JPH1016566A - 自動車のドア構造 - Google Patents
自動車のドア構造Info
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- JPH1016566A JPH1016566A JP17482296A JP17482296A JPH1016566A JP H1016566 A JPH1016566 A JP H1016566A JP 17482296 A JP17482296 A JP 17482296A JP 17482296 A JP17482296 A JP 17482296A JP H1016566 A JPH1016566 A JP H1016566A
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- absorbing member
- door
- vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車の側突時に乗員がサイドドア側に慣性
移動してドアに衝突した場合のインナパネルのベルトラ
イン部における乗員衝突部位の曲げ剛性を高めて衝撃荷
重を吸収する。 【解決手段】 側突時に乗員がドア本体1のベルトライ
ン部に衝突してインナパネル2がアウタパネル3側に変
位するとき、インナパネル2の変位がアウタパネル3に
よって規制される以前にインナパネル2の変位を規制し
得る規制部材20を、ドア本体1の上縁のドアガラス昇
降用開口部10の近傍に、かつ乗員の着座位置の側方部
位から車体前方向に所定距離離れた位置に配設する。
移動してドアに衝突した場合のインナパネルのベルトラ
イン部における乗員衝突部位の曲げ剛性を高めて衝撃荷
重を吸収する。 【解決手段】 側突時に乗員がドア本体1のベルトライ
ン部に衝突してインナパネル2がアウタパネル3側に変
位するとき、インナパネル2の変位がアウタパネル3に
よって規制される以前にインナパネル2の変位を規制し
得る規制部材20を、ドア本体1の上縁のドアガラス昇
降用開口部10の近傍に、かつ乗員の着座位置の側方部
位から車体前方向に所定距離離れた位置に配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア構造
に関し、特に、側面衝突時の衝撃吸収に留意したサイド
ドアの構造に関する。
に関し、特に、側面衝突時の衝撃吸収に留意したサイド
ドアの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサイドドアの中には、例えば特
開平4−362416号公報に開示されているように、
ドア本体のインナパネルとこのインナパネルの車室内側
に設けられるドアトリムとの間にクッション性を有する
衝撃吸収部材(パッド)を配設して、自動車の側方から
車両が衝突する側突時に乗員がサイドドア側に慣性移動
してドアトリムに衝突した場合は、ドアトリムの変形を
介して上記衝撃吸収部材をドアトリムとインナパネルと
の間に圧縮変形させ、これによって乗員に加わる衝撃を
緩和して乗員の保護を図るようにしたものが知られてい
る。
開平4−362416号公報に開示されているように、
ドア本体のインナパネルとこのインナパネルの車室内側
に設けられるドアトリムとの間にクッション性を有する
衝撃吸収部材(パッド)を配設して、自動車の側方から
車両が衝突する側突時に乗員がサイドドア側に慣性移動
してドアトリムに衝突した場合は、ドアトリムの変形を
介して上記衝撃吸収部材をドアトリムとインナパネルと
の間に圧縮変形させ、これによって乗員に加わる衝撃を
緩和して乗員の保護を図るようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に側突
時に相手側車両のバンパが自車のサイドドアに衝突した
場合、相手側車両のバンパの位置の関係から、自車のサ
イドドアの下方部分が車室内側に押圧され、その反動で
サイドドア側に慣性移動した乗員の肩がサイドドアのベ
ルトライン部に衝突することになる。
時に相手側車両のバンパが自車のサイドドアに衝突した
場合、相手側車両のバンパの位置の関係から、自車のサ
イドドアの下方部分が車室内側に押圧され、その反動で
サイドドア側に慣性移動した乗員の肩がサイドドアのベ
ルトライン部に衝突することになる。
【0004】このベルトライン部には、ベルトラインに
沿って延びる閉断面補強構造がドア本体のインナパネル
とレインフォースメントとによって形成されているのが
普通であり、側突時における乗員の衝突によって閉断面
補強構造が車外側に撓んで衝撃を吸収するようになって
いるが、上記閉断面補強構造の曲げ剛性の不足からこの
閉断面補強構造が容易に撓んでドア本体のアウタパネル
に当接し、このとき乗員に与える衝撃荷重が急激に増大
するという問題があった。
沿って延びる閉断面補強構造がドア本体のインナパネル
とレインフォースメントとによって形成されているのが
普通であり、側突時における乗員の衝突によって閉断面
補強構造が車外側に撓んで衝撃を吸収するようになって
いるが、上記閉断面補強構造の曲げ剛性の不足からこの
閉断面補強構造が容易に撓んでドア本体のアウタパネル
に当接し、このとき乗員に与える衝撃荷重が急激に増大
するという問題があった。
【0005】上述の事情に鑑み、本発明は、自動車の側
突時に乗員がサイドドア側に慣性移動してドアに衝突し
た場合の乗員が受ける衝撃荷重を低減することを目的と
するものである。
突時に乗員がサイドドア側に慣性移動してドアに衝突し
た場合の乗員が受ける衝撃荷重を低減することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自動車のド
