JPH11295921A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents
静電潜像現像用トナーInfo
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- JPH11295921A JPH11295921A JP10477898A JP10477898A JPH11295921A JP H11295921 A JPH11295921 A JP H11295921A JP 10477898 A JP10477898 A JP 10477898A JP 10477898 A JP10477898 A JP 10477898A JP H11295921 A JPH11295921 A JP H11295921A
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Abstract
しつつ、クリーニング性の悪化、中抜け等の副作用を無
くすること。 【解決手段】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
を含有した不定形トナーであって、少なくとも外添剤と
して平均1次粒子径(ピーク値)が15〜30nmの範囲に
あり、かつ15nm未満(A)と15〜30nm(B)と30nm
より大(C)の個数比がB/A>4かつB/C>4である
シリカをトナー母粒子に対して0.3〜3.0wt%含有
することを特徴とするトナー。
Description
等に用いられる静電潜像現像用トナーに関する。
に対応して複写機、プリンター等の小型化、高速化、低
価格化や低消費エネルギー化が進んでおり、さらにイン
クジェットプリンタの高画質化に伴い、電子写真プロセ
スにおいても高画質がより要求されてきている。また、
モノクロ、カラー共にトナーとしては不定形タイプに分
類されるものが主流であり、例えば粉砕型トナーが一般
的に用いられている。
粘度タイプのトナーを用いて、高速化、高耐久性に対応
しつつ、かつ画質品位を保持、向上する必要がある。そ
れに伴い、トナーの外添剤に求められる機能が重要視さ
れてきている。
1次粒子径:5〜15nm程度)であるシリカなどはトナー
に均一に付着しやすく流動性を高めることで、凝集性を
小さくし、転写性、現像性を向上させ、また荷電性を調
整する目的で用いられてきた。しかしながら、これらは
トナー表面での付着状態の変化が大きいため耐久安定性
に乏しく、添加量を増やすと荷電性(チャージアップや
環境依存性)、クリーニング性、かさ変化率(トナーの流
動状態と静置状態の差)、キャリアスペント(2成分)を
促進させるなどの弊害をもたらすので実用的にはオペレ
ーティングウィンドウが狭い。
と考えられる大粒径タイプの無機微粒子(平均1次粒子
径:30〜60nm程度)で、プロードな分布を有するシリ
カなどが提案されており、上記の改善のために、耐久性
劣化の補助などに用いられる場合がある。また、転写性
も向上するという報告もある。しかしながら、これらは
分布が非常にプロードなため、トナーの小粒径部分ほど
均一性(無機微粒子の均一付着)を保つのが困難であり、
品質のバラツキが発生しやすく、また特にトナーから遊
離、離脱しやすい無機微粒子の粗粒子成分が種々の問題
を引き起こす原因となる。
記事情に鑑みなされたものであり、一般的な粉砕法で得
られるトナーにおいて、特定の粒径かつそのシャープな
分布を有する無機微粒子を用いることで、画像品質およ
び耐久性の向上と安定性を上記したような副作用なく両
立させることを目的とする。
なくとも着色剤およびバインダー樹脂を含有した不定形
トナーであって、少なくとも外添剤として平均1次粒子
径(ピーク値)が15〜30nmの範囲にあり、かつ15nm
未満(A)と15〜30nm(B)と30nmより大(C)の個数
比がB/A>4かつB/C>4であるシリカをトナー母
粒子に対して0.3〜3.0wt%含有することを特徴と
するトナーに関する。
ブレードと感光体との接触部において、適度な制止層形
成が行われ、クリーニング性が向上する。また、感光体
のみならず、中間転写ベルトやベルト感光体であっても
同様な効果をもたらす。
りトナー間距離が適度に保持されるスペーサー効果を有
し、かつトナー表面に均一に付着するため、トナー間凝
集力、部材などとの付着性が低減し、特に転写時の中抜
け品質が向上する。
的応圧力、トナー表面状態変化に強く、耐久性が良好)
も図れる。
樹脂、および着色剤から構成されている。バインダー樹
脂としては、トナー構成用バインダー樹脂として使用さ
れる熱可塑性樹脂を用いることができるが、本発明にお
いては、ガラス転移点が50〜70℃、軟化点が80〜
160℃である樹脂を用いることが好ましい。
は、ガラス転移点50〜75℃、軟化点80〜120℃
である樹脂を使用するのがよい。
るときは、ガラス定着用50〜75℃、軟化点80〜1
60℃である樹脂を使用するのがよい。
着用50〜75℃、軟化点80〜150℃である樹脂を
使用するのがよい。
好ましくは、上記特性を有し、酸価2〜50KOHmg/
g、好ましくは3〜30KOHmg/gのポリエステル系樹
脂を使用する。このような酸価を有するポリエステル系
樹脂を用いることによって、カーボンブラックを含む各
種顔料や荷電制御剤の分散性を向上させるとともに、十
分な帯電量を有するトナーとすることができる。酸価が
2KOHmg/gより小さくなると上述した効果が小さく
なり、また酸価が50KOHmg/gより大きくなると環
境変動、特に湿度変動に対するトナー帯電量の安定性が
損なわれる。
ール成分と多価カルボン酸成分を重縮合させることによ
り得られたポリエステル樹脂が使用可能である。
成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2,2)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリ
オキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン等のビスフェノールAアルキレンオ
キサイド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添
加ビスフェノールA等が挙げられる。
ば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオ
ール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、
