JP4559337B2 - スプライサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる糸の末端同士を同方向に向けて重ね合わせ、重なった部分に圧縮流体を作用させて各糸の撚りをいったん戻してから、各糸を相互に絡めて撚り継ぎを行うスプライサ装置に関する。
従来から、編地や織地を形成する際には、異なる糸の末端同士の糸継ぎが必要となる。糸継ぎには、結び目を形成するノッタや、糸の末端の繊維の撚りをいったんほどいたあとで絡み合うように撚り合わせて継ぎ目を形成するスプライサなどが用いられる。ノッタによる糸継ぎは、異なる糸の末端同士で結び目を形成して行われるので、糸継ぎ部に結び目が生じてしまう。結び目の部分は、径が太くなり、編地や織地を形成する装置の途中などに引っ掛かって、円滑な動作が困難になってしまう。スプライサによる糸継ぎでは、糸継ぎ部での径の増大を抑えることが可能なので、編成や製織の動作を円滑に継続させやすい。
スプライサは、糸を巻き取って織機などに装着するコーンを形成するワインダなどでの糸継ぎに使用されている。スプライサとしては、糸継ぎを行う糸の末端の向きを揃えて行い、直線状に繋がる糸から末端同士が絡み合う糸継ぎ部が横に延びだして、いわばT字形に糸継ぎ部を形成するものと(たとえば、特許文献1参照。)、糸の末端の向きを互いに対向するようにして行い、糸継ぎ部が直線状に繋がる糸の周囲を覆うように絡みあって、いわばI字形に糸継ぎ部を形成するものとがある(たとえば、特許文献2参照。)。
特開2004−27463号公報 特開2004−131276号公報
編地は基本的に1本の編糸で形成されるので、異なる糸を継ぎ足すと、同一の糸では得られないような性質や色の変化などを与えることができる。編み機では、複数の糸を交互に使用することも可能であるけれども、形成される編地で同じ糸を使用する部分が離れていると、渡り糸が生じる。糸継ぎで糸を切り換えれば、渡り糸は生じない。また、編み機で複数の糸が使用可能であっても、糸を供給する部分は狭い領域に限られるので、使用可能な糸の数にも制限がある。編み機で糸継ぎを必要とする場合、結び目を形成するノッタなどを用いている。ただし、結び目の部分で糸の径が太くなり、装置の円滑な稼働が阻害され、形成される編地でも結び目が表面に出ないように処理する必要がある。スプライサで糸継ぎを行えば、糸継ぎ部分の処理が簡単になることが期待される。しかしながら、従来のワインダなどに備えられるスプライサは大型であり、編み機などの糸の供給経路に設けることはできない。
特許文献1や特許文献2には、各部の配置や装置を小型化するための具体的構造についての記載はない。編み機に使用するスプライサは、たとえば色を切り換えるような場合、前述のI字形の糸継ぎ部では、糸継ぎ部が中間の色の部分となってしまう。前述のT字形の糸継ぎ部であれば、糸継ぎ部は前後の糸の外部に出るので、前後の糸の色を中間色の部分なしに切り換えることができる。編み機では、色を変える模様の境界部分で糸継ぎが行われ、糸継ぎ部が編地の裏側などに隠れるような制御も可能である。したがって、編み機などには、前述のT字形の糸継ぎ部を形成するスプライサが好ましい。特許文献1には、糸継ぎ用のヘッド部分の機構については詳細に説明されている。編み機などに組み込むためには、糸継ぎの対象となる糸を自動的にヘッドに挿入することが必要となる。特許文献1には、ヘッドに糸を自動的に挿入することが可能な糸挿入の機構は記載されていない。
また、従来から編み機などに使用しているノッタは、駆動源として1モータ式であり、糸の種類などに応じて各部の動作タイミングを変更する場合などは困難であった。
本発明の目的は、小型化が可能で、動作の制御に柔軟性を持たせることが可能なスプライサ装置を提供することである。
本発明は、複数の糸のうちの少なくとも1本の糸を使用中に、他の少なくとも1本の糸に糸継ぎすることが可能なスプライサ装置であって、
複数の糸のうちで使用中ではない糸の先端側を保持する保持部と、
保持部が保持する糸のうちから、糸継ぎする対象となる糸を選択する選択部と、
選択部によって選択される糸と使用中の糸とを、入口側から出口側まで形成される溝内で、圧縮流体の流れで接合して糸継ぎを行うヘッドと、
選択部によって選択される糸を先端に掛けてヘッドの入口側まで案内し、案内のための移動の途中で、使用中の糸も引っ掛けてヘッドの入口側まで案内する糸案内レバーと、
糸案内レバーを駆動する第1駆動部と、
ヘッドの出口側で糸を吸引するサクションと、
ヘッドで糸継ぎが行われる間に、ヘッドの入口側で、使用中の糸と選択部で選択された糸とをクランプし、糸継ぎの終了後にクランプを解除する糸クランプと、
