JP3183026B2 - 自動車の構造部材から及ぼされる衝撃の吸収構造 - Google Patents

自動車の構造部材から及ぼされる衝撃の吸収構造

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JP3183026B2
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由克 鈴木
正太郎 岡村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の構造部材から及
ぼされる衝撃の吸収構造に関する。前記構造部材は、車
体のフロントピラー、センタピラー、リヤピラーまたは
ルーフサイドレールのような、仮想面で切断した断面が
閉じ構造を呈するように複数のパネルを折り曲げて接合
した剛性の高い部材であり、前記衝撃は、特に、乗員の
頭部に及ぼされる。
【0002】
【従来の技術】ルーフサイドレールのインナパネルとこ
のインナパネルの内方にあるルーフライナとの間隔内
と、ルーフサイドレールの閉じ構造内とにウレタンのよ
うな発泡体を配置すると共に、前記インナパネルの上下
の部分に複数の穴を開けた衝撃の吸収構造がある(公開
技報91-19719号)。このものでは、インナパネルおよび
発泡体の変形によって衝撃を吸収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ルーフサイドレール
は、垂直仮想面で切断した断面が閉じ構造を呈するよう
にインナパネルおよびアウタパネルによって形成され、
大きな剛性を有する。車体は、この大きな剛性により、
自動車が正面衝突したとき、または側面衝突したときの
荷重に耐えるところ、前記吸収構造では、インナパネル
に複数の穴を開けてあるため、ルーフサイドレールの耐
荷重性能が低下するおそれがある。
【0004】本発明の目的は、構造部材の耐荷重性能を
実質的に低下することなく、前記構造部材から及ぼされ
る衝撃の吸収構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、仮想面で切断
した断面が閉じ構造を呈するようにインナパネルおよび
アウタパネルによって形成した構造部材から及ぼされる
衝撃の吸収構造であって、前記インナパネルおよびアウ
タパネルの厚みより小さな厚みを有し、所定以上の荷重
によって変形可能に前記閉じ構造の内部に配置されるエ
ネルギ吸収パネルと、前記インナパネルの内方に間隔を
おいて変位可能に配置される内装材とを備える。該内装
材は、前記インナパネルを貫通して前記エネルギ吸収パ
ネルに向けて突出され、前記エネルギ吸収パネルに接触
可能な干渉ボスを有する。
【0006】
【作用および効果】所定以上の荷重が乗員の特に頭部か
ら内装材に加わると、内装材が外方へ向けて変位する。
この変位によって干渉ボスがエネルギ吸収パネルに接触
し、エネルギ吸収パネルを変形させる。その結果、エネ
ルギ吸収パネルが無かったとしたら、構造部材から及ぼ
されることとなる衝撃を吸収する。
【0007】構造部材の閉じ構造の内部に配置したエネ
ルギ吸収パネルが、構造部材の剛性の増大に寄与するた
め、構造部材の閉じ構造の有効断面積を小さくすること
ができ、それだけインナパネルを外方へ位置させること
が可能となる。したがって、インナパネルの内方にある
内装材の変位距離を確保した状態で、内装材の断面寸法
を小さくすることができる。
【0008】
【実施例】衝撃の吸収構造は、図1に示すように、仮想
面で切断した断面が閉じ構造を呈するようにインナパネ
ル20およびアウタパネル22によって形成した構造部
材24から乗員の特に頭部に及ぼされる衝撃を吸収する
ものであって、エネルギ吸収パネル26と、内装材28
とを備える。
【0009】構造部材24は、図示の実施例では、車体
のフロントピラーであり、インナパネル20と、アウタ
パネル22と、補強パネル30とからなる。インナパネ
ル20のフランジ21A、21Bとアウタパネル22の
フランジ23A、23Bとの互いに対面するものの間に
補強パネル30のフランジ31A、31Bを介在させ、
スポット溶接してフロントピラー24は、斜めの仮想面
で切断した断面が閉じ構造を呈するように形成されてい
る。
【0010】エネルギ吸収パネル26は、インナパネル
20およびアウタパネル22の厚みより小さな厚みを有
し、所定以上の荷重によって変形可能に構造部材24の
前記閉じ構造の内部に配置される。たとえば、インナパ
ネル20およびアウタパネル22は、1.2 〜1.6mm の厚
みの鋼板によって形成することができ、エネルギ吸収パ
ネル26は、0.4 〜0.6mm の厚みの鋼板によって形成す
ることができる。図示の実施例のように、補強パネル3
0を備える場合、補強パネル30の厚みはインナパネル
20またはアウタパネル22の厚みと同じか、これより
大きくするため、エネルギ吸収パネル26の厚みは、補
強パネル30の厚みより小さい。
【0011】エネルギ吸収パネル26を変形可能に閉じ
構造の内部に配置するのに、図示の実施例では、エネル
ギ吸収パネル26をインナパネル20に向けて凸形状に
折り曲げている。エネルギ吸収パネル26は、両端部の
フランジ27A、27Bをインナパネル20のフランジ
21A、21Bと補強パネル30のフランジ31A、3
1Bとの間に介在させ、スポット溶接して、フロントピ
ラー24に固定されている。
【0012】エネルギ吸収パネル26は、フロントピラ
ー24の伸びる方向、すなわち図1の紙面に垂直な方向
へ、フロントピラー24と同じ長さ伸びる形態とするこ
とができ、さらに、図2に示すように、1または複数の
帯状の形態とすることができる。帯状のエネルギ吸収パ
ネル26は、フロントピラー24の閉じ構造の内部の一
