JPH08167845A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH08167845A
JPH08167845A JP6310717A JP31071794A JPH08167845A JP H08167845 A JPH08167845 A JP H08167845A JP 6310717 A JP6310717 A JP 6310717A JP 31071794 A JP31071794 A JP 31071794A JP H08167845 A JPH08167845 A JP H08167845A
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signal
input
circuit
pass filter
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JP6310717A
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Toshihiko Kaneshige
敏彦 兼重
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PLL回路のロックレンジを拡大して、光デ
ィスク再生装置等に好適なPLL回路を実現する。 【構成】 抵抗(R1)とコンデンサ(C1)からなる
第1の低域通過フィルタの入力と出力とを短絡するライ
ンを設け、この短絡ラインにアナログバッファ回路(B
UF)、抵抗(R2)とコンデンサ(C2)からなる第
2の低域通過フィルタ、アナログスイッチ(ASW)を
介挿する。位相検出パルスが出力されない期間はアナロ
グスイッチ(ASW)が導通し、第1の低域通過フィル
タの出力と入力が直流的に短絡される。これによりコン
デンサ(C1)の放電による位相誤差情報の損失が無く
なり大幅にロックレンジを拡大できる。また、短絡ライ
ンに介挿された第1の低域通過フィルタよりも遮断周波
数が低い第2の低域通過フィルタによって、第1の低域
フィルタで遮断できずに通過した入力信号中のノイズ成
分(偽位相情報)を第2の低域フィルタにて大幅に除去
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク再生装置等
において用いられるPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル情報をRLL(Run Length L
imited)符号に変調した後、NRZI変換して記録した
光ディスクを再生する再生装置がある。
【0003】図3は光ディスク再生装置における再生信
号処理系の構成を示すブロック図である。光ディスク1
に記録された信号は光ピックアップ2により読み出され
る。光ピックアップ2から出力信号は波形整形器3に入
力される。波形整形器3は符号間干渉等により波形歪が
生じている光ピックアップ2からの出力信号より前記歪
みを除去し、データスライス回路4に入力する。データ
スライス回路4は入力信号を所定レベルと比較し、2値
信号に変換する。2値信号に変換された再生信号はフリ
ップフロップ5およびPLL回路6に入力される。PL
L回路6は入力信号より該入力信号に位相同期した再生
クロック信号を生成する。生成された再生クロック信号
は前記フリップフロップ5および信号処理部7に入力さ
れる。フリップフロップ5はデータスライス回路4から
の再生2値信号をPLL回路6からの再生クロック信号
にてサンプリングする。フリップフロップ5の出力信号
は信号処理部7に入力される。信号処理部7は入力され
る再生信号と再生クロック信号より所定の処理を行い、
前記光ディスク1に記録されていたディジタル情報を出
力する。図4にPLL回路6に入力される入力信号およ
びPLL回路6から出力される再生クロック信号の波形
を示す。
【0004】次に、従来のPLL回路の構成について説
明する。
【0005】図5はこのPLL回路の構成を示す図であ
る。入力信号は第1のフリップフロップ(FF1)と第
1の排他的論理和回路(FOR1)に入力される。第1
のフリップフロップ(FF1)の出力は第2のフリップ
フロップ(FF2)と第1の排他的論理和回路(EOR
1)に入力される。第2のフリップフロップ(FF2)
の出力は第3のフリップフロップ(FF3)と第2の排
他的論理和回路(EOR2)に入力される。第3のフリ
ップフロップ(FF3)の出力は第2の排他的論理和回
路(EOR2)に入力される。第1の排他的論理和回路
(EOR1)の出力は第1の3値信号バッファ回路(T
