JP2000045503A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2000045503A
JP2000045503A JP10217388A JP21738898A JP2000045503A JP 2000045503 A JP2000045503 A JP 2000045503A JP 10217388 A JP10217388 A JP 10217388A JP 21738898 A JP21738898 A JP 21738898A JP 2000045503 A JP2000045503 A JP 2000045503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音性能と歩行感を両立しながら、施工性も
優れた床材を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂発泡体1の片面に硬質板状
体21が積層されてなる床材であって、上記熱可塑性樹
脂発泡体1が、シート状の連続発泡層3と、該連続発泡
層3の少なくとも一面に複数配置された高発泡部2と、
該高発泡部2表面を上記連続発泡層3とともに被覆する
低発泡薄膜4とからなり、上記低発泡薄膜4により被覆
された高発泡部2が、上記連続発泡層1から凸状に形成
され、相隣接する高発泡部2、2間が凹状に形成される
ことにより、熱可塑性樹脂発泡体裏面に凹凸が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材に関し、さら
に詳しくは防音性能が良好でかつ歩行感に優れ、且つ、
床スラブに対し直接貼着するのに好適な床材に関する。
なお、本発明において床材及び連続発泡層の「表面側」
とは、敷設したときに直接、又は化粧シートを介して、
表面に露出する側をいい、「裏面側」とは、コンクリー
トスラブ等に敷設される側をいう。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅の床材としては、カーペ
ット、ジュウタン等がよく用いられていた。しかし、カ
ーペットやジュウタンは、カビやダニが発生しやすく、
かつ汚れ易い事から、近年、掃除がし易く、衛生的な硬
質板状体を用いた床材の要望が高まっている。しかしな
がら、硬質板状体を用いた床材は、衝撃による音が発生
しやすく、階下への生活音つまり歩行音や物の落下音が
伝わりやすいという問題点を有していた。
【0003】上記のような問題点を解消する方法として
硬質板状体裏面に発泡体や、不織布等の多孔体を緩衝層
として積層した床材が数多く提案されている。例えば実
公昭52ー30125号公報に記載の床材は、硬質板状
体の裏面に、発泡倍率3〜10倍の軟質高発泡体および
1.5〜3倍未満の軟質低発泡体を順次形成した床材で
ある。また、実公平3ー21395号公報に記載の床材
は、硬質板状体の裏面に隣接する上下の緩衝層の発泡倍
率を相互に異ならせたものであり、この緩衝層が10〜
50倍の高発泡層と5〜20倍の低発泡層とからなる床
材である。衝撃力を受けた場合、これらの緩衝層は変形
し、衝撃作用時間が延長することにより、衝撃力のピー
ク値や衝撃固有周波数を低下させ、衝撃による音や振動
の伝搬を防止し、防音性を向上させるものであるが、硬
質板状体の剛性が大きいため、高い防音性を発現するた
めには緩衝層を厚くする必要がある。したがって、防音
性の高い床材は荷重に対する沈み込みが大きくなり、床
材上面の歩行時に『船酔い現象』と称される違和感を覚
えるという新しい問題が発生した。
【0004】一方、沈み込みの小さい床材として、例え
ば実開昭56ー3945号公報では、厚さ0.3〜15
mmの硬質板状体の裏面に20〜100mmの発泡体を
積層した床材が提案されている。しかしながら、通常使
用される均質な発泡体では、力学的に等方性を有し、沈
み込みを小さくするために高い圧縮弾性率を付与すると
曲げ弾性率がおのずと高くなり、高い防音性は期待でき
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、防音性
と沈み込みという2つの相反する問題点があり、高い防
音性を付与するためには、緩衝性を大きく付与する高倍
率の発泡合成樹脂シートの厚みを増加する必要がある
が、防音性と沈み込み防止を両立することは困難であっ
た。
【0006】本発明の目的は、上記の問題を解決し、防
音性能と歩行感を両立しながら、施工性も優れた床材を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の床材は、
熱可塑性樹脂発泡体の片面に硬質板状体が積層されてな
る床材であって、上記熱可塑性樹脂発泡体が、シート状
の連続発泡層と、該連続発泡層の少なくとも一面に複数
配置された高発泡部と、該高発泡部の全表面を上記連続
発泡層と共に被覆する低発泡薄膜とからなり、上記低発
泡薄膜により被覆された高発泡部が、上記連続発泡層か
ら凸状に形成され、相隣接する高発泡部間が凹状に形成
されることにより、熱可塑性樹脂発泡体裏面に凹凸が形
成されているものである。
【0008】請求項2記載の床材は、熱可塑性樹脂発泡
体の片面に硬質板状体が積層されてなる床材であって、
上記熱可塑性樹脂発泡体が、シート状の連続発泡層と、
該連続発泡層の裏面上に複数配置された高発泡部と、該
高発泡部全表面を上記連続発泡層と共に被覆する低発泡
薄膜とからなり、上記高発泡部は連続発泡層から凸状に
形成され、相隣接する高発泡部間が凹状に形成されてい
ると共に、各高発泡部に接する連続発泡層の表面側は凹
状に形成されているものである。
【0009】請求項1又は2に記載の発明に係る床材に
おいて、請求項3に記載のように、高発泡部の少なくと
も一部分同士が、低発泡薄膜を介して、相互に連設され
ているものが好ましい。
【0010】上記請求項3に記載の発明に係る床材にお
いて、低発泡薄膜を高発泡部に順次接着してもよいが、
請求項4に記載のように、高発泡部の少なくとも一部分
同士が、熱融着した低発泡薄膜を介して、相互に連設さ
れているものが好ましい。
【0011】上記請求項1〜4に記載の発明に床材にお
いて、請求項5に記載のように、上記熱可塑性樹脂より
なる複数の高発泡部は、格子状、又は、千鳥状に配置さ
れているものが好ましい。
【0012】上記請求項1〜5に記載の発明に係る床材
において、高発泡部側の、凸状形成部分の高さが凹状形
成部分から3mm以上突設されているのが好ましい。
【0013】上記請求項1〜6に記載の発明に係る床材
において、床材を、高発泡部を裏面側として平板上に載
置したときに、高発泡部の凸状形成部分の平板に対する
接触面積が、硬質板状体の断面積の10〜70%である
のが好ましい。
【0014】上記請求項1〜7に記載の発明に係る床材
において、熱可塑性樹脂発泡体の体積が、該熱可塑性樹
脂発泡体を外接しうる最小の直方体の体積に対して50
〜90%(以下、この比率を「充填率」という)である
のが好ましい。
【0015】上記請求項1〜8に記載の発明に係る床材
において、上記熱可塑性樹脂発泡体を形成するシート状
体の一面に硬質板状体が積層され、他面側に、高発泡部
が突設されているのが好ましい。
【0016】上記請求項1〜9に記載の発明に係る床材
において、熱可塑性樹脂発泡体の裏面に不陸吸収層が形
成されているのが好ましい。
【0017】上記請求項1〜10に記載の床材は、硬質
板状体を表面としたときに、裏面側が床スラブに対し直
接貼着されるのが好ましい。
【0018】[熱可塑性樹脂発泡体に用いられる熱可塑
性樹脂]請求項1〜11に記載の発明の床材において、
熱可塑性樹脂発泡体を構成する連続発泡層、低発泡薄膜
及び高発泡部に用いられる熱可塑性樹脂としては、特に
限定されるものではない。このような熱可塑性樹脂とし
ては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「ポリエチレ
ン」とは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、又はこれらの混合物をい
う。)、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレ
ン、ブロック状ポリプロピレン(以下、「ポリプロピレ
ン」とは、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレ
ン、ブロック状ポリプロピレン、又はこれらの混合物を
