JP3180065B2 - 床材及びこの床材を用いた床張り施工方法 - Google Patents

床材及びこの床材を用いた床張り施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家屋や集合住
宅或いは公共施設等の建築物の床面に用いて好適な床
材、特にコルク材を主体として構成された床材及びこの
床材を用いた床張り施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】床材は、例えば一般家屋や集合住宅等に
おいて快適な居住空間を創生するために極めて重要な要
素であり、従来より様々な材質或いは床張り工法等が採
用されている。床材は、転倒時の安全性、遮音・吸音
性、歩行性、キャスタ走行性、復元性、延焼防止性、断
熱性、耐水性・耐薬品性或いは防虫・防かび特性等につ
いて優れた機能を有することが要求される。転倒時の安
全性とは、転倒等したときに受ける衝撃を和らげること
により、災害の発生を防止するとともに怪我の程度を軽
減させる機能である。転倒時の安全性は、今後高齢化社
会が加速する中で、床材に求められる極めて重要な機能
要件である。
【0003】遮音・吸音性とは、音源の下階での音圧を
低減するとともに室内において反射音を吸収する機能で
ある。遮音・吸音性は、特に集合住宅等において頻発す
る隣人間の騒音トラブルを解消するために重要な機能要
件である。歩行性とは、疲労を与えず、適宜の温冷感覚
や触感を与え、或いはすべり感を生じさせる等の快適性
の総合評価を満たす機能である。また、キャスタ走行性
とは、室内において移動体を移動させる際の操作性の評
価機能であり、これからの高齢化社会を迎えて今後例え
ば車椅子や移動ベッド等が用いられることが多くなるこ
とからも重要な機能である。
【0004】復元性とは、重量物を設置した後の初期状
態への復元性或いは重量物等を落下させることによって
生じた凹みの復元性である。延焼防止性とは、それ自体
が燃えにくい性質を有する機能である。断熱性とは、断
熱機能或いは保温機能を有することにより冷暖房効率を
向上してエネルギー消費を抑制する機能である。耐水性
・耐薬品性とは、水が浸透しにくくかつ薬品類に対する
対抗性を有する機能である。さらに、防虫・防かび特性
とは、シロアリ等の害虫の生息率が小さくかつ結露性が
小さな機能である。
【0005】従来、床材としては、一般的に畳やカーペ
ットが用いられており、さらに最近では若年層を中心と
してフローリングの人気も高い。これら畳やカーペッ
ト、フローリングについて、上述した各床材としての機
能特性についての評価をまとめると表1のとおりであ
る。
【0006】
【表1】
【0007】例えば、畳は、同表1から明らかなよう
に、安全性や断熱性に優れているが、キャスタ走行性、
延焼防止性、耐水性・耐薬品性或いは防虫・防かび特性
について問題がある。また、カーペットについては、キ
ャスタ走行性、延焼防止性、耐水性・耐薬品性或いは防
虫・防かび特性について問題がある。さらに、フローリ
ングについては、キャスタ走行性に優れるとともに復元
性や防虫・防かび性がやや良好であるがその他の特性に
ついて問題がある。このように、従来一般的に床材とし
て用いられている畳やカーペット或いはフローリングに
ついては、必ずしも理想的な床材として評価し得ないも
のであった。
【0008】ところで、集合住宅等においては、特に上
下階の遮音・吸音性が極めて重要であり、充分な遮音特
性を保持するためにはコンクリートスラブの厚みを充分
に厚くしなければならない。スラブ厚は、例えば高性能
フローリングを用いた場合であっても、遮音等級として
要求されるLH(重量衝撃遮音等級)=50,LL(軽量
衝撃遮音等級)=50を確保するためには、最低でも1
80mm以上の厚みが必要とされる。
【0009】このようなコンクリートスラブの厚みが大
きい集合住宅は、より多くのコンクリートや鉄筋等の建
築資材を必要とするばかりでなく、全体の重量も増える
ことから強度を保持するためにさらに多くの建築資材が
必要となる。集合住宅は、このために建築コストが大き
くなるとともに工期も長くなってしまうといった問題が
生じる。また、集合住宅は、コンクリートスラブの厚み
が大きくなる分、室内の高さが制限されるといった問題
が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来、主たる建材とし
ては、木材を素材とするものが用いられているが、森林
資源の保護が声高に叫ばれる今日、森林破壊を抑制する
新たな素材の開発が必要とされている。出願人は、理想
的な床材を求めて種々の検討を重ねた結果、木材を素材
とするが森林破壊を伴わずに安定供給されるコルク樫か
ら形成されるコルク材に着目し、このコルク材を主体と
して上述した床材条件に適合する製品の開発を進めるに
至った。
【0011】コルク材は、軽量、弾性、不浸透性、低伝
導率、耐磨耗性、多孔性等について優れた特性を有して
おり、その用途として代表的にはワインのコルク栓とし
て知られているがその他にも様々な分野で使用されてい
る。コルク材は、建材として用いた場合に暖かみのある
木質感あふれる意匠や特徴ある質感或いは遮音や断熱等
の優れた特性を有することから、インテリア製品として
利用されるばかりでなく、断熱材、防音材、コンクリー
ト建築物の膨張や圧縮の調整材、摩擦低減材或いは振動
抑制材等としても用いられている。
【0012】しかしながら、コルク材は、建造物の壁材
や床材といったような主要部位に用いられることは少な
く、もっぱら上述した機能をはたす建築補助材として用
いられたり、その特徴ある意匠を利用して装飾壁の一部
として用いられたりしているにすぎなかった。この理由
