JP2001243857A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

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JP2001243857A
JP2001243857A JP2000055241A JP2000055241A JP2001243857A JP 2001243857 A JP2001243857 A JP 2001243857A JP 2000055241 A JP2000055241 A JP 2000055241A JP 2000055241 A JP2000055241 A JP 2000055241A JP 2001243857 A JP2001243857 A JP 2001243857A
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tic
contact portion
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vacuum valve
alloy
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JP2000055241A
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English (en)
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Isao Okutomi
功 奥富
Takashi Kusano
貴史 草野
Kiyoshi Osabe
清 長部
Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Iwao Oshima
巖 大島
Mitsutaka Honma
三孝 本間
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Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
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Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空バルブの遮断電流特性の一層の向上に対し
て、安定した温度上昇特性も備えた真空バルブを提供す
る。 【解決手段】真空バルブの接点部をCu−TiC合金、
接合層をAg(Agの一部またはすべてをCuで置換)
とMn(Mnの一部またはすべてをTi、Zr、Crの
一つで置換)とからなるAg−Cu−Mn系接合層とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空バルブに係
り、特に遮断電流特性と温度上昇特性とに優れた真空バ
ルブに関する。
【0002】
【従来の技術】真空バルブの接点は、耐溶着特性、耐電
圧特性、遮断電流特性(以下、遮断特性)で代表される
基本三要件の他に電流裁断特性、耐消耗性、接触抵抗特
性、温度上昇特性等を維持向上させるために種々の素材
から構成されている。しかし、上述要求特性は一般に互
いに相反する材料物性を要求する場合が多いことから、
1つの元素で十分満足させることは不可能とされてい
る。そこで、材料の複合化、素材張合わせなどによっ
て、大電流遮断用途、高耐電圧用途、低裁断用途などの
ように、特定用途別に接点材料の開発が行われそれなり
に優れた特性を発揮しているのが現状である。汎用の真
空遮断器の上記基本三要件を満たすための大電流遮断用
接点材料として、例えばBiやTeのような溶着防止成
分を5wt%以下含有するCu−Bi合金、Cu−Te
合金が知られている(特公昭41―12131号、特公
昭44―23751号)。Cu−Bi合金では、結晶粒
界に析出した脆いBi。Cu−Te合金では結晶粒界及
び粒内に析出した脆いCu2Teが合金自体を脆化させ
低溶着引き外し力が実現したことから大電流遮断特性に
も優れている。この合金うちBiを例えば10wt%程
度とした接点では、適度の蒸気圧特性を有するので、優
れた電流裁断特性を発揮している(特公昭35―149
74号)。
【0003】同じく基本三要件を満たした高耐圧・大電
流遮断用接点材料としては、Cu−Cr合金が知られて
いる。この合金は前記Cu−Bi合金、Cu−Te合金
よりも、構成成分間の蒸気圧差が少ないため均一な性能
発揮を期待し得る利点があり使い方によっては優れたも
のである。一方、近年高信頼度型化、小型化を志向する
真空遮断器としては、一層の遮断特性が必要となってい
る。例えば一部の真空遮断器では、適用する負荷によっ
ては再点弧現象の発生を極力避ける必要のある回路に使
用することがある。このような時には再点弧現象が発生
した時点で、その真空バルブの遮断限界と判断する場合
があり、再点弧現象の発生の状況を遮断特性の判断の重
要な一つとしている場合がある。真空バルブでは定格
電流を投入あるいは遮断した場合、事故電流を遮断し
た場合、電流遮断後真空バルブ内で閃絡が発生し接点
間が再び導通状態となる再点弧現象が発生した場合な
ど、あらゆる機会に接点表面凹凸状に荒れを呈する。こ
の凹凸状の荒れは接触抵抗特性や温度特性の低下を招く
重大な一因となると共にこの凹凸上の荒れは再び再点弧
現象の引き金となったり、温度特性の低下を招いたり、
遮断特性を低下させる直接的若しくは間接的要因となっ
ている。
【0004】コンデンサバンクを遮断させ再点弧を過大
に発生させる本発明者らの実験によれば、遮断電流特性
として好ましい前記Cu−Cr合金を搭載した遮断器で
あっても、極めて大きな過電圧の発生や、過大な高周波
電流の発生が観測され、遮断特性の低下が見られてい
る。Cu−Cr合金の再点弧現象の発生メカニズムはい
まだ知られていないが、本発明者らの実験観察によれ
ば、再点弧発生の起点は真空バルブ内の接点/接点間、
接点/アークシールド間でかなり高い頻度で発生してい
る。そのため本発明者らは、例えば接点がアークを受け
た時に放出される突発性ガスの抑制技術、接点表面形態
の最適化技術など、再点弧の発生抑制に極めて有効な技
術を明らかにし、再点弧発生の抑制に貢献した。すなわ
ち加熱過程で接点から放出されるガス総量、ガスの種類
ならびに放出形態に注目し、再点弧発生との相関を詳細
に観察したところ、溶融点近傍で極めて短時間ではある
がパルス状に突発的に放出されるガスが多い接点では、
再点弧発生率(測定は接点温度が室温まで十分に下がっ
てから実施)も高くなることを見出した。そこでCuな
どを溶融温度以上に加熱し、あらかじめCu−Cr合金
中の突発的ガス放出の一因を除去しておくことや、ガス
源の別の原因となり得る合金中のポアや組織的編析を抑
制するように焼結技術を改良することなどによって、再
点弧現象の発生を低減させた。再点弧発生の測定を接点
温度が室温まで十分に下がる前に実施すると、再点弧発
生の増加が観察され、接点温度の重要性も示唆される。
しかし、Cu−Cr合金の表面形態や合金中のポアや組
織編析など、再点弧現象の発生抑止に対して、十分に配
慮したにもかかわらず、再点弧発生にはなおばらつきが
見られているのが現状である。この事実は開発すべき他
の技術開発の必要性や解明すべき他の現象解析の必要性
を示唆している。
【0005】近年の更なる遮断特性の一層の向上要求に
対しては、なお改善の必要性を認めると共に他の施策の
開発が重要となっている。他の施策の一つとして上記し