2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリロメチロールプロパン、1,3,5−ト
リヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
ルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼラ
イン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデ
セニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシル
コハク酸、n−オクテニルコハク酸、イソオクテニルコ
ハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオクチルコハク
酸、これらの酸の無水物あるいは低級アルキルエステル
が挙げられる。
ば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット
酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−
ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリ
カルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレ
ンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラ
カルボン酸、ピロメリット酸、エンボール二量体酸、こ
れらの酸の無水物、低級アルキルエステル等が挙げられ
る。
脂として、ポリエステル樹脂の原料モノマーと、ビニル
系樹脂の原料モノマーと、これら両方の樹脂の原料モノ
マーと反応するモノマーとの混合物を用い、同一容器中
でポリエステル樹脂を得る縮重合反応およびスチレン系
樹脂を得るラジカル重合反応を並行して行わせて得られ
た樹脂も好適に使用可能である。なお、両方の樹脂の原
料モノマーと反応するモノマーとは、換言すれば、縮重
合反応およびラジカル重合反応の両反応に使用し得るモ
ノマーである。即ち、縮重合反応し得るカルボキシ基と
ラジカル重合反応し得るビニル基を有するモノマーであ
り、例えばフマル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸等が挙げられる。
は、上述した多価アルコール成分および多価カルボン酸
成分が挙げられる。
は、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p
−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tret
−ブチルスチレン、p−クロルスチレン等のスチレンま
たはスチレン誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン等のエチレン系不飽和モノオレフィン
類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−プロピル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタ
クリル酸n−ペンチル、メタクリル酸イソペンチル、メ
タクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸3−(メチル)ブ
チル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル
酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル等のメタクリル酸
アルキルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸n−
プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸イソペンチル、ア
クリル酸ネオペンチル、アクリル酸3−(メチル)ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ノニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデシ
ル、アクリル酸ドデシル等のアクリル酸アルキルエステ
ル類;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸等の不飽和カルボン酸;アクリロニトリル、マレイ
ン酸エステル、イタコン酸エステル、塩化ビニル、酢酸
ビニル、安息香酸ビニル、ビニルメチルエチルケトン、
ビニルヘキシルケトン、ビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテルおよびビニルイソブチルエーテル等が挙
げられる。ビニル系樹脂の原料モノマーを重合させる際
の重合開始剤としては、例えば、2,2'−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル、2,2'−アゾビスイソブ
チロニトリル、1,1'−アゾビス(シクロヘキサン−1
−カルボニトリル)、2,2'−アゾビス−4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ系またはジ
アゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチル
エチルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシ
カーボネート、ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物
系重合開始剤等が挙げられる。
ナーとしての定着性を向上させ且つ耐オフセット性を向
上させるため、あるいは、透光性を必要とするフルカラ
ートナーにおいて画像の光沢性を制御する為にポリエス
テル系樹脂として軟化点の異なる2種類のポリエステル
系樹脂を使用することが好ましい。オイルレス定着用ト
ナーにおいて定着性を向上させるために軟化点が95〜
120℃の第1ポリエステル系樹脂を使用し、耐オフセ
ット性を向上させるために軟化点が130〜160℃の
第2ポリエステル系樹脂を使用する。この場合に第1ポ
リエステル樹脂の軟化点が95℃より低くなると耐オフ
セット性が低下したりドットの再現性が低下し、120
℃より高いと定着性向上の効果が不十分となる。また第
2ポリエステル系樹脂の軟化点が130℃より低いと耐
オフセット性向上の効果が不十分となり、160℃より