ア構造は、請求項1に記載したように、インナパネルと
アウタパネルとからなるドア本体の上縁部にドアガラス
昇降用の開口部を備えた自動車のドア構造において、ド
ア本体のベルトライン部の近傍でかつ乗員の着座位置の
側方部位においてドア本体内に第1の衝撃吸収部材が配
設され、上記ドア本体に対する外部からの側面衝突によ
って乗員がこのドア本体のベルトライン部に衝突してイ
ンナパネルがアウタパネル側に変位するとき、このイン
ナパネルの変位がアウタパネルによって規制される以前
にインナパネルの変位を規制し得る規制部材が、ドア本
体の前記開口部の上記第1の衝撃吸収部材の近傍に、か
つ乗員の着座位置の側方部位から車体前後方向に所定距
離離れた位置に配設されていることを特徴とするもので
ある。
ア構造は、請求項1に記載したように、インナパネルと
アウタパネルとからなるドア本体の上縁部にドアガラス
昇降用の開口部を備えた自動車のドア構造において、ド
ア本体のベルトライン部の近傍でかつ乗員の着座位置の
側方部位においてドア本体内に第1の衝撃吸収部材が配
設され、上記ドア本体に対する外部からの側面衝突によ
って乗員がこのドア本体のベルトライン部に衝突してイ
ンナパネルがアウタパネル側に変位するとき、このイン
ナパネルの変位がアウタパネルによって規制される以前
にインナパネルの変位を規制し得る規制部材が、ドア本
体の前記開口部の上記第1の衝撃吸収部材の近傍に、か
つ乗員の着座位置の側方部位から車体前後方向に所定距
離離れた位置に配設されていることを特徴とするもので
ある。
【0007】上記第1の衝撃吸収部材はインナパネルと
ドアトリムとの間に介装されていることが好ましい。
ドアトリムとの間に介装されていることが好ましい。
【0008】さらに、上記第1の衝撃吸収部材に対向す
る第2の衝撃吸収部材がアウタパネルのインナパネル側
に配設されていることが好ましい。
る第2の衝撃吸収部材がアウタパネルのインナパネル側
に配設されていることが好ましい。
【0009】上記第2の衝撃吸収部材はドア本体のベル
トライン部の下方に配設されていることが好ましい。
トライン部の下方に配設されていることが好ましい。
【0010】また、上記第1の衝撃吸収部材の車外側に
この第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドア
ガラス昇降用のガイド部材が配設されていることが好ま
しい。そして、上記第1の衝撃吸収部材が、インナパネ
ル側ベルトライン部から上記第2の衝撃吸収部材に対向
する部分に亘って設けられていることが好ましい。
この第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドア
ガラス昇降用のガイド部材が配設されていることが好ま
しい。そして、上記第1の衝撃吸収部材が、インナパネ
ル側ベルトライン部から上記第2の衝撃吸収部材に対向
する部分に亘って設けられていることが好ましい。
【0011】上記規制部材はドアガラスに関してインナ
パネル側に設けることができるが、この規制部材がドア
トリムで覆われていることが好ましい。
パネル側に設けることができるが、この規制部材がドア
トリムで覆われていることが好ましい。
【0012】上記規制部材は、ドア本体の上縁部に形成
されたドアガラス昇降用の開口部に臨むフランジ部に上
方から装着される部分と、この部分から側方に突出して
フランジ部に係止される係止爪とを備えていることが好
ましい。また、この規制部材が、乗員の着座位置の側方
部位に関して車体前方側に配設されていることが好まし
い。
されたドアガラス昇降用の開口部に臨むフランジ部に上
方から装着される部分と、この部分から側方に突出して
フランジ部に係止される係止爪とを備えていることが好
ましい。また、この規制部材が、乗員の着座位置の側方
部位に関して車体前方側に配設されていることが好まし
い。
【0013】本発明による自動車のドア構造は、請求項
11に記載したように、ドア本体のインナパネルのベル
トライン部の近傍でかつ乗員の着座位置の側方部位にお
いて第1の衝撃吸収部材がその上部と下部とで衝撃吸収
性を異ならせた態様で配設され、この第1の衝撃吸収部
材に対向する第2の衝撃吸収部材がドア本体のアウタパ
ネルの車室内側に配設されていることを特徴とするもの
である。
11に記載したように、ドア本体のインナパネルのベル
トライン部の近傍でかつ乗員の着座位置の側方部位にお
いて第1の衝撃吸収部材がその上部と下部とで衝撃吸収
性を異ならせた態様で配設され、この第1の衝撃吸収部
材に対向する第2の衝撃吸収部材がドア本体のアウタパ
ネルの車室内側に配設されていることを特徴とするもの
である。
【0014】上記第1の衝撃吸収部材の上部の車幅方向
の厚さが下部よりも厚く形成されてなることが好まし
い。
の厚さが下部よりも厚く形成されてなることが好まし
い。
【0015】さらに、上記第1の衝撃吸収部材の車外側
にこの第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにド
アガラス昇降用のガイド部材が配設されていることが好
ましい。
にこの第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにド
アガラス昇降用のガイド部材が配設されていることが好
ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、側突時に乗員がドア本
体のベルトライン部に衝突することによってインナパネ
ルがアウタパネル側に変位するとき、このインナパネル
の変位がアウタパネルによって規制される以前にインナ
パネルの変位を規制し得る規制部材が乗員の衝突部位よ
