JPH10237205A - 複合熱可塑性樹脂発泡シート - Google Patents

複合熱可塑性樹脂発泡シート

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JPH10237205A
JPH10237205A JP9042537A JP4253797A JPH10237205A JP H10237205 A JPH10237205 A JP H10237205A JP 9042537 A JP9042537 A JP 9042537A JP 4253797 A JP4253797 A JP 4253797A JP H10237205 A JPH10237205 A JP H10237205A
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thermoplastic resin
sheet
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foaming agent
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健次 宮崎
Satoyuki Kobayashi
智行 小林
Hidefumi Nagara
英史 長良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み方向の圧縮強度が高められた熱可塑性樹
脂発泡シートを提供する。 【解決手段】 熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
から得られた熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも片面
に、該熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シートを加熱・
発泡する際に生じる面内方向の発泡力を抑制したシート
状物3,4が積層・一体化されている複合熱可塑性樹脂
発泡シート8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合熱可塑性樹脂
発泡シートに関し、より詳細には、熱分解型発泡剤含有
熱可塑性樹脂シートを発泡させることにより得られた熱
可塑性樹脂発泡シートにシート状物を積層してなる複合
熱可塑性樹脂発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂発泡体は、軽量性、断熱性
及び柔軟性に優れているため、屋上断熱材、床用断熱材
などの各種断熱材、緩衝材もしくは浮揚材などに幅広く
用いられている。
【0003】しかしながら、従来の熱可塑性樹脂発泡シ
ートは、強度、例えば圧縮強度が十分でないという問題
があった。例えば、特公昭48−9955号公報に開示
されているように、エチレン系樹脂発泡シートでは、そ
の製造方法の特徴から発泡により生じるセルが紡錘形と
なり、かつセルの長軸が発泡体の長手方向に、短軸が発
泡体の厚み方向に配向するようにセルが形成されてい
る。従って、発泡体が厚み方向に圧縮力を受けた場合、
圧縮力はセルの短軸方向に作用することになるため、圧
縮強度が低くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の熱可塑性樹脂発泡シートの欠点を解消し、圧縮強度が
高められた複合熱可塑性樹脂発泡シートを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合熱可塑
性樹脂発泡シートは、熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂
シートから得られた熱可塑性樹脂発泡シートの少なくと
も片面に、前記熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
を加熱・発泡する際に生じる面内方向の発泡力を抑制し
たシート状物が積層・一体化されてなることを特徴とす
る。
【0006】本発明の特徴は、熱分解型発泡剤含有熱可
塑性樹脂シート(以下、熱可塑性樹脂シートと略すこと
もある。)から熱可塑性樹脂発泡シートを加熱・発泡さ
せる際に生じる面内方向の発泡力を抑制したシート状物
が、該熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも片面に積層
されているため、面内方向の発泡が抑制されており、抑
制された分だけ形成されるセルが厚み方向に長軸を有す
る形状となり、それによって圧縮強度が高められている
ことにある。加えて、上記シート状物が積層・一体化さ
れているため、該シート状物自体の補強効果によっても
複合熱可塑性樹脂発泡シート全体の強度が高められてい
る。
【0007】本発明に係る複合熱可塑性樹脂発泡シート
