JPH10246987A - 負荷電性トナー - Google Patents

負荷電性トナー

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JPH10246987A
JPH10246987A JP4912497A JP4912497A JPH10246987A JP H10246987 A JPH10246987 A JP H10246987A JP 4912497 A JP4912497 A JP 4912497A JP 4912497 A JP4912497 A JP 4912497A JP H10246987 A JPH10246987 A JP H10246987A
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哲夫 佐野
Yoshitaka Sekiguchi
良隆 関口
Kenichi Kido
謙一 城戸
Hiroyuki Fukuda
洋幸 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、特定の荷電制御剤を使用すること
により優れた帯電特性を有するトナーを提供するととも
に、上記荷電制御剤を用いた場合の諸問題を解決したト
ナーを提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、少なくともバインダー樹脂、着色
剤および荷電制御剤を含有してなる負荷電性トナーにお
いて、着色剤がpH1〜6のカーボンブラックであり、
且つ荷電制御剤が下記一般式(A): 【化1】 (式中、R1 及びR3 はそれぞれ置換または非置換のア
リール基を示し、R2 及びR4 はそれぞれ水素原子、ア
ルキル基、置換または非置換のアリール基を示し、Xは
カチオンを示す。nは1または2の整数を示す。)で示
されるホウ素系化合物であり、且つホウ素系化合物のト
ナー表面存在量がトナー粒子に対して0.05〜0.4
重量%である負荷電性トナーに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像現像用トナー
に関し、特にデジタル方式の画像形成装置に使用する負
荷電性トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より画像形成装置として、光源から
の光を原稿に照射し、その反射光を感光体に照射するこ
とにより感光体上に静電潜像を形成する複写機等のアナ
ログ方式の画像形成装置が一般に使用されている。ま
た、デジタル書き込みされて得られた静電潜像にトナー
を含む現像剤を供給して現像を行うデジタル方式の画像
形成装置として、コンピューター端末の出力に使用する
プリンターやイメージリーダーによって読み取った画像
情報に基づいて画像形成を行うデジタル複写機、電子写
真方式のファクシミリ等が実用化されている。
【0003】デジタル方式の画像形成装置においては、
光ビームを照射する等のデジタル書き込みにより負帯電
性有機感光体上にドット単位で静電潜像を形成し、この
潜像を負荷電性トナーにより反転現像し、得られたトナ
ー像を記録紙等の記録媒体上に転写し、定着することに
より記録画像を形成している。このようにデジタル方式
に使用されるトナーにはドット再現性に優れていること
が要求される。即ち、感光体上に形成された静電潜像を
現像するに際してドット単位で忠実な再現性を有してい
る必要があり、この再現性が繰り返し使用後においても
低下しない特性が必要である。このような特性を満足さ
せるためには、トナーとして帯電の立ち上がり特性に優
れているとともに帯電の安定性に優れていることが要求
される。例えば、二成分現像剤において、トナーは現像
装置内でキャリアと混合攪拌されて摩擦帯電されるが、
短い攪拌時間で速やかに所望の帯電量に到達し、それ以
降は混合攪拌されても帯電量が増大しないか、あるいは
若干帯電量が低下するような特性を有していることが必
要となる。トナーが所望の帯電量に到達した後さらに混
合攪拌された際にその帯電量が増加するような荷電特性
を有していると、繰り返し使用時に潜像に対するトナー
付着量が低下してドット再現性が低下する。従来よりト
ナーの負帯電性を向上させるためにトナーに種々の負荷
電制御剤を添加させる技術が知られている。しかし、負
荷電制御剤はその種類毎に荷電特性が異なっており、特
にトナーの負の帯電量を増大させるものが多く知られて
いるが、単にこのような荷電制御剤を用いただけでは上
述した優れた帯電の安定性は得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決することを目的とするものであり、優れた帯電
特性を有しておりドット再現性に優れた負荷電性トナー
を提供することを目的とするものである。
【0005】また、本発明は上記帯電特性に優れ、且つ
ベタ黒画像に濃度むらの生じない優れた黒色再現性を有
する負荷電性トナーを提供することを目的とする。
【0006】さらに、本発明は加熱定着時にもドットの
つぶれが生じにくく、加熱定着による画質低下の問題を
解消した負荷電性トナーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともバ
インダー樹脂、着色剤および荷電制御剤を含有してなる
負荷電性トナーにおいて、着色剤がpH1〜6のカーボ
ンブラックであり、且つ荷電制御剤が下記一般式
(A):
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 及びR3 はそれぞれ置換また
は非置換のアリール基を示し、R2 及びR4 はそれぞれ
水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基
を示し、Xはカチオンを示す。nは1または2の整数を
示す。)で示されるホウ素系化合物であり、且つホウ素
系化合物のトナー表面存在量がトナー粒子に対して0.