た温度特性を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来では、大電流遮断
用途、高耐電圧用途、低裁断用途などの様に、特定用途
別に接点材料を使い分けてきた。しかし近年の過酷化し
た要求に対して、同一条件の接点材料を使用しても真空
バルブの遮断限界に大きなばらつき現象が見られ、温度
上昇特性に強く依存する。そこで遮断電流特性の一層の
向上に対して、真空バルブとして安定した温度上昇特性
も備えることが要求されるようになってきた。本発明
は、上記の事情を鑑みてなされてもので、遮断電流特性
と温度上昇特性とを兼ね備えた真空バルブを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、真空容器内に対向して配置された
接離可能な一対の電極と、耐弧成分として平均粒径が
0.1〜9μmで25〜75vol%のTiCと、導電
成分としてCuとを備えたCu−TiC合金よりなる接
点部と、接点部と電極とを接続して一体化させる0.1
〜5wt%のTi、Zr、Crのうち少なくとも1つ
と、残部がAg、Cuの少なくとも1つからなる接合層
とからなる真空バルブを提供する。真空容器内に対向し
て配置された一対の電極と、耐弧成分として平均粒径が
0.1〜9μmで25〜75vol%のTiCと、平均
粒径が0.01〜5μmの範囲にあり、TiC量に対し
て、0.005〜0.5wt%含有され、粒子の間隔が
最隣接する粒子の大きさとほぼ同等もしくはそれより大
きく隔離してなる非固溶状態もしくは化合物非形成状態
にあるCと、導電成分として残部がCuよりなるCu−
TiC−C合金よりなる接点部と、1〜5wt%のT
i、Zr、Crのうち少なくとも1つと、残部がAg、
Cuの少なくとも1つからなる接合層からなる真空バル
ブを提供する。接合層がMnを0.1〜40wt%を含
有し、残部がAg、Cuの少なくとも1つからなる真空
バルブを提供する。
【0008】接合層に10wt%以下のNiを含有して
いる真空バルブを提供する。接合層中に10wt%以下
のIn、Snの少なくとも1つを含有した真空バルブを
提供する。接点部が、補助成分として10μm以下の平
均粒径を有するCrを、TiC量に対して3wt%以下
含有している真空バルブを提供する。接点部が、補助成
分として10μm以下の平均粒径を有するCo、Ni、
Feの1つを、TiC量に対して5wt%以下含有した
真空バルブを提供する。接点部のTiとCの比率TiC
が1:1〜0.7( TiC 〜 TiC
.7 )の範囲である真空バルブを提供する。接点部
中のTiCの一部またはすべてをバナジウム炭化物VC
またはジルコニウム炭化物ZrCで置換した真空バルブ
を提供する。接点部がBi、Sb、Teの少なくとも1
つを0.05〜0.5wt含有した真空バルブを提供す
る。接点部のCuの一部またはすべてをAgで置換した
真空バルブを提供する。接点部の電極側の面がCu層で
ある真空バルブを提供する。このような真空バルブで
は、接点部としてCu−TiC合金を選択し、接合層と
してAg(Agの一部またはすべてをCuで置換)とM
n(Mnの一部またはすべてをTi、Zr、Crの一つ
で置換)とからなるAg−Cu−Mn系接合層とを組み
合せたことから、接合層中のMnの還元作用によって、
良好な界面を得られるようになり、従来では接続一体化
が困難であったCu−TiC系の接点部と電極との接続
一体化が、所定の結合強さを維持した上で可能となり、
Cu−TiC系接点の持つ遮断特性、温度特性、裁断特
性を十分に発揮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。本発明は、裁断特性と温度上昇を兼ね
備えた真空バルブを提供するに際して、Cu−TiC系
合金を選択した接点部と、接合層としてTi、Zr、C
r、Mnから選ばれた少なくとも1つを0.1〜5wt
%と残部がAg、Cuの少なくとも1つとから成る接合
層とを、電気的に接続一体化させることにある。以下に
本発明の効果を明らかにするための評価条件、評価方法
等を示す。 (1)遮断特性 表面粗さを5μmに仕上げたフラット接点と、同じ表面
粗さを持つ曲率半径100Rの凸状の接点とを対向させ
る。開閉機構を持つ真空度10―3Pa以下に排気した
着脱可能な真空遮断実験装置に接点を取り付け、40k
gの荷重を与えた上で、7.2kV−25kAの電力を
投入・遮断する。この投入・遮断を10回繰り返した
時、再点弧の発生状況を評価し、あらかじめ定めた標準
の比較例1の値を1.0とした時の相対値をもって遮断
特性を判断した。なお投入・遮断の回数が、10回に至
る前に溶着の発生や著しい再点弧の発生が見られたとき
には、テストを中止した。 (2)温度特性 組立式真空バルブに接点片(直径42cm、厚さ3m
m)を組み込んだ後、遮断テスト中の表面温度をバルブ
端子部の温度を高感度赤外温度計を用いて非接触的に測
定した。測定値から室温を差し引いた後の数値を、あら
かじめ定めた標準の接点の値を1.0とした時の相対値
をもって温度上昇特性とした。上昇値の低い程優れた特
性を有していることになる。
【0010】(3)裁断特性 一部の例については、参考として裁断特性を求めた。直
径20mm、厚さ3mmで、一方は平面、他方が曲率半
径50mmRの所定接点を着脱式の裁断電流テスト用真
空遮断装置に装着する。真空度10―3Pa以下に排気
し、接点表面をベーキング、放電エージングなどで清浄
化して後、この装置を0.8m/secの開極速度で開
極させた。裁断電流値はLC回路を経て50Hz、実効
値44Aの回路電流を開閉中(1〜100回開閉)の接
点に直列に挿入した同軸型シャントの電圧降下を観測す
ることによって求めたものである。この裁断電流値はそ
の値が小さく、ばらつき範囲も小さいほど優れた裁断特
性を有していることになる。 (4)接点の製造方法の一例 本発明に供する接点部材の製造方法についてその一例を
説明する。この接点部材の製造方法は大別すると、Ti
とCで構成したスケルトンにCuを溶かし流し込む溶浸
法と、TiC、Cu粉とを所定割合で混合した粉末を焼
結又は成型焼結する焼結法とがある。すなわち、本発明
の実施において好適なTiC粉は、例えば加熱処理温度
及び時間、雰囲気等を制御することによって、非固溶若
しくは化合物非形成状態)野量の制御技術として、上記
したTiC粉を加熱処理する方法以外には例えばTiC
と共にある種の有機物を熱分解させた時、TiC表面に
分解析出したCを利用することによっても得ることがで
きる。また、TiC表面にCスパッタ膜を付着させた
後、これを原料TiCとして利用する方法も選択した。
【0011】このCu−TiC接点部材中のC(非固溶
若しくは化合物非形成状態)の量及び大きさは、多くす
ると再点弧発生確率が増大(特性低下)する傾向にあ
る。なおCu−TiC接点部材中のTiCの総量を多く
しても同様に再点弧発生率が増増大(特性低下)する傾
向にある。再点弧発生率の増大は、遮断特性の低下をも
たらし好ましくない。Cu−TiC合金の製造方法に
は、所定量TiC、Cuを混合、成型した後、両者の溶
融温度以下に加熱して焼結する固相焼結法(製法例
1)。あらかじめ製造したTiCスケルトンの空孔中に
Cuを溶かし込む溶浸法(製法例2)とを利用する。C
u−TiC−C合金の製造方法は、Cの量がTiC量、
Cu量に比較し極めて少量なため、均質混合性をよくす
ることが重要な課題である。その均質混合性をよくする
手段として、本発明では、例えば最終的に必要なTiC
量(25〜75vol%)の内の一部から取り出したご
