JPH10138841A - 自動車のグローブボックス枢支構造 - Google Patents

自動車のグローブボックス枢支構造

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JPH10138841A
JPH10138841A JP31294296A JP31294296A JPH10138841A JP H10138841 A JPH10138841 A JP H10138841A JP 31294296 A JP31294296 A JP 31294296A JP 31294296 A JP31294296 A JP 31294296A JP H10138841 A JPH10138841 A JP H10138841A
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JP
Japan
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pivot pin
glove box
notch
cylindrical body
instrument panel
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JP31294296A
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English (en)
Inventor
Minoru Shiga
稔 志賀
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インスツルメントパネルに枢支させたグロー
ブボックスが不意に脱落しないようにし、上記インスツ
ルメントパネルに対するグローブボックスの組み立て作
業が容易にできるようにする。 【解決手段】 インスツルメントパネル2とグローブボ
ックス9のうちいずれか一方に一体成形した枢支ピン2
1の、ある一つの径方向Bにおける外面を切り欠いて上
記一つの径方向Bにほぼ直交する平坦面27を形成す
る。この枢支ピン21の上記一つの径方向Bにおける厚
さ寸法L1 とほぼ同じ内幅寸法L2 の切り欠き29を、
上記インスツルメントパネル2とグローブボックス9の
うちの他方に一体成形した筒体22の周壁に形成する。
上記グローブボックス9を所定の回動範囲Aを除く回動
範囲での姿勢としたとき、上記枢支ピン21の平坦面2
7に平行な方向で、上記枢支ピン21が上記切り欠き2
9を通過して上記筒体22の内孔23に嵌脱自在となる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室前部
に設けられるインスツルメントパネルにグローブボック
スを回動自在に枢支させるための枢支構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記自動車のグローブボックス枢支構造
には、従来、実開平5‐26652号公報で示されるも
のがある。
【0003】これによれば、インスツルメントパネルと
グローブボックスのうちの一方であるインスツルメント
パネルに、軸心が左右に延びる枢支ピンが一体成形さ
れ、他方であるグローブボックスに、上記枢支ピンを断
面円形の内孔に嵌入させて上記軸心回りで上記枢支ピン
と相対的に回動自在とされる筒体が一体成形されてい
る。そして、上記枢支ピンと筒体の相対的な回動に伴う
上記グローブボックスの所定の回動範囲で、このグロー
ブボックスの内部空間がその外部に向って開閉されるよ
うになっている。
【0004】また、上記筒体の周壁に切り欠きが形成さ
れ、相対的に、上記枢支ピンをその径方向に移動させ
て、上記切り欠きを通過させれば、上記枢支ピンが上記
筒体の内孔に嵌脱自在とされている。
【0005】即ち、この構成によれば、上記枢支ピンを
インスツルメントパネルにねじ止めするなどの煩雑な作
業が不要とされ、インスツルメントパネルに対するグロ
ーブボックスのリッドの組み立て作業が容易になること
とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術において、枢支ピンの外径寸法と、筒体に形成され
た上記切り欠きの内幅寸法とが互いにほぼ同じであると
すると、相対的に上記枢支ピンが上記切り欠きを容易に
通過してこれら枢支ピンと筒体の嵌合状態が不意に解除
されるおそれがあり、つまり、インスツルメントパネル
からリッドが不意に脱落するおそれがある。
【0007】そこで、上記切り欠きの内幅寸法はある程
