JP2003223018A - 静電荷像現像用カラートナー - Google Patents

静電荷像現像用カラートナー

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JP2003223018A
JP2003223018A JP2002021574A JP2002021574A JP2003223018A JP 2003223018 A JP2003223018 A JP 2003223018A JP 2002021574 A JP2002021574 A JP 2002021574A JP 2002021574 A JP2002021574 A JP 2002021574A JP 2003223018 A JP2003223018 A JP 2003223018A
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toner
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pigment
color toner
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JP2002021574A
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Masanobu Nakamura
正延 中村
Katsuyuki Ogura
克之 小倉
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた着色力及び色相を有し、温度、湿度等
の環境が変動しても、安定した帯電特性を示し、その結
果として、色再現性に優れ、さらに帯電量が変動せず、
良好かつ安定な印字画質を示す赤色カラートナー、特に
マゼンタトナーを提供する。 【解決手段】 バインダー樹脂および着色剤を含有する
静電荷像現像用カラートナーにおいて、前記バインダー
樹脂がビニル変成ポリエステル樹脂であり、前記着色剤
が、C.I.Pigment Red 150、31、
147、176、187、188、269の中から選択
される1種又はそれ以上の有機顔料であることを特徴と
する静電荷像現像用カラートナーを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷などにおける静電荷像を現像するための静
電荷像現像用カラートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法により可視画像を得るための
トナー組成物として、多くはカーボンブラックの如き黒
色着色剤をバインダー樹脂中に分散させたものが多く使
用されている。しかしながら、最近では、シアン顔料、
マゼンタ顔料、イエロー顔料、又はその他の有彩色顔料
をバインダー中に分散させたカラートナーも使用されて
おり、これらのカラートナーを用いたフルカラーあるい
はモノカラーの複写機、プリンターが開発されている。
【0003】このようなカラートナーに要求される特性
としては、印刷後の画像が鮮やかな発色性を有するこ
と、多色印刷を行った際の色重ねにおいて優れた透明性
を発揮して色濁りの生じない鮮明な色再現性を有するこ
と、あるいは、オーバーヘッドプロジェクター(以下、
OHPという)シート上に転写・定着して得たカラー画
像をスクリーン上に投影した際に濁りのない鮮明な色を
写し出すこと、等の色再現特性が求められている。
【0004】従来より、このようなカラートナーに関し
て多くの技術が開示されており、特にマゼンタ色あるい
は赤色のカラートナーに関しては、有機顔料としてキナ
クリドン系の顔料であるC.I.PIGMENT RE
D 122、あるいはレーキ顔料であるC.I.PIG
MENT RED 57:1が主として用いられてき
た。前者は、色相が良好であり、ブルー系の色再現性に
優れているが、トナー用の樹脂に対する分散性が悪く、
着色力が劣る。したがって、目的とする濃度の印刷を行
うためにはトナー中の含有量を多くしなければならず、
その結果、トナーの帯電特性が不安定になり易いという
欠点を有している。
【0005】また、後者においては、着色力は良好であ
るが、Ca塩構造を採っているため、吸湿性があり、ト
ナーの帯電特性が環境の影響を受けやすいという欠点が
ある。また、C.I.PIGMENT RED 57:
1は印刷インキに使用した場合は鮮明なマゼンタ色が得
られるが、トナーに使用した場合は、黄味のマゼンタ色
となる傾向があり、色相としては、C.I.PIGME
NT RED 122に比べて劣っていた。
【0006】このような背景から、トナー分野において
は、優れた着色力及び色相を有し、温度、湿度等の環境
が変動しても、安定した帯電特性を示し、その結果とし
て、色再現性に優れ、良好かつ安定な印字画質を示す赤
色カラートナー、特にマゼンタトナーを得ることが望ま
れてきた。この点を改善すべく従来から種々の技術が提
案されている。
【0007】例えば、特開平3−249662号公報に
おいては、Pigment Red146とポリエステ
ル樹脂、及び同顔料とポリエステル樹脂とビニル変生ポ
リエステル樹脂によるトナーが開示されている。しかし
ながら、PigmentRed 146を用いたトナー
は着色力が弱く、印刷後の画像濃度が低いものであっ
た。また、特開2001−324836号公報において
は、PigmentRed 269とポリエステル樹
脂、及び同顔料とポリエステル樹脂とスチレンアクリル
樹脂を混合して用いる技術が開示されている。この技術
においては、印刷画像の濃度は実用上満足できる値であ
るが、多部数の印刷を行った際の帯電の安定性に欠け
る。又、正帯電トナーとして用いることを想定して、4
級アンモニウム塩を官能基として有するスチレンアクリ
ル樹脂を混合して用いることが記載されているが、ポリ
エステル樹脂とスチレンアクリル樹脂は本質的に相溶性
が悪く、そのような樹脂を組み合わせて使用したトナー
を用いると印刷画像の色が濁ってしまう。更に、相溶性
の悪い樹脂の組み合わせは、多部数の印刷を行っている
途中で帯電特性が不安定となりやすく、画像濃度の変動
や、かぶり等の欠陥を生じやすい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た着色力及び色相を有し、温度、湿度等の環境が変動し
ても、安定した帯電特性を示し、その結果として、色再
現性に優れ、さらに帯電量が変動せず、良好かつ安定な
印字画質を示す赤色カラートナー、特にマゼンタトナー
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、バインダー樹脂および着
