JPH1067885A - ゴム組成物およびその組成物のトレッドを有するタイヤ - Google Patents

ゴム組成物およびその組成物のトレッドを有するタイヤ

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JPH1067885A
JPH1067885A JP9195802A JP19580297A JPH1067885A JP H1067885 A JPH1067885 A JP H1067885A JP 9195802 A JP9195802 A JP 9195802A JP 19580297 A JP19580297 A JP 19580297A JP H1067885 A JPH1067885 A JP H1067885A
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rubber
silica
carbon black
rubber composition
elastomer
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JP9195802A
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Paul Harry Sandstrom
ポール・ハリー・サンドストロム
William Paul Francik
ウィリアム・ポール・フランシク
David John Zanzig
デイヴィッド・ジョン・ザンジグ
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
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    • B60C1/0016Compositions of the tread
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ強化材を実質的な量で含むタイヤトレ
ッド用ゴム組成物にひけをとらない物理的性質を有し、
しかもシリカ材料コストが低く、且つ電気伝導率が大き
いゴム組成物を提供する。 【解決手段】 少くとも一種のジェン系エラストマー、
100から125cc/100gの範囲のDBP吸収値
とそれに対応する約45から約85g/kgのヨウ素素
価を有する、ゴム強化材として性能が低いカーボンブラ
ック、沈降シリカおよび少くとも一種のシリカカップリ
ング剤を含んでなる、シリカと特定のカーボンブラック
の組み合わせで強化されたゴム組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカと特定のカ
ーボンブラックとの組み合わせ、並びにそのシリカ用の
シリカ・カップラーで強化されているゴム組成物、およ
びその組成物のトレッドを有するタイヤに関する。
【0002】一つの態様では、このゴム組成物は沈降シ
リカと特定のカーボンブラック並びに少くとも一種のシ
リカカップリング剤で強化されている、少くとも一種の
ジエン系硫黄硬化性エラストマーを含んでなる。
【0003】
【発明の背景と従来の技術】タイヤの三つの性質、即
ち、静止摩擦特性(traction)、ころがり抵抗
性およびトレッド耐摩耗性を助長するために、ゴム組成
物の様々な性質が最もよく適合しているゴム組成物が、
通常、タイヤトレッド用に用いられる。
【0004】シリカは、タイヤトレッドゴム用の強化材
としてよく用いられる。強化の目的で、シリカをエラス
トマー(一種または複数種)に結合させるために、普
通、シリカ・カップラーが用いられる。或る場合には、
シリカはより多量のカーボンブラックと組み合わせて少
量(例えば、20phr未満)用いられる。また或る場
合には、シリカは、タイヤのころがり抵抗性を低下させ
るためのタイヤトレッドゴム組成物中の第1の、即ち主
強化材である。
【0005】しかし、カーボンブラック強化材と比較す
ると、シリカをタイヤトレッドのゴム組成物用の第1強
化材として使用することは、主として(i)材料コスト
が実質的に上昇する、および(ii)電気伝導率が実質
的に減少するために不利である。
【0006】しかし、幾つかのタイヤ用途では、タイヤ
トレッド用の強化材としてシリカを時として定量的な量
で使用するのは今でも望ましいことである。
【0007】従って、通常実質的な量のシリカ強化材を
使用しているタイヤトレッド用途用にひけをとらない物
理的性質を有し、しかも(i)低いシリカ材料コストと
(ii)大きい電気伝導率の一つ若しくは両方を有する
ゴム組成物である、代替のゴム組成物を提供することが
望まれている。
【0008】この点に関して、タイヤトレッドゴム組成
物用に普通望まれる物理的性質には、例えば硬度、モジ
ュラス、反撥弾性によって示されるヒステレシス、0℃
でのタンジェント・デルタ(タン・デルタ)およびDI
N摩耗値で示される摩耗抵抗性がある。このような物理
的性質は、ゴム混練技術分野の習熟者にはよく知られて
おり、それらはタイヤトレッドの実用性能を予測させる
と考えられる。
【0009】“phr”という用語は、本明細書で用い
られる場合、通常の用い方に従って“ゴムまたはエラス
トマー100重量部当たりの個々の材料の部数”を意味
する。
【0010】本発明の説明において、“ゴム”と“エラ
ストマー”という用語が用いられる場合、別に指示され
ない限りは、互換的に用いられる。“ゴム組成物”、
“混練ゴム”および“ゴムコンパウンド”という用語
は、本明細書で用いられる場合、各種の成分および基材
とブレンドまたは混合されたゴムを指すものとして互換
的に用いられるが、このような用語はゴム混合またはゴ
ムコンパウンド調製技術分野における熟練者にはよく知
られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、実質
的な量のシリカ強化材を使用しているタイヤトレッド用
ゴム組成物にひけをとらない物理的性質を有し、しかも
シリカ材料コストが低く、且つ電気伝導率が大きいゴム
組成物、およびその組成物から成るトレッドを有するタ
イヤを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によれば、
次の: (A)少くとも一種のジエン系エラストマー100重量
部、 (B)(i)約25から約50phr、或いはまた約3
0から約45phrの沈降シリカと、(ii)60から
130cc/100g、好ましくは60から125cc
/100gの範囲のDBP吸収値とそれに対応する約2
5から約85g/kgの範囲のヨウ素吸収値;好ましく