においては、好ましくは、前記熱可塑性発泡シートに形
成されている発泡セルは、長軸がほぼ厚み方向に配向さ
れている。
【0008】なお、本発明において、上記面内方向と
は、複合熱可塑性樹脂発泡シートの長手方向及び幅方向
で規定される二次元の方向をいい、厚み方向と直交する
方向をいうものとする。
【0009】なお、より好ましくは、上記発泡セルの長
軸と短軸との比は2以上とされ、それによって圧縮強度
がより一層高められる。また、さらに好ましくは、厚み
方向中心部の密度が表面部の密度よりも小さくされる。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
おいて、上記シート状物は面内方向の発泡を抑制するた
めに設けられている。従って、シート状物の強度が低す
ぎると、発泡に際して該シート状物が裂けてしまい、発
泡剤含有熱可塑性樹脂シートの面内方向の発泡を十分に
抑制することができず、強度が高すぎると、得られた複
合熱可塑性樹脂発泡シートの柔軟性が低下する。
【0011】従って、上記シート状物としては、上記発
泡を抑制し得る引張強度を有するものが用いられ、例え
ば、発泡倍率が5倍以下の場合には、引張強度が0.4
〜0.8kgf/cm、発泡倍率が5〜10倍の場合に
は、引張強度が0.8〜10kgf/cm、発泡倍率が
10倍以上の場合には、引張強度が10〜100kgf
/cmの範囲のものが用いられる。
【0012】上記シート状物を構成する材料は特に限定
されないが、発泡剤含有熱可塑性樹脂シートと積層・一
体化させるには、発泡剤含有熱可塑性樹脂シートとの間
に、ある程度の接着性を発現するものが望ましく、例え
ば、通常、ガラス短繊維を抄造して得られるサーフェイ
スマット、ガラス繊維を織ることにより形成されたガラ
スクロス、紙、有機もしくは無機繊維からなる織布や不
織布などを挙げることができる。
【0013】なお、上記サーフェイスマットには、ガラ
ス短繊維同士を結着するためのバインダーが含まれてい
てもよい。バインダーとしては、シート状物の引張強度
が上記範囲を満たす限り、特に限定されず、例えば、熱
可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂などからなるものを用
いることができる。バインダーとして用い得る熱可塑性
樹脂としては、例えばポリビニルアルコール、飽和ポリ
エステル、アクリル系樹脂などを挙げることができ、熱
硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ルなどを挙げることができる。
【0014】また、上記織布・不織布を構成する有機繊
維としては、ポリエステル繊維、綿、アクリル繊維、ナ
イロン繊維、炭素繊維、アラミド繊維などを例示するこ
とができる。
【0015】上記発泡剤含有熱可塑性樹脂シートにシー
ト状物を積層し一体化する方法については、発泡剤含有
熱可塑性樹脂シートとシート状物とが固着される限り、
特に限定されるものではない。例えば、発泡剤含有熱可
塑性樹脂シートを溶融状態になるまで加熱し、シート状
物に熱融着する方法、発泡剤含有熱可塑性樹脂シートと
シート状物とを接着剤で貼り合わせる方法などを例示す
ることができる。
【0016】具体的には、Tダイから押し出された発泡
剤含有熱可塑性樹脂シートの上下両面にシート状物を軽
く積層した状態で1対の対向した冷却ロール間を通過さ
せてロールの押圧力で両者を一体化する方法が好ましい
方法として挙げられる。
【0017】なお、上記積層・一体化とは、発泡剤含有
熱可塑性樹脂シートとシート状物とを、両者の界面にお
いて剥離しようとした場合に、高い割合(通常は50%
を超える割合、好ましくは70%以上)で材料破壊が生
じる程度に両者が固着されている状態を意味するものと
する。
【0018】また、本発明において、発泡剤含有熱可塑
性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂は、特に限定され
るものではなく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、ポリ
エチレンとは、これらまたはこれらの混合物を含む意味
を有するものとする。)、ポリプロピレン(以下、ポリ
プロピレンとは、ホモポリプロピレン、ブロックポリプ
ロピレン、ランダムポリプロピレンを含むものとす
る。)などのオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリエーテル
エーテルケトン及び、これらの共重合体などを用いるこ
とができる。また、これらの樹脂は、単独で用いてもよ
く、任意の2種以上を混合して用いてもよい。
【0019】上記熱可塑性樹脂のメルトインデックス
(MI)が大きすぎても、小さすぎても発泡安定性を低
下させる。従って、熱可塑性樹脂のMIは、0.1〜2
0g/10分の範囲内であることが好ましく、0.5〜
