JP2004107673A - 含フッ素高分子物質及び化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】物理的摩擦による化粧移りを防止することができる含フッ素高分子物質、及び耐汗性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性を有し、化粧持続性が高く、かつ使用感の良好な化粧料の提供。
【解決手段】フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物及び直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)であって、101.3kPaにおける沸点が280℃以下であり25℃における粘度が0.5〜10mm2/sである直鎖または環状のジメチルポリシロキサンに、該ジメチルポリシロキサンの1/9重量部混合したとき、25℃にて溶解または分散する含フッ素高分子物質、及び該含フッ素高分子物質を含有する化粧料。
【選択図】 なし
【解決手段】フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物及び直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)であって、101.3kPaにおける沸点が280℃以下であり25℃における粘度が0.5〜10mm2/sである直鎖または環状のジメチルポリシロキサンに、該ジメチルポリシロキサンの1/9重量部混合したとき、25℃にて溶解または分散する含フッ素高分子物質、及び該含フッ素高分子物質を含有する化粧料。
【選択図】 なし
Description
本発明は、物理的摩擦による化粧移りを防止することができる含フッ素高分子物質及び耐汗性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性を有し、化粧持続性が高く、かつ使用感の良好な化粧料に関する。
従来、スキンクリーム、スキンローション等の皮膚保護化粧料には、水や汗から皮膚を保護する目的で、またファンデーション等のメイクアップ化粧料には水や汗による化粧崩れを防止する目的で種々のシリコーン油やシリコーン樹脂が配合されている。しかしながら、これらのシリコーン油やシリコーン樹脂は撥水性については充分な効果を有するものの、撥油性については充分な効果を有するものではないため、これらの成分を配合した化粧料は化粧崩れを生じるという問題があった。
このため、撥水性と共に撥油性をも有する化粧料として、パーフルオロポリエーテルを含有する化粧料(特許文献1、特許文献2)、フッ素変性シリコーンを含有する化粧料(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、これらの化粧料に用いられているパーフルオロポリエーテルやフッ素変性シリコーンは、撥水/撥油性基材に求められる要件である耐汗性及び耐皮脂性は有するものの、衣服、皮膚、コップ等による物理的な摩擦による化粧移りに関しては必ずしも充分満足できるものではなく、よって得られる化粧料も、充分な化粧持続性を有するものではなかった。
かかる物理的摩擦による化粧移りに対する対応策として最近、被膜形成能を有する合成樹脂エマルジョンや油性樹脂等が用いられているが、合成樹脂エマルジョンや油性樹脂の被膜は水に触れると破れや剥がれ等が起こりやすく、耐水性の点で充分満足できるものではなかった。
特開昭61−234928号公報
特開昭63−247214号公報
特公平2−295912号公報
したがって本発明は、やぶれや剥がれ等が起こり難く、物理的摩擦による化粧移りを防止することができる含フッ素高分子物質、及び耐汗性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性を有し、化粧持続性が高く、かつ使用感の良好な化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、特定物性のジメチルポリシロキサンに溶解または分散する含フッ素高分子物質が、物理的摩擦による化粧移りを防止することができることを見出した。また特定物性のジメチルポリシロキサンに溶解または分散する含フッ素高分子物質を含有する化粧料が、耐汗性、耐皮脂性、耐物理的摩擦性を有し、化粧持続性が高く、かつ使用感が良好であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー及び、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)、又はフルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物及び直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)であって、101.3kPaにおける沸点が280℃以下であり25℃における粘度が0.5〜10mm2/sである直鎖または環状のジメチルポリシロキサンに、該ジメチルポリシロキサンの1/9重量部混合したとき、25℃にて溶解または分散する含フッ素高分子物質、及び該含フッ素高分子物質を含有する化粧料を提供するものである。
本発明の含フッ素高分子物質を用いると、物理的摩擦による化粧移りを防止することができる。また本発明の化粧料は、耐汗・耐皮脂性に優れ、さらに、油剤中に溶解もしくは分散し易いために均一に塗布でき、物理的な摩擦にも耐え得るため高い化粧持続性を示し、かつ目尻や口元のような皮膚の大きい動きに対しも柔軟に追従し、塗布された被膜に不快な違和感を感じさせないような良好な使用感を有する化粧料である。
本発明において含フッ素高分子化合物は、特定物性を有する揮発性のジメチルポリシロキサン(以下「揮発性ジメチルポリシロキサン」という)に溶解または分散するものである。揮発性ジメチルポリシロキサンの沸点は、101.3kPaにおいて、280℃以下であることが必要であり、好ましくは200℃以下、特に好ましくは180℃以下である。また25℃における粘度は、0.5〜10mm2/sであることが必要であり、好ましくは0.5〜5mm2/s、特に好ましくは0.5〜3mm2/sである。また環状でも直鎖状でもよいが、環状であることが好ましい。
また、本発明において、含フッ素高分子物質が溶解するとは、25℃にて揮発性ジメチルポリシロキサン90重量部に対して含フッ素高分子物質10重量部を混合して放置したときに、該混合物が目視にて透明溶解する場合のみならず、該混合物を必要に応じて加熱や攪拌を行った後、該混合物を25℃で1時間放置した後に、目視にて透明溶解している場合をいう。
また、本発明において、含フッ素高分子化合物が分散するとは、25℃にて揮発性ジメチルポリシロキサン90重量部に対して含フッ素高分子物質10重量部を混合して放置したときに、該混合物が1nm〜10μmの範囲における任意の粒径の粒子が、揮発性ジメチルポリシロキサン中に浮遊懸濁している場合のみならず、該混合物を必要に応じて加熱や攪拌を行った後、該混合物を25℃で1時間放置した後に、該混合物が1nm〜10μmの範囲における任意の粒径の粒子が、揮発性ジメチルポリシロキサン中に浮遊懸濁している場合をいう。
