JP4817505B2 - リチウム二次電池用正極およびその製造方法ならびにこの正極を用いたリチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池用正極およびその製造方法ならびにこの正極を用いたリチウム二次電池 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくともリチウムイオンの吸蔵・放出が可能なリチウム含有遷移金属酸化物からなる正極活物質を含有する正極合剤を備えたリチウム二次電池用正極、このリチウム二次電池用正極の製造方法、ならびにこのリチウム二次電池用正極を用いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型ビデオカメラ、携帯電話、ノートパソコン等の携帯用電子・通信機器等に用いられる電池として、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な炭素材料などを負極活物質とし、リチウム含有マンガン酸化物(LiMn2O4)、リチウム含有コバルト酸化物(LiCoO2)、リチウム含有ニッケル酸化物(LiNiO2)等のリチウム含有遷移金属酸化物を正極活物質とするリチウム二次電池が、小型軽量でかつ高容量な電池として実用化されるようになった。
【0003】
この種のリチウム二次電池の正極活物質に用いられるリチウム含有遷移金属酸化物は比導電率が低いため、炭素粉末などからなる導電剤を正極合剤中に添加して、個々の金属酸化物粒子間に電子電導性を付与し、充分な酸化還元反応を促進させるようにしている。ところで、リチウム含有遷移金属酸化物と導電剤とが均一に、かつ頻度よく接触していないと、電子が充分に正極活物質に供給されない部分が生じる。これにより、結果的に未反応のまま残存する正極活物質が生じて、正極活物質の利用率が低下するという問題を生じた。このため、リチウム含有遷移金属酸化物に導電剤を一定量だけ均一に混合した正極合剤を用いるようにしていた。
【0004】
しかしながら、リチウム含有遷移金属酸化物と導電剤とを混合したとしても、両者を均一に分散させることは困難であり、正極活物質粉末粒子間で互いの接触が充分に得られないという問題を生じた。これは、正極合剤に溶剤を加えてスラリーを作製する際に、正極合剤に添加される結着剤が導電剤となる炭素粉末に吸収されて偏在するためである。このため、リチウム含有遷移金属酸化物と導電剤を単に混合しても、リチウム含有遷移金属酸化物同志あるいは導電剤同志が凝集して、見かけ上、均一に混合されたとしても微視的にみると完全な混合状態を得ることが困難であった。そこで、リチウム含有遷移金属酸化物と炭素粉末などからなる導電剤を混合するに際して、これらの混合粉末に圧縮剪断応力を加えるようにして混合し、リチウム含有遷移金属酸化物の表面の一部を導電剤で被覆する方法が特開平9−92265号公報にて提案されるようになった。
【0005】
この特開平9−92265号公報にて提案された方法においては、図1に示されるような炭素皮膜形性装置10を用いて、リチウム含有遷移金属酸化物の表面の一部を導電剤で被覆するようにしている。即ち、図1の炭素皮膜形性装置10においては、内部空間17を有する回転ドラム11と、この回転ドラム11の内部の固定軸12に固定されて回転ドラム11の内周面近くまで伸びる半円形状の押圧剪断ヘッド13を有する第1アーム14と、この第1アーム14の回転後方に所定角度を隔てて固定軸12に固定され、回転ドラム11の内周面近くまで伸びる爪15を有する第2アーム16とで構成されている。
【0006】
この場合、内部空間17にリチウム含有遷移金属酸化物と炭素粉末からなる混合粉末を投入し、回転ドラム11を所定の回転数で回転させて、回転ドラム11の内周面と押圧剪断ヘッド13との間で圧縮剪断応力を付加し、その後、爪15で掻き落として混合するようにしている。これにより、リチウム含有遷移金属酸化物の表面の一部が炭素粉末で被覆された正極活物質を得ることが可能となり、このような正極活物質は結着剤が炭素粉末に吸収されて偏在することがないため、正極活物質同士の密着性が向上することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−92265号公報にて提案された方法により製造された正極活物質粉末を用いても、正極活物質同士の密着性がそれほど向上しないことが明らかとなった。これは、リチウム含有遷移金属酸化物の表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と結着剤とを含有する正極合剤を用いると、結着剤が炭素粉末に吸収されて偏在することはないため、個々の正極活物質粒子間は結着剤を介して結合される確率が増大するようになる。ところが、個々の正極活物質粒子の表面は導電剤で被覆されているため、結着剤と導電剤とが結合される部分が存在する。
【0008】
この場合、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質は、単に導電剤がリチウム含有遷移金属酸化物の表面に機械的に圧着されているだけであるので、正極活物質と導電剤との結着力は弱く、正極活物質粒子間の結着力は向上しないという問題を生じた。ここで、正極活物質同士の結着力が向上しないと、正極の機械的強度が低下して、正極合剤層を正極集電体上に形成したとき、正極合剤が正極集電体から脱落するようになるため、このような正極を用いたリチウム二次電池のサイクル寿命が低下するという問題を生じた。また、このような正極を渦巻状に巻回すると、巻回時に正極合剤に割れが生じたり、正極合剤が正極集電体から剥離したりするといった問題を生じて、このような正極を用いたリチウム二次電池の歩留まりが低下するという問題を生じた。