く少量のTiCとC粉とを(好ましくは近似の容積)を
あらかじめ混合(必要によりBi、Sb、Teの少なく
とも1つを追加。またFe、Co、Ni、Crも同様に
取り扱っても良い。)して第1次混合粉を得る(必要に
よりこれを第n次混合過程まで繰り返す)。この第1次
混合粉(または第n次混合粉)と残りのTiC粉とを再
度混合し、最終的に十分な良好な混合状態にある[Ti
C,C]粉を得る。この[TiC,C]粉と所定量のC
u粉とを混合の後、水素雰囲気中(真空中でも可)で、
例えば930℃の温度での焼結と加圧とを1回若しくは
複数回組み合わせて、Cu−TiC−C接点素材(また
はCu−TiC−Co−C、Cu−TiC−Fe−C、
Cu−TiC−Ni−C、Cu−TiC−Co−Fe−
C、Cu−TiC−Co−C−Bi接点素材など)を製
造(以下Cu−TiC−Cで代表)し、所定形状に加工
して接点とした(製法例3)。
【0012】別の合金化の方法として、逆に最終的に必
要なCu量の内の一部から取り出したごく少量のCuと
C粉とを(好ましくは近似の容積)を混合(必要により
Biを追加、また必要によりFe、Co、Ni、Crも
同様に取り扱ってもよい)して得た第1次混合粉を得る
(必要によりこれを第n次混合過程まで繰り返す)。こ
の第1次混合粉(または第n次混合粉)と残りのCu粉
とを再度混合し、最終的に十分な良好な混合状態にある
[Cu,C]粉を得る。この[Cu,C]粉と所定量の
TiC粉(最終的に必要なTiC量)とを混合した後、
水素雰囲気中(真空中でも可)で、例えば940℃の温
度での焼結と加圧とを1回若しくは複数回組み合わせ
て、Cu−TiC−C接点素材またはCu−TiC−C
−Bi接点素材を製造した(製法例4)。他の製造方法
としては、上記方法で製造した第n次混合[TiC,
C]粉または[TiC,Co,C]粉を、1200℃の
温度で焼結し所定空隙率を持つ[TiC,C]スケルト
ンを作製し、その空孔中にCu(必要によりBiも追
加)を例えば1150℃の温度で溶浸しCu−TiC−
C接点素材またはCu−TiC−C−Bi接点素材を製
造した(製法例5)。
【0013】また別の合金化の方法としては、[Ti
C,C]粉または[TiC,Co,C]粉を、1500
℃の温度で焼結し所定空隙率を持つスケルトンを作製
し、その空孔中に別途用意したCuを例えば1150℃
の温度で溶浸しCu−TiC−C接点素材を製造した
(製法例6)。また別の合金化の方法としては、イオン
プレーティング装置を用いた物理的方法あるいはボール
ミル装置を用いた機械的方法で、Ti粉の表面にCを被
覆(必要によりBiも同時に)したC被覆Ti粉を得
て、このC被覆Ti粉とCu粉(必要によりBiを同時
に添加)との混合の後、水素雰囲気中(真空中でも可)
で、例えば1050℃の温度での焼結と加圧とを1回若
しくは複数回組み合わせて、Cu−TiC−C接点素材
またはCu−TiC−C−Bi接点素材を製造した(製
法例7)。また別の合金化の方法としては、特にCu
粉、TiC粉とC粉との均一混合技術において、揺動運
動と攪拌運動とを重畳させる方法も有益である。これに
よって、混合粉は一般的におこなわれているアセトンな
ど溶剤使用時に見られる固まりとなったり凝集体となっ
たりする現象がなく、作業性も向上する。また混合作業
での攪拌容器の攪拌運動の攪拌数Rと攪拌容器に与える
揺動運動の揺動数Sとの比率R/Sをほぼ10〜0.1
程度の好ましい範囲に選択すれば、解砕、分散、混合中
の粉末へのエネルギー入力が好ましい範囲となり、混合
作業での粉末の変質や汚染の程度を低く抑えることがで
きる特徴を有する。従来のらいかい機などによる混合、
粉砕では粉体を強く押しつぶす作用が加わるが、揺動運
動と攪拌運動とを重畳させる本方法では、前記R/S比
率をほぼ10〜0.1程度に分布しているため、粉体同
士が絡み合う程度の混合となり、良好な通気性を持つた
め焼結性が向上し、良質な成型体または焼結体あるいは
スケルトンを得る。更に必要以上のエネルギー入力がな
く粉体が変質することがない。このような状態の混合粉
を原料とすれば、焼結、溶浸後の合金も低ガス化が可能
となり、遮断性能、再点弧特性の安定に寄与している
(製法例8)。
【0014】本発明技術の実施で使用する接点部は、こ
れらの方法を適宜選択し採用したものである。いずれの
技術の選択でも本発明の効果を発揮する接点部を得られ
る。以下に本発明の実施例を詳細に説明する。まず、遮
断テスト用実験バルブの組立ての概要を示す。セラミッ
クス製絶縁容器として、その端面の平均表面粗さを約
1.5μmに研磨したセラミックス製絶縁容器(主成
分:Al)を用意し、組立て前に1650℃の前
加熱処理を施した。金属端板として厚さ1.5mmの銅
円板を、封着金具として板厚さ2mmの42%Ni−F
e合金を、接点部としてCu−TiC、Ag−TiC、
Cu−VC、Ag−WC接点材料などを、接合層として
厚さ0.1〜0.2mmの72%Ag−Cu合金板、A
g−Cu−Mn合金板、Ag−Cu−Ti合金板などを
用意した。接点部と磁界制御用電極との接続、接点部と
通電軸との接続に際し、両者間に前記接合層を配置し接
続一体化した。上記セラミックス容器内に上記用意した
各部材を内蔵配置して、5×10―4Paの真空雰囲気
で金属端板と封着金具とセラミックス製絶縁容器とを気
密封着し、テスト用実験バルブを組立てた。以下の実施
例では主として接点部と磁界制御用電極との間に接合層
を配置した例で代表した。
【0015】図1には評価条件を、図2には実験結果を示
す。遮断特性、ロウ付け強さを測定し比較例1の特性と
比較検討した。温度上昇特性は測定値をそのまま比較検
討した。一部の真空バルブでは参考として裁断特性を測
定した。なお、本発明においては、接点部は便宜上Ti
Cと残部Cuをvol%とし、接合層の元素は作業上便
利なため、wt%として実施した。まず接点部を接合層
とを下記のように組み合わせて真空バルブを製造した。 接点部(vol%) 接合層(wt%) 比較例1 Ag−40WC 72%Ag−残部Cu (標準的低裁断接点) (標準的ロウ合金) 比較例2 Ag−40TiC 同上 比較例3 Ag−40WC 72%Ag−1%Ti−残部Cu 実施例1 Ag−40TiC 同上 (実施例1、比較例1〜3)接点部として、平均粒径が
1.5μmのWC粉を使用したCu―40vol%WC
合金(比較例1)、平均粒径が1.5μmのTiC粉を
使用したCu―40volTiC合金(比較例2)を選
択、厚さを4mm、接触面の平均表面粗さを0.3μm
とした接点部を用意した。
【0016】接合層として、厚さ0.1mmの従来の代
表的ロウ合金である72%Ag−Cu合金板を用意し、
接点部として従来のCu−40WC合金(比較例1)と
Cu−40TiC合金(比較例2)を搭載させて組み立
てたテストバルブについて、まず遮断特性を比較する。
接点部が従来の標準的なCu−40WC合金(比較例
1)の遮断特性を1.0とした場合の、Cu−40Ti
C合金(比較例2)の場合の値は、0.65〜1.25
倍を示し、極めて優れた遮断特性を発揮する時と大幅に
劣る時とが混在し、大きなばらつきを示す傾向があっ
た。次いで温度上昇特性を比較する。接点部が従来の標
準的なCu−40WC合金(比較例1)の温度上昇値
は、6〜17℃であったのに対して、Cu−40TiC
合金(比較例2)の場合の値は、11〜45℃を示し、
両者とも大幅に変動を示し、好ましくない。次いで、参
考として裁断特性を比較する。接点部が従来の標準的な
Cu−40WC合金(比較例1)の電流裁断値は、1.
