JPH10199379A - 真空遮断器用接点材料 - Google Patents

真空遮断器用接点材料

Info

Publication number
JPH10199379A
JPH10199379A JP378997A JP378997A JPH10199379A JP H10199379 A JPH10199379 A JP H10199379A JP 378997 A JP378997 A JP 378997A JP 378997 A JP378997 A JP 378997A JP H10199379 A JPH10199379 A JP H10199379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average particle
particle size
contact
alloy
circuit breaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP378997A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Okutomi
功 奥富
Iwao Oshima
巖 大島
Shigeaki Sekiguchi
薫旦 関口
Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Kiyoshi Osabe
清 長部
Keisei Seki
経世 関
Takashi Kusano
貴史 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIBAFU ENG KK
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
SHIBAFU ENG KK
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIBAFU ENG KK, Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical SHIBAFU ENG KK
Priority to JP378997A priority Critical patent/JPH10199379A/ja
Priority to CN98105126A priority patent/CN1132212C/zh
Priority to TW87100365A priority patent/TW405136B/zh
Publication of JPH10199379A publication Critical patent/JPH10199379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、再点弧特性及び耐アーク消耗特性
を向上させることを目的とする。 【解決手段】 平均粒径0.4〜6μmのWを74〜8
8重量%、平均粒径0.4〜4μmのMoを0.001
〜5重量%、残部がCuよりなる合金であって、WMo
が一体化しその平均粒径が0.4〜10μmの範囲にあ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断電流特性を維
持した上で、特に耐アーク消耗特性と再点弧特性とに優
れた真空遮断器用接点材料に関する。
【0002】
【従来の技術】真空遮断器に用いられる真空バルブの接
点は、耐溶着特性、耐電圧特性、遮断特性で代表される
基本三要件の他に裁断特性、耐消耗性、接触抵抗特性、
温度上昇特性などを維持向上させるために種々の素材か
ら構成されている。しかし、これらの要求特性は互いに
相反する材料物性を要求する場合が多いことから、1つ
の元素で十分満足させることは不可能とされている。そ
こで、材料の複合化、素材張合わせなどによって、大電
流遮断用途、高耐電圧用途などのように特定用途に合っ
た接点材料の開発が行われ、それなりに優れた特性を発
揮している。
【0003】例えば、基本三要件を満たした大電流遮断
用接点材料として、BiやTeのような溶着防止成分を
5重量%以下含有するCu−Bi合金、Cu−Te合金
が知られている(特公昭41−12131号公報、特公
昭44−23751号公報)。Cu−Bi合金は結晶粒
界に析出した脆いBi、Cu−Te合金は結晶粒界及び
粒内に析出した脆いCu2 Teが合金自体を脆化させ低
溶着引き外し力が実現したことから大電流遮断特性に優
れている。一方、高耐圧・大電流遮断用接点材料とし
て、Cu−Cr合金が知られている。この合金は前記C
u−Bi合金、Cu−Te合金よりも、構成成分間の蒸
気圧差が少ないため均一な性能発揮を期待し得る利点が
あり、使い方によっては優れたものである。また高耐電
圧接点材料としてCu−W合金が知られている。この合
金は高融点材料の効果によって優れた耐アーク性を発揮
している。
【0004】真空遮断器には、電流遮断後、真空バルブ
内で閃絡が発生し接点間が再び導通状態になる(その後
放電は継続しない)現象を誘起することがある。この現
象を再点弧と呼び、その発生メカニズムは未解明である
が、電気回路が一度電流遮断状態となった後に導通状態
に急激に変化するため、異常過電圧が発生しやすい。特
にコンデンサバンクの遮断時に再点弧を発生させる実験
によれば、極めて大きな過電圧の発生や、過大な高周波
電流が流れるため、再点弧の発生抑制技術の開発が求め
られている。上記したように、再点弧現象の発生メカニ
ズムは未だ知られていないが、本発明者らの実験観察に
よれば、再点弧は真空バルブ内の接点/接点間、接点/
アークシールド間でかなり高い頻度で発生している。そ
のため本発明者らは、例えば接点がアークを受けた時に
放出される突発性ガスの抑制技術、接点表面形態の最適
化技術など、再点弧の発生抑制に極めて有効な技術を明
らかにし、再点弧発生数を大幅に低減化した。しかし、
近年の真空バルブに対する高耐電圧化要求、大電流遮断
化要求、特に小形化要求には、接点の一層の低再点弧化
が必要となってきた。
【0005】即ち、近年では、需要家の使用条件の過酷
化とともに負荷の多様化が進行している。最近の顕著な
傾向として、リアクトル回路、コンデンサ回路などへの
適応拡大が挙げられ、それに伴う接点材料の開発、改良
が急務となっている。コンデンサ回路では通常の2倍、
3倍の電圧が印加される関係上、電流遮断、電流開閉時
のアークによって接点の表面が著しく損傷しその結果、
接点の表面荒れ、脱落消耗を招き、再点弧発生の一因と
考えられるが、しかし再点弧現象は、製品の信頼性向上
の観点から重要であるにもかかわらず、未だ防止技術は
むろんのこと直接的な発生原因についても明らかにはな
っていない。
【0006】本発明者らは、Cu−W合金の加熱過程で
放出されるガス総量、ガスの種類並びに放出形態につい
て、再点弧発生との相関を詳細に観察を行ったところ、
溶融点近傍で極めて短時間ではあるがパルス状に突発的
に放出されるガスが多い接点では、再点弧発生率も高く
なることを見出だした。そこでCuの溶融温度以上にて
加熱するなど、予めCuW中の突発的ガス放出の一因を
除去しておくことや、Cu−W合金の合金中のポアや組
織的偏析を抑制するように焼結技術を改良することなど
によって、再点弧現象の発生を低減させた。しかし、近
年の更なる再点弧発生抑制要求に対しては、なお改善の
必要性を認めるとともに他の施策の開発が重要となって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高耐圧接点材料として
は、前記したCu−Bi合金、Cu−Te合金、Cu−
Cr合金に優先してCu−W合金を適用してきたが、さ
らに強まる低再点弧化の要求に対しては十分な接点材料
とは言えないのが実情である。即ち、今まで優先して使
用してきたCu−W合金でも、より過酷な高電圧領域及
び突入電流を伴う回路ではやはり再点弧現象の発生が観
察されている。そこで前記基本三要件を一定レベルに維
持した上で、特にアーク消耗特性と再点弧特性とに優れ
た真空遮断器用接点材料の開発が望まれている。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
Cu−W合金の冶金的諸条件を最適化することにより、
遮断電流特性を維持した上で、再点弧特性及び耐アーク
消耗特性を向上させることができる真空遮断器用接点材
料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、平均粒径0.4〜6μmの
Wを74〜88重量%、平均粒径0.4〜4μmのMo
を0.001〜5重量%、残部がCuよりなる合金であ
って、WMoが一体化しその平均粒径が0.4〜10μ
mの範囲にあることを要旨とする。この構成により、C
u−W合金におけるW量を74〜88重量%とすること
で、導電性を低下させることなく所要の高硬度、高融点
性が得られる。Wが88重量%を超えると導電性が低下
してジュール熱増大の原因となる。Wの平均粒径が0.
