JP3607982B2 - 車体上方構造 - Google Patents

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    • B60R2021/0442Padded linings for the vehicle interior ; Energy absorbing structures associated with padded or non-padded linings associated with the roof panel

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車体上方構造に係り、特に、衝撃吸収部材が配設された自動車等の車体上方構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衝撃吸収部材が配設された自動車等の車体上方構造は、その一例が特開平7−187008号公報、特開平10−338082号公報に示されている。
【0003】
図5に示される如く、特開平7−187008号公報の構造は、自動車車体のルーフ100の車室内側にファブリック等のルーフヘッドライニング102を張った車体上方構造において、天井の側部に位置するルーフヘッドライニング102とルーフサイド部106との間に緩衝体108を介在させている。
【0004】
また、図6に示される如く、特開平10−338082号公報の構造では、ルーフヘッドライニング120に比較的硬い成形背板122と、背板122に接着固定された比較的変形し易い発泡板124とを設けると共に、ルーフヘッドライニング120におけるルーフサイドレール128に接触する部位に弾性変形可能な発泡片130を設けることで、固いルーフサイドレール128が、発泡板124のエネルギー吸収動作を阻害するのを防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの車体上方構造においては、例えば、乗員の頭部がルーフヘッドライニングの中央側に当接し、乗員の顎部が緩衝体108、発泡片130等の衝撃吸収部材が配設された部位に衝突する場合を考慮すると、衝撃吸収部材の変形荷重を低く設定し、乗員の頭部に発生する加速度を低減することが好ましい。そこで、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえ且つ、確実に衝撃を吸収できる車体上方構成が望まれている。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえ且つ、確実に衝撃を吸収できる車体上方構造を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、
ルーフの外周部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、
ルーフにおける前記外周部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、
前記第1衝撃吸収部と前記第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、
を有し、前記第3衝撃吸収部は前記第1衝撃吸収部及び前記第2衝撃吸収部に比べ薄肉であることを特徴とする。
【0008】
従って、衝撃吸収部材が配設された天井材の部位が車室内側から押圧された場合に、第3衝撃吸収部によって互いに連結された第1衝撃吸収部がルーフの外周部によって支持され、第2衝撃吸収部がルーフにおける外周部からルーフの中央部側へ離間した位置によって支持される。このため、衝撃吸収部材が2点で支持されるので、衝撃吸収部材が移動したり回転したりすることが無く、配設した位置において確実に潰れるため、安定した衝撃吸収が行われる。また、第3衝撃吸収部が第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部に比べて薄肉であるため、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえることができる。
【0009】
請求項2記載の本発明は、車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、
ルーフサイド部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、
前記ルーフサイド部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、
前記第1衝撃吸収部と前記第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、
を有し、前記第3衝撃吸収部は前記第1衝撃吸収部及び前記第2衝撃吸収部に比べ薄肉であることを特徴とする。
【0010】
従って、衝撃吸収部材が配設された天井材の部位が車室内側から押圧された場合に、第3衝撃吸収部によって互いに連結された第1衝撃吸収部がルーフサイド部によって支持され、第2衝撃吸収部がルーフサイド部からルーフの中央部側へ離間した位置によって支持される。このため、衝撃吸収部材が2点で支持されるので、衝撃吸収部材が移動したり回転したりすることが無く、配設した位置において確実に潰れるため、安定した衝撃吸収が行われる。また、第3衝撃吸収部が第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部に比べて薄肉であるため、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえることができる。
