JPH11100307A - 被膜形成剤及び化粧料 - Google Patents
被膜形成剤及び化粧料Info
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- JPH11100307A JPH11100307A JP9263720A JP26372097A JPH11100307A JP H11100307 A JPH11100307 A JP H11100307A JP 9263720 A JP9263720 A JP 9263720A JP 26372097 A JP26372097 A JP 26372097A JP H11100307 A JPH11100307 A JP H11100307A
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Abstract
ができる皮膚または爪化粧料用被膜形成剤;並びに耐汗
性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性等を有する皮膚または爪
用化粧料の提供。 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 〜R8 は水素原子等、Yは炭素数1〜10
の炭化水素基を示し、Aは−CONH−基等、Bは−N
HCO−基等を示し、mは0〜200の数を示し、pは
0〜6の数を示し、aは2〜300の数を示す。)で表
されるシリコーンポリマーとフッ素原子を有しないビニ
ルモノマーとを構成単位とするビニル・シリコーンブロ
ックコポリマーからなる皮膚または爪化粧料用被膜形成
剤;並びにかかるビニル・シリコーンブロックコポリマ
ーを含有する皮膚または爪用化粧料。
Description
化粧移りを防止することが可能な被膜形成剤、並びに耐
汗性、耐皮脂性及び非粘着性の柔軟な被膜を形成し、化
粧持続性が高く、かつ使用感の良好な皮膚または爪用化
粧料に関する。
スキンクリーム、スキンローション等の皮膚保護化粧料
には、水や汗から皮膚を保護する目的で、またファンデ
ーション等のメイクアップ化粧料には水や汗による化粧
崩れを防止する目的で、さらに爪用化粧料にはの目的で
種々のシリコーン油やシリコーン樹脂が配合されてい
る。しかしながら、これらのシリコーン油やシリコーン
樹脂は撥水性については充分な効果を有するものの、撥
油性については充分な効果を有するものではないため、
これらの成分を配合した化粧料は化粧崩れを生じるとい
う問題があった。
化粧料として、パーフルオロポリエーテルを含有する化
粧料(特開昭61-234928号公報、特開昭63-247214号)、
フッ素変性シリコーンを含有する化粧料(特公平2-2959
12号公報)が提案されている。
ているパーフルオロポリエーテルやフッ素変性シリコー
ンは、撥水/撥油性基材に求められる要件である耐汗性
及び耐皮脂性は有するものの、衣服、皮膚、コップ等に
よる物理的な摩擦による化粧移りに関しては必ずしも充
分満足できるものではなく、よって得られる化粧料も、
充分な化粧持続性を有するものではなかった。
対応策として最近、被膜形成能を有する合成樹脂エマル
ジョンや油性樹脂等が用いられているが、合成樹脂エマ
ルジョンや油性樹脂の被膜は水に触れると破れや剥がれ
等が起こりやすく、耐水性の点で充分満足できるもので
はなかった。
化粧移りを防止することができる皮膚または爪化粧料用
被膜形成剤、並びに耐汗性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性
を有し、容易に均一に塗布でき、さらに目尻や口元のよ
うな皮膚の大きい動きに対しても柔軟に追従し、塗布部
位に不快な違和感を生じさせない皮膚または爪用化粧料
を提供することを目的とする。
究した結果、特定構造のシリコーンポリマーと、フッ素
原子を有しないビニルモノマーとを構成単位とするビニ
ル・シリコーンブロックコポリマーが、物理的な摩擦に
よる化粧移りを防止することができることを見出した。
またかかるビニル・シリコーンブロックコポリマーを含
有する皮膚または爪用化粧料が、耐汗性、耐皮脂性、耐
物理的摩擦性を有し、容易に均一に塗布でき、さらに目
尻や口元のような皮膚の大きい動きに対しても柔軟に追
従し、塗布部位に不快な違和感を生じさせないことを見
出し、本発明を完成させた。
または異なって、水素原子、低級アルキル基またはニト
リル基を示し、R5 、R6 、R7 及びR8 は同一または
異なって、水素原子、ハロゲン原子が置換していてもよ
いアルキル基またはアリール基を示し、Yはハロゲン原
子が置換していてもよい炭素数1〜10の直鎖または分
岐鎖の飽和または不飽和炭化水素基を示し、Aは−CO
NH−基または−COO−基を示し、Bは−NHCO−
基または−OCO−基を示す。ここでAが−CONH−
基のときBは−NHCO−基であり、Aが−COO−基
のときBは−OCO−基である。mは0〜200の数を
示し、pは0〜6の数を示し、aは2〜300の数を示
す。)で表されるシリコーンポリマーとフッ素原子を有
しないビニルモノマーとを構成単位とするビニル・シリ
コーンブロックコポリマーであって、一般式(1)で表
されるシリコーンポリマーを構成する該シリコーンモノ
マーの総数は5〜106であり、該ビニルモノマーの総
数は10〜106 であり、該シリコーンモノマーの総数
と該ビニルモノマーの総数との和は102 〜106 であ
り、かつ該シリコーンモノマーの総数/該ビニルモノマ
ーの総数が1/99〜99/1であるブロックコポリマ
ーからなる皮膚または爪化粧料用被膜形成剤;並びに上
記ビニル・シリコーンブロックコポリマーを含有する皮
膚または爪用化粧料を提供するものである。
