JP2006191967A - ボタン付けミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 糸保持作業の高効率化を図る。
【解決手段】 縫い針11を上下動させる上下動機構と、ボタン保持機構13と、縫い針とボタンとを位置決めする位置決め機構31,32,33と、縫い糸の切断手段26と、縫い針に通された縫い糸の先端部を保持する縫い糸保持装置70と、縫製指示入力手段であるスタートペダル89からの指示入力を受けて、上下動機構と位置決め機構とによる運針動作と切断機構による切断動作と縫い糸保持動作とを含む一連の縫製動作を実行させる動作制御を行う縫製動作制御手段81と、糸保持指示入力手段W3からの糸保持実行の指示入力を受けて、縫い糸保持装置による縫い糸保持動作のみを実行させる動作制御を行う糸保持動作制御手段81とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、縫い糸端部の保持を行うボタン付けミシンに関する。
従来のボタン付けミシンは、縫い針を上下方向に駆動する上下動機構と、縫い針の下方でボタンの保持を行うボタン保持機構と、縫い針とボタンとを相対的に位置決めする位置決め機構と、縫い糸を切断する切断手段と、切断手段による縫い糸の切断とほぼ同時に針の糸通し穴から下方に延びる縫い糸の先端部を保持する縫い糸保持装置と、針板上の被縫製物である布地を保持する布保持手段と、上記各構成の動作制御を行う動作制御手段とを備えている。
そして、オペレータからスタートペダルにより縫製実行の指示入力が行われると、上下動機構と位置決め機構との協働により針落ちごとに縫い針とボタンとを相互に位置決めし、ボタンの各糸通し穴に対して設定された順番で縫い針を挿通させながら運針を行い、設定された運針作業が完了すると、針板の下側で縫い糸の切断が行われ、縫い糸の切断とほぼ同時に、布保持手段により縫い針から布地に連なる縫い糸が保持されて、その後、布地から縫い糸の切断先端部を引き出す糸払い動作が行われると共に、払い出された縫い糸の先端部を挟持して糸保持が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
つまり、スタートペダルにより縫製実行の指示入力が行われると、緊急停止の場合の他は、上述した一連の動作が連続的に実行されていた。
特開2002−355453号公報
ところで、上述の糸保持作業を行わないと、次回の縫製に際し、運針の開始時に糸端部が保持されていないで自由になった糸端部と新たに針落ちされた縫い糸とが絡みを生じ、布地表面で絡み状態の固まり(いわゆる「鳥の巣状態」)が残ってしまい、縫い品質の低下を生じてしまう。
しかしながら、上記従来のボタン付けミシンにあっては、一連の縫製動作の最終段階でのみ縫い糸保持装置が駆動を行うため、主電源投入後の最初の縫製時、或いは、糸交換、糸切れや針折れ等により縫製作業が中断し、再開する場合には、縫い糸保持装置による糸保持が行われていない状態で縫製を開始しなければならなかった。
このため、ミシンのオペレータは最初のみ縫い針に挿通された縫い糸の先端部を手で摘んで保持したり、或いは、不要な布地を使用して鳥の巣の発生を覚悟した上で縫い糸の先端部の保持のみを行う目的で予め一回の縫製を行う、いわゆる「捨て縫い」を行っていた。
しかしながら、手で縫い糸の一端部を保持したり、捨て縫いを行うのは煩雑に過ぎる点が問題となっていた。
特に、ボタン縫着縫製で捨て縫いを行う場合、少なくともボタン一つ分の単位で縫製が実行されてしまい、長時間、本来の縫製が行えず、また捨て縫いで縫着されたボタンの取り外しが必要となるなど、作業能率の低下を生じる点も問題であった。
本発明の目的は、煩雑性の解消、或いは、作業能率の向上を図ることにある。
請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、縫い針を上下方向に駆動する上下動機構と、縫い針の下方でボタンの保持を行うボタン保持機構と、前記縫い針とボタンとを相対的に位置決めする位置決め機構と、縫い糸を切断する切断手段と、前記縫い針の糸通し穴に通された縫い糸の先端部を保持する縫い糸保持装置と、縫製開始の指示を行う縫製指示入力手段と、当該縫製指示入力手段からの縫製実行の指示入力を受けて、前記上下動機構と前記位置決め機構との協働による運針動作と前記切断機構による縫い糸の切断動作と前記縫い糸保持装置による縫い糸保持動作とを含む一連の縫製動作を実行させる動作制御を行う縫製動作制御手段と、糸保持指示入力手段からの糸保持実行の指示入力を受けて、前記縫い糸保持装置による縫い糸保持動作のみを実行させる動作制御を行う糸保持動作制御手段と、を備える、という構成を採っている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