ヘッドの出口側で、糸継ぎする使用中の糸と選択された糸とを切断するカッタと、
糸クランプおよびカッタを、糸案内レバーに連動するように駆動する第2駆動部と、
保持部、選択部、ヘッド、糸案内レバー、第1駆動部、サクション、糸クランプ、カッタ、および第2駆動部を、相互の位置関係を保つように支持するベースとを含み、
保持部はヘッドの出口側に設けられ、
選択部で選択された糸は、その末端が保持部に保持された状態でヘッドの前記溝に案内されて糸継ぎされることを特徴とするスプライサ装置である。
また本発明で、前記選択部と前記保持部との間に、前記使用中の糸と前記選択された糸とを、前記糸継ぎの間に一時的に押さえる糸押さえがさらに設けられ、
前記ヘッドの出口側には、前記第2駆動部によって駆動され、前記糸案内レバーによって前記選択された糸と使用中の糸とが入口側に案内される動作に連動して、使用中の糸を前記溝内に押し込む円板ガイドがさらに設けられ、
ヘッドの入口側には、
第2駆動部によって駆動され、選択された糸と使用中の糸とが溝内に挿入された後で、入口側を塞ぐノズルカバーと、
第2駆動部によって駆動され、糸継ぎに連動して、選択された糸と使用中の糸とを、該入口側から外部に引き出す糸引き出しとがさらに設けられることを特徴とする。
また本発明で、前記ベースは、前記複数の糸の給糸側を上方とし、糸の使用側を下方とする配置で、前記選択部を最上部で、選択部の下部で前記第1駆動部および前記第2駆動部をそれぞれ支持し、
第1駆動部は、前記糸案内レバーが水平方向の軸を中心として旋回するように駆動するモータを備え、
前記第2駆動部は、出力軸が下方に向かうモータを備え、
第2駆動部の出力軸に隣接して、前記サクションが配置され、
ベースは、第1駆動部、第2駆動部およびサクションの下部で、前記ヘッドを前記出口側が上で前記入口側が下になるように支持することを特徴とする。
また本発明で、前記第1駆動部および前記第2駆動部に備えられるモータは、速度制御可能なモータであることを特徴とする。
また本発明で、前記第1駆動部のモータは、出力軸が前記糸案内レバーの旋回軸と平行となるように配置され、
該モータは、該糸案内レバーが予め定める角度範囲内で往復旋回するように、回転方向を切換えて駆動されることを特徴とする。
また本発明で、前記第2駆動部に備えられるモータは、前記出力軸に装着されるカム機構で前記駆動を行い、
該カム機構は、初期状態に復帰するようにばねで付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の糸のうちの少なくとも1本の糸を使用中に、他の少なくとも1本の糸に糸継することが可能なスプライサ装置は、複数の糸から任意の糸を選択して糸継ぎを行うことができる。ヘッドは、選択される糸と使用中の糸とを、入口側から出口側まで形成される溝内で、圧縮流体の流れで接合して糸継ぎを行うので、溝内で糸の末端同士の撚りがいったん解けあて相互に絡まって糸継ぎ部が形成され、使用中の糸と選択された糸とはヘッドの入口側で連続的に繋がる。第2駆動部は、糸クランプおよびカッタを連動させて、第1駆動部によって駆動される糸案内レバーとは独立して制御することができ、制御の柔軟性を得ることができる。ベースは、保持部、選択部、ヘッド、糸案内レバー、第1駆動部、サクション、糸クランプ、カッタ、および第2駆動部を、相互の位置関係を保つように支持するので、各部を所要スペースが小さくなるように配置して、装置を小型化することができる。
また本発明によれば、円板ガイドは、第2駆動部によって駆動され、糸案内レバーによって選択された糸と使用中の糸とが入口側に案内される動作に連動して、使用中の糸を溝内に押し込むので、使用中の糸をヘッドの溝内に、より確実に押し込むことができる。糸押さえは、使用中の糸と選択されない糸とを、糸継ぎの間に一時的に押さえるので、糸継ぎの間には、保持部で糸の保持を解放しても、糸を押さえておくことができる。ノズルカバーは、第2駆動部によって駆動され、選択された糸と使用中の糸とがヘッド挿入された後で、ヘッドの入口側を塞ぐので、ヘッドの溝内で糸継ぎを行う圧縮流体が入口側に漏れるのを抑えて、糸継ぎを効率的に行うことができる。糸引き出しは、第2駆動部によって駆動され、糸継ぎに連動して、選択された糸と使用中の糸とを、ヘッドの入口側から外部に引き出すので、ヘッドの溝内で圧縮流体の作用で形成される糸継ぎ部の長さを長く形成することができる。
