JPH1025655A - ミシンの上糸交換装置 - Google Patents

ミシンの上糸交換装置

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Publication number
JPH1025655A
JPH1025655A JP9091107A JP9110797A JPH1025655A JP H1025655 A JPH1025655 A JP H1025655A JP 9091107 A JP9091107 A JP 9091107A JP 9110797 A JP9110797 A JP 9110797A JP H1025655 A JPH1025655 A JP H1025655A
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JP
Japan
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thread
yarn
needle
holding
sewing machine
Prior art date
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Application number
JP9091107A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hiramatsu
徹 平松
Nobuo Yano
延男 矢野
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Publication of JPH1025655A publication Critical patent/JPH1025655A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸巻を移動することなく糸の交換を可能と
し、また、各糸巻ごとに糸端部をクランプする手段を設
けることを不要とし、縫製作業効率が高く、装置の小型
化や製造コストの低減を図る。さらに、糸接続後に生じ
る糸屑の片付け作業を容易化する。 【解決手段】 複数の糸巻から各々引出した糸端部を垂
下させて並べて保持する糸調子台6を備えている。メス
114は上糸とされている糸を切断する。この切断され
た糸の元糸側端部はメス114と糸押え115により保
持される。糸交換制御部は糸調子台6に保持されている
糸から交換糸を選択する。モータ606の駆動により糸
調子台6はレール607を所定位置に移動し、被選択糸
の糸端部を糸クランプ12でクランプする。ノッタ9
は、この移動後の被選択糸と元糸とを接続する。糸接続
後の残り糸は、次の糸交換動作の際に糸クランプ12、
バルブ124及び真空発生器125で吸引され、あるい
は糸屑かご13に落下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ミシンの上糸を
別の色や種類の糸に自動交換することができる、ミシン
の上糸交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ミシンにおいて、それまで使用していた
糸とこれから使用する糸とを結び合わせてつなぐことに
より糸を交換する上糸交換装置については、特公平3−
5834号公報に開示されている。
【0003】同公報に開示の技術では、回転するテーブ
ルユニット上に複数個の糸巻を各々保持する機構が設け
られている。また、この保持機構毎に糸巻の糸端部をク
ランプする所定のアクチュエータが設けられている。上
糸は前記複数個の糸巻から何れか1本の糸を選択して針
側に供給される。
【0004】上糸を交換するときは、上糸をミシン頭部
上の所定位置で切断して、針に連なる側の端部は所定の
アクチュエータでクランプし、糸巻側の糸端部は前記保
持機構毎に設けられている前記アクチュエータでクラン
プする。そして、前記テーブルユニットを回転して交換
糸の糸巻をミシン頭部に対峙する位置に移動し、この糸
巻の保持機構ごと交換糸の糸巻をテーブルユニットから
ミシン頭部側に移動し、この保持機構において前記アク
チュエータでクランプされている糸端部を前記所定位置
(糸切断位置)に位置する。そして、糸結び装置を駆動
して交換糸の糸引出し側と針に連なる側とを接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では以下のような問題があった。
【0006】すなわち、上記技術では、糸の交換を行う
度に、テーブルユニットを回転させて、テーブルユニッ
トとミシン頭部との間で交換糸の糸巻を保持機構ごと移
動する必要がある。また、各糸巻ごとに糸端部をクラン
プする手段が必要である。
【0007】そのため、糸交換の速度が遅く、縫製作業
効率が低いという問題があった。また、機構が複雑とな
るため部品点数が多く、そのため、装置が大型化し、製
造コストが高いという問題もあった。
【0008】そこで、この発明の目的は、糸巻を移動す
ることなく糸の交換を可能とすることで、縫製作業効率
が高く、装置の小型化や製造コストの低減を図ることが
できる、ミシンの上糸交換装置を提供することにある。
【0009】この発明の別の目的は、さらに、各糸巻ご
とに糸端部をクランプする手段を設けることを不要とし
て、装置の小型化や製造コストの低減を図ることができ
る、ミシンの上糸交換装置を提供することにある。
【0010】この発明の別の目的は、さらに、糸接続後
