JPH10123682A - 写真要素 - Google Patents
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- JPH10123682A JPH10123682A JP9285459A JP28545997A JPH10123682A JP H10123682 A JPH10123682 A JP H10123682A JP 9285459 A JP9285459 A JP 9285459A JP 28545997 A JP28545997 A JP 28545997A JP H10123682 A JPH10123682 A JP H10123682A
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- group
- coupler
- photographic
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/305—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
- G03C7/30541—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the released group
- G03C7/30558—Heterocyclic group
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03C7/305—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
- G03C7/30511—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the releasing group
- G03C7/30517—2-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution
- G03C7/30529—2-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution having the coupling site in rings of cyclic compounds
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S430/00—Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
- Y10S430/156—Precursor compound
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10S430/156—Precursor compound
- Y10S430/158—Development inhibitor releaser, DIR
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成製造が容易であり、各種状況での汎用性
が高く、しかも長期間、特に高温多湿条件下で保存した
場合にも安定である写真カプラーの提供。 【解決手段】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
銀乳剤層を有する写真要素であって、前記要素は、処理
時に発色現像主薬酸化体との反応により色素を生成する
マゼンタカプラー部分を含む画像調節化合物を含有し、
前記カプラー部分のカップリング部位には1,2,3−
トリアゾール部分が直接又はタイミング基を介して結合
しており、さらに前記結合は前記トリアゾール部分の第
二窒素原子を介するものである写真要素。
が高く、しかも長期間、特に高温多湿条件下で保存した
場合にも安定である写真カプラーの提供。 【解決手段】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
銀乳剤層を有する写真要素であって、前記要素は、処理
時に発色現像主薬酸化体との反応により色素を生成する
マゼンタカプラー部分を含む画像調節化合物を含有し、
前記カプラー部分のカップリング部位には1,2,3−
トリアゾール部分が直接又はタイミング基を介して結合
しており、さらに前記結合は前記トリアゾール部分の第
二窒素原子を介するものである写真要素。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像抑制剤放出型
化合物とそのような化合物を含有するハロゲン化銀写真
要素に関する。
化合物とそのような化合物を含有するハロゲン化銀写真
要素に関する。
【0002】
【従来の技術】写真産業界では、ハロゲン化銀写真材料
及び写真処理においてカプラーのような化合物から写真
抑制剤を放出させるための方法が各種認識されている。
放出は、結合基又はタイミング基を介する間接的なもの
であっても、例えば、処理時にカプラーと発色現像主薬
酸化体とが反応した際に直接行われるものであってもよ
い。写真産業界では、写真抑制剤をカプラーから直接放
出する画像調節カプラーが好ましいが、これはこのよう
なカプラーは製造が容易、迅速且つ低コストであるから
である。しかしながら、多くの場合、直接放出型カプラ
ーは、放出のタイミングを変更できないため、階調の減
少、より微細なカラー粒子の生成、いわゆるエッジ効果
による鮮鋭性の改良、並びにインターイメージ効果によ
る色純度及びカラーブリリアンスの改良といった所望の
効果を提供する上で実用的でなく、また効果的でもな
い。これに関連して、C. R. Barr, J. R. Thirtle 及び
P. W.Vittum の「カラー写真における現像抑制剤放出
型(DIR) カプラー (Development-Inhibitor-Releasing
(DIR) Couplers in Color Photography)」と題する論文
(Photographic Science and Engineering 13, 74 (196
9))を参照しておく。
及び写真処理においてカプラーのような化合物から写真
抑制剤を放出させるための方法が各種認識されている。
放出は、結合基又はタイミング基を介する間接的なもの
であっても、例えば、処理時にカプラーと発色現像主薬
酸化体とが反応した際に直接行われるものであってもよ
い。写真産業界では、写真抑制剤をカプラーから直接放
出する画像調節カプラーが好ましいが、これはこのよう
なカプラーは製造が容易、迅速且つ低コストであるから
である。しかしながら、多くの場合、直接放出型カプラ
ーは、放出のタイミングを変更できないため、階調の減
少、より微細なカラー粒子の生成、いわゆるエッジ効果
による鮮鋭性の改良、並びにインターイメージ効果によ
る色純度及びカラーブリリアンスの改良といった所望の
効果を提供する上で実用的でなく、また効果的でもな
い。これに関連して、C. R. Barr, J. R. Thirtle 及び
P. W.Vittum の「カラー写真における現像抑制剤放出
型(DIR) カプラー (Development-Inhibitor-Releasing
(DIR) Couplers in Color Photography)」と題する論文
(Photographic Science and Engineering 13, 74 (196
9))を参照しておく。
【0003】放出のタイミングの問題はタイミング基の
使用により取り組まれており、例えば、米国特許第4,
248,962号、同第4,409,323号及び同第
4,861,701号明細書に記載されている。欧州特
許出願第0 499 279号及び同第0 438 1
29号明細書に、複素環式タイミング核がカプラー部分
に、−O−C(O)−基若しくは−OCH2 −基又は非
共役鎖に沿った電子移動により該複素環式タイミング核
を放出することができる他の基を介して、結合している
写真化合物が記載されている。しかしながら、タイミン
グ基の使用は別の問題を生ぜしめることがある。例え
ば、多くのカプラーは、PUGの放出速度を変化させる
ことはほとんどできず、また、特定の第一タイミング基
又は結合基の存在により、特に該基上の置換基に関して
制限されているために、合成設計上の自由度がほとんど
ない。さらに重要なことであるが、カプラーの中には高
温多湿条件下で長期間保存した場合に不十分な安定性を
示すものもある。このように、これらの実用価値は今日
の写真産業界では限られたものとなっている。
使用により取り組まれており、例えば、米国特許第4,
248,962号、同第4,409,323号及び同第
4,861,701号明細書に記載されている。欧州特
許出願第0 499 279号及び同第0 438 1
29号明細書に、複素環式タイミング核がカプラー部分
に、−O−C(O)−基若しくは−OCH2 −基又は非
共役鎖に沿った電子移動により該複素環式タイミング核
を放出することができる他の基を介して、結合している
写真化合物が記載されている。しかしながら、タイミン