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、正極活物質の表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質を用いても、正極集電体から正極活物質が脱落しにくい正極を提供して、サイクル寿命が向上したリチウム二次電池が得られるようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明はリチウムイオンの吸蔵・放出が可能な正極活物質と導電剤と結着剤を含有する正極合剤を備えたリチウム二次電池用正極であって、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質からなる混合正極活物質と結着剤とを含有する正極合剤を備えるとともに、導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質は、導電剤と混合する際に圧縮剪断応力を加えるようにして混合することにより形成されたものにしている。
このように、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質からなる混合正極活物質と結着剤とで正極合剤を構成するようにすると、導電剤は正極活物質の表面に固定されているので、結着剤が導電剤に吸収されることを防止できるようになって、結着剤が偏在することが抑制される。これにより、正極合剤と正極集電体との密着性が向上する。
【0011】
また、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質との混合正極活物質を用いると、個々の正極活物質粒子間が導電剤を介して結着剤により結合される確率が減少する。このため、正極活物質粒子間が導電剤を介することなく、直接、結着剤により結合される確率が増大するようになる。この結果、正極活物質粒子同士が強固に結合されるようになるとともに、正極合剤と正極集電体との結合も強固になるため、正極活物質が正極集電体から脱落することが抑制されるようになり、サイクル寿命が向上したリチウム二次電池を得ることが可能となるとともに、この種のリチウム二次電池の生産性が向上する。
【0012】
そして、このような表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質が、正極活物質と導電剤とを混合する際に、圧縮剪断応力を加えるようにして混合することにより形成されたものであると、導電剤は正極活物質の表面の一部に固定されているので、充分な導電性を確保することが可能となる。この場合、種々の実験を行った結果、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質の混合量(この場合の混合量は表面に被覆された導電剤の質量を除くものとする)が30質量%未満であっても、60質量%よりも多くても正極集電体からの正極活物質の脱落量が増大することが判明した。このことから、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質の正極合剤中への混合量は、正極合剤の全質量に対して30質量%以上で、60質量%以下であるのが望ましい。
【0013】
なお、導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質および導電剤で被覆されていない正極活物質はリチウム含有遷移金属酸化物であるとともに、導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質とは同種あるいは異種のリチウム含有遷移金属酸化物であることが望ましく、リチウム含有遷移金属酸化物はスピネル型マンガン酸リチウム、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウムのいずれかであるのが好ましい。
【0014】
そして、スピネル型マンガン酸リチウムは、組成式がLi1+XMn2-YMZO4(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0.54≦((1+X)+Z)/(2−Y)≦0.62で、−0.15≦X≦0.15で、Y≦0.5で、0≦Z≦0.1である)で表される組成のものであれば同様な結果が得られるが、このうち、特に優れた高温特性(高温での充放電サイクル、高温保存性等)を示すためには、Mg添加系あるいはAl添加系のものを用いるのが好ましい。
【0015】
また、コバルト酸リチウムは、組成式がLiCo1-XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.1である)で表される組成式のものを用いれば、同様な結果が得られるが、このうち、特に優れた放電特性を示すためには、Cr添加系、Mn添加系、Al添加系、Ti添加系のものを用いるのが好ましい。
【0016】
また、ニッケル酸リチウムは、組成式がLiNi1+XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.4である)で表される組成式のものを用いれば、同様な結果が得られるが、このうち、特に容量と熱的安定性の点からLiNi0.8Co0.2O2、LiNi0.6Co0.3Mn0.1O2、LiNi0.8Co0.175MAl0.025O2等が好ましい。
【0017】
そして、上記目的を達成するため、本発明のリチウム二次電池用正極の製造方法は、正極活物質と導電剤粉末に圧縮剪断応力を加えるようにしてこれらを混合して、正極活物質の表面の一部に導電剤を被覆する導電剤被覆工程と、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と、導電剤で被覆されていない正極活物質とを混合して混合活物質とする混合工程と、混合活物質と結着剤と溶剤とを混合・混練してスラリーとするスラリー工程と、スラリーを正極集電体に塗着するスラリー塗着工程とを備えるようにしている。
