JPH07238009A - 皮膚保護化粧料 - Google Patents

皮膚保護化粧料

Info

Publication number
JPH07238009A
JPH07238009A JP5308394A JP5308394A JPH07238009A JP H07238009 A JPH07238009 A JP H07238009A JP 5308394 A JP5308394 A JP 5308394A JP 5308394 A JP5308394 A JP 5308394A JP H07238009 A JPH07238009 A JP H07238009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
compound
formula
silicone compound
cholesterol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5308394A
Other languages
English (en)
Inventor
Eishin Takanabe
英信 高鍋
Ichirou Tokimitsu
一郎 時光
Shuichi Tsuchiya
秀一 土屋
Makoto Sakakibara
誠 榊原
Genichi Nakamura
元一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP5308394A priority Critical patent/JPH07238009A/ja
Publication of JPH07238009A publication Critical patent/JPH07238009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚を柔軟化し且つ平滑化することができ、
しかも界面活性剤の接触や皮膚の乾燥などにより生ずる
手荒れや肌荒れを効果的に防止できる皮膚保護化粧料を
提供する。 【構成】 式(1) 【化1】 (式中、R、R及びRは独立的にメチル基又はフ
ェニル基であり、Rは脂肪族多環式化合物の一価の残
基であり、Aは2価の連結基であり、そしてmは0〜1
5の整数であり、nは1〜15の整数である。但し、m
とnとの和は3以上である。)で表される環状シリコー
ン化合物を皮膚保護化粧料に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚保護化粧料に関す
る。より詳しくは、本発明は、皮膚を柔軟化し且つ平滑
化することができ、しかも界面活性剤の接触や皮膚の乾
燥などにより生ずる手荒れや肌荒れを効果的に防止する
という皮膚保護効果を有する皮膚保護化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚を柔軟化し且つ平滑化
し、更に、界面活性剤の接触や皮膚の乾燥により生ずる
手荒れや肌荒れを防止する目的で、ハイドロカーボン
類、エステル類、高級アルコール類、油脂類などの油剤
を、乳化剤の作用により水性媒体に均一に分散、乳化も
しくは可溶化した皮膚保護化粧料が広く用いられてい
る。しかし、これらの従来の油剤は撥水性や平滑性など
が十分とはいえない。そのため、皮膚に撥水性とより高
度な平滑性を付与する目的で、従来の油剤に代えて、あ
るいは従来の油剤に加えてシリコーンオイル(ジメチル
シロキサン)を使用した皮膚保護化粧料も広く用いられ
るようになっている。
【0003】しかし、シリコーンオイルを含む皮膚保護
化粧料は、その使用後に油っぽいべたつき感又は油性感
を感じさせ、更に、皮膚に対する付着性が十分でないた
めに皮膚保護効果の持続性が不十分であるという欠点を
有する。
【0004】このため、皮膚保護化粧料の油剤として、
シリコーンオイルに代えて、もしくはシリコーンオイル
に加えて、末端不飽和カルボン酸コレステロールエステ
ルなどをヒドロシリル化することにより得られるステロ
ール変性シリコーン化合物を使用することが提案されて
いる(特開平4−145097号公報)。このステロー
ル変性シリコーン化合物は、同公報の特許請求の範囲の
請求項1に記載されているように、式(2)
【0005】
【化3】 [式中、R11はメチル基又は(−R12−COOR
13)基を示す。ここでR12は2価の有機基、R13
はステロールの水酸基を除いた1価の残基である。但
し、1分子中のR11のうち少なくとも1個は(−R
12−COOR13)基である。m及びnは0以上の整
数を示す。]の構造を有している。このステロール変性
シリコーン化合物は、未変性シリコーン化合物に比べ、
皮膚に対する付着性が改善されており、また、皮膚保護
化粧料に配合した場合に、使用後の油っぽいべたつき感
や油性感も軽減されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−145097号公報に開示されているステロール変
性シリコーン化合物は、そのシロキサン主鎖が直鎖であ
るために比較的高い結晶性を有し、しかも皮膚に対する
親和性が十分でないという欠点を有する。従って、角質
内に水分を保持させる機能(閉塞性)も不十分であり、
しかも洗浄や発汗等によって容易に流れ落ちやすい。こ