は約100から130cc/100g、好ましくは10
0から125cc/100gの範囲のDBP吸収値とそ
れに対応する約45から約80g/kgの範囲のヨウ素
吸収値を有する約25から約50phr、或いはまた約
30から約45phrの微粒子状カーボンブラックを含
んでなる、シリカとカーボンブラックを含んで成る微粒
子状強化用充填材約50から約100phr、或いはま
た約60から約90phr、および (C)そのシリカの表面と反応性であることを特徴とす
る部位、およびジエン系エラストマー、即ち炭素‐炭素
二重結合を有するエラストマーと相互作用することを特
徴とするもう一つの部位を有するカップリング剤組成物
を含んでなるゴム組成物が提供される。
【0013】DBP(ジブチルフタレート)吸収値はA
STM試験法D2414によって測定でき、よう素価は
ASTM試験法D1510によって測定できることが知
られている。
【0014】本発明の実施において、カップリング剤と
シリカとの重量比は約0.01/1から約0.2/1の
範囲であるのが通常好ましが、約0.25/1以下であ
ってもよいと考えられる。
【0015】本発明の実施において、シリカリとカーボ
ンブラックとの重量比は約1/2から約2/1の範囲で
あるのが好ましい。
【0016】本発明の実際の利点は、(i)シリカコス
トの低減と(ii)ゴム組成物での大きい電気伝導率の
一つ或いはそれ以上の達成が期待できることである。こ
のような利点(一つまたは複数)は、タイヤトレッドで
使用されるシリカカップラーを併用してシリカで強化さ
れることが望まれるゴム組成物に直接関連する。
【0017】本発明は、特に、タイヤトレッドエラスト
マー組成物で、特に上述の理由から、より少ないシリカ
を用いるのが望ましいが、そのゴム組成物がより量的に
多いシリカ充填材の使用に起因する物理的性質を実質的
に保持することが望まれる場合に用い得ると考えられ
る。
【0018】本発明により、シリカで定量的に強化され
たタイヤトレッドエラストマー組成物中のシリカの少く
とも一部を、より普通の高強化性カーボンブラックを使
用しないで、エラストマー低強化性カーボンブラックで
置換することは、ゴムタイヤトレッドでの過去の実例か
ら実質的に非常に逸脱していると信じられる。
【0019】本発明のさらなる説明と理解を助けるため
に、添付した図面を参照する。
【0020】図1は、各種の強化用カーボンブラック
と、それらのヨウ素価(x軸)およびDBP値(y軸)
を参照して指定された、それら個々のASTM認定N‐
分類(ナンバー)をグラフで表したものである。
【0021】この図のボックスAは、タイヤトレッドゴ
ム強化用の典型的な高強化性カーボンブラックを代表す
るもので、ヨウ素価を約90から約150g/kgの範
囲に、そしてDBP吸収値を約90から約160cc/
100gの範囲に限定したボックスである。
【0022】この図のボックスBは、ヨウ素価を約25
から約85g/kgの範囲に、そしてそれに対応するD
BP吸収値を約60から約130cc/100gの範
囲、好ましくは最高125cc/100gまでに限定し
たボックス中のより低い強化性のエラストマー強化用カ
ーボンブラックを代表するものである。
【0023】この図のボックスCは、約45から約80
g/kgの範囲のヨウ素価と約100から約130の範
囲、好ましくは最高125cc/100gまでのDBP
吸収値を有するように限定したボックスの中のタイヤト
レッドゴム強化用の低強化用カーボンブラックを代表し
ている。
【0024】この図のボックスA、BおよびCの中に示
されているカーボンブラックの差別化は、(i)タイヤ
トレッドゴム組成物を強化するための高強化性カーボン
ブラックであると考えられるカーボンブラック、即ちボ
ックスA、(ii)強化性能は低い、或いは比較的劣っ
ているが、シリカの置換に関する限りは、本発明で特異
的に有用であると考えられるカーボンブラック、即ちボ
ックスB、および(iii)タイヤトレッド用エラスト
マー組成物用の低強化性カーボンブラックであるが、シ
リカの置換に関する限りは、本発明で特異的に有用であ
ると考えられ、本発明での使用が推奨されるカーボンブ
ラック、即ちボックスCのそれぞれの区分をグラフで表
している。
【0025】要約すれば、代表的な高強化性カーボンブ
ラック、即ちこの図のボックスAの境界内のカーボンブ
ラックであって、タイヤトレッドゴム組成物用に普通用
いられると考えられているカーボンブラックは、例え
ば、ASTM認定ナンバーがN110、N220、N2
99およびN347などのカーボンブラックである。
【0026】比較的低強化性のカーボンブラックの代表
的なもの、即ちこの図のボックスBの境界内のカーボン
ブラックであって、普通タイヤトレッドゴム組成物用に
は用いられないと考えられているカーボンブラックは、
例えばASTM認定ナンバーがN330、N326、N
351、N550、N660およびN762などのカー
ボンブラックである。
【0027】低強化性カーボンブラックの代表的なも
の、即ちこの図のボックスCの境界内のカーボンブラッ
クであって、タイヤトレッド用ゴム組成物に普通に用い
られるとは考えられず、主としてシリカで(シリカカッ
プラーの存在下で)強化されているタイヤトレッドゴム
組成物にも使用されないが、本発明の目的には望ましい
カーボンブラックは、例えばASTM認定ナンバーN3
51のカーボンブラックである。
【0028】ここで、上に示した低強化性カーボンブラ
ック、特にN351カーボンブラックをタイヤトレッド
用のシリカ強化ゴム組成物に使用することは、高強化性
カーボンブラックをタイヤトレッドゴム組成物、特にシ
リカ強化材を関連のシリカカップラーと共に含んでいる
ゴム組成物に使用するという、より普通の方法からは逸
脱していると信じられることを認めることが重要である
と考えられる。
【0029】ヨウ素価の値は、カーボンブラックの表面
積若しくは粒子の大きさを、そしてエラストマー強化性
能を代表すると考えられる。高強化性カーボンブラック
の“エラストマー強化”性能なる用語は、普通、低強化
性カーボンブラックに比較して、より大きい300%モ
ジュラス、大きい最大引張り強さおよび通常より良好な
DIN摩耗抵抗性を有するエラストマー組成物を提供す
ることを意味する。
【0030】かくして、大きいヨウ素価、特に、約90
から約150g/kgの範囲のヨウ素価を有する高強化
性カーボンブラックは、より小さい粒径とより大きい表
面積、そしてより大きいエラストマー強化効果或いは性
能を有し、そのために、一般に、タイヤトレッドの強化
用で、特に、例えばトレッド耐摩耗性およびタイヤ操縦
性のような性質が望まれる場合により望ましいと考えら