10g/10分の範囲内がより好ましい。なお、本明細
書におけるMIとは、JIS K 7210に従って測
定された値である。
【0020】上記熱可塑性樹脂は、発泡安定性の観点か
らは架橋されていることが好ましい。架橋の方法は特に
限定されるものではなく、例えば、電子線などの電離性
放射線を照射する電子線架橋法、有機過酸化物を用いた
化学架橋法、またはシラン変成樹脂を用いたシラン架橋
法などを挙げることができる。
【0021】架橋度が高すぎると、発泡倍率が低下する
と共に、熱成形性が低下し、低すぎると、熱安定性が低
くなり、かつ発泡時にセルが破泡し、均一なセルが得ら
れなくなることがある。従って、架橋の指標となるゲル
分率は、10〜30重量%の範囲が好ましく、15〜2
5重量%がより好ましい。
【0022】なお、上記ゲル分率とは、発泡剤含有熱可
塑性樹脂シートを、120℃のキシレン中に24時間浸
漬した後の残渣重量のキシレン浸漬前の発泡剤含有熱可
塑性樹脂シートの架橋樹脂分重量に対する重量百分率を
いうものとする。
【0023】本発明においては、発泡剤含有熱可塑性樹
脂シートを構成する熱可塑性樹脂として、非相溶性の2
種類以上の熱可塑性樹脂をブレンドして用い、何れか一
つの熱可塑性樹脂のみを架橋させることにより、無架橋
部分の高い流動性によって発泡中の樹脂の流動性を確保
することができる。
【0024】このようにすることにより、単一の熱可塑
性樹脂を用いて均一に架橋させた発泡剤含有熱可塑性樹
脂シートに比べ、発泡中の発泡圧が小さくなり、該発泡
剤含有熱可塑性樹脂シートの表面に積層したシート状物
をさらに破断しにくくさせることが可能である。これに
より、該発泡剤含有熱可塑性樹脂シートの面内発泡を抑
制し、その抑制した分を厚み方向に発泡させることを可
能にすることをさらに容易とすることができる。
【0025】上記のように2種類以上の熱可塑性樹脂を
用いる場合には、該2種類以上の熱可塑性樹脂の溶融粘
度比を変化させることにより、相分離状態の海島構造を
コントロールすることが可能である。例えば、溶融粘度
比を大きくすると均一微細な海島構造を発現させること
が可能になる。
【0026】本発明では発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
の発泡時の流動性を確保するためには、ある程度の均一
微細な海島構造を有していることが好ましく、具体的に
は、溶融粘度比で4〜10程度になるようにすると目標
とする均一微細なモルフォロジーを発現させることが可
能となる。この場合、海島構造における島部分の粒径
は、およそ1〜100μm程度になっている。
【0027】2種類以上の熱可塑性樹脂を混合する比率
は、得られる発泡剤含有熱可塑性樹脂シートが発泡中に
必要な流動性を確保するために無架橋部分が全体の30
〜70%を占めるような割合になる比率であることが好
ましい。2種類以上混合した熱可塑性樹脂のうち、1種
類だけを架橋するのである。
【0028】2種類以上混合した熱可塑性樹脂のうち、
1種類だけに優先的に架橋をかける手段としては、例え
ば、電子線架橋法ならば、ジビニルベンゼン等の架橋助
剤を混合する方法、シラン架橋法ならば、2種類以上混
合した熱可塑性樹脂のうち、架橋させたい熱可塑性樹脂
と同種のシラン変成熱可塑性樹脂及び架橋触媒を添加
し、その後、水処理することにより達成される。
【0029】上記水処理とは、シラン変成熱可塑性樹脂
を添加した発泡剤含有熱可塑性樹脂シートを水中に浸漬
することにより加水分解させ、架橋反応させることであ
る。架橋を促進するためには、上記水として熱湯を用い
ることが好ましく、具体的には100℃の熱湯に2時間
以上浸漬することで達成される。
【0030】架橋触媒としては、具体的には、ジブチル
錫ジラウレート、オクタン錫バリウム等が挙げられる。
シラン架橋触媒の添加量が多いと、得られる発泡シート
の発泡倍率が低下し、また、少ないと、架橋反応速度が
低下し、水処理に時間を要するので、熱可塑性樹脂10
0重量部に対して、0.001〜10重量部が好まし
く、0.01〜0.1重量部がさらに好ましい。
【0031】上記過酸化物により熱可塑性樹脂を架橋す
る方法について述べる。本発明において用いられる過酸
化物は特に限定されず、例えば、ジブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ターシャルブチルクミル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキサイド等が挙
げられ、ジクミルパーオキサイド、ターシャルブチルク
ミルパーオキサイドが好ましく、ジクミルパーオキサイ
ドが特に好ましい。
【0032】過酸化物の添加量は、多いと、樹脂分解反
応が進行し、得られる発泡体が着色することがあり、ま
た、少ないと、熱可塑性樹脂の架橋が不十分となること
があるので、熱可塑性樹脂100重量部に対して、0.