【0011】
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の車体上方構造において、前記第3衝撃吸収部は天井材に接触していることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1または請求項2の何れかに記載の内容に加えて、第3衝撃吸収部が天井材に接触しているため、衝撃吸収部材における天井材への接着可能面積が大きくなり、組付性能が向上する。また、第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部におけるルーフ側の部位が、薄肉とされた第3衝撃吸収部側へ容易に変形できるため、第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部の潰れ代が大きくなり、天井材のストロークを大きくできる。
【0013】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の車体上方構造において、前記第1衝撃吸収部は、前記ルーフとの対向面が前記天井材との対向面に比べ小さいことを特徴とする。
【0014】
従って、請求項1〜請求項3の何れかに記載の内容に加えて、衝撃吸収部材の第1衝撃吸収部において、車室内側からの荷重を広い対向面で受け、受けた荷重を狭い対向面によってルーフ部に伝達することができる。この結果、剛性が高いルーフの外周部またはルーフサイド部において車室内側からの荷重を確実に支持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車体上方構造の第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0016】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
【0017】
図1に示される如く、本実施形態では、車体のルーフ10の外板部を構成するルーフパネル12の車幅方向外側端部12Aが、ルーフドリップチャンネル13のフランジ13Aを挟んでルーフサイドレール14の上フランジ14Aに溶着されている。なお、ルーフサイドレール14は車室16の車幅方向外側上部において車体前後方向に沿って延びる閉断面部17を構成しており、車室16の上側側部を構成する骨格部材となっている。
【0018】
ルーフサイドレール14の車室内側となる内壁部14Bには、車室16の側部に略上下方向に沿って延設されたセンターピラーパネル20における内壁部20Aの上端部に形成されたフランジ20Bが溶着されている。また、ルーフサイドレール14の車体外側となる外壁部14Cには、ルーフドリップチャンネル13の段部13Bを挟んでセンターピラーパネル20における外壁部20Cの上端部に形成されたフランジ20Dが溶着されている。なお、センターピラーパネル20は略上下方向へ延びる閉断面部22を構成しており、車室側部を構成する骨格部材となっている。また、センターピラーパネル20の内壁部20Aには、センターピラーガーニッシュ24がクリップ26によって取り付けられている。
【0019】
また、左右のセンターピラーパネル20を繋ぐ部位には、ルーフパネル12の車室内側面に沿って車幅方向に延びるセンタールーフパネルリインホースメント28(以下、リインホースメント28という)が配設されており、リインホースメント28の車幅方向外側端部28Aは、ルーフパネル12の車幅方向外側端部12Aとルーフサイドレール14の上フランジ14Aとの間に挟持されている。
【0020】
また、ルーフパネル12の車室内側には、所定の隙間を開けて天井材としてのルーフヘッドライニング30が配設されており、リインホースメント28はルーフパネル12とルーフヘッドライニング30との間に配置されている。
【0021】
ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aは斜め下方へ向けて湾曲しており、車幅方向外側部30Aの下端部30Bはセンターピラーパネル20のフランジ20Bの近傍に達している。また、ルーフヘッドライニング30の下端部30Bは、センターピラーガーニッシュ24の上端部24Aに係止されている。
【0022】
図2に示される如く、ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aにおけるセンターピラー28の上方となる部位には、衝撃吸収部材40が配設されている。
【0023】
図1に示される如く、衝撃吸収部材40は、ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aにおける車室外側面にホットメルト接着等によって固定されている。なお、衝撃吸収部材40は発泡ウレタンにより構成されており、車室内側からの衝撃を吸収するようになっている。
【0024】
衝撃吸収部材40は、ルーフサイドレール14の内壁部14Dとルーフヘッドライニング30との間に配設された第1衝撃吸収部42と、ルーフサイドレール14からルーフの中央部側へ離間したリインホースメント28の部位28Bとルーフヘッドライニング30との間に配設された第2衝撃吸収部44と、第1衝撃吸収部42と第2衝撃吸収部44とを連結する第3衝撃吸収部46とで構成されている。
