JPH10188955A - 電池用電極、電極の製造方法、及び電池 - Google Patents

電池用電極、電極の製造方法、及び電池

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JPH10188955A
JPH10188955A JP9238136A JP23813697A JPH10188955A JP H10188955 A JPH10188955 A JP H10188955A JP 9238136 A JP9238136 A JP 9238136A JP 23813697 A JP23813697 A JP 23813697A JP H10188955 A JPH10188955 A JP H10188955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正極の初期放電容量を高くする。 【解決手段】 活物質であるLiMn24 等の金属酸
化物粒子の表面全体を炭素質物質よりなる多孔質な導電
層で被覆し、該活物質を多数、集合して正極を構成し、
かつ該正極の空隙率を18%〜25%に設定した。これ
により、導電層を介しての金属酸化物粒子間の密着性を
高めて金属酸化物粒子間の導電性を確保することと、電
解液の正極内への浸入性を良好にするという相反する特
性を同時に満足することができる。この結果、正極の初
期放電容量を高くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極を構成する活
物質として金属酸化物を用いる電池、特に二次電池用正
極、その製造方法、及び電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より正極の活物質として種々の金属
酸化物が用いられているが、その多くは金属酸化物自体
の導電率が低いため、金属酸化物に対して炭素粉末から
なる導電剤を添加している。導電剤を添加することによ
り、個々の金属酸化物間に電子電導性を与えて電池反応
を促進させている。
【0003】ところで、電池の放電性能に影響を与える
原因の一つとして、金属酸化物と導電剤との混合状態が
問題となる。即ち、金属酸化物と上記炭素粉末とが如何
に均一にしかも頻度よく接触しているかということであ
る。例えば、特開昭61−214362号公報には二酸
化マンガン粒子表面に微細な黒鉛粉末を層状に形成した
正極の活物質が提案されている。又、特公平7−363
32号公報には金属酸化物粉末と人造黒鉛粉末との粒径
比を10-1〜10-5とし、金属酸化物に対する黒鉛粉末
の被覆率を0.5%〜15%とした正極の活物質が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記何れの活
物質も電極化に際し、導電性を高めるために活物質相互
の接触性を図る必要があるが、その反面、活物質相互の
接触により電解液が正極を通して金属酸化物粒子に到達
しにくくなる。このことは、いわゆる電解液と正極との
ぬれ性が悪化すること、即ち電解液が正極内部に浸入し
にくいことを意味し、正極の初期放電容量が低下すると
いう問題を生じる。
【0005】本発明者等は、上記の点に鑑みて鋭意、研
究の結果、電解液の正極への浸入性と、活物質相互の導
電層を介しての接触性という相反する特性を満足できる
手法を見出し、本発明を完成するに到った。そして、本
発明はこれら両特性を満足することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等よれば、特定
の電極構造で且つその空隙率を所定範囲に設定すること
により、正極の初期放電容量が上記空隙率の範囲外より
突出して高く、しかもその空隙率の範囲内において変化
せず一ほぼ定であるという驚くべき新事実を突き止めた
のである。
【0007】即ち、請求項1〜9のように、表面が多孔
質な導電層により被覆された金属酸化物粒子からなる活
物質が多数、集合されて構成された正極において、その
正極の空隙率を18%〜25%の範囲に設定することに
より、電解液の正極内部への浸入性を維持しながら、導
電層を介しての活物質相互の接触性を確保することがで
きる。
【0008】従って、正極の初期放電容量を高くするこ
とができる。また、正極の活物質を構成する金属酸化物
粒子の表面の導電層は多孔質であるため、該金属酸化物
粒子の表面を被覆していても導電層を通して電解液が金
属酸化物粒子の表面に到達するので、金属酸化物が本来
示す電気化学的な電位は得られる。なお、導電層が金属
