数が変動する不具合が発生する。このよ
うな不具合が発生すると、再生データの揺らぎが領域T
Vを越えて誤った位相比較情報が出力され、データ再生
時にPLLの同期がはずれてしまい、エラーが連続して
発生し、記録再生装置の信頼性を著しく低下させること
になる。
【0013】また、再生データの周波数がPLLで同期
可能な引き込み範囲外にあるときのチャージポンプ17
8の出力電圧を図24に示す。図24(a)は、基準ク
ロック周波数が10MHzで、再生データの周波数が8
MHzである場合を示す。このように、基準クロックと
再生データとの周波数は、必ずしも一致していない場合
が多い。再生データが入力される前に、第2のループが
選択されて基準クロックと再生クロックの周期が一致す
る。第1のループに切り替わり、再生データが入力され
ると、理想的には点線で示されたように8MHzで同期
すべきであるにもかかわらず、実線のように一定周期で
電圧変化を繰り返すばかりで同期することができない。
【0014】図24(b)に、基準クロック周波数が1
0MHzで、再生データの周波数が12MHzである場
合を示す。第2のループが選択されている間、基準クロ
ックにPLLが同期しており、第1のループに切り替わ
って再生データが入力されると、理想的には点線で示さ
れたように12MHzで同期すべきである。しかし、実
線のように一定周期で電圧変化を繰り返すばかりで同期
することができない。
【0015】このように、基準クロックと再生データと
が所定範囲を越えているときは、再生クロックが再生デ
ータの周波数に収束せずに、同期が不可能となる場合が
あった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の位相比較器は雑音に対する耐性が低く、また基準クロ
ックと再生データの周波数がほぼ一致していないと再生
クロックが再生データの周波数に追従できない場合があ
った。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、雑音に対する耐性の高いPLL及びこのようなPL
Lを含み信頼性の高い記録再生装置、あるいは基準クロ
ックと再生データとの周波数が一致していないような場
合であっても同期が可能なPLL及び記録再生装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のPLLは、再生
データを入力され、n個の出力端子から順に分配して出
力する分配器と、前記分配器の出力端子とそれぞれ接続
され、前記再生データを順に与えられて再生クロックの
位相と比較し、位相比較結果を出力するn個の位相比較
器と、基準クロックと前記再生クロックとを与えられて
周波数を比較し、周波数比較結果を出力する周波数比較
器と、切替制御信号と、前記位相比較結果と、前記周波
数比較結果とを与えられ、前記切替制御信号に基づき前
記位相比較結果と前記周波数比較結果のいずれかを選択
して電圧信号として出力するセレクタと、前記電圧信号
を与えられ、電流信号に変換して出力するチャージポン
プと、前記電流信号を与えられ、低周波電圧信号を出力
するループフィルタと、前記低周波電圧信号を与えられ
対応する周波数を持つ前記再生クロックを出力する電圧
制御発振器とを備えている。
【0019】本発明の他のPLLは、再生データと再生
クロックとを与えられて位相を比較し、位相比較結果を
第1の電圧信号として出力する位相比較器と、前記第1
の電圧信号を与えられ第1の電流信号に変換して出力す
る第1のチャージポンプと、基準クロックと前記再生ク
ロックとを与えられて周波数を比較し、周波数差を出力
する周波数比較器と、前記周波数差と所定値とを比較
し、前記周波数差が前記所定値よりも大きい場合に第1
の値を持ち、前記周波数差が前記所定値以下である場合
に第2の値を持つ第2の電圧信号を出力する周波数差比
較器と、前記第2の電圧信号を与えられ、第2の電流信
号に変換して出力する第2のチャージポンプと、前記第
1の電流信号と前記第2の電流信号とを与えられて加算
し、第3の電流信号を出力する加算器と、前記第3の電
流信号を与えられ低周波電圧信号を出力するループフィ
ルタと、前記低周波電圧信号を与えられ、この低周波電
圧信号に対応した周波数を持つ前記再生クロックを出力
する電圧制御発振器とを備えている。
【0020】また、本発明の他のPLLは、再生データ
と再生クロックとを与えられて位相を比較し位相比較結
果を出力する位相比較器と、基準クロックと前記再生ク
ロックとを与えられて周波数を比較し、周波数比較結果
を出力する周波数比較器と、切替制御信号と、前記位相
比較結果と、前記周波数比較結果とを与えられ、前記切
替制御信号に基づき前記位相比較結果と前記周波数比較
結果のいずれかを選択して電圧信号として出力する第1
のセレクタと、前記電圧信号を与えられ、第1の電流信
号に変換して出力するチャージポンプと、前記第1の電
流信号を与えられ、低周波電圧信号を出力するループフ
ィルタと、前記低周波電圧信号を与えられ、この低周波
電圧信号に対応した周波数を持つ前記再生クロックを出
力する電圧制御発振器と、前記再生クロックと前記再生
データとを与えられ、前記再生クロックの周波数が前記
再生データの周波数に近付く方向と遠ざかる方向のいず
れにあるかを検出し、検出した方向に応じた第2の電流
信号を出力する周波数方向検出部と、前記第1のセレク
タが前記位相比較結果を選択している間、前記第2の電
流信号を前記第1の電流信号と共に前記ループフィルタ
に与え、前記第1のセレクタが前記周波数比較結果を選
択している間、前記周波数方向検出部と前記ループフィ
ルタとの接続を遮断する第2のセレクタとを備える。
【0021】ここで、前記同期検出回路は、前記再生ク
ロックを1/2の周期に分周した第1の再生クロックを
出力する1/2分周器と、前記再生クロックと、前記第
1の再生クロックとを与えられ、前記再生クロックの位
相を所定角度シフトした第2の再生クロックを出力する
論理回路と、前記第2の再生クロックをデータ端子に入
力され、前記再生データをクロック端子に入力され、デ
ータ端子から前記第2の切替制御信号を出力するD型フ
リップフロップとを有するものであってもよい。
【0022】また、前記周波数方向検出部は、前記再生
クロックをデータ端子に入力され、前記再生データをク
ロック端子に入力され、前記再生クロックの周波数が前