【0025】
第1衝撃吸収部42はルーフサイドレール14の内壁部14Dへ向かって膨出しており、ルーフサイドレール14との対向面42Aが、ルーフサイドレール14の内壁部14Dと略平行になっている。また、第2衝撃吸収部44はリインホースメント28の部位28Bへ向かって膨出しており、リインホースメント28との対向面44Aが、リインホースメント28の部位28Bと略平行となっている。また、第3衝撃吸収部46の肉厚M3は、第1衝撃吸収部42の肉厚M1及び第2衝撃吸収部44の肉厚M2に比べて薄肉になっており、第3衝撃吸収部46は、ルーフヘッドライニング30に当接している。
【0026】
従って、衝撃吸収部材40には開口部を車室外側へ向けた凹部40Aが形成されており、凹部40A内に、ワイヤハーネス50の一部等が配設可能となっている。
【0027】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0028】
図1に一点鎖線で示される如く、乗員60の前頭部60Aが、衝撃吸収部材40の第3衝撃吸収部46と対向するルーフヘッドライニング30の部位P1に車室内側下方(図1の矢印A方向)から当接した場合、または、図1に二点鎖線で示される如く、乗員60の前頭部60Aが、ルーフヘッドライニング30の車幅方向中央部側の部位P2に当接し、更に、乗員60の顎部60Bがルーフヘッドライニング30の部位P1の近傍に車室内側下方(図1の矢印A方向)から当接する場合に、衝撃吸収部材40が配設されたルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aが車室内側から押圧される。この際、第3衝撃吸収部46によって互いに連結された第1衝撃吸収部42の対向面42Aがルーフサイドレール14の内壁部14Dに当接し支持されると共に、第2衝撃吸収部44の対向面44Aがルーフサイドレール14からルーフの中央部側へ離間したリインホースメント28の部位28Bに当接し支持される。
【0029】
この結果、衝撃吸収部材40が車幅方向に離間した2点で支持されるので、衝撃吸収部材40が移動したり回転したりすることが無く、配設した位置において確実に潰れるため、安定した衝撃吸収が行われる。
【0030】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材40における第3衝撃吸収部46が第1衝撃吸収部42及び第2衝撃吸収部44に比べて薄肉であるため、衝撃吸収部材40の配設量を必要最低限に押さえることができる。この結果、衝撃吸収部材40の変形荷重を低く設定し、乗員の頭部に発生する加速度を低減することができる。
【0031】
また、衝撃吸収部材40の重量を低減することができると共に、衝撃吸収部材40の凹部40A内に、ワイヤハーネス50の一部等を配設することが可能となる。更に、成形後のウレタン発泡材の膨張変形を低減できるので衝撃吸収部材40の形状精度が向上するので、車体への組付性能が向上する。
【0032】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材40の第3衝撃吸収部46が、ルーフヘッドライニング30に接触しているため、衝撃吸収部材40におけるルーフヘッドライニング30への接着可能面積が大きくなり、組付性能が更に向上する。また、衝撃吸収部材40が潰れる際に、第1衝撃吸収部42における対向面42Aの近傍及び第2衝撃吸収部44における対向面44Aの近傍が、薄肉とされた第3衝撃吸収部46の凹部40A内へ容易に変形できるため、第1衝撃吸収部42及び第2衝撃吸収部44の潰れ代が大きくなり、ルーフヘッドライニング30の変形ストロークを大きくできる。
【0033】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材40における第1衝撃吸収部42がルーフサイドレール14に当接し、第2衝撃吸収部44がリインフォースメント28に当接するため、剛性が高いルーフサイドレール14とリインフォースメント28において車室内側からの荷重を確実に支持することができる。
【0034】
次に、本発明に係る車体上方構造の第2実施形態を図2及び図3に従って説明する。
【0035】
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図2に示される如く、本実施形態では、ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aにおけるセンターピラー28とフロントピラー68との間となる部位及びセンターピラー28の後側近傍の部位に衝撃吸収部材70が配設されている。
【0037】
図3に示される如く、衝撃吸収部材70は、ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aにおける車室外側面にホットメルト接着等によって固定されている。なお、衝撃吸収部材70は発泡ウレタンにより構成されており、車室内側からの衝撃を吸収するようになっている。
【0038】
衝撃吸収部材70は、ルーフサイドレール14の上フランジ14Aとルーフヘッドライニング30との間に配設された第1衝撃吸収部72と、ルーフサイドレール14の上フランジ14Aからルーフの中央部側へ離間したルーフパネル12の部位12Cとルーフヘッドライニング30との間に配設された第2衝撃吸収部74と、第1衝撃吸収部72と第2衝撃吸収部74とを連結する第3衝撃吸収部76とで構成されている。
【0039】