7A(平均値)〜2.7A(最大値)であったのに対し
て、Cu−40TiC合金(比較例2)の場合の値は
1.4A(平均値)〜3.5A(最大値)であり、後者
の方がばらつき幅が大きい傾向を示した。なお後者、C
u−40TiC合金(比較例2)の場合のロウ付け特性
は、Cu−40WC合金(比較例1)と比較して著しく
低下している。
【0017】観察の結果、Cu−40TiC合金(比較
例2)接点部と接合層との接触界面には、両者間の濡れ
性不良のためと考えられる著しい空孔の存在や接続不良
部分存在が部分的に認められ、完全な接続がなされてい
ないという決定的な課題が潜在している。この接点部分
の不良が前記記載した遮断特性、温度上昇特性、裁断特
性において、Cu−40TiC合金(比較例2)のほう
が、Cu−40WC合金(比較例1)よりも、大幅なば
らつき幅として示された。これらは接点部としてCu−
40TiC合金(比較例2)を選択した場合、接合層と
接点部との接触界面の接触状態が、遮断特性と裁断特性
と温度上昇特性とに重要な影響を与えるという従来予期
していなかった重要な知見である。単に遮断特性、裁断
特性の優れたCu−40TiC合金(比較例2)の接点
部を選択し、従来のロウ材を選択し両者を組み合わせた
だけでは、信頼性の高い真空バルブを得るのに困難であ
ることを示唆している。そこで接点部として、平均粒径
が1.5μmのWC粉を使用したCu−40vol%W
C合金(比較例3)、平均粒径が1.5μmのTiC粉
を使用したCu−40vol%WC合金(実施例1)を
選択し、厚さを4mm、接触面の平均表面粗さを0.3
μmとした接点部を用意した。
【0018】接合層として、厚さ0.15mmの72%
Ag−1%Ti―残部Cu合金板(Ag=5〜95wt
%の範囲が好ましい)を用意した。これらの接点部と接
合層とを組み合わせて真空バルブを製造した。接合層と
して72%Ag−1%Ti―残部Cu合金板を使用し一
定とし、接点部としてCu−40WC合金を搭載したと
き(比較例3)と、Cu−40TiC合金を搭載したと
き(実施例1)とについて評価した。接点部をCu−4
0WC合金/接合層を72%Ag−残部Cu合金板とし
た時の遮断特性を1.0(比較例1)とし基本とした。
接点部をCu−40WC合金/接合層を72%Ag−1
%Ti―残部Cu合金とした時(実施例1)の遮断特性
の値は、1.25〜1.45倍を示し、大幅に優れた遮
断特性を発揮した。これに対して比較例3では、1.0
〜1.05倍を示し、比較例1と比較して特性への影響
を(向上)は見られなかった。次いで温度上昇特性、ロ
ウ付け特性を比較すると、比較例3、実施例1とも同程
度であったのに対して、裁断特性において実施例1で
は、1.4〜1.7Aで安定した好ましい範囲であった
が、比較例3では、最大値2A以上となりばらつきを示
し、好ましくなかった。
【0019】観察の結果、実施例1では接点部と接合層
との接触界面は、十分な濡れ性を得て空孔の存在や接続
不良の部分が認められず完全な接続がなされ、前記した
比較例2より濡れ性が改善されている。比較例3でも接
触界面は、空孔の存在や接続不良部分の存在などは見ら
れず完全に接続されている。すなわち接合層と接点部と
の接触界面状態の観点からは、接合層として選択した7
2Ag―1%Ti―残部Cu合金板の効果によって、両
接点部とも良好な接続状態を得て、良好な温度上昇特
性、ロウ付け特性を発揮している。従って上記したよう
に、真空バルブとしての遮断特性と裁断特性の観点から
は、従来の標準的なCu−40WC合金よりも、Cu−
40TiC合金を選択した方多好ましいが、本発明の目
的を達成するためにいまだ不十分でないことが示され、
接合層として72Ag―1%Ti―残部Cuを選択した
上で、接点部としてCu−40TiC合金を選択し(実
施例1)、これらを組み合わせることによって、信頼性
の高い真空バルブを得ることが示されている。 (実施例2、比較例4)前記実施例1、比較例3では、
接合層として72%Ag−1%Ti―残部Cuを使用
し、接点部のTiCのTiとCとの比率としてTiC
1.0を使用した合金中について、本発明の効果を示し
たが、本発明ではTiCは、TiC1.0に限ることな
く実施できる。
【0020】すなわち(接合層として同じ72%Ag−
1%Ti―残部Cuを使用した上で)、接点部における
TiCのTiとCとの比率を、 TiC0.70(実施
例2)としたときにも同様の効果を示した。この他に実
施した例としてTiCのTiとCとの比率をTiC
0.95としたときでも、同様の好ましい効果を示し
た。すなわち上記同様の評価を実施したところ、遮断特
性倍率は1.05〜1.15倍で安定した値である。し
かも温度上昇値は比較対象としている比較例1が6〜1
7℃と高くかつ不安定であるのに対して、実施例2では
3〜5℃を示し極めて低く安定している上、ロウ付け特
性も比較例1の1.4〜1.6倍の接合強さを発揮し好
ましい状態にある。裁断電流値も比較例1が1.7A
(平均値)〜2.7A(最大値)を示し好ましくなかっ
たのに対して、実施例2では1.5A(平均値)〜1.
