JPH10239521A - 導電性偏光板 - Google Patents
導電性偏光板Info
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- JPH10239521A JPH10239521A JP9040698A JP4069897A JPH10239521A JP H10239521 A JPH10239521 A JP H10239521A JP 9040698 A JP9040698 A JP 9040698A JP 4069897 A JP4069897 A JP 4069897A JP H10239521 A JPH10239521 A JP H10239521A
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/133528—Polarisers
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
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- Liquid Crystal (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】防眩処理が施され且つ導電性を有した偏光板に
おいて、反射光に色付きがない偏光板を安価に提供する
ことにある。 【解決手段】液晶パネルの表面に貼り付ける偏光板の表
面に、導電性を持たせる為にＩＴＯの粒子を配置するこ
とにより、その粒子により外光の反射光は散乱され防眩
効果をもつと同時に配置されたＩＴＯの粒子によって導
電性を有することができる。同時に、最表面層あるいは
最表面層とその下地に当たる層との間から導電性を持た
せていた薄膜層を削除できる為に反射光の光干渉による
色付きを無くすことができる。
おいて、反射光に色付きがない偏光板を安価に提供する
ことにある。 【解決手段】液晶パネルの表面に貼り付ける偏光板の表
面に、導電性を持たせる為にＩＴＯの粒子を配置するこ
とにより、その粒子により外光の反射光は散乱され防眩
効果をもつと同時に配置されたＩＴＯの粒子によって導
電性を有することができる。同時に、最表面層あるいは
最表面層とその下地に当たる層との間から導電性を持た
せていた薄膜層を削除できる為に反射光の光干渉による
色付きを無くすことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に用
いる偏光板に関し、特に防眩効果と導電性を有するに関
する。
いる偏光板に関し、特に防眩効果と導電性を有するに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来のツイスト・ネマティック型液晶表
示装置（以下ＴＮ型液晶表示装置と略す）は、基板ガラ
スに垂直な方向に電界を印加して、液晶分子をパネルに
垂直方向に立たせた時のパネルの光透過率変化を利用し
て表示を行っている。この時に一般的に用いられる偏光
板は、偏光膜をアクリル系フィルムで両面を挟持したも
のを用いている。偏光板のパネルに貼り付けられる側の
フィルムにはアクリル系粘着剤を塗布し、表示表面に当
たる側のフィルムには表面外光反射の眩しさを低減する
目的で、最表面層に凹凸処理やＳｉＯ2 の粒子をアクリ
ル樹脂中に分散配置し、光硬化あるいは熱硬化してＳｉ
Ｏ2 粒子を固定し、反射光を散乱させる防眩処理と呼ば
れる層をもうけて表示の視認性を高めている。
示装置（以下ＴＮ型液晶表示装置と略す）は、基板ガラ
スに垂直な方向に電界を印加して、液晶分子をパネルに
垂直方向に立たせた時のパネルの光透過率変化を利用し
て表示を行っている。この時に一般的に用いられる偏光
板は、偏光膜をアクリル系フィルムで両面を挟持したも
のを用いている。偏光板のパネルに貼り付けられる側の
フィルムにはアクリル系粘着剤を塗布し、表示表面に当
たる側のフィルムには表面外光反射の眩しさを低減する
目的で、最表面層に凹凸処理やＳｉＯ2 の粒子をアクリ
ル樹脂中に分散配置し、光硬化あるいは熱硬化してＳｉ
Ｏ2 粒子を固定し、反射光を散乱させる防眩処理と呼ば
れる層をもうけて表示の視認性を高めている。
