JP2001066823A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の環境変動若しくは多数枚複写等によっ
て定着ローラ温度が変動したり、定着ローラに温度差が
生じても適正な光沢感のある画像が得られ、さらに、低
温定着性、耐オフセット性および耐ブロッキング性に優
れた静電荷像現像用トナーを提供すること。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し
た静電荷像現像用トナーであって、周波数0.1(H
z)における貯蔵弾性率(G’)が2×103(Pa)
となる温度が90〜110℃であることを特徴とする静
電荷像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
法、静電記録法および静電印刷法等のような画像形成方
法に使用される静電荷像現像用トナーに関し、特にフル
カラー静電複写機やフルカラーレーザービームプリンタ
等のフルカラー画像形成装置に好適に使用される静電荷
像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法でのフルカラー画像形成方法
は、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーの
トナー像を重ね合わせてフルカラー画像を得るため、定
着時、各色のトナー層が熱によって瞬時に溶融し、混
色、発色するように、シャープメルト性を有することが
トナーの最も大きな要求特性であった(特開昭51−1
44625号公報、特開昭59−57256号公報等)
が、このようなトナーは、粘性が高く弾性が非常に低
く、トナーが熱溶融した際の分子間凝集力が小さいた
め、熱ローラーへのオフセット(特に高温時のオフセッ
ト)が問題となっていた。このような問題は、特に、繰
り返し使用によるローラー劣化時、及びフルカラー画像
(例えば写真画像)のような、トナー記録体(紙など)
上のトナー量及びトナー付着面積の大きい画像を複写す
る時、顕著であった。このため、補助的に高温オフセッ
ト性を向上させる目的で定着ローラにシリコンオイル等
の離型性オイルを塗布する試みがなされているが、この
オイルによる画像のテカリという新たな問題が生じてい
た。
【0003】一方、高画質のフルカラープリンターや複
写機が普及するにつれ、カラー画像の出力枚数が飛躍的
に増加し、さらなる高速化が求められている近年では、
連続複写時に画像光沢の変化が小さいトナーが求められ
ている。光沢の変化が大きいと同じ色でも異なった色に
見える傾向が強く、光沢の変化は人の見た目、すなわち
人が感じる色彩および色再現性に大きく影響を与える。
【0004】しかしながら、従来のシャープメルト性を
重視したトナーを使用した場合、連続複写時に画像光沢
が大きく変化するという問題が生じている。この問題は
複写の高速化によりさらに顕著になる。このような光沢
の変化は定着ローラー表面の熱が徐々に紙に奪われて定
着ローラー温度が低下することに起因すると考えられ
る。さらには、A4紙を縦に用いて連続複写した後、A
4紙を横に用いて複写した場合、光沢の変化が1枚の画
像上において生じて問題となっている。詳しくは、A4
紙を縦に用いた場合、定着ローラーの両端部分は定着に
共されないのに対して、A4紙を横に用いた場合、定着
ローラーは中央部分だけでなく上記両端部分も定着に供
されるため、A4縦の複写時に定着ローラーの中央部分
と両端部分との間で温度差が生じ、その後A4横の複写
を行ったとき1枚の画像上で、光沢の高い部分と低い部
分が表れると考えられる。以上のような連続複写による
光沢の変化および1枚の複写画像上の光沢の変化の問題
は、寒冷地や電源投入直後において特に顕著である。
【0005】このような問題を解決する技術手段とし
て、例えば特開平5−142963号公報、特開平8−
101530号公報、特開平8−234480号公報、
特開平8−334930号公報、特開平9−34163
号公報、特開平9−160409号公報、および特開平
10−97098号公報で、トナーあるいはそれに用い
られる樹脂の粘弾性に着目した技術が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術では粘弾性測定温度が高すぎるために実際に光沢
が決定される剥離時の状態を正確に把握できていなかっ
たり、あるいは、規定した値が高すぎるため、適切な光
沢感を持つ画像は得られない。すなわち、上記の技術に
よるトナーでは周囲の環境変動若しくは多数枚連続複写
等によって定着ローラ温度が変動したり、定着ローラに
温度差が生じると、適正な光沢感のある画像が得られな