色剤を含有する静電荷像現像用カラートナーにおいて、
前記バインダー樹脂がビニル変成ポリエステル樹脂であ
り、前記着色剤が式1,式2、式3、式4、式5、式
6、式7、
【化8】 (式1)
【化9】 (式2)
【化10】 (式3)
【化11】 (式4)
【化12】 (式5)
【化13】 (式6)
【化14】 (式7) の中から選択される1種又はそれ以上の有機顔料である
ことを特徴とする静電荷像現像用カラートナーを提供す
るものである。
【0010】本発明者らは、従来のカラートナーで主と
して用いられてきたC.I.PIGMENT RED
122あるいはC.I.PIGMENT RED 5
7:1に替えて式1〜式7の顔料を用いることで、温
度、湿度等の環境が変動しても安定した帯電特性を示す
トナーを得ることができることを見出した。また、更
に、バインダー樹脂としてビニル変性ポリエステル樹脂
を式1〜式7の顔料と組み合わせて用いることにより前
記効果がより強く現れることを見出した。ポリエステル
樹脂は親水性の極性基を多く有しているため、湿度の影
響を受けやすい。一方、ビニル系樹脂はモノマーの種類
を適宜選択することにより湿度の影響を受けにくくする
ことができるが、ポリエステル樹脂に比べて脆いため現
像装置内で受けるシェアにより粉砕されやすく、多部数
印刷時の印刷耐久性が劣る。本発明では、ポリエステル
樹脂とビニル系樹脂とからなるグラフト樹脂をトナーの
結着樹脂としているため、湿度の影響を受けにくく、ま
た、印刷時の耐久性に優れている。更に、両者が化学的
に結合しているため、異なる樹脂を物理的に混合した系
における相溶性の問題が生じない。その結果、帯電制御
剤やワックスがバインダー樹脂中に均一に分散すること
ができるため、良好且つ安定性に優れた画像特性を示
す。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の静電荷像現像用カラートナーに用いるバインダ
ー樹脂は、ポリエステル樹脂にビニルモノマーをグラフ
トさせたビニル変性ポリエステル樹脂である。本発明で
使用する樹脂としては、そのような構造の樹脂であれば
特に限定されるものではない。例えば、通常のポリエス
テル樹脂が分子中に有するカルボキシル基にグリシジル
基を有するビニルモノマーを付加させ、そこをグラフト
点として他のビニルモノマーを共重合させたビニル変性
ポリエステル樹脂、あるいは、ポリエステル樹脂中の水
酸基にほぼ等モルの2価のイソシアネート化合物を反応
させ、更に未反応のイソシアネート基に水酸基を有する
ビニルモノマーを付加させ、そこをグラフト点として他
のビニルモノマーを共重合させたビニル変性ポリエステ
ル樹脂、等がある。中でも、本発明で好ましく使用する
ビニル変性ポリエステル樹脂は、脂肪族不飽和二塩基酸
を必須成分とする多価カルボン酸と多価アルコールとを
縮重合することにより得られるポリエステル樹脂にビニ
ルモノマーをグラフト共重合させることにより得られる
樹脂である。
【0012】上記の脂肪族不飽和二塩基酸をグラフト点
としてビニルモノマーを共重合させる樹脂を製造する際
に用いる脂肪族不飽和二塩基酸、脂肪族不飽和二塩基酸
以外の多価カルボン酸及び多価アルコールの具体的な化
合物の例を以下に挙げる。
【0013】脂肪族不飽和二塩基酸としては、例えば、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸、シトラコン酸、又はこれらの誘導体又はこれらのエ
ステル化物等が挙げられる。脂肪族不飽和二塩基酸と共
に用いることのできる他の多価カルボン酸としては、例
えば、無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、オルソフタール酸、ヘキサヒド
ロ無水フタール酸、テトラヒドロ無水フタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、メチルシクロヘキサンジカルボ
ン酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、炭素数4〜18のアルキル
又はアルケニルコハク酸等の二塩基酸が、又はこれらの
誘導体又はこれらのエステル化物が挙げられる。更に、
例えば、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメ
リット酸、無水ピロメリット酸等の三官能以上の多価カ
ルボン酸又はその誘導体又はそのエステル化物等も用い
ることができる。
【0014】また、多価アルコールとしては、例えば、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタン
ジオール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド−
プロピレンオキサイドランダム共重合体ジオール、エチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイドブロック共重合
体ジオール、エチレンオキサイド−テトラハイドロフラ
ン共重合体ジオール、ポリカプロカクトンジオール等の
ジオールが、また、ソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトラオール、1,4−ソルビタン、ペンタエリ
スリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,
5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリメチロールベンゼン、等の三官能
以上の多価アルコールが挙げられる。
【0015】更に、1分子中に2個以上のグリシジル基
を有する化合物も上記のカルボン酸化合物と反応する2
価以上のアルコールとして用いることもできる。具体的
には、例えば、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチ
ロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチロー
ルエタントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトー
ルテトラグリシジルエーテル、等がある。
【0016】また、芳香族ジオールも用いることができ
る。芳香族ジオールとしては、例えばビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、ポリオキシエチレン−(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.2)−ポリオキシエチレン