4μm以下では再点弧発生頻度の大幅な増加とばらつき
幅を示すとともに遮断特性及び静耐圧特性が低下する。
Wの平均粒径が6μmを超えるとWMo一体化粒子の平
均粒径を大きくばらつかせる原因となって再点弧発生頻
度に著しいばらつきを発生させる。Wに補助成分として
Moを0.001〜5重量%一体化させることでCuと
Wとの間の濡れ性が改良されW粒子とCuとの密着強度
が向上する。Mo量は0.001重量%以上で効果が発
揮され、5重量%を超えると再点弧発生頻度の増加と接
点消耗発生の原因となる。WMoを一体化しその平均粒
径を0.4〜10μmとすることで、単独で存在するよ
りも微小金属粒子の放出、飛散の低減と表面荒れの低減
に特に有効となる。WMoの平均粒径が10μmを超え
ると接点消耗量及び表面荒れが増加傾向となる。WMo
の平均粒径を0.4〜10μmとする上で、Moの平均
粒径を0.4〜4μmとすることが必要となる。
【0010】請求項2記載の発明は、平均粒径0.4〜
6μmのWを74〜88重量%、平均粒径0.4〜4μ
mのMoを0.001〜5重量%、平均粒径0.4〜4
μmのFeを0.001〜5重量%、残部がCuよりな
る合金であって、WMoFeが一体化しその平均粒径が
0.4〜10μmの範囲にあることを要旨とする。この
構成により、Wに補助成分として、平均粒径0.4〜4
μmのMoを0.001〜5重量%とともに平均粒径
0.4〜4μmのFeを0.001〜5重量%一体化さ
せ、平均粒径が0.4〜10μmのWMoFeとして
も、上記請求項1記載の発明の作用とほぼ同様の作用が
得られる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の真空遮断器用接点材料において、前記WMoFeにお
ける前記Moと前記Feとの比率が、500:1〜1:
500の範囲にあることを要旨とする。この構成によ
り、WMoFeが均一組成の一体化粒子となり、接点表
面からの微小金属粒子の放出、飛散の低減と表面荒れの
低減に特に有効となる。MoとFeとの比率が上記範囲
を超えると一体化粒子は組成的に偏析の状態となり、再
点弧特性及び静耐圧特性にばらつきが発生する傾向とな
る。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の真空遮断器用接点材料において、Bi,S
b,Teのうちの少なくとも何れかを0.05〜0.5
重量%含有することを要旨とする。この構成により、耐
溶着性が向上する。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項1,
2,3又は4記載の真空遮断器用接点材料において、接
触面に垂直方向の任意の面において、前記WMoもしく
は前記WMoFeによって囲まれるか隣接したCu層の
幅又は長さが10μm以下である領域を50面積%以上
含むことを要旨とする。この構成により、接点合金組織
の均一化が図られる。上記領域が50面積%以下では、
組織的に粗となったことに起因して再点弧特性及び耐消
耗性のばらつき幅が増大する。
【0014】請求項6記載の発明は、上記請求項1,
2,3又は4記載の真空遮断器用接点材料において、接
触面に垂直方向の任意の面において、前記WMoもしく
は前記WMoFeによって囲まれるか隣接したCu層の
幅又は長さが10μm以下の領域又は10〜50μmの
領域の少なくとも何れかが50面積%以上存在すること
を要旨とする。この構成によっても、上記請求項5記載
の発明とほぼ同様の作用が得られる。
【0015】請求項7記載の発明は、上記請求項1乃至
6の何れかに記載の真空遮断器用接点材料において、接
触面から内部方向に向かって前記Cu量を増加させてな
ることを要旨とする。この構成により、接点の導電率が
向上する。
【0016】請求項8記載の発明は、上記請求項1乃至
6の何れかに記載の真空遮断器用接点材料において、前
記合金層における接触面とは反対側の面にCu層を付与
してなることを要旨とする。この構成により、接点の導
電性が向上する。
【0017】請求項9記載の発明は、上記請求項1乃至
8の何れかに記載の真空遮断器用接点材料において、前
記合金層の厚さは0.3mm以上であることを要旨とす
る。この構成により、遮断後において接点面に、部分的
に下地材であるCu層等の露出することが防止される。
【0018】請求項10記載の発明は、上記請求項1乃
至9の何れかに記載の真空遮断器用接点材料において、
接触面の平均表面粗さを10μm以下で最小値を0.0
5μmとしてなることを要旨とする。この構成により、
平均表面粗さが10μm以上では、再点弧特性、遮断特
性、耐消耗性、静耐圧特性が劣化する。一方、0.05
μm以下では仕上げ加工の条件によっては加工の途中に
Cuのみが除去されることがあり、Wのみが表面に残り
Cu層の存在が少ない接触面となりやすい。
【0019】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の真空遮断器用接点材料において、前記接触面に電
圧10kVを印加した状態で電流1〜10mAを遮断さ
せて表面仕上げをしてなることを要旨とする。この構成
により、接点表面が追加仕上げされて、再点弧特性、静
耐圧特性等が安定化する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空遮断器用接点
材料の実施の形態を説明する。
【0021】接点に外部磁界(例えば縦磁界技術)をか
けたとき、一般に大電流を遮断した場合、遮断により発
生したアークは、アーク電圧の低い部分に停滞、集中す
ることが抑止され、接点電極面上を移動する。これによ
って遮断特性の改善、再点弧発生率の低減化に寄与して
いる。即ち、接点電極面上をアークは容易に移動するた
め、アークの拡散が促進され、遮断電流を処理する接点
電極面積の実質的増加につながり、遮断電流特性の向上
に寄与する。さらにアークの停滞、集中が低減化される
結果、接点電極の局部的異常蒸発現象の阻止、表面荒れ
の軽減化の利益も得られ、再点弧抑制に寄与する。しか