05〜0.4重量%である負荷電性トナーに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の負荷電性トナーは、帯電
の立ち上がり特性並びに帯電量の安定性を向上させるた
め上記一般式(A)で示されるホウ素系化合物を、特定
のトナー表面存在量で含有している。
【0011】本発明において使用するホウ素系化合物は
重金属を含有していない安全性に優れた材料である。上
記一般式(A)において、Xのカチオンとしてはリチウ
ム、ナトリウムおよびカリウム等のアルカリ金属イオ
ン、マグネシウムおよびカルシウム等のアルカリ土類金
属イオン、水素イオン、アンモニウムイオン、イミニウ
ムイオン、ホスホニウムイオン等が挙げられる。
【0012】本発明のトナーは、上記ホウ素系化合物の
トナー表面存在量がトナー粒子に対して0.05〜0.
4重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%である。上
記表面存在量が0.05重量%より少ないと、トナーの
帯電の立ち上がりを十分向上させることができず、また
帯電量の安定性向上の効果も不十分となる。0.4重量
%より多いとトナーの負の帯電量が低くなり、非画像部
へのカブリが生じ易くなる。なお、上記ホウ素系化合物
のトナー表面存在量は、ホウ素系化合物を溶解する溶媒
中にトナーを分散させてトナー表面に存在するホウ素系
化合物を溶解させた後その溶液を分離し、原子吸光、紫
外線吸収あるいは螢光X線等により溶液中のホウ素系化
合物(またはその1部の成分)を定量することにより測
定した。本発明において、上記特定のトナー表面存在量
を有するトナーは、体積平均粒径が5〜25μm、好ま
しくは10〜20μmに調整された上記ホウ素系化合物
を使用し、これをバインダー樹脂100重量部に対して
0.5〜5重量部、好ましくは1〜4重量部含有させる
ことにより得ることができる。体積平均粒径が5μmよ
り小さいホウ素系化合物を使用するとトナー表面にホウ
素系化合物が露出しにくくなり、上述した帯電特性向上
の効果が不十分となり、25μmより大きいと粉砕時に
ホウ素系化合物がトナーから脱離し易くなり、トナー粒
子毎の組成バラツキが大きくなって逆帯電トナーが増加
する。また、含有量が0.5重量部より少ないとホウ素
化合物の露出量が不十分となり、5重量部より多いと露
出量が多くなって帯電量が低下する。
【0013】なお、本発明においては、ホウ素系化合物
を含有させる前のトナーとして負荷電性に優れており、
高い負帯電量を得ることができるものを用いることが好
ましい。一方、このトナーは過剰に混合攪拌されると帯
電量が増大してしまう特性を示すため上記ホウ素系化合
物を特定の表面存在量で含有させることにより上述した
優れた帯電安定性の効果が得られるものと考えられる。
【0014】上記ホウ素系化合物は優れた特性を有して
いるがこの化合物は無色であるため黒色のトナーに用い
た場合にはトナーの黒色度が低下する傾向がある。例え
ば負荷電制御剤として常用されているクロムやコバルト
等の重金属を含有するアゾ系化合物では黒色あるいはこ
れに近い濃色であるため黒色度低下の問題は生じない
が、このような化合物に代えて上記ホウ素系化合物を用
いた場合に黒色度低下の問題が生じる。
【0015】本発明においてはこの問題を解決するため
にpH1〜6、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜
4の酸性のカーボンブラックを使用することが好まし
い。このような酸性カーボンブラックは後述する特定の
酸価を有するポリエステル系樹脂に対する分散性が優れ
ており黒色度を向上させることができる。また、トナー
の負荷電性に対しても良好に作用する。アルカリ性のカ
ーボンブラックを使用してもこのような効果は不十分で
ある。この酸性カーボンブラックのバインダー樹脂10
0重量部に対する含有量は6〜12重量部、好ましくは
7〜10重量部である。含有量が6重量部より少ない場
合には上記効果が不十分となり、12重量部より多くな
るとトナーの帯電量が低下してしまいトナーかぶりやこ
ぼれ等の問題が生じてしまう。前記カーボンブラックと
しては安全性の観点から平均1次粒径が40nm以下の
ものを使用し、好ましくは10〜40nm、より好まし
くは15〜35nmのものを使用することが望ましい。
【0016】本発明のトナーは、バインダー樹脂の主成
分として、酸価が5〜50KOHmg/gのポリエステ
ル系樹脂を使用することが好ましい。このような酸価を
有するポリエステル系樹脂を用いることによって、上記
カーボンブラックやホウ素系化合物の分散性を向上させ
るとともに、十分な負帯電量を有するトナーとすること
ができる。酸価が5KOHmg/gより小さくなると上
述した効果が小さくなり、また酸価が50KOHmg/
gより大きくなると環境変動、特に湿度変動に対するト
ナー帯電量の安定性が損なわれる。
【0017】本発明において、ポリエステル系樹脂とし
ては、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を重縮
合させることにより得られたポリエステル樹脂が使用可
能である。
【0018】多価アルコール成分のうち2価アルコール
成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2,