い。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、周囲の環境変動若しくは多数枚複写等によって
定着ローラ温度が変動したり、定着ローラに温度差が生
じても、適正な光沢感のある画像が得られ、さらに、耐
オフセット性に優れた静電荷像現像用トナーを提供する
ことを目的とする。
【0008】本発明はまた、低温定着性および耐ブロッ
キング性にも優れた静電荷像現像用トナーを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも結
着樹脂及び着色剤を含有した静電荷像現像用トナーであ
って、周波数0.1(Hz)における貯蔵弾性率
(G’)が2×103(Pa)となる温度が90〜11
0℃であることを特徴とする静電荷像現像用トナーに関
する。
【0010】本発明の発明者等は、記録体へのトナー定
着時(詳しくは、記録体上のトナーが定着ローラーによ
って定着される際においてトナー(画像)が定着ローラ
ーから剥離されるとき)におけるトナー挙動に着目し、
画像の光沢は画像表面の平滑性に依存し、画像表面の平
滑性は画像表面と定着ローラーとの接着力に依存し、上
記接着力はトナーの弾性体として挙動する特性(弾性特
性)に依存すること、および当該弾性特性の指標となる
貯蔵弾性率(以下「G’」と略記する)の値が2×10
3Paとなるときが最適な画像光沢(光沢度15から4
0)を示す画像表面状態(平滑性)であることを見出
し、さらにはこの温度が特定温度範囲内に有るとき、定
着ローラ温度が変動しても低温定着により良好な光沢の
画像を得ることができることを見出した。
【0011】詳しくは、光沢は、画像表面の平滑性が低
すぎると表面の微少な凹凸により入射光が散乱して不足
し、画像表面の平滑性が高すぎると入射光の反射率が高
すぎて強すぎる(画像全体がぎらついたような感じが強
くなる)。また、画像表面の平滑性は、画像と定着ロー
ラーの接触面の接着力が小さい時は画像が容易に剥離す
るため高くなり、上記接着力が大きい時は剥離が困難に
なって剥離面に糸曳きが発生するため、画像表面に凹凸
が形成されて低くなる。さらには、画像表面と定着ロー
ラーとの接着力は両者の濡れ性および親和力、ならびに
トナー層の弾性反発による回復力(弾性特性)のバラン
スによって決まるが、トナー層の弾性反発による回復力
への依存性が顕著に高いと考えられる。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明のトナーは、周波数0.1
(Hz)における貯蔵弾性率(G’)が2×103(P
a)となる温度が90〜110℃、好ましくは95〜1
10℃である。当該温度が90℃未満であると得られる
画像の光沢が高くなりすぎて画像がぎらついたり、定着
ローラーにトナーが付着し、付着トナーが紙等の記録体
に再付着する現象(以下、オフセットという)が特に比
較的高い定着温度で発生する。一方、上記温度が110
℃を越えると得られる画像の光沢が不足したり、オフセ
ットが特に比較的低い定着温度で発生したり、得られた
画像の記録体への定着強度が低下して画像が剥離し易く
なる。このように本発明においては周波数0.1(H
z)における貯蔵弾性率(G’)が2×103(Pa)
となる温度を比較的低い特定の温度範囲に制御すること
により、周囲の環境変動若しくは多数枚複写等によって
定着ローラ温度が変動したり、定着ローラに温度差が生
じても適正な光沢感のある画像が得られるとともに耐オ
フセット性が向上し、さらには定着時のローラへのオイ
ル塗布量の低減や低温での定着が可能となると考えられ
る。また、このような本発明のトナーは耐熱性にも優
れ、すなわち高温での保管時、凝集するのを回避できる
(耐ブロッキング性)。
【0013】本明細書中、貯蔵弾性率(G’)は物質の
粘弾性関数の弾性項を示し、物質自体の弾性の度合いを
示す指標である。G’が大きいほど測定された物質は弾
性体として挙動する傾向が強く、逆にG’が小さいほど
測定された物質は粘性体として挙動する傾向が強いこと
を意味する。また、周波数0.1(Hz)における貯蔵
弾性率(G’)が2×103(Pa)となる温度は下記
条件下で粘弾性測定装置(レオメーター;ストレステッ
ク型、レオロジカ社製)を用いて測定された値を用いて
いる; 測定治具;直径20mmパラレルプレート 測定周波数;0.1Hz 測定歪;Max5% 測定温度;60℃〜200℃まで毎分2℃の割合で昇温
する。
【0014】詳しくは、まず、130℃で保持した下部
プレート上に該トナーをのせ、5分間この状態を保持し
て該トナーを十分溶融させた後、上部プレートをトナー
厚みが1.0mmになるようにセットして、余分な該ト
ナーを取り除き、常温まで冷却する。冷却後、上記条件
下にて温度に対するG’の変化を追跡し、G’が2×1