記再生データの周波数に近付く期間と遠ざかる期間とを
示す信号をデータ端子から出力するD型フリップフロッ
プと、前記信号を与えられ、積分動作を行って前記第2
の電流信号に変換し、前記セレクタに出力する積分及び
電圧/電流変換器とを有するものであってもよい。
【0023】本発明の記録再生装置は、上記位相比較回
路と、記録媒体の表面上に記録されたデータを読取り、
再生信号を出力する磁気ヘッドと、前記再生信号を与え
られて増幅し、増幅信号を出力する再生アンプと、前記
増幅信号と前記位相同期回路が出力した前記再生クロッ
クとを与えられ、前記再生クロックを用いて前記増幅信
号から前記再生データを抽出して前記位相同期回路に出
力する信号処理回路とを備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本発明の第1の実施の形
態によるPLLは第1、第2のループを有し、図1に示
されるように、基準クロックを入力される入力端子3、
第1、第2のループを選択する切替制御信号を入力され
る入力端子2、再生データを入力される入力端子1、周
波数比較器5、位相比較器群6、セレクタ7、チャージ
ポンプ8、ループフィルタ9、VCO10、VCO10
から出力される再生クロックを外部へ出力する出力端子
4、さらにパルス分配器11を備えている。第1のルー
プは再生クロックを再生データの位相に一致させるよう
にフィードバック制御を行うループで、入力端子1及び
2、位相比較器群6、セレクタ7、チャージポンプ8、
ループフィルタ9、VCO10、出力端子4、パルス分
割器11を有し、第2のループは再生クロックを基準ク
ロックの周波数に一致させるようにフィードバック制御
を行うもので、入力端子2及び3、周波数比較器5、セ
レクタ7、チャージポンプ8、ループフィルタ9、VC
O10、出力端子4を有している。上述した図21の位
相同期回路と比較し、二つの位相比較器を含む位相比較
器群6と、この位相比較器群6の各位相比較器に、入力
端子1から入力された再生データを分配して与えるパル
ス分配器11とを備える点で相違する。
【0025】パルス分配器11の具体的な構成を、図2
に示す。入力端子11に再生データが入力され、この再
生データはAND回路16及び17の一方の入力端子に
入力され、さらに再生データはインバータ14により反
転されてD型フリップフロップ15のクロック端子に入
力される。D型フリップフロップ15の出力QはAND
回路16の他方の入力端子に入力され、反転出力/Qは
フリップフロップ15のデータ入力端子DとAND回路
17の他方の入力端子に入力される。AND回路16及
び17の出力は、それぞれ出力端子12及び13を介し
て位相比較器群6へ出力される。
【0026】図3に、コード列(a)、再生データ
(b)、フリップフロップ15の出力信号(c)、AN
D回路16及び17の出力信号(d)(e)の波形を示
す。入力端子11から入力された再生データ(b)は、
AND回路16及び17から交互に分配されて出力され
る。
【0027】図4に位相比較群6の構成を示す。この位
相比較器群6は、分配された再生データを交互に入力さ
れる入力端子21及び31、位相比較器20及び30、
出力端子22及び23、32及び33、VCO10から
の出力を入力される入力端子41を備えている。位相比
較器20及び30の構成は同一であり、それぞれD型フ
リップフロップ24〜26、AND回路27及び28を
有している。位相比較器20を例にとると、フリップフ
ロップ24はデータ端子Dに電源電圧VDDを入力され、
クロック端子に再生データ(b1)を入力され、リセッ
ト端子/Rにフリップフロップ25の反転出力/Qを入
力され、出力Qがフリップフロップ25のデータ端子D
とAND回路27の一方の入力端子とに入力される。フ
リップフロップ25は、クロック端子にVCO10から
出力された再生クロックを入力され、リセット端子/R
にフリップフロップ26の反転出力/Qを入力され、出
力QがAND回路28の一方の入力端子とフリップフロ
ップ26のデータ端子Dとに入力され、反転出力/Qが
AND回路27の他方の入力端子に入力される。フリッ
プフロップ26は、クロック端子にVCO10の出力が
インバータ42により反転されて入力され、反転出力/
QがAND回路28の他方の入力端子に入力される。
【0028】図5に、この位相比較器群6における各信
号の波形を示す。入力端子21及び31に交互に分配さ
れた再生データ(b1)(b2)が入力され、入力端子
41にVCO10の出力が入力されると、位相比較器2
0の出力端子22及び23から位相比較器20に入力さ
れた再生データ(b1)に関する位相遅れ量と基準量と
が出力され、位相比較器30の出力端子32及び33か
ら位相比較器30に入力された再生データ(b2)に関
する位相遅れ量と基準量とが出力される。ここで、再生
データ(b1)(b2)の一周期はコード列の一周期T
と一致しており、位相遅れ量及び基準量のパルス幅は再
生クロック(f)のパルス幅(1/2・T)と一致して
いる。図22に示された従来の位相比較器176では、
図23に示されたように再生データの一周期はコード列
の1/2・Tに相当し、位相遅れ量及び基準量のパルス
幅はコード列の1/4・Tであった。従って、本実施の
形態では再生クロックの周期が従来よりも2倍に大きい
ことがわかる。これは、再生データを二つの位相比較器
20及び30に分配し、隣接する再生データが同一の位
相比較器に連続して入力されず、再生データの周期を2
倍にとることができるためである。
【0029】図6に、位相比較器群6の出力端子22及
び23、32及び33からそれぞれ出力された位相遅れ
量及び基準量を入力される入力端子51〜54と、スイ
ッチング素子SW1〜SW4と、定電流源I1〜I4と
を有するチャージポンプ8、容量C1と抵抗R1とを有
するループフィルタ9、VCO10及び出力端子4を示
す。チャージポンプ8は、電源電圧VDD端子と接地端子
との間に定電流源I1、スイッチング素子SW1及びS
W2、定電流源I2が直列に接続されて第1の系統が構
成され、これと並列に、電源電圧VDD端子と接地端子と
の間に定電流源I3、スイッチング素子SW3及びSW
4、定電流源I4が直列に接続されて第2の系統が構成
されている。スイッチング素子SW1とSW2との接続
ノードと、スイッチング素子SW3とSW4との接続ノ