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンポリオキシエチレン(2,0)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェ
ノールAアルキレンオキサイド付加物、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が
挙げられる。
【0019】3価以上のアルコール成分としては、例え
ば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリ
オール、グリセロール、2−メチルプロパントリオー
ル、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,
5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
【0020】また、多価カルボン酸成分のうち2価のカ
ルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼラ
イン酸、マロン酸、nードデセニルコハク酸、イソドデ
セニルコハク酸、nードデシルコハク酸、イソドデシル
コハク酸、nーオクテニルコハク酸、イソオクテニルコ
ハク酸、nーオクチルコハク酸、イソオクチルコハク
酸、これらの酸の無水物あるいは低級アルキルエステル
が挙げられる。
【0021】3価以上のカルボン酸成分としては、例え
ば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリッ
ト酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,
5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボ
ン酸、1,2,5−ヘキサンントリカルボン酸、1,3
−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキ
シプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン
酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、
エンポール三量体酸、これらの酸の無水物、低級アルキ
ルエステル等が挙げられる。
【0022】また、本発明においてはポリエステル系樹
脂として、ポリエステル樹脂の原料モノマーと、ビニル
系樹脂の原料モノマーと、両方の樹脂の原料モノマーと
反応するモノマーとの混合物を用い、同一容器中でポリ
エステル樹脂を得る縮重合反応およびスチレン系樹脂を
得るラジカル重合反応を並行して行わせて得られた樹脂
も好適に使用可能である。なお、両方の樹脂の原料モノ
マーと反応するモノマーとは、換言すれば縮重合反応お
よびラジカル重合反応の両反応に使用し得るモノマーで
ある。即ち縮重合反応し得るカルボキシ基とラジカル重
合反応し得るビニル基を有するモノマーであり、例えば
フマル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸等が
挙げられる。
【0023】ポリエステル樹脂の原料モノマーとしては
上述した多価アルコール成分および多価カルボン酸成分
が挙げられる。
【0024】またビニル系樹脂の原料モノマーとして
は、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−クロルスチレン等
のスチレンまたはスチレン誘導体;エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソブチレン等のエチレン系不飽和モノ
オレフィン類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−
プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−
ブチル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸イソ
ペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸3
−(メチル)ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシ
ル、メタクリル酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル等
のメタクリル酸アルキルエステル類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリ
ル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル
酸3−(メチル)ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、
アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル等のアクリ
ル酸アルキルエステル類;アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸;アクリ
ロニトリル、マレイン酸エステル、イタコン酸エステ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ビニル
メチルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルメ
チルエーテル、ビニルエチルエーテルおよびビニルイソ
ブチルエーテル等が挙げられる。ビニル系樹脂の原料モ
ノマーを重合させる際の重合開始剤としては、例えば、
2,2’ーアゾビス(2,4ージメチルバレロニトリ
ル、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル、1,1’
ーアゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、
2,2’ーアゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル等のアゾ系またはジアゾ系重合開始剤、
ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、イソプロピルパーオキシカーボネート、ラウ
ロイルパーオキサイド等の過酸化物系重合開始剤等が挙
げられる。
【0025】本発明においては、定着性を向上させ且つ
耐オフセット性を向上させるためにポリエステル系樹脂
として軟化点の異なる2種類のポリエステル系樹脂を使
用することが好ましい。即ち定着性を向上させるために
軟化点が95〜120℃の第1ポリエステル系樹脂を使
用し、耐オフセット性を向上させるために軟化点が13
0〜160℃の第2ポリエステル系樹脂を使用すること
が好ましい。この場合に第1ポリエステル樹脂の軟化点
が95℃より低くなると耐オフセット性が低下したりド
ットの再現性が低下し、120℃より高いと定着性向上
の効果が不十分となる。また第2ポリエステル系樹脂の
軟化点が130℃より低いと耐オフセット性向上の効果
が不十分となり、160℃より高くなると定着性が低下
する。このような観点からより好ましい第1ポリエステ
ル系樹脂の軟化点は100〜115℃で、第2ポリステ
ル系樹脂の軟化点は135〜155℃である。また第1
および第2ポリエステル系樹脂のガラス転移点は50〜
75℃、好ましくは55〜70℃とすること望ましい。
これはガラス転移点が低いとトナーの耐熱性が不十分と
なり、また高すぎると製造時の粉砕性が低下し生産効率
が低くなるためである。
【0026】第1ポリエステル系樹脂としては、上述し
た多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を重縮合さ
せて得られたポリエステル樹脂、特に多価アルコール成
分としてビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物
を主成分とし、多価カルボン酸成分としてテレフタル
酸、フマル酸、ドデセニルコハク酸、ベンゼントリカル
ボン酸のみからなる群より選択される少なくとも1種を
主成分として用いて得られたポリエステル樹脂が好まし
い。
【0027】また、第2ポリエステル系樹脂としては、
ポリエステル樹脂の原料モノマーと、ビニル系樹脂の原
料モノマーと、両方の樹脂の原料モノマーと反応する両
反応性モノマーとの混合物を用い、同一容器中でポリエ
ステル樹脂を得る縮重合反応およびビニル系樹脂を得る
ラジカル重合反応を並行して行わせて得られたポリエス
テル系樹脂がワックスの分散性、トナーの強靱性、定着
性、耐オフセット性を向上させる観点から好ましい。第
2ポリエステル系樹脂中のビニル系樹脂の含有量は5〜
40重量%、好ましくは10〜35重量%とする。これ
はビニル系樹脂の含有量が5重量%より低いとトナーの
定着強度が低下し、40重量%を越えると耐オフセット
性やトナーの強靱性の低下、負の帯電レベルの低下等が
生じ易くなる。また、トナーにワックスを含有させた場
合にはビニル系樹脂の含有量が5重量%より低いとポリ
エチレンワックスの分散性が低下し、40重量%を越え
るとポリプロピレンワックスの分散性が低下する傾向が
ある。
【0028】第1ポリエステル系樹脂と第2ポリエステ
ル系樹脂との重量比は7:3〜2:8、好ましくは6:
4〜3:7とすることが好ましい。第1ポリエステル系
樹脂と第2ポリエステル系樹脂とをこのような範囲で使
用することにより、トナ−として定着時のつぶれによる
広がりが小さくドット再現性に優れており、さらに低温
定着性に優れ低速および高速の画像形成装置においても
優れた定着性を確保することができる。また、両面画像
形成時(定着機を2度通過時)にも優れたドット再現性
を維持することができる。第1ポリエステル系樹脂の割
合が上記範囲より少ない場合は、低温定着性が不十分と
なり幅広い定着性を確保できなくなる。また、第2ポリ
エステル系樹脂の割合が上記範囲より少ない場合は、耐
オフセット性が低下するとともに定着時のトナーのつぶ
れが大きくなりドット再現性が低下する傾向がある。な
お、樹脂の軟化点はフローテスター(CFT−500:
島津製作所社製)を用い、ダイスの細孔(径1mm、長
さ1mm)、加圧20kg/cm2 、昇温速度6℃/m
inの条件下で1cm2 の試料を溶融流出させたときの
流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温
度を軟化点とした。ガラス転移点は示差走査熱量計(D
SC−200:セイコー電子社製)を用いて、リファレ
ンスをアルミナとし、10mgの試料を昇温速度10℃
/minの条件で20〜120℃の間で測定し、メイン
吸熱ピークのショルダー値をガラス転移点とした。酸価
は、10mgの試料をトルエン50mlに溶解し、0.
