JPH10218725A - 固型状非水系粉末化粧料 - Google Patents
固型状非水系粉末化粧料Info
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- JPH10218725A JPH10218725A JP9033047A JP3304797A JPH10218725A JP H10218725 A JPH10218725 A JP H10218725A JP 9033047 A JP9033047 A JP 9033047A JP 3304797 A JP3304797 A JP 3304797A JP H10218725 A JPH10218725 A JP H10218725A
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Abstract
なく、かつ化粧持ちに優れ、また使用感触にも優れる固
型状非水系粉末化粧料を提供する。 【解決手段】 (A)R3SiO1/2単位(Rは炭素原子
数1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表す。):S
iO2単位の比が0.5/1〜1.5/1の範囲の有機
シリコーン樹脂と、(B)粘度が200cs(25℃)
以下の低粘度シリコーンオイルと、(C)ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサンとを配合する。
Description
て衣服等への二次付着が少なく、かつ化粧持ちに優れ、
また使用感触にも優れる固型状非水系粉末化粧料に関す
る。
粉末化粧料は、他の乳化系化粧料と比べると肌上で化粧
膜の連続相を作りにくいため肌への密着性が悪く、塗布
使用後において衣服等へ二次付着しやすかった。また、
塗布した化粧料中に使用されている油分と分泌皮脂量の
総和が化粧料中の粉末の一定吸油量を超えたときに、経
時で顔面のテカリや化粧膜のトレ等の化粧くずれを起こ
しやすかった。
布使用後における化粧持ち向上のために、シリコーン樹
脂(特開昭61−18708号公報、特開平6−219
925号公報)やポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサン(ポリエーテル変性シリコーン)(特開平
6−219925号公報)を配合する技術が開発されて
いる。しかしながら、粉末量が50重量%以上を占める
固型状非水系粉末化粧料にシリコーン樹脂を10重量%
より多く配合した場合、化粧持ちは良くなるものの、肌
へ塗布した使用感触が非常に重くなってしまうという欠
点を持っていた。また、ポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサンも5重量%以上配合すると、化粧料
の塗布前に使用する乳液や下地中の水により高粘度化
し、使用感触が重くなったり、夏場スポンジを水に濡ら
して使用した場合にはスポンジ上やパクト表面上の化粧
料が固化したり、撥水処理した粉末の撥水性が低下して
しまい、好ましくなかった。
を解決すべく鋭意研究した結果、10重量%以下のシリ
コーン樹脂と5重量%未満のポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンに粘度が200cs(25℃)
以下の低粘度シリコーンオイルを併せて配合すると、調
製時に非粉末部の粘度が低い状態のため化粧料の伸び等
において優れた使用感が得られると同時に、使用感の重
さ等、上記したような問題点を解決することができるこ
とを見い出した。また、シリコーン樹脂の撥水性、肌へ
の密着性の良さ、皮脂との相溶性の悪さ、ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサンの化粧料塗布前に
使用する乳液や下地中の水による高粘度化に起因する肌
ヘの密着牲の良さの相乗効果により、各々単独に配合し
た場合よりも衣服等への二次付着が少なく、かつ化粧持
ちに優れることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
0.5〜10.0重量%、成分(B)を0.1〜30.
