JPH101565A - シリカ強化ゴム組成物およびトレッドを有するタイヤ - Google Patents

シリカ強化ゴム組成物およびトレッドを有するタイヤ

Info

Publication number
JPH101565A
JPH101565A JP9055899A JP5589997A JPH101565A JP H101565 A JPH101565 A JP H101565A JP 9055899 A JP9055899 A JP 9055899A JP 5589997 A JP5589997 A JP 5589997A JP H101565 A JPH101565 A JP H101565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
rubber composition
rubber
composition according
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9055899A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin Paul Cohen
マーティン・ポール・コーエン
Raymond Benjamin Roennau
レイモンド・ベンジャミン・レンナウ
Cheryl Ann Losey
シェリル・アン・ロゼイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH101565A publication Critical patent/JPH101565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/541Silicon-containing compounds containing oxygen
    • C08K5/5415Silicon-containing compounds containing oxygen containing at least one Si—O bond
    • C08K5/5419Silicon-containing compounds containing oxygen containing at least one Si—O bond containing at least one Si—C bond
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/5406Silicon-containing compounds containing elements other than oxygen or nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/548Silicon-containing compounds containing sulfur

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工特性、並びに耐摩耗性、反発性、モジュ
ラスおよび低温ヒステリシル特性等の物理的性質が改善
された硫黄硬化性ゴム組成物およびその硬化物を提供す
る。 【解決手段】 スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、イ
ソプレン/ブタジエン共重合体ゴム、1,4−ポリブタ
ジエンゴム、天然シス1,4−ポリブタジエンゴムと、
強化材としての微粒子状シリカ、シリカカップラーとし
てのビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィド、疎水化剤としてのn−オクタデシルトリメ
トキシシランおよび常用のゴム用添加剤とを混合、混練
し、次いで硬化剤としての硫黄とスルフェンアミド系お
よびグアニジン系の硬化促進剤を加え、混合してゴム組
成物を調製する。このゴム組成物を常法で硬化させるこ
とにより、加工特性、並びに耐摩耗性、静止摩擦特性お
よび転がり抵抗性が改善された硫黄硬化ゴム組成物を製
造する。この硬化ゴム組成物はゴムタイヤ用のトレッド
に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリカで定量的に強化さ
れているゴム組成物に関する。このゴム組成物は、一つ
の態様では、ゴム、特にシリカと、シリカカップリング
剤と、疎水化剤と、場合によってはカーボンブラックと
の組み合せで強化された、硫黄硬化性のまたは硫黄硬化
したゴムを含んでなる。
【0002】
【従来の技術】大きい強度および耐摩耗性を必要とする
ゴムを利用するさまざまな用途、特にタイヤおよび各種
工業製品などの用途には、実質的な量の色々な強化用充
填材を含有する硫黄硬化ゴムが用いられる。そのような
目的には、通常、カーボンブラックが用いられ、それ
は、普通、その硫黄硬化ゴムに良好な物理的性質を付与
するか、またはそれら性質を向上させる。そのような目
的に、特にシリカがカップリング剤と併用された場合に
は、微粒子状のシリカが用いられることも多い。場合に
よっては、タイヤ用トレッドを含めて各種ゴム製品の強
化用充填材には、シリカとカーボンブラックとの組み合
せが用いられる。硫黄硬化性エラストマーを含めて各種
エラストマーに対するかかる強化用充填材の使用は、こ
の技術分野の習熟者に周知である。
【0003】通常の場合、シリカをカップリング剤、即
ちシリカカップラー(本明細書中ではこのように呼ばれ
ることもある)無しで用いるなら、ゴム製品、特にゴム
タイヤトレッドの強化用充填材としては、シリカよりカ
ーボンブラックの方がかなり効果的であることに気づく
ことが重要である。
【0004】カップリング剤は、シリカ表面と反応する
能力のある、少なくとも1種の、第一の(シラン部分の
ような)構成成分または部位、そしてまたゴム、特に炭
素−炭素二重結合、即ち不飽和結合を含む硫黄硬化性の
ゴムと相互作用する能力のある追加の部位を含むシラン
から構成されていることが多い。この追加部位は、通
常、ポリスルフィド、特に上記の第一部位間でポリスル
フィド橋の形態を取っている硫黄である。このようにし
て、シリカカップラーはシリカとゴムとの間で結合橋と
して作用し、それによりシリカのゴム強化性能が高めら
れる。
【0005】このようなカップラーのゴム−反応性基成
分、即ち上記の追加部位は、例えば、メルカプト、アミ
ノ、ビニル、エポキシおよび硫黄の各基、好ましくは硫
黄部位またはメルカプト部位、更に好ましくは少なくと
も2個の上記第一部位間のポリスルフィド橋としてのポ
リスルフィドの形態を取っている硫黄のような1種また
はそれ以上の基であることができる。
【0006】有用な非常に多数のそのようなカップリン
グ剤がシリカとゴムとを結合させる場合の使用のために
教示されており、その例にポリスルフィド橋の中に約2
から約8個の硫黄原子を含む、トリアルコキシオルガノ
シランポリスルフィド、例えばビス(3−トリアルコキ
シシリルオルガノ)ポリスルフィドのような、ポリスル
フィドの成分または構造を含むシランカップリング剤が
ある。ここで、ビス(3−トリアルコキシシリルオルガ
ノ)ポリスルフィドの例に、ビス‐(3‐トリエトキシ
シリルプロピル)テトラスルフィドおよび/または同ト
リスルフィドのようなものがある。
【0007】シリカおよびシリカ強化タイヤトレッドに
関連するさまざまな米国特許に、例えば第3,451,
458号;第3,664,403号;第3,768,5
37号;第3,884,285号;第3,938,57
4号;第4,482,663号;第4,590,052
号;および第5,089,554号がある。
【0008】1つの面では、そして上記のゴム反応性シ
リカカップリング剤とは違って、構成成分または部位を
1つだけ有し、シリカ表面と反応する能力のある他のシ
リカ−反応性物質が、シリカとの相互作用のために利用
されることもあると思われる。このような物質はゴムと
は簡単には反応せず、そのためそれらはシリカとゴムと
の間の相互作用を容易には促進しない。従って、そのよ
うな物質は、それ単独では、シリカをしてゴムを満足で
きる程度に強化できるようにするとは考えられない。
【0009】“phr”という用語は、本明細書で用い
られる場合、通常の用い方に従って“ゴム若しくはエラ
ストマー100重量部当たりの個々の材料の部数”を意