−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(6)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン−(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−
(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン−(3.3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、及びこれ
らの誘導体等が挙げられる。
【0017】脂肪族不飽和二塩基酸を必須成分とするポ
リエステル樹脂を製造する場合、脂肪族不飽和二塩基酸
がポリエステル樹脂中に0.2〜2.0重量%含有する
ようにすることが好ましい。また、ポリエステル樹脂の
重量平均分子量は5,000〜12,000の範囲が適
当である。その樹脂の分子量が5,000未満では過度
に脆くなり、トナーとしての耐久性が悪くなる。又、1
2,000を越えてあまり大きくなりすぎるとグラフト
重合時にゲル化し易くなり、好適なグラフトポリマーが
得られない。尚、ポリエステル樹脂を構成する成分中、
脂肪族不飽和二塩基酸はグラフト活性点となるとともに
グラフトポリマーに部分架橋構造を導入する意味におい
て重要な成分である。かかる脂肪族不飽和二塩基酸が
0.2重量%未満ではグラフト重合は行い難たくなり、
又、2重量%を超えるゲル化し易くなる。脂肪族不飽和
二塩基酸としては特に無水マレイン酸が最適である。
【0018】ポリエステル樹脂はカルボン酸成分とジオ
ール成分を不活性ガス雰囲気中にて180〜250℃の
温度で縮重合することにより製造することができる。こ
の際、反応を促進せしめる為、通常使用されているエス
テル化触媒、例えば酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫
オキシド、ジブチル錫ジラウレート等を使用する事がで
きる。又、同様の目的の為、減圧下にて製造する事もで
きる。
【0019】この様にして得られたポリエステル樹脂3
0〜90重量部、好ましくは50〜90重量部に対して
ビニルモノマー70〜10重量部、好ましくは50〜1
0重量部をグラフト重合することによってグラフトポリ
マーが得られる。ポリエステル樹脂が30重量部未満で
は、良好な定着性及びレベリング(表面平滑性)を呈す
るトナーが得られない。又、ポリエステル樹脂が90重
量部を越えるとポリエステルの負帯電性が強く、ビニル
変性ポリエステル樹脂と着色剤を主成分とするトナーを
正帯電性のトナーとして用いる場合、例え正帯電制御剤
を用いたとしても、適切な帯電量を安定して得るために
支障が生じる。
【0020】本発明で用いることのできるビニルモノマ
ーとしては、例えば以下の物が挙げられる。スチレン及
びその誘導体;例えばスチレン、メチルスチレン、ジメ
チルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、
ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロピルスチ
レン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、ヘプチルス
チレン、オクチルスチレンの如きアルキルスチレン、フ
ロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブ
ロモスチレン、ヨードスチレンの如きハロゲン化スチレ
ン、更にニトロスチレン、アセチルスチレン、メトキシ
スチレン等がある。
【0021】(メタ)アクリル酸エステルモノマー;例
えばメチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレートの如きアルキル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートの如き脂
環族(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレ
ートの如き芳香族(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートの如き水酸基含有(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリロキシエチルホスフェート
の如きリン酸基含有(メタ)アクリレート、2−クロロ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ3−クロ
ロプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプ
ロピル(メタ)アクリレートの如きハロゲン原子含有
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トの如きエポキシ基含有(メタ)アクリレート、2−メ
トキシエチル(メタ)アクリレートの如きエーテル基含
有(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートの如き塩基性窒素原子又はアミド基含有(メ
タ)アクリレート、等が挙げられる。
【0022】付加重合性不飽和脂肪族モノカルボン酸;
例えば、(メタ)アクリル酸、α−エチルアクリル酸、
クロトン酸、α−メチルクロトン酸、α−エチルクロト
ン酸、イソクロトン酸、チグリン酸、ウンゲリカ酸等が
挙げられる。
【0023】更に、その他の共重合可能な不飽和化合物
として、スルホエチルアクリルアミドの如きスルホ基含
有ビニルモノマー、(メタ)アクリロニトリルの如きニ
トリル基含有ビニルモノマー、ビニルメチルケトン、ビ
ニルイソプロペニルケトンの如きケトン基含有ビニルモ
ノマー、N−ビニルイミダゾール、1−ビニルピロー
ル、2−ビニルキノリン、4−ビニルピリジン、N−ビ
ニル2−ピロリドン、N−ビニルピペリドンの如き塩基
性窒素原子又はアミド基含有ビニルモノマー等、また、
イソプレン、ブタジエンの如き共役ジエンを使用するこ
とができる。
【0024】また、必要に応じ、1分子中に2個以上の
ビニル基を有するモノマーを架橋剤として上記ビニルモ
ノマーと共に使用してもよい。架橋剤としては、例え
ば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、等が挙げられる。中でも、ジビニルベンゼン、炭素
原子数2〜6のメチレングリコールのジメタクリレート
