JPH1095873A - ゴム組成物及びそのトレッドを有するタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそのトレッドを有するタイヤ

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JPH1095873A
JPH1095873A JP9250727A JP25072797A JPH1095873A JP H1095873 A JPH1095873 A JP H1095873A JP 9250727 A JP9250727 A JP 9250727A JP 25072797 A JP25072797 A JP 25072797A JP H1095873 A JPH1095873 A JP H1095873A
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silica
styrene
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JP9250727A
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Rene Jean Zimmer
レーヌ・ジャン・ツィマー
Friedrich Nmn Visel
フリードリッヒ・ヴィゼル
Uwe Ernst Frank
ウヴェ・エルンスト・フランク
Thierry Florent Edme Materne
ティエリ・フローレン・エドメ・マテルネ
Pierre Marie Jean Dauvister
ピエール・マリー・ジャン・ドーヴィステ
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム組成物をさらに有効に強化するための変
性された表面を有するカーボンブラックを利用するタイ
ヤトレッドのための新規なゴム組成物を提供する。 【解決手段】 錫または珪素で変性されたエラストマ
ー、変性カーボンブラック及びシリカカップリング剤を
含むエラストマーから成るゴム組成物。前記変性カーボ
ンブラックは1種以上のシラノール、シロキサン、二酸
化チタン、水酸化ジルコニウム及び水酸化アルミニウム
をその表面上に有する。そのようなゴム組成物のトレッ
ドを含むタイヤも提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共役ジエンとスチレ
ンまたはアルファ−メチルスチレンとのコポリマー並び
に変性カーボンブラック強化剤を含んで成るゴム組成物
に関し、そして特にそのようなゴム組成物のトレッドを
有するタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤは、通常カーボンブラックで強化
されたゴム組成物に基づくエラストマーのトレッドから
典型的に製造される。ときどきタイヤトレッドゴム組成
物はさらにシリカで強化されている。
【0003】タイヤトレッドが認知し得る量のシリカ強
化剤を含む環境においては、そのゴム強化の効果を高め
るために、シリカをエラストマーにカップリングさせる
ためにシリカカップリング剤が使用される。
【0004】古典的なカーボンブラックがシリカカップ
リング剤と組み合わせて使用される、カーボンブラック
で強化された、タイヤトレッド用途ゴム組成物が示唆さ
れてきた。例えば米国特許第4,820,751号を参
照されたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、特にシリカカ
ップリング剤と共に使用するときにタイヤトレッド成分
として使用することが意図されるゴム組成物をさらに有
効に強化するために、変性された表面を有するカーボン
ブラックを利用するタイヤトレッドのための新規なゴム
組成物を提供することが望れている。
【0006】用語「phr」は本明細書中で使用する場
合には、慣用のプラクティスに従って「ゴムまたはエラ
ストマー100重量部あたりのそれぞれの材料の部数」
を言う。
【0007】本発明の説明において、用語「ゴム」及び
「エラストマー」は使用される場合には、他に規定しな
い限り交換可能に使用される。用語「ゴム組成物」「配
合ゴム」及び「ゴムコンパウンド」は使用する場合に
は、「種々の成分及び材料とブレンド及び混合されたゴ
ム」を示すために交換可能に使用され、そしてこのよう
な用語はゴム混合またはゴム配合技術における当業者に
周知である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従い、(A)
(i)スチレンまたはアルファメチルスチレンと、ブタ
ジエン及びイソプレンの少なくとも1種から選択される
共役ジエンとの、少なくとも1種の変性コポリマーエラ
ストマー約20〜約100phr、替わりに約50〜約
80phr、ここで前記変性エラストマーは錫または珪
素にカップリングまたはキャップされており、及び(i
i)共役ジエンのホモポリマー、共役ジエンのコポリマ
ー、及び共役ジエンとスチレン及びアルファ−メチルス
チレンから選択される芳香族炭化水素とのコポリマーか
ら選択される少なくとも1種のエラストマー0〜約80
phr、替わりに約20〜約50phrを含んで成る少
なくとも1種のジエンに基づくエラストマー100重量
部、 (B)(i)変性強化カーボンブラック約30〜約11
0phr、替わりに約30〜約90phr、前記カーボ
ンブラックはその表面上にシラノール、シロキサン、酸
化チタン、水酸化チタン、酸化ジルコニウム、水酸化ジ
ルコニウム及び水酸化アルミニウム基から選択される少
なくとも1つの部分を含み、及び(ii)シラノール基
を表面上に含む少なくとも1種の沈降シリカ及び未変性
カーボンブラック0〜約30phr、替わりに約10〜
約20phr、を含んで成る強化充填剤約30〜約11
0phr、替わりに約30〜約90phr、並びに (C)(i)前記表面変性カーボンブラックの表面上に
含まれる少なくとも1つの前記部分及び(ii)シリカ
が使用される場合に前記シリカ上のシラノール基と反応
性の部分、並びに前記エラストマーの少なくとも1種と
相互作用性の他の部分を有する少なくとも1種のシリカ
カップリング剤を含んで成る前記ゴム組成物が提供され
る。
【0009】好ましくは、前記共役ジエンはブタジエン
及びイソプレンの少なくとも1種から選択される。
【0010】本発明の一面において、前記ゴム組成物の
円周トレッドを有するタイヤが与えられる。
【0011】本発明の重要な特徴は、3種の重要な成
分、すなわち錫または珪素によって変性されたジエンに
基づくエラストマー、変性カーボンブラック及びシリカ
カップリング剤から製造されるゴム組成物である。
【0012】好ましくは、変性カップリング剤は表面変
性されて1以上の前記部分をカーボンブラック表面に有
する表面変性カーボンブラックである。
【0013】重要なことに、前記表面変性カーボンブラ
ックの表面上の少なくとも1つの前記部分と反応でき、
また沈降シリカ(使用する場合)上のシラノール基とも
反応できる部分、好ましくはシラン部分を有するシリカ
カップリング剤が使用される。