グ基の使用は別の問題を生ぜしめることがある。例え
ば、多くのカプラーは、PUGの放出速度を変化させる
ことはほとんどできず、また、特定の第一タイミング基
又は結合基の存在により、特に該基上の置換基に関して
制限されているために、合成設計上の自由度がほとんど
ない。さらに重要なことであるが、カプラーの中には高
温多湿条件下で長期間保存した場合に不十分な安定性を
示すものもある。このように、これらの実用価値は今日
の写真産業界では限られたものとなっている。
【0004】トリアゾール類を現像抑制剤として使用す
ることが文献に記載されており、DIRカプラーに用い
られている。例えば、米国特許第5,200,306
号、同第5,360,709号、同第5,306,60
7号、同第5,380,633号及び同第5,270,
157号明細書を参照されたい。しかしながら、本発明
の特に有用な化合物は用いられておらず、また示唆もさ
れていない。
ることが文献に記載されており、DIRカプラーに用い
られている。例えば、米国特許第5,200,306
号、同第5,360,709号、同第5,306,60
7号、同第5,380,633号及び同第5,270,
157号明細書を参照されたい。しかしながら、本発明
の特に有用な化合物は用いられておらず、また示唆もさ
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、合成製造が容
易であり、各種状況での汎用性が高く、しかも長期間、
特に高温多湿条件下で保存した場合にも安定である写真
カプラーに対するニーズが存在している。該カプラー
は、現像抑制剤を放出することができ、よって該カプラ
ーを含有する写真材料を処理した際に得られる画像に対
して層間インターイメージ効果及び高いアキュータンス
を付与することが必要である。
易であり、各種状況での汎用性が高く、しかも長期間、
特に高温多湿条件下で保存した場合にも安定である写真
カプラーに対するニーズが存在している。該カプラー
は、現像抑制剤を放出することができ、よって該カプラ
ーを含有する写真材料を処理した際に得られる画像に対
して層間インターイメージ効果及び高いアキュータンス
を付与することが必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に少
なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有する写真要素で
あって、前記要素は、処理時に発色現像主薬酸化体との
反応により色素を生成するマゼンタカプラー部分を含む
画像調節化合物を含有し、前記カプラー部分のカップリ
ング部位には1,2,3−トリアゾール部分が直接又は
タイミング基を介して結合しており、さらに前記結合は
前記トリアゾール部分の第二窒素原子を介するものであ
る写真要素を提供する。
なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有する写真要素で
あって、前記要素は、処理時に発色現像主薬酸化体との
反応により色素を生成するマゼンタカプラー部分を含む
画像調節化合物を含有し、前記カプラー部分のカップリ
ング部位には1,2,3−トリアゾール部分が直接又は
タイミング基を介して結合しており、さらに前記結合は
前記トリアゾール部分の第二窒素原子を介するものであ
る写真要素を提供する。
【0007】本発明はまた、上記の画像調節化合物を含
有する露光済ハロゲン化銀写真要素において画像を形成
する方法であって、該要素をカラー写真ハロゲン化銀現
像主薬で現像処理する工程を含む方法をも提供する。さ
らに本発明は上記の化合物を提供する。
有する露光済ハロゲン化銀写真要素において画像を形成
する方法であって、該要素をカラー写真ハロゲン化銀現
像主薬で現像処理する工程を含む方法をも提供する。さ
らに本発明は上記の化合物を提供する。
【0008】本発明に用いられる画像調節化合物は、そ
れを含有する写真要素において層間インターイメージ効
果及びアキュータンスレベルを改良する。この新規化合
物は、合成製造が簡素である上、従来より知られている
1,2,3−トリアゾール部分を含有する写真抑制剤放
出型カプラーよりも安定性がはるかに高い。さらに、こ
の画像調節化合物は1,2,3−トリアゾール系抑制剤
を直接放出することができ、より好ましくはこれを利用
するものであり、しかも1,2,3−トリアゾール系抑
制剤とその置換基を具体的に選択することにより広範囲
にわたる反応性を提供する。これらの化合物は、他の多
くのタイミング化されていない又は結合されていないD
IRカプラーとは異なり、発色現像主薬酸化体がカプラ
ーと反応した地点から離れた所に現像抑制剤を送り込む
ことができる。
れを含有する写真要素において層間インターイメージ効
果及びアキュータンスレベルを改良する。この新規化合
物は、合成製造が簡素である上、従来より知られている
1,2,3−トリアゾール部分を含有する写真抑制剤放
出型カプラーよりも安定性がはるかに高い。さらに、こ
の画像調節化合物は1,2,3−トリアゾール系抑制剤
を直接放出することができ、より好ましくはこれを利用
するものであり、しかも1,2,3−トリアゾール系抑
制剤とその置換基を具体的に選択することにより広範囲
にわたる反応性を提供する。これらの化合物は、他の多
くのタイミング化されていない又は結合されていないD
IRカプラーとは異なり、発色現像主薬酸化体がカプラ
ーと反応した地点から離れた所に現像抑制剤を送り込む
ことができる。
【0009】本発明の画像調節化合物は、マゼンタカプ
ラー部分、より好ましくはピラゾロン系カプラー部分
と、1,2,3−トリアゾール部分とを含み、該トリア
ゾール部分は該マゼンタカプラー部分のカップリング部
位に、1,2,3−トリアゾール環の第二窒素原子(N
−2)を介して結合している。好適なマゼンタカプラー
については、米国特許第2,311,082号、同第
2,343,703号、同第2,369,489号、同
第2,600,788号、同第2,908,573号、
同第3,062,653号、同第3,152,896
号、同第3,519,429号、同第3,758,30
9号及び同第4,540,654号明細書並びにAgfa M
itteilungen, Band III, pp. 126-156 (1961) に発行さ
れている「Farbkuppler-eine Literature Ubersicht 」
のような代表的な特許明細書及び刊行物に記載されてい
る。
ラー部分、より好ましくはピラゾロン系カプラー部分
と、1,2,3−トリアゾール部分とを含み、該トリア
ゾール部分は該マゼンタカプラー部分のカップリング部
位に、1,2,3−トリアゾール環の第二窒素原子(N
−2)を介して結合している。好適なマゼンタカプラー
については、米国特許第2,311,082号、同第
2,343,703号、同第2,369,489号、同
第2,600,788号、同第2,908,573号、
同第3,062,653号、同第3,152,896
号、同第3,519,429号、同第3,758,30
9号及び同第4,540,654号明細書並びにAgfa M
itteilungen, Band III, pp. 126-156 (1961) に発行さ
れている「Farbkuppler-eine Literature Ubersicht 」
のような代表的な特許明細書及び刊行物に記載されてい
る。
【0010】本発明の画像調節化合物の主な利点の一つ
は、カプラーに1,2,3−トリアゾール部分を直接結
合させることができ、タイミング基や結合基を使用する
必要がないこと、そしてタイミング基や結合基による間
接的な結合を利用できることにある。この結合は直接と
することが好ましい。
は、カプラーに1,2,3−トリアゾール部分を直接結
合させることができ、タイミング基や結合基を使用する
必要がないこと、そしてタイミング基や結合基による間
接的な結合を利用できることにある。この結合は直接と
することが好ましい。
【0011】本発明の画像調節化合物において、タイミ
ング基や結合基を使用しない場合には、カプラー部分が
バラスト化される。タイミング基や結合基を使用する場
合には、バラストは必要に応じてこれらの基に又はカプ
ラー部分に結合させることができる。本発明の画像調節
化合物は単量体であることができるが、二量体、オリゴ
マー又はポリマーであってもよく、この場合には二以上
の1,2,3−トリアゾール部分を含有することができ
る。本発明の画像調節化合物は、1,2,3−トリアゾ
ール部分が二つのカプラー部分間の結合の一部を成して
いるビス化合物であってもよい。好適な実施態様の一つ
として、本発明の画像調節化合物は以下の式で表され
る。
ング基や結合基を使用しない場合には、カプラー部分が
バラスト化される。タイミング基や結合基を使用する場
合には、バラストは必要に応じてこれらの基に又はカプ
ラー部分に結合させることができる。本発明の画像調節
化合物は単量体であることができるが、二量体、オリゴ
マー又はポリマーであってもよく、この場合には二以上
の1,2,3−トリアゾール部分を含有することができ
る。本発明の画像調節化合物は、1,2,3−トリアゾ