5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がさらに好まし
い。
【0033】上記放射線を照射し、熱可塑性樹脂を架橋
する方法について述べる。放射線の照射量が多いと、架
橋が掛かりすぎ、得られる発泡体の発泡倍率が低下し、
また、少ないと、熱安定性が低下し、かつセルが破泡
し、均一なセルが得られ難いので、1〜20Mradが
好ましく、3〜10Mradが特に好ましい。
【0034】放射線を照射する方法は、特に限定され
ず、例えば、2台の電子線発生装置を用い、その間に熱
可塑性樹脂を通過させ、熱可塑性樹脂に電子線を照射す
る方法が挙げられる。
【0035】本発明で用いられる発泡剤含有熱可塑性樹
脂シートに含有される熱分解型発泡剤としては、発泡体
の製造において一般的に用いられており、かつ発泡剤含
有熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の分解温度を有す
る任意の発泡剤を用いることができる。
【0036】用い得る発泡剤の例としては、重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、アジ
ド化合物、ほう水素化ナトリウム等の無機系熱分解型発
泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニト
リル、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、P,P´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、
p,p´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、
アゾジカルボン酸バリウム、トリヒドラジノトリアジ
ン、p−トルエンスルホニルセミカルバジドなどを挙げ
ることができ、特に、分解ピーク温度や分解速度の調整
が容易でガス発生量が多く、衛生上優れているため、ア
ゾジカルボンアミドを用いることが好ましい。
【0037】上記熱分解型発泡剤の添加量は目標とする
発泡倍率に従って決定される。例えば、アゾジカルボン
アミドを用いるならば、1g当たり239cm2 のガス
が発生するので、熱可塑性樹脂100g当たり1部のア
ゾジカルボンアミドを添加すると、通常、発泡倍率が
2.39倍の発泡体が得られる。
【0038】上記発泡剤含有熱可塑性樹脂シートを得る
には、一般的な方法により上記熱可塑性樹脂と熱分解型
発泡剤とを含む樹脂組成物を溶融混練してシート化すれ
ばよく、具体的な方法は特に限定されるものではない。
もっとも、混練度を高めることができ、かつ発泡安定性
を高めることが可能となるため、2軸混練押出機を用い
ることが好ましい。もっとも、溶融混練した樹脂組成物
をシート状に成形する方法は、押出機を用いた押出成形
に限定されるものではない。
【0039】前述した電子線架橋やシラン架橋を行う場
合は、上記樹脂組成物をシート状に成形する工程及び該
工程後に、架橋方法に応じた処理を施せばよい。この場
合、発泡剤含有熱可塑性樹脂シートの段階で架橋処理を
行ってもよく、あるいは発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
に前述した発泡を抑制するためのシート状物を積層・一
体化した後の段階で行ってもよい。
【0040】次に、上記発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
に、前述した発泡力を抑制するためのシート状物を積層
し・一体化して複合発泡性シートを得る。この工程につ
いては、前述した適宜の方法によって行い得る。
【0041】次に、得られた複合発泡性シートを上記熱
分解型発泡剤の分解温度以上の温度まで加熱し、発泡さ
せる。しかる後、熱可塑性樹脂の軟化温度以下の温度ま
で冷却し、シートを固化させ、本発明の複合熱可塑性樹
脂発泡シートを得る。この場合、加熱及び冷却の方法は
特に限定されるものではない。
【0042】例えば、加熱方法としては、内部が一定の
温度に保持された加熱炉内に複合発泡性シートを入れた
り、熱風を複合発泡性シートに吹き付けたり、対向され
ている2本の加熱ローラー間を、加熱ローラーに接触さ
