JPH10154675A - 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置 - Google Patents

基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置

Info

Publication number
JPH10154675A
JPH10154675A JP32794196A JP32794196A JPH10154675A JP H10154675 A JPH10154675 A JP H10154675A JP 32794196 A JP32794196 A JP 32794196A JP 32794196 A JP32794196 A JP 32794196A JP H10154675 A JPH10154675 A JP H10154675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
control wall
cassette
cleaning tank
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32794196A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Iwata
真一 岩田
Junichiro Soejima
潤一郎 副島
Isao Maki
勲 槇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP32794196A priority Critical patent/JPH10154675A/ja
Publication of JPH10154675A publication Critical patent/JPH10154675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄対象たる基板の全面にわたる有効な層流
を生ぜしめ、又、槽内での渦の発生を防止し、以て洗浄
効果を向上させ得る基板保持カセットと、該カセットを
使用することで同目的を達成した基板洗浄装置とを提供
すること。 【解決手段】 基板保持カセット4に、流体の流れを制
御する制御壁部12を、最端の基板3-1の主たる面と対
向するように設け、以て上記の効果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウェーハ
やガラス基板等を複数枚保持して洗浄処理等に供するた
めの基板保持カセットと、該保持カセットを用いてこれ
ら基板の洗浄処理を行う基板洗浄装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の基板洗浄装置を図11に示す。
【0003】図示のように、この基板洗浄装置は、洗浄
用流体としての純水1を貯留する石英製の洗浄槽2と、
被洗浄物であるシリコンウェーハ3を保持した基板保持
カセット(以下、短にカセットと称する)4を該洗浄槽
2に対して搬入・搬出する搬送手段5とを備えている。
【0004】ここで、まずカセット4について、図12
乃至図15を参照して詳述する。当該カセット4は、特
開平7−106408号公報において開示されているも
のである。図11においては、カセット4を簡略化して
示している。
【0005】図12乃至図14に示すように、このカセ
ット4は、その左右方向及び前後方向の夫々において対
称の形状にて形成されており、各々長手状にして互いに
平行に前後に伸長して設けられた4本の基板支持部材1
1と、これら基板支持部材11の端部間に介装されて該
端部同士を結合させる前後一対の平板上の側部材12と
からなる。該基板支持部材11及び側部材12は、ねじ
13によって互いに締結され、一体化されている。図1
4及び図15において、参照符号11aは、該ねじ13
が螺合すべく基板支持部材11の端部に形成されたねじ
孔を示すものである。
【0006】このカセット4は、複数枚、例えば25枚
のシリコンウェーハ3をその主たる面同士が平行となる
ように所定の隙間e(図13に図示)を隔てて配列して
保持する。上記において、各シリコンウェーハ3の主面
に平行な方向を左右方向、配列方向を前後方向と称して
いる。
【0007】上記基板支持部材11について詳述する。
【0008】4本の基板支持部材11はそれぞれ同形
状、同寸法に形成されており、図12及び図14に示す
ように、その支持するシリコンウェーハ3の下部外周に
沿うように互いに離間して配置されている。そして、そ
の断面形状が、一部が突出した円形となっている。図1
5から明らかなように、この突出した部分に、支持すべ
きシリコンウェーハ3の枚数分の受け溝11bが長手方
向に沿って並設されている。各シリコンウェーハ3はそ
の外周部にてこれら受け溝11bに係合し、支持され
る。
【0009】図11乃至図14に示すように、上記各基
板支持部材11を相互に結合する側部材12には、取手
15が設けられている。この取手15は、上記搬送手段
5が該カセット4を支え持つためのものであり、図14
に示すねじ16によって側部材12に締結されている。
【0010】上記した構成のカセット4では、その保持
するシリコンウェーハ3の主たる面に平行な方向におけ
る最大寸法は、前後両端に具備した側部材12の最大寸
法B1 (図14参照)がそれであり、この最大寸法B1
は同方向におけるシリコンウェーハ3の外形寸法、すな
わち直径Dよりも小さく設定されている。図14に示す
ように、この最大寸法B1 は側部材12の上半部分の幅
寸法であり、下半部分の幅寸法B2 は該上半部分よりも
更に小さく設定されている。
【0011】また、図14において、符号Hはカセット
4の高さを示すが、この高さHに関してはシリコンウェ
ーハ3の直径Dの約1/4以下に設定されている。
【0012】上記の如き小型のカセット4を使用するこ
とによって、該カセット4が搬入される洗浄槽2の容量
を小さくすることが可能となるなど、種々の効果が奏さ
れる。
【0013】次いで、洗浄槽2について詳述する。
【0014】図12及び図13に示すように、洗浄槽2
の底部には受け台7が固設されており、上記カセット4