含フッ素高分子物質は、25℃において揮発性ジメチルポリシロキサンに溶解または分散するものであれば特に制限はないが、含フッ素ビニルモノマーのホモポリマーまたは含フッ素ビニルモノマーを構成モノマーとして含むコポリマーであることが好ましい。含フッ素ビニルモノマーのホモポリマーとしてはフルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーのホモポリマーが好ましく、また含フッ素ビニルモノマーを構成モノマーとして含むコポリマーとしてはフルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー及び該フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーと共重合することが可能なα,β−不飽和モノマーとのコポリマーであることが好ましい。
フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーとしては、例えばフルオロアルキル(メタ)アクリレート、フルオロアルキル(メタ)アクリル酸アミドエステル、フルオロアルキルビニルエーテル、α−フルオロオレフィン等が挙げられるが、フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートが好ましい。フルオロアルキル基としては、例えばポリフルオロアルキル基及びパーフルオロアルキル基等を挙げることができる。フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーとしては、例えば、CH2=CHCOOC2H4C6F13、CH2=CHCOOC2H4C8F17、CH2=CHCOOC2H4C10F21、CH2=CHCOOC2H4C12F25、CH2=C(CH3)COOC2H4C6F13、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21、CH2=C(CH3)COOC2H4C12F25、CH2=C(CH3)COOC2H4(CF2)6H、CH2=CHCOOC2H4(CF2)8H、CH2=C(CH3)COOC2H4(CF2)8H、CH2=CHNCOOC2H4N(CH3)SO2C8F17、CH2=C(CH3)COOC2H4N(CH3)SO2C8F17、CH2=CHNCOOC2H4N(n-C3H7)SO2C8F17、CH2=C(CH3)COOC2H4N(n-C3H7)SO2C8F17等が挙げられる。
フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーと共重合することが可能なα,β−不飽和モノマーとしては、炭素数8以上の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート及び/または分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物であることが好ましい。他にフマル酸エステル等が挙げられる。
直鎖または分岐アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアルコール、n−デシルアルコール、n−ラウリルアルコール、n−ミリスチルアルコール、n−セチルアルコール、n−ステアリルアルコール、n−ベヘニルアルコール等の直鎖アルキルアルコールやイソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、イソオクチルアルコール、イソデシルアルコール、イソミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ゲルベセチルアルコール、ゲルベステアリルアルコール、ゲルベベヘニルアルコール等の分岐アルキルアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル等が挙げられる。
また、片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物としては、例えば次の一般式(1)
(式中、rは平均重合度を表わす0〜200の数、sは0、1または2を示し、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は酸素原子で中断されていてもよい炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示す)で表わされるものが挙げられる。一般式(1)で表わされる化合物は、例えば特開昭59−126478号に開示された環状シロキサンをアニオン重合してなるリビングポリマーと(メタ)アクリレート含有クロロシラン化合物との反応により合成することができる。上記一般式(1)で表わされる化合物の具体例としては下記のものが挙げられ、これらを1種または2種以上組合せて用いることができる。
フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマーと共重合することが可能なα,β−不飽和モノマーとして、メルカプト変性ジメチルポリシロキサンを用いることができる。かかるメルカプト変性ジメチルポリシロキサンとしては、例えば以下に示すものを挙げることができる。
(ここでaは3〜300、好ましくは5〜100であり、bは3〜30、好ましくは3〜10であり、またR3はエーテル結合1個または2個で遮断されていてもよい炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖状の2価の炭化水素基を示す。)
重合は例えばラジカル重合により行うことができるが、これに限定されることなく、必要に応じてアニオン重合、カチオン重合、配位重合で行うこともできる。ラジカル重合で行う場合には、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリルやベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、または分子内に重合性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物等のマクロアゾ重合開始剤等のラジカル開始剤の存在下で行うことができる。溶液重合、乳化重合、懸濁重合、バルク重合の何れの方法の適用も可能である。これらの中でも溶液重合が得られる共重合体の分子量を制御することが容易であるため好ましい方法である。
重合開始剤としては、マクロアゾ重合開始剤が好ましく、特に分子内に重合開始性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物が好ましく、その例としては以下に示す構造のものをその一例として挙げることができる。
(ここでnは30〜3000、好ましいは50〜1000であり、cは3〜300、好ましくは5〜100であり、R4及びR5はエーテル結合1個または2個で遮断されていてもよい、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖状の2価の炭化水素基を示す。)
重合反応は、好ましくは50〜180℃、特に好ましくは60〜120℃の範囲内で行うことができ、この条件下に5〜10時間程度で重合を完結させることができる。
重合に用いられる溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類の1種または2種以上の混合物が挙げられる。
このようにして製造されるポリマーは、GPCにおけるポリスチレン換算の重量平均分子量において、3000〜200000、特に5000〜100000の範囲にあることが好ましい。またコポリマーの種類はブロック、ランダム、交互のいずれであってもよい。