ードは、共に出力ノードND1に接続されている。第1
の系統は、位相比較器20の出力に応じて充放電動作を
行い、第2の系統は位相比較器30の出力に応じて充放
電動作を行う。
【0030】位相比較器20の出力端子22から出力さ
れた位相遅れ量が入力端子51に入力されるとスイッチ
ング素子SW1が閉じてスイッチング素子SW2は開い
た状態を保ち、ノードND1を介してチャージポンプ9
の容量C1が充電される。位相比較器20の出力端子2
3から出力された基準量が入力端子52に入力されると
スイッチング素子SW1が開きスイッチング素子SW2
は閉じて、ノードND1を介してチャージポンプ9の容
量C1が放電される。次に、位相比較器30の出力端子
32から出力された位相遅れ量が入力端子53に入力さ
れるとスイッチング素子SW3が閉じてスイッチング素
子SW4は開いた状態となり、ノードND1を介してチ
ャージポンプ9の容量C1が充電される。位相比較器3
0の出力端子33から出力された基準量が入力端子54
に入力されるとスイッチング素子SW3が開きスイッチ
ング素子SW4は閉じて、ノードND1を介してチャー
ジポンプ9の容量C1が放電される。このようにして、
隣接する再生データが交互に位相比較器20、30に与
えられ、それぞれの出力が第1、第2の系統に与えられ
て交互にチャージポンプ9の容量C1が充放電される。
チャージポンプ9の容量C1の充電量により出力ノード
ND1の電位が確定し、この電位に応じてVCO10の
発振周波数が決定される。
【0031】ここで、本実施の形態では二つの位相比較
器20及び30の出力に対応して、チャージポンプを二
つの系統に分けてループフィルタ9の容量C1の充放電
を行っている。しかし、位相比較器20及び30の出力
を論理回路を用いて一つに纏めて容量C1の充放電を行
ってもよい。
【0032】上述したように、再生データはノイズ等が
原因で時間軸方向に揺らぎを生じる。しかし、本実施の
形態では、この揺らぎの許容範囲TVがコード列の一周
期Tと同じ大きさを有する。従って、図22に示された
従来の位相比較器176の揺らぎの許容範囲TVがコー
ド列の1/2・Tであるのに対し、本実施の形態によれ
ば2倍の許容範囲を有することができ、耐雑音性が向上
する。
【0033】本実施の形態では、位相比較器群6を二つ
の位相比較器20及び30で構成し、パルス分配器11
で再生データを各位相比較器20及び30に交互に分配
している。しかし、位相比較器群6を3以上の位相比較
器で構成し、パルス分配器11で順に再生データを分配
してもよい。位相比較器をn(nは2以上の整数)個備
えて交互に再生データを分配する場合は、再生データの
周期を図22の位相比較器176よりもn倍の大きさに
とることができる。位相比較器郡6をn個の位相比較器
で構成した場合は、チャージポンプをn系統設けてルー
プフィルタの容量の充放電を行ってもよく、あるいはn
個の位相比較器の出力を論理回路で一つに纏めて一系統
のチャージポンプで充放電を行ってもよい。
【0034】本発明の第2の実施の形態によるPLL
は、図7に示されるような構成を備えている。このPL
Lは、再生データを入力される入力端子62、位相比較
器69、チャージポンプ70、加算器71、ループフィ
ルタ72、VCO73を有する第1のループと、基準ク
ロックを入力される入力端子61、周波数検出器64及
び65、周波数比較器66、特性設定器67、チャージ
ポンプ68、加算器71、ループフィルタ72、VCO
73を有する第2のループとが合成された構成を有して
いる。
【0035】第1のループでは、入力端子62より入力
された再生データと、VCO73から出力された再生ク
ロックとが位相比較器69に入力され、位相を比較した
結果としてパルス幅を示す信号が出力される。図8に、
この再生データ(b)と再生クロック(f)、さらに位
相比較器69により1/2に分周された分周クロック
(k)、パルス幅信号(m)及び(n)の波形を示す。
パルス幅信号(m)は再生データ(b)の立上がりから
再生クロック(f)の立上がりまでのパルス幅を示し、
パルス幅信号(n)は再生クロック(f)と同一のパル
ス幅を示す信号である。このパルス幅信号(m)とパル
ス幅信号(n)のパルス幅の差は位相差を示しており、
それぞれチャージポンプ70に与えられる。チャージポ
ンプ70にこのパルス信号(m)及び(n)が与えられ
ると、電圧−電流変換が行われて電流信号に変換され、
加算器71を経てループフィルタ72に入力される。
【0036】図9に、チャージポンプ70とループフィ
ルタ72の具体的な回路構成を示す。入力端子81及び
82に、上記パルス幅信号(m)及び(n)が入力され
る。電源電圧VDD端子と接地端子との間に、定電流源I
11、スイッチング素子SW11及びSW12、定電流
源I12が直列に接続されている。スイッチング素子S
W11はパルス幅信号(m)がハイレベルのときオンし
ロウレベルのときオフし、スイッチング素子SW12は
パルス幅信号(n)がハイレベルのときオンしロウレベ
ルのときオフする。スイッチング素子SW11とSW1
2との接続ノードはノードND2に接続され、このノー
ドND2はループフィルタ72の入力端子及び出力端子
83に接続されている。ここで、パルス幅信号(m)と
(n)は同時にオンすることはない。パルス幅信号
(m)及び(n)がスイッチング素子SW11及びSW
12にそれぞれ入力され、それぞれの幅に対応する時間
オンし、電流信号に変換されてノードND2より出力さ
れる。
【0037】ループフィルタ72は、ノードND2と接
地端子との間に直列に接続された抵抗R11と容量C1
1とを有し、ノードND2より与えられた電流信号に従
って容量C11が充放電される。これにより、ループフ
ィルタ72から低周波成分の電圧信号が出力されて、出
力端子83を介してVCO73に入力される。これによ
り、VCO73から出力される再生クロック(f)は、
再生データ(b)と位相が一致するようにフィードバッ
ク制御が行われる。
【0038】ところが、上記第1のループのフィードバ
ック制御のみでは、VCO73の出力した再生クロック
の周波数と再生データの周波数とが一致していなくと
も、例えば両者が公倍数の関係にあるときのように、チ
ャージポンプ70における充電時間と放電時間とが一致
して疑似的にロックした状態となる場合が多い。そこ