4 は水素原子、炭素数1〜10の低級アルキル基または
アリール基を示し、R1 〜R4 は同一でも異なっていて
もよい。このうちメチル基及びニトリル基が特に好まし
い。R5 〜R8 は水素原子、ハロゲン原子が置換してい
てもよいアルキル基またはアリール基を示し、R5 〜R
8 は同一でも異なっていてもよい。このうちメチル基が
特に好ましい。Yはハロゲン原子が置換していてもよい
炭素数1〜10、好ましくは1〜6の直鎖または分岐鎖
の飽和または不飽和炭化水素基を示す。具体的には例え
ば−CH2 −、−(CH 2 )2 −、−(CH2 )3 −、
−CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH(CH 3 )C
H2 −、−(CH2 )4 −、−(CH2 )5 −、−(C
H2 )6 −等が挙げられ、このうち−(CH2 )2 −が
特に好ましい。Aは−CONH−基または−COO−基
を示し、Bは−NHCO−基または−OCO−基を示
す。ここでAが−CONH−基のときBは−NHCO−
基であり、Aが−COO−基のときBは−OCO−基で
ある。mは0〜200、好ましくは5〜100の数であ
る。mが200以上ではビニル・シリコーンブロックコ
ポリマーの収率が低下し、またコポリマーのガラス転移
温度が低くなりすぎて十分な強度の被膜を形成すること
ができなくなる。pは0〜6、好ましくは1〜5の数を
示す。さらにaは2〜300、好ましくは5〜100の
数を示す。aが1ではビニルモノマーとの共重合性が著
しく低下するため、シリコーン骨格を含まないビニルモ
ノマーのホモポリマーや一般式(1)の分解物が再結晶
しただけで、ビニルモノマーを含まないポリマー等が副
生成物として混在する場合がある。また、重合度が30
0より大きいと、一般式(1)のシリコーンポリマーが
非常に高粘度のゴム状になり、仕込みが困難になった
り、重合溶媒や共重合に用いるビニルモノマーへの溶解
性が著しく低下するなど、重合における操作性が低下す
る。
リマーを構成するシリコーンモノマーの総数は5〜10
6、好ましくは5〜104 であり、ビニルモノマーの総
数は10〜106 、好ましくは10〜104 であり、シ
リコーンモノマーの総数とビニルモノマーの総数との和
は102 〜106 、好ましくは102 〜104 であり、
かつシリコーンモノマーの総数/ビニルモノマーの総数
が1/99〜99/1、好ましくは1/99〜70/3
0である。上記のようにすることにより、耐汗性、耐皮
脂性を有し、さらに十分な強度の被膜を形成することが
できる。
子が1個も結合していないものであり、例えばスチレ
ン、メタクリル酸またはそのエステル、アクリル酸また
はそのエステル、イタコン酸またはそのエステル、塩化
ビニル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、エチレン、プ
ロピレン、ブタジエン、塩化ビニリデン、テトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン等が挙げられ
る。このうちメタクリル酸またはそのエステル及びアク
リル酸またはそのエステルが好ましい。
ク共重合体は、例えば一般式(2)
及びaは前記と同一のものを示す)で表されるアゾ基含
有ポリシロキサンアミドポリマー及びフッ素原子を有し
ないビニルモノマーをラジカル共重合させることにより
製造することができる。
ロキサンポリマー(マクロアゾ重合開始剤)は、加熱ま
たは光照射によって容易にN2 を発生して分解し、ラジ
カル種(一般式(1)のシリコーンポリマー)を生じ、
その際に各種のビニルモノマーが存在すれば速やかに重
合を起し、一般式(1)のシリコーンポリマーを含むブ
ロック共重合体を生成するという特異的な性質を有す
る。
リシロキサンアミドポリマーとビニルモノマーとの共存
下で加熱または光照射することにより、一般式(2)の
アゾ基含有ポリシロキサンポリマーが重合開始剤として
作用すると同時に一般式(1)のシリコーンポリマーを
有するラジカル切片が生成ポリマー中に導入され、一般
式(1)のシリコーンポリマー(A)とフッ素原子を含
有しないビニルポリマー(B)からなる(AB)n 型ま
たはABA型のビニル・シリコーンブロック共重合体を
効率良く製造することができる。重合開始剤は特に必要
としないが、必要に応じて、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリルやベンゾイルパーオキ
シド等の通常のラジカル重合開始剤を併用してもよい。
なお一般式(2)で表されるアゾ基含有ポリシロキサン
アミドは、例えば特開昭61−252230号公報に記
載の方法で製造することができる。
の存在下 または不存在下に行われる。溶媒または分散
剤としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクレン
等のハロゲン化炭化水素類、石油エーテル、n−ヘキサ
ン、オクタン、石油ベンジン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、t−ブタノール等のアルコール類、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン類、アセトニトリル、水、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサ
ン等の環状シリコーンやジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン等を挙げ
ることができ、これらの1種または2種以上を使用し得