は、例えばコルクタイルが比較的高価であること、大き
さにバラツキがあるとともに目違いが生じやすく施工が
面倒であること、コルク栓に見られるようにすぐぼろぼ
ろとなって機械的特性或いは耐水特性が悪いといった誤
った認識があること等によるものと思われる。
【0013】したがって、本発明は、上述したコルク材
が有する優れた特性を巧みに応用することにより、要求
される機能要件を充分に満たした理想的な床材、並びに
この床材を用いることにより低コスト化、工期の短縮化
等を図った床張り施工方法を提供することを目的に提案
されたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる床材は、少なくとも、高密度に成形され
て床面の表面層を構成する表層化粧部材と、コルク材料
を素材として表層コルク部材よりもやや低密度に成形さ
れて床面の中間層を構成する中間層コルク部材と、炭化
コルク材料を素材として中間層コルク部材よりもやや低
密度に成形されて床面の基層を構成する基層コルク部材
とから構成される。また、床材は、表層化粧部材がその
密度を500Kg/m3以上、中間層コルク部材がその
密度を210Kg/m3以上500Kg/m3未満、基層
コルク部材がその密度を210Kg/m3未満とされ
る。
【0015】表層化粧部材には、例えば粒状に破砕され
たコルク樫の乾燥表皮に合成樹脂を混合してなるコルク
材料を金型によってブロック体に成形するとともにこの
ブロック体をタイル状に切断して形成されたコルクタイ
ルが用いられる。中間層コルク部材は、粒状に破砕され
たコルク樫に接着剤を混入してなるコルク材料が用いら
れ、このコルク材料をシート状にプレス成形して形成さ
れる。基層コルク部材は、粒状のコルク樫とパウダ状の
コルク樫とを混合して加圧状態で加熱してブロック状に
成形してなる炭化コルク材料が用いられ、この炭化コル
ク材料をパネル状に切断して形成される。床材は、表層
化粧部材、中間層コルク部材及び基層コルク部材とが、
少なくともいずれか2つのコルク部材を積層状態に一体
化されて構成される。
【0016】以上のように構成された本発明にかかる床
材によれば、コンクリートスラブや床板等の建築物の下
地材上に基層コルク部材が接合されるとともに、この基
層コルク部材上に中間層コルク部材と表層化粧部材とを
順次積層して接合することにより3層構造の床面を構成
する。床材は、コルク部材の特性により、優れた遮音・
吸音性、断熱性、耐水性・耐薬品性或いは防虫・防かび
特性の機能要件が確保される。床材は、表面層を構成す
る高密度で充分な強度を有する表層化粧部材により、歩
行性、キャスタ走行性の機能要件が確保される。床材
は、機械的強度或いは弾性を有する中間層コルク部材に
より、重量物が載置された場合でもその負荷を分散させ
て基層の破壊を防止するとともに復元性の機能要件が確
保される。床材は、充分な弾性を有する基層コルク部材
により、転倒時の安全性、断熱性の機能要件が確保され
る。床材は、全体として充分な遮音特性と軽量であるこ
とから、スラブ厚を小さくして例えばコンクリートや鉄
筋等の建築資材を削減して大幅な建築コストや工期の短
縮を実現するとともに、天井が高くかつ防音特性に優れ
た集合住宅の建築を可能とする。また、床材は、優れた
断熱性によって室内の冷暖房の効率化が図られるととも
に、夏は涼しくかつ冬は暖かい感触を与える。
【0017】上述した目的を達成する本発明にかかる床
張り施工方法は、炭化コルク材料を素材としてやや低密
度に成形された基層コルク部材を建築物の下地材上に接
合することにより床面の基層を構成する基層コルク部材
接合工程と、基層コルク部材上にやや高密度に成形され
た中間層コルク部材を接合することにより床面の中間層
を構成する中間層コルク部材接合工程と、中間層コルク
部材上に高密度に成形された表層化粧部材を接合するこ
とにより床面の表面層を構成する表層化粧部材接合工程
との施工を経て3層構造の床面を構成する。
【0018】また、床張り施工方法は、具体的には、表
層化粧部材接合工程にタイル状に形成されたコルクタイ
ルが用いられ、中間層コルク部材接合工程にシート状或
いはパネル状に形成された中間層コルク部材が用いら
れ、さらに基層コルク部材接合工程にシート状或いはパ
ネル状に形成された基層コルク部材が用いられる。さら
に、床張り施工方法は、表層化粧部材と中間層コルク部
材と基層コルク部材との少なくともいずれか2つの部材
が積層状態に一体化して構成され、この積層体を、他の
部材及び/又は建築物の下地材と接合することにより3
層構造の床面を構成する。
【0019】本発明にかかる床張り施工方法によれば、
コルク部材を主体として床面を構成することによって、
優れた遮音・吸音性、断熱性、耐水性・耐薬品性或いは
防虫・防かび特性等の床材に要求される機能要件が確保
された3層構造の床面が極めて簡易にかつ短時間で構成
される。また、床張り施工方法によれば、軽量で遮音特
性に優れたコルク部材を主体とする3層構造の床面を構
成することから、例えばコンクリートや鉄筋等の建築資
材を削減して大幅な建築コストや工期の短縮を実現する
とともに、天井が高くかつ防音特性に優れた集合住宅の
建築を可能と、さらに床材の優れた断熱性によって冷暖
房効率の効率化が図られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。床材1は、図1及び
図2に示すように、詳細を後述するがそれぞれ仕様を異
にする3種類のコルク材、すなわち表層コルク部材2
と、中間層コルク部材3と、基層コルク部材4とが用い
られ、例えば集合住宅のコンクリートスラブ10上に市
販の木工用接着剤等を用いて順次積層した状態で接合さ
れることによって3層構造の床面を構成する。表層コル