で、本実施の形態では第2のループを用いて、再生クロ
ックの周波数が基準クロックの一定範囲内に収まり、疑
似ロック状態に陥ることなく両者の周波数及び位相が一
致するようにしている。
【0039】第2のループにおいて、入力端子61に基
準クロックが入力されて周波数検出器64に与えられ、
VCO63から再生クロックが出力されて周波数検出器
65に与えられる。図10に、基準クロック(b)と再
生クロック(f)の波形を示す。基準クロック(b)の
周期はT1であり、再生クロック(f)の周期はT1よ
りも長い周期T2であり、再生クロック(f)の方が周
波数が低い状態にあるとする。
【0040】基準クロック(b)が周波数検出器64に
入力されるとこの周波数が周波数検出器64により検出
され、VCO73が出力した再生クロック(f)が周波
数検出器65に入力されると、この周波数が周波数検出
器65により検出される。具体的には、周波数検出器6
4に基準クロック(b)が入力されると、基準クロック
(b)がハイレベルの間内蔵する容量が一定の電流によ
り充電されて、容量の出力電位が図10に実線91とし
て示されたように上昇し、基準クロック(b)がロウレ
ベルになると放電される。同様に、周波数検出器65に
再生クロック(f)が入力されると、再生クロック
(f)がハイレベルの間内蔵する容量が一定の電流によ
り充電され、容量の出力電位が図10の点線92として
示されたように上昇し、基準クロック(b)がロウレベ
ルになると放電される。
【0041】このような実線91及び点線92で示され
た周波数検出器64及び65の出力が周波数比較器66
に入力されると、基準クロック(b)と再生クロック
(f)との周波数の比較が行われる。具体的には、図1
0において、周波数検出器64及び65の出力が周波数
比較器66に入力されると、実線91のピーク電圧VP
1と点線92のピーク電圧VP2との電位差差DIFが
検出される。それぞれのピーク電圧VP1及びVP2は
基準クロック(b)及び再生クロック(f)の周波数に
反比例する関係にあり、周波数が電圧に変換されたもの
となっている。従って、このピーク電圧VP1とVP2
との電位差DIFは、基準クロック(b)と再生クロッ
ク(f)の周波数差を示すものとなる。
【0042】この電位差DIFが周波数比較器66から
出力されて特性設定器67に入力されると、電位差DI
Fと所定値との比較が行われる。図11に、周波数比較
器66の出力を実線103に示し、比較すべき所定値を
±Δfとして示す。周波数比較器6から出力された電圧
差DIFは、実線103のように周波数差と比例関係に
ある。電圧差DIFの絶対値と所定値Δfとを比較し、
電圧差DIFが所定値Δfより大きい範囲は±V1で一
定であり、所定値Δf以内では0Vである実線102に
示されたような電圧信号に変換する。即ち、特性設定器
67は、実線103に示されるような線形の入力電圧
を、実線102に示されるような非線形の出力電圧に特
性変換を行うことで、周波数差と所定値との比較結果を
出力する。
【0043】実線102に示されたような電圧が特性設
定器67から出力されると、チャージポンプ68は入力
された電圧信号を電流信号に変換して出力する。実線1
02において、周波数差が所定値±Δf以内にある場合
は特性設定器67の出力電圧は0Vであるため充放電は
行わない。従って、この場合は第2のループは開放され
た状態となり、上記第1のループのみによってフィード
バック制御が行われる。周波数差が所定値±Δfを超え
る場合は、特性設定器67の出力電圧は±V1となり、
チャージポンプ68において電圧/電流変換が行われ、
電流信号が出力される。この場合は、第2のループは動
作状態となり、上記第1のループにおけるチャージポン
プ70から出力された電流信号に、第2のループからの
出力電流が加算器71によって加算され合成される。こ
の合成された電流信号がループフィルタ72に与えられ
て内蔵する容量が充放電され、チャージポンプ70及び
68から与えられた電流信号の高周波成分が除去され低
周波の電圧信号に変換されてVCO73に入力される。
VCO73は、この電圧信号のレベルに応じた周波数を
持つ再生クロックを生成し、出力端子63より外部に出
力し、さらには周波数検出器65と位相比較器69とに
出力する。
【0044】このように、本実施の形態は第1のループ
と第2のループとが合成されており、第2のループによ
ってVCO73が出力した再生クロックの周波数を、基
準クロックの周波数近傍に引き込むことができる。この
ため、媒体に欠陥等が存在し再生データに欠落が生じて
も、確実に再生データと同期した再生クロックを出力す
ることが可能である。
【0045】第3の実施の形態によるPLLについて説
明する。図24を用いて上述したように、従来のPLL
では、第2のループを作動させている間は再生クロック
が基準クロックに同期するが、第2のループから第1の
ループに切り換えた後再生クロックが再生データに同期
せずに、チャージポンプの出力電圧が波状に変化する現
象が起こっていた。ここで、チャージポンプの出力電圧
の波形を調べると、以下のようなことが発見された。図
25(a)に示されたように、基準クロックの周波数が
再生データの周波数よりも高い場合、第1のループが作
動しているときは実線L1で示されたように、チャージ
ポンプの出力波形は非対象となり、第1のループが作動
していないときは点線L2のように対象形となる。図2
5(b)に示されたように、基準クロックの周波数が再
生データの周波数よりも低い場合は、第1のループが作
動しているときは実線L3で示されたようにチャージポ
ンプの出力波形は非対象となり、第1のループが作動し
ていないときは点線L4のように対象形となる。ここ
で、フィードバック制御の帰還がかかっているときに非
対象な波形となる原因は、再生クロックの周波数を再生
データの周波数に近付けようとする方向では早く変化
し、逆に遠ざかる方向では遅く変化することにある。そ
こで、本実施の形態では、チャージポンプの非対象な出
力波形から、再生クロックの周波数が再生データの周波
数に近付こうとしているのか、遠ざかろうとしているの
かを検出し、ジッタ等を悪化させることなく位相同期可
能な範囲を拡大させるようにしている。
【0046】図12の周波数方向検出部120は、D型
フリップフロップ121と、積分器122と、容量C2