【0014】重要なことには、その機構は十分には理解
されていないかもしれないが、ジエンに基づく変性され
たエラストマーの錫または珪素、好ましくは錫は、前述
の変性エラストマー、変性カーボンブラック及びシリカ
カップリング剤を高温及び比較的高い剪断の典型的な条
件下に混合すると、前記処理されたカーボンブラックの
表面上の前述の1つ以上及び前記シリカカップリング剤
と相互作用するために役立つようになり得、これによっ
て非常に複雑な反応を作りだす。
【0015】変性カーボンブラックは、その表面に前述
の部分を与える種々の手段によって製造し得る。
【0016】例えば、カーボンブラックは、ナトリウム
シリケート溶液で処理されてEP−A1−711805
に記述されるシリケート構造を形成し得る。
【0017】替わりに、そしてさらに好ましいプラクテ
ィスにおいて、カーボンブラックは式: R4-nM(OR')n 〔式中、Rはメチル、エチル、プロピル及びブチル基か
ら選択される飽和アルキル基であり、R’は1〜18
個、好ましくは1〜4個の炭素原子を含む飽和アルキル
基であり、Mは珪素、チタン、ジルコニウム及びアルミ
ニウムから選択され、nは1〜4の整数であり、または
Mがアルミニウムであるときはnは1〜3である〕を有
する少なくとも1種のアルコキシ化合物で処理し得る。
【0018】好ましくはR’はメチル、エチル、n−ブ
チル、イソブチル、n−プロピル、ヘキサデシル及びオ
クタデシル基の少なくとも1種から選択される基であ
る。
【0019】好ましくはR及びR’はメチル、エチル及
びプロピル基から独立して選択される。好ましくはR’
はエチル基である。
【0020】好ましいアルコキシ化合物は、テトラエト
キシシリケートのようなテトラアルコキシシリケート、
テトラエトキシチタネート、テトラエトキシジルコネー
ト及びトリエトキシアルミネートである。
【0021】本発明の一面において、カーボンブラック
の表面の100%未満、すなわちカーボンブラックの表
面の約20〜約90%を変性することが望ましい。しか
し、ある面においては、もしカーボンブラックのより多
量の表面が未処理であることが望まれるのであれば、カ
ーボンブラックの表面の約20〜約75%だけを変性す
ることが望ましいかもしれない。例えば、処理されたカ
ーボンブラックを含むゴム組成物の減じられた電気抵抗
及び増加された導電率が望ましい性質であれば、そのと
きはカーボンブラック表面の前述のより少ない部分を処
理して、カーボンブラック表面のより大きな部分をゴム
組成物の電気抵抗を減じるのに有効なままにしておくこ
とがここで考えられる。
【0022】本発明のプラクティスにおいて、前記変性
カーボンブラックは、該変性カーボンブラックを灰化す
ることによって定量される、約0.5〜約20、替わり
に約0.5〜約10重量%の珪素、チタン、ジルコニウ
ム及び/またはアルミニウムをその表面上に含むことが
企図される。用語「変性カーボンブラックを灰化する」
は、そのような技術における当業者に周知であると考え
られるように、「それが酸化雰囲気下に熱分解される」
ことを意味する。
【0023】アルコキシランまたは有機アルコキシシラ
ンのような珪素に基づく化合物によって変性されたと
き、変性カーボンブラックの表面は、例えば通常シラノ
ール及びシロキサン基の両方を、例えばカーボンブラッ
クの表面1nm2 あたり約0.1〜約8個のシラノール
基のように、含む。
【0024】本発明で使用するために考えられる、強化
カーボンブラック及び変性カーボンブラックの製造のた
めのカーボンブラックは、約40〜約160g/kgの
範囲のヨウ素吸収値、約80〜約180cm3/100
gの範囲のDBP(ジブチルフタレート)数、及び約5
0〜約200m2/gの範囲の窒素吸収数(BET)を
有するカーボンブラックのような、エラストマーの強化
のために典型的に適しているカーボンブラックである。
そのようなカーボンブラックの一般的な説明のためにT
he Vanderbilt Rubber Hand
book(1990)、416〜418頁を参照でき
る。そのようなカーボンブラックの代表は例えばN11
0、N121、N234、N330及びN660等であ
る。
【0025】前記表面変性されたカーボンブラックはさ
らに、例えば約50〜約200m2/gの範囲の窒素吸
収値(BET)、約50〜約300cc/100gの範
囲のDBP(ジブチルフタレート)値を有することを特
徴とし得る。これはまた約50〜約250m2/gの範
囲のCTAB値をも有し得る。
【0026】ここでその水銀ポロシメトリー特性は、約
30〜約300m2/gの水銀比表面積(HgSSS
A)、1.0cm2/gより大きい水銀多孔度V(H
g)であると報告される。HgSSA及び水銀多孔度決
定のための参照は、S.J.Gregg及びK.S.S
ingによる”Adsorption, Surfac
eArea and Porosity”,アカデミッ
クプレス,ロンドン/ニューヨーク,第2版中に見いだ
すことができる。
【0027】実際に、カーボンブラックは例えば、カー
ボンブラックをアルコキシまたは有機アルコキシシラ
ン、チタン、ジルコニウムまたはアルミニウム化合物
で、約25〜約800℃の範囲の温度で不活性ガス雰囲
気(例えば窒素雰囲気)で約10〜約150分間処理す
ることによって変性できる。カーボンブラック表面の変
性の程度はアルコキシまたは有機アルコキシシランのカ
ーボンブラックへの比率によって制御できる。カーボン
ブラック表面変性の程度を決定する例として、FTIR
分光分析法、29Si NMR分光分析法、SIMSマ
ス分光分析法及びBET法(窒素吸着)が使用できる。
【0028】例えば、カーボンブラックの表面上のシラ
ノール(Si−OH)及びシロキサン基はFTIR(フ
ーリエ変換赤外分光)分析によって、29Si NMR
固体状態分光分析法、及びSIMS(第2イオン化マス
分光分析法)によって特徴づけることができ、シロキサ
ン類について約1150cm-1及びシラノール類につき
3250cm-1のFTIR分析である。
【0029】好ましくは、処理すべきカーボンブラック
は典型的には約40〜約160g/kgの範囲のヨウ素
吸着値、約80〜約180cc/100gの範囲のDB
P(ジブチルフタレート)数、及び約50〜約200m
2/gの範囲の窒素吸収数(BET)を有する。そのよ
うなカーボンブラックの代表は例えばN110、N12
1、N234、N330及びN660カーボンブラック
である。そのようなカーボンブラックの例はThe V
anderbilt Rubber Handbook
の1978年版、411頁以降中に容易に見いだすこと
ができる。
【0030】本発明の重要な特徴は変性カーボンブラッ
クを、ブタジエン及びイソプレンから選択されるジエン
とスチレンとの溶液重合製造されたコポリマーエラスト
マーの重合停止前にそのリビングポリマーを錫または珪
素で変性したものと共に使用することである。
【0031】このような変性コポリマーゴムまたはエラ
ストマーは例えばスチレン/ブタジエンコポリマー、ス
チレン/イソプレン/ブタジエンターポリマーであり得
る。ここで、錫で変性されたコポリマーエラストマーは
