JPH0254058A - 木質防音床材および床下地用部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コンクリートスラブや木質床下地にしか貼り
する木質防音床材および床下地用部材に関する。詳しく
は、集合住宅のコンクリートスラブや木質床下地にしか
貼りする木質床材であって、上階の居住者の歩行前その
他の衝撃音を吸収、減衰し、下階への伝達を防止するこ
と目的とした床材および床下地用部材に関する。

［従来の技術］ この衝撃音を防止する方法として、カーペット床が効果
的であることが知られている。しかしながら、カーペッ
ト床はダニの発生などの問題があるため、表面仕上げが
木質床材でかつ防音効果に優れた木質防音床材の開発が
望まれていた。

従来、この種の防音床材としては、木質床材の下面にゴ
ムシート、発泡樹脂シート等のＩＩＩ街材を積層したも
のが一般的である（例えば、実開昭６１−４７３３９号
公報、実開昭６１−８３７３６号公報、特開昭６１−１
４６９５８号公報参照）、また、さらに防音性能を改良
したものとして、木質床材の下面に合成ゴム等の軟質材
からなる突出部を設けたものが提案されている（例えば
、特開昭６０−８５１６０号公報、特開昭６０−５９３
７号公報、特開昭６１−１７２９６３号公報参照）。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来の技術で述べた木質防音床材のうち前者においては
、構成が単純であるので製造容易である、しかしながら
、良好な防音性能は得られない。

後者においては、突起部の頂面面積を小さくするか、単
位面積当たり突起部の総数を少なくすることにより良好
な防音性能が得られる。しかしながら、床面に重量物を
置いた時に突起部頂面に集中的に加重がかかるので、突
起部が破損したり、床面がたわむ等の問題が生じる。し
たがって、裏口には多数の突起部を設けて表面材を支持
する必要があり、防音性能に限界がある。會た、このコ
スト的にも高価である。

本発明の第一の目的は、これら従来のものよりも優れた
防音性能を有する木質防音床材を提供することにある。

第二の目的は、十分な強度を有する、すなわち、ピアノ
等の重量物によるたわみがなく、歩行感の良い木質防音
床材を提供することにある。

第三の目的は、軽量で、薄型の木質防音床材を提供する
ことにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明による床材は、床下
地用部材としてシート（１）の表裏両面に複数の中空突
起部（２，２’　、３．３”）が表裏交互に突出し、シ
ート面（１４）から中空突起部の頂面（１３）までの高
さが一定の高さ、ａ、ｂ　（ａ＞ｂ） であることを特徴とするシート成形体を用いる（第１図
〜第６図、第８図参照）。

本発明１こよる床下地材は、このシート成形体の片面ま
たは両面に、緩衝材（４）を積層することにより構成さ
れる（第１図〜第４図参Ｍ）。

本発明による床材は、木質床材（５）の下面にこの床下
地材を積層するこにより構成される。（第１１図〜第１
２図参ＩＩ）さらに優れた防音性能を達成することを目
的として、木質床材の下面に、緩衝材（７）または１１
＠材（７）、合板（８）、前記本発明による床下地材、
を順次貼着積層することにより構成することができる（
第１３図参照）。

本発明によるシート成形体は、シートが熱可塑性樹脂よ
り成る場合には、例えば、頂面が平面で一定の高さ ａ’　　ｂ’　　（ａ’　＞ｂ’　） を有する柱上突起（９，１０）が複数配列された成形！
！１（１１）２個を向かい合い配置し、２つの成形型間
に流動し成形可能な温度に加熱した熱可塑性樹脂シート
（１２）を挿入し、２つの成形型を前記シートが流動し
ない成形不能な温度となし、２つの成形型を互に一方の
突起が他方の突起間ほぼ中央位置に入り込むごと（接近
せしめて、前記シートを２つの成形型の突起頂面を固定
位置となし交互に表裏両面方向に延伸し、表裏両面に交
互に中空突起部を形成する方法により成形される（第７
図参［１）。