高くなると定着性が低下する。このような観点からより
好ましい第1ポリエステル系樹脂の軟化点は100〜1
15℃で、第2ポリエステル系樹脂の軟化点は135〜
155℃である。また第1および第2ポリエステル系樹
脂のガラス転移点は50〜75℃、好ましくは55〜7
0℃とすること望ましい。これはガラス転移点が低いと
トナーの耐熱性が不十分となり、また高すぎると製造時
の粉砕性が低下し生産効率が低くなるためである。
た多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を重縮合さ
せて得られたポリエステル樹脂、特に多価アルコール成
分としてビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物
を主成分とし、多価カルボン酸成分としてテレフタル
酸、フマル酸、ドデセニルコハク酸、ベンセントリカル
ボン酸のみからなる群より選択される少なくとも1種を
主成分として用いて得られたポリエステル樹脂が好まし
い。
ポリエステル樹脂の原料モノマーと、ビニル系樹脂の原
料モノマーと、両方の樹脂の原料モノマーと反応する両
反応性モノマーとの混合物を用い、同一容器中でポリエ
ステル樹脂を得る縮重合反応およびビニル系樹脂を得る
ラジカル重合反応を並行して行わせて得られたポリエス
テル系樹脂がワックスの分散性、トナーの強靭性、定着
性、耐オフセット性を向上させる観点から好ましい。第
2ポリエステル系樹脂中のビニル系樹脂の含有量は5〜
40重量%、好ましくは10〜35重量%とする。これ
はビニル系樹脂の含有量が5重量%より低いとトナーの
定着強度が低下し、40重量%を超えると耐オフセット
性やトナーの強靭性の低下、負の帯電レベルの低下等が
生じ易くなる。また、トナーにワックスを含有させた場
合にはビニル系樹脂の含有量が5重量%より低いとポリ
エチレンワックスの分散性が低下し、40重量%を超え
るとポリプロピレンワックスの分散性が低下する傾向が
ある。
ル系樹脂との重量比は7:3〜2:8、好ましくは6:4
〜3:7とすることが好ましい。第1ポリエステル系樹
脂と第2ポリエステル系樹脂とをこのような範囲で使用
することにより、トナーとして定着時のつぶれによる広
がりが小さくドット再現性に優れており、さらに低温定
着性に優れ低速および高速の画像形成装置においても優
れた定着性を確保することができる。また、両面画像形
成時(定着機を2度通過時)にも優れたドット再現性を維
持することができる。第1ポリエステル系樹脂の割合が
上記範囲より少ない場合は、低温定着性が不十分となり
幅広い定着性を確保できなくなる。また、第2ポリエス
テル系樹脂の割合が上記範囲より少ない場合は、耐オフ
セット性が低下するとともに定着時のトナーのつぶれが
大きくなりドット再現性が低下する傾向がある。
子量分布のシャープなシャプメルトタイプの樹脂が使用
され、このような樹脂を使用することにより、光沢のあ
るピクトリアル画像が再現された。しかしながら、近
年、通常のオフィスカラー等においては、光沢度を落と
した画像が要求されるケースも出てきている。このよう
な要求に対しては、例えば、樹脂の分子量分布を高分子
側に広げることにより達成できる。また、その具体的方
策の一つとして分子量の異なる2種以上組み合わせて用
いることにより達成でき、最終的に組み合わせてなる樹
脂物性が、ガラス転移温度50〜75℃、軟化点80〜
120℃、数平均分子量2500〜30000および重
量平均分子量/数平均分子量が2〜20であれば好適に
使用できる。光沢度を落として使用する場合には、重量
平均分子量/数平均分子量の値を4以上に設定し、溶融
粘度曲線を傾かせることにより、定着温度に対する光沢
度制御領域を広げることが可能となる。
は、エポキシ系樹脂も好適に使用できる。本発明で使用
されるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピ
クロルヒドリンとの重縮合物などが好適に使用できる。
例えば、エポミックR362、R364、R365、R
367、R369(以上 三井石油化学工業社製)、エポ
トートYD−011、YD−012、YD−014、Y
D−904、YD−017(以上 東都化成社製)、エピ
コート1002、1004、1007(以上 シエル化
学社製)等、市販のものも使用できる。
ーテスター(CFT−500:島津製作所社製)を用い、
ダイスの細孔(径1mm、長さ1mm)、加圧20kg/cm2、
昇温速度6℃/minの条件下で1cm3の試料を溶融流出さ
せたときの流出開始点から流出終了点の高さの1/2に
相当する温度を軟化点とした。ガラス転移点は示差走査
熱量計(DSC−200:セイコー電子社製)を用いて、
リファレンスをアルミナとし、10mgの試料を昇温速度
10℃/minの条件で20〜120℃の間で測定し、メ
イン吸熱ピークのショルダー値をガラス転移点とした。
酸価は、10mgの試料をトルエン50mlに溶解し、0.
1%のブロムチモールブルーとフェノールレッドの混合
指示薬を用いて、予め標定されたN/10水酸化カリウ
ム/アルコール溶液で滴定し、N/10水酸化カリウム
/アルコール溶液の消費量から算出した値である。また
分子量(数平均分子量、重量平均分子量)はゲルパーミェ
ーションクロマトグラフィー(GPC)法を用いてスチレ
ン換算により算出した値を示している。
性等の特性を向上させるためにワックスを含有させても
よい。このようなワックスとしてはポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、ライ
スワックス、サゾールワックス、モンタン系エステルワ
ックス、フィッシャートロプシュワックス等を挙げるこ
とができる。このようにトナーにワックスを含有させる
場合は、その含有量をバインダー樹脂100重量部に対
して0.5〜5重量部とすることがフィルミング等の問
題を生じることなく添加による効果を得る上で好まし
い。
プロピレンワックスを含有させることが好ましく、また
スミア性(自動原稿送り時あるいは両面複写時に片面に
既に画像が形成された用紙の紙送りの際にローラで画像
が擦られて画像ににじみや汚れ等の画質低下を起こす現
象)を向上させる観点からはポリエチレンワックスを含
有させることが好ましい。上述した観点から特に好まし
いポリプロピレンワックスは160℃における溶融粘度
が50〜300cps、軟化点が130〜160℃および
酸価が1〜20KOHmg/gであるポリプロピレンワッ
クスであり、また特に好ましいポリエチレンワックス
は、160℃における溶融粘度が1000〜8000cp
sおよび軟化点が130〜150℃であるポリエチレン
