JPH0225863Y2 - - Google Patents

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JPH0225863Y2
JPH0225863Y2 JP1983047524U JP4752483U JPH0225863Y2 JP H0225863 Y2 JPH0225863 Y2 JP H0225863Y2 JP 1983047524 U JP1983047524 U JP 1983047524U JP 4752483 U JP4752483 U JP 4752483U JP H0225863 Y2 JPH0225863 Y2 JP H0225863Y2
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tatami
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compression
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は畳床用芯材に関する。
従来より畳は、稲藁から構成される畳床にいぐ
さを編んで形成した畳表を縫着して製造されてい
た。近年、畳の軽量化が要求されるに伴ない畳床
用芯材として合成樹脂発泡体、特にポリスチレン
系樹脂発泡体が使用されている。なかでも、軽量
でありしかも耐吸水性が良好であること等から、
畳床用芯材としての使用はポリスチレン系樹脂押
出発泡体が大半を占める。
ところが、従来の畳床用ポリスチレン系樹脂押
出発泡体は、厚板状の発泡体をスライスして製造
している為、一枚の発泡体の中で厚さ断面におけ
る気泡の形状が厚さ方向(第1図において矢印A
で示す方向)に引き伸ばされた形状をして厚さ方
向に並んでおり、このように構成された上記発泡
体は剛性が強く、クツシヨン性に乏しかつた。そ
の為、畳床の角の破損がおこつたり、製畳時に畳
床を強く圧縮する為、糸により発泡体に“切れ”
が生じたり、圧縮後の弾性回復性に乏しい為いわ
ゆる座屈を生じる等、物性上の欠点があつた。
本考案は、上記従来技術の欠点を解消したクツ
シヨン性に勝れ、製畳時等の取扱時に破損するこ
との少ない畳床用芯材を提供することを目的とす
る。
すなわち本考案は、厚さ断面の気泡の形状が、
上下表層部においては幅方向及び/又は長手方向
に引き伸ばされ、中央層においては厚さ方向に引
き伸ばされており、且つ5%圧縮時の圧縮強度が
2.0Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満、10%圧縮時の圧縮
強度が2.5Kg/cm2以上となる圧縮強度を有するポ
リスチレン系樹脂押出発泡体からなる畳床用芯材
に関するものである。
以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
第1図において、1は本考案の畳床用芯材で、
該芯材1は独立気泡構造をしたポリスチレン系樹
脂押出発泡体よりなり、通常20〜50mmの厚さを有
する。該芯材1は表層部2,2′、中間層3、中
央層4より構成されており、第2図に示す如く上
下表層部2,2′より中央層4に近くなるにした
がい平均気泡径が大きくなる。
畳床用芯材は、製畳時厚さ断面において厚さ方
向に圧力をかけても稲藁及び木質繊維板等と密着
することが必要であり、この為芯材の表層部にお
いては柔軟性が要求される。本考案においては、
第2図に示す如く、上下表層部2,2′の気泡の
形状は、芯材1の厚さ断面において、芯材1の幅
方向及び/又は長手方向(第1図において、芯材
1の幅方向は矢印B、長手方向は矢印Cで各々示
す方向)に引き伸ばされた形状をしている。つま
り該気泡は、芯材1の厚さ断面において、幅方向
及び長手方向に引き伸ばされた円盤状であるか、
幅方向のみあるいは長手方向のみ引き伸ばされた
紡錘球状である。この構造により芯材1の上下表
層部2,2′は、厚さ断面において厚さ方向に偏
平であるので柔軟性を持ち、畳床用芯材として好
ましい条件を備えている。ところが上下表層部
2,2′の気泡が、芯材1の厚さ断面において、
厚さ方向及び幅方向、あるいは厚さ方向及び長手
方向に引き伸ばされた円盤状であるか、厚さ方向
に引き伸ばされた紡錘球状であると、上下表層部
2,2′は柔軟性に欠け、畳床用芯材として好ま
しい条件を備えていない。
上記上下表層部2,2′の気泡の厚さ断面にお
いて、第3図のイで示す如く厚さ方向と、幅方向
及び/又は長手方向の気泡径比a:bは、2:3
〜2:5の範囲内が好ましい。該気泡径比a:b
において、bの値5に対してaの値が2未満であ
ると、気泡が幅方向及び/又は長手方向に引き伸
ばされすぎて上下表層部2,2′は柔かすぎる為、
芯材1と稲藁及び木質繊維板等とを縫着する際変
形しやすく、畳床用芯材として好ましい条件を備
えていない。
上記上下表層部2,2′において、厚さ方向、
幅方向及び長手方向各々における平均気泡径は
0.55mm以下が好ましい。該平均気泡径が0.55mmを
超えると、上下表層部2,2′は柔軟性に乏しく
なり座屈を生じやすく好ましくない。
上記中央層4の気泡は、厚さ断面において厚さ
方向に大きく伸ばされており、紡錘球状である。
この構造により、中央層4は厚さ方向における剛
性が強くなり、芯材1に畳床用芯材として要求さ
れる強度を付与する。もし中央層4の気泡が、厚
さ断面において幅方向及び/又は長手方向に引き
伸ばされていると、気泡は幅方向及び長手方向に
引き伸ばされた円盤状、あるいは幅方向のみか長