いう。)等のオレフィン系樹脂及びこれらの共重合体;
ポリエチレンビニルアセテート、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリエーテル
ケトン、及びこれらの共重合体等が挙げられ、これら
は、単独で用いられても、併用されてもよい。
【0019】上記熱可塑性樹脂の中でも、熱安定性、転
写性に優れているため凹凸を形成し易い、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂またはこれら
の混合物が好ましく、表面平滑性と、得られる床材の歩
行時の沈み込みの防止を両立するためには、高密度ポリ
エチレン、ホモポリプロピレンまたはこれらの少なくと
も一方を含む混合物が特に好ましい。
【0020】さらに、上記熱可塑性樹脂は、一部が架橋
されたものであつことが好ましい。架橋されることによ
って、発泡時の破泡が防止でき、発泡倍率が増加し、床
材の軽量化につながるからである。
【0021】上記熱可塑性樹脂発泡体を構成する連続発
泡層、高発泡体及び低発泡薄膜に用いられる樹脂は、同
一の樹脂である必要性はないが、得られる床材が歩行時
及び重量物を載置したときに破壊しにくい点から、同種
の樹脂を用いることが好ましい。この際、特に高発泡体
及び低発泡薄膜に用いられる樹脂は、同一の樹脂で形成
されるのが接着性の点で好ましい。
【0022】[熱可塑性樹脂発泡体の形態]本発明の熱
可塑性樹脂発泡体の形態は、シート状の連続発泡層と、
該連続発泡層の少なくとも片面上に複数配置された高発
泡部と、該高発泡部表面を前記連続発泡層と共に被覆す
る低発泡薄膜からなり、さらに前記高発泡部は連続発泡
層に対して各々凸状に形成されているものである。
【0023】上記熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率は、低
すぎると、床材の軽量化が図れず、高すぎると、床材の
沈み込み量が増加するので、2〜30倍が好ましく、よ
り好ましくは3〜20倍、さらに好ましくは5〜10倍
である。
【0024】上記熱可塑性樹脂発泡体の厚みは、薄すぎ
ると防音性能が低下し、厚すぎると床材の沈み込み量が
増加するので、3〜50mmが好ましく、さらに好まし
くは3〜30mm、特に好ましくは5〜10mmであ
る。
【0025】上記連続発泡層の発泡倍率は、低すぎる
と、床材の軽量化が困難になり、且つ弾性率が増大する
ため、防音性能が低下し、高すぎると床材の沈み込み量
が増加し、又、歩行時及び重量物を載置したときに破壊
しやすくなるので、1.1〜10倍が好ましく、さらに
好ましくは2〜8倍であり、2〜7倍が特に好ましい。
【0026】上記連続発泡層の厚みは、薄すぎると、得
られる床材が歩行時及び重量物を載置したときに破壊し
やすくなり、厚すぎると相対的に熱可塑性樹脂発泡体中
に占める割合が増え、床材の軽量化が困難になり、防音
性能が低下するので、100μm〜5mmが好ましく、
さらに好ましくは300μm〜3mmであり、500μ
m〜2mmが特に好ましい。なお、連続発泡層の厚み
は、均一である必要はなく、不均一であっても良い。ま
た、連続発泡層は、完全な平板である必要はなく、多少
の凹凸があってもよい。ここで、連続発泡層の厚みと
は、熱可塑性樹脂発泡体の厚さ方向に平行な断面の連続
発泡層平均厚さをいう。
【0027】上記高発泡体の発泡倍率は、低すぎると、
床材の軽量化が困難になり、且つ弾性率が増大するた
め、防音性能が低下し、高すぎると床材の沈み込み量が
増加し、又、歩行時及び重量物を載置したときに破壊し
やすくなるので、2〜100倍が好ましく、さらに好ま
しくは5〜50倍であり、10〜35倍が特に好まし
い。
【0028】上記高発泡体の大きさは、小さすぎると床
材の軽量化が困難になり、大きすぎると得られる床材が
歩行時及び重量物を載置したときに破壊しやすくなるの
で3〜50mmが好ましく、さらに好ましくは5〜30
mmである。なお、高発泡部の大きさは、均一である必
要はなく、不均一であってもよい。ここで、高発泡部の
大きさとは、熱可塑性樹脂発泡体の厚さ方向に平行な断
面の大きさの最大値をいう。
【0029】上記低発泡薄膜の発泡倍率は、低すぎる
と、床材の軽量化が困難になり、且つ弾性率が増大する
ため、防音性能が低下し、高すぎると床材の沈み込み量
が増加し、又、歩行時及び重量物を載置したときに破壊
しやすくなるので、1.1〜10倍が好ましく、さらに
好ましくは1.2〜7倍であり、1.2〜5倍が特に好
ましい。
【0030】上記低発泡薄膜の厚みは、薄すぎると高発
泡体部分が相対的に大きくなり、得られる床材の圧縮強
度が低下し、厚すぎると防音性能が低下するので、30
〜500μmが好ましく、さらに好ましくは40〜40
0μmであり、50〜400μmが特に好ましい。な
お、低発泡薄膜の厚みは、均一である必要はなく、不均
一であってもよい。ここで、低発泡薄膜の厚みとは、熱
可塑性樹脂発泡体の熱可塑性樹脂発泡体の厚さ方向に平
行な断面の平均厚さをいう。
【0031】前記高発泡部は連続発泡体の片面上に配置
されることが一般的であるが、両面に配置されても良
い。
【0032】前記高発泡部は連続発泡層に対して凸状に
形成される。上記高発泡部の凸状に形成された部分の高
さは、低すぎると高い防音性能が得られないため、連続
面に対して1mm以上が好ましく、より好ましくは2m
m以上、さらに好ましくは3mm以上である。
【0033】各高発泡部に対応する連続発泡体の裏面側
は、凹状に形成されることが好ましく、凹状に形成され
ている場合、凹部の深さは、大きすぎると高い圧縮強度
を発現することが困難となり、沈み込み量が増加し、低
すぎると十分な防音性が得られないため、1〜5mmが
好ましく、より好ましくは1〜3mmである。
【0034】上記高発泡部の少なくとも一部分同士が、
低発泡薄膜を介して、相互に連設されているものが好ま
しい。低発泡薄膜を介して、少なくとも一部分で相互に
連設している場合は、個々の低発泡薄膜を介した個々の
高発泡部の密着性が向上し、床材上に重量物が積載され
た場合に破壊しにくくなるために好ましい。
【0035】上記高発泡部の少なくとも一部分同士を、
低発泡薄膜を介して、相互に連設させる方法としては、
接着材による、接着等が考えられるが、熱可塑性樹脂で
形成されていることから、熱融着が床材の成形性の点か
ら最も好ましい。
【0036】熱可塑性樹脂発泡体の厚み精度、重量精度
の向上及び圧縮強度のバラツキの低減のためには、複数
の高発泡体が発泡体横断面方向において平面的に略均一
に配置されることが好ましい。もっとも、複数の高発泡
体を平面的に略均一に配置する態様としては、特に限定
されるものではなく、格子状に配置されていてもよく、
千鳥状に配置されていてもよい。
【0037】複数高発泡体が格子状に配置されている場
合には、個々の高発泡体が四角柱の形状となり、床材に
形成した際に沈み込み量が減少するため、発泡性熱可塑
性樹脂粒状体は格子状に配置されることが好ましい。
【0038】また、複数の高発泡体が、千鳥配置されて
いる場合、複数の六角柱状の高発泡体が低発泡薄膜を介
して熱融着されている構造となり、全体としてハニカム
状の熱可塑性樹脂発泡体が得られることになり、沈み込
み量が特に少ない床材となるため特に好ましい。
【0039】また、本発明の低発泡薄膜で外表面を被覆
された高発泡部の凸状に形成された部分の平板に対する
接触面積比は、10〜70%が好ましく、大きすぎると
防音性が低下し、小さすぎると床材の沈み込み量が増大
する。
【0040】また、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の充填
率は、小さすぎると、高い圧縮強度を示す事ができず、
沈み込み量が増加し、大きすぎると、防音性が低下する
ことから、30〜90%が好ましく、50〜90%が特
に好ましい。
【0041】〔熱可塑性樹脂発泡体の製造方法〕上記熱
可塑性樹脂発泡体の製造方法は、特に限定されるもので
はなく、例えば、発泡剤を含有した発泡性熱可塑性樹脂
ペレットを発泡させ融着面を除いた外表面を熱可塑性樹
脂よりなる低発泡薄膜が被覆している、熱可塑性樹脂よ
りなる複数の高発泡部を成形し、これを互いに低発泡薄
膜を介して熱融着した後、別工程で成形した熱可塑性樹
脂よりなる連続発泡層を熱融着させた後、熱プレス等で
凹凸状に成形する方法等が挙げられるが、後述する、発
泡剤を含有している発泡性熱可塑性樹脂粒状体が平面的