はこの受け台7上に載置される。カセット4が該受け台
7上に載置された状態で各シリコンウェーハ3は完全に
純水1に浸漬する。
【0015】図12に示すように、洗浄槽2の上部に
は、該洗浄槽2内に純水を注入するための注入部19が
設けられている。該注入部19は、多量の純水を蓄えた
純水槽21と給水パイプ22により接続され、該給水パ
イプ22によって形成される給水路には該給水路の開度
を調節するためのバルブ24が設けられている。そし
て、給水量を調整すべく該バルブ24の作動制御をなす
供給水量制御部26が設けられている。
【0016】図12において矢印で示すように、上記注
入部19からは、例えば、洗浄槽2に貯留されている純
水1の水面近傍で水平に新たな純水が注入される。この
注入方向は、洗浄されるべき各シリコンウェーハ3の主
たる面と平行である。
【0017】上記注入部19、純水槽21、給水パイプ
22、バルブ24及び供給水量制御部26等を、注入手
段と総称する。
【0018】なお、洗浄槽2の上部であって上記注入部
19とは反対側に、傾斜した水流板28が配設されてい
る。
【0019】一方、上記注入部19とは反対側、すなわ
ち、洗浄槽2の下方には排水ボックス30が設けられて
いる。そして、該排水ボックス30と洗浄槽2は、小径
の連通行32aが多数形成されたパンチング板32を介
して連通されている。
【0020】上記排水ボックス30の下部には排水孔3
0aが形成されており、該排水孔30aに連通する排水
路34には、該排水路34の開度を調節するためのバル
ブ36が設けられている。
【0021】また、排水量を調節すべく該バルブ36を
作動制御する排水量制御部38が設けられている。この
排水量制御部38と、排水ボックス30と、パンチング
板32と、バルブ36とによって、洗浄槽2内の純水1
を排出する排出手段が構成されている。
【0022】続いて、前記搬送手段5について説明す
る。
【0023】図11に示すように、この搬送手段5は、
水平方向(矢印Sで示す)に移動自在な可動ベース41
と、該可動ベース41を移動させる駆動手段(図示せ
ず)とを有している。この可動ベース41には可動ポー
ル43が昇降自在(矢印Zで示す)に設けられており、
該可動ベース41内に設けられた図示しない駆動手段に
よって昇降せしめられる。
【0024】上記可動ポール43の上端には基体部45
が設けられている。この基体部45には、互いに平行に
水平に伸長する2本の長手支持部材47及び48がその
各一端部にて取り付けられている。これらの支持部材4
7、48は、基体部45内に設けられた軸受機構によっ
てその軸中心周りに回転自在に支持されており、該基体
部45内に配設された駆動手段によって回転駆動され
る。
【0025】図イにも示すように、両支持部材47及び
48の各先端部及びその近傍には、一対ずつのハンガー
部材51、52が垂下状態にて固定されている。各ハン
ガー部材51及び52の下端にはフック51a、52a
が形成されており、上記カセット4に設けられた取手1
5を該フック51a、52aで支持する。
【0026】次に、上述した構成の基板洗浄装置の動作
を説明する。但し、以下に説明する動作の制御は、当該
基板洗浄装置が備えた制御部が司る。
【0027】洗浄に際し、シリコンウェーハ3を収容し
たカセット4を洗浄槽2内に搬入する。詳しくは、前段
の工程で搬送手段5のハンガー部材51、52にカセッ
ト4が装填され、その状態で可動ベース41を水平に移
動させる(図11において矢印H1で示す)。これによ
って、該カセット4が洗浄槽2の直上に位置決めされ
る。この位置決めが完了したら、可動ポール43を下降
させ、カセット4を洗浄槽2内の純水1に浸漬せしめ、
受け台7上に載置する(図11で矢印Z1にて示す)。
【0028】この後、図12に示すように、各支持部材
47、48を回動させることにより各ハンガー部材5
1、52を開き、カセット4の保持状態を解除する。そ
して、上記可動ポール43を上昇させる。
【0029】他方、洗浄槽2側では次の動作を行わしめ
る。
【0030】すなわち、バルブ24及びバルブ36を共
に開き、矢印Jにて示すように注入部19から純水を注
入すると共に、矢印Kで示すように排水ボックス30の
排水孔30aを通じて排水をなす。これによって、洗浄
槽2内に貯留されている純水1に、上から舌に向かい且
つ各シリコンウェーハ3を巡る流れが生ずる。図12に
おいて、この流れを矢印L及びMにて示す。洗浄槽2の
上部に設けられた水流板28は、この流れの発生を促
す。
【0031】また、このとき、給水量が排水量を上回る
ように量バルブ24、36の開度が調節される。よっ
て、余分の給水は洗浄槽2の縁部から外側に流れ落ち
る。これにより、水面に浮いた軽いパーティクル(pa
rticle)が除去される。
【0032】かくしてシリコンウェーハ3の洗浄が完了
すると、搬送手段5によってカセット4が搬出される。
搬出動作は搬入動作とは全く逆の手順をたどってなされ
る。つまり、各ハンガー部材51、52を開いた状態に
して可動ポール43を下降させ(図11において矢印Z
2 で示す)、カセット4を保持し得る位置に持ち来す。
この後、支持部材47、48を回動させてハンガー部材
51、52を閉じ、カセット4を保持させる。そして、
可動ポール43を上昇させ、カセット4を洗浄槽2の上
方に引き出す。続いて、可動ベース41を水平に移動さ
せ、洗浄後のシリコンウェーハを収容した該カセット4
を後段の工程に向けて搬送する(図12で矢印H2 にて
示す)。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基板洗
浄装置においては、下記の問題がある。
【0034】すなわち、図16から、各シリコンウェー
ハ3が比較的小さな隙間eを隔てて配列されていること
から、該シリコンウェーハ3各々の主たる面に対する水
流の摩擦抵抗が大きくなってしまう。これに対し、列の
最端に位置するシリコンウェーハ3−1と洗浄槽2の内
側面2aとの距離は大きく設定されており、この洗浄槽
2の内側面2aと該シリコンウェーハ3-1の片面に対す
る水流の摩擦抵抗は小さい。
【0035】なお、最端のシリコンウェーハ3-1と洗浄
槽2の内側面2aとの距離aを大きく採っているのは、
取手15を含むカセット4の端部が突出していること