酸化物粒子の表面全面を被覆しておれば、導電層を介し
ての金属酸化物粒子どうしの密着の機会が増え、正極の
活物質としての導電性がより向上する。
【0009】請求項10〜12によれば、正極を圧縮す
るという平易な方法で所定の空隙率を有する正極を得る
ことができる。更に、請求項13によれは、電池とし
て、初期放電容量の高いものを提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用する金属酸化物とし
ては、リチウムマンガン酸化物、リチウムニッケル酸化
物、リチウム鉄酸化物、リチウムコバルト酸化物、酸化
マンガン等の、リチウムイオンを放出又は受容する構造
の公知の金属酸化物を使用できる。本発明に使用する多
孔質な導電層の材料としては炭素質物質があり、該炭素
質物質としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラ
ック、黒鉛等が使用できる。或いは金属粒子によって導
電層を形成することも可能である。
【0011】又、導電層における多孔性の指標である比
表面積は10m2 /g〜30m2 /gがよい。この範囲
は導電層を通しての金属酸化物粒子に対する電解液の接
触性、及び後述の結着剤の導電層内への取り込まれ性を
考慮して設定され、上記の範囲がよい。なお、比表面積
が小さくなると電解液が金属酸化物粒子に接触しにくく
なり、又比表面積が大きくなると結着剤が導電層内に入
り込み、結着剤を介しての活物質相互の結着が行われに
くくなる。
【0012】本発明において、金属酸化物粒子の表面に
導電層を被覆する態様としては、導電層を金属酸化物粒
子の表面の全面に被覆させる構成、該表面の全体的に島
状に点在するように被覆させる構成である。上記導電層
の金属酸化物粒子の表面に対する被覆率は製造時におけ
る上記炭素質物質等の導電層形成材料の金属酸化物粒子
に対する混合割合を調整することにより適宜設定でき
る。
【0013】本発明において、正極の空隙率を所望の値
に設定する方法としては、ローラプレスにより正極材料
の表面をプレスする方法、平プレスや静水圧等を用いて
正極材料の表面をプレスする方法、正極を成形する際
に、例えば成形スリット内から正極材料を押し出し成形
する等により、正極の形成と同時に空隙率の設定を行う
方法等が使用できる。
【0014】本発明に使用する結着剤としては、ポリビ
ニルアルコール、フッ素樹脂、ポリフッ化ビニリデン
等、公知のものが使用できる。本発明に使用する電解液
としては、プロピレンカーボレート、エチレンカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート
等、公知のものが使用できる。
【0015】本発明に使用する負極としては、リチウム
金属又はその合金、或いはリチウムイオンをドープ、ア
ンドープする非晶質炭素、結晶質炭素、等公知のものが
使用できる。本発明において、導電層を金属酸化物粒子
の表面に形成する方法としては、圧縮剪断応力により導
電粒子を金属酸化物粒子の表面に擦り込む方法、化学蒸
着や結着剤を用いる方法がある。
【0016】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図1は非水電解液二次電池に本発明を適用した例を
説明したものである。図1において、非水電解液二次電
池1は正極11と、負極12と、両者の間に配置された
セパレータ13と、非水電解液14と、電池容器15
と、から構成されている。上記正極11としては、リチ
ウムイオンを放出又は受容する構造を有した活物質母材
であるLiMn24 の表面には、結着剤としてのPV
DF(ポリフッ化ビニリデン)を用いて被覆されたカー
ボンからなる多孔質な導電層が形成されている。又、正
極11は、正極側集電体110に担持されており、該正
極側集電体110はアルミニウム板から構成されてい
る。
【0017】上記負極12は、リチウム金属からなる。
又、負極12の上面にはニッケル板から構成された負極
側集電体が配置されている。非水電解液14は、体積に
おいて当量混合したエチレンカーボネートと1,2−ジ
メトキシエタンとの混合溶液に濃度1mol /lにてLi
PF6 を含有させた溶液により構成されている。
【0018】上記セパレータ13はポリプロピレン製の
多孔質フィルムにより構成されている。上記容器15
は、正極缶150と、負極缶151と、両者をシールす
るためのポリプロピレン製のガスケット16と、から構
成されている。なお、正極缶150と負極缶151とは
ステンレス製より構成されている。