に生じる糸屑の片付け作業を容易化することができる、
ミシンの上糸交換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段を、後述する発明の実施の形態における対応す
る部材や符号も併記して説明する。
【0012】請求項1に記載の発明は、複数の糸巻(4
01、402、403、404、405)から各々引出
した複数糸の端部(401a、402a、403a、4
04a、405a)を保持する第1の糸端保持部(糸調
子台6)と、この第1の糸端保持部から選択的に引出さ
れてこれまで使用されていた糸を切断する糸切断部(メ
ス114)と、この糸切断部に切断された糸(T1)の
針に連なる側の端部を保持する第2の糸端保持部(メス
114、糸押え115)と、前記第1の糸端保持部に保
持されている糸から交換糸(T2)を選択する糸選択部
(ミシン制御装置16、CPU18、ROM19、RA
M21など)と、この糸選択部に選択された被選択糸の
端側を所定の糸結び位置に移動する糸端移動部(パルス
モータ606、モータドライバ606a、レール60
7、ラック608、ピニオン609、糸クランプ12、
バルブ124、真空発生器125など)と、この糸端移
動部により移動させられた後の被選択糸の端部と前記糸
切断部に切断された糸の針に連なる側の端部とを前記糸
結び位置で接続する糸結び部(ノッタ9)とを備えてい
る、ミシンの上糸交換装置である。
【0013】請求項1に記載のミシンの上糸交換装置に
よれば、従来のように交換糸の糸巻を移動して糸交換を
する必要がない。すなわち、複数の糸巻から各々引出し
た複数糸の端部を第1の糸端保持部で保持し、この保持
されている糸から交換糸を選択し、この被選択糸の糸端
部側を所定の糸結び位置に移動するものである。従来の
ように糸巻そのものを移動するのに比べれば、本発明の
ように、各糸巻から引き出された糸端部側を糸結び位置
に移動する方が、簡易な手段により短時間で行うことが
できる。
【0014】従って、請求項1に記載のミシンの上糸交
換装置によれば、糸巻を移動することなく糸の交換を可
能とすることで、縫製作業効率を高め、装置の小型化や
製造コストの低減を図ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記第1の糸端
保持部は、前記糸切断部及び糸端移動部並びに糸結び部
の上方に配置されて、前記複数糸の端部を水平方向に並
んだ状態に垂下させて保持するものである、請求項1に
記載のミシンの上糸交換装置である。
【0016】請求項2に記載のミシンの上糸交換装置に
よれば、第1の糸端保持部は、複数の糸巻からの各糸端
部を垂下させて並べて保持するものであるから、従来の
ように、各糸巻を保持する各保持機構毎に糸端部をクラ
ンプする手段を設けなくても、糸結びのための糸端部側
の位置決めに支障は生じない。
【0017】従って、請求項2に記載のミシンの上糸交
換装置によれば、請求項1に記載のミシンの上糸交換装
置と同様の作用、効果を奏するほか、各糸巻ごとに糸端
部をクランプする手段を設けることを不要とすることに
よる、装置の小型化や製造コストの低減を図ることがで
きる。また、糸切断部及び糸端移動部並びに糸結び部の
上方から前記複数糸の端部が水平方向に並んだ状態で垂
下されるので、容易の糸を選択することができるととも
に、糸切断部及び糸端移動部並びに糸結び部による糸の
操作を容易に行うことができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記糸結び部に
よる糸の接続後の残り糸を所定箇所に排出する残糸排出
部(糸クランプ12、バルブ124、真空発生器12
5、糸屑かご13など)を備えている請求項1又は請求
項2に記載のミシンの上糸交換装置である。
【0019】請求項3に記載のミシンの上糸交換装置に
よれば、前記糸接続後の残り糸を所定箇所に排出する残
糸排出部を備えているから、請求項1又は請求項2に記
載のミシンの上糸交換装置と同様の効果を奏するほか、
糸接続後に生じる糸屑の片付け作業を容易化することが
できる。
【0020】請求項4に記載の発明は、ミシン針(20
4)と、前記針にそれぞれ異なる糸を供給する複数の糸
巻部材(401、402、403、404、405)
と、前記各糸巻部材からそれぞれ繰出された各糸が一列
に並んで互いにほぼ平行に配置されるように各糸をそれ
ぞれ別々に保持する保持部材(糸調子台6)と、前記保
持部材を前記各糸の並び方向に沿って移動させることに
より、前記針に供給する糸を選択する選択手段(ミシン
制御装置16、CPU18、ROM19、RAM21、
パルスモータ606、モータドライバ606a、レール
607、ラック608、ピニオン609、など)とを備
えたミシンの上糸交換装置において、前記選択手段によ
り現在選択されている糸に、前記保持部材より前記針側
で交差する第一の作用位置と、第一の作用位置から離隔
した第一の復帰位置との間を移動可能とされ、かつ、前
記作用位置で現在選択されている前記糸を捕捉し、捕捉
した糸を第一の復帰位置に引き寄せて切断するととも
に、切断された前記糸の前記針に連なる側の切断端部を
第一の復帰位置に保持する糸切り部材(糸切保持装置
A)と、前記選択手段により新たに選択された糸に、前
記保持部材より前記針側で交差する第二の作用位置と、
前記第一の復帰位置の近傍の第二の復帰位置との間を移
動可能とされ、かつ、前記第二の作用位置で新たに選択
された前記糸の端部を捕捉して第二の復帰位置に引き寄