り車体前後方向に離れた位置に配設されていることによ
り、インナパネルのベルトライン部における支点間の距
離が短縮されて乗員の衝突部位の曲げ剛性を高めること
ができ、これによって、インナパネルの初期の潰れ量が
それ程大きくならず、ここで衝突エネルギがある程度消
費されるから、乗員が受ける衝突荷重のピークが過大に
なることを防止することができる。
体のベルトライン部に衝突することによってインナパネ
ルがアウタパネル側に変位するとき、このインナパネル
の変位がアウタパネルによって規制される以前にインナ
パネルの変位を規制し得る規制部材が乗員の衝突部位よ
り車体前後方向に離れた位置に配設されていることによ
り、インナパネルのベルトライン部における支点間の距
離が短縮されて乗員の衝突部位の曲げ剛性を高めること
ができ、これによって、インナパネルの初期の潰れ量が
それ程大きくならず、ここで衝突エネルギがある程度消
費されるから、乗員が受ける衝突荷重のピークが過大に
なることを防止することができる。
【0017】そして、第1の衝撃吸収部材の車外側にこ
の第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドアガ
ラス昇降用のガイド部材が配設されている場合は、適当
な剛性部材をガイド部材間に橋架することによって、側
突時に乗員がドア側に慣性移動して、ドアトリムに衝突
した場合、この部位のインナパネルに開口部が形成され
ている場合であっても、この第1の衝撃吸収部材が十分
に圧縮変形される。したがって、第1の衝撃吸収部材に
よる緩衝効果を十分に発揮させることができる。
の第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドアガ
ラス昇降用のガイド部材が配設されている場合は、適当
な剛性部材をガイド部材間に橋架することによって、側
突時に乗員がドア側に慣性移動して、ドアトリムに衝突
した場合、この部位のインナパネルに開口部が形成され
ている場合であっても、この第1の衝撃吸収部材が十分
に圧縮変形される。したがって、第1の衝撃吸収部材に
よる緩衝効果を十分に発揮させることができる。
【0018】さらに、上部と下部とで衝撃吸収力を異な
らせた第1の衝撃吸収部材が設けられることによって、
側突時に乗員がドアトリムに衝突したとき、その衝撃荷
重が第1の衝撃吸収部材を介してインナパネルのベルト
ライン部およびその下方部にバランス良く伝達されて、
衝撃荷重が効果的に吸収される効果がある。
らせた第1の衝撃吸収部材が設けられることによって、
側突時に乗員がドアトリムに衝突したとき、その衝撃荷
重が第1の衝撃吸収部材を介してインナパネルのベルト
ライン部およびその下方部にバランス良く伝達されて、
衝撃荷重が効果的に吸収される効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明を実施した自動車のフロン
ト右側のサイドドアの内部構造およびアウタパネルを車
室内側から見た概略的正面図、図2は図1のII−II線に
沿った拡大断面図である。
ト右側のサイドドアの内部構造およびアウタパネルを車
室内側から見た概略的正面図、図2は図1のII−II線に
沿った拡大断面図である。
【0021】図に示す自動車のサイドドアにおいて、ド
ア本体1は、ドア本体1の前後端および下端で互いに接
合されたインナパネル2とアウタパネル3とを備え、イ
ンナパネル2の車室内側に、トリム基材5aと表皮材5
bとからなるドアトリム5が設けられ、ドア本体1の上
縁部には、ドアガラス4の昇降用開口部10が形成され
ている。インナパネル2の前部、中間部および後部に
は、ドアガラス昇降用ガラスガイドレール6,7,8が
固定されている。これらガラスガイドレール6,7,8
のうち、中間部ガイドレール7と後部ガイドレール8
は、シートバック9が起立したシートに着座した乗員M
を車幅方向から見て前後から挟む位置関係をもって配設
されている。
ア本体1は、ドア本体1の前後端および下端で互いに接
合されたインナパネル2とアウタパネル3とを備え、イ
ンナパネル2の車室内側に、トリム基材5aと表皮材5
bとからなるドアトリム5が設けられ、ドア本体1の上
縁部には、ドアガラス4の昇降用開口部10が形成され
ている。インナパネル2の前部、中間部および後部に
は、ドアガラス昇降用ガラスガイドレール6,7,8が
固定されている。これらガラスガイドレール6,7,8
のうち、中間部ガイドレール7と後部ガイドレール8
は、シートバック9が起立したシートに着座した乗員M
を車幅方向から見て前後から挟む位置関係をもって配設
されている。
【0022】インナパネル2の上端部外面には、ベルト
ラインに沿って延びるベルトラインレインフォースメン
ト11の上縁と下縁とが接合されており、インナパネル
2とレインフォースメント11とによって、ベルトライ
ンに沿って延びる閉断面補強構造12が形成されてい
る。また、インナパネル2には、サイドドア1内に種々
の部品を組み付けるための開口部13が、閉断面補強構
造12の下方においてガラスガイドレール7,8間に亘
って形成されている。
ラインに沿って延びるベルトラインレインフォースメン
ト11の上縁と下縁とが接合されており、インナパネル
2とレインフォースメント11とによって、ベルトライ
ンに沿って延びる閉断面補強構造12が形成されてい
る。また、インナパネル2には、サイドドア1内に種々
の部品を組み付けるための開口部13が、閉断面補強構
造12の下方においてガラスガイドレール7,8間に亘
って形成されている。
【0023】ドアトリム5の上方部とインナパネル2と
の間にはクッション性を有する第1の衝撃吸収部材14
が配設されている。この衝撃吸収部材14は、乗員Mの