1%のブロムチモールブルーとフェノールレッドの混合
指示薬を用いて、予め標定されたN/10水酸化カリウ
ム/アルコール溶液で滴定し、N/10水酸化カリウム
/アルコール溶液の消費量から算出した値である。
【0029】さらに、本発明のトナーには耐オフセット
性等の特性を向上させるためにワックスを含有させても
よい。このようなワックスとしてはポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、ライ
スワックス、サゾールワックス、モンタン系エステルワ
ックス、フィッシャートロプシュワックス等を挙げるこ
とができる。このようにトナーにワックスを含有させる
場合は、その含有量をバインダー樹脂100重量部に対
して0.5〜5重量部とすることがフィルミング等の問
題を生じることなく添加による効果を得る上で好まし
い。
【0030】なお、耐オフセット性向上の観点からはポ
リプロピレンワックスを含有させることが好ましく、ま
たスミア性(自動原稿送り時あるいは両面複写時に片面
に既に画像が形成された用紙の紙送りの際にローラで画
像が擦られて画像ににじみや汚れ等の画質低下を起こす
現象)を向上させる観点からはポリエチレンワックスを
含有させることが好ましい。上述した観点から特に好ま
しいポリプロピレンワックスは160℃における溶融粘
度が50〜300cps、軟化点が130〜160℃お
よび酸価が1〜20KOHmg/gであるポリプロピレ
ンワックスであり、また特に好ましいポリエチレンワッ
クスは、160℃における溶融粘度が1000〜800
0cpsおよび軟化点が130〜150℃であるポリエ
チレンワックスである。即ち、上記溶融粘度、軟化点お
よび酸価を有するポリプロピレンワックスは上記バイン
ダー樹脂に対する分散性が優れており、遊離ワックスに
よる問題を生じることなく耐オフセット性の向上を達成
することができる。また、上記溶融粘度および軟化点を
有するポリエチレンワックスも上記バインダー樹脂に対
する分散性が優れており、遊離ワックスによる問題を生
じることなく定着画像表面の摩擦係数を低減させてスミ
ア性の向上を達成することができる。なお、ワックスの
溶融粘度はブルックフィールド型粘度計により測定し
た。
【0031】本発明のトナ−には、必要に応じて磁性粉
等を添加するようにしてもよい。磁性粉としては、例え
ば、フェライト、マグネタイト、鉄等の公知の磁性体の
微粒子が使用可能であり、トナー飛散防止等の観点で添
加してもよいが、その添加量はバインダー樹脂100重
量部に対して0.5〜10重量部、好ましくは0.5〜
8重量部、より好ましくは1〜5重量部である。添加量
が10重量部を越えるとトナーに対する現像剤担持体
(マグネットローラ内蔵)の磁気的拘束力が強くなって
現像性が低下する。
【0032】さらに、本発明のトナーは、その表面に無
機微粒子を外添処理してもよい。無機微粒子の添加処理
は、トナーと無機微粒子とを機械的に混合処理すること
により行うことができる。無機微粒子としては、シリカ
微粒子、二酸化チタン微粒子、アルミナ微粒子、フッ化
マグネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭化ホウ素微
粒子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム微粒子、窒
化ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジルコニウム
微粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブデン微粒
子、チタン酸バリウム微粒子、チタン酸ストロンチウム
微粒子、ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステアリン
酸マグネシウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等を単
独であるいは2種以上組み合わせて使用できる。好まし
くはシリカ微粒子と二酸化チタン微粒子とを併用して外
添処理したものである。無機微粒子の添加量は、トナー
に対して0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1重
量%である。このような添加量で使用することにより、
現像剤の環境安定性を損なうことなく流動性を向上させ
ることができる。また、無機微粒子としては環境安定性
向上の観点から疎水化処理されているものを使用するこ