また本発明によれば、ベースは、複数の糸の給糸側を上方とし、糸の使用側を下方とする配置で、最上部の選択部で選択した糸を下方で繋ぐことができる。第1駆動部は、糸案内レバーが水平方向の軸を中心として旋回するように駆動するモータを備えるので、選択した糸を上方で糸案内レバーに引っ掛けて下方に案内することができる。第2駆動部は、出力軸が下方に向かうモータを備えるので、下方で糸継ぎのための駆動を行うことができる。第2駆動部の出力軸に隣接して、サクションが配置されるので、下方にヘッドを配置すれば、出口側での糸の吸引を行うことができる。ベースは、第1駆動部、第2駆動部およびサクションの下部で、ヘッドを出口側が上で入口側が下になるように支持するので、使用する糸を下方に引き出す部分がヘッドの入口側となって、使用中の糸から選択された糸への糸継ぎが終了すると、直ちに使用中の糸を選択された糸に切換えることができる。
また本発明によれば、第1駆動部および第2駆動部に備えられるモータは、速度制御可能なモータであるので、糸案内レバーの旋回と、他の可動部分の動作とを、それぞれ独立に制御して、タイミングなどの調整を行うことができる。
また本発明によれば、第1駆動部のモータは、出力軸が糸案内レバーの旋回軸と平行となるように配置されるので、モータの出力軸で糸案内レバーを直接駆動したり、歯車などの伝達機構を介して駆動する場合に、要するスペースを低減することができる。モータは、糸案内レバーが予め定める角度範囲内で往復旋回するように、回転方向を切換えて駆動されるので、糸案内レバーが旋回移動するために必要な空間も、予め定める角度範囲内に制限することができ、糸案内レバーが回転する場合に比較して、必要な空間を低減することができる。
また本発明によれば、第2駆動部に備えられるモータは、出力軸に装着されるカム機構で各部の駆動を行うので、複数のカムを用いて、各部に異なる動作を、同期させて行わせることができる。カム機構は、初期状態に復帰するようにばねで付勢されているので、モータは回転方向を変える必要はなく、制御を単純化することができる。
図1、図2および図3は、本発明の実施の一形態であるスプライサ装置1を、正面視、左側面視および斜視してそれぞれ示す。なお、図1および図2では、糸継ぎの動作の開始付近の状態、図3では終了付近の状態をそれぞれ示す。また、可動部分が外部に露出するのを防ぎ、糸継ぎの際に発生する繊維屑などが外部に出ないようにするカバーや清掃機構も設けられるけれども、記載を省略する。
スプライサ装置1は、大別して、ベース2上に、糸選択部3、第1駆動部4、第2駆動部5エアー機構部6およびスプライスノズル7が配置されて構成される。ベース2は、糸選択部3、第1駆動部4、第2駆動部5、エアー機構部6およびスプライスノズル7を、相互が空間的に適切な位置関係となるように支持する。
糸選択部3は、ベース2の最上部に配置され、複数の糸選択板10を有する。各糸選択板10は、個別に設けられるソレノイドで、揺動変位が可能である。図では、図1に示す左端の糸選択板10が選択されて先端のリング11を図1の奥側に引き込んでいる状態が示されている。他の糸選択板10でも、同様に、リング11を奥側に引き込ませることができる。なお、糸選択部3の上部には樹脂板3aが設けられる。非選択状態の糸選択板10は、上端が樹脂板3aにめり込む状態となる。各リング11には、糸12が挿通される。糸12の先端付近は、糸保持13で保持する。糸保持13は、エアー機構部6に含まれ、たとえば空気圧で開閉され、閉状態では複数の糸12の先端を同時に保持することができる。図に示すように、たとえば1つの糸選択板10aを選択すると、リング11aを挿通している糸12aが図1の奥側に引かれる。他の糸12は待機状態を続ける。使用中の糸12bは、先端が糸保持13では保持されず、スプライサ装置1の下方に引かれる。
第1駆動部4によって旋回駆動される糸案内レバー14は、先端14aで選択された糸12aを引っ掛けることができる。糸案内レバー14の中間部には、側面突起14bが設けられ、旋回の途中で使用中の糸12bを引っ掛けることができる。糸案内レバー14と糸保持13との間には、セパレータ15が配置されている。使用中の糸12bは、セパレータ15と糸案内レバー14との間を通って下方に導かれる。待機中の糸12は、糸選択板10の先端のリング11を通って、セパレータ15の表面の外側を通り、糸保持13で保持される。
糸案内レバー14は、図1の紙面に垂直な軸線まわりに旋回変位する。糸案内レバー14の旋回は、第1駆動部4のモータ16によって行われる。モータ16は、出力軸が図1の紙面に垂直な方向となるように、ベース2に取り付けられている。モータ16の出力軸は、直接糸案内レバー14を駆動することもでき、また変速機構などを介して駆動することもできる。糸案内レバー14は、一定の角度範囲を往復するように駆動される。モータ16は、糸案内レバー14の旋回変位の方向の切り換えに合わせて、回転方向を切り換える。