モノマーとして、フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート、直鎖または分岐鎖のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物の三種類を用いる場合、これら三種類のモノマーの合計量がモノマー全体の75重量%以上となることが好ましい。これら三種類のモノマーの構成比(重量比)としては、例えば1〜80:0〜99:0〜90が好ましく、5〜70:0〜70:0〜80が特に好ましい。
モノマーとして、フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート、直鎖または分岐鎖のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの二種類のモノマー、及び重合開始剤としてジメチルポリシロキサンを含有するマクロアゾ重合開始剤を用いる場合、上記二種類のモノマーとジメチルポリシロキサンを含有するマクロアゾ重合開始剤の合計量がモノマー全体の75重量%以上となることが好ましい。これら二種類のモノマーと重合開始剤の構成比(重量比)としては、例えば1〜80:0〜80:5〜80が好ましく、5〜70:0〜60:20〜60が特に好ましい。
モノマーとして、フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート、直鎖または分岐鎖のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの二種類のモノマー、及びメルカプト変性ジメチルポリシロキサンを用いる場合、これら二種類のモノマーとメルカプト変性ジメチルポリシロキサンの合計量がモノマー全体の75重量%以上となることが好ましい。これら二種類のモノマーとメルカプト変性ジメチルポリシロキサンの構成比(重量比)としては、例えば1〜80:0〜99:0〜70が好ましく、5〜70:0〜70:0〜65が特に好ましい。
本発明においては、上記のモノマー、ジメチルポリシロキサンを含有するマクロアゾ開始剤またはメルカプト変性ジメチルポリシロキサン以外に、必要に応じて種々のモノマーを使用することができる。例えばスチレン、置換スチレン、酢酸ヒニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アミド誘導体、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、アクリロニトリル等が挙げられる。
25℃にて揮発性ジメチルポリシロキサンに溶解または分散する含フッ素高分子物質を1種または2種以上組合せることができる。
本発明の化粧料は上記含フッ素高分子物質を含有するものである。含フッ素高分子物質の本発明の化粧料への配合量は特に限定されないが、化粧料中に0.01〜90重量%、特に0.1〜70重量%、さらに0.5〜30重量%配合すると、化粧持続性及び使用感により優れると共に、安定性も良好であり好ましい。
本発明の化粧料には、さらに通常の化粧料に用いられる油剤を配合することができる。かかる油剤としては、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン;スクワラン、パーム油等の植物性油脂;その他炭化水素、高級脂肪酸エステル、流動パラフィンなどが挙げられる。
さらに、本発明の化粧料には、必要に応じて通常の化粧料に配合される他の成分、例えばワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分;水溶性及び油溶性ポリマー;無機及び有機顔料;有機染料等の色材;アニオン活性剤、ノニオン活性剤、カチオン活性剤、ポリオキシアルキレン共重合体、ポリエーテル変性シリコーン等の界面活性剤;その他、水、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の化粧料は通常の方法に従って製造することができ、その剤型、種類等は特に限定されず、例えば油性化粧料、油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料、水性化粧料、固形化粧料、油性固形化粧料等とすることができる。
また、本発明で用いる含フッ素高分子物質は、汗や皮脂に対して高い撥水・撥油性を有し、配合性に優れ、安定性が高く、低粘度でべとつかず、皮膚親和性が高く、しかも皮膚刺激性が極めて低いなどの優れた特徴を有するため、特にファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドー等のメイクアップ化粧料;スキンケアクリーム、スキンローション、サンスクリーン剤等の皮膚保護化粧料などとして好適である。
以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
合成例1
共重合体(A)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、ステアリルメタクリレート56g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)4g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(A)95.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(A)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、ステアリルメタクリレート56g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)4g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(A)95.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例2
共重合体(B)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)30g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)4g、ステアリルメタクリレート5g、2−エチルヘキシルメタクリレート61g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(B)93.7gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(B)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)30g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)4g、ステアリルメタクリレート5g、2−エチルヘキシルメタクリレート61g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(B)93.7gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例3
共重合体(C)の合成
2−パーフルオロデシルエチルメタクリレート(ダイキン社製、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21)30g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)70g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(C)96.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(C)の合成