ール部分が二つのカプラー部分間の結合の一部を成して
いるビス化合物であってもよい。好適な実施態様の一つ
として、本発明の画像調節化合物は以下の式で表され
る。
【0012】
【化1】
【0013】上式中、R1 及びR2 は、各々独立に、水
素、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、カルバモイル
基、スルファモイル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アルキルケ
ト基、アリールケト基、アルキルスルホ基又はアリール
スルホ基の中から選ばれる。
素、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、カルバモイル
基、スルファモイル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アルキルケ
ト基、アリールケト基、アルキルスルホ基又はアリール
スルホ基の中から選ばれる。
【0014】上式中、R3 及びR4 は、各々独立に、脂
肪族基、炭素環式基、複素環式基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、アシル基、アルキルスルホ基、アリールスル
ホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルキルケト
基、アリールケト基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、カルボンアミド基又はスルホンアミド基
の中から選ばれるが、R3 及びR4 が相互に結合して5
員、6員又は7員の複素環式環又は炭素環式環、好まし
くは複素環式環又は飽和炭素環式環を形成してもよい。
T1 はタイミング基である。qは0又は1であるが、0
である方が好ましい。
肪族基、炭素環式基、複素環式基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、アシル基、アルキルスルホ基、アリールスル
ホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルキルケト
基、アリールケト基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、カルボンアミド基又はスルホンアミド基
の中から選ばれるが、R3 及びR4 が相互に結合して5
員、6員又は7員の複素環式環又は炭素環式環、好まし
くは複素環式環又は飽和炭素環式環を形成してもよい。
T1 はタイミング基である。qは0又は1であるが、0
である方が好ましい。
【0015】本明細書中のこれらの基の各々についての
置換基として好適な分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基、炭
素環式基又は複素環式基については、Grant 及び Hackh
のChemical Dictionary 、第5版、McGraw-Hill 1987に
記載の定義及び化学命名法の一般則に従い定義される。
置換基として好適な分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基、炭
素環式基又は複素環式基については、Grant 及び Hackh
のChemical Dictionary 、第5版、McGraw-Hill 1987に
記載の定義及び化学命名法の一般則に従い定義される。
【0016】脂肪族基の例として、アルキル基、アルケ
ン基及びアルキン基、特に炭素原子数1〜25個のもの
が挙げられる。有用な基の例として、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ドデシル、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブ
チル、t-ブチル、ブテニル、イソペンチル、sec-ペンチ
ル、t-ペンチル、ペンテニル、ヘキセニル、オクテニ
ル、ドデセニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、
ヘキシニル及びオクチニルが挙げられる。
ン基及びアルキン基、特に炭素原子数1〜25個のもの
が挙げられる。有用な基の例として、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ドデシル、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブ
チル、t-ブチル、ブテニル、イソペンチル、sec-ペンチ
ル、t-ペンチル、ペンテニル、ヘキセニル、オクテニ
ル、ドデセニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、
ヘキシニル及びオクチニルが挙げられる。
【0017】炭素環式基(アリール基を含む)の例とし
て、環状部に4〜10個の炭素原子を有するものが挙げ
られる。有用な基の例として、フェニル、トリル、ナフ
チル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキセ
ニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクタトリエニ
ル、シクロノナトリエニル、シクロペンテニル、アニリ
ニル及びアニシジニルが挙げられる。
て、環状部に4〜10個の炭素原子を有するものが挙げ
られる。有用な基の例として、フェニル、トリル、ナフ
チル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキセ
ニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクタトリエニ
ル、シクロノナトリエニル、シクロペンテニル、アニリ
ニル及びアニシジニルが挙げられる。
【0018】複素環式基(ヘテロアリール基を含む)の
例として、環状部に5〜10個の原子を有するものが挙
げられる。有用な基の例として、ピロリル、フリル、テ
トラヒドロフリル、ピリジル、ピコリニル、ピペリジニ
ル、モルフォリニル、チアジアゾリル、チアトリアゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイ
ミダゾリル、ベンゾセレノゾリル、インダゾリル、キノ
リル、キナルジニル、ピロリジニル、チオフェニル、オ
キサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、セレナゾリ
ル、テルラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキ
サジアゾリル、チエニル、ピラニル、クロメニル、イソ
チアゾリル、イソキサゾリル、ピラジニル、ピリミジニ
ル、ピリダジニル、インドリル、プリニル、イソキノリ
ル、キノキサリニル及びキナゾリニルが挙げられる。好
適な異種原子は窒素、酸素及び硫黄である。
例として、環状部に5〜10個の原子を有するものが挙
げられる。有用な基の例として、ピロリル、フリル、テ
トラヒドロフリル、ピリジル、ピコリニル、ピペリジニ
ル、モルフォリニル、チアジアゾリル、チアトリアゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイ
ミダゾリル、ベンゾセレノゾリル、インダゾリル、キノ
リル、キナルジニル、ピロリジニル、チオフェニル、オ
キサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、セレナゾリ
ル、テルラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキ
サジアゾリル、チエニル、ピラニル、クロメニル、イソ
チアゾリル、イソキサゾリル、ピラジニル、ピリミジニ
ル、ピリダジニル、インドリル、プリニル、イソキノリ
ル、キノキサリニル及びキナゾリニルが挙げられる。好
適な異種原子は窒素、酸素及び硫黄である。
【0019】本明細書及び特許請求の範囲の全体にわた
り、置換されうる水素を含有する基又は環(例、アルキ
ル、アミン、アリール、アルコキシ、複素環式基、等)
によって置換基に言及した場合には、置換されていない
とか特定の置換基のみで置換されているとか特に断らな
い限り、当該置換基の未置換形のみならず本発明の利点
を減じることのない何らかの置換基で置換されている形
をも包含するものとする。本明細書中の用語「低級アル
キル」は、炭素原子数1〜5個を意味するものとする。
用語「炭素環式又は複素環式基又は環」には、特に明記
した場合を除き、二環式環やその他の縮合環が包含され
る。さらに、用語「複素環式基」に言及した場合には、
当該複素環のいずれの位置における結合をも包含する。
り、置換されうる水素を含有する基又は環(例、アルキ
ル、アミン、アリール、アルコキシ、複素環式基、等)
によって置換基に言及した場合には、置換されていない
とか特定の置換基のみで置換されているとか特に断らな
い限り、当該置換基の未置換形のみならず本発明の利点