味する。
【0010】本発明の説明において、“ゴム”および
“エラストマー”という用語は、本明細書で用いられる
場合、特に断らない限りは、互換的に用いられる。“ゴ
ム組成物”、“混練ゴム”および“ゴムコンパウンド”
という用語は、本明細書で用いられる場合、“各種の構
成成分および材料とブレンド若しくは混合されているゴ
ム”を指すものとして互換的に用いられる。このような
用語は、ゴム混合またはゴム混練の技術分野の習熟者に
は周知である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シリ
カと特定のカップリング剤との配合物、および場合によ
ってはカーボンブラックで強化された、強度および耐摩
耗性の優れた硫黄硬化ゴムを含んでなるゴム組成物を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
少なくとも1種のジエン系エラストマー100重量部、
(B)約30から約100phr、場合によっては約4
5から約90phrの、沈降シリカとカーボンブラック
から構成される微粒子状の強化用充填材にして、約30
から約100phr、また別の態様では約35から約8
5phrの沈降シリカとそれに対応して約ゼロから約5
0phr、また別の態様では約5から約40phrのカ
ーボンブラックからなり、そしてシリカとカーボンブラ
ックとの重量比が少なくとも約1/1、また別の態様で
は少なくとも約2/1、更に別の態様では少なくとも約
10/1である上記の強化用充填材、(C)上記のシリ
カと反応する部位と上記のエラストマー(1種または複
数種)と相互作用する部位とを有する少なくとも1種の
シリカカップラー、および(D)約0.5から約10p
hr、また別の態様では約0.5から約5phrのシリ
カ−反応性のシラン含有疎水化剤を含んでなるゴム組成
物が提供される。
【0013】本発明の1つの重要な特色は、シリカ−反
応性のアルキルアルコキシシラン系疎水化剤をシリカカ
ップラーと共に含んでいる、シリカ配合量が比較的多い
エラストマー組成物が提供されると言うことである。
【0014】“疎水性”と言う用語は、通常、“水とは
相いれない物質”、従って水に溶ける能力がない物質に
係る。“親水性”と言う用語は、通常、“水を結合また
は吸収する傾向が強い物質”に係る。水は、シリカのよ
うに、極性物質であると通常考えられているが、これに
対してゴムの本質は非極性であると通常考えられてい
る。
【0015】“疎水化”と言う用語は、本発明では、
“極性のある親水性官能基をそれより非極性の疎水性の
組成に化学的に転化させることにより極性をより小さく
し、かつ親水性をより小さくする”ことを意味すべく用
いられる。
【0016】本発明において、用語“シリカ−反応性の
疎水化剤”とは、“その疎水化剤のアルコキシシラン単
位がシリカ表面のシラノール基と反応し”、かくして、
シリカカップラーのシラン成分が行うように、シリカと
化学的に結合することを意味する。従って、シリカ表面
には、アルキル炭化水素の官能化された疎水性シリル基
がシラノール基に代わって配されている。シリカ表面の
シラノール基に対しては、シリカカップラー(このカッ
プラーのシラン部位)も疎水化剤も共に競争反応性であ
るが、エラストマーに関してはシリカカップラーだけ
が、即ち、例えばポリスルフィド橋のような前記の追加
の部位だけが反応性を有する。
【0017】シラン含有シリカカップラーのシラン部位
と疎水化剤は共にシリカの表面シラノール基と反応性で
あり、従ってそのシラノール基に対して競争して反応す
るので、疎水化剤はシリカカップラーと同時に、または
シリカカップラーに続いて添加されるようにすることが
重要である。その結果、正確な機構または結果を完全に
知ることはできないが、本発明では、疎水化剤はシリカ
カップラーに対して相乗効果的利益をもたらすが、疎水
化剤によりシリカカップラーの使用は置き換えられない
と考えられる。
【0018】このシリカ−反応性の疎水化剤は、更に詳
しくは、Rn(R’O)mSi(ただし、RおよびR’は
個々に1から30個の炭素原子を有する第一、第二およ
び第三アルキル基および同アルカリール基より成る群か
ら選ばれ;nおよびmは1から3の整数であって、その
和は4である)なる一般式を有するアルキルアルコキシ
シランと記述することができる。第一アルキル基の代表
的な例はメチル、エチル、プロピル、オクチル、n−オ
クタデシルおよびn−ヘキサデシルの内の少なくとも1
種から選ばれるものである。第二アルキル基の代表的な
例はイソプロピルおよびsec−ブチルの内の少なくと
も1種から選ばれるものである。第三アルキル基の代表
的な例はt−ブチルおよびジメチルブチルの内の少なく
とも1種から選ばれるものである。
【0019】沈降シリカの、通常はその表面シラノール
基である表面と反応する疎水化剤の部位は、そのアルコ
キシシラン部位である。
【0020】限定するものではないけれども、各種疎水
化剤の代表例は、例えばメチルトリエトキシシラン、プ
ロピルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエトキシ
シラン、n−ヘキサデシルトリエトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシ
ラン、n−オクタデシルトリエトキシシランおよびメチ
ルn−オクチルジエトキシシランである。
【0021】本発明の実施において、シリカカップラー
を含むゴム/シリカ組成物に対する前記のシリカ疎水化
剤の添加は、粘度低下などの、改良された加工特性をも
たらすだけでなく、シリカ、シラン含有シリカカップラ
ーおよびシラン含有疎水化剤を含む硬化したゴム組成物
の性能も改善することが観察されている。即ち、疎水化
剤の使用により、例えば耐摩耗性、高モジュラス、反発
性および低温ヒステリシス特性の内の1つまたはそれ以
上のような硬化エラストマーの物理的性質が改善される
ことが観察されている。このような性質を持つタイヤト
レッドは、その性質により、改良された耐トレッド摩耗
性、転がり抵抗性および静止摩擦特性の1つまたはそれ
以上が得られると予想されるので、上記の物理的性質の
改善は、本発明では、有益であると考えられる。
【0022】従来から、各種の疎水化剤が、例えばシリ
カ強化ゴム組成物のような各種のエラストマー組成物に
おいて各種の目的に粘度調整剤および加工助剤として使
用されてきた。
【0023】本発明はそのような従来の使用法とは別異
の新しい展開をなすものであると考えられる。本発明で
は、シラン部位を含むシリカ疎水化剤は、実質的にシリ
カで強化されたゴム組成物中で、同様にシラン部位を含
むシリカカップラーと併用されるものであって、これは
新規であると考えられる。更に、実際、シリカカップラ
ーか疎水化剤のいずれかをシリカ強化エラストマー組成
物中で単独使用しても観察されなかった独特の相乗効果
的性能が観察されている。
【0024】色々なシリカカップラーを使用することが
できるが、1つの好ましいカップラーは、前記のよう
に、ポリスルフィド橋に2から約8個の硫黄原子を含む
ビス−(トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィ
ドである。例えば、このシリカカップラーはポリスルフ
ィド橋に平均約4個の硫黄原子を有するビス−(3−ト
リエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドか、また
は、別の例としてポリスルフィド橋に約2個の硫黄原子
を有するポリスルフィドであることができる。
【0025】シリカに対するシリカカップラーの重量比
は約0.01/1から約0.25/1の範囲である。
【0026】シリカカップラーに対するシリカ疎水化剤
のシラン官能基に基づくモル比は、実際上、約0.1/
1から約2/1の範囲であり、別の態様の場合は約0.
3/1から約1/1のモル比が好ましい。
【0027】本発明の一つの態様では、ゴム組成物はエ
ラストマーの強化用ピグメントとしてシリカとカーボン
ブラックの両者の組み合わせを含み、この場合その強化
用充填材の主要成分はシリカである。
【0028】このゴム組成物自体は、また、未硬化エラ
ストマー組成物の硫黄による硬化で硬化された組成物と