及びジアクリレート等が好適に使用できる。
【0025】本発明のトナーを正帯電性トナーとして用
いる場合、上記ビニルモノマーの中でも、窒素を含有す
るモノマーを選択して用いることが好ましい。そのよう
なモノマーとしては、例えば、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチルエステル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ルエステル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステ
ル、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ビ
ニル2−ピロリドン等を挙げることができる。これらの
中でも特にアミノ基を含有するビニルモノマーが好まし
い。かかる窒素原子含有ビニルモノマーの使用量はビニ
ルモノマー中1〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%である。窒素原子含有ビニルモノマーの量がビニルモ
ノマー中で1重量%未満ではビニル変性ポリエステル樹
脂全体がマイナス帯電となり、トナーを正帯電性とする
のに支障が生じる。又、かかる量が30重量%を越える
と正帯電性が強すぎて帯電の制御が困難となる。また、
窒素原子含有ビニルモノマーはビニル変性ポリエステル
樹脂全体に対して、その含有割合が0.1〜2.0重量
%であることが好ましい。
【0026】前記の不飽和二重結合を有するポリエステ
ル樹脂とビニルモノマーのグラフト重合反応は溶液重合
又は懸濁重合により行われる。溶液重合法の場合にはポ
リエステル樹脂をキシレン、トルエンなどの溶剤に溶解
したものにビニルモノマー、重合開始剤を添加し、不活
性ガス雰囲気中60〜150℃の温度で重合する。ま
た、懸濁重合の場合にはポリエステル樹脂と重合開始剤
をビニルモノマーに溶解しておき、懸濁安定剤を含んだ
水の中に懸濁分散させて同様に重合せしめる。重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチ
ルバレロニトリルなどアゾ系の開始剤が適当である。
【0027】ビニル変性ポリエステル樹脂の重量平均分
子量は8,000〜20,000が適当であり、必要に
応じてドデシルメルカプタン、チオフェノール等の連鎖
移動剤を使用することもできる。かかるポリマーの重量
平均分子量が8,000未満ではバインダー樹脂として
過度にもろいものになってしまい、トナーとしての耐久
性が悪く、又、20,000を越えると本発明の目的と
する良好な定着性及びレベリングをもたらすトナー組成
物が得られない。
【0028】ビニル変性ポリエステル樹脂の示差熱分析
法によるガラス転移温度は50〜75℃が良く、より好
ましくは55〜70℃が適当である。かかるガラス転移
温度が低すぎるとトナーがブロッキングし易くなり、
又、高すぎると定着性が悪くなる。なお、上記ガラス転
移温度は、示差熱分析の吸熱ピーク温度を表わしたもの
である。
【0029】また、ビニル変性ポリエステル樹脂の軟化
点としては、90℃以上、中でも、90℃〜180℃の
範囲のものが好ましい、より好ましくは、95℃〜16
0℃の範囲である。軟化点が90℃未満の場合は、トナ
ーが凝集現象を生じやすく、保存時や印字の際にトラブ
ルになりやすく、180℃を越える場合には定着性が悪
くなることが多い。さらに、フルカラートナーとして、
特に、色重ね時の色再現性やOHPシート上に定着させ
た際の透明性を要求される場合には、軟化点としては、
90℃〜130℃の範囲のものが好ましい、より好まし
くは、95℃〜120℃の範囲である。更に、樹脂の酸
価としては、20mgKOH/g以下であることが、ト
ナーの耐湿性が良好となる点で好ましい。
【0030】本発明における樹脂の軟化点は定荷重押出
し形細管式レオメータである島津製作所製フローテスタ
CFT−500を用いて測定されるT1/2温度で定義
する。フローテスターでの測定条件は、ピストン断面積
1cm 、シリンダ圧力0.98MPa、ダイ長さ1
mm、ダイ穴径1mm、測定開始温度50゜C、昇温速
度6゜C/min、試料重量1.5gの条件で行った。
【0031】本発明では前記式1、式2、式3、式4、
式5、式6、式7で表される有機顔料の中から1種又は
それ以上を選択して使用するが、これらの顔料を使用す
ることにより従来のトナーで通常用いられてきたマゼン
タ顔料、例えばC.I.Pigment Red 5
7:1やキナクリドン顔料であるC.I.Pigmen
t Red 122等に比較して良好な着色力、階調
性、解像性及び転写特性を有するカラートナーを得るこ
とができる。また、連続印刷した際に安定な帯電挙動を
示し、色再現性、透明性に優れた高画質画像の印刷を行
うことができる。
【0032】なお、上記有機顔料のカラーインデックス
番号は次の通りである。 式1の有機顔料;C.I.Pigment Red 1
50 式2の有機顔料;C.I.Pigment Red 3
1 式3の有機顔料;C.I.Pigment Red 1
47 式4の有機顔料;C.I.Pigment Red 1
76 式5の有機顔料;C.I.Pigment Red 1
87 式6の有機顔料;C.I.Pigment Red 1
88 式7の有機顔料;C.I.Pigment Red 2
69 本発明においては、上記の中でも式1及び/又は式7で
表される有機顔料を使用することが好ましい。また、式
1で表される有機顔料を使用することがより好ましい。
【0033】本発明における式1、式2、式3、式4、
式5、式6、式7で表される有機顔料の使用量は、バイ
ンダー樹脂100重量部当たり1〜50重量部の範囲が
好ましく、2〜30重量部の範囲がより好ましく、2〜
20重量部の範囲が特に好ましい。
【0034】本発明では上記の有機顔料に加えて、本発
明の効果を失わない範囲において、色相を調整するため
他の着色剤を添加して用いることができる。そのような
着色剤としては、周知のものがあげられるが、例えば青
系の着色剤としてはフタロシアニン系のC.I.Pig
ment Blue 15−3、インダンスロン系の
C.I.Pigment Blue 60等が、赤系の
着色剤としてはキナクリドン系のC.I.Pigmen
t Red 122、アゾ系のC.I.Pigment
Red 22、C.I.Pigment Red 2
3、C.I.Pigment Red31、C.I.P
igment Red48:1、C.I.Pigmen
t Red 48:3、C.I.Pigment Re
d 57:1等が黄系の着色剤としてはアゾ系のC.