せて保持する捕捉部材(糸保持装置B)と、前記糸切り
部材に保持された糸と前記捕捉部材に保持された糸とが
近接する第三の作用位置と、第三の作用位置より離隔す
る待機位置との間を移動可能とされ、かつ、前記第三の
作用位置において両方の糸を結ぶ糸結び装置(ノッタ
9)とを備えている、ミシンの上糸交換装置。
【0021】請求項4に記載のミシンの上糸交換装置に
よれば、保持部材により、糸巻き部材から繰り出された
複数の糸が、一列に並んで互いにほぼ平行に配置される
ように保持される。また、選択手段は、保持部材を各糸
の並び方向に沿って移動させることにより、保持部材に
保持された各糸のうちの選択すべき糸を特定の位置に配
置できるようになっている。上記特定の位置とは、例え
ば、保持部材から針に至る糸の経路の位置である。
【0022】そして、糸を交換する際には、まず、糸切
り部材を第一の復帰位置から第一の作用位置に移動させ
る。なお、第一の作用位置とは、選択手段により現在選
択されている糸に、前記保持部材より前記針側で交差す
る位置であり、第一の作用位置に移動した糸切り部材
は、現在選択されている糸に接触することになる。ま
た、現在選択されている糸は、現在針による縫いに用い
られている糸であり、糸巻き部材から保持部材を介して
針に至った状態となっている。
【0023】次いで、第一の作用位置において、糸切り
部材により現在選択されている糸を捕捉するとともに、
糸切り部材を第一の作用位置から離隔した第一の復帰位
置まで移動することで、現在選択されている糸を第一の
復帰位置まで引き寄せ、この糸を第一の復帰位置で切断
する。この際に、現在選択されている糸の針に連なる側
の切断端部を第一の復帰位置で保持する。すなわち、切
断された糸の一方は、保持部材に保持された状態とさ
れ、切断された糸の他方は、その先端側が針に連なった
状態とされるとともに、切断端部が糸切り部材により第
一の復帰位置に保持された状態となり、針から第一の復
帰位置まで延在した状態となる。
【0024】次いで、選択手段により保持部材を移動し
て新たに選択される糸を上記特定位置、すなわち、切断
された糸があった位置に移動する。次いで、捕捉部材を
第二の復帰位置から新たに選択された糸と交差する第二
の作用位置に移動し、新たに選択された糸と接触する状
態とする。そして、捕捉部材により新たに選択された糸
を捕捉するとともに、捕捉部材を第二の復帰位置まで移
動して新たに選択された糸を第二の復帰位置まで引き寄
せる。
【0025】これにより、第二の復帰位置が第一の復帰
位置の近傍にあるので、現在針に連なった状態となって
いる切断された糸(糸切り部材に保持された糸)と、新
たに選択された糸(捕捉部材に保持された糸)とが共に
近接した状態で保持された状態となる。ここで、糸結び
装置が、待機位置から糸切り部材に保持された糸と捕捉
部材に保持された糸とが近接する第三の作用位置に移動
して、これら互いに近接する糸同士を結ぶことにより、
針に連なる糸に新たに選択された糸が結ばれ、新たに選
択された糸が針に連なった状態となり、新たに選択され
た糸を用いて縫いを行うことができる。
【0026】そして、このようなミシンの上糸交換装置
によれば、保持部材を各糸の並び方向に沿って移動させ
ることにより糸の選択を行うことができるとともに、現
在選択されて針に繋がれている糸の切断と捕捉を行う糸
切り部材と新たに選択された糸を捕捉する捕捉部材との
単純な動作により、こられの糸を捕捉し、捕捉された糸
を糸結び装置により結ぶことができるので、請求項1記
載の構成と同様に、糸の交換を簡易な手段により短時間
で行うことができ、縫製作業効率を高め、装置の小型化
や製造コストの低減を図ることができる。
【0027】請求項5に記載の発明は、前記第一の復帰
位置と前記第二の復帰位置とが上下に配置され、これら
第一及び第二の復帰位置に対して前記待機位置が水平方
向に隔離して配置されている、請求項4に記載のミシン
の上糸交換装置。請求項5に記載のミシンの上糸交換装
置によれば、第一の復帰位置と第二の復帰位置とが上下
に配置されており、糸切り部材に捕捉された糸と捕捉部
材に捕捉された糸とが上下に配置されることになる。ま
た、これら第一及び第二の復帰位置に対して待機位置が
水平方向に離隔しているので、糸結び装置は、待機位置
から糸切り部材に捕捉された糸と捕捉部材に捕捉された
糸とが近接する第三の作用位置、すなわち、第一及び第
二の復帰位置の近傍に水平移動し、上下に配置された糸
を結ぶことになる。従って、糸結び装置の移動を簡単な
直線移動とすることができるので、上糸交換装置の動作
及び構成を簡単なものとして、請求項1記載の構成と同
様に、縫製作業効率を高め、装置の小型化や製造コスト
の低減を図ることができる。
【0028】請求項6に記載の発明は、前記保持部材の
移動方向と前記糸結び装置の移動方向とが略平行となっ
ている、請求項4または5記載のミシンの上糸交換装
置。請求項6に記載のミシンの上糸交換装置によれば、
保持部材と糸結び装置の移動方向を略平行にすること
で、構造を簡単なものとすることがきるので、上糸交換
装置の動作及び構成を簡単なものとして、請求項1記載
の構成と同様に、縫製作業効率を高め、装置の小型化や
製造コストの低減を図ることができる。
【0029】請求項7に記載の発明は、前記第三の作用
位置の下方には、切断された糸屑を排出するための排出
部材(開口部301、糸屑かご13など)が配置されて
いる、請求項4、5または6記載のミシンの上糸交換装
置。請求項7に記載のミシンの上糸交換装置によれば、