して提供することもできる。硫黄硬化は常用の方法、即
ち昇温、昇圧条件下で適切な時間硬化させることにより
行われる。
【0029】更に、本発明によれば、本発明のゴム組成
物からなるトレッドを有するタイヤが提供される。
【0030】硫黄硬化プロセスのための硬化剤は、一般
に硫黄と1種またはそれ以上の適切な硬化促進剤、そし
てときには遅延剤も含む硫黄硬化性のエラストマーに普
通に使用される硬化剤である。硫黄硬化性エラストマー
組成物のためのこのような硬化剤とその使用は、この技
術分野の習熟者には周知である。
【0031】更に、この技術分野の習熟者には、エラス
トマー、および硬化剤以外の関連成分が1つまたはそれ
以上の逐次工程でまず混合され、次いで硬化剤を加える
ための最終混合工程が行われる、硫黄硬化性ゴム組成物
を製造するための逐次混合法も周知である。
【0032】本発明の実施においては、前記で指摘した
ように、ゴム組成物は少なくとも1種のジエン系エラス
トマー、即ちゴムを含んでなる。このようなエラストマ
ーは、一般に、共役ジエン類の単独重合体および共重合
体、並びに共役ジエン(1種または複数種)とビニル芳
香族化合物との共重合体から選ばれる。このようなジエ
ンは、例えばイソプレンと1,3−ブタジエンから選ぶ
ことができ、またそのようなビニル芳香族化合物はスチ
レンとアルファーメチルスチレンから選ぶことができ
る。かかるエラストマー、即ちゴムは、例えばシス1,
4‐ポリイソプレンゴム(天然および/または合成ゴ
ム、好ましくは天然ゴム)、3,4‐ポリイソプレンゴ
ム、スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン/
ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン共重合
体ゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエン三元共重合
体ゴム、シス1,4‐ポリブタジエンゴム、トランス
1,4−ポリブタジエンゴム(トランス含量70−95
パーセント)、低ビニル含量ポリブタジエンゴム(ビニ
ル含量10−30パーセント)、中ビニル含量ポリブタ
ジエンゴム(ビニル含量30−50パーセント)および
高ビニル含量ポリブタジエンゴム(ビニル含量50−9
0パーセント)の内の少なくとも1種から選ぶことがで
きる。
【0033】1つの態様では、特にタイヤトレッドに
は、このゴムはジエン系ゴムの内の少なくとも2種であ
ることが好ましい。例えば、シス1,4‐ポリイソプレ
ンゴム(天然または合成ゴムであるが、天然ゴムが好ま
しい)、3,4‐ポリイソプレンゴム、スチレン/イソ
プレン/ブタジエンゴム、乳化および/または溶液重合
で合成されたスチレン/ブタジエンゴム、シス1,4‐
ポリブタジエンゴムおよび乳化重合で合成されたブタジ
エン/アクリロニトリル共重合体ゴムのようなゴムの内
の2種またはそれ以上のゴムの組み合せが推奨される。
【0034】本発明の1つの態様では、約20から約2
8パーセントの結合スチレンを含む比較的普通のスチレ
ン含量の乳化重合で合成されたスチレン/ブタジエンゴ
ム(E‐SBR)が用いられることもあり、またある用
途では、中ないし比較的高い結合スチレン含量、即ち約
30から約45パーセントの結合スチレン含量を有する
E‐SBRが用いられることもある。
【0035】スチレン含量が約30から約45パーセン
トと比較的高いスチレン含量のE‐SBRは、タイヤト
レッドの静止摩擦特性またはスキッド抵抗性を高めるの
目的に有益であると考えられる。E‐SBR自体の存在
が、特に溶液重合で合成したSBR(S‐SBR)を利
用した場合に比べて、未硬化エラストマー混合組成物の
加工性を向上させる目的に有益であると考えられる。
【0036】乳化重合で合成したE‐SBRとは、スチ
レンと1,3‐ブタジエンが水系エマルションとして共
重合されていることを意味する。これは当該技術分野の
習熟者には周知である。結合スチレン含量は、例えば約
5から50%の範囲で変えることができる。一つの態様
では、このE‐SBRはアクリロニトリルを含んで、E
‐SBARのような三元共重合体ゴムを形成していても
よく、その三元共重合体中の結合アクリロニトリルの量
は、例えば約2から約30重量パーセントである。
【0037】約2から約40重量パーセントの結合アク
リロニトリルを共重合体中に含む乳化重合で合成したス
チレン/ブタジエン/アクリロニトリル三元共重合体ゴ
ムも、特に他のジエン系エラストマーと併用される場合
に、本発明で用いられるジエン系ゴムとして意図され
る。
【0038】この溶液重合で合成されたSBR(S‐S
BR)は、通常、約5から約50パーセント、好ましく
は約9から約36パーセントの範囲の結合スチレンを含
んでいる。このS‐SBRは、例えば炭化水素系有機溶
媒の存在下で有機リチウム触媒によってうまく製造する
ことができる。
【0039】S‐SBRを使用する目的は、それがタイ
ヤトレッド組成物中で用いられた時に、ヒステリシスが
一層低くなる結果として、タイヤのころがり抵抗性の低
下を促進することである。
【0040】3,4‐ポリイソプレンゴム(3,4‐P
I)は、それがタイヤトレッド組成物中で用いられた時
に、タイヤの静止摩擦特性を向上させる目的に有益であ
ると考えられる。
【0041】3,4‐PIおよびその利用は、本明細書
で引用、参照するものとされる米国特許第5,087,
668号明細書中でより十分に説明されている。Tgは
ガラス転移温度のことであり、示差走査熱量計により加
熱速度10℃/分でうまく測定することができる。
【0042】シス1,4‐ポリブタジエンゴム(BR)
は、タイヤトレッドの耐摩耗性、即ち耐トレッド摩耗性
を向上させる目的に有益であると考えられる。
【0043】かかるBRは、例えば1,3‐ブタジエン
の有機溶媒中での溶液重合によって製造することができ
る。
【0044】このBRは、例えば少くとも90%のシス
1,4‐結合含量を有することを特徴とするものが好都
合である。
【0045】シス1,4‐ポリイソプレンおよびシス
1,4‐ポリイソプレン天然ゴムはゴムの技術分野の習
熟者には周知である。
【0046】本発明の硬化ゴム組成物は、硬化ゴム組成
物に対して合理的な程度に大きいモジュラスと摩耗抵抗
性を与えるのに十分な量の強化用充填材(1種または複
数種)、即ち沈降シリカと、もし使用されるならばカー
ボンブラックを含んでいるのがよい。シリカとカーボン
ブラックを合せた重量は、前記のように、ゴム100部
当たり約30部程度の少量でもよいが、約45から約9
0重量部であることが好ましい。
【0047】実施に当たっては、シリカとカーボンブラ
ックが両者共強化用充填材として使用される場合、その
ような充填材の過半量がシリカであるのが好ましい。
【0048】本発明においてシリカとしては、熱分解法
シリカ系および沈降シリカ系のピグメント(シリカ)を
含めて、ゴムの混練用途で通常使用される各種シリカ系
ピグメントを用いることができるが、沈降シリカが好ま
しい。
【0049】本発明で好ましく用いられるシリカ系ピグ
メントは、例えば可溶性ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリ
ウムの酸処理で得られるもののような沈降シリカである
が、これには一般にシリカゲルは含まれない。
【0050】このようなシリカは、例えば、窒素ガスを
用いて測定したBET表面積が、好ましくは約40から
約600m2/gの範囲、更に普通には約50から約3
00m2/gの範囲にあることを特徴とすると思われ
る。表面積を測定するこのBET法は、米国化学会誌
Journal of the American
Chemical Society)第60巻、304
頁(1930年)に説明されている。
【0051】シリカは、また、一般的には、約100か
ら約400、更に普通には約150から約300の範囲
のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有することを
特徴とするものである。
【0052】シリカは、電子顕微鏡で測定して平均最大
粒径が、例えば0.01から0.05ミクロンの範囲で
あると予想される。但し、シリカ粒子の大きさは、それ
より更に小さい場合も、或いは多分それより更に大きい