0重量%、および成分(C)を0.01〜4.99重量
%含有することを特徴とする固型状非水系粉末化粧料で
ある。
1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表す。):Si
O2単位の比が0.5/1〜1.5/1の範囲であるR3
SiO 1/2単位およびSiO2単位からなる有機シリコー
ン樹脂。 (B)粘度が200cs(25℃)以下の低粘度シリコ
ーンオイルの一種又は二種以上。 (C)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンの一種又は二種以上。
コーン樹脂は、対応する既知のシラン類の加水分解によ
って容易に得ることができる。R3SiO1/2単位/Si
O2単位の比が0.5/1〜1.5/1の範囲をはずれ
ると、使用感触と効果の両立が期待できない。有機シリ
コーン樹脂の配合量は0.5〜10.0重量%、好まし
くは2.5〜7.5重量%である。10.0重量%より
多いと肌へ塗布した時の使用感触が非常に重くなってし
まい好ましくなく、0.5重量%より少ないと樹脂によ
る肌への密着性向上が期待できない。
リコーンオイルは、粘度が200cs(25℃)以下で
ある。200cs(25℃)を越えると肌へ塗布した時
の使用感触が重くなってしまい好ましくない。好ましく
は、化粧持ち向上のため、ジメチルポリシロキサン、フ
ッ素変性シリコーンオイル等、分泌皮脂との相溶性の悪
いシリコーンオイルが望ましい。
リコーンオイルの配合量は0.1〜30.0重量%、好
ましくは、2.5〜20.0重量%である。30.0重
量%より多いと、樹脂による肌への密着性向上が期待で
きず、0.5重量%より少ないと、肌へ塗布した時の使
用感触が非常に重くなってしまい好ましくない。
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、次
の一般式(1)または(2)で示されるものが好まし
い。
=1〜100、b=0〜100、Rは同一または異種の
水素原子、炭素原子数が1〜20のアルキル基または−
COCH3基を示す。)
原子数が1〜32のアルキル基、x,yは1〜8の整
数、a,bはポリオキシアルキレンの平均分子量を30
0〜10000とする整数であり、分子中のポリオキシ
アルキレン基を10〜90重量%とする数を示し、mは
ポリシロキサンブロックの平均分子量を400〜100
00とする整数、nは少なくとも4の整数であり、直鎖
状ブロック共重合体は少なくとも3000の平均分子量
を有する。)
ポリシロキサンの配合量は0.01〜4.99重量%、
好ましくは0.25〜2.5重量%である。5.0重量
%以上では、化粧料塗布前に使用する乳液や下地中の水
により高粘度化して使用感触が重くなったり、夏場スポ
ンジを水に濡らして使用した場合、スポンジ上やパクト
表面上の化粧料が固化したり、撥水処理した粉末の撥水
性が低下してしまい好ましくなく、0.01重量%より
少ないと、水による高粘度化に起因する肌への密着性向
上が期待できない。
記した必須成分の他に、油分として、流動パラフィン、
イソ流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;オリ
ーブ油、パーム油、ヤシ油、マカデミアナッツ油、ホホ
バ油等の油脂;イソステアリルアルコール等の高級アル
コール;高級脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル等のエ
ステル類;ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸
誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体
等の紫外線吸収剤;酸化防止剤、防腐剤、香料、血行促
進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、消炎剤や
ビタミンなど、粉末として、タルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タン
グステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライ
ト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、金属
石鹸、窒化ホウ素、ナイロンパウダー、ポリエチレンパ
ウダーおよびセルロースパウダー、亜鉛華等の体質顔
料;カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、群青、紺青、酸化クロム、有機タール系色素、レー
キ等の着色剤;雲母チタン、酸化鉄コーテッド雲母等の
複合顔料;また、これらの粉末をシリコーン化合物、フ
ッ素変性シリコーン化合物、フッ素化合物、高級脂肪
酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミ
ノ酸、アルキルフォスフェート等により表面処理したも
のなど、通常の化粧料に配合される成分を本発明の効果
を損なわない範囲で必要に応じて適宜配合することがで
きる。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定
されるものではない。配合量は重量%である。
型ファンデーションを調製した。製法は次の通りであ
る。 (製法)粉末部の成分を混合し、粉砕機により粉砕す
る。これに有機シリコーン樹脂、低粘度シリコーンオイ
ル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ン、その他の非粉末部成分を室温で攪拌混合したものを
加え、さらに粉砕機で均一に混合粉砕後、粉砕機から取
り出し金皿等の容器中に圧縮成型して両用固型ファンデ
ーションを得た。
の試料(比較例1)、ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサン無配合の試料(比較例2)、低粘度シ
リコーンオイル無配合の試料(比較例3)、有機シリコ
ーン樹脂、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサン、低粘度シリコーンオイル無配合の通常の固型フ
ァンデーション試料(比較例4)を実施例1と同じ製法
で調製し、次の方法でトレ試験、使用感試験の比較を行
