JP3170473B2 - 静電荷現像用トナー - Google Patents

静電荷現像用トナー

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JP3170473B2
JP3170473B2 JP25010497A JP25010497A JP3170473B2 JP 3170473 B2 JP3170473 B2 JP 3170473B2 JP 25010497 A JP25010497 A JP 25010497A JP 25010497 A JP25010497 A JP 25010497A JP 3170473 B2 JP3170473 B2 JP 3170473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法において使用される静電荷現像用トナー
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電記録法、静電印刷法等
においては、支持体(記録層)上に形成された静電荷像
は結着樹脂と着色剤を主成分とするトナー粒子によって
可視化される。この可視像は支持体上にそのまま定着さ
れるか、あるいは紙等の被着体に転写された後定着され
る。そのため、静電荷現像用トナーは現像性はもちろん
のこと、良好な転写性および定着性が要求される。さら
に近年、電子写真方式を用いた複写機およびプリンター
はオフィスのほか一般家庭へも普及しつつある。また、
デジタル化技術が進み、アナログ複写機からデジタル複
写機への進展、低速プリンターの高速化等の高画質化か
つ高速化が進みつつある。また、限られたオフィススペ
ースから、多機能化への動きもあり、複写機、プリンタ
ー、FAXの複合化かつ小型化も進みつつある。機械の
小型化が進む中、現像剤寿命を長くするため機械内部温
度を下げる必要が生じ、定着温度の低温化が望まれ、省
エネルギーと相まって低温定着可能なトナーの要求が高
まっている。
【0003】低温定着を目指すため、トナーのガラス転
移温度を下げる試みがなされてきたが、トナーが凝集し
易く保存安定性と両立させることができなかった。ま
た、トナーの溶融粘度を下げて低定着温度でのアンカー
効果を持たせると、文字のつぶれが激しくなり画質が低
下する。また、長寿命化を図るためトナーの軟化点を高
くすると定着温度が高くなり、消費電力の削減、低エネ
ルギー定着化要求とはかけ離れたものであった。一方、
カルナバワックス、フィッシャートロプシュワックス、
合成エステルワックス等の低分子量結晶性材料を使用す
ることでトナーの僅かな低温定着化が可能となったが、
トナーの流動性が低下する等の問題を抱えるため添加量
に制限があり低温定着性はまだ十分なものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
に鑑み、低温定着性、保存安定性が良好で、長寿命かつ
高画質な静電荷現像用トナーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸価が5〜3
0mgKOH/gのポリエステル樹脂、着色剤、電荷制
御剤及び離型剤を含有し、180℃、1Hzにおける損
失弾性率G″が500〜1500Paであり、180
℃、1Hzにおける貯蔵弾性率G′が500〜2000
Paであることを特徴とする静電荷現像用トナーであ
る。
【0006】本発明の静電荷現像用トナーに使用される
酸価が5〜30mgKOH/gのポリエステル樹脂は、
多価アルコールと多価カルボン酸から重縮合反応によっ
て合成さる。該ポリエステル樹脂は酸価が5〜30mg
KOH/gであることが必要である。酸価が5mgKO
H/g未満では、顔料分散が悪化し、トナーの帯電性が
不良になり、黒ベタ部の均一性が悪くなり画質が低下す
る。また、酸価が30mgKOH/gより大きいと環境
依存性が悪くなる。
【0007】本発明に使用するポリエステル樹脂を構成
する多価カルボン酸としては、フマール酸、マレイン
酸、フタル酸、イソフタル酸、イタコン酸、グルタコン
酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、アルケニル
コハク酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,
5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレ
ンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)
メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等
が挙げられる。また、多価アルコールとしては、ポリオ
キシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−ポリ
オキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ソ
ルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、
1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,
4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオー
ル、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパ
ントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられ
る。
【0008】また、ポリエステル樹脂の中でも特にウレ
タン変性ポリエステル樹脂が、低温定着性、耐高温オフ
セット性が優れているため好ましい。ウレタン変性ポリ
エステル樹脂が、低温定着性及び高温オフセット性が優
れている理由は明らかではないが、離型剤がポリエステ
ル樹脂中に均一に分散できるためと考えられる。ウレタ
ン変性ポリエステル樹脂は多価アルコールと多価カルボ
ン酸から重縮合反応によって合成されたポリエステル樹
脂に、イソシアネート化合物を添加し反応させることに
より得られる。例えばポリエステル樹脂の粉体物を反応
器に仕込み、イソシアネート化合物を添加して160〜
220℃で2分から1時間反応させ、更に110〜15
0℃で10分から5時間反応させることにより得られ
る。上記のイソシアネート化合物としては、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチル
キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0009】トナーに添加される着色剤としては、カー
ボンブラック、アニリンブルー、カルコオイルブルー、
クロムイエロー、ウルトラマンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロライ
ド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサ
レートランプブラック、ローダミン−B、キナクリド
ン、ローズベンガル及びこれらの混合物等が挙げられ
る。これらの着色剤は、十分な濃度の可視像が形成され
るに十分な割合で含有されることが必要であり、通常は
結着樹脂100重量部に対して1〜20重量部である。
【0010】離型剤としては、カルナバワックス、キャ
ンデリラワックス、モンタンワックス等の天然ワック
ス、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、
フィッシャートロプッシュワックス等の合成炭化水素ワ
ックス、合成エステルワックス等が挙げられる。特に低
温定着性及び離型性に優れている天然ガス系フィッシャ
ートロプッシワックスが好ましい。天然ガス系フィッシ
ャートロプシュワックスを含有するトナーは、キャリア
及び感光体表面上への融着が少ないので長寿命の現像剤
を得ることができる。電荷制御剤としては、ニグロシン
染料、四級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系、樹
脂系、ピリジニウム塩、アジン等の正電荷制御剤、クロ
ム系または鉄系金属錯塩、樹脂系等の負電荷制御剤が挙
げられる。電荷制御剤の含有量は、通常結着樹脂100
重量部に対して0.01〜10重量部である。特にクロ
ム系金属錯塩が好ましい。クロム系金属錯塩は分散性が
劣るが、1Hzにおける損失弾性率G″が500〜15
00Paの範囲とすることにより分散性が向上する。
【0011】本発明の静電荷現像用トナーには、必要に
応じて磁性剤、外添剤等を添加してもよい。磁性剤とし
ては、酸価鉄、フェライト、マグネタイト等の他、コバ
ルト、ニッケル等の強磁性を示す合金等が挙げられる。
磁性体は平均粒径1μm以下のものが好ましい。磁性剤
はトナーに磁性を付与して磁性トナーとするとともに、
着色作用、研磨作用も有する。磁性剤の使用量は現像シ
ステムにより異なるが、通常はトナー中に0.01〜9
0重量%である。外添剤としては、シリカ、酸化チタ
ン、アルミナ等の無機微粒子、樹脂微粒子、磁性粉が挙
げられる。平均粒径1μm以下、特に0.1μm以下の
微粒子が好ましい。シリカ、アルミナ、酸化チタン等の
無機微粒子は、表面に疎水化処理を施したものが好まし
い。外添剤は、流動性及び保存安定性の向上、研磨作用
を気体して使用され、その添加量はトナー100重量部
に対して0.01〜3重量部である。
【0012】本発明の静電荷現像用トナーは、180
℃、1Hzにおける損失弾性率G″が500〜1500
Paであることが必要であり、700〜1200Paの
範囲が好ましい。損失弾性率G″が500Pa未満で
は、定着時の高温オフセットと画質が悪化し、1500