ワックスである。即ち、上記溶融粘度、軟化点および酸
価を有するポリプロピレンワックスは上記バインダー樹
脂に対する分散性が優れており、遊離ワックスによる問
題を生じることなく耐オフセット性の向上を達成するこ
とができる。特にポリエステル樹脂をバインダ樹脂とし
て使用する場合には、酸化型ワックスを使用することが
好ましい。
系の酸化型ワックス、カルナバワックス、モンタワック
ス、ライスワックス、フィッシャー・トロプシュワック
スが挙げられる。
ピレン系ワックスとしては、低分子量のポリプロピレン
は硬度が小さい為、トナーの流動性を低下させる欠点を
持っており、この欠点を改良する為に、カルボン酸また
は酸無水物で変性したものが好ましい。特に、低分子量
ポリプロピレン系樹脂を(メタ)アクリル酸、マレイン酸
および無水マレイン酸からなる群より選ばれる1種以上
の酸モノマーで変成した変成ポリプロピレン樹脂が好適
に使用できる。該変性ポリプロピレンは、例えばポリプ
ロピレン系樹脂に(メタ)アクリル酸、マレイン酸および
無水マレイン酸からなる群より選ばれる1種以上の酸モ
ノマーを過酸化物触媒存在下もしくは無触媒下でグラフ
トあるいは付加反応することにより得られる。変性ポリ
プロピレンを使用する場合には、酸価が0.5〜30K
OHmg/g好ましくは1〜20KOHmg/gである。
は、市販されているものでは、三洋化成工業社製のビス
コール200TS(軟化点140℃,酸価3.5),ビスコ
ール100TS(軟化点140℃,酸価3.5),ビスコー
ル110TS(軟化点140℃,酸価3.5)等が使用で
きる。
ものでは、三洋化成工業社製のサンワックスE300
(軟化点103.5℃,酸価22),サンワックスE250
P(軟化点103.5℃,酸価19.5),三井石油化学工
業社製のハイワックス4053E(軟化点145℃,酸価
25),405MP(軟化点128℃,酸価1.0),310
MP(軟化点122℃,酸価1.0),320MP(軟化点
114℃,酸価1.0),210MP(軟化点118℃,酸
価1.0),220MP(軟化点113℃,酸価1.0),2
20MP(軟化点113℃,酸価1.0),4051E(軟
化点120℃,酸価12),4052E(軟化点115℃,
酸価20),4202E(軟化点107℃,酸価17),22
03A(軟化点111℃,酸価30)等が使用できる。
晶のものが良く、酸価が0.5〜10KOHmg/g好ま
しくは1〜6KOHmg/gのものである。
製されたモンタン系エステルワックスを指しカルナバワ
ックス同様微結晶であり、酸価が1〜20好ましくは3
〜15である。
化したものであり、酸価が5〜30KOHmg/gである
ことが好ましい。
より合成石油を炭化水素合成法により製造する際、副生
するワックスで例えばサゾール社製の商品名「サゾール
ワックス」として市販されているものである。またこれ
とは別に天然ガスを出発原料とするフィッシャー・トロ
プシュワックスも低分子量成分が少なくトナーに用いた
場合の耐熱性に優れる為、好適に使用できる。
としては、0.5〜30KOHmg/gの物が使用でき、
サゾールワックスの中では、特に酸価が3〜30KOH
mg/gを有する酸化タイプのもの(商品名、サゾールワッ
クスA1、A2等)が好適に使用できる。また、上記溶
融粘度および軟化点を有するポリエチレンワックスも上
記バインダー樹脂に対する分散性が優れており、遊離ワ
ックスによる問題を生じることなく定着画像表面の摩擦
係数を低減させてスミア性の向上を達成することができ
る。なお、ワックスの溶融粘度はブルックフィールド型
粘度計により測定した。
は、公知の顔料及び染料が使用される。例えば、カーボ
ンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロ
ムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレ
ツド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、銅
フタロシアニン、マラカイトグリーンオキサレート、ラ
ンプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・
レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、
C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメ
ント・レッド184、C.I.ピグメント・イエロー9
7、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグ
メント・イエロー17、C.I.ソルベント・イエロー
162、C.I.ピグメント・イエロー180、C.
I.ピグメント・イエロー185、C.I.ピグメント
・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3
等を挙げることができる。また、黒トナーには、各種カ
ーボンブラック、活性炭、チタンブラックに加えて、着
色剤の一部または全部を磁性体と置き換えることができ
る。このような磁性体としては、例えば、フェライト、
マグネタイト、鉄等、公知の磁性体微粒子が使用可能で
ある。磁性粒子の平均粒径は製造時における分散性を得
る意味において、好ましくは1μm以下特に0.5μm以
下が好ましい。非磁性トナーとしての特性を持たせつ
つ、飛散防止等のの観点で添加する場合は、その添加量
はバインダー樹脂100重量部に対して0.5〜10重
量部、好ましくは0.5〜8重量部、より好ましくは1
〜5重量部である。添加量が10重量部を超えるとトナ
ーに対する現像剤担持体(マグネットローラ内蔵)の磁気
的拘束力が強くなって現像性が低下する。
バインダー樹脂100重量部に対して磁性体を20重量
部から60重量部が好ましい。添加量が20重量部以下
では、トナー飛散が増加する傾向にあり、60重量部を
超えるとトナー帯電量が安定的に確保できず、画像品質
の低下を引き起こす。
御剤や離型剤等の添加剤を結着樹脂中に添加して用いる
ことができる。例えば、帯電制御剤としては、フッ素系
界面活性剤、サリチル酸金属錯体、アゾ系金属化合物の
ような含金属染料、マレイン酸を単量体成分として含む
共重合体の如き高分子酸、第4級アクモニウム塩、ニグ
ロシン等のアジン系染料、カーボンブラック等を添加す
ることができる。本発明のトナーには、必要に応じて磁
性粉等を添加するようにしてもよい
脂、着色剤、その他所望の添加剤を、従来の方法で混
合、混練、粉砕、分級し、所望の粒径を有する粒子を得
る。