8A(最大値)を示し許容範囲にある。これに対して、
(接合層として同じ72%Ag−1%Ti―残部Cuを
使用した上で)、接点部におけるTiCのTiとCとの
比率を、TiC0.50(比較例4)としたときには、
ロウ付け特性も比較例1の1.5〜1.8倍の接合強さ
を発揮し極めて良好であったが、温度上昇値15〜23
℃と著しく高い上、裁断電流値にも大きなばらつき
(2.1A〜3.3A)が見られる。
【0021】比較例4では、上述のように特に問題なの
は遮断特性、裁断特性ともばらつき幅が増大する傾向を
示すと共に大きな温度上昇値を示したことである。更
に、接点部と接合層との接触界面は、十分な濡れ性が得
られず、空孔の存在や接続不良の部分の存在が認めら
れ、完全な接続がなされない。このように接点部がTi
CでなくTiC0.50(比較例4)では、接合層とし
て72%Ag−1%Ti―残部Cuを使用したとしても
接点部の優れた効果は発揮されず、適切な接点部との組
合せによる相乗効果によって本発明の目的を達成するこ
とが示唆された。 (実施例3〜4、比較例5〜6)前記実施例1〜2、比
較例3〜4では(接合層として72%Ag−1%Ti―
残部Cuを使用した上で)、接点部中の耐弧成分TiC
の量を40vol%とした例を示したが、本発明の技術
では40vol%に限ることなく効果を発揮する。すな
わち接点部中のTiC量を25vol%、75vol%
残部CuとしたCu―TiC合金では、遮断特性、温度
特性、裁断特性のいずれもが、比較対象としている比較
例1よりも良好な特性を発揮し、72%Ag−1%Ti
―残部Cu接合層と組み合わせた効果が発揮された(実
施例3〜4)。
【0022】しかし接点部中のTiC量を15vol%
残部CuとしたCu−TiC合金では、同様の評価を実
施したところ、例え接合層を72%Ag−1%Ti―残
部Cu合金板を使用したとしても、温度上昇特性は比較
対象としている比較例1とほとんど同等以上の良好な特
性を発揮しているが、遮断特性は標準としている比較例
1の値の0.8〜0.95倍に低下する。裁断特性も比
較例1と比較して特性の低下と共に大幅なばらつきの発
生も見られる(比較例5)。一方、接点部中のTiC量
を95vol%残部CuとしたCu−TiC合金では、
同様の評価を実施したところ、例え接合層を72%Ag
−1%Ti―残部Cu合金板を使用したとしても、裁断
特性が比較例1の0.3〜0.7倍に大幅に低下する。
温度上昇特性も大幅な増加(特性劣化)とばらつきとが
見られた(比較例6)。顕微鏡観察の結果によれば、比
較例5の接点表面では材料消耗や溶着による表面荒れ、
比較例6の接点表面ではCuの不在部分の発生と点在、
TiCの凝集とTiCの脱落が見られた。従って遮断特
性と温度特性とのバランスを得るためには、実施例4〜
5で示した接点部中のTiC量25〜75vol%の範
囲とした上で、前記接合層とを組み合わせるとき、本発
明の技術が有効に発揮される。
【0023】(実施例5〜7、比較例7)前記実施例1
〜4、比較例4〜6では(接合層として72%Ag−1
%Ti―残部Cuを使用した上で)、接点部中の耐弧成
分TiCの平均粒径が1.5μmのTiC粉を使用した
例を示したが、TiC粉の平均粒径を1.5μmに限る
ことなく効果を発揮する。すなわち接点部中のTiCの
平均粒径を0.1〜0.9μm、0.9〜3μm、6〜
9μmとしたCu―TiC合金では、遮断特性、温度特
性、裁断特性のいずれもが、比較対象としている比較例
1よりも良好な特性を発揮し、72%Ag−1%Ti―
残部Cu接合層と組み合わせた効果が発揮された(実施
例5〜7)。しかし接点部中のTiCの平均粒径を12
〜30μmとしたCu−TiC合金では、同様の評価を
実施したところ、例え接合層を72%Ag−1%Ti―
残部Cu合金板を使用したとしても、温度上昇特性は比
較対象としている比較例1とほとんど同等以上の良好な
特性を発揮しているが、遮断特性は標準としている比較
例1の値の0.7〜1.0倍に低下する。裁断特性にお
いては比較例1と比較して特性の低下と共に大幅なばら
つきの発生が見られる(比較例7)。従って、実施例5
〜7で示した接点部中のTiCの平均粒径を0.1〜9
μmの範囲とした上で、前記接合層とを組み合わせると
き、本発明の技術が有効に発揮される。
【0024】(実施例8〜9、比較例8〜9)前記実施
例1〜7、比較例3〜7では(接合層として同じ72%
Ag−1%Ti―残部Cuを使用した上で)、接点部中
に非固溶状態もしくは化合物非形成状態にあるC量を
0.05wt%に一定とした場合のCu−TiC合金の
各特性に及ぼすC量の影響について示したが、接点部中
の非固溶状態もしくは化合物非形成状態にあるときのC
量は、0.05wt%に限ることなく本発明の効果は発
揮される。すなわち、(接合層として同じ72%Ag−
1%Ti―残部Cuを使用した上で)上記C量を0.0
05wt%以下(比較例8)、0.005wt%〜0.