Paより大きいと低温定着性が悪化する。また、損失弾
性率G″が500〜1500Paのトナーは、キャリア
及び感光体表面への融着が少ないので長寿命の現像剤を
得ることができる。また、180℃、1Hzにおける貯
蔵弾性率G′が500〜2000Pa、特に700〜1
500Paであることが好ましい。貯蔵弾性率G′が5
00Pa未満では、定着時の高温オフセットが悪化し、
1500Paより大きいと低温定着性が悪化する。さら
に損失正接tanδが0.7〜1.0であることが好ま
しい。損失正接tanδが0.7より小さいと低温定着
性が悪化し、1.0より大きいと高温オフセットが発生
しやすく、キャリア及び感光体表面へトナーが融着しや
すい。
【0013】なお、損失弾性率G″はある温度において
角周波数ωとの関数でトナーサンプルを測定した際、そ
のトナーサンプルの粘弾性関数の粘性項として表され、
その温度におけるそのトナー(樹脂)の粘性の度合いを
意味するものである。また、貯蔵弾性率G′はある温度
において角周波数ωとの関数でトナーサンプルを測定し
た際、そのトナーサンプルの粘弾性関数の弾性項として
表され、その温度におけるそのトナー(樹脂)の弾性の
度合いを意味するものである。損失正接tanδは損失
弾性率G″/貯蔵弾性率G′である。本発明は損失弾性
率G″及び貯蔵弾性率G′を混練時に制御して、前記ト
ナー特性を改善するものである。
【0014】本発明の静電荷現像用トナーは、結着樹
脂、着色剤、電荷制御剤、離型剤及びその他の成分を混
合したのち、混練・粉砕・分級することにより得られ
る。トナー粒子の平均粒径は5〜20μmであり、高画
質の複写物を得るには5〜10μmの範囲が好ましい。
本発明の静電荷現像用トナーは、鉄粉、フェライト、造
粒マグネタイト、磁性粉を含有せしめた樹脂粒子等から
なるキャリアと混合して二成分現像剤あるいはキャリア
と混合しない一成分現像剤として使用される。キャリア
は一般に平均粒径30〜200μmのものが使用され
る。アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等で表
面をコート処理を施したキャリアは耐スペント性が向上
するため好ましい。
【0015】本発明におけるトナーの損失弾性率、貯蔵
弾性率の測定は、キャリメ社製CSLレオメーターを使
用した。 測定条件;プレート:パラレルプレート(直径2c
m)、ギャップ:1mm、温度:200〜120℃、周
波数:1Hz。
【0016】
【実施例】下記例中の「部」は「重量部」を意味する。 実施例1 ウレタン変性ポリエステル樹脂(酸化20mgKOH/g)100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料をヘンシェルミキサー(三井三池工業社製)
で混合した。この混合物を二軸混練機で設定温度100
℃で溶融混練した後、ジェット粉砕・気流分級して平均
粒径9.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子1
00部に対して疎水性シリカ(キャボット社製:キャボ
シルTS−530)0.3部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで混合して本発明の静電荷現像用トナーを得た。この
トナーのG″は912Pa、G′は1150Pa、ta
nδは0.79であった。なお、ウレタン変性ポリエス
テル樹脂としては、ビスフェノールA−EO付加物〔ポ
リオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン〕及びイソフタル酸からなる
ポリエステル樹脂とビスフェノールA−EO付加物、ネ
オペンチルグリコール及びイソフタル酸からなるポリエ
ステル樹脂との混合物にトリレンジイソシアネートを添
加してウレタン変性したものを使用した。
【0017】 実施例2 ポリエステル樹脂(酸化21mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料を実施例1と同様に処理して本発明の静電荷
現像用トナーを得た。このトナーのG″は722Pa、
G′は890Pa、tanδは0.81であった。な
お、ポリエステル樹脂としては、ビスフェノールA−E
O付加物、テレフタル酸及びトリメリット酸から得られ
たものを使用した。
【0018】 実施例3 ポリエステル樹脂(酸化27mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料を実施例1と同様に処理して本発明の静電荷
現像用トナーを得た。このトナーのG″は1050P
a、G′は1280Pa、tanδは0.82であっ
た。なお、ポリエステル樹脂としては、ビスフェノール
A−EO付加物、テレフタル酸及びトリメリット酸から
得られたものを使用した。