る。反応系には更に必要に応じて、n−ドデシルメルカ
プタン等の重合度調節剤を適宜添加することができる。
応温度は、通常30〜130℃程度、好ましくは50〜
100℃とするのが適当であり、重合の進行に伴って変
化させてもよい。反応時間は、通常1〜48時間程度、
好ましくは1〜24時間である。また、上記製造が光照
射によって行われる場合の反応温度は、通常0〜60℃
程度、好ましくは20〜50℃とするのが適当である。
反応時間は、通常1分〜12時間程度、好ましくは30
分〜5時間である。光照射に用いられる光源としては、
例えば高圧水銀灯が使用可能である。照射光は、アゾ基
含有ポリシロキサンポリマーを速やかに光分解させるビ
ニルモノマーを重合させるため、UV光であるのが好ま
しい。
マーを1種または2種以上組合せることにより、本発明
の被覆形成剤を得ることができる。
ニル・シリコーンブロックコポリマーを、1種または2
種以上組合せて配合したものである。本発明の化粧料へ
のビニル・シリコーンブックコポリマーの配合量は、
0.01〜90重量%であることが好ましく、特に0.
1〜70重量%、さらに0.5〜30重量%配合する
と、化粧持続性及び使用感により優れると共に、安定性
も良好であり好ましい。
に通常の化粧料に用いられる油剤を配合することができ
る。かかる油剤としては、例えばオクタメチルシクロテ
トラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン
等の環状シリコーン;ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン;スクワラ
ン、パーム油等の植物性油脂;その他炭化水素、高級脂
肪酸エステル、流動パラフィン、フッ素変性シリコー
ン、パーフルオロポリエーテルなどが挙げられる。
は、必要に応じて通常の化粧料に配合される他の成分、
例えばワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高
級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分;水溶
性及び油溶性ポリマー;無機及び有機顔料;有機染料等
の色材;アニオン活性剤、ノニオン活性剤、カチオン活
性剤、ポリオキシアルキレン共重合体、ポリエーテル変
性シリコーン等の界面活性剤;その他、水、防腐剤、酸
化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収
剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮
膚賦活剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
法に従って製造することができ、その剤型、種類等は特
に限定されず、例えば油性化粧料、油中水型乳化化粧
料、水中油型乳化化粧料、水性化粧料、固形化粧料、油
性固形化粧料等とすることができる。
ブロックコポリマーは、汗や皮脂に対して高い撥水・撥
油性を有し、室温にて揮発性シリコーンに溶解または分
散することにより、配合性に優れ、安定性が高く、低粘
度でべとつかず、皮膚親和性が高く、しかも皮膚刺激性
が極めて低いなどの優れた特徴を有するため、特にファ
ンデーション、口紅、頬紅、アイシャドー等のメイクア
ップ化粧料;スキンケアクリーム、スキンローション、
サンスクリーン剤等の皮膚保護化粧料;ネイルエナメル
等の爪用化粧料として好適である。
る化粧移りを防止することができる。また本発明の皮膚
または爪用化粧料は、耐汗・耐皮脂性に優れ、さらに、
油剤中に溶解もしくは分散し易いために均一に塗布で
き、物理的な摩擦にも耐え得るため高い化粧持続性を示
し、かつ目尻や口元のような皮膚の大きい動きに対して
も柔軟に追従し、塗布された被膜に不快な違和感を感じ
させないような良好な使用感を有する。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお合成例1〜6で用いるジメチルポリシロキ
サン含有マクロアゾ重合開始剤(和光純薬社製、VPS-05
01、VPS1001)は、次の式で表されるものである。
ト40g、ジメチルポリシロキサンを含有するマクロア
ゾ重合開始剤(和光純薬社製、VPS-0501、平均分子量3
万〜4万)20g、及びトルエン100gを4つ口フラ
スコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気
流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて6時間、さ
らに85℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得
た。重合度適量のトルエンにて希釈したものをメタノー
ル中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、
次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の
共重合体(A)87.3gを得た。共重合体中のモノマ
ー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNM
Rにより確認)。
クリレート40g、ジメチルポリシロキサンを含有する
マクロアゾ重合開始剤(和光純薬社製、VPS-0501、平均
分子量3万〜4万)30g、及びトルエン100gを4
つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時
間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて
8時間、さらに85℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょ
う溶液を得た。重合度適量のトルエンにて希釈したもの
をメタノール中に投入することにより共重合体を沈殿さ
せ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白
色固体状の共重合体(B)85.5gを得た。共重合体
中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プ
ロトンNMRにより確認)。
チルポリシロキサンを含有するマクロアゾ重合開始剤
(和光純薬社製、VPS-1001、平均分子量7万〜9万)2
0g、及びヘプタン100gを4つ口フラスコに仕込
み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌
した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに85℃
で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合度
適量のヘキサンにて希釈したものをメタノール中に投入
することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧
乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体
(C)72.9gを得た。共重合体中のモノマー組成は
仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより
確認)。
ート40g、ジメチルポリシロキサンを含有するマクロ
アゾ重合開始剤(和光純薬社製、VPS-0501、平均分子量
3万〜4万)20g、及びトルエン100gを4つ口フ
ラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素
気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、
さらに85℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を
得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをメタノ
ール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾
別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体
状の共重合体(D)78.5gを得た。共重合体中のモ
ノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトン
NMRにより確認)。
メチルポリシロキサンを含有するマクロアゾ重合開始剤
(和光純薬社製、VPS-0501、平均分子量3万〜4万)3
0g、及びトルエン100gを4つ口フラスコに仕込
み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌
した後、80℃で窒素気流下にて6時間、さらに85℃
で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後
適量のトルエンにて希釈したものをメタノール中に投入
することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧
乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体
(E)75.0gを得た。共重合体中のモノマー組成は
仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより
確認)。
g、アクリル酸15g、ジメチルポリシロキサンを含有
するマクロアゾ重合開始剤(和光純薬社製、VPS-0501、
平均分子量3万〜4万)20g、及びメチルエチルケト
ン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室
温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒
素気流下にて8時間、さらに85℃で2時間重合を行
い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のメチルエチ
ルケトンにて希釈したものをメタノール中に投入するこ
とにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥す
ることにより目的とする白色固体状の共重合体(F)8
8.3gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組
成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
ート50g、次の式で表されるジメチルポリシロキサン
を含有するマクロアゾ重合開始剤
成)20g、及びトルエン100gを4つ口フラスコに
仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で
攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに8
5℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重
合後適量のトルエンにて希釈したものをメタノール中に