し、一定値以上の電流値を遮断すると、アークは予測で
きない一点もしくは複数点の場所で停滞し、接点電極面
を異常融解させ遮断限界に至る。また異常融解は、接点
電極材料の瞬時的爆発的な蒸発によって発生した金属蒸
気が開極過程にあった真空遮断器の絶縁回復性を著しく
阻害し、遮断限界の一層の劣化を招く。さらに異常融解
は、巨大な融滴を作り接点電極面の荒れを招き耐電圧特
性の低下、再点弧発生率の増加、材料の異常な消耗をも
招く。これらの現象の原因となるアークが、接点電極面
上のどこで停滞するかは前述したように全く予測できな
い以上、発生したアークを停滞させることなく移動拡散
できるような表面条件を接点に与えることが望ましい。
【0022】本実施の形態では、その望ましい条件とし
て、Cu−W合金中のWの量及び粒径を最適化するとと
もにWに補助成分としてMo,Feを一体化させた。そ
の結果、CuとWとの間の濡れ性を改良し、W粒子とC
uとの密着強度を向上させた。また、一体化したWMo
Feによって囲まれるCu層の大きさも好ましい範囲で
ある10μm以下の領域が所定面積以上占めるように制
限して接点合金組織の均一化を図った。その結果、アー
クを受けたときに選択的に優先して蒸発、飛散するCu
が少なくなるように制御されるのみならず被アーク時の
熱衝撃によっても接点面上には、再点弧発生に対して有
害な著しい亀裂発生も抑止され、W粒子の飛散脱落も軽
減された。本発明者らの実験によれば、このように合金
組織の均一化、Mo,Feの一体化等の改良を図ったの
で、アークを受けた後でも接点表面の溶融、飛散損傷が
少なくなり、再点弧抑止に重要な影響を及ぼす接点表面
荒れを少なくし、耐アーク消耗性の向上に有益となっ
た。そして、これらの相乗的効果によって、遮断電流特
性を維持した上でCu−W合金の耐消耗性の向上、再点
弧発生頻度の抑制を得た。
【0023】前記したように、再点弧現象の発生メカニ
ズムは未だ知られていないが、本発明者らの実験観察に
よれば、再点弧は真空バルブ内の接点/接点間、接点/
アークシールド間でかなり高い頻度で発生している。そ
のため、本発明者らは、例えば接点がアークを受けたと
きに放出される突発性ガスの抑制、接点表面形態の最適
化などを進め、再点弧の発生抑制に極めて有効な技術を
明らかにし、再点弧発生数を大幅に低減化した。しか
し、近年の真空バルブに対する高耐電圧化要求、大電流
遮断化要求、小形化要求には上記接点の改良のみではす
でに限界と考えられ、これら以外においても改良最適化
が必要となってきた。
【0024】再点弧の発生に対する本発明者らの前記模
擬再点弧発生実験による詳細な解析の結果、接点材料が
直接的に関与する場合と、シールド構造など設計が関与
する場合と、予期しない高電圧暴露など電気的機械的外
部条件などが関係していた。
【0025】本発明者らは、セラミックス製絶縁容器外
管、接点、アークシールド、金属蓋体、通電軸、封着金
具、ベローズなど各構成部材を適宜真空バルブ内へ装着
したり取り外したりしながら模擬再点弧発生実験を行っ
たところ、直接アークを受ける接点の組成、材質とその
状態、その製造条件が再点弧発生に対して重要であると
の知見を得た。特に在質的には脆性なため投入時、遮断
時の衝撃によって電極空間への微小金属粒子の放出、飛
散が多く観察されたCu−Bi,Cu−Te,Cu−C
r合金よりも高硬度、高融点性のCu−Wの方が有利で
あるとの知見も得た。さらに重要な観察知見は同じCu
−Wであっても電極空間への微小金属粒子の放出、飛散
にある程度のばらつきが存在し、Cu−Wの製造過程で
の特に焼結温度の高い方が、再点弧発生の抑制に有利な
傾向にあることであった。この観察知見はCu−W合金
の改良の必要性とともに再点弧抑制の可能性を示唆して
いる。そこで本発明者らは補助成分としてCu−W中で
のMo(Fe)の存在が投入時、遮断時の衝撃による電
極空間への微小金属粒子の放出、飛散の低減に、有益で
あることを認めた。通常は投入、遮断後の接点表面は多
数の微細突起(凹凸)が発生し、かつその一部は飛散し
たり脱落したりしているが、本実施の形態ではCu−W
中のMo(Fe)の存在によって、CuとWとの結び付
きの強化と極く微小面積での延性(伸び)とを改善し、
その結果、微細凹凸の発生自体を少なくするとともに微
細凹凸の先端部にある程度の丸みを与えている効果を発
揮した。そのため接点表面の電界強化係数βは100以
上から100以下に改善されていた。WMoを一体化し
てあるため、単独で存在するよりも微小金属粒子の放
出、飛散の低減と表面荒れの低減に特に有益である。そ
の結果、投入時、遮断時の衝撃によっても微小金属粒子
の生成が少なく抑制されるとともにその放出、飛散量が
少なくなり、再点弧抑制に寄与した。このように、Cu
−W中のMo(Fe)の存在による電界強化係数βの改
善の利益は接点表面荒さ(Rave.)を改善し重畳さ
せる示唆ともなっている。
【0026】以上のように、Cu−Wの製造プロセスに
おいて、焼結、溶浸条件や混合粉体[Cu・W]の解砕
・分散・混合条件を組み合わせて真空バルブを作り再点
弧発生状況を観察した実験によると、高硬度、高融点性
を保持したCu−Wにおいて、混合条件の最適化、組織
状態の最適化、焼結技術の最適化を行うことが再点弧抑
制に有益であることを示している。混合条件の最適化に
おいては、特に後記する製法例1〜6で示す原料粉[C
u]と[W]とMo(Fe)との均一混合方法や、原料
粉[Cu]と[W]に揺動運動と撹拌運動とを重畳させ
ながら混合する混合方法が有効であった。
【0027】即ち、再点弧現象の発生の時期とCu−W
の材料状態との関わりとを、本発明者らが観察した結果
では、(イ)接点組織及びその状態(偏析、均一性)に
ついては、製造プロセスの特に混合条件の最適化と相関
し、電流遮断開閉の経過回数とは関係なくランダムな再
点弧現象の発生が見られる特徴がある。(ロ)接点表面
に付着、吸着したガスや水分の量、状態については、予
め仕上げられた接点の加工後の管理環境の問題であっ
て、直接焼結技術が関与するものではないが、電流遮断