肩部から胸上部の側方に相当する高さ位置に配設され、
ベルトラインに沿って延びる閉断面補強構造12と車幅
方向に重なる位置からインナパネル2の開口部13に亘
って延び、衝撃吸収部材14の下方部分は開口部13の
上方部分と車幅方向から見て互いに重なるように対向し
ている。
の間にはクッション性を有する第1の衝撃吸収部材14
が配設されている。この衝撃吸収部材14は、乗員Mの
肩部から胸上部の側方に相当する高さ位置に配設され、
ベルトラインに沿って延びる閉断面補強構造12と車幅
方向に重なる位置からインナパネル2の開口部13に亘
って延び、衝撃吸収部材14の下方部分は開口部13の
上方部分と車幅方向から見て互いに重なるように対向し
ている。
【0024】また、上記ガラスガイドレール7,8は、
第1の衝撃吸収部材14の車外側にこの衝撃吸収部材1
4と車幅方向から見て互いに重なるように配設され、こ
れらガラスガイドレール7,8間には、図3および図4
に示すような細長い板状の剛性部材15が橋架されてい
る。この剛性部材15は、ガラスガイドレール7,8に
対する取り付け用の孔15a,15bと補強のためのフ
ランジ15c,15cとを備え、衝撃吸収部材14の下
方部分に対し開口部13を通じて対向するように配置さ
れている。この剛性部材15が設けられていることによ
り、側突時に乗員Mがサイドドア1側に慣性移動して、
乗員Mがドアトリム5に衝突した場合、ドアインナパネ
ル2に開口部13が形成されているにも拘らず、この第
1の衝撃吸収部材14が十分に圧縮変形されるから、第
1の衝撃吸収部材14による緩衝効果を十分に発揮させ
ることができる。
第1の衝撃吸収部材14の車外側にこの衝撃吸収部材1
4と車幅方向から見て互いに重なるように配設され、こ
れらガラスガイドレール7,8間には、図3および図4
に示すような細長い板状の剛性部材15が橋架されてい
る。この剛性部材15は、ガラスガイドレール7,8に
対する取り付け用の孔15a,15bと補強のためのフ
ランジ15c,15cとを備え、衝撃吸収部材14の下
方部分に対し開口部13を通じて対向するように配置さ
れている。この剛性部材15が設けられていることによ
り、側突時に乗員Mがサイドドア1側に慣性移動して、
乗員Mがドアトリム5に衝突した場合、ドアインナパネ
ル2に開口部13が形成されているにも拘らず、この第
1の衝撃吸収部材14が十分に圧縮変形されるから、第
1の衝撃吸収部材14による緩衝効果を十分に発揮させ
ることができる。
【0025】上記第1の衝撃吸収部材14は、図2から
明らかなように、閉断面補強構造12に対向する上方部
の車幅方向の厚さが、剛性部材15に対向する下方部の
車幅方向の厚さよりも厚く形成されて、側突時に乗員M
がドアトリム5に衝突したとき、その衝撃荷重が衝撃吸
収部材14を介して閉断面補強構造12と剛性部材15
とにバランス良く伝達されて、衝撃荷重が吸収されるよ
うに配慮されている。なお、衝撃吸収部材14の上方部
と下方部との厚さをほぼ同一にする代わりに、衝撃吸収
部材14の上方部に、下方部よりも柔らかい材質のもの
を用いてもよい。
明らかなように、閉断面補強構造12に対向する上方部
の車幅方向の厚さが、剛性部材15に対向する下方部の
車幅方向の厚さよりも厚く形成されて、側突時に乗員M
がドアトリム5に衝突したとき、その衝撃荷重が衝撃吸
収部材14を介して閉断面補強構造12と剛性部材15
とにバランス良く伝達されて、衝撃荷重が吸収されるよ
うに配慮されている。なお、衝撃吸収部材14の上方部
と下方部との厚さをほぼ同一にする代わりに、衝撃吸収
部材14の上方部に、下方部よりも柔らかい材質のもの
を用いてもよい。
【0026】ドア本体1のアウタパネル3のベルトライ
ン部の内面側には、ベルトライン部に沿って車体前後方
向に延びるレインフォースメント18が設けられてお
り、このレインフォースメント18の下方に、上記第1
の衝撃吸収部材14と対向する第2の衝撃吸収部材17
が配設されている。そして、第1の衝撃吸収部材14
は、インナパネル2側のベルトライン部から上記第2の
衝撃吸収部材17と対向する部分に亘って延びている。
さらに、サイドドア1の内部には、車体前後方向に延び
る補強用のインパクトバー19がその前後をインナパネ
ル2に固定された態様で固定されている。
ン部の内面側には、ベルトライン部に沿って車体前後方
向に延びるレインフォースメント18が設けられてお
り、このレインフォースメント18の下方に、上記第1
の衝撃吸収部材14と対向する第2の衝撃吸収部材17
が配設されている。そして、第1の衝撃吸収部材14
は、インナパネル2側のベルトライン部から上記第2の
衝撃吸収部材17と対向する部分に亘って延びている。
さらに、サイドドア1の内部には、車体前後方向に延び
る補強用のインパクトバー19がその前後をインナパネ
ル2に固定された態様で固定されている。
【0027】インナパネル2側のベルトライン部に沿っ
て延びる閉断面補強構造12の上端は、インナパネル2
の上縁と、インナパネル2の車室外側に配置されたベル
トラインレインフォースメント11の上縁とが互いに重
ね合わされた状態で接合されて、ドアガラス4の昇降用
開口部10に沿って上方に延びるフランジ部18を形成
しており、このフランジ部18に、図5〜図8に示すよ
うな構成を有する規制部材20が上方から装着されてい
る。
て延びる閉断面補強構造12の上端は、インナパネル2
の上縁と、インナパネル2の車室外側に配置されたベル
トラインレインフォースメント11の上縁とが互いに重
ね合わされた状態で接合されて、ドアガラス4の昇降用
開口部10に沿って上方に延びるフランジ部18を形成
しており、このフランジ部18に、図5〜図8に示すよ
うな構成を有する規制部材20が上方から装着されてい
る。