に略均一に配置されており、かつ前記発泡性熱可塑性樹
脂粒状体が発泡性熱可塑性樹脂薄膜を介して一体的に連
結されている発泡性熱可塑性樹脂シート状体を、前記発
泡剤の分解温度以上に加熱し発泡させる工程と、発泡し
て得られる発泡体が完全充填される以上の空隙を有する
冷却型内で冷却する工程とを備える方法が最も好まし
い。
【0042】発泡性熱可塑性樹脂シート状体を発泡させ
ると、発泡性熱可塑性樹脂粒状体の部分が発泡するが、
このとき、熱可塑性樹脂粒状体の外表面は発泡により生
じる気泡を保持し難いため、内部に比べ発泡倍率が低く
なり、低発泡薄膜となる。この結果、粒状体の内部の高
い発泡倍率の高発泡部の外表面を低発泡薄膜が被覆した
状態となる。また発泡性熱可塑性樹脂シート状体の粒状
体を連結している発泡性熱可塑性樹脂薄膜は、連続発泡
層となり、この連続発泡層の上に高発泡部が複数配置さ
れた状態となる。なお、連続発泡層も厚みが薄く、気泡
保持が困難になるため低発泡になる。このような低発泡
薄膜は、粒状体の内部の発泡により、隣接する粒状体の
低発泡薄膜と近接し熱融着するわけであるが、発泡後冷
却する冷却装置の隙間を、発泡膨張する熱可塑性樹脂シ
ート状体が完全充填される以上に設定する事で融着が一
部分のみ進行し、完全充填でない凹凸状の熱可塑性樹脂
発泡体が得られる。
【0043】[発泡性熱可塑性樹脂シート状体等に用い
られる熱可塑性樹脂]上記発泡性熱可塑性樹脂シート状
体を構成する発泡性熱可塑性樹脂粒状体及び発泡性熱可
塑性樹脂薄膜に用いられる熱可塑性樹脂としては、上記
熱可塑性樹脂樹脂発泡体に使用される樹脂と同様のもの
が使用される。
【0044】上記発泡性熱可塑性樹脂粒状体に用いられ
る熱可塑性樹脂と、発泡性熱可塑性樹脂薄膜に用いられ
る熱可塑性樹脂とは、同一の樹脂である必要性はない
が、発泡性及び接着性等の観点から、同種の樹脂を用い
ることが好ましい。
【0045】上記発泡性熱可塑性樹脂シート状体に用い
られる熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂樹脂発泡体の項で
述べたように、発泡倍率の向上及び得られる熱可塑性樹
脂発泡体の軽量化を図り得るため、架橋されているもの
を用いることが好ましい。架橋方法としては、特に限定
されず、例えば、シラングラフト重合体を熱可塑性樹
脂に溶融混練後、水処理を行い、架橋する方法、熱可
塑性樹脂に過酸化物を該過酸化物の分解温度より低い温
度で溶融混練後、過酸化物の分解温度以上に加熱して架
橋する方法、放射線を照射して架橋する方法等が挙げ
られる。但し、後述する高架橋樹脂と、低(無)架橋樹
脂を得るためには、のシラングラフト重合体を用いた
架橋方法が好ましい。
【0046】上記シラングラフト重合体としては、特に
限定されず、例えば、シラングラフトポリエチレンやシ
ラングラフトポリプロピレン等を例示することができ
る。
【0047】前述の水処理方法は、水中に浸漬する方法
のほか、水蒸気にさらす方法も含まれ、かかる場合、1
00℃より高い温度で処理する場合には、加圧下におい
て行ってもよい。
【0048】上記水処理の際の水及び水蒸気の温度が低
いと、架橋反応速度が低下し、また、高すぎると発泡性
熱可塑性樹脂が熱でくっついてしまうので、50〜13
0℃が好ましく、90〜120℃が特に好ましい。
【0049】また、水処理する際の時間が短いと、架橋
反応が完全に進行しない場合があるので、水処理時間は
0.5〜12時間の範囲とすることが好ましい。
【0050】シラングラフト重合体を混合する方法は、
均一に混合し得る方法であれば、特に限定されない。例
えば、熱可塑性樹脂及びシラングラフト重合体を1軸ま
たは2軸押出機に供給し、溶融混練する方法、ロールを
用いて溶融混練する方法、ニーダーを用いて溶融混練す
る方法等が挙げられる。
【0051】シラングラフト重合体の添加量が多すぎる
と、架橋がかかりすぎ、得られる熱可塑性樹脂発泡体の
発泡倍率が低下し、また、少なすぎると、セルが破泡
し、均一な発泡セルが得られなくなるので、シラングラ
フト重合体の添加量は、全熱可塑性樹脂中5〜50重量
%が好ましく、10〜35重量%が特に好ましい。
【0052】また、シラングラフト重合体を用いてシラ
ン架橋する場合には、必要に応じてシラン架橋触媒を用
いてもよい。シラン架橋触媒は、シラングラフト重合体
同士の架橋反応を促進するものであれば、特に限定され
ず、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジオクチル錫ジラウレート、オクタン酸錫、
オレイン酸錫、オクタン錫鉛、2−エチルヘキサン酸亜
鉛、オクタン酸コバルト、ナフテン酸鉛、カブリル酸亜
鉛、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。
【0053】上記シラン架橋触媒の添加量が多くなる
と、得られる熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率が低下し、
また、少なくなると、架橋反応速度が低下し、水処理に
時間を要するので、上記熱可塑性樹脂100重量部に対
して、シラン架橋触媒の添加量は、0.001〜10重
量部の範囲が好ましく、0.01〜0.1重量部がより
好ましい。
【0054】上記発泡性熱可塑性樹脂は、上述したよう
に特に限定されないが、発泡剤と、互いにほとんど相溶
性を有しない高架橋熱可塑性樹脂と低架橋もしくは無架
橋熱可塑性樹脂との混合物よりなる。この場合、発泡時
には低架橋もしくは無架橋樹脂が流動し易いので、得ら
れる凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の凹凸部が形成しやすい
ので特に好ましい。
【0055】高架橋熱可塑性樹脂と低架橋又は無架橋熱
可塑性樹脂における高架橋及び低架橋とは、双方の架橋
度の大小により決定される相対的な表現であり、2つの
架橋樹脂組成のうち、相対的に高架橋の熱可塑性樹脂を
高架橋熱可塑性樹脂といい、他方を低架橋又は無架橋熱
可塑性樹脂という。
【0056】上記互いにほとんど相溶性を有さない上記
2種の熱可塑性樹脂に使用される熱可塑性樹脂(架橋
前)としては、前述した熱可塑性樹脂のうち2種類(以
下、樹脂そのものの架橋性能ではなく、高架橋熱可塑性
樹脂を形成する樹脂を「高架橋性樹脂」、低架橋あるい
は無架橋熱可塑性樹脂を形成する樹脂を「低(無)架橋
性樹脂」という)を適宜選択して用いることができる
が、上記高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋もしくは無架橋
熱可塑性樹脂が互いに相溶せずに均一微細に分散するた
めには、高架橋性樹脂と低(無)架橋性樹脂の熱可塑性
樹脂の溶解度パラメーターの差が0.1〜2.0である
ことが好ましく、0.2〜1.5であることがさらに好
ましい。
【0057】溶解度パラメーターの差が2.0を超える
と、架橋して得られる高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋あ
るいは無架橋熱可塑性樹脂が非常に粗く分散するため、
得られる凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率が低下す
る。他方、溶解性パラメーターの差が0.1より小さい
と、架橋して得られる高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋あ
るいは無架橋熱可塑性樹脂の相溶性が高くなり、得られ
る凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の表面平滑性が低下する。
【0058】上記溶解性パラメーターは、σ=ρΣFi
/Mにより求めた値をいう。なお、ρは樹脂成分の密
度、Mは樹脂成分を構成するモノマーの分子量、Fi
は、モノマーの構成グループのモル吸引数である。
【0059】上記、高架橋性樹脂と、低(無)架橋性樹
脂のメルトインデックス(MI)の差が、大きくなる
と、架橋して得られる高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋あ
るいは無架橋熱可塑性樹脂とが非常に粗く分散するた
め、得られる凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率が低
下し、小さくなると、架橋して得られる高架橋熱可塑性
樹脂と低架橋あるいは無架橋熱可塑性樹脂の相溶性が高
