JP3429713B2 - 畳床材 - Google Patents
畳床材Info
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Description
樹脂の発泡体からなる畳床材に関する。
床材に畳表や畳縁等を縫い付けたものが畳である。
上げると高さ40cmにもなる量の乾燥ワラの層を5c
mの厚さになるように均等に縫い上げたものである。
おり、その厚さは30〜60mmであるので畳床材の厚
さは25〜55mmである。近年、住宅のバリアフリー
化に対応した薄畳や、木質のフロアに直敷きする置き畳
が登場し、一般的に、これらの厚さは10〜30mmで
あるので畳床材の厚さは4〜25mmである。
た木造住宅の高気密化が進展しているため、畳内の湿度
の上昇により、カビ、ダニ等が発生し易くなっている。
これを防ぐために、畳床材の主原料は稲ワラから熱可塑
性樹脂発泡体や木質系インシュレーションボードに変換
されてきている。
−203194号公報にあるように、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウ
レタン等の熱可塑性樹脂を適当な発泡倍率で発泡したも
のや、特開昭57−180757号公報記載のような木
質系インシュレーションボードがあり、これらを積層し
てなる畳床材が一般的である。このような主原料で構成
された畳床材を用いた畳は、一般に建材畳と呼ばれてい
る。
ような点で優れている。
スチレンフォームや木質系インシュレーションボードで
あるタタミボードを主材料として用いるため、耐湿性に
強く、断熱効果も高い。
自由に設計でき、軽量である。
にくく、防虫対策もとり易い。
フォームとタタミボードを積層したものや、タタミボー
ドを何層かに積層したもの、ポリスチレンフォームを何
層かに積層したもの、タタミボードのみのもの、ポリス
チレンフォームのみのものを主体とし、これに吸放湿材
やプラスチック段ボールや不織布等のシート状物、防虫
シート等を縫い合わせたものである。
いられるタタミボードは、単体のみでは、稲ワラ畳と同
様に重いため、タタミボードとポリスチレンフォーム等
の発泡体との多重積層化により軽量化が図られた。しか
し、この多重積層品はポリスチレンフォーム特有の床鳴
りが起こり、また、縫い合わせ等のため生産性の低いも
のであった。また、ポリスチレンフォームは、加工時
に、耐溶剤性、耐熱性、耐衝撃性がなく、割れ易い難点
があった。
スチレンフォーム等の熱可塑性樹脂発泡体は、単体のみ
では、使用時、圧縮強度が低いため、タンス等の重量物
を畳上に長期間設置しておくと、重量物の重さに耐えき
れず、重量物の跡が畳表に残り、形状が元に回復せず、
へたりが起こった。
からも畳の軽量化が望まれている。
てポリスチレンフォームではなく、ポリオレフィン系樹
脂発泡体を用いることが考えられた。しかし、ポリオレ
フィン系樹脂発泡体、例えばポリエチレン発泡体は、ポ
リスチレンフォームと同等の圧縮強度を得るためには、
発泡倍率半分以下のものである必要があり、コストが高
く付いた。
軽くて、生産性が高く、重量物の重さに耐えることので
きるポリオレフィン系樹脂の発泡体からなる畳床材を提
供することにある。
は、内在する気泡のアスペクト比Dz(シート厚み方向
に平行な最大径)/Dxy(シート幅または長さ方向に
平行な最大径)の平均値が1.1〜2.0で、発泡倍率
が7〜30倍で、圧縮強度が2kgf/cm2 以上であ
るポリオレフィン系樹脂発泡体シートからなることを特
徴とするものである。
るシート厚み方向の直径Dzと面内方向の直径Dxyと
の比Dz/Dxy(すなわちアスペクト比)について、
説明をする。
ート厚み方向(z方向と呼ぶ)に平行な任意な断面(b)
の10〜20倍の拡大写真(c) をとり、この写真(c) 中
で無作為に選ばれる少なくとも50個の気泡における下
記の2つの定方向最大径(Dz,Dxy)を測り、個数
平均値を算出する。
行な最大径 Dxy:発泡体シート中の気泡のシート幅または長さ方
向(xy方向と呼ぶ)に平行な最大径
Dxy(シート幅または長さ方向に平行な最大径)の平
均値が1より大きい場合には高い圧縮強度を有した発泡
体シートとなる。これは紡錘形の気泡がその長軸方向
(即ちz方向)に力を受けるからである。
のシート面内にあるいかなる方向(x−y方向とも呼
び)をも意味し、長さ方向、幅方向を含む。
構成するポリオレフィン系樹脂発泡体シートの圧縮強度
が2kgf/cm2 未満であると、畳上に重量物を一定