第1駆動部4のモータ16と並べて、第2駆動部5のモータ17がベース2に取り付けられている。モータ17は、出力軸が図1の下方に向くように取り付けられる。モータ17の出力軸は、糸継ぎ機構18の駆動を行う。糸継ぎ機構18は、スプライスノズル7の入口側と出口側とでそれぞれ糸継ぎに関する処理を行う部材を含む。スプライスノズル7は、図1では下方が入口側となり上方が出口側となる。スプライスノズル7の入口側から出口側にかけて直線状の溝7aが形成され、溝7a内に使用中の糸12bと選択された糸12aとを挿入して、溝7a内で圧縮流体の流れに曝せば、糸継ぎを行うことができる。すなわち、スプライスノズル7は、糸継ぎを行うヘッドとして機能する。スプライスノズル7で使用する圧縮流体としては、エアー機構部6で使用する圧縮空気を使用する。
スプライスノズル7の出口側付近には、サクション19の先端が開口し、周囲の空気とともに、糸の末端なども吸引することができる。サクション19はエアー機構部6に含まれ、圧縮空気を噴出するノズルの周囲に負圧が生じて発生する吸引力を利用する。また、スプライスノズル7の出口側には、第2駆動部5によって駆動される円板ガイド20も設けられる。円板ガイド20は、モータ17の出力軸の上部に装着される駆動歯車21と噛合して駆動される従動歯車22の回転軸に装着される。さらに、糸保持13の糸選択部3側寄りの位置に、糸押さえ23が設けられる。糸押さえ23は、エアー機構部6に含まれ、糸保持13と同様に、糸12を押さえることができる。ただし、エアー配管は、煩雑になるので図示を省略している。
図4は、図1〜3で糸継ぎ機構18として示す部分の構成を示す。スプライスノズル7の出口側には、カッタ30が配置される。スプライスノズル7の入口側には、ノズルカバー31、糸クランプ32、および糸引出し33が設けられる。これらの各部は、図1〜3に示す第2駆動部5のモータ17の出力軸に装着される駆動歯車34から従動歯車35に伝達される回転力を、カッタ用カム36および糸引出し用カム37に与えて駆動する。ただし、カッタ用カム36は、カッタ30の開閉を直接駆動するばかりではなく、ノズルカバー31および糸クランプ32を、同期させて駆動する。糸引出し用カム37は、糸引出し33を駆動する。カッタ用カム36および糸引出し用カム37が押圧する方向とは逆方向に、カッタ30および糸引出し33を付勢する引張ばね38,39もそれぞれ設けられる。カッタ30からノズルカバー31および糸クランプ32への駆動力の伝達は、キックばね40,41を介してそれぞれ行われる。すなわち、ノズルカバー31および糸クランプ32は、キックばね40,41を介して、カッタ30の揺動変位に追従して揺動変位するけれども、ストッパ42で制限されるので、カッタ30より先に揺動変位することはない。なお、カッタ30の軸44、従動歯車35の軸45、カッタ用カム36および糸引き出し用カム37の作用を受けるアーム46,47の軸48は、それぞれベース2に固定されている。
図5は、図1〜4に示すスプライサ装置1で糸継ぎを行う制御のために必要な構成の例を示す。制御部50は、糸継ぎを行う旨の指示とどの糸を選択して使用中の糸に切り換えるかの指示とを受ける。糸選択部3については、選択する糸に対応する糸選択板を揺動変位させるためのソレノイドを選択して電気的に駆動する。第1駆動部4および第2駆動部5のモータ16,17としては、たとえばステッピングモータが使用され、回転角度や回転方向を駆動パルスの発生数などで調整することができる。糸保持13、糸押さえ21およびスプライスノズル7では、サクション19とともに、実際は対応して設けられる弁の開閉を電気的に行う。モータ16,17の駆動では、糸案内レバー14およびカッタ用カム36および糸引出し用カム37が設けられている軸の原点位置を検出するセンサからの信号が入力される原点位置を基準として、所定の角度まで変位する数のパルスを与えるように制御する。第1駆動部4のモータ16は一定の角度範囲に対応するように、往復駆動する。第2駆動部5のモータ17は、同一方向に回転させる。カッタ用カム36および糸引出し用カム38による押圧がなくなれば、引張ばね38,39による付勢でカッタ30および糸引出し33は初期状態に戻る。
図6〜13は、図1〜5に示すスプライサ装置1が糸継ぎを行う際の主要な動作状態を簡略化して示す。図14は、糸継ぎを行う際の動作手順を示す。