ク部材2には、タイル状に形成されたコルク材が用いら
れる。中間層コルク部材3には、シート状に形成された
コルク材が用いられる。基層コルク部材4には、パネル
状に形成されたコルク材が用いられる。
【0021】コルクは、周知のようにコルク樫の保護外
皮部位であるコルク形成層で形成されるコルク質組織か
ら得られる死んだ微小細胞からなる植物物質である。コ
ルクは、その細胞配列が四角形乃至八角形であり、一般
に14面の多面体の外形を構成するようにして相互に結
合することにより蜂の巣状の外観を呈している。コルク
細胞は、その大きさがほぼ3000万個/cm3乃至4
200万個/cm3であり、内部空間に空気と組成をほ
ぼ同様とする気体(炭酸ガスを含まない)が充満されて
組織のほぼ90%が気体である。細胞内の層は、2つの
セルロースからなる層と、2つのスベリンとロウからな
る層及び1つのセルロースからなる層との5つの部分か
らなる。
【0022】コルクは、スベリンが45%、リグニンが
27%、セルロースと多糖類が12%、タンニンが6
%、ロウが5%及び灰分とその他の化合物が5%を組成
としている。コルクは、水や空気を透過させにくいスベ
リンの性質によって、断熱特性や遮音・吸音特性に優
れ、また耐腐食性が極めて高い。コルクは、組織を強固
にするリグニンの性質により機械的強度を有する。コル
クは、分解されにくいセルロースの性質により耐薬品特
性に優れている。コルクは、蛋白質と強く結合するタン
ニンの性質により防虫・防かび特性に優れている。
【0023】コルクは、上述した組織構造、組成とか
ら、 a.軽量かつ充分な弾性と良好な復元習性を有する b.液体や気体に対する不浸透性が高い c.熱・音・振動等に対する伝導率性が小さい d.表面のハニカム構造により摩擦係数が高いことから
耐磨耗性が高い といった特性を有するとともに、ほこりを吸収しない、
組織的な変化が生じない、難燃性であるといった特徴を
有している。
【0024】上述したコルクは、図3に概略を示した工
程を経てコルク樫からコルク材として生成され、このコ
ルク材を基にして各種のコルク製品が製作される。コル
ク材の製造工程は、コルク樫から素材のコルクである樹
皮を採取する採取工程(S−1)を第1の工程とする。
採取された樹皮(コルク)は、分類工程(S−2)を経
て約6ケ月の外気放置工程(S−3)が施されることに
より日光、雨、風等の影響を受けて化学的成分の置換が
促進されることにより品質の向上が図られる。コルク
は、煮沸工程(S−4)において、熱湯中で75分間煮
沸されることによって動物フロラや汚染部分が取り除か
れるとともに、柔軟性が付与される。
【0025】コルクは、第2の放置工程(S−5)にお
いて再び3週間程度放置されることによって滑らかな細
胞状構造化が促進され、加工性の向上が図られる。さら
に、コルクは、選別工程(S−6)において品質等級の
選別が行われる。この選別工程において選別された最良
のコルクは、一般にワインのコルク栓用として利用さ
れ、その他のコルクが加工コルク材用として利用され
る。勿論、コルク栓の加工に際して生じたカット片等の
コルクも、加工コルク材用として有効に再利用される。
加工用に分類されたコルクは、凝集体加工工程(S−
7)において、断片にカットされたり粒状化が施された
りして凝集コルク体が生成される。この凝集コルク体か
らは、目的に応じて適宜の製品加工(S−8)が施され
ることによってコルク製品が製造される。
【0026】なお、コルクは、上述したように凝集体加
工工程において断片カット又は粒状化が行われるが、ゴ
ムやセメント等の他の要素とともに使用するか否かによ
ってその処理が区分される。粒状化は、コルクを熱した
苛性ソーダ溶液中で鹸化させた後、硫酸で酸性化させる
ことにより脂肪酸やソーダ化合物を放出させる。さら
に、コルクは、この処理を行った後に、トリクロロエチ
レンやアルコール等の溶剤によって脂肪酸が木質組織か
ら分離されて粒状化される。
【0027】床材1は、上述したコルク栓として使用で
きない固い表皮部分や、コルク栓の加工に際して生じた
カット片を用いてなる凝集コルク体を素材として成形さ
れるコルク部材から、それぞれ形成される。表層コルク
部材2は、具体的には、表皮コルクを粒状に破砕してこ
れに少量の合成樹脂を混合してなる素材を成形金型に充
填して加熱状態で押圧成形した後に成形金型から取り出
されたブロック状凝集コルク体を所定の厚みにスライス
したコルクタイルが用いられる。
【0028】コルクタイルは、タイル状にスライスされ
た後にさらに研磨、ワックス処理、ニス等の塗布、ビニ
ールコート等の表面処理が施されてなる。コルクタイル
は、混合する合成樹脂の種類、成形時の加圧力や温度条
件によって密度を異にしかつスライス厚を変えることに
よって種々の仕様のものが提供される。コルクタイル
は、その表面に例えばシルクスクリーン印刷により適宜
の文様等を印刷することにより、より多様化も図られ
る。
【0029】コルクタイルは、従来より様々な分野で用
いられており、建材として壁面材や天井材ばかりでなく
床材としても用いられている。コルクタイルは、高密度
化に形成されることによって耐磨耗性を高くすることが
できるため、一般家庭の床材ばかりでなく学校や病院、
オフィス、レストラン等の公共施設等にも広く用いられ
ている。また、コルクタイルは、耐湿性や滑らかな表面
を有することから、リビング等の床材ばかりでなく、キ
ッチンや風呂場、洗面所等の水回り箇所の床材として利
用されている。
【0030】表層コルク部材2は、上述したコルクタイ
ルが用いられるが、床面を構成することから高密度で固
い仕様のものが選択され、傷等が付きにくくまたキャス
タ走行性や耐久性を有するコルクタイルが用いられる。
表層コルク部材2は、具体的には表面にワックス仕上げ