BUF1)にゲート信号として入力される。第2の排他
的論理和回路(EOR2)の出力は第2の3値信号バッ
ファ回路(TBUF2)にゲート信号として入力され
る。第1の3値信号バッファ回路(TBUF1)はゲー
ト信号が“H”の場合に回路電源電圧相当の電圧を出力
し、ゲート信号が“L”の場合に高インピーダンス状態
となる。第2の3値信号バッファ回路(TBUF2)は
ゲート信号が“H”の場合に回路接地電圧相当の電圧を
出力し、ゲート信号が“L”の場合に高インピーダンス
状態となる。第1の3値信号バッファ回路(TBUF
1)の出力と第2の3値信号バッファ回路(TBUF
2)の出力は短絡され、抵抗(R3)に入力される。さ
らに、第1の3値信号バッファ回路(TBUF1)出力
および第2の3値信号バッファ回路(TBUF2)出力
は、抵抗(R1)を介して回路電源電圧相当の電圧に接
続され、且つ抵抗(R2)を介して接地される。抵抗
(R3)の出力はコンデンサ(C)を介して接地される
と共に増幅率αの電圧増幅器(AMP)に入力される。
なお、抵抗(R3)とコンデンサ(C)により低域通過
フィルタが構成されている。電圧増幅器(AMP)の出
力は電圧制御発振器(VCO)に入力される。電圧制御
発振器(VCO)は入力信号の電圧に比例した周波数を
持ち、デューティ比が50%の矩形波を出力する。電圧制
御発振器(VCO)の出力信号は生成再生クロック信号
として出力されると共に論理反転回路(INV)および
第2のフリップフロップ(FF2)に入力される。論理
反転回路(INV)は入力信号の正負を反転し、第1の
フリップフロップ(FF1)および第3のフリップフロ
ップ(FF3)にクロック信号として出力する。
【0006】次に、前記PLL回路の動作を図6の各出
力信号波形を参照しつつ説明する。なお、図6における
各出力信号波形の符号a〜jは図5における各信号線に
付された符号に対応する。
【0007】同図において、aは入力信号、bは生成再
生クロック信号である。入力信号(a)の第1エッジは
生成再生クロック信号(b)に対して位相進みの状態
を、第2エッジは生成再生クロック信号(b)に対して
位相誤差のない状態を、第3エッジは生成再生クロック
信号(b)に対して位相遅れの状態を示している。cは
生成再生クロック信号(b)の論理反転信号である。
d、e、fはそれぞれ第1、第2、第3のフリップフロ
ップ(FF1〜3)の出力信号である。gは第1の排他
的論理和回路(EOR1)の出力信号であり、“H”レ
ベルのパルス幅は生成再生クロック信号(b)の1/2
周期に入力信号(a)と生成再生クロック信号(b)と
の位相差分を加算したものとなる。なお、位相差分は入
力信号(a)が生成再生クロック信号(b)に対して進
んでいる場合を正とする。hは第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力信号であり、“H”レベルのパルス
幅は生成再生クロック信号(b)の1/2周期に等しく
常に一定である。そしてこの第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力パルス(h)は第1の排他的論理和
回路(EOR1)の出力パルス(g)と対となって発生
する。(g)のパルス幅から(h)のパルス幅を引いた
時間間隔が上記の位相差分に相当する。iは抵抗(R
3)の入力信号である。この入力信号(i)の電位は、
第1の排他的論理和回路(EOR1)の出力信号(g)
が“H”レベルの区間は少なくとも回路電源電圧相当の
電位となり、第2の排他的論理和回路(EOR2)の出
力信号(h)が“H”レベルの区間は少なくとも回路接
地電圧相当の電位となり、各排他的論理和回路(EOR
1およびEOR2)の出力信号(g)(h)が共に
“L”レベルの区間は抵抗(R1)と抵抗(R2)によ
り分圧された電位となる。
【0008】なお、抵抗(R3)の入力信号(i)は、
排他的論理和回路(EOR1またはEOR2)のパルス
発生後に電位が徐々に抵抗(R1)と抵抗(R2)によ
り分圧された電位となる。これは3値信号バッファ回路
(TBUF1,TBUF2)の内部容量に蓄積された電
荷が抵抗(R1またはR2)により放電されるためであ
る。3値信号バッファ回路(TBUF1,TBUF2)
の内部容量に蓄積された電荷は次に排他的論理和回路
(EOR1またはEOR2)からパルスが発生されるま
でに十分に放電されなければならない。なぜならば、放
電されない電荷相当分が位相検出誤差となるからであ
る。抵抗(R3)の入力信号(i)は後段の抵抗(R
3)とコンデンサ(C)による低域通過フィルタにより