力を受けて、前記上下動機構により前記縫い針を上死点と下死点の間の糸通し位置とする動作制御と、前記縫い針の上下動経路の周囲の移動可能な構成を退避させる動作制御とを実行させる糸通し準備動作制御手段を備え、前記糸保持指示入力手段は、前記糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力後に入力可能となる、という構成を採っている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、糸縫い糸保持装置は、先端部で縫い糸を捕捉する糸捕捉部材と、この糸捕捉部材を縫い針の糸通し穴に通された縫い糸に向かって前進位置と後退位置とに移動させるアクチュエータとを備え、糸保持指示入力手段からの糸保持実行の指示入力として、糸捕捉部材の前進位置と後退位置への移動のそれぞれの指示を個別に入力可能であり、糸保持動作制御手段は、縫い糸保持動作として、アクチュエータに対して、前進位置への移動指示に応じて糸捕捉部材を前進させ、後退位置への移動指示に応じて前進した糸捕捉部材を後退させる動作制御を行う、という構成を採っている。
請求項1記載の発明によれば、縫い糸の先端部が既に縫い糸保持装置により保持された状態において縫製を開始する場合には、ミシンのオペレータにより、縫製指示入力手段からの縫製実行の指示入力を受けると、上下動機構と位置決め機構との協働による運針動作と切断機構により縫い糸の切断動作と縫い糸保持装置による縫い糸保持動作とを含む一連の縫製動作が行われる。
一方、主電源投入後の最初の縫製時や、糸交換、糸切れや針折れ等により縫製作業が中断した後の再開の場合には、ミシンのオペレータにより、糸保持指示入力手段からの糸保持実行の指示入力が行われることで、縫い糸保持装置による縫い糸保持動作のみが実行される。
このため、本発明では、縫い糸の先端部が縫い糸保持装置に保持されていない状態からの縫製を、手作業や捨て縫いに依存することなく行うことが可能となり、煩雑性を解消すると共に、作業能率の向上を図ることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、最初の縫製、糸交換又は縫い針交換等の場合には、縫い針の糸通し穴に縫い糸の先端部を挿通させる必要がある。このため、ミシンのオペレータにより糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力があると、上下動機構により縫い針を上死点と下死点の間の糸通し位置とする動作制御が行われ、縫い針に縫い糸を挿通しやすい高さとされる。また、縫い針の上下動経路の周囲の移動可能な構成を退避させる動作制御が実行されて、縫い針に縫い糸を挿通させる作業を容易に行うことが可能となる。
さらに、糸保持指示入力手段は、糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力後に入力可能とすることにより、縫い針に対する糸通しが行われてから糸保持が行われることとなり、縫い糸に挿通されて所在が明確となった状態で糸保持を行うことができ、作業の安定化、円滑化を図ることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、主電源投入後の最初の縫製時や、糸交換、糸切れや針折れ等により縫製作業が中断した後の再開の場合には、糸保持指示入力手段により、前進位置への移動指示を入力することで糸捕捉部材を前進位置へ移動し待機させる。この状態でミシンのオペレータは、糸捕捉部材の先端部に縫い針に挿通された縫い糸の端部を引っ掛けることができる。この作業は手動により行っても良い。そして、後退位置への移動指示を入力することで糸捕捉部材を後退させ、これにより、糸保持が行われる。
なお、縫製実行の指示入力により縫い糸保持動作を行う場合には、糸捕捉部材の前進状態から後退させる過程で後退位置への移動の指示入力を待つことなく自動的に前進から後退に移行する制御を行うことが好ましい。
主電源投入後の最初の縫製時や、糸交換、糸切れや針折れ等により縫製作業が中断した後の再開の場合には、縫い針に挿通されて先端部が何処にも保持されていない状態の縫い糸に対して糸捕捉を行う必要がある。従って、糸捕捉部材の前進と後退の動作が別々の指示に従って行われることで、ミシンのオペレータは、後退位置への移動前の糸捕捉部材の先端部に縫い糸の端部を手作業で引っ掛けることができ、縫い糸の捕捉ミスを効果的に抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態たるボタン付けミシン100について、図1から図6に基づいて説明する。
図1はボタン付けミシン100の主要な構成を示す斜視図、図2はボタン付けミシン100の主要な構成を示すブロック図である。