場合もあり得る。
【0053】各種の市販シリカが本発明での使用のため
に考えられる。単に例として、そして限定するのではな
く示すと、PPGインダストリーズ社(PPG Ind
ustries)からハイ−シル(Hi‐Sil)とい
う商標名で、210、243などの商品番号で市販され
ているシリカ;ローン・プーラン社(Rhone‐Po
ulenc)から、例えばゼオシル(Zeosil)1
165MPという名称で市販されているシリカ;および
デグッサ社(Degussa AG)から、例えばVN
2およびVN3などの名称で市販されているシリカなど
がある。
【0054】この技術分野の習熟者には容易に理解され
るように、本発明のゴム組成物は、各種の硫黄硬化性成
分ゴムを、例えば、硫黄、活性化剤、遅延剤および促進
剤のような硬化助剤、オイル、粘着性樹脂を含めて各種
の樹脂、シリカおよび可塑剤のような加工助剤、充填
材、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、酸化防止剤と
オゾン亀裂防止剤、素練り促進剤、および例えばカーボ
ンブラックのような強化材のような、一般に用いられて
いるさまざまな添加材料と混合する方法のような、ゴム
混練技術分野で一般に知られている方法によって混練さ
れる。この技術分野の習熟者には知られているように、
硫黄硬化性材料および硫黄硬化した材料(ゴム)の意図
された用途に応じて、上記の添加物を選び、そして、普
通、常用の量で使用する。
【0055】本発明では、若し使用するなら、強化用タ
イプのカーボンブラック(1種または複数種)が常用量
で添加されることは前に説明した。シリカカップラーお
よび/またはシリカ疎水化剤はカーボンブラックと一緒
に用いてもよいこと、即ちゴム組成物に添加する前にカ
ーボンブラックと予備混合してもよいことに気づくべき
であり、そしてこのカーボンブラックは前記ゴム組成物
の処方のためのカーボンブラックの前記量の中に含めら
れるべきである。粘着剤樹脂を使用するなら、その常用
量は約0.5から約10phr、普通は約1から約5p
hrの範囲である。加工助剤の常用量は約1から約50
phrである。このような加工助剤に、例えば芳香族
系、ナフテン系および/またはパラフィン系のプロセス
オイルがある。酸化防止剤の常用量は約1から約5ph
rである。代表的な酸化防止剤は、例えばジフェニル‐
p‐フェニレンジアミン、および例えばヴァンデルビル
トのゴムハンドブック(Vanderbilt Rub
ber Handbook)(1978年)、344−
346頁に開示されているもののようなその他の酸化防
止剤であることができる。オゾン亀裂防止剤の常用量は
約1から5phrである。
【0056】脂肪酸の常用量は、若し使用されるなら、
約0.5から約3phrであることができる。この脂肪
酸の例にステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸また
は1種またはそれ以上の脂肪酸の混合物がある。
【0057】ステアリン酸は比較的純度の低い状態で使
用されることが多いが、ゴムの混練実務では、それは
“ステアリン酸”と一般に称されており、従って本発明
の説明と実施ではそのように称される。
【0058】酸化亜鉛の常用量は約2から約5phrで
ある。ワックスの常用量は約1から約5phrである。
マイクロクリスタリンワックスがよく用いられる。素練
り促進剤の常用量は、それが使用される場合、約0.1
から約1phrである。代表的素な練り促進剤は、例え
ばペンタクロロチオフェノールおよびジベンズアミドジ
フェニルジスルフィドであることができる。
【0059】硬化は硫黄硬化剤の存在下で行われる。適
した硫黄硬化剤の例に、元素硫黄(フリー硫黄)または
硫黄供給性硬化剤、例えばアミンジスルフィド、高分子
ポリスルフィドまたは硫黄−オレフィン付加体がある。
好ましい硫黄硬化剤は元素硫黄である。この技術分野の
習熟者に知られているように、硫黄硬化剤は約0.5か
ら約4phrの範囲の量であって、場合によっては約8
phrまでも用いられることがあるが、約1.5から約
2.5phr、時には2から2.5phrの範囲が好ま
しい。
【0060】硬化促進剤は、硬化に必要な時間および/
または温度を調節し、硬化物の性質を改善するために用
いられる。1つの態様では、単一の促進剤系、即ち一次
促進剤が用い得る。通常、推奨される一次促進剤(1種
または複数種)は総量で約0.5から約4phr、好ま
しくは約0.8から約2phrの範囲の量で用いられ
る。もう1つの態様では、一次促進剤と二次促進剤を組
み合わせて用いることもあり、この場合硬化を活性化
し、硬化物の性質を改善するために、二次促進剤は約
0.05から約3phrの量で使用される。これら促進
剤の組み合わせには最終製品の性質に対して相乗効果を
生むことが期待され、いずれかの促進剤を単独で用いて
製造した物より幾分良好である。さらに、標準の加工温
度では影響されないが、常用の硬化温度で満足な硬化を
もたらす遅効型促進剤も用いることができる。硬化遅延
剤が使用されることもある。本発明で使用することがで
きる適したタイプの促進剤は、アミン類、ジスルフィド
類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、チウラ
ム類、スルフェンアミド類、ジチオカーバメート類およ
びザンテート類である。一次促進剤はスルフェンアミド
系化合物であるのが好ましい。二次促進剤が用いられる
場合には、二次促進剤はグアニジン、ジチオカーバメー
トまたはチウラム系の各化合物であるのが好ましい。硫
黄硬化剤および促進剤(1種または複数種)の存在や両
者の相対量は、本発明の1つの態様とは見なされず、本
発明は、より一義的には、前記の疎水化剤とシリカカッ
プラーとのシリカ強化ゴム組成物における併用に関す
る。
【0061】上記のように、他の添加剤の存在やその相
対量は本発明の1つの態様とは見なされず、本発明は、
より一義的には、前記疎水化剤とシリカカップラーとの
シリカ強化ゴム組成物における併用に関する。
【0062】本発明のゴム組成物の混合は、ゴム混合技
術分野の習熟者に知られている方法によって行うことが
できる。例えば、これら各成分は、通常、少なくとも二
つの工程、即ち少なくとも一つの非硬化発現工程とそれ
に続く硬化発現混合工程で混合される。最終硬化剤は、
普通、“硬化発現”混合工程と呼ばれる最終工程で混合
され、この工程では、混合は、通常、それに先行する非
硬化発現混合工程(1工程または複数工程)より低い混
合温度(1つまたは複数)である温度若しくは最終温度
で行われる。ゴム、シリカおよびシリカカップラー、シ
リカ疎水化剤、および、若し用いるならカーボンブラッ
クが1つまたはそれ以上の非硬化発現混合工程で混合さ
れる。“非硬化発現”および“硬化発現”混合工程とい
う用語は、ゴム混合技術分野の習熟者には周知である。
【0063】本発明のゴム組成物はさまざまな目的に使
用できる。例えば、これは各種のタイヤコンパウンド用
に使用できる。このようなタイヤは、この技術分野での
習熟者に知られ、容易に明かになる種々の方法で組み立
てられ、賦形され、成形され、そして硬化され得る。
【0064】
【実施例】本発明は次の実施例を参照することにより更
によく理解されるであろう。それらの実施例において、
部およびパーセントは、特に断らない限りは、重量で与
えられる。
【0065】実施例1 本実施例では、シラン含有疎水化剤がシリカで定量的に
強化されたエラストマー組成物の配合構成成分の1つの
成分として評価された。
【0066】表1に示した材料を含むゴム組成物を、2
つの別々の添加(混合)工程と1つの再混練工程、即ち
1つの非硬化発現混合工程と、1つの再混練工程と硬化
発現混合工程を用い、コーブTM(KobeTM)密閉式ミ
キサー中で、それぞれ温度160℃、140℃および1
00℃で、時間9分、1.3分および2分間混合して調
製した。疎水化剤の量は表1に“可変値”と示され、そ
して表2により具体的に記載されている。
【0067】ここでは、シリカ含有ゴムコンパウンドの
硬化物に適当な性質を得るために、シラン含有カップリ
ング剤が使用されている。このような性質には、300
%モジュラス、反発弾性、および特に0℃と60℃にお
けるタンデルタがある。
【0068】試料1と比較して、3phrの疎水化剤を