のため、このステロール変性シリコーン化合物を油剤と
して含有する皮膚保護化粧料の皮膚保護効果は十分なも
のではなかった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、皮膚を柔軟化し且つ平滑
化することができ、しかも界面活性剤の接触や皮膚の乾
燥などにより生ずる手荒れや肌荒れを効果的に防止する
という皮膚保護効果を有する皮膚保護化粧料を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特開平4−
145097号公報に開示されているような、ステロー
ルなどの脂肪族多環式化合物変性シリコーン化合物のシ
ロキサン主鎖を環状とすることにより上述の目的が達成
できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は、式(1)
【0010】
【化4】 (式中、R、R及びRは独立的にメチル基又はフ
ェニル基であり、Rは脂肪族多環式化合物の一価の残
基であり、Aは2価の連結基であり、そしてmは0〜1
5の整数であり、nは1〜15の整数である。但し、m
とnとの和は3以上である。)で表される環状シリコー
ン化合物を含有することを特徴とする皮膚保護化粧料を
提供する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の皮膚保護化粧料において使用する
シリコーン化合物は、式(1)に示すように、そのシロ
キサン主鎖が環状となっている。環状とすることによ
り、シリコーン化合物の結晶性を低減させ、皮膚に対す
る親和性を向上させることができる。
【0013】なお、式(1)の化合物において、R
脂肪族多環式化合物の一価の残基である。脂肪族多環式
化合物としては、皮膚に対し低刺激性で且つ親和性の高
い化合物を使用することが好ましく、そのような化合物
の例としては、ステロイド化合物、ジテルペン化合物な
どを例示することができる。これらの中で、ステロイド
化合物はヒトを含む動物界に広く分布するものであるの
でより好ましい。特に、ステロイド化合物の中でもヒド
ロキシル基を有するステロール化合物は、シリコーン化
合物に導入される際の結合サイトとして、そのヒドロキ
シル基が機能するので好ましく使用することができる。
このようなヒドロキシル基を有するステロール化合物と
しては、コレステロール、ジヒドロコレステロール、エ
ルゴステロール、ラノステロール、フィトステロール、
エストラジオールなどを好ましく例示することができ、
なかでも、入手容易性などの点からコレステロールを好
ましく使用することができる。なお、ジテルペン化合物
としては、テトラヒドロアビチエン酸を例示することが
できる。
【0014】また、式(1)の化合物において、Aはポ
リシロキサン主鎖とRとを連結する2価の連結基であ
り、炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成されるも
のである。この場合、Aとポリシロキサン主鎖とは、炭
素炭素二重結合をヒドロシリル化することにより容易に
形成される炭素−ケイ素単結合で連結することが好まし
く、一方、AとRとは、通常のエステル化反応やエー
テル化反応により容易に形成されるエステル結合あるい
はエーテル結合で連結することが好ましい。
【0015】このような連結基Aの例としては、以下の
式(3)〜(9)
【0016】
【化5】 (上記式中、a、b及びcは独立的に2〜20の整数で
あり、dは3〜20の整数であり、eは1〜20の整数
である。)の連結基を好ましく例示することができる。
なかでも、後述するように末端不飽和カルボン酸から導
くことができる式(3)が好ましい。
【0017】次に、式(1)の化合物において、mは0
でもよい。また、15を超えると合成上困難となる。従
って、mは0〜15の整数から選択する。一方、nが0
となると分子中にRが存在しないこととなり、15を
超えると結晶性が高くなり過ぎる傾向がある。従って、
nは1〜15の整数から選択する。この場合、mとnと
の和が3を下回ると合成上困難となるので、mとnとの
和は3以上となるようにする。
【0018】なお、本発明において、結晶性の点から、
mが0となる場合が好ましい。一方、nは、皮膚に対す
る親和性の点から4〜8である場合が好ましく、4また
は5であることがより好ましい。従って、本発明におい
て、mが0で、nが4または5の場合が特に好ましい。
【0019】なお、上述した本発明で使用する環状シリ
コーン化合物は、公知の方法により製造することができ
る。例えば、Aが式(3)の連結基であり、Rがヒド
ロキシ基含有ステロイド化合物の一種であるコレステロ
ール残基である場合には、以下の反応スキームに示すよ
うに、まず、不飽和カルボン酸とコレステロールとをエ
ステル化反応により連結する。そして、得られたエステ
ル化合物(3a)の末端不飽和結合を、ヒドロシリル基
を有する環状シリコーン化合物で常法によりヒドロシリ
ル化することにより得ることができる。
【0020】
【化6】 式(3)の連結基の場合と同様に、式(4)〜(9)の
連結基の場合も、以下の反応スキームに示すように、末
端不飽和結合を有し且つコレステロールがエステル結合
又はエーテル結合で連結された化合物(4a)〜(9