【0018】
正極活物質と導電剤粉末に圧縮剪断応力を加えるようにしてこれらを混合すると、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質を容易に得ることが可能となる。そして、このように表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と、導電剤で被覆されていない正極活物質とを混合して混合活物質した後、この混合活物質に結着剤と溶剤とを添加し、混合・混練してスラリーとしても、結着剤は導電剤に吸収されることはない。これにより、結着剤が偏在することが抑制されて、正極活物質同士が直接結着剤により強固に結合されるようになって、正極活物質が脱落しにくいリチウム二次電池用正極が得られるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
ついで、本発明の実施の形態を以下に説明する。
1.正極活物質の作製
(1)導電剤で被覆されていない正極活物質の調製
平均粒径が5μmのコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末を公知の方法で合成して、導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αを作製した。また、平均粒径が10μmのスピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)粉末を公知の方法で合成して、導電剤で被覆されていないスピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)粉末βを作製した。
【0020】
(2)表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質の調製
まず、図1に示すように、内部空間17を有する回転ドラム11と、この回転ドラム11の内部の固定軸12に固定されて回転ドラム11の内周面近くまで伸びる半円形状の押圧剪断ヘッド13を有する第1アーム14と、この第1アーム14の回転後方に所定角度を隔てて固定軸12に固定され、回転ドラム11の内周面近くまで伸びる爪15を有する第2アーム16とを備えた炭素皮膜形成装置(例えば、ホソカワミクロン製:メカノフュージョン装置)10を用意する。
【0021】
ついで、この炭素皮膜形成装置10の内部空間17内に、上述のように作製した導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αと、導電剤であるアセチレンブラック粉末とを投入(なお、アセチレンブラック粉末の投入量は、後述する正極合剤の質量に対して5質量%になるように調整されている)した後、回転ドラム11を所定の回転数で回転させる。回転ドラム11が回転すると、その回転圧力により混合粉末は回転ドラム11の内周面と押圧剪断ヘッド13との間に押し付けられて、強い圧縮力と強い剪断力を受ける。この後、回転ドラム11の内周面に押し付けられた混合粉末は爪15により掻き取られ、再び、回転ドラム11の内周面と押圧剪断ヘッド13との間で強い圧縮力と強い剪断力を受ける。
【0022】
このような、押し付け、剪断、掻き取りを繰り返すことにより、コバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αの表面の一部が導電剤で被覆されることとなる。このようにして、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γを作製した。ここで、コバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が30:5となるように混合されて、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γをγ1とした。また、同様に質量比が45:5となるように混合された粉末γをγ2とし、質量比が60:5となるように混合された粉末γをγ3とし、質量比が90:5となるように混合された粉末γをγ4とした。
【0023】
2.正極合剤の作製
(1)実施例1
ついで、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γ1(LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が30:5となるように混合されたもの)を35質量%と、導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αを60質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、実施例1の正極合剤a1を作製した。なお、LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が30:5となるように混合されて作製されたコバルト酸リチウム粉末γ1の混合量が35質量%であると、正極合剤中にアセチレンブラック粉末は5質量%だけ含有することとなる。
【0024】
(2)実施例2
また、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γ2(LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が45:5となるように混合されたもの)を50質量%と、導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αを45質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、実施例2の正極合剤b1を作製した。なお、LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が45:5となるように混合されて作製されたコバルト酸リチウム粉末γ2の混合量が50質量%であると、正極合剤中にアセチレンブラック粉末は5質量%だけ含有することとなる。