【0019】ここで、本実施形態においては、正極を構
成する活物質22は、図2A、図2Bに示すように、L
iMn24 よりなる金属酸化物粒子20と、該粒子2
0の表面の全面に形成された多孔質なカーボンからなる
導電層21、とから構成されている。なお、導電層21
のカーボンはケッチェンブラックからなる。LiMn2
4 よりなる金属酸化物粒子20の表面上に、カーボン
からなる導電層21を被覆する方法として、カーボンと
上記粒子とを混合した混合粉末を図3に示すカーボン被
覆装置を用いて行う。この装置は、内周径が200m
m、軸長さが70mmの内部空間10を有する回転ドラ
ム1と、該回転ドラム1の内部の固定軸2に固定され回
転ドラム1の内周面近くにまで延びる半円形状の押圧剪
断ヘッド3を有する第1アーム4と、該第1アーム4の
回転後方に所定角度を隔てて固定軸2に固定され、回転
ドラム1の内周面近くにまで延びる爪5を有する第2ア
ーム6と、により構成されている。
【0020】上記装置の内部空間10内に所定量の上記
混合粉末を投入し、回転ドラム1を所定時間、高速回転
して回転ドラム1の内周面と押圧剪断ヘッド3との間で
圧縮剪断応力を加え、その後、爪5で掻き落として混合
することで上記粒子20の表面の全面にカーボンからな
る導電層21を被覆する。上記のようにして粒子20の
表面の全面にカーボンからなる導電層21を被覆してな
る活物質22は、例えば結着剤、溶剤とともに混合され
てペースト状にされる。そして、ペースト状にされた正
極の活物質22は上記集電体110の上にコーティグさ
れる。
【0021】集電体110の上に担持された正極11
は、図4に模式的に示すように、ローラドラムの間に通
され、ローラプレスされる。このとき、ローラドラム間
のローラギャップの設定により、正極11に対するプレ
ス圧が制御される。図5A〜Cは、正極11に対するプ
レス圧によって、該正極11の空隙率がどのように変化
するかを説明するものであり、図5Aから分かるよう
に、プレス圧が低いと活物質22どうしが離れ離れとな
る。このことは、正極11の空隙率が大となり、正極1
1への電解液の浸入が容易であることを意味する。又、
正極11における電池反応、即ちリチウムイオンが正極
11に出入りすることに伴う電流の取り出しが困難にな
るという、正極11の体積抵抗が低くなることを意味す
る。
【0022】一方、図5Cのように、プレス圧が高い
と、活物質22どうしが導電層21を介して密着する。
このことは、正極11の体積抵抗が高くなることを意味
し、又正極11への電解液の浸入が困難であることを意
味する。他方、図5Bのように適切なプレス圧である
と、正極11の空隙率が適正となり、電解液の正極11
への浸入性と体積抵抗との相反する特性をバランスさせ
ることができる。
【0023】正極の初期放電容量は正極の活物質どうし
の導電性と、リチウムイオンが正極の活物質に出入りす
る量と、によって決定される。前者の特性は正極の体積
抵抗を意味し、後者の特性は正極への電解液の浸入性を
意味する。従って、正極の空隙率を適正なものとするこ
とにより、正極の初期放電容量を向上することが可能と
なる。
【0024】この点については、後述の実施例により、
説明する。 〔実施例1〕活物質母材として、LiMn24 を、又
導電層材料としてカーボンブラックの一員であるケッチ
ェンブラックを用意した。ケッチェンブラックはライオ
ン株式会社製の商品名ECP−600JDを用い、比表
面積は1270m2 /gである。
【0025】これらを、重量比でLiMn24 97重
量%、ケッチェンブラック3重量%となるように配合
し、この配合物を前記した装置で回転数1800rpm
で、20分間処理し、LiMn24 の全表面にケッチ
ェンブラックからなる導電層を被覆してなる活物質を得
た。図6に活物質断面のオージェ電子分光写真を示す。
図6において、中央の黒い部分がLiMn24 の粒子
を示し、その周囲の白い部分が導電層材料としてのケッ
チェンブラック層を示す。
【0026】なお、導電層の比表面積は約10m2 /g
であり、LiMn24 の比表面積は約1m2 /gであ
った。導電層の比表面積は約10m2 /gは充分に多孔
質であり、非水電解液中のイオンのLiMn24 への
出入りは妨げられることがない。次に、この活物質97
重量部に対して結着剤のPVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)を3重量部混合し、更に溶剤のN−メチル−2ピロ
リドンを52重量部加えて混練し、ペースト状とした。