平滑化され、電圧増幅器(AMP)に入力される。jは
電圧増幅器(AMP)の出力信号である。 ここで、第
1の排他的論理和回路(EOR1)の出力パルス(g)
と第2の排他的論理和回路(EOR2)の出力パルス
(h)の幅を比べ、第1の排他的論理和回路(EOR
1)の出力パルス(g)の方が大きい場合は低域通過フ
ィルタの出力電位は高まり、第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力パルス(h)の方が大きい場合は低
域通過フィルタの出力電位は下がる。第1の排他的論理
和回路(EOR1)の出力パルス(g)の方が大きい場
合とは、生成再生クロック信号(b)の位相が入力信号
(a)に対して遅れている場合であり、この時、低域通
過フィルタの出力電位つまり電圧制御発振器(VCO)
の入力電位が高まり、生成再生クロック周波数を高まっ
て生成再生クロック信号(b)の位相遅れが補正される
ことになる。一方、第2の排他的論理和回路(EOR
2)の出力パルス(h)の方が大きい場合は、逆に生成
再生クロック信号(b)の位相進みを補正する。
【0009】以上により、生成再生クロック信号(b)
と入力信号(a)は常に位相差が零となるように制御さ
れ、以て入力信号(a)に位相同期した生成再生クロッ
ク信号(b)が得られる。
【0010】なお、各3値信号バッファ回路(TBUF
1およびTBUF2)が高インピーダンス状態において
はコンデンサ(C)に蓄積された電荷が抵抗(R3)お
よび抵抗(R1またはR2)を介して放電される。この
様子を図6のjに示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PLL回路
の性能項目としてロックレンジがある。ロックレンジと
は生成再生クロックが入力信号に同期した後、入力信号
の周波数が変動した場合に同期状態を保持可能な周波数
変動幅を言う。一般にはロックレンジは広い方が望まし
い。特に線密度一定(CLV)で記録された光ディスク
の再生、特に高速シークにおいてはロックレンジが広い
ことが望ましい。CLVディスクの再生においては一般
に再生データレートが一定となるようにディスク回転数
を制御する。ここで、シークのために光ピックアップを
高速に移動した際、ディスクの回転数が所定の再生デー
タレートを得る回転数となっていないのが一般的であ
る。しかし、再生装置は高速シークのために光ピックア
ップ移動先のディスク上のデータを速やかに読み出した
い。そこで、ディスクの回転数が所定の再生データレー
トを得る回転数となっていなくともPLLをロック状態
としてデータ再生を行う。その後、ディスク回転数は徐
々に所定の再生データレートを得る回転数となってい
く。この過程におていもPLL回路はロック状態を維持
する必要がある。つまり、入力信号の周波数が変動して
も同期状態を保持する能力が求められる。
【0012】ここで、前記従来のPLL回路において入
力信号の周波数が変動した場合の動作を考える。入力信
号の周波数が徐々に高まっていく場合の信号の様子を図
7に示す。入力信号(a)の周波数が徐々に高まってい
くため、生成再生クロック(b)は入力信号(a)に対
して位相遅れ状態となる。この結果、抵抗(R3)の入
力信号(i)は“H”レベル幅が大となり、電圧制御発
振器(VCO)の制御電圧(j)は電位が高まる方向と
なる。しかし、コンデンサ(C)の放電のために電圧制
御発振器(VCO)の制御電圧(j)は電位が下がり、
折角の生成再生クロック(b)の位相遅れ情報が結果と
して弱められ、同期外れを起こす。このことにより、ロ
ックレンジが狭められるという問題がある。
【0013】この問題に対して、簡易には2つの対応が
考えられる。第1には抵抗(R1)および抵抗(R2)
の抵抗値をより大きくし、コンデンサ(C)からの放電
時定数を下げることである。しかし、抵抗(R1)およ
び抵抗(R2)の抵抗値を無闇により大きくすることは
3値信号バッファ回路(TBUF1,TBUF2)の内
部容量に蓄積された電荷が十分に放電されず、位相検出
誤差が生じることになる。第2には抵抗(R3)または
コンデンサ(C)を大きくし、コンデンサ(C)からの
放電時定数を下げることである。しかし、これは抵抗
(R3)とコンデンサ(C)により構成される低域通過
フィルタの遮断周波数を下げることとなり、結果として
キャプチャレンジ(同期引き込み能力)を狭めることに
なる。
【0014】さらに、光ディスクの記録密度を高めるこ
とを考えるとき、一般にはRLL符号の最大符号反転長
を長くすることは1つの手段である。このことはコンデ
ンサ(C)からの放電時間が長くなることであり、前述