投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで
減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合
体(K)81.7gを得た。共重合体中のモノマー組成
は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRによ
り確認)。
ト60g、アゾビスイソバレロニトリル(和光純薬社
製、V-65)0.6g、及びトルエン100gを4つ口フ
ラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素
気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、
さらに75℃で1時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を
得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをメタノ
ール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾
別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体
状の共重合体(G)95.9gを得た。共重合体中のモ
ノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトン
NMRにより確認)。
製、アルキル変性シリコーン(SH203、粘度:1200mm2/
s、比重0.91、屈折率1.464)を用いた。
表面に塗布し、デシケーター内にて常温常圧で一日以上
放置することにより乾燥したものを試料とし、協和界面
化学社製CA−D型接触角計を用いて、水に対する接触
角を測定した。結果を表1に示す。表1より、共重合体
(A)〜(F)は共重合体(G)及び(H)より接触角
が大きく、物理的摩擦による破れ等が起こり難いことが
確認された。
て、化粧持続性、油浮き、耐摩擦色移り性、使用感を以
下の評価方法により評価した。
化粧品を使用し、次の基準で3段階で官能評価を行っ
た。 3:8〜10人が良いと判断 2:4〜7人が良いと判断 1:0〜3人が良いと判断 耐摩擦色移り性:調製した化粧品を一定量だけ人工皮革
上に薄く均一に塗布し、木綿布で塗布した部分を100
g/cm2 の圧力の下、表面性試験器を用いて5往復摩擦
させた。その時の移行したファンデーションによる木綿
布の着色度合いをもって、耐摩擦色移り性を評価した。
評価基準は次の通りである。 ○:ほとんど着色していない △:やや着色している ×:かなり着色している 使用感:10人の専門パネラーにより、主に塗布感と塗
布後の化粧感についての官能評価を行い、次の基準で評
価した。 ○:8〜10人が良いと判断 △:4〜7人が良いと判断 ×:0〜3人が良いと判断
(実施例1及び比較例1)を製造し、化粧持続性評価及
び官能評価を行った。結果を表2に示す。
熱し、混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(4)を
ディスパーで分散させながら加える。これを20℃〜3
0℃に降温した後、成分(10)〜(14)の混合物を
攪拌しながら添加し、二層型W/O乳化型ファンデーシ
ョンを得た。
は、比較例1のものと比較して優れていることが確認さ
れた。
及び比較例2)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価
を行った。結果を表3に示す。
る。これを、高速ブレンダーに移し、成分(9)〜(1
5)を加熱混合し、均一にしたものを、さらに混合して
均一にする。これを粉砕器で処理し、フルイを通し、粒
度をそろえた後、数日間放置してから金皿などの容器中
に圧縮成型してパウダーファンデーションを得た。
ションは、比較例2のものと比較してすべての項目で優
れていることが確認された。
例3及び比較例3)を製造し、化粧持続性評価及び官能
評価を行った。結果を表4に示す。
合溶解させる。さらに、成分(1)〜(3)をディスパ
ーで分散させながら加える。これに70〜80℃に加熱
溶解させた成分(9)〜(15)の混合物をディスパー
で攪拌しながら添加し、さらに攪拌しながら冷却し、4
5℃で(16)、(17)を加え、室温まで冷却する。
最後に脱気して容器に充填しO/W乳化型ファンデーシ
ョンを得た。
は、比較例3のものと比較して優れていることが確認さ
れた。
及び比較例4)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価
を行った。結果を表5に示す。
る。さらに、成分(1)〜(4)を加え、90℃に維持
したまま均一になるまで充分攪拌混合する。この混合物
に成分(14)、(15)を加えて混合した後、金皿に
充填し、冷却することにより油性固形ファンデーション
を得た。
は、比較例4のものと比較して優れていることが確認さ
れた。
し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表6
に示す。
る。さらに成分(1)〜(4)を加え、90℃に維持し
たまま均一になるまで充分に混合攪拌する。この混合物
に成分(15)、(16)を加えて混合した後、型に流
し込み冷却し、口紅を得た。
ションは、比較例5のものと比較して、すべての項目で
優れていることが確認された。
及び比較例6)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価
を行った。結果を表7に示す。
後、これを20℃〜30℃に降温し、成分(6)を溶解
した。そこに、成分(10)〜(13)をディスパーで