開閉回数の比較的初期から再点弧現象の発生が見られる
特徴がある。(ハ)接点内部に内蔵している異物の量、
状態などの接点内部の状態については、原料粉末の品質
(Cu粉、W粉の選択)及び原料の混合状態がポイント
となり、電流遮断回数の比較的後半に発生した再点弧の
原因と考えられるなど製造プロセスの重要性が示唆され
る。
【0028】以上から、再点弧現象の発生の時期は、電
流遮断回数の進展に対して見掛け上では、関係なく見え
るが、上記(イ)、(ロ)、(ハ)のように各発生の時
期によってその原因は異なっていることが判明した。こ
のことが各真空バルブ毎に再点弧現象の発生にばらつき
が生じていた重要な一因とも考えられた。したがって、
再点弧の各発生の時期の全てを抑制もしくは軽減化する
には、品質的に好ましい状態の原料粉[Cu]と[W]
とを得た後、これらを解砕・分散・混合しながら均一で
微細な[Cu・W]混合粉体を得る必要があり、さらに
所定量のMo(Fe)の存在によって、投入、遮断によ
る接点表面の微細凹凸の発生の低減化と電極空間への微
小金属粒子の放出、飛散の低減の効果を得ることが重要
である。
【0029】上述したように、本実施の形態の真空遮断
器用接点材料は、Cu−W系接点を搭載した真空バルブ
を用いた真空遮断器において、真空バルブの再点弧現象
発生の抑制軽減化のために、所定量のMoもしくはMo
Feよりなる補助成分をCuWに合金化するとともにそ
の大きさを最適な状態に管理して効果を得たものであ
る。したがって、W,Mo,Feの平均粒径と一体化後
のWMo,WMoFeの粒径、量が重要なポイントとな
る。
【0030】次に、本実施の形態の真空遮断器用接点材
料の製造方法例について説明する。この接点材料の製造
方法は大別すると、WMoFe粉で構成したスケルトン
にCuを溶かし流し込む溶浸法と、WMoFe粉とCu
粉を所定割合で混合した粉末を焼結又は成型焼結する焼
結法がある。
【0031】製法例1;Cu−W合金中へのMo(F
e)の合金化の方法は、Mo(Fe)の量がW量に比較
して少量なため、均質混合性をよくする必要がある。そ
の手段として、例えば最終的に必要なW量(74〜88
%)の内の一部から取り出した極く少量のWと、Mo
(又は/及びFe)粉とを混合(必要によりBi,S
b,Teの少なくとも1つを追加。以下Biで代表)し
て得た第1次混合粉を得る(必要によりこれを第n次混
合まで繰り返す)。この第1次混合粉(又は第n次混合
粉)と残りのW粉とを再度混合し、最終的に十分に良好
な混合状態にあるWMo(Fe)粉を得る。このWMo
(Fe)粉と所定量の銅(Cu)粉とを混合の後、水素
雰囲気中(真空中でも可)で、例えば1060℃の温度
での焼結と加圧とを1回もしくは複数回組み合わせて、
Cu−W−Mo(Fe)接点素材又はCu−W−Mo
(Fe)−Bi接点素材を製造し、所定形状に加工して
接点とする。
【0032】製法例2;別の合金化の方法として、最終
的な必要なCu量の内の一部から取り出した極く少量の
Cu(必要によりBiを追加)と、Mo(又は/及びF
e)粉とを混合して得た第1次混合粉を得る(必要によ
りこれを第n次混合まで繰り返す)。この第1次混合粉
(又は第n次混合粉)と残りのCu粉とを再度混合し、
最終的に十分に良好な混合状態にあるCuMo(Fe)
粉を得る。このCuMo(Fe)粉と所定W粉(最終的
に必要なW量)とを混合した後、水素雰囲気中(真空中
でも可)で、例えば1060℃の温度での焼結と加圧と
を1回もしくは複数回組み合わせて、Cu−W−Mo
(Fe)接点素材又はCu−W−Mo(Fe)−Bi接
点素材を製造する。
【0033】製法例3;上記方法で製造した第n次混合
WMo(Fe)粉を、1100℃の温度で焼結し所定空
隙率を持つWMo(Fe)スケルトンを作製し、その空
孔中にCu(必要によりBiを追加)を例えば1150
℃の温度で溶浸しCu−W−Mo(Fe)接点素材又は
Cu−W−Mo(Fe)−Bi接点素材を製造する。
【0034】製法例4;また別の合金化の方法として
は、W粉を1100℃の温度で焼結し所定空隙率を持つ
スケルトンを作製し、その空孔中に別途用意したCuM
o(Fe)を例えば1150℃の温度で溶浸しCu−W
−Mo(Fe)接点素材を製造する(必要により前記C
uMo(Fe)にBiを追加しCu−W−Mo(Fe)
−Bi接点素材を製造する)。
【0035】製法例5;また別の合金化の方法として
は、イオンプレーティング装置やスパッタリング装置を
用いた物理的方法あるいはボールミル装置を用いた機械
的方法でW粉の表面にMo(Fe)を被覆(必要により
Biも同時に)したW粉を得て、このMo(Fe)被覆
W粉とCu粉(必要によりBiを同時に添加)とを混合
の後、水素雰囲気中(真空中でも可)で、例えば106
0℃の温度での焼結と加圧とを1回もしくは複数回組み
合わせて、Cu−W−Mo(Fe)接点素材又はCu−
W−Mo(Fe)−Bi接点素材を製造する。
【0036】製法例6;また別の合金化の方法として
は、特にCu粉、W粉とMo(Fe)粉との均一混合技
術において、揺動運動と撹拌運動とを重畳させる方法も
有益である。これによって、混合粉は一般に行われてい
るアセトンなど溶剤使用時に見られる固まりとなったり
凝集体となったりする現象がなく、作業性も向上する。
また混合作業での撹拌容器の撹拌運動の撹拌数Rと撹拌
容器に与える揺動運動の揺動数Sとの比率R/Sをほぼ
10〜0.1程度の好ましい範囲に選択すれば、解砕、
分散、混合中の粉末へのエネルギー入力が好ましい範囲
となり、混合作業での粉末の変質や汚染の程度を低く抑
えることができる特徴を有する。従来のらいかい機など
による混合、粉砕では粉体を押し潰す作用が加わるが、
揺動運動と撹拌運動とを重畳させる本方法では、前記比
率R/Sをほぼ10〜0.1程度に分布しているため、
粉体同士が絡み合う程度の混合となり、良好な通気性を
持つため焼結性が向上し、良質な成型体又は焼結体ある
いはスケルトンを得る。さらに必要以上のエネルギー入
力がなく粉体が変質することがない。このような状態の