3(Pa)となるときの温度を得る。なお、G’はプ
レートの材質および面精度等に依存しない。
【0015】また、本発明のトナーは、適正とされる画
像の光沢度範囲において光沢度の温度依存性が小さい。
すなわち、本発明のトナーにおいて、光沢度が15〜4
0を示す定着温度幅は15℃以上、好ましくは20℃以
上である。このように適正光沢度範囲を示す定着温度幅
が広いため、周囲の環境変動若しくは多数枚複写等によ
って定着ローラ温度が変動したり、定着ローラに温度差
が生じても、適正な光沢感のある画像が得られる。画像
の光沢の変化についての問題は、適正とされる画像の光
沢度範囲において光沢度の温度依存性が高いため、定着
ローラーの温度変化によって画像光沢度が適正範囲外に
はずれることが原因と考えられる。一般に、定着温度を
上昇させると得られる画像の光沢度も上昇する。
【0016】本明細書中、画像の光沢度は光沢度計(G
M−060;ミノルタ社製)を用いて測定した値を用い
ているが、上記計測器を用いなければならないというわ
けではない。計測器によって光沢度、特に適正とされる
光沢度範囲は異なるため、他の計測器を用いる場合は、
当該計測器による適正光沢度範囲を示す定着温度幅が上
記範囲内になればよい。
【0017】本発明のトナーは少なくとも結着樹脂およ
び着色剤からなり、所望により離型剤、荷電制御剤等を
含んでいてもよい。
【0018】本発明のトナーを構成する結着樹脂として
は上記のようなトナーを得ることができれば、従来から
電子写真の分野で公知のいかなる樹脂を用いてよく、例
えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ビニル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂等が挙
げられる。
【0019】また結着樹脂としては、分子量の異なる2
種類の樹脂(結着樹脂A;低分子量体、結着樹脂B;高
分子量体)を用いることが好ましい。詳しくは、数平均
分子量(Mn)が2,000〜8,000、好ましくは
2,500〜6,000、より好ましくは3,000〜
6,000であり、重量平均分子量(Mw)が7,00
0〜30,000、好ましくは8,000〜25,00
0、より好ましくは9,000〜20,000である結
着樹脂Aと、Mnが3,000〜12,000、好まし
くは4,000〜10,000、より好ましくは4,0
00〜7,000であり、Mwが30,000〜25
0,000、好ましくは40,000〜250,00
0、より好ましくは40,000〜100,000であ
る結着樹脂Bを用いることが好ましい。このとき結着樹
脂Aと結着樹脂Bは互いに相溶性を有することが好まし
い。上記のような結着樹脂Aを用いることは高温下での
トナー保存性(耐ブロッキング性)、トナーの記録部材
に対する定着強度および樹脂強度の観点から好ましく、
また上記のような結着樹脂Bを用いることは温度変化に
対する光沢変化の抑制効果、定着時の耐高温オフセット
性およびトナーの記録部材に対する定着強度の観点から
好ましい。
【0020】本明細書中、樹脂の数平均分子量(Mn)
および重量平均分子量(Mw)はゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)(807−IT型:日本
分光工業社製)を用いて測定された値を用いている。詳
しくは、カラムを40℃に保ちながら、キャリア溶媒と
してテトラヒドロフランを1kg/cm2で流し、測定
する試料30mgをテトラヒドロフラン20mlに溶解
し、この溶液0.5mgを上記のキャリア溶媒と共に装
置内に導入して、ポリスチレン換算により求める。
【0021】また、本発明において結着樹脂Aは軟化点
(Tm)が75℃〜130℃、好ましくは80℃〜12
5℃、より好ましくは85℃〜115℃であり、ガラス
転移点(Tg)が45℃〜85℃、好ましくは50℃〜
80℃、より好ましくは55℃〜75℃であることが、
トナーの耐ブロッキング性、トナーの記録部材に対する
定着強度および各トナーにおける混色性(色の再現性)
の観点からより好ましい。結着樹脂BはTmが105℃
〜155℃、好ましくは110℃〜150℃、より好ま
しくは110℃〜135℃、Tgが55℃〜85℃、好
ましくは60℃〜85℃、より好ましくは60℃〜75
℃であることが、温度変化に対する光沢変化の抑制効
果、定着時の耐高温オフセット性およびトナーの記録部
材に対する定着強度の観点からより好ましい。
【0022】本明細書中、樹脂の軟化点(Tm)は以下
の方法に従って得られた値を用いている。まず、測定す
る試料1.0gを秤量し、フローテスター(CFT−5
00:島津製作所社製)を用い、h1.0mm×φ1.