くなり、得られる凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の凹凸を形
成することが困難になることがあるため、高架橋熱可塑
性樹脂と、低架橋あるいは無架橋熱可塑性樹脂とが互い
に相溶せずに均一微細に分散し、かつ高発泡倍率の熱可
塑性樹脂発泡体を得るには、MIの差は5〜13g/1
0分が好ましく、7〜11g/10分がより好ましい。
【0060】なお、本明細書におけるMIは、JIS
K7210に従って、測定された値である。架橋して得
られる高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋あるいは無架橋熱
可塑性樹脂とが均一微細に分散し、かつ表面平滑性に優
れた高発泡倍率の熱可塑性樹脂発泡体を得るためには、
高架橋性樹脂と、低(無)架橋性樹脂との混合比率は重
量比で、2:8〜8:2であることが望ましく、4:6
〜6:4がより好ましい。
【0061】高架橋熱可塑性樹脂の架橋度が高すぎる
と、架橋がかかりすぎ、得られる凹凸状熱可塑性樹脂発
泡体の発泡倍率が低下し、逆に、低すぎると発泡時にセ
ルが破泡し、均一なセルが得られないことがあるので、
架橋度の指標となるゲル分率で5〜40重量%が好まし
く、10〜30重量%がより好ましい。
【0062】低架橋又は無架橋熱可塑性樹脂の架橋度が
高いと、架橋がかかりすぎ、得られる凹凸状熱可塑性樹
脂発泡体の流動性が低下し、凹凸を形成しにくくなるこ
とがあるので、架橋度の指標となるゲル分率で5重量%
以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
【0063】なお、本明細書におけるゲル分率とは、架
橋樹脂成分を120℃のキシレン中に24時間浸漬した
後の残渣重量のキシレン浸漬前の架橋樹脂成分の重量に
対する重量百分率をいう。
【0064】互いにほとんど相溶性を有さない、高架橋
熱可塑性樹脂と、低架橋又は無架橋熱可塑性樹脂の混合
物を調製する方法としては、上記2種類の熱可塑性樹脂
を混合し、高架橋性樹脂のみを、又は低(無)架橋性樹
脂より高架橋性樹脂を優先的に架橋することにより達成
される。
【0065】高架橋性樹脂のみを、又は低(無)架橋性
樹脂より高架橋性樹脂を優先的に架橋する方法として
は、例えば、高架橋性樹脂のみを、又は低(無)架橋
性樹脂より高架橋性樹脂を優先的に架橋する架橋剤を用
いて架橋する方法、第1段階で、架橋性官能基を有す
る、高架橋性樹脂と同種の架橋性樹脂とを混合して架橋
して、高架橋熱可塑性樹脂を形成させた後、第2段階
で、これを無架橋性樹脂と混合する方法等が挙げられ
る。
【0066】もっとも、高架橋熱可塑性樹脂と、低架橋
あるいは無架橋熱可塑性樹脂とが均一微細に分散できる
こと、高架橋性樹脂を優先的に架橋し易いこと、並びに
熱可塑性樹脂を容易に調製し得ることから、高架橋性樹
脂とほとんど同じメルトインデックスを有し、かつ架橋
性官能基を有する、高架橋性樹脂と同種の架橋性樹脂
を、高架橋性樹脂及び低架橋性樹脂と共に混合した後、
架橋させる方法が最も好ましい。
【0067】高架橋性樹脂とほとんど同じメルトインデ
ックスを有した架橋性官能基を有する高架橋性樹脂と同
種の架橋性樹脂としては、反応性官能基を有し、架橋す
ることができる熱可塑性樹脂であれば特に限定されな
い。このような官能基としては、例えば、ビニル基、ア
リル基、プロペニル基等の不飽和基、水酸基、カルボキ
シル基、エポキシ基、アミノ基、シラノール基、シラネ
ート基等を有する前述した熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0068】上記架橋性樹脂の具体的な例としては、マ
レイン酸変性ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピ
レン、シラン変性ポリエチレン、シラン変性ポリプロピ
レン等が挙げられる。高架橋性樹脂のみに、又は低
(無)架橋性樹脂より高架橋性樹脂を優先的に架橋する
ことが容易なこと、及び混合後の架橋が容易なことか
ら、シラン変性ポリエチレン、シラン変性ポリプロピレ
ンが最も好ましい。
【0069】高架橋性樹脂と架橋性樹脂のメルトインデ
ックスの差が、大きいと高架橋性樹脂のみに、又は低
(無)架橋樹脂より高架橋性樹脂を優先的に架橋するこ
とが困難になるため、上記メルトインデックスの差は2
g/10分以下が好ましく、1g/10分以下がさらに
好ましい。
【0070】上記架橋性官能基を有する架橋性樹脂を架
橋する方法としては、過酸化物を用いて架橋する方法、
イソシアネートを用いて架橋する方法、アミンを用いて
架橋する方法、反応性官能基を加水分解した後、水架橋
する方法等が挙げられる。
【0071】混合後の架橋が容易なことから、反応性官
能基を加水分解した後水架橋する方法が最も好ましい。
【0072】[発泡剤]上記発泡性熱可塑性樹脂粒状体
及び発泡性熱可塑性樹脂薄膜に含有される発泡剤として
熱分解型発泡剤が用いられる。
【0073】上記熱分解型発泡剤としては、用いられる
熱可塑性樹脂の溶融温度より高い分解温度を有するもの
であれば、特に限定されず、例えば、重炭酸ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、アジド化
合物、ほう水素化ナトリウム等の無機系熱分解型発泡
剤;アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウ
ム、ジアゾアミノベンゼン、N,N´−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、Pートルエンスルホニルヒドラ
ジド、P,P´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、トリヒドラジノトリアジン等が挙げられ、分解温
度や分解速度の調整が容易でガス発生量が多く、衛生上
優れているアゾジカルボンアミドが好ましい。
【0074】上記熱分解型発泡剤の添加量が多すぎる
と、破泡し、均一なセルが形成されず、逆に少なすぎる
と十分に発泡しなくなることがあるため、熱分解型発泡
剤は、熱可塑性樹脂100重量部に対し、1〜25重量
部の割合で含有させることが好ましい。
【0075】[他に添加し得る成分]熱可塑性樹脂発泡
体の強度を高めるために、上記発泡性熱可塑性樹脂粒状
体及び発泡性熱可塑性樹脂薄膜に用いられる上記熱可塑
性樹脂には、必要に応じて、ガラス短繊維、炭素短繊
維、ポリエステル短繊維等の補強材;炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、ガラスパウダー等の充填材等を添
加してもよい。
【0076】また、上記充填剤を添加する場合、添加量
が多いと、発泡時にセルが破壊し、高発泡倍率の発泡体
を得ることができず、また、少ないと、得られる発泡体
を補強する効果が充分に得られないことがある。従っ
て、充填剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対
して、100重量部以下が好ましく、50重量部以下が
特に好ましい。
【0077】[発泡性熱可塑性樹脂シート状体]発泡性
熱可塑性樹脂シート状体は、発泡性熱可塑性樹脂粒状体
が平面的に略均一に配置しており、上記発泡性熱可塑性
樹脂粒状体が発泡性熱可塑性樹脂薄膜を介して一体的に
連結されているものである。上記発泡性熱可塑性樹脂粒
状体の形状は、特に限定されず、例えば、六方体、円柱
状、球状体などが挙げられるが、発泡性熱可塑性樹脂粒
状体が発泡する際に、発泡を均一に行わせるには、円柱
状が最も好ましい。
【0078】発泡性熱可塑性樹脂粒状体が円柱状の場
合、その径は、目的とする凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の
発泡倍率や厚さ等によっても異なるため特に限定される
ものではないが、大きすぎると発泡速度が低下し、小さ
すぎると発泡時の加熱で円柱が溶融・変形し、変形しや
すく一次発泡性を発現できなくなり、厚み精度、重量精
度のばらつきが大きくなる。従って、発泡性熱可塑性樹
脂粒状体が円柱の場合、その径は、1〜30mmが好ま
しく、2〜20mmの範囲が特に好ましい。
【0079】発泡性熱可塑性樹脂粒状体が円柱状の場
合、その高さは、目的とする熱可塑性樹脂発泡体の発泡
倍率や厚さ等によっても異なるため特に限定されるもの