排出部材により切断された糸屑を排出できるので、請求
項3記載の構成と同様に糸接続後に生じる糸屑の片付け
作業を容易化することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】まず、構成について説明する。
【0031】図1は、この発明の実施の一形態である自
動縫いミシン1の斜視図である。
【0032】自動縫いミシン1はミシン頭部2上に、上
糸交換装置(電装ボックス)3を設けている。この電装
ボックス3上には色の異なる糸をそれぞれ巻き付けた糸
巻き401〜405が並べられて保持されている。電装
ボックス3上には糸案内5も設けられていて、各糸巻き
401〜405から引き出された糸401b〜405b
の各糸端部401a〜405aは、何れも糸案内5に挿
通されて電装ボックス3の前側面部3aに垂下してい
る。
【0033】図2に示すように、電装ボックス3の前側
面部3aには各糸端部401a〜405aが保持される
糸調子台6が配置されている。この糸調子台6の上端縁
には孔601a〜605aが設けられ、下端縁には孔6
01a〜605aと各々上下方向に向き合う孔601b
〜605bが設けられている。各糸端部401a〜40
5aは、各々上下方向に向き合う孔601a〜605a
と孔601b〜605bとに挿通されている。これによ
り、糸401b〜405bは、その各端部401a〜4
05a側が糸調子台6から垂下されて並べて保持され
る。401b〜405bの、孔601a〜605aと孔
601b〜605bとの各中間位置には糸調子701〜
705が設けられている。電装ボックス3の底部の前側
面部3aよりも前方に突出している部分にはミシン針2
04側に供給される上糸が挿通する孔8が形成されてい
る。
【0034】糸調子台6は、前記前側面部3aに固定さ
れたレール607に対して矢示a方向に移動自在に支持
され、また、その後部にレール607に沿いラック60
8が固定されている。電装ボックス3内に固定配置され
たパルスモータ606と、前記パルスモータ606によ
り回転され、電装ボックス3より前方に突出配置された
ピニオン609とが設けられ、該ピニオン609と前記
ラック608とが噛み合わされている。前記パルスモー
タ606の駆動によりラック608とピニオン609と
を介して糸調子台6は水平方向(矢示a方向)に移動
し、糸端401a〜405aの所望のものを孔8上に位
置せしめる。
【0035】ノッタ9は、例えば、ASAHI SEIMITSU C
O.,LTD製のKNOTTERとして製品TYPE「SS.AK」が使用され
る。このノッタ9は、エアシリンダ901のロッド90
1aの先端に固定され、前記矢示a方向に移動する。ま
た、ノッタ9にはエアシリンダ902が設けられ、その
プランジャ902aにはノッタ9に糸結び動作を行わせ
るための所定の駆動レバー(図15に図示)9eが取り
付けられている。このノッタ9は、図13に記載されて
いるように、水平方向に並んだ二本の糸を分離する分離
部9aと、分離部9aの上下に糸結びを行う位置に分離
されたそれぞれの糸を案内する案内部9b、9bが設け
られている。ASAHI SEIMITSU 製のノッタ9は案内部9
bに案内された糸を結び余計な糸を切断する構成を有す
る。
【0036】また、上記ノッタ9は、図15に示すよう
に、その内部に互いに対向して上下に配置された一対の
係合部材(図中片方だけ図示)9cと、同じく互いに対
向して上下に配置された一対の回動・切断部材(図中片
方だけ図示)9dと、これら一対の回動・切断部材9d
の間に配置された糸引き出し部材9fとを有する。な
お、図15においては、図1に示すように配置されるノ
ッタ9を寝かせた状態で図示している。
【0037】前記一対の係合部材9cは、その先端部が
前記案内部9b、9bに案内された状態の糸を係止する
係止部となっている。なお、案内部9b、9bの部分は
開口した状態となっており、案内部9b、9bに案内さ
れた糸がノッタ9内部から操作できるようになってい
る。
【0038】そして、一対の係合部材9cは、上記駆動
レバー9eに図示しない伝動機構を介して接続され、シ
リンダ902の駆動により駆動レバー9eが操作された
際に、下側(図15中右下)の接合部材9cが上方(H
方向)に移動され、上側の接合部材9cが下方に移動さ
れるようになっている。この際に下側の係合部材9cの
先端部に下側の案内部9bに案内された糸が係止され、
係止された下側の糸を上方に引き上げ、上側の係合部材
9cの先端部に上側の案内部9bに案内された糸が係止
され、係止された下側の糸を下方に引き下げるようにな
っており、下側の案内部9bに案内された糸と上側の案
内部9bに案内された糸とを交差させるようになってい
る。
【0039】前記一対の回動・切断部材9dは、それぞ
れ、く字状に湾曲した形状を有し、その中央の湾曲部9
d1に、糸を巻き付けてループを形成するものであると
ともに、その先端部が鋏状の切断部9d2となってお
り、糸を切断するものである。また、回動・切断部材9
dには、切断部9d2の開閉を操作する開閉レバー9d
3を有する。
【0040】そして、一対の回動・切断部材9dは、そ
れぞれ、上記駆動レバー9eに図示しない伝動機構を介
して接続されており、シリンダ902の駆動により駆動
レバー9eが操作された際に、回動・切断部材9dは、
案内部に案内されるとともに係合部材9cに係止された
糸を湾曲部9d1に巻き付けるように回動するととも
に、回動・切断部材9dの回動により開閉レバー9d3