せつつ複合発泡性シートを通過させることなどにより行
い得る。
【0043】冷却方法としては、冷風を吹きつける方
法、樹脂の溶融温度以下に冷水で温度調整された上下2
枚のベルト間に、上記複合発泡性シートを通過させる方
法、対向されている2本の冷却ローラー間に上記複合発
泡性シートを通過させる方法などを挙げることができ
る。
【0044】上記複合発泡性シート中の発泡剤含有熱可
塑性樹脂シートを加熱により発泡させるに際しては、自
由に発泡させてもよいが、上下2枚のベルト間において
加熱発泡させることが望ましい。すなわち、上下2枚の
ベルト間に上記複合発泡性シートを配置して発泡させる
ことにより、発泡を抑制するためのシート状物の発泡シ
ート側への密着性を高めることができ、面内方向におけ
る発泡をより効果的に抑制することができ、それによっ
て、発泡時のシートの面内方向における膨張力を確実に
抑えることが可能となる。
【0045】上記ベルトを構成する材料としては、発泡
剤含有熱可塑性樹脂シートを構成している熱可塑性樹脂
が溶融した際に密着可能であるが、冷却により熱可塑性
樹脂シートに密着しなくなるものを用いることが望まし
い。従って、上記ベルトは、熱可塑性樹脂よりも高い溶
融温度の材料からなることが好ましく、具体的には、発
泡後の剥離性の観点から、ポリテトラエチレンを主成分
とするベルトを用いることがより好ましく、さらに好ま
しくは、無機繊維を織ってなる布にテトラフルオロエチ
レンを含浸塗布し、高温で焼成してベルト加工したもの
を挙げることができ、具体的には、中興化成工業社製、
商品名:チューコーフローGタイプベルトを例示するこ
とができる。
【0046】本発明では、好ましくは、発泡により形成
されたセルは、長軸がほぼ熱可塑性樹脂発泡シートの厚
み方向に配向される。すなわち、熱可塑性樹脂発泡シー
トの少なくとも片面に、発泡時、面内発泡を抑制したシ
ート状物が積層されていたので、発泡過程において発泡
力は全て複合熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に作用
することになる。
【0047】その結果、得られた複合熱可塑性樹脂発泡
シート中のセルは該発泡シートの厚み方向にのみ伸長し
ているので、長軸は該複合熱可塑性樹脂発泡シートの厚
み方向にほぼ配向する。
【0048】なお、本発明においては、上記発泡剤含有
熱可塑性樹脂シートに上記発泡力を抑制したシート状物
が積層・一体化されてなるので、その結果として、厚み
方向発泡割合は60%以上となり、好ましくは80%以
上とされている。
【0049】本発明において、より好ましくは、上記セ
ルの長軸と短軸との比は2以上とされ、それによって、
厚み方向の圧縮強度が一層高められる。長軸と短軸の比
は、発泡倍率及び発泡剤含有熱可塑性樹脂の溶融粘度に
より制御することが可能である。発泡倍率を大きくする
ことにより、厚み方向への発泡倍率が増加することによ
り、セルの長軸と短軸の比が大きくなる。具体的には、
発泡剤含有熱可塑性樹脂の溶融粘度が8000ポイズ〜
25000ポイズの領域において、発泡倍率が5倍以上
10倍未満で長軸と短軸の比が2以上、発泡倍率が10
倍以上で長軸と短軸の比が2.5以上になる。
【0050】なお、本明細書における溶融粘度とは、J
IS K 7199に準じて測定された値である。樹脂
の溶融粘度が8000ポイズ未満の時は、樹脂の溶融粘
度が不足し、発泡剤含有熱可塑性樹脂が発泡時に厚み方
向に膨張する際、セルの樹脂膜が破断してしまい、セル
が紡錘形になり難い。25000ポイズを超えると発泡
時、厚み方向に膨張しきらないため、セルが略紡錘形と
なり、その場合セルの長軸と短軸の比が2以上にはなら
ない。
【0051】本発明では、さらに好ましくは、複合熱可
塑性樹脂発泡シートにおいて厚み方向に対して中心部の
密度が表面層の密度に比べて小さくされている。複合熱
可塑性樹脂発泡シートの少なくとも片面に、発泡時、面
内発泡を抑制したシート状物が積層されているので、発
泡過程において表面近傍のセルがある程度、破泡を起こ
す。その結果、表面部の密度は該複合熱可塑性樹脂発泡
シートの中心層に比べて密度が大きくなる。
【0052】本発明の課題を達成するためには、発泡剤
含有熱可塑性樹脂が発泡時にある程度の流動性を有して
いることが必要であり、そのためには、該発泡剤含有熱