I.Pigment Yellow12、C.I.Pi
gment Yellow 13、C.I.Pigme
ntYellow 14、C.I.Pigment Y
ellow 17、C.I.Pigment Yell
ow 97、C.I.Pigment Yellow
155、ベンズイミダゾロン系のC.I.Pigmen
t Yellow151、C.I.Pigment Y
ellow 154、C.I.Pigment Yel
low 180、等がある。
【0035】以上挙げた顔料は本発明の目的を損なわな
い範囲で式1〜式7の有機顔料と併用することができ
る。例えば、黄色系顔料と組み合わせることにより燈色
系のトナーにすることもできるし、シアン色系顔料と組
み合わせることにより青紫色系のトナーとすることもで
きる。特に、C.I.Pigment Red 12
2、C.I.Pigment Red 23等の青みの
赤色顔料と併用することにより、着色力のある、鮮明な
マゼンタ色を有するマゼンタトナーを得ることができ
る。
【0036】式1〜式7の顔料と他の顔料を併用する場
合は、式1〜式7の顔料の使用量は顔料全体の含有量に
対して40重量%以上が好ましく、より好ましくは50
重量%以上である。
【0037】また、本発明のトナ−にはこれまで公知の
種々のワックス、例えばポリプロピレンワックス、ポリ
エチレンワックス、ポリアミド系ワックス、フィッシャ
ートロプシュワックス等を離型剤として適宜用いること
ができるが、中でも高級脂肪酸エステル化合物及び/又
は脂肪族アルコール化合物を含有するワックスを離型剤
として用いることが好ましい。
【0038】高級脂肪酸エステル化合物及び/又は脂肪
族アルコール化合物を含有するワックスの中でも、カル
ナウバワックス、モンタン系エステルワックス、ライス
ワックス、カイガラムシワックス等の天然ワックス、及
び/または合成エステル系ワックスが特に好ましい。合
成エステル系ワックスとしてはペンタエリスリトールの
テトラベヘン酸エステルが特に好ましい。
【0039】これらのワックスは特にポリエステル樹脂
に良好な分散性を示し、定着性、耐オフセット性の改善
が顕著である。また、更に、これらのワックスは多数
枚、長時間の印刷においても、例えば非磁性一成分現像
用トナーとして用いた場合、現像スリーブに押しつけら
れた帯電部材に付着することなく、トナーに安定した帯
電を与え、画像欠陥や地汚れ等が無く、高品位かつ高精
細な画像の印刷が可能となる。さらに、本発明で使用す
る前記式1〜式7から選択される1種又はそれ以上の有
機顔料と共に用いてカラートナーとした場合、ポリプロ
ピレンワックスのような炭化水素系のワックスと比較し
て透明性に優れたカラートナーが得られる。このような
特性を有するカラートナーは、透明性があり、鮮やかな
投影画像が求められるOHPシートへの印刷、および2
色以上を重ねて印刷して良好な色再現性の中間色を印刷
する用途に適している。
【0040】カルナウバワックスとしては精製により遊
離脂肪酸を除去した脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス
を用いることが好ましい。脱遊離脂肪酸型カルナウバワ
ックスの酸価としては3以下が好ましく、より好ましく
は酸価2以下である。脱遊離脂肪酸型カルナウバワック
スは従来のカルナウバワックスより微結晶となりポリエ
ステル樹脂中での分散性が向上する。モンタン系エステ
ルワックスは鉱物より精製されたものであり、精製によ
りカルナウバワックスと同様に微結晶となりポリエステ
ル樹脂中での分散性が向上する。モンタン系エステルワ
ックスでは酸価として特に30以下であることが好まし
い。また、ライスワックスは米ぬかロウを精製したもの
であり、酸価は13以下であることが好ましい。カイガ
ラムシワックスはカイガラムシ(別名イボタロウムシ)
の幼虫が分泌する蝋状成分を、例えば、熱湯に溶かし、
上層を分離後冷却固化して、あるいはそれを繰り返すこ
とにより得ることができる。このような手段により精製
されたカイガラムシワックスは固体状態において白色で
あり、極めてシャープな融点を示し本発明におけるトナ
ー用ワックスとして適している。精製により酸価は10
以下となり、トナー用として好ましいのは5以下であ
る。
【0041】上記ワックスは単独で用いても組み合わせ
て用いても良く、バインダー樹脂に対して0.3〜40
重量部、好ましくは1〜30重量部含有させることによ
り良好な定着オフセット性能が得られる。より好ましく
は1〜20重量部である。0.3重量部より少ないと耐
オフセット性が損なわれ、40重量部より多いとトナー
の流動性が悪くなり、また、二成分現像方式においては
キャリア表面に付着することによりスペントキャリアが
発生し、トナーの帯電特性に悪影響を与えたり、非磁性
一成分現像方式においては現像ロールに圧接された層厚
規制部材に付着したりすることになる。
【0042】本発明では必要に応じ帯電制御剤を用いる
ことができる。例えば正帯電制御剤としてニグロシン系
染料、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム
塩、4級アンモニウム基及び/又はアミノ基を含有する
樹脂等が、負帯電制御剤としてトリメチルエタン系染
料、サリチル酸の金属錯塩、ベンジル酸の金属錯塩、銅
フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔
料、金属錯塩アゾ系染料、アゾクロムコンプレックス等
の重金属含有酸性染料、カリックスアレン型のフェノー
ル系縮合物、環状ポリサッカライド、カルボキシル基及
び/又はスルホニル基を含有する樹脂、等がある。
【0043】特に、本発明においては、無色の帯電制御
剤を使用するのが望ましく、負の帯電制御剤としてはサ
リチル酸の金属錯化合物としてオリエント化学社製「ボ
ントロンE−84」、保土ヶ谷化学社製「TN10
5」、クラリアント社製「N4PVP−2481」等
が、また、無色の正帯電制御剤としては4級アンモニウ
ム塩構造のTP−302、TP−415、TP−61
0;(保土谷化学製)、ボントロンP−51;(オリエ
ント化学製)、コピーチャージPSY(クラリアントジ