1と、電圧/電流変換器123とを有している。D型フ
リップフロップ121は、データ端子Dに再生クロック
を入力され、クロック端子CKに再生データを入力さ
れ、出力端子Qからの出力を積分器122に与える。積
分器122は、フリップフロップ121から出力された
電圧を容量C21へ充電し、低周波電圧に変換した後、
電圧/電流変換器123に出力する。電圧/電流変換器
123は、与えられた電圧信号を電流信号に変換し、セ
レクタ124を介してループフィルタ117に与える。
これにより、ループフィルタ6にはチャージポンプ11
6からの出力電流と電圧/電流変換器123からの出力
電流とが加算されて入力され、充放電が行われることに
なる。ここで、セレクタ119とセレクタ124とは連
動して接続が切り換わる。第1のループが選択されてい
るとき、即ち再生データが入力端子112に入力されて
いる期間は、セレクタ119は位相比較器115の出力
をチャージポンプ116に与え、セレクタ124は周波
数方向検出回路部120の出力をループフィルタ117
に与えるように切り換わる。第2のループが選択されて
いるとき、即ち再生データの替わりに基準クロックが入
力端子112に入力されているときは、セレクタ119
は周波数比較器114の出力をチャージポンプ116に
与えて、セレクタ124は周波数方向検出部120の出
力端子とループフィルタ117の入力端子との接続を遮
断する。
【0047】このような構成を備えた本実施の形態の動
作について述べる。基準クロックの周波数が再生データ
の周波数よりも高い場合は、チャージポンプの出力電圧
は図13に示されるような時間T11及び時間T12を
有する非対象の波形となる。ここで、時間T11は充電
時間に相当し、時間T12は放電時間に相当する。フリ
ップフロップ121に、再生クロック及び再生データが
入力されると、図13に示されるように出力端子Qから
時間T11の間ハイレベルになる充電信号が出力され、
反転出力端子/Qからは時間T12の間ハイレベルにな
る放電信号が出力される。即ち、充電時間と放電時間と
が取り出される。この充電信号及び/又は放電信号が積
分器122に入力され、積分器122と電圧/電流変換
器123を介してチャージポンプ116からの電流信号
に重畳させる。この場合は、基準クロックの周波数が再
生データよりも高いので、放電時間を長くとるような電
流信号が電圧/電流変換器123から出力され、チャー
ジポンプ116に重畳され、ループフィルタ117での
放電時間が充電時間よりも長くなる。これにより、本実
施の形態によれば再生クロックを再生データに一致させ
ることが可能な引き込み範囲が従来よりも拡大される。
【0048】逆に、基準クロックの周波数が再生データ
の周波数よりも低い場合は、チャージポンプの出力電圧
は図14に示されるような時間T11及び時間T12を
有する非対象の波形となる。フリップフロップ121に
再生クロック及び再生データが入力されると、図14に
示されるように出力端子Qから時間T11の間ハイレベ
ルになる放電信号が出力され、反転出力端子/Qからは
時間T12の間ハイレベルになる充電信号が出力され
る。充電信号及び/又は放電信号が積分器122に入力
され、積分器122と電圧/電流変換器123を介して
チャージポンプ116からの電流信号に重畳させる。基
準クロックの周波数が再生データよりも低いので、充電
時間を長くとるような電流信号が電圧/電流変換器12
3から出力され、チャージポンプ116に重畳されて、
ループフィルタ117での充電時間が放電時間よりも長
くなる。この結果、再生クロックを再生データに一致さ
せることができる引き込み範囲が拡大される。
【0049】図15及び図16に、本実施の形態による
PLLに対してシミュレーションを行った結果を示す。
基準クロックの周波数が再生データよりも高い場合は、
図15に示されるような充電信号と放電信号とが生成さ
れ、チャージポンプ116の出力電圧は徐々に一定値で
安定するようになる。逆に、基準クロックの周波数が再
生データよりも低い場合は、図16に示されるような充
電信号と放電信号とが生成され、チャージポンプ116
の出力電圧は徐々に一定値で安定し、PLLがロックす
ることがわかる。
【0050】図17に、本発明の第4の実施の形態によ
るPLLの構成を示す。この実施の形態は、上記第3の
実施の形態における第2のループを削除したものに相当
する。具体的には、図12に示された回路から、入力端
子111、周波数比較器114、セレクタ119を取り
除いたものに相当する。再生データが入力端子112か
ら入力されない間はフィードバック制御を行わず、再生
データが入力される期間中は第1のループ及び上記周波
数方向検出部120を用いて再生クロックを再生データ
の位相に一致させるように動作する。
【0051】さらに、本実施の形態では第2のループを
削除する替わりに、チャージポンプ116の出力を電圧
リミッタ131に与えて所定値内に収めた値とし、ルー
プフィルタ117に与えている。これにより、第1のル
ープがなくとも再生クロックが再生データの周波数から
大きくはずれることが防止される。
【0052】図18に、本発明の第5の実施の形態によ
るPLLの構成を示す。本実施の形態は、図12に示さ
れた第3の実施の形態によるPLLに、VCO118の
再生クロックの周波数を1/2に分周する1/2分周器
141と、再生クロックと1/2に分周された再生クロ
ックとを入力されるEX−OR回路EX1と、EX−O
R回路EX1の出力をデータ端子Dに入力され、再生デ
ータをクロック端子CKに入力され、出力Qを発生する
D型フリップフロップ142と、D型フリップフロップ
142の出力Qに基づいて、周波数方向検出部120の
出力端子とループフィルタ117の入力端子とを接続し
又は遮断するセレクタ144とを付加したものに相当す
る。
【0053】VCO118から出力された再生クロック
と、1/2に分周されたクロックとがEX−OR回路E
X1に入力されると、図18に示されたように再生クロ
ックの位相が90度シフトされたものが出力される。こ
のEX−OR回路EX1の出力がD型フリップフロップ
142のデータ端子Dに入力され、再生データがクロッ
ク端子CKに入力されると、図18に示されるように、
再生データの立上がり時点でのEX−OR回路EX1の
出力レベルがフリップフロップ142から出力Qとして
出力される。再生クロックが再生データの位相に同期し