珪素で変性されたコポリマーよりもかなり望ましいと考
えられる。
【0032】エラストマー及び特に錫変性エラストマー
の重要な特性は、エラストマー中のSn結合(またはS
i結合)の主要部分、好ましくは少なくとも約50%、
そしてさらに一般的には約60〜約85%がスチレン/
ジエンコポリマーのジエン単位に結合していること〔こ
れはここで、例えばブタジエンが錫(または珪素)で終
わっている場合のブタジエニル結合のように、Sn−ジ
エニル結合(またはSi−ジエニル結合)と呼ばれ得
る〕である。
【0033】モノマーの重合中のエラストマーの製造に
おいて、ブタジエンモノマーの重合反応性はスチレンモ
ノマーよりもかなり大きいことが認識されるべきであ
る。従って、錫化合物での停止前にが典型的に錫化合物
と反応するために有効なスチリル結合を有するリビング
コポリマーは末端錫スチリル結合を生じるが、ゴム組成
物製造技術における当業者に周知であると考えられるよ
うに、さらに望ましいのは錫−ジエニル結合である。錫
−ジエニル結合を造ることは、例えばブタジエンの共重
合系への逐次添加、または共重合のためのスチレン及び
/若しくはブタジエン及び/若しくはイソプレン反応性
比を変えるための調節剤の使用のような多くの方法によ
って達成できる。バッチまたは連続共重合系のいずれで
使用されたとしても、そのような技術はそのような技術
分野における当業者に周知であると考えられる。
【0034】エラストマーの変性、例えば錫カップリン
グまたは錫キャッピングは比較的慣用の方法によって達
成でき、そしてそのような技術分野における当業者に周
知であると考えられる。
【0035】例えば、コポリマーエラストマーはスチレ
ンと1,3−ブタジエン及び/またはイソプレンを有機
溶液中でアルキルリチウム触媒で共重合することによっ
て製造できる。助触媒または触媒変性剤も使用できる。
そのような重合法はそのような技術分野における当業者
に周知である。コポリマーエラストマーの形成後で触媒
が活性である間、すなわちコポリマーがさらに重合でき
る生コポリマーであると考えられる間に、重合は生ポリ
マーと錫化合物(または珪素化合物)とを反応させるこ
とによって停止できる。種々の錫化合物(または珪素化
合物)が使用でき、通常はテトラクロライドが好まし
い。錫の原子価が4であることを考慮に入れて、典型的
には変性コポリマーは分子量飛躍または増加を伴ってカ
ップリングすると考えられ、その変性されたコリマーは
ときどき星形または星形配置のカップリングされたエラ
ストマーと呼ばれるものである。一方、もしトリアルキ
ル錫(または珪素)化合物が使用されると、そのときは
単一のハロゲンが利用でき、そして変性コポリマーはキ
ャップされたコポリマーである。そのような有機リチウ
ム触媒によって製造された、カップリングまたはキャッ
プされたコポリマーの製造はそのような技術分野におけ
る当業者に周知であると考えられる。変性コポリマーは
結合された及びキャップされたコポリマーの混合物であ
り得ることも認識されるべきである。
【0036】錫変性された、またはカップリングされた
スチレン/ブタジエンの例は例えば米国特許第5,06
4,910号中に見いだすことができる。
【0037】実際に、場合によりカップリングされた、
またはキャップされたスチレン/ジエンコポリマーエラ
ストマーは典型的には約10〜約40%の範囲のスチレ
ン含量を有し、そして−85℃〜0℃の範囲内のガラス
転移温度を有することを特徴とし得る。カップリングさ
れたスチレン/イソプレン/ブタジエンコポリマーは、
そのイソプレン含量が典型的に約1〜約20%であるこ
とを除き同様のスチレン含量及び性質を有する。
【0038】錫でカップリングされたコポリマーエラス
トマーは、例えばアルキル錫トリクロライド、ジアルキ
ル錫ジクロライド、トリアルキル錫モノクロライドのよ
うな有機錫化合物とさらに結合でき、種々の錫カップリ
ングコポリマーを生じ、トリアルキル錫モノクロライド
は単純に錫末端コポリマーを生じる。
【0039】従って、変性されたスチレン/共役ジエン
コポリマーは、特にジエンが1,3−ブタジエン及びイ
ソプレンの少なくとも1種から選択される場合は、有機
リチウム触媒による重合によって製造された反応性スチ
レン/共役ジエンコポリマーを式: R”4-nM'X'n (式中、nは1〜4の整数であり、X’は塩素、ヨウ素
及び臭素基から選択されるハロゲン基であり、好ましく
は塩素であり、R”はメチル、エチル、プロピル及びブ
チル基から選択される飽和アルキル基であり、M’は錫
及び珪素から選択される)を有する少なくとも1種の化
合物と反応させることによって変性させた生成物であ
る。
【0040】実際には、そして機構は十分には理解され
ていないかもしれないが、カップリングされたエラスト
マーを配合成分と混合してゴム組成物を製造すると、錫
のエラストマーの結合はいくらか壊れ、ゴム組成物中の
他の成分の他の部分と反応または他の方法で相互作用す
るために有効な錫分子を残すと思われる。
【0041】次にここで、本発明の重要な面は、(i)
そのようなカップリングされたエラストマーを(ii)
表面上に前述のような1以上の部分、例えばシラノール
基を含む変性カーボンブラック及び(iii)シリカカ
ップリング剤の混合である。
【0042】明らかに、(i)錫でカップリングまたは
キャップされたエラストマー(そのために錫が特にエラ
ストマーの少なくとも1部分から脱カップリングされた
ときには活性な部分を占める)、(ii)カーボンブラ
ック上のシラノール基、ならびに(iii)シリカカッ
プリング剤上のアルコキシシラン部のような部分との間
の相互作用は、特にタイヤトレッド組成物のために使用
されたときに高められた物理特性のゴム組成物を造るた
めに働く。
【0043】そのような相互作用を高めるために、ゴム
組成物が一連の連続混合工程において前述の成分の混合
によって製造されることが本発明の重要な面であるとい
うことがここで考えられる。この連続混合工程におい
て、硫黄及び加硫促進剤を加える前の少なくとも1つの
混合工程は、カップリングされたポリマー内の錫結合の
明らかな破壊を促進するために、並びに錫、カーボンブ
ラック上のシラノール基、シリカカップリング剤上のア
ルコキシシラン部分とエラストマー自体との間の反応ま
たは相互時間を減じるために、約160℃〜約175℃
または〜180℃の範囲の高温で実施される。
【0044】本発明のプラクティスにおいて、表面−変
性されたカーボンブラック、特に前述のシラン変性カー
ボンブラックをシリカカップリング剤と共にゴム組成物
に添加すると、すべてシリカのコンパウンドに匹敵す
る、カーボンブラック強化ゴム組成物のための改善され
た加工特性(例えば減じられた粘度)のみならず、例え
ば磨耗抵抗及び/または弾性反発値及びタンデルタ及び
損失コンプライアンスのような、硬化されたエラストマ
ー組成物の改善された性能特性をも生じる。
【0045】磨耗抵抗及び弾性反発のような硬化物理特
性はここで、そのような特性を有するタイヤトレッド
が、改善されたトレッド耐磨耗性、転がり抵抗及び湿潤
スキッドの1種以上を提供することが予期されるので、
有益であると考えられる。
【0046】ここで本発明は、シラノール、シロキサ