の問題はさらに大きくなる。本発明はこのような課題を
解決するためのもので、ロックレンジを拡大することが
でき、例えば光ディスク再生装置に適応して好適なPL
L回路の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のPLL回路は上
記した目的を達成するために、入力電圧に比例した周波
数を持つ信号を出力する電圧制御発振器と、入力信号と
電圧制御発振器の出力信号との位相差を検出する位相差
検出手段と、この位相差検出手段によって検出された位
相差に応じたパルス信号を発生するパルス信号発生手段
と、このパルス信号発生手段より出力されたパルス信号
を平滑化して電圧制御発振器へ制御信号として入力する
低域フィルタと、パルス信号発生手段よりパルス信号が
出力されない期間は低域フィルタの出力と入力を短絡す
る短絡手段とを具備してなる。
【0016】また本発明は、パルス信号発生手段より出
力されたパルス信号を平滑化して電圧制御発振器へ制御
信号として入力する第1の低域フィルタと、第1の低域
フィルタの出力を平滑化する、第1の低域フィルタより
遮断周波数が低い第2の低域フィルタと、パルス信号発
生手段よりパルス信号が出力されない期間は第2の低域
フィルタの出力を前記第1の低域フィルタに入力する手
段とを具備してなる。
【0017】
【作用】本発明では、パルス信号発生手段より位相差信
号が出力されない期間は低域フィルタの出力と入力が短
絡されるので、低域フィルタ内のコンデンサの放電によ
る位相誤差情報の損失が無くなり、大幅にロックレンジ
を拡大できる。
【0018】また本発明では、上記同様、ロックレンジ
を拡大できると共に、第1の低域フィルタで遮断できず
に通過した入力信号中のノイズ成分(偽位相情報)を第
2の低域フィルタにて大幅に除去することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0020】図1は本発明に係る一実施例のPLL回路
の構成を示す図である。
【0021】このPLL回路において、入力信号は第1
のフリップフロップ(FF1)と第1の排他的論理回路
(EOR1)に入力される。第1のフリップフロップ
(FF1)の出力は第2のフリップフロップ(FF2)
および第1の排他的論理和回路(EOR1)に入力され
る。第2のフリップフロップ(FF2)の出力は第3の
フリップフロップ(FF3)および第2の排他的論理和
回路(EOR2)に入力される。第3のフリップフロッ
プ(FF3)の出力は第2の排他的論理和回路(EOR
2)に入力される。第1の排他的論理和回路(EOR
1)の出力は、第1の3値信号バッファ回路(TBUF
1)にゲート信号として入力されると共に反転論理和回
路(NOR)に入力される。第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力は、第2の3値信号バッファ回路
(TBUF2)にゲート信号として入力されると共に反
転論理和回路(NOR)に入力される。第1の3値信号
バッファ回路(TBUF1)はゲート信号が“H”の場
合に回路電源電圧相当の電圧を出力し、ゲート信号が
“L”の場合に高インピーダンス状態となる。第2の3
値信号バッファ回路(TBUF2)はゲート信号が
“H”の場合に回路接地電圧相当の電圧を出力し、ゲー
ト信号が“L”の場合に高インピーダンス状態となる。
反転論理和回路(NOR)の出力はアナログスイッチ
(ASW)のゲート信号として出力される。
【0022】アナログスイッチ(ASW)は、ゲート信
号が“H”の場合に導通状態となり、“L”の場合に非
導通状態となる。第1の3値信号バッファ回路(TBU
F1)の出力、第2の3値信号バッファ回路(TBUF
2)の出力およびアナログスイッチ(ASW)の出力は
抵抗(R1)に入力される。抵抗(R1)の出力は、コ
ンデンサ(C1)を介して接地されると共に増幅率αの
電圧増幅器(AMP)およびアナログバッファ回路(B
UF)に入力される。なお、抵抗(R1)とコンデンサ
(C1)とから第1の低域通過フィルタが構成されてい
る。アナログバッファ回路(BUF)の出力は抵抗(R
2)に入力される。抵抗(R2)の出力はコンデンサ
(C2)を介して接地されると共にアナログバッファ回
路(BUF)に入力される。なお、抵抗(R2)とコン
デンサ(C2)とから第2の低域通過フィルタが構成さ
れている。この第2の低域通過フィルタの遮断周波数は
第1の低域通過フィルタの遮断周波数に比べて十分に低
く設定されている。
【0023】電圧増幅器(AMP)の出力は電圧制御発