5wt%(実施例8〜9)、1.5wt%(比較例9)
含有するCu−TiC系合金を選択した上で、接合層と
して前記同様の72%Ag−1%Ti―残部Cu合金を
組合せ真空バルブを製造した。比較例8では、遮断特性
の倍率は0.92〜2.2倍、温度上昇特性も2〜4℃を
示し、良好な特性の範囲にあるが、しかし、参考として
測定した1〜100回開閉中の裁断特性においては、例
え接合層として前記の72Ag−1%Ti―残部Cu合
金を組み合わせたとしても、ばらつき幅の増大が見られ
好ましくなかった。その理由は表面の顕微鏡観察の結果
によれば、前記C量が0.005wt%以下(比較例
8)では遮断後の接点表面はC量の不足による表面損傷
及びCuの飛散した痕跡を示す軽い凹凸が広い範囲にわ
たって存在しているのが観察され、接合層として72%
Ag−1%Ti―残部Cu合金の組合せ効果は得えられ
ていない。
【0025】これに対して前記C量が0.005wt%
〜0.5wt%(実施例8〜9)では、遮断特性、温度
特性、裁断特性のいずれもが良好な特性を発揮ている。
すなわち、C量が0.005wt%〜0.5wt%のC
u−TiC合金の場合(実施例8〜9)では、遮断特性
の倍率は1.3〜1.5倍、1.1〜1.2倍を示し好
ましい範囲にある。一方の裁断特性においても、1.1
〜1.3A、1.0〜1.2Aと示し好ましい範囲にあ
ることを示している。接点部中に非固溶状態もしくは化
合物非形成状態にあるC量の分布効果とAg−Cu−T
i合金の接合層の採用の効果の発揮とで低い温度上昇を
得て、広い範囲にわたって平滑な表面状態が観察されて
いる(実施例8〜9)。一方、前記C量を1.5wt%
としたCu−TiC系合金(比較例9)に対して同様の
評価を実施したところ、電流裁断特性では優れた特性を
発揮しているが、しかし例え接合層として前記の72%
Ag−1%Ti―残部Cu合金を組み合わせたとして
も、著しく大きな温度上昇値とばらつき幅(19〜30
℃)を示し好ましくない。遮断特性も比較例1よりも大
幅に劣化し、0.5〜0.7倍を示している。その理由
は接点表面の顕微鏡観察によれば、比較例9では接点表
面は広い範囲にわたってCuが飛散揮発した痕跡を示す
著しい凹凸が存在し、かつ遮断後表面に巨大なCの脱落
跡による凹凸も観察された。接点表面にはCuの欠乏層
やTiCの凝縮、脱落も見られた。Cu−TiC中のC
量が同量であっても、所定量のCが非固溶状態若しくは
炭化物などの化合物非形成状態にあるとき(本発明)に
は、多数回開閉後でも裁断特性を良好に維持した上で優
れた遮断特性を得るのに有利である点がわかった。
【0026】これらより、接合層として72%Ag−1
%Ti−残部Cu合金板を使用した上で、接点部をCu
−TiC中の非固溶状態もしくは化合物非形成状態にあ
るC量を、0.005wt%〜0.5wt%の範囲とし
たときに本発明の効果を発揮する。すなわちC量は、総
C量でなく非固溶状態もしくは化合物非形成状態にある
C量が重要であることを示している。これに対してCが
非固溶状態もしくは炭化物などの化合物非形成状態にな
いCu−TiCでは、開閉回数の進行とともに接点表面
荒れが多くなる傾向を示し、裁断特性(裁断電流値の低
下やばらつき)が観察された。以上から、遮断特性と温
度特性と裁断特性とのバランスを得るためには、接点部
中に非固溶状態もしくは化合物非形成状態にあるC量
は、0.005wt%〜0.5wt%(実施例8〜9)
の範囲において、前記接合層との組合せによる相乗効果
が有効に発揮される。 (実施例10〜11)前記実施例1〜9、比較例3〜9
では(接合層として同じ72%Ag−1%Ti―残部C
uを使用した上で)、接点部中の導電成分としてCuを
選択した場合のCu−TiC合金の各特性に及ぼす耐弧
成分の影響や接点部中の非固溶状態もしくは化合物非形
成状態にあるときのC量の影響について示したが、本発
明での接点部中の導電成分は、Cuに限ることなく本発
明の効果は発揮される。
【0027】すなわち、(接合層として同じ72%Ag
−1%Ti−残部Cuを使用した上で)接点部中の導電
成分としてAg,AgCuを選択しても、遮断特性は
0.9〜0.95倍、1.0〜1.1倍。温度上昇特性
は1〜3℃、3〜6℃、裁断特性は1.3〜1.6A、
1.2〜1.4Aを示し、安定した好ましい値を示して
いる。(実施例10〜11) (実施例12〜13、比較例10)前記実施例1〜1
1、比較例3〜9では(接合層として同じ72%Ag−
1%Ti―残部Cuを使用した上で)、接点部として耐
弧成分と導電成分とで構成したCu−TiC合金につい
て示したが、本発明の接点部には、更に補助成分(第1
の補助成分)として所定のCrを含んでいても遮断特性
や裁断特性に対して同等の特性を示す。接点部中でのC
rの存在の効果は、例えばTiC粒径の不揃いやCの分
布の不揃いなどによる接点部中の空孔の残存など焼結性
への悪い影響を緩和し、結果的に遮断特性や裁断特性の
安定化(ばらつき幅の縮小)に貢献するところにある。
すなわち接点部中の第1の補助成分として、0.2%、
3%のCrの添加は、遮断特性が1.25〜1.4倍、
1.15〜1.35倍に、温度上昇特性が4〜6℃、6
〜8℃に、裁断特性が1.4〜1.7A、1.3〜1.
6Aを示し、安定した好ましい値を示している(実施例
12〜13)。
【0028】しかし、接点部中の第1の補助成分とし
て、6%のCr添加は、裁断特性が1.3〜1.6Aを
示し良好な範囲であったのに対して、温度上昇特性が1
1〜16℃に達し好ましくない(比較例10)。接点部
中の第1の補助成分としては、Cr以外には5%以下の
Co、Ni、Feも同様の効果を示し有益である。なお
これらの第1の補助成分の平均粒子直径は10μm以
下、特に0.1〜5μmが好ましい。その理由は、第1
の補助成分の平均粒子直径は10μm以上の場合には、
特に裁断値にばらつきが発生し好ましくないからであ
る。顕微鏡観察の結果によれば、所定量以上のCrは、
組織中で過剰のCrとして存在し組織中のCを凝縮させ
たり粗大化させる傾向にあるとともにCr同士の接触チ
ャンスの懸念が生じる。Crの偏析が遮断特性の増大さ
せた一因と考えられた。したがって遮断特性と裁断特性
とのバランスを得るためには実施例12〜13で示した
ように、Cr量は3%を上限(前記実施例1〜11に示
しているようにCrゼロも含む)としたCu−TiC接
点において、本発明の技術が有効に発揮される。 (実施例14〜16)前記実施例1〜13、比較例3〜
10では(接合層として同じ72%Ag−1%Ti―残
部Cuを使用した上で)、接点部として耐弧成分と導電
成分とで構成したCu−TiC合金について、前記実施
例12〜13、比較例10では、接点部として耐弧成分
と導電成分と第1の補助成分とで構成したCu−TiC
合金について示したが、本発明の接点部には、更に第2
の補助成分として所定のBi、Sb、Teを含んでいて
も、遮断特性や裁断特性に対して同等の特性を示す。接
点部中でのBi、Sb、Teの存在の効果は、例えば特
に大電流遮断後のCu−TiC合金の接点表面の過度の
荒損によって引き起こされる開局不能(溶着)や遮断特
性へ及ぼす悪い影響を緩和し、結果的に遮断特性や裁断
特性の安定化(ばらつき幅の縮小)に貢献する。
【0029】すなわち接点部中の第2の補助成分とし
て、0.05%のBiの存在、0.1%のSbの存在、
5%のTeの存在で遮断特性が0.9〜1.0倍に、温
度上昇特性が4〜9℃に、裁断特性が1.3〜1.7A
を示し、安定した好ましい値を示している(実施例14
〜16)。顕微鏡観察の結果によれば、所定の第2の補
助成分の存在によって、接点表面を平滑に保つととも通
電に対する有効接触面積を確保することができ、その結
果安定な温度上昇特性を発揮した。 (実施例17〜18、比較例11〜12)前記実施例1
〜16、比較例3〜10では(接合層として同じ72%
Ag−1%Ti―残部Cuを使用した上で)、組み合わ
せる接点部の条件の最適化を図ったが、本発明の技術で
は接合層中の補助成分は上記した1%Tiに限ることな
く同様の効果を得る。すなわち、接点部を一定(実施例
1で使用したC量が0.05wt%でCu−40vol
%TiC1.0なる条件)とした上で、接合層中のTi
量を0.1%および5%含有させた72%Ag−1%T
i―残部Cu合金(実施例17〜18)としても、接合
強さは0.95〜1.1倍、1.0〜1.1倍を示して
いるとともに温度上昇特性も2〜4℃の範囲であり、遮
断特性も1.2〜1.4倍、1.25〜1.45倍を発
揮し好ましい特性を示した(実施例17〜18)。
【0030】しかし、接合層中のTi量を0.05%含
有させた72%Ag−1%Ti―残部Cu合金では、遮
断特性は1.15〜1.4倍、温度上昇特性も2〜4℃
の範囲にあり、良好であったが、しかし接合強さが0.