ではないが、高すぎると発泡速度が低下し、低すぎると
発泡性熱可塑性樹脂薄膜と同時に発泡するため、幅方向
及び長手方向において大きく膨張することになる。従っ
て、円柱状の発泡性熱可塑性樹脂粒状体の高さは1〜3
0mmが好ましく、より好ましくは2〜20mmであ
る。
【0080】発泡性熱可塑性樹脂粒状体間の距離は、目
的とする熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率や厚さ等によっ
ても異なるため、特に限定されるものではないが、上記
距離が長すぎると発泡性熱可塑性樹脂粒状体が発泡した
時に充填不足が大きく発生する可能性があり、短すぎる
と完全充填してしまう。従って、発泡性熱可塑性樹脂粒
状体間の中心間距離は、2〜50mmが好ましく、より
好ましくは3〜30mmである。
【0081】最終的に得られる熱可塑性樹脂発泡体の厚
み精度、重量精度を向上し、凹凸形状と発泡倍率を均一
化するには、上記発泡性熱可塑性樹脂粒状体は、発泡性
熱可塑性樹脂シート状体において平面的に略均一に配置
されることが必要である。もっとも、熱可塑性樹脂粒状
体を平面的に略均一に配置する態様としては、特に限定
されるものではなく、格子状に配置されていてもよく、
千鳥状に配置されていてもよい。発泡性熱可塑性樹脂粒
状体が格子状に配置されている場合には、個々の発泡性
熱可塑性樹脂粒状体が発泡して得られる高発泡部が四角
柱の形状となり、凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の緩衝性が
均一となり、かつ圧縮強度も十分な値とされるため、発
泡性熱可塑性樹脂粒状体は格子状に配置されることが好
ましい。
【0082】また、発泡性熱可塑性樹脂粒状体が千鳥状
に配置されている場合には、個々の発泡性熱可塑性樹脂
粒状体が発泡して得られる高発泡部が六角柱の形状とな
るため、擬似的なハニカム構造を構成することになる。
そのため、得られる凹凸状熱可塑性樹脂発泡体の緩衝性
が均一となり、圧縮強度も十分なものとなる。従って、
好ましくは、発泡性熱可塑性樹脂粒状体は、千鳥状に配
置される。
【0083】発泡性熱可塑性樹脂薄膜の厚みは、目的と
する熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率や厚み等によっても
異なるため、特に限定されるものではないが、厚くなり
すぎると、発泡時に発泡性熱可塑性樹脂粒状体を移動さ
せ、幅方向及び長手方向における膨張が大きくなり、薄
すぎると発泡性熱可塑性樹脂粒状体を保持できなくな
る。従って、発泡性熱可塑性樹脂薄膜の厚みは、0.0
5〜3mmが好ましく、より好ましくは0.1〜2mm
である。
【0084】[発泡性熱可塑性樹脂シート状体の製造方
法]上記発泡性熱可塑性樹脂シート状体の製造方法とし
ては、特に限定されるものではなく、例えば、1)発泡
性熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂及び発泡
剤などを射出成形機に供給し、熱分解型発泡剤の分解温
度より低い温度で溶融混練し、発泡性熱可塑性樹脂粒状
体の形状に応じた凹部を有する金型に射出した後冷却す
る方法等が挙げられるが、2)発泡性熱可塑性樹脂シー
ト状体を構成する熱可塑性樹脂及び発泡剤などを押出機
に供給し、熱分解型発泡剤の分解温度より低い温度で溶
融混練した後、軟化状態のシート状発泡性熱可塑性樹脂
を、該シート状発泡性熱可塑性樹脂の厚みより狭いクリ
アランスを有し、少なくとも一方の外周面に多数の凹部
が均一に配設された異方向に回転する一対の賦形ロール
に導入し、前記凹部に軟化状態のシート状発泡性熱可塑
性樹脂の一部を圧入した後、冷却、離型する方法が最も
好ましい。
【0085】上記2)の方法をさらに詳しく説明する。
先ず、軟化状態のシート状発泡性熱可塑性樹脂を得るに
は、通常、押出機により発泡性熱可塑性樹脂を溶融混練
押出しする方法やカレンダーロールを用いて溶融化する
方法が挙げられ、押出機を用いた溶融化が連続重量精
度、定量性の点から最も好ましい。
【0086】軟化状態の発泡性熱可塑性樹脂の形態は、
連続的に成形できる形態であれば特に限定されず、シー
ト形態、多数のストランド形態等が挙げられるが、流れ
直角方向(幅方向)の定量性の点からシート形態が最も
好ましい。
【0087】賦形ロールの外周面の凹部の配設は、得ら
れる発泡性熱可塑性樹脂シート状体の重量精度、厚み精
度の向上の為、略均一的に配置されることが好ましい。
賦形ロールの外周面の凹部の配設は、賦形ロール外周面
全体で均一的にあれば特に限定されないが、より均一で
あることから、格子又は千鳥に配設されていることが最
も好ましい。
【0088】賦形ロールの外周面の凹部の形状は、特に
限定されず、例えば、六方体状、円柱状、球状体等が挙
げられるが、凹部を成形し易い点、発泡性熱可塑性樹脂
粒状体を均一に成形し易い点、冷却後の離型が行い易い
点から円柱状が最も好ましい。
【0089】賦形ロールの外周面の凹部の形状が円柱状
であるとき、円柱の径は、目的とする発泡性熱可塑性樹
脂シート状体の形状により変化するため、特に限定され
ないが、大きすぎると冷却後の離型が行い難く、発泡性
熱可塑性樹脂薄膜が破れ、小さすぎると冷却後の離型時
に発泡性熱可塑性樹脂粒状体が破壊するため、1mm〜
30mmが好ましく、2mm〜20mmが特に好まし
い。
【0090】賦形ロールの外周面の凹部の形状が円柱状
であるとき、円柱の高さは、目的とする発泡性熱可塑性
樹脂シート状体の形状により変化するため、特に限定さ
れないが、高すぎると冷却後の離型が行い難く、発泡性
熱可塑性樹脂薄膜が破れ、低すぎると一次元発泡を行え
る発泡性熱可塑性樹脂シート状体が形成できないため、
1mm〜30mmが好ましく、2mm〜20mmが特に
好ましい。
【0091】賦形ロールのクリアランスは、軟化状態の
シート状発泡性熱可塑性樹脂の厚みより狭いことが必要
である。よって、この範囲であれば、目的とする発泡性
熱可塑性樹脂シート状体の形状により変化するため、特
に限定されないが、厚すぎると、一次元発泡を行える発
泡性熱可塑性樹脂シート状体が形成できなくなり、薄す
ぎると冷却後の離型時に発泡性熱可塑性樹脂薄膜が破れ
易いため、0.05mm〜3mmが好ましく、0.1m
m〜2mmが特に好ましい。
【0092】軟化状態のシート状発泡性熱可塑性樹脂の
一部を凹部への圧入する方法は、1対の賦形ロールのク
リアランスを変化させないことにより、軟化状態のシー
ト状発泡性熱可塑性樹脂に賦形ロールからの圧力が付与
されて成し遂げられる。
【0093】一部を圧入され賦形された軟化状態のシー
ト状発泡性熱可塑性樹脂の冷却方法は、発泡性熱可塑性
樹脂の融点以下に下げることができれば、特に限定され
ず、例えば賦形ロール内部に冷却水を流すなどの方法が
ある。
【0094】[硬質板状体]本発明1〜11に使用され
る硬質板状体は、床材に通常負荷される荷重で容易に破
損、損傷を起こさない材料であれば特に限定されず、例
えば、 1)木単板、合板、パーティクルボード、中密度繊維板
(MDF)、高密度繊維板(HDF)、ハードボード、
平行合板(L.V.L)等の木質材料、 2)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂などよりなる樹脂材料、 3)繊維強化熱硬化樹脂、繊維強化熱可塑性樹脂などの
複合材料、等が挙げられる。
【0095】上記硬質板状体には、必要に応じて、突
板、合成樹脂又は合成樹脂発泡シート、化粧紙、合成樹
脂含浸シートなどの表面化粧材を接着、積層してもよ
い。さらに意匠性、木質感、耐傷性などを付与するため
に、印刷、塗装、着色、コーティング等を行ってもよ
い。
【0096】上記硬質板状体には、熱可塑性樹脂発泡体
との積層面に任意方向に延長する凹溝が設けられてもよ
く、これにより硬質板状体の曲げ剛性をさらに低下さ
せ、防音性をより向上させることが可能である。凹溝の
形状は通常U字状、V字状、コの字状等に形成され、そ
の溝幅は、1〜5mm、その溝深さは1〜5mm程度で
ある。
【0097】上記硬質板状体には、その周縁の全部また
は一部に、実矧ぎ、相欠きなど従来公知の接合法のため
の加工が施されていてもよい。
【0098】硬質板状体の厚みは、薄すぎると、歩行時
や重量物載置時に破壊しやすく、厚すぎると防音性が低
下するため、2〜12mmが好ましく、より好ましくは
2〜9mmであり、もっとも好ましくは2〜6mmであ
る。