ャパン)等が好適に用いられる。また、4級アンモニウ
ム基及び/又はアミノ基を含有する正帯電性の樹脂型帯
電制御剤としては、「FCA−201−PS」(藤倉化
成(株))等が挙げられる。
【0044】上記の帯電制御剤は単独で用いても組み合
わせて用いても良く、バインダー樹脂に対して0.3〜
15重量部、好ましくは0.5〜5重量部含有させるこ
とにより良好な帯電性能が得られる。
【0045】本発明のトナーを得るための製造方法は、
公知慣用の任意の手段に依って得る事ができるが、例え
ば樹脂と着色剤と必要に応じてワックス、各種添加剤を
樹脂の融点(軟化点)以上で溶融混練した後、粉砕し、
分級することにより得ることが出来る。本発明の効果を
より一層発現させるためには、前記式2〜式8から選択
される1種又はそれ以上の有機顔料を使用するバインダ
ー樹脂の一部に高濃度で分散させて、その後、この分散
物を使用するバインダー樹脂に希釈分散させると良い。
【0046】このように、着色剤を高濃度で予めバイン
ダー樹脂に分散させる工程としては、従来公知の方法、
即ち、マスターバッチ法やフラッシング法等を用いるこ
とができる。マスターバッチ法は、ニーダーやロールミ
ルを用いて、着色剤を高濃度で樹脂とともに高シェアを
かけて混練することにより良好な分散物を得る方法であ
る。フラッシング法は、顔料の含水ペーストとバインダ
ー樹脂とを、加圧ニーダーで加熱混練し、水とバインダ
ー樹脂を置換し、水分を除去しながら高顔料濃度の分散
物を得る方法である。
【0047】この高顔料濃度の分散物におけるバインダ
ー樹脂、及び着色剤の割合は、バインダー樹脂100重
量部に対して着色材量が10重量部〜100重量部にあ
るのが好ましい。
【0048】具体的には例えば、上記の樹脂と着色剤と
を必須成分として、2本ロール、3本ロール、加圧ニー
ダー、又は2軸押し出し機等の混練手段により混合す
る。この際、樹脂中に着色剤が均一に分散すればよく、
その溶融混練の条件は特に限定されるものではないが、
通常80〜180℃で10分〜2時間である。
【0049】また、必要に応じて、微粉砕工程における
負荷の軽減及び粉砕効率の向上を目的とした粗粉砕を行
う。粗粉砕に使用する装置、条件は特に限定されるもの
ではないが、ロートプレックス、パルペライザー等によ
り3mmメッシュパス以下の粒径に粗粉砕するのが一般
的である。
【0050】次いで、ターボミル、クリプトロン等の機
械式粉砕機、渦巻き式ジェットミルカウンタージェット
ミル、衝突板式ジェットミル等のエアー式粉砕機で微粉
砕し、風力分級機等により分級するという方法が挙げら
れる。微粉砕、及び分級の装置、条件は所望の粒径、粒
径分布、粒子形状になるように選択、設定すれば良い。
【0051】本発明では、トナーの流動性向上、帯電特
性改良などトナーの表面改質のために種々の添加剤(外
添剤と呼ぶ)を用いることができる。本発明で用いるこ
とのできる外添剤としては、例えば二酸化珪素、酸化チ
タン、酸化アルミ、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化錫、
酸化ジルコニウム等の無機微粉体及びそれらをシリコー
ンオイル、シランカップリング剤などの疎水化処理剤で
表面処理したもの、ポリスチレン、アクリル、スチレン
アクリル、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロー
ス、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、メラミン、ナイ
ロン、シリコーン、フェノール、フッ化ビニリデン等の
樹脂微粉体等が用いられる。
【0052】これらの中でも各種のポリオルガノシロキ
サンやヘキサメチレンジシラザンやシランカップリング
剤等で表面を疎水化処理した二酸化珪素(シリカ)が特
に好適に用いることができる。そのようなものとして、
例えば、次のような商品名で市販されているものがあ
る。
【0053】AEROSIL R972,R974,R
202,R805,R812,RX200,RY20
0、 R809,RX50,RA200HS,RA20
0H〔日本アエロジル(株)〕 WACKER HDK H2000、H1018、
H2050EP、HDKH3050EP、HVK215
0〔ワッカーケミカルズイーストアジア(株)〕 Nipsil SS−10、SS−15,SS−2
0,SS−50,SS−60,SS−100、SS−5
0B,SS−50F,SS−10F、SS−40、SS
−70,SS−72F、〔日本シリカ工業(株)〕 CABOSIL TG820F、TS−530、TS
−720〔キャボット・スペシャルティー・ケミカルズ
・インク〕
【0054】外添剤の粒子径は、トナーの直径の1/3
以下であることが望ましく、特に好適には1/10以下
である。また、これらの外添剤は、異なる平均粒子径の
2種以上を併用してもよい。
【0055】特に非磁性一成分現像用トナーにおいて
は、粒子径大のものと粒子径小のものとを併用すること
により、トナー流動性及び現像耐久性を向上させ、現像
機のブレードへの固着及びカブリの防止、ランニング時
における帯電の長期安定性等が得られ、好ましい。
【0056】外添剤の使用割合は母体トナー100重量
部に対して、0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜
3重量%である。
【0057】前記シリカを、トナー粒子に外添させる方
法としては、例えば通常の粉体用混合機であるヘンシェ
ルミキサーなどや、ハイブリダイザー等のいわゆる表面
改質機を用いて行うことができる。尚、この外添処理
は、トナー粒子の表面にシリカが付着させるようにして
も良いし、シリカの一部がトナー粒子に埋め込まれるよ
うにしても良い。
【0058】本発明の静電荷像現像用カラートナーは、
電子写真法による静電潜像の現像用として、一成分現像
剤、非磁性一成分現像剤あるいはキャリアと混合した二
成分現像剤として使用できる。キャリアの種類には特に
制限はなく、公知慣用の鉄粉、フェライト、マグネタイ
ト等やそれらに樹脂コートしたキャリアが用いられる。