この場合、頂面が平面で一定の高さ、 ａ’　　ｂ’　　（ａ’　＞ｂ’　） を有する柱状突起が複数配列された金型２個が向かい合
い、一方の金型の突起が他方の金型の突起間ほぼ中央位
置に入り込むべ（、少な（とも一方の金型は突起高さ方
向に運動可能に配置しである熱可塑性樹脂シート成形体
を製造するための成形装置が使用できる。

以上の構成により、優れた防音性能と強度を有しかつ軽
量でＳａの防音床材を得ることができる本発明のシート
成形体において、シート材料は、硬質ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン６、ナイロン６６、ポリエステル、ＡＢＳ樹脂
（アクリロニトリル、ブタジェン、スチレンコポリマー
）等の硬質の熱可塑性樹脂が好ましい、軟質ポリ塩化ビ
ニル、低密度ポリスチレン等の軟質の熱可塑性樹脂、金
属拍、紙等も必要に応じて使用することができる。シー
トは網状でもよい。

シート厚みは０．１ｍｍ〜１ｍｍが好ましい。

シート面から中空突起部の頂面までの高さは、−定の高
さａまたはｂあって、高さａの中空突起部は高さｂの中
空突起部より高い、具体的には、ａは１．５ｍｍ−１０
ｒｎｍが好ましい。

ａとｂの差ａ−ｂは、０．５〜２．０ｍｍが好ましい、
玄た、中空突起部の総数をＮ１高さａの中空突起部の総
数をＮ　ａ　ｓ高さｂの中空突起部の総数をＮｂ、すな
わちＮ＝Ｎａ＋Ｎｂとお（と、Ｎａ／Ｎｂは、０．２〜
０．５が好ましい。

中空突起部は、頂面を存する錐形または柱状体であって
、底面の形状は正方形、長方形、円、多角形のいずれの
形状でもよい（第１図〜第４図は円、第５図〜第６図は
正方形の例）、頂面面積は０．０９ｃノ〜９ｃ、／が好
ましい、頂面は平面状であることが好ましい。

本発明の床下地材において、緩衝材にはポリエチレン、
ポリウレタン、ポリスチレン、クロロプレン等の発泡体
、古紙再生紙、フェルト、インシュレージ蓼ンボードが
使用できる。また、椰子がら、へちまなとの天然繊維、
または合成樹脂繊維を絡合結束した成形体も使用できる
。

本発明の防音床材において、表面材として使用する木質
床材は、化粧材を表面に貼付した合板が一般的に使用さ
れる。必要に応じて、集成材、無垢材等でもよい、木質
床材の厚みは、５．５ｍｍ〜ＬＯｍｍが好ましいｅ　７
ｍｍ〜８ｍｍはさらに好ましい、厚みがｌＱｍｍ以上に
なると防音性能が低下し、５．５ｍｍ以下では歩行感、
耐圧縮性等の実用上の問題が生じる。必要に応じて、通
常の方法でさね加工が施される。

さらに優れた防音性能を得ることを目的とした本発明の
防音床材において、緩衝材は、前述のもの、制振材は、
損失係数が常温で０．０５以上の合成樹脂シートが好ま
しい０合板は、硬質の板状物であれば、パーティクルボ
ード、金属板で代用することもできる。

これらの材料の積層は、接着剤、粘着材、両面テープ、
ホットメルト等による。

本発明の熱可恒性樹脂シートの成形方法において、シー
ト面から中空突起部までの高さが異なる以外は、たとえ
ば、特公昭６２−１５３３０号公報に記載の条件がその
まま適用できる。

同様に、本発明の熱可塑性樹脂シートの成形装置におい
て、シート面から中空突起部１での高さが異なる以外は
、たとえば、特公昭６２−１３８９８号公報に記載され
た条件がそのまま適用できる。

さらに、連続的に本発明の熱可榎性樹脂シートを成形す
るには、例えば、特公昭６２−１５３３０号公報に記載
された方法が利用できる。

［作　用〕 本発明の防音床では、通常の使用状態において、高い突
起部の頂面（２）のみが緩衝材（４）を介して表面の床
材（５）と接触する（第１０図参照）、床上に、ピアノ
や家具なとの重量物を置いた場合には緩衝材（４）が圧
縮されて、低い突起部（３）と高い突起部（２）の両方
の頂面が緩衝材を介して表面の床材と接触する（第１２
図参照）。