【０００３】ＴＮ型液晶表示装置は、ブラウン管等の表
示装置に比べ低消費電力、コンパクト性、高画質等の理
由で多方面に渡り利用されている。しかし、液晶分子を
パネル面に垂直方向に駆動しているため、パネルを見る
角度により液晶分子を違う方向から見ることになり、液
晶分子の屈折率異方性によって、コントラストの反転が
起こる角度（以下視野角と略す）が狭いため、モニター
等の大型画面であらゆる角度から画面を見るという用途
には適していなかった。
示装置に比べ低消費電力、コンパクト性、高画質等の理
由で多方面に渡り利用されている。しかし、液晶分子を
パネル面に垂直方向に駆動しているため、パネルを見る
角度により液晶分子を違う方向から見ることになり、液
晶分子の屈折率異方性によって、コントラストの反転が
起こる角度（以下視野角と略す）が狭いため、モニター
等の大型画面であらゆる角度から画面を見るという用途
には適していなかった。
【０００４】しかし近年になり、ＴＦＴ等の微細化技術
の向上もあり、モニター等の大型画面でも十分使用可能
な視野角が広い横電界方式液晶表示装置が実用化されて
いる。横電界方式液晶表示装置はＴＮ型液晶表示装置と
異なり、電圧をパネル面に対して平行方向に印加して、
液晶分子をパネル面内で回転させた時のパネルの光透過
率変化を利用して表示を行っている。その為に、パネル
を見る角度に依らず液晶分子を同じ方向から見ることに
なり、視野角に対する依存性がほとんどなくブラウン管
並の視野角を有しており、ブラウン管の置き換えとして
の市場での期待は高い。この時用いられている偏光板
は、ＴＮ型液晶表示装置と同様に視認性を高めるために
表面に防眩処理が施された偏光板が用いられている。し
かし、横電界方式液晶表示装置においては、表面に静電
気のような電荷が帯電し電荷の逃げ場がない場合に、パ
ネル内に垂直な方向に電界が発生し、駆動及び非駆動状
態において液晶に印加される電界が乱され、液晶分子が
入力された信号に無関係な挙動を示すために著しく表示
品位を劣化させてしまう。
の向上もあり、モニター等の大型画面でも十分使用可能
な視野角が広い横電界方式液晶表示装置が実用化されて
いる。横電界方式液晶表示装置はＴＮ型液晶表示装置と
異なり、電圧をパネル面に対して平行方向に印加して、
液晶分子をパネル面内で回転させた時のパネルの光透過
率変化を利用して表示を行っている。その為に、パネル
を見る角度に依らず液晶分子を同じ方向から見ることに
なり、視野角に対する依存性がほとんどなくブラウン管
並の視野角を有しており、ブラウン管の置き換えとして
の市場での期待は高い。この時用いられている偏光板
は、ＴＮ型液晶表示装置と同様に視認性を高めるために
表面に防眩処理が施された偏光板が用いられている。し
かし、横電界方式液晶表示装置においては、表面に静電
気のような電荷が帯電し電荷の逃げ場がない場合に、パ
ネル内に垂直な方向に電界が発生し、駆動及び非駆動状
態において液晶に印加される電界が乱され、液晶分子が
入力された信号に無関係な挙動を示すために著しく表示
品位を劣化させてしまう。
【０００５】この対策として横電界方式液晶表示装置に
おいては、防眩処理の他に帯電防止を目的とした導電性
を有した偏光板を使用する必要がある。図５は、従来の
防眩処理の他に帯電防止を目的とした導電性を有する偏
光板を示す図で、液晶表示パネルに使用した状態を示し
ている。上ガラス基板３８と下ガラス基板４０の間に液
晶層３９を介在させ液晶表示パネルが形成されている。
透明ハードコート層４３と４４の間に偏光層４１を挟持
し、透明ハードコート層４３の表面に防眩層４９と導電
性薄膜５０を形成した偏光板が、アクリル系粘着剤４７
によって表示面側の上ガラス基板３８上に配設されてい
る。また、下ガラス基板４０側にも透明ハードコート層
４５と４６の間に偏光層４２を挟持した偏光板がアクリ
ル系粘着剤４８によって貼付されている。このように導
電性を有する偏光板では、表面に電荷が帯電することが
ないので、パネル内に垂直方向の電界が発生することが
なく、したがって表示品位の劣化を防止できる。このよ
うな防眩処理と導電性膜を有する偏光板の形成方法につ
いては、特開平６−３２４２１４号，特開平６−１３９
８２２号，特開平６−１９６１１０号，特開昭６１−１