ン、酸、ケトン及び/またはアルデヒドのような部分
(主たる部分は本発明の目的を考慮ればシラノール部分
である)を含む表面変性されたカーボンブラックはシリ
カカップリング剤と組み合わせて使用され、該カップリ
ング剤は実質的にカーボンブラックで強化されたゴム組
成物(例えば少なくとも40phrのカーボンブラック
及び15phr未満のシリカ)中において、処理カーボ
ンブラック表面上のシラノール基のような前述の部分と
反応できる。
【0047】用語「シリカカップリング剤」はここで、
それらはシリカをジエンに基づくエラストマーにカップ
リングするために適切であると考えられるので、そのよ
うな物質を記述するために使用される。しかし、用語
「シリカカップリング剤」はここで、シリカが実際にゴ
ム組成物中で使用されているかどうかに関わらず本発明
において使用するためのそのような物質を記述するため
にも使用される。
【0048】本発明のプラクティスにおいて、種々のシ
リカカップリング剤が使用できるが、一つの好ましいカ
ップリング剤はビス−(トリアルコキシシリルアルキ
ル)ポリスルフィドであってそのポリスルフィド橋内に
約2〜約8個の硫黄原子、替わりにポリスルフィド橋内
に平均約4個の硫黄原子を含むポリスルフィドであるこ
とができる。例えばシリカカップリング剤はそのポリス
ルフィド橋内に約4個の硫黄原子を有するビス−(トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、あるいは
1つの代替においてはそのポリスルフィド橋内に約2個
の硫黄原子を有するポリスルフィドであることができ
る。
【0049】通常、シリカカップリング剤の前記表面変
性カーボンブラック及び沈降シリカ(使用する場合)に
対する重量比は約0.01/1〜約0.25/1の範囲
である。
【0050】ゴム組成物自体は未硬化エラストマー組成
物の加硫によって硫黄硬化された組成物として与えるこ
ともできる。硫黄硬化は通常の方法、すなわち高温及び
圧力の条件下で適切な時間硬化することによって達成で
きる。
【0051】ゴム組成物を硫黄硬化するための硬化剤
は、硫黄硬化可能なエラストマーのために慣用される硬
化剤であり、これらは典型的に硫黄及び1種以上の適切
な硬化促進剤及びときどき遅延剤も含む。硫黄硬化可能
なエラストマー組成物のためのそのような硬化剤及びそ
の使用は本技術分野において周知である。
【0052】エラストマー及び関連する成分(硬化剤を
除く)を最初に1以上の逐次工程(通常「ノンプロダク
ティブ混合工程」と呼ばれる)及びそれに続く硬化剤添
加のための最終の混合工程(通常「プロダクティブ混合
工程」と呼ばれる)において混合するという、硫黄硬化
性ゴム組成物を製造するための逐次混合方法も本技術分
野における当業者に周知である。
【0053】本発明のプラクティスにおいて、前に指摘
したように、ゴム組成物は少なくとも1種のジエンに基
づくエラストマーまたはゴムを変性エラストマーに加え
て含むことができる。そのようなエラストマーは典型的
に、共役ジエンのホモポリマー及びコポリマー、前記共
役ジエンとビニル芳香族化合物とのコポリマーから選択
される。そのようなジエンは、例えばイソプレン及び
1,3−ブタジエンから選択でき、そしてそのようなビ
ニル芳香族化合物はスチレン及びアルファ−メチルスチ
レンから選択できる。そのようなエラストマーまたはゴ
ムは、例えばシス1,4−ポリイソプレンゴム(天然及
び/または合成、好ましくは天然ゴム)、3,4−ポリ
イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンコポリマーゴ
ム、イソプレン/ブタジエンコポリマーゴム、スチレン
/イソプレンコポリマーゴム、スチレン/イソプレン/
ブタジエンターポリマーゴム、シス1,4−ポリブタジ
エンゴム、トランス1,4−ポリブタジエンゴム(70
〜90%トレンス)、低ビニルポリブタジエンゴム(1
0〜30%ビニル)、中ビニルポリブタジエンゴム(3
0〜50%ビニル)及び高ビニルポリブタジエンゴム
(50〜90%ビニル)から選択し得る。
【0054】一面において、特にタイヤトレッドのため
に、変性エラストマーに加えて、ゴムは少なくとも2種
のジエンに基づくゴムであり得る。例えば、シス1,4
−ポリイソプレンゴム(天然及び/または合成である
が、天然ゴムが好ましい)、3,4−ポリイソプレンゴ
ム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、乳化及び
/または溶液重合誘導スチレン/ブタジエンゴム、シス
1,4−ポリブタジエンゴム、乳化重合製造のブタジエ
ン/アクリロニトリルコポリマーのような2種以上のゴ
ムの組み合わせが好ましい。
【0055】加硫されたゴム組成物は、硬化ゴム組成物
のための合理的に高いモジュラス、高い磨耗抵抗及び引
き裂き抵抗に寄与するために十分な量の、すなわち約3
0phrよりも多く、通常約40phrより多い、表面
処理されたカーボンブラック強化充填剤を含むべきであ
る。前に言及した表面処理カーボンブラックの量はゴム
100部あたり約30部程度に低くてもよいが、好まし
くは約40〜約90、または100重両部であってもよ
い。
【0056】シリカは、例えば約10〜約90phrの
ように約100phr以下のレベルで存在してもよく、
または全く無くてもよい。
【0057】ゴム配合用途において使用される通常採用
される珪質含量が本発明におけるシリカとして使用で
き、これは熱分解及び沈降珪質顔料(シリカ)を含む
が、沈降シリカが通常好ましい。
【0058】本発明において好ましくは使用される珪質
顔料は、例えばナトリウムシリケートの如き可溶性シリ
ケートの酸性化によって得られるもののような沈降シリ
カである。
【0059】そのようなシリカは窒素ガスを使用して測
定した、約40〜約600、さらに普通には約50〜約
300m2/gの範囲であるBET表面積を有すること
を特徴とする。表面積の測定のBET法はジャーナル
オブ ザ アメリカンケミカルソサイエティー第60
巻、304頁(1930年)に記述されている。
【0060】シリカはまた、約100〜約400、さら
に普通には約150〜約300cc/100gの範囲の
フタル酸ジブチル(DBP)吸収値を有することを典型
的に特徴とする。
【0061】シリカは例えば電子顕微鏡によって決定さ
れた0.003〜0.05ミクロンの範囲の平均極限粒
子サイズを有すると考えられるが、シリカ粒子はそれよ
りサイズにおいてもっと小さくても可能性としてもっと
大きくてもよい。
【0062】シリカは、例えば約50〜約200m2
gの範囲のHgSSA、約1〜約3.5cm3/gの範
囲のV(Hg)及び10〜約50nmのPSDmaxの
ような水銀ポロシメトリー特性を有すると予想される。
【0063】種々の商業的に入手できるシリカ、例え
ば、ここで例示のためのみであり限定ではなく210、
243等の名称のHi−Silの商標でPPGインダス
トリーズから商業的に入手できるシリカ、例えばZeo
sil 1165MPの名称でRhone−Poule
ncから入手できるシリカ、例えばVN2及びVN3の