を減じることのない何らかの置換基で置換されている形
をも包含するものとする。本明細書中の用語「低級アル
キル」は、炭素原子数1〜5個を意味するものとする。
用語「炭素環式又は複素環式基又は環」には、特に明記
した場合を除き、二環式環やその他の縮合環が包含され
る。さらに、用語「複素環式基」に言及した場合には、
当該複素環のいずれの位置における結合をも包含する。
【0020】置換に適した基として、アルキル基(例、
メチル、エチル、ヘキシル)、フルオロアルキル基
(例、トリフルオロメチル)、アルコキシ基(例、メト
キシ、エトキシ、オクチルオキシ)、アリール基(例、
フェニル、ナフチル、トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン基、アリールオキシ基(例、フェノキシ)、アルキル
チオ基(例、メチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ
基(例、フェニルチオ)、アシル基(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、バレリル)、スルホニル基
(例、RSO2 −、メチルスルホニル、フェニルスルホ
ニル)、アシルアミノ基(例、RCONH−)、スルホ
ニルアミノ基(例、RSO2 NH−)、カルバモイル基
(例、RNHCO−、N−メチルカルバモイル)、スル
ファモイル基(例、RNHSO2 −、N−フェニルスル
ファモイル)、アシルオキシ基(例、RCO2 −、アセ
トキシ、ベンゾキシ)、カルボキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロオキシ
カルボニル基(例、−CO2 R)、カルバメート基
(例、−NHCO2 R、N−メチルフェニルカルバメー
ト)、ウレイド基、シアノ基、スルホ基及びアミノ基が
挙げられるが、これらに限定はされず、またこれら自身
が置換されていてもよい。
メチル、エチル、ヘキシル)、フルオロアルキル基
(例、トリフルオロメチル)、アルコキシ基(例、メト
キシ、エトキシ、オクチルオキシ)、アリール基(例、
フェニル、ナフチル、トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン基、アリールオキシ基(例、フェノキシ)、アルキル
チオ基(例、メチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ
基(例、フェニルチオ)、アシル基(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、バレリル)、スルホニル基
(例、RSO2 −、メチルスルホニル、フェニルスルホ
ニル)、アシルアミノ基(例、RCONH−)、スルホ
ニルアミノ基(例、RSO2 NH−)、カルバモイル基
(例、RNHCO−、N−メチルカルバモイル)、スル
ファモイル基(例、RNHSO2 −、N−フェニルスル
ファモイル)、アシルオキシ基(例、RCO2 −、アセ
トキシ、ベンゾキシ)、カルボキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロオキシ
カルボニル基(例、−CO2 R)、カルバメート基
(例、−NHCO2 R、N−メチルフェニルカルバメー
ト)、ウレイド基、シアノ基、スルホ基及びアミノ基が
挙げられるが、これらに限定はされず、またこれら自身
が置換されていてもよい。
【0021】実施態様の一つとして、R1 及びR2 が分
岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素
環式基の中から選ばれ且つ、R1 又はR2 の少なくとも
一方が写真バラスト基を含有する態様がある。R1 が炭
素環式基又は複素環式基であり且つ、R2 が分岐鎖又は
非分岐鎖の脂肪族基であることが好ましい。好ましい実
施態様の一つでは、R1 は下式で表される。
岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素
環式基の中から選ばれ且つ、R1 又はR2 の少なくとも
一方が写真バラスト基を含有する態様がある。R1 が炭
素環式基又は複素環式基であり且つ、R2 が分岐鎖又は
非分岐鎖の脂肪族基であることが好ましい。好ましい実
施態様の一つでは、R1 は下式で表される。
【0022】
【化2】 *カプラー部分への結合点
【0023】上式中、Zは、複素環式環を完成するに必
要な原子群であり、該環はさらに別の環と縮合してもよ
い。好適な複素環式環の例として、ピリジン、フラン、
インドール、チオフェン、キノリン、イソキノリン、ピ
ロール、インドール、ピラゾール、インダゾール、イミ
ダゾール、ベンズイミダゾール、1,2,3−トリアゾ
ール、1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾー
ルが挙げられる。
要な原子群であり、該環はさらに別の環と縮合してもよ
い。好適な複素環式環の例として、ピリジン、フラン、
インドール、チオフェン、キノリン、イソキノリン、ピ
ロール、インドール、ピラゾール、インダゾール、イミ
ダゾール、ベンズイミダゾール、1,2,3−トリアゾ
ール、1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾー
ルが挙げられる。
【0024】上式中、Xは、各々独立に、水素原子、塩
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、アリールケ
ト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれる。Xは塩素原子、スルファモイル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基又はアルコキシ基
であることが好ましい。
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、アリールケ
ト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれる。Xは塩素原子、スルファモイル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基又はアルコキシ基
であることが好ましい。
【0025】上式中、R5 は、好ましくは1〜40個、
より好ましくは1〜25個の炭素原子を含有する写真バ
ラスト基である。rは0又は1であるが、より好ましく
は1である。nは0、1、2、3、4又は5の中から選
ばれるが、より好ましくはnは0、1、2又は3であ
る。別の実施態様の一つでは、R1 は下式で表される。
より好ましくは1〜25個の炭素原子を含有する写真バ
ラスト基である。rは0又は1であるが、より好ましく
は1である。nは0、1、2、3、4又は5の中から選
ばれるが、より好ましくはnは0、1、2又は3であ
る。別の実施態様の一つでは、R1 は下式で表される。
【0026】
【化3】 *カプラー部分への結合点
【0027】上式中、Wは、各々独立に、水素原子、塩
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、アリールケ
ト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれる。R6 は、好ましくは1〜40個、よ
り好ましくは1〜25個の炭素原子を含有する写真バラ
スト基である。sは0又は1であるが、より好ましくは
1である。tは0、1、2、3、4又は5の中から選ば
れるが、より好ましくはtは0、1、2又は3である。
好適な実施態様の一つでは、R3 が**−Cm H2m+1又
は
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、アリールケ
ト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれる。R6 は、好ましくは1〜40個、よ
り好ましくは1〜25個の炭素原子を含有する写真バラ
スト基である。sは0又は1であるが、より好ましくは
1である。tは0、1、2、3、4又は5の中から選ば
れるが、より好ましくはtは0、1、2又は3である。
好適な実施態様の一つでは、R3 が**−Cm H2m+1又
は
【0028】
【化4】 **トリアゾール部分への結合点
【0029】であり且つ、R4 が**−CO2 R7 であ
る。ここで、R7 は分岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基であり、mは1〜10の
整数である。R7 は、炭素原子数1〜10個のアルキル
基、炭素原子数10個以下の炭素環式基又は炭素原子数
5〜10個の複素環式基であることが好ましい。
る。ここで、R7 は分岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基であり、mは1〜10の
整数である。R7 は、炭素原子数1〜10個のアルキル