〜9μmである。この段階で得られる粒子は瞬間加熱処
理された後でも、その粒径分布はほとんど変わらない。
砕粒子表面の凸部を滑らかにできる粉砕装置を用いるこ
ともできる。このような装置として、イノマイザーシス
テム(ホソカワミクロン社製)、クリプトロンシステム
(川崎重工業社製)等を挙げることができる。また、同様
に分級工程で使用する分級装置としてティープレックス
型分級機(ホソカワ社製)等を挙げることができる。ま
た、本発明ではハイブリダイゼーションシステム(奈良
機械製作所社製)、クリプトロンコスモスシリーズ(川崎
重工業社製)、イノマイザーシステム(ホソカワミクロン
社製)等の高速気流中衝撃法を応用した表面改質装置、
メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン社製)、
メカノミル(岡田精工社製)等の乾式メカノケミカル法を
応用した表面改質装置を適宜、組み合わせて使用でき
る。
不定形トナーについて述べたが、形状を変形させた湿式
の重合トナーや乳化分散トナー等についても同様に適用
できる。
不定形トナー粒子(母粒子)に流動性調整剤として各種有
機/無機微粒子を添加する。無機微粒子としては、炭化
ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、
炭化ハフニウム、炭化バナジウム、炭化タンタル、炭化
ニオブ、炭化タングステン、炭化クロム、炭化モリブデ
ン、炭化カルシウム、ダイヤモンドカーボンラクタム等
の各種炭化物、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化ジルコニ
ウム等の各種窒化物、ホウ化ジルコニウム等のホウ化
物、酸化物、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛、酸化銅、酸化アルミニウム、シリ
カ、コロイダルシリカ等の各種酸化物、チタン酸カルシ
ウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウム
等の各種チタン酸化合物、二硫化モリブデン等の硫化
物、フッ化マグネシウム、フッ化炭素等のフッ化物、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の各種金
属石鹸、滑石、ベントナイト等の各種被磁性無機微粒子
を単独であるいは組み合わせて用いることができる。特
にシリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛等の無機微
粒子においては、シランカップリング剤、チタネート系
カップリング剤、シリコーンオイル、シリコーンワニス
等の従来から使用されている疎水化処理剤、さらにフッ
素シランカップリング剤、またはフッ素系シリコーンオ
イル、さらにアミノ基や第4級アルミニウム塩基を有す
るカップリング剤、変性シリコーンオイル等の処理剤で
公知の方法で表面処理されていることが好ましい。
フリー乳化重合法、非水分散重合法等の湿式重合法、気
相法等により造粒した、スチレン系、(メタ)アクリル
系、ベンゾグアナミン、メラミン、テフロン、シリコ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各種有機微粒子
を用いることもできる。この有機微粒子はクリーニング
助剤としての機能も有する。
リカが好ましい。さらに好ましくは、平均1次粒子径
(ピーク値)が15〜30nmの範囲にあり、かつ15nm未
満以下(A)と15〜30nm(B)と30nmより大(C)の個
数比がB/A>4かつB/C>4である無機微粒子、よ
り好ましくは、平均1次粒子径(ピーク値)が18〜25
nmの範囲にあり、かつ15nm未満(A)と15〜30nm
(B)と30nmより大(C)の個数比がB/A>4かつB/
C>4である無機微粒子である。なお、さらに好ましく
は平均1次粒子径(ピーク値)が18〜25nmの範囲にあ
り、かつ15nm未満(A)と15〜30nm(B)と30nmよ
り大(C)の個数比がB/A>6かつB/C>6である無
機微粒子である。
0.3〜3.0wt%の範囲で適宜調整する。
顕微鏡写真をとり、3000〜5000個の粒子の直径
の分布をとり、各粒子の直径の算術平均を平均1次粒子
径としている。
平均1次粒径が15nmより小さい粒径分布のシャープな
小粒径の無機微粒子、好ましくはシリカやチタニア等を
加えてもよいし、平均1次粒径が100nm以上の大粒径
無機微粒子、例えば添加してもよい。小粒径粒子の添加
により、流動性を高めたり、トナー表面の被覆を効率よ
く行うことができるなどの効果が、そして大粒径の添加
により、トナー付着しているより小さい無機微粒子の付
着状態を変化させにくくするなどの効果がある。具体的
には平均1次粒径が100nm以上のチタニア系化合物の
添加により、クリーニング性、帯電安定性をより確実に
高めることができる。このように平均粒径の異なる2種
類あるいは3種類の外添剤を加えると、その外添剤およ
びその粒径に応じた個別の機能を加算的に負荷すること
を確実に行える。
外添剤または平均1次粒径が100nm以上の外添剤を添
加する場合、すなわち、平均1次粒径の異なる2種類の
外添剤を添加する場合は、本発明で使用する平均1次粒
子径15〜30nmの範囲にある外添剤を、外添剤合計の
少なくとも、20重量%以上、好ましくは40重量%以
上添加するようにする。平均1次粒径15nm以下の外添
剤および平均1次粒径が100nm以上の外添剤を添加す
る場合、すなわち、平均1次粒径の異なる3種類の外添
剤を添加する場合は、本発明で使用する平均1次粒径1
5〜30nmの範囲にある外添剤を、外添剤合計の少なく
とも、5重量%以上、好ましくは15%以上添加するよ
うにする。
装置がトナー規制ブレードと現像スリーブとの圧接部を
通過させることによりトナーの帯電が行われる1成分現
像方式を採用していても、またはキャリアとの摩擦によ
りトナーの帯電が行われる2成分現像方式を採用してい
ても有効に使用され得る。一般に、トナー粒子にかかる
ストレスは2成分現像方式より1成分現像方式の方が大
きいため、1成分現像方式で使用されるトナーは、2成
分現像方式で使用されるトナー以上に耐ストレス性が要
求される。また、現像の方法は接触現像、非接触現像い
ずれの場合にも好適に使用できる。
質、低消費(色材高充填型)、省エネルギー定着方式に適
した低軟化点のバインダー樹脂を主成分とし、色材部数
を高充填した小粒径トナーにおいても、トナー担持体
(キャリア、現像スリーブ、現像ローラー等)、感光体、
転写部材に対する付着性に対する等からの移動性に優れ