【0025】
(3)実施例3
また、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γ2(LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が45:5となるように混合されたもの)を50質量%と、導電剤で被覆されていないスピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)粉末βを45質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、実施例3の正極合剤c1を作製した。なお、LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が45:5となるように混合されて作製されたコバルト酸リチウム粉末γ2の混合量が50質量%であると、正極合剤中にアセチレンブラック粉末は5質量%だけ含有することとなる。
【0026】
(4)実施例4
さらに、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γ3(LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末との質量比が60:5となるように混合されたもの)を65質量%と、導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αを30質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、実施例4の正極合剤d1を作製した。なお、LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が60:5となるように混合されて作製されたコバルト酸リチウム粉末γ3の混合量が65質量%であると、正極合剤中にアセチレンブラック粉末は5質量%だけ含有することとなる。
【0027】
(5)比較例1
一方、導電剤で被覆されていないコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末αを90質量%と、導電剤としてのアセチレンブラックを5質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、比較例1の正極合剤x1を作製した。
【0028】
(6)比較例2
また、表面の一部が導電剤で被覆されたコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末γ4(LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が90:5となるように混合されたもの)を95質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%とを混合して、比較例2の正極合剤y1を作製した。なお、LiCoO2粉末とアセチレンブラック粉末の質量比が90:5となるように混合されて作製されたコバルト酸リチウム粉末γ4の混合量が95質量%であると、正極合剤中にアセチレンブラック粉末は5質量%だけ含有することとなる。
【0029】
4.リチウム二次電池用正極の作製
ついで、得られた正極合剤a1,b1,c1,d1,x1,y1をそれぞれ用いて、これらの各正極合剤a1,b1,c1,d1,x1,y1にN−メチルピロリドン(NMP)溶液をそれぞれ添加し、混合して各正極スラリーa,b,c,d,x,yをそれぞれ作製した。これらの各正極スラリーa,b,c,d,x,yを、所定の厚みの正極集電体(アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔)の両面にドクターブレード法によりそれぞれ塗布して、正極集電体の両面に正極合剤層をそれぞれ形成した。
これらを乾燥させた後、圧縮ローラを用いて正極合剤層が所定の充填密度となるように圧延して、正極A,B,C,D,X,Yをそれぞれ作製した。なお、正極合剤a1を用いたものを正極Aとし、正極合剤b1を用いたものを正極Bとし、正極合剤c1を用いたものを正極Cとし、正極合剤d1を用いたものを正極Dとし、正極合剤x1を用いたものを正極Xとし、正極合剤y1を用いたものを正極Yとした。
【0030】
5.リチウム二次電池用正極の強度測定
ついで、上述のようにして作製された各正極A,B,C,D,X,Yを所定寸法(例えば、幅が20mmで、長さが50mm)になるように切断して、各試験片A,B,C,D,X,Yを作製した。一方、図2に示すように、一対の歯車21,22が噛み合わされた歯車装置20を用意した。なお、図2(a)は歯車装置20を模式的に示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)のR部を拡大して示す正面図であり、図2(b)において、各歯車21,22の直径は8cmであり、aは5mmであり、bは2mmであり、即ち、歯車のピッチ(a+b)は7mmであり、歯間の間隔(ギャップ長)cは1mmであり、歯の高さdは6mmである。
【0031】
ついで、歯車装置20の歯車21,22間に各試験片A,B,C,D,X,Yを挟ませた後、この歯車装置20の一対の歯車21,22を回転させて、各正極A,B,C,D,X,Yを一対の歯車21,22間を通過させた。そして、各正極A,B,C,D,X,Yが一対の歯車21,22間を通過した際に、各正極A,B,C,D,X,Yから掻き落とされた正極合剤層の質量、即ち、一対の歯車21,22間を通過する前の質量と、通過後の質量と差を測定した後、下記の(1)式に基づいて崩れ率(%)を求めると、下記の表1に示すような結果となった。