６８８９９号等に示されているが、これらの方法は導電
性膜を形成するに当たって以下のような欠点が有り偏光
板に使用するには問題があった。
おいては、防眩処理の他に帯電防止を目的とした導電性
を有した偏光板を使用する必要がある。図５は、従来の
防眩処理の他に帯電防止を目的とした導電性を有する偏
光板を示す図で、液晶表示パネルに使用した状態を示し
ている。上ガラス基板３８と下ガラス基板４０の間に液
晶層３９を介在させ液晶表示パネルが形成されている。
透明ハードコート層４３と４４の間に偏光層４１を挟持
し、透明ハードコート層４３の表面に防眩層４９と導電
性薄膜５０を形成した偏光板が、アクリル系粘着剤４７
によって表示面側の上ガラス基板３８上に配設されてい
る。また、下ガラス基板４０側にも透明ハードコート層
４５と４６の間に偏光層４２を挟持した偏光板がアクリ
ル系粘着剤４８によって貼付されている。このように導
電性を有する偏光板では、表面に電荷が帯電することが
ないので、パネル内に垂直方向の電界が発生することが
なく、したがって表示品位の劣化を防止できる。このよ
うな防眩処理と導電性膜を有する偏光板の形成方法につ
いては、特開平６−３２４２１４号，特開平６−１３９
８２２号，特開平６−１９６１１０号，特開昭６１−１
６８８９９号等に示されているが、これらの方法は導電
性膜を形成するに当たって以下のような欠点が有り偏光
板に使用するには問題があった。
【０００６】特開平６−３２４２１４号、特開昭６１−
１６８８９９号においては、導電性膜を得るために導電
性物質を真空蒸着法等を用いて形成する旨が記載されて
いるが、これらの方法では、偏光板を製造するための工
程に真空蒸着を行う工程が増えることになり偏光板のコ
ストアップとなる。更に、これらの方法では、導電性の
薄膜を用いているために外光の反射光と光干渉が膜厚の
厚さによって変わり、結果として反射光に色付きが起こ
ってしまい表示品位が著しく劣化してしまう欠点があっ
た。また、特開平６−１３９８２２号，特開平−１９６
１１０号においては、導電性膜を得るために導電性物質
を焼成法等を用いて固定化する旨が記載されているが、
いずれの方法でも導電性膜を形成固定するための焼成温
度が１００℃以上必要であり、偏光板の耐熱温度を越え
る温度で処理を施さなければならず、偏光板の導電性膜
を形成するには適用できなかった。
１６８８９９号においては、導電性膜を得るために導電
性物質を真空蒸着法等を用いて形成する旨が記載されて
いるが、これらの方法では、偏光板を製造するための工
程に真空蒸着を行う工程が増えることになり偏光板のコ
ストアップとなる。更に、これらの方法では、導電性の
薄膜を用いているために外光の反射光と光干渉が膜厚の
厚さによって変わり、結果として反射光に色付きが起こ
ってしまい表示品位が著しく劣化してしまう欠点があっ
た。また、特開平６−１３９８２２号，特開平−１９６
１１０号においては、導電性膜を得るために導電性物質
を焼成法等を用いて固定化する旨が記載されているが、
いずれの方法でも導電性膜を形成固定するための焼成温
度が１００℃以上必要であり、偏光板の耐熱温度を越え
る温度で処理を施さなければならず、偏光板の導電性膜
を形成するには適用できなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】第１の問題点は従来の
技術において導電性膜は、外光の反射光がそこで膜厚に
よる光干渉を起こし反射光に色付きが起きてしまうこと
である。その理由は導電性膜が真空蒸着等の方法で薄膜
形成されているからである。
技術において導電性膜は、外光の反射光がそこで膜厚に
よる光干渉を起こし反射光に色付きが起きてしまうこと
である。その理由は導電性膜が真空蒸着等の方法で薄膜
形成されているからである。
【０００８】第２の問題点は従来の技術において導電性
膜の形成が、特別な工程を必要とする為製造コストが上
昇する点である。その理由は導電性膜を形成する工程
が、偏光板の通常の製造工程において付加的な工程とな
るからである。
膜の形成が、特別な工程を必要とする為製造コストが上
昇する点である。その理由は導電性膜を形成する工程
が、偏光板の通常の製造工程において付加的な工程とな
るからである。
【０００９】そこで本発明はこの様な課題を解決するた