【0019】 実施例4 ポリエステル樹脂(酸化22mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料を実施例1と同様に処理して本発明の静電荷
現像用トナーを得た。このトナーのG″は1300P
a、G′は1800Pa、tanδは0.72であっ
た。なお、ポリエステル樹脂としては、ビスフェノール
A−PO付加物〔ポリオキシプロピレン(2,2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〕、
テレフタル酸、フマル酸及びトリメリット酸から得られ
たものを使用した。
【0020】 比較例1 ポリエステル樹脂(酸化3mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料をヘンシェルミキサー(三井三池工業社製)
で混合した。この混合物を二軸混練機で設定温度130
℃で溶融混練した後、ジェット粉砕・気流分級して平均
粒径9.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子1
00部に対して疎水性シリカ(キャボット社製:キャボ
シルTS−530)0.3部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで混合して静電荷現像用トナーを得た。このトナーの
G″は1720Pa、G′は3090Pa、tanδは
0.56であった。なお、ポリエステル樹脂としては、
ビスフェノールA−EO付加物、テレフタル酸及びトリ
メリット酸から得られたものを使用した。
【0021】 比較例2 ポリエステル樹脂(酸化35mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 クロム含金染料(オリエント化学工業社製:ボントロンS34)1部 天然ガス系フィッシャートロプシュワックス 2部 (シェルMDS社製:FT−100) 上記の材料をヘンシェルミキサー(三井三池工業社製)
で混合した。この混合物を二軸混練機で設定温度130
℃で溶融混練した後、ジェット粉砕・気流分級して平均
粒径9.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子1
00部に対して疎水性シリカ(キャボット社製:キャボ
シルTS−530)0.3部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで混合して静電荷現像用トナーを得た。このトナーの
G″は380Pa、G′は350Pa、tanδは1.
09であった。なお、ポリエステル樹脂としては、ビス
フェノールA−EO付加物、テレフタル酸及びフマル酸
から得られたものを使用した。
【0022】 比較例3 ポリエステル樹脂(酸化10mgKOH/g) 100部 カーボンブラック(三菱化学社製:MA−100) 5部 樹脂系電荷制御剤(藤倉化成社製:FCA1001N) 2部 ポリプロピレンワックス(三洋化成社製:ビスコール550P)2部 上記の材料をヘンシェルミキサー(三井三池工業社製)
で混合した。この混合物を二軸混練機で設定温度130
℃で溶融混練した後、ジェット粉砕・気流分級して平均
粒径9.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子1
00部に対して疎水性シリカ(キャボット社製:キャボ
シルTS−530)0.3部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで混合して静電荷現像用トナーを得た。このトナーの
G″は1520Pa、G′は2200Pa、tanδは
0.69であった。なお、ポリエステル樹脂としては、
ビスフェノールA−EO付加物、テレフタル酸及びフマ
ル酸から得られたものを使用した。
【0023】比較例4 実施例1の樹脂の代わりにスチレン/アクリル系共重合
体(Mw25万、Mn8000、酸価16mgKOH/
g)を使用し、その他は実施例1と同様にして静電荷現
像用トナーを得た。このトナーのG″は1050Pa、
G′は1200Pa、tanδは0.88であった。
【0024】実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた
トナー5部とフェライトキャリア(パウダーテック社
製:FL−1020)95部を混合して二成分現像剤を
得た。この現像剤を使用して下記の試験を行った。
【0025】(低温定着性の評価)上記の二成分現像剤
を市販の複写機(東芝社製:BD−3810)でA4転
写紙に未定着画像を複数枚作成した。次にシャープ社製
複写機SF−9800の熱ロール式(上:テフロン樹脂
ロール、下:シリコーンゴムローラー)定着装置を、ロ
ーラー温度と紙送り速度が自由に設定できるように改造
した外部定着機を用い、紙送り速度200mm/秒にな
るように設定し、ローラー温度を段階的に変化させて各
温度において未定着画像を定着させた。このとき余白部
