JPH10144646A - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

Info

Publication number
JPH10144646A
JPH10144646A JP31697196A JP31697196A JPH10144646A JP H10144646 A JPH10144646 A JP H10144646A JP 31697196 A JP31697196 A JP 31697196A JP 31697196 A JP31697196 A JP 31697196A JP H10144646 A JPH10144646 A JP H10144646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cleaning tank
cleaning
fluid
control plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31697196A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Soejima
潤一郎 副島
Shinichi Iwata
真一 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP31697196A priority Critical patent/JPH10144646A/ja
Publication of JPH10144646A publication Critical patent/JPH10144646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄対象たる基板の全面にわたる有効な層流
を生ぜしめ、又、槽内での渦の発生を防止し、以て洗浄
効果を向上させた基板洗浄装置を提供すること。 【解決手段】 配列される各基板3のうち最端のもの3
−1の主たる面と洗浄槽の内側面との距離が基板同士の
隙間よりも大きい場合に、該最端の基板と洗浄槽の内側
面との間に流体の流れを制御する制御板51を設け、以
て上記の効果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば工業用とし
て、シリコンウェーハ又はガラス基板等の基板の洗浄、
特にリンス(すすぎ)処理に供されて好適な基板洗浄装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図12に示
すものがある。
【0003】図示のように、この基板洗浄装置は、洗浄
用流体としての純水1を貯留する石英製の洗浄槽2と、
被洗浄物であるシリコンウェーハ3を該洗浄槽2に対し
て搬入・搬出する搬送手段5とを備えている。
【0004】図13及び図14にも示すように、洗浄槽
2はその底部に載置台7を有している。この載置台7
は、複数枚、例えば25枚のシリコンウェーハ3をその
主たる面が互いに平行となるように所定の隙間e(図1
4参照)を隔てて配列して保持する。詳しくは、該載置
台7の上面側に受け溝(図示せず)が並設されており、
各シリコンウェーハ3は各々の下端部がこれら受け溝に
係合することで保持される。各シリコンウェーハ3は、
該載置台7上に載置された状態で純水1に完全に浸漬す
る。
【0005】図13に示すように、洗浄槽2の上部に
は、該洗浄槽2内に純水1を注入するための注入部9が
設けられている。該注入部9は、多量の純水を蓄えた純
水槽11と給水パイプ12により接続され、該給水パイ
プ12によって形成される給水路には該給水路の開度を
調節するためのバルブ14が設けられている。
【0006】また、給水量を調整すべく該バルブ14の
作動制御をなす供給水量制御部16が設けられている。
【0007】図13において矢印Aで示すように、上記
注入部9からは、例えば、洗浄槽2に貯留されている純
水1の水面近傍で水平に新たな純水が注入される。この
注入方向は、洗浄されるべき各シリコンウェーハ3の主
たる面と平行である。
【0008】上記注入部9、純水槽11、給水パイプ1
2、バルブ14及び供給水量制御部16等を、注入手段
と総称する。
【0009】なお、洗浄槽2の上部であって上記注入部
9とは反対側に、傾斜した水流板18が配設されてい
る。
【0010】一方、上記注入部9とは反対側、すなわ
ち、洗浄槽2の下方には排水ボックス20が設けられて
いる。そして、該排水ボックス20と洗浄槽2は、小径
の連通行22aが多数形成されたパンチング板22を介
して連通されている。
【0011】上記排水ボックス20の下部には排水孔2
0aが形成されており、該排水孔20aに連通する排水
路24には、該排水路24の開度を調節するためのバル
ブ26が設けられている。
【0012】また、排水量を調節すべく該バルブ26を
作動制御する排水量制御部28が設けられている。この
排水量制御部28と、排水ボックス20と、パンチング
板22と、バルブ26とによって、洗浄槽2内の純水1
を排出する排出手段が構成されている。
【0013】続いて、前記搬送手段5について説明す
る。
【0014】図12に示すように、この搬送手段5は、
水平方向(矢印Hで示す)に移動自在な可動ベース31
と、該可動ベース31を移動させる駆動手段(図示せ
ず)とを有している。この可動ベース31には可動ポー
ル33が昇降自在(矢印Zで示す)に設けられており、
該可動ベース31内に設けられた図示しない駆動手段に
よって昇降せしめられる。
【0015】上記可動ポール33の上端には基体部35
が設けられている。この基体部35には、互いに平行に
水平に伸長する2本の長手支持部材37及び38がその
各一端部にて取り付けられている。これらの支持部材3
7、38は、基体部35内に設けられた軸受機構によっ
てその軸中心周りに回転自在に支持されており、該基体
部35内に配設された駆動手段によって回転駆動され
る。
【0016】図13にも示すように、両支持部材37及
び38の各先端部及びその近傍には、一対ずつのハンガ
ー部材41、42が垂下状態にて固定されている。この
ハンガー部材41及び42の各下端部間に基板狭持部材
45が2本ずつ平行に取り付けられている。これらの基
板狭持部材45は、各シリコンウェーハ3をその主たる
面に平行な方向で狭持するもので、各シリコンウェーハ
3の外周部が係合する保持溝45a(図12参照)が等
ピッチにて並設されている。
【0017】次に、上述した構成の基板洗浄装置の動作
を説明する。但し、以下に説明する動作の制御は、当該
基板洗浄装置が備えた制御部が司る。
【0018】洗浄に際し、各シリコンウェーハ3を洗浄
槽2内に搬入する。詳しくは、前段の工程で搬送手段5