名称でDegussa AGから入手できるシリカ等、
及びHuberからのZeopol 8745が本発明
における使用のために考慮し得る。
【0064】ゴム組成物は、例えば種々の硫黄加硫可能
な成分ゴムを、例えば硫黄、活性化剤、遅延剤及び促進
剤のような硬化助剤、油のような加工添加剤、粘着付与
樹脂を含む樹脂、シリカ、並びに可塑剤、充填材、顔
料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤及びオゾン
亀裂防止剤、しゃく解剤及び例えばカーボンブラックの
ような強化材のような種々の通常使用される添加材料と
混合するような、ゴム配合技術分野において一般に知ら
れる方法によって配合されるだろうことは本技術分野の
当業者によって容易に理解される。本技術における当業
者に既知のように、硫黄加硫可能及び硫黄加硫された材
料(ゴム)の予定された用途に依存して、上記の添加物
は選択されそして慣用的な量で普通に使用される。
【0065】前述の表面処理されたカーボンブラック以
外の少量の強化タイプカーボンブラック(使用する場
合)については前に説明した。
【0066】シリカカップリング剤及び/またはシリカ
シリル化剤(液体形態であるとき)がカーボンブラック
担体と組み合わせて使用でき、すなわちゴム組成物に添
加する前にカーボンブラックと予備混合され得、そして
そのようなカーボンブラックはゴム組成物配合中で説明
されるカーボンブラックの前述の量に含まれることが認
識されるべきである。
【0067】もし使用されるなら粘着付与樹脂の典型的
な量は約0.5〜約10phr、通常約1〜約5phr
を構成する。加工助剤の典型的な量は約1〜約50ph
rを構成する。そのような加工助剤は例えば芳香族、ナ
フテン系、及び/またはパラフィン系加工油を含む。抗
酸化剤の典型的な量は約1〜約5phrを構成する。代
表的な抗酸化剤は例えばジフェニル−p−フェニレンジ
アミン及び例えばザ・バンダービルトラバーハンドブッ
ク(The Vanderbilt Rubber H
andbook)(1978年)の344〜346頁に
開示されるような他のものであり得る。オゾン亀裂防止
剤の典型的な量は約1〜5phrを構成する。
【0068】もし使用されるなら主としてステアリン
酸、パルミチン酸、リノール酸及び1種以上の脂肪酸の
混合物を含むことができる脂肪酸の典型的な量は約0.
5〜約3phrを構成する。
【0069】しばしばステアリン酸は比較的不純な状態
で使用され、ゴム配合のプラクティスにおいて「ステア
リン酸」と通常呼ばれ、そして本発明の説明及びプラク
ティスにおいてもそのように呼ぶ。
【0070】酸化亜鉛の典型的な量は約2〜約5phr
を構成する。ワックスの典型的な量は約1〜約5phr
を構成する。しばしばマイクロクリスタリンワックスが
使用される。もし使用するのであれば、しゃく解剤の典
型的な量は約0.1〜約1phrを構成する。典型的な
しゃく解剤が、例えばペンタクロロチオフェノール及び
ジベンザミドジフェニルジスルフィドである。
【0071】加硫は硫黄加硫剤の存在下に行われる。適
切な硫黄加硫剤の例は元素硫黄(遊離硫黄)または硫黄
付与加硫剤、例えばアミンジスルフィド、重合ポリスル
フィド、または硫黄オレフィン付加物を含む。好ましく
は、硫黄加硫剤は元素硫黄である。本技術分野の当業者
に既知のように、硫黄加硫剤は約0.5〜約4phrの
範囲の量で使用され、環境によっては約8phrまで、
約1〜約2.5の範囲で、ときどきは約1〜約2の範囲
が好ましい。
【0072】促進剤は加硫のために要求される時間及び
/または温度を制御するため並びに加硫物の特性を改善
するために使用される。一態様において、単一の促進剤
系、すなわち一次促進剤が使用され得る。慣用的に及び
好ましくは、一次促進剤が約0.5〜約4、好ましくは
約0.8〜約2phrの範囲の全量で用いられる。他の
態様において、一次及び二次促進剤の組み合わせが使用
されることができ、二次促進剤は約0.05〜約3ph
rの量で加硫物の特性を活性化しそして改善するために
使用され得る。これらの促進剤の組合せは最終の特性上
に相乗効果を生ずると期待され、そしてどちらかの促進
剤単独の使用によって造られたものよりもいくらか良好
である。さらに、普通の加工温度においては影響されな
いが、通常の加硫温度においては満足な硬化を生ずる遅
効性促進剤も使用され得る。加硫遅延剤も使用し得る。
本発明において使用され得る適切なタイプの促進剤はア
ミン類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオウレア
類、チアゾール類、チウラム類、スルフェンアミド類、
ジチオカルバメート類及びキサンテート類である。好ま
しくは一次促進剤はスルフェンアミドである。もし二次
促進剤が使用されるなら、二次促進剤は好ましくはグア
ニジン、ジチオカルバメートまたはチウラム化合物であ
る。硫黄加硫剤及び促進剤の存在と相対量は、シリカ強
化ゴム組成物中でのシリカカップリング剤と組み合わせ
た前述のシリル化剤の使用にさらに第一に関する本発明
の一面であるとはみなされない。
【0073】ここで前に述べた他の添加剤の存在と相対
量は、前述のシリル化剤の利用にさらに第一に関する本
発明の一面であるとはみなされない。
【0074】成分は典型的に少なくとも2つの段階、す
なわち少なくとも1つのノンプロダクティブ段階及びそ
れに続くプロダクティブ混合段階において混合される。
最終の硬化剤は典型的に最終の段階において混合され、
それは通常プロダクティブ混合段階と呼ばれ、ここでは
典型的に先のノンプロダクティブ混合段階の最大混合温
度よりも低い温度で混合が起こる。ゴム、シリカ、シリ
カカップリング剤、シリカシリル化剤及びカーボンブラ
ック(使用する場合)を1以上のノンプロダクティブ混
合段階において混合する。用語「ノンプロダクティブ」
及び「プロダクティブ」混合段階はゴム混合技術におけ
る当業者に周知である。
【0075】少なくとも1つのノンプロダクティブ(N
P)混合段階において、材料を熱機械的に混合し、混合
温度を140℃〜190℃に到達させる。
【0076】本発明のゴム組成物は種々の目的のために
使用できる。例えば、それは種々のタイヤコンパウンド
のために使用できる。そのようなタイヤは、該技術分野
における当業者に既知で容易に明らかな方法である種々
の方法によって構築され、付形され、成形されそして硬
化され得る。
【0077】本発明は次の実施例を参照することによっ
てより良く理解され、そこでは他に示さない限り部及び
百分率は重量による。
【0078】
【実施例】実施例1 カーボンブラック(N234)を次の方法で表面処理す
ることによって変性した。
【0079】オーブンを窒素でパージしてオーブン内に
不活性ガス雰囲気を造った。
【0080】カーボンブラックを穏やかに潰した後、カ
ーボンブラック1gあたり0.5gのテトラエトキシシ
ランをカーボンブラックに加えた。均質化した混合物を
次に焼き戻したアルミナるつぼ内に置いた。そのるつぼ
をオーブン内に置いた。オーブンを窒素で30分間パー
ジし、そして次に約800℃に約2時間加熱した。次に
るつぼをオーブンから取り出し、そして内容物を約22