可塑性樹脂に用いる熱可塑性樹脂として前述したように
非相溶性の2種類以上の熱可塑性樹脂をブレンドし、一
方の樹脂を架橋することが望ましい。
【0053】作用 請求項1に記載の発明に係る複合熱可塑性樹脂発泡シー
トでは、上記シート状物が熱可塑性樹脂発泡シートの少
なくとも片面に積層・一体化されていて、該熱可塑性樹
脂発泡シートが発泡剤含有熱可塑性樹脂シートから発泡
により得られるに際し、シート状物が面内方向の発泡力
を抑制しているため、複合熱可塑性樹脂発泡シート中の
熱可塑性樹脂発泡シートにおける発泡が厚み方向に優先
的に導かれる。従って、複合熱可塑性樹脂発泡シートに
おける発泡により形成されたセルが、その長軸が厚み方
向となるように発泡されることになるため、複合熱可塑
性樹脂発泡シートの厚み方向の圧縮強度が高められるこ
とになる。
【0054】請求項2に記載の発明では、発泡により形
成されるセルは、その長軸がほぼ厚み方向に配向するよ
うに構成されているので、厚み方向の圧縮強度がより一
層高められる。
【0055】請求項3に記載の発明では、長軸と短軸と
の比が2以上になるようにセルが構成されているので、
同様に、より一層厚み方向の圧縮強度が高められる。請
求項4に記載の発明では、厚み方向中心部の密度が表面
部の密度よりも小さいため、表面が相対的に硬くなるた
め、厚み方向の外力に対する強度を高めることができ
る。
【0056】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0057】(原料)以下の熱可塑性樹脂、シラン変成
熱可塑性樹脂、シラン架橋触媒及び熱分解型発泡剤を用
意した。
【0058】熱可塑性樹脂 HDPE1…高密度ポリエチレン、三菱化学社製、商
品名:BX50A、密度=0.958g/cm3 、MI
=0.35/10分。 HDPE2…高密度ポリエチレン、三菱化学社製、商
品名:HY340、密度=0.952g/cm3 、MI
=1.5g/10分。 HDPE3…高密度ポリエチレン、三菱化学社製、商
品名:JY20、密度=0.951g/cm3 、MI=
9.0/10分。 PP1…ポリプロピレン、三菱化学社製、商品名:M
H8、密度=0.900g/cm3 、MI=0.30g
/10分。 PP2…ポリプロピレン、三菱化学社製、商品名:M
A3、密度=0.900g/cm3 、MI=11g/1
0分。
【0059】シラン変成熱可塑性樹脂 シラン変成PE…シラン変成ポリエチレン、三菱化学
社製、商品名:HM600A、密度=0.963g/c
3 、MI=10g/10分。 シラン変成PP…シラン変成性ポリプロピレン、三菱
化学社製、商品名:XPM800HM、密度=0.91
2g/cm3 、MI=11g/10分。
【0060】シラン架橋触媒 シラン架橋触媒1…ジブチル錫ジラウレート/高密度
ポリエチレン=約1/100のマスターバッチ…三菱化
学社製。 シラン架橋触媒2…ジブチル錫ジラウレート/ポリプ
ロピレン=約1/100のマスターバッチ…三菱化学社
製、商品名:PZ−10S。
【0061】熱分解型発泡剤 アゾジカルボンアミド…大塚化学社製、商品名:SO−
20、分解温度=201℃。
【0062】(実施例1)上記熱可塑性樹脂、シラン変
成熱可塑性樹脂、シラン架橋触媒及び熱分解型発泡剤を
下記の表1に示す割合(重量部)で混合し、2軸混練押
出機で溶融混練した。さらに、図1に示すように、幅5
10mm、リップ開度1.1mmのTダイ1からシート
状に押し出し、幅450mm、厚み1.0mmの熱分解
型発泡剤含有熱可塑性樹脂シート2を得た。さらに、T
ダイ1から押し出されている熱分解型発泡剤含有熱可塑
性樹脂シート2の上下に、ポリエチレンテレフタレート
の不織布3,4(秤量30g/m2 、引張り強度:縦
1.6kgf/cm、横:1.2kgf/cm、東洋紡
績社製)を積層した後、両者の間隔が0.9mm、温度
が25℃に設定されている対向冷却ロール5,6間を通
過させ、積層・一体化し、複合発泡性シート7を得た。
【0063】上記のようにして得た複合発泡性シート7
を、幅400mm×長さ1000mm寸法に切断し、図
2に示す複合発泡性シート7を得た。この複合発泡性シ
ート7では、発泡剤含有熱可塑性樹脂シート2の上下に
上記シート状物としての不織布3,4が積層されてい
る。
【0064】次に、上記複合発泡性シート7を99℃の