の基板狭持部材45上に25枚のシリコンウェーハ3が
装填され、その状態で可動ベース31を水平に移動させ
る(図12において矢印H1で示す)。これによって、
該各シリコンウェーハ3が洗浄槽2の上方、特には載置
台7の直上に位置決めされる。この位置決めが完了した
ら、可動ポール33を下降させ、各シリコンウェーハ3
をこれを挟持した基板狭持部材45と共に洗浄槽2内の
純水1に浸漬せしめ、載置台7上に載置する(図12で
矢印Z1にて示す)。
【0019】この後、図13に示すように、各支持部材
37、38を回動させることにより各ハンガー部材41
及び42を開き、基板狭持部材45によるシリコンウェ
ーハ3の狭持状態を解除する。
【0020】狭持状態を解除したら、上記可動ポール3
3を上昇させ、シリコンウェーハ3のみを洗浄槽2内に
残す。
【0021】他方、洗浄槽2側では次の動作を行わしめ
る。
【0022】すなわち、バルブ14及びバルブ26を共
に開き、矢印Aにて示すように注入部9から純水を注入
すると共に、矢印Bで示すように排水ボックス20の排
水孔20aを通じて排水をなす。これによって、洗浄槽
2内に貯留されている純水1に、上から下に向かい且つ
各シリコンウェーハ3を巡る流れが生じる。図13にお
いて、この流れを矢印C及びDにて示す。洗浄槽2の上
部に設けられた水流板18は、この流れの発生を促す。
【0023】また、このとき、給水量が排水量を上回る
ように両バルブ14、26の開度が調節される。よっ
て、余分の給水は洗浄槽2の縁部から外側に流れ落ち
る。これにより、水面に浮いた軽いパーティクルが除去
される。
【0024】上記のように洗浄槽2内に生じた水流の作
用で、浸漬されている各シリコンウェーハ3に付着して
いるパーティクル(particle)が除去される。
【0025】かくしてシリコンウェーハ3の洗浄が完了
すると、搬送手段5によって搬出される。搬出動作は搬
入動作とほぼ同様である。つまり、各ハンガー部材4
1、42を開いた状態にして可動ポール33を下降させ
(図12において矢印Z2で示す)、各基板狭持部材4
5をシリコンウェーハ3を狭持し得る位置に持ち来す。
この後、支持部材37及び38を回動させてハンガー部
材41、42を閉じ、各基板狭持部材45によりシリコ
ンウェーハ3を狭持させる。そして、可動ポール33を
上昇させ、シリコンウェーハ3を洗浄槽2の上方に引き
出す。続いて、可動ベース31を水平に移動させ、この
洗浄後のシリコンウェーハ3を後段の工程に向けて搬送
する(図12で矢印H2にて示す)。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基板洗
浄装置においては、下記の問題がある。
【0027】すなわち、図14から、各シリコンウェー
ハ3が比較的小さな隙間eを隔てて配列されていること
から、該シリコンウェーハ3各々の主たる面に対する水
流の摩擦抵抗が大きくなってしまう。これに対し、列の
最端に位置するシリコンウェーハ3−1と洗浄槽2の内
側面2aとの距離aは大きく設定されており、この洗浄
槽2の内側面2aと該シリコンウェーハ3−1の片面に
対する水流の摩擦抵抗は小さい。
【0028】なお、最端のシリコンウェーハ3−1と洗
浄槽2の内側面2aとの距離aを大きく採っているの
は、載置台7の端部が突出していることや、搬送手段5
が有する各ハンガー部材41、42の作動スペースを確
保するためである。
【0029】上記から、図14において矢印Fで示すよ
うに洗浄槽2の上部から全面にわたってほぼ均等な水流
を与えても、抵抗の小さな方へと流れ込み易く、シリコ
ンウェーハ3間の流量が不足し、特にシリコンウェーハ
の下部に有効な層流が生じ難くなり、ウェーハの上部と
下部とで洗浄効果が違ってしまうなどの不都合が生じて
いる。図14において、洗浄槽2内の各部位での流れの
方向を矢印で示し、その流れの速度を該矢印の長さで示
している。
【0030】また、上記距離aを隔てた洗浄槽2の内側
面2aと最端のシリコンウェーハ3−1との間において
は、該内側面2aに近づくほど流速が大きくなる傾向が
ある。故に、該内側面2a側と最端のシリコンウェーハ
3−1側との流速の差に基づき渦が発生し易く、その結
果、この部分の純水がパーティクルを含んだまま滞留し
て完全には排出されず、洗浄効果が損なわれる。。
【0031】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、洗浄対
象たる基板の全面にわたる有効な層流を生ぜしめ、又、
槽内での渦の発生を防止し、以て洗浄効果を向上させた
基板洗浄装置を提供することである。
【0032】また、本発明は、更に他の効果をも奏し得
る基板洗浄装置を提供する。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、前記洗浄槽内
において複数枚の基板をその主たる面が略平行となるよ
うに所定の隙間を隔てて配列して保持する載置台と、前
記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内に
注入する注入手段と、前記注入手段とは略反対側で前記
流体を前記洗浄槽から排出する排出手段とを有する第1
の基板洗浄装置において、最端の基板の主たる面と前記
洗浄槽の内側面又は他の基板との距離が前記基板間の隙
間よりも大きい場合に、該最端の基板と前記洗浄槽の内
側面又は該他の基板との間に流体の流れを制御する制御
板を設けたものである。
【0034】また、同目的達成のため、本発明は、洗浄
用流体を貯留する洗浄槽と、前記洗浄槽内において複数
枚の基板をその主たる面が略平行となるように所定の隙
間を隔てて配列して保持する載置台と、前記基板各々を
配列状態を維持して前記載置台に対して搬入し、又搬出
する搬送手段と、前記流体を前記基板の主たる面と略平
行に前記洗浄槽内に注入する注入手段と、前記注入手段
とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から排出する排出
手段とを有する第2の基板洗浄装置において、最端の基
板の主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基板との距
離が前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該最端の基
板と前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間に流体の
流れを制御する制御板を設けたものである。
【0035】また、同目的達成のために、本発明は、洗
浄用流体を貯留する洗浄槽と、複数枚の基板をその主た