った。その結果を表1,表2に示す。
ン/エチレンビニルアルコール)の表面に試料固型ファ
ンデーションを10mg/8cm2塗布し、表面をろ紙
に接触させ、裏側からイオン交換水1.6g、人工皮脂
(トリオレイン60%、オレイン酸20%、スクワレン
20%)40mgを同時に透過させた後、裏側に100
gの重りを60秒乗せ、ろ紙へのファンデーション付着
の程度を下記の評価基準に基づいて肉眼判定する。この
試験は汗と皮脂による化粧持ちの悪さ(トレ)と衣服等
への接触による二次付着の悪さを同時に簡便に評価する
ものである。
付着している。 4:ファンデーション塗布量の89〜60%がろ紙に付
着している。 3:ファンデーション塗布量の59〜30%がろ紙に付
着している。 2:ファンデーション塗布量の29〜5%がろ紙に付着
している。 1:ファンデーション塗布量の5%未満がろ紙に付着し
ている。
型ファンデーションを上腕内側に塗布してもらい、使用
感(のび)を下記の基準で評価してもらった。
ン処理粉体 *2):R3SiO1/2単位:SiO2単位=0.5/1〜1.5/1、
R=CH3 *3):一般式(1)中、x+y+z=52〜65、a=8〜10、b=0、R
=水素原子 *4):一般式(2)中、R1〜R4=CH3、x=4、y=4、a=23、
b=6、m=37、n=4、平均分子量=36000
粘度シリコーンオイル、ポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサンを組み合わせた固型状非水系粉末化
粧料は化粧くずれおよび二次付着に対して良好であるこ
とが認められた。
1〜1.5/1、R=CH3 *6):一般式(1)中、x+y+z=52〜65、a=8〜10、b=0、R
=水素原子 *7)一般式(2)中、R1〜R4=CH3、x=4、y=4、a=23、b
=6、m=37、n=4、平均分子量=36000
より粉砕する。これに有機シリコーン樹脂、低粘度シリ
コーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンを室温で撹
拌混合したものを加え、さらに粉砕機で均一に混合粉砕
後、粉砕機から取り出し、金皿等の容器中に圧縮成型し
てパウダリーファンデーションを得た。
ウダリーファンデーションを塗布してもらい、ファンデ
ーション塗布直後にハンカチで顔を押さえたときの二次
付着の量、化粧後3時間後の化粧くずれを単独評価して
もらった結果、10名全員が「二次付着がほとんどな
く、化粧持ちに優れている。」という評価であった。
1〜1.5/1、R=CH3 *9)一般式(2)中、R1〜R4=CH3、x=4、y=4、a=23、b
=6、m=37、n=4、平均分子量=36000
より粉砕する。これに有機シリコーン樹脂、低粘度シリ
コーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンを室温で撹
拌混合したものを加え、さらに粉砕機で均一に混合粉砕
後、粉砕機から取り出し、金皿等の容器中に圧縮成型し
てほほ紅を得た。
/1〜1.5/1、R=CH3 *11)一般式(2)中、R1〜R4=CH3、x=4、y=4、a=23、b
=6、m=37、n=4、平均分子量=36000
より粉砕する。これに有機シリコーン樹脂、低粘度シリ
コーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンを室温で攪
拌混合したものを加え、さらに粉砕機で均一に混合粉砕
後、粉砕機から取り出し、金皿等の容器に圧縮成型して
パウダーアイシャドーを得た。
れも肌への密着性が良く、化粧効果の持続性に優れた固
型状非水系粉末化粧料であった。
水系粉末化粧料は、塗布使用後において衣服等への二次
付着が少なく、かつ化粧持ちに優れ、また優れた使用感
触を有するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(A)を0.5〜10.0重量
%、成分(B)を0.1〜30.0重量%、および成分
(C)を0.01〜4.99重量%含有することを特徴
とする固型状非水系粉末化粧料。 (A)R3SiO1/2単位(Rは炭素原子数1〜6の炭化
水素基またはフェニル基を表す。):SiO2単位の比
が0.5/1〜1.5/1の範囲であるR3SiO1/2単
位およびSiO2単位からなる有機シリコーン樹脂。 (B)粘度が200cs(25℃)以下の低粘度シリコ
ーンオイルの一種又は二種以上。 (C)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンの一種又は二種以上。 - 【請求項2】 成分(B)がジメチルポリシロキサンま
たはフッ素変性シリコーンオイルである請求項1記載の
固型状非水系粉末化粧料。 - 【請求項3】 成分(C)が次の一般式(1)または
(2)で示されるものである請求項1または2記載の固
型状非水系粉末化粧料。 【化1】 (式中、x+y+z=1〜20000、a=1〜10
0、b=0〜100、Rは同一または異種の水素原子、
炭素原子数が1〜20のアルキル基または−COCH3
基を示す。) 【化2】 (式中、R1〜R4は同一または異種の炭素原子数が1〜
32のアルキル基、x,yは1〜8の整数、a,bはポ
リオキシアルキレンの平均分子量を300〜10000
とする整数であり、分子中のポリオキシアルキレン基を
10〜90重量%とする数を示し、mはポリシロキサン
ブロックの平均分子量を400〜10000とする整
数、nは少なくとも4の整数であり、直鎖状ブロック共
重合体は少なくとも3000の平均分子量を有する。)
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---|---|---|---|
JP03304797A JP3547926B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 固型状非水系粉末化粧料 |
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JP03304797A Expired - Lifetime JP3547926B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 固型状非水系粉末化粧料 |
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