図14のステップs1では、複数の糸選択板10の先端のリング11には糸12がそれぞれ挿通されている。このうち、少なくとも1本の糸12bは使用中である。その他の糸12の末端は、糸保持13で保持されている。糸保持13での待機中の糸12の末端の保持は、セパレータ15の表側で行われる。セパレータ15は、使用中の糸12は裏側を下方に延びるように、待機中の糸12とを分離する。各部の状態としては、糸押さえ21は、OFFで糸を押さえていない状態である。しかしながら、糸保持13はONであり、待機中の糸12の末端は保持されている状態である。サクション19もOFFであり、糸を吸引しない状態となる。円板ガイド20もOFFであり、糸をスプライスノズル7に挿入しない状態である。カッタ30もOFFであり、2枚の刃が開いた状態となる。ノズルカバー31は、スプライスノズル7の入口側を塞がない状態となる。糸クランプ32もOFFであり、糸をクランプしない状態となる。糸引出し33もOFFであり、スプライスノズル7の入口側から離れて、入口側を塞がない位置を保つ。スプライスノズル7もOFFであり、糸継ぎのための圧縮流体の流れを生じさせない状態となる。なお、糸保持13では、保持する糸12の先端は下方から外部に出るように保持する。糸保持13の下方から外部に出ている糸12の先端は、サクション19をONにすれば吸引することができる。
図14のステップs2では、糸選択部3で少なくとも1本の糸12aを選択する。この状態は、図6,7にもそれぞれ示されている。特に図7に明確に示されているように、選択された糸12aは、糸案内レバー14の旋回変位の移動軌跡にかかる位置で、先端14aの作用を受ける位置まで移動する。糸案内レバー14の側面突起14bは、使用中の糸12bに作用しやすい位置に設けられている。なお、図7は、図6を側面視した状態を示す。
図14のステップs3では、第1駆動部4のモータ16の駆動を開始して、糸案内レバー14の旋回変位による作用を開始させる。糸案内レバー14の先端14aが糸選択部3によって選択されている糸12aを引っ掛けると、図8に示すように、側方に引き出すことができる。糸12aの末端は、糸保持13で他の待機中の糸の末端とともに保持されているけれども、他の糸については図示を省略する。糸案内レバー14の旋回変位の途中では、側面突起14bで使用中の糸12bを引っ掛ける。使用中の糸12bは、側面突起14bに引っ掛かるまではセパレータ15の裏面の糸案内レバー14側を通っている。側面突起14bに引っ掛かると、糸案内レバー14の旋回変位によって、図8から図9に示すように、セパレータ15の側端を越えて、セパレータ15の表面側に移動し、OFFで開いている糸押さえ23内に入り込む。糸押さえ23には、図6に示すように、待機中の糸12も入り込んでいる。ただし、使用中の糸12bよりも右側となる糸12cを選択する場合は、側面突起14bは使わないで、選択した糸12cが使用中の糸12bを連行する。これらの糸12,12bは、糸押さえ23をONにすることによって、一時的に保持することが可能になる。
図14のステップs4では、糸案内レバー14の旋回変位が終了する。糸案内レバー14の先端14aは、スプライスノズル7の下方の入口側まで選択された糸12aを案内し、選択された糸12aはスプライスノズル7に設けられる糸継ぎ用の溝に挿入される。選択された糸12aの末端側は、スプライスノズル7の上方の糸保持13で保持されている。使用中の糸12bは、セパレータ15の側端を乗り越えて、OFFで開いた状態の糸押さえ23に挿入されて、糸選択板10bのリング11bまで延びる。
図14のステップs5では、第2駆動部5のモータ17の駆動を開始し、円板ガイド20がONとなる。図10に示すように、スプライスノズル7の上方の出口側で、選択された糸12aおよび使用中の糸12bをスプライスノズル7の溝7a内に押し込む。円板ガイド20とスプライスノズル7の出口側との間にはカッタ30が配置されている。スプライスノズル7の下方の入口側には、ノズルカバー31、糸引出し33および糸クランプ32がそれぞれ配置されている。
図14のステップs6では、サクション19をONにすると同時に連動して糸押さえ23もONにする。サクション19がONになるので、図9に示すように、選択された糸12aの末端を保持する糸保持13の下方から露出している先端は、サクション19によって吸引される。糸押さえ23によって、使用中の糸12bが押さえられる。