4〜0.75倍に極端に低下し、総合的には好ましくな
い組合せとなった。またTi量が0.05%の場合には
遮断テスト中に接点部が脱落する場合が見られた(比較
例11)。更に、接合層中のTi量を10%含有させた
63Ag−1%Ti―残部Cu合金では、接合強さが
1.0〜1.2倍を示して良好であり、遮断テスト中の
接点部の脱落はなかったが、温度上昇値が7〜17℃の
範囲に大幅に上昇し、総合的には、好ましくない組合せ
となった(比較例12)。上記の結果から接点部と組合
せる接合層中のTi量0.1〜5%の範囲が好ましい
(実施例17〜18)。観察の結果、比較例11では接
点部と接合層との接触界面には、両者間の濡れ性の不良
のためと考えられる著しい空孔の存在や接続不良部分の
存在が部分的に認められ、完全な接続がなされていなか
った。この接続部分の不良が温度上昇特性の低下に関与
しているものと考えられる。これに対して実施例17〜
18の接点部と接合層との接触界面は、良好な接触が保
たれている。これらはCu−40TiCを接点部として
選択した場合に、接合層と接点部との接触界面の接触状
態が、遮断特性と裁断特性と温度上昇特性とに重要な影
響を与えるという従来予期していなかった重要な知見で
あり、単に接合性の優れた接合層を使用するだけでは信
頼性の高い真空バルブを得ることは困難であることを示
唆している。
【0031】(実施例19〜20)前記実施例1〜1
8、比較例3〜12では、接合層中の補助成分としてT
iを選択したが、本発明ではTi以外の補助成分として
Zr、Crを選択しても同様の効果が得られている。す
なわち、接合層中のZr量を0.5%含有させた70A
g−残部Cu合金。接合層中のCr量を0.5%含有さ
せた70Ag−残部Cu合金としても、接合強さは1.
0〜1.1倍を示していると共に温度上昇値も3〜6℃
の範囲であり、遮断特性も1.25〜1.35倍を発揮
し好ましい特性を示した(実施例19〜20)。観察の
結果、実施例19〜20の接点部と接合層との界面は、
全面にわたりよく濡れ良好な接触が保たれている。 (実施例21〜23、比較例13)前記実施例1〜2
0、比較例3〜12では、接合層中の補助成分としてT
iを選択した。前記実施例19〜20では、接合層中の
補助成分としてZr、Crを選択したが、本発明では前
記Ti、Zr、Cr以外の補助成分としてMnを選択し
ても同様の効果が得られている。すなわち、接合層中の
Mn量を0.1%含有させた70Ag−残部Cu合金。
Mn量を10%含有させた63Ag−残部Cu合金。M
n量を40%含有させた45Ag−残部Cu合金として
も、接合強さは1.0〜1.1倍を示していると共に温
度上昇値も3〜6℃の範囲であり、遮断特性も1.2〜
1.3倍、1.15〜1.25倍を発揮し好ましい特性
を示した(実施例21〜23)。観察の結果、接点部と
接合層との接触界面は、全面にわたりよく濡れ良好な接
触が保たれている。
【0032】これに対して、接合層中のMn量を50%
含有させた35Ag−残部Cu合金(比較例13)で
は、接合強さは1.0〜1.1倍を示しているが温度上
昇値が6〜22℃に達し好ましくなく遮断特性も0.8
倍に低下し好ましくない特性を示した。 (実施例24〜25、比較例14)前記実施例17〜2
3、比較例11〜13では、接合層中の補助成分として
Ti、Zr、Cr、Mn(第1の補助成分)を選択した
が、本発明ではTi、Zr、Cr、Mnに、さらに第2
の補助成分としてNiを追加したTi−Ni、Zr−N
i、Cr−Ni、Mn−Ni接合層中でも同様の効果が
得られている。すなわち、例えば接合層中のMn量を
0.1%とし第2の補助成分としてNiを2%含有させ
た70Ag−残部Cu合金。Mn量を1%とし第2の補
助成分としてNiを10%含有させた65Ag−残部C
u合金としても、接合強さは1.0〜1.1倍を示して
いると共に温度上昇値も3〜6℃、5〜9℃の範囲であ
り、遮断特性も1.2〜1.3倍、1.1〜1.25倍
を発揮し好ましい特性を示した(実施例24〜25)。
観察の結果、実施例24〜25の接点部と接合層との接
触界面は、全面にわたり一層よく濡れ良好な接触が保た
れている。
【0033】なお、上記接合層にはさらに10%以下の
In、Snの少なくとも一方よりなる第3の補助成分を
含有させた60Ag−残部Cu合金としても、接合強
さ、温度上昇値、遮断特性とも好ましい特性を示した。
観察の結果、In、Sn効果によって接点部と接合層と
の接触界面は、全面にわたり一層よく濡れ良好な接触が
保たれている。これに対して、接合層中の第2の補助成
分としてNi量を30%含有させた50Ag−残部Cu
合金では、接合強さは1.0〜1.1倍を示している
が、温度上昇値が8〜16℃に達し好ましくなく遮断特
性も0.8倍に低下し好ましくない特性を示した。(比
較例14) (実施例26〜27)前記実施例1〜25では、接点部
中の耐弧成分としてTiCを選択した場合の例について
示したが、本発明の技術での耐弧成分は、TiCに限ら
ず前記した接合層との組合せにおいて、その相乗効果を
発揮する。すなわち(接合層として同じ70Ag−1%
Ti−残部Cuを使用した上で)、接点部中のVCを5
0vol%残部CuとしたCu−VC合金、接点部中の
ZrCを50vol%残部CuとしたCu−ZrC合
金、接点部中のZrCを50vol%残部CuとしたC
u−ZrC合金よりなる接点部であっても、遮断特性、
温度特性、裁断特性のいずれもが、比較対象としている
比較例1よりも良好な特性を発揮する。(実施例26〜
27)。
【0034】また接点部の厚さについては、本発明の実
施例では、(接合層として70Ag−1%Ti−残部C
uを使用した上で)接点部の厚さを3mmに一定に揃え
たときについての実施効果を示したが、本発明の効果で
は接点厚さは3mmに限ることなく発揮される。すなわ
ち、接点の厚さが0.3mmで好ましい特性を発揮して
いる。しかしながら接点の厚さを0.05mmとした場
合では、接合層の構成成分が接点部の接触面にまで到達
する場合や接点部の変形が見られ、遮断特性の変動や接
合層に亀裂、破断が認められ、更には開閉あるいは遮断
の途中で接点部が台から脱落した。したがって接合層の
厚さは0.3mm以上を選択し上で、前記接合層と組合
せることが望ましい。また接点面の平均表面仕上げの粗
さについては、本発明の実施例では、接点面の平均表面
仕上げの粗さを0.3μmに一定に揃えたときについて
の実施効果を示したが、本発明の効果は平均表面仕上げ
の粗さを0.3μmに限ることなく発揮される。すなわ
ち、接触面の平均表面仕上げの粗さを0.05μm、1
0μmとしても好ましい特性を発揮した。なお、接触面
の平均表面仕上げの粗さを逆に極端に平滑にすること
は、経済的に問題を残す。
【0035】一方、接触面の平均表面仕上げの粗さを3
6μmをしたときには、裁断特性としては開閉初期(1
〜100回開閉中)では、極めて安定した好ましい特性
を示している。しかし、遮断特性のばらつきが大きくな
った。従って接触面の平均表面仕上げの粗さは、0.0