めのもので、その目的とするところは、防眩処理が施さ
れ且つ表面の反射光に色付きが無く導電性を有した偏光
板を、特別な工程を付加することなしに提供することに
ある。
めのもので、その目的とするところは、防眩処理が施さ
れ且つ表面の反射光に色付きが無く導電性を有した偏光
板を、特別な工程を付加することなしに提供することに
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の導電性偏光板
は、偏光板の表面に単層で防眩効果と導電性効果を兼ね
備えた膜を形成した事を特徴とする。導電性偏光板にお
いて防眩効果と導電性効果を有した膜層は、Ｉｎ2 Ｏ3
あるいはＳｎＯ2 あるいはＩｎ2 Ｏ3 とＳｎＯ2との混
合物（以下ＩＴＯと略す）よりなる組成物の導電性粒子
をアクリル樹脂中に分散配置させて、アクリル樹脂を光
あるいは熱硬化しＩＴＯ粒子を固定して、防眩性と導電
性を有したことを特徴とする。また、導電性偏光板にお
いて導電性粒子は、粒径０．１μｍ以上５μｍ以下で全
固形分量に対し５０〜９５重量％を含み、塗布された後
の膜層の表面抵抗が１０7 〜１０10Ω／□であることを
特徴とする。
は、偏光板の表面に単層で防眩効果と導電性効果を兼ね
備えた膜を形成した事を特徴とする。導電性偏光板にお
いて防眩効果と導電性効果を有した膜層は、Ｉｎ2 Ｏ3
あるいはＳｎＯ2 あるいはＩｎ2 Ｏ3 とＳｎＯ2との混
合物（以下ＩＴＯと略す）よりなる組成物の導電性粒子
をアクリル樹脂中に分散配置させて、アクリル樹脂を光
あるいは熱硬化しＩＴＯ粒子を固定して、防眩性と導電
性を有したことを特徴とする。また、導電性偏光板にお
いて導電性粒子は、粒径０．１μｍ以上５μｍ以下で全
固形分量に対し５０〜９５重量％を含み、塗布された後
の膜層の表面抵抗が１０7 〜１０10Ω／□であることを
特徴とする。
【００１１】偏光板に導電性を得るためにＩＴＯの導電
性粒子を偏光板の表面にアクリル樹脂に分散させ配置
し、アクリル樹脂を光硬化あるいは熱硬化してＩＴＯの
導電性粒子を固定し導電性を得ているため、特別に導電
性の薄膜を形成する必要がない。よって反射光に色付き
が生じないと同時に、屈折率が約２と大きいＩＴＯ粒子
が表面に分散配置されるために外部からの入射光を散乱
反射し防眩効果をも同時に得ることができる。
性粒子を偏光板の表面にアクリル樹脂に分散させ配置
し、アクリル樹脂を光硬化あるいは熱硬化してＩＴＯの
導電性粒子を固定し導電性を得ているため、特別に導電
性の薄膜を形成する必要がない。よって反射光に色付き
が生じないと同時に、屈折率が約２と大きいＩＴＯ粒子
が表面に分散配置されるために外部からの入射光を散乱
反射し防眩効果をも同時に得ることができる。
【００１２】さらに、アクリル樹脂にＩＴＯの導電性粒
子を分散させて偏光板の表面に塗布させるため、導電性
を得るために特別に真空蒸着装置などを設置する必要が
なく従来防眩処理を行うためにＳｉＯ2 をアクリル樹脂
に分散させて塗布しアクリル樹脂を光り硬化あるいは熱
硬化していた装置・工程をそのまま使用することが出来
る。よって従来の製造工程を変更することなく製造が可
能となり偏光板のコストアップを避けることが出来る。
子を分散させて偏光板の表面に塗布させるため、導電性
を得るために特別に真空蒸着装置などを設置する必要が
なく従来防眩処理を行うためにＳｉＯ2 をアクリル樹脂
に分散させて塗布しアクリル樹脂を光り硬化あるいは熱
硬化していた装置・工程をそのまま使用することが出来
る。よって従来の製造工程を変更することなく製造が可
能となり偏光板のコストアップを避けることが出来る。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１を参照すると本
発明の第１の実施の形態は、液晶層１２を挟持している
表示面側の上ガラス基板１１に、アクリル系粘着剤２０
によって偏光層１４を挟持している透明ハードコート層
１７が接着されている状態において、他方の透明ハード
コート層１６の表面にはＩＴＯ粒子を粒径０．１μｍ以
上５μｍ以下で全固形分量に対し５０〜９５重量％分散
させたアクリル樹脂を塗布した防眩導電層２２を有して
いるものである。
て図面を参照して詳細に説明する。図１を参照すると本