【0028】この規制部材20は、硬質プラスチック材
料で形成され、上記フランジ部18のレインフォースメ
ント11側の壁面に密着する垂直な壁面21aを備えた
本体部21と、本体部21の下部から車外側に突出する
突出部22と、この本体部21の上部に所定の間隔を隔
てて設けられた一対の取付け片23,23と、本体部2
1の壁面21aに突設された係止爪24とから構成され
ている。
料で形成され、上記フランジ部18のレインフォースメ
ント11側の壁面に密着する垂直な壁面21aを備えた
本体部21と、本体部21の下部から車外側に突出する
突出部22と、この本体部21の上部に所定の間隔を隔
てて設けられた一対の取付け片23,23と、本体部2
1の壁面21aに突設された係止爪24とから構成され
ている。
【0029】上記取付け片23,23は、本体部21の
上部からフランジ部18の上端を繞ってインナパネル2
側の壁面2aに沿って下方は延び、かつこの壁面2aに
弾性的に当接して、規制部材20をフランジ部18上に
支持する機能を有する。また、上記係止爪24は、レイ
ンフォースメント11に形成された横方向に長い長孔1
1bに係入して、規制部材20が上方へ抜け出るのを防
止する機能を有する。
上部からフランジ部18の上端を繞ってインナパネル2
側の壁面2aに沿って下方は延び、かつこの壁面2aに
弾性的に当接して、規制部材20をフランジ部18上に
支持する機能を有する。また、上記係止爪24は、レイ
ンフォースメント11に形成された横方向に長い長孔1
1bに係入して、規制部材20が上方へ抜け出るのを防
止する機能を有する。
【0030】なお、上記長孔11bの横方向の幅を図示
のものよりも長くしておけば、フランジ部18に対する
規制部材20の取り付け位置を調整することができ、ま
た、上記長孔11bをベルトライン部に沿って複数個形
成しておけば、上記係止爪24を係入させる長孔11b
を選択することによって、規制部材20の取り付け位置
を変更することができる。
のものよりも長くしておけば、フランジ部18に対する
規制部材20の取り付け位置を調整することができ、ま
た、上記長孔11bをベルトライン部に沿って複数個形
成しておけば、上記係止爪24を係入させる長孔11b
を選択することによって、規制部材20の取り付け位置
を変更することができる。
【0031】図6から明らかなように、ドアトリム5は
上記規制部材20の上方を覆い、かつドアトリム5の先
端部が本体部21の車該側の壁面21bに沿って下方を
延びている。規制部材20の本体部21の車該側の壁面
21bと突出部22の上面22aとはほぼ直角をなして
おり、ここに、弾性を有するシール部材25が接着され
て、ドアトリム5の先端部と規制部材20との間に介装
されている。また、突出部22の外周面22bには植毛
布26が接着されて、この突出部22がドアガラス4に
直接接触するのを防止している。
上記規制部材20の上方を覆い、かつドアトリム5の先
端部が本体部21の車該側の壁面21bに沿って下方を
延びている。規制部材20の本体部21の車該側の壁面
21bと突出部22の上面22aとはほぼ直角をなして
おり、ここに、弾性を有するシール部材25が接着され
て、ドアトリム5の先端部と規制部材20との間に介装
されている。また、突出部22の外周面22bには植毛
布26が接着されて、この突出部22がドアガラス4に
直接接触するのを防止している。
【0032】図9は、規制部材20の作用を説明する図
で、側突時に乗員Mがサイドドア1側に慣性移動して、
乗員Mの肩がドアトリム5を介してベルトラインに衝突
して、インナパネル2のベルトライン部がアウタパネル
3側に変位したときの状態を模式的に示す図である。図
9(a)は規制部材20が設けられていない場合、図9
(b)は規制部材20が設けられている場合である。ま
た、図10は、このときの乗員Mの胸に加わる衝撃荷重
(胸G)の時間的変化を示すグラフであり、破線で示す
曲線aは図9(a)に対応し、実線で示す曲線bは図9
(b)に対応する。
で、側突時に乗員Mがサイドドア1側に慣性移動して、
乗員Mの肩がドアトリム5を介してベルトラインに衝突
して、インナパネル2のベルトライン部がアウタパネル
3側に変位したときの状態を模式的に示す図である。図
9(a)は規制部材20が設けられていない場合、図9
(b)は規制部材20が設けられている場合である。ま
た、図10は、このときの乗員Mの胸に加わる衝撃荷重
(胸G)の時間的変化を示すグラフであり、破線で示す
曲線aは図9(a)に対応し、実線で示す曲線bは図9
(b)に対応する。
【0033】規制部材20が設けられていない場合は、
図9(a)に示すように、インナパネル2のベルトライ
ン部における衝突部位Cがインナパネル2の前後端A,
Bを支点として撓むために、インナパネル2の曲げ剛性
が低く、低い初期荷重で潰れ量が大きくなって行き、図
10の曲線aに示すように、点P1 から点P2 に向かっ
て荷重は一旦下降する。そして、インナパネル2がアウ
タパネル3に当接してインナパネル2の変位がアウタパ
ネル3によって規制された時点では、まだ衝突エネルギ
が消費されていないために、荷重が急激に上昇して過大
なピーク点P3に達することになる。
図9(a)に示すように、インナパネル2のベルトライ
ン部における衝突部位Cがインナパネル2の前後端A,
Bを支点として撓むために、インナパネル2の曲げ剛性
が低く、低い初期荷重で潰れ量が大きくなって行き、図
10の曲線aに示すように、点P1 から点P2 に向かっ
て荷重は一旦下降する。そして、インナパネル2がアウ
タパネル3に当接してインナパネル2の変位がアウタパ
ネル3によって規制された時点では、まだ衝突エネルギ
が消費されていないために、荷重が急激に上昇して過大