℃〜約25℃であるほぼ室温に冷却した。
【0081】このN234カーボンブラックはCabo
tカンパニーからVulcan 7Hとして得ることが
できるゴム強化タイプのカーボンブラックであり、テト
ラエチルシランはAldrichカンパニーから液体と
して得た。
【0082】表面処理の前後のカーボンブラックの性質
を次の表1に報告する。
【0083】
【表1】
【0084】処理カーボンブラック表面についての窒素
吸収値(BET)の減少は、テトラアルキルシラン処理
による表面変性を示す。
【0085】未処理及び処理カーボンブラック表面につ
いての実質的に等しいDBP及びV(Hg)は、カーボ
ンブラックの全体構造が影響されていないことを示す。
【0086】処理カーボンブラック表面についてのHg
SSAの減少は、シラノール含量を含む、珪素含有構造
によるカーボンブラック表面の被覆を示す。
【0087】未処理及び処理カーボンブラック表面につ
いてのPSDmax(この用語は最大気孔サイズ分布を
意味する)は、カーボンブラック表面の気孔の部分的充
填を示す。
【0088】処理カーボンブラック表面の表面上のシラ
ノール及びシロキサン含量は、カーボンブラックのシラ
ン処理が成功したことを示す。
【0089】約1.5重量%の珪素含量は、カーボンブ
ラックを酸化雰囲気、すなわち空気中で約700℃の温
度で灰化することによって決定された炭素及び珪素の全
量に基づいている。
【0090】カーボンブラックの表面の変性の程度の評
価はシラノール(SiOH)含量及び珪素含量の決定に
基づいていた。使用した分析法は、シラノール含量を測
定するFTIR分光分析法、SiOH及びシロキサン構
造を測定する29Si NMR(固体状態)分光分析法
であった。これらの分光分析技術の全てはそのような分
析技術における当業者に周知であると考えられる。
【0091】実施例2 実施例1に従って製造した表面処理カーボンブラック
を、次の表2に示した処方によるゴム組成物の強化に使
用した。
【0092】
【表2】 1)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーから入手
できる、約40%のスチレン含量を有する乳化重合製造
のSBR 2)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーから入手
できる、約−45℃のTg及び約50%のイソプレン含
量を有するイソプレン/ブタジエンコポリマーエラスト
マー 3)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーからの、
Budene(登録商標)1207として得られるシス
1,4−ポリブタジエンゴム 4)天然ゴム(シス1,4−ポリイソプレン) 5)E−SBR中に約9.4部存在するゴム加工油、こ
こでE−SBRの量は乾燥重量(油無し)で上に報告
し、そしてさらに約14部の追加のゴム加工油、可塑
剤、樹脂及びワックスが添加されていた 6)ジ−アリールパラフェニレンジアミン及びジヒドロ
−トリメチルキノリン型のもの 7)Rhone PoulencカンパニーからZ11
65MPとして入手できるシリカ 8)テトラスルフィドとN330カーボンブラックとの
50/50ブレンド(従って50%活性であると考えら
れる)としてDegussaからX50Sとして商業的
に入手できるビス−3−(トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドとして入手した
【0093】表2に示した処方のカーボンブラック、シ
リカ及びシリカカップリング剤成分を次の表3に示す。
【0094】試験組成物Aを、それは未処理カップリン
グ剤を、シリカまたはシリカカップリング剤なしで使用
しているので、いくらかの対照と見なす。
【0095】試験組成物Bはシリカカップリング剤と共
に未処理のカーボンブラックを使用している。
【0096】試験組成物Cは処理カーボンブラックをシ
リカカップリング剤と共に使用している。
【0097】試験組成物Dはシリカ及びシリカカップリ
ング剤を使用している。
【0098】
【表3】 1)CabotコーポレーションからVulcan7H
として得られる未処理N234ゴム強化カーボンブラッ
ク 2)実施例1において言及した処理カーボンブラック 3)ビス−3−(トリエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィドとカーボンブラックとの1:1比のブレン
ド、DegussaA.G.から得られる 4)Rhone PoulencカンパニーからZeo
sil 1165MPとして入手できるシリカ
【0099】試験A、B、C及びDにおいてのゴム組成
物の物理特性を次の表4に報告する。
【0100】
【表4】
【0101】一般に、これらの結果は、タイヤトレッド
ゴム組成物中の強化剤としてのシラン処理カーボンブラ
ックの使用はタイヤの転がり抵抗の減少(処理カーボン
ブラックの替わりのシリカの使用と実質的に等しい)、
並びに未処理カーボンブラック(試験A,B)に匹敵す
る改善された湿潤けん引力を生じるかまたは促進するこ
とを示す。このことはここで重要で有意義であると考え
られる。なぜなら、同等のタイヤトレッドが、シリカ、
カップリング剤を実質的に減らして製造できるにちがい
ないし、またそのようなタイヤトレッドに、かなりの量
のシリカ強化剤含量(少なくとも50phr)及び約4
0phr以下のカーボンブラックの最小限量(本発明の
シラン処理しないカーボンブラック)を含むタイヤトレ
ッドに匹敵するさらに望ましい導電性を与えるからであ
る。
【0102】表4中のレオメーター特性、すなわち試験
A〜Dについての硬化ゴム特性は、試験A〜Dのゴム組
成物は適切に加硫されたことを示す。このことはここ
で、確かな物理的比較をするための重要な条件であると
考えられる。
【0103】表4中の試験A〜D組成物についての応力
−歪み特性、特に引張強度及び300%モジュラス特性
はこれらの材料の強化特性を示す。このことはここで、
それが例えば耐タイヤトレッド磨耗性を高めることに関
する限り、タイヤトレッドゴム組成物内の表面処理カー
ボンブラックの可能性を示すので重要であると考えられ
る。
【0104】試験C組成物(表面処理カーボンブラック
+カップリング剤)についての表4のタンデルタ特性
は、表面処理カーボンブラックがタイヤ転がり抵抗の改
善についてタイヤトレッドゴム組成物の強化のためにシ
リカと等しいかまたはシリカよりも良好であることを示
す。また、ここでシラン処理カーボンブラックを使用し
た試験C組成物が、そのような目的のためにシリカまた
はシリカカップリング剤のいずれか無しに非処理カーボ
ンブラックを使用した、対応する試験A組成物よりもは
るかに良好であると考えられる。このことは、一面にお
いて、はるかに少ないシリカカップリング剤が使用でき
るので特に有意義であると考えられる。
【0105】静電表面導伝率測定はASTM D257
に従って試験A〜Dの硬化試料について行われた。
【0106】結果を次の表5に示し、伝導度はオーム単
位で示される。
【0107】
【表5】