ボタン付けミシン100は、上下動する縫い針11とルーパ(図示省略)との協働により、縫い糸によって布地にボタンを縫い付けるものである。
ボタン付けミシン100は、その全体が、その下部に位置するミシンベッド103と、ミシンベッド103の後方の一端部から上方に立設されたミシン立胴部101と、ミシン立胴部101の上方からミシンベッド103に沿うように延設されたミシンアーム102とから構成され、これらからなるその概略的な外形が略コ字状に形成されている。
なお、以下の説明において、後述する針板12の上面に平行であってミシンアーム102が延設された方向をY軸方向、針板12の上面に平行であってY軸方向に直交する方向をX軸方向、針板12の上面に垂直な方向をZ軸方向とする。
(ミシン)
ボタン付けミシン100は、図1に示すように、縫い針11を上下方向に駆動する上下動機構(図示省略)と、縫い針11の下方でボタンの保持を行うボタン保持機構13と、縫い針11と保持されたボタンとを相対的に位置決めする位置決め機構と、針板12の上面に載置された被縫製物としての布地を保持する布保持手段22と、図示しない糸供給源から縫い針11の上下動に合わせて縫い糸の繰り出しと布地側からの縫い糸の引き上げを行う天秤16と、天秤16と糸供給源との間で繰り出される縫い糸に張力を付与する第一の糸調子装置64と、この第一の糸調子装置64と天秤16との間で糸の繰り出しを一時的に規制するニッパ機構61と、ニッパ機構61による繰り出し規制状態下で糸供給源から縫い糸をたぐり出す第一の糸たぐり装置62と、第一の糸たぐり装置62の糸繰り出し方向上流側で糸供給源から縫い糸をたぐり出す第二の糸たぐり装置63と、天秤16と縫い針11との間で繰り出される縫い糸に張力を付与する第二の糸調子装置65と、縫い針11が挿通される針穴を備える針板12と、すくい縫いの際に縫い針11の下方に配置され、布地を保持するタング15と、針板12の下で縫い糸を切断する切断機構としての動メス(図示省略)と、この動メスの下方で縫い糸のループを形成するルーパ(図示省略)と、切断後の縫い針11側の縫い糸を布地から抜き取って縫い糸の先端部を保持する縫い糸保持装置70と、上記各構成の動作制御を行う動作制御手段80とを備えている。
なお、ボタン付けミシン100におけるこれら各部の構成や、ボタン付けを行う動作は、従来周知のものと同様であるので、ここでは詳述せず、その概要について説明する。
(上下動機構及び針板)
上下動機構は、ミシンアーム102の内側に配設されると共に、縫い針11を保持する針棒をその長手方向に沿って往復可能に支持する針棒支持体と、ミシンモータ21の回転駆動力を直進の往復駆動力に変換して伝達する伝達機構とを備えている。針棒支持体はY軸方向を中心として回動可能にミシンアーム102内に配設されており、針棒をZ軸方向に沿わせた状態から、Y軸方向を中心に回動させることを可能としている。これにより、針棒の下端部に保持された縫い針11をX軸方向に沿って針振りさせることを可能としている。
縫製時にあっては、上下動機構は、ミシンモータ21の駆動により、縫い針11を上下方向に駆動する。
また、この上下動機構に保持された縫い針11の下方には針板12が設けられ、当該針板12には縫い針11を挿通させる針穴が形成されている。この針板12の下方には、前述した動メスが配設され、さらに下方には、単糸環縫いを行うための糸寄せとルーパが配設されている。
(布保持手段)
布保持手段22はミシンベッド103先端部上面に対して昇降可能に設けられており、その昇降動作を付与する布押さえシリンダ23が併設されている。そして、布押さえシリンダ23の駆動により布保持手段22に下降動作が付与されることにより、針板12上の布地が当該針板12と布保持手段22とにより挟持され、布保持が行われるようになっている。
(ボタン保持機構)
ボタン保持機構13は、縫い針11と針板12との間においてボタンの保持を行う。かかるボタン保持機構13は、ボタンに設けられた四つのボタン穴が二つずつX軸方向に沿って並ぶようにボタン保持を行う。また、根巻き縫製を行うために、X軸方向を軸として保持されたボタンを90°回転させる回転シリンダ25が併設されており、ボタンを立ち上げた状態で保持することも可能となっている。
(位置決め機構)
上記位置決め機構は、縫い針11とボタン保持機構13に保持されたボタンとを相対的に位置決めすると共に、縫い針11と被縫製物との位置決めを行うことができる。即ち、位置決め機構は、ボタン保持機構13をX軸方向に沿って移動位置決めするボタンX軸モータ31と、ボタン保持機構13をY軸方向に沿って移動位置決めするボタンY軸モータ32と、ボタン保持機構13をZ軸方向に沿って移動位置決めするボタンZ軸モータ33とを備え、ボタン保持機構13を介してボタンをX−Y平面の任意の位置に位置決めすることができる。つまり、縫い針11に対してボタンを任意に位置決めすることができる。また、ボタン保持機構13を介してボタンの昇降を行うことができる。