基、炭素原子数10個以下の炭素環式基又は炭素原子数
5〜10個の複素環式基であることが好ましい。
【0030】上式中、Yは、水素原子、塩素原子、臭素
原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルファモイル
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルケト基、アリールケト基、アル
キルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中から各
々独立に選ばれた置換基である。pは0、1、2、3、
4又は5であるが、より好ましくは0、1、2又は3で
ある。R1 が下式で表される場合には、上記のR3 及び
R4 が特に好適である。
原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルファモイル
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルケト基、アリールケト基、アル
キルスルホ基、アリールスルホ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中から各
々独立に選ばれた置換基である。pは0、1、2、3、
4又は5であるが、より好ましくは0、1、2又は3で
ある。R1 が下式で表される場合には、上記のR3 及び
R4 が特に好適である。
【0031】
【化5】
【0032】本発明において好適な画像調節化合物の具
体例を以下に列挙する。
体例を以下に列挙する。
【0033】マゼンタDIRカプラー、I−1:
【化6】
【0034】マゼンタDIRカプラー、I−2:
【化7】
【0035】マゼンタDIRカプラー、I−3:
【化8】
【0036】マゼンタDIRカプラー、I−4:
【化9】
【0037】マゼンタDIRカプラー、I−5:
【化10】
【0038】マゼンタDIRカプラー、I−6:
【化11】
【0039】マゼンタDIRカプラー、I−7:
【化12】
【0040】マゼンタDIRカプラー、I−8:
【化13】
【0041】マゼンタDIRカプラー、I−9:
【化14】
【0042】マゼンタDIRカプラー、I−10:
【化15】
【0043】マゼンタDIRカプラー、I−11:
【化16】
【0044】マゼンタDIRカプラー、I−12:
【化17】
【0045】マゼンタDIRカプラー、I−13:
【化18】
【0046】マゼンタDIRカプラー、I−14:
【化19】
【0047】マゼンタDIRカプラー、I−15:
【化20】
【0048】マゼンタDIRカプラー、I−16:
【化21】
【0049】マゼンタDIRカプラー、I−17:
【化22】
【0050】マゼンタDIRカプラー、I−18:
【化23】
【0051】マゼンタDIRカプラー、I−19:
【化24】
【0052】マゼンタDIRカプラー、I−20:
【化25】
【0053】マゼンタDIRカプラー、I−21:
【化26】
【0054】マゼンタDIRカプラー、I−22:
【化27】
【0055】マゼンタDIRカプラー、I−23:
【化28】
【0056】マゼンタDIRカプラー、I−24:
【化29】
【0057】マゼンタDIRカプラー、I−25:
【化30】
【0058】マゼンタDIRカプラー、I−26:
【化31】
【0059】マゼンタDIRカプラー、I−27:
【化32】
【0060】マゼンタDIRカプラー、I−28:
【化33】
【0061】マゼンタDIRカプラー、I−29:
【化34】
【0062】マゼンタDIRカプラー、I−30:
【化35】
【0063】T1 は、必要に応じて使用する場合、当該
技術分野で周知のいずれのタイミング基又は結合基であ
ってもよく、例えば、後述のものや参照することにより
本明細書の一部とする米国特許第4,248,962
号、同第4,409,323号、同第4,421,84
5号、同第4,857,447号、同第4,861,7
01号、同第4,864,604号、同第4,886,
736号、同第4,891,304号、同第5,03
4,311号、同第5,055,385号及び同第5,
190,846号並びに欧州特許出願第0 167 1
68号明細書に記載されているものとすることができ
る。このように、T1 は、求核置換反応により機能する
タイミング基若しくは結合基(例えば、米国特許第4,
248,962号明細書に記載されているタイプ)又は
共役鎖に沿った電子移動により機能するタイミング基若
しくは結合基(例えば、米国特許第4,861,701
号明細書に記載されているタイプ)であることができ
る。T1 は、非共役鎖に沿った電子移動により機能する
タイミング基若しくは結合基であってもよい。これら後
者の基は当該技術分野では各種の名称で知られている。
これらはヘミアセタール若しくはイミノケタール開裂反
応を利用できる基又はエステル加水分解による開裂反応
を利用できる基と呼ばれている。しかしその名称とは関
係なく、その機構は非共役鎖に沿った電子移動であっ
て、典型的には比較的迅速な分解と、二酸化炭素、ホル
ムアルデヒドその他低分子量副生物の生成をもたらす。
このような基は、参照することにより本明細書の一部と
する欧州特許出願第0 464 612号及び同第0
523 451号明細書に具体的に例示されている。
技術分野で周知のいずれのタイミング基又は結合基であ
ってもよく、例えば、後述のものや参照することにより
本明細書の一部とする米国特許第4,248,962
号、同第4,409,323号、同第4,421,84
5号、同第4,857,447号、同第4,861,7
01号、同第4,864,604号、同第4,886,
736号、同第4,891,304号、同第5,03
4,311号、同第5,055,385号及び同第5,
190,846号並びに欧州特許出願第0 167 1
68号明細書に記載されているものとすることができ
る。このように、T1 は、求核置換反応により機能する
タイミング基若しくは結合基(例えば、米国特許第4,
248,962号明細書に記載されているタイプ)又は
共役鎖に沿った電子移動により機能するタイミング基若
しくは結合基(例えば、米国特許第4,861,701
号明細書に記載されているタイプ)であることができ
る。T1 は、非共役鎖に沿った電子移動により機能する
タイミング基若しくは結合基であってもよい。これら後
者の基は当該技術分野では各種の名称で知られている。
これらはヘミアセタール若しくはイミノケタール開裂反
応を利用できる基又はエステル加水分解による開裂反応
を利用できる基と呼ばれている。しかしその名称とは関
係なく、その機構は非共役鎖に沿った電子移動であっ
て、典型的には比較的迅速な分解と、二酸化炭素、ホル
ムアルデヒドその他低分子量副生物の生成をもたらす。
このような基は、参照することにより本明細書の一部と
する欧州特許出願第0 464 612号及び同第0
523 451号明細書に具体的に例示されている。
【0064】本発明の画像調節化合物は、写真技術分野
で周知の手段及び方法によって写真要素に導入すること
ができる。本発明の画像調節化合物が導入される写真要
素は、支持体と一層のハロゲン化銀乳剤層とを含んで成
る簡単な要素であっても、また多層多色要素であっても
よい。本発明の化合物は、ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一つに、特に緑感性層に導入することができる。本
発明の化合物は、非画像形成層又は中間層に導入するこ
ともできる。本発明の化合物は、画像形成層及び非画像
形成層の両方を含む二層以上の層に含めてもよい。一つ
の実施態様として、本発明の化合物を緑感性層と別の緑
感性層又は非緑感性層(例、隣接層)との間の中間層に
含有させ、乳剤層においてハロゲン化銀を現像した後の
発色現像主薬酸化体と反応しうる関係にあるようにした
ものがある。
で周知の手段及び方法によって写真要素に導入すること
ができる。本発明の画像調節化合物が導入される写真要
素は、支持体と一層のハロゲン化銀乳剤層とを含んで成
る簡単な要素であっても、また多層多色要素であっても
よい。本発明の化合物は、ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一つに、特に緑感性層に導入することができる。本
発明の化合物は、非画像形成層又は中間層に導入するこ
ともできる。本発明の化合物は、画像形成層及び非画像
形成層の両方を含む二層以上の層に含めてもよい。一つ
の実施態様として、本発明の化合物を緑感性層と別の緑
感性層又は非緑感性層(例、隣接層)との間の中間層に
含有させ、乳剤層においてハロゲン化銀を現像した後の
発色現像主薬酸化体と反応しうる関係にあるようにした
ものがある。
【0065】ハロゲン化銀乳剤層には、他の写真カプラ
ー、例えば、隣接基関与型現像抑制剤放出型カプラーを
はじめとする現像抑制剤放出型カプラー、現像主薬放出
型カプラー、漂白抑制剤放出型カプラー、電子移動剤放
出型カプラー、現像抑制性レドックス剤放出型カプラ
ー、漂白促進剤放出型カプラー、色素生成カプラー、カ