が施された厚さが5mm、密度が500Kg/m3以上
の仕様のコルクタイルが用いられる。表層コルク部材2
は、コルクタイルが用いられることで、特徴ある意匠の
床面を構成するとともに良好な仕上がりの床張り施工を
簡易に行うことを可能とする。
【0031】勿論、本発明は、かかる仕様のコルクタイ
ルに限定されるものでは無いが、後述する中間層コルク
部材3や基層コルク部材4よりも高い密度仕様のコルク
材が用いられる。また、表層コルク部材2は、床張り後
の仕上がり精度が要求される床面の表面部材を構成する
ことから、外観仕様が比較的自由に選択することができ
るとともにコーナ等の細部処理を容易に行うことが可能
なタイル仕様のコルク材を用いることが好適である。コ
ルクタイルには、厚みや外形寸法仕様を異にした種々の
コルクタイルが用いられる。しかしながら、表層コルク
部材2は、タイル仕様のコルク材ばかりでなく、より大
きな外形寸法を有するパネル仕様のタイル材を用いても
よいことは勿論である。
【0032】中間層コルク部材3は、上述したように表
層コルク部材2に対して密度がやや小さくかつロール状
に巻回されて供給されるシート状のコルク材が用いられ
る。中間層コルク部材3は、表層コルク部材2と基層コ
ルク部材4の中間仕様を有するコルク材である。中間層
コルク部材3は、固い表層コルク部材2と柔らかな基層
コルク部材4との間に配設されてその調整機能を奏す
る。中間層コルク部材3を形成するコルク材は、コルク
タイルと同様に、素材として粒状に破砕された表皮コル
クの凝集コルク材が用いられ、これに適宜の接着剤を混
入した後にシート状にプレスしてロール化してなる。
【0033】中間層コルク部材3は、表層コルク部材2
として用いるコルクタイルと比較してそのコルク粒材が
大きくかつその製法によってやや低密度に形成されるた
めに弾性特性がやや大きく保持されてなる。中間層コル
ク部材3は、具体的には表面にサンドペーパ仕上げが施
された厚さが5mm、密度が180Kg/m3以上50
0Kg/m3未満の仕様のシート状コルク材が用いられ
る。中間層コルク部材3は、その表面に表層コルク部材
2を接合することから、サンドペーパ仕上げを施してや
や精度の高い表面に仕上げられる。
【0034】勿論、本発明は、かかる仕様の中間層コル
ク部材3に限定されるものではないが、表層コルク部材
2よりも低密度であり弾性を有するコルク材が用いられ
る。また、中間層コルク部材3は、シート状の部材ばか
りでなくパネル状の部材を用いてもよく、使用目的に応
じて種々の厚みの部材を用いてもよい。また、中間層コ
ルク部材3には、コルク材にゴム樹脂を含浸させてなる
ラバーコルクシートを用いてもよい。中間層コルク部材
3は、このようなラバーコルクシートを用いることによ
り、床面の防水性、防湿性或いは絶縁性を向上させる。
【0035】基層コルク部材4は、上述したように中間
層コルク部材3に対して密度が小さなパネル状に形成さ
れた炭化コルク材が用いられる。炭化コルク材は、粒状
に破砕されたコルクとパウダー状コルクとを素材とし、
これらを混合して加熱することによって生成される。粒
状コルク材には、中間層コルク部材3のコルク粒材と同
等若しくはやや大きなコルク粒材が用いられる。粒状コ
ルクは、パウダー状のコルクが燃焼することにより粒状
組織が拡張するとともにコルク自体から生じる樹脂によ
って相互に結合されることにより固形中間体を生成す
る。
【0036】固形中間体には、冷却水噴射装置のノズル
から冷却水が噴射供給されることによってその内部まで
の冷却が行われるとともに、適宜の圧力を負荷する加圧
処理が施されることにより所定の密度に形成される。炭
化コルク材は、このようにして生成されたブロック状の
固形中間体を適当な厚みでスライスすることによりパネ
ル状に形成される。炭化コルク材は、各粒状組織が大き
く、充分な弾性と断熱特性を有している。
【0037】基層コルク部材4は、具体的には厚さが3
0mm、密度が210Kg/m3以下のパネル状炭化コ
ルク材が用いられる。基層コルク部材4は、下地層を構
成する部材であることから、特に表面を高精度に保持し
て形成する必要は無く、固形中間体からパネル状にスラ
イスする場合に表面処理が施されない。基層コルク部材
4は、床材1が例えば一般家庭や集合住宅用として用い
られる場合には、密度が180Kg/m3以上200K
g/m3以下と比較的低密度の炭化コルク材が用いられ
る。また、基層コルク部材4は、床材1が例えば公共施
設等のように比較的大勢の人々が下足のまま往来するよ
うな場所に用いられる場合には、より高密度に成形され
た炭化コルク材が用いられる。勿論、基層コルク部材4
は、使用目的に応じて種々の厚み仕様の部材が用いられ
る。
【0038】上述した表層コルク部材2と中間層コルク
部材3と基層コルク部材4とからなる床材1は、床面の
下地材となる例えばコンクリートスラブ10上に、図2
及び図4に示したいわゆる乾式工程により床張りされて
床面を構成する。すなわち、第1の工程S−10は、コ
ンクリートスラブ10上に接着剤11を塗布する接着剤
塗布工程である。接着剤には、上述したようにごく一般
的な市販の木工用接着剤が用いられ、有機溶剤等を不要
としまた刷毛等によってコンクリートスラブ10上に塗
布される。したがって、接着剤塗布工程は、技術的な専
門性を要せず、また有機溶剤を用いないために作業環境
も良好であり、さらに乾燥のための時間も極めて短い。
【0039】第2の工程S−11は、コンクリートスラ
ブ10上に基層コルク部材4を順次敷き詰めて接合する
基層コルク部材接合工程である。基層コルク部材4は、
上述したようにパネル状を呈することから、コーナや柱
回りの不要な部分がカッターと定規を用いて切断され
る。したがって、この基層コルク部材接合工程も、技術