さらに、位置決め機構は、針板12を含むミシンベッド103の上部をY軸方向に沿って往復移動させる布Y軸モータ34と、上下動機構の針棒支持体をY軸方向周りに回動させる針振りモータ35とを備えている。これにより、縫い針11をX軸方向に沿って任意に位置決めすると共に、布保持手段22に保持された布地をY軸方向に沿って任意に位置決めすることで、縫い針11に対して布地を任意にX−Y平面の任意の位置に位置決めすることができる。
(ルーパ)
針板12の下方には、動メス(図示省略)を介して図示しないルーパが配設されている。このルーパは、上下動機構に縫い針11の上下方向の駆動力を付与する主軸と同じ回転数で回転駆動する下軸に接続されている。そして、布地を貫通し、縫い糸とともに針板12の下方に挿通される縫い針11から縫い糸をすくい取る鉤状部をルーパは備えており、回転駆動することにより縫い針11の上下動の周期で布地の下方に縫い糸のループを形成するとともに先に形成したループに新たに形成したループを挿通させる。なお、新たなループが挿通された先に形成されたループは天秤16による縫い糸の引き上げにより締め上げられて結節を形成する。
(動メス)
図示しない動メスは、針板12とルーパ(図示省略)との間に配設され、上下方向に沿った支軸により軸支されるとともに糸切りシリンダ26により針板12の面と略平行に揺動され、その揺動端部で縫い針11の駆動停止後に最終針で形成された縫い糸のループにおける、ルーパよりも繰り出し方向下流側となる部分を切断する。
(天秤)
天秤16は、縫い針11の上方において、図示しない駆動機構に支持されており、縫い針11と同周期で上下動を行うとともに縫い針11にほど近い位相で上下動を行う。この天秤16には縫い糸の挿通穴が設けられている。一方、天秤16の下方には二つの貫通穴が形成された糸通し板17が固定装備されており、糸供給源から繰り出された縫い糸が一方の貫通穴、天秤16の挿通穴、他方の貫通穴の順番で挿通される。従って、天秤16の上昇により、当該天秤16の糸繰り出し方向上流側では糸供給源からの繰り出しのための張力が縫い糸に付与され、糸繰り出し方向下流側では布地の下面に形成されたループを締め付けるための張力を縫い糸に付与することとなる。
(タング)
タング15はへら状に形成され、その先端部で布地を折り返した状態で保持するとともに、当該先端部を縫い針11の直下位置近傍にセットされてすくい縫いが行われる。このタング15はその基端部が本体フレーム104に回動自在に保持されており、すくい縫い及び根巻き縫い以外の縫いを行う場合には、縫い針11の下方から離間した位置に退避させることができる。
即ち、タング15はその基端部がミシンベッド103の先端部においてX軸方向を中心として回動可能に支持されており、ベタ縫い(針板12上に布地をセットしてボタン縫着を行う縫製)の際には、その先端部が縫い針11から離間する方向に退避され、すくい縫い又は根巻き縫いを行う際には、先端部が縫い針11の上下動経路に接近するように手動により回動させられる。この際、タング15にはその先端部が縫い針11の上下動経路に接近する回動を検知するタングセンサ27が併設されており、検知されると、タング15に併設されたタングシリンダ28が駆動されて、タング15の先端部が縫い針11の上下動経路に近接した位置となるまで回動力が付与されるようになっている。
(第一の糸調子装置)
第一の糸調子装置64は、ミシンのミシンアーム102の正面上部に装備され、本体フレーム104に装備された固定皿と、この固定皿に接離自在の可動皿と、可動皿を接離方向に移動させるソレノイドとを備えている。そして、糸供給源から繰り出された縫い糸を固定皿と可動皿との間に挿通し、ソレノイドの駆動により可動皿を固定皿側に引き寄せて縫い糸を所定の荷重で挟み、各皿の摩擦力により繰り出される縫い糸に所定の張力を付与する。上記ソレノイドは、図示しない制御部の制御信号に応じて縫い糸挟持状態と開放状態とを切り替えることができる。
(ニッパ機構及び第一の糸たぐり装置)
ミシンのミシンアーム102の正面側であって第一の糸調子装置64と天秤16との間において、縫い糸の繰り出し方向上流側から順番に第二の糸たぐり装置63、第一の糸たぐり装置62、ニッパ装置61が並んで配設されている。