ラードマスキングカプラー及び/又は競争カプラーを組
み合わせて含めることができる。これらの他の写真カプ
ラーは、処理時に要素から洗い出されることができる色
素又はいずれの色及び色相の色素を形成してもよい。さ
らに、本発明の写真要素のハロゲン化銀乳剤層及びその
他の層は、このような層に慣用的に含められる添加物を
含有することができる。
ー、例えば、隣接基関与型現像抑制剤放出型カプラーを
はじめとする現像抑制剤放出型カプラー、現像主薬放出
型カプラー、漂白抑制剤放出型カプラー、電子移動剤放
出型カプラー、現像抑制性レドックス剤放出型カプラ
ー、漂白促進剤放出型カプラー、色素生成カプラー、カ
ラードマスキングカプラー及び/又は競争カプラーを組
み合わせて含めることができる。これらの他の写真カプ
ラーは、処理時に要素から洗い出されることができる色
素又はいずれの色及び色相の色素を形成してもよい。さ
らに、本発明の写真要素のハロゲン化銀乳剤層及びその
他の層は、このような層に慣用的に含められる添加物を
含有することができる。
【0066】典型的な多層多色写真要素は、支持体上
に、好ましくは以下の順序で、シアン画像色素生成カプ
ラーが組み合わされている赤感性ハロゲン化銀乳剤単位
と、マゼンタ画像色素生成カプラーが組み合わされてい
る緑感性ハロゲン化銀乳剤単位と、イエロー画像色素生
成カプラーが組み合わされている青感性ハロゲン化銀乳
剤単位とを含み、これらハロゲン化銀乳剤単位の少なく
とも一つ又は別の層に上記画像調節化合物が組み合わさ
れている。各ハロゲン化銀乳剤単位は、一又は二以上の
層から構成されることができ、また各種の単位及び層は
相互に様々な場所に配置することができる。
に、好ましくは以下の順序で、シアン画像色素生成カプ
ラーが組み合わされている赤感性ハロゲン化銀乳剤単位
と、マゼンタ画像色素生成カプラーが組み合わされてい
る緑感性ハロゲン化銀乳剤単位と、イエロー画像色素生
成カプラーが組み合わされている青感性ハロゲン化銀乳
剤単位とを含み、これらハロゲン化銀乳剤単位の少なく
とも一つ又は別の層に上記画像調節化合物が組み合わさ
れている。各ハロゲン化銀乳剤単位は、一又は二以上の
層から構成されることができ、また各種の単位及び層は
相互に様々な場所に配置することができる。
【0067】緑感性ハロゲン化銀乳剤層と組み合わせる
ことができるマゼンタ色素像形成性カプラーは、米国特
許第2,311,082号、同第2,343,703
号、同第2,369,489号、同第2,600,78
8号、同第2,908,573号、同第3,062,6
53号、同第3,152,896号、同第3,519,
429号、同第3,758,309号及び同第4,54
0,654号明細書並びにAgfa Mitteilungen, Band II
I, pp. 126-156 (1961) に発行されている「Farbkupple
r-eine Literature Ubersicht 」のような代表的な特許
明細書及び刊行物に記載されている。このようなカプラ
ーは、発色現像主薬酸化体との反応時にマゼンタ色素を
生成するピラゾロン、ピラゾロトリアゾール又はピラゾ
ロベンズイミダゾールであることが好ましい。
ことができるマゼンタ色素像形成性カプラーは、米国特
許第2,311,082号、同第2,343,703
号、同第2,369,489号、同第2,600,78
8号、同第2,908,573号、同第3,062,6
53号、同第3,152,896号、同第3,519,
429号、同第3,758,309号及び同第4,54
0,654号明細書並びにAgfa Mitteilungen, Band II
I, pp. 126-156 (1961) に発行されている「Farbkupple
r-eine Literature Ubersicht 」のような代表的な特許
明細書及び刊行物に記載されている。このようなカプラ
ーは、発色現像主薬酸化体との反応時にマゼンタ色素を
生成するピラゾロン、ピラゾロトリアゾール又はピラゾ
ロベンズイミダゾールであることが好ましい。
【0068】ハロゲン化銀乳剤は、いずれの大きさ及び
形態の粒子を含有してもよい。すなわち、該粒子は、立
方体、八面体、十四面体その他自然に形成される立方格
子型ハロゲン化銀粒子のいずれの形態でもとりうる。さ
らに、該粒子は、球形粒子や平板状粒子のような不規則
なものであってもよい。感光性ハロゲン化銀乳剤は、ゼ
ラチンのような疎水性コロイド中に、粗大な、レギュラ
ーな又は微細な粒子のハロゲン化銀結晶又はその混合物
を含むことができる。これらの結晶は、塩化銀、臭化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀
及びこれらの混合物を含んで成ることができる。該乳剤
は、ネガ型であってもポジ型であってもよく、また米国
特許第5,411,839号明細書に記載されているよ
うなネガ要素又はリバーサル要素その他当該技術分野で
周知のタイプの要素に導入することができる。それら
は、ハロゲン化銀粒子の主に表面に潜像を形成するもの
であっても、またハロゲン化銀粒子の主に内部に潜像を
形成するものであってもよい。それらは、当該技術分野
で周知の方法で化学増感又は分光増感されることができ
る。
形態の粒子を含有してもよい。すなわち、該粒子は、立
方体、八面体、十四面体その他自然に形成される立方格
子型ハロゲン化銀粒子のいずれの形態でもとりうる。さ
らに、該粒子は、球形粒子や平板状粒子のような不規則
なものであってもよい。感光性ハロゲン化銀乳剤は、ゼ
ラチンのような疎水性コロイド中に、粗大な、レギュラ
ーな又は微細な粒子のハロゲン化銀結晶又はその混合物
を含むことができる。これらの結晶は、塩化銀、臭化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀
及びこれらの混合物を含んで成ることができる。該乳剤
は、ネガ型であってもポジ型であってもよく、また米国
特許第5,411,839号明細書に記載されているよ
うなネガ要素又はリバーサル要素その他当該技術分野で
周知のタイプの要素に導入することができる。それら
は、ハロゲン化銀粒子の主に表面に潜像を形成するもの
であっても、またハロゲン化銀粒子の主に内部に潜像を
形成するものであってもよい。それらは、当該技術分野
で周知の方法で化学増感又は分光増感されることができ
る。
【0069】本発明のハロゲン化銀写真要素は、Resear
ch Disclosure (1992年11月、第34390号、
Kenneth Mason Publications社発行、Dudley Annex, 12
a North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, 英
国)に記載されているように、透明支持体の裏側にある
磁性粒子を含有する層のような透明磁気記録層を含有す
ることもできる。典型的には、該要素は約5〜約30μ
mの全厚(支持体を除く)を有する。さらに、該写真要
素は、1994年3月15日発行の発明協会公開技報第
94−6023号(日本国特許庁及び国会図書館)に記
載されているようなアニール処理済ポリエチレンナフタ
レート系フィルムベースを有すること、またResearch D
isclosure (1994年6月、第36230号、Kennet
h Mason Publications社発行、Dudley Annex, 12a Nort
h Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, 英国)に記
載されているような小型フォーマットシステム、例え
ば、アドバンスト・フォトシステム、特にコダック社AD
VANTIXフィルム又はカメラ、に使用することもできる。
ch Disclosure (1992年11月、第34390号、
Kenneth Mason Publications社発行、Dudley Annex, 12
a North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, 英
国)に記載されているように、透明支持体の裏側にある
磁性粒子を含有する層のような透明磁気記録層を含有す
ることもできる。典型的には、該要素は約5〜約30μ
mの全厚(支持体を除く)を有する。さらに、該写真要
素は、1994年3月15日発行の発明協会公開技報第
94−6023号(日本国特許庁及び国会図書館)に記
載されているようなアニール処理済ポリエチレンナフタ
レート系フィルムベースを有すること、またResearch D
isclosure (1994年6月、第36230号、Kennet
h Mason Publications社発行、Dudley Annex, 12a Nort
h Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, 英国)に記
載されているような小型フォーマットシステム、例え
ば、アドバンスト・フォトシステム、特にコダック社AD
VANTIXフィルム又はカメラ、に使用することもできる。
【0070】以下の表における文献番号は、(1)Rese