が操作され、切断部9d2が回動しながら開いていくと
ともに、開いた切断部9d2に糸を挟み込んだ状態と
し、次いで、回動・切断部材9dのさらなる回動により
切断部9d2を閉じていき、最終的に切断部9d2に挟
まれた糸を切断するようになっている。
【0041】そして、一対の回動・切断部材9dは、上
述のように係合部材9cにより交差させられた状態の二
本の糸のそれぞれにおいて、一方の糸に他方の糸を挿通
した状態でループを形成するとともに、ループからはみ
出した部分を切断することにより結び目を形成するよう
になっている。すなわち、図16に示すように、二本の
糸a、bのそれぞれの端部に、他方の糸a、bを巻き込
むように結び目を形成することにより、二本の糸a、b
において、それぞれ、一方の結び目に対して他方の結び
目が抜け止めとして作用する、いわゆるテグス結びを形
成するようになっている。
【0042】上記引き出し部材9fは、上述のように、
一対の回動・切断部材9dに巻き付いてテグス結びを形
成した状態の二本の糸に係合できるようになっていると
ともに、上記駆動レバー9eに図示しない伝動機構を介
して接続されており、シリンダ902の駆動により駆動
レバー9eが操作された際に、上述の二本の糸をノッタ
9の先端部側に引き出すように水平方向(Z方向)に移
動するようになっている。すなわち、引き出し部材9f
は、一対の回動・切断部材9dに係合した状態の糸を回
動・切断部材9dから外して引き出すようになってい
る。
【0043】糸切保持装置Aは、実開昭58−1813
84号明細書及び図面に記載されているミシンの糸切装
置を利用することにより達成される。そして、糸切保持
装置Aは、矢じり部113を有する糸掴み11と、エア
シリンダ111と、支持台112と、メス114と、糸
押え115とを備えている。糸掴み11は、その基端部
がエアシリンダ111のロッドに接続され、このエアシ
リンダ111の駆動によりノッタ9の移動方向に直交す
る水平方向(矢示b方向)に移動される。この糸掴み1
1は、電装ボックス3内に固定された支持台112に支
持され、先端部には上糸を捕捉し牽引するための矢じり
部113が形成されている。また、支持台112には矢
じり部113との協働により上糸を切断するメス114
と、この切断された上糸の針に連なる側の端部を矢じり
部113との間で保持する糸押え115とが設けられて
いる。
【0044】糸保持装置Bは、特公平7−55274号
公報に記載されている糸保持装置を利用することにより
達成される。そして、糸保持装置Bは、糸クランプ12
と、エアシリンダ122と、エアシリンダ123と、チ
ューブ124とを備えている。糸クランプ12はエアシ
リンダ122のロッドに取り付けられ、このエアシリン
ダ122の駆動により前記矢示b方向に移動される。糸
クランプ12内はチューブ124を介してエアが吸引さ
れ、これにより糸端部を吸引する。また、エアシリンダ
123が設けられ、このエアシリンダ123の駆動によ
り吸引した糸端部をクランプするクランプ部(図示しな
い)が設けられている。
【0045】電装ボックス3の底部における矢じり11
3側には開口部301が開けられていて、この開口部下
部には糸屑かご13が設けられている。
【0046】孔8を挿通して垂下する、糸401b〜4
05bのうちの何れかの糸(図1の例では糸403b)
は、糸調子201、天秤202に通され、針棒203の
先端に固定されている針204の針孔に挿通される。
【0047】図1に示すように、送り台14には押え1
41が設けられ、送り台14は所定の可動テーブル上
で、被縫物15をクランプしたまま所定の縫いデータ中
に含まれる縫製パターンデータに基づいてX−Y方向に
移動する。符号142は針板である。
【0048】次に、自動縫いミシン1の制御系の構成に
ついて説明する。
【0049】図3は、自動縫いミシン1の上糸交換装置
3の制御系を説明するブロック図である。
【0050】同図に示すように、電装ボックス(上糸交
換装置)3内にはミシン制御装置16を備えている。こ
のミシン制御装置は、所定のフロッピーディスクドライ
ブを備え、フロッピーディスク17に格納されている所
定の縫いデータに基づき所定の形状縫いを施すためにミ
シン1の各部を制御する。すなわち、フロッピーディス
ク17に格納されている所定の縫いデータに基づき、送
り台14、ミシンモータによるミシン1の上下軸(図示
省略)などの駆動を制御して、送り台14をX−Y方向
に駆動しつつ針落ちすることで、所望の形状縫いを施す
ものである。
【0051】縫いデータ中には、送り台14をX−Y方
向に駆動しつつ針落ちするための座標データである縫製
パターンデータのほか、所定の糸交換始動信号、糸指定
信号を糸交換制御部(CPU)18に出力するための糸
交換制御データなども含まれている。そのほかのミシン
制御装置16の構成については、形状縫いを自動で行う
従来の自動縫いミシンと同様であるため、詳細な説明は
省略する。
【0052】糸交換制御部(CPU)18にはROM1
9、RAM21が接続されている。ROM19には上糸
交換のため各部の制御を行うための所定の制御プログラ
ムなどが格納されている。
【0053】糸交換制御部18は前記モータ606を駆
動するモータドライバ606aに制御信号を送り、ま
た、電磁弁SV1〜SV6に制御信号を送って制御す
る。この電磁弁SV1〜SV5は、各々、前記エアシリ
ンダ901、902、111、122及び123へのエ
アの供給を操作するものである。また、電磁弁SV6
は、前記糸クランプ12と、この糸クランプ12内のエ
