JPH1016661A - 自動車のドア構造 - Google Patents
自動車のドア構造Info
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- JPH1016661A JPH1016661A JP8174823A JP17482396A JPH1016661A JP H1016661 A JPH1016661 A JP H1016661A JP 8174823 A JP8174823 A JP 8174823A JP 17482396 A JP17482396 A JP 17482396A JP H1016661 A JPH1016661 A JP H1016661A
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Abstract
少なくとも2枚のトリムパネルによってサイドドアのド
アトリムが構成されてなる自動車のドア構造において、
側突時の乗員に対する衝撃を緩和する。 【解決手段】 互いに隣接する上部トリムパネル2と下
部トリムパネル3との接合部位における一方のトリムパ
ネル3に、他方のトリムパネル2側に向かって延びるボ
ス7,8を立設し、該ボス7,8を介して2枚のトリム
パネル2,3を接合するとともに、ボス7,8の基部に
ラジアル方向に延びる複数の補強リブを車体前後方向に
のみ設け、ボス7,8を上下方向に倒れ易くする。
Description
に関し、特に、側面衝突時の衝撃吸収に留意したサイド
ドアの構造に関する。
面には、トリムパネルと呼ばれる内装材の張られたドア
トリムが形成されているが、上記サイドドアの車室内側
の面には、アームレストとこのアームレストの下方のポ
ケット部とが設けられるため、製作上の容易性から、ア
ームレストを含む上部トリムパネルとポケット部を備え
た下部トリムパネルとに分割して製作することが多い。
また、意匠上の要請からも、ドアトリムの表面の材質を
上方部と下方部とで互いに異ならせる場合があり、その
場合も、上部トリムパネルと下部トリムパネルとに分割
して製作し、両トリムパネルの縁部を互いに重ね合わせ
る態様で接合することによって、ドアトリムが形成され
ている。
側突時における乗員の保護を強化するため、サイドドア
内にインパクトバーを設けるとともに、例えば、特開平
4−345551号公報に開示されているように、シー
トに着座した乗員の腰部に対応するドアトリムの裏側の
部位に衝撃吸収部材を設けることが行なわれている。
に重ね合わせる態様で接合された少なくとも2枚のトリ
ムパネルによってサイドドアのドアトリムを構成する場
合、隣接する2枚のトリムパネルの接合部位における一
方のトリムパネルに、他方のトリムパネル側に向かって
延びるボスを立設し、このボスに他方のトリムパネルの
縁部を捩子止めすることによって両トリムパネルを接合
する場合がある。この場合、ボスの基部にラジアル方向
に延びる複数の補強リブを設けて、両トリムパネルの接
合部を強化することが行なわれている。
たサイドドアに近接する側のシートに着座している乗員
が側突時にサイドドア側に慣性移動し、ドアトリムに衝
突した場合、上記ボスの剛性が大であるため、乗員に衝
撃が加わるという問題があった。
員がサイドドア側に慣性移動した場合でも、乗員に加わ
る衝撃を緩和して乗員の保護を図るようにした自動車の
ドア構造を提供することを目的とする。
ア構造は、互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合部
位における一方のトリムパネルに、他方のトリムパネル
側に向かって延びるボスが立設され、これら隣接する2
枚のトリムパネルが上記ボスを介して接合されてなると
ともに、このボスの基部に、該ボスを所定方向に倒れ易
くする手段が設けられてなることを特徴とするものであ
る。
に延びる複数の補強リブを特定方向にのみ設けることに
よって、ボスを上記特定方向以外の所定方向に倒れ易く
することができる。
る互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合ラインが車
体前後方向の延びている場合は、上記補強リブを車体前
後方向にのみ設ければよい。
備えたボスは、上記ドアトリムが設けられたサイドドア
に近接する側のシートに着座した乗員の腰部に対応する
部位に設ければよい。
に倒れ易くする手段を備えたボスが設けられている部位
と車幅方向に重なるように衝撃吸収部材を配設すること
が好ましい。
スを所定方向に倒れ易くする手段が設けられていること
により、側突時にシートに着座している乗員がサイドド
ア側に慣性移動してドアトリムに衝突した場合でも、こ
の衝撃によってボスが所定方向に倒れ変形することによ
って、乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