手方向のみかに引き伸ばされた紡錘球状となり、
中央層4は厚さ方向における剛性に乏しくなり、
畳床用芯材として好ましい条件を備えていない。
第3図のロで示す如く、芯材1の厚さ断面にお
いて厚さ方向と、幅方向及び/又は長手方向にお
ける該中央層4の各気泡の気泡径比c:dは、
1.3:1〜3:1の範囲内が好ましい。該気泡径
比c:dにおいてdの値1に対しcの値が1.3未
満であり、特に1.0未満であると気泡の形状が厚
さ方向に引き伸ばされた形状にならず、厚さ断面
において厚さ方向に対し横に引き伸ばされた紡錘
球状あるいは円盤状となり、この場合、厚さ方向
に荷重のかかることが多い畳床用芯材としては、
座屈等永久歪みの原因ともなり好ましくない。該
中央層4の各気泡の気泡径比c:dにおいて、d
の値1に対しcの値が3を超えると、厚さ断面に
おいて厚さ方向に引き伸ばされすぎて、厚さ方向
にかかる局部的な荷重に対する抵抗力が弱く、芯
材1に割れが生じる原因となり、好ましくない。
上記中央層4の厚さ断面において厚さ方向、幅
方向及び長手方向各々における平均気泡径は0.65
mm以下が好ましい。該平均気泡径が0.65mmを超え
る場合には、芯材1はクツシヨン性に乏しく、動
的荷重に対してもろく、座屈が生じ好ましくな
い。
上記中間層3の各気泡は、略真球に近い形状で
あり、真球に近いことにより、芯材1の厚さ方
向、幅方向及び長手方向において適当強度を有す
る。
該中間層3における平均気泡径は0.65mm以下が
好ましい。該平均気泡径が0.65mmを超えると、芯
材1はクツシヨン性に乏しくなり、座屈を生じや
すく好ましくない。
上記上部表層部2及び下部表層部2′は芯材1
の全厚みに対し各々1〜5%の比率であることが
好ましい。各々の比率が1%未満であると上下表
層部2,2′が柔軟性に欠け、芯材1と稲藁及び
木質繊維板等とを緊密に縫着することが困難で芯
材1は畳床用芯材として好ましくない。各々の比
率が5%を超えると上下表層部2,2′が柔かす
ぎ、荷重による変形が大きくなり、芯材1は畳床
用芯材として好ましくない。
上記中央層4は芯材1の全厚みに対し30〜70%
の比率であることが好ましい。30%未満であると
芯材1は厚さ方向における剛性に乏しく、厚さ方
向に荷重のかかることが多い畳床用芯材として
は、変形しやすくなり好ましくない。70%を超え
ると芯材1はクツシヨン性に乏しくなり、畳床用
芯材として好ましくない。
上記芯材1は、5%圧縮時の圧縮強度が2.0
Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満であり、好ましくは2.5
Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満である。また、10%圧
縮時の圧縮強度は2.5Kg/cm2以上であり、好まし
くは3.0Kg/cm2以上である(10%圧縮時に要する
圧縮力は常に5%圧縮時に要する圧縮力よりも大
である)。5%圧縮時の圧縮強度が2.0Kg/cm2以上
3.0Kg/cm2未満であることにより、芯材1は、製
畳時比較的弱い圧縮力でも稲藁及び木質繊維板等
との密着が良好であり、10%圧縮時の圧縮強度が
2.5Kg/cm2以上であることにより、製畳時畳を充
分竪締めすることができ、そのうえ長期間の荷重
に対する耐久性にも勝れている。ここでいう圧縮
強度とはASTM D1621の試験方法に示される方
法で測定した降伏点における圧縮強度である。
上記5%圧縮時の圧縮強度が2.0Kg/cm2未満で
あると芯材1は柔らかすぎる為稲藁及び木質繊維
板等と縫着する際変形しやすく、畳床用芯材とし
て好ましくない。3.0Kg/cm2以上であると剛性が
強すぎ、稲藁及び木質繊維板等との密着性に欠
け、更に弾性回復性が小さく座屈が生じやすい
為、長期間使用しているうちに芯材1と稲藁及び
木質繊維板等との間に隙間ができ、畳の糸が緩み
好ましくない。
上記10%圧縮時の圧縮強度が2.5Kg/cm2未満で
あると芯材1が剛性に乏しい為、荷重による変形
が大きく畳床用芯材として好ましくない。
本考案のポリスチレン系樹脂としては、スチレ
ンを構成モノマー成分の主成分とするホモポリマ
ー又はコポリマーであつて、例えば、ポリスチレ
ン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレンと無水マレ
イン酸とのコポリマー、スチレン−アクリロニト
リルのコポリマー、スチレン−ブタジエン−アク
リロニトリルのコポリマー(ABS樹脂)、並びに
上記の如きホモポリマー又はコポリマーとその他
のビニル系樹脂との混合物等が例示される。
上記のような本考案の畳床用芯材は、例えば下
記のような方法にて得られる。
ポリスチレン、必要に応じて気泡調整剤及び難
燃剤を押出機に供して加熱溶融し、この溶融組成
物に塩化メチルとジクロロフルオロエタンからな
る発泡剤を押出機に設置された発泡剤注入口より
圧入し、更にこれらを加熱、溶融、混練して均一
流動組成物となし、幅寸法440mm、リツプ間隔1
mmのダイオリフイスから押出温度95〜120℃にて
押し出し(吐出量:200〜400Kg/hr)、その直後
に幅寸法610mm、高さ寸法25mmを有するガイダー
と呼ばれる調形装置に通すことにより、厚さが約
25mm、幅が610mmの断面形状からなる板状発泡体
を得ることができる。この際、ガイダーは押出温
度より15〜25℃低い温度に保持調整されると共
に、このガイダー内の発泡体は該ガイダーの後方
に設置されたコンベアー、ロール等により押出方