【0099】上記硬質板状体の厚みと熱可塑性樹脂発泡
体の厚みとの比は、硬質板状体の厚みが熱可塑性樹脂発
泡体の厚みに比べて、厚すぎると床材の剛性が増加する
ため防音性が低下し、又、薄すぎると歩行時や重量物載
置時に破壊しやすくなるので、硬質板状体の厚みに対
し、好ましくは、1〜10倍、さらに好ましくは1〜5
倍、最も好ましくは1〜3倍である。
【0100】床材の厚みは、特に限定されないが、厚す
ぎると部屋の天井が低くなり、且つ歩行時の沈み込みも
大きくなるため、65mm以下であることが好ましい。
【0101】本発明9の床材は、硬質板状体が、連続発
泡層の高発泡部が配置された面と反対の面に積層されて
いる床材であるが、このような床材では防音性がさらに
向上しより好ましい。
【0102】[他に積層される材料]請求項1〜9記載
の記載の床材には、例えば、硬質板状体と硬質発泡体と
の間に、必要に応じ緩衝性、制振性、遮音性等の向上の
ために積層される樹脂シート、織布、不織布又は、発泡
シートが積層されてもよい。
【0103】上記緩衝性、制振性、遮音性等の向上のた
めに積層される樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンビニルアセテート、ポリ塩
化ビニル等の熱可塑性樹脂及びこれらの共重合体の樹脂
シート:不飽和ポリエステル、ウレタン、エポキシ等の
熱硬化性樹脂の樹脂シート、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレンーブタジエンゴム、ブチルゴム、ニト
リルゴム、エチレンープロピレンゴム等の加硫、非加硫
ゴムの樹脂シートなどが挙げられる。また、上記樹脂シ
ートには、上記樹脂に無機、有機あるいは金属材料を充
填した複合樹脂シートも含まれる。
【0104】上記樹脂シートは、厚すぎると床材の沈み
込みが大きくなり、薄すぎると緩衝性、制振性、遮音性
の効果が発現できないため、30μm〜10mmが好ま
しく、50μm〜5mmがさらに好ましく、100μm
〜3mmが最も好ましい。
【0105】緩衝性、制振性、遮音性等の向上のために
積層される織布あるいは、不織布としては、ガラス繊
維、炭素繊維等の無機繊維、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ナイロン、アラミド等の有機繊維などからなるも
のが挙げられる。
【0106】上記織布あるいは不織布は、厚すぎると床
材の沈み込みが大きくなり、薄すぎると緩衝性、制振
性、遮音性などの効果が発現できないため、30〜10
00g/m2 が好ましく、50〜800g/m2 がさら
に好ましく、80〜500g/m2 が最も好ましい。
【0107】緩衝性、制振性、遮音性等の向上のために
積層される発泡シートとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンビニルアセテート、ポリ塩化ビ
ニル、不飽和ポリエステル、ウレタン等の樹脂及びこれ
らの共重合体からなるものが挙げられる。
【0108】上記発泡シートは、厚すぎると床材の沈み
込みが大きくなり、薄すぎると緩衝性、制振性、遮音性
の効果が発現できないため、300μm〜10mmが好
ましく、500μm〜5mmがさらに好ましく、1〜3
mmが最も好ましい。
【0109】請求項10記載の床材は、上記熱可塑性樹
脂発泡体の裏面に不陸吸収層が形成されているものであ
る。
【0110】上記不陸吸収層は、床スラブとの不陸を調
整するものであり、軟質発泡体を用いるのが好ましく、
上記熱可塑性樹脂発泡体と相対的に圧縮弾性率の小さい
ものであれば特に限定されず、例えば、発泡倍率が10
〜30倍のポリエチレン製発泡体、発泡倍率が20〜4
0倍のポリウレタン発泡体などがあげられる。
【0111】上記軟質発泡体(C)の圧縮弾性率は特に
限定されないが、小さすぎると歩行感が低下し(上述し
た「ふかふかする」状態)、大きすぎると防音性能が低
下するので、0.2〜3kg/cm2 が好ましい。
【0112】不陸吸収層の厚みは、厚すぎると床材の沈
み込みが大きくなり、薄すぎると不陸吸収効果が発現で
きないため、300μm〜10mmが好ましく、500
μm〜5mmがさらに好ましく、1〜3mmが最も好ま
しい。
【0113】[熱可塑性樹脂発泡体と硬質板状体および
他に積層される材料の積層方法]熱可塑性樹脂発泡体と
硬質板状体の積層方法としては、接着剤や粘着剤を用い
た積層方法があげられる。使用される接着剤としては、
酢酸ビニル系やビニルエステル系接着剤、クロロプレン
系接着剤等が挙げられ、粘着剤としては、アクリル系粘
着剤等が挙げられる。
【0114】また、接着性、粘着性の向上のため、熱可
塑性樹脂発泡体の少なくとも片面をコロナ処理、あるい
はプライマー処理を行うことも好ましい。
【0115】[床材の施工方法]請求項1〜10の床材
は、コンクリート等の床下地面材に直接接着または、粘
着施工される床材であるが、他に、根太または支柱上に
敷設された合板、パーティクルボード等の上面に接着
剤、または粘着剤で施工してもよい。
【0116】請求項11記載の床材は、請求項1〜10
の床材が床スラブに直接積層されているものである。
【0117】上記床材は、集合食住宅のコンクリート等
の床スラブに直接接着剤又は粘着剤などで直貼される。
上記床材の厚みは一般に5〜20mmが適当であり、1
2mmと15mmが標準サイズとして多用される。
【0118】上記床材が積層される床スラブの厚みは1
00〜250mmが適当である。 (作用)
【0119】請求項1記載の床材は、熱可塑性樹脂発泡
体の片面に硬質板状体が積層されてなる床材であって、
上記熱可塑性樹脂発泡体が、シート状の連続発泡層と、
該連続発泡層の少なくとも一面に複数配置された高発泡
部と、該高発泡部の全表面を上記連続発泡層と共に被覆
する低発泡薄膜とからなり、上記低発泡薄膜により被覆
された高発泡部が、上記連続発泡層から凸状に形成さ
れ、相隣接する高発泡部間が凹状に形成されることによ
り、熱可塑性樹脂発泡体裏面に凹凸が形成されることに
より、熱可塑性樹脂発泡体裏面に凹凸が形成されている
ものであるから、高い圧縮弾性率を有するものであって
も曲げ剛性が大きくならないために床材上に衝撃が与え
られた際の変形が容易となり、緩衝層が薄くても衝撃作
用時間を延長することができ、少ない圧縮変形量と高い
防音性が発現できる。加えて、連続発泡層が個々の高発
泡体を繋ぐようになっているため、歩行時や重量物積載
時の破壊が起こりにくい。従って、歩行時の「船酔い現
象」を無くすことができ、防音性能に優れ、かつ歩行感
の良い床材となる。
【0120】請求項2記載の床材は、熱可塑性樹脂発泡
体の片面に硬質板状体が積層されてなる床材であって、
上記熱可塑性樹脂発泡体が、シート状の連続発泡層と、
該連続発泡層の裏面上に複数配置された高発泡部と、該
高発泡部全表面を上記連続発泡層と共に被覆する低発泡
薄膜とからなり、上記高発泡部は連続発泡層から凸状に
形成され、相隣接する高発泡部間が凹状に形成されてい
ると共に、各高発泡部に接する連続発泡層の表面側は凹
状に形成されているものであるから、硬質板状体と熱可
塑性樹脂発泡体の接触が部分的となり硬質板状体の振動
を熱可塑性樹脂発泡体に伝播しにくくなると共に、凹部
で形成された空間で振動減衰がおこることにより防音性
がさらに良好のものとなる。
【0121】請求項3記載の床材は、請求項1又は2記
載の床材において、上記高発泡部同士が、低発泡薄膜を
介して、相互に連設されているため、個々の高発泡部の
密着性が向上することにより一体化して負荷を分散する
ため、歩行時や重量物積載時の破壊が起こりにくい。
【0122】請求項4記載の床材は、請求項3記載の床
材において、隣接する低発泡薄膜同士がが熱融着してい
るものであり、密着性が更に向上する。
【0123】請求項5記載の床材は、請求項1〜4記載
の床材において、上記高発泡部が、連続発泡層に対して
格子状、又は、千鳥状に配設されているものであり、個
々の高発泡体が角柱状又は六角柱状となり、熱可塑性樹
脂発泡体の厚み精度、重量精度のばらつきが少ない為、
圧縮強度および強度ばらつきも向上するため、床材の沈
み込みが小さくなり、歩行感がさらに良好のものとな
る。
【0124】請求項6記載の床材は、請求項1〜5記載
の床材において、上記高発泡部側の、凸状形成部分の高
さが凹状形成部分から3mm以上突設されており、曲げ
剛性が更に低下することにより、床材に衝撃が発生した
際の変形量が増大することにより防音性がさらに向上す