や、搬送手段5が有する各ハンガー部材51、52の作
動スペースを確保するためである。
【0036】上記から、図16において矢印Fで示すよ
うに洗浄槽2の上部から全面にわたってほぼ均等な水流
を与えても、抵抗の小さな方へと流れ込みやすく、シリ
コンウェーハ官の流量が不足し、特にシリコンウェーハ
の下流に有効な層流が生じ難くなり、ウェーハの上部と
下部とで洗浄効果が違ってしまうなどの不都合が生じて
いる。図16において、洗浄槽2内の各部位での流れの
方向を矢印で示し、その流れの速度を該矢印の長さで示
している。
【0037】また、上記距離aを隔てた洗浄槽2の内側
面2aと最端のシリコンウェーハ3-1との間において
は、該内側面2aに近づくほど流速が大きくなる傾向が
ある。故に、該内側面2a側と最端のシリコンウェーハ
-1側との流速の差に基づき渦が発生しやすく、その結
果、この部分の純水がパーティクルを含んだまま滞留し
て完全には排出されず、洗浄効果が損なわれる。
【0038】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、洗浄対
象たる基板の全面にわたる有効な層流を生ぜしめ、又、
槽内での渦の発生を防止し、以て洗浄効果を向上させ得
る基板保持カセットを提供することである。
【0039】また、この基板保持カセットを使用するこ
とで同目的を達成した基板洗浄装置を提供することを目
的とする。
【0040】また、本発明は、更に他の効果をも奏し得
る基板保持カセット及び基板洗浄装置を提供する。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数枚の基板をその主たる面が略平行と
なるように所定の隙間を隔てて配列して保持する基板保
持カセットにおいて、流体の流れを制御する制御壁部
を、最端の基板の主たる面と対向するように設けてい
る。
【0042】また、同目的達成のため、本発明は、洗浄
用流体を貯留する洗浄槽と、複数枚の基板をその主たる
面が略平行となるように所定の隙間を隔てて配列して保
持したカセットを前記洗浄槽内に搬入し、又搬出する搬
送手段と、前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前
記洗浄槽内に注入する注入手段と、前記注入手段とは略
反対側で前記流体を前記洗浄槽から排出する排出手段と
を有する基板洗浄装置において、前記カセットに、流体
の流れを制御する制御壁部を、最端の基板の主たる面と
対向するように設けている。
【0043】加えて、更に他の種々の効果を得るため
に、下記の各構成が採用されている。
【0044】すなわち、前記基板保持カセットにおい
て、前記制御壁部と最端の基板との隙間を前記基板間の
隙間と略等しく設定している。
【0045】また、前記基板保持カセットにおいて、前
記制御壁部を前記基板の頂部よりも突出するようになし
ている。
【0046】また、前記基板保持カセットでは、前記制
御壁部の前記基板よりも上方となる部位に、当該基板保
持カセットを搬送する搬送手段による保持部を設けてい
る。
【0047】また、前記基板保持カセットでは、前記保
持部を、孔又は切欠きとしている。
【0048】また、前記基板保持カセットにおいては、
前記制御壁部の上端の位置を、洗浄用流体の表面から前
記基板の高さの約1/3の位置に設定している。
【0049】また、前記基板保持カセットでは、前記制
御壁部の幅を、この幅方向における前記基板の寸法と略
等しく、又はそれ以上に設定している。
【0050】また、前記基板保持カセットにおいては、
前記制御壁部に、剛性の大なる芯部材を内蔵させてい
る。
【0051】また、前記基板保持カセットでは、前記制
御壁部の上端面を傾斜面としている。
【0052】更に、前記基板保持カセットでは、前記制
御壁部の、最端の基板との対向面の粗度を、該基板の粗
度と略等しく設定している。
【0053】一方、前記基板洗浄装置においては、前記
制御壁部を前記カセットの両端に設け、かつ、前記基板
の頂部よりも突出せしめ、該制御壁部の前記基板よりも
上方となる部位に前記搬送手段による保持部として孔又
は切欠きを設け、前記搬送手段が該制御壁部間で作動す
るようになしている。
【0054】また、前記基板洗浄装置では、前記基板が
並ぶ方向における前記洗浄槽の内寸法を、該洗浄槽の内
側面と前記制御壁部とが近接する程度に設定している。
【0055】また、前記基板洗浄装置においては、前記
制御壁部の幅をこの幅方向における前記基板の寸法と略
等しく、又はそれ以上に設定し、該幅方向における前記
洗浄槽の内寸法を、該洗浄槽の内側面と前記制御壁部と
が近接する程度に設定している。
【0056】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例としての基
板洗浄装置(本発明に係る基板保持カセットを使用す
る)を添付図面を参照しながら説明する。但し、この実
施例の基板洗浄装置は、以下に説明する部分以外は前述
した従来の基板洗浄装置と同様に構成されており、装置
全体としての構成及び動作の説明は重複する故に省略
し、要部のみの説明に止める。
【0057】また、以下の説明において、従来例の構成
部分と同一又は対応する構成部分については同じ参照符
号を付して示している。
【0058】図1乃至図5に示すように、当該基板洗浄
装置で扱うカセット4では、各シリコンウェーハ3が並
ぶ方向の両端に位置する側部材12が、上方に向かって
大きく延出せしめられている。そして、最端のシリコン
ウェーハ3-1の主たる面と対向している。図1、図2及
び図4に示すように、取手15はこの延出した部分の上
端部近傍外側に設けられている。
【0059】図4から明らかなように、上記カセット4
の端部、特に取手15が突出していること、又、搬送手
段5の各ハンガー部材51、52(図1及び図2に図
示)の作動スペースを確保する必要から、当該基板洗浄
装置においても、最端のシリコンウェーハ3-1の主たる
面と洗浄槽2の内側面2aとの距離aがシリコンウェー
ハ3同士の隙間e(同図に示す)に比してかなり大きく
採られている。
【0060】このため、列をなす各シリコンウェーハ3
の主たる面に対する水流の摩擦抵抗に比し、洗浄槽2の