混合粉を原料とすれば、焼結、溶浸後の合金も低ガス化
が可能となり、遮断性能、再点弧特性の安定化に寄与し
ている。
【0037】
【実施例】本発明の実施例を、表1〜表3の評価条件
(1)〜(3)及び表4、表5の結果(1)、(2)を
用いて説明する。まず、接点の評価条件、評価方法等を
述べる。
【0038】遮断特性;着脱式の遮断テスト用真空遮
断装置に所定接点電極を装着し、接点表面のベーキン
グ、電流、電圧エージング、開極速度条件を一定同一と
した後、7.2kV、50Hzで、遮断電流値を5kA
より漸次増加させながら、遮断限界電流値を測定した。
表4に示すように、実施例2の遮断限界電流値を100
とし各条件下でその値と対比し、その倍率を遮断倍率と
して表示した。
【0039】再点弧特性;径30mm、厚さ5mmの
円盤状接点をディマウンタブル形真空バルブに装着し、
6kV×500Aの回路を20,000回遮断した時の
再点弧発生頻度を2台の遮断器(真空バルブとして6
本)のバラツキ値を考慮して表4に示した。接点の装着
に際しては、ベーキング加熱(450℃×30分)のみ
行い、ろう材の使用並びにこれに伴う加熱は行わなかっ
た。
【0040】耐アーク消耗性;各接点を着脱式の真空
遮断装置に装着し、接点電極表面のベーキング、電流、
電圧エージング、開極速度条件を一定同一とした後、
7.2kV、4.4kAを1000回遮断させた時の重
畳損失を測定した後、表4に示すように、実施例2の値
を1.0とし相対比較した。
【0041】静耐電圧値;前記アークの拡がり量を計
測した後の供試試験片を、再度着脱式の真空遮断装置に
装着し、接点電極表面のベーキング、電流、電圧エージ
ング、電極間距離を一定に調整した後、1kVずつ昇電
圧させスパーク発生した時の電圧を静耐電圧値として求
め相対値(実施例2と対比)によって判定した。
【0042】各接点の製造方法;前記製法例1〜6の
何れかの方法を適宜選択して適用した。
【0043】実施例1〜3、比較例1〜2;まず、遮断
テスト用実験バルブの組立ての概要を述べる。端面の平
均表面粗さを約1.5μmに研磨したセラミックス製絶
縁容器(主成分:AL2 3 )を用意し、このセラミッ
クス製絶縁容器に対して組立て前に1650℃の前加熱
処理を施した。封着金具として、板厚さ2mmの42%
Ni−Fe合金を用意した。ろう材として、厚さ0.1
mmの72%Ag−Cu合金板を用意した。これらの用
意した各部材を被接合物間(セラミックス製絶縁容器の
端面と封着金具)に気密封着接合が可能のように配置し
て、5×10-4Paの真空雰囲気で封着金具とセラミッ
クス製絶縁容器との気密封着工程に供する。
【0044】次いで、供試接点材料の内容、評価内容と
結果等について述べる。Cu−Wにおいて、原料粉とし
て平均粒径が0.9μmのW、0.9μmのMo、3μ
mのFe粉を用意し、前記製造法1〜6の方法を適宜選
択しながら、WMoFe一体化粒子の平均粒径が0.9
〜6.4μmの範囲にある93〜60重量%W−Mo−
Fe残部Cuの接点素材を製造した。これらの素材を所
定形状の接点試験片に加工後、接触面の表面粗さを2μ
mに仕上げ試験片とした。その内容を表1〜3に示し、
結果を表4〜5に示した。まず、80%W−Mo−Fe
残部Cu合金の再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐
圧特性を測定し、その値を標準値とした(実施例2)。
93%W−Mo−Fe残部Cu合金の場合(比較例1)
では、表1〜3、表4〜5から明らかなように、6kV
×500Aの回路を20,000回遮断した時の再点弧
特性は、0.21%の発生率を示し標準とした80%W
−Mo−Fe残部Cu合金(実施例2)の場合の0〜
0.005%よりも著しく劣り好ましくなかった。50
0A遮断により生じた接点面の局部異常加熱部分にミク
ロ亀裂の発生が見られた。Cu量の不足による導電性低
下、ジュール熱の増大が主因となっている。さらに、5
0Hzで7.2kV、の回路を5kAより漸次増加させ
ながら観測した遮断特性でも、実施例2の100に対し
て35〜60に低下し、標準とした80%W−Mo−F
e残部Cu合金の場合(実施例2)より著しく劣り好ま
しくなかった。遮断表面に巨大な亀裂の生成とその一部
の脱落が見られている。さらに7.2kV×5kAを1
000回遮断させた消耗テスト後の重量変化を実施例2
を1.0として相対比較したところ、6.6〜11.9
を示し著しく大きな重量損失が見られ好ましくなかっ
た。接点表面に著しい表面荒れが見られている。しかし
接点間隔を一定として1kVずつ昇電圧させながらスパ
ークの発生を観測し、スパークを発生した時の電圧を静
耐電圧値とし、実施例2の値を100とし相対比較した
ところ、清浄かつ平滑に表面仕上げした表面を持つ接点
では、実施例2の値を100とした静耐電圧値に対し
て、130〜140に向上しているのが認められた。静
耐電圧値は向上しているものの、前記した再点弧特性、
遮断特性、耐消耗性において特性の低下が認められ接点
材料として好ましくない。なお、この場合の静耐電圧値
は清浄かつ平滑に表面仕上げした接点面に対しての測定
値であって、再点弧特性評価後では静耐電圧値は100
以下を示している。これに対して、W量が88%のW−
Mo−Fe残部Cu合金(実施例1)、及び74%のW
−Mo−Fe残部Cu合金(実施例3)の場合において
は、0.02〜0.1以下の許容される範囲の再点弧発
生頻度を示した。一方、実施例2の値を100として対
比した遮断特性においても、ほぼ同程度の相対値である
95〜105の範囲を示した。また実施例2を1.0と
したときの値と対比した耐消耗性においても、許容され
る範囲の値として1.6〜4.8の範囲にあることを示
した。さらに静耐電圧値も実施例2の値を100とした
ときの値と対比し、許容される範囲の値として95〜1
10の範囲にあることを示した。これに対して、W量が
60%のW−Mo−Fe残部Cu合金(比較例2)の場
合においては、0.12〜0.25%の高い再点弧発生
頻度とばらつきを示し標準とした実施例2の値0〜0.