アを吸引する真空発生器125とを接続している前記バ
ルブ124に設けられて、バルブ124を開閉するもの
である。また、糸交換制御部18は、所定の糸交換終了
信号をミシン制御装置16に出力する。
【0054】次に、作用について説明する。
【0055】図4は自動縫いミシン1の作用を説明する
フローチャートである。
【0056】まず、ミシン制御装置16による制御によ
り、前記縫いデータを一針ごとに読み取って所定の形状
縫いを行う(ステップS1)。所定区間形状縫いを施し
た後、前記上下軸や送り14が停止して縫製が停止する
と(ステップS2)、この停止が全縫製工程の終了によ
るものであるときは縫製を終了し、そうでないときはス
テップS4に進む(ステップS3)。ステップS4で
は、前記縫いデータ中の前記糸交換制御データに基づい
て縫製の停止が糸交換の必要によるものであるかを判断
し、そうであるときはステップS5に進み、そうでない
ときはステップS10に進む。ステップS10では再ス
タートスイッチをマニュアル操作することにより縫製を
再開すること(ステップS1)ができる。
【0057】ステップS5では糸交換制御部(CPU)
18にミシン制御装置16より糸交換始動信号、糸指定
信号を出力する。糸交換始動信号はCPU18に糸交換
作業の開始を指示する信号であり、糸指定信号はCPU
18に交換糸を指定する信号である。CPU18が当該
信号をうけると、ROM19内に格納されている前記制
御プログラムにより後述する糸交換動作を行う(ステッ
プS6)。この糸交換が終了したときは(ステップS
7)、CPU18は制御装置16に糸交換終了信号を出
力する。この信号を制御装置16が受けた後、糸交換後
の交換糸が手動又は自動により針先まで引き出されてい
るとき(糸交換処理終了)は、再スタートスイッチをマ
ニュアル操作すれば交換糸による縫製(ステップS1)
が再開される状態となる(ステップS10)。
【0058】次に、前記糸交換動作(ステップS6)に
ついて説明する。
【0059】図5〜図11は自動縫いミシン1の糸交換
動作を段階を追って説明する斜視図である。また、図4
は自動縫いミシン1の糸交換動作を説明するフローチャ
ートである。
【0060】まず、図5に示すように、CPU18から
電磁弁SV3(図3参照)に制御信号が送られ、シリン
ダ111が駆動されて(ステップS11)、糸掴み11
が矢示c方向に移動する(第一の作用位置に移動す
る)。これにより、糸掴み11の尾端の矢じり113で
使用されていた糸T1(この例では糸403b)を捕捉
する。
【0061】次に、図6の示すように、電磁弁SV3に
制御信号を送ってシリンダ111の復帰(ステップS1
2)により糸掴み11を元の位置(第一の復帰位置)に
戻し、使用されていた糸T1を矢示dに牽引する。この
とき使用されていた糸T1(糸403b)は糸巻きから
矢示e方向に供給され、さらに、矢じり部113と糸押
え115との間に挟持され矢じり部113とメス114
との協働で切断される。このとき、被切断糸(使用され
ていた糸T1)の糸巻側の糸端は矢示f方向に戻って糸
調子台6下に垂下し、針に連なる側の糸端は矢じり部1
13と糸押え115との間に挟持される。すなわち、図
13に示すように、使用されていた糸T1の針204に
連なる側は、針204から孔8を通った状態で、孔8と
糸切保持装置Aとの間に張られた状態となる。
【0062】その後、図7に示すように、モータドライ
バ606a(図3参照)に制御信号を出力してモータ6
06を駆動し(ステップS13)、前記糸指定信号によ
り選択された交換糸T2(この例では401b)の糸調
子台6から垂下している糸端部が孔8上に位置するよ
う、レール607上で糸調子台6を水平移動して、交換
糸を選択する。
【0063】図8に示すように、電磁弁SV4(図3参
照)に制御信号を送り、シリンダ122の駆動(ステッ
プS14)により糸クランプ12を矢示g方向に移動し
て交換糸T2(401b)の糸端の近傍(第二の作用位
置)に位置する。その後、電磁弁SV6に制御信号を送
って(図3参照)、交換糸T2の糸端を糸クランプ12
で吸い込み(ステップS15)、電磁弁SV5(図3参
照)に制御信号を送ってシリンダ123を駆動し(ステ
ップS16)前記クランプ部で前記糸端をクランプす
る。その時、電磁弁SV6に制御信号が送られ、糸クラ
ンプ12の吸い込みが終了する(ステップS17)。
【0064】図9に示すように、電磁弁SV4(図3参
照)に制御信号が送られ、シリンダ122が復帰駆動さ
れて(ステップS18)糸クランプ12が矢示i方向
(第二の復帰位置)に戻り、交換糸T2は牽引されて矢
示j方向に供給される。このときに、図13に示すよう
に、交換糸T2は、糸調子台6と糸保持装置Bとの間で
張られた状態となる。従って、使用されていた糸T1と
交換糸T2とは上下に近接して並んで配置される。
【0065】図10に示すように、電磁弁SV1(図3
参照)に制御信号が送られ、シリンダ901が駆動され
て(ステップS19)ノッタ9が待機位置から矢示k方
向に移動し、所定の位置(第三の作用位置)で停止す
る。この際に、図13に示すように、ノッタ9の分離部
9aが上下に近接して配置された二本の糸T1、T2の
間に侵入して二本の糸T1、T2を分離し、案内部9
a、9bに案内された状態とし、これら糸T1、T2が
ノッタ9の糸結びを行う部分に案内される。そして、電
磁弁SV2(図3参照)に制御信号が送られシリンダ9
02が駆動されて(ステップS20)ノッタ9が上述の