る。
【0125】請求項7記載の床材は、請求項1〜6記載
の床材において、上記床材の高発泡部側を平板上に載置
したときに、高発泡部の凸状形成部分の平板に対する接
触面積が、硬質板状体の断面積の10〜70%であり、
上記接触面積が小さいので、緩衝性が増大し、防音性能
の向上と発泡体の変形防止ができ、高防音性と好歩行感
を更に両立した防音床材となる。
【0126】請求項8記載の床材は、請求項1〜7記載
の床材において熱可塑性樹脂発泡体の充填率が50〜9
0%であり、凹凸の空間による高防音化と発泡体の高強
度化を共に高めることができ、高防音性と好歩行感をよ
り両立した防音床材となる。
【0127】請求項9記載の床材は、請求項1〜8記載
の床材において、上記熱可塑性樹脂発泡体を形成するシ
ート状体の一面に硬質板状体が積層され、他面側に、高
発泡部が突設されているから、施工した際に凸状部が下
面となり、施工面との接触面積が低下し、且つ施工面と
の間に空間が形成されることにより防音性が更に向上す
る。
【0128】請求項10記載の床材は、請求項1〜9記
載の床材において、上記熱可塑性樹脂発泡体の裏面に不
陸吸収層が形成されているため、施工時の床スラブ等の
不陸を吸収することができ床材の施工が容易になり且つ
仕上がりが向上する。
【0129】請求項11記載の床材は、請求項1〜10
記載の床材が床スラブに直接積層されるものであり、高
防音性と歩好感の両立に加えて、施工性も良好となる。
【実施例】
【0130】本発明を実施例をもって、さらに詳しく説
明する。 実施例1 熱可塑性樹脂発泡体 高密度ポリエチレン(三菱化学社製、商品名「HY34
0」、MI=1.5g/10分)50重量%、シラング
ラフトポリプロピレン(三菱化学社製、商品名「XPM
800H」、MI=11g/10分、架橋後のゲル分率
80重量%)20重量%、ポリプロピレン(三菱化学社
製、商品名「MA3」、メルトインデックス(MI)=
11g/10分)30重量%からなる熱可塑性樹脂10
0重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学社製、商品
名:SO−20、分解温度210℃)4重量部及びシラ
ン架橋触媒としてのジブチル錫ジラウレート0.1重量
部を含有する組成物を、図1に示した2軸押出機11に
供給した。
【0131】2軸押出機11としては、径44mmのも
のを用いた。2軸押出機11において、上記組成物を1
80℃で溶融混練し、面長500mm、リップ1.0m
mのTダイ12により軟化状態のシート状発泡性熱可塑
性樹脂を押し出した。
【0132】さらに、深さ約10mm、直径4mmの円
柱状の凹部13aが1個/cm2 の密度になるように、
賦形ロール13のみにランダムに配置された、径250
mm、面長500mmのロール13,14(クリアラン
ス0.2mm)間で該発泡性熱可塑性樹脂シート状体を
賦形しつつ冷却し、さらに発泡性熱可塑性シート状体を
98℃の水中に2時間浸漬した後乾燥することにより、
実測高さ、平均5.5mm、標準偏差1mm;直径4m
mの円柱状の発泡性熱可塑性樹脂粒状体が1個/cm2
の密度になるように、ランダムに構成された表1のよう
な発泡性熱可塑性樹脂シート状体を得た。
【0133】上記のようにして得た発泡性熱可塑性樹脂
シート状体1では、発泡性熱可塑性樹脂粒状体2が発泡
性熱可塑性樹脂薄膜3により連結されて、全体として発
泡性熱可塑性樹脂シート状体1が構成されていた。
【0134】得られた発泡性熱可塑性樹脂シート状体1
を300×900mmに切断し、図2(a)〜(e)に
示したように、ポリフッ化エチレンシート15上に配置
し、さらにポリフッ化エチレンシート16をその上面に
配置して、ハンドプレスにより、ポリフッ化エチレンシ
ート15、16間が10mmの厚みとなるようにして、
210℃で10分間加熱発泡した後、30℃の冷却プレ
スで10分間冷却し、発泡倍率8倍、厚み10mmの凹
凸状熱可塑性樹脂発泡体(図3)を得た。
【0135】この発泡体は、板状体の連続発泡層3と、
該連続発泡層3の片面上に複数配置された高発泡部2
と、該高発泡部2表面を上記連続発泡層3と共に被覆す
る低発泡薄膜4からなり、更に前記高発泡部2は連続発
泡層3に対して各々凸状に形成され、各高発泡部2に接
する連続発泡体3の表面側は凹状に形成されたが、連続
発泡体3の凸部に対応する部位は切削して平滑形状とし
た。
【0136】なお、得られた熱可塑性樹脂発泡体の発泡
倍率、発泡体の厚みは以下の方法で測定した。
【0137】(発泡倍率)JIS K6767に準拠し
て発泡倍率を測定した。 (発泡体の厚み)ノギスを用い、得られた熱可塑性樹脂
発泡体の厚みを測定した。
【0138】(床材の製作)ラワン合板に、厚み0.3
mmの突き板(北三社製、商品名「ホワイトオーク」)
を水性ビニルウレタン系樹脂(光陽産業社製、商品名
「KR120」)で接着し、厚み4.0mmの硬質板状
体を得た。得られた硬質板状体にアクリル系粘着剤(積
水化学工業社製、商品名「#5782)を用いて厚さ8
mmに調整した上記熱可塑性樹脂発泡体を接着積層し、
床材(厚み12mm)(図4)を得た。
【0139】なお、得られた床材の全体厚さ、発泡体の
厚さ、凹状の形成の有無、密接の有無、配置、凸部の高
さ、面積率、充填率は以下の方法で測定した。
【0140】(床材全体及び発泡体、硬質板状体の厚
み)ノギスを用い、得られ床材を構成する個々の厚みを
測定した。 (凹状の形成の有無、密接の有無、配置)制作した床材
を目視観察した。 (凸部高さ)連続層に対する凸部の高さをノギスにて測
定した。 (面積率)床材の発泡体凸部に着色、平板にこれを転写
した際の着色面積率を測定した。 (充填率)(配置重量(g/m2)×発泡倍率)/(発泡体
の厚み×1000)×100の計算式により算出した。
【0141】実施例2〜10 ロール凹部配置態様を表1に示す発泡性熱可塑性樹脂シ
ート状体を得るか為に変化したこと以外は、実施例1と
同様にして表1のような発泡性熱可塑性樹脂シート状体
を得た。なお、表中ロール凹部配置態様が「ランダム」
とあるのは、凹部13aが1個/cm2 の密度になるよ
うに、ランダムに配置されたことを示し、「格子」とあ
るのは凹部13aが表1に示した間隔に格子状(図5参
照)に、「千鳥」とあるのは凹部13aが表1に示した
間隔に千鳥状(図6参照)に配置されたことを示す。
【0142】上記のようにして得た発泡性熱可塑性樹脂
シート状体1では、発泡性熱可塑性樹脂粒状体2が発泡
性熱可塑性樹脂薄膜3により連結されて、全体として発
泡性熱可塑性樹脂シート状体1が構成されていた。
【0143】得られた発泡性熱可塑性樹脂シート状体1
を300×900mmに切断し、図2に示したように、
ポリフッ化エチレンシート15上に配置し、さらにポリ
フッ化エチレンシート16をその上面に配置して、ハン
ドプレスにより、ポリフッ化エチレンシート15、16
間が表1に示した隙間となるようにして、210℃で1
0分間加熱発泡した後、30℃の冷却プレスで10分間
冷却し、発泡倍率8倍、厚み8mmの凹凸状熱可塑性樹
脂発泡体(図7)を得た。
【0144】この発泡体は、板状体の連続発泡層と、該
連続発泡層の少なくとも片面上に複数配置された高発泡
部と、該高発泡部表面を前記連続発泡層と共に被覆する
低発泡薄膜からなり、更に前記高発泡部は連続発泡層に
対して各々凸状に形成されていると共に、各高発泡部に
対応する連続発泡体の表面側3aは凹状に形成されてい
るものであった。
【0145】なお、得られた熱可塑性樹脂発泡体の発泡
倍率、発泡体の厚みは実施例1と同様に測定した。
【0146】さらに実施例1と同様にして、硬質板状体
に得られた熱可塑性樹脂発泡体を表1に示した積層面に
接着積層し、図8に示した床材を得た。
【0147】さらに実施例10では、ポリウレタン発泡
体(発泡倍率40倍、2.5mm厚)からなる不陸層を熱
可塑性樹脂発泡体の硬質板状体が積層されている面と反
対の面に接着積層し、図9に示した床材を得た。
【0148】比較例1 床材を、ラワン合板に実施例1と同様の0.3mmの突
き板を接着して得られた、厚み12mmの硬質板状体と
した。
【0149】比較例2 アゾジカルボンアミド(大塚化学社製、商品名:SO−
20、分解温度210℃)を5重量部に増やした事以外
は実施例1と同様にして得られた軟化状態のシート状発
泡性熱可塑性樹脂を、凹部を有しない、径250mm、
面長500mmのロール(クリアランス1mm)間で冷
却し、さらに98℃の水中に2時間浸漬した後乾燥する