熱湯に2時間浸漬し、架橋させた。さらに、上記複合発
泡性シートを、上下2枚のポリテトラフルオロエチレン
を主成分とするベルト(中興化成工業社製、商品名:チ
ューコーフローGタイプベルト)間に挟み、230℃の
温度に加熱し、発泡させた。発泡後、冷却し、熱分解型
発泡剤含有熱可塑性樹脂シートを固化させ、複合発泡性
シートをベルトから剥離することにより、複合熱可塑性
樹脂発泡シートを得た。
【0065】さらに、上述した複合熱可塑性樹脂発泡シ
ートのシート状物を含まない樹脂部分のゲル分率を、前
述した条件(120℃、24時間、熱キシレン抽出)に
より測定した。結果を下記の表2に示す。
【0066】図3に示すように、得られた複合熱可塑性
樹脂発泡シート8では、不織布3,4により面内方向の
発泡が抑制されたためか、面内方向にはほとんど発泡せ
ず、厚み方向にのみ大きく発泡していることが認められ
た。
【0067】上記観察結果を確認するために、得られた
複合熱可塑性樹脂発泡シートにおける(1)厚み精度、
(2)面内方向発泡による面積増加率、(3)複合熱可
塑性樹脂発泡シートの全体の発泡倍率、(4)厚み方向
発泡倍率及び(5)厚み方向発泡割合を、シート状物と
しての不織布の引張強度と共に下記の表2に示す。な
お、上記各評価基準及び引張強度の測定は以下の要領で
行った。また、併せて、発泡前の発泡剤含有熱可塑性樹
脂シートのうちの樹脂部分の溶融粘度を測定した。この
溶融粘度を、下記の表1に示す。
【0068】(1)シート状物引張強度…JIS P
8113に準じて引っ張り試験を行い、荷重−伸びの関
係が直線関係からずれる荷重を最大荷重とし、その時の
サンプル幅によって最大荷重を除算することにより引張
強度とした。 (2)厚み精度…最大厚み及び最小厚みを測定し、(最
大厚み−目的とする厚み)/(目的とする厚み)、及び
(最小厚み−目的とする厚み)/(目的とする厚み)を
算出し、この値により、+方向及び−方向の厚み精度を
評価した。
【0069】(3)面積増加率…{(発泡後の複合熱可
塑性樹脂発泡シートの平面積/発泡前の複合発泡性シー
トの平面積)−1}×100(%)により求めた。 (4)厚み方向発泡倍率…(発泡後の複合熱可塑性樹脂
発泡シートの厚み/複合発泡性シートの厚み)により算
出した。 (5)厚み方向発泡割合…(発泡後の複合熱可塑性樹脂
発泡シートの厚み−複合発泡性シートの厚み)/(複合
発泡性シートの厚み)×100(%)で求めた。
【0070】さらに、得られた複合熱可塑性樹脂発泡シ
ートを厚み方向に切断し、カット断面を光学顕微鏡で観
察したところ、紡錘形の発泡セルが形成されていた。こ
の発泡セルの長軸の長さ及び短軸の長さを基準スケール
を用いて計測し、長軸と短軸との長さの比を求めた。結
果を下記の表3に示す。
【0071】また、上記のようにして得られた複合熱可
塑性樹脂発泡シートを厚み方向を法線とする二次元的な
断面でカットし、該複合熱可塑性樹脂発泡シートの表面
層付近及び厚み方向中心部分を取り出し、それぞれの部
分における密度を求めた。ここで、密度測定部分には、
複合熱可塑性樹脂発泡シート表面に積層されているシー
ト状物は含めなかった。求められた表面層密度及び内部
層密度を、下記の表3に示す。
【0072】また、得られた複合熱可塑性樹脂発泡シー
トを平面形状が5cm×5cmとなるように切断し、厚
み方向に圧力を加えた際の25%圧縮強度を、JIS
K6767に従って測定した。結果を下記の表3に示
す。
【0073】また、上記のようにして得られた複合熱可
塑性樹脂発泡シートの曲げ強度を、以下の要領で評価し
た。 曲げ強度の測定…得られた複合熱可塑性樹脂発泡シート
について、長さ200mm×巾25mm厚さ10mmの
サンプルを取り出し、流れ方向、及び巾方向の曲げ強度
を、JIS K 7221に準じて測定した。結果を下
記の表3に示す。
【0074】(実施例2〜8)用いた熱可塑性樹脂、シ
ラン変成熱可塑性樹脂及びシラン架橋触媒を、下記の表
1に示すように変更したことを除いては、実施例1と同
様にして複合型熱可塑性樹脂発泡シートを作製し、かつ
実施例1と同様にして評価した。結果を下記の表1〜3
に示す。
【0075】(比較例1)Tダイから押し出されている
発泡剤含有熱可塑性樹脂シートの上下に積層するシート
状物を、不織布(秤量10g/m2 、引張強度:縦0.