なピーク点P3に達することになる。
【0034】これに対して、規制部材20が設けられて
いる場合は、図9(b)に示すように、インナパネル2
の変位がアウタパネル3によって規制される以前に、規
制部材20の突出部22がアウタパネル3に当接して、
インナパネル2のアウタパネル3側への変位が規制され
るために、規制部材20上の点Dとインナパネル2の後
端Bとが支点となってインナパネル2の衝突部位Cが撓
むようになり、その結果、衝突部位Cの曲げ剛性が高く
なって、初期の潰れ量が減少し、荷重は点P4までしか
下降しないから、ここで衝突エネルギがある程度消費さ
れる。したがって、インナパネル2がアウタパネル3に
当接してインナパネル2の変位がアウタパネル3によっ
て規制されても、荷重は過大には上昇せず、ピーク点は
点P3 よりもかなり低い点P5 に止まることになる。
いる場合は、図9(b)に示すように、インナパネル2
の変位がアウタパネル3によって規制される以前に、規
制部材20の突出部22がアウタパネル3に当接して、
インナパネル2のアウタパネル3側への変位が規制され
るために、規制部材20上の点Dとインナパネル2の後
端Bとが支点となってインナパネル2の衝突部位Cが撓
むようになり、その結果、衝突部位Cの曲げ剛性が高く
なって、初期の潰れ量が減少し、荷重は点P4までしか
下降しないから、ここで衝突エネルギがある程度消費さ
れる。したがって、インナパネル2がアウタパネル3に
当接してインナパネル2の変位がアウタパネル3によっ
て規制されても、荷重は過大には上昇せず、ピーク点は
点P3 よりもかなり低い点P5 に止まることになる。
【0035】すなわち、規制部材20を設けることによ
って、インナパネル2のベルトライン部における乗員M
の衝突部位の曲げ剛性を高めることができるとともに、
規制部材20のの形状、材質、突出部22の突出距離お
よび配設位置によって、インナパネル2のベルトライン
部における衝突部位の曲げ剛性を調整することができる
こと明らかである。
って、インナパネル2のベルトライン部における乗員M
の衝突部位の曲げ剛性を高めることができるとともに、
規制部材20のの形状、材質、突出部22の突出距離お
よび配設位置によって、インナパネル2のベルトライン
部における衝突部位の曲げ剛性を調整することができる
こと明らかである。
【0036】なお、インナパネル2のベルトライン部に
おける衝突部位の曲げ剛性は、上記閉断面補強構造12
の構成を変えることによっても調整可能である。
おける衝突部位の曲げ剛性は、上記閉断面補強構造12
の構成を変えることによっても調整可能である。
【0037】図11は、ドアトリム5内にスペースがあ
る場合の例を示し、インナパネル2の室内側に第2のレ
インフォースメント31を取り付けて二重の閉断面補強
構造を形成し、曲げ剛性を高めるとともに、第2のレイ
ンフォースメント31は、これに孔31aを設けるか、
あるいはこれを薄板で構成するかして、図10の点P 1
の高さを低め、乗員衝突時の初期衝撃を緩和している。
る場合の例を示し、インナパネル2の室内側に第2のレ
インフォースメント31を取り付けて二重の閉断面補強
構造を形成し、曲げ剛性を高めるとともに、第2のレイ
ンフォースメント31は、これに孔31aを設けるか、
あるいはこれを薄板で構成するかして、図10の点P 1
の高さを低め、乗員衝突時の初期衝撃を緩和している。
【0038】図12は、ドアトリム5内にスペースがな
い場合の例を示し、閉断面補強構造12のレインフォー
スメント11の室内側にビード32aを備えた第3のレ
インフォースメント32を添着して曲げ剛性を高めると
ともに、インナパネル2の上部を薄板で構成するかある
いは孔を設けるかして、乗員衝突時の衝撃を緩和してい
る。なお、図11および図12において、その他の部材
の符号は図2に対応する。
い場合の例を示し、閉断面補強構造12のレインフォー
スメント11の室内側にビード32aを備えた第3のレ
インフォースメント32を添着して曲げ剛性を高めると
ともに、インナパネル2の上部を薄板で構成するかある
いは孔を設けるかして、乗員衝突時の衝撃を緩和してい
る。なお、図11および図12において、その他の部材
の符号は図2に対応する。
【0039】本実施の形態による自動車のドア構造は以
上のような構成を有するが、ドア本体1に下部に対する
外部からの側面衝突によって乗員がドア本体1のベルト
ライン部に衝突してインナパネル2アウタパネル3側に
変位するとき、このインナパネル2の変位がアウタパネ
ル3によって規制される以前にインナパネル2の変位を
規制し得る規制部材20が、ドア本体1の開口部10の
第1の衝撃吸収部材14の近傍に、かつ乗員Mの着座位
置の側方部位から車体前方に所定距離離れた位置に配設
されていることにより、インナパネル2のベルトライン
部における乗員Mの衝突部位の曲げ剛性を高めることが
できる。
上のような構成を有するが、ドア本体1に下部に対する
外部からの側面衝突によって乗員がドア本体1のベルト
ライン部に衝突してインナパネル2アウタパネル3側に
変位するとき、このインナパネル2の変位がアウタパネ
ル3によって規制される以前にインナパネル2の変位を
規制し得る規制部材20が、ドア本体1の開口部10の
第1の衝撃吸収部材14の近傍に、かつ乗員Mの着座位
置の側方部位から車体前方に所定距離離れた位置に配設
されていることにより、インナパネル2のベルトライン
部における乗員Mの衝突部位の曲げ剛性を高めることが
できる。
【0040】また、第1の衝撃吸収部材14が乗員Mの
肩部から胸上部の側方に相当する高さ位置に配設されて
おり、しかもこの第1の衝撃吸収部材14の上方部分が
ベルトラインに沿った閉断面補強構造12とドアトリム