［実施例］ 頂面が直径４ｍｍの円で高さ（ａ’　）５ｍｍの円柱状
の突起（９）および頂面が直径４ｍｍの円で高さ（ｂ’
　）４ｍｍの円柱上の突起（１０）を１０ｔｎｍのアル
ミニウム板にピッチ４ｍｍで複数本格子状交点に配列し
た成形Ｗ：ｉ（１１）を２個向かい合わせ、輻射加熱成
形俵のプレス部の上側および下側に設けた（第７図参照
）、この時、上側に取り付けた成形型突起群を下側に取
り付けた突起群の隣り合う４本の突起中心に位置する。

また、４本の突起中１本を高さａ′、残りの３本を高さ
ｂ　’　、すなわち、Ｎａ／Ｎｂ＝１／３とした（第２
図参照）。

一方、硬質塩化ビニルの０．５ｍｍ厚みのシートを成形
適正温度の輻射熱で加熱し、すばやく上下成形型間に送
り込み、上下成形型を接近せしめて上下突起群で挟み込
み成形し、シートが冷却した後、上下成形型を離してシ
ート成形体を取り出した（第７図参照）、この時、シー
トを挟み込む速度は２５ｍｍ／ｓｅｃであった。また、
成形型の円柱突起部が２０℃以上に昇温するときは、突
起部内に冷却水循環用の水冷管を必要に応じて埋め込む
と良い。

以上に述べた方法で、０．５ｍｍ厚みの硬質ポリ塩化ビ
ニルシートの表裏両面に直径４ｍｍの円環面の中空突起
部を持った請求項１〜ｓｖ！、載のシート成形体を得た
（第８図参照）、この時、シート面から頂面までの高さ
ａ、ｂは、ａ　＝　３　ｍｍ％ｂ＝２ｍｒｎであった。

緩衝材として、−子からを接着剤を用いて絡合結束して
シート状に成形したをシート成形体の上面に接着積層し
く第９図、第１０図参照）、さらに、下面にも椰子から
からなる緩衝材を接着積層して、請求項６．８記載の床
下地材を得た。緩衝材の厚みは３ｍｍ（シート上面）お
よび２ｒｎｍ（シート下面）とした。

以上のようにして得た床下地材を通常の木質床材を表面
材として、その下面に積層してもよい（第１１図、第１
２図参照）０本実施例においては、２枚の合板の間に緩
衝材を挟んでなる以下の表面材を用いた。すなわち、厚
み０．３ｍｍの化粧版を表面に積層した総厚３ｍｍの合
板（５）の下面に厚み１ｍｍの３０倍発発泡ポリエチレ
ンシート（７）を接着積層した。その下面にさらに厚み
３ｍｍの合板（８）を接着積層した。

この積層物の化粧版を積層しない合板面と、前記床下地
材の厚み３ｍｍの緩衝付置を積層接着して請求項９．１
０記載の木質防音床材を得た。ここで、床材の寸法は３
００ｍｍＸ９００ｍｍとし、端面にさね加工を施した。

このようにして得た木質防音床材を厚み１５０ｍｍのコ
ンクリートスラブ（６）の上に、床面が２５００ｍｍＸ
２５００ｍｍの大きさとなるようにしか貼りした。

第１４図に、この木質防音床材の床衝撃音レベール試験
結果を示す、ＪＩＳ　　Ａ１４１８ｒ建築物の現場にお
ける床衝撃音レベルの測定方法」に準する）において、
Ｌ−４５であった。