図14のステップs7では、モータ17の回転駆動を継続する結果、糸クランプ32がONとなり、図11に示すように、スプライスノズル7の下方の入口側で、選択された糸12aと使用中の糸12bとを挟んで固定する。モータ17の回転が継続する結果、図14のステップs8では、ノズルカバー31もONとなって、スプライスノズル7の入口側が塞がれる。さらにステップs9では、スプライスノズル7の上方の出口側で、カッタ30がONとなり、出口側から上方に延びる糸12a,12bを切断する。次ぎにステップs10では、スプライスノズル7内に圧縮空気を流して糸継ぎをONにする。スプライスノズル7の溝7aには圧縮空気のノズルが設けられ、入口側から出口側に向かう方向の空気流を形成し、空気流内で糸12a,12bの撚りをいったん解いてから再び絡めてスプライスによる糸継ぎを行う。ステップs11では、糸保持13をOFFにして、糸12の保持を解除する。選択された糸12aの端部は、糸保持13から解放されて、糸屑としてサクション19に吸引される。ただし、ステップs6で糸押さえ23をONにしているので、図9に示すように挿入された使用中の糸12bを含めて、待機中の糸の保持は糸押さえ23によって継続される。たとえばサクション19の吸引力が充分であれば、糸押さえ23が設けられなくても、糸保持13をOFFにすることができる。
図14のステップs12では、糸引出し33がONになり、図12から図13に示すように、選択された糸12aと使用中の糸12bとを、スプライスノズル7の下方に引き出す。この間、スプライスノズル7では圧縮空気の作用を継続する。糸が引き出されるので、溝7a内のノズル付近に係る糸継ぎ部の位置が変化し、長い糸継ぎ部を形成することができる。
図14のステップs13では、スプライスノズル7での圧縮空気の流出を停止させ、糸継ぎをOFFにする。ステップs14では、糸保持13をONにして、糸の末端付近を保持する。使用中の糸12aは、ステップs9でのカッタ30による切断箇所から上方の部分が糸保持13で保持され、待機状態となる。モータ17の回転を続けると、ステップs15で糸クランプ32およびノズルカバー31がOFFとなって糸継ぎされた糸が解放され、スプライスノズル7の入口側が開く。さらにカッタ30もOFFとなって、刃先が開く。次のステップs16では、糸引出し33がOFFとなって、初期位置に戻り、モータ17の回転駆動を停止させる。ステップs17では、サクション19と糸押さえ23とを連動してOFFにする。ステップs18では、第1駆動部4のモータ16を逆方向に回転させ、糸案内レバー14を原点位置に戻す。
図15は、スプライサ装置1を横編機60に装着して編糸61を糸12として糸継ぎを行う構成を示す。スプライサ装置1は、織機やワインダなど、他の装置に装着することもできる。横編機60は、たとえば、特願2004−303761号として提案されている。図示を省略しているけれども、横編機60の上部には、色や性状の異なる複数種類の糸をそれぞれ供給可能なコーンが載置される。横編機60での編地の編成は、ニードルベッド62に配置される編針を、ニードルベッド62に沿って走行するキャリッジ63に搭載されるカム機構で選択的に駆動して行われる。編針に編糸61を供給するために、キャリッジ63はヤーンフィーダ64を連行する。横編機60では、複数のヤーンフィーダ64を選択して編糸61を切り換えることができるけれども、使用可能なヤーンフィーダ64の数には制限があり、したがって変更可能な編糸61の数にも制限がある。スプライサ装置1で編糸61を切り換えることができれば、ヤーンフィーダ64は1つでも、供給する編糸64を複数に切り換えることが可能となり、編成する編地に使用される編糸61の数を大幅に増大させることができる。
編成する編地に編み込まれる編糸61の長さは、編糸61の張力変動が少ない条件で予め計算して求めることができる。編成される編地の品質を高めるためにも、急激な張力変動を避けることが好ましいので、編糸の定量送り出し装置65が設けられる。スプライサ装置1で編糸61の切換を行うタイミングを、編地で編糸61を切り換える位置に合わせるように調整すると、編糸61の種類を切り換えた糸継ぎ部が編地で編糸が切り換わる部分付近で編み込まれる。糸継ぎ部が編地の表面から見えないように編成処理することも可能となる。
以上のように、横編機60側方に装着されるスプライサ装置1では、ベース2が複数の編糸61の給糸側を上方とし、編糸61の使用側を下方とする配置で、糸選択部3を最上部で、糸選択部3の下部で第1駆動部4および第2駆動部5をそれぞれ支持するので、選択した編糸61を下方で継ぐことができる。第1駆動部4は、糸案内レバー14が水平方向の軸を中心として旋回するように駆動するモータ16を備えるので、選択した編糸61を上方で糸案内レバー14に引っ掛けて下方に案内することができる。第2駆動部5は、出力軸が下方に向かうモータ17を備えるので、下方で糸継ぎのための駆動を行うことができる。第2駆動部5の出力軸に隣接して、サクション19が配置されるので、下方にスプライスノズル7を配置すれば、出口側での編糸の吸引を行うことができる。ベース2は、第1駆動部4、第2駆動部5およびサクション19の下部で、スプライスノズル7を出口側が上で入口側が下になるように支持するので、使用する編糸61を下方に引き出す部分がスプライスノズル7の入口側となって、使用中の編糸61から選択された編糸への糸継ぎが終了すると、直ちに使用中の編糸61を選択された糸に切換えることができる。