5μm〜10μmとした上で、前記接合層と組合せるこ
とが望ましい。なお接触面の平均表面仕上げの粗さを、
前記0.05μm〜10μmに仕上げした接触面に対し
て、電圧10kVを印加した状態で電流1〜10mAの
小電流を遮断させ、接点表面に追加仕上げを与えること
によって、遮断特性は一層安定化する。上記実施例の結
果からも理解されるように、本発明に係わる真空遮断器
では、Cu−TiC系の接点部とAg−Mn−Cu系の
接合層とを組合せて備えたことを特徴とし、Ag−Mn
−Cu系の接合層の効果によって、従来接続一体化が困
難であったCu−TiC系接点部と磁界制御用電極やC
u−TiC系接点部と通電軸との接続一体化が、所定の
接合強さを維持した上で可能となり、Cu−TiC系接
点部の遮断特性、温度特性、裁断特性を十分に発揮する
ことが可能となった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、接点部をCu−TiC
合金、接合層をAg(Agの一部またはすべてをCuで
置換)とMn(Mnの一部またはすべてをTi、Zr、
Crの一つで置換)とからなるAg−Cu−Mn系接合
層にすることで、遮断電流特性と温度上昇特性とを兼ね
備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空バルブの接点部と接合層の評
価条件を示す表図。
【図2】本発明に係る真空バルブの接点部と接合層の実
験結果を示す表図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草野 貴史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 長部 清 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 山本 敦史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 大島 巖 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 本間 三孝 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5G026 BA01 BA07 BB02 BB13 BB14 BB18 BC04 BC07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内に対向して配置された接離可能
    な一対の電極と、耐弧成分として平均粒径が0.1〜9
    μmで25〜75vol%のTiCと、導電成分として
    Cuとを備えたCu−TiC合金よりなる接点部と、前
    記接点部と前記電極とを接続して一体化させる0.1〜
    5wt%のTi、Zr、Crのうち少なくとも1つと、
    残部がAg、Cuの少なくとも1つからなる接合層とを
    備えたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】真空容器内に対向して配置された一対の電
    極と、耐弧成分として平均粒径が0.1〜9μmで25
    〜75vol%のTiCと、平均粒径が0.01〜5μ
    mの範囲にあり、TiC量に対して、0.005〜0.
    5wt%含有され、粒子の間隔が最隣接する粒子の大き
    さとほぼ同等もしくはそれより大きく隔離してなる非固
    溶状態もしくは化合物非形成状態にあるCと、導電成分
    として残部がCuよりなるCu−TiC−C合金よりな
    る接点部と、0. 1〜5wt%のTi、Zr、Crのう
    ち少なくとも1つと、残部がAg、Cuの少なくとも1
    つからなる接合層とを備えたことを特徴とする真空バル
    ブ。
  3. 【請求項3】接合層を0.1〜40wt%のMnと、残
    部がAg、Cuの少なくとも1つからなるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バ
    ルブ。
  4. 【請求項4】前記接合層中に10wt%以下のNiを含
    有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の真空バルブ。
  5. 【請求項5】前記接合層中に10wt%以下のIn、S
    nの少なくとも1つを含有していることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の真空バルブ。
  6. 【請求項6】前記接点部は、補助成分として10μm以
    下の平均粒径を有しTiC量に対して3wt%以下のC
    rを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の真空バルブ。
  7. 【請求項7】前記接点部は、補助成分として10μm以
    下の平均粒径を有しTiC量に対して5wt%以下のC
    o、Ni、Feの1つを含有することを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の真空バルブ。
  8. 【請求項8】前記接点部のTiとCの比率TiC
    1:1〜0.7( TiC 〜 TiC0.7 )の
    範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の真空バルブ。
  9. 【請求項9】前記接点部におけるTiCの一部またはす
    べてをバナジウム炭化物VCまたはジルコニウム炭化物
    ZrCで置換したことを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかに記載の真空バルブ。
  10. 【請求項10】前記接点部は、Bi、Sb、Teの少な
    くとも1つを0.05〜0.5wt含有することを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載の真空バルブ。
  11. 【請求項11】前記接点部におけるCuの一部またはす
    べてをAgで置換したことを特徴とする請求項1〜10
    のいずれかに記載の真空バルブ。
  12. 【請求項12】前記接点部における電極側の面がCu層
    であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記
    載の真空バルブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013025870A (ja) * 2011-07-14 2013-02-04 Toshiba Corp 真空バルブ用接合材料
CN110157946A (zh) * 2018-04-03 2019-08-23 江西理工大学 一种Cu-Ni-Sn-TiCx铜基复合材料及其制备方法

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