時間置いた後、変形の回復がなく、体感評価においても
畳が凹むために歩行感が悪い。加えて、発泡倍率が30
倍を越えると、曲げ剛性が低下するため、これに畳表を
縫い合わせたときに糸の張力が低下し、発泡体自体が欠
け易くなる。発泡倍率が7倍未満であると、畳床材のコ
ストが高くつき実用的でない。
5mmの厚畳用床材としては、圧縮強度が3〜10kg
f/cm2 で、発泡倍率が10〜20倍であるものが好
適である。
ては、圧縮強度が4〜14kgf/cm2 で、発泡倍率
が7〜20倍であるものが好適である。
厚み方向に平行な最大径)/Dxy(シート幅または長
さ方向に平行な最大径)の平均値が1.1未満であると
圧縮強度が低下するため、発泡倍率7〜30倍、圧縮強
度2kgf/cm2 以上という物性を達成することがで
きない。アスペクト比の平均値が1.1〜2.0である
と、紡錘形の気泡はシート厚み方向に圧縮力を受ける
と、気泡の長軸方向に力がかかることになるので、その
方向に高い圧縮強度を示し、発泡体を畳床材として好適
に使用することができる。よって、アスペクト比の平均
値は1.1以上、好ましくは1.3以上である。
縮弾性率が高くなりすぎたため、振動に対するエネルギ
ー吸収時に歪みに対して高い応力が必要となり、畳の上
を歩いた時や座った時に痛い感触を生じる。
畳床材において、内在する気泡のDxy(シート幅また
は長さ方向に平行な最大径)の平均値が500μm以上
であるものである。
り、発泡体が座掘を生じ易くなるため、畳上に重量物を
置いたときに、畳が凹み等を生じ易くなる。気泡のDx
yの平均値が500μm以上であると、座掘に対する耐
荷重クリープ特性が増し、発泡体は凹みにくくなるため
畳床材として好適である。内在する気泡のDxyの平均
値はより好ましくは800μm以上である。
2記載の畳床材において、曲げ弾性率が150〜400
kgf/cm2 で、厚さが25〜55mmであるもので
ある。
ゆる厚畳みに関するものであって、畳床材に畳表を直接
縫い付ける場合、適切な曲げ弾性率範囲が必要である。
畳にとって曲げ剛性が高すぎず、かつ柔らかすぎないこ
とが重要である。曲げ弾性率が150kgf/cm2 未
満になると畳が撓みすぎ、施工が困難となる。また曲げ
弾性率が400kgf/cm2 を超えると畳床材が硬す
ぎ、畳表を張ったときに高い張力が発生し、畳にそりが
生じ易い。
トには、化学発泡によって得られるものと、物理発泡に
よって得られるものがある。
分解型化学発泡剤を予めポリオレフィン系樹脂組成物に
分散させておき、得られた発泡性組成物を一旦シート状
の発泡原反に賦形した後、加熱して発泡剤より発生する
ガスにより発泡させることで製造されうる。熱分解型化
学発泡剤の代表例としては、アゾジカルボンアミド、ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、4,4
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が挙
げられる。発泡剤の添加量は樹脂組成物100重量部に
対して好ましくは2〜20重量部である。
成物中に物理的発泡剤を一旦溶解し、次いで、得られた
発泡性組成物を常圧下に置いてガスを発生させ、発泡さ
せることで製造されうる。物理的発泡剤の例としては、
水、二酸化炭素、窒素、有機溶剤、等が挙げられる。
うに、畳表(2) を張り付けることによって、畳が作製さ
れる。
いて、説明をする。
限定されないが、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂お
よび変性用モノマーを溶融混和して変性ポリオレフィン
を得、変性ポリオレフィンにその100重量部に対して
アゾジカルボンアミド等の熱分解型化学発泡剤を2〜2
0重量部を分散させ、得られた発泡性樹脂組成物を一旦
シート状の原反に賦形した後、得られた発泡性シートを
熱分解型化学発泡剤の分解温度以上に加熱して化学発泡
させる方法である。
成形された発泡性シート原反架橋度が低いにも拘らず、
これを常圧で発泡させることが可能となる。
5%以内の範囲である。
期重量と120℃熱キシレン中で24時間で溶解させた
もののゲル分を乾燥させたサンプルとの重量比で表わ
す。
泡性シートは、電子線で架橋させたシートや熱分解型化
学架橋剤で架橋させたシートに比べゲル分率が低く、か
つ常圧で加熱発泡するため、発泡体のセルがそれらと比
べ大きくなる。従って、得られた発泡体は、セル壁が厚
くなり、座掘等の機械物性に強いものとなり、畳の床材
に好適である。