ている間は、フリップフロップ142の出力Qはハイレ
ベルを維持し、セレクタ144は周波数方向検出部12
0の出力端子とループフィルタ117の入力端子との接
続を遮断する。これにより、周波数方向検出部120に
よる周波数の引き込み範囲を拡大する動作が停止され、
ジッタが低減される。再生クロックが再生データに同期
していない場合は、フリップフロップ142の出力Qは
ロウレベルになる。この出力Qがセレクタ144に与え
られると、周波数方向検出部120の出力端子とループ
フィルタ117の入力端子とが接続される。これによ
り、上記第3の実施の形態と同様に周波数の引き込み可
能な範囲が拡大される。
【0054】本発明の第6の実施の形態による記録再生
装置は、図19に示されるような構成を備えている。本
装置は、上記第1〜第5の実施の形態による位相同期回
路を適用したものに相当する。例えば磁気テープのよう
な記録媒体217を矢印の方向に走行させて、記録媒体
217の表面上に磁気ヘッド214を接触させた状態で
走行させる。磁気ヘッド214は記録再生兼用のヘッド
であり、鉄心216にコイル215が巻いてある。記録
時は、磁気ヘッド214のコイル215に記録電流を流
すことで、記録媒体217上にデータを記録する。再生
時は、記録媒体217に記録されたデータを、磁気ヘッ
ド214が読み取って再生する。
【0055】磁気ヘッド214と接続された記録・再生
アンプ213は、記録時には磁気ヘッド214に記録電
流を流し、再生時には磁気ヘッド214により再生され
た微小信号を増幅して再生信号を出力する。記録・再生
アンプ213に接続された信号処理回路212は、記録
時には外部から記録データを与えられて変調等の処理を
行い、記録電流を出力して記録・再生アンプ213に与
える。再生時には、信号処理回路212は記録・再生ア
ンプ213から出力された再生信号を与えられて、この
信号の波形をフィルタ等によって整形・加工し、再生デ
ータを出力する。このとき、位相同期回路211が出力
した再生クロックを与えられ、この再生クロックを用い
て信号処理回路212は再生データを抽出する。位相同
期回路211はまた、この信号処理回路212から出力
された再生データを与えられて同期した再生クロックを
生成し、信号処理回路212に出力する。
【0056】本実施の形態による記録再生装置によれ
ば、上記第1〜第5の実施の形態によるPLLを用いた
ことにより、記録媒体217の欠陥等が原因で再生デー
タに欠落があるような場合であっても、再生データに同
期した再生クロックを生成することが可能であり、装置
の信頼性を向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLLに
よれば、記録媒体の欠陥等により再生データに欠落があ
るような場合にも再生クロックを再生データに同期させ
ることが可能で耐雑音性が高く、また本発明の記録再生
装置はこのようなPLLを用いることで高い信頼性が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるPLLの構成
を示すブロック図。
【図2】同PLLにおけるパルス分配器の構成を示した
回路図。
【図3】同PLLにおける各信号の波形を示したタイム
チャート。
【図4】同PLLにおける位相比較器群の構成を示した
回路図。
【図5】同PLLにおける各信号の波形を示したタイム
チャート。
【図6】同PLLにおけるチャージポンプ、ループフィ
ルタ及びVCOの構成を示した回路図。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるPLLの構成
を示すブロック図。
【図8】同PLLにおける各信号の波形を示したタイム
チャート。
【図9】同PLLにおけるチャージポンプ、ループフィ
ルタ及びVCOの構成を示した回路図。
【図10】同PLLにおける周波数検出器の入出力信号
の波形を示したタイムチャート。
【図11】同PLLにおける特性設定器の入出力信号の
波形を示したタイムチャート。
【図12】本発明の第3の実施の形態によるPLLの構
成を示すブロック図。
【図13】基準クロックの周波数が再生データよりも高
い場合における同PLLの各信号の波形を示したタイム
チャート。
【図14】基準クロックの周波数が再生データよりも低
い場合における同PLLの各信号の波形を示したタイム
チャート。
【図15】基準クロックの周波数が再生データよりも高
い場合における同PLLにおける充電信号、放電信号及
びチャージポンプ出力電圧をシミュレーションして得ら
れた結果を示すグラフ。
【図16】基準クロックの周波数が再生データよりも低
い場合における同PLLにおける充電信号、放電信号及
びチャージポンプ出力電圧をシミュレーションして得ら
れた結果を示すグラフ。
【図17】本発明の第4の実施の形態によるPLLの構
成を示すブロック図。
【図18】本発明の第5の実施の形態によるPLLの構
成を示すブロック図。
【図19】本発明の第6の実施の形態による記録再生装
置の構成を示すブロック図。
【図20】記録再生装置におけるコード列とクロック及
び記録信号の波形を示したタイムチャート。
【図21】従来の位相同期回路の構成を示したブロック
図。
【図22】同位相同期回路における位相比較器の構成を
示したブロック図。
【図23】同位相同期回路におけるコード列と各信号の
波形を示したタイムチャート。
【図24】基準クロックと再生データの周波数が異なる
場合のチャージポンプの出力電圧の波形を示したタイム
チャート。
【図25】図24に示されたチャージポンプの出力電圧
の波形を拡大して示した説明図。
【符号の説明】
1〜3、11、61、62、111、112 入力端子 4、12、13、63、113 出力端子 5、66、114 周波数比較器 6、69、115 位相比較器 7、119、124 セレクタ 8、68、70、116 チャージポンプ 9、72、117 ループフィルタ 10、73、118 VCO 14、42 インバータ 15、24〜26、121、142 D型フリップフロ
ップ 16、17、27、28 AND回路 20、30 位相比較器 71 加算器 120 周波数方向検出部 122 積分器 123 電圧/電流変換器 131 電圧リミッタ 141 1/2分周器 144 スイッチング素子 I1〜I4、I11〜I12 定電流源 SW1〜SW4、SW11〜SW12 スイッチング素