【0027】そして、このペースト状の活物質をドクタ
ーブレード法により、箔状のアルミニウム集電体の両面
上にコーティングし、その後80℃で1時間、乾燥し
た。得られたコーティング膜自体の体積抵抗は104 Ω
cmであった。又、体積において当量混合したエチレンカ
ーボネートと1,2−ジメトキシエタンとの混合溶液に
濃度1mol /lにてLiPF6 を含有させた溶液により
構成された非水電解液を用意した。該非水電解液を上記
コーティング膜に滴下して、非水電解液の該コーティン
グ膜に対する接触角を測定した結果、0degであり、
電解液はコーティング膜に完全に浸入した。更に、空隙
率を測定したところ、42%であった。
【0028】次に、コーティング膜を図4に示したロー
ラプレス(ローラギャップは115μm)に通過させ
て、コーティング膜を圧縮して最終的に電極となした。
この電極におけるコーティング膜の体積抵抗率は7×1
-3Ωcm、非水電解液との接触角は7deg、空隙率は
20%であった。なお、ここで、接触角は接触角計で、
体積抵抗は四端子抵抗率測定器にて測定した。又、空隙
率は[1−(嵩密度)/真密度)]×100で算出し
た。
【0029】さて、上記電極を直径15mmの円板状に
打ち抜いて正極とし、図1に示したボタン型電池を製作
した。この電池において、対極である負極は前述したよ
うに金属リチウムであり、非水電解液は前述した組成で
あり、セパレータはポリプロピレン製フィルム(商品名
セルガード3501)である。電池の評価は次のように
して行った。充電は、先ず2mA/cm2 の定電流で4.
2Vに到達するまで行い、その後4.2Vの定電圧で合
計5時間行った。放電は2mA/cm2 の定電流で2.0
Vに到達するまで行った。
【0030】この実施例の活物質を用いた正極の初期放
電容量は210mAh/g、活物質当たり(前記結着剤
を除いたもの)の放電容量は223mAh/g(理論容
量の75%に相当)であった。次に、実施例1のローラ
プレス時のローラギャップを135μm、95μm、1
55μm、45μm、75μmに設定し、他の設定は上
記実施例と同じにして正極を得た。この正極の体積抵
抗、非水電解液との接触角、正極の空隙率を求めた。
【0031】又、これら正極を上記実施例1と同じよう
にして電池を製作し、実施例1と同じ条件で正極の評価
を行った。これらの正極の評価結果を、実施例1のロー
ラギャップ115μmの場合の評価結果とともに表1に
示す。又、実施例1に示した、ローラプレスで圧縮する
前の評価結果も比較例として表1に示す。
【0032】
【表1】(以下余白) 注:表1の%は理論容量(296mAh/g)に対する
値図7は、上記実施例1〜6により得た上記表1中の体
積抵抗及び接触角と空隙率との関係を示したものであ
る。
【0033】図8は、表1中の空隙率と正極の初期放電
容量との関係を示したものである。なお、図8には実施
例1における未プレス品の空隙率(42%)に対する初
期放電容量も示した。図7から理解されるように、正極
の接触角/体積抵抗と正極の空隙率との関係において、
正極の空隙率が大きくなるに従って体積抵抗が高くな
り、一方正極の空隙率が小さくなるに従って接触角が大
きい、即ち電解液とのぬれ性が悪くなることが分かる。
【0034】又、図8から理解されるように、正極の初
期放電容量と正極の空隙率との関係において、所定の空
隙率の範囲で初期放電容量を最大とすることができるこ
とが分かる。即ち、図8から、空隙率が18%〜25%
の範囲で初期放電容量は最大値となり、この範囲では初
期放電容量はほぼ一定である。この空隙率18%〜25
%の範囲は、正極の活物質相互の導電性と電解液の浸み
込み性との両立をはかることができるから、高い初期放
電容量を得ることができるのである。この特性は、本発
明者が見出したものである。
【0035】〔変形例〕金属酸化物粒子としてLiNi
2 (導電率10-1S/cm)やLiCoO2 (導電率1
-2S/cm)を活物質として用いても、これらの活物質
の導電性は実施例1〜6のLiMn24 よりも高い
(LiMn24 の導電率は106 S/cm)。
【0036】このため、上記空隙率の範囲においてこれ
らLiNiO2 、LiCoO2 の体積抵抗はLiMn2
4 を活物質として用いた正極よりも低くなるのが当然
であるから、実施例1〜6と同様に、上記空隙率18%
〜25%の範囲内において正極の初期放電容量は最大値
となる。即ち、正極の活物質母材をなす金属酸化物粒子
の種類が異なっても本発明の空隙率の範囲は普遍性があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池を示す断面図である。