ニッパ機構61は、本体フレーム104の面部に揺動自在に支持された糸挟持板(図示省略)と、この糸挟持板の揺動端部を糸通し板17の下面に当接させる押圧バネ(図示省略)とを備えている。縫い糸は、糸挟持板(図示省略)の揺動端部の上面と糸通し板17の下面との間を通して配設され、押圧バネ(図示省略)の弾性力に応じた摩擦力によって繰り出しが規制される。なお、糸挟持板(図示省略)は、常時押圧バネ(図示省略)により挟持方向に加圧されているが、後述する第一の糸たぐり装置62の加圧部材(図示省略)により押圧バネ(図示省略)に抗して押し下げることができ、第一の糸たぐり装置62の動作に伴い、縫い糸の繰り出し規制状態を解除することができる。
第一の糸たぐり装置62は、縫製開始時の第一針における縫い糸のループの形成を円滑に行うために予め糸供給源から所定長の縫い糸を繰り出させるためのものであり、ニッパ機構61に対して縫い糸繰り出し方向すぐ手前に配置されている。
(第二の糸たぐり装置)
第二の糸たぐり装置63は、縫製開始時の第一針における縫い糸のループの形成を円滑に行うために第一の糸たぐり装置62とともに予め糸供給源から所定長の縫い糸を繰り出させるためのものであり、各種の縫製に対応するためのその糸繰り出し量を任意に調節可能な構成となっている。かかる第二の糸たぐり装置63は、図1に示すように、第一の糸たぐり装置62に対して縫い糸繰り出し方向すぐ手前に配置されている。
(第二の糸調子装置)
第二の糸調子装置65は、糸通し板17のすぐ下方に配設され、天秤16から縫い針11の間において繰り出される縫い糸に張力を付与する。
(縫い糸保持装置)
次に、本発明にかかる、ミシンの縫い糸保持装置70について説明する。
図1に示すように、ミシンの縫い糸保持装置70は、縫い針11の近傍に設けられており、所定の縫製後、縫い針11から布地に連なる縫い糸であって布地の下方で、動メス(図示省略)により切断された縫い針11側の縫い糸を布地から引き出すとともに保持する機能を有している。
即ち、縫い糸保持装置70は、縫い針11の先端部から下方に垂れた縫い糸をすくい取るように捕捉する糸捕捉部材71と、糸捕捉部材71を進退移動させる駆動手段としての糸保持シリンダ72と、糸捕捉部材71の下面に摺接する弾性部材としての板ばね73とを備えており、糸捕捉部材71の前進から後退移動に移行する際に、縫い針11から縫い糸を引っ掛けてたぐり寄せ、糸捕捉部材71と板ばね73との間に縫い糸を引き込んで保持を行うようになっている。
(ボタン付けミシンの制御系)
次に、ボタン付けミシン100の制御系について説明する。ボタン付けミシン100は、制御手段であるCPU81を備える動作制御手段80が設けられ、この動作制御手段80に各部が接続されている。
即ち、動作制御手段80には、操作パネル83、電源スイッチ84、一時停止スイッチ86、スタートペダル89が接続されている。また、動作制御手段80には操作パネル83を介して携帯型の不揮発性フラッシュメモリである外部メモリ87が接続されている。
さらに、動作制御手段80には、制御対象として、ミシンモータ21,ボタンX軸モータ31,ボタンY軸モータ32,ボタンZ軸モータ33,布Y軸モータ34,針振りモータ35がそれぞれ図示しないインターフェイス及びドライバ回路を介して接続され、回転の開始、停止、回転速度,回転角度量等について制御可能となっている。
さらに、動作制御手段80には、各種のエアシリンダである布押さえシリンダ23,回転シリンダ25,糸切りシリンダ26,タングシリンダ28,糸保持シリンダ72をそれぞれ個別に駆動する電磁弁88が図示しないインターフェイス及びドライバ回路を介して接続され、各シリンダ23,25,26,28の駆動制御が可能となっている。
さらに、動作制御手段80には、第一の糸たぐり装置62,第二の糸たぐり装置63,第一の糸調子装置64,第二の糸調子装置65を駆動する各ソレノイドが図示しないインターフェイス及びドライバ回路を介して接続され、第一の糸たぐり装置62,第二の糸たぐり装置63,第一の糸調子装置64,第二の糸調子装置65のそれぞれの駆動制御が可能となっている。
操作パネル83は、ミシンのオペレータが、根巻き縫いなしのすくい縫い、すくい根巻き縫い、下ボタン付け縫い、べた付け縫いなどからボタン付け縫製方法の種類を選択したり、選択したボタン付け縫製の縫製条件などを入力したり、あるいは設定されている縫製条件や縫製状況などを表示するものである。即ち、操作パネル83は、各種表示画面の表示を行う表示装置とその表示面の表面に設けられたタッチスイッチとを備えた入出力装置であり、所定の入力画面表示状態において、接触して指示することで所定の設定やデータ入力を行うことが可能となっている。
外部メモリ87には、ボタン付け縫製を行うために必要となる複数の縫製データが記憶されている。一つの縫製データには、ボタン縫着の一連の動作を行う際の針数、各針ごとの縫い針11に対するボタンの位置決めと布地の位置決めを行うための位置座標、その他縫製に要する各種の設定が記憶されている。