度狭くすることが要求される。しかし、単に内幅寸法を
狭くすると、上記枢支ピンを、上記内孔に嵌入させよう
として上記切り欠きを通過させるときには、この切り欠
きの各開口縁に対し上記枢支ピンを強く押圧させて、上
記筒体を大きく弾性変形させる必要が生じ、このため、
上記枢支ピンと筒体とを嵌合状態にさせるときに大きい
操作力が必要となる。よって、上記従来の技術では、上
記インスツルメントパネルに対するグローブボックスの
リッドの組み立て作業が煩雑になるという不都合が生じ
る。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、インスツルメントパネルに対しグローブ
ボックスを回動自在に枢支させた場合に、上記インスツ
ルメントパネルからグローブボックスが不意に脱落しな
いようにすると共に、上記インスツルメントパネルに対
するグローブボックスの組み立て作業が容易にできるよ
うにすることを課題とする。
【0009】また、上記の課題を解決するようにした場
合でも、上記インスツルメントパネルに対しグローブボ
ックスががたつきなく枢支されるようにすることを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車のグローブボックス枢支構造は、次の
如くである。
【0011】請求項1の発明は、インスツルメントパネ
ル2とグローブボックス9のうちいずれか一方に、軸心
14が左右に延びる枢支ピン21を一体成形し、他方
に、上記枢支ピン21を断面円形の内孔23に嵌入させ
て上記軸心14回りで上記枢支ピン21と相対的に回動
自在とされる筒体22を一体成形し、上記枢支ピン21
と筒体22の相対的な回動に伴う上記グローブボックス
9の所定の回動範囲Aで、このグローブボックス9の内
部空間10がその外部に向って開閉されるようにした場
合において、
【0012】上記枢支ピン21の、ある一つの径方向B
における両外面のうち、少なくとも一方の外面を切り欠
いて上記一つの径方向Bにほぼ直交する平坦面27を形
成し、この枢支ピン21の上記一つの径方向Bにおける
厚さ寸法L1 とほぼ同じ内幅寸法L2 の切り欠き29を
上記筒体22の周壁に形成し、上記グローブボックス9
を上記所定の回動範囲Aを除く回動範囲での姿勢とした
とき、上記枢支ピン21の平坦面27に平行な方向で、
上記枢支ピン21が上記切り欠き29を通過して上記筒
体22の内孔23に嵌脱自在となるようにしたものであ
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記枢支ピン21の軸方向の一部26に上記平坦面
27を形成すると共に、上記枢支ピン21の一部26に
対応する上記筒体22の軸方向の一部28に上記切り欠
き29を形成し、上記一つの径方向Bにおける上記枢支
ピン21の他部30の厚さ寸法L3 を上記枢支ピン21
の一部26の厚さ寸法L1 よりも大きくし、上記枢支ピ
ン21の他部30に対応する上記筒体22の他部32の
周壁に、上記枢支ピン21の他部30の厚さ寸法L3
上の内幅寸法L4 の他の切り欠き33を形成し、上記枢
支ピン21の一部26が上記切り欠き29を通過すると
き、上記枢支ピン21の他部30が上記他の切り欠き3
3を通過して上記筒体22の内孔23に嵌脱自在となる
ようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0015】図2、3において、符号1は自動車の車室
であり、符号Frは、この自動車の前方を示し、下記す
る左右とは上記前方に向っての車幅方向をいうものとす
る。
【0016】上記車室1前部には、左右に長く延びる樹
脂製のインスツルメントパネル2が設けられ、また、上
記車室1前部の左側には、物入れ装置3が設けられてい
る。この物入れ装置3は、上記インスツルメントパネル
2の左側部の車室1側の面に形成される凹所4を有して
いる。この凹所4は、上記インスツルメントパネル2の
左側部の一部を前方に膨出させることにより、成形され
たもので、左右に少し離れて対面する側壁5,5と、こ
れら側壁5,5の前縁同士を連結させる前壁6と、同上
側壁5,5の上縁同士を連結させる天井板7とで形成さ
れ、これら側壁5、前壁6、および天井板7は、互い
に、かつ、上記インスツルメントパネル2に一体成形さ
れている。
【0017】また、上記物入れ装置3は、上記凹所4内
に嵌入される樹脂製のグローブボックス9を有してい
る。このグローブボックス9は箱形状をなし、その内部
空間10は上端の開口11を通し同上グローブボックス