0mmのダイを使用し、昇温速度3.0℃/min、予
熱時間180秒、荷重30kg、測定温度範囲60〜1
60℃の条件で測定を行ない、上記の試料が1/2流出
したときの温度を樹脂軟化点(Tm)とする。
【0023】また、樹脂のガラス転移点(Tg)は以下
の方法に従って得られた値を用いている。示差走査熱量
計(DSC−200:セイコーインスツルメンツ社製)
を用い、測定する試料10mgを精密に秤量して、これ
をアルミニウムパンに入れ、リファレンスとしてα−ア
ルミナをアルミニウムパンに入れたものを用い、昇温速
度30℃/minで常温から200℃まで昇温させた
後、これを冷却し、昇温速度10℃/minで20℃〜
120℃の間で測定を行ない、この昇温過程で30℃〜
90℃の範囲におけるメイン吸熱ピークのショルダー値
をTgとする。
【0024】結着樹脂として上記のような結着樹脂Aお
よび結着樹脂Bを用いるとき、結着樹脂Aと結着樹脂B
の重量比(A:B)は5:95〜95:5、好ましくは
20:80〜95:5、より好ましくは60:40〜9
0:10であることが、トナーの低温定着性、温度変化
に対する光沢変化の抑制効果及び定着時の耐高温オフセ
ット性の観点から望ましい。
【0025】さらに本発明においては、上記の結着樹脂
Aおよび結着樹脂Bとしてポリエステル樹脂を用いるこ
とが好ましい。詳しくは、結着樹脂Aおよび結着樹脂B
のポリエステル樹脂を構成するモノマーは特に制限され
ず公知の酸モノマーおよびアルコールモノマーを用いる
ことができる。
【0026】酸モノマーとしては2個以上のカルボキシ
ル基を有すれば特に制限されず、例えば、フマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ドデ
セニル無水コハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデ
セニルコハク酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,
2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキ
サントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メ
チル−2−メチレンカルボキシルプロパン、テトラ(メ
チレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタン
テトラカルボン酸、無水トリメリット酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、ならびにこ
れらの酸の低級アルキルエステル等が挙げられる。これ
らのうち好ましい酸モノマーとしては、例えば、フマル
酸、テレフタル酸、無水トリメリット酸、コハク酸等が
挙げられる。酸モノマーは2種以上組み合わせて用いて
良い。
【0027】アルコールモノマーとしては2個以上の水
酸基を有すれば特に制限されず、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ビスフェノールAおよびその誘導体、水
素添加ビスフェノールA、グリセリン、ソルビトール、
1,4−ソルビタン、トリメチロールプロパン等が挙げ
られる。これらのうち好ましいアルコールモノマーとし
てはビスフェノールA誘導体、特に、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等が挙げら
れる。
【0028】本発明において結着樹脂Bを構成するモノ
マーとしては、3価以上のモノマー(酸モノマーおよび
アルコールモノマーを含む)を、当該樹脂を構成する全
モノマーに対して3〜50モル%、好ましくは5〜25
モル%の割合で用いることが好ましく、3価以上のモノ
マーとして3価の酸モノマーを用いることがコストの観
点からより好ましい。また、負帯電性トナーを得る場
合、3価の酸モノマーを用いることは帯電性の面で有利
である。3価の酸モノマーとしては酸モノマーとして例
示した上記の化合物のうち、3個のカルボキシル基を有
する化合物が挙げられる。
【0029】本発明において、結着樹脂として上記のよ
うな結着樹脂Aおよび結着樹脂Bを用いるとき、結着樹
脂Aおよび結着樹脂Bと異なる他の樹脂を混合して用い
てよい。他の樹脂としては結着樹脂Aおよび結着樹脂B
と相溶性を有すれば特に制限されず、結着樹脂として例
示した前述の樹脂が使用可能である。他の樹脂の使用量
は結着樹脂A、結着樹脂Bおよび他の樹脂からなる混合
結着樹脂に対して10重量%以下が好適である。
【0030】また、本発明に用いる結着樹脂はトナーの
OHP透光性、低温定着性および樹脂の粉砕性の観点か
らテトラヒドロフラン不溶分(以下、THF不溶分とい
う)が5重量%以下であることが好ましい。本発明の結
着樹脂においてはTHF不溶分は少ないほど好ましく、
0重量%であることが最も好ましい。本明細書中、TH
F不溶分は、試料(2.0g)をTHF(250ml)
に常温で溶解させて放置したときの濾紙不溶分(重量
%)である(アドバンテック社製No.5B)。
【0031】本発明のトナーを構成する着色剤は特に限
定されるものではなく、従来から電子写真の分野で公知
の顔料および染料を用いることができ、以下のものが例
示できる。例えば、カーボンブラック、アニリンブル
ー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリ
ンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、
メチレンブルークロリド、銅フタロシアニン、マラカイ
トグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベン
ガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.
ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッ
ド57:1、C.I.ピグメント・レッド184、C.
I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・
イエロー12、C.I.ピグメント・イエロー17、
C.I.ソルベント・イエロー162、C.I.ピグメ
ント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー1
5:3等を挙げることができる。着色剤の含有量は特に
限定的ではないが、通常、結着樹脂100重量部に対し
て2〜10重量部であることが望ましい。
【0032】本発明において着色剤はトナー粒子中での
分散性の観点から、使用される結着樹脂と相溶性のある
樹脂中に着色剤を予め分散させたマスターバッチとして
使用することが好ましい。具体的には、使用される結着
樹脂と相溶性のある樹脂、好ましくは使用される結着樹
脂と着色剤を重量比(樹脂/着色剤)約100/15〜
100/50で混合し、溶融・混練した後、冷却し、粉
砕してマスターバッチを得ることができる。マスターバ
ッチは0.5〜4.0mmのメッシュをパスしたものを
用いることが好ましく、その使用量は、使用されるマス
ターバッチ中に含まれる着色剤の量が上記範囲内になる
ような量であればよい。
【0033】本発明のトナーには、所望により離型剤、
荷電制御剤等を適宜配合することができる。
【0034】離型剤は特に限定されるものではなく、例
えばポリエチレンワックス、酸化型ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、酸化型ポリプロピレンワ
ックス、カルナバワックス、サゾールワックス、ライス
ワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油ワックス、
蜜ろうワックス等が使用可能である。離型剤の含有量は
特に限定的ではないが、通常、結着樹脂100重量部に
対して0.5〜7重量部であることが望ましい。
【0035】本発明のトナーは、その帯電性をさらに安
定化させるために必要に応じて荷電制御剤を用いること
ができる。荷電制御剤としては、一般に公知である、ト
ナーを負荷電性に制御する負荷電性制御剤を使用してよ
く、特に限定されるものではない。例えば、サリチル酸
誘導体の金属錯体、カリックスアレン系化合物、有機ホ
ウ素化合物、含フッ素4級アンモニウム塩系化合物、モ
ノアゾ金属錯体、芳香族ヒドロキシカルボン酸系金属錯
体、芳香族ジカルボン酸系金属錯体等が挙げられる。こ
の中で、カラートナー用には無色(白色)のものが好適
に用いられる。荷電制御剤の含有量は特に限定的ではな
いが、通常、結着樹脂100重量部に対して0.5〜5
重量部であることが望ましい。磁性粉としては、鉄粉、
酸化鉄粉、フェライト、ニッケル等を使用できる。磁性
粉の含有量は特に限定的ではないが、通常、結着樹脂1
00重量部に対して0.5〜10重量部であることが望
ましい。
【0036】本発明のトナーは従来から知られている公
知の方法、例えば、粉砕法、乳化分散造粒法等により製
造することができる。製造容易性、生産性の観点から粉
砕法を採用することが好ましい。粉砕法を採用する場
合、本発明のトナーは、例えば、上記の結着樹脂および
着色剤、ならびに所望により離型剤、荷電制御剤を混合
し、溶融、混練した後、冷却し、粗粉砕、微粉砕、分級
することにより得られる。得られる本発明のトナーの体
積平均粒径は4〜10μmに制御されていることが好ま
しい。
【0037】また、本発明のトナーに外添剤やクリーニ
ング剤を添加、混合してもよい。外添剤を用いる場合に
は、シリカ微粒子、二酸化チタン微粒子、アミルナ微粒
子、フッ化マグネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭
化ホウ素微粒子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム
微粒子、窒化ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジ
ルコニウム微粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブ
デン微粒子、ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステア
リン酸マグネシウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等