5との間に介装され、かつ第1の衝撃吸収部材14の下
方部分に対し、ガラスガイドレール7,8間に橋架され
た剛性部材15がインナパネル2の開口部13を通じて
対向していることにより、側突時に乗員Mがドアトリム
5に衝突した場合、インナパネル2に開口部13が形成
されているにも拘らず、この第1の衝撃吸収部材14が
十分に圧縮変形されるから、第1の衝撃吸収部材14に
よる緩衝効果を十分に発揮させることができる。
肩部から胸上部の側方に相当する高さ位置に配設されて
おり、しかもこの第1の衝撃吸収部材14の上方部分が
ベルトラインに沿った閉断面補強構造12とドアトリム
5との間に介装され、かつ第1の衝撃吸収部材14の下
方部分に対し、ガラスガイドレール7,8間に橋架され
た剛性部材15がインナパネル2の開口部13を通じて
対向していることにより、側突時に乗員Mがドアトリム
5に衝突した場合、インナパネル2に開口部13が形成
されているにも拘らず、この第1の衝撃吸収部材14が
十分に圧縮変形されるから、第1の衝撃吸収部材14に
よる緩衝効果を十分に発揮させることができる。
【0041】さらに、サイドドア1のアウタパネル3の
内面側に、第1の衝撃吸収部材14と対向する第2の衝
撃吸収部材17が配設されていることにより、側突時に
乗員Mの肩部がドアトリム5に衝突して第1の衝撃吸収
部材14が圧縮変形され、さらに閉断面補強構造12が
車外側に移動しても、第2の衝撃吸収部材17が閉断面
補強構造12とドアアウタパネル3との間で圧縮変形さ
れることになり、衝撃が効果的に吸収される利点があ
る。
内面側に、第1の衝撃吸収部材14と対向する第2の衝
撃吸収部材17が配設されていることにより、側突時に
乗員Mの肩部がドアトリム5に衝突して第1の衝撃吸収
部材14が圧縮変形され、さらに閉断面補強構造12が
車外側に移動しても、第2の衝撃吸収部材17が閉断面
補強構造12とドアアウタパネル3との間で圧縮変形さ
れることになり、衝撃が効果的に吸収される利点があ
る。
【図1】本発明を実施した自動車のフロント右側のサイ
ドドアの内部構造およびドアアウタパネルを車室内側か
ら見た概略的正面図
ドドアの内部構造およびドアアウタパネルを車室内側か
ら見た概略的正面図
【図2】図1のII−II線に沿ったサイドドアの拡大断面
図
図
【図3】剛性部材の正面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った拡大断面図
【図5】規制部材の正面図
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図
【図7】規制部材の斜視図
【図8】規制部材の背面側から見た斜視図
【図9】規制部材の作用の説明図
【図10】側突時に乗員Mに加わる荷重の時間的変化を
示すグラフ
示すグラフ
【図11】インナパネルのベルトライン部における衝突
部位の曲げ剛性を調整可能な閉断面補強構造の一例を示
す概略的断面図
部位の曲げ剛性を調整可能な閉断面補強構造の一例を示
す概略的断面図
【図12】インナパネルのベルトライン部における衝突
部位の曲げ剛性を調整可能な閉断面補強構造の他の例を
示す概略的断面図
部位の曲げ剛性を調整可能な閉断面補強構造の他の例を
示す概略的断面図
1 ドア本体 2 インナパネル 3 アウタパネル 4 ドアガラス 5 ドアトリム 7,8 ガラスガイドレール 10 ドア本体の開口部 12 閉断面補強構造 14 第1の衝撃吸収部材 15 剛性部材 17 第2の衝撃吸収部材 19 インパクトバー 20 規制部材 22 規制部材の突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 隆治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 梶山 智宏 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 インナパネルとアウタパネルとからなる
ドア本体の上縁部にドアガラス昇降用の開口部を備えた
自動車のドア構造において、 前記ドア本体のベルトライン部の近傍でかつ乗員の着座
位置の側方部位において該ドア本体内に第1の衝撃吸収
部材が配設され、 前記ドア本体に対する外部からの側面衝突によって乗員
が該ドア本体のベルトライン部に衝突して前記インナパ
ネルが前記アウタパネル側に変位するとき、該インナパ
ネルの変位が前記アウタパネルによって規制される以前
に前記インナパネルの変位を規制し得る規制部材が、前
記ドア本体の前記開口部の前記第1の衝撃吸収部材の近
傍に、かつ前記乗員の着座位置の側方部位から車体前後
方向に所定距離離れた位置に配設されてなることを特徴
とする自動車のドア構造。 - 【請求項2】 前記第1の衝撃吸収部材が前記インナパ
ネルとドアトリムとの間に介装されてなることを特徴と
する請求項1記載の自動車のドア構造。 - 【請求項3】 前記第1の衝撃吸収部材に対向する第2
の衝撃吸収部材が前記アウタパネルの前記インナパネル
側に配設されてなることを特徴とする請求項2記載の自
動車のドア構造。 - 【請求項4】 前記第2の衝撃吸収部材が前記ベルトラ
イン部の下方に配設されてなることを特徴とする請求項
3記載の自動車のドア構造。 - 【請求項5】 前記第1の衝撃吸収部材の車外側に該第
1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドアガラス
昇降用のガイド部材が配設されてなることを特徴とする
請求項2ないし4のいずれか1項記載の自動車のドア構
造。 - 【請求項6】 前記第1の衝撃吸収部材が、インナパネ
ル側ベルトライン部から前記第2の衝撃吸収部材に対向