9の外部である車室1に向って開放されている。
【0018】同上図2、3において、上記グローブボッ
クス9は上記インスツルメントパネル2の各側壁5に対
し、枢支手段13により左右に延びる軸心14回りに前
後に回動自在となるよう枢支されている。上記グローブ
ボックス9を上記軸心14回りで、所定の回動範囲Aで
のみ回動可能とさせるストッパ手段15が設けられてい
る。
【0019】上記ストッパ手段15は、上記各側壁5に
形成される左右一対の長孔16と、上記グローブボック
ス9の各外側面に突設されて上記各長孔16に嵌入され
るストッパ突起17とで構成されている。側面視(図
3)で、上記長孔16は上記軸心14を中心とした円弧
形とされ、上記軸心14回りにグローブボックス9を回
動させたとき、これと共に上記ストッパ突起17が上記
長孔16に沿って前後に回動することとされている。
【0020】上記グローブボックス9が上記所定の回動
範囲Aで前方回動して、上記ストッパ突起17が上記長
孔16の前縁に当接したときが上記所定の回動範囲Aの
前端であって、それ以上の上記グローブボックス9の前
方回動が阻止され、このとき、上記グローブボックス9
の開口11はインスツルメントパネル2の天井板7によ
って閉じられるようになっている。
【0021】一方、上記グローブボックス9が同上所定
の回動範囲Aで後方回動して、上記ストッパ突起17が
上記長孔16の後縁に当接したときが上記所定の回動範
囲Aの後端であって、それ以上の上記グローブボックス
9の後方回動が阻止され、このとき、上記グローブボッ
クス9は上記開口11を通してその内部空間10が同上
グローブボックス9の外部である車室1に向って開かれ
るようになっている。
【0022】上記グローブボックス9が前方回動して、
このグローブボックス9の開口11が天井板7によって
閉じられたとき、上記グローブボックス9をそのときの
回動位置で係脱自在にインスツルメントパネル2側に係
止させる係止手段19が設けられている。この係止手段
19は手動操作により、上記係止状態が解除可能とされ
ている。
【0023】図1、3、4において、上記枢支手段13
につき、詳しく説明する。
【0024】上記枢支手段13は、グローブボックス9
の各外側面の下部にそれぞれ一体成形される枢支ピン2
1を有し、この枢支ピン21は上記軸心14上に位置し
て側面断面は全体的にみて円形をなしている。また、上
記枢支手段13は、上記インスツルメントパネル2の各
側壁5にそれぞれ一体成形される筒体22を有し、この
筒体22の内孔23は上記軸心14上に位置して側面断
面が円形をなしている。上記筒体22は全体的に弾性を
有しており、多少の弾性変形が可能とされている。
【0025】そして、上記各枢支ピン21は、上記各筒
体22の内孔23に嵌入されて、上記枢支ピン21と筒
体22とは上記軸心14回りで相対的に回動自在とさ
れ、より具体的には、静止した筒体22に対し、上記枢
支ピン21が回動自在とされている。そして、この回動
で、上記グローブボックス9が前記したように、前後に
回動自在とされている。
【0026】上記したグローブボックス9、左右枢支ピ
ン21、筒体22、および内孔23は、上記グローブボ
ックス9の左右方向の中央部を基準にして左右対称形で
あり、このため、上記各枢支ピン21や各筒体22のう
ち、左側のものについて主に説明する。
【0027】上記枢支ピン21の突出端側である軸方向
(左右方向)の一部26において、この枢支ピン21
の、ある一つの径方向Bにおける両外面がそれぞれ切り
欠かれて、上記一つの径方向Bにほぼ直交する平坦面2
7,27が形成されている。これら両平坦面27,27
は、上記一つの径方向Bで、上記軸心14から互いに等
しい寸法だけ離れたところに形成され、互いにほぼ平
行、かつ、上記軸心14にもほぼ平行とされている。
【0028】上記枢支ピン21の一部26に対応する上
記筒体22の一部28の周壁の後部に切り欠き29が形
成されている。この場合、上記枢支ピン21の一部26
の上記一つの径方向Bにおける厚さ寸法L1 と、上記切
り欠き29の内幅寸法L2 とはほぼ同じとされている。
【0029】上記枢支ピン21の基部側である軸方向
(左右方向)の他部30において、上記一つの径方向B
における両外面のうち、一方の外面が切り欠かれて、上
記一つの径方向Bにほぼ直交する他の平坦面31が形成
され、この他の平坦面31は上記平坦面27と面一とさ
れている。
【0030】上記一つの径方向Bにおける上記枢支ピン
21の他部30の厚さ寸法L3 は、上記枢支ピン21の