崩れ率(%)=((通過前質量−通過後質量)/通過前質量)×100・・・(1)
【0032】
なお、下記の表1において示された崩れ率(%)の数値は、各正極A,B,C,D,X,Yを各々10個ずつ用いて測定した結果の最小値と最大値を示しており、この崩れ率(%)が大きいことは、各正極A,B,C,D,X,Yからの活物質の脱落量が多いこと、即ち、正極集電体と正極合剤層との密着性あるいは正極活物質同士の密着性が悪いことを示している。また、下記の表1において、正極活物質の混合比率欄の括弧内の数値は、コバルト酸リチウムまたはマンガン酸リチウムの混合比率(質量%)を示している。
【0033】
【表1】
【0034】
6.測定結果の検討
上記表1の結果から明らかなように、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムとアセチレンブラックで被覆されていないコバルト酸リチウムとの混合比率が等しい混合正極活物質を用いた正極B(γ2(45)+α(45))、および、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムとアセチレンブラックで被覆されていないマンガン酸リチウムとの混合比率が等しい混合正極活物質を用いた正極C(γ2(45)+β(45))の崩れ率(%)が最小となることが分かる。
【0035】
一方、これらよりも、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合比率が少なすぎると崩れ率が増大し、逆に、これらよりも、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合比率が多すぎても崩れ率が増大することが分かる。
そこで、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合比率が減少するに伴って崩れ率が増大する理由、および表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合比率が増大するに伴って崩れ率が増大する理由を検討する。
【0036】
まず、正極合剤中でのアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量が減少すると、コバルト酸リチウムの表面を被覆しないで余剰となったアセチレンブラック、即ち、コバルト酸リチウムに固定されないアセチレンブラックが相対的に増大するようになる。これは、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムを製造するに際して、アセチレンブラックの添加量が全正極合剤の質量に対して5質量%になるように添加混合しているため、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合比率が減少すると、コバルト酸リチウムに固定されないアセチレンブラックが相対的に増大するためである。
【0037】
そして、コバルト酸リチウムに固定されないアセチレンブラックが増大すると、コバルト酸リチウムに固定されないアセチレンブラックは結着剤(PVdF)を吸収して塊状となり、結果的に、活物質同士の結着力が低下して崩れ率が増大したと考えられる。この場合、正極Aのように、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量が正極合剤の質量に対して30質量%(この場合、コバルト酸リチウムの表面を被覆したアセチレンブラックの質量は含まれていない)であると、正極の崩れ率がそれほど増大しないため、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量(ただし、コバルト酸リチウムの表面を被覆したアセチレンブラックの質量を除く)は、正極合剤の質量に対して30質量%以上となるように混合するのが好ましいということができる。
【0038】
一方、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量が増大すると、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウム同士、あるいはアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムと正極集電体とが結着剤で結合される確率が増大するようになる。
ここで、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウム同士が結着剤で結合されると、図3(a)に模式的に示すように、一方のコバルト酸リチウム31と他方のコバルト酸リチウム32とは結着剤33により結合されるが、一方のコバルト酸リチウム31はその表面に被覆されたアセチレンブラック31aを介して結着剤33により結合されるようになる。
【0039】
この場合、アセチレンブラック31aはコバルト酸リチウム31の表面に機械的に押圧して固着されているだけであるため、コバルト酸リチウム31とアセチレンブラック31aとの結合強度は弱いこととなる。このため、崩れ率が増大したと考えられる。なお、正極Dのように、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量が正極合剤の質量に対して60質量%(この場合、コバルト酸リチウムの表面を被覆したアセチレンブラックの質量は含まれていない)であると、正極の崩れ率がそれほど増大しないため、アセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムの混合量(ただし、コバルト酸リチウムの表面を被覆したアセチレンブラックの質量を除く)は、正極合剤の質量に対して60質量%以下となるように混合するのが好ましいということができる。