2−パーフルオロデシルエチルメタクリレート(ダイキン社製、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21)30g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)70g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(C)96.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例4
共重合体(D)の合成
2−パーフルオロデシルエチルメタクリレート(ダイキン社製、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21)40g、ベヘニルメタクリレート40g、ゲルベセチルメタクリレート(花王合成品)20g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(D)93.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(D)の合成
2−パーフルオロデシルエチルメタクリレート(ダイキン社製、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21)40g、ベヘニルメタクリレート40g、ゲルベセチルメタクリレート(花王合成品)20g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(D)93.2gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例5
共重合体(E)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F1760g、分子内に重合開始性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物(和光純薬社製、VPS-0501、平均分子量3万〜4万)40g、ノルマルヘプタン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに90℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをメタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(E)85.3gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(E)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F1760g、分子内に重合開始性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物(和光純薬社製、VPS-0501、平均分子量3万〜4万)40g、ノルマルヘプタン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに90℃で2時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをメタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(E)85.3gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例6
共重合体(F)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、ステアリルメタクリレート30g、分子内に重合開始性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物(和光純薬社製、VPS-1001、平均分子量7万〜9万)30g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに90℃で2時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをメタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(F)83.5gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(F)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、ステアリルメタクリレート30g、分子内に重合開始性アゾ基を有するジメチルポリシロキサン化合物(和光純薬社製、VPS-1001、平均分子量7万〜9万)30g、トルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、80℃で窒素気流下にて8時間、さらに90℃で2時間重合を行い、淡黄色透明の粘ちょう溶液を得た。重合後適量のトルエンにて希釈したものをメタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(F)83.5gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
合成例7
共重合体(G)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、メルカプト変性ジメチルポリシロキサン(信越化学社製、X-22-167B、粘度60cSt/25℃)60g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(G)85.9gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(G)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)40g、メルカプト変性ジメチルポリシロキサン(信越化学社製、X-22-167B、粘度60cSt/25℃)60g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより目的とする白色固体状の共重合体(G)85.9gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
参考例1
共重合体(H)の合成
ステアリルメタクリレート40g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)60g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより無色粘ちょう液状の共重合体(H)75.3gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
共重合体(H)の合成
ステアリルメタクリレート40g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)60g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、無色透明粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより無色粘ちょう液状の共重合体(H)75.3gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