かかる縫製データは、操作パネル83により必要な各種のパラメータを入力することでCPU81の演算により生成し、外部メモリ87に新規作成することもできるし、ミシン以外の入力手段から縫製データが入力された外部メモリ87を動作制御手段80に接続し使用することもできる。
CPU81には、メモリ(記憶手段)82が設けられ、該メモリ82に各種プログラムが記憶されている。特に、メモリ82には、後述する各種の縫製制御を実行するためのプログラムが格納されている。
電源スイッチ84は、ボタン付けミシン100を通電状態にするためのON/OFFスイッチである。一時停止スイッチ86は、縫製開始後に、一時的に停止するためのスイッチである。また、スタートペダル89は本発明の縫製開始の指示を行う縫製指示入力手段であり、主電源ON状態においてミシン起動信号を出力しミシンモータ21の駆動を開始させる足踏みペダルである。
(ボタン付けミシンの縫製動作)
図3は上記構成からなるボタン付けミシン100の縫製における動作制御手段80の処理を示すフローチャートである。図4は操作パネル83によるデータ入力画面の表示例、図5は糸通し画面の表示例、図6は縫製画面の表示例である。
図3乃至図6に基づいて動作制御手段80による縫製の処理を説明する。
まず、電源スイッチ84が入力されると、CPU81は所定の処理プログラムに従って、図4のデータ入力画面を表示するように操作パネル83の制御を行う(ステップS1)。
かかるデータ入力画面は、前述した縫製データを生成するための各種のパラメータの数値入力を行うための画面であり、新規の縫製データの作成の他、外部メモリ87に記憶された複数の縫製データの中から一つを読み出すための入力や、縫製モードに移行させる縫製モードスイッチW1や、糸通し処理を実行させるための糸通しスイッチW2が表示される。つまり、操作パネル83は縫製モードスイッチW1を表示することにより縫製モード以降手段として機能し、糸通しスイッチW2を表示することにより糸通し準備指示入力手段として機能する。
次いで、CPU81は、所定の処理プログラムに従って、データ入力画面表示状態において、糸通しスイッチW2の入力の有無を検知する(ステップS2)。
糸通しスイッチW2の入力がないとステップS12の工程に移行する。
そして、糸通しスイッチW2の入力が検知されると、CPU81は、所定の処理プログラムにより糸通し処理を実行することで、糸通し準備動作制御手段として機能することとなる。糸通し処理とは、オペレータが縫い針11の糸通し穴に縫い糸を通すための手作業を行うために好適な状態となるように、縫い針11及びその周囲の構成に対して所定の移動動作を行うための処理をいう。
具体的には、操作パネル83に対して、図5の糸通し画面を表示する動作制御が行われる(ステップS3)。
また、ミシンモータ21を駆動して上下動機構を介して、縫い針11の下端部が少なくとも針板12の上面よりも高位置であって、糸通し穴が周囲の構成に対して縫い糸を通しやすい高さとなるように位置決めする動作制御が行われる。
また、ボタンY軸モータ32を駆動して、ボタン保持機構13をミシン立胴部101側に退避移動させる動作制御が行われる(ステップS4)。
さらに、電磁弁88により布押さえシリンダ23を駆動して、布保持手段22を下降させる動作制御が行われる。
さらに、ミシン面部には、縫い針11の手前側(オペレータ側)を覆う透明カバーであるアイガードと、これを移動させるエアシリンダが設けられているが、電磁弁によりシリンダを駆動して、アイガードを縫い針11から離間する方向に移動させる動作制御が行われる。
これらの動作制御により、縫い糸11が糸通し作業に適した高さに位置決めされ、縫い針11の周囲の構成が縫い針11から離間する方向に退避移動を行い、縫い針11の周囲のスペースが広く確保されて、糸通し作業を容易且つ円滑に行うことができるようになる。
糸通し画面は糸通し処理の実行状態であることを表示する画面であり、糸保持処理を実行させるための糸保持スイッチW3、糸通しの終了を入力するための終了スイッチW4が表示される。つまり、操作パネル83は糸保持スイッチW3を表示することにより糸保持指示入力手段として機能する。
そして、CPU81は、所定の処理プログラムに従って、糸通し画面表示状態において、糸保持スイッチW3の入力の有無を検知する(ステップS5)。糸保持スイッチW3の入力がない場合にはステップS9の処理に移行して糸通しの終了スイッチW4の入力の有無が検知される。
また、糸保持スイッチW3の入力が検知されると、CPU81は、所定の処理プログラムにより糸保持処理を実行することで、糸保持動作制御手段として機能することとなる(ステップS6)。即ち、CPU81は、糸保持スイッチW3を押すと、糸捕捉部材71を縫い針11の下方の前進位置に移動させると共に、糸保持スイッチW3が押し続けられることで糸捕捉部材71を前進位置に維持し、糸保持スイッチW3の押圧がやむと糸捕捉部材71を退避位置に後退させる動作制御を行う。