発明の第１の実施の形態は、液晶層１２を挟持している
表示面側の上ガラス基板１１に、アクリル系粘着剤２０
によって偏光層１４を挟持している透明ハードコート層
１７が接着されている状態において、他方の透明ハード
コート層１６の表面にはＩＴＯ粒子を粒径０．１μｍ以
上５μｍ以下で全固形分量に対し５０〜９５重量％分散
させたアクリル樹脂を塗布した防眩導電層２２を有して
いるものである。
【００１４】次に、本発明の第１の実施の形態の動作に
ついて図１を参照して詳細に説明する。背面照明光２３
は、偏光作用を有する偏光層１５を透過し偏光軸成分の
みが液晶層１２に到達する。液晶層１２の液晶分子は電
圧が印加されない状態では、偏光層１５の偏光軸と一致
あるいは９０度ずれた方向に配向制御されており、偏光
層１５と９０度偏光軸がずれた方向に配置されている偏
光層１４と相まって透過してきた背面照明光は遮光され
る。
ついて図１を参照して詳細に説明する。背面照明光２３
は、偏光作用を有する偏光層１５を透過し偏光軸成分の
みが液晶層１２に到達する。液晶層１２の液晶分子は電
圧が印加されない状態では、偏光層１５の偏光軸と一致
あるいは９０度ずれた方向に配向制御されており、偏光
層１５と９０度偏光軸がずれた方向に配置されている偏
光層１４と相まって透過してきた背面照明光は遮光され
る。
【００１５】ここで液晶層１２に電圧を印加して液晶層
１２の液晶分子を回転させると、偏光層１５で直線偏光
となった背面照明光は液晶層１２で楕円偏光となり、液
晶層１２及び偏光層１４を印加電圧に応じた強度で背面
照明光は透過する様になり印加電圧によって透過光強度
を調整できる。この時、防眩導電層２２は外部から表面
に付着した電荷を速やかに分散させ、パネル動作に不必
要且つ表示品位を劣化させるパネル面に鉛直な方向の電
界を発生させず、パネル表示品位を保つことが出来ると
同時に、表面に分散配置されたＩＴＯ粒子は屈折率が約
２と大きいために、外部からの入射光を散乱反射し反射
光の写り込みによる眩しさを防いでいる。また、最表面
層に薄膜層がないため反射光が光干渉を起こさないの
で、反射光のスペクトルに波長分散がほとんど起きず色
付きが生じない。
１２の液晶分子を回転させると、偏光層１５で直線偏光
となった背面照明光は液晶層１２で楕円偏光となり、液
晶層１２及び偏光層１４を印加電圧に応じた強度で背面
照明光は透過する様になり印加電圧によって透過光強度
を調整できる。この時、防眩導電層２２は外部から表面
に付着した電荷を速やかに分散させ、パネル動作に不必
要且つ表示品位を劣化させるパネル面に鉛直な方向の電
界を発生させず、パネル表示品位を保つことが出来ると
同時に、表面に分散配置されたＩＴＯ粒子は屈折率が約
２と大きいために、外部からの入射光を散乱反射し反射
光の写り込みによる眩しさを防いでいる。また、最表面
層に薄膜層がないため反射光が光干渉を起こさないの
で、反射光のスペクトルに波長分散がほとんど起きず色
付きが生じない。
【００１６】次に、本発明の第２の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。図２を参照すると本発
明の第２の実施の形態は、液晶層２５を挟持している表
示面側の上ガラス基板２４に、アクリル系粘着剤３３に
よって偏光層２７を挟持している透明ハードコート層３
０が接着されている状態において、他方の透明ハードコ
ート層２９にＩＴＯ粒子を粒径０．１μｍ以上５μｍ以
下で全固形分量に対し５０〜９５重量％分散させた防眩
導電層を構成しているものである。
図面を参照して詳細に説明する。図２を参照すると本発
明の第２の実施の形態は、液晶層２５を挟持している表
示面側の上ガラス基板２４に、アクリル系粘着剤３３に
よって偏光層２７を挟持している透明ハードコート層３
０が接着されている状態において、他方の透明ハードコ
ート層２９にＩＴＯ粒子を粒径０．１μｍ以上５μｍ以
下で全固形分量に対し５０〜９５重量％分散させた防眩
導電層を構成しているものである。
【００１７】次に、本発明の第２の実施の形態の動作に
ついて、図２を参照して詳細に説明する。背面照明光３
５は偏光作用を有する偏光層２８を透過し、偏光軸成分
のみが液晶層２５に到達する。液晶層２５の液晶分子は