参考例2
揮発性シリコーン不溶フッ素系ポリマー(I)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)60g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)20g、N,N−ジメチルアクリルアミド20g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより固体状の共重合体(I)73.8gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
揮発性シリコーン不溶フッ素系ポリマー(I)の合成
2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ヘキスト社製、Fluowet MAE600、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17)60g、ジメチルポリシロキシプロピルメタクリレート(チッソ社製、FM711、平均分子量1000)20g、N,N−ジメチルアクリルアミド20g、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.6g、ノルマルヘキサン100gを4つ口フラスコに仕込み、溶解混合後、室温で0.5時間、窒素気流下で攪拌した後、65℃で窒素気流下にて5時間、さらに75℃で1時間重合を行い、白濁粘ちょう溶液を得た。重合後適量のノルマルヘキサンにて希釈したものをエタノール中に投入することにより共重合体を沈殿させ、濾別、次いで減圧乾燥することにより固体状の共重合体(I)73.8gを得た。共重合体中のモノマー組成は仕込み組成とほぼ一致していた(プロトンNMRにより確認)。
試験例1
揮発性ジメチルポリシロキサンへの溶解性
合成した各共重合体10gに対して揮発性ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製、SH244、オクタメチルシクロテトラシロキサン、101.3kPaにおける沸点が172℃、25℃における粘度が2.5mm2/s)を90g添加し、80℃に5分間加熱した後、25℃に1時間放置し、溶解性を目視評価した。結果を表1に示す。
揮発性ジメチルポリシロキサンへの溶解性
合成した各共重合体10gに対して揮発性ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製、SH244、オクタメチルシクロテトラシロキサン、101.3kPaにおける沸点が172℃、25℃における粘度が2.5mm2/s)を90g添加し、80℃に5分間加熱した後、25℃に1時間放置し、溶解性を目視評価した。結果を表1に示す。
試験例2
接触角の測定
試験例1で得られた混合溶液を、PETフィルム表面に塗布し、デシケーター内にて常温常圧で一日以上放置することにより乾燥したものを試料とし、協和界面化学社製CA−D型接触角計を用いて、水及びスクワランに対する接触角を測定した。結果を表1に示す。
接触角の測定
試験例1で得られた混合溶液を、PETフィルム表面に塗布し、デシケーター内にて常温常圧で一日以上放置することにより乾燥したものを試料とし、協和界面化学社製CA−D型接触角計を用いて、水及びスクワランに対する接触角を測定した。結果を表1に示す。
以下の実施例及び比較例で調製した化粧料について、化粧持続性、油浮き、耐摩擦色移り性、使用感を以下の評価方法により評価した。
◎評価方法
化粧持続性、油浮き:
12人の専門パネラーが調製した化粧品を使用し、次の基準で5段階で官能評価を行った。
5:10〜12人が良いと判断
4:8〜9人が良いと判断
3:6〜7人が良いと判断
2:4〜5人が良いと判断
1:0〜3人が良いと判断
耐摩擦色移り性:
調製した化粧品を一定量だけ人工皮革上に薄く均一に塗布し、木綿布で塗布した部分を200g/cm2の圧力の下、表面性試験器を用いて3往復摩擦させた。その時の移行したファンデーションによる木綿布の着色度合いをもって、耐摩擦色移り性を評価した。評価基準は次の通りである。
◎:ほとんど着色していない
○:やや着色している
△:着色している
×:かなり着色している
使用感:
10人の専門パネラーにより、主に塗布感と塗布後の化粧感についての官能評価を行い、次の基準で評価した。
◎:8人以上が良いと判断した
○:5〜7人が良いと判断した
△:2〜4人が良いと判断した
×:1人未満が良いと判断した
化粧持続性、油浮き:
12人の専門パネラーが調製した化粧品を使用し、次の基準で5段階で官能評価を行った。
5:10〜12人が良いと判断
4:8〜9人が良いと判断
3:6〜7人が良いと判断
2:4〜5人が良いと判断
1:0〜3人が良いと判断
耐摩擦色移り性:
調製した化粧品を一定量だけ人工皮革上に薄く均一に塗布し、木綿布で塗布した部分を200g/cm2の圧力の下、表面性試験器を用いて3往復摩擦させた。その時の移行したファンデーションによる木綿布の着色度合いをもって、耐摩擦色移り性を評価した。評価基準は次の通りである。
◎:ほとんど着色していない
○:やや着色している
△:着色している
×:かなり着色している
使用感:
10人の専門パネラーにより、主に塗布感と塗布後の化粧感についての官能評価を行い、次の基準で評価した。
◎:8人以上が良いと判断した
○:5〜7人が良いと判断した
△:2〜4人が良いと判断した
×:1人未満が良いと判断した
実施例1及び比較例1
表2に示す組成の油性固形ファンデーション(実施例1及び比較例1)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表2に示す。
表2に示す組成の油性固形ファンデーション(実施例1及び比較例1)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表2に示す。
製法:
成分(5)〜(13)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(4)を加え、90℃に持続したまま均一になるまで充分攪拌混合する。この混合物に成分(14)、(15)を加えて混合した後、金皿に充填し、冷却することにより油性固形ファンデーションを得た。
成分(5)〜(13)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(4)を加え、90℃に持続したまま均一になるまで充分攪拌混合する。この混合物に成分(14)、(15)を加えて混合した後、金皿に充填し、冷却することにより油性固形ファンデーションを得た。
(表2)
配合成分(重量%) 実施例1 比較例1
(1)タルク 18.0 18.0
(2)カオリン 15.0 15.0
(3)二酸化チタン 15.0 15.0
(4)着色含量 4.0 4.0
(5)固形パラフィン 3.0 3.0
(6)マイクロクリスタリンワックス 6.0 6.0
(7)ミツロウ 2.0 2.0
(8)ワセリン 7.0 7.0
(9)酢酸ラノリン 1.0 1.0
(10)パルミチン酸イソプロピル 17.0 17.0
(11)ジメチルポリシロキサン(6cs) 7.0 7.0
(12)共重合体(A) 5.0 −