振器(VCO)に入力される。電圧制御発振器(VC
O)は入力信号の電圧に比例した周波数を持ち、デュー
ティ比が50%の矩形波を出力する。電圧制御発振器(V
CO)の出力は、生成再生クロック信号として出力され
ると共に論理反転回路(INV)および第2のフリップ
フロップ(FF2)に入力される。論理反転回路(IN
V)は入力信号の正負を反転し、第1のフリップフロッ
プ(FF1)および第3のフリップフロップ(FF3)
にクロック信号として出力する。
【0024】次に、このPLL回路の動作を図2の各出
力信号波形を参照しつつ説明する。なお、図2における
各出力信号波形の符号a〜lは図1における各信号線に
付された符号に対応する。
【0025】同図において、aは入力信号、bは生成再
生クロック信号である。入力信号(a)の第1エッジは
生成再生クロック信号(b)に対して位相進みの状態
を、第2エッジは生成再生クロック信号(b)に対して
位相誤差のない状態を、第3エッジは生成再生クロック
信号(b)に対して位相遅れの状態を示している。cは
生成再生クロック信号(b)の論理反転信号である。
d、e、fはそれぞれ第1、第2、第3のフリップフロ
ップ(FF1〜3)の出力信号である。gは第1の排他
的論理和回路(EOR1)の出力信号であり、“H”レ
ベルのパルス幅は生成再生クロック信号(b)の1/2
周期に入力信号(a)と生成再生クロック信号(b)と
の位相差分を加算したものとなる。なお、位相差分は入
力信号(a)が生成再生クロック信号(b)に対して進
んでいる場合を正とする。hは第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力信号であり、“H”レベルのパルス
幅は生成再生クロック信号(b)の1/2周期に等しく
常に一定である。そしてこの第2の排他的論理和回路
(EOR2)の出力パルス(h)は第1の排他的論理和
回路(EOR1)の出力パルス(g)と対となって発生
する。(g)のパルス幅から(h)のパルス幅を引いた
時間間隔が上記の位相差分に相当する。iは反転論理和
回路(NOR)の出力信号であり、各排他的論理和回路
(EOR1およびEOR2)の出力信号(g)(h)が
共に“L”レベルのときに“H”となる。つまり、第1
の3値信号バッファ回路(TBUF1)、第2の3値信
号バッファ回路(TBUF2)、アナログスイッチ(A
SW)のうちいずれか1つだけが常に出力状態となる。
jは抵抗(R1)の入力信号である。
【0026】この抵抗(R1)の入力信号(j)におい
て、時点(A)まではアナログスイッチ(ASW)の出
力電位、つまり抵抗(R2)とコンデンサ(C2)によ
り構成される第2の低域通過フィルタの出力電位であ
る。時点(A)から時点(B)までは第1の3値信号バ
ッファ回路(TBUF1)の出力電位、時点(B)から
時点(C)まではアナログスイッチ(ASW)の出力電
位、時点(C)から時点(D)までは第2の3値信号バ
ッファ回路(TBUF2)の出力電位となり、以下同様
である。kは抵抗(R1)とコンデンサ(C1)により
構成される第2の低域通過フィルタの出力信号である。
lは抵抗(R2)とコンデンサ(C2)により構成され
る第2の低域通過フィルタの出力信号であり、第2の低
域通過フィルタの出力信号(k)を平滑化した信号であ
る。因みに、アナログスイッチ(ASW)の導通時は、
抵抗(R1)とコンデンサ(C1)により構成される第
1の低域通過フィルタの出力と入力が直流的に短絡され
る。第2の低域通過フィルタの出力信号(k)は電圧増
幅器(AMP)で電圧増幅され、VCOに入力される。
このように、本実施例のPLL回路では、位相検出パ
ルスが出力されない期間、つまりアナログスイッチ(A
SW)の導通時は、抵抗(R1)とコンデンサ(C1)
により構成される第1の低域通過フィルタの出力と入力
が直流的に短絡される。このため、従来方式のようにコ
ンデンサ(C1)の放電による位相誤差情報の損失が無
くなり、大幅にロックレンジを拡大することが可能にな
る。
【0027】また、このPLL回路では、第1の低域通
過フィルタの出力と入力とを短絡するラインに第1の低
域通過フィルタよりも遮断周波数が低い第2の低域通過
フィルタを介挿しているので、第1の低域フィルタで遮
断できずに通過した入力信号中のノイズ成分(偽位相情
報)を第2の低域フィルタにて大幅に除去することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のPLL回路
によれば、パルス信号発生手段より位相差信号が出力さ
れない期間、低域フィルタの出力と入力とを短絡するこ