電圧が印加されない状態では、偏光層２８の偏光軸と一
致あるいは９０度ずれた方向に配向制御されており偏光
層２８と９０度偏光軸がずれた方向に配置されている偏
光層２７と相まって透過してきた背面照明光は遮光され
る。
ついて、図２を参照して詳細に説明する。背面照明光３
５は偏光作用を有する偏光層２８を透過し、偏光軸成分
のみが液晶層２５に到達する。液晶層２５の液晶分子は
電圧が印加されない状態では、偏光層２８の偏光軸と一
致あるいは９０度ずれた方向に配向制御されており偏光
層２８と９０度偏光軸がずれた方向に配置されている偏
光層２７と相まって透過してきた背面照明光は遮光され
る。
【００１８】ここで液晶層２５に電圧を印加して液晶層
２５の液晶分子を回転させると、偏光層２８で直線偏光
となった背面照明光は液晶層２５で楕円偏光となり、液
晶層２５及び偏光層２７を印加電圧に応じた強度で背面
照明光は透過する様になり、印加電圧によって透過光強
度を調整できる。この時、防眩導電効果を有している透
明ハードコート層２９は外部から表面に付着した電荷を
速やかに分散させ、パネル動作に不必要且つ表示品位を
劣化させるパネル面に垂直な方向の電界を発生させず、
パネル表示品位を保つことが出来ると同時に、表面に分
散配置されたＩＴＯ粒子は屈折率が約２と大きいため
に、外部からの入射光を散乱反射し反射光の写り込みに
よる眩しさを防いでいる。また、最表面層に薄膜層がな
いため反射光が光干渉を起こさないので、反射光のスペ
クトルに波長分散がほとんど起きず色付きが生じない。
２５の液晶分子を回転させると、偏光層２８で直線偏光
となった背面照明光は液晶層２５で楕円偏光となり、液
晶層２５及び偏光層２７を印加電圧に応じた強度で背面
照明光は透過する様になり、印加電圧によって透過光強
度を調整できる。この時、防眩導電効果を有している透
明ハードコート層２９は外部から表面に付着した電荷を
速やかに分散させ、パネル動作に不必要且つ表示品位を
劣化させるパネル面に垂直な方向の電界を発生させず、
パネル表示品位を保つことが出来ると同時に、表面に分
散配置されたＩＴＯ粒子は屈折率が約２と大きいため
に、外部からの入射光を散乱反射し反射光の写り込みに
よる眩しさを防いでいる。また、最表面層に薄膜層がな
いため反射光が光干渉を起こさないので、反射光のスペ
クトルに波長分散がほとんど起きず色付きが生じない。
【００１９】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図３は本発明の一実施例で、本発明
による偏光板表面の縦断面の詳細図である。透明ハード
コート層１６の表面に粒径１μｍのＩＴＯ粒子３７を全
固形分量に対し７５重量％分散させたアクリル樹脂３６
を塗布した防眩導電層を有している。
て詳細に説明する。図３は本発明の一実施例で、本発明
による偏光板表面の縦断面の詳細図である。透明ハード
コート層１６の表面に粒径１μｍのＩＴＯ粒子３７を全
固形分量に対し７５重量％分散させたアクリル樹脂３６
を塗布した防眩導電層を有している。
【００２０】次に、本発明の実施例の動作について説明
する。表面に分散されているＩＴＯ粒子３７によって偏
光板表面の表面抵抗は約８×１０8 Ω／□となってい
る。この表面の導電性によって外部から偏光板表面の一
部に帯電した電荷を速やかに拡散することが出来、液晶
動作に不必要な縦電界を発生することがなく均一な表示
画面を保つことが出来ると同時に、分散されているＩＴ
Ｏ粒子３７によって外部から入射する外光の反射光が散
乱されるため反射光による眩しさを軽減している。
する。表面に分散されているＩＴＯ粒子３７によって偏
光板表面の表面抵抗は約８×１０8 Ω／□となってい
る。この表面の導電性によって外部から偏光板表面の一
部に帯電した電荷を速やかに拡散することが出来、液晶
動作に不必要な縦電界を発生することがなく均一な表示
画面を保つことが出来ると同時に、分散されているＩＴ
Ｏ粒子３７によって外部から入射する外光の反射光が散
乱されるため反射光による眩しさを軽減している。
【００２１】図４は、本実施例の反射光のスペクトルの
効果を表すグラフであり、本発明の偏光板を用いた場合
の反射光のスペクトル１と、従来用いられている導電性