内側面2aとこれに対向する最端のシリコンウェーハ3
-1の片面に対する水流の摩擦抵抗はかなり小さい。
【0061】カセット4の側部材12を上述のように大
きなものとしたのは、この摩擦抵抗の差による水流の乱
れを抑えるためである。すなわち、側部材12は、洗浄
槽2の上方から注入される純水の流れ(後述する)を制
御する制御壁部として作用する。かかる制御壁部を設け
たことにより、下記の効果が奏される。
【0062】すなわち、図4において矢印Gにて示すよ
うに洗浄槽2の上部から全面にわたるほぼ均一な水流が
供給された場合、摩擦抵抗の小さな方、つまり洗浄槽2
の内側面2a側へと流れ込もうとするが、側部材12に
よってこの偏流が抑止される。よって、各シリコンウェ
ーハ3間に充分な流量が供給されてシリコンウェーハの
全面にわたる有効な層流が生じ、良好な洗浄効果が得ら
れる。特に、洗浄時間の短縮と純水の削減を望める。
【0063】また、側部材12により、洗浄槽2の内側
面2aと最端のシリコンウェーハ3-1との間においても
整流がなされ、渦が発生し難く、パーティクルを含んだ
純水は滞留することなく排出される。故に、洗浄効果が
更に向上している。
【0064】上記側部材12は、カセット4を構成する
他の構成部材である4本の基板支持部材11と共に、例
えばPFA、PTFF、PVD等のテフロン系樹脂や、
PEEK、PPS等のプラスチック材を素材として成形
される。本実施例ではPFAを用いるものとする。PF
Aの場合、機械的強度が比較的小さいので、大きな面積
を有する側部材12についてこの材質のみにては変形等
を生じやすい。そこで、次の工夫がなされている。
【0065】図5に示すように、側部材12は、PFA
からなる外層12a内に金属製の芯部材12bを設けて
いる。この芯部材12bは側部材12のほぼ全面にわた
る面積を有している。芯部材12bの素材である金属と
しては、ステンレス鋼、チタニウムおよびアルミニウム
等が採用される。但し、金属の他に、大きな剛性を有す
る材質であればそれを用いてもよい。
【0066】上記の如く、側部材12には剛性の大なる
芯部材12bが内蔵されているので、反り等の変形を生
じ難い。
【0067】上記側部材12の寸法は、本実施例の場
合、下記のように設定されている。
【0068】まず、側部材12の高さについては、図3
から、カセット4が受け台7上に載置された状態で上端
の位置が純水1の水面下にgだけ没するように設定され
る。洗浄槽2の深さ、すなわち貯留される純水1の深さ
は被洗浄物の寸法等に応じて適宜設定される故、それに
対応して設定される。
【0069】また、同じく図3に示すように、側部材1
2の幅bは、この幅方向における被洗浄物の寸法、つま
りシリコンウェーハ3の直径Dと略等しく設定される。
因に、当該基板洗浄装置において洗浄対象として扱うシ
リコンウェーハ3は直径Dが8インチ(約203.2m
m)のものである。但し、該幅bをこの直径Dよりも大
きく設定してもよい。側部材12の幅bをこのように設
定することによって、シリコンウェーハ3の全面に対応
して層流を生ぜしめることができ、より一層良好な洗浄
効果が得られる。
【0070】また、厚みt(図4及び図5参照)は例え
ば7mmに設定される。
【0071】ところで、上記側部材12の高さ、すなわ
ち上端の位置は、図3において線分(一点鎖線)55で
示す位置に設定することが好ましい。この上端の位置
は、純水1の水面からシリコンウェーハ3の高さの約1
/3の位置である。側部材12の高さをこのように設定
する理由は次のようである。
【0072】すなわち、短にシリコンウェーハ3の洗浄
効果のみに着目するならば、流れを整える側部材12の
高さを本実施例のように大きくしてシリコンウェーハ3
の上方から下端にまで延在させることを考えるのが常套
である。しかし、このように大きな側部材12は扱いが
不便であり、搬送手段5(図1参照)によってカセット
4を搬送させることも困難となる。
【0073】そこで、側部材12の高さを、機能を損な
うことなく小さくできないものかと考え、高さの異なる
側部材を複数枚製作し、洗浄効果を確かめるべく実験を
行った。しかして、かなり低い側部材でも比較的良好な
効果が得られた。その高さの値は、被洗浄物であるシリ
コンウェーハ3の寸法と相対することも判明した。
【0074】図3において線分55で示した側部材12
の高さ位置は、良好な洗浄効果を得るために必要最小限
のものとして上記実験で求められたものである。
【0075】側部材12について更に説明する。
【0076】図4において符号e1 にて示す寸法、すな
わち側部材12と最端のシリコンウェーハ3-1との隙間
は、各シリコンウェーハ3同士の隙間e(同図に示す)
と略等しく設定されている。これによれば、該最端のシ
リコンウェーハ3-1に関して、該側部材12があたかも
更にもう1枚のシリコンウェーハを配置した如く作用
し、該最端のシリコンウェーハについても洗浄効果が有
効に発揮される。
【0077】この場合、特に下記の構成が採られること
が好ましい。
【0078】つまり、側部材12について、最端のシリ
コンウェーハ3-1との対向面の粗度を、該シリコンウェ
ーハの表面の粗土と略等しく設定することである。この
ようにすれば、最端のシリコンウェーハ3-1に対して隣
接するシリコンウェーハとしての側部材12の作用が確
実となる。
【0079】図1乃至図4に示すように、上記側部材1
2は、シリコンウェーハ3の頂部よりも上方に突出する
ようになされている。これにより、洗浄槽2の上部から
注入される純水は、該洗浄槽2の内側面2a側に向かう
偏流を全く生ずることがなく、前述した洗浄効果が遺憾
なく発揮される。
【0080】また、図1乃至図3から、搬送手段5(図
1等参照)による保持部である取手15は、シリコンウ
ェーハ3よりも上方となる部位に設けられている。この
構成によれば、図1及び図3に明らかなように、該取手
15にてカセット4を吊支するハンガー部材51、52
の長さが従来(図11及び図12参照)に比してかなり
短くなっている。よって、該ハンガー部材51、52が
純水1に浸かる部分は極く短く、搬出時に該ハンガー部
材に付着することで消費される純水の量が少なくなる。
加えて、該ハンガー部材51、52及び両支持部材4