とが好ましく、疎水化処理剤としてはシランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコーン
オイル等が使用できる。上述した無機微粒子としてBE
T比表面積が80〜180m2 /gであるものを使用す
ることが好ましい。このようなBET比表面積を有する
無機微粒子を使用することにより、流動性が低下する平
均粒径5〜9μm程度の小粒径トナーに対して、200
2 /g以下の無機微粒子を使用する場合に較べて、環
境安定性を損なうことなく添加量を増加させることがで
き流動性を向上させることができる。また、単に流動性
の向上のみならず、感光体表面に形成されたトナ−像を
記録紙等の記録媒体上に転写する際の転写性を向上させ
ることができ、ドット再現性を向上させることができ
る。
【0033】また、本発明のトナーは、キャリアととも
に使用する2成分現像剤、あるいはキャリアを使用しな
い1成分現像剤として使用することができる。2成分現
像剤に用いるキャリアとしては、従来より公知のものが
使用可能である
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するがこ
れに限定されるものではない。
【0035】(ポリエステル系樹脂L1〜L3の製造
例)温度計、攪拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導
入管を取り付けたガラス製4つ口フラスコに、ポリオキ
シプロピレン(2,2)−2,2ービス(4ーヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,2)
−2,2ービス(4ーヒドロキシフェニル)プロパン、
イソドデセニル無水コハク酸、テレフタル酸およびフマ
ル酸を重量比82:77:16:32:30に調整して
重合開始剤であるジブチル錫オキサイドとともに入れ
た。これをマントルヒーター中で窒素雰囲気下にて、2
20℃で攪拌しつつ反応させて表1に示すポリエステル
樹脂L1〜L3を得た。
【0036】(ポリエステル系樹脂H1〜H3の製造
例)スチレンおよび2ーエチルヘキシルアクリレートを
重量比17:3.2に調整し、重合開始剤であるジグミ
ルパーオキサイドとともに滴下ロートに入れた。一方、
温度計、攪拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管
を取り付けたガラス製4つ口フラスコに、ポリオキシプ
ロピレン(2,2)−2,2ービス(4ーヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,2)−
2,2ービス(4ーヒドロキシフェニル)プロパン、イ
ソドデセニル無水コハク酸、テレフタル酸、無水1,
2,4ーベンゼントリカルボン酸およびアクリル酸を重
量比42:11:11:11:8:1に調整して重合開
始剤であるジブチル錫オキサイドとともに入れた。これ
をマントルヒーター中で窒素雰囲気下にて、135℃で
攪拌しつつ、滴下ロートよりスチレン等を滴下した後、
昇温して230℃で反応させて表1に示すポリエステル
樹脂H1〜H3を得た。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例1)ポリエステル系樹脂L1を4
0重量部、ポリエステル系樹脂H1を60重量部、ポリ
エチレンワックス(800P;三井石油化学工業社製;
160℃における溶融粘度5400cps;軟化点13
6℃)1重量部、ポリプロピレンワックス(100T
S;三洋化成工業社製;160℃における溶融粘度12
0cps;軟化点144℃)2重量部、カーボンブラッ
ク(BLACK PEARLS-L;キャボット社製;pH2.5;平
均1次粒径24nm)8重量部および体積平均粒径15
μmに粉砕調整された下記式で示されるホウ素系化合物
2重量部;
【0039】
【化3】
【0040】をヘンシェルミキサーで充分混合し、二軸
押出混練機で溶融混練後、冷却しその後、ハンマーミル
で粗粉砕しジェット粉砕機で微粉砕した後、分級して体
積平均粒径7.5μmのトナー粒子を得た。
【0041】このトナー粒子にBET比表面積140m
2 /gの疎水性シリカ微粒子(H2000:ヘキスト社
製)0.4重量%およびBET比表面積110m2 /g
の疎水性二酸化チタン微粒子(STT30A:チタン工
業社製)0.2重量%を加えて混合しトナーを得た。
【0042】(実施例2)実施例1において、ホウ素系
化合物を体積平均粒径8μmのものに変更し、カーボン
ブラックをMONARCH 1300(キャボット社製;pH2.