れる。
【0031】逆に、約25から約85g/kg、特に約
45から約80g/kgの範囲のヨウ素価を有する比較
的低強化性のカーボンブラックは、一般に、エラストマ
ー強化性がより小さいカーボンブラックであると考えら
れ、それ故高強化性カーボンブラックに比べて、タイヤ
トレッド用のエラストマー組成物に優れた強化をもたら
すには相対的に不十分であると考えられるものである。
事実、このようなエラストマー強化性のより小さいカー
ボンブラックは、例えば、タイヤ・サイドウォール、タ
イヤ・カーカスおよびワイヤ被覆用のエラストマー組成
物のような、タイヤトレッドに比べて、このような強化
が余り重要でない場所により普通に用いられる。
【0032】かくして、ヨウ素価は、本発明では、カー
ボンブラックの強化性能を説明するための鍵となる性質
であると考えられる。
【0033】この発見の重要な側面は、特定の低強化性
カーボンブラックがエラストマー、特に炭素‐炭素二重
結合を含む硫黄硬化性エラストマーを、シリカ(シリカ
がシリカカップリング剤と共に用いられる場合)と類似
の様式で強化して、シリカで定量的に強化されているタ
イヤトレッド用ゴム組成物に付随する同様の性質を有す
るゴム組成物を得るために利用できることであると考え
られる。このような発見の結果若しくは利点として、シ
リカで定量的に強化されたゴム組成物(シリカ/カーボ
ンブラックの比が少くとも1/2で、少くとも25ph
rのシリカを含んでいるゴム組成物)に比較して、シリ
カで高度に強化されたエラストマー組成物と実質的に若
しくは大体等しい、例えば硬度、ヒステレシス、モジュ
ラスおよび耐摩耗性のような物理的性質を有し、しかも
低減された粒状強化材料コストおよび改善或いは増大し
たゴム組成物の電気伝導性という利点の一つ若しくはそ
れ以上を有するゴム組成物のタイヤトレッドが提供され
得ることが観察された。
【0034】それ故、本発明の一つの態様で、このタイ
ヤトレッド用のゴム組成物は、強化材として、沈降シリ
カと所要のヨウ素価を有する規定された低強化性カーボ
ンブラックの両方を含んでいる。若し希望されるなら、
この低強化性カーボンブラックは、タイヤトレッド用ゴ
ム組成物中で高強化性カーボンブラックと組み合わせて
シリカと共に使用できることを認識すべきである。
【0035】一つの態様では、かかるゴム組成物は硫黄
硬化されたものとして提供することができる。硫黄硬化
は常用の方法、即ち高い温度と圧力の条件下で適切な時
間硬化させることにより行われる。
【0036】本発明によれば、さらに、本発明のゴム組
成物のトレッドを有するゴムタイヤが提供される。
【0037】上記で指摘したように、本発明の実施にお
けるゴム組成物は、少くとも一種のジエン系エラストマ
ー、即ちゴムを含んでなる。このようなエラストマー
は、普通、共役ジエンの単独重合体および共重合体並び
に共役ジエン(一種または複数種)と、例えばスチレン
およびα‐メチルスチレンのようなビニル芳香族化合物
との共重合体から選ばれる。このようなジエンは、例え
ばイソプレンと1,3‐ブタジエンから選ばれ、またビ
ニル芳香族化合物はスチレンとα‐メチルスチレンから
選ばれる。このようなエラストマー、即ちゴムは、例え
ばシス1,4‐ポリイソプレンゴム(天然および/また
は合成ゴムで、好ましくは天然ゴム)、3,4‐ポリイ
ソプレンゴム、スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、イ
ソプレン/ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/イソプ
レン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエン
三元共重合体ゴム、シス1,4‐ポリブタジエンゴム、
トランス1,4‐ポリブタジエンゴム(トランス含量7
0‐95パーセント)、低ビニルポリブタジエンゴム
(ビニル含量10‐30パーセント)、中ビニルポリブ
タジエンゴム(ビニル含量30‐50パーセント)およ
び高ビニルポリブタジエンゴム(ビニル含量50‐90
パーセント)の少くとも一種から選ばれる。
【0038】一つの態様では、ゴムは少くとも二種のジ
エン系ゴムであるのが望ましい。例えば、シス1,4‐
ポリイソプレンゴム(天然および/または合成ゴムで、
普通天然ゴムが好ましい)、3,4‐ポリイソプレンゴ
ム、イソプレン/ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/
イソプレン/ブタジエンゴム、乳化重合および溶液重合
で合成したスチレン/ブタジエンゴム、シス1,4‐ポ
リブタジエンゴム、中ビニルポリブタジエンゴム(ビニ
ル含量30‐55パーセント)、高ビニルポリブタジエ
ンゴム(ビニル含量55‐90パーセント)および乳化
重合で合成したブタジエン/アクリロニトリル共重合体
ゴムのような二種若しくはそれ以上のゴムの組合せが推
奨される。
【0039】本発明の一つの態様では、約20から約2
8パーセントの結合スチレンと言う比較的普通のスチレ
ン含有量を有する乳化重合で合成されたスチレン/ブタ
ジエンゴム(E‐SBR)が用いられることもあり、ま
た幾つかの用途では、中ないし比較的高い結合スチレン
含有量、即ち約30から約45パーセントの結合スチレ
ンを含むE‐SBRが用いられることもある。
【0040】このE‐SBRで、スチレン含有量が約3
0から約45%のように比較的高いと、タイヤトレッド
の静止摩擦特性、若しくはスキッド抵抗性(skid
resistance)を高めるのに有益であると考え
られる。E‐SBRが存在することそれ自体が、特に溶
液重合で合成したSBR(S‐SBR)を利用した場合
に比べて、未硬化エラストマー混合組成物の加工性を向
上させる目的に有益であると考えられる。
【0041】乳化重合で合成したE‐SBRとは、スチ
レンと1,3‐ブタジエンが水系エマルションとして共重
合されていることを意味する。これは当該技術分野の習
熟者には良く知られている。結合スチレン含有量は、例
えば約5から約50%の範囲で変えることができる。一
つの態様では、E‐SBRはアクリロニトリルを含ん
で、E‐SBARのような三元共重合体ゴムを形成して
いてもよく、その三元共重合体中の結合アクリロニトリ
ルの量は、例えば約2から約30重量パーセントであ
る。
【0042】この溶液重合で合成されるSBR(S‐S
BR)は、通常、約5から約50パーセント、好ましく
は約9から約36パーセントの範囲の結合したスチレン
を含んでいる。このS‐SBRは、例えば炭化水素系有
機溶媒の存在下で有機リチウム触媒反応によってうまく