7、48(図1参照)からなる回動部分の慣性力が小さ
くなるから、これを回動させる駆動手段も小型のもので
足りる。
【0081】更に、図5に示すように、上記側部材12
の上端面12cが傾斜面とされている。これによって、
側部材12の上端面に純水が溜まることがなくなり、洗
浄槽外に運び出されて消費される純水の量が抑えられ
る。
【0082】なお、上端面12cの傾斜角度θは約5°
以上であれば有効である。
【0083】次に、洗浄槽2の上部から純水を注入する
注入手段について説明する。
【0084】図2に示すように、洗浄槽2の上部には、
片側に注入部19が、他側に他の注入部61が設けられ
ている。この注入部61は、注入部19が接続されてい
る純水槽21と給水パイプ62によって接続され、該給
水パイプ62によって形成される給水路には該給水路の
開度を調節するためのバルブ64が設けられている。こ
のバルブ64は、注入部19に対応して設けられたバル
ブ24と共に供給水量制御部26によって作動制御され
る。
【0085】上記注入部19及び注入部61からは、洗
浄槽2に貯留されている純水1の水面近傍で互いに相反
する方向に新たな純水が注入される。注入方向を矢印J
とNで示す。この相反方向の注入は、同流量、同圧力に
てなされる。
【0086】注入部19及び注入部61から注入された
純水は、矢印O及びPで示すように互いに合流して下向
きの流れQを生ずる。この合流前の流れは、夫々が注入
された方向、すなわち槽中央に向かうベクトルを有する
ことから、合流後の下向きの流れQはシリコンウェーハ
3の主たる面の中央部に流入する。これによって、シリ
コンウェーハ3の全面にわたり有効な層流が供給され、
洗浄効果が向上している。洗浄槽上部からの注水を上記
のようにしたのは、次の理由による。
【0087】すなわち、図2から、シリコンウェーハ3
は円形である故に、該シリコンウェーハの中央部に比し
て側部の方が流れの摩擦抵抗が小さい。よって、洗浄槽
2の上方から槽の全面にわたって均等に注水すると、側
方、つまり洗浄槽2の内側面2bに向かう偏流が生じて
集中的に流れ込み易い。そうすると、各シリコンウェー
ハ3間では充分な流量が得られなくなり、洗浄効果が殺
がれる。
【0088】また、上記内側面2bに近づくほど流速が
大きくなる傾向がある。よって、該内側面2b側とシリ
コンウェーハ3の中央部側との流速の差に基づき渦が発
生し易く、その結果、この間の純水がパーティクルを含
んだまま滞留して完全には排出されず、洗浄効果が損な
われる。
【0089】そこで、当該基板洗浄装置では、良好な洗
浄効果を得るべく、上述の構成とし、シリコンウェーハ
3の主たる面の中央部に沿う流れを生じさせている。こ
こで採用した構成によれば、各シリコンウェーハ3間で
は有効な層流が得られると共に、渦の発生が防止されて
汚染水は滞留することなく排出される。
【0090】なお、当該基板洗浄装置では、図3に示す
ように、上記側部材12の幅方向における洗浄槽2の内
寸法が、該洗浄槽2の内側面2bと側部材12とが近接
する程度に設定されている。これによって洗浄槽2の幅
が小さくなり、装置の小型化が達成されると共に、下記
の効果も奏される。
【0091】すなわち、洗浄槽2の内側面2bと側部材
12とが離間していると、該内側面2b側への偏流がよ
り生じ易くなるが、このように両者を接近させたことで
偏流の発生が更に強力に抑えられる。
【0092】当該基板洗浄装置においては、上記の構成
に、下記の構成も付加されている。
【0093】すなわち、図1及び図3に示すように、洗
浄槽2の底部近傍両側に、案内板68を斜めに傾斜させ
て設けている。この案内板68は、上記下向きの流れQ
の拡散を防止してシリコンウェーハ3の中央に向かうよ
うに案内する。この構成により、この流れQは拡散する
ことなく維持され、洗浄効果がより高められる。
【0094】当該基板洗浄装置は、更に次の構成も含ん
でいる。
【0095】図6に示すように、洗浄槽2の上部に、貯
留された純水1の表層に対してシリコンウェーハ3の配
列方向に向けて注水する注入部71が設けられている。
注入方向を矢印Tで示す。この注入部71は、図3に示
した純水槽21と給水パイプ72によって接続され、該
給水パイプ72によって形成される給水路には該給水路
の開度を調節するためのバルブ74が設けられている。
このバルブ74は、図3に示した供給水量制御部26に
より作動制御される。
【0096】上記供給水量制御部26は、図3に示した
注入部19及び注入部61からの注入を停止させ、その
状態で上記注入部71のみによる注入をなさしめる。同
時に、図3に示す排水量制御部38はバルブ36を閉じ
て排水を停止する。これにより、洗浄槽2内の純水1は
注入部71からの注入によって漸次増量して槽外に溢れ
る。これによって、水面に浮いた軽いパーティクルが除
去される。但し、この作用では、洗浄槽2内の純水1の
表層部で流れが生ずる必要があるから、図6に示すよう
に、前記側部材12はこの表層の流れの妨げとならぬよ
うに、水面から所要の深さgに上端が位置するようにな
されている。このgは、数mm、10mm以下に設定さ
れる。
【0097】図6に示すように、この溢れようとする純
水を洗浄槽2外に円滑に案内して流下させるオーバーフ
ローガイド76が設けられている。該オーバーフローガ
イド76は、注入部71による注入方向の下流側に配置
されている。
【0098】なお、上記注入部71からの注水による流
れは、下方に存在する各シリコンウェーハ3間の摩擦抵
抗が比較的大きいことから下方には向かわず、水面部分
を流れる。
【0099】
【実施例】次に、上述した第1実施例の基板洗浄装置と
同等の洗浄効果を達成した他の実施例について説明す
る。
【0100】まず、第2実施例としての基板洗浄装置
を、図7に基づいて説明する。但し、この第2実施例の
基板洗浄装置は、以下に説明する部分以外は前述した第
1実施例と同様に構成されており、装置全体としての構
成及び動作の説明は重複する故に省略し、要部のみを説
明する。
【0101】また、以下の説明において、第1実施例の
構成部分と同一又は対応する構成部分については同じ参
照符号を付している。これらのことは、後述する第3実
施例の説明に関しても同様とする。