に画像が再転写するオフセット現象を観察し、画像が再
転写しない温度を非オフセット温度とし表1に示す。形
成された定着画像(150℃)の画像濃度をマクベス社
製の反射濃度計(RD−914)により測定した。その
後、定着画像に対して砂消ゴムによる摺擦を行い、摺擦
後の画像濃度を測定した後、下記式にて定着強度を算出
して低エネルギー定着の指標とした。得られた定着強度
を表1に示す。
【数1】定着強度=(摺擦後の画像濃度/摺擦前の画像
濃度)×100
【0026】
【表1】
【0027】(保存安定性の評価)実施例1〜4及び比
較例1〜4のトナー20gをポリエチレン瓶に入れ、4
5℃で7日間保管した。放冷後、瓶から取り出し目視に
て凝集の程度を判定した。塊があるときは指で軽く触れ
たとき、塊がほぐれ実用上問題のない場合は○、硬さを
感じる場合は×と判定した。その結果、実施例1〜4の
トナー及び比較例2と3のトナーは○、比較例1と4の
トナーは×であった。
【0028】次に実施例1〜4及び比較例1〜4のトナ
ーをシリコーン樹脂コートキャリアと混合(トナー濃度
4%)して二成分現像剤を調製した。この現像剤を用い
て3種類の環境条件下で複写を行い、得られた複写物の
画像濃度、画質及び高温高湿でのPCBGを下記の方法
で調べた。複写機は熱ロール定着方式のデジタル複写機
(シャープ社製:AR−5130)を使用し、常温常湿
(25℃、60%RH)、低温低湿環境(10℃、20
%RH)、高温高湿環境(35℃、85%RH)にて5
000枚連続撮像した。その結果を表2に示す。 画像濃度:マクベス社製のマクベス反射濃度計(RD−
914)でベタ画像濃度を測定した。 PCBG(感光体のかぶり):白紙を現像し、感光体表
面上にトナーが現像された状態で感光体を取り出す。次
に感光体表面上のトナーをメンディングテープに付着さ
せる。そして、メンディングテープを白紙に貼り付け、
マクベス反射濃度計でメンディングテープの画像濃度を
測定する。一方、トナーが付着していないメンディング
テープを白紙に貼り付け、マクベス反射濃度計でベタ画
像濃度を測定し、トナーが付着した場合の画像濃度との
差を表2に示す。 画質:ベタ画像が均一で、且つ文字の回りに飛び散りが
生じていないものを○、ベタ画像が不均一か、或いは文
字の回りに飛び散りが生じているものを×とした。
【0029】
【表2】
【0030】次に実施例1のトナーをシリコーン樹脂コ
ートキャリアと混合(トナー濃度4%)して二成分現像
剤を調製した。この現像剤を用いて常温常湿(25℃、
60%RH)の環境条件下で複写を行い、得られた複写
物の画像濃度、かぶり、画質、T/D及びQ/Mを調べ
た。複写機は熱ロール定着方式のデジタル複写機(シャ
ープ社製:AR−5130)を使用し、50000枚連
続撮像した。その結果を表3に示す。なお、T/Dはト
ナー重量/(トナー重量+キャリア重量)、Q/Mはト
ナーの摩擦帯電量(東芝ケミカル社製のブローオフ摩擦
帯電量測定装置で測定)である。画像濃度および画質は
前記の方法での測定値、かぶりは日本電色社製の色差計
(ZE2000)による非画像部の測定値である。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の静電荷現像用トナーは、保存安
定性が良好で、低温定着性、耐オフセット性に優れ、長
寿命であり、かつ高画質な複写物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 篤生 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所 化成品事業部内 (56)参考文献 特開 平9−179342(JP,A) 特開 平7−230184(JP,A) 特開 平5−142963(JP,A) 特開 平7−295290(JP,A) 特開 平7−77837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸価が5〜30mgKOH/gのポリ
    エステル樹脂、着色剤、電荷制御剤及び離型剤を含有
    し、180℃、1Hzにおける損失弾性率G″が500
    〜1500Paであり、180℃、1Hzにおける貯蔵
    弾性率G′が500〜2000Paであることを特徴と
    する静電荷現像用トナー。
  2. 【請求項2】 180℃、1Hzにおける損失正接t
    anδが0.7〜1.0であることを特徴とする請求項
    1記載の静電荷現像用トナー。
  3. 【請求項3】 電荷制御剤がクロム系金属錯塩である
    ことを特徴とする請求項1記載の静電荷現像用トナー。
  4. 【請求項4】 離型剤が天然ガス系フィッシャーート
    ロプシュワックスであることを特徴とする請求項1記載
    の静電荷現像用トナー。
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