一部26の厚さ寸法L1 よりも大きくされている。上記
枢支ピン21の他部30に対応する上記筒体22の他部
32の周壁の後部に、上記枢支ピン21の他部30の厚
さ寸法L3 とほぼ同じ寸法を含むこれ以上の内幅寸法L
4 の他の切り欠き33が形成されている。
【0031】なお、上記枢支ピン21の他部30の厚さ
寸法L3 は最大でも枢支ピン21の外径寸法であり、ま
た、上記筒体22の他部32に形成された他の切り欠き
33の内幅寸法L4 の最大寸法は、上記内孔23のほぼ
内径寸法である。
【0032】図1中二点鎖線で示すように、上記軸心1
4回りでのグローブボックス9を上記所定の回動範囲A
を除く回動範囲での姿勢としたとき、上記切り欠き29
を通る上記筒体22の径方向、かつ、上記平坦面27に
平行な方向(図例では前後方向)で、相対的に上記枢支
ピン21の一部26が上記切り欠き29を通過して上記
筒体22の内孔23に嵌脱自在とされている。
【0033】また、上記したように、枢支ピン21の一
部26が上記切り欠き29を通過するとき、上記枢支ピ
ン21の他部30が上記他の切り欠き33を通過して上
記筒体22の内孔23に嵌脱自在とされている。
【0034】上記の場合、切り欠き29の上、下各開口
縁には後方に向ってそれぞれガイド片35,35が一体
成形され、これらガイド片35,35の互いの対向面
は、後に向うに従い拡開され、これによって、上記切り
欠き29に対する上記枢支ピン21の一部26の通過の
開始がし易くされている。
【0035】図1において、上記インスツルメントパネ
ル2に対しグローブボックス9を組み立てるときには、
まず、図中二点鎖線で示すように、筒体22の後方に枢
支ピン21が位置するようグローブボックス9を位置さ
せる。次に、このグローブボックス9を上記所定の回動
範囲Aを除く回動範囲での姿勢とさせて、上記枢支ピン
21の平坦面27に平行な前後方向で、上記グローブボ
ックス9を平行移動により前方に移動させ、相対的に、
上記枢支ピン21の一部26を、上記筒体22の切り欠
き29を通過させ、また、これと同時に、同上枢支ピン
21の他部30を同上筒体22の他の切り欠き33を通
過させる。なお、この通過の際、上記筒体22は多少弾
性変形させてもよい。そして、この通過により、上記筒
体22の内孔23に枢支ピン21を嵌入させる。
【0036】上記の場合、枢支ピン21の一部26の厚
さ寸法L1 は、上記筒体22の一部28の切り欠き29
の内幅寸法L2 とほぼ同じであり、また、上記枢支ピン
21の他部30の厚さ寸法L3 以上に、上記筒体22の
他部32の内幅寸法L4 が大きいため、上記筒体22の
切り欠き29と他の切り欠き33に対する枢支ピン21
に通過は円滑になされて、上記筒体22の内孔23への
枢支ピン21の嵌入は容易になされる。
【0037】次に、上記状態から、グローブボックス9
が上記所定の回動範囲Aに入るよう上方に回動させ、こ
の際、上記グローブボックス9に外力を加えて、少し弾
性変形させ、これにより、上記ストッパ手段15のスト
ッパ突起17を長孔16に嵌入させ、次に、上記グロー
ブボックス9の形状を復元させる。すると、上記ストッ
パ手段15により、グローブボックス9は所定の回動範
囲Aでのみ前後に回動可能とされる。
【0038】そして、上記したようにインスツルメント
パネルを所定の回動範囲Aで回動させるようにすれば、
上記筒体22の一部28の内幅寸法L2 よりも、この内
幅の方向(上下方向)における枢支ピン21の厚さ寸法
の方が大きくなるため、上記枢支ピン21はその径方向
では(後方に向っては)、筒体22の内孔23から離脱
できなくなる。よって、上記インスツルメントパネル2
からグローブボックス9が不意に脱落することは防止さ
れる。
【0039】また、前記したように、筒体22の切り欠
き29と他の切り欠き33に対する枢支ピン21の通過
は円滑になされて、上記筒体22の内孔23への枢支ピ
ン21の嵌入は容易になされることから、上記インスツ
ルメントパネル2に対するグローブボックス9の組み立
て作業は容易になされる。
【0040】ところで、上記したように、枢支ピン21
の他部30の厚さ寸法L3 は、上記枢支ピン21の一部
26の厚さ寸法L1 よりも大きくて、この厚さ寸法L1
よりも、より枢支ピン21の外径寸法に近づくため、上
記筒体22に嵌入されている枢支ピン21の他部30
は、上記筒体22の他部32の他の切り欠き33から、
より抜け落ち易くなるおそれがある。しかし、この抜け
落ちは、前記したように、枢支ピン21の一部26が上
記筒体22の一部28の切り欠き29を通過して、この