【0059】キャリアのコア剤は通常の二成分現像方式
に用いられる鉄粉、マグネタイト、フェライト等が使用
できるが、中でも真比重が低く、高抵抗であり、環境安
定性に優れ、球形にし易いため流動性が良好なフェライ
ト、またはマグネタイトが好適に用いられる。コア剤の
形状は球形、不定形等、特に差し支えなく使用できる。
平均粒径は一般的には10〜500μmであるが、高解
像度画像を印刷するためには30〜80μmが好まし
い。
【0060】また、これらのコア剤を被覆するコーティ
ング樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、スチレン/アクリル共重合体、オルガ
ノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂あ
るいはその変性品、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹
脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹
脂、アクリルポリオール樹脂等が使用できる。これらの
中でも、特にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)ア
クリル樹脂が帯電安定性、被覆強度等に優れ、より好適
に使用し得る。つまり本発明で用いられる樹脂被覆キャ
リアは、コア剤としてフェライト、あるいはマグネタイ
トを用い、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アク
リル樹脂から選ばれる1種以上の樹脂で被覆された樹脂
被覆磁性キャリアであることが好ましい。
【0061】本発明の静電荷像現像用カラートナーを非
磁性一成分現像用トナーとして用いる場合、接触型の非
磁性一成分現像用トナーとして用いるのが好ましい。接
触型の非磁性一成分現像方法とは、トナーが現像スリー
ブとそれに圧接された層厚規制部材との間を通過するこ
とにより摩擦帯電し、次いで感光体の表面に形成された
静電潜像を現像する方法である。
【0062】この場合、通常の使用条件であれば特に現
像装置の帯電付与部材の材質等を限定するものではな
い。例えばアルミニウム、ステンレス、ウレタンゴム、
シリコーンゴム製の現像スリーブ、アルミニウム、ステ
ンレス、ジュラルミン、銅、あるいはそれらにウレタン
ゴム、シリコーンゴムを貼り合わせた層厚規制部材等が
好適に使用できる。
【0063】また、非磁性一成分現像用トナーとして用
いた場合に、本発明の静電荷像現像用カラートナーが効
果を発現するために適した現像装置の構成は、現像スリ
ーブと層厚規制部材とのいずれか一方がアルミニウム、
ステンレス等の金属である場合であり、最も有効な組み
合わせ(現像スリーブ/層厚規制部材)は、ウレタンゴ
ムまたはシリコーンゴム製の現像スリーブとステンレス
製の層厚規制部材の組み合わせ、またはステンレス製の
現像スリーブとウレタンゴムまたはシリコーンゴム製の
層厚規制部材の組み合わせである。
【0064】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を
更に詳細に説明する。なお、以下において、組成表内の
数値は『重量部』を表わす。最初にトナーを調製するに
あたって用いたバインダー樹脂の合成例を下記に示す。
【0065】(樹脂合成例1)ポリオキシエチレン−
(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン64部、イソフタル酸16部、テレフタル酸1
6部、無水マレイン酸0.6部、ジブチル錫オキシド
0.06部をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で230
℃で24時間反応を続けて取り出した。得られたポリエ
ステル樹脂の重量平均分子量は7,600であった。こ
のポリエステル樹脂を以下「樹脂A」と表わす。
【0066】(樹脂合成例2)樹脂Aのポリエステル樹
脂50部、キシレン50部をフラスコに仕込み溶解し
た。キシレンが還流する迄温度を上げ、キシレン還流下
にスチレン13部、メタクリル酸ジエチルアミノエチル
0.3部にアゾビスイソブチロニトリル0.4部を溶解
したものを窒素雰囲気下約30分で滴下した。滴下後3
時間保温し、キシロールを減圧蒸留した後樹脂を取り出
した。この樹脂は重量平均分子量が12,000、軟化
点が102℃、ガラス転移温度が62℃であった。この
ビニル変性ポリエステル樹脂を以下「樹脂B」と表わ
す。
【0067】(樹脂合成例3)樹脂合成例2においてメ
タクリル酸ジエチルアミノエチル0.3部を用いない以
外は樹脂合成例2と同様にしてビニル変性ポリエステル
樹脂を得た。この樹脂を以下「樹脂C」と表わす。樹脂
Cは重量平均分子量が12,500、軟化点が101
℃、ガラス転移温度が62℃であった。
【0068】(樹脂合成例4)キシレン150部をフラ
スコに仕込み溶解した。キシレンが還流する迄温度を上
げ、キシレン還流下にスチレン82部、n−ブチルアク
リレート17部、メタクリル酸ジエチルアミノエチル1
部にアゾビスイソブチロニトリル0.6部を溶解したも
のを窒素雰囲気下約30分で滴下した。滴下後3時間保
温し、キシロールを減圧蒸留した後、樹脂を取り出し
た。この樹脂は重量平均分子量が16,000、軟化点
が103℃、ガラス転移温度が60℃であった。このス
チレンアクリル樹脂を以下「樹脂D」と表わす。
【0069】樹脂の軟化点は定荷重押出し形細管式レオ
メータである島津製作所製フローテスタCFT−500
を用いて測定されるT1/2温度で定義する。フローテ
スターでの測定条件は、ピストン断面積1cm、シリ
ンダ圧力0.98MPa、ダイ長さ1mm、ダイ穴径1
mm、測定開始温度50゜C、昇温速度6゜C/mi
n、試料重量1.5gの条件で行った。
【0070】 <加工顔料の製造例> (加工顔料1) 樹脂B 650重量部 <式1>の有機顔料 350重量部 以上の原料をヘンシェルミキサーにて混合後、加熱二本
ロールにて混練した。冷却後粗粉砕を行い、顔料含有率
35%の加工顔料1を作製した。
【0071】(加工顔料2)加工顔料1の作製における