(13)共重合体(H) − 5.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 2
油浮き 4 2
耐摩擦色移り性 ◎ △
使用感 ○ △
配合成分(重量%) 実施例1 比較例1
(1)タルク 18.0 18.0
(2)カオリン 15.0 15.0
(3)二酸化チタン 15.0 15.0
(4)着色含量 4.0 4.0
(5)固形パラフィン 3.0 3.0
(6)マイクロクリスタリンワックス 6.0 6.0
(7)ミツロウ 2.0 2.0
(8)ワセリン 7.0 7.0
(9)酢酸ラノリン 1.0 1.0
(10)パルミチン酸イソプロピル 17.0 17.0
(11)ジメチルポリシロキサン(6cs) 7.0 7.0
(12)共重合体(A) 5.0 −
(13)共重合体(H) − 5.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 2
油浮き 4 2
耐摩擦色移り性 ◎ △
使用感 ○ △
実施例1のファンデーションは比較例1のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
実施例2、3及び比較例2
表3に示す組成の二層型W/O乳化型ファンデーション(実施例2、3及び比較例2)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表3に示す。
表3に示す組成の二層型W/O乳化型ファンデーション(実施例2、3及び比較例2)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表3に示す。
製法
成分(5)〜(10)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(4)をディスパーで分散させながら加える。これを20℃〜30℃に降温した後、成分(11)〜(15)の混合物を攪拌しながら添加し、二層型W/O乳化型ファンデーションを得た。
成分(5)〜(10)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(4)をディスパーで分散させながら加える。これを20℃〜30℃に降温した後、成分(11)〜(15)の混合物を攪拌しながら添加し、二層型W/O乳化型ファンデーションを得た。
(表3)
配合成分(重量%) 実施例2 実施例3 比較例2
(1)セリサイト 5.0 5.0 5.0
(2)カオリン 4.0 4.0 4.0
(3)二酸化チタン 10.0 10.0 10.0
(4)着色含量 1.0 1.0 1.0
(5)ジメチルポリシロキサン(6cs) 7.0 7.0 7.0
(6)オクタメチルシクロテトラシロキ 30.0 30.0 30.0
サン
(7)ジメチルポリシロキサンポリオキ 1.0 1.0 1.0
シアルキレン共重合体(トーレダ
ウコーニング社製,SH3775E)
(8)共重合体(B) 5.0 − −
(9)共重合体(E) − 5.0 −
(10)共重合体(I) − − 5.0
(11)精製水 20.0 20.0 20.0
(12)エタノール 14.0 14.0 14.0
(13)1,3−ブタンジオール 3.0 3.0 3.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量 適 量
化粧持続性 5 5 3
油浮き 5 4 2
耐摩擦色移り性 ◎ ○ △
使用感 ○ ○ ×
配合成分(重量%) 実施例2 実施例3 比較例2
(1)セリサイト 5.0 5.0 5.0
(2)カオリン 4.0 4.0 4.0
(3)二酸化チタン 10.0 10.0 10.0
(4)着色含量 1.0 1.0 1.0
(5)ジメチルポリシロキサン(6cs) 7.0 7.0 7.0
(6)オクタメチルシクロテトラシロキ 30.0 30.0 30.0
サン
(7)ジメチルポリシロキサンポリオキ 1.0 1.0 1.0
シアルキレン共重合体(トーレダ
ウコーニング社製,SH3775E)
(8)共重合体(B) 5.0 − −
(9)共重合体(E) − 5.0 −
(10)共重合体(I) − − 5.0
(11)精製水 20.0 20.0 20.0
(12)エタノール 14.0 14.0 14.0
(13)1,3−ブタンジオール 3.0 3.0 3.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量 適 量
化粧持続性 5 5 3
油浮き 5 4 2
耐摩擦色移り性 ◎ ○ △
使用感 ○ ○ ×
実施例2及び3のファンデーションは比較例2のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
実施例4及び比較例3
表4に示す組成のO/W乳化型ファンデーション(実施例4及び比較例3)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表4に示す。
表4に示す組成のO/W乳化型ファンデーション(実施例4及び比較例3)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表4に示す。
製法
成分(4)〜(8)を70℃に加熱し、ディスパーで混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(3)をディスパーで分散させながら加える。これに70〜80℃に加熱溶解させた成分(9)〜(15)の混合物をディスパーで攪拌しながら添加し、さらに攪拌しながら冷却し、45℃で(16)、(17)を加え、室温まで冷却する。最後に脱気して容器に充填しO/W乳化型ファンデーションを得た。
成分(4)〜(8)を70℃に加熱し、ディスパーで混合溶解させる。さらに、成分(1)〜(3)をディスパーで分散させながら加える。これに70〜80℃に加熱溶解させた成分(9)〜(15)の混合物をディスパーで攪拌しながら添加し、さらに攪拌しながら冷却し、45℃で(16)、(17)を加え、室温まで冷却する。最後に脱気して容器に充填しO/W乳化型ファンデーションを得た。
(表4)
配合成分(重量%) 実施例4 比較例3
(1)タルク 3.0 3.0
(2)二酸化チタン 5.0 5.0
(3)着色含量 2.0 2.0
(4)ベントナイト 0.5 0.5
(5)モノステリン酸ポリオキシエチレン 0.9 0.9
ソルビタン
(6)トリエタノールアミン 1.0 1.0
(7)プロピレングリコール 10.0 10.0
(8)精製水 56.4 56.4
(9)ステアリン酸 2.2 2.2
(10)イソヘキサデシルアルコール 3.0 3.0
(11)モノステアリン酸グリセリン 2.0 2.0
(12)液状ラノリン 2.0 2.0
(13)ジメチルポリシロキサン(6cs) 8.0 8.0
(14)共重合体(C) 4.0 −
(15)共重合体(I) − 4.0
(16)酸化防止剤 適 量 適 量
(17)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 3
油浮き 5 2
耐摩擦色移り性 ◎ △
使用感 ○ ×
配合成分(重量%) 実施例4 比較例3
(1)タルク 3.0 3.0
(2)二酸化チタン 5.0 5.0
(3)着色含量 2.0 2.0
(4)ベントナイト 0.5 0.5
(5)モノステリン酸ポリオキシエチレン 0.9 0.9
ソルビタン
(6)トリエタノールアミン 1.0 1.0
(7)プロピレングリコール 10.0 10.0
(8)精製水 56.4 56.4
(9)ステアリン酸 2.2 2.2