的な専門性を要せず極めて簡易に行われる。基層コルク
部材4は、ローラ等によりてん圧して全体の平面性が付
与されるとともにコンクリートスラブ10としっかりと
接合される。
【0040】第3の工程S−12は、敷設された基層コ
ルク部材4上に接着剤12を塗布する接着剤塗布工程で
ある。この接着剤12も、上述した基層コルク部材4の
接合に用いた接着剤と同等の接着剤が用いられる。第4
の工程S−13は、基層コルク部材4上に中間層コルク
部材3を敷き詰めて接合する中間層コルク部材接合工程
である。中間層コルク部材3は、上述したようにロール
状に巻回されたシート状を呈することから、ロールを展
開しながら基層コルク部材4上に敷き込んでいけばよ
く、その作業に技術的な専門性を要することは無い。中
間層コルク部材3は、コーナや柱回りの不要な部分がカ
ッターと定規を用いて切断され、ローラ等によりてん圧
して全体の平面性が付与されるとともに基層コルク部材
4としっかりと接合される。
【0041】第5の工程S−14は、中間層コルク部材
3上に接着剤13を塗布する接着剤塗布工程である。こ
の接着剤13も、上述した基層コルク部材4或いは中間
層コルク部材3の接合に用いた接着剤と同等の接着剤が
用いられる。勿論、接着剤13は、表層コルク部材2の
裏面にそれぞれ直接塗布するようにしてもよい。第6の
工程S−15は、中間層コルク部材3上に表層コルク部
材2を順次接合する表層コルク部材接合工程である。表
層コルク部材接合工程は、床の表面を構成する表層コル
ク部材2を接合する工程であることから、表層コルク部
材2の目違い等による外観不良や相互の間に隙間が生じ
ないように充分な配慮をしながら作業を進める必要があ
るが、高度な技術的専門性を要することは無い。表層コ
ルク部材2は、コーナや柱回りの不要な部分がカッター
と定規を用いて切断され、ローラ等によりてん圧して全
体の平面性が付与されるとともに中間層コルク部材3上
にしっかりと接合される。
【0042】なお、接着剤11〜13については、上述
したように市販の木工用接着剤が用いられるが、例えば
中間層コルク部材3と基層コルク部材4とを接合する接
着剤12として防水性を有する接着剤を用いてもよい。
防水性接着剤12は、その特性によって床面の防水性、
防湿性或いは絶縁性を向上させる。また、接着剤11〜
13は、使用目的に応じてさらに接着強度が強い種々の
接着剤を選択して用いてもよい。
【0043】床材1は、以上の工程を経てコンクリート
スラブ10上に、仕様を異にする3種類のコルク部材、
すなわち表層コルク部材2と中間層コルク部材3と基層
コルク部材4との3層構造の床面を構成する。また、床
材1は、その床張り作業について、上述したように高度
な技術的専門性を有する作業者によること無くまた大掛
りな設備等を不要として行うことが可能であり、平均的
な仕様の集合住宅について一人の作業者が一日当たり約
20m2を超す床張りを可能とする。さらに、床材1
は、材料の各コルク材がフローリング材等と比較して軽
量であることから、材料の搬入や取扱い等の作業性が大
幅に向上される。さらにまた、床材1は、同一材料の3
層構造であることから、各層部材を接合するために同一
の接着剤を用いることができ、またその接合強度も極め
て高い。
【0044】例えばSRC工法、14階建、延べ床面積
約6000m2、戸数55の集合住宅について、LH(重
量衝撃遮音等級)=50,LL(軽量衝撃遮音等級)=
50の遮音等級条件に基づいて上述した床材1によって
床張りを施した場合とフローリングによって床張りを施
した場合とを比較する。フローリングの場合には、その
厚みが12mmで、コンクリートスラブ10の厚みが1
80mmを必要とする。一方、床材1の場合には、コン
クリートスラブ10の厚みが150mmである。建物総
重量については、床材1を用いた場合にフローリングに
比較しておよそ10%(850トン)以上の軽量化が図
られる。すなわち、床材1は、コンクリートスラブ10
の厚みが小さいことから、コンクリート使用量ばかりで
なく、鉄筋、鉄骨、ボルト或いは型枠等についての軽量
化が図られる。
【0045】したがって、床材1は、同等の建物仕様に
ついて、材料費、工数及び工期の大幅な削減を達成させ
る。また、床材1は、これによって各階の天井をより高
く構成することができ、その質感とともに居住性も向上
させる。
【0046】上述したように床材1については、転倒時
の安全性、遮音・吸音性、歩行性、キャスタ走行性、復
元性、延焼防止性、断熱性、耐水性・耐薬品性或いは防
虫・防かび性等の機能特性に優れた機能特性が要求され
る。従来一般に用いられている畳やカーペット、フロー
リングについてのこれら機能特性の評価については、上
述したように表1によって説明した。床材1について、
これら機能特性の評価をこの表1に併せて記載する。床
材1は、同表1から明らかなように、転倒時の安全性、
延焼防止性、断熱性について極めて優れており、またそ
の他の機能特性についても優れている。
【0047】かかる床材1について、上述した仕様と同
様のテストピース、すなわち第1層が表面ワックス仕上
げ,厚さ5mm,密度500Kg/m3のコルクタイ
ル、第2層が表面サンドペーパ仕上げ,厚さ5mm,密
度210Kg/m3のコルクシート、第3層が厚さ30
mm,密度180Kg/m3の炭化コルクを積層してな
るテストピースによって、以下の代表的な機能特性につ
いての評価測定を行ってこれを実証した。比較例として
は、厚さ12mmのフローリングピースを用いた。
【0048】 1,転倒衝突時の床の固さ測定(JIS A 651
9)転倒衝突時の床の固さ測定の方法は、詳細を省略す
るが、頭部モデルに模した測定装置を所定の高さから測
定対象物の表面に自由落下させた時の、内蔵した加速度