a)を形成する。そして、得られた化合物の末端不飽和
結合を、ヒドロシリル基を有する環状シリコーン化合物
で常法によりヒドロシリル化することにより得ることが
できる。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】
【化11】
【0026】
【化12】 本発明の皮膚保護化粧料は、皮膚を柔軟且つ平滑にし、
好ましい皮膚保護効果を実現するために、上述の式
(1)の環状シリコーン化合物を好ましくは0.1〜9
9重量%、より好ましくは0.1〜20重量%の割合で
含有する。
【0027】本発明の皮膚保護化粧料には、式(1)の
環状シリコーン化合物に加えて、通常に化粧料に配合さ
れる成分、例えば、ワセリンなどの他の油剤、白色顔
料、体質顔料、着色顔料、有機粉末、パール顔料、ター
ル色素、界面滑性剤、ゲル化剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、防腐剤、多価アルコール、香料、美容成分、水等
を添加することができる。
【0028】本発明の皮膚保護化粧料は、使用用途や使
用形態などの点で限定されず、基礎化粧品、メーキャッ
プ化粧品、頭髪化粧料などの広い用途に適用することが
できる。
【0029】
【作用】本発明の皮膚保護化粧料は、ステロイド化合物
等の脂肪族多環式化合物で変性された環状シリコーン化
合物を含有する。従って、皮膚を柔軟化し且つ平滑化
し、しかも界面活性剤の接触や皮膚の乾燥などにより生
ずる手荒れや肌荒れを効果的に防止することが可能とな
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0031】参考例1(ブタン酸コレステロール変性環
状シリコーン化合物の合成例) Dean−Starkトラップを備えた300mlのフ
ラスコに、コレステロール116g(0.3モル)、3
−ブテン酸28g(0.33モル)、p−トルエンスル
ホン酸0.52g(0.003モル)及びトルエン15
0mlを仕込んだ。この混合物を加熱し、トルエン還流
下で5時間、エステル化反応を行った。反応終了後、反
応混合物を5%NaHCO水溶液で2回洗浄し、つい
で水で2回洗浄した。そして反応混合物から溶媒を減圧
留去し、得られた残渣をエタノールから再結晶すること
により3−ブテン酸コレステリルを66g得た。このエ
ステルの1H−NMRスペクトルチャートとIRチャー
トとをぞれぞれ図1と図2とに示す。
【0032】次に、得られた3−ブテン酸コレステリル
33g(0.073モル)、テトラメチルシクロテトラ
シロキサン(D´4)4g(0.017モル)、トルエ
ン50ml及び塩化白金酸の1%トルエン/ヘキサノー
ル混合溶液(10:1)0.38gを、200mlのフ
ラスコに仕込んだ。この混合物を60℃で2時間撹拌し
てヒドロシリル化反応を行った。反応終了後、活性炭1
gとエタノール50mlとを加えて60℃で2時間撹拌
し、そして反応混合物から活性炭と塩化白金酸とを吸引
濾過により濾別した。得られた濾液から溶媒を減圧下で
留去することにより、式(10)
【0033】
【化13】 (式中、Chは、前述の反応スキームにおいて定義した
とおり、コレステロール残基を示す。) 構造を有する環状シリコーン化合物を35gを得た。こ
の化合物の1H−NMRスペクトルチャートとIRチャ
ートとをぞれぞれ図3と図4とに示す。
【0034】参考例2(ウンデカン酸コレステロール変
性環状シリコーン化合物の合成例) 3−ブテン酸に代えて10−ウンデセン酸を使用する以
外は参考例1と同様にして、式(11)
【0035】
【化14】 の構造を有する環状シリコーン化合物を得た。この化合
物の1H−NMRスペクトルチャートとIRチャートと
をぞれぞれ図5と図6とに示す。
【0036】参考例3 特開平4−145097号公報の実施例1を繰り返すこ
とにより式(12)
【0037】
【化15】 の構造を有するシリコーン化合物を得た。
【0038】参考例4 特開平4−145097号公報の実施例2を繰り返すこ
とにより式(13)
【0039】
【化16】 の構造を有するシリコーン化合物を得た。
【0040】実施例1及び2並びに比較例1〜4 表1に示す配合組成(重量部)を均一に混合することに
より皮膚保護化粧料を調製した。得られたそれぞれの化
粧料について、以下に示すような方法に従って皮膚保護
試験と使用感試験を行った。なお、ジメチルポリシロキ
サンとしては、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製
の「SH−200」(分子量約8万、粘度10万cs)
を使用した。揮発性シリコーンとしては、オクタメチル
シクロテトラシロキサン(「SH−244、東レ・ダウ
コーニング・シリコーン社製)を使用した。流動パラフ
ィンとしては、日本油脂株式会社製の「パールリームE
X」を使用した。
【0041】皮膚保護試験 成人の前腕内側にアセトン/エーテル(1:1(v/
v))を入れたガラス製カップ(内径2cm)を装着
し、10分間脱脂処理を行い、荒れ肌を誘発させた。そ
の荒れ肌面に表1に示す皮膚保護化粧料を、20μl/
3.14cmの割り合いで均一に塗布し、10分間自
然乾燥させた。
【0042】次に、皮膚保護化粧料が塗布された荒れ肌