を持たせるために表面に薄膜の積層を設けた偏光板の反
射光のスペクトル２を示している。グラフから明らかな
ように従来の偏光板を用いた場合反射光のスペクトル
は、可視光領域において極値を持ち反射光に色付きがあ
るが、本発明の偏光板を用いた場合反射光のスペクトル
は、最表面層に薄膜層がないため反射光が光干渉を起こ
さないので、反射光のスペクトルに波長分散がほとんど
起きず、反射光のスペクトルは可視光領域において、ほ
とんど平らであり反射光に色付きがないことが分かる。
効果を表すグラフであり、本発明の偏光板を用いた場合
の反射光のスペクトル１と、従来用いられている導電性
を持たせるために表面に薄膜の積層を設けた偏光板の反
射光のスペクトル２を示している。グラフから明らかな
ように従来の偏光板を用いた場合反射光のスペクトル
は、可視光領域において極値を持ち反射光に色付きがあ
るが、本発明の偏光板を用いた場合反射光のスペクトル
は、最表面層に薄膜層がないため反射光が光干渉を起こ
さないので、反射光のスペクトルに波長分散がほとんど
起きず、反射光のスペクトルは可視光領域において、ほ
とんど平らであり反射光に色付きがないことが分かる。
【００２２】尚、本実施例では特に記載しなかったが最
表面層にフッ素シラン化合物等の防汚処理を施した構成
でも本実施例と同様の効果が得られる事は確認済みであ
る。
表面層にフッ素シラン化合物等の防汚処理を施した構成
でも本実施例と同様の効果が得られる事は確認済みであ
る。
【００２３】
【発明の効果】第１の効果は、導電層を設けるための特
別な工程例えば真空蒸着やスパッタリングなどの工程を
省略できるようになることである。これにより導電性を
持った偏光板が安価に製造が可能となる。その理由は、
防眩効果を施すために添加しているＩＴＯ粒子が導電効
果を持っているため、付加的に製造工程を増やすことな
く導電性の機能を持った偏光板が製造可能となる為であ
る。
別な工程例えば真空蒸着やスパッタリングなどの工程を
省略できるようになることである。これにより導電性を
持った偏光板が安価に製造が可能となる。その理由は、
防眩効果を施すために添加しているＩＴＯ粒子が導電効
果を持っているため、付加的に製造工程を増やすことな
く導電性の機能を持った偏光板が製造可能となる為であ
る。
【００２４】第２の効果は、導電層を設けるために薄膜
層を用いていないということである。これにより、表面
の反射光に色付きがなくなりパネルの視認性を著しく向
上させることが出来る。その理由は、偏光板表面の薄膜
層で起こっていた反射光の光干渉がなくなり反射光のス
ペクトルに波長分散がほとんど起きず、反射光のスペク
トルが可視光領域においてほとんど平らになるからであ
る。
層を用いていないということである。これにより、表面
の反射光に色付きがなくなりパネルの視認性を著しく向
上させることが出来る。その理由は、偏光板表面の薄膜
層で起こっていた反射光の光干渉がなくなり反射光のス
ペクトルに波長分散がほとんど起きず、反射光のスペク
トルが可視光領域においてほとんど平らになるからであ
る。
【図１】本発明の導電性偏光板の第１の実施の形態を示
す図である。
す図である。
【図２】本発明の導電性偏光板の第２の実施の形態を示
す図である。
す図である。
【図３】本発明の一実施例の導電性偏光板表面の状態を
表した詳細図である。
表した詳細図である。
【図４】本発明の導電性偏光板の反射光の色付きが無く
なる効果を表すグラフである。
なる効果を表すグラフである。
【図５】従来の導電性偏光板を示す図である。
１１，２４，３８ 上ガラス基板 １２，２５，３９ 液晶層 １３，２６，４０ 下ガラス基板 １４，１５，２７，２８，４１，４２ 偏光層 １６，１７，１８，１９，３０，３１，３２，４３，４
４，４５，４６ 透明ハードコート層 ２０，２１，３３，３４，４７，４８ アクリル系粘
着剤 ２２，２９ 防眩導電層 ３６ アクリル樹脂 ３７ ＩＴＯ粒子 ４９ 防眩層 ５０ 導電性薄膜 ２３，３５，５１ 背面照明光
４，４５，４６ 透明ハードコート層 ２０，２１，３３，３４，４７，４８ アクリル系粘
着剤 ２２，２９ 防眩導電層 ３６ アクリル樹脂 ３７ ＩＴＯ粒子 ４９ 防眩層 ５０ 導電性薄膜 ２３，３５，５１ 背面照明光
Claims (3)