る面が略平行となるように所定の隙間を隔てて配列して
保持したカセットを前記洗浄槽内に搬入し、又搬出する
搬送手段と、前記流体を前記基板の主たる面と略平行に
前記洗浄槽内に注入する注入手段と、前記注入手段とは
略反対側で前記流体を前記洗浄槽から排出する排出手段
とを有する第3の基板洗浄装置において、最端の基板の
主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基板との距離が
前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該最端の基板と
前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間に流体の流れ
を制御する制御板を設けたものである。
【0036】また、同目的達成のため、本発明は、洗浄
用流体を貯留する洗浄槽と、複数枚の基板をその主たる
面が略平行となるように所定の隙間を隔てて配列して保
持して前記洗浄槽内に搬入し、又搬出する搬送手段と、
前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
に注入する注入手段と、前記注入手段とは略反対側で前
記流体を前記洗浄槽から排出する排出手段とを有する第
4の基板洗浄装置において、最端の基板の主たる面と前
記洗浄槽の内側面又は他の基板との距離が前記基板間の
隙間よりも大きい場合に、該最端の基板と前記洗浄槽の
内側面又は該他の基板との間に流体の流れを制御する制
御板を設けたものである。
【0037】加えて、更に他の種々の効果を得るため
に、下記の各構成が採用されている。
【0038】すなわち、前記第3の基板洗浄装置におい
て、前記最端の基板と前記カセットの内側面との距離が
前記基板間の隙間よりも大であるときには該最端の基板
とカセットとの間に前記制御板を配置し、該距離が該隙
間と略等しいときには前記カセットと前記洗浄槽の内側
面との間に前記制御板を配置するように構成している。
【0039】また、前記各基板洗浄装置において、前記
制御板が前記搬送手段に取り付けられている。
【0040】また、前記基板洗浄装置において、前記搬
送手段は前記制御板を前記洗浄槽に対して着脱する着脱
手段を有する。
【0041】また、前記基板洗浄装置では、前記搬送手
段は開閉動作をなし、前記着脱手段は、この開閉動作に
伴って前記制御板の係止・解除をなす係止手段からな
る。
【0042】また、前記基板洗浄装置においては、前記
制御板と前記最端の基板との隙間は前記基板間の隙間と
略等しく設定される。
【0043】また、前記基板洗浄装置では、前記制御板
は前記最端の基板との対向面の粗度が該基板の粗度と略
等しく設定されている。
【0044】更に、前記基板洗浄装置においては、前記
注入手段は前記洗浄槽内の流体の表層に対して前記基板
の配列方向に向けての注入も可能であり、前記排出手段
による排出を停止させると共に、該注入手段をして前記
基板の主たる面に沿う注入を停止させて該配列方向への
注入をなさしめることとし、前記洗浄槽は該配列方向へ
の注入によって該洗浄槽から溢れようとする流体を外側
に案内して流下させる案内手段を該注入手段の下流側に
有する。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を添付図面
を参照しつつ説明する。
【0046】図1及び図2に、本発明の第1実施例とし
ての基板洗浄装置の要部を示す。但し、当該基板洗浄装
置は、以下に説明する部分以外は前述した従来の基板洗
浄装置と同様に構成されており、装置全体としての構成
及び動作の説明は重複する故に省略し、要部のみの説明
に止める。
【0047】また、以下の説明において、従来例の構成
部分と同一又は対応する構成部分については同じ参照符
号を付して示している。
【0048】図示のように、当該基板洗浄装置において
も、洗浄槽2の底部に固設された載置台7上に例えば2
5枚のシリコンウェーハ3を配列状態に置いて洗浄が行
われる。よって、図3から明らかなように、この載置台
7の端部が突出していること、又、搬送手段5(図12
及び図13参照)の各ハンガー部材(41、42)の作
動スペースを確保する必要から、最端のシリコンウェー
ハ3−1の主たる面と洗浄槽2の内側面2aとの距離a
がシリコンウェーハ3同士の隙間e(同図に示す)に比
してかなり大きく採られている。
【0049】このため、列をなす各シリコンウェーハ3
の主たる面に対する水流の摩擦抵抗に比し、洗浄槽2の
内側面2aとこれに対向する最端のシリコンウェーハ3
−1の片面に対する水流の摩擦抵抗はかなり小さい。
【0050】そこで、本実施例においては、この最端の
シリコンウェーハ3と洗浄槽2の内側面2aとの間に制
御板51を設けている。図1から、該制御板51は、シ
リコンウェーハ3の列の両端に各々対応して2枚設けら
れている。この制御板51は、洗浄槽2の上方から注入
される純水の流れ(後述する)を制御するものであり、
本実施例では矩形板状に形成され、横長の状態にて設置
されている。
【0051】制御板51は、例えば石英ガラス、ジュラ
ルミン等の金属、又は合成樹脂を素材とし、その長さL
(図1に図示)が洗浄槽2の開口部の幅寸法と等しく設
定され、例えば260mmとなされている。
【0052】また、制御板51の幅b(図3に示す)及
び厚みt(同)はそれぞれ66mm、5mmに設定され
ている。
【0053】図1から明らかなように、制御板51は、
洗浄槽2内に貯留されている純水1に浸かるように、か
つ、最端のシリコンウェーハ3と平行に設置される。か
かる制御板51を設けたことにより、下記の効果が得ら
れる。
【0054】すなわち、図3において矢印Gにて示すよ
うに洗浄槽2の上部から全面にわたるほぼ均等な水流が
供給された場合、摩擦抵抗の小さな方、つまり洗浄槽2
の内側面2a側へと流れ込もうとするが、制御板51に
よってこの偏流が抑止される。よって、各シリコンウェ
ーハ3間に充分な流量が供給されてシリコンウェーハの
全面にわたる有効な層流が生じ、良好な洗浄効果が得ら
れる。
【0055】また、該制御板51により、洗浄槽2の内
側面2aと最端のシリコンウェーハ3−1との間におい
ても整流がなされ、渦が発生し難く、パーティクルを含
んだ純水は滞留することなく排出される。故に、洗浄効
果が更に向上している。
【0056】ここで、上記制御板51の幅bを設定した
経緯を説明する。
【0057】すなわち、短にシリコンウェーハ3の洗浄
効果のみに着目するならば、流れを整える制御板51を
かなり大きいものにしてシリコンウェーハ3の下端近傍
まで延在させることをまず考えるのが常套である。しか
し、このように大きな制御板は扱いが不便であり、後述