ただし、スプライサ装置1の動作は、重力の影響をあまり受けないので、各部の配置は、たとえば上下を逆にして、下方から上方に糸の供給を行うようにすることもできる。
スプライサ装置1では、複数の糸12のうちの少なくとも1本の糸12bを使用中に、他の少なくとも1本の糸12aに糸継ぎすることが可能である。たとえば2本の糸12aを選択して、使用中の糸12bとの3本で糸継ぎすることもできる。スプライサ装置1は、糸保持13と、糸選択部3と、糸案内レバー14と、第1駆動部4と、サクション19と、糸クランプ32と、カッタ30と、第2駆動部5と、ベース2とを含む。糸保持13は、複数の糸12のうちで使用中ではない糸12の先端側を保持し、糸選択部3は、糸保持13が保持する糸12のうちから、糸継ぎする対象となる糸12aを選択するので、複数の糸12から任意の糸12aを選択して糸継ぎを行うことができる。スプライスノズル7は、糸選択部3によって選択される糸12aと使用中の糸12bとを、入口側から出口側まで形成される溝7a内で、圧縮流体の流れで接合して糸継ぎを行うので、溝7a内で糸12a,12bの末端同士の撚りがいったん解けて相互に絡まって糸継ぎ部が形成され、使用中の糸12bと選択された糸12aとはスプライスノズル7の入口側で連続的に繋がる。糸案内レバー14は、糸選択部3によって選択される糸12aを先端14aに引っ掛けてスプライスノズル7の入口側まで案内してスプライスノズル7の溝7aに挿入させ、案内のための移動の途中で、使用中の糸12bも引っ掛けてスプライスノズル7に案内し、選択された糸12aとともにスプライスノズル7の溝7aに挿入する。糸案内レバー14は、第1駆動部4によって駆動される。サクション19は、スプライスノズル7の出口側で糸12を吸引する。糸クランプ32は、スプライスノズル7で糸継ぎが行われる間に、スプライスノズル7の入口側で、使用中の糸12bと糸選択部3で選択された糸12aとをクランプし、糸継ぎの終了後にクランプを解除するので、糸継ぎの間はスプライスノズル7の溝7a内で形成される糸継ぎ部には糸に掛かる張力が作用しないようにすることができる。カッタ30は、スプライスノズル7の出口側で、糸継ぎする使用中の糸12bと選択された糸12aとを切断するので、形成される糸継ぎ部の長さを制限することができる。第2駆動部5は、糸クランプ32およびカッタ30を、糸案内レバー14に連動するように駆動するので、第1駆動部4によって駆動される糸案内レバー14とは独立して制御することができ、たとえば弱い糸では糸案内レバー14を低速で旋回させ、他の機構は通常速度で動かすなどのように、制御の柔軟性を得ることができる。ベース2は、糸保持13、糸選択部3、スプライスノズル7、糸案内レバー14、第1駆動部4、サクション19、糸クランプ32、カッタ30、および第2駆動部5を、相互の位置関係を保つように支持するので、各部を所要スペースが小さくなるように配置して、各部をコンパクトに支持し、装置を小型化することができる。
本発明の実施の一形態であるスプライサ装置1の主要部分の構成を示す正面図である。 図1のスプライサ装置1の左側面図である。 図1のスプライサ装置1で、糸案内レバー14が糸12bをスプライスノズル7に挿入している状態を示す斜視図である。 図1のスプライサ装置1の糸継ぎ機構18の概略的な構成を示す斜視図である。 図1のスプライサ装置1で糸継ぎの制御を行う電気的構成を示すブロック図である。 図1のスプライサ装置1で、糸継ぎを行うための糸12aを選択している状態を示す簡略化した正面図である。 図6の左側面図である。 図1のスプライサ装置1で、図6で選択した糸12aを糸案内レバー14の先端14aで引っ掛けている状態を示す簡略化した正面図である。 図1のスプライサ装置1で、糸案内レバー14の先端14aで選択した糸12aをスプライスノズル7の入口側に案内している状態を示す簡略化した正面図である。 図1のスプライサ装置1で、糸継ぎする糸12a,12bをスプライスノズル7の溝7a内に挿入している状態を簡略化して示す側面図である。 図1のスプライサ装置1で、ノズルカバー31、糸クランプ32およびカッタ30を作用させている状態を簡略化して示す側面図である。 図1のスプライサ装置1で、糸引出し33を作用させている状態を簡略化して示す側面図である。 図1のスプライサ装置1で、糸引出し33を作用させている状態を簡略化して示す側面図である。 図6〜13に示す状態を含む糸継ぎの手順の例を示すフローチャートである。 図1のスプライサ装置1を装着する横編機60の例を簡略化して示す部分的な正面図である。