添加して調整された試料2は、混合の仕事が小さく、コ
ンパウンドの粘度が低いと言う加工上の利点と、それに
加えて低温および高温のヒステリシスおよびモジュラス
が優れていると言う硬化物の性質に関する利点を明確に
示している。特に、疎水化剤を3.0phr含有する試
料2の、タイヤトレッドの性能の指標となる性質は試料
1の性質より良好である。即ち、その300%モジュラ
スは試料1より大きく、強化と耐トレッド摩耗性の能力
が改善されていることを示し、その0℃でのタンデルタ
が試料1より高く、静止摩擦特性の能力が改善されてい
ることを示し、その100℃での反発弾性が試料1より
大きく、更にはその60℃でのタンデルタが試料1より
低く、これらは共に転がり抵抗性の能力が改善(低下)
されていることを示している。
【0069】
【表1】
【0070】1)グッドイヤー タイヤ アンド ラバ
ー社(Goodyear Tire& Rubber
Company)から入手した、乳化重合で合成したス
チレン含量約40%のスチレン/ブタジエン共重合体ゴ
ム;
【0071】2)グッドイヤー タイヤ アンド ラバ
ー社から入手したイソプレン含量約50%、Tg約−4
3℃のイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム; 3)グッドイヤー タイヤ アンド ラバー社からブデ
ン(Budene)1254として入手したシス1,4
‐ポリブタジエンゴム;
【0072】4)天然シス1,4−ポリイソプレンゴ
ム; 5)フェニレンジアミンタイプ; 6)ローン‐プーラン社からのZ1165Mとして得ら
れるシリカ;
【0073】7)デグッサ社からX50Sとして市販さ
れている、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド(このテトラスルフィドもデグッサ社
からSi69として入手できる)とカーボンブラックと
の50/50ブレンドの形の複合物であり、従ってその
テトラスルフィドは複合物の50%を占めていると考え
られる。技術的には、このテトラスルフィドは複合物若
しくは混合物としての有機シラン系ポリスルフィドであ
ると考えられ、その中でその平均的ポリスルフィド橋は
約3.5から約4個の連結硫黄原子を含んでいるが、但
しその混合物は約2から約8個の連結硫黄原子を有する
そのようなポリスルフィドを含んでいることができる。
【0074】8)デグッサ社からSi118として入
手。
【0075】
【表2】
【0076】特に、この実施例は、シリカカップラーと
共に試料2で用いられている疎水化剤のn−オクタデシ
ルトリメトキシシランは、シリカカップラーだけを含
み、疎水化剤が含まれていない対照試料1と比較したと
き、耐トレッド摩耗性、静止摩擦特性および転がり抵抗
性の指標となる性質が有意に改善することができること
を示している。
【0077】実施例2 表1のゴム組成物を、1つの非硬化発現混合工程と一つ
の硬化発現混合工程を用いるコーブ密閉式ミキサーでの
2工程混合法で、それぞれ温度160℃および100℃
で、時間6分および2分間混合して調製した。この場合
も、疎水化剤の量は表1に“可変値”と示され、そして
表3により具体的に示されている。
【0078】試料3と比較して、6phrの疎水化剤を
添加して調整された表3の試料4はそれぞれ転がり抵抗
性、耐トレッド摩耗性および静止摩擦特性においてトレ
ッド性能がより良好であることを示している、反発弾性
がより高く、DIN摩耗試験で測定した耐摩耗性の損失
がより少なく、そして0℃でのタンデルタがより高いと
言う点を含めて硬化物の性質に関する利点を明確に示し
ている。
【0079】
【表3】
【0080】実施例3 表4に示した材料を含む、実施例1で説明したゴム組成
物を、1つの非硬化発現混合工程と一つの硬化発現混合
工程を用い、コーブ密閉式ミキサー中で、それぞれ温度
160℃および100℃で、時間8分および2分間混合
して調製した。シリカカップラーと疎水化剤の両者の量
は表4に“可変値”と示され、そして表5により具体的
に示されている。
【0081】疎水化剤だけを9.0phrで含有し、シ
リカカップラーを含んでいない試料6は、シリカカップ
ラーだけを6.4phr含有し、疎水化剤を含んでいな
い試料5と比較すると、モジュラス、DIN耐摩耗性お
よ反発弾性を含めて強化特性がはるかに劣っていること
を明確に示している。
【0082】しかして、疎水化剤をシリカカップラーな
しで使用すると、性能指標としての物理的性質が全て劣
っていることが観察される。これに対して、疎水化剤を
シリカカップラーと併用すると、物理的性質の指標が全
て相乗作用的に改善された(上記の実施例1と2)。
【0083】
【表4】
【0084】1)グッドイヤー タイヤ アンド ラバ
ー社からソルフレックス(Solflex)1216と
して入手できる、スチレン含量約12パーセント、Tg
約−43℃の有機溶液重合で合成したスチレン/ブタジ
エン共重合体エラストマー;
【0085】表4に挙げた成分の残りは表1に挙げた成
分と類似したものであるか、または同一のものである。
【0086】表4に記載したエラストマー組成物の物理
的性質を以下の表5に示すが、それらはこの表には試料
5および6として報告されている。
【0087】
【表5】
【0088】実施例4 表4に示した材料を含む、実施例1で説明したゴム組成
物を、シリカカップラーと種々の疎水化剤との組み合わ
せを色々変えて調製した。これら材料の量は次の表6に
具体的に記載されている。
【0089】試料8、9、10および11はシリカカッ
プラーと疎水化剤とのブレンドを表し、これに対して試
料7はシリカカップラーだけを含み、疎水化剤が含まれ
ていないものである。
【0090】試料8と9では、シリカカップラーの半分
が等重量の、2種の疎水化剤のいずれか、即ちn−オク
タデシルトリメトキシシランか、またはn−オクチルト
リエトキシシランで置き換えられている。
【0091】試料10と11では、シリカカップラーの
1/4が等重量の、上記2種の疎水化剤のいずれかで置
き換えられている。
【0092】試料8−11の硬化物の物理的性質は、お
おむね、シリカカップラーを使用し、疎水化剤が含まれ
ていない試料7の物理的性質より劣っている。具体的に
言うと、全てのケースで耐摩耗性の損失がより大きく、
また試料8−11の全てのケースで300%モジュラス
がより小さい。従って、0℃でのタンデルタ値と100
℃での反発弾性値が試料2−5対試料7で同様であると
言う事実にも係わらず、試料8−11の総合的なタイヤ
トレッド性能は、前記の耐摩耗性損失の低下とモジュラ
スの低下により示されるとおり、試料7の性能より劣る
と考えられる。
【0093】これら実施例のデーターは、前記の実施例
1および2に示されるように、シリカカップラーに加え
て疎水化剤を使用すると、タイヤトレッドの転がり抵抗
性、静止摩擦特性および耐トレッド摩耗性能がより良好
であることを示す、シリカ強化ゴムコンパウンドの多く
の性質に予想外の相乗作用的改善が得られたことを証明
している。
【0094】これに対して、前記実施例3のデーター
は、シリカ強化エラストマー組成物においてシリカカッ
プラーに代えて疎水化剤を使用すると、併用の場合に比
べて劣る結果が得られたことを証明している。
【0095】同様に、実施例4のデーターも、シリカ強
化エラストマー組成物におけるシリカカップラーの疎水
化剤による一部置換は望ましくなく、硬化したゴムコン
パウンドに関して併用の場合に比べて劣る性質を与えた
ことを証明している。
【0096】
【表6】
【0097】1)OSiスペシャリティーズ社(OSi
Specialities,Inc)からA137と
して入手。
【0098】以上、本発明を例示する目的で一定の代表
的態様と細部を示したが、この技術分野の習熟者には、
本発明の精神と範囲から逸脱することなしに、その中で
さまざまな変更と修正がなされ得ることは明らかであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 レイモンド・ベンジャミン・レンナウ アメリカ合衆国オハイオ州44224,ストウ, ケイ・ドライブ 3788 (72)発明者 シェリル・アン・ロゼイ アメリカ合衆国オハイオ州44240,ケント, メルロイ・ロード 1634