計に発生する最大加速度によって床の固さを評価する方
法である。最大加速度は、安全性の観点から最大100
G以下であることが好ましい。図5は、同測定装置によ
って測定したテストピース及びフローリングピースの加
速度の測定結果を示した図であり、縦軸が加速度
(G)、横軸が時間(msec)である。
【0049】テストピースは、同図(A)から明らかな
ように、最大加速度が56.49Gであり、転倒時の安
全性が充分に保持される。また、フローリングピース
は、同図(B)から明らかなように、最大加速度が13
1.22Gであり、転倒時の安全性に問題がある。
【0050】2.滑り測定 床面を歩行する際の滑り評価については、未だ確立され
た評価方法が提案されていない状況にあるが、滑り測定
装置を用いてフェルトスリッパ、木綿靴下、ビニールス
リッパを滑り片として用いてテストピース及びフローリ
ングピースの滑り抵抗の評価を行った。滑り測定装置
は、その詳細を省略するが、各滑り片をシューズの底に
取り付け、負荷荷重を80Kgとして所定の前置時間、
荷重速度で引張り、その時の引張最大荷重を負荷荷重で
除した値(C.S.R)を滑り抵抗の評価指標とする装
置である。滑り最適値(C.S.R)は、その値が小さ
いほど滑り易く、歩行時の快適性と安全性及び方向転換
時の安全性の指標として採用することができる。
【0051】滑り最適値(C.S.R)は、スリッパを
履いて通常歩行を行った場合の快適性の値として、最適
値が0.4(C.S.R)±αであり、またその許容範囲が
0.3(C.S.R)乃至0.58(C.S.R)程度であるとと
もに、安全性の値として、最適値が0.42(C.S.R)
±αであり、またその許容範囲が0.3(C.S.R)乃至
0.62(C.S.R)程度であるとされる。また、滑り最
適値(C.S.R)は、靴下を履いて通常歩行を行った
場合の安全性の値として、最適値が0.35(C.S.R)
±αであり、またその許容範囲が0.28(C.S.R)乃
至0.45(C.S.R)程度であるとともに、安全性の値
として、最適値が0.38(C.S.R)±αであり、また
その許容範囲が0.3(C.S.R)乃至0.48(C.S.R)
程度であるとされる。
【0052】滑り最適値(C.S.R)は、スリッパを
履いて方向転換を行った場合の安全性の値として、最適
値が0.4(C.S.R)±αであり、またその許容範囲が
0.28(C.S.R)乃至0.65(C.S.R)程度である。
さらに、滑り最適値(C.S.R)は、靴下を履いて方
向転換を行った場合の安全性の値として、最適値が0.
37(C.S.R)±αであり、またその許容範囲が0.2
8(C.S.R)乃至0.48(C.S.R)程度である。
【0053】テストピースは、上述した滑り測定装置を
用いて滑り最適値(C.S.R)を測定した結果、フェ
ルトスリッパに対して0.381(C.S.R)、木綿靴下
に対して0.339(C.S.R)、ビニールスリッパに対
して0.461(C.S.R)の値であった。したがって、
テストピースは、いずれの場合においても歩行時の快適
性と安全性及び方向変換を行った場合の安全性につい
て、最適値に近い許容範囲にある。また、フローリング
ピースについては、フェルトスリッパに対して0.30
3(C.S.R)、木綿靴下に対して0.289(C.S.R)、
ビニールスリッパに対して0.401(C.S.R)の値で
あった。したがって、フローリングピースは、特に靴下
を履いた場合に滑り易く安全性にやや問題がある。
【0054】3.キャスタ走行性の測定 キャスタの走行性は、測定対象物上を標準キャスターを
10cm/sで引張った場合の引張荷重・時間曲線を求
めてそれぞれ相対評価するが、引張荷重が小さいほど走
行性が良好であると評価される。標準キャスターは、重
量が45.0Kg、車輪数4、車輪間隔が進行方向に対
して535mm、幅方向に対して520mm、車輪半径
37.5mm、車輪幅26.0mm、車輪材質ショアA
硬度99のナイロンを仕様とする。
【0055】テストピースは、引張荷重が3.46Kg
・fであった。また、フローリングピースは、引張荷重
が1.71Kg・fであった。したがって、床材1は、
フローリングに比較してキャスタの走行性が悪いといえ
るが、畳やカーペットと比較すれば良好であり、車椅子
や移動ベットを支障なく移動させることができる。
【0056】4.遮音・吸音性の測定 次に、床材1について、床衝撃音レベル改善量の測定と
遮音等級の測定を行った。この測定には、第1層が表面
ワックス仕上げ,厚さ5mm,密度500Kg/m3
コルクタイル、第2層が表面サンドペーパ仕上げ,厚さ
5mm,密度210Kg/m3のコルクシート、第3層
が厚さ35mm,密度170Kg/m3の炭化コルクを
積層してなり、縦2500mm、横4000mmのテス
トボードを用いた。テストボードは、RC製スラブ、4
140mm×2640mm、厚さ150mmの試験用床
板上に設置される。
【0057】床衝撃音レベル改善量は、試験用床板と、
この試験用床板上にテストボードを設置した場合との床
衝撃音レベルの差をJIS A 1418の基準に基づ
いて測定した。床衝撃音レベル改善量は、ΔL=LR−
LC{但し、ΔL:床衝撃音レベル改善量(db)、L
R:試験用床板の床衝撃音レベル(db)、LC:テス
トボード床衝撃音レベル(db)}によって求める。衝
撃源は、軽量衝撃源としてタッピングマシンを用い、重
量衝撃源としてバングマシンを用いた。床衝撃音レベル
は、オクターブ分析器付精密騒音計によって測定した。
【0058】図6は、軽量衝撃源を用いた場合の床衝撃
音レベルの測定結果をまとめて示した図である。同図
(A)は、縦軸に床衝撃音レベル(db)を、横軸に中
心周波数(Hz)をとり、試験用床板の床衝撃音レベル