糸結び動作を行い、使用されていた糸T1と交換糸T2
とを結ぶ。
【0066】図11に示すように、電磁弁SV2(図3
参照)に制御信号を送ってシリンダ902を復帰動作し
(ステップS21)ノッタ9の糸結び動作を解除し、電
磁弁SV1(図3参照)に制御信号を送ってシリンダ9
01を復帰動作し(ステップS22)ノッタ9を矢示l
方向に退避する。よって、使用されていた糸T1と交換
糸T2とは結び目T0で結ばれる。次の糸交換動作のと
きに、結び残り糸T1´は糸屑かご13内に落下し、結
び残り糸T2´はバルブ124を介して吸引されて所定
箇所に排出される。
【0067】以上説明した、自動縫いミシン1によれ
ば、従来のように交換糸の糸巻を移動して糸交換をする
必要がない。すなわち、複数の糸巻401〜405から
各々引出した複数糸の端部401a〜405aを糸調子
台6で保持し、この保持されている糸から交換糸を選択
し、この被選択糸の糸端部側を所定の糸結び位置に移動
するものである。従来のように糸巻そのものを移動する
のに比べれば、上記自動縫いミシン1のように、各糸巻
401〜405から引き出された糸端部401a〜40
5a側を糸結び位置に移動する方が、上記したとおり簡
易な手段により短時間で行うことができる。
【0068】従って、自動縫いミシン1によれば、糸巻
を移動することなく糸の交換を可能とすることで、縫製
作業効率を高め、装置の小型化や製造コストの低減を図
ることができる。
【0069】また、糸調子台6は、複数の糸巻401〜
405からの各糸端部401a〜405aを垂下させて
並べて保持するものであるから、従来のように、各糸巻
を保持する各保持機構毎に糸端部をクランプする手段を
設けなくても、糸結びのための糸端部側の位置決めに支
障は生じない。
【0070】従って、各糸巻ごとに糸端部をクランプす
る手段を設けることを不要とすることによる、装置の小
型化や製造コストの低減を図ることができる。
【0071】さらに、糸接続後の残り糸T1´が入れら
れる糸屑かご13や、残り糸T2´を所定箇所に排出す
る糸クランプ12、バルブ124、真空発生器125を
備えているから、糸接続後に生じる糸屑の片付け作業を
容易化することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、糸巻を
移動することなく糸の交換を可能とすることで、縫製作
業効率を高め、装置の小型化や製造コストの低減を図る
ことができる。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のミシンの上糸交換装置と同様の効果を奏するほ
か、各糸巻ごとに糸端部をクランプする手段を設けるこ
とを不要とすることによる、装置の小型化や製造コスト
の低減を図ることができる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載のミシンの上糸交換装置と同様の効
果を奏するほか、糸接続後に生じる糸屑の片付け作業を
容易化することができる。
【0075】請求項4に記載の発明によれば、現在選択
されている糸に新たに選択された糸が結ばれて交換され
る上糸交換装置において、請求項1記載の構成と同様
に、糸の交換を簡易な手段により短時間で行うことがで
き、縫製作業効率を高め、装置の小型化や製造コストの
低減を図ることができる。
【0076】請求項5に記載の発明によれば、さらに、
糸結び装置の移動を簡略化して、請求項1記載の構成と
同様に、縫製作業効率を高め、装置の小型化や製造コス
トの低減を図ることができる。
【0077】請求項6に記載の発明によれば、保持部材
と糸結び装置の移動方向を略平行にすることで、構造を
簡単なものとすることがきるので、上糸交換装置の動作
及び構成を簡単なものとして、請求項1記載の構成と同
様に、縫製作業効率を高め、装置の小型化や製造コスト
の低減を図ることができる。
【0078】請求項7に記載の発明によれば、排出部材
により切断された糸屑を排出できるので、請求項3記載
の構成と同様に糸接続後に生じる糸屑の片付け作業を容
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の斜視図。
【図2】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換装置の斜視図。
【図3】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の制御系の構成を説明するブロック図。
【図4】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の作用を説明するフローチャート。
【図5】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換動作を説明する斜視図。
【図6】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換動作を説明する斜視図。
【図7】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換動作を説明する斜視図。
【図8】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換動作を説明する斜視図。
【図9】この発明の実施の一形態である自動縫いミシン
の上糸交換動作を説明する斜視図。
【図10】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換動作を説明する斜視図。