製造できる。
【0043】S‐SBRを使用する1つの目的は、それ
がタイヤトレッド組成物中で用いられた時に、その低い
ヒステリシスの結果としてタイヤのころがり抵抗性が向
上することである。
【0044】3,4‐ポリイソプレンゴム(3,4‐P
I)は、それがタイヤトレッド組成物中で用いられた時
に、タイヤの静止摩擦特性を向上させる目的に有益であ
ると考えられる。
【0045】3,4‐PIおよびその利用は米国特許第
5,087,668号明細書中により十分に説明されて
いる。Tgはガラス転移温度のことであり、示差走査熱
量計により、加熱速度10℃/分でうまく測定すること
ができる。
【0046】シス1,4‐ポリブタジエンゴム(BR)
は、タイヤトレッドの摩耗、即ちトレッド摩耗特性を向
上させる目的に有用であると考えられる。
【0047】かかるBRは、例えば1,3‐ブタジエン
の有機溶媒中での溶液重合によって製造することができ
る。
【0048】このBRは、普通、例えば少くとも90%
のシス1,4‐結合含有量を有することを特徴とする。
【0049】シス1,4‐ポリイソプレンおよびシス
1,4‐ポリイソプレン天然ゴムはゴム技術分野の習熟
者には良く知られている。
【0050】スチレン/イソプレン/ブタジエン三元共
重合体エラストマー(SIBR)が本発明のゴム組成物
で用いることができる。様々なSIBRの中の代表的な
例が、例えば米国特許第5,137,998号、同第
5,159,020号および同第5,272,220号
明細書の中に見いだすことができる。
【0051】本発明におけるシリカとして、熱分解およ
び沈降シリカ系ピグメント(シリカ)を含めて、ゴムコ
ンパウンドの調製用に通常使用されるシリカ系ピグメン
トを用いることができるが、沈降シリカが好ましい。
【0052】本発明で用いられる好ましいシリカ系ピグ
メントは、例えば可溶性ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリ
ウムの酸処理で得られるもののような沈降シリカであ
る。
【0053】このようなシリカは、例えば窒素ガスを用
いて測定したBET表面積が、好ましくは約40から約
600m2/gの範囲、そしてより普通には約50から
約300m2/gの範囲にあることで特性化できると思
われる。この表面積を測定するBET法は、米国化学会
誌(Journal of the American
Chemical Society)第60巻、30
4頁(1930年)に説明されている。
【0054】また、シリカは、標準的には約100から
約400cc/100g、より普通には約150から約
300cc/100gの範囲のジブチルフタレート(D
BP)吸収値を有することを特徴とすることもできる。
【0055】シリカは、電子顕微鏡で測定した平均最大
粒径が、例えば0.01から0.05ミクロンの範囲で
あることが期待されるかも知れない。但し、シリカ粒子
の大きさはそれより小さい場合も、或いは多分それより
大きい場合もあり得る。
【0056】市場から入手できる様々なシリカが本発明
で使用できると考えられる。単に例として限定すること
なく示すと、PPGインダストリーズ社(PPG In
dustries)からハイ・シル(Hi‐Sil)と
いう登録商標で、210、243などの商品番号で市販
されているシリカ;ローン・プーラン社(Rhone‐
Poulenc)から、例えばゼオシル(Zeosi
l)1165MPという名称で市販されているシリカ;
およびデグッサ社(Degussa AG)から、例え
ばVN2およびVN3などの名称で市販されているシリ
カなどがある。
【0057】例えば、ビス‐(3‐トリエトキシシリル
プロピル)テトラスルフィド、同トリスルフィドおよび
/または同ジスルフィドのような、ポリスルフィド橋中
に約2から約8個の硫黄原子を含むトリアルコキシオル
ガノシランポリスルフィドのようなポリスルフィド成分
若しくは構造を含むシラン系カップリング剤などの多く
のカップリング剤が、シリカとゴムを結合させるときに
使用することが教示されている。
【0058】この技術分野の習熟者であれば容易に理解
されるように、このゴム組成物はゴム混練技術分野で一
般に知られている方法、例えば各種の硫黄硬化性成分ゴ
ムを、例えば硫黄、活性化剤、遅延剤および促進剤のよ
うな硬化剤、オイル、粘着性樹脂を含めて各種の樹脂、
シリカおよび可塑剤のような加工助剤、充填材、顔料、
脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、酸化防止剤、オゾン亀裂
防止剤、素練り促進剤、並びに、例えばカーボンブラッ
クのような強化材等の普通に用いられている様々な添加
材料と混合する方法によって混練される。この技術分野
の習熟者には知られているように、硫黄硬化される、お
よび硫黄硬化した基材(ゴム)の意図した用途に応じて
上述の添加物を選び、そして普通常用の量で使用する。
【0059】強化用タイプのカーボンブラック(一種ま
たは複数種)の代表的使用量は本明細書中で前に示され
ている。
【0060】粘着樹脂を使用するなら、その標準的使用
量は約0.5から約10phr、普通は約1から約5p
hrの範囲であることができる。加工助剤の標準量は約
1から約50phrであることができる。このような加
工助剤は、例えば、芳香族系、ナフテン系および/また
はパラフィン系のプロセスオイルであることができる。
酸化防止剤の標準量は約1から約5phrである。代表
的酸化防止剤は、例えばジフェニル‐p‐フェニレンジ
アミン、および、例えばヴァンデルビルトのゴムハンド
ブックVanderbilt Rubber Han
dbook)344−346頁(1978年)に記載さ
れているもののような他の酸化防止剤であることができ
る。オゾン亀裂防止剤の標準量は約1から約5phrで
ある。普通、主としてステアリン酸から成る脂肪酸を若
し使用するなら、その標準量は約0.5から約3phr
である。酸化亜鉛の標準量は約2から約5phrであ
る。ワックスの標準量は約1から約5phrである。マ
イクロクリスタリンワックスがよく用いられる。素練り
促進剤の標準量は約0.1から約1phrである。代表
的素練り促進剤は、例えばペンタクロロチオフェノール
およびジベンズアミドジフェニルジスルフィドであるだ
ろう。
【0061】硬化は硫黄硬化剤の存在下で行われる。適
した硫黄硬化剤の例に、元素硫黄(フリー硫黄)または
硫黄供給性硬化剤、例えばアミンジスルフィド、高分子
ポリスルフィドまたは硫黄−オレフィン付加体がある。
好ましい硫黄硬化剤は元素硫黄である。この技術分野の
習熟者には知られているように、硫黄硬化剤は約0.5