するように搬送手段5にこれを搬送させることも困難と
なる。
【0058】なお、制御板51の長さLについては、そ
の機能を考えれば、洗浄槽の開口幅と等しいことが要求
される。
【0059】そこで、制御板51の幅bを、機能を損な
うことなく小さくできないものかと考え、幅の異なる制
御板を複数枚製作し、洗浄効果を確かめるべく実験を行
った。しかして、幅をかなり短くしても比較的良好な結
果が得られた。その幅の値は、洗浄対象たるシリコンウ
ェーハの寸法と相対することも判明した。
【0060】当該基板洗浄装置において洗浄対象として
扱うシリコンウェーハ3は直径が8インチ(203.2
mm)のものである。上記した幅bの値は、このサイズ
のシリコンウェーハについて良好な洗浄効果を得るため
に必要最小限の数値である。
【0061】上記制御板51は、搬送手段(5:図12
及び図13参照)によりシリコンウェーハを洗浄槽2に
対して出し入れする際には邪魔である故、逐一着脱する
必要がある。ここで、制御板51の着脱の構成につい
て、図4に基づいて説明する。
【0062】図示のように、洗浄槽2の内側面に、上端
が開放した受入溝53aを有する受部材53が取り付け
られている。制御板51はその一端部をこの受入溝53
aに上方から嵌挿させるようにして装着される。よっ
て、図示してはいないが、この受部材53は制御板51
の両端に対応して一対設けられている。該受入溝53a
の開放端部両側にはテーパ53bが形成されており、こ
れによって該受入溝53aに対する受部材53の嵌挿が
円滑になされる。
【0063】なお、上記受部材53は、洗浄槽2におけ
る各シリコンウェーハ3の配列方向で位置調節可能とな
っている。これにより、シリコンウェーハの処理枚数が
任意に変更されても対処することができる。
【0064】図4に示すように、制御板51一端部近傍
には、略垂直にして上端が開放した溝51aと、該溝5
1aの下端に連続する弧状の溝51bとが形成されてい
る。
【0065】一方、搬送手段(5:図12及び図13参
照)が具備するハンガー部材42の側面に係止駒55が
突設されており、この係止駒55が該溝51a、51b
に円滑に係合可能となされている。詳しくは、該係止駒
55は、ハンガー部材42に一端にて結合して各溝51
a及び51b摺動自在に係合する小径部55aと、該小
径部55aの他端に結合して抜止めとして作用する大径
部55bとからなる。
【0066】上記の弧状溝51bの曲率半径は、ハンガ
ー部材42の回動中心を中心として設定されている。
【0067】図示はしないが、制御板51の他端側にも
上記溝51a、51bと同様の溝が設けられ、上記ハン
ガー部材42と対応する他のハンガー部材(41:図1
2、図13参照)にこの溝に係合する係止駒が突設され
ている。
【0068】上記各溝と係止駒とを、係止手段と総称す
る。この係止手段は、上記ハンガー部材41及び42の
開閉動作に伴って制御板51の係止・解除をなす。
【0069】すなわち、図4において、ハンガー部材4
2(ハンガー部材41側については同様故に説明を省略
する)が閉状態にあるとき、上記係止駒55の小径部5
5aは弧状溝51bの最深部に位置する。これにより、
制御板51は該ハンガー部材42に対して係止され、搬
送手段(5:上記)によって搬送され得る。
【0070】上記の係止状態で搬送手段が作動し、各シ
リコンウェーハ3が洗浄槽2内に搬入される際、制御板
51を受部材53の受入溝53aに嵌挿させる。そし
て、各シリコンウェーハ3が載置台7上に載置される
と、ハンガー部材42(及び41)が回動せしめられて
開かれ(図4において矢印hで示す)、上記係止駒55
は弧状溝51bに沿って移動して垂直な溝51aの下端
に達する。この後、ハンガー部材42は上昇するから、
係止駒55は該溝51aから抜け出(図4において矢印
iで示す)、制御板51は係止状態を解除されて洗浄槽
2内に留まる。
【0071】洗浄を終えた各シリコンウェーハを上記搬
送手段によって洗浄槽外に取り出す場合、上記とは全く
逆の動作がなされて制御板51が搬送手段に係止されて
取り出される。
【0072】上記の係止手段を備えたことによって、洗
浄槽2に対する制御板51の着脱が自動的に行われる。
制御板51の着脱は作業者自らが行ってもよいが、この
よううに自動で行うことにより煩雑な作業から開放され
る。
【0073】また、制御板51の着脱を自動的になす着
脱手段としては、上記の係止手段に限らず種々のものが
適用可能である。但し、上記の係止手段は構成が極めて
簡単であることからコストが安く、故障を起こし難い等
の優位点がある。
【0074】ここで、上記制御板51について更に詳述
する。
【0075】図3に基づいて既に説明したように、制御
板51は、最端のシリコンウェーハ3−1との隙間e1
が各シリコンウェーハ3同士の隙間eと略等しく設定さ
れている。これによれば、該最端のシリコンウェーハ3
−1に関して、該制御板51があたかも更にもう1枚の
シリコンウェーハを配置した如く作用し、最端のシリコ
ンウェーハについても洗浄効果が有効に発揮される。
【0076】この場合、特に、下記の構成が採られるこ
とが好ましい。
【0077】つまり、制御板51について、最端のシリ
コンウェーハ3−1との対向面の粗度を、該シリコンウ
ェーハの表面の粗度と略等しく設定することである。こ
のようにすれば、最端のシリコンウェーハ3−1に対し
て隣接するシリコンウェーハとしての制御板51の作用
が確実となる。
【0078】次に、洗浄槽2内に上部から純水を注入す
る注入手段について説明する。
【0079】図2に示すように、洗浄槽2の上部には、
片側に注入部9が、他側に他の注入部61が設けられて
いる。この注入部61は、注入部9が接続されている純
水槽11と給水パイプ62によって接続され、該給水パ
イプ62によって形成される給水路には該給水路の開度
を調節するためのバルブ64が設けられている。このバ
ルブ64は、注入部9に対応して設けられたバルブ14
と共に供給水量制御部16によって作動制御される。
【0080】上記注入部9及び注入部61からは、洗浄
槽2に貯留されている純水1の水面近傍で互いに相反す
る方向に新たな純水が注入される。注入方向を矢印Aと
Jで示す。この相反方向の注入は、同流量、同圧力にて
なされる。
【0081】注入部9及び注入部61から注入された純
水は、矢印M及びNで示すように互いに合流して下向き
の流れPを生ずる。この合流前の流れは、夫々が注入さ
れた方向、すなわち槽中央に向かうベクトルを有するこ
とから、合流後の下向きの流れPはシリコンウェーハ3
の主たる面の中央部に流入する。これによって、シリコ
ンウェーハ3の全面にわたり有効な層流が供給され、洗
浄効果が向上している。
【0082】洗浄槽上部からの注水を上記のようにした
のは、次の理由による。
【0083】すなわち、図2に示すように、シリコンウ
ェーハ3の主たる面と平行な方向において、該シリコン
ウェーハと洗浄槽2の内側面2bとの間には比較的大き
な間隙dが設けられる。これは、図12及び図13に示
した搬送手段5が具備する基板狭持部材45及びハンガ
ー部材41、42が挿入されるためである。この間隙d
では、各シリコンウェーハ3同士の間に比して流れの摩
擦抵抗が小さく、洗浄槽2の上方から槽の全面にわたっ
て均等に注水すると、この部分に向かう偏流が生じて集
中的に流れ込み易い。そうすると、各シリコンウェーハ
3間では充分な流量が得られなくなり、洗浄効果が殺が
れる。
【0084】また、上記間隙dを隔てた洗浄槽2の内側
面2bとシリコンウェーハ3との間においては、該内側
面2bに近づくほど流速が大きくなる傾向がある。よっ
て、該内側面2b側とシリコンウェーハ3側との流速の
差に基づき渦が発生し易く、その結果、この部分の純水
がパーティクルを含んだまま滞留して完全には排出され
ず、洗浄効果が損なわれる。
【0085】そこで、当該基板洗浄装置では、良好な洗
浄効果を得るべく、上述の構成とし、シリコンウェーハ
3の主たる面の中央部に沿う流れを生じさせている。当
該基板洗浄装置で採用した構成によれば、各シリコンウ
ェーハ3間では有効な層流が得られると共に、上記間隙
dの部分における渦の発生が防止されて汚染水は滞留す
ることなく排出される。
【0086】当該基板洗浄装置においては、上記の構成
に、下記の構成も付加されている。
【0087】すなわち、図1及び図2に示すように、洗
浄槽2の底部近傍両側に、案内板68を斜めに傾斜させ
て設けている。この案内板68は、上記下向きの流れP
の拡散を抑止してシリコンウェーハ3の中央に向かうよ
うに案内する案内手段として作用する。この構成によ
り、該流れPは拡散することなく維持され、洗浄効果が
より高められる。
【0088】当該基板洗浄装置は、更に次の構成も含ん
でいる。
【0089】図5に示すように、洗浄槽2の上部に、貯
留された純水1の表層に対してシリコンウェーハ3の配
列方向に向けて注水する注入部71が設けられている。
注水方向を矢印Kで示す。この注入部71は、図2に示
した純水槽11と給水パイプ72によって接続され、該
給水パイプ72によって形成される給水路には該給水路
の開度を調節するためのバルブ74が設けられている。
このバルブ74は図2に示した供給水量制御部16によ
り作動制御される。
【0090】上記供給水量制御部16は、図2に示した
注入部9及び61からの注入を停止させ、その状態で上
記注入部71のみによる注入をなさしめる。同時に、図
2に示す排水量制御部28はバルブ26を閉じてて排水
を停止する。これにより、洗浄槽2内の純水1は注入部
71からの注入によって漸次増量して槽外に溢れる。こ
れによって、水面に浮いた軽いパーティクルが除去され
る。但し、この作用では、洗浄槽2内の純水1の表層部
で流れが生ずる必要があるから、図5に示すように、前
記制御板51はこの表層の流れの妨げとならぬように、
水面から所要の深さgに上端が位置するように配置され
ている。
【0091】図1及び図5に示すように、この溢れよう
とする純水を洗浄槽2外に円滑に案内して流下させる案
内手段として、オーバーフローガイド76が設けられて
いる。該オーバーフローガイド76は、注入部71によ
る注入方向Kの下流側に配置されている。該オーバーフ
ローガイド76は詳しくは、洗浄槽2の外側に突出した
先鋭な突起76aを有し、この突起76aを設けたこと
によって水切りが良好となっている。
【0092】上記注入部71による注水と、該オーバー
フローガイド76との作用によって、水面に浮いたパー
ティクルはほぼ完全に除去され、洗浄を終えたシリコン
ウェーハ3を洗浄槽外に引き出す際のパーティクルの再
付着が防止される。
【0093】なお、上記注入部71からの注水による流
れは、下方に存在する各シリコンウェーハ3間の摩擦抵
抗が比較的大きいことから下方には向かわず、水面部分
を流れる。
【0094】
【実施例】次に、上述した第1実施例の基板洗浄装置と
同等の洗浄効果を達成した他の実施例について説明す
る。つまり、洗浄対象たるシリコンウェーハのみならず
これを保持したカセットや搬送手段が入るスペースとし
て洗浄槽内に比較的大きな間隙が設けられ、該間隙側に
向かう偏流が生じることによって洗浄効果が損なわれる
装置であって、制御板を設けることでこの課題を解決し
たものである。
【0095】まず、第2実施例としての基板洗浄装置
を、図6に基づいて説明する。但し、この第2実施例の
基板洗浄装置は、以下に説明する部分以外は前述した第
1実施例と同様に構成されており、装置全体としての構
成及び動作の説明は重複する故に省略し、要部のみを説
明する。
【0096】また、以下の説明において、第1実施例の
構成部分と同一又は対応する構成部分については同じ参
照符号を付して示している。これらのことは、後述する
第3実施例以降の説明に関しても同様とする。
【0097】前記第1実施例では搬送手段5がシリコン
ウェーハ3のみを搬送するのに対して、この第2実施例
の基板洗浄装置においては、搬送手段5は、シリコンウ
ェーハ3を保持したカセット81を搬送する。該カセッ
ト81はいわゆるフルカセットであり、例えば25枚の
シリコンウェーハ3をその主たる面が平行となるように
所定の隙間を隔てて配列して保持する。この隙間は、第
1実施例におけると同様(図3でeにて示す)に設定さ
れる。
【0098】カセット81にはその上端部に張出部81
aが形成されており、上記搬送手段5はその具備するハ
ンガー部材41、42の下端に形成されたフック41
a、42aによって該張出部81aを吊支する。
【0099】洗浄槽2内における流れを制御するための
制御板51は、上記ハンガー部材41及び42に取り付
けられた支持部材41b、42bによって着脱自在に支
持される。該支持部材41b、42bによる制御板51
の支持状態は前記第1実施例におけるハンガー部材4
2、41による支持状態と同様であり、洗浄槽2に対す
る該制御板51の着脱は前記第1実施例と同様になされ
る。つまり、装着は、カセット81を洗浄槽2内に搬入
した際の各ハンガー部材41、42の開動作とこれに続
く上昇動作によりなされ、この逆の動作によって制御板
51が洗浄槽2から取り外される。
【0100】上記制御板51の配置位置は、配列された
各シリコンウェーハ3のうち最端のもの3−1とカセッ
ト81及び洗浄槽2の各内側面との距離に関連して下記
のように選択される。
【0101】まず、本実施例に関しては、図7に示すよ
うに、最端のシリコンウェーハ3−1とカセット81の
内側面81aとの距離j1が各シリコンウェーハ3同士
の隙間eと略等しくなされているものとする。この場
合、最端のシリコンウェーハ3−1とカセット81の内
側面81aとの間では有効な層流が得られると考えられ
る。この場合、制御板51は、同図に示すようにカセッ
ト81と洗浄槽2の内側面2aとの間に生じている大き
な間隙に配置される。これにより、制御板51はこの間
隙で有効に整流作用をなす。
【0102】これに対し、図8に示す場合が考えられ
る。つまり、最端のシリコンウェーハ3−1とカセット
81の内側面81aとの距離j2がシリコンウェーハ3
間の隙間eに比してかなり大きい場合である。この場
合、制御板51は、該最端のシリコンウェーハ3−1と
カセット81の内側面81aとの間に配置される。これ
によって、該最端のシリコンウェーハ3−1の外側面に
関する洗浄効果が得られ、これと反対側の大きな間隙に
おける整流効果も奏される。
【0103】上述した第2実施例ではフルカセットが用
いられているが、高さがフルカセットの約半分のハーフ
カセットも多用され、その場合でも上記と同様にして制
御板51の位置を選択することが有効である。
【0104】続いて、第3実施例としての基板洗浄装置
を、図9を参照して説明する。
【0105】この基板洗浄装置では、上記ハーフカセッ
トよりも更に高さの低いカセット83を用いる。具体的
には、該カセット83の高さは、シリコンウェーハ3の
直径の約1/3に設定される。このようなカセットをボ
ートカセットと称している。ボートカセットの詳しい構
成はここでは示さず、模式的に示すに止める。かかるカ
セット83では、シリコンウェーハ3の配列方向の端部
に突起83aが形成され、搬送手段5のハンガー部材4
1、42に形成されたフック41a、42aによってこ
の突起83aを支え持つ。
【0106】当該基板洗浄装置では、前記第1実施例と
同様に、制御板51はハンガー部材41及び42に着脱
自在に取り付けられ、該ハンガー部材41、42の開閉
動作に伴って洗浄槽2に対する着脱が行われる。
【0107】次いで、第4実施例としての基板洗浄装置
を、図10に基づいて説明する。
【0108】当該基板洗浄装置では、各シリコンウェー
ハ3を搬送手段5によって保持した状態のまま洗浄が行
われる。よって、洗浄槽2内には実施例1で示したよう
な載置台(7)や他の実施例で示したカセットは存在し
ない。このタイプの洗浄装置においても、搬送手段5の
ハンガー部材41、42及び基板狭持部材45が洗浄槽
2内に入ることから、洗浄槽2内に比較的大きな間隙が
設けられ、制御板51の作用によって有効に整流をなす
必要がある。
【0109】なお、前述した各実施例においては、例え
ば25枚のシリコンウェーハ3を1ロットとして洗浄に
供しているが、例えば図11に示すように2ロット、つ
まり50枚(これ以上の枚数を扱うことも可)のシリコ
ンウェーハ3を一度に洗浄させる場合が考えられる。こ
の場合、該洗浄工程の前段及び後段の工程における取扱
い上の観点から、カセット85上で1ロットずつに分け
て配置することが考えられる。このとき、各ロット間で
間隙nが設けられる。よって、制御板51は、各ロット
の片側のシリコンウェーハ3−1と洗浄槽2の内側面2
aとの間だけでなく、各ロットの対向側の最端のシリコ
ンウェーハ3−1同士の間にも設ける必要がある。
【0110】また、上記各実施例においては、洗浄槽2
の上部から注水して下部から排水を行っているが、逆
に、下部から注水して上部から排水をなす構成の装置に
も本発明を適用し得る。
【0111】また、各実施例においては、シリコンウェ
ーハ3の洗浄工程が完了した後に図5に示す注入部71
より注水して水面に浮いているパーティクルを除去する
が、洗浄工程とこのオーバーフロー工程との順番及びこ
れら各工程を行う回数等は任意に設定される。但し、実
施例のように洗浄工程を終えた後で該オーバーフロー工
程を行えば、洗浄工程で浮き上がったパーティクルを効
率よく除去することができる。
【0112】ところで、前述した実験の様子を写真撮影
したので、その一部を参考までに参考写真1及び参考写
真2として添付した。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る基板
洗浄装置においては、最端の基板の主たる面と洗浄槽の
内側面又は他の基板との距離が基板同士の隙間よりも大
きい場合に、該最端の基板と洗浄槽の内側面又は該他の
基板との間に流体の流れを制御する制御板を設ける。
【0114】かかる構成によれば、洗浄槽の内側面に向
かう偏流がこの制御板によって抑止され、各基板間に充
分な流量が供給されて基板の全面にわたる有効な層流が
生じ、良好な洗浄効果が得られる。
【0115】また、該制御板により、洗浄槽の内側面と
最端の基板との間においても整流がなされ、渦が生じ難
く、パーティクルを含んだ洗浄用流体は滞留することな
く排出される。故に、洗浄効果が更に向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての基板洗浄
装置の要部である洗浄槽を示す、一部断面を含む斜視図
である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例としての基板洗浄
装置について、一部をブロック化して示す縦断面図であ
る。
【図3】図3は、図1及び図2に示した基板洗浄装置が
有する洗浄槽内の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】図4は、図1及び図2に示した基板洗浄装置に
設けられる制御板と、その周辺の部材を示す、一部断面
を含む斜視図である。
【図5】図5は、図1及び図2に示した基板洗浄装置が
有する洗浄槽の要部の縦断面図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施例としての基板洗浄
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図7】図7は、図6に示した基板洗浄装置が有する洗
浄槽の要部の縦断面図である。
【図8】図8は、図6に示した基板洗浄装置が有する洗
浄槽の要部の、変形例を示す縦断面図である。
【図9】図9は、本発明の第3実施例としての基板洗浄
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第4実施例としての基板
洗浄装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図11】図11は、本発明に係る基板洗浄装置の要部
の変形例を示す縦断面図である。
【図12】図12は、従来の基板洗浄装置の要部の、一
部断面を含む斜視図である。
【図13】図13は、図12に示した基板洗浄装置につ
いて、一部をブロック化して示す縦断面図である。
【図14】図14は、図12及び図13に示した基板洗
浄装置が有する洗浄槽内の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 純水(洗浄用流体) 2 洗浄槽 3 シリコンウェーハ(基板) 5 搬送手段 7 載置台 9、61、71 注入部 11 純水槽 14、26、64 74 バルブ 16 供給水量制御部 20 排水ボックス 28 排水量制御部 41、42 (搬送手段5の)ハンガー部材 45 (搬送手段5の)基板狭持部材 51 制御板 68 整流板 76 オーバーフローガイド(案内手
段) 81、83、85 カセット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、 前記洗浄槽内において複数枚の基板をその主たる面が略
    平行となるように所定の隙間を隔てて配列して保持する
    載置台と、 前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
    に注入する注入手段と、 前記注入手段とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から
    排出する排出手段とを有する基板洗浄装置であって、 最端の基板の主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基
    板との距離が前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該
    最端の基板と前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間
    に流体の流れを制御する制御板を設けることを特徴とす
    る基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、 前記洗浄槽内において複数枚の基板をその主たる面が略
    平行となるように所定の隙間を隔てて配列して保持する
    載置台と、 前記基板各々を配列状態を維持して前記載置台に対して
    搬入し、又搬出する搬送手段と、 前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
    に注入する注入手段と、 前記注入手段とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から
    排出する排出手段とを有する基板洗浄装置であって、 最端の基板の主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基
    板との距離が前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該
    最端の基板と前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間
    に流体の流れを制御する制御板を設けることを特徴とす
    る基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、 複数枚の基板をその主たる面が略平行となるように所定
    の隙間を隔てて配列して保持したカセットを前記洗浄槽
    内に搬入し、又搬出する搬送手段と、 前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
    に注入する注入手段と、 前記注入手段とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から
    排出する排出手段とを有する基板洗浄装置であって、 最端の基板の主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基
    板との距離が前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該
    最端の基板と前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間
    に流体の流れを制御する制御板を設けることを特徴とす
    る基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記最端の基板と前記カセットの内側面
    との距離が前記基板間の隙間よりも大であるときには該
    最端の基板とカセットとの間に前記制御板を配置し、該
    距離が該隙間と略等しいときには前記カセットと前記洗
    浄槽の内側面との間に前記制御板を配置することを特徴
    とする請求項3記載の基板洗浄装置。
  5. 【請求項5】 洗浄用流体を貯留する洗浄槽と、 複数枚の基板をその主たる面が略平行となるように所定
    の隙間を隔てて配列して保持して前記洗浄槽内に搬入
    し、又搬出する搬送手段と、 前記流体を前記基板の主たる面と略平行に前記洗浄槽内
    に注入する注入手段と、 前記注入手段とは略反対側で前記流体を前記洗浄槽から
    排出する排出手段とを有する基板洗浄装置であって、 最端の基板の主たる面と前記洗浄槽の内側面又は他の基
    板との距離が前記基板間の隙間よりも大きい場合に、該
    最端の基板と前記洗浄槽の内側面又は該他の基板との間
    に流体の流れを制御する制御板を設けることを特徴とす
    る基板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記制御板は前記搬送手段に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のうち
    いずれか1記載の基板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段は前記制御板を前記洗浄槽
    に対して着脱する着脱手段を有することを特徴とする請
    求項2乃至請求項5のうちいずれか1記載の基板洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段は開閉動作をなし、前記着
    脱手段は、この開閉動作に伴って前記制御板の係止・解
    除をなす係止手段からなることを特徴とする請求項7記
    載の基板洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記制御板と前記最端の基板との隙間は
    前記基板間の隙間と略等しく設定されることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8のうちいずれか1記載の基板洗
    浄装置。
  10. 【請求項10】 前記制御板は前記最端の基板との対向
    面の粗度が該基板の粗度と略等しく設定されていること
    を特徴とする請求項9記載の基板洗浄装置。
  11. 【請求項11】前記注入手段は前記洗浄槽内の流体の表
    層に対して前記基板の配列方向に向けての注入も可能で
    あり、前記排出手段による排出を停止させると共に、該
    注入手段をして前記基板の主たる面に沿う注入を停止さ
    せて該配列方向への注入をなさしめることとし、前記洗
    浄槽は該配列方向への注入によって該洗浄槽から溢れよ
    うとする流体を外側に案内して流下させる案内手段を該
    注入方向の下流側に有することを特徴とする請求項1乃
    至請求項10のうちいずれか1記載の基板洗浄装置。
JP31697196A 1996-11-13 1996-11-13 基板洗浄装置 Pending JPH10144646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31697196A JPH10144646A (ja) 1996-11-13 1996-11-13 基板洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31697196A JPH10144646A (ja) 1996-11-13 1996-11-13 基板洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10144646A true JPH10144646A (ja) 1998-05-29

Family

ID=18082985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31697196A Pending JPH10144646A (ja) 1996-11-13 1996-11-13 基板洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10144646A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010131478A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 昭和電工株式会社 流水式洗浄方法及び流水式洗浄装置
CN109509696A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 上海新昇半导体科技有限公司 一种用于预清洗机的水道装置、预清洗机以及预清洗方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010131478A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 昭和電工株式会社 流水式洗浄方法及び流水式洗浄装置
JP2010267340A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Showa Denko Kk 流水式洗浄方法及び流水式洗浄装置
CN109509696A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 上海新昇半导体科技有限公司 一种用于预清洗机的水道装置、预清洗机以及预清洗方法
CN109509696B (zh) * 2017-09-15 2020-12-22 上海新昇半导体科技有限公司 一种用于预清洗机的水道装置、预清洗机以及预清洗方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5890198B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
US7284917B2 (en) Coating and developing system and coating and developing method
US7431038B2 (en) Wet processing device and wet processing method
JP4643684B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
US20020050322A1 (en) Holding unit, processing apparatus and holding method of substrates
US7344600B2 (en) Substrate treatment apparatus
JP3284496B2 (ja) めっき装置及びめっき液除去方法
EP2631935B1 (en) Substrate cleaning apparatus and substrate cleaning method
KR100822937B1 (ko) 액처리장치
KR100292649B1 (ko) 반송장치, 반송방법, 세정장치 및 세정방법
JP2001332469A (ja) 現像処理装置および現像処理方法
JP2015230899A (ja) 送液システムの洗浄方法、送液システム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH10144646A (ja) 基板洗浄装置
US7005010B2 (en) Multi-process system
JPH10144644A (ja) 基板洗浄装置
JPH10154675A (ja) 基板保持カセット及びこれを用いた基板洗浄装置
JP2968779B1 (ja) 板状体の洗浄装置
JPH0691062B2 (ja) 半導体スライスの洗浄方法
JP2009141022A (ja) 基板処理装置
JP4160651B2 (ja) 基板処理装置
KR20210042628A (ko) 기판 처리 장치 및 방법
JP3715421B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP3374894B2 (ja) 基板処理装置
US20050061775A1 (en) Novel design to eliminate wafer sticking
JP2013071022A (ja) 洗浄装置