005%よりも著しく劣り好ましくなかった。一方、実
施例2の値を100として対比した遮断特性において
も、55〜80に低下し好ましくなかった。また実施例
2を1.0としたときの値と対比した耐消耗性において
も、5.0〜15.8倍に大幅に増加し好ましくなかっ
た。さらに実施例2を100としたときの値と対比した
静耐電圧値においても、70〜75に低下し好ましくな
かった。以上のように、93%W−Mo−Fe残部Cu
合金(比較例1)及び60%W−Mo−Fe残部Cu合
金(比較例2)では、再点弧の多発、大幅な接点消耗損
失の発生、遮断特性の低下等が著しく好ましくなく、本
発明の目的に対してW量は74〜88%(実施例1〜
3)の範囲が総合的に安定性を示している。なお、W−
Mo−Fe残部Cu合金中にBi,Sb,Teの少なく
とも1つ(Biで代表)を0.05〜0.5%を添加し
たW−Mo−Fe−Bi残部Cu合金とすることにより
同合金の耐溶着性も向上する。
【0045】実施例4〜8、比較例3;前記実施例1〜
3、比較例1〜2では、W−Mo−Fe−Cu合金中の
Mo量が0.01%で合金中のWMoFe一体化粒子の
平均粒径0.9〜6.4μmの場合の効果について示し
たが、本実施例の効果はこれに限ることなく発揮され
る。即ち、Mo量を0.002〜5%とした80%W−
Mo−Fe残部Cu合金(実施例4〜8)において、再
点弧発生率は0〜0.055%の、消耗量は0.8〜
5.2%以下、遮断特性は100〜130、静耐電圧は
95〜125を示し、標準とする実施例2の特性と同等
の安定した再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特
性を示した。しかしMo量を12%とした(比較例3)
では125〜135の静耐圧特性を示し好ましかった
が、標準とする実施例2の特性より再点弧の多発、大幅
な接点消耗損失の発生が見られ好ましくなかった。なお
実施例4〜8における合金中のMoとFeとの比率Mo
/Fe比は500/1の範囲であり、均一組成のWMo
Fe一体化粒子となった。Mo/Fe比が1200/1
(比較例3)の場合のWMoFe一体化粒子は組成的に
偏析の状態となった。このような偏析にあると再点弧特
性、静耐圧特性にばらつきが発生する傾向にあった。以
上のように、80%W−Mo−Fe残部Cu合金(比較
例3)では、Mo量が12%において80%W−Mo−
Fe残部Cu合金の延性(伸び)の向上による接点表面
の荒れの低減によって静耐電圧値は向上(改善)するも
のの再点弧の多発、大幅な接点消耗損失の発生、遮断特
性の低下等が顕著となる。したがってMo量は0.01
〜5%の範囲で総合的に安定性を示している。
【0046】実施例9〜13、比較例4;前記実施例4
〜8、比較例3では、W−Mo−Fe−Cu合金中のM
o量を0.002〜12%とし合金中のWMoFe一体
化粒子の平均粒径が0.9〜6.4μmの場合の効果に
ついて示したが、本実施例の効果はこれに限ることなく
発揮される。即ち、Mo量を0.01%とし、Fe量を
0.02〜5%とした80%W−Mo−Fe残部Cu合
金(実施例9〜13)において、再点弧発生率は0.0
4〜0.1%、消耗量は0.8〜4.9%以下、遮断特
性は95〜125、静耐電圧は95〜125を示し、標
準とする実施例2の特性と同等の安定した再点弧特性、
遮断特性、耐消耗性、静耐圧特性を示した。しかしFe
量を12%とした(比較例4)では125〜135の静
耐圧特性を示し好ましかったが、標準とする実施例2の
特性より再点弧の多発、大幅な接点消耗損失の発生が見
られ好ましくなかった。なお実施例9〜13における合
金中のMoとFeとの比率Mo/Fe比は1/500の
範囲であり、均一組成のWMoFe一体化粒子となっ
た。Mo/Fe比が1/1200(比較例4)の場合の
WMoFe一体化粒子は組成的に偏析の状態となった。
このような偏析にあると再点弧特性、静耐圧特性にばら
つきが発生する傾向にあった。
【0047】実施例14〜16、比較例5〜6;前記実
施例9〜13、比較例4では、原料粉W,Moの平均粒
径を0.9μm、原料粉Feの平均粒径を3μmとし、
W−Mo−Fe−Cu合金中のFe量を0.002〜1
2%、合金中のWMoFe一体化粒子の平均粒径を0.
9〜6.4μmとした場合の効果について示したが、本
実施例の効果はこれに限ることなく発揮される。即ち、
原料粉Wの平均粒径を0.4〜6μmとしたときには、
再点弧発生率は0〜0.1%、消耗量は0.6〜5.1
以下、遮断特性は105〜120、静耐電圧は95〜1
25を示し、標準とする実施例2の特性と同等の安定し
た再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特性を示し
た(実施例14〜16)。しかし原料粉Wの平均粒径を
0.3μm以下(比較例5)としたときには、耐消耗性
は0.6〜0.8に減少(特性向上)し好ましい傾向と
なったが、再点弧発生率が0.03〜0.3%と大幅な
増加とばらつき幅の増大(特性低下)を示すとともに遮
断倍率も70〜105を示し大幅に低下(特性低下)を
示し、さらに静耐圧特性も75〜115を示し特性も低
下した。このように標準とする実施例2の特性と比較し
て、接点消耗は好ましい傾向にあったが、再点弧の多
発、大幅な、遮断特性、静耐圧特性の低下の傾向が見ら
れ好ましくなかった。接点素材中のガス含有量を調査し
た結果、特に再点弧の多発、静耐圧特性の低下にガス含
有量が影響していた。また原料粉Wの平均粒径を9μm
(比較例6)としたときには、合金中のWMoFe一体
化粒子の平均粒径が9〜24μmと大きなばらつきを示
し、それが原因となって再点弧発生頻度に著しいばらつ
きが発生した。再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐
圧特性の全てにおいて標準とする実施例2の特性より劣
った。以上からW−Mo−Fe−Cu合金中の原料粉W
の平均粒径は0.4〜6μmとすることが望ましい。
【0048】実施例17〜19、比較例7;前記実施例
14〜16、比較例5〜6では、原料粉Wの平均粒径を
0.4〜6μm、合金中のWMoFe一体化粒子の平均
粒径を0.9〜6.4μmとした場合の効果について示
したが、本実施例の効果はこれに限ることなく発揮され
る。即ち、原料粉Moの平均粒径を0.4〜4μmとし
たときには、合金中のWMoFe一体化粒子の平均粒径
を測定したところ、0.4〜9.0μmの範囲にあり、
再点弧発生率は0〜0.05%、消耗量は0.7〜4.
6以下、遮断特性は100〜120、静耐電圧は95〜
105を示し、標準とする実施例2の特性と同等の安定
した再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特性を示
した(実施例17〜19)。しかし原料粉Moの平均粒
径を10μm(比較例7)としたときには、合金中のW
MoFe一体化粒子の平均粒径が10〜18μmと大き
なばらつきを示し、耐消耗性も低下し、それが原因とな
って再点弧発生頻度に著しいばらつきが発生した。再点
弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特性の全てにおい
て標準とする実施例2の特性より劣った。以上からW−
Mo−Fe−Cu合金中の原料粉Moの平均粒径は0.