arch Disclosure (1978年12月、第17643
号)、(2)Research Disclosure (1989年12
月、第308119号)及び(3)Research Disclosur
e (1994年9月、第36544号)をさすものとす
る。これらの文献は、いずれもKenneth Mason Publicat
ions社、Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, 英国)の刊行物であり、その開示
を参照することにより本明細書の一部とする。下記表及
びそこに引用した文献は、本発明の要素に適した具体的
成分を記載しているものとして読まれるべきである。該
表及びその引用文献は、本発明の要素を調製し、露光
し、処理し、そして操作するのに適した方法や、それに
含まれる画像についても記載している。本発明に特に適
した写真要素及び該要素の処理方法は、Research Discl
osure (1995年2月、第37038号、Kenneth Ma
son Publications社発行、Dudley Annex, 12a North St
reet, Emsworth, Hampshire PO107DQ, 英国)に記載さ
れており、その開示を参照することにより本明細書の一
部とする。
arch Disclosure (1978年12月、第17643
号)、(2)Research Disclosure (1989年12
月、第308119号)及び(3)Research Disclosur
e (1994年9月、第36544号)をさすものとす
る。これらの文献は、いずれもKenneth Mason Publicat
ions社、Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, 英国)の刊行物であり、その開示
を参照することにより本明細書の一部とする。下記表及
びそこに引用した文献は、本発明の要素に適した具体的
成分を記載しているものとして読まれるべきである。該
表及びその引用文献は、本発明の要素を調製し、露光
し、処理し、そして操作するのに適した方法や、それに
含まれる画像についても記載している。本発明に特に適
した写真要素及び該要素の処理方法は、Research Discl
osure (1995年2月、第37038号、Kenneth Ma
son Publications社発行、Dudley Annex, 12a North St
reet, Emsworth, Hampshire PO107DQ, 英国)に記載さ
れており、その開示を参照することにより本明細書の一
部とする。
【0071】 文献 セクション 主題 ────────────────────────────────── 1 I, II 粒子の組成、形態及び調製 2 I, II, IX, X, 硬膜剤、塗布助剤、添加物、等を含む乳剤調製 XI, XII, XIV, XV 3 I, II, III, IX A & B ────────────────────────────────── 1 III, IV 化学増感及び分光増感/減感 2 III, IV 3 IV, V ────────────────────────────────── 1 V UV色素、蛍光増白剤、ルミネセント色素 2 V 3 VI ────────────────────────────────── 1 VI カブリ防止剤及び安定剤 2 VI 3 VII ────────────────────────────────── 1 VIII 吸収材料及び散乱材料 2 VIII, XIII, XVI 帯電防止層 3 VIII, IX C & D マット剤 ────────────────────────────────── 1 VII 画像カプラー及び画像調節カプラー 2 VII 洗出しカプラー 3 X 色素安定剤及び色相調節剤 ────────────────────────────────── 1 XVII 支持体 2 XVII 3 XV ────────────────────────────────── 3 XI 具体的な層配置 ────────────────────────────────── 3 XII, XIII ネガ型乳剤、直接ポジ乳剤 ────────────────────────────────── 2 XVIII 露光 3 XVI ────────────────────────────────── 1 XIX, XX 化学処理 2 XIX, XX, XXII 現像主薬 3 XVIII, XIX, XX ────────────────────────────────── 3 XIV 走査及びデジタル処理手順 ──────────────────────────────────
【0072】本発明の写真要素は、反復使用を企図した
露光構造体に導入すること、或いは使い捨てカメラ、レ
ンズ付きフィルム又は感光材料包装単位のように様々な
呼び名がある限定使用を企図した露光構造体に導入する
ことが可能である。
露光構造体に導入すること、或いは使い捨てカメラ、レ
ンズ付きフィルム又は感光材料包装単位のように様々な
呼び名がある限定使用を企図した露光構造体に導入する
ことが可能である。
【0073】本発明の写真要素は、電磁スペクトルの紫
外領域、可視領域及び赤外領域をはじめとする様々な形
態のエネルギーで露光されることができる他、電子ビー
ム、β線、γ線、X線、α粒子、中性子線その他粒子及
び波様輻射エネルギーの非コヒーレント(ランダム相)
又はレーザーによるようなコヒーレント(同一相)にお
ける形態で露光されることもできる。該写真要素をX線
で露光しようとする場合には、従来の放射線要素にある
特徴を含めることができる。
外領域、可視領域及び赤外領域をはじめとする様々な形
態のエネルギーで露光されることができる他、電子ビー
ム、β線、γ線、X線、α粒子、中性子線その他粒子及
び波様輻射エネルギーの非コヒーレント(ランダム相)
又はレーザーによるようなコヒーレント(同一相)にお
ける形態で露光されることもできる。該写真要素をX線
で露光しようとする場合には、従来の放射線要素にある
特徴を含めることができる。
【0074】本発明の写真要素は、化学線、典型的には
スペクトルの可視領域にある化学線に露光され、潜像を
形成し、その後処理されて可視色素像を形成することが
好ましい。典型的には、現像に続き、常用の漂白工程、
定着工程又は漂白定着工程を実施して銀又はハロゲン化
銀を除去し、洗浄し、そして乾燥する。
スペクトルの可視領域にある化学線に露光され、潜像を
形成し、その後処理されて可視色素像を形成することが
好ましい。典型的には、現像に続き、常用の漂白工程、
定着工程又は漂白定着工程を実施して銀又はハロゲン化
銀を除去し、洗浄し、そして乾燥する。
【0075】
【実施例】下記の実施例は、本発明の実施を例証するも
のである。これらの実施例は例示を意図するものであ
り、本発明をその開示の具体的態様に限定するものと解
釈してはならない。合成例 当業者であれば、他の適当なカプラーを得るために本例
を変更することは容易に行うことができる。DIRカプラーI−1の合成 中間体A−1 :塩化スルフリル溶液(5.03mL、6
2.07ミリモル)及び乾燥塩化メチレン(80mL)
にアセトアセトアニリド(10.0g、56.43ミリ
モル)を溶解させた。攪拌しながら乾燥塩化メチレン
(20mL)を15分間かけて滴下し、その間の温度を
約20℃に維持した。さらに室温で15分間攪拌した
後、溶液を減圧下で濃縮し、そして乾燥ジエチルエーテ
ル(100mL)で処理した。生成した析出物を濾過し
て取り出し、少量の氷冷乾燥ジエチルエーテルで洗浄
し、そして風乾した。7.5gの中間体A−1が得られ
た。
のである。これらの実施例は例示を意図するものであ
り、本発明をその開示の具体的態様に限定するものと解
釈してはならない。合成例 当業者であれば、他の適当なカプラーを得るために本例
を変更することは容易に行うことができる。DIRカプラーI−1の合成 中間体A−1 :塩化スルフリル溶液(5.03mL、6
2.07ミリモル)及び乾燥塩化メチレン(80mL)
にアセトアセトアニリド(10.0g、56.43ミリ
モル)を溶解させた。攪拌しながら乾燥塩化メチレン
(20mL)を15分間かけて滴下し、その間の温度を
約20℃に維持した。さらに室温で15分間攪拌した
後、溶液を減圧下で濃縮し、そして乾燥ジエチルエーテ
ル(100mL)で処理した。生成した析出物を濾過し
て取り出し、少量の氷冷乾燥ジエチルエーテルで洗浄
し、そして風乾した。7.5gの中間体A−1が得られ
た。
【0076】中間体A−2:中間体A−1(10.0
g、47.2ミリモル)を5−メチル−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボン酸n−ヘキシル(11.0
g、52.0ミリモル)と共に乾燥アセトニトリル(1
00mL)に懸濁させた。この混合物にテトラメチルグ
アニジン(11.8mL、94.5ミリモル)を添加し
て溶解させた。この反応混合物を50℃で1時間加熱し