具体的には、電磁弁88により糸保持シリンダ72を駆動して、糸捕捉部材71を前進させる動作制御が行われる。
かかる時点で縫い糸は縫い針11に挿通されているだけの状態なので、縫い糸は張られた状態になく、前進した糸捕捉部材71の先端鈎状部にはうまく係止されない。従って、オペレータは、縫い糸を手作業で糸捕捉部材71の鈎状部に引っ掛ける必要がある。
そして、糸捕捉部材71の前進位置への移動後、縫い糸が係止された状態において、糸保持スイッチW3の押圧がやむと(ステップS7)、電磁弁88により糸保持シリンダ72を駆動して、糸捕捉部材71を後退位置へ移動させる動作制御が行われる。これにより、縫い針11のすぐ近くを糸捕捉部材71の先端部が通過して、その先端鈎状部で縫い針11の糸通し穴に挿通された縫い糸の先端部近傍をすくい取り、引き寄せて糸捕捉部材71と板バネ73との間に引き込んで後退位置において縫い糸の先端の保持を行う(ステップS8)。
そして、糸通し画面表示状態において、糸通しの終了スイッチW4の入力の有無が検知され(ステップS9)、入力がない場合にはステップS5の処理に戻って再び糸保持スイッチW3の入力有無が検知される。
また、糸通しの終了スイッチW4の入力が行われた場合には、ステップS10の処理に移行する。
ステップS10では、CPU81は所定の処理プログラムにより、図6の縫製画面の表示を行う。
そして、前述した糸通し処理で移動された各部の構成が元の位置に戻される動作制御が行われる(ステップS11)。即ち、縫い針11は上方に退避し、ボタン保持機構13は前進移動し、布保持手段22は上昇し、アイガードが縫い針11の手前側を覆う位置に戻される。
また、縫製画面の表示状態において、オペレータによるボタン保持機構13へのボタンセットと針板12上への布地のセットを行うための作業時間待ちとなる(ステップS12)。
さらに、CPU81は、所定の処理プログラムに従って、縫製モードスイッチW1の入力の有無を検知する(ステップS13)。つまり、この縫製モードスイッチW1の入力があると、オペレータによるボタンと布地のセットが完了したものと判断し、ステップS14に移行して縫製モード表示画面(図6)の表示が行われる(ステップS14)。さらに、CPU81は、電磁弁88により布押さえシリンダ23を駆動して、布保持手段22を下降させる動作制御と、ボタンZ軸モータを駆動してボタン保持機構13を縫製に適した高さに調節する動作制御とを実行する。
また、縫製モードスイッチW1の入力がない場合には(ステップS13:NO)、ステップS2の処理に戻り、再び糸通しスイッチW2の入力の有無が検知される。
一方、縫製モード表示画面の表示状態においてスタートペダル89の入力が検知されると、CPU81は、所定の処理プログラムにより縫製処理を実行することで、縫製動作制御手段として機能することとなる(ステップS16)。これにより、スタートペダル89は、縫製指示入力手段として動作する。
縫製処理とは、上下動機構と位置決め機構との協働による運針動作を行い、運針後に動メスにより縫い糸の切断動作を行い、しかる後に縫い糸保持装置70による縫い糸保持動作を行う一連の縫製動作を実行させる処理をいう。
具体的には、ミシンモータ21の駆動を開始し、ミシンモータ21の回転により順次連続した針落ちが行われる前に、縫製データを読み出して各針落ちが行われる前にデータが示す位置座標に応じてボタンX軸モータ31及びボタンY軸モータ32を駆動して縫い針11に対するボタンの位置決めを行うと共に位置座標に応じて針振りモータ35及び布Y軸モータ34を駆動して縫い針11に対する布地の位置決めを行う。
なお、上記運針の際には、各糸調子装置64,65は縫製データに設定された糸張力が発生するように各々のソレノイドの通電制御が行われ、各糸たぐり装置62,63はミシンモータ21の回転に同期した所定のタイミングで糸たぐりを行うように各々のソレノイドの通電制御が行われる。
そして、縫製に要する針数分のボタンと布地の位置決めを行いながら縫い針11の針落ちを行うことで、ボタンの逢着が完了すると、針板12の下で電磁弁88により糸切りシリンダ26が駆動され、縫い糸の切断が行われる。
さらに、糸切りシリンダ26の駆動とほぼ同時に、電磁弁88により糸保持シリンダ72を駆動して、糸捕捉部材71を前進及び後退させる動作制御が行われる。これにより、縫い糸が引き寄せられて糸捕捉部材71と板バネ73との間に引き込まれ、次の縫製のために、糸保持が行われる。
なお、このときの糸保持動作は、縫い糸の切断とほぼ同時に行われるので、張った状態の縫い糸に対して糸捕捉部材71の連続した進退移動により、自動的に縫い糸の先端が引っかかり保持される。
そして、縫製における処理が完了する。
(実施形態の効果)