一部28の内孔23に嵌入され、グローブボックス9が
所定の回動範囲Aで回動させられることにより阻止され
る。
【0041】そして、上記したように枢支ピン21の他
部30の厚さ寸法L3 は大きいため、その分、この枢支
ピン21の他部30の外周面と、筒体22の他部32の
内孔23の内周面との接触面積が大きくなる。
【0042】よって、上記枢支ピン21と筒体22間に
がたつきが発生することは防止され、つまり、インスツ
ルメントパネル2に対しグローブボックス9ががたつき
なく枢支される。
【0043】なお、以上は図示の例によるが、インスツ
ルメントパネル2に枢支ピン21を一体成形する一方、
グローブボックス9に筒体22を一体成形してもよく、
この場合、筒体22の一部28の周壁の前部に切り欠き
29を形成すればよい。また、他の平坦面31はなくて
もよく、つまり、枢支ピン21の他部30は断面円形の
ままであってもよい。
【0044】また、枢支ピン21の全部を、上記一部2
6で示した構成としてもよく、この場合、筒体22の全
部を上記一部28で示した構成とすればよい。更に、上
記枢支ピン21の一部26と他部30とは左右で逆であ
ってもよく、この場合、上記筒体22の一部28と他部
32とを左右で逆にすればよい。
【0045】また、厚さ寸法L3 と内幅寸法L4 はほぼ
同じとしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0047】請求項1の発明は、インスツルメントパネ
ルとグローブボックスのうちいずれか一方に、軸心が左
右に延びる枢支ピンを一体成形し、他方に、上記枢支ピ
ンを断面円形の内孔に嵌入させて上記軸心回りで上記枢
支ピンと相対的に回動自在とされる筒体を一体成形し、
上記枢支ピンと筒体の相対的な回動に伴う上記グローブ
ボックスの所定の回動範囲で、このグローブボックスの
内部空間がその外部に向って開閉されるようにした自動
車のグローブボックス枢支構造において、
【0048】上記枢支ピンの、ある一つの径方向におけ
る両外面のうち、少なくとも一方の外面を切り欠いて上
記一つの径方向にほぼ直交する平坦面を形成し、この枢
支ピンの上記一つの径方向における厚さ寸法とほぼ同じ
内幅寸法の切り欠きを上記筒体の周壁に形成し、上記グ
ローブボックスを上記所定の回動範囲を除く回動範囲で
の姿勢としたとき、上記枢支ピンの平坦面に平行な方向
で、上記枢支ピンが上記切り欠きを通過して上記筒体の
内孔に嵌脱自在となるようにしてある。
【0049】このため、上記インスツルメントパネルに
対しグローブボックスを組み立てるときには、まず、こ
のグローブボックスを上記所定の回動範囲を除く回動範
囲での姿勢とさせて、上記枢支ピンの平坦面に平行な方
向で、相対的に、上記枢支ピンを、上記筒体の切り欠き
を通過させ、これにより、上記筒体の内孔に枢支ピンを
嵌入させる。
【0050】上記の場合、枢支ピンの厚さ寸法は、上記
筒体の切り欠きの内幅寸法とほぼ同じであるため、上記
筒体の切り欠きに対する枢支ピンの通過は円滑になされ
て、上記筒体の内孔への枢支ピンの嵌入は容易になされ
る。
【0051】次に、上記状態から、グローブボックスが
上記所定の回動範囲に入るよう回動させる。すると、こ
の所定の回動範囲では、上記筒体の一部の内幅寸法より
も、この内幅の方向における枢支ピンの厚さ寸法の方が
大きくなるため、上記枢支ピンは筒体の内孔から離脱で
きなくなる。よって、上記インスツルメントパネルから
グローブボックスが不意に脱落することは防止される。
【0052】そして、前記したように、筒体の切り欠き
に対する枢支ピンの通過は円滑になされて、上記筒体の
内孔への枢支ピンの嵌入は容易になされることから、上
記インスツルメントパネルに対するグローブボックスの
組み立て作業は容易になされる。
【0053】請求項2の発明は、上記枢支ピンの軸方向
の一部に上記平坦面を形成すると共に、上記枢支ピンの
一部に対応する上記筒体の軸方向の一部に上記切り欠き
を形成し、上記一つの径方向における上記枢支ピンの他
部の厚さ寸法を上記枢支ピンの一部の厚さ寸法よりも大
きくし、上記枢支ピンの他部に対応する上記筒体の他部
の周壁に、上記枢支ピンの他部の厚さ寸法以上の内幅寸
法の他の切り欠きを形成し、上記枢支ピンの一部が上記
切り欠きを通過するとき、上記枢支ピンの他部が上記他
の切り欠きを通過して上記筒体の内孔に嵌脱自在となる
ようにしてある。
【0054】ところで、上記したように、枢支ピンの他
部の厚さ寸法は、上記枢支ピンの一部の厚さ寸法よりも
大きくて、この厚さ寸法よりも、より枢支ピンの外径寸