【図2】(a)活物質を模式的に示す断面図である。 (b)図2Aの一部を拡大して示す模式的な断面図であ
る。
【図3】実施例1で使用したカーボン被覆装置の概略断
面図である。
【図4】正極をローラプレスする状態を模式的に示す図
である。
【図5】(a)正極の空隙率が大きい状態を模式的に示
す図である。 (b)正極の空隙率が適正な状態を模式的に示す図であ
る。 (c)正極の空隙率が小さい状態を模式的に示す図であ
る。
【図6】活物質の粒子構造を示す顕微鏡写真である。
【図7】正極の空隙率と接触角/体積抵抗との関係を示
す図である。
【図8】正極の空隙率と電極の初期放電容量との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 電池 11正極 12 負極 13 セパレータ 14 非水電解液 15 容器 20 金属酸化物粒子 21 導電層 22 活物質

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が多孔質な導電層により被覆された
    金属酸化物粒子からなる活物質が多数、集合されて構成
    されており、且つ空隙率を18%〜25%の範囲に設定
    したことを特徴とする電池用正極。
  2. 【請求項2】 前記導電層は前記金属酸化物粒子の表面
    全体に被覆されていることを特徴とする請求項1記載の
    電池用正極。
  3. 【請求項3】 前記導電層の比表面積は10m2 /g〜
    30m2 /gであることを特徴とする請求項2記載の電
    池用正極。
  4. 【請求項4】 前記導電層は炭素質物質であることを特
    徴とする請求項1記載の電池用正極。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物粒子はリチウムイオンを
    放出又は受容する構造を有していることを特徴とする請
    求項1記載の電池用正極。
  6. 【請求項6】 前記金属酸化物粒子はリチウムマンガン
    酸化物、リチウムニッケル酸化物、リチウム鉄酸化物、
    リチウムコバルト酸化物、酸化マンガンの少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項5記載の電池用正極。
  7. 【請求項7】 前記活物質相互は前記導電層を介して接
    触していることを特徴とする請求項1〜6何れか一つに
    記載の電池用正極。
  8. 【請求項8】 前記前記空隙率が18%〜25%の範囲
    に設定されることにより、前記電解液の前記正極内部へ
    の浸入性と前記導電層を介しての前記活物質相互の接触
    性との両立を図るようにしたことを特徴とする請求項1
    〜7何れか一つに記載の電池用正極。
  9. 【請求項9】 前記活物質相互を結着する結着剤が更に
    含まれていることを特徴とする請求項1〜8何れか一つ
    に記載の電池用正極。
  10. 【請求項10】 金属酸化物粒子と導電粒子とを配合す
    る工程と、前記金属酸化物粒子の表面に前記導電粒子を
    層状に被覆して多数の活物質を形成する工程と、該多数
    の活物質と結着剤とを混合してペースト状物を形成する
    工程と、該ペースト状物の表面を圧縮して空隙率を18
    %〜25%の範囲に設定する工程と、を具備することを
    特徴とする電池用正極の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化物粒子と前記導電粒子と
    に圧縮剪断応力を加えて前記金属酸化物粒子の表面に前
    記導電粒子を層状に被覆させることを特徴とする請求項
    10記載の電池用正極の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記圧縮工程はプレスにより行われる
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の電池。
  13. 【請求項13】 請求項1〜9何れか一つに記載の正極
    と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセ
    パレータと、電解液と、これら構成要素を収納した容
    器、とを具備したことを特徴とする電池。
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