るため、流動性に優れ、帯電の均一性が向上され、長期
に渡って安定した耐久特性を有する。
度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー、およ
び窒素導入管を取り付けたガス製4つ口フラスコに、表
1に示すモル比でアルコール成分および酸成分を重合開
始剤(ジブチル錫オキシド)とともに入れた。これをマン
トルヒーター中において窒素気流下にて、撹拌加熱しな
がら加熱することにより反応させた。そして、この反応
の進行は、酸価を測定することにより追跡した。所定の
酸価に達した時点でそれぞれ反応を終了させて室温まで
冷却し、ポリエステル樹脂を得た。得られた各ポリエス
テル樹脂1mm以下に粗砕したものを以下のトナーの製造
で用いた。なお、ここで得られたポリエステル樹脂の物
性は、表1に示す通りガラス転移温度(Tg)、軟化点(T
m)、酸価を有する。
(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンを、EOはポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、GLはグリセリン
を、TPAはテレフタル酸を、TMAはトリメリット酸
を、FAはフマル酸を表す。
定した。 樹脂のガラス転移点Tgの測定 示差走査熱量計(DSC−200:セイコー電子社製)を
用いて、リファレンスをアルミナとし、10mgの試料を
昇温速度10℃/minの条件で20〜120℃の間で測
定し、メイン吸熱ピークのショルダー値をガラス転移点
とした。
い、ダイスの細孔(径1mm、長さ1mm)、加圧20kg/cm
2、昇温速度6℃/minの条件下で1cm2の試料を溶融流
出させたときの流出開始点から流出終了点の高さの1/
2に相当する温度を軟化点とした。
1%のブロムモールブルーとフェノールレッドの混合指
示薬を用いて、予め標定されたN/10の水酸化カリウ
ム/アルコール溶液で滴定し、N/10水酸化カリウム
/アルコール溶液の消費量から算出した値である。
温度計、撹拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管
を取り付けたガラス製4つ口フラスコに、ポリオキシプ
ロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニルプロパン、イソドデセニル
無水コハク酸、テレフタル酸およびフマル酸を重量比8
2:77:16:32:30に調整して重合開始剤であるジ
ブチル錫オキサイドとともに入れた。これをマントルヒ
ーター中で窒素雰囲気下にて220℃で撹拌しつつ反応
させた。得られたポリエステル系樹脂H(L体)の軟化点
は110℃、ガラス転移点は60℃、酸価は17.5K
OHmg/gであった。
チレンおよび2−エチレンヘキシルアクリレートを重量
比17:3.2に調整し、重合開始剤であるジグミルパ
ーオキサイドとともに滴下ロートに入れた。一方、温度
計、撹拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管を取
り付けたガラス製4つ口フラスコに、ポリオキシプロピ
レン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、イソドデセニル無水
コハク酸、テレフタル酸、無水1,2,4−ベンゼントリ
カルボン酸およびアクリル酸を重量比42:11:11:
11:8:1に調整して重合開始剤であるジブチル錫オキ
サイドとともに入れた。これをマントルヒーター中で窒
素雰囲気下にて、135℃で撹拌しつつ、滴下ロートよ
りスチレン等を滴下した後、昇温して230℃で反応さ
せた。得られたポリエステル系樹脂I(H体)の軟化点は
150℃、ガラス転移点は62℃、酸価は24.5KO
Hmg/gであった。
ぞれ実施例で使用する熱可塑性樹脂とC.I.Pigm
ent Blue15−3とを重量比で7:3の割合で加圧
ニーダーに仕込み、120℃で1時間混練した。冷却
後、ハンマーミルで粗粉砕し、顔料含有率30wt%の顔
料マスターバッチを得た。
部に対して、C.I.Pigment Blue15−3を4.
0重量部含有相当のマスターバッチと荷電制御剤として
サリチル酸の亜鉛錯体(E−84:オリエント化学工業社
製)2.0重量部、酸化型低分子量ポリプロピレン(10
0TS:三洋化成社製;軟化点140℃、酸価3.5)
1.0重量部をヘンシェルミキサーで1分混合した後、
二軸押出混練機(PCM−30:池貝鉄工社製)の排出部
を取り外したものを使用して、溶融混練した後冷却し
た。得られた混練物を冷却ベルトで冷却した後、フェザ
ーミルで粗粉砕した。その後、機械式粉砕機(KTM:川
崎重工業社製)で平均粒径10〜12μmまで粉砕し、さ
らに、ジェット粉砕機(IDS:日本ニューマチック工業
社製)で平均粒径6.6μmまで粗粉砕分級した後、微粉
分級をロータ型分級機(ティープレックス型分級機タイ
プ:100ATP:ホソカワミクロン社製)を使用して体
積平均粒径7.1μm、体積平均粒径(D)の2倍(2D)
以上の重量%が、0.1%、かつ体積平均粒径の1/3
(D/3)以下の個数%が、2.9%のシアントナー粒子
(C−1)を得た、
Bを80:20の割合でブレンドしたもの)を用いた以外
はC−1と同様にして、体積平均粒径7.2μm、体積
平均粒径(D)の2倍(2D)以上の重量%が、0.1%、
かつ体積平均粒径の1/3(D/3)以下の個数%が、
3.2%のシアントナー粒子(C−2)を得た。
系重量部I(H体)を60重量部、ポリエチレンワックス
(800P:三井石油化学工業社製;160℃における溶
融粘度5400cps;軟化点140℃)2重量部、ポリプ
ロピレンワックス(TS−200;三洋化成工業社製;1
60℃における溶融粘度120cps;軟化点145℃:酸
価3.5KOHmg/g)2重量部、酸性カーボンブラック
(モーガルL;キャボット社製;pH2.6;平均1次粒径
24nm)8重量部および下記式で示される負荷電制御剤
2重量部;
溶融混練後、冷却し、その後、ハンマーミルで粗粉砕
し、ジェット粉砕機で微粉砕した後、分級して体積平均
粒径7.2μm、体積平均粒径(D)の2倍(2D)以上の
重量%が、0.1%、かつ体積平均粒径の1/3(D/
3)以下の個数%が4.6%のトナー粒子Bk−1を得
た。
系樹脂I(H体)を60重量部、ポリエチレンワックス
(800P;三井石油化学工業社製;160℃における溶
融粘度5400cps;軟化点140℃)2重量部、ポリプ
ロピレンワックス(TS-200;三洋化成工業社製;160℃
における溶融粘度120cps;軟化点145℃;酸価3.