【0102】この第2実施例では、下記の点が第1実施
例とは異なる。
【0103】すなわち、第1実施例では側部材12がシ
リコンウェーハ3の頂部よりも上方に突出せしめられ、
該突出部の外側に取手15(図2等参照)が突設されて
いるのに対し、本実施例においては、図示の如く、この
突出部自体に切欠き12eが形成されている。この切欠
き12eが搬送手段による保持部とされる。
【0104】図7に示すように、かかる切欠き12eに
対しては、第1実施例におけると同様のハンガー部材5
1、52(二点鎖線で示す)が側方から係合してカセッ
ト4を保持し得る他、実線で示すハンガー部材81、8
2がそのフック81a、82aにて内側から係合して保
持するようにすることができる。これらハンガー部材8
1及び82は、2枚の側部材12間で各シリコンウェー
ハ3の並ぶ方向に作動するものとする。該ハンガー部材
81、82の作動方向を矢印Rで示している。
【0105】かかる構成においては、各ハンガー部材8
1、82を両側部材12間のスペースを利用して昇降さ
せ、且つ開閉動作させることができる。よって、図8に
示すように、シリコンウェーハ3が並ぶ方向における洗
浄槽2の内寸法を、該洗浄槽2の内側面2aと側部材1
2とが極く近接する程度に設定することができる。故
に、洗浄槽2の長さが短くなり、基板洗浄装置全体とし
ての小型化が達成される。
【0106】図9に、本発明の第3実施例としての基板
洗浄装置の要部を示す。
【0107】当該基板洗浄装置においては、搬送手段に
よる保持部として、側部材に、例えば四角形の孔12f
が形成されている。この構成では、同図に示すハンガー
部材84、85が両側部材12間で作動する。その作動
方向は、矢印Rで示すようにシリコンウェーハ3が並ぶ
方向である。
【0108】この構成でも、上記第2実施例と同様に、
洗浄槽2の内側面2aを側部材12に近接させることが
でき(図8に示す状態)、洗浄槽2を小さくすることが
できる。
【0109】なお、前述した各実施例においては、例え
ば25枚のシリコンウェーハ3を1ロットとして洗浄に
供しているが、例えば図10に示すように2ロット、つ
まり50枚(これ以上の枚数を扱うことも可)のシリコ
ンウェーハ3を一度に洗浄させる場合が考えられる。こ
の場合、該洗浄工程の前段及び後段の工程における取扱
い上の観点から、カセット87上で1ロットずつに分け
て配置することが考えられる。このとき、各ロット間で
間隙nが設けられる。よって、側部材12は、各ロット
の片側のシリコンウェーハ3-1と洗浄槽2の内側面2a
との間だけでなく、各ロットの対向側の最端のシリコン
ウェーハ3-1同士の間にも設ける必要がある。
【0110】また、上記各実施例においては、洗浄槽2
の上部から注水して下部から排水を行っているが、逆
に、下部から注水して上部から排水をなす構成の装置に
も本発明を適用し得る。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板保持カセットに流体の流れを制御する制御壁部が、
最端の基板の主たる面と対向するように設けられてい
る。
【0112】かかる構成により、洗浄槽の内側面側に向
かう偏流がこの制御壁部によって抑止され、各基板間に
充分な流量が供給されて基板の全面にわたる有効な層流
が生じ、良好な洗浄効果が得られる。特に、洗浄時間の
短縮と洗浄用流体の削減を望める。
【0113】また、該制御壁部により、洗浄槽の内側面
と最端の基板との間においても整流がなされ、渦が生じ
難く、パーティクルを含んだ洗浄用流体は滞留すること
なく排出される。故に、洗浄効果が更に向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての基板洗浄
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した基板洗浄装置において用
いられるカセットと、該カセットを保持するハンガー部
材を示す、一部断面を含む斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した基板洗浄装置について、
一部をブロック化して示す縦断面図である。
【図4】図4は、図1及び図3に示した基板洗浄装置が
有する洗浄槽内の要部の縦断面図である。
【図5】図5は、図2に示したカセットの要部の縦断面
図である。
【図6】図6は、図1及び図3に示した基板洗浄装置が
有する洗浄槽の要部の縦断面図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例としての基板洗浄
装置で用いられるカセットと、該カセットを保持するハ
ンガー部材を示す、一部断面を含む斜視図である。
【図8】図8は、図7に示したカセットの要部を示す縦
断面図である。
【図9】図9は、本発明の第3実施例としての基板洗浄
装置で使用されるカセットと、該カセットを保持するハ
ンガー部材を示す、一部断面を含む斜視図である。
【図10】図10は、本発明に係る基板洗浄装置の要部
の変形例を示す縦断面図である。
【図11】図11は、従来の基板洗浄装置の要部の、一
部断面を含む斜視図である。
【図12】図12は、図11に示した基板洗浄装置につ
いて、一部をブロック化して示す縦断面図である。
【図13】図13は、図11及び図12に示した基板洗
浄装置で使用されるカセットと、その周辺の部材を示
す、一部断面を含む側面図である。
【図14】図14は、図13に示したカセットと、これ
に保持されたシリコンウェーハを示す、一部断面を含む
正面図である。
【図15】図15は、図13及び図14に示したカセッ
トが具備する基板支持部材とシリコンウェーハを示す、
一部断面を含む斜視図である。
【図16】図16は、図11及び図12に示した基板洗
浄装置が有する洗浄槽内の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 純水(洗浄用流体) 2 洗浄槽 3 シリコンウェーハ(基板) 4 カセット 5 搬送手段 12 (カセット4の)側部材(制
御壁部) 12b (側部材12に内蔵された)
芯部材 12e (側部材12に形成された)
切欠き(保持部) 12f (側部材12に形成された)
孔(保持部) 15 (側部材12に設けられた)