【0108】表5に示される導伝率測定値は、通常のカ
ーボン強化剤のみを含むゴム組成物について2.5×1
-3オームの導電率、並びにシリカ及びカーボンブラッ
ク強化剤(試験D)を含むゴム組成物について5.1×
10-13 オームの非常に低い導電率を報告する。本発明
の処理カーボンブラックを含むゴム組成物(試験C)に
ついての2.8×1013オームの導電率は、シリカ強化
剤のみを含むゴム組成物(試験D)についての導電率と
非常に有利に比較てきる。
【0109】本発明の試験的面において、カーボンブラ
ック表面の変性の程度の評価はシラノール(SiOH)
含量の決定に基づいている。使用した分析法は、シラノ
ール及びシロキサン振動を測定するFTIR分光分析、
シラノール及びシロキサンの吸収のシフトを測定する2
9SiNMR(固体状態)、並びにシラノール及びシロ
キサン基の特徴的フラグメント化を測定するSIMS分
光分析であった。これらは全て処理カーボンブラック上
にある。これらの分光分析技術の全てはそのような分析
技術における当業者に周知であると考えられる。
【0110】好ましい分析法であるFTIR分光分析に
つき、次の事項を使用した。 1)シラノール基につき、3250cm-1の吸収を使用 2)シロキサン基につき、1150cm-1の吸収を使用 3)FTIRスペクトルに関し参照した文献は、But
terworths Ltd.により出版のC.Eab
ornによる論文”OrganosiliconCom
pounds”(1960年)である 4)水銀ポロシメトリーの測定における技術に関する参
考文献はMessrsS.J. Gregg及びK.
S.Kingによる”Adsorption,Surf
ace Area and Porosimetr
y”,Academic Press,1982,ロン
ドン/ニューヨーク 2版,ISBN 0−12−30
0956−1である。
【0111】実施例3 錫でカップリングされた、溶液重合製造スチレン/ブタ
ジエンコポリマー、シリカカップリング剤及び表面処理
カーボンブラック(シラノール基を含む)から成るゴム
組成物を製造した。ここでこのゴム組成物を試験P、試
験Q、試験R及び試験Sと呼ぶ。
【0112】このエラストマー及びほとんどの成分を、
硫黄及び促進剤のような硬化剤を除き最初の連続した一
連の2つの混合工程(ときどきそのような分野の当業者
により「ノンプロダクティブ」または「NP」混合工程
と呼ばれる)において混合した。NP混合工程の少なく
とも1つにおいて、全てのカップリングされたコポリマ
ーエラストマー、表面上にシラノール基を含むカーボン
ブラック、シリカカップリング剤を約170℃の温度に
混合し、その後混合物を密閉式ミキサーから取り出し
た。
【0113】最後に硫黄及び加硫促進剤のような硬化剤
を低温、すなわち120℃でゴム組成物と最終の混合工
程(ゴム混合技術における当業者によってときどき「プ
ロダクティブ」混合工程と呼ばれる)として混合した。
【0114】ゴム組成物の要素を次の表6に示す。
【0115】
【表6】 1)この結合された、溶液重合製造のスチレン/ブタジ
エンコポリマーはJSRカンパニーからT5582とし
て得られ、約35%のスチレン含量、ブタジエニル末端
単位を有し、報告によればコポリマーのブタジエン部分
は約22%のビニル構造、約77のムーニーML1+4
(100)粘度、2モードの分子量分布、並びに約−5
1℃のTgを有する 2)ジ−アリールパラフェニレンジアミン及びジ−ヒド
ロ−トリメチルキノリン型のもの 3)実施例1に記述した処理カーボンブラック、表面上
のシラノール含量約0.75 SiOH/nm2 及び珪
素含量約1.5重量%を有する 4)テトラスルフィドとN330カーボンブラックとの
50/50ブレンド(従って50%活性であると考えら
れる)としてDegussaからX50Sとして商業的
に入手できるビス−3−(トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドとして入手した
【0116】実施例4 錫カップリングSBR、シラノール基を含むカーボンブ
ラック、シリカ及びシリカカップリング剤を変化させた
試験P、試験Q、試験R及び試験Sとして同定されるゴ
ム組成物を次の表7に示す。
【0117】
【表7】 1)JSRカンパニーから入手できる、錫を結合させた
溶液重合製造スチレン/ブタジエンコポリマー、スチレ
ン含量約35%、Sn−ブタジエニル末端単位を含有。
報告によればコポリマーのブタジエン部分は約22%の
ビニル構造、約77のムーニーML1+4(100)粘
度、2モードの分子量分布、並びに約−51℃のTgを
有する 2)実施例1に記述した処理カーボンブラック、表面上
のシラノール含量約0.75 SiOH/nm2 及び珪
素含量約1.5重量%を有する 3)ビス−3−(トリエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィドとカーボンブラックとの1:1比のブレン
ド、DegussaA.G.から得られる 4)Rhone PoulencカンパニーからZeo
sil 1165MPとして入手できるシリカ
【0118】有意義なことに、導電率の予期される改善
を伴って、実質的に減じられたシリカが使用された。
【0119】実施例5 実施例3及び実施例4に示した試験P及び試験Qのゴム
組成物のトレッドを有するサイズ195/65R15の
タイヤを製造した。
【0120】ある代表的な態様及び詳細を本発明を例示
する目的のために示してきたが、種々の変更及び修正が
本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなし得るこ
とは本技術における当業者には明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 9/02 C08K 9/02 C08L 15/00 C08L 15/00 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 フリードリッヒ・ヴィゼル ルクセンブルク大公国エル−7378 ボッフ ェルダンジュ,リュー・ノッペナ 9ア (72)発明者 ウヴェ・エルンスト・フランク ルクセンブルク大公国エル−9080 エッテ ルブルック,アヴニュー・サルンティン 103 (72)発明者 ティエリ・フローレン・エドメ・マテルネ ベルギー王国ベ−6717 アッテル,リュ ー・ドゥ・ラ・リベラーシヨン 10 (72)発明者 ピエール・マリー・ジャン・ドーヴィステ ルクセンブルク大公国エル−7513 メルシ ュ,ルート・ダルロ 51

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物であって、 (A)(i)スチレンまたはアルファメチルスチレン
    と、ブタジエン及びイソプレンの少なくとも1種から選
    択される共役ジエンとの、少なくとも1種の変性コポリ
    マーエラストマー約20〜約100phr、ここで前記
    変性エラストマーは錫または珪素でカップリングまたは
    キャップされており、及び(ii)ブタジエン及びイソ
    プレンから選択される共役ジエンのホモポリマー、前記