5KOHmg/g)2重量部、磁性粒子(マグネタイト:EP
T−1000:戸田工業社製)50重量部および負荷電制
御剤としてクロム錯体(アイゼンスピロンブラックTR
H;保土ケ谷化学工業社製)2重量部ヘンシェルミキサー
で十分混合し、二軸押出混練機で溶融混練後、冷却し、
その後、ハンマーミルで粗粉砕し、ジェット粉砕機で微
粉砕した後、分級して体積平均粒径7.0μm、体積平
均粒径(D)の2倍(2D)以上の重量%が、0.1%、か
つ体積平均粒径の1/3(D/3)以下の個数%が、4.
5%のトナー粒子Bk−2を得た。
重量部、磁性粒子(マグネタイト;EPT−1000:戸
田工業社製)700重量部およびカーボンブラック(モー
ガルL:キャボット社製)2重量部をヘンシェルミキサー
で十分混合し、二軸押出混練機でシリンダ部180℃、
シリンダヘッド部170℃に設定し、溶融混練した。こ
の混練物を冷却し、その後、ハンマーミルで粗粉砕し、
ジェット粉砕機で微粉砕、分級してキャリア粒子を得
た。この際、微粉砕ならびに分級条件を変えることによ
り、体積平均粒径45μmのキャリア粒子キャリア−1
を得た。
を備えた容量500mlのフラスコにメチルエチルケトン
を100重量部仕込んだ。窒素雰囲気下80℃でメチル
メタクリレート36.7重量部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5.1重量部、3−メタクリロキシプロ
ピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン58.2重量部
および1,1'−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボ
ニトリル)1重量部を、メチルエチルケトン100重量
部に溶解させて得られた溶液を2時間にわたり反応器中
に滴下し、5時間熟成させた。
ホロンジイソシアネート/トリメチロールプロパンアダ
クト(IPDI/TMP系:NCO%=6.1%)をOH
/NCOモル比率が1/1となるように調整した後、メ
チルエチルケトンで希釈して固定比3重量%であるコー
ト樹脂溶液を調整した。
(体積平均粒径:50μm、パウダーテック社製)を用い、
上記コート樹脂溶液をコア材に対する被覆樹脂量が1.
5重量%になるようにスピラコーター(岡田精工社製)に
より塗布・乾燥した。
にて160℃で1時間放置して焼成した。冷却後、フェ
ライト粉バルクを目開き106μmと75μmのスクリー
ンメッシュを取り付けたフルイ振とう器を用いて解砕
し、キャリア−2(体積平均粒径47μm)を得た。
ては、コールタマルチサイザーII(コールタカウンタ
社製)を用い、アパチャーチューブ径50μmで測定し
た。キャリアの粒径はコールタマルチサイザーII(コ
ールタカウンタ社製)を用い、アパチャーチューブ径1
50μmで測定した。
%、平均1次粒径7nm、TS500; キャポジル社製) 無機微粒子2(疎水性シリカ;疎水化度48%、平均1次
粒径12nm、R974;日本アエロジル社製) 無機微粒子3(疎水性シリカ;疎水化度65%、平均1次
粒径35nm、NAX50;日本アエロジル社製) 無機微粒子4 AEROSIL 90G(日本アエロジ
ル社製)(シリカ微粒子)をヘキサメチレンジシラザンで
表面処理したもの(疎水化度67%、平均1次粒径22n
m)。15nm以下(A)と15〜30nm(B)と30nm以上
(C)の個数比がB/A=8かつB/C=13であった。
5 硫酸法によって水酸化チタンを得、これを洗浄した後、
300℃で焼成し、平均1次粒子径15nm、(BET比
表面積180m2/g)の酸化チタンを得た。この酸化チタ
ン2重量%の割合で水系中で混合撹拌しながら、疎水化
剤とてn−ブチルトリメトキシシランを酸化チタン粒子
に対して10重量%の割合で添加混合し、混合物を乾
燥、解砕してBET比表面積112m2/g、疎水化度5
5%の疎水性酸化チタン微粒子(無機微粒子5)を得た。
6 硫酸法によって水酸化チタンを得、これを洗浄した後、
300℃で焼成し、平均1次粒子径21nmの酸化チタ
ンを得た。前記酸化チタンに2重量%の割合で水系中で
混合撹拌しながら、疎水化剤としてn−ブチルトリメト
キシシランを酸化チタン粒子に対して10重量%の割合
で添加混合し、混合物を乾燥、解砕して、疎水化度55
%の疎水性酸化チタン微粒子(無機微粒子7)を得た。こ
の無機微粒子7は、平均1次粒子径21nmで15nm以下
(A)と15〜30nm(B)と30nm以上(C)の個数比がB
/A=9かつB/C=8であった。
チル型二酸化チタン(KR−380;チタン工業社製)を
水系中でn−ブチルトリメトキシシランの表面処理を施
し、疎水性二酸化チタン無機微粒子aを得た。
チウム粒子の製造> (チタン酸ストロンチウム粒子A)酸化チタンと炭酸スト
ロンチウムを焼結させ、個数平均粒径250nmのチタン
酸ストロンチウム粒子Aを得た。Aに対して塩酸溶液中
で炭酸ストロンチウムの溶出処理を施し、洗浄、乾燥さ
せ、チタン酸ストロンチウム粒子A0を得た。A0に乾
式法でn−ブチルトリメトキシシランの表面処理を施
し、疎水性チタン酸ストロンチウム粒子A1(無機微粒
子b)を得た。
示した組み合わせで、それぞれトナーA〜Qを得た。表
1中に示した無機微粒子の番号は上記した無機微粒子番
号を表す。
す。この製法と同様にトナーB〜Qを作製した。
部に対して、AEROSIL 90G(日本アエルジル