とによって、低域フィルタ内のコンデンサの放電による
位相誤差情報の損失が無くなり、大幅にロックレンジを
拡大することが可能になる。
【0029】また本発明では、ロックレンジを拡大でき
ると共に、第1の低域フィルタで遮断できずに通過した
入力信号中のノイズ成分(偽位相情報)を第2の低域フ
ィルタにて大幅に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のPLL回路の構成を示
す図
【図2】図1のPLL回路の各出力信号波形を示す図
【図3】光ディスク再生装置における再生信号処理系の
構成を示すブロック図
【図4】図3のPLL回路への入力信号波形および出力
再生クロック信号波形を示す図
【図5】従来のPLL回路の構成を示す図
【図6】従来のPLL回路の各出力信号波形を示す図
【図7】従来のPLL回路において入力信号周波数が変
動した場合の動作を説明するための信号波形を示す図
【符号の説明】
FF1…第1のフリップフロップ、FF2…第2のフリ
ップフロップ、FF3…第3のフリップフロップ、EO
R1…第1の排他的論理回路、EOR2…第2の排他的
論理和回路、TBUF1…第1の3値信号バッファ回
路、TBUF2…第2の3値信号バッファ回路、NOR
…反転論理和回路、ASW…アナログスイッチ、R1…
抵抗、C1…コンデンサ、BUF…アナログバッファ回
路、R2…抵抗、C2…コンデンサ、AMP…電圧増幅
器、VCO…電圧制御発振器、INV…論理反転回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に比例した周波数を持つ信号を
    出力する電圧制御発振器と、 入力信号と前記電圧制御発振器の出力信号との位相差を
    検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段によって検出された前記位相差に応
    じたパルス信号を発生するパルス信号発生手段と、 このパルス信号発生手段より出力されたパルス信号を平
    滑化して前記電圧制御発振器へ制御信号として入力する
    低域フィルタと、 前記パルス信号発生手段より前記パルス信号が出力され
    ない期間は前記低域フィルタの出力と入力を短絡する短
    絡手段とを具備することを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 入力電圧に比例した周波数を持つ信号を
    出力する電圧制御発振器と、 入力信号と前記電圧制御発振器の出力信号との位相差を
    検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段によって検出された前記位相差に応
    じたパルス信号を発生するパルス信号発生手段と、 このパルス信号発生手段より出力されたパルス信号を平
    滑化して前記電圧制御発振器へ制御信号として入力する
    低域フィルタと、 この低域フィルタの出力と入力とを短絡するための短絡
    ラインと、 この短絡ラインの接続のオン/オフを切り替えるスイッ
    チ手段と、 前記パルス信号発生手段より前記パルス信号が出力され
    ない期間を検出し、この期間は前記短絡ラインを接続す
    るように前記スイッチ手段を動作させる手段とを具備す
    ることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 入力電圧に比例した周波数を持つ信号を
    出力する電圧制御発振器と、 入力信号と前記電圧制御発振器の出力信号との位相差を
    検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段によって検出された前記位相差に応
    じたパルス信号を発生するパルス信号発生手段と、 このパルス信号発生手段より出力されたパルス信号を平
    滑化して前記電圧制御発振器へ制御信号として入力する
    第1の低域フィルタと、 前記第1の低域フィルタの出力を平滑化する、前記第1
    の低域フィルタより遮断周波数が低い第2の低域フィル
    タと、 前記パルス信号発生手段より前記パルス信号が出力され
    ない期間は前記第2の低域フィルタの出力を前記第1の
    低域フィルタに入力する手段とを具備することを特徴と
    するPLL回路。
JP6310717A 1994-12-14 1994-12-14 Pll回路 Withdrawn JPH08167845A (ja)

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