(10)イソヘキサデシルアルコール 3.0 3.0
(11)モノステアリン酸グリセリン 2.0 2.0
(12)液状ラノリン 2.0 2.0
(13)ジメチルポリシロキサン(6cs) 8.0 8.0
(14)共重合体(C) 4.0 −
(15)共重合体(I) − 4.0
(16)酸化防止剤 適 量 適 量
(17)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 3
油浮き 5 2
耐摩擦色移り性 ◎ △
使用感 ○ ×
実施例4のファンデーションは比較例3のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
実施例5及び比較例4
表5に示す組成のパウダーファンデーション(実施例5及び比較例4)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表5に示す。
表5に示す組成のパウダーファンデーション(実施例5及び比較例4)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表5に示す。
製法
成分(1)〜(8)を混合し、粉砕器に通して粉砕する。これを、高速ブレンダーに移し、成分(9)〜(15)を加熱混合し、均一にしたものを加え、さらに混合して均一にする。これを粉砕器で処理し、フルイを通し、粒度をそろえた後、数日間放置してから金皿などの容器中に圧縮成型してパウダーファンデーションを得た。
成分(1)〜(8)を混合し、粉砕器に通して粉砕する。これを、高速ブレンダーに移し、成分(9)〜(15)を加熱混合し、均一にしたものを加え、さらに混合して均一にする。これを粉砕器で処理し、フルイを通し、粒度をそろえた後、数日間放置してから金皿などの容器中に圧縮成型してパウダーファンデーションを得た。
(表5)
配合成分(重量%) 実施例5 比較例4
(1)タルク 20.0 20.0
(2)マイカ 35.0 35.0
(3)カオリン 5.0 5.0
(4)二酸化チタン 10.0 10.0
(5)雲母チタン 3.0 3.0
(6)ステアリン酸亜鉛 1.0 1.0
(7)ナイロンパウダー 10.0 10.0
(8)着色顔料 4.0 4.0
(9)ジメチルポリシロキサン(6sc) 6.0 6.0
(10)酢酸ラノリン 1.0 1.0
(11)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0 2.0
(12)共重合体(D) 3.0 −
(13)共重合体(H) − 3.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 4 2
油浮き 4 1
耐摩擦色移り性 ○ ×
使用感 ○ △
配合成分(重量%) 実施例5 比較例4
(1)タルク 20.0 20.0
(2)マイカ 35.0 35.0
(3)カオリン 5.0 5.0
(4)二酸化チタン 10.0 10.0
(5)雲母チタン 3.0 3.0
(6)ステアリン酸亜鉛 1.0 1.0
(7)ナイロンパウダー 10.0 10.0
(8)着色顔料 4.0 4.0
(9)ジメチルポリシロキサン(6sc) 6.0 6.0
(10)酢酸ラノリン 1.0 1.0
(11)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0 2.0
(12)共重合体(D) 3.0 −
(13)共重合体(H) − 3.0
(14)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 4 2
油浮き 4 1
耐摩擦色移り性 ○ ×
使用感 ○ △
実施例5のパウダーファンデーションは比較例4のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
実施例6及び比較例5
表6に示す組成の口紅(実施例6及び比較例5)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表6に示す。
表6に示す組成の口紅(実施例6及び比較例5)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表6に示す。
製法
成分(5)〜(14)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに成分(1)〜(4)を加え、90℃に維持したまま均一になるまで十分に混合攪拌する。この混合物に成分(15)、(16)を加えて混合した後、型に流し込み冷却し、口紅を得た。
成分(5)〜(14)を90℃に加熱し、混合溶解させる。さらに成分(1)〜(4)を加え、90℃に維持したまま均一になるまで十分に混合攪拌する。この混合物に成分(15)、(16)を加えて混合した後、型に流し込み冷却し、口紅を得た。
(表6)
配合成分(重量%) 実施例6 比較例5
(1)二酸化チタン 5.0 5.0
(2)赤色201号 0.6 0.6
(3)赤色202号 1.0 1.0
(4)赤色223号 0.2 0.2
(5)キャンデリラロウ 7.0 7.0
(6)固形パラフィン 7.0 7.0
(7)ミツロウ 5.0 5.0
(8)カルナバロウ 5.0 5.0
(9)ラノリン 11.0 11.0
(10)ひまし油 24.2 24.2
(11)2−エチルヘキサン酸セチル 20.0 20.0
(12)ミリスチン酸イソプロピル 10.0 10.0
(13)共重合体(F) 3.0 −
(14)共重合体(H) − 3.0
(15)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 3
油浮き 4 2
耐摩擦色移り性 ○ △
使用感 ◎ △
配合成分(重量%) 実施例6 比較例5
(1)二酸化チタン 5.0 5.0
(2)赤色201号 0.6 0.6
(3)赤色202号 1.0 1.0
(4)赤色223号 0.2 0.2
(5)キャンデリラロウ 7.0 7.0
(6)固形パラフィン 7.0 7.0
(7)ミツロウ 5.0 5.0
(8)カルナバロウ 5.0 5.0
(9)ラノリン 11.0 11.0
(10)ひまし油 24.2 24.2
(11)2−エチルヘキサン酸セチル 20.0 20.0
(12)ミリスチン酸イソプロピル 10.0 10.0
(13)共重合体(F) 3.0 −
(14)共重合体(H) − 3.0
(15)酸化防止剤 適 量 適 量
(15)香料 適 量 適 量
化粧持続性 5 3
油浮き 4 2
耐摩擦色移り性 ○ △
使用感 ◎ △
実施例6のパウダーファンデーションは比較例5のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
実施例7及び比較例6
表7に示す組成の二層型サンスクリーン乳液(実施例7及び比較例6)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表7に示す。
表7に示す組成の二層型サンスクリーン乳液(実施例7及び比較例6)を製造し、化粧持続性評価及び官能評価を行った。結果を表7に示す。
製法
成分(1)〜(4)を90℃に加熱し、混合溶解させる。これを20℃〜30℃に降温し、成分(5)を溶解した。そこに、成分(9)〜(12)をディスパーで分散させ、さらに、成分(6)〜(8)をディスパーで分散させながら添加し、二層型サンスクリーン乳液を得た。