社製)をヘキサメチレンジシラザンで表面処理したもの
(平均1次粒子径22nm、疎水化度67%)2.0重量部
を添加し、ヘンシェルミキサーで(周速40m/sec、1
20秒間)混合処理し、シアントナー粒子Aを得た。
られたトナーについて、クリーニング性、中抜け、耐久
性について評価を行った。結果を下記表3に示す。
9、11、比較例1〜4) フルカラープリンタ「Color PageProTM PS」(ミ
ノルタ製)にてN/N環境では50枚複写後(初期)評価
を行い、L/L環境(低温低湿環境)では50枚複写後
(初期)および2000枚複写後(耐久後)にそれぞれ感光
体上、中間転写体上を目視で評価した。なお、複写は所
定のプリントパターンでB/W比が6%の条件で行っ
た。
た。 △: どちらか片方でフィルミングおよびBSの発生がみ
られるが、画像上には見えなかった。 ×: フィルミングおよびBSの発生があり、画像上でも
確認できた。
(実施例10、12) スタータをフルカラーコピー機(CF900:ミノルタ社
製)にセットし、画像部が15%の原稿を用いてN/N
環境では100枚複写後(初期)評価を行い、L/L環境
(低温低質環境)では100枚複写後(初期)および5万
枚耐刷試験し、感光体上のフィルミングおよびBSの発
生状況を評価した。
は見えなかった。 ×: フィルミングおよびBSの発生があり、画像上でも
確認できた。
9、11、比較例1〜4) トナーの品質評価として、L/L初期(50枚)、耐久
後(2000枚)の中抜けを評価した。フルカラープリ
ンタ「Color PageProTM PS」(ミノルタ製)を用
いた。
用上問題はなかった。 ×: 複写画像上に中抜けが多数発生しており、実用上問
題があった。
0、12) トナーの品質評価として、L/L初期(100枚)、耐
久後(5万枚)の中抜けを評価した。フルカラーコピー
機(CF900:ミノルタ社製)を用いた。
用上問題なかった。 ×: 複写画像上に中抜けが多数発生しており、実用上問
題があった。 耐久性(固着−規制部での縦スジ)
比較例1〜4) フルカラープリンタ「Color PageProTM PS」(ミ
ノルタ製)にてL/L(低湿低温環境)の初期(50
枚)および耐久後(2000枚)にそれぞれベタ画像を
プリントし、スリーブ上と画像を観察。
り、複写画像上にも縦スジの発生やトナーこぼれなど実
用上問題があった。
凝集性に優れ、かつ、クリーニング性に優れ、かつ中抜
け等の生じない優れた画像を形成することができ、耐久
性にも優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
を含有した不定形トナーであって、少なくとも外添剤と
して平均1次粒子径(ピーク値)が15〜30nmの範囲に
あり、かつ15nm未満(A)と15〜30nm(B)と30nm
より大(C)の個数比がB/A>4かつB/C>4である
シリカをトナー母粒子に対して0.3〜3.0wt%含有
することを特徴とするトナー。 - 【請求項2】 前記シリカが少なくともシランカップリ
ング剤もしくはシリコンオイル、シリコンワニスから選
ばれる表面処理剤により処理されてあり、かつブローオ
フ帯電量がマイナス性であることを特徴とする請求項1
に記載のトナー。 - 【請求項3】 前記トナーが混練−粉砕法で得られたこ
とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項4】 前記シリカ以外に、さらに平均1次粒子
径が5〜15nmのシリカを含有する請求項1または3の
いずれかに記載のトナー。 - 【請求項5】 前記シリカ以外に、少なくとも酸化チタ
ンもしくはチタン酸化合物を含有する請求項1〜4のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項6】 フルカラープロセスに用いる請求項1〜
5のいずれかに記載のトナー。
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JP10477898A JPH11295921A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 静電潜像現像用トナー |
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JP10477898A JPH11295921A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 静電潜像現像用トナー |
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KR100491607B1 (ko) * | 2002-02-18 | 2005-05-27 | 삼성전자주식회사 | 정전잠상 현상용 비접촉 비자성 1성분계 토너 및 그것을사용하는 현상장치 |
KR100509492B1 (ko) * | 2003-02-24 | 2005-08-22 | 삼성전자주식회사 | 전자 사진용 토너 |
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- 1998-04-15 JP JP10477898A patent/JPH11295921A/ja active Pending
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