［発明の効果１ 本発明は、上述の通り構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。

１、従来の防音床と比較して優れた防音性能を有する。

２、十分な強度があり、耐圧縮性にも優れている３、ｓ
！衝材の突起部分が中空なので軽量、薄い厚みて十分な
防音性能と強度が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、請求項１〜５によるシート成形体の断面図。 第２図は、同平面図（頂面形状が円）。 ［３図は、同拡大断面図。 第４図は、同拡大平面図。 第５図、第６図は、同平面図（頂面形状が正方形第７図
は、請求項１２〜１３によるシート成形体の製造方法お
よび装置の構成を示す略式図。 第８図は、上記方法により製造された、請求項１〜５記
載の成形体の斜視図。 第９図は、請求項６および請求項８記載の床下地材の断
面図。 第１０図は、同斜視図。 第１１図、第１２図は、請求項９ｉａ載の木質防音床材
の断面図。 第１３図は、請求項１０記載の木質防音床材の断面図。 第１４図は、床衝撃音レベル測定結果。 １＠・・シート、２・φ・高さａの中空突起部、３・・
・高さｂの中空突起部、４・・・緩衝材、５・・・木質
床材からなる表面材、６・・・コンクリートスラブ、７
・・・緩衝耐重たは１１振材、８・争・合板、９・拳・
高さａ′の柱状突起、１０１１・・高さｂ′の柱状突起
、１１・・・成形型１２１１・・熱可厘性合成樹脂シー
ト、１３番・・頂面、Ｌ４−・・シート面 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シート（１）の表裏両面に複数の中空突起部（２、
   ２′、３、３′）が表裏交互に突出し、シート面（１４
   ）から中空突起部の頂面（１３）までの高さが一定の高
   さ、 ａ、ｂ（ａ＞ｂ） であることを特徴とするシート成形体。 ２、シート（１）が熱可塑性合成樹脂である請求項１記
   載のシート成形体。 ３、中空突起部（２、２′、３、３′）の頂面（１３）
   が平面状である請求項１記載のシート成形体。 ４、ａ−ｂ＝０．５〜２．０ｍｍである請求項１記載の
   シート成形体。 ５、高さａの中空突起部の総数をＮａ、高さｂの中空突
   起部の総数をＮｂとすると、Ｎａ／Ｎｂ＝０．２〜０．
   ５である請求項１記載のシート成形体。 ６、請求項１記載のシート成形体の片面または両面に緩
   衝材（４）を積層した床下地材。７、緩衝材（４）が合
   成樹脂発泡体である請求項６記載の床下地材。 ８、緩衝材（４）が天然繊維または合成樹脂繊維を絡合
   結束した成形体である請求項６記載の床下地材。 ９、木質床材（５）の下面に、請求項６記載の床下地材
   を貼着積層したことを特徴とする木質防音床材。 １０、木質床材（５）の下面に、緩衝材（７）、合板（
   ８）、請求項６記載の床下地材を順次貼着積層したこと
   を特徴とする木質防音床材。 １１、木質床材（５）の下面に、制振材（７）、合板（
   ８）、請求項６記載の床下地材を順次貼着積層したこと
   を特徴とする木質防音床材。 １２、頂面が平面で一定の高さ ａ′、ｂ′（ａ′＞ｂ′） を有する柱状突起（９、１０）が複数配列された成形型
   （１１）２個を向かい合い配置し、２つの成形型間に流
   動し成形可能な温度に加熱した熱可塑性樹脂シート（１
   ２）を挿入し、２つの成形型を前記シートが流動しない
   成形不能な温度となし、２つの成形型を互に一方の突起
   が他方の突起間ほぼ中央位置に入り込むごとく接近せし
   めて、前記シートを２つの成形型の突起頂面を固定位置
   となし交互に表裏両面方向に延伸し、表裏両面に交互に
   中空突起部を形成する熱可塑性樹脂シート成形体の成形
   方法。 １３、頂面が平面で一定の高さ ａ′、ｂ′（ａ′＞ｂ′） を有する柱状突起（９、１０）が複数配列された成形型
   （１１）２個が向かい合い、一方の成形型の突起が他方
   の金型の突起部ほぼ中央位置に入り込むべく、少なくと
   も一方の金型は突起高さ方向に運動可能に配置してある
   熱可塑性樹脂シート成形体を製造するための成形装置。