部のみに配置される。特に、乗員の頭部に及ぼされる衝
撃を吸収するには、頭部に対応するフロントピラー24
の内部に帯状のエネルギ吸収パネル26を配置すること
が必要であり、これで十分である。
【0013】内装材28は、インナパネル20の内方に
間隔32をおいて変位可能に配置される。内装材28
は、インナパネル20を貫通してエネルギ吸収パネル2
6に向けて突出され、エネルギ吸収パネル26に接触可
能な干渉ボス34を有する。
【0014】図示の実施例では、内装材28は、ポリエ
チレンまたはポリプロピレンのような硬質の樹脂を成形
したピラーガーニッシュであり、干渉ボス34は、ピラ
ーガーニッシュの外側面つまり裏面に一体に成形されて
いる。図3のaに示すように、干渉ボス34は円筒状で
あり、複数のリブ35によって補強されている。干渉ボ
ス34は、インナパネル20の穴36を通り、エネルギ
吸収パネル26まで伸びている。
【0015】図3のaに示した干渉ボス34は、エネル
ギ吸収パネルに接触し、これを変形させる機能を有す
る。これに代えて、図3のbに示す干渉ボス38を使用
することができる。干渉ボス38は、エネルギ吸収パネ
ルに接触し、これを変形させる干渉部40と、複数のリ
ブ41と、干渉部40とリブ41との間の取付け部42
とを有する。取付け部42は、干渉部40の軸線方向の
中央で最も膨らみ、弾性変形可能な掛止部分となった複
数の隆起からなる。掛止部分はインナパネルの穴を通っ
て穴の縁に引っ掛かる。したがって、干渉ボス38によ
れば、エネルギ吸収パネルに接触し、これを変形させる
機能に加え、内装材28をインナパネルに取り付けるた
めのクリップの機能をも果たすことができる。
【0016】内装材28は、干渉ボス34を有するとき
には、別途用意するそれ自体公知のクリップによって、
また干渉ボス38を有するときには、取付け部42の掛
止部分によってフロントピラー24のインナパネル20
に取り付けられる。乗員の頭部から所定以上の荷重が内
装材28に加わると、図4に示すように、内装材28が
リブ35を破断させながら変位し、干渉ボス34が外方
へ変位する。これにより、エネルギ吸収パネル26が変
形し、エネルギ吸収パネル26が無かったとしたら、フ
ロントピラー24から及ぼされることとなる衝撃を吸収
する。
【0017】図示の実施例のように、干渉ボス34、3
8が複数の三角形状のリブ35、41を有する場合、ま
ずリブが破断し、その後、エネルギ吸収パネル26が変
形し、それぞれエネルギを吸収することから、2段階の
エネルギ吸収を行わせることができる。
【0018】自動車の車体には、図5に示すように、フ
ロントピラー24、センタピラー94、リヤピラー12
0のような構造部材があり、さらに、これらピラーの上
方部分を結合するように前後方向へ伸びるルーフサイド
レール122のような構造部材がある。本発明は、この
ような構造部材から及ぼされる衝撃を吸収する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の構造部材から及ぼされる
衝撃の吸収構造の実施例の断面図で、図5の1−1線に
沿って切断したものである。
【図2】図1の衝撃の吸収構造に使用したインナパネル
とエネルギ吸収パネルとを背面方向から見た斜視図であ
る。
【図3】内装材の背面方向から見た斜視図で、aは図1
の衝撃の吸収構造に使用したもと、bはaの干渉ボスと
は異なる干渉ボスを有する内装材を示している。
【図4】本発明に係る自動車の構造部材から及ぼされる
衝撃の吸収構造の作用を示す図1と同様な断面図であ
る。
【図5】本発明に係る衝撃の吸収構造を実施できる構造
部材を備える車体の側面図である。
【符号の説明】
20 インナパネル 22 アウタパネル 24 構造部材(フロントピラー) 94 構造部材(センタピラー) 26 エネルギ吸収パネル 28 内装材(ピラーガーニッシュ) 34、38 干渉ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 正太郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 川崎 径子 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−211161(JP,A) 実開 昭62−157653(JP,U) 実開 平2−92352(JP,U) 実開 平4−113248(JP,U) 実公 平3−56115(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04 B60R 13/02 B60R 21/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想面で切断した断面が閉じ構造を呈す
    るようにインナパネルおよびアウタパネルによって形成
    した構造部材から及ぼされる衝撃の吸収構造であって、 前記インナパネルおよびアウタパネルの厚みより小さな
    厚みを有し、所定以上の荷重によって変形可能に前記閉
    じ構造の内部に配置されるエネルギ吸収パネルと、前記
    インナパネルの内方に間隔をおいて変位可能に配置され
    る内装材とを備え、 該内装材は、前記インナパネルを貫通して前記エネルギ
    吸収パネルに向けて突出され、前記エネルギ吸収パネル
    に接触可能な干渉ボスを有する、自動車の構造部材から
    及ぼされる衝撃の吸収構造。
JP06642494A 1994-03-11 1994-03-11 自動車の構造部材から及ぼされる衝撃の吸収構造 Expired - Fee Related JP3183026B2 (ja)

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