から約4phrの範囲の量で、事情によっては、約8p
hrまでの量でも用いられ、そして時には約1.5から
約2.5phr、好ましくは2から2.5phrが使用
される。
【0062】硬化促進剤は硬化に必要な時間および/ま
たは温度を調節し、そして硬化物の性質を向上させるた
めに用いられる。一つの態様では、単一の促進剤系、即
ち一次促進剤を用いることができる。通常、推奨される
一次促進剤(一種または複数種)は総量で約0.5から
約4phr、好ましくは約0.8から約2phrの範囲
で用いられる。もう一つの態様では、硬化を活性化し、
そして硬化物の性質を向上させるために一次促進剤と二
次促進剤を組み合わせて用いることもあり、その場合二
次促進剤の使用量は一次促進剤より少ない(約0.05
から約3phr)。これらの促進剤の組み合わせは最終
製品の性質に対し相乗効果を生むと期待され、性質がい
ずれかの促進剤を単独で用いて製造した物より幾分良好
である。さらに、標準の加工温度では影響を及ぼさない
が、常用の硬化温度では満足な硬化をもたらす遅効型促
進剤も用いることができる。硬化遅延剤が使用されるこ
ともある。本発明で使用することができる適したタイプ
の促進剤は、アミン類、ジスルフィド類、グアニジン
類、チオ尿素類、チアゾール類、チウラム類、スルフェ
ンアミド類、ジチオカーバメート類およびザンテート類
である。推奨される一次促進剤はスルフェンアミドであ
る。二次促進剤が用いられる場合、好ましい二次促進剤
はグアニジン、ジチオカーバメートまたはチウラムの各
化合物である。
【0063】カーボンブラック、シリカおよびカップリ
ング剤の態様以外の、上記添加剤の存在や両者の相対量
は本発明の態様とは見なされず、本発明は、より一義的
には、シリカ、カップリング剤、および、特にタイヤト
レッドに使用するゴムの強化にシリカと共に使用するた
めの、定義される低強化性カーボンブラックを組み合わ
せて、特定のゴムブレンドをゴム組成物に使用すること
に関する。
【0064】本発明のゴム組成物は、ゴム硬化剤を除い
て、ジエン系ゴム、シリカ、カーボンブラックおよびシ
リカカップラーを、普通“非硬化発現”混合工程(一工
程または複数工程)と呼ばれる工程で、少くとも一つの
機械的混合機を用いて、その包含されたシリカカップラ
ーとシリカおよびジエン系エラストマー(一種または複
数種)との反応を促進するのに十分な時間熱機械的に加
工および混合し、それに続く、硫黄と硬化促進剤のよう
な硬化剤を添加した最終混合工程で同様に加工および混
合することにより調製するのがよい。この最終混合工程
は、通常、“硬化発現”混合工程と呼ばれるもので、こ
の工程での混合は、先行する非硬化発現混合工程の最高
混合温度(一つまたは複数)より低い最高温度で行われ
るのが普通である。“非硬化発現”および“硬化発現”
混合工程という用語は、ゴム混合技術分野の習熟者には
良く知られているものである。
【0065】本発明の実施では、次の熱機械的加工、混
合方法が推奨される:本発明のゴム組成物、従って本発
明のタイヤのゴムトレッド用ゴム組成物は、 (a)ジエン系エラストマー、シリカ、カーボンブラッ
クおよびシリカカップラーを含んでなる混合物を少くと
も二つの逐次混合工程で、好ましくは密閉型混合機、開
放型圧延混合機および/または押出成形機から選ばれる
少くとも一つの機械的混合機を用いて、(i)約160
℃から約200℃の範囲の最高温度まで、そしてその最
高温度に到達したら、その最高温度の約5℃から約10
℃の間の温度で約1から約8分の範囲内の時間熱機械的
に加工および混合するか、または(ii)約155℃か
ら約180℃の範囲の最高温度まで、そしてその最高温
度に到達したら、その最高温度の約5℃から約10℃の
間の温度で約4から約20分の範囲内の時間熱機械的に
加工および混合し、続いて(b)最終混合工程で硬化
剤、即ち硫黄と硬化促進剤(一種または複数種)を上記
混合物と約90℃から約120℃の温度まで約1から約
4分混合し、ただしそのゴム混合物を上述の各混合工程
の間で約40℃以下の温度に冷却することにより調製さ
れるのが好ましい。
【0066】ここで認められるべきことは、このゴム組
成物は、上述の混合工程の間に、普通、約40℃以下の
温度まで冷却されることである。
【0067】ここでさらに認められるべきことは、非硬
化発現混合段階中にその混合工程(一工程または複数工
程)に必要な温度を維持するための上述の継続時間は、
例えば(i)その混合機のモータの速度を速度可変の混
合機で調整することより、即ちそのゴム組成物が希望の
温度に達した後そのモータの速度を下げることにより、
或いは(ii)上述の最高混合温度を維持するための必
要継続時間を満足するのに十分な二段またはそれ以上の
混合段階を用いることにより達成することができること
である。
【0068】本発明のゴム組成物は様々な目的に使用す
ることができる。例えば、それはタイヤトレッドに用い
ることができる。このようなタイヤはこの技術分野での
習熟者に知られ、かつすぐに分かるであろう種々の方法
で組み立てられ、形を作り、成形され、そして硬化され
る。
【0069】ヨウ素価およびDBP油吸収値のようなカ
ーボンブラックの性質は、この技術分野での習熟者に良
く知られているものである。
【0070】例えば、カーボンブラックのヨウ素価はそ
の表面積の尺度であり、g/kgの単位で表される。よ
り大きいヨウ素価はその粒子の大きさがより小さいこと
を示し、それはまたカーボンブラックの表面積がより大
きいことを示し、普通、強化性の大きいエラストマー用
カーボンブラックであることを示す。
【0071】カーボンブラックのDBP(ジブチルフタ
レート)吸収値はその構造若しくはその凝集体の大きさ
の尺度であり、カーボンブラック100グラム当たりの
cm3 で表される。凝集体がより大きいことを示すより
大きいDBP吸収値は、また、そのカーボンブラックの
構造がより高度であることを示す。このDBP値は、ヨ
ウ素価程には、強化性の大きいカーボンブラックにとっ
て限定的でない。
【0072】ヨウ素価とDBP値は、代表的なASTM
認定のN‐ナンバーと共に、例えば、ヴァンデルビルト
のゴムハンドブック第13版(1990年)、417頁
に見いだすことができる。
【0073】このヴァンデルビルトのゴムハンドブック
の417頁には、多数のカーボンブラック、即ち高強化
性カーボンブラックがタイヤトレッドに用いられること
が報告されている一方で、より強化性の小さいカーボン
ブラックN351も含まれていることに留意すべきであ
る。本発明者達の知る限りでは、このような低強化性カ
ーボンブラックは、乗用車用タイヤトレッド用途には、