4〜4μmとすることが望ましい。
【0049】実施例20〜21、比較例8;前記実施例
17〜19、比較例7では、原料粉Moの平均粒径を
0.4〜10μm、合金中のWMoFe一体化粒子の平
均粒径を0.4〜18μmとした場合を示し、その平均
粒径を0.4〜4μmとしたときに効果が発揮されるこ
とを示したが、本実施例の効果はこれに限ることなく発
揮される。即ち、原料粉Feの平均粒径を0.4〜4μ
mとしたときには、合金中のWMoFe一体化粒子の平
均粒径を測定したところ、0.4〜6.6μmの範囲に
あり、再点弧発生率は0〜0.07%、消耗量は0.6
〜5.0以下、遮断特性は100〜120、静耐電圧は
90〜105を示し、標準とする実施例2の特性と同等
の安定した再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特
性を示した(実施例20〜21)。しかし原料粉Feの
平均粒径を10μm(比較例8)としたときには、合金
中のWMoFe一体化粒子の平均粒径が10〜24μm
と大きなばらつきを示し、消耗量の増加と表面のミクロ
凹凸、荒れが増加し、それが原因となって高い頻度の再
点弧発生と著しいばらつきが見られた。再点弧特性、遮
断特性、耐消耗性、静耐圧特性の全てにおいて標準とす
る実施例2の特性より劣った。以上からW−Mo−Fe
−Cu合金中の原料粉Feの平均粒径は0.4〜4μm
とすることが望ましい。
【0050】実施例22、比較例9;W−Mo−Fe−
Cu合金は、一体化したWMo粒子又は/及びWMoF
e粒子とCu層とで構成され組織を有している。本実施
例では接点組成、原料粉の平均粒子直径、一体化粒子の
平均粒子直径を制御、選択することによって、Cu層の
大きさは大部分が直径50μm以下(一体化粒子に囲ま
れたCu層の面積を積算し、その面積を円に換算したと
きの直径で表示)であった。観測結果によれば、特に直
径10μm以下の領域[I]、直径10〜50μm以下
の領域[II]のときに安定した再点弧特性、遮断特
性、耐消耗性、静耐圧特性を発揮している。前記実施例
1〜21、比較例1〜8では、Cu層の量が直径10μ
m以下の領域[I]が50〜75%、直径10〜50μ
m以下の領域[II]が25〜50%の場合を選択して
評価したが、本実施例の効果はこれに限ることなく発揮
される。即ち、Cu層の量が直径10μm以下の領域
[I]が25〜50%、直径10〜50μm以下の領域
[II]が50〜75%の場合においても、再点弧発生
率は0〜0.015%、消耗量は1.3〜1.9、遮断
特性は95〜100、静耐電圧は90〜105を示し、
標準とする実施例2の特性と同等の安定した再点弧特
性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特性を示した(実施例
22)。しかしCu層の量が直径10μm以下の領域
[I]が25〜50%、直径10〜50μm以下の領域
[II]が0%、直径50μm以上の領域[III]の
場合には、組織的に粗となったことに起因して再点弧特
性、耐消耗性が実施例22よりもばらつき幅が増大した
(比較例9)。
【0051】実施例23〜24、比較例10;前記実施
例1〜22、比較例1〜9では、W−Mo−Fe−Cu
合金層(CuWMo層、CuWMoFe層)の厚さを
2.5mmに一定に揃えたときについての効果を示した
が、本実施例の効果はこれに限ることなく発揮される。
即ち、合金層の厚さが0.3mm以上で好ましい特性を
発揮している(実施例23)。その厚さがさらに厚い1
0.5mmの場合でも同様である(実施例24)。しか
しながら、合金層の厚さが0.1mm以下では、遮断特
性評価後の接点面の一部分に下地材である純Cu層の露
出が認められている。これが一因となって再点弧が0.
025〜0.385%と多発し、消耗量は1.6〜2
2.6、遮断特性は50〜100、静耐電圧は50〜1
05を示し、標準とする実施例2の特性と比較して著し
く劣化した再点弧特性、遮断特性、耐消耗性、静耐圧特
性を示した(比較例10)。したがって、W−Mo−F
e−Cu合金層(CuWMo層、CuWMoFe層)の
厚さは0.3mm以上とすることが望ましい。この合金
層の下部は純Cuであっても、あるいは内部の方向(垂
直の方向)に向かってCu量を増加させるようにするこ
とによって、接点素材としての導電率の向上に寄与す
る。その結果、遮断特性の安定性に寄与する。
【0052】実施例25〜27、比較例11;前記実施
例1〜24、比較例1〜10では、W−Mo−Fe−C
u合金の接触面の平均表面仕上げの粗さを2μmに一定
に揃えたときについての効果を示したが、本実施例の効
果はこれに限ることなく発揮される。即ち、接触面の平
均表面仕上げの粗さが0.05〜10μm(実施例25
〜27)としても好ましい特性を発揮している(実施例
25〜27)。なお、接触面の平均表面仕上げの粗さを
極端に平滑とすると、仕上げ加工の条件によっては、加
工の途中にCuのみが除去されることがあり、Wのみが
表面に残りCu層の存在が少ない接触面となりやすい。
その結果、接触抵抗特性、温度上昇特性に問題を生ず
る。一方、接触面の平均表面仕上げの粗さを15μmと
したときには、再点弧が0.26〜0.54%と多発
し、消耗量は2.8〜10.6、遮断特性は80〜9
0、静耐電圧は55〜75を示し、標準とする実施例2
の特性と比較して著しく劣化した再点弧特性、遮断特
性、耐消耗性、静耐圧特性を示した(比較例11)。し
たがってW−Mo−Fe−Cu合金の接触面の平均表面
仕上げの粗さは、0.05〜10μmとすることが望ま
しい。なおW−Mo−Fe−Cu合金の接触面の平均表
面仕上げの粗さを、前記0.05〜10μmに仕上げし
た接触面に対して、電圧10kVを印加した状態で電流
1〜10mAを遮断させ、表面を追加仕上げすることに
よって、再点弧特性、静耐圧特性の安定化に寄与した。
【0053】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、平均粒径0.4〜6μmのWを74〜88
重量%、平均粒径0.4〜4μmのMoを0.001〜
5重量%、残部がCuよりなる合金であって、WMoが
一体化しその平均粒径が0.4〜10μmの範囲にある
ようにしたため、CuとWとの間の濡れ性が改良される
とともにW粒子とCuとの密着強度が向上し、またWM
oを一体化することで、微小金属粒子の放出、飛散の低
減と表面荒れの低減に特に有効となって、再点弧特性及
び耐アーク消耗特性を向上させることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、平均粒径
0.4〜6μmのWを74〜88重量%、平均粒径0.