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)少なくとも1種のジエン系エラス
    トマー100重量部、(B)約30から約100phr
    の、シリカとカーボンブラックから構成される微粒子状
    の強化用充填材にして、約30から約100phrの沈
    降シリカとそれに対応してゼロから50phrのカーボ
    ンブラックから成り、そして、カーボンブラックが使用
    されている場合、シリカとカーボンブラックとの重量比
    が少なくとも約1/1である該強化用充填材、(C)該
    シリカと反応する部位と該エラストマー(1種または複
    数種)と相互作用する部位とを有する少なくとも1種の
    シリカカップラー、および(D)約0.5から約10p
    hrのシリカ−反応性のシラン含有疎水化剤を含んでな
    る組成物にして、疎水化剤のシラン官能基とシリカカッ
    プラーとのモル比が約0.1/1から2/1の範囲にあ
    り;該疎水化剤はRn(R’O)mSi(ただし、Rおよ
    びR’は個々に1から30個の炭素原子を有する第一、
    第二および第三アルキル基および同アルカリール基より
    成る群から選ばれ;nおよびmは1から3の整数であっ
    て、その和は4である)なる一般式を有するアルキルア
    ルコキシシランである、上記のゴム組成物。
  2. 【請求項2】 疎水化剤に関し、その第一アルキル基が
    メチル、エチル、プロピル、オクチル、n−オクタデシ
    ルおよびn−ヘキサデシルの内の少なくとも1種から選
    ばれ、第二アルキル基がイソプロピルおよびsec−ブ
    チルの内の少なくとも1種から選ばれ、そして第三アル
    キル基がt−ブチルおよびジメチルブチルの内の少なく
    とも1種から選ばれる、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 疎水化剤がメチルトリエトキシシラン、
    プロピルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエトキ
    シシラン、n−ヘキサデシルトリエトキシシラン、ジメ
    チルジエトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシ
    シラン、n−オクタデシルトリエトキシシランおよびメ
    チルn−オクチルジエトキシシランの内の少なくとも1
    種から選ばれる、請求項1に記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 シリカカップラーがビス−(トリアルコ
    キシシリルオルガノ)ポリスルフィドであって、そのポ
    リスルフィド橋中に約2から約8個の硫黄原子が含まれ
    ているものである、請求項1に記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 シリカカップラーがビス−(トリアルコ
    キシシリルアルキル)ポリスルフィドである、請求項2
    に記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 シリカカップラーがビス−(3−トリエ
    トキシシリルプロピル)テトラスルフィドである、請求
    項3に記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 ジエン系エラストマーがシス1,4‐ポ
    リイソプレンゴム、3,4‐ポリイソプレンゴム、スチ
    レン/ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン/ブタジエ
    ン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン共重合体ゴム、
    スチレン/イソプレン/ブタジエン三元共重合体ゴム、
    シス1,4‐ポリブタジエンゴム、トランス1,4−ポ
    リブタジエンゴム(トランス含量70−95パーセン
    ト)、低ビニル含量ポリブタジエンゴム(ビニル含量1
    0−30パーセント)、中ビニル含量ポリブタジエンゴ
    ム(ビニル含量30−50パーセント)、高ビニル含量
    ポリブタジエンゴム(ビニル含量50−90パーセン
    ト)、並びに乳化重合で合成されたスチレン/ブタジエ
    ン/アクリロニトリル三元共重合体ゴムおよび同ブタジ
    エン/アクリロニトリル共重合体ゴムの内の少なくとも
    1種から選ばれる、請求項1に記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 シリカが約50から約300m2/gの
    範囲のBET表面積と約150から約300の範囲のジ
    ブチルフタレート(DBP)吸収値を有することを特徴
    とする沈降シリカである、請求項1に記載のゴム組成
    物。
  9. 【請求項9】 (A)少なくとも1種のジエン系エラス
    トマー100重量部、(B)約45から約90phr
    の、シリカとカーボンブラックから構成される微粒子状
    の強化用充填材にして、約35から約85phrの沈降
    シリカとそれに対応して約5から40phrのカーボン
    ブラックから成り、そしてシリカとカーボンブラックと
    の重量比が少なくとも約1/1である該強化用充填材、
    (C)該シリカと反応する部位と該エラストマー(1種
    または複数種)と相互作用する部位とを有する少なくと
    も1種のシリカカップラー、および(D)約0.5から
    約5phrのシリカ−反応性のシラン含有疎水化剤を含
    んでなるゴム組成物にして、疎水化剤のシラン官能基と
    シリカカップラーとのモル比が約0.1/1から2.0
    /1の範囲にあり;該疎水化剤はRn(R’O)mSi
    (ただし、RおよびR’は個々に1から30個の炭素原
    子を有する第一、第二および第三アルキル基および同ア
    ルカリール基よりなる群から選ばれ;nおよびmは1か
    ら3の整数であって、その和は4である)なる一般式を
    有するアルキルアルコキシシランである、請求項1に記
    載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】 疎水化剤に関し、その第一アルキル基
    がメチル、エチル、プロピル、オクチル、n−オクタデ
    シルおよびn−ヘキサデシルの内の少なくとも1種から
    選ばれ、第二アルキル基がイソプロピルおよびsec−
    ブチルの内の少なくとも1種から選ばれ、そして第三ア
    ルキル基がt−ブチルおよびジメチルブチルの内の少な
    くとも1種から選ばれる、請求項9に記載のゴム組成
    物。
  11. 【請求項11】 疎水化剤がメチルトリエトキシシラ
    ン、プロピルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエ
    トキシシラン、n−ヘキサデシルトリエトキシシラン、
    ジメチルジエトキシシラン、n−オクタデシルトリメト
    キシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシランおよ
    びメチルn−オクチルジエトキシシランの内の少なくと
    も1種から選ばれる、請求項9に記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】 シリカカップラーがビス−(トリアル
    コキシシリルオルガノ)ポリスルフィドであって、その
    ポリスルフィド橋中に約2から約8個の硫黄原子を含ま
    れているものである、請求項9に記載のゴム組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  15. 【請求項15】 請求項3に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  16. 【請求項16】 請求項4に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  17. 【請求項17】 請求項5に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  18. 【請求項18】 請求項6に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  19. 【請求項19】 請求項7に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  20. 【請求項20】 請求項8に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  21. 【請求項21】 請求項9に記載のゴム組成物からなる
    トレッドを有するタイヤ。
  22. 【請求項22】 請求項10に記載のゴム組成物からな
    るトレッドを有するタイヤ。
  23. 【請求項23】 請求項11に記載のゴム組成物からな
    るトレッドを有するタイヤ。
  24. 【請求項24】 請求項12に記載のゴム組成物からな
    るトレッドを有するタイヤ。
JP9055899A 1996-03-11 1997-03-11 シリカ強化ゴム組成物およびトレッドを有するタイヤ Pending JPH101565A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US613654 1996-03-11
US08/613,654 US5780538A (en) 1996-03-11 1996-03-11 Silica reinforced rubber composition and tire with tread