分散させ、さらに、成分(7)〜(9)をディスパーで
分散させながら添加し、二層型サンスクリーン乳液を得
た。
ン乳液は、比較例6のものと比較して、すべての項目で
優れていることが確認された。
Claims (8)
- 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は同一または異なっ
て、水素原子、低級アルキル基またはニトリル基を示
し、R5 、R6 、R7 及びR8 は同一または異なって、
水素原子、ハロゲン原子が置換していてもよいアルキル
基またはアリール基を示し、Yはハロゲン原子が置換し
ていてもよい炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖の飽和
または不飽和炭化水素基を示し、Aは−CONH−基ま
たは−COO−基を示し、Bは−NHCO−基または−
OCO−基を示す。ここでAが−CONH−基のときB
は−NHCO−基であり、Aが−COO−基のときBは
−OCO−基である。mは0〜200の数を示し、pは
0〜6の数を示し、aは2〜300の数を示す。)で表
されるシリコーンポリマーとフッ素原子を有しないビニ
ルモノマーとを構成単位とするビニル・シリコーンブロ
ックコポリマーであって、一般式(1)のシリコーンポ
リマーを構成するシリコーンモノマーの総数は5〜10
6 であり、該ビニルモノマーの総数は10〜106 であ
り、該シリコーンモノマーの総数と該ビニルモノマーの
総数との和は102 〜106 であり、かつ該シリコーン
モノマーの総数/該ビニルモノマーの総数が1/99〜
99/1であるブロックコポリマーからなる皮膚または
爪化粧料用被膜形成剤。 - 【請求項2】 ビニル・シリコーンブロックコポリマー
が、次の一般式(2) 【化2】 (式中、R1 〜R8 、Y、A、B、m、p及びaは前記
と同一のものを示す。)で表されるアゾ基含有ポリシロ
キサンポリマー及びフッ素原子を有しないビニルモノマ
ーをラジカル共重合して得られるものである請求項1記
載の被膜形成剤。 - 【請求項3】 フッ素原子を有しないビニルモノマー
が、アクリレート及び/またはメタクリレートである請
求項1または2記載の被膜形成剤。 - 【請求項4】 次の一般式(1) 【化3】 (式中、R1 〜R8 、Y、A、B、m、p及びaは前記
と同一のものを示す。)で表されるシリコーンポリマー
とフッ素原子を有しないビニルモノマーとを構成単位と
するビニル・シリコーンブロックコポリマーであって、
一般式(1)で表されるシリコーンポリマーを構成する
シリコーンモノマーの総数は5〜106 であり、該ビニ
ルモノマーの総数は10〜106 であり、該シリコーン
モノマーの総数と該ビニルモノマーの総数との和は10
2 〜106 であり、かつ該シリコーンモノマーの総数/
該ビニルモノマーの総数が1/99〜99/1であるブ
ロックコポリマーを含有する皮膚または爪用化粧料。 - 【請求項5】 ビニル・シリコーンブロックコポリマー
が、次の一般式(2) 【化4】 (式中、R1 〜R8 、Y、A、B、m、p及びaは前記
と同一のものを示す。)で表されるアゾ基含有ポリシロ
キサンポリマー及びフッ素原子を有しないビニルモノマ
ーをラジカル共重合して得られるものである請求項4記
載の化粧料。 - 【請求項6】 フッ素原子を有しないビニルモノマー
が、アクリレート及び/またはメタクリレートである請
求項4または5記載の化粧料。 - 【請求項7】 ビニル・シリコーンブロックコポリマー
を0.01〜90重量%含有する請求項4〜6のいずれ
か1項記載の化粧料。 - 【請求項8】 皮膚化粧料が皮膚保護化粧料またはメイ
クアップ化粧料である請求項4〜7のいずれか1項記載
の化粧料。
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---|---|---|---|
JP9263720A JPH11100307A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 被膜形成剤及び化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9263720A JPH11100307A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 被膜形成剤及び化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11100307A true JPH11100307A (ja) | 1999-04-13 |
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ID=17393382
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9263720A Pending JPH11100307A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 被膜形成剤及び化粧料 |
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JP (1) | JPH11100307A (ja) |
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- 1997-09-29 JP JP9263720A patent/JPH11100307A/ja active Pending
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