    共役ジエンのコポリマー、並びに前記共役ジエンとスチ
    レン及びアルファ−メチルスチレンから選択される芳香
    族炭化水素とのコポリマーから選択される少なくとも1
    種のエラストマー0〜約80phrを含んで成る少なく
    とも1種のジエンに基づくエラストマー100重量部、 (B)(i)変性強化カーボンブラック約30〜約11
    0phr、前記カーボンブラックはその表面上にシラノ
    ール、シロキサン、酸化チタン、水酸化チタン、酸化ジ
    ルコニウム、水酸化ジルコニウム及び水酸化アルミニウ
    ム基から選択される少なくとも1つの部分を含み、及び
    (ii)シラノール基を表面上に含む少なくとも1種の
    沈降シリカ及び未変性カーボンブラック0〜約30ph
    rを含んで成る強化充填剤約30〜約110phr、並
    びに (C)(i)前記表面変性カーボンブラックの表面上に
    含まれる前記部分の少なくとも1種及び(ii)シリカ
    が使用される場合に前記シリカ上のシラノール基と反応
    性の部分、並びに前記エラストマーの少なくとも1種と
    相互作用性の他の部分を有する少なくとも1種のシリカ
    カップリング剤を含んで成る前記ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記変性カーボンブラックが、酸化雰囲
    気中で該変性カーボンブラックを灰化することによって
    決定された、その表面上に約0.5〜約20重量%の、
    珪素、チタン、ジルコニウム及び/またはアルミニウム
    を含むことを特徴とする表面変性カーボンブラックであ
    る、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 変性カーボンブラックの表面が、シラノ
    ール及びシロキサン基を、チタン、ジルコニウム及びア
    ルミニウムに基づく部分を除外して含む、請求項1に記
    載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 変性カーボンブラックの表面が、その上
    に水酸化アルミニウム及び/または水酸化チタン基を、
    珪素、チタン及びジルコニウム部分を除外して含む、請
    求項1に記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 変性カーボンブラックの表面がその上に
    水酸化チタンを、珪素、ジルコニウム及びアルミニウム
    部分を除外して含む、請求項1に記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 前記変性カーボンブラックの表面が、カ
    ーボンブラックと次の構造式から選択される少なくとも
    1種のアルコキシ化合物との反応の生成物である、請求
    項1または2に記載のゴム組成物: R4-nM(OR')n 〔式中、Rはメチル、エチル、プロピル及びブチル基か
    ら選択される飽和アルキル基であり、R’は1〜18個
    の炭素原子を含む飽和アルキル基であり、Mは珪素、チ
    タン、ジルコニウム及びアルミニウムから選択され、n
    は1〜4の整数であり、そしてMがアルミニウムである
    ときは該式はR3-nM(OR')n (nは1〜3である)
    である〕。
  7. 【請求項7】 スチレンと、イソプレン及び1,3−ブ
    タジエンから選択される共役ジエンとの有機リチウム触
    媒の存在下での重合によって製造される反応性スチレン
    /共役ジエンコポリマーを、 このリビングコポリマーを次の式 R”4-nM'X'n (式中、nは1〜4の整数であり、X’は塩素、ヨウ素
    及び臭素基から選択されるハロゲン基であり、R”はメ
    チル、エチル、プロピル及びブチル基から選択される飽
    和アルキル基であり、M’は錫及び珪素から選択され
    る)を有する少なくとも1種の化合物と反応させること
    によって、変性した生成物が前記変性スチレン/共役ジ
    エンコポリマーであり、 ここで場合により変性エラストマー中の少なくとも50
    %のSn結合またはSi結合が該スチレン/ジエンコポ
    リマーのジエン単位に結合している、請求項1〜6のい
    ずれかに記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 前記変性コポリマーが錫とカップリング
    されたスチレン/共役ジエンコポリマーであり、変性エ
    ラストマー内のSn結合の少なくとも50%が該スチレ
    ン/共役ジエンコポリマーのジエン単位に結合してい
    る、請求項7に記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】(A)(i)スチレンまたはアルファメチ
    ルスチレンと、ブタジエン及びイソプレンの少なくとも
    1種から選択される共役ジエンとの、少なくとも1種の
    変性コポリマーエラストマー約20〜約50phr、こ
    こで前記変性エラストマーは錫または珪素でカップリン
    グまたはキャップされており、及び(ii)ブタジエン
    及びイソプレンから選択される共役ジエンのホモポリマ
    ー、前記共役ジエンのコポリマー、並びに前記共役ジエ
    ンとスチレン及びアルファ−メチルスチレンから選択さ
    れる芳香族炭化水素とのコポリマーから選択される少な
    くとも1種のエラストマー約20〜約50phrを含ん
    で成る少なくとも1種のジエンに基づくエラストマー1
    00重量部、 (B)(i)表面変性強化カーボンブラック約30〜約
    90phr、前記カーボンブラックはその表面上にシラ
    ノール、シロキサン、酸化チタン、水酸化チタン、酸化
    ジルコニウム、水酸化ジルコニウム及び水酸化アルミニ
    ウム基から選択される少なくとも1つの部分を含み、及
    び(ii)シラノール基を表面上に含む少なくとも1種
    の沈降シリカ及び未変性カーボンブラックを有する追加
    の充填剤約10〜約20phr、を含んで成る強化充填
    剤約30〜約110phr、並びに (C)(i)前記表面変性カーボンブラックの表面上に
    含まれる前記部分の少なくとも1種及び(ii)シリカ
    が使用される場合に前記シリカ上のシラノール基と反応
    性の部分、並びに前記エラストマーの少なくとも1種と
    相互作用性の他の部分を有する少なくとも1種のシリカ
    カップリング剤を含んで成り変性コポリマーエラストマ
    ー内の錫結合の約60〜約85%がスチレン/ブタジエ
    ンコポリマーのジエン単位に結合している、請求項1に
    記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のゴム
    組成物の円周トレッドを有するタイヤ。
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