以上のように、ボタン付けミシン100では、スタートペダル89からの縫製指示の入力によりボタンの運針と縫い糸の切断と縫い糸の端部保持とを一連の縫製動作として連続的に行う動作制御に加えて、糸保持スイッチW3の入力により縫い針の糸通し穴に挿入された縫い糸の端部保持のみを単独で行う動作制御をも行うことができるので、電源スイッチ84を入力してからまだ一回も縫製を実行していない状態、縫い針や縫い糸の交換を行った状態、針折れや糸切れを生じて縫製を再開する場合などのように、まだ糸保持が行われていない場合において、手作業による糸保持や捨て縫いによる糸保持に依存することなく、単独動作としての糸保持を行うことが可能となり、煩雑性を解消すると共に、作業能率の向上を図ることが可能となる。
また、糸保持スイッチW3を糸通し画面でのみ表示することにより、電源スイッチ84を入力してからまだ一回も縫製を実行していない状態、縫い針や縫い糸の交換を行った状態、針折れや糸切れを生じて縫製を再開する場合などのように、糸保持の前に糸通しを行う必要がある場合において、当該糸通し準備作業と糸保持とがミシンにより連続的に行わせることができ、作業の高効率化を図ることが可能となる。
また、糸保持スイッチW3による縫い糸保持装置70の動作は、通常の縫製終了時における糸捕捉部材71の連続した進退運動と異なり、糸捕捉部材71を、前進位置に停止させることが出来るので、縫い糸の先端から垂れ下がった状態にある縫い糸の先端をミシンのオペレータにより、確実に糸捕捉部材71に保持させることができる。
発明の実施形態たるボタン付けミシンの主要な構成を示す斜視図である。 ボタン付けミシンの主要な構成を示すブロック図である。 ボタン付けミシンの縫製における動作制御手段の処理を示すフローチャートである。 操作パネルによるデータ入力画面の表示例である。 操作パネルによる糸通し画面の表示例である。 縫製画面の表示例である。
符号の説明
11 縫い針
12 針板
13 ボタン保持機構
16 天秤
21 ミシンモータ
22 布保持手段
23 布押さえシリンダ
26 糸切りシリンダ
31 ボタンX軸モータ
32 ボタンY軸モータ
33 ボタンZ軸モータ
34 布Y軸モータ
35 針振りモータ
70 縫い糸保持装置
72 糸保持シリンダ
80 動作制御手段
81 CPU
82 メモリ
83 操作パネル
87 外部メモリ
100 ボタン付けミシン

Claims (3)

  1. 縫い針を上下方向に駆動する上下動機構と、
    縫い針の下方でボタンの保持を行うボタン保持機構と、
    前記縫い針とボタンとを相対的に位置決めする位置決め機構と、
    縫い糸を切断する切断手段と、
    前記縫い針の糸通し穴に通された縫い糸の先端部を保持する縫い糸保持装置と、
    縫製開始の指示を行う縫製指示入力手段と、
    当該縫製指示入力手段からの縫製実行の指示入力を受けて、前記上下動機構と前記位置決め機構との協働による運針動作と前記切断機構による縫い糸の切断動作と前記縫い糸保持装置による縫い糸保持動作とを含む一連の縫製動作を実行させる動作制御を行う縫製動作制御手段と、
    糸保持指示入力手段からの糸保持実行の指示入力を受けて、前記縫い糸保持装置による縫い糸保持動作のみを実行させる動作制御を行う糸保持動作制御手段と、
    を備えることを特徴とするボタン付けミシン。
  2. 糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力を受けて、前記上下動機構により前記縫い針を上死点と下死点の間の糸通し位置とする動作制御と、前記縫い針の上下動経路の周囲の移動可能な構成を退避させる動作制御とを実行させる糸通し準備動作制御手段を備え、
    前記糸保持指示入力手段は、前記糸通し準備指示入力手段からの糸通し準備実行の指示入力後に入力可能となることを特徴とする請求項1記載のボタン付けミシン。
  3. 前記糸縫い糸保持装置は、先端部で前記縫い糸を捕捉する糸捕捉部材と、この糸捕捉部材を前記縫い針の糸通し穴に通された縫い糸に向かって前進位置と後退位置とに移動させるアクチュエータとを備え、
    前記糸保持指示入力手段からの糸保持実行の指示入力として、前記糸捕捉部材の前進位置と後退位置への移動のそれぞれの指示を個別に入力可能であり、
    前記糸保持動作制御手段は、前記縫い糸保持動作として、前記アクチュエータに対して、前記前進位置への移動指示に応じて前記糸捕捉部材を前進させ、前記後退位置への移動指示に応じて前進した糸捕捉部材を後退させる動作制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のボタン付けミシン。
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