ことにより、厚み1.0mmの発泡性熱可塑性樹脂シー
トを得た。得られた発泡性熱可塑性樹脂シートを実施例
1と同様にして発泡させたところ厚み2.2mmの発泡
体となった。得られた発泡体を4枚重ねて積層し、加熱
圧着して厚み8.0mmの熱可塑性樹脂発泡体を得た。
得られた熱可塑性樹脂発泡体からを実施例1と同様にし
て硬質板状体に得られた熱可塑性樹脂発泡体を接着積層
し、床材を得た。
【0150】比較例3 アゾジカルボンアミド(大塚化学社製、商品名:SO−
20、分解温度210℃)を5重量部に増やした事以外
は実施例1と同様にして得られた軟化状態のシート状発
泡性熱可塑性樹脂をロール凹部配置態様を表1に示す発
泡性熱可塑性樹脂シート状体を得る為に変化したこと以
外は、実施例1と同様にして表1のような発泡性熱可塑
性樹脂シート状体を得た。
【0151】得られた発泡性熱可塑性樹脂シート状体1
を300×900mmに切断し、図2に示したように、
ポリフッ化エチレンシート15上に配置し、さらにポリ
フッ化エチレンシート16をその上面に配置して、ハン
ドプレスにより、ポリフッ化エチレンシート15、16
間が表1に示した隙間となるようにして、210℃で1
0分間加熱発泡した後、30℃の冷却プレスで10分間
冷却し、発泡倍率8倍、厚み8mmの熱可塑性樹脂発泡
体を得た。
【0152】この発泡体は、板状体の連続発泡層と、該
連続発泡層の少なくとも片面上に複数配置された高発泡
部と、該高発泡部表面を前記連続発泡層と共に被覆する
低発泡薄膜からなり、個々の高発泡部は、低発泡薄膜を
介して熱融着された平面状の発泡体であった。さらに実
施例1と同様にして、硬質板状体に得られた熱可塑性樹
脂発泡体を表1に示した積層面に接着積層し、床材を得
た。
【0153】
【表1】
【0154】実施例1〜10、比較例1〜3で得られた
床材を以下の評価に供し、その結果を表2に纏めて示し
た。
【0155】床材の評価 沈み込み量 得られた床材を200×200mmに切断し、硬質板状
体側にφ50mmの鋼製円柱圧子を載置し、2m/mi
nの速度で80kgfの圧縮荷重を負荷したときの沈み
込み量を測定した。
【0156】防音性能 JIS A1418に準拠して軽量床衝撃騒音レベルを
測定した。
【0157】不陸吸収性 床材を3枚平行にならべ、2mmの凹凸部を有する疑似
平板に対しての接触度合いを目視にて確認、以下の基準
で4段階評価した。 ◎:完全に密接 ○:平板と床材の隙間が0.5mm未満 △:平板と床材の隙間が0.5〜1.5mm ×:平板と床材の隙間が1.5mm以上
【0158】
【表2】
【0159】
【発明の効果】請求項1記載の床材は、上述の如き構成
とされているので、防音性能に優れ、かつ歩行感の良い
床材となる。
【0160】請求項2記載の床材は、上述の如き構成と
されているので、防音性がさらに良好のものとなる。
【0161】請求項3〜5記載の床材は、上述の如き構
成とされているので、歩行感がさらに良好のものとな
る。
【0162】請求項6記載の床材は、上述の如き構成と
されているので、防音性がさらに良好のものとなる。
【0163】請求項7、8記載の床材は、上述の如き構
成とされているので、防音性と歩行感がさらに両立され
たものとなる。
【0164】請求項9記載の床材は、上述の如き構成と
されているので、防音性がよく且つ施工性に優れたもの
となる。
【0165】請求項10記載の床材は上述の如き構成と
されているので、施工性がさらに良好のものとなる。
【0166】請求項11記載の床材は、請求項1〜10
の床材を直貼りしているので、防音性、歩行に加え、施
工性も優れた物となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1〜11)に使用され得る発泡
性熱可塑性樹脂の製造方法の一例を説明するための工程
図である。
【図2】(a)〜(e)は、本発明(請求項1〜11)
に使用される得る熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の一例
を説明するための断面図である。
【図3】実施例1により得られた熱可塑性樹脂発泡体を
示す断面図である。
【図4】実施例1により得られた床材を示す断面図であ
る。
【図5】発泡性熱可塑性樹脂粒状体が格子状に配置され
ている状態を説明するための平面図である。
【図6】発泡性熱可塑性樹脂粒状体が千鳥状に配置され
ている形態を説明するための平面図である。
【図7】実施例2〜10により得られた熱可塑性樹脂発
泡体を示す断面図である。
【図8】実施例2〜9により得られた床材を示す断面図
である。
【図9】実施例11により得られた床材を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂発泡体 2 高発泡体 3 連続発泡層 3a連続発泡層 4 低発泡薄膜 5 発泡性熱可塑性樹脂シート状体 6 発泡性熱可塑性樹脂粒状体 7 発泡性熱可塑性樹脂薄膜 11 二軸押出機 12 Tダイ 13 賦型ロール 14 賦型ロール 15 シート 16 シート 21 硬質板状体 22 不陸層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂発泡体の片面に硬質板状体
    が積層されてなる床材であって、上記熱可塑性樹脂発泡
    体が、シート状の連続発泡層と、該連続発泡層の少なく
    とも一面に複数配置された高発泡部と、該高発泡部の全
    表面を上記連続発泡層と共に被覆する低発泡薄膜とから
    なり、 上記低発泡薄膜により被覆された高発泡部が、上記連続
    発泡層から凸状に形成され、相隣接する高発泡部間が凹
    状に形成されることにより、熱可塑性樹脂発泡体裏面に
    凹凸が形成されていることを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂発泡体の片面に硬質板状体
    が積層されてなる床材であって、上記熱可塑性樹脂発泡
    体が、シート状の連続発泡層と、該連続発泡層の裏面上
    に複数配置された高発泡部と、該高発泡部全表面を上記
    連続発泡層と共に被覆する低発泡薄膜とからなり、上記
    高発泡部は連続発泡層から凸状に形成され、相隣接する
    高発泡部間が凹状に形成されていると共に、各高発泡部
    に接する連続発泡層の表面側は凹状に形成されているこ
    とを特徴とする床材。
  3. 【請求項3】 上記高発泡部同士が、低発泡薄膜を介し
    て、相互に連設されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の床材。
  4. 【請求項4】 上記高発泡部同士が、熱融着した低発泡
    薄膜を介して、相互に連設されていることを特徴とする
    請求項3記載の床材。
  5. 【請求項5】 上記高発泡部が、連続発泡層に対して格
    子状、又は、千鳥状に配設されていることを特徴とする
    請求項1〜4記載の床材。
  6. 【請求項6】 上記高発泡部側の、凸状形成部分の高さ
    が凹状形成部分から3mm以上突設されていることを特
    徴とする請求項1〜5記載の床材。
  7. 【請求項7】 上記床材の高発泡部側を平板上に載置し
    たときに、高発泡部の凸状形成部分の平板に対する接触
    面積が、硬質板状体の断面積の10〜70%であること
    を特徴とする請求項1〜6記載の床材。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性樹脂発泡体の体積が、該熱
    可塑性樹脂発泡体を外接しうる最小の直方体の体積に対
    して50〜90%であることを特徴とする請求項1〜7
    記載の床材。
  9. 【請求項9】 上記熱可塑性樹脂発泡体を形成するシー
    ト状体の一面に硬質板状体が積層され、他面側に、高発
    泡部が突設されていることを特徴とする請求項1〜8記
    載の床材。
  10. 【請求項10】 上記熱可塑性樹脂発泡体の裏面に不陸
    吸収層が形成されていることを特徴とする請求項1〜9
    記載の床材。
  11. 【請求項11】 硬質板状体を表面としたときに、裏面
    側が床スラブに対し直接貼着されるものであることを特
    徴とする請求項1〜10記載の床材。
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