を使用することができる。なお、これらの微粒子は、シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪
酸、シリコーンオイル等で疎水化処理して用いることが
好ましい。外添剤の使用量はトナーに対して0.1〜
3.0重量%であることが好ましい。
【0038】また、クリーニング剤として乳化重合、ソ
ープフリー乳化重合、非水分散重合等の湿式重合法また
は気相法等により造粒したスチレン系、アクリル系、メ
タクリル系、ベンゾグアナミン、シリコーン、テフロン
(登録商標)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各種
の有機微粒子を単独であるいは上記外添剤と組み合わせ
て用いることができる。
【0039】本発明のトナーは、キャリアを使用しない
1成分現像剤、キャリアとともに使用する2成分現像剤
のいずれにおいても使用可能であるが、2成分現像剤と
して使用することが好ましい。本発明のトナーとともに
使用するキャリアとしては、公知のキャリアを使用する
ことができ、例えば、鉄粉、フェライト等の磁性粒子よ
りなるキャリア、磁性粒子表面を樹脂等の被覆剤で被覆
したコートキャリア、あるいは結着樹脂中に磁性微粉末
を分散してなる分散型キャリア等いずれも使用可能であ
る。本発明において好ましいキャリアは、平均粒径20
〜70μm、好ましくは30〜60μmを有する。以
下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、こ
れに限定されるものではない。
【0040】
【実施例】(結着樹脂の製造)実施例及び比較例のトナ
ーにおける結着樹脂として、表1および表2に示す結着
樹脂A(低分子量体)および結着樹脂B(高分子量体)
を下記のようにして製造した。樹脂の製造にあたって
は、アルコールモノマー成分として、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(以下、BPA−POと略す)と、ポリオ
キシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(以下、BPA−EOと略す)を
用い、また、酸モノマー成分として、テレフタル酸(以
下、TPAと略す)、フマル酸(以下、FAと略す)、
無水トリメリット酸(以下、TMAと略す)を用いた。
【0041】具体的には、表1および表2に示すような
モノマーのモル比率になるように各モノマーを計量し、
これらを2リットルの4つ口フラスコ内に入れ、この4
つ口フラスコに還流冷却器と水分離装置と窒素ガス導入
管と温度計と攪拌装置とを取り付けて、上記の窒素ガス
導入管からこのフラスコ内に窒素を導入すると共にマン
トルヒーターで加熱しながら、これらを攪拌して反応さ
せるようにした。この時の反応温度は180℃〜240
℃であった。そして、この反応中において酸価を測定し
ながら反応状態を追跡し、所定の酸価に達した時点でそ
れぞれ反応を終了させて結着樹脂A−1〜A−5および
B−1〜B−6を得た。この時の反応時間は5時間〜1
0時間であった。
【0042】得られた樹脂の数平均分子量(Mn)、重
量平均分子量(Mw)、ガラス転移点(Tg)、軟化点
(Tm)およびTHF不溶分(重量%)を測定し、それ
ぞれの樹脂のモノマー組成比(モル比)とともに表1お
よび表2に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】(実施例及び比較例)実施例1〜12、比
較例1〜2のトナーを製造するにあたって、結着樹脂
は、表3に示した結着樹脂Aと結着樹脂Bを、表3に示
した重量比で、ヘンシェルミキサーにてドライブレンド
したものを使用した。また、各実施例および比較例にお
いては、それぞれの実施例および比較例で使用される上
記結着樹脂樹脂とシアン着色剤(C.I.ピグメントブ
ルー15−3:東洋インキ製造社製)とを7:3の割合
(重量比)で加圧ニーダーにて混練し、選られた混練物
をフェザーミルで粉砕して顔料マスターバッチを得た。
【0046】上記結着樹脂93重量部、上記顔料マスタ
ーバッチ10重量部、ポリプロピレンWAX(100−
TS;三洋化成工業社製)2重量部をヘンシェルミキサ
ーで混合し、この混合物を2軸押出混練機により混練し
た。次に、このように混練した混練物を冷却した後、こ
の混練物をフェザーミルで粗粉砕し、更にジェットミル
で微粉砕し、これを分級して、体積平均粒径7.8μm
のトナー粒子を得た。得られたトナー粒子に対して、外
添剤として疎水性シリカ(H2000;クラリアント社
製)を0.8重量%、下記のようにして製造した疎水化