全くではないにせよ、殆ど使用されていないと考えられ
る。特に、知られている限りでは、低強化性カーボンブ
ラックは、シリカで強化された、特にシリカで定量的に
強化されたタイヤトレッド用ゴム組成物では使用されて
いないし、使用を勧められたこともなかった。事実、こ
のような使用は、過去の実施法からの重大な逸脱であ
り、それだけ意味のある発見であると考えられる。
【0074】
【実施例】本発明は以下の実施例を参照すればさらに良
く理解されるであろう。実施例において、部およびパー
セントは、特に別記されない限りは、重量による。
【0075】例1 これらの例では、本発明を実証するために、シリカカッ
プラーを併用したシリカ強化ゴム組成物が提供される。
【0076】本例およびこれに続く複数の例では、各種
の高強化性カーボンブラックおよび低強化性カーボンブ
ラックを用いて、シリカで高度に強化されたエラストマ
ー組成物中のシリカの一部を置換した。
【0077】特に、ゴム組成物(一種または複数種)中
のシリカ強化材の少くとも一部を置換して、ショアA硬
度と応力‐ひずみ特性の測定で示される硬度と300%
モジュラス、反撥弾性で示されるヒステレシス、タン・
デルタ(0℃)およびDIN摩耗値で示される耐摩耗性
のような性質が実質的に同等であるゴム組成物を提供す
るために、低強化性カーボンブラックが用いられる。
【0078】このような例の各々で、対照調合組成物が
個々に調製され、比較のために用いられ、そして、一貫
性を保つためにカーボンブラック置換用の一連の実験試
料が毎回調製される。
【0079】従って、このような対照ゴム組成物は、各
例中で対照試料2、対照試料3、対照試料4なとのよう
に呼ばれる。
【0080】特に、本例では、シリカで定量的に強化さ
れている対照ゴム組成物が提供され、“対照試料1”と
呼ばれる。このゴム組成物は次の表1に示した配合成分
から構成される。
【0081】本例のゴム組成物は、乳化重合で合成され
たブタジエン/スチレン共重合体エラストマー(E‐S
BR)、イソプレン/ブタジエン共重合体ゴム(IB
R)、シス1,4‐ポリブタジエンゴム(BR)および
シス1,4‐ポリイソプレン天然ゴム(NR)のブレン
ドとして調製された。
【0082】対照エラストマー組成物は、配合成分を幾
つかの工程、即ち(硬化剤なしでの)一つの非硬化発現
工程、それに続く(硬化剤用の)硬化発現混合工程で混
合することにより調製され、次いで得られた組成物が高
い温度と圧力の条件下で硬化された。
【0083】最終の硬化発現混合工程で混合(添加)さ
れる促進剤(一種または複数種)と硫黄硬化剤をが用い
られない非硬化発現混合工程で、エラストマーを含めて
各配合成分は約160℃の温度まで約4分間混合され、
そしてその混合機のモーターの速度を落して、そのエラ
ストマー組成物の温度をさらに7分間約160℃の実質
的に一定の温度に保った。次いで、得られたゴム組成物
(混合物)にバンバリー型の混合機の中で硬化剤、即ち
硬化促進剤(一種または複数種)および硫黄を添加し、
約120℃の最高温度まで約3分間混合した。
【0084】次いで、得られたゴム組成物を約150℃
の温度で約18分間硬化させた。
【0085】このゴム組成物は表1に例示した成分を含
んでいた。表2に硬化ゴム組成物の諸性質を示す。
【0086】
【表1】
【0087】1)ヒュルス社(Huels AG)から
1721として入手されるタイプの、乳化重合で合成さ
れた、スチレン含有量約41パーセントのSBR。 2)グッドイヤー タイヤ アンド ラバー社(Goo
dyear Tire& Rubber Compan
y)から得られた、イソプレン含有量約50パーセン
ト、Tg約−43℃のイソプレン/ブタジエン共重合体
ゴム。 3)グッドイヤー タイヤ アンド ラバー社からのブ
ーデン(登録商標)(Budene(登録商標))12
54として得られたシス‐1,4‐ポリブタジエンゴ
ム。
【0088】4)天然ゴム(シス‐1,4‐ポリイソプ
レン)。 5)ゴムプロセスオイルは、E‐SBR中に9.4部そ
してPBD中に5部存在し、E‐SBRとPBDの量
は、上記に乾燥重量(オイルを含まない)として報告さ
れており、そしてさらに約11部の追加のゴムプロセス
オイルが添加された。 6)アルキルアリール‐p‐フェニレンジアミン系。
【0089】7)ローン‐プーラン社からのゼオシル
(ZeosilTM)1165MPとして得られたシリカ
で、BET表面積約165、DBP吸収値約260〜2
80と報告されている。 8)デグッサ社からX50Sとして市販されているビス
‐(3‐トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ドとN333カーボンブラック(50/50重量比、従
って活性は50%と考えられる)との組成物。 9)硬化促進剤はスルフェンアミドとジフェニルグアニ
ジン系のもので、遅延剤はチオフタルイミド系のもので
あった。
【0090】図1のボックスAを参照して、タイヤトレ
ッドゴム用の典型的な高強化性カーボンブラックN‐2
20を用いて、対照ゴム組成物中のシリカを部分的に置
換した。
【0091】シリカ強化材の一部を常用の高強化性トレ
ッド用カーボンブラック、即ちN‐220カーボンブラ
ックで置換したことを除いて、ゴム組成物の三種の実験
試料を調製し、そして硬化した。
【0092】次の表2に、対照調合処方の比率を示し、
その処方をこれら3種の実験試料では修正し、それぞれ
実験例A、実験例Bおよび実験例Cと名付けた。
【0093】シリカカップリング剤はシリカの量が減っ
ているので減らされ、カップラーの比を同じにした。ま
た、カーボンブラック強化エラストマーは、強力な硬化
系を必要としないので、全体としての硬化ゴム組成物を
比較できるようにするために、硬化促進剤も減らした。
【0094】
【表2】
【0095】得られた硬化ゴム組成物の物理的性質を次
の表3に示す。
【0096】DIN摩耗試験は、DIN‐53516と
して引用されることが多く、摩擦によるゴムの摩耗を示
す。このDIN摩耗試験はこの技術分野の習熟者には良
く知られている。より大きい値は、摩擦により取り除か
れるゴムの量がより多いこと、従ってそのゴム試料の摩
耗量がより多いことを示す。
【0097】ゴムを特性化するための、レオメーターの
最小および最大トルク・タイプの測定、T25 およびT
90 硬化時間の測定(それぞれ、全硬化の25および9
0パーセントに達する時間)、引張り強さ、伸び、30
0%モジュラスおよび高温と低温の反撥弾性法の全て
は、この技術分野の習熟者には良く知られている。
【0098】
【表3】
【0099】実験例Aは、反撥弾性値(100℃および