面と、塗布されていない荒れ肌面とに、血管拡張作用を
有するニコチン酸メチルの0.03%水溶液を一滴滴下
し、5秒後に拭きとった。そして滴下10分後に、皮膚
に生じる発赤の程度を目視により以下の評価基準により
判定した。その結果を表1に示す。なお、皮膚内に浸透
したニコチン酸メチルの量が多い程発赤の程度が高くな
る。
【0043】(評価基準) 0: 発赤が認められない場合 1: わずかに発赤が認められる場合 2: 発赤が認められる場合 3: 著しい発赤が認められる場合。
【0044】使用感試験 成人の前腕内側を石鹸で十分に洗浄し、石鹸分を流水で
洗い流した後にタオルで水分を十分に拭きとり、更に室
温で10分間乾燥させた。この前腕内側の約50cm
に表1に示す皮膚保護化粧料を均一に塗布した。そし
て、皮膚の柔軟性、平滑性及び油性感について以下の評
価基準で官能評価した。その結果を表1に示す。
【0045】(評価基準) A: 非常に良好な場合 B: 良好な場合 C: やや不良な場合 D: 不良な場合。
【0046】
【表1】 成分名 実施例 比較例 1 2 1 2 3 4 参考例1の環状シリコーン化合物 10 参考例2の環状シリコーン化合物 10 参考例3のシリコーン化合物 10 参考例4のシリコーン化合物 10 ワセリン 10 ジメチルポリシロキサン 10 揮発性シリコーン 45 45 45 45 45 45 流動パラフィン 45 45 45 45 45 45 (評価) 皮膚保護効果 0 0 1 2 3 2 使用感 柔軟性 A A C C D D 平滑性 A A C C D D 油性感 A A C C D D 表1の結果から、本発明の皮膚保護化粧料は、皮膚保護
効果も使用感にも優れたものであった。
【0047】実施例3 表2の配合成分を均一に混合することによりファンデー
ションを製造した。
【0048】
【表2】 成分名 配合量(重量%) 1 ステアリルアルコール 12.5 2 ステアリルトリメチルシラン 12.5 3 参考例1の環状シリコーン化合物 30.0 4 オクチルドデカノール 2.5 5 二酸化チタン(顔料) 28.5 6 鉄酸化物(顔料) 5.8 7 タルク(増量剤) 7.8 8 防腐剤 0.4 9 香料 0.5 計 100.0 本実施例のファンデーションは、皮膚への親和性が良好
で、皮膚保護効果と使用感(高柔軟性、高平滑性、低油
性感)とに優れていた。しかも、発汗や軽い洗顔でも皮
膚上に保持されており、耐水性、耐油性に優れていた。
【0049】実施例4 表3の配合成分を均一に混合することによりリップクリ
ームを製造した。
【0050】
【表3】 成分名 配合量(重量%) 1 マイクロクリスタリンワックス 3.5 2 グリセリルトリベヘネート 12.5 3 参考例2の環状シリコーン化合物 12.5 4 ジメチルポリシロキサン 36.0 5 2−エチル−1−ヘキシルパルミテート 35.5 6 タルク 24.0 7 雲母 20.0 計 100.0 本実施例のリップクリームは、唇への親和性が良好で、
皮膚(粘膜)保護効果と使用感(高柔軟性、高平滑性、
低油性感)とに優れていた。しかも、耐水性、耐油性に
も優れていた。
【0051】実施例5 表4の配合成分を均一に混合することにより乳液を製造
した。
【0052】
【表4】 成分名 配合量(重量%) 1 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ ポリオキシプロピレン)共重合体 0.5 2 参考例2の環状シリコーン化合物 3.0 3 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 4 セレブロシド(ナカライテスク社製) 2.0 5 グリセリルモノオレエート 1.5 6 グリセリルモノステアレート 1.0 7 ポオキシエチレン(20)ソルビタンモノ ステアレート 1.5 8 1,3−ブチレングリコール 10.0 9 精製水 バランス 計 100.0 本実施例の乳液は、皮膚への親和性が良好で、皮膚保護
効果と使用感(高柔軟性、高平滑性、低油性感)とに優
れていた。しかも、耐水性や耐油性にも優れていた。
【0053】実施例6 表5の配合成分を均一に混合することにより栄養クリー
ムを製造した。
【0054】
【表5】 成分名 配合量(重量%) 1 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ ポリオキシプロピレン)共重合体 3.0 2 ステアリン酸 3.0 3 スクワラン 10.0 4 参考例1の環状シリコーン化合物 2.0 5 イソプロピルミリステート 2.0 6 グリセリルモノステアレート 2.0 7 グルタミン酸誘導体 5.0 (エルデュウCL−301味の素株式会社製) 8 ジプロピレングリコール 3.0 9 ポリオキシエチレンメチルグリコシド− エーテル(EO10モル) 1.0 10 精製水 バランス 計 100.0 本実施例の栄養クリームは、皮膚への親和性が良好で、
皮膚保護効果と使用感(高柔軟性、高平滑性、低油性
感)とに優れていた。しかも、耐水性や耐油性にも優れ
ていた。
【0055】実施例7 表6の配合成分を均一に混合することによりエッセンス
を製造した。
【0056】