4〜4μmのMoを0.001〜5重量%、平均粒径
0.4〜4μmのFeを0.001〜5重量%、残部が
Cuよりなる合金であって、WMoFeが一体化しその
平均粒径が0.4〜10μmの範囲にあるようにしたた
め、上記請求項1記載の発明の効果とほぼ同様の効果が
ある。
【0056】請求項3記載の発明によれば、前記WMo
Feにおける前記Moと前記Feとの比率が、500:
1〜1:500の範囲にあるようにしたため、WMoF
eが均一組成の一体化粒子となって、再点弧特性の向上
に有益になるとともに静耐圧特性を向上させることがで
きる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、Bi,S
b,Teのうちの少なくとも何れかを0.05〜0.5
重量%含有するようにしたため、耐溶着性が向上して優
れた大電流遮断特性が維持される。
【0058】請求項5記載の発明によれば、接触面に垂
直方向の任意の面において、前記WMoもしくは前記W
MoFeによって囲まれるか隣接したCu層の幅又は長
さが10μm以下である領域を50面積%以上含むよう
にしたため、接点合金組織が均一化されて、再点弧特性
及び耐アーク消耗特性の向上に有益となる。
【0059】請求項6記載の発明によれば、接触面に垂
直方向の任意の面において、前記WMoもしくは前記W
MoFeによって囲まれるか隣接したCu層の幅又は長
さが10μm以下の領域又は10〜50μmの領域を少
なくとも何れかが50面積%以上存在するようにしたた
め、上記請求項5記載の発明とほぼ同様の効果がある。
【0060】請求項7記載の発明によれば、接触面から
内部方向に向かって前記Cu量を増加させるようにした
ため、接点の導電率が向上して遮断特性の安定性に寄与
する。
【0061】請求項8記載の発明によれば、前記合金層
における接触面とは反対側の面にCu層を付与したた
め、接点の導電性が向上して、上記請求項7記載の発明
の効果と同様の効果がある。
【0062】請求項9記載の発明によれば、前記合金層
の厚さは0.3mm以上としたため、遮断後において接
点面に、部分的に下地材であるCu層等の露出すること
が防止されて、再点弧特性、耐アーク消耗特性及び遮断
特性等の劣化を防止することができる。
【0063】請求項10記載の発明によれば、接触面の
平均表面粗さを10μm以下で最小値を0.05μmと
したため、再点弧特性、遮断特性、耐アーク消耗特性等
の向上に有益となる。
【0064】請求項11記載の発明によれば、前記接触
面に電圧10kVを印加した状態で電流1〜10mAを
遮断させて表面仕上げをするようにしたため、接点表面
が追加仕上げされて、再点弧特性、静耐圧特性等が安定
化する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 巖 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 関口 薫旦 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山本 敦史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 長部 清 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 関 経世 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 草野 貴史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.4〜6μmのWを74〜8
    8重量%、平均粒径0.4〜4μmのMoを0.001
    〜5重量%、残部がCuよりなる合金であって、WMo
    が一体化しその平均粒径が0.4〜10μmの範囲にあ
    ることを特徴とする真空遮断器用接点材料。
  2. 【請求項2】 平均粒径0.4〜6μmのWを74〜8
    8重量%、平均粒径0.4〜4μmのMoを0.001
    〜5重量%、平均粒径0.4〜4μmのFeを0.00
    1〜5重量%、残部がCuよりなる合金であって、WM
    oFeが一体化しその平均粒径が0.4〜10μmの範
    囲にあることを特徴とする真空遮断器用接点材料。
  3. 【請求項3】 前記WMoFeにおける前記Moと前記
    Feとの比率が、500:1〜1:500の範囲にある
    ことを特徴とする請求項2記載の真空遮断器用接点材
    料。
  4. 【請求項4】 Bi,Sb,Teのうちの少なくとも何
    れかを0.05〜0.5重量%含有することを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載の真空遮断器用接点材料。
  5. 【請求項5】 接触面に垂直方向の任意の面において、
    前記WMoもしくは前記WMoFeによって囲まれるか
    隣接したCu層の幅又は長さが10μm以下である領域
    を50面積%以上含むことを特徴とする請求項1,2,
    3又は4記載の真空遮断器用接点材料。
  6. 【請求項6】 接触面に垂直方向の任意の面において、
    前記WMoもしくは前記WMoFeによって囲まれるか
    隣接したCu層の幅又は長さが10μm以下の領域又は
    10〜50μmの領域の少なくとも何れかが50面積%
    以上存在することを特徴とする請求項1,2,3又は4
    記載の真空遮断器用接点材料。
  7. 【請求項7】 接触面から内部方向に向かって前記Cu
    量を増加させてなることを特徴とする請求項1乃至6の
    何れかに記載の真空遮断器用接点材料。
  8. 【請求項8】 前記合金層における接触面とは反対側の
    面にCu層を付与してなることを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載の真空遮断器用接点材料。
  9. 【請求項9】 前記合金層の厚さは0.3mm以上であ
    ることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の真
    空遮断器用接点材料。
  10. 【請求項10】 接触面の平均表面粗さを10μm以下
    で最小値を0.05μmとしてなることを特徴とする請
    求項1乃至9の何れかに記載の真空遮断器用接点材料。
  11. 【請求項11】 前記接触面に電圧10kVを印加した
    状態で電流1〜10mAを遮断させて表面仕上げをして
    なることを特徴とする請求項10記載の真空遮断器用接
    点材料。
JP378997A 1997-01-13 1997-01-13 真空遮断器用接点材料 Pending JPH10199379A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP378997A JPH10199379A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 真空遮断器用接点材料
CN98105126A CN1132212C (zh) 1997-01-13 1998-01-13 真空断路器用触点材料
TW87100365A TW405136B (en) 1997-01-13 1998-01-13 Contact material for vacuum breaker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP378997A JPH10199379A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 真空遮断器用接点材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10199379A true JPH10199379A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11566964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP378997A Pending JPH10199379A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 真空遮断器用接点材料

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH10199379A (ja)
CN (1) CN1132212C (ja)
TW (1) TW405136B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202568A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Toshiba Corp 真空バルブ用接点材料の製造方法
JP2008159386A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Toshiba Corp 真空バルブ
WO2010095163A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 株式会社日立製作所 真空バルブ用電気接点およびそれを用いた真空遮断器
WO2014136617A1 (ja) * 2013-03-05 2014-09-12 株式会社アライドマテリアル 電気接点材およびブレーカ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01146215A (ja) * 1987-12-02 1989-06-08 Chugai Electric Ind Co Ltd 気中電流遮断用接点材料
JP2768721B2 (ja) * 1989-03-01 1998-06-25 株式会社東芝 真空バルブ用接点材料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202568A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Toshiba Corp 真空バルブ用接点材料の製造方法
JP2008159386A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Toshiba Corp 真空バルブ
WO2010095163A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 株式会社日立製作所 真空バルブ用電気接点およびそれを用いた真空遮断器
WO2014136617A1 (ja) * 2013-03-05 2014-09-12 株式会社アライドマテリアル 電気接点材およびブレーカ
JPWO2014136617A1 (ja) * 2013-03-05 2017-02-09 株式会社アライドマテリアル 電気接点材およびブレーカ

Also Published As

Publication number Publication date
TW405136B (en) 2000-09-11
CN1132212C (zh) 2003-12-24
CN1192573A (zh) 1998-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3598195B2 (ja) 接点材料
JPH02228438A (ja) 真空バルブ用接点材料
JP3773644B2 (ja) 接点材料
JP3663038B2 (ja) 真空バルブ
JPH0561338B2 (ja)
JP4404980B2 (ja) 真空バルブ
JPH10199379A (ja) 真空遮断器用接点材料
JP6669327B1 (ja) 電気接点、電気接点を備えた真空バルブ
JP4630686B2 (ja) 複合接点
JP4515696B2 (ja) 真空遮断器用接点材料
JP3442644B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JP3688473B2 (ja) 真空バルブ用接点材料の製造方法
JP3909804B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JP2004332046A (ja) 遮断器用接点材料及び真空遮断器
JP2878787B2 (ja) 真空バルブ用接点
JP3790055B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JP2878718B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JP3827991B2 (ja) 真空遮断器用接点材料
JP3068880B2 (ja) 真空バルブ用接点
JPH04132127A (ja) 真空バルブ用接点
JP2001243857A (ja) 真空バルブ
JPH09213153A (ja) 真空遮断器用接点材料及びその製造方法
JPH04206122A (ja) 真空バルブ
JP2777479B2 (ja) 真空遮断器用電極材料及び真空遮断器
GB2105910A (en) A contact member for vacuum isolating switches

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20050428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20050606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424