度60%の疎水性チタニアAを1.0重量%の割合で加
え、これらをヘンシェルミキサーにより混合し、添加処
理を行ない、実施例1〜12または比較例1〜2のトナ
ーを得た。
【0047】(疎水性チタニアAの製造)平均1次粒子
径が50nmのチタニア(STT−30;チタン工業社
製)を水系中で混合攪拌しながらn−ヘキシルトリメト
キシシランを固形分換算でチタニアの20重量%になる
ように添加混合し、これを乾燥し解砕して疎水化度60
%の疎水性チタニアAを得た。
【0048】上記トナーと混合させるキャリアとして、
下記のようにして製造した樹脂被覆キャリアを用いた。
【0049】(キャリアの製造方法)まず、攪拌器とコ
ンデンサーと温度計と窒素導入管と滴下装置とを備えた
容量500mlのメスフラスコに、メチルエチルケトン
を100重量部加える一方、これとは別に窒素雰囲気下
80℃で100重量部のメチルエチルケトンに、メチル
メタクリレートを36.7重量部、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートを5.1重量部、3−メタクリロキシ
プロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランを58.
2重量部及び1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1
−カルボニトリル)を1重量部溶解させた溶液を調整
し、この溶液を上記のフラスコ内に2時間にわたって滴
下して、5時間熟成させて樹脂を得た。次に、得られた
樹脂に対して架橋剤としてイソホロンジイソシアネート
/トリメチロールプロパンアダクト(IPDI/TMP
系:NCO%=6.1%)をOH/NCOモル比率が1
/1となるように加えた後、メチルエチルケトンで希釈
して固形比3重量%のコート樹脂溶液を得た。そして、
平均粒径が50μmの焼成フェライト粉(F−300;
パウダーテック社製)からなるコア材に対して、上記の
コート樹脂溶液を被覆樹脂量がコア材に対して1.5重
量%になるようにしてスピラコーター(岡田精工社製)
により塗布し、これを乾燥させ、得られたキャリアを熱
風循環式オーブン中にて160℃で1時間放置して焼成
し、この焼成物を冷却した後、フェライト粉バルクを目
開き106μmと75μmのスクリーンメッシュを取り
付けたフルイ振とう器を用いて解砕して樹脂被覆キャリ
アを得た。
【0050】得られた各トナー6重量部に対して、上記
樹脂被覆キャリアを94重量部混合させてスターターと
した。このスターターを用いて以下の評価を行なった。
【0051】(画像光沢度測定方法)光沢度の測定は、
画像定着温度を122℃〜170℃の範囲において3℃
刻みで変化させながら、市販のフルカラー複写機(CF
−900;ミノルタ社製)にて、1.5cm×1.5c
mのベタ画像<付着量2.0mg/cm2>をとり、そ
れぞれの画像の光沢度を光沢度計(GM−060;ミノ
ルタ社製)を用いて測定した。
【0052】評価方法 (適正光沢発生温度)光沢度が、適正光沢の下限値であ
る15となる温度を評価した。この温度が、145℃未
満のものを◎、145℃以上150℃未満のものを○、
150℃以上155℃未満のものを△(実用上問題な
い)、155℃以上のものを×(実用上問題あり)とし
た。
【0053】(適正光沢発現温度幅)光沢度が40とな
る温度から15となる温度を減じた温度幅を評価した。
画像光沢が好ましく感じられる光沢度は15〜40の範
囲であるため、この光沢度を示す温度幅が広いほど、定
着ローラ温度が変化しても画像光沢の変化は小さい、す
なわち上記光沢度範囲における光沢度の温度依存性は小
さいといえる。温度幅が20℃以上のものを◎、20℃
未満15℃以上のものを○、15℃未満のものを×(実
用上問題あり)とした。
【0054】(定着下限温度)定着温度を120℃〜1
70℃の範囲において2℃刻みで変化させながら、市販
のフルカラー複写機(CF−900;ミノルタ社製)に
て、1.5cm×1.5cmのベタ画像<付着量2.0
mg/cm2>をとり、それぞれの画像を真ん中から2
つに折り曲げてその画像の剥離性を目視にて評価し、画
像が若干剥離した時の定着温度と全く剥離しない下限の
定着温度との間の温度を定着下限温度とした。この定着
下限温度が、142℃未満を◎、142以上146℃未
満を○、146℃以上152℃未満を△(実用上問題な
し)、152℃以上を×(実用上問題あり)とした。
【0055】(高温オフセット性)市販のフルカラー複
写機(CF−900;ミノルタ社製)の定着システム速
度を1/2にして、定着温度を130℃〜190℃の範
囲において5℃刻みで変化させながらハーフトーン画像