【表6】 成分名 配合量(重量%) 1 エタノール 10.0 2 参考例2の環状シリコーン化合物 2.0 3 カルボキシビニルポリマー(カーボポール) 0.3 4 L−アルギニン 0.3 5 大豆レシチン(LS−60、日清製油社製) 1.0 6 リノール酸 0.3 7 グリセリン 10.0 8 ジプロピレングリコール 25.0 9 オレイルアルコール 0.2 10 L−アスコルビン酸 0.5 11 精製水 バランス 計 100.0 本実施例のエッセンスは、皮膚への親和性が良好で、皮
膚保護効果と使用感(高柔軟性、高平滑性、低油性感)
とに優れていた。しかも、耐水性や耐油性にも優れてい
た。
【0057】
【発明の効果】本発明の皮膚保護化粧料によれば、皮膚
を柔軟化し且つ平滑化することができ、しかも界面活性
剤の接触や皮膚の乾燥などにより生ずる手荒れや肌荒れ
を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3−ブテン酸コレステリルの1H−NMRスペ
クトルチャート図である。
【図2】3−ブテン酸コレステリルのIRチャート図で
ある。
【図3】ブタン酸コレステリル変性環状シリコーンの1
H−NMRスペクトルチャート図である。
【図4】ブタン酸コレステリル変性環状シリコーンのI
Rチャート図である。
【図5】ウンデカン酸コレステリル変性環状シリコーン
の1H−NMRスペクトルチャート図である。
【図6】ウンデカン酸コレステリル変性環状シリコーン
のIRチャート図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、R、R及びRは独立的にメチル基又はフ
    ェニル基であり、Rは脂肪族多環式化合物の一価の残
    基であり、Aは2価の連結基であり、そしてmは0〜1
    5の整数であり、nは1〜15の整数である。但し、m
    とnとの和は3以上である。)で表される環状シリコー
    ン化合物を含有することを特徴とする皮膚保護化粧料。
  2. 【請求項2】 mが0である請求項1記載の皮膚保護化
    粧料。
  3. 【請求項3】 nが4〜8である請求項1又は2記載の
    皮膚保護化粧料。
  4. 【請求項4】 Rの脂肪族多環式化合物がステロイド
    化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚保護
    化粧料。
  5. 【請求項5】 ステロイド化合物がコレステロールであ
    る請求項4記載の皮膚保護化粧料。
  6. 【請求項6】 Aの2価の連結基が式(3) 【化2】 (ここでaは2〜20の整数である)であり、且つその
    カルボキシル基側が脂肪族多環式化合物の一価の残基に
    結合している請求項1〜5のいずれかに記載の皮膚保護
    化粧料。
JP5308394A 1994-02-24 1994-02-24 皮膚保護化粧料 Pending JPH07238009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5308394A JPH07238009A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 皮膚保護化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5308394A JPH07238009A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 皮膚保護化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07238009A true JPH07238009A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12932905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5308394A Pending JPH07238009A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 皮膚保護化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07238009A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0977653A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Advance Co Ltd 化粧料
WO2001092376A1 (fr) * 2000-06-01 2001-12-06 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Compose de silicone et preparation cosmetique
WO2004039347A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Kao Corporation 液状皮膚保護剤組成物