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH101565A true JPH101565A (ja) 1998-01-06

Family

ID=24458164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9055899A Pending JPH101565A (ja) 1996-03-11 1997-03-11 シリカ強化ゴム組成物およびトレッドを有するタイヤ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5780538A (ja)
EP (1) EP0795577A1 (ja)
JP (1) JPH101565A (ja)
BR (1) BR9701255A (ja)
CA (1) CA2180898A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000313773A (ja) * 1999-04-03 2000-11-14 Degussa Huels Ag ゴム混合物、その製造法、それから得られる成形体および該混合物の使用
JP2004513978A (ja) * 1999-07-26 2004-05-13 株式会社ブリヂストン シロキサン変性重合体の老化の際の粘度の上昇を抑制する方法
JP2007246712A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
JP2007246711A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd インナーライナー用ゴム組成物
DE102008003175A1 (de) 2007-01-12 2008-07-31 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Luftreifen
JP2009051935A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2015166931A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物

Families Citing this family (70)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5674932A (en) * 1995-03-14 1997-10-07 The Goodyear Tire & Rubber Company Silica reinforced rubber composition and use in tires
US5914364A (en) * 1996-03-11 1999-06-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Silica reinforced rubber composition and tire with tread
ES2187813T3 (es) * 1996-12-16 2003-06-16 Bridgestone Corp Composicion de caucho y neumaticos producidos a partir de la misma.
US6384117B1 (en) 1997-07-11 2002-05-07 Bridgestone Corporation Processability of silica-filled rubber stocks
US6221943B1 (en) * 1997-07-11 2001-04-24 Bridgestone Corporation Processability of silica-filled rubber stocks
US6525118B2 (en) 1997-07-11 2003-02-25 Bridgestone Corporation Processability of silica-filled rubber stocks with reduced hysteresis
US6369138B2 (en) * 1997-07-11 2002-04-09 Bridgestone Corporation Processability of silica-filled rubber stocks with reduced hysteresis
US5872176A (en) 1997-07-11 1999-02-16 Bridgestone Corporation Addition of salts to improve the interaction of silica with rubber
US6252007B1 (en) 1997-07-11 2001-06-26 Bridgestone Corporation Elastomers having a reduced hysteresis via interaction of polymer with silica surfaces
FR2770849B1 (fr) * 1997-11-10 1999-12-03 Michelin & Cie Composition de caoutchouc destinee a la fabrication d'enveloppes de pneumatiques a base d'elastomere comportant des fonctions oxygenees et de charge de type silice
US6606852B1 (en) 1999-07-12 2003-08-19 Alliant Techsystems Inc. Rocket motor insulation containing hydrophobic particles
US6573324B1 (en) 2000-04-04 2003-06-03 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with component comprised of rubber composition containing pre-hydrophobated silica aggregates
US6512035B1 (en) 2000-05-15 2003-01-28 Bridgestone Corporation Processability of silica-reinforced rubber containing a monofunctional alkyl tin compound
US6590017B1 (en) 2000-05-15 2003-07-08 Bridgestone Corporation Processability of silica-reinforced rubber containing an amide compound
US7150301B2 (en) * 2000-05-30 2006-12-19 Pirelli Pneumatici S.P.A. Motor vehicle tire with low rolling resistance
US6313210B1 (en) 2000-07-31 2001-11-06 Bridgestone Coporation Silica-reinforced rubber compounds containing moisture stabilized polymers
US6359046B1 (en) 2000-09-08 2002-03-19 Crompton Corporation Hydrocarbon core polysulfide silane coupling agents for filled elastomer compositions
US6433065B1 (en) * 2000-10-13 2002-08-13 Bridgestone Corporation Silica-reinforced rubber compounded with mercaptosilanes and alkyl alkoxysilanes
US6608145B1 (en) 2000-10-13 2003-08-19 Bridgestone Corporation Silica-reinforced rubber compounded with an organosilane tetrasulfide silica coupling agent at high mixing temperature
WO2002040582A1 (en) * 2000-11-16 2002-05-23 Bridgestone Corporation Silica-reinforced rubber compounded with an alkoxysilane and a strong organic base
US20040152811A1 (en) * 2000-11-16 2004-08-05 Bridgestone Corporation Silica-reinforced rubber compounded with an alkoxysilane and a strong organic base
BR0105083A (pt) * 2000-11-17 2002-06-25 Goodyear Tire & Rubber Composição de borracha leve contendo argila
KR100401182B1 (ko) * 2000-12-05 2003-10-10 금호산업주식회사 타이어 트레드 고무조성물
US6635700B2 (en) 2000-12-15 2003-10-21 Crompton Corporation Mineral-filled elastomer compositions
US6774185B2 (en) 2001-04-04 2004-08-10 Bridgestone Corporation Metal hydroxide filled rubber compositions and tire components
NZ537861A (en) * 2002-07-09 2008-09-26 Momentive Performance Mat Inc Silica-rubber mixtures having improved hardness
US7214731B2 (en) * 2003-03-17 2007-05-08 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with low hydrocarbon emission rubber combination of tread and sidewall components with compositional limitations
US20050009955A1 (en) * 2003-06-25 2005-01-13 Cohen Martin Paul Composite of silica reacted with blocked mercaptoalkoxysilane and alkyl silane, rubber composition with said composite, and article having component thereof
CN102816359B (zh) * 2004-04-27 2016-06-22 株式会社普利司通 生产具有改进的氧化硅增强的轮胎组合物的方法
DE102004030737A1 (de) * 2004-06-25 2006-01-12 Degussa Ag Verfahren und Vorrichtung zur Extraktion von Stoffen aus silanmodifizierten Füllstoffen
US7262254B2 (en) * 2004-09-23 2007-08-28 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with low volatile alcohol emission rubber tread with compositional limitations
DE102004061014A1 (de) 2004-12-18 2006-06-29 Degussa Ag Kautschukmischungen
DE102005020535B3 (de) * 2005-05-03 2006-06-08 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von Mercaptoorganyl(alkoxysilanen)
US20060254687A1 (en) * 2005-05-11 2006-11-16 Sandstrom Paul H Pneumatic tire with built-in sealant containing pre-hydrophobated silica
DE102005038791A1 (de) * 2005-08-17 2007-02-22 Degussa Ag Organosiliciumverbindungen, ihre Herstellung und ihre Verwendung
US7285584B2 (en) * 2005-12-16 2007-10-23 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with component comprised of rubber composition containing hydrophobated, pre-silanized silica
DE102005060122A1 (de) * 2005-12-16 2007-06-21 Degussa Gmbh Verfahren zur Herstellung von (Mercaptoorganyl)alkylpolyethersilanen
US7767746B2 (en) * 2006-05-09 2010-08-03 Alliant Techsystems Inc. Basalt fiber and nanoclay compositions, articles incorporating the same, and methods of insulating a rocket motor with the same
DE102006027235A1 (de) * 2006-06-09 2008-01-17 Evonik Degussa Gmbh Kautschukmischungen
US7968634B2 (en) 2006-12-28 2011-06-28 Continental Ag Tire compositions and components containing silated core polysulfides
US8592506B2 (en) 2006-12-28 2013-11-26 Continental Ag Tire compositions and components containing blocked mercaptosilane coupling agent
US7968633B2 (en) 2006-12-28 2011-06-28 Continental Ag Tire compositions and components containing free-flowing filler compositions
US7960460B2 (en) 2006-12-28 2011-06-14 Momentive Performance Materials, Inc. Free-flowing filler composition and rubber composition containing same
US7968635B2 (en) 2006-12-28 2011-06-28 Continental Ag Tire compositions and components containing free-flowing filler compositions
US7737202B2 (en) 2006-12-28 2010-06-15 Momentive Performance Materials Inc. Free-flowing filler composition and rubber composition containing same
US7696269B2 (en) 2006-12-28 2010-04-13 Momentive Performance Materials Inc. Silated core polysulfides, their preparation and use in filled elastomer compositions
US7781606B2 (en) 2006-12-28 2010-08-24 Momentive Performance Materials Inc. Blocked mercaptosilane coupling agents, process for making and uses in rubber
US7687558B2 (en) 2006-12-28 2010-03-30 Momentive Performance Materials Inc. Silated cyclic core polysulfides, their preparation and use in filled elastomer compositions
US7968636B2 (en) 2006-12-28 2011-06-28 Continental Ag Tire compositions and components containing silated cyclic core polysulfides
US7592384B2 (en) * 2006-12-29 2009-09-22 Shaun Fox Elatomeric composition containing multiple silane coupling agents
EP2151476A4 (en) * 2007-05-22 2011-12-14 Sumitomo Rubber Ind RUBBER COMPOSITION FOR TIRE AND TIRE
US20090044893A1 (en) * 2007-08-14 2009-02-19 Ralf Mruk Pneumatic Tire
EP2072281B1 (en) 2007-12-17 2012-04-25 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with tread rubber composition which contains dual silica moieties
US20090151831A1 (en) * 2007-12-17 2009-06-18 Paul Harry Sandstrom Tire with tread rubber composition which contains dual silica moieties
US8505432B2 (en) 2010-09-10 2013-08-13 Alliant Techsystems, Inc. Multilayer backing materials for composite armor
US20120065294A1 (en) 2010-09-10 2012-03-15 Alliant Techsystems Inc. Insulative compositions, article incorporating the same and methods of forming the same
US20150031796A1 (en) * 2012-02-02 2015-01-29 Lion Copolymer Holdings, Llc Method for making functionalized silica for rubber masterbatch
EP2877531A4 (en) * 2012-07-27 2016-06-22 Lion Copolymer Llc FUNCTIONALIZED SILICA FOR WET SILICA MASTIC MIXTURES AND STYRENE-BUTADIENE RUBBER COMPOSITIONS
CA2882515C (en) 2012-08-31 2016-10-18 Soucy Techno Inc. Rubber compositions reinforced with fibers and nanometric filamentary structures, and uses thereof
US9212275B2 (en) 2012-09-26 2015-12-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with tread comprised of functionalized elastomer and pre-treated silica
US9133371B2 (en) 2013-01-18 2015-09-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber cement and tire with fabricated tire tread
US9290679B2 (en) 2013-01-18 2016-03-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Water based rubber cement and tire with fabricated tread
WO2015054779A1 (en) 2013-10-18 2015-04-23 Soucy Techno Inc. Rubber compositions and uses thereof
US20150107733A1 (en) 2013-10-23 2015-04-23 The Goodyear Tire & Rubber Company Vegetable oil based rubber cement and tire with fabricated tread
WO2015089647A1 (en) 2013-12-19 2015-06-25 Soucy Techno Inc. Rubber compositions and uses thereof
JP5888361B2 (ja) 2014-04-03 2016-03-22 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
EP3124530A1 (en) 2015-07-28 2017-02-01 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber composition with precipitated silica partially pre-hydrophobated with alkylsilane coupled to an elastomer in situ within the rubber composition and tire with component
US11708475B2 (en) * 2019-12-19 2023-07-25 Ppg Industries Ohio, Inc. Method for preparing modified filler, compositions and articles containing same
WO2022125675A1 (en) 2020-12-09 2022-06-16 Beyond Lotus Llc Methods of preparing a composite having elastomer and filler
US20240158615A1 (en) 2022-11-02 2024-05-16 The Goodyear Tire & Rubber Company Precipitated silica pretreated with a coupling agent and polyethylene glycol for a rubber composition