成分(1)〜(4)を90℃に加熱し、混合溶解させる。これを20℃〜30℃に降温し、成分(5)を溶解した。そこに、成分(9)〜(12)をディスパーで分散させ、さらに、成分(6)〜(8)をディスパーで分散させながら添加し、二層型サンスクリーン乳液を得た。
(表7)
配合成分(重量%) 実施例7 比較例6
(1)オクタメチルシロキシテトラオキサン 25.0 25.0
(2)共重合体(G) 1.0 −
(3)共重合体(I) − 1.0
(4)ジメチルポリシロキサンポリオキシア 1.0 1.0
ルキレン共重合体(トーレダウコーニ
グ社製SH3775E)
(5)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 2.0
(6)エタノール 15.0 15.0
(7)グリセリン 2.0 2.0
(8)精製水 41.0 41.0
(9)微粒子酸化亜鉛(平均粒径20μm) 6.0 6.0
(10)微粒子酸化チタン(平均粒径50μm) 2.0 2.0
(11)タルク 5.0 5.0
(12)香料 適 量 適 量
化粧持続性 4 3
油浮き 3 2
耐摩擦色移り性 ○ △
使用感 ○ ×
配合成分(重量%) 実施例7 比較例6
(1)オクタメチルシロキシテトラオキサン 25.0 25.0
(2)共重合体(G) 1.0 −
(3)共重合体(I) − 1.0
(4)ジメチルポリシロキサンポリオキシア 1.0 1.0
ルキレン共重合体(トーレダウコーニ
グ社製SH3775E)
(5)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 2.0
(6)エタノール 15.0 15.0
(7)グリセリン 2.0 2.0
(8)精製水 41.0 41.0
(9)微粒子酸化亜鉛(平均粒径20μm) 6.0 6.0
(10)微粒子酸化チタン(平均粒径50μm) 2.0 2.0
(11)タルク 5.0 5.0
(12)香料 適 量 適 量
化粧持続性 4 3
油浮き 3 2
耐摩擦色移り性 ○ △
使用感 ○ ×
実施例7のサンスクリーン乳液は比較例6のものと比較して、すべての項目で優れていることが確認された。
Claims (3)
- フルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー及び、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)、又はフルオロアルキル基含有α,β−不飽和モノマー、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物及び直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含有する重量平均分子量3000〜200000のポリマー(架橋形成成分を除く)であって、101.3kPaにおける沸点が280℃以下であり25℃における粘度が0.5〜10mm2/sである直鎖または環状のジメチルポリシロキサンに、該ジメチルポリシロキサンの1/9重量部混合したとき、25℃にて溶解または分散する含フッ素高分子物質。
- 請求項1に記載の含フッ素高分子物質を含有する化粧料。
- 化粧料が皮膚保護化粧料またはメイクアップ化粧料である請求項2記載の化粧料。
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---|---|---|---|
JP2003337064A JP2004107673A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 含フッ素高分子物質及び化粧料 |
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JP2003337064A JP2004107673A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 含フッ素高分子物質及び化粧料 |
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---|---|---|---|
JP26235897A Division JP3592903B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 含フッ素高分子物質及び化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004107673A true JP2004107673A (ja) | 2004-04-08 |
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Family Applications (1)
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JP2003337064A Pending JP2004107673A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 含フッ素高分子物質及び化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004107673A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100110810A (ko) * | 2007-12-07 | 2010-10-13 | 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 | 플루오로중합체 에멀젼 |
JP2011507865A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-10 | エイボン プロダクツ インコーポレーテッド | 超疎水性フィルムを付与するための化粧用組成物 |
CN103554500A (zh) * | 2013-10-29 | 2014-02-05 | 烟台德邦先进硅材料有限公司 | 一种uv光固化的聚硅氧烷及其制备方法 |
-
2003
- 2003-09-29 JP JP2003337064A patent/JP2004107673A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20100110810A (ko) * | 2007-12-07 | 2010-10-13 | 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 | 플루오로중합체 에멀젼 |
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KR101589319B1 (ko) | 2007-12-07 | 2016-01-27 | 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 | 플루오로중합체 에멀젼 |
JP2011507865A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-10 | エイボン プロダクツ インコーポレーテッド | 超疎水性フィルムを付与するための化粧用組成物 |
CN103554500A (zh) * | 2013-10-29 | 2014-02-05 | 烟台德邦先进硅材料有限公司 | 一种uv光固化的聚硅氧烷及其制备方法 |
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