体をなすポリオレフィンは、オレフィン性モノマーの単
独重合体、または主成分オレフィン性モノマーと他のモ
ノマーとの共重合体であり、特に限定されるものではな
いが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、ホモ
タイプポリプロピレン、ランダムタイプポリプロピレ
ン、ブロックタイプポリプロピレン等のポリプロピレ
ン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のエチレン
を主成分とする共重合体などが例示され、またこれらの
2以上の組合わせであってもよい。
体をなすポリオレフィンとしては、上述したポリエチレ
ンやポリプロピレンの1種もしくは2種以上の組みあわ
せが好ましい。
上記ポリオレフィンの割合が70〜100重量%である
樹脂組成物を指す。ポリオレフィン系樹脂を構成するポ
リオレフィン以外の樹脂は限定されないが、例えば、ポ
リスチレン、スチレン系エラストマーなどが挙げられ
る。ポリオレフィン系樹脂中のポリオレフィンの割合が
70重量%を下回ると、ポリオレフィンの特徴である軽
量、耐薬品性、柔軟性、弾性等が発揮できないばかり
か、発泡に必要な溶融粘度を確保することが困難となる
場合があるので好ましくない。
ジカル反応し得る官能基を分子内に2個以上有する化合
物である。上記官能基としてはオキシム基、マレイミド
基、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリル基等が例示
される。変性用モノマーは、好ましくは、ジオキシム化
合物、ビスマレイミド化合物、ジビニルベンゼン、アリ
ル系多官能モノマー、(メタ)アクリル系多官能モノマ
ーである。また、変性用モノマーはキノン化合物のよう
な、分子内に2個以上のケトン基を有する環状化合物で
あってもよい。
押出成型の他、プレス成型、ブロー成型、カレンダリン
グ成型、射出成型など、プラスチックの成型加工で一般
的に行われる方法が適用可能であるが、スクリュ押出機
より吐出する発泡性樹脂組成物を直後賦形する方法が生
産性の観点から好ましい。この方法では、一定寸法幅の
連続原反シートを得ることができる。
学発泡剤の分解温度以上、熱可塑性樹脂の熱分解温度以
下の温度範囲で行われる。特に連続式発泡装置として
は、加熱炉の出口側で発泡体を引き取りながら発泡させ
る引き取り式発泡機の他、ベルト式発泡機、縦型または
横型発泡炉、熱風恒温槽など、あるいは熱浴中で発泡を
行うオイルバス、メタルバス、ソルトバスなどが使用さ
れる。
すなわち、気泡のアスペクト比Dz(シート厚み方向に
平行な最大径)/Dxy(シート幅または長さ方向に平
行な最大径)の平均値が1.1〜2.0である発泡体シ
ートを得るには、発泡中の原反の面内方向の発泡力を抑
制しうる強度を有する補強シートを、発泡前に原反の少
なくとも片面に積層する。これは、発泡時に面内の2次
元方向の発泡を抑制することで、原反を厚み方向にのみ
発泡させることが可能となるからであり、結果的に、発
泡体シートの気泡はその長軸を厚み方向に配向した紡錘
形となるからである。
の発泡温度、即ち、上記ポリオレフィン系樹脂の融点温
度以上、かつ熱分解型発泡剤の分解温度以上の環境に耐
え得るものであればよく、補強シートの材料は例えば、
紙、布、木材、鉄、非鉄金属、不織布、寒冷紗、ガラス
繊維、無機物繊維などから適宜選ぶことができる。
布、寒冷紗が好ましい。その理由は、不織布または寒冷
紗は、畳の裏面に必要な滑り性を発現したり、他の性能
を有する部材、例えば吸放湿材との接着面に利用したり
することが可能であるからである。
たは長さ方向に平行な最大径)の平均値が500μm以
上である請求項2記載の発泡体シートを成形するには、
加熱発泡時の温度を225℃より低い温度範囲とするこ
とが好ましい。これは、225℃より高いと、気泡径が
小さくなり、内在する気泡のDxy(シート幅または長
さ方向に平行な最大径)の平均値が500μm以上とな
らないからである。
スペクト比の平均値を特定し、これによって圧縮強度お
よび発泡倍率を特定したものであるので、厚畳用、薄畳
用の畳床材ともに、畳上に重量物を一定時間置いても変
形がしにくく、畳床材の取扱作業性、生産性が良く、振
動を適度に吸収するため、体感評価において歩行感、座
り心地がよい。
のDxyの平均値を特定することによって、セル壁の厚
みを増し、圧縮方向の力に対する座掘強度を高めたもの
であり、そのため、座掘に対する耐荷重クリープ特性が