【0040】
これらに対して、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムとアセチレンブラックで被覆されていないコバルト酸リチウムとの混合量が等しい混合活物質を用いると、表面の一部がアセチレンブラックで被覆されたコバルト酸リチウムを製造するに際して、アセチレンブラックの添加量が全正極合剤の質量に対して5質量%になるように添加混合しても、アセチレンブラックで被覆されないコバルト酸リチウムは生じにくくなり、コバルト酸リチウムに固定されないアセチレンブラックはほぼ存在しないこととなる。
【0041】
また、正極合剤中でのアセチレンブラックで被覆された正極活物質とアセチレンブラックで被覆されない正極活物質がほぼ同量となるため、活物質粒子2個に1個はアセチレンブラックで被覆されない正極活物質となる。このため、図3(b)に示すように、アセチレンブラックで被覆されない一方の正極活物質41とアセチレンブラックで被覆された他方の正極活物質42は、アセチレンブラック42aを介することなく、直接、結着剤43により結合されるようになる。この結果、活物質の表面に被覆されたアセチレンブラック42aを介して結着剤33により結合される確率が減少して、活物質同士が直接結着剤43により結合される確率が増大するため、正極合剤層と正極集電体との密着性が向上して、崩れ率が減少したと考えられる。
以上のことから、表面の一部がアセチレンブラックで被覆された正極活物質の表面を被覆したアセチレンブラックの質量を除く混合量は、正極合剤の全質量に対して30質量%以上で、60質量%以下であるのが望ましいということができる。
【0042】
上述したように、本発明においては、表面の一部が導電剤(例えば、アセチレンブラック)で被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質からなる混合正極活物質と結着剤とを含有する正極合剤を備えるようにしているので、結着剤が導電剤に吸収されることが防止できるため、結着剤が偏在することが抑制できるようになって、正極合剤同士および正極合剤と正極集電体との密着性が向上する。
【0043】
なお、上述した実施の形態においては、導電剤としてアセチレンブラックを用いる例について説明したが、アセチレンブラック以外の導電剤として、人造黒鉛、天然黒鉛、グラファイトなどの各種の炭素粉末材料を用いても、同様な効果を奏することができる。
また、上述した実施の形態においては、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)を用い、導電剤で被覆されない正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)あるいはスピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)を用いる例について説明したが、これらの両活物質としては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、スピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)あるいはニッケル酸リチウム(LiNiO2)から選択して用いるようにしてもよい。この場合、こられの両活物質は同種の活物質でも、あるいは異種の活物質でもよい。
【0044】
なお、コバルト酸リチウムとしては、組成式がLiCo1-XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.1である)で表される組成のものも同様な結果が得られる。このうち、特に優れた放電特性を示すためには、Cr添加系、Mn添加系、Al添加系、Ti添加系のものを用いるのが望ましい。
【0045】
また、スピネル型マンガン酸リチウムとしては、組成式がLi1+XMn2-YMZO4(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0.54≦((1+X)+Z)/(2−Y)≦0.62で、−0.15≦X≦0.15で、Y≦0.5で、0≦Z≦0.1である)で表される組成のものも同様な結果が得られる。このうち、特に優れた高温特性(高温での充放電サイクル、高温保存性等)を示すためには、Mg添加系あるいはAl添加系のものを用いるのが望ましい。
【0046】
また、ニッケル酸リチウムとしては、組成式がLiNi1+XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.4である)で表されるニッケル酸リチウムを用いても同様な結果が得られる。このうち、特に容量と熱的安定性の点からLiNi0.8Co0.2O2、LiNi0.6Co0.3Mn0.1O2、LiNi0.8Co0.175MAl0.025O2等が望ましい。
【0047】
さらに、上述した実施の形態においては、結着剤してポリフッ化ビニリデン(PVdF)を用いる例について説明したが、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)以外の結着剤としては、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−モノクロロフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体等のフッ化ビニリデン系の結着剤を用いても同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正極活物質の表面の一部に炭素粉末を被覆する炭素皮膜形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】 正極の崩れ率を測定するための歯車装置を示す図であり、図2(a)はこの歯車装置を模式的に示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)のR部を拡大して示す正面図である。