子 C1、C11、C21 容量 R1、R11 抵抗 EX1 EX−OR回路 211 位相同期回路 212 信号処理回路 213 記録・再生アンプ 214 磁気ヘッド 215 コイル 216 鉄心 217 記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生データを入力され、n(nは2以上の
    整数)個の出力端子から順に分配して出力する分配器
    と、 前記分配器の出力端子とそれぞれ接続されており、分配
    された前記再生データを順に与えられ、与えられた前記
    再生データと再生クロックの位相を比較し、位相比較結
    果を出力するn個の位相比較器と、 基準クロックと前記再生クロックとを与えられて周波数
    を比較し、周波数比較結果を出力する周波数比較器と、 切替制御信号と、前記位相比較器が出力した前記位相比
    較結果と、前記周波数比較器が出力した前記周波数比較
    結果とを与えられ、前記切替制御信号に基づき前記位相
    比較結果と前記周波数比較結果のいずれかを選択して電
    圧信号として出力するセレクタと、 前記セレクタから出力された前記電圧信号を与えられ、
    電流信号に変換して出力するチャージポンプと、 前記チャージポンプから出力された前記電流信号を与え
    られ、低周波電圧信号を出力するループフィルタと、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】前記分配器は2個の出力端子を有し、前記
    再生データを反転するインバータと、前記インバータに
    より反転された前記再生データをクロック端子に入力さ
    れ、反転出力端子から出力された第1の信号をデータ端
    子に入力され、出力端子から前記第1の信号が反転され
    た第2の信号を出力するD型フリップフロップと、前記
    第2の信号と前記再生データとを入力され、出力端子が
    前記分配器の一方の出力端子に接続された第1のAND
    回路と、前記第1の信号と前記再生データとを入力さ
    れ、出力端子が前記分配器の他方の出力端子に接続され
    た第2のAND回路とを有することを特徴とする請求項
    1記載の位相同期回路。
  3. 【請求項3】再生データと再生クロックとを与えられて
    位相を比較し、位相比較結果を第1の電圧信号として出
    力する位相比較器と、 前記位相比較器から出力された前記第1の電圧信号を与
    えられ、第1の電流信号に変換して出力する第1のチャ
    ージポンプと、 基準クロックと前記再生クロックとを与えられて周波数
    を比較し、周波数差を出力する周波数比較器と、 前記周波数比較器から出力された前記周波数差と所定値
    とを比較し、前記周波数差が前記所定値よりも大きい場
    合に第1の値を持ち、前記周波数差が前記所定値以下で
    ある場合に第2の値を持つ第2の電圧信号を出力する周
    波数差比較器と、 前記周波数差比較器から出力された前記第2の電圧信号
    を与えられ、第2の電流信号に変換して出力する第2の
    チャージポンプと、 前記第1のチャージポンプから出力された前記第1の電
    流信号と前記第2のチャージポンプから出力された前記
    第2の電流信号とを与えられて加算し、第3の電流信号
    を出力する加算器と、 前記加算器から出力された前記第3の電流信号を与えら
    れ、低周波電圧信号を出力するループフィルタと、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  4. 【請求項4】再生データと再生クロックとを与えられて
    位相を比較し、位相比較結果を出力する位相比較器と、 基準クロックと前記再生クロックとを与えられて周波数
    を比較し、周波数比較結果を出力する周波数比較器と、 切替制御信号と、前記位相比較器が出力した前記位相比
    較結果と、前記周波数比較器が出力した前記周波数比較
    結果とを与えられ、前記切替制御信号に基づき前記位相
    比較結果と前記周波数比較結果のいずれかを選択して電
    圧信号として出力する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタから出力された前記電圧信号を与え
    られ、第1の電流信号に変換して出力するチャージポン
    プと、 前記チャージポンプから出力された前記第1の電流信号
    を与えられ、低周波電圧信号を出力するループフィルタ
    と、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 前記再生クロックと前記再生データとを与えられ、前記
    再生クロックの周波数が前記再生データの周波数に近付
    く方向と遠ざかる方向のいずれにあるかを検出し、検出
    した方向に応じた第2の電流信号を出力する周波数方向
    検出部と、 前記第1のセレクタが前記位相比較結果を選択している
    間、前記周波数方向検出部から出力された前記第2の電
    流信号を前記第1の電流信号と共に前記ループフィルタ
    に与え、前記第1のセレクタが前記周波数比較結果を選
    択している間、前記周波数方向検出部と前記ループフィ
    ルタとの接続を遮断する第2のセレクタと、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  5. 【請求項5】再生データと再生クロックとを与えられて
    位相を比較し、位相比較結果を電圧信号として出力する
    位相比較器と、 前記位相比較器から出力された前記電圧信号を与えら
    れ、第1の電流信号に変換して出力するチャージポンプ
    と、 前記チャージポンプから出力された前記第1の電流信号
    を与えられ、低周波電圧信号を出力するループフィルタ
    と、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 前記再生クロックと前記再生データとを与えられ、前記
    再生クロックの周波数が前記再生データの周波数に近付
    く方向と遠ざかる方向のいずれにあるかを検出し、検出