室温での値)が対照試料(対照例1)の値より有意に小
さいことを示していた。より小さい反撥弾性値はそのゴ
ム組成物のヒステレシスがより大きいことを示し、タイ
ヤトレッドでのころがり抵抗性が大きくなること、従っ
て車両の燃費がより悪くなることを予測させる。
【0100】この反撥弾性値を上げるために、実験例B
および実験例Cでは、高強化性N220カーボンブラッ
クの使用量が減らされた。実験例Bおよび実験例Cでの
反撥弾性値は、対照例1での反撥弾性値より幾分小さか
った。また、実験例Bおよび実験例Cのコンパウンドの
硬度および300パーセント反撥弾性値も実験例A若し
くは対照例1のいずれかより有意に小さかった。これは
タイヤの静止摩擦特性と操縦特性が低くなることを予測
させるものと考えられる。DIN摩耗性の値も全ての実
験ゴム組成物で対照ゴム組成物(対照例1)に比べて劣
っていた。
【0101】かくして、向上した反撥弾性と剛さの特性
を有するトレッドゴムを提供することに関する限り、シ
リカを高強化性N220強化用カーボンブラック(図の
ボックスAから採用した)で部分的に置換する方法は、
本例では不首尾であったと考えられる。
【0102】例2 図のボックスCを除くボックスBを参照して、5種の追
加の低強化性カーボンブラックをシリカの部分置換材と
して評価した。
【0103】特に、そのシリカ強化材の一部を数種の比
較的低強化性のカーボンブラックで、例1と同様の方法
で置換したことを除いて、ゴム組成物の5種の実験試料
を(本例で対照例2と呼ぶ新しく調製された対照試料と
共に)例1の方法に従って調製し、そして硬化させた。
比較的低強化性のカーボンブラックはN330、N32
6、N550、N660およびN762で、それら試料
は本例ではそれぞれ実験例D、実験例E、実験例F、実
験例Gおよび実験例Hと呼ばれる。
【0104】次の表4は、これら5種の実験試料のため
に修正された、対照試料2調合物のシリカとカーボンブ
ラック成分の割合を示すものである。
【0105】例1を参考にして、シリカカップリング剤
と促進剤は適切に、そして同じように減らされた。
【0106】
【表4】
【0107】得られた硬化ゴム組成物の物理的性質を次
の表5に示す。
【0108】
【表5】
【0109】本例は、シリカを置換するために幾つかの
タイプのカーボンブラックを使用すれば、対照試料に比
べて、正確に同じではないにしても、ただしカーボンブ
ラックの添加水準の小さい調整が結果を改善するかも知
れないと考えられるけれども、同様の性質を得ることが
できることを示している。
【0110】特に、DIN摩耗値で、実験例Gは対照値
(対照例2)に比べて摩耗耐久性が僅かに劣っているこ
とを示す。硬度も対照例より低かった。
【0111】0℃におけるタン・デルタの値は、比較的
低強化性のN330カーボンブラック(実験例D)が、
対照エラストマー組成物(対照例2)より僅かに低い値
を有するエラストマー組成物を提供したことを示してい
る。
【0112】破断時伸びの値は、実験例Hのエラストマ
ー組成物が対照エラストマー組成物より僅かに低いこと
を示している。
【0113】例3 図のボックスCを参照して、シリカ強化材の一部を低強
化用のN351カーボンブラックで、例1と同様の方法
で置換したことを除いて、例1の方法に従ってゴム組成
物の3種の実験試料を調製し、そして硬化させた。これ
ら試料は本例では実験例Iおよび実験例Jと呼ばれる。
【0114】次の表6は、これら2種の実験試料のため
に修正された、新しく調製した対照試料(対照例3)調
合物のシリカとカーボンブラック成分の割合を示すもの
である。
【0115】例2を参考にして、シリカカップリング剤
と促進剤は適切に、そして同じ様に減らされた。
【0116】
【表6】
【0117】得られた硬化ゴム組成物の物理的性質を次
の表7に示す。
【0118】
【表7】
【0119】本例は、低強化用のN351カーボンブラ
ックは、1対1置換で全シリカ強化コンパウンドと同様
の混練性を与えたことを示す;ただし、実験例Jは、シ
リカを低強化性のN351タイプのカーボンブラックで
完全に置換すると、対照例と同じ性質は得られなかった
ことを示す。
【0120】特に、実験例Jエラストマー組成物の反撥
弾性値と破断時伸びの値は、対照試料(対照例3)のエ
ラストマー組成物より有意に小さい。
【0121】シリカ、N351カーボンブラックおよび
シリカカップラーのブレンドは、ゴム組成物の諸性質の
最良のバランス、即ち300%モジュラス、反撥弾性、
タン・デルタ(0℃)および摩耗抵抗性値のバランスを
提供した。
【0122】例4 本例は、例1のゴム組成物中のシリカの部分的置換材と
して低強化用のN351カーボンブラック(図のボック
スC)を用いて、混合時間の延長の効果を証明するため
に与えられたものである。
【0123】ゴム組成物の5種の実験試料を、そのシリ
カ強化材の一部を低強化用のN351カーボンブラック
で置換し、そしてその混合時間を変動させたことを除い
て、例1の方法に従って調製し、そして硬化させた。
【0124】特に、第2非‐硬化発現混合工程で、ゴム
の温度が160℃に到達した後、混合機の速度を遅くす
ることにより、さらに7分間約160に保った。追加の
混合は実験例Mおよび実験例Oのエラストマー組成物で
は行われなかった。
【0125】次の表8は混合およびゴム組成物の調合処
方の実験変数を示すものである。
【0126】例1を参考にして、シリカカップリング剤
と促進剤は適切に、そして同じように減らされた。
【0127】
【表8】
【0128】得られた硬化ゴム組成物の物理的性質を次
の表9に示す。
【0129】
【表9】
【0130】本例は、混合時間を長くして、シリカの添
加水準を20phr(実験例N)まで減らすと、シリカ
が40phrの試料(実験例L)および対照試料(対照
例4)より劣った反撥弾性および硬度的性質を有するゴ
ム組成物が得られたことを示している。
【0131】混合時間を延長しない組成物(実験例Mお
よびO)は、混合時間を延長した同じゴム組成物(実験
例LおよびM)に比べて、それぞれ、低下した反撥弾性
(タイヤトレッド用途で燃費が劣る)、小さい0℃での
タン・デルタ(タイヤトレッド用途で静止摩擦特性が劣
る)およびより大きい摩耗抵抗性(摩耗に関してより悪
い可能性がある)を有する。
【0132】例5 本例は、沈降シリカの選択は明らかにかなり変わっても
よいことを示すために行われた。
【0133】ゴム組成物の2種の実験試料を、そのシリ
カ強化材の一部を低強化用のN351カーボンブラック
(図のボックスC)で置換し、また前の例で使用したシ
リカをPPGインダストリーズ社のハイ・シルTM210