とテストボード床衝撃音レベル及び床衝撃音レベル改善
量とを中心周波数帯域でプロットしてなる。また、同図
(B)は、そのデータを一覧表にまとめたものである。
テストボード、すなわち床材1は、中心周波数250H
z乃至1000Hzの帯域において改善量が12db乃
至45dbと良好な実績を示している。
【0059】同様に、図7は、重量衝撃源を用いた場合
の床衝撃音レベルの測定結果をまとめて示した図であ
る。同図(A)は、縦軸に床衝撃音レベル(db)を、
横軸に中心周波数(Hz)をとり、試験用床板の床衝撃
音レベルとテストボード床衝撃音レベル及び床衝撃音レ
ベル改善量とを中心周波数帯域でプロットしてなる。ま
た、同図(B)は、そのデータを一覧表にまとめたもの
である。床材1は、中心周波数2000Hzの帯域にお
いて改善量が15db以上と良好な実績を示している。
【0060】遮音等級については、上述した床衝撃音レ
ベル改善量の測定結果を基にして、厚みが150mmの
コンクリートスラブにテストボード、すなわち床材1を
床張りした場合の床衝撃音レベルを推定計算し、この床
衝撃音レベル計算値をJISA 1419に規定する等
級に対応して求める。この床衝撃音レベル計算値は、L
=LS−ΔL{但し、L:床衝撃音レベル計算値(d
b)、LS:コンクリートスラブの床衝撃音レベル計算
値(db)、ΔL:床衝撃音レベル改善量(db)}に
よって求める。図8は、縦軸に床衝撃音レベル計算値
(db)を、横軸に中心周波数(Hz)をとり、軽量衝
撃源と重量衝撃源とに対する床衝撃音レベル計算値を中
心周波数帯域でプロットした図である。床材1は、同図
から明らかなように、軽量衝撃源LLと重量衝撃源LH
とについて、いずれも遮音等級L−50の条件を満たし
ている。換言すれば、床材1は、コンクリートスラブ1
0の厚みが150mmであっても遮音等級L−50の遮
音特性を保持する。
【0061】上述した実施の形態においては、床材1
は、タイル状の表層コルク部材2と、シート状の中間層
コルク部材3及びパネル状の基層コルク部材4とを現場
で接着剤によって積層状態に接合して一体化して構成し
たが、本発明はかかる構成に限定されるものでは無い。
床材1は、例えば表層コルク部材2と中間層コルク部材
3とが予め一体に接合されて構成されており、これを炭
化コルクからなる基層コルク部材4上に接合固定するよ
うにしてもよい。
【0062】また、表層コルク部材2、中間層コルク部
材3及び基層コルク部材4は、その厚み寸法が建物の仕
様によって適宜設定される。床材1は、例えば一戸建て
建物の場合には、遮音等級L−50のレベルまでを不要
とすることから、中間層コルク部材3或いは基層コルク
部材4がやや薄厚のものが用いられる。また、床材1
は、例えば多くの人々が靴を履いたまま往来したり重量
物が通行する公共施設等に用いる場合には、基層コルク
部材4をやや厚めに構成したものが用いられる。
【0063】さらに、上述した実施の形態においては、
床材1は、表層コルク部材2、中間層コルク部材3及び
基層コルク部材4の3層構造のコルク部材によって構成
したものを示したが、本発明はかかるコルク部材の3層
構造に限定されるものでは無い。床材1としては、表層
コルク部材2について、密度が500Kg/m3以上の
条件を満たす従来一般に用いられている各種の表層部
材、例えば合板やクッション材付合板からなるフローリ
ング材、単板、リノリューム床材、石材のフロアタイル
等を用いて表層化粧部材を構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる床材によれば、コンクリートスラブや床板等の建築
物の下地材上に、基層コルク部材と、中間層コルク部材
と、表層化粧部材とが順次積層して接合された3層構造
によって構成されることから、床材に要求される優れた
転倒時の安全性、歩行性、キャスタ走行性、遮音・吸音
性、断熱性、耐水性・耐薬品性或いは防虫・防かび性等
の諸機能要件が確保される。また、床材は、コンクリー
トや鉄筋等の建築資材を削減して大幅な建築コストや工
期の短縮を実現し、かつ天井が高くかつ防音特性や冷暖
房の効率化が図られた建物の建築を可能とする。
【0065】また、本発明にかかる床張り施工方法によ
れば、コンクリートスラブや床板等の建築物の下地材上
に基層コルク部材を接合するとともに、この基層コルク
部材上に中間層コルク部材と表層化粧部材とを順次積層
して接合することによりコルク部材の3層構造の床面を
構成することから、転倒時の安全性、歩行性、キャスタ
走行性、遮音・吸音性、断熱性、耐水性・耐薬品性或い
は防虫・防かび性等の機能要件を有する床材が極めて簡
易にかつ短時間で構成される。また、床張り施工方法に
よれば、コンクリートや鉄筋等の建築資材を削減して大
幅な建築コストや工期の短縮を実現し、かつ天井が高く
かつ防音特性や冷暖房の効率化が図られた建物の建築を
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す床材をコンクリ
ートスラブ上に床張りした状態を示す要部縦断面図であ
る。
【図2】同床材の床張り施工状態を説明する要部分解斜
視図である。
【図3】同床材に用いられるコルク部材の製品加工工程
を説明する工程図である。
【図4】同床材の床張り施工工程を説明する工程図であ
る。
【図5】同床材の転倒時の安全性を立証するために実施
した転倒衝突時の床の固さ測定の結果を示した図であ
り、同図(A)は、床材のテストピースの測定結果、同
図(B)はフローリングの測定結果を示す。
【図6】同床材の遮音・吸音性を立証するために実施し
た軽量衝撃源を用いた場合の床衝撃音レベルの測定結果
を示した図である。
【図7】同床材の遮音・吸音性を立証するために実施し