向上し、畳床材として好適に使用することができる。
弾性率を特定することで、畳表の張力により畳の反りが
発生することを抑制したものであり、また、撓みすぎな
いので、運搬および施工性がともに良好なものである。
のDxy(シート幅または長さ方向に平行な最大径)
の平均値を特定することによって、セル壁の厚みを増
し、圧縮方向の力に対する座掘強度を高めたものであ
り、そのため、座掘に対する耐荷重クリープ特性が向上
し、畳床材として好適に使用することができる。
ク工学研究所社製)同方向回転2軸スクリュー押出機を
用いた。これはセルフワイピング2条スクリューを備
え、そのL/Dは35、Dは39mmである。シリンダ
ーバレルは押出機の上流から下流側へ第1〜4バレルか
らなり、ダイは3穴ストランドダイであり、揮発分を回
収するため第4バレルに真空ベントが設置されている。
ず、ポリオレフィン系樹脂およびジオキシム化合物をそ
の後端ホッパーから別々に投入し両者を溶融混和し、変
性樹脂を得た。このとき、押出機内で発生した揮発分は
真空ベントにより真空引きした。
ンダム共重合体(三菱化学製「EG8」、MI;0.8
g/10分、密度;0.9g/cm3 )であり、その供
給量は10kg/hとした。
(大内新興化学社製「バルノックGM−P」)であり、
その供給量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て0.75重量部とした。
の溶融混和によって得られた変性樹脂を、ストランドダ
イから吐出し、水冷し、ペレタイザーで切断して、変性
樹脂のペレットを得た。
の調製 発泡剤混練用スクリュー押出機はTEX−44型(日本
製鋼所社製)同方向回転2軸スクリュー押出機であり、
これはセルフワイピング2条スクリューを備え、そのL
/Dは45.5、Dは47mmである。シリンダーバレ
ルは押出機の上流から下流側へ第1〜12バレルからな
り、成形ダイは出口幅500mm、出口隙間3.5mm
のTダイである。
ドフィーダーが設置され、揮発分を回収するため第11
バレルに真空ベントが設置されている。
用スクリュー押出機から発泡剤混練用スクリュー押出機
に供給した。変性樹脂の供給量は20kg/hとした。
また、同押出機にそのサイドフィーダーから発泡剤を供
給し、分散させた。発泡剤はアゾジカルボンアミド(A
DCA)であり、その供給量は1kg/hとした。
得られた発泡性樹脂組成物を、Tダイから押し出し、3
本冷却ロールに通す際に、発泡性樹脂組成物シートの表
面、裏面の両面に、ポリエチレンテレフタレート製の不
織布(東洋紡績社製、「スパンポンド エクーレ 63
01A」、秤量30g/m2 、引張り強度:縦1.6k
g/cm、横1.2kg/cm)を熱融着し、幅460
mm、厚さ3.4mmのポリオレフィン系樹脂発泡性複
合シートを得た。
m角に切り出し、この切り出し片をタルク上でオーブン
の中に置き、230℃で8分間、加熱発泡させた。こう
して、厚み50mm、発泡倍率15倍、気泡のアスペク
ト比の平均値1.3、セル径(Dzの最大値)550μ
mの畳床材用の複合発泡体を得た。
1と同じ操作を行い、厚み50mm、発泡倍率15倍、
気泡のアスペクト比の平均値1.7、セル径700μm
の畳床材用の複合発泡体を得た。
1と同じ操作を行い、厚み50mm、発泡倍率15倍、
気泡のアスペクト比の平均値2.0、セル径800μm
の畳床材用の複合発泡体を得た。
ートを、加熱発泡させる前に、加熱プレスで180℃で
5分間、圧力10kgf/cm2 加圧しながら予備加熱
し、脱圧後、220℃で6分間オーブンで加熱発泡させ
た。こうして、厚み50mm、発泡倍率15倍、気泡の
アスペクト比の平均値1.9、セル径400μmの畳床
材用の複合発泡体を得た。
SHU−30B、線膨張係数:1.0×10-5/℃、重
量:33.6g/m2 、厚み:0.3mm、ガラス繊維
径:9μm、ガラス繊維長:25mm)を発泡性樹脂組
成物シートの表裏両面に熱融着し、得られたポリオレフ
ィン系樹脂発泡性複合シートをオーブンにて220℃で
10分間加熱発泡させた。こうして、厚み50mm、発
泡倍率15倍、気泡のアスペクト比の平均値1.6、セ
ル径700μmの畳床材用の複合発泡体を得た。
を、その両面に不織布を貼らないで、200mm角に切
り出し、この切り出し片をタルク上でオーブンの中に置
き、220℃で10分間、加熱発泡させた。冷却後、得
られた発泡体の両面に実施例1のものと同じポリエチレ
ンテレフタレート製の不織布を熱融着し、厚み50m
m、発泡倍率15倍、気泡のアスペクト比の平均値1.