第1衝撃吸収部72の車体前後方向から見た断面形状は略三角形状となっており、ルーフサイドレール14の上フランジ14Aとの対向面72Aが、ルーフヘッドライニング30との対向面72Bに比べ小さくなっている。また、第2衝撃吸収部74の車体前後方向から見た断面形状は車体上方に突出した略矩形状になっており、ルーフパネル12との対向面74Aはルーフパネル12の部位12Cと略平行となっている。また、第3衝撃吸収部76の肉厚M3は、第1衝撃吸収部72の肉厚M1及び第2衝撃吸収部74の肉厚M2に比べて薄肉になっており、第3衝撃吸収部76はルーフヘッドライニング30に当接している。
【0040】
従って、衝撃吸収部材70の車室外側には凹部70Aが形成されており、凹部70A内に、ワイヤハーネス50の一部等が配設可能となっている。
【0041】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0042】
図3に二点鎖線で示される如く、乗員60の前頭部60Aが、衝撃吸収部材70の第1衝撃吸収部72と対向するルーフヘッドライニング30の部位P3に車室内側下方(図3の矢印A方向)から当接し、衝撃吸収部材70が配設されたルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aが車室内側から押圧された場合に、本実施形態では、第3衝撃吸収部76によって互いに連結された第1衝撃吸収部72と第2衝撃吸収部74とのうち、第1衝撃吸収部72の対向面72Aがルーフサイドレール14の上フランジ14Aに当接し支持されると共に、第2衝撃吸収部74の対向面74Aがルーフパネル12の部位12Cによって支持される。
【0043】
この結果、衝撃吸収部材70が車幅方向に離間した2点で支持されるので、衝撃吸収部材70が移動したり回転したりすることが無く、配設した位置において確実に潰れるため、安定した衝撃吸収が行われる。
【0044】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材70における第3衝撃吸収部76が第1衝撃吸収部72及び第2衝撃吸収部74に比べて薄肉であるため、衝撃吸収部材70の配設量を必要最低限に押さえることができる。この結果、衝撃吸収部材70の変形荷重を低く設定し、乗員の頭部に発生する加速度を低減することができる。
【0045】
また、衝撃吸収部材70の重量を低減することができると共に、衝撃吸収部材70の凹部70A内に、ワイヤハーネス50の一部等を配設することが可能となる。更に、成形後のウレタン発泡材の膨張変形を低減できるので衝撃吸収部材70の形状精度が向上するので、車体への組付性能が向上する。
【0046】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材70の第3衝撃吸収部76が、ルーフヘッドライニング30に接触しているため、衝撃吸収部材70におけるルーフヘッドライニング30への接着可能面積が大きくなり、組付性能が向上する。また、衝撃吸収部材70が潰れる際に、第1衝撃吸収部72における対向面72Aの近傍及び第2衝撃吸収部74における対向面74Aの近傍が、薄肉とされた第3衝撃吸収部76の凹部70A内へ容易に変形できるため、第1衝撃吸収部72及び第2衝撃吸収部74の潰れ代が大きくなり、ルーフヘッドライニング30の変形ストロークを大きくできる。
【0047】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材70における第1衝撃吸収部72の車体前後方向から見た断面形状が略三角形状となっており、ルーフサイドレール14の上フランジ14Aとの対向面72Aが、ルーフヘッドライニング30との対向面72Bに比べ小さくなっている。この結果、第1衝撃吸収部72では車室内側からの荷重を広い対向面72Bで受け、受けた荷重を狭い対向面72Aによってルーフサイドレール14の上フランジ14Aに伝達することができる。このため、剛性が高いルーフサイドレール14の上フランジ14Aにおいて車室内側からの荷重を確実に支持することができる。
【0048】
なお、本実施形態では、衝撃吸収部材70の第3衝撃吸収部76を、ルーフヘッドライニング30に接触させたが、例えば、図4に示される如く、衝撃吸収部材70の第3衝撃吸収部76をルーフヘッドライニング30から離間した位置に設けた構成としても良い。
【0049】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、ルーフヘッドライニング30の車幅方向外側部30Aとルーフサイドレール14との間に衝撃吸収部材40または衝撃吸収部材70を配設したが、これに代えて、図2に二点鎖線で示す様に、ルーフヘッドライニング30の車室前側部30Cと、車室前方上部の骨格部材であるウインドシールドヘッダパネル(図示省略)との間、またはルーフヘッドライニング30の車室後側部30Dと、車室後方上部の骨格部材であるバックウインドオープニングフレームアッパ(図示省略)との間に衝撃吸収部材40または衝撃吸収部材70を配設した構成としても良い。
【0050】