    した方向に応じた第2の電流信号を前記ループフィルタ
    に与える周波数方向検出部と、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  6. 【請求項6】再生データと再生クロックとを与えられて
    位相を比較し、位相比較結果を電圧信号として出力する
    位相比較器と、 前記位相比較器から出力された前記電圧信号を与えら
    れ、第1の電流信号に変換して出力するチャージポンプ
    と、 前記チャージポンプから出力された前記第1の電流信号
    を与えられ、前記第1の電流信号が所定値以下である場
    合は前記第1の電流信号と同じ値を有し、前記第1の電
    流信号が前記所定値を超える場合は前記所定値を有する
    限定電流信号に変換する電圧リミッタと、 前記電圧リミッタから出力された前記限定電流信号を与
    えられ、低周波電圧信号を出力するループフィルタと、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 前記再生クロックと前記再生データとを与えられ、前記
    再生クロックの周波数が前記再生データの周波数に近付
    く方向にあるか遠ざかる方向にあるかを検出し、検出し
    た方向に応じた第2の電流信号を前記ループフィルタに
    与える周波数方向検出部と、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  7. 【請求項7】再生データと再生クロックとを与えられて
    位相を比較し、位相比較結果を出力する位相比較器と基
    準クロックと前記再生クロックとを与えられて周波数を
    比較し、周波数比較結果を出力する周波数比較器と、 第1の切替制御信号と、前記位相比較器が出力した前記
    位相比較結果と、前記周波数比較器が出力した前記周波
    数比較結果とを与えられ、前記第1の切替制御信号に基
    づき前記位相比較結果と前記周波数比較結果のいずれか
    を選択して電圧信号として出力する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタから出力された前記電圧信号を与え
    られ、第1の電流信号に変換して出力するチャージポン
    プと、 前記チャージポンプから出力された前記第1の電流信号
    を与えられ、低周波電圧信号を出力するループフィルタ
    と、 前記ループフィルタから出力された前記低周波電圧信号
    を与えられ、この低周波電圧信号に対応した周波数を持
    つ前記再生クロックを出力する電圧制御発振器と、 前記再生クロックと前記再生データとを与えられ、前記
    再生クロックの周波数が前記再生データの周波数に近付
    く方向にあるか遠ざかる方向にあるかを検出し、検出し
    た方向に応じた第2の電流信号を出力する周波数方向検
    出部と、 前記再生データと前記電圧制御発振器から出力された前
    記再生クロックとを与えられて同期しているか否かを検
    出し、第2の切替制御信号を出力する同期検出回路と、 前記第1の切替制御信号と前記同期検出回路が出力した
    前記第2の切替制御信号とを与えられ、前記第1のセレ
    クタが前記位相比較結果を選択している間であって前記
    再生データが前記再生クロックと同期していない間は前
    記周波数方向検出部から出力された前記第2の電流信号
    を前記第1の電流信号と共に前記ループフィルタに与
    え、前記第1のセレクタが前記位相比較結果を選択して
    いる間であって前記再生データが前記再生クロックと同
    期している間は前記周波数方向検出部と前記ループフィ
    ルタとの接続を遮断し、前記第1のセレクタが前記周波
    数比較結果を選択している間、前記周波数方向検出部と
    前記ループフィルタとの接続を遮断する第2のセレクタ
    と、 を備えることを特徴とする位相同期回路。
  8. 【請求項8】前記同期検出回路は、前記再生クロックを
    1/2の周期に分周した第1の再生クロックを出力する
    1/2分周器と、 前記再生クロックと、前記1/2分周器から出力された
    前記第1の再生クロックとを与えられ、前記再生クロッ
    クの位相を所定角度シフトした第2の再生クロックを出
    力する論理回路と、 前記論理回路から出力された前記第2の再生クロックを
    データ端子に入力され、前記再生データをクロック端子
    に入力され、データ端子から前記第2の切替制御信号を
    出力するD型フリップフロップと、 を有することを特徴とする請求項7記載の位相同期回
    路。
  9. 【請求項9】前記周波数方向検出部は、前記再生クロッ
    クをデータ端子に入力され、前記再生データをクロック
    端子に入力され、前記再生クロックの周波数が前記再生
    データの周波数に近付く期間と遠ざかる期間とを示す信
    号をデータ端子から出力するD型フリップフロップと、 前記D型フリップフロップから出力された前記信号を与
    えられ、積分動作を行って前記第2の電流信号に変換
    し、前記セレクタに出力する積分及び電圧/電流変換器
    と、 を有することを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに
    記載の位相同期回路。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかに記載の前記
    位相同期回路と、 記録媒体の表面上に記録されたデータを読取り、再生信
    号を出力する磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドから出力された前記再生信号を与えられ
    て増幅し、増幅信号を出力する再生アンプと、 前記再生アンプから出力された前記増幅信号と前記位相
    同期回路が出力した前記再生クロックとを与えられ、前
    記再生クロックを用いて前記増幅信号から前記再生デー
    タを抽出して前記位相同期回路に出力する信号処理回路
    と、 を備えることを特徴とする記録再生装置。
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