取手(保持部) 19、61、71 注入部 21 純水槽 24、36、64、74 バルブ 26 供給水量制御部 30 排水ボックス 32 パンチング板 38 排水量制御部 51、52、81、82、84、85 ハンガー部材 87 カセット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の基板をその主たる面が略平行と
    なるように所定の隙間を隔てて配列して保持する基板保
    持カセットであって、 流体の流れを制御する制御壁部が最端の基板の主たる面
    と対向するように設けられていることを特徴とする基板
    保持カセット。
  2. 【請求項2】 前記制御壁部と前記最端の基板との隙間
    が前記基板間の隙間と略等しく設定されていることを特
    徴とする請求項1記載の基板保持カセット。
  3. 【請求項3】 前記制御壁部が前記基板の頂部よりも突
    出するようになされていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の基板保持カセット。
  4. 【請求項4】 前記制御壁部の前記基板よりも上方とな
    る部位に当該基板保持カセットを搬送する搬送手段によ
    る保持部が設けられていることを特徴とする請求項3記
    載の基板保持カセット。
  5. 【請求項5】 前記保持部は孔又は切欠きであることを
    特徴とする請求項4記載の基板保持カセット。
  6. 【請求項6】 前記制御壁部の上端の位置が、洗浄用流
    体の表面から前記基板の高さの約1/3の位置に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    基板保持カセット。
  7. 【請求項7】 前記制御壁部の幅がこの幅方向における
    前記基板の寸法と略等しく、又はそれ以上に設定されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項6の基板保持
    カセット。
  8. 【請求項8】 前記制御壁部には、剛性の大なる芯部材
    が内蔵されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    7のうちいずれか1記載の基板保持カセット。
  9. 【請求項9】 前記制御壁部の上端面が傾斜面とされて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいず
    れか1記載の基板保持カセット。
  10. 【請求項10】 前記制御壁部は前記最端の基板との対
    向面の粗度が該基板の粗度と略等しく設定されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の基板保持カセット。
  11. 【請求項11】 洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、 複数枚の基板をその主たる面が略平行となるように所定
    の隙間を隔てて配列して保持したカセットを前記洗浄槽
    内に搬入し、又搬出する搬送手段と、 前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
    に注入する注入手段と、 前記注入手段とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から
    排出する排出手段とを有する基板洗浄装置であって、 前記カセットに流体の流れを制御する制御壁部が最端の
    基板の主たる面と対向するように設けられていることを
    特徴とする基板洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記制御壁部は前記カセットの両端に
    設けられて前記基板の頂部よりも突出せしめられ、該制
    御壁部の前記基板よりも上方となる部位に前記搬送手段
    による保持部として孔又は切欠きが設けられ、前記搬送
    手段は該制御壁部間で作動することを特徴とする請求項
    11記載の基板洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記基板が並ぶ方向における前記洗浄
    槽の内寸法が、該洗浄槽の内側面と前記制御壁部とが近
    接する程度に設定されていることを特徴とする請求項1
    2記載の基板洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記制御壁部の幅がこの幅方向におけ
    る前記基板の寸法と略等しく、又はそれ以上に設定さ
    れ、該幅方向における前記洗浄槽の内寸法が、該洗浄槽
    の内側面と前記制御壁部とが近接する程度に設定されて
    いることを特徴とする請求項11乃至請求項13のうち
    いずれか1記載の基板洗浄槽値。
JP32794196A 1996-11-22 1996-11-22 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置 Pending JPH10154675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32794196A JPH10154675A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32794196A JPH10154675A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10154675A true JPH10154675A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18204728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32794196A Pending JPH10154675A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10154675A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017112252A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 東京エレクトロン株式会社 基板整列方法、基板受取方法、基板液処理方法、基板整列装置、基板受取装置、基板液処理装置、及び基板処理システム