また、本実施形態では、衝撃吸収部材40、70を発泡ウレタンにより構成したが、衝撃吸収部材40、70の構成材料は発泡ウレタンに限定されず、ビーズ発泡材等の他の発泡材料でも良い。また、発泡材に代えて、ハニカム構造とした樹脂材料等の他の材料によって衝撃吸収部材40、70を構成しても良い。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、ルーフの外周部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、ルーフにおける外周部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、第1衝撃吸収部と第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、を有し、第3衝撃吸収部は第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部に比べ薄肉であるため、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえ且つ、確実に衝撃を吸収できるという優れた効果を有する。
【0052】
請求項2記載の本発明は、車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、ルーフサイド部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、ルーフサイド部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、第1衝撃吸収部と第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、を有し、第3衝撃吸収部は第1衝撃吸収部及び第2衝撃吸収部に比べ薄肉であるため、衝撃吸収部材の配設量を必要最低限に押さえ且つ、確実に衝撃を吸収できるという優れた効果を有する。
【0053】
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の車体上方構造において、第3衝撃吸収部は天井材に接触しているため、請求項1または請求項2の何れかに記載の効果に加えて、組付性能が向上すると共に天井材の変形ストロークを大きくできるという優れた効果を有する。
【0054】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の車体上方構造において、第1衝撃吸収部は、ルーフとの対向面が天井材との対向面に比べ小さいため、請求項1〜請求項3の何れかに記載の効果に加えて、車室内側からの荷重を確実に支持することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明に係る車体上方構造が適用された車体を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の変形例に係る図3に対応する断面図である。
【図5】従来の実施形態に係る車体上方構造を示す側断面図である。
【図6】従来の実施形態に係る車体上方構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
12 ルーフパネル
14 ルーフサイドレール
14A ルーフサイドレールの上フランジ
16 車室
20 センターピラーパネル
28 センタールーフパネルリインホースメント
30 ルーフヘッドライニング(天井材)
30A ルーフヘッドライニングの車幅方向外側部
30C ルーフヘッドライニングの車室前側部
30D ルーフヘッドライニングの車室後側部
40 衝撃吸収部材
42 衝撃吸収部材の第1衝撃吸収部
44 衝撃吸収部材の第2衝撃吸収部
46 衝撃吸収部材の第3衝撃吸収部
70 衝撃吸収部材
72 衝撃吸収部材の第1衝撃吸収部
74 衝撃吸収部材の第2衝撃吸収部
76 衝撃吸収部材の第3衝撃吸収部

Claims (4)

  1. 車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、
    ルーフの外周部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、
    ルーフにおける前記外周部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、
    前記第1衝撃吸収部と前記第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、
    を有し、前記第3衝撃吸収部は前記第1衝撃吸収部及び前記第2衝撃吸収部に比べ薄肉であることを特徴とする車体上方構造。
  2. 車室上部に設けられ車室内側からの荷重に対して衝撃を吸収する衝撃吸収部材であって、
    ルーフサイド部と天井材との間に配設された第1衝撃吸収部と、
    前記ルーフサイド部からルーフの中央部側へ離間した位置と、天井材との間に配設された第2衝撃吸収部と、
    前記第1衝撃吸収部と前記第2衝撃吸収部とを連結する第3衝撃吸収部と、
    を有し、前記第3衝撃吸収部は前記第1衝撃吸収部及び前記第2衝撃吸収部に比べ薄肉であることを特徴とする車体上方構造。
  3. 前記第3衝撃吸収部は天井材に接触していることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の車体上方構造。
  4. 前記第1衝撃吸収部は、前記ルーフとの対向面が前記天井材との対向面に比べ小さいことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の車体上方構造。
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