【図11】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換動作を説明する斜視図。
【図12】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換動作を説明するフローチャート。
【図13】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換装置のノッタの動作を説明する上糸交換装
置の側面図。
【図14】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換装置のノッタを説明する一部を破断した斜
視図。
【図15】この発明の実施の一形態である自動縫いミシ
ンの上糸交換装置のノッタによる結び目を説明する図。
【符号の説明】
A 糸切保持装置 B 糸保持装置 1 自動縫いミシン 3 制御ボックス 401、402、403、404、405
糸巻 401a、402a、403a、404a、405a
糸端部 6 糸調子台 606 パルスモータ 606a モータドライバ 607 レール 608 ラック 609 ピニオン 9 ノッタ 11 糸掴み 114 メス 115 糸押え 12 糸クランプ 124 バルブ 125 真空発生器 13 糸屑かご 16 ミシン制御装置 18 CPU 19 ROM 21 RAM T1 使用されていた糸 T2 交換糸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の糸巻から各々引出した複数糸の端
    部を保持する第1の糸端保持部と、 この第1の糸端保持部から選択的に引出されてこれまで
    使用されていた糸を切断する糸切断部と、 この糸切断部に切断された糸の針に連なる側の端部を保
    持する第2の糸端保持部と、 前記第1の糸端保持部に保持されている糸から交換糸を
    選択する糸選択部と、 この糸選択部に選択された被選択糸の端側を所定の糸結
    び位置に移動する糸端移動部と、 この糸端移動部により移動させられた後の被選択糸の端
    部と前記糸切断部に切断された糸の針に連なる側の端部
    とを前記糸結び位置で接続する糸結び部とを備えてい
    る、ミシンの上糸交換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の糸端保持部は、 前記糸切断部及び糸端移動部並びに糸結び部の上方に配
    置されて、前記複数糸の端部を水平方向に並んだ状態に
    垂下させて保持するものである、請求項1に記載のミシ
    ンの上糸交換装置。
  3. 【請求項3】 前記糸結び部による糸の接続後の残り糸
    を所定箇所に排出する残糸排出部を備えている請求項1
    又は請求項2に記載のミシンの上糸交換装置。
  4. 【請求項4】 ミシン針と、 前記針にそれぞれ異なる糸を供給する複数の糸巻部材
    と、 前記各糸巻部材からそれぞれ繰出された各糸が一列に並
    んで互いにほぼ平行に配置されるように各糸をそれぞれ
    別々に保持する保持部材と、 前記保持部材を前記各糸の並び方向に沿って移動させる
    ことにより、前記針に供給する糸を選択する選択手段と
    を備えたミシンの上糸交換装置において、 前記選択手段により現在選択されている糸に前記保持部
    材より前記針側で交差する第一の作用位置と、第一の作
    用位置から離隔した第一の復帰位置との間を移動可能と
    され、かつ、前記作用位置で現在選択されている前記糸
    を捕捉し、捕捉した糸を第一の復帰位置に引き寄せて切
    断するとともに、切断された前記糸の前記針に連なる側
    の切断端部を第一の復帰位置に保持する糸切り部材と、 前記選択手段により新たに選択された糸に、前記保持部
    材より前記針側で交差する第二の作用位置と、前記第一
    の復帰位置の近傍の第二の復帰位置との間を移動可能と
    され、かつ、前記第二の作用位置で新たに選択された前
    記糸の端部を捕捉して第二の復帰位置に引き寄せて保持
    する捕捉部材と、 前記糸切り部材に保持された糸と前記捕捉部材に保持さ
    れた糸とが近接する第三の作用位置と、第三の作用位置
    より離隔する待機位置との間を移動可能とされ、かつ、
    前記第三の作用位置において両方の糸を結ぶ糸結び装置
    とを備えている、ミシンの上糸交換装置。
  5. 【請求項5】 前記第一の復帰位置と前記第二の復帰位
    置とが上下に配置され、これら第一及び第二の復帰位置
    に対して前記待機位置が水平方向に隔離して配置されて
    いる、請求項4に記載のミシンの上糸交換装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材の移動方向と前記糸結び装
    置の移動方向とが略平行となっている、請求項4または
    5記載のミシンの上糸交換装置。
  7. 【請求項7】 前記第三の作用位置の下方には、切断さ
    れた糸屑を排出するための排出部材が配置されている、
    請求項4、5または6記載のミシンの上糸交換装置。
JP9091107A 1996-04-10 1997-04-09 ミシンの上糸交換装置 Pending JPH1025655A (ja)

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