する部分に亘って設けられてなることを特徴とする請求
項3ないし5のいずれか1項記載の自動車のドア構造。 - 【請求項7】 前記規制部材はドアガラスに関して前記
インナパネル側に設けられてなることを特徴とする請求
項1ないし6のいずれか1項記載の自動車のドア構造。 - 【請求項8】 前記規制部材がドアトリムで覆われてな
ることを特徴とする請求項7記載の自動車のドア構造。 - 【請求項9】 前記規制部材が、前記開口部に臨む前記
ドア本体のフランジ部に上方から装着される部分と、該
部分から側方に突出して前記フランジ部に係止される係
止爪とを備えてなることを特徴とする請求項1ないし8
のいずれか1項記載の自動車のドア構造。 - 【請求項10】 前記規制部材が、前記乗員の着座位置
の側方部位に関して車体前方側に配設されてなることを
特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項記載の自動
車のドア構造。 - 【請求項11】 ドア本体のインナパネルのベルトライ
ン部の近傍でかつ乗員の着座位置の側方部位において第
1の衝撃吸収部材がその上部と下部とで衝撃吸収性を異
ならせた態様で配設され、 該第1の衝撃吸収部材に対向する第2の衝撃吸収部材が
前記ドア本体のアウタパネルの車室内側に配設されてな
ることを特徴とする自動車のドア構造。 - 【請求項12】 第1の衝撃吸収部材の上部の車幅方向
の厚さが下部よりも厚く形成されてなることを特徴とす
る請求項11記載の自動車のドア構造。 - 【請求項13】 前記第1の衝撃吸収部材の車外側に該
第1の衝撃吸収部材と車幅方向に重なるようにドアガラ
ス昇降用のガイド部材が配設されてなることを特徴とす
る請求項11または12記載の自動車のドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17482296A JPH1016566A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17482296A JPH1016566A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016566A true JPH1016566A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15985277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17482296A Pending JPH1016566A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 自動車のドア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016566A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005125969A (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-19 | Kanto Auto Works Ltd | 車両のドア構造 |
JP2007261528A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Mazda Motor Corp | 自動車の側部ドア構造 |
JP2009012745A (ja) * | 2007-06-08 | 2009-01-22 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ドア構造 |
JP2019026163A (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-21 | テイ・エス テック株式会社 | 衝撃吸収体 |
JP2021194947A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | マツダ株式会社 | 車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP17482296A patent/JPH1016566A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005125969A (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-19 | Kanto Auto Works Ltd | 車両のドア構造 |
JP2007261528A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Mazda Motor Corp | 自動車の側部ドア構造 |
JP2009012745A (ja) * | 2007-06-08 | 2009-01-22 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ドア構造 |
JP2019026163A (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-21 | テイ・エス テック株式会社 | 衝撃吸収体 |
JP2021194947A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | マツダ株式会社 | 車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法 |
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