向へ強制的に引き取られる。
上記の方法によれば、押出後に主に厚さ方向に
向けて発泡を開始した押出物は押出し方向へ強制
的に引き取られるようにしてガイダーを通過する
ことにより、特にその表面部分がガイダーの規制
された枠内を押さえ付けられながら通過すると共
に強制的に押出し方向へ引き取られ、しかも冷却
されるため、幅方向及び/又は長手方向に引き伸
ばされた形状で保形された気泡が存在する表層部
が形成され、そして、その中央部分にかけては上
記の冷却効果が殆ど及ばず、発泡が継続状態にあ
るため厚さ方向に引き伸ばされた形状をなす気泡
が存在する中央層が形成された押出発泡体として
得られる。尚、略真球状の気泡群が存在する中間
層を形成する場合は、上記製造条件等を適宜調整
することにより、表面部分と中央部分の間に略真
球形状をなす気泡が存在する層を形成することが
できる。また上記方法において突出量やガイダー
の温度、発泡体引取り速度を適宜設定して、上下
表層部、中央層の厚さ方向と幅方向及び/又は長
手方向における気泡径比を調整することにより、
本考案で規定する圧縮強度を有する押出発泡体
(畳床用芯材)を得ることができる。
本考案の畳床用芯材1は第4図、第5図及び第
6図の如く任意に稲藁6、ベニヤ単板7、防湿紙
8、木質繊維板9、合成樹脂製単板10、或いは
ポリエチレンクロス編みシート11等を該芯材1
に固着して畳床12となし、該畳床12にい草5
等を縫着して畳13として使用される。
以上の構成よりなる本考案のポリスチレン系樹
脂押出発泡体よりなる畳床用芯材は、上下表層部
が柔軟性に富み、中央層の剛性が強く構成され、
且つ、5%圧縮時の圧縮強度が2.0Kg/cm2以上3.0
Kg/cm2未満、10%圧縮時の圧縮強度が2.5Kg/cm2
以上であるので芯材の表面はクツシヨン性に勝れ
ると共に、芯材全体としては芯材として要求され
る強度を有するという効果がある。
また、本考案の畳床用芯材は表面が柔軟でクツ
シヨン性を有することにより、畳床の角の破損が
おこらず、製畳時に稲藁及び木質繊維板等との縫
着が容易であり、圧縮後の弾性回復性に富む等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案の一実施例である畳床用芯材の斜視図、第
2図は第1図の−線要部拡大縦断面図、第3
図は上下表層部及び中央層の気泡径比を示す説明
図であり、イは厚さ断面において厚さ方向、幅方
向及び/又は長手方向における、上下表層部の気
泡径比を示す説明図、ロは同じく厚さ断面におい
て厚さ方向、幅方向及び/又は長手方向におけ
る、中央層の気泡径比を示す説明図、第4図、第
5図及び第6図は本考案の畳床用芯材を使用した
畳の縦断面図である。 1…畳床用芯材、2,2′…上下表層部、4…
中央層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚さ断面の気泡の形状が、上下表層部において
    は幅方向及び/又は長手方向に引き伸ばされ、中
    央層においては厚さ方向に引き伸ばされており、
    且つ5%圧縮時の圧縮強度が2.0Kg/cm2以上3.0
    Kg/cm2未満、10%圧縮時の圧縮強度が2.5Kg/cm2
    以上となる圧縮強度を有するポリスチレン系樹脂
    押出発泡体からなる畳床用芯材。
JP4752483U 1983-03-31 1983-03-31 畳床用芯材 Granted JPS59152039U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4752483U JPS59152039U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 畳床用芯材

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JP4752483U JPS59152039U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 畳床用芯材

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JPS59152039U JPS59152039U (ja) 1984-10-12
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ID=30178070

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JP4752483U Granted JPS59152039U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 畳床用芯材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07106591B2 (ja) * 1990-11-26 1995-11-15 積水化成品工業株式会社 スチレン系樹脂発泡体
JP7282634B2 (ja) * 2019-08-22 2023-05-29 積水成型工業株式会社 防音畳

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JPS5956024U (ja) * 1982-10-08 1984-04-12 積水化成品工業株式会社 板状発泡体

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