る複数の補強リブを設ける場合は、特定方向にのみ設け
ることによって、ボスに衝撃が加わったときにボスを上
記特定方向以外の方向に倒れ易くすることができる。特
に、ボスが設けられている接合部位における互いに隣接
する2枚のトリムパネルの接合ラインが車体前後方向に
延びている場合は、トリムパネルの接合部が上下方向に
撓み易いから、車体前後方向にのみ補強リブを設け、上
下方向のリブを省略することによって、ボスを上下方向
に倒れ易くし、乗員に加わる衝撃を緩和することができ
る。
ドアに近接する側のシートに着座している乗員が側突時
にサイドドア側に慣性移動してドアトリムに衝突した場
合、先ず乗員の腰部の側部がドアトリムに衝突するか
ら、この部位に設けられているボスに所定方向に倒れ易
くする手段を設けることによって、乗員に加わる衝撃を
緩和することができる。
易くする手段を備えたボスが設けられている部位と車幅
方向に重なるように衝撃吸収部材を配設することによっ
て、側突時に乗員に加わる衝撃の吸収能力を向上させる
ことができる。
に基づいて説明する。
トの右側のサイドドアの内面のドアトリムを示す斜視
図、図2は図1のII−II線に沿ったサイドドアの拡大断
面図である。
接合ラインLに沿って縁部を互いに重ね合わせる態様で
互いに接合された上部トリムパネル2と下部トリムパネ
ル3とによって構成されている。上部トリムパネル2に
はアームレスト4が形成され、下部トリムパネル3には
ポケット部5とスピーカ取付け部6とが形成されてい
る。上部トリムパネル2は、図2に示すように、トリム
基材2aの表面に表皮材2bが貼付された構成を有す
る。
パネル3の上縁部は、接合ラインLに沿う複数箇所で互
いに接合されているが、これら接合部のうち、ポケット
部5の上方の接合部、すなわち、ドアトリム1が設けら
れたサイドドアに近接する側のシートに着座した乗員の
腰部に対応する部位の接合部においては、図2に示すよ
うに、下部トリムパネル3の上縁部から車外側に向かっ
て立設された2本の円筒状ボス7,8が上下に配置さ
れ、上側のボス7の先端には、下部トリムパネル3の上
縁部に重なるように下方へ延びる上部トリムパネル2の
下縁部がビス9によって固定され、下側のボス8の先端
には、ポケット部5の穴を塞ぐべく設けられたトリム部
材10の上縁部がビス9によって固定されている。
すように、ラジアル方向に延びる補強リブ7a,7aが
一体に設けられているが、これら補強リブ7a,7a
は、ボス7を図2のA方向から見た図3(a)および図
3(a)のB方向から見た図3(b)から明らかなよう
に、車体前後方向にのみ設けられて、上下方向の補強リ
ブは省略されている。下側のボス8も同様の構成を有す
る。このような構成により、ボス7,8に衝撃が加わっ
た場合、上部および下部のトリムパネル2,3の接合ラ
インLが車体前後方向の延びていて、両トリムパネル
2,3の接合部が上下方向に撓み易いことと相俟って、
ボス7,8上下方向に倒れ易くなり、これによって側突
時に乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
にサイドドアのインナパネル11が設けられており、さ
らに、ドアトリム1の背面には、ボスが7,8が設けら
れている部位と車幅方向に重なるように、発泡合成樹脂
製のクッション性を有する衝撃吸収部材(パッド)12
が取り付けられている。なお、図2に符号13で示す部
材は、図示しないウインドウレギュレータで昇降される
ドアガラスであり、14はサイドドアのアウタパネルで
ある。
は、側突に対する剛性向上のため、車体前後方向に延び
るインパクトバー15が配設され、インパクトバー15
の前後両端部はドア本体に固定されている。インパクト
バー15には、図4にも示すように、クッション性を有
する衝撃吸収部材17がブラケット16を介して垂設さ
れており、この衝撃吸収部材17は、図4の右方からブ
ラケット16に挿入され、ブラケット16が備えている
ストッパ16aに当接した位置に係止されるようになっ
ている。この衝撃吸収部材17も、衝撃吸収部材12と
同様に、ボスが7,8が設けられている部位と車幅方向
に重なるように配置されている。
強するために、図15および図16に示すような補強板
が、ベルトラインレインフォースメント18として上部
トリムパネル2とドアインナパネル11との間に配設さ
れている。なお、図5は図1のV−V線に沿った拡大断
面図であり、図5ではレインフォースメント18が図6
のV−V線に沿った拡大断面図として示されている。
上述のような構成を有していることにより、シートに着
座している乗員が側突時に慣性移動してその腰部がドア
トリム1に衝突した場合、ボス7,8が上下方向に倒れ
変形することによって、乗員に加わる衝撃を緩和するこ
とができる。
7,8が設けられている部位と車幅方向に重なるように
配設することによって、側突時に乗員に加わる衝撃の吸
収能力を向上させることができる。