で置換したことを除いて、例1の方法に従って調製し、
そして硬化させた。これら試料は、本例では実験例Pお
よび実験例Qと呼ばれる。
【0134】次の表10は、これら3種の実験試料のた
めに修正された、例1の調合物のシリカとカーボンブラ
ック成分の割合を示すものである。
【0135】例2を参考にして、シリカカップリング剤
と促進剤は適切に、そして同じように減らされた。
【0136】
【表10】
【0137】シリカNo.1はローン・プーラン社から
得られたゼオシルTM1165MPである。
【0138】シリカNo.2はPPGインダストリーズ
社からハイ・シルTM210として得られたものである。
【0139】得られた硬化ゴム組成物の物理的性質を次
の表11に示す。
【0140】
【表11】
【0141】本例は、ゴム組成物中のシリカの部分置換
材として低強化用のN351カーボンブラックを用いた
場合、そのシリカのタイプはそのゴム組成物の物理的性
質に影響を及ぼさなかったことを示している。
【0142】特に、反撥弾性、タン・デルタおよびDI
N摩耗性の値は同一であるか、または非常によく似てい
た。
【0143】以上、本発明を例示説明する目的である特
定の代表的態様とその細部を示したが、この技術分野の
習熟者には、本発明の精神と範囲を逸脱することなし
に、これらの中で様々な変更と修正がなされ得ることは
明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はASTM認定N−分類で表されるカーボ
ンブラックのコロイド特性をジブチルフタレート吸収値
とヨウ素価により表したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ウィリアム・ポール・フランシク アメリカ合衆国オハイオ州44313,バース, マッキナウ・サークル 941 (72)発明者 デイヴィッド・ジョン・ザンジグ アメリカ合衆国オハイオ州44685,ユニオ ンタウン,アヴァンティ・レーン 3556

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の: (A)少くとも一種のジエン系エラストマー約100重
    量部、 (B)(i)約25から約50phrの沈降シリカと、
    (ii)約25から約50phrの、100から125
    cc/100gの範囲のDBP吸収値とそれに対応する
    約45から約85g/kgのヨウ素価を有する微粒子状
    カーボンブラックとを含んでなる、シリカとカーボンブ
    ラックを含んで成る微粒子状強化用充填材約50から約
    100phr、および (C)そのシリカの表面と反応性であることを特徴とす
    る部位、および炭素‐炭素二重結合を有するエラストマ
    ーと相互作用することを特徴とするもう一つの部位を有
    するカップリング剤組成物を含んでなるゴム組成物。
  2. 【請求項2】 ジエン系エラストマーがシス1,4‐ポ
    リイソプレンゴム、3,4‐ポリイソプレンゴム、スチ
    レン/ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン/ブタジエ
    ン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン共重合体ゴム、
    スチレン/イソプレン/ブタジエン三元共重合体ゴム、
    シス1,4‐ポリブタジエンゴム、トランス1,4‐ポ
    リブタジエンゴム(トランス含量70‐95パーセン
    ト)、低ビニルポリブタジエンゴム(ビニル含量10‐
    30パーセント)、中ビニルポリブタジエンゴム(ビニ
    ル含量30‐50パーセント)、高ビニルポリブタジエ
    ンゴム(ビニル含量50‐90パーセント)、並びに乳
    化重合で合成したスチレン/ブタジエン/アクリロニト
    リル三元共重合体ゴムおよびブタジエン/アクリロニト
    リル共重合体ゴムの少なくとも一種から選ばれる、請求
    項1に記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックがN‐351カーボン
    ブラックである、請求項1または2に記載のゴム組成
    物。
  4. 【請求項4】 シリカが約50から約300m2/gの
    範囲のBET表面積と約150から約300cc/10
    0gの範囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有
    する、請求項1〜3の任意の一項に記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 カップリング剤がポリスルフィド橋中に
    2から約8個の硫黄を含むトリアルコキシオルガノシラ
    ンポリスルフィドである、請求項1〜4の任意の一項に
    記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 ゴム組成物が、(a)少なくとも一つの
    機械的混合機で、ジエン系エラストマー、シリカ、カー
    ボンブラックおよびシリカ・カップラーから成る混合物
    を、(i)約160℃から約200℃の範囲の温度の最
    高温度になるまで熱機械的に加工および混合し、該最高
    温度に到達してから、該最高温度の約5℃から約10℃
    内の温度で約1から約10分の範囲の時間同様に加工、
    混合するか、または(ii)約155℃から約180℃
    の範囲の最高温度になるまで熱機械的に加工および混合
    し、該最高温度に到達してから、該最高温度の約5℃か
    ら約10℃内の温度で約4から約20分の範囲の時間同
    様に加工、混合し、次いで(b)最終混合工程で該混合
    物と硬化剤を約90℃から約120℃の温度まで約1か
    ら約4分の間混合し;ただしそのゴム混合物を上述の各
    混合工程の間で約40℃以下の温度まで冷却することに
    より調製される、請求項1〜5の任意の一項に記載のゴ
    ム組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の任意の一項に記載のゴム
    組成物から成るトレッドを有するタイヤ。
JP9195802A 1996-07-22 1997-07-22 ゴム組成物およびその組成物のトレッドを有するタイヤ Pending JPH1067885A (ja)

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