CN113182243A (zh) * 2021-03-29 2021-07-30 江苏亚电科技有限公司 光伏硅片清洗设备
CN113257730A (zh) * 2021-03-29 2021-08-13 无锡亚电智能装备有限公司 一种半导体晶圆晶清洗装置
CN114030091A (zh) * 2021-11-25 2022-02-11 上海提牛机电设备有限公司 抓夹装置
CN114055509A (zh) * 2021-11-25 2022-02-18 上海提牛机电设备有限公司 应用于夹具上的夹板

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017112252A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 東京エレクトロン株式会社 基板整列方法、基板受取方法、基板液処理方法、基板整列装置、基板受取装置、基板液処理装置、及び基板処理システム
KR20170072808A (ko) * 2015-12-17 2017-06-27 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 정렬 방법, 기판 수취 방법, 기판 액처리 방법, 기판 정렬 장치, 기판 수취 장치, 기판 액처리 장치 및 기판 처리 시스템
CN107068603A (zh) * 2015-12-17 2017-08-18 东京毅力科创株式会社 基板排列方法和装置、基板接收方法和装置、基板液处理方法和装置以及基板处理系统
TWI674643B (zh) * 2015-12-17 2019-10-11 日商東京威力科創股份有限公司 基板處理方法、基板處理裝置、及基板處理系統
US10770283B2 (en) 2015-12-17 2020-09-08 Tokyo Electron Limited Substrate aligning method, substrate receiving method, substrate liquid processing method, substrate aligning apparatus, substrate receiving apparatus, substrate liquid processing apparatus, and substrate processing system
US11626277B2 (en) 2015-12-17 2023-04-11 Tokyo Electron Limited Substrate aligning method, substrate receiving method, substrate liquid processing method, substrate aligning apparatus, substrate receiving apparatus, substrate liquid processing apparatus, and substrate processing system
CN113182243A (zh) * 2021-03-29 2021-07-30 江苏亚电科技有限公司 光伏硅片清洗设备
CN113257730A (zh) * 2021-03-29 2021-08-13 无锡亚电智能装备有限公司 一种半导体晶圆晶清洗装置
CN113257730B (zh) * 2021-03-29 2022-10-18 无锡亚电智能装备有限公司 一种半导体晶圆清洗装置
CN114030091A (zh) * 2021-11-25 2022-02-11 上海提牛机电设备有限公司 抓夹装置
CN114055509A (zh) * 2021-11-25 2022-02-18 上海提牛机电设备有限公司 应用于夹具上的夹板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101259334B1 (ko) 도포 방법 및 도포 장치
US11699601B2 (en) Substrate processing method
KR100292649B1 (ko) 반송장치, 반송방법, 세정장치 및 세정방법
US6238107B1 (en) Developing apparatus
JPH10154675A (ja) 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置
JP2001332469A (ja) 現像処理装置および現像処理方法
JP7178261B2 (ja) 基板液処理装置
JP2968779B1 (ja) 板状体の洗浄装置
JP2006100717A (ja) 基板処理方法およびその装置
JP3464353B2 (ja) 薄板材供給装置
JP7368264B2 (ja) 基板処理装置、及び基板処理方法
JPH10144646A (ja) 基板洗浄装置
JP2009141022A (ja) 基板処理装置
JP3374894B2 (ja) 基板処理装置
JPH10144644A (ja) 基板洗浄装置
KR20210042628A (ko) 기판 처리 장치 및 방법
JPH1167712A (ja) 薬液処理装置およびその流量制御方法
JP4160651B2 (ja) 基板処理装置
JP3322249B2 (ja) 現像装置及び現像方法
JP3474728B2 (ja) 基板処理装置
KR102332482B1 (ko) 체크 밸브 구조체
JPH03266431A (ja) 基板の洗浄装置
JP5009718B2 (ja) スリットノズル待機ユニット
JP4043423B2 (ja) 現像装置及び現像方法
JP2002151445A (ja) 半導体ウエハのノッチ部分の研磨装置及び研磨加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050826