た。その後、反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで
希釈した。この酢酸エチル溶液を2モル/LのHCl
(×1)で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、そし
て濃縮して油状物を得た。この油状物をヘプタンに15
%の酢酸エチルを含む溶媒混合物に溶解し、中圧フラッ
シュクロマトグラフィーにかけて同溶媒混合物で溶離し
た。最初の主成分を単離して減圧下で濃縮すると、中間
体A−2が収量12.5gで得られた。
g、47.2ミリモル)を5−メチル−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボン酸n−ヘキシル(11.0
g、52.0ミリモル)と共に乾燥アセトニトリル(1
00mL)に懸濁させた。この混合物にテトラメチルグ
アニジン(11.8mL、94.5ミリモル)を添加し
て溶解させた。この反応混合物を50℃で1時間加熱し
た。その後、反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで
希釈した。この酢酸エチル溶液を2モル/LのHCl
(×1)で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、そし
て濃縮して油状物を得た。この油状物をヘプタンに15
%の酢酸エチルを含む溶媒混合物に溶解し、中圧フラッ
シュクロマトグラフィーにかけて同溶媒混合物で溶離し
た。最初の主成分を単離して減圧下で濃縮すると、中間
体A−2が収量12.5gで得られた。
【0077】中間体A−3:中間体A−2(10.0
g、25.88ミリモル)をp−ニトロフェニルヒドラ
ジン塩酸塩(5.4g、28.46ミリモル)と共に酢
酸(100mL)に懸濁させ、攪拌しながら80℃で1
時間加熱した。その後、溶液を冷却して減圧下で濃縮し
た。その残留物を水(200mL)で処理し、そして酢
酸エチルで抽出したが、その間少量のテトラヒドロフラ
ンを添加して溶解を助長した。その有機層を集め、Mg
SO4 で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をヘ
プタンで処理するとピラゾロン中間体A−3が得られ
た。この生成物を濾過し、ヘプタンで洗浄し、そして風
乾した。収量は9.0gであった。
g、25.88ミリモル)をp−ニトロフェニルヒドラ
ジン塩酸塩(5.4g、28.46ミリモル)と共に酢
酸(100mL)に懸濁させ、攪拌しながら80℃で1
時間加熱した。その後、溶液を冷却して減圧下で濃縮し
た。その残留物を水(200mL)で処理し、そして酢
酸エチルで抽出したが、その間少量のテトラヒドロフラ
ンを添加して溶解を助長した。その有機層を集め、Mg
SO4 で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をヘ
プタンで処理するとピラゾロン中間体A−3が得られ
た。この生成物を濾過し、ヘプタンで洗浄し、そして風
乾した。収量は9.0gであった。
【0078】中間体A−4:中間体A−3(5.0g、
11.67ミリモル)を50%テトラヒドロフラン−酢
酸エチル(100mL)に溶解したが、その際若干加熱
して溶解を助長した。白金酸化物(400mg)を添加
し、水素圧約3.4×105 Pa(50psi)、室温
で水素化を1時間行った。その後、水素化を停止した。
さらに中間体A−4を単離することなく、得られた混合
物を次の工程に引き継いだ。
11.67ミリモル)を50%テトラヒドロフラン−酢
酸エチル(100mL)に溶解したが、その際若干加熱
して溶解を助長した。白金酸化物(400mg)を添加
し、水素圧約3.4×105 Pa(50psi)、室温
で水素化を1時間行った。その後、水素化を停止した。
さらに中間体A−4を単離することなく、得られた混合
物を次の工程に引き継いだ。
【0079】DIRカプラーI−1:上記の50%テト
ラヒドロフラン−酢酸エチル溶液に含まれている中間体
A−4(約11.67ミリモル)を室温で攪拌した。そ
の混合物にN,N−ジメチルアニリン(2.96mL、
23.34ミリモル)を添加し、次いで塩化ラウロイル
(2.7mL、11.67ミリモル)を滴下した。15
分間の攪拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、その
酢酸エチルを2モル/LのHCl(×1)、ブライン
(×1)で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、セライトで濾
過し、その後減圧下で濃縮した。得られた油状物を、酢
酸エチル/塩化メチレン/酢酸の比率40:160:4
の混合物(100mL)に溶解し、そして中圧フラッシ
ュクロマトグラフィーにかけて同溶媒混合物で溶離して
不純物を除き、その後上記比率を50:150:4に変
更してDIRカプラーI−1を溶媒除去後に得た。DI
RカプラーI−1の収量は5.0gであった。上記合成
経路を以下に示す。
ラヒドロフラン−酢酸エチル溶液に含まれている中間体
A−4(約11.67ミリモル)を室温で攪拌した。そ
の混合物にN,N−ジメチルアニリン(2.96mL、
23.34ミリモル)を添加し、次いで塩化ラウロイル
(2.7mL、11.67ミリモル)を滴下した。15
分間の攪拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、その
酢酸エチルを2モル/LのHCl(×1)、ブライン
(×1)で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、セライトで濾
過し、その後減圧下で濃縮した。得られた油状物を、酢
酸エチル/塩化メチレン/酢酸の比率40:160:4
の混合物(100mL)に溶解し、そして中圧フラッシ
ュクロマトグラフィーにかけて同溶媒混合物で溶離して
不純物を除き、その後上記比率を50:150:4に変
更してDIRカプラーI−1を溶媒除去後に得た。DI
RカプラーI−1の収量は5.0gであった。上記合成
経路を以下に示す。
【0080】
【化36】
【0081】
【化37】
【0082】実施例1 セルロースエステル系フィルム支持体の上に下記の層を
塗布することにより写真要素を製造した(各成分の量を
mg/m2 で示した)。比較用試料 乳剤層1:ゼラチン(3767);緑増感臭ヨウ化銀
(Agとして1615);5−メチル−1,2,4−ト
リアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−オルナトリウ
ム塩(26);イエロー画像カプラー(Y−1)をその
半分の重量のカプラー溶剤S−1に分散させたもの(6
99);イエローDIRカプラーをその2倍の重量のS
−1に分散させたもの(表1参照) 保護オーバーコート:ゼラチン(2691);ゼラチン
全量の1.75%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル
塗布することにより写真要素を製造した(各成分の量を
mg/m2 で示した)。比較用試料 乳剤層1:ゼラチン(3767);緑増感臭ヨウ化銀
(Agとして1615);5−メチル−1,2,4−ト
リアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−オルナトリウ
ム塩(26);イエロー画像カプラー(Y−1)をその
半分の重量のカプラー溶剤S−1に分散させたもの(6
99);イエローDIRカプラーをその2倍の重量のS
−1に分散させたもの(表1参照) 保護オーバーコート:ゼラチン(2691);ゼラチン
全量の1.75%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル
【0083】本発明試料 乳剤層1:ゼラチン(3767);緑増感臭ヨウ化銀
(Agとして1076);5−メチル−1,2,4−ト
リアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−オルナトリウ
ム塩(17);マゼンタ画像カプラー(M−1)を等量
のカプラー溶剤混合物(80%S−1及び20%S−
2)に分散させたもの(672);マゼンタDIRカプ
ラーをその2倍の重量のS−1に分散させたもの(表2
参照) 保護オーバーコート:ゼラチン(2691);ゼラチン
全量の1.75%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル 上記実施例で使用したカプラー等であって上記されてい
ないものの構造を以下に示す。
(Agとして1076);5−メチル−1,2,4−ト
リアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−オルナトリウ
ム塩(17);マゼンタ画像カプラー(M−1)を等量
のカプラー溶剤混合物(80%S−1及び20%S−
2)に分散させたもの(672);マゼンタDIRカプ
ラーをその2倍の重量のS−1に分散させたