JPH10153621A - 電力量計の電圧コイル端子構造 - Google Patents

電力量計の電圧コイル端子構造

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JPH10153621A
JPH10153621A JP31242196A JP31242196A JPH10153621A JP H10153621 A JPH10153621 A JP H10153621A JP 31242196 A JP31242196 A JP 31242196A JP 31242196 A JP31242196 A JP 31242196A JP H10153621 A JPH10153621 A JP H10153621A
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voltage coil
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terminal fitting
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Hirohisa Mizuhara
博久 水原
Tsutomu Nagami
勉 永見
Masahiro Koyama
正浩 小山
Toru Hashimoto
徹 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード線に異常な張力がかかっても電圧コイ
ルが断線せず、また、電圧コイルの巻始め部及び巻終り
部のハンダ付作業とリード線のハンダ付作業とを、同時
に溶融ハンダの中に浸漬する手段で行うことができる。 【解決手段】 端子金具2の先端にリード線6の素線部
6aを接続する素線接続部2aを、中間に電圧コイル4
の巻始めまたは巻終りを巻き付け接続する電圧コイル巻
付け部2bを設けると共に、端子金具2の素線接続部2
aに接続したリード線6は電圧コイル巻付け部2bの部
分を通ると共に端子金具2の基端部側で保持するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電力量計におい
て、電磁石装置の電圧コイル部に回路電圧を導くリード
線を接続するための端子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平5ー267043
号公報に示されたもので、従来の電力量計における電磁
石装置の電圧コイル部に関し、その端子構造の要部を拡
大して示す斜視図である。図8は図7の端子構造の周辺
部分も含めた従来の電力量計の電圧コイル部の端子構造
を示す斜視図である。図において、1は合成樹脂材で形
成されたボビンで、図7ではその鍔部の一部分を示す。
2は巻始め用端子金具、3は巻終り用端子金具で、それ
ぞれボビン1に圧入されている。この巻始め用端子金具
2及び巻終り用端子金具3の先端には後述のリード線
6,7を接続するための素線接続部2a,3aが設けて
ある。4はボビン1に巻回された電圧コイルである。
【0003】5は留め金具で、電圧コイル4をボビン1
に巻回するとき電圧コイル4の先端を留めておくもので
ある。8は自動巻線のためのノズルで、最初に図7に示
すように電圧コイル4の巻始め部4aを巻始め用端子金
具2の電圧コイル巻付部2bに巻付け、次に、ボビン1
に巻回するように移動し、巻終りは巻終り用端子金具3
の位置に移動して電圧コイル4の巻終り部4bを巻終り
用端子金具3の電圧コイル巻付部3bに巻付ける。巻始
め用端子金具2に巻付けた電圧コイル4の巻始め部4a
及び巻終り用端子金具3に巻付けた電圧コイル4の巻終
り部4bは、それぞれハンダ付などで電気的に端子金具
2,3に接続される。このようにして電圧コイル部10
0が構成されている。
【0004】6及び7は電圧コイル4に回路電圧を導く
リード線であり、電圧コイル部100と図示しない電力
量計の端子台とを接続する役割を有する。即ち、リード
線6は巻始め用端子金具2の素線接続部2aにハンダ付
され、リード線7は巻終り用端子金具3の素線接続部3
aにハンダ付される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
圧コイル部の端子構造では、電磁石装置を持ち運ぶ際、
あるいは、電力量計内部の配線作業などにおいて、リー
ド線6または7が何かに引っ掛かったり、引っ張られる
など、リード線6または7に異常な張力が加えられるこ
とがある。その異常な張力によって、端子金具2または
3が引っ張られて動き、電圧コイル4の巻始め部4aま
たは巻終り部4bが断線することがあった。また、上記
の構造においては、電圧コイル4の巻始め部4a及び巻
終り部4bのハンダ付作業は溶融ハンダの中に浸漬する
手段で行うことができるが、リード線6及び7のハンダ
付作業は、リード線6及び7が邪魔になって溶融ハンダ
の中に浸漬する手段を用いることができない。このた
め、電圧コイル4の巻始め部4a及び巻終り部4bのハ
ンダ付作業とリード線6及び7のハンダ付作業とを、溶
融ハンダの中に同時に浸漬する手段で行うことができな
い。従って、ハンダ付作業の自動化を困難にし、量産性
が抑制されるなどの問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、リード線6または7に異常な張
力がかかっても電圧コイル4が断線せず、また、電圧コ
イル4の巻始め部4a及び巻終り部4bのハンダ付作業
とリード線6及び7のハンダ付作業とを、同時に溶融ハ
ンダの中に浸漬する手段で行うことができるようにし
て、ハンダ付作業の自動化による量産性向上をはかった
電力量計の電圧コイルの端子構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力量計
の電圧コイル端子構造においては、電圧コイルボビンの
鍔部に一対の端子金具を設け、電圧コイルボビンに巻回
された電圧コイルの巻始めを一対の端子金具の内一方の
端子金具に接続し、電圧コイルの巻終りを他方の端子金
具に接続すると共に、電圧コイルに回路電圧を導くため
のリード線をそれぞれの端子金具に接続するものにおい
て、それぞれの端子金具の先端にリード線の素線部を接
続する素線接続部を、中間に電圧コイルの巻始めまたは
巻終りを巻き付け接続する電圧コイル巻付け部を設ける
と共に、端子金具の素線接続部に接続した上記リード線
は電圧コイル巻付け部近傍を経由して端子金具の基端部
側で保持するようにしたものである。
【0008】また、端子金具の基端部におけるリード線
の保持は、端子金具の基端部にリード線保持部を設け、
このリード線保持部によりリード線を保持するようにし
たものである。
【0009】さらに、端子金具の基端部の近傍において
電圧コイルボビンの鍔部にリード線保持部を設け、この
リード線保持部によりリード線を保持するようにしたも
のである。
【0010】また、端子金具の基端部に電圧コイルボビ
ンの鍔部に沿うように延出して形成されたリード線保持
部を設け、このリード線保持部によりリード線を保持す
るようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である電
力量計の電圧コイル端子構造において、巻始め用端子金
具の部分を示す斜視図である。図2は図1の電圧コイル
端子構造において、リード線を保持した状態を示す斜視
図である。図において、1は合成樹脂材で形成されたボ
ビンで、その鍔部の一部分を示す。2は巻始め用端子金
具でボビン1の鍔部に圧入されている。この巻始め用端
子金具2の先端にはリード線6の素線部6aを接続する
素線接続部2aが設けてある。この実施の形態の場合の
素線接続部2aはリード線6の素線部6aが入る大きさ
の丸孔になっている。2cは端子金具2の基端部に形成
されたリード線保持部である。4はボビンに巻回される
電圧コイルであるが、その巻始めのみを示す。この電圧
コイル4の巻始めは、前記従来のものと同様に巻始め用
端子金具2の中間部に形成された電圧コイル巻付け部2
bに巻き付けてハンダ付により端子金具2と接続され
る。なお、図2に示すように、リード線6は、その素線
部6aが素線接続部2aに接続され、電圧コイル巻付け
部2b近傍を経由して、リード線6の被覆部6bがリー
ド線保持部2cに挟み込まれ、カシメ機などでカシメて
保持される。
【0012】このように構成された電力量計の電圧コイ
ル端子構造によれば、リード線保持部2cはボビン1の
近傍に配置されており、リード線6の引っ張りによる張
力によって、端子金具2にかかる力のモーメントは、従
来例に比してはるかに小さくなるため、電圧コイル4の
巻始め部4a及び巻終り部4b(図示せず)に加わる張
力は小さくなり、よって、断線を防止できる。
【0013】また、素線接続部2aに近接して電圧コイ
ル巻付部2bを配置されているので専用機などを使用し
て素線接続部2a及び電圧コイル巻付部2bを同時に溶
融ハンダの中に浸漬することができる。従って、電圧コ
イル4の巻始め部4a及びリード線6の素線部6aと端
子金具2とを同時にハンダ付できる。
【0014】なお、図1及び図2においては巻始め用端
子金具2の部分のみについて図示したが、巻終り用端子
金具の部分は巻始め用端子金具2の部分と対称的に構成
されるものであるため、電圧コイル4の巻終わりの接続
及びリード線の接続など巻始め用端子金具2と同様にな
される。
【0015】実施の形態2.上記の実施の形態1では、
端子金具の基端部にリード線保持部2cを設けたものを
示したが、図3に示すようにボビン1の鍔部にリード線
保持部1aを設けてもよい。即ち、図3において、1a
はボビン1に形成されたリード線保持部で、リード線6
の素線部6aを素線接続部2aに接続したのち、リード
線6の被覆部6bをリード線保持部1aに挟みこんで保
持することによって、リード線6がボビン1に固定され
る。
【0016】従って、リード線6の引っ張りによる張力
は、リード線保持部1aで受け止められ、端子金具2に
は張力がかからないために、リード線6の引っ張りによ
って、電圧コイル4の巻始め部及び巻終り部が断線する
ことはない。また、素線接続部2a及び電圧コイル巻付
部2bを同時にハンダ付できる点は実施の形態1と同じ
である。さらに、リード線6をリード線保持部1aに挟
みこんで保持するため、図1に示すようなリード線6の
被覆部6bのカシメ作業が不要となる効果を奏する。
【0017】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3である電圧コイルの端子構造を示す斜視図であり、
巻始め側の端子構造を示す。図において、2は巻始め用
端子金具で、素線接続部2a、電圧コイル巻付部2bを
有することは上記の実施の形態1及び2と同様である。
リード線保持部2cは巻始め用端子金具2の基端部にあ
って、電圧コイルボビン1の鍔部に沿うように直角方向
に延出して形成されている。リード線6は、上記の巻始
め用端子金具2の素線接続部2aに素線部6aを接続
し、被覆部6bは直角方向に延出して形成されたリード
線保持部2cに挟みこんで保持される。
【0018】この実施の形態3によれば、リード線6に
張力がかかった場合、リード線保持部2cが側方に引っ
張られるが、矢印Aの方向に引っ張られた場合は、リー
ド線保持部2cはボビン1の端面1bにより係止される
ため、矢印Aの方向には動かない。また、矢印Bの方向
に引っ張られた場合は、リード線保持部2cは矢印Bの
方向に動くが、この場合は、電圧コイル4の巻始め部4
aの張力が緩む方向になる。従って、リード線6に対す
る張力がいずれの方向にかかっても電圧コイル4が断線
することはない。また、素線部接続部2aと電圧コイル
巻付部2bを近接して配置し、素線部接続部2aに接続
されたリード線6をボビン1の側に保持したので、素線
接続部2a及び電圧コイル巻付部2bを同時にハンダ付
できる。また、ハンダ付時にリード線6の被覆部が熱に
よって溶融しにくく、仕上がりがきれいになる効果を奏