イドドアの内面のドアトリムを示す斜視図
図
ている状態を示す側面図
Claims (5)
- 【請求項1】 縁部を互いに重ね合わせる態様で接合さ
れた少なくとも2枚のトリムパネルによってサイドドア
のドアトリムが構成されてなる自動車のドア構造におい
て、 互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合部位における
一方のトリムパネルに、他方のトリムパネル側に向かっ
て延びるボスが立設され、該ボスを介して前記隣接する
2枚のトリムパネルが接合されてなるとともに、前記ボ
スの基部に、該ボスを所定方向に倒れ易くする手段が設
けられてなることを特徴とする自動車のドア構造。 - 【請求項2】 前記ボスの基部にラジアル方向に延びる
複数の補強リブが特定方向にのみ設けられて、前記ボス
を前記特定方向以外の方向に倒れ易くする手段を構成し
てなることを特徴とする請求項1記載の自動車のドア構
造。 - 【請求項3】 前記ボスが設けられている接合部位にお
ける互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合ラインが
車体前後方向に延びており、前記複数の補強リブが、車
体前後方向にのみ設けられてなることを特徴とする請求
項2記載の自動車のドア構造。 - 【請求項4】 前記所定方向に倒れ易くする手段を備え
たボスが、前記ドアトリムが設けられたサイドドアに近
接する側のシートに着座した乗員の腰部に対応する部位
に設けられてなることを特徴とする請求項1ないし3の
いずれか1項記載の自動車のドア構造。 - 【請求項5】 前記サイドドア内に、前記所定方向に倒
れ易くする手段を備えたボスが設けられている部位と車
幅方向に重なるように衝撃吸収部材が配設されてなるこ
とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の
自動車のドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17482396A JP3744063B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17482396A JP3744063B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016661A true JPH1016661A (ja) | 1998-01-20 |
JP3744063B2 JP3744063B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=15985294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17482396A Expired - Fee Related JP3744063B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3744063B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237984A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Mazda Motor Corp | 自動車の側部構造 |
JP2010012905A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-21 | Toyota Boshoku Corp | ドアトリムのポケット構造 |
JP2013107421A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Toyota Motor Corp | 自動車用ドアトリムの取付構造 |
CN112074436A (zh) * | 2018-05-18 | 2020-12-11 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 配备有主承载板的下部部分的支撑装置的车门饰板 |
CN113830004A (zh) * | 2021-10-15 | 2021-12-24 | 重庆长安新能源汽车科技有限公司 | 汽车门内饰板总成 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP17482396A patent/JP3744063B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4725372B2 (ja) * | 2006-03-09 | 2011-07-13 | マツダ株式会社 | 自動車の側部構造 |
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