法に近づくため、上記筒体に嵌入されている枢支ピンの
他部は、上記筒体の他部の他の切り欠きから、より抜け
落ち易くなるおそれがある。しかし、この抜け落ちは、
前記請求項1の発明で示したように、枢支ピンの一部が
上記筒体の一部の切り欠きを通過して、この一部の内孔
に嵌入され、かつ、グローブボックスが所定の回動範囲
で回動させられることにより阻止される。
【0055】そして、上記したように枢支ピンの他部の
厚さ寸法は大きいため、その分、この枢支ピンの他部の
外周面と、筒体の他部の内孔の内周面との接触面積が大
きくなる。
【0056】よって、上記枢支ピンと筒体間にがたつき
が発生することは防止され、つまり、インスツルメント
パネルに対しグローブボックスががたつきなく枢支され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の部分拡大作用説明図である。
【図2】物入れ装置の斜視図である。
【図3】物入れ装置の側面断面図である。
【図4】物入れ装置の展開斜視図である。
【符号の説明】 1 車室 2 インスツルメントパネル 3 物入れ装置 9 グローブボックス 10 内部空間 13 枢支手段 14 軸心 21 枢支ピン 22 筒体 23 内孔 26 一部 27 平坦面 28 一部 29 切り欠き 30 他部 32 他部 33 他の切り欠き A 所定の回動範囲 B 一つの径方向 L1 ,L3 厚さ寸法 L2 ,L4 内幅寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インスツルメントパネルとグローブボッ
    クスのうちいずれか一方に、軸心が左右に延びる枢支ピ
    ンを一体成形し、他方に、上記枢支ピンを断面円形の内
    孔に嵌入させて上記軸心回りで上記枢支ピンと相対的に
    回動自在とされる筒体を一体成形し、上記枢支ピンと筒
    体の相対的な回動に伴う上記グローブボックスの所定の
    回動範囲で、このグローブボックスの内部空間がその外
    部に向って開閉されるようにした自動車のグローブボッ
    クス枢支構造において、 上記枢支ピンの、ある一つの径方向における両外面のう
    ち、少なくとも一方の外面を切り欠いて上記一つの径方
    向にほぼ直交する平坦面を形成し、この枢支ピンの上記
    一つの径方向における厚さ寸法とほぼ同じ内幅寸法の切
    り欠きを上記筒体の周壁に形成し、上記グローブボック
    スを上記所定の回動範囲を除く回動範囲での姿勢とした
    とき、上記枢支ピンの平坦面に平行な方向で、上記枢支
    ピンが上記切り欠きを通過して上記筒体の内孔に嵌脱自
    在となるようにした自動車のグローブボックス枢支構
    造。
  2. 【請求項2】 上記枢支ピンの軸方向の一部に上記平坦
    面を形成すると共に、上記枢支ピンの一部に対応する上
    記筒体の軸方向の一部に上記切り欠きを形成し、上記一
    つの径方向における上記枢支ピンの他部の厚さ寸法を上
    記枢支ピンの一部の厚さ寸法よりも大きくし、上記枢支
    ピンの他部に対応する上記筒体の他部の周壁に、上記枢
    支ピンの他部の厚さ寸法以上の内幅寸法の他の切り欠き
    を形成し、上記枢支ピンの一部が上記切り欠きを通過す
    るとき、上記枢支ピンの他部が上記他の切り欠きを通過
    して上記筒体の内孔に嵌脱自在となるようにした請求項
    1に記載の自動車のグローブボックス枢支構造。
JP31294296A 1996-11-08 1996-11-08 自動車のグローブボックス枢支構造 Pending JPH10138841A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100645137B1 (ko) 2005-07-07 2006-11-10 현대모비스 주식회사 자동차용 글러브박스의 이탈방지구조
JP2015209191A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 豊田合成株式会社 グラブボックス

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KR100645137B1 (ko) 2005-07-07 2006-11-10 현대모비스 주식회사 자동차용 글러브박스의 이탈방지구조
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