- 【請求項１】 偏光板の表面に単層で防眩効果と導電性
効果を兼ね備えた膜を形成した事を特徴とする導電性偏
光板。 - 【請求項２】 前記防眩効果と導電性効果を有した膜層
は、Ｉｎ2 Ｏ3 あるいはＳｎＯ2 あるいはＩｎ2 Ｏ3 と
ＳｎＯ3 との混合物よりなる組成物の導電性粒子をアク
リル樹脂中に分散配置させたものであることを特徴とす
る請求項１記載の導電性偏光板。 - 【請求項３】 前記導電性粒子は、粒径０．１μｍ以上
５μｍ以下で全固形分量に対し５０〜９５重量％を含
み、塗布された後の膜層の表面抵抗が１０7 〜１０10Ω
／□であることを特徴とする請求項２記載の導電性偏光
板。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP04069897A JP3153142B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 導電性偏光板 |
| KR1019980005717A KR100297223B1 (ko) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | 전기도전성방현편광판 |
| US09/028,926 US6002460A (en) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | Electrically conductive non-glare polarizing plate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04069897A JP3153142B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 導電性偏光板 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10239521A true JPH10239521A (ja) | 1998-09-11 |
| JP3153142B2 JP3153142B2 (ja) | 2001-04-03 |
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ID=12587794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04069897A Expired - Lifetime JP3153142B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 導電性偏光板 |
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| KR (1) | KR100297223B1 (ja) |
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| US9188722B2 (en) | 2004-10-21 | 2015-11-17 | Nitto Denko Corporation | Antistatic adhesive optical film and image display |
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1997
- 1997-02-25 JP JP04069897A patent/JP3153142B2/ja not_active Expired - Lifetime
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1998
- 1998-02-24 US US09/028,926 patent/US6002460A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-02-24 KR KR1019980005717A patent/KR100297223B1/ko not_active IP Right Cessation
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