5;平均1次粒径13nm)6重量部に変更する以外は
同様にしてトナーを得た。
【0043】(実施例3)実施例1において、ホウ素系
化合物を体積平均粒径22μmのものに変更し、カーボ
ンブラックをREGAL 400 (キャボット社製;pH4.
0;平均1次粒径25nm)8重量部に変更する以外は
同様にしてトナーを得た。
【0044】(実施例4)実施例1において、ポリエス
テル系樹脂L1に代えてポリエステル系樹脂L2を50
重量部使用し、ポリエステル系樹脂H1に代えてポリエ
ステル系樹脂H2を50重量部使用し、カーボンブラッ
クをMOGUL-L (キャボット社製;pH2.5;平均1次
粒径24nm)に変更すること以外は同様にしてトナー
を得た。
【0045】(実施例5)実施例1において、ポリエス
テル系樹脂L1に代えてポリエステル系樹脂L3を30
重量部使用し、ポリエステル系樹脂H1に代えてポリエ
ステル系樹脂H3を70重量部使用し、カーボンブラッ
クをMOGUL-L 12重量部に変更すること以外は同様にし
てトナーを得た。
【0046】(比較例1)実施例1において、ホウ素系
化合物を体積平均粒径3μmのもの2重量部に変更する
こと以外は同様にしてトナーを得た。
【0047】(比較例2)実施例1において、ホウ素系
化合物を体積平均粒径28μmのもの2重量部に変更す
ること以外は同様にしてトナーを得た。
【0048】(比較例3)実施例1において、カーボン
ブラックをREGAL330(キャボット社製;pH9.0;平
均1次粒径25nm)8重量部に変更すること以外は同
様にしてトナーを得た。
【0049】(比較例4)実施例1において、ホウ素系
化合物の添加量を0.3重量部に変更すること以外は同
様にしてトナーを得た。 (比較例5)実施例1において、ホウ素系化合物の添加
量を5.5重量部に変更すること以外は同様にしてトナ
ーを得た。
【0050】上記各トナーについてホウ素系化合物の表
面存在量を以下のようにして測定して結果を表2に示し
た。
【0051】まず、純水に界面活性剤(nードデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム)を溶解させた溶媒をスク
リュー管に定量入れ、さらに秤量した試料(トナー)を
スクリュー管に投入し攪拌する。次いで濾過してホウ素
系化合物が溶解した溶液とトナーの残査とを分離する。
得られた溶液中のカリウムの濃度を原子吸光法により定
量し、予め求めておいた検量線から溶液中のホウ素系化
合物濃度を算出した。そして(溶液中のホウ素系化合物
濃度/溶媒中のトナー濃度)×100により、ホウ素系
化合物の表面存在量(重量%)を求めた。
【0052】得られた各トナーとデジタル複写機(Di
30;ミノルタ社製)用のキャリアとを重量比でトナ
ー:キャリア=5:95となるように混合して現像剤を
調整して以下の評価を行い、結果を表2に示した。
【0053】(帯電立ち上がり性)ポリビンに上記各現
像剤を入れ、これをボールミル架台により120rpm
で回転させて混合し、3分および60分後の各帯電量を
測定した(25℃、45%RH環境下)。
【0054】(耐刷後カブリ)デジタル複写機Di30
(ミノルタ社製)を用いて各現像剤について2万枚の耐
刷を行い、耐刷終了後の画像を目視によって確認し、画
像にカブリが生じていないものを○、若干カブリが生じ
ているものの実用上問題のないものを△、カブリが生じ
て実用上問題のあるものを×として評価した。
【0055】(耐刷後画像濃度むら)デジタル複写機D
i30(ミノルタ社製)を用いて各現像剤について2万
枚の耐刷を行い、耐刷終了後A4ペーパーの4角と中央
部の5個所に2cm×2cmのベタ黒画像を形成し、こ
れらの反射濃度をマクベス濃度計にて測定し、最大画像
濃度と最小画像濃度との差が0.05未満であるものを
○、0.05以上0.1未満であるものを△、0.1以
上であるものを×として評価した。
【0056】(耐刷後ドット再現性)デジタル複写機D
i30(ミノルタ社製)を用いて各現像剤について2万
枚の耐刷を行った。耐刷終了後定着温度を180℃に設
定して網点画像を形成した。得られた網点画像を画像解
析装置を用い各網点画像の直径を測定し、約80〜10
0個の網点のデータを得て、その最大直径値Dmax を求
め以下のようにランク付けを行った。Dmax が185μ
m未満をランク10、185μm以上187.5μm未
満をランク9、187.5μm以上190μm未満をラ
ンク8、190μm以上192.5μm未満をランク
7、192.5μm以上195μm未満をランク6、1