36kg/cm、横0.18kg/cm、東洋紡績社
製、商品名:スパンボンド エクーレ6101A)に変
更したことを除いては、実施例1と同様にして複合熱可
塑性樹脂発泡シートを作製し、実施例1と同様にして評
価した。結果を下記の表1〜3に示す。
【0076】(比較例2)Tダイから押し出されている
発泡剤含有熱可塑性樹脂シートの上下に積層するシート
状物を、不織布(秤量20g/m2 、引張強度:縦0.
92kg/cm、横0.60kg/cm、東洋紡績社
製、商品名:スパンボンド エクーレ6201A)に変
更したことを除いては、実施例1と同様にして複合熱可
塑性樹脂発泡シートを作製し、実施例1と同様にして評
価した。結果を下記の表1〜3に示す。
【0077】(比較例3)実施例1で用いた発泡剤含有
熱可塑性樹脂シートの表面に不織布を積層せずに、発泡
剤含有熱可塑性樹脂シートを作製し、実施例1と同様に
230℃で発泡させ、熱可塑性樹脂発泡シートを得た。
【0078】しかる後、上記熱可塑性樹脂発泡シートを
200℃に加熱し表面を再溶融させ、熱融着によりポリ
エチレンテレフタレート製の不織布(東洋紡績社製、商
品名:スパンボンド エクーレ6301A)を積層し、
複合化熱可塑性樹脂発泡シートを得た。このようにして
得た複合化熱可塑性樹脂発泡シートについて、実施例1
と同様に評価した。結果を下記の表1〜表3に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】
【発明の効果】本発明に係る複合熱可塑性樹脂発泡シー
トでは、熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも片面にシ
ート状物が積層・一体化されて補強されていて、このシ
ート状物は、熱可塑性樹脂発泡シートが熱分解型発泡剤
含有熱可塑性樹脂シートから発泡により得られるに際
し、面内方向の発泡力を抑制している。従って、請求項
1に記載の複合熱可塑性樹脂発泡シートでは、発泡が厚
み方向に優先的に導かれているため、厚み方向の圧縮強
度が高められている。
【0083】請求項2に記載の本発明の複合熱可塑性樹
脂発泡シートでは、発泡セルが、長軸がほぼ厚み方向に
配向しているので、厚み方向の圧縮強度がさらに高めら
れ得る。
【0084】請求項3に記載の本発明の複合熱可塑性樹
脂発泡シートでは、発泡セルの長軸と短軸との比が2以
上であるので、厚み方向の圧縮強度がさらに高められ得
る。請求項4に記載の本発明の複合熱可塑性樹脂発泡シ
ートでは、厚み方向中心部の密度が表面部の密度よりも
小さいので、厚み方向の圧縮強度がさらに高められ得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、熱分解型発泡剤含有熱可塑
性樹脂シートにシート状物としての紙を積層し、一体化
する工程を示す概略構成図。
【図2】熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シートにシー
ト状物としての紙を積層してなる複合発泡性シートを示
す斜視図。
【図3】複合発泡性シートを加熱発泡することにより得
られた複合熱可塑性樹脂発泡シートを説明するための斜
視図。
【符号の説明】
1…押出機のTダイ 2…熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シート 3,4…シート状物としての紙 5,6…冷却ロール 7…複合発泡性シート 8…複合熱可塑性樹脂発泡シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シート
    から得られた熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも片面
    に、前記熱分解型発泡剤含有熱可塑性樹脂シートを加熱
    ・発泡する際に生じる面内方向の発泡力を抑制したシー
    ト状物が積層・一体化されてなることを特徴とする複合
    熱可塑性樹脂発泡シート。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂発泡シートに形成され
    ている発泡セルは、長軸がほぼ厚み方向に配向している
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合熱可塑性樹脂発
    泡シート。
  3. 【請求項3】 前記発泡セルの長軸と短軸との比が2以
    上であることを特徴とする請求項2に記載の複合熱可塑
    性樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】 厚み方向中心部の密度が表面部の密度よ
    りも小さいことを特徴とする請求項2または3に記載の
    複合熱可塑性樹脂発泡シート。
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