0、セル径700μmの複合発泡体を得た。
を、その両面に不織布を貼らないで、200mm角に切
り出し、この切り出し片を220mm角の雄−雌型に入
れ、加熱プレスで210℃で5分間加熱し、発泡剤によ
りガスを発生させた後、成形型の温度を降下させ140
℃に達した時点において、1.0mm/秒の速度で、金
型を開放し、除圧を行った。なお、除圧以前より、金型
内のギャケット部に一定量の冷却水を流し続け、樹脂周
囲の冷却固化を行うことにより厚み方向以外への膨張を
抑制した。冷却後、得られた発泡体の両面に実施例1の
ものと同じポリエチレンテレフタレート製の不織布を熱
融着し、厚さ50mm、発泡倍率15倍、気泡のアスペ
クト比の平均値6.5、セル径250μmの複合発泡体
を得た。
項目について性能評価した。
カッターで削り取った後、JISK6767に従い発泡
体の発泡倍率を測定した。
(z方向と呼ぶ)に平行な任意な断面(b) の10〜20
倍の拡大写真(c) をとり、この写真(c) 中で無作為に選
ばれる少なくとも50個の気泡における下記の2つの定
方向最大径(Dz,Dxy)を測り、個数平均値を算出
する。
行な最大径 Dxy:発泡体シート中の気泡のシート幅または長さ方
向(xy方向と呼ぶ)に平行な最大径
ットし、JIS K6767に従い25%圧縮強度を測
定した。すなわち、50mm角の発泡体シートを多数枚
積み重ねて初期厚みを測定した。温度20℃、湿度65
%RHの条件下において、圧縮温度10mm/minで
初期厚みの25%を圧縮し、その時の圧縮応力を測定し
た。
い、複合発泡体の中央部に力を加えた時の歪みと応力を
測定し、その弾性変形領域内の傾きを弾性率とした。
その上を歩行し、立つ−座るの動作を繰り返し、そのと
きの感触を下記の基準で評価した。
い、50mm角試験片を平行板で挟み、得られたサンド
イッチ体に所定の荷重(2kg/cm2 )をかけ、厚さ
の時間的変化を測定した。
り付け、得られた畳を1週間後に平面上に配置し、一端
部を該平面に押し付け、平面からの他端部の高さを測定
した。 ○:2mm以内 ×:2mm以上
て、撓み量を測定した。
定の圧縮強度および特定の発泡倍率を有するものである
ので、厚畳用、薄畳用の畳床材とともに、畳上に重量物
を一定時間置いた後の変形が元に回復し易く、特定の圧
縮弾性率を有するので、畳の上に座る時や歩行時に床に
与える振動エネルギーを吸収することができ、体感の感
触において痛さが軽減される。
が厚いため、荷重に対する座掘強度が大きく、気泡の耐
クリープ特性が高い。このため、重量物に対する凹みを
軽減することができる。
な曲げ弾性率を有するもので、畳表の張力により畳の反
りが発生することを抑制することができ、また、撓みす
ぎないので、運搬および施工性がともに良好なものであ
る。
(B) は図1(A) 中のz方向に平行な断面の一部の拡大概
略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 内在する気泡のアスペクト比Dz(シー
ト厚み方向に平行な最大径)/Dxy(シート幅または
長さ方向に平行な最大径)の平均値が1.1〜2.0
で、発泡倍率が7〜30倍で、圧縮強度が2kgf/c
m2 以上であるポリオレフィン系樹脂発泡体シートから
なることを特徴とする畳床材。 - 【請求項2】 気泡のDxy(シート幅または長さ方向
に平行な最大径)の平均値が500μm以上である請求
項1記載の畳床材。 - 【請求項3】 曲げ弾性率が150〜400kgf/c
m2 で、厚さが25〜55mmである請求項1または2
記載の畳床材。
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-
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