する。
【0019】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4である電圧コイルの端子構造を示す斜視図であり、
巻始め側の端子構造を示す。図において、素線接続部2
aは巻始め用端子金具2の先端に溝を設けることにより
形成されたもので、この溝状の素線接続部2aにリード
線6の素線部6aを挟み込んで接続する。他の構成及び
作用は実施の形態3に同じである。
【0020】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5である電圧コイルの端子構造を示す斜視図であり、
巻始め側の端子構造を示す。図において、素線部接続部
2aは巻始め用端子金具2の先端を上方に90度折曲げ
た箇所を溝状に形成したものである。この溝状の素線接
続部2aにリード線6の素線部6aを挟み込んで接続す
る。この素線接続部2aによれば、リード線6の素線部
6aを上方から挟み込めるため作業性が良くなる。な
お、他の構成及び作用は実施の形態3に同じである。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ために、電力量計の電圧コイルのリード線に加わる張力
によって巻線の巻始め部及び巻終り部の断線を防止でき
る。また、素線接続部2a及び電圧コイル巻付部2bを
同時にハンダ付できるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子構造を示す。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子金具にリード線
を保持した状態を示す。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子構造を示す。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子構造を示す。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子構造を示す。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す電圧コイル端
子構造の斜視図であり、巻始め側の端子構造を示す。
【図7】 従来の電力量計の電圧コイルの端子構造を示
す斜視図である。
【図8】 従来の電力量計の電圧コイルを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ボビン、1a リード線保持部、2 巻始め用端子
金具、2a 素線接続部、2b 電圧コイル巻付け部、
2c リード線保持部、4 電圧コイル、6 リード
線、6a 素線部、6b 被覆部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 徹 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧コイルボビンの鍔部に一対の端子金
    具を設け、上記電圧コイルボビンに巻回された電圧コイ
    ルの巻始めを上記一対の端子金具の内一方の端子金具に
    接続し、電圧コイルの巻終りを他方の端子金具に接続す
    ると共に、上記電圧コイルに回路電圧を導くためのリー
    ド線を上記それぞれの端子金具に接続するものにおい
    て、上記それぞれの端子金具の先端に上記リード線の素
    線部を接続する素線接続部を、中間に上記電圧コイルの
    巻始めまたは巻終りを巻き付け接続する電圧コイル巻付
    け部を設けると共に、上記端子金具の素線接続部に接続
    した上記リード線は電圧コイル巻付け部近傍を経由して
    上記端子金具の基端部側で保持するようにしたことを特
    徴とする電力量計の電圧コイル端子構造。
  2. 【請求項2】 端子金具の基端部に上記リード線を保持
    するリード線保持部を設け、このリード線保持部により
    リード線を保持するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の電力量計の電圧コイル端子構造。
  3. 【請求項3】 端子金具の基端部の近傍において電圧コ
    イルボビンの鍔部にリード線保持部を設け、このリード
    線保持部によりリード線を保持するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の電力量計の電圧コイル端子構
    造。
  4. 【請求項4】 端子金具の基端部に上記電圧コイルボビ
    ンの鍔部に沿うように延出して形成されたリード線保持
    部を設け、このリード線保持部によりリード線を保持す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の電力量計
    の電圧コイル端子構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471179B2 (en) 2006-06-30 2008-12-30 Tdk Corporation Coil component
JP2009153273A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Kokusan Denki Co Ltd 信号発電子
JP2009252834A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Sun Ace:Kk フレーム付きコイル部材およびその製造方法
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DE102011116410B4 (de) 2010-10-22 2023-10-26 Tdk Corporation Spulenanordnung

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