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3768537A (en) * 1972-11-09 1973-10-30 Ppg Industries Inc Tire
US3938574A (en) * 1973-10-11 1976-02-17 Deutsche Gold- Und Silber-Scheideanstalt Vormals Roessler Vulcanizable rubber mixture for tire treads having improved skid resistance
DE2536674C3 (de) * 1975-08-18 1979-09-27 Deutsche Gold- Und Silber-Scheideanstalt Vormals Roessler, 6000 Frankfurt Vernetzbare Mischungen auf Basis von Kautschuk, Organosilanen und silikatischen Füllstoffen
DE2837117A1 (de) * 1977-08-30 1979-03-15 Shinetsu Chemical Co Gummizusammenstellung
US4436847A (en) * 1982-05-27 1984-03-13 Ppg Industries, Inc. Rubber compositions
JP3103153B2 (ja) * 1991-08-26 2000-10-23 株式会社ブリヂストン ゴム組成物
JP3403747B2 (ja) * 1993-02-23 2003-05-06 株式会社ブリヂストン タイヤ用ゴム組成物
DE4308311C2 (de) * 1993-03-16 1995-04-06 Degussa Verwendung gefällter Kieselsäuren mit hoher spez. Oberfläche zur Verbesserung der Transparenz und Helligkeitseigenschaften vulkanisierbarer heller Kautschukmischungen, Kautschukmischungen enthaltend die gefällten Kieselsäuren und deren Herstellung
DE69610228T2 (de) * 1995-01-13 2001-02-22 Bridgestone Corp Verfahren zur Herstellung von Luftreifen
US5580919A (en) * 1995-03-14 1996-12-03 The Goodyear Tire & Rubber Company Silica reinforced rubber composition and use in tires
DE19519364A1 (de) * 1995-05-26 1996-11-28 Degussa Abmischungen von Organosilanverbindungen, ihre Verwendung in vulkanisierbaren Kautschukmischungen und Formmassen und die zugehörigen Mischungen

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615088B2 (ja) * 1999-04-03 2011-01-19 エボニック デグサ ゲーエムベーハー ゴム混合物、その製造法、それから得られる成形体および該混合物の使用
JP2000313773A (ja) * 1999-04-03 2000-11-14 Degussa Huels Ag ゴム混合物、その製造法、それから得られる成形体および該混合物の使用
JP2004513978A (ja) * 1999-07-26 2004-05-13 株式会社ブリヂストン シロキサン変性重合体の老化の際の粘度の上昇を抑制する方法
JP4822644B2 (ja) * 1999-07-26 2011-11-24 株式会社ブリヂストン シロキサン変性重合体の老化の際の粘度の上昇を抑制する方法
JP2011225888A (ja) * 1999-07-26 2011-11-10 Bridgestone Corp シロキサン変性重合体の老化の際の粘度の上昇を抑制する方法
JP2007246711A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd インナーライナー用ゴム組成物
JP2007246712A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
DE102008003175A1 (de) 2007-01-12 2008-07-31 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Luftreifen
DE102008003175B4 (de) 2007-01-12 2021-12-09 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Luftreifen
JP2009051935A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2015166931A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2015209540A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
US10894871B2 (en) 2014-04-30 2021-01-19 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for use in tire treads

Also Published As

Publication number Publication date
BR9701255A (pt) 1998-11-10
MX9701754A (es) 1997-09-30
US5780538A (en) 1998-07-14
EP0795577A1 (en) 1997-09-17
CA2180898A1 (en) 1997-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH101565A (ja) シリカ強化ゴム組成物およびトレッドを有するタイヤ
US5914364A (en) Silica reinforced rubber composition and tire with tread
US5719207A (en) Silica reinforced rubber composition and tire with tread
JP3414827B2 (ja) シリカにより強化されたトレッドを有するタイヤ
JP3383077B2 (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ
JP3512468B2 (ja) シリカ強化ゴム組成物
US5605951A (en) Silica reinforced rubber compostition and tire with tread thereof
JP3623843B2 (ja) シリカ強化ゴム配合物及びそのトレッドを有するタイヤ
JP3655702B2 (ja) シリカにより強化されたトレッドを有するタイヤ
JPH09227721A (ja) シリカ強化ゴム組成物およびそのトレッドを有するタイヤ
US5614580A (en) Tire with silica reinforced tread
JP3647963B2 (ja) シリカ強化ゴム配合物及びそのトレッドを有するタイヤ
JP3655699B2 (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ
JPH11269307A (ja) 炭酸カルシウムを含む組成物およびトレッドを有するタイヤ
JPH1067885A (ja) ゴム組成物およびその組成物のトレッドを有するタイヤ
JPH1095873A (ja) ゴム組成物及びそのトレッドを有するタイヤ
JPH10182847A (ja) シリカ強化ゴム組成物、およびタイヤでのその利用
US5756589A (en) Silica reinforced rubber composition and use in tires
JPH07179667A (ja) シリカにより強化されたトレッドを有するタイヤ
JP2000143880A (ja) 強化エラストマ―、エラストマ―複合材およびそれらを構成部材として有するタイヤ
US6667353B2 (en) Rubber composition and tire having tread thereof
JP2000273191A (ja) 強化エラストマー、エラストマー複合材およびそれらを構成部材として有するタイヤ
JPH073078A (ja) シリカ強化材を含有するトレッドを有するタイヤ
JPH0770369A (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ
JPH1045951A (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080129

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20080729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080821

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829