95μm以上197.5μm未満をランク5とし、ラン
ク9および10のものを○、ランク7および8のものを
△、ランク6以下のものを×として評価した。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、優れた帯電の立ち上が
り特性を有した負荷電性トナーを提供することができ
る。
【0059】また、本発明によれば、帯電特性に優れ、
且つベタ黒画像に濃度むらの生じない優れた黒色再現性
を有する負荷電性トナーを提供することができる。
【0060】また、本発明によれば、耐刷時にも画像に
カブリの生じない負荷電性トナーを提供することができ
る。
【0061】さらに、本発明によれば、加熱定着時にも
ドットのつぶれが生じにくく、加熱定着による画質低下
の問題を解消した負荷電性トナーを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂、着色剤およ
    び荷電制御剤を含有してなる負荷電性トナーにおいて、
    着色剤がpH1〜6のカーボンブラックであり、且つ荷
    電制御剤が下記一般式(A): 【化1】 (式中、R1 及びR3 はそれぞれ置換または非置換のア
    リール基を示し、R2 及びR4 はそれぞれ水素原子、ア
    ルキル基、置換または非置換のアリール基を示し、Xは
    カチオンを示す。nは1または2の整数を示す。)で示
    されるホウ素系化合物であり、且つホウ素系化合物のト
    ナー表面存在量がトナー粒子に対して0.05〜0.4
    重量%である負荷電性トナー。
  2. 【請求項2】 前記ホウ素系化合物のバインダー樹脂1
    00重量部に対する添加量が0.5〜5重量部である請
    求項1記載の負荷電性トナー。
  3. 【請求項3】 前記トナーが混練粉砕法により調整され
    たトナーであり、原料混合工程において体積平均粒径が
    5〜25μmの前記ホウ素系化合物を用いる請求項1記
    載の負荷電性トナー。
  4. 【請求項4】 前記カーボンブラックのバインダー樹脂
    100重量部に対する添加量が6〜12重量部である請
    求項1記載の負荷電性トナー。
  5. 【請求項5】 前記カーボンブラックの平均1次粒径が
    10〜40nmである請求項1または4記載の負荷電性
    トナー。
  6. 【請求項6】 前記ポリエステル系樹脂が、ガラス転移
    点50〜75℃および軟化点95〜120℃の第1ポリ
    エステル系樹脂と、ガラス転移点50〜75℃および軟
    化点130〜160℃の第2ポリエステル系樹脂とを含
    有する請求項1記載の負荷電性トナー。
  7. 【請求項7】 前記第1ポリエステル系樹脂と第2ポリ
    エステル系樹脂との重量比が7:3〜2:8である請求
    項6記載の負荷電性トナー。
  8. 【請求項8】 前記第2ポリエステル系樹脂が、ポリエ
    ステル樹脂のモノマーとビニル系樹脂のモノマーとこれ
    らの両モノマーと反応する両反応性モノマーとの混合物
    を用いて縮重合反応と付加重合反応とを行うことにより
    得られるポリエステル系樹脂である請求項6または7記
    載の負荷電性トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009003024A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Ricoh Co Ltd トナー及びその製造方法
US7833686B2 (en) 2005-12-27 2010-11-16 Ricoh Company, Ltd. Toner and method for producing the same, toner kit, and developer, process cartridge, image forming method and image forming apparatus
US7935468B2 (en) * 2006-06-16 2011-05-03 Sharp Kabushiki Kaisha Toner and method of manufacturing the same
JP2013047841A (ja) * 2012-11-01 2013-03-07 Ricoh Co Ltd トナー

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