【図3】 正極活物質同士が結着剤を介して結合された状態を模式的に示す断面図ある。
【符号の説明】
10…炭素皮膜形成装置、11…回転ドラム、12…固定軸、13…押圧剪断ヘッド、14…第1アーム、15…爪、16…第2アーム、17…内部空間、20…歯車装置、21…歯車、22…歯車、31,32,41,42…コバルト酸リチウム、31a,32a,42a…アセチレンブラック、33,43…結着剤
Claims (12)
- リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な正極活物質と導電剤と結着剤を含有する正極合剤を備えたリチウム二次電池用正極であって、
前記正極合剤は、表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と導電剤で被覆されていない正極活物質からなる混合正極活物質と、結着剤とを含有するとともに、
前記導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質は、導電剤と混合する際に圧縮剪断応力を加えるようにして混合することにより形成されたものであることを特徴とするリチウム二次電池用正極。 - 前記表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質の該正極活物質の表面を被覆する導電剤を除く混合量は、前記正極合剤の全質量に対して30質量%以上で、60質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質および前記導電剤で被覆されていない正極活物質はリチウム含有遷移金属酸化物であるとともに、
前記導電剤により表面の一部が被覆された正極活物質と前記導電剤で被覆されていない正極活物質とは同種あるいは異種のリチウム含有遷移金属酸化物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウム二次電池用正極。 - 前記リチウム含有遷移金属酸化物はスピネル型マンガン酸リチウム、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウムのいずれかであることを特徴とする請求項3に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記スピネル型マンガン酸リチウムは組成式がLi1+XMn2−YMZO4(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0.54≦((1+X)+Z)/(2−Y)≦0.62で、−0.15≦X≦0.15で、Y≦0.5で、0≦Z≦0.1である)で表されることを特徴とする請求項4に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記Li1+XMn2−YMZO4で表されるスピネル型マンガン酸リチウムのMはAlまたはMgであることを特徴とする請求項5に記載のリチウム二次電池。
- 前記Li1+XMn2−YMZO4で表されるスピネル型マンガン酸リチウムはLi1.07Mn1.89Mg0.04O4であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記コバルト酸リチウムは組成式がLiCo1−XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Ni,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.1である)で表されることを特徴とする請求項4に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記ニッケル酸リチウムは組成式がLiNi1−XMXO2(但し、MはB,Mg,Ca,Sr,Ba,Ti,V,Cr,Fe,Co,Cu,Al,In,Nb,Mo,W,Y,Rhから選択される少なくとも一種の元素であり、0≦X≦0.4である)で表されることを特徴とする請求項4に記載のリチウム二次電池用正極。
- 前記正極合剤はアルミニウム箔またはアルミニウム合金箔からなる正極集電体に保持されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のリチウム二次電池用正極。
- リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な正極活物質と導電剤と結着剤を含有する正極合剤を正極集電体に塗着して形成するリチウム二次電池用正極の製造方法であって、
前記正極活物質と前記導電剤粉末に圧縮剪断応力を加えるようにしてこれらを混合して、前記正極活物質の表面の一部に導電剤を被覆する導電剤被覆工程と、
前記表面の一部が導電剤で被覆された正極活物質と、導電剤で被覆されていない正極活物質とを混合して混合活物質とする混合工程と、
前記混合活物質と結着剤と溶剤とを混合・混練してスラリーとするスラリー工程と、
前記スラリーを正極集電体に塗着するスラリー塗着工程とを備えたことを特徴とするリチウム二次電池用正極の製造方法。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載の正極と、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な負極活物質を含有する負極と、非水電解液とを備えたことを特徴とするリチウム二次電池。
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