WO2007006549A3 (de) * 2005-07-11 2007-03-29 Plt Patent & Licence Trading L Oligomere von cholesterol, cholesterolsulfat und cholesterolestern sowie diese enthaltende arzneimittel
FR3115691A1 (fr) * 2020-10-30 2022-05-06 L'oreal Composition de soin de la peau

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0977653A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Advance Co Ltd 化粧料
WO2001092376A1 (fr) * 2000-06-01 2001-12-06 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Compose de silicone et preparation cosmetique
JP2001342254A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーン化合物及び化粧料
US6984390B2 (en) 2000-06-01 2006-01-10 Shin-Etsu Chemical Co. Ltd. Silicone compound and cosmetic preparation
WO2004039347A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Kao Corporation 液状皮膚保護剤組成物
WO2007006549A3 (de) * 2005-07-11 2007-03-29 Plt Patent & Licence Trading L Oligomere von cholesterol, cholesterolsulfat und cholesterolestern sowie diese enthaltende arzneimittel
US8318961B2 (en) 2005-07-11 2012-11-27 PLT Patent & Licensing Trading Ltd. Oligomers of cholesterol, cholesterol sulphate and cholesterol esters and also drugs containing these
FR3115691A1 (fr) * 2020-10-30 2022-05-06 L'oreal Composition de soin de la peau

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0790055B1 (fr) Utilisation d'un organopolysiloxane solide élastomère associé à une phase grasse pour la préparation d'une composition ou dans une composition de soin ou de maquillage pour matifier la peau
US6124490A (en) Zwitterionic siloxane polymers and ionically cross-linked polymers formed therefrom
JPH10194930A (ja) オルガノポリシロキサン及び脂肪相を含む色移りしないメークアップもしくはケア用組成物
FR2701845A1 (fr) Emulsion eau-dans-huile à usage cosmétique ou pharmaceutique.
JPH05311076A (ja) ゲル状シリコーン組成物
JPH10194931A (ja) オルガノポリシロキサン及び脂肪相を含む非移行性メークアップまたはケア用組成物
JP3135525B2 (ja) オルガノポリシロキサンゲル含有ケア組成物
JPH06234625A (ja) 皮膚保護用シリコーン組成物
JPH07238009A (ja) 皮膚保護化粧料
JPS61161214A (ja) 毛髪化粧料
JP2001081009A (ja) シリコーン共重合体を含有してなる化粧料
JPH10310509A (ja) 頭髪化粧料
JP2000511232A (ja) シリコーンゴムベースの均質な油性組成物
JPH11246348A (ja) 洗顔料組成物
JPH07277923A (ja) 油性化粧料
JP4530468B2 (ja) 化粧料
JP3451724B2 (ja) 毛髪化粧料
JP3086241B2 (ja) 化粧料
JP3220294B2 (ja) 皮膚保護剤組成物
JP3483980B2 (ja) 固型状非水系粉末化粧料
JPS61129187A (ja) エステル化生成物およびこれらを配合してなる化粧料
KR20020007062A (ko) 실리콘유중수형 에멀젼 제형의 화장료 조성물
JPH10218725A (ja) 固型状非水系粉末化粧料
JPH11193214A (ja) クレンジング化粧料
JP3497335B2 (ja) 口紅用組成物