をとり、オフセットの状態を目視で評価し、オフセット
が発生する温度を評価した。このオフセット発生温度が
168℃以上のものを◎、160℃以上168℃未満の
ものを○、155℃以上160℃未満のものを△(実用
上問題ない)、155℃未満のものを×(実用上問題あ
り)とした。
【0056】(耐ブロッキング性)トナー5gを50c
cのガラス管に入れて、50℃で24時間保管し、その
後トナーの凝集度合いを評価した。凝集トナーがほとん
どないものを◎、凝集トナーが見られるが実用上問題な
いものを○、凝集トナーが多くみられ、実用上問題ある
ものを×をした。
【0057】
【表3】
【0058】(疎水化度の測定方法)本明細書中、外添
剤の疎水化度は以下に従って測定された値を用いてい
る。200mlのビーカーに純水50mlを入れて、こ
れに測定する試料を0.2g添加し、これを攪拌しなが
ら、無水硫酸ナトリウムで脱水したメタノールをビュレ
ットから加え、液面上に試料がほぼ見られなくなった点
を終点とし、要したメタノールの量(ml)から下記式
によって疎水化度を算出した。 疎水化度=[メタノール使用量/(50+メタノール使
用量)]×100
【0059】
【発明の効果】本発明のトナーにより、周囲の環境変動
若しくは多数枚連続複写等によって定着ローラ温度が変
動したり、定着ローラに温度差が生じても適正な光沢感
のある画像が得られるという優れた効果が得られる。す
なわち、連続複写等により定着ローラ温度が低下しても
継続して適正な光沢感のある画像が得られ、また定着ロ
ーラに温度差が生じても1枚の画像に光沢の変化は現れ
ない。さらには、定着時のローラへのオイル塗布量の低
減や低温での定着が可能となり、耐オフセット性、耐ブ
ロッキング性が向上するという優れた効果も得られる。
フロントページの続き (72)発明者 御厨 義博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 佐野 哲夫 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 葉木 雅之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 城戸 謙一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 新井 健 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 青木 めぐみ 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA21 CA08 DA04 DA06 EA03 EA06 EA07 EA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し
    た静電荷像現像用トナーであって、周波数0.1(H
    z)における貯蔵弾性率(G’)が2×103(Pa)
    となる温度が90〜110℃であることを特徴とする静
    電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 前記結着樹脂が結着樹脂Aと結着樹脂B
    を含み、該結着樹脂Aは数平均分子量が2,500〜
    6,000、重量平均分子量が8,000〜25,00
    0であり、該結着樹脂Bは数平均分子量が4,000〜
    10,000、重量平均分子量が40,000〜25
    0,000であり、結着樹脂Aと結着樹脂Bの重量比は
    20:80〜95:5であることを特徴とする請求項1
    に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 前記結着樹脂が結着樹脂Aと結着樹脂B
    を含み、該結着樹脂Aの軟化点が80℃〜125℃、ガ
    ラス転移点が50℃〜80℃であり、結着樹脂Bの軟化
    点が110℃〜150℃、ガラス転移点が60℃〜85
    ℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の静
    電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 前記結着樹脂のテトラヒドロフラン不溶
    分が5重量%以下であることを特徴とする請求項1〜3
    いずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
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