符号の説明
1 スプライサ装置
2 ベース
3 糸選択部
4 第1駆動部
5 第2駆動部
7 スプライスノズル
10,10a,10b 糸選択板
12,12a,12b,12c 糸
13 糸保持
14 糸案内レバー
16,17 モータ
18 糸継ぎ機構
19 サクション
20 円板ガイド
23 糸押さえ
30 カッタ
31 ノズルカバー
32 糸クランプ
33 糸引出し
36 カッタ用カム
37 糸引出し用カム
38,39 引張ばね
50 制御部
60 横編機
61 編糸
65 定量送り出し装置

Claims (6)

  1. 複数の糸のうちの少なくとも1本の糸を使用中に、他の少なくとも1本の糸に糸継ぎすることが可能なスプライサ装置であって、
    複数の糸のうちで使用中ではない糸の先端側を保持する保持部と、
    保持部が保持する糸のうちから、糸継ぎする対象となる糸を選択する選択部と、
    選択部によって選択される糸と使用中の糸とを、入口側から出口側まで形成される溝内で、圧縮流体の流れで接合して糸継ぎを行うヘッドと、
    選択部によって選択される糸を先端に掛けてヘッドの入口側まで案内し、案内のための移動の途中で、使用中の糸も引っ掛けてヘッドの入口側まで案内する糸案内レバーと、
    糸案内レバーを駆動する第1駆動部と、
    ヘッドの出口側で糸を吸引するサクションと、
    ヘッドで糸継ぎが行われる間に、ヘッドの入口側で、使用中の糸と選択部で選択された糸とをクランプし、糸継ぎの終了後にクランプを解除する糸クランプと、
    ヘッドの出口側で、糸継ぎする使用中の糸と選択された糸とを切断するカッタと、
    糸クランプおよびカッタを、糸案内レバーに連動するように駆動する第2駆動部と、
    保持部、選択部、ヘッド、糸案内レバー、第1駆動部、サクション、糸クランプ、カッタ、および第2駆動部を、相互の位置関係を保つように支持するベースとを含み、
    保持部はヘッドの出口側に設けられ、
    選択部で選択された糸は、その末端が保持部に保持された状態でヘッドの前記溝に案内されて糸継ぎされることを特徴とするスプライサ装置。
  2. 前記選択部と前記保持部との間に、前記使用中の糸と前記選択された糸とを、前記糸継ぎの間に一時的に押さえる糸押さえがさらに設けられ、
    前記ヘッドの出口側には、前記第2駆動部によって駆動され、前記糸案内レバーによって前記選択された糸と使用中の糸とが入口側に案内される動作に連動して、使用中の糸を前記溝内に押し込む円板ガイドがさらに設けられ、
    ヘッドの入口側には、
    第2駆動部によって駆動され、選択された糸と使用中の糸とが溝内に挿入された後で、入口側を塞ぐノズルカバーと、
    第2駆動部によって駆動され、糸継ぎに連動して、選択された糸と使用中の糸とを、該入口側から外部に引き出す糸引き出しとがさらに設けられることを特徴とする請求項1記載のスプライサ装置。
  3. 前記ベースは、前記複数の糸の給糸側を上方とし、糸の使用側を下方とする配置で、前記選択部を最上部で、選択部の下部で前記第1駆動部および前記第2駆動部をそれぞれ支持し、
    第1駆動部は、前記糸案内レバーが水平方向の軸を中心として旋回するように駆動するモータを備え、
    前記第2駆動部は、出力軸が下方に向かうモータを備え、
    第2駆動部の出力軸に隣接して、前記サクションが配置され、
    ベースは、第1駆動部、第2駆動部およびサクションの下部で、前記ヘッドを前記出口側が上で前記入口側が下になるように支持することを特徴とする請求項1または2記載のスプライサ装置。
  4. 前記第1駆動部および前記第2駆動部に備えられるモータは、速度制御可能なモータであることを特徴とする請求項3記載のスプライサ装置。
  5. 前記第1駆動部のモータは、出力軸が前記糸案内レバーの旋回軸と平行となるように配置され、
    該モータは、該糸案内レバーが予め定める角度範囲内で往復旋回するように、回転方向を切換えて駆動されることを特徴とする請求項3または4記載のスプライサ装置。
  6. 前記第2駆動部に備えられるモータは、前記出力軸に装着されるカム機構で前記駆動を行い、
    該カム機構は、初期状態に復帰するようにばねで付勢されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載のスプライサ装置。
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