樹脂Bを樹脂Cとする以外は加工顔料1を作製する場合
と全く同様にして加工顔料2を作製した。
【0072】(加工顔料3)加工顔料1の作製における
式1の有機顔料を式7の有機顔料とする以外は加工顔料
1を作製する場合と全く同様にして加工顔料3を作製し
た。
【0073】(比較用加工顔料1)加工顔料1の作製に
おける樹脂Bを樹脂Aとする以外は加工顔料1を作製す
る場合と全く同様にして比較用加工顔料1を作製した。
【0074】(比較用加工顔料2)加工顔料1の作製に
おける樹脂Bを樹脂Dとする以外は加工顔料1を作製す
る場合と全く同様にして比較用加工顔料2を作製した。
【0075】(比較用加工顔料3)上記の加工顔料1に
おける式1の有機顔料の代わりに、C.I.ピグメント
レッド122を用いた以外は、同様にして比較用加工顔
料3を得た。
【0076】(比較用加工顔料4)上記の加工顔料1に
おける式1の有機顔料の代わりに、C.I.ピグメント
レッド57:1を用いた以外は、同様にして比較用加工
顔料4を得た。
【0077】(比較用加工顔料5)上記の加工顔料1に
おける式1の有機顔料の代わりに、C.I.ピグメント
レッド146を用いた以外は、同様にして比較用加工顔
料5を得た。
【0078】(実施例1)樹脂B93重量部、式1の顔
料(Carmine 190(有本化学社製))4重量
部、正帯電制御剤(TP−415(保土谷化学社製))
1重量部、カルナバワックス(精製カルナバワックスN
o.1、酸価5、セラリカNODA(株)製)2重量部
をヘンシェルミキサ−で混合し、2軸混練機で溶融混練
し、冷却後ジェットミルにて微粉砕し、分級して平均粒
径8.0μmのトナーを作製した
【0079】 ・上記トナー 100部 ・シリカ HVK2150 1部 (ワッカーケミカルズ製) をヘンシェルミキサーで混合の後、篩いを通して外添後
のトナーを得た。
【0080】 <現像剤の調整> ・上記外添後のトナー 5部 ・キャリア 95部 (フッ素樹脂が被覆された平均粒子径が80μmのフェライト粒子) を混合攪拌して現像剤を調整した。
【0081】同様にして、表1に示す組成で樹脂、有機
顔料(あるいは加工顔料)、帯電制御剤、WAXを、ヘ
ンシェルミキサーで十分に混合した後、2軸混練機で溶
融混練して、冷却後、粉砕、分級することにより、トナ
ーを製造して、更に実施例1と同様に外添工程を行うこ
とにより実施例2〜6、比較例1〜8のトナーを得た。
【0082】
【表1】
【0083】表1中の略号は以下の通り。また、部は重
量部を表す。 ・P.R.122;C.I.ピグメントレッド122 (Fastogen Super Magenta R
「大日本インキ化学工業(株)製」) ・P.R.57:1;C.I.ピグメントレッド57:
1 (Symuler Brilliant Carmin
6B 285「大日本インキ化学工業(株)製」) ・PETB;ペンタエリスリトールのテトラベヘン酸エ
ステル ・カルナバワックス;精製カルナバワックスNo.1 (酸価5、セラリカNODA(株)製) ・PPWAX;ビスコール660P(ポリプロピレンワ
ックス「三洋化成製」) ・コピーチャージPSY;4級アンモニウム塩型正帯電
性帯電制御剤「クラリアントジャパン社製」
【0084】<印刷耐久テスト>表1のトナーを用いて
実施例1のトナーと同様に二成分現像剤を製造し、市販
のレーザービームプリンター(セレン感光体搭載)を用
いて25℃、50%、及び32℃、85%の条件下で、
50000枚の印刷を行った。連続プリントの前後にお
ける画像部の濃度及び地汚れ濃度を測定すると共に、現
像剤の帯電量を測定した。画像濃度及び地汚れはマクベ
ス濃度計RD−918で測定した。なお、地汚れは印刷
後の白地部濃度からプリント前白紙濃度を差し引いて求
めた。その差が0.01未満の時を○、0.01〜0.
03未満の時を△、0.03以上の時を×とした。帯電
量については、トナーを現像装置内部から採取して、ブ
ローオフ帯電量測定機(東芝ケミカル製)で測定した。
【0085】また、50000枚印刷後における現像器
内部のトナーの飛散状況を目視観察した。飛散が全く観
察されない状態を○、飛散がほとんど見えないが、装置
内部をウエスで拭くとトナー汚れが観察される状態を
△、機内飛散が目視で確認出来る状態を×、ひどい機内
飛散が確認出来る状態を××とした。
【0086】25℃、50%における結果を表2に、3
2℃、85%における結果を表3に示す。
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用カラートナー
は、優れた着色力及び色相を有し、温度、湿度等の環境
が変動しても、安定した帯電特性を示す。それ故に、色
再現性に優れ、また、帯電量が変動せず、良好かつ安定
な印字画質を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂および着色剤を含有する
    静電荷像現像用カラートナーにおいて、前記バインダー
    樹脂がビニル変成ポリエステル樹脂であり、前記着色剤
    が式1、式2、式3、式4、式5、式6、式7、 【化1】 (式1) 【化2】 (式2) 【化3】 (式3) 【化4】 (式4) 【化5】 (式5) 【化6】 (式6) 【化7】 (式7) の中から選択される1種又はそれ以上の有機顔料である
    ことを特徴とする静電荷像現像用カラートナー。
  2. 【請求項2】 前記ビニル変成ポリエステル樹脂が、脂
    肪族不飽和二塩基酸を必須成分とする多価カルボン酸と
    多価アルコールとを縮重合することにより得られるポリ
    エステル樹脂にビニルモノマーをグラフト共重合させる
    ことにより得られる樹脂である請求項1記載の静電荷像
    現像用カラートナー。
  3. 【請求項3】 更に前記ビニルモノマーが、窒素原子含
    有ビニルモノマーを含有する請求項2記載の静電荷像現
    像用カラートナー。
  4. 【請求項4】 更に正帯電制御剤を含有する請求項1記
    載の静電荷像現像用カラートナー。
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