た重量衝撃源を用いた場合の床衝撃音レベルの測定結果
を示した図である。
【図8】同床材の軽量衝撃源と重量衝撃源とに対する床
衝撃音レベル計算値に基づく遮音等級の結果を示した図
である。
【符号の説明】
1 床材、2 表層コルク部材(表層化粧部材)、3
中間層コルク部材、4基層コルク部材、10 コンクリ
ートスラブ、11乃至13 接着剤
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/04 E04F 13/10 B32B 1/00 - 35/00 B27N 1/00 - 9/00 E04C 2/00 - 2/54

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、高密度に成形されて床面の
    表面層を構成する表層化粧部材と、コルク材料を素材と
    して上記表層化粧部材よりもやや低密度に成形されて床
    面の中間層を構成する中間層コルク部材と、炭化コルク
    材料を素材として上記中間層コルク部材よりもやや低密
    度に成形されて床面の基層を構成する基層コルク部材と
    から構成され、 建築物の下地材上に上記基層コルク部材を接合するとと
    もに、この基層コルク部材上に上記中間層コルク部材と
    表層化粧部材とを順次積層して接合することにより3層
    構造の床面を構成することを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 密度が500Kg/m3以上の上記表層
    化粧部材と、 密度が150Kg/m3以上500Kg/m3未満の上記
    中間層コルク部材と、 密度が320Kg/m3未満の上記基層コルク部材とを
    順次積層して接合して床面を構成することを特徴とする
    請求項1に記載の床材。
  3. 【請求項3】 上記表層化粧部材と、上記中間層コルク
    部材と、上記基層コルク部材とは、少なくともいずれか
    2つの部材が積層状態に一体化されて構成されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載
    の床材。
  4. 【請求項4】 上記表層化粧部材は、コルク材料を素材
    として形成されたコルクタイルであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 【請求項5】 粒状に破砕されたコルク樫の乾燥表皮に
    合成樹脂を混合してなる材料を用い、このコルク材料を
    金型によってブロック体に成形するとともにこのブロッ
    ク体をタイル状に切断して形成された上記表層コルク部
    材と、 粒状に破砕されたコルク樫に接着剤を混入してなるコル
    ク材料を用い、このコルク材料をシート状にプレス成形
    して形成された上記中間層コルク部材と、 粒状のコルク樫とパウダ状のコルク樫とを混合して加圧
    状態で加熱してブロック状に成形してなる炭化コルク材
    料を用い、この炭化コルク材料をパネル状に切断して形
    成した上記基層コルク部材とを順次積層状態に接合して
    床面を構成することを特徴とする請求項4に記載の床
    材。
  6. 【請求項6】 炭化コルク材料を素材としてやや低密度
    に成形された基層コルク部材を建築物の下地材上に接合
    することにより床面の基層を構成する基層コルク部材接
    合工程と、 上記基層コルク部材上に、やや高密度に成形された中間
    層コルク部材を接合することにより床面の中間層を構成
    する中間層コルク部材接合工程と、 上記中間層コルク部材上に、高密度に成形された表層化
    粧部材を接合することにより床面の表面層を構成する表
    層化粧部材接合工程との工程を経て3層構造の床面を構
    成することを特徴とする床張り施工方法。
  7. 【請求項7】 密度が500Kg/m3以上の上記表層
    化粧部材と、 密度が150Kg/m3以上500Kg/m3未満の上記
    中間層コルク部材と、 密度が320Kg/m3未満の上記基層コルク部材とを
    順次積層して接合して床面を構成することを特徴とする
    請求項6に記載の床材。
  8. 【請求項8】 タイル状に形成された上記表層化粧部材
    が用いられる上記表層化粧部材接合工程と、 シート状に形成された上記中間層コルク部材が用いられ
    る上記中間層コルク部材接合工程と、 パネル状に形成された上記基層コルク部材が用いられる
    上記基層コルク部材接合工程とからなることを特徴とす
    る請求項6又は請求項7のいずれか1項に記載の床張り
    施工方法。
  9. 【請求項9】 上記表層化粧部材と上記中間層コルク部
    材と上記基層コルク部材とは、少なくともいずれか2つ
    の部材が積層状態で一体化されて構成され、 この積層体を、他の部材及び/又は建築物の下地材と接
    合することにより3層構造の床面を構成することを特徴
    とする請求項6又は請求項7のいずれか1項に記載の床
    張り施工方法。
  10. 【請求項10】 上記表層化粧部材には、粒状に破砕さ
    れたコルク樫の乾燥表皮に合成樹脂を混合してなる材料
    を用い、このコルク材料を金型によってブロック体に成
    形するとともにこのブロック体をタイル状に切断して形
    成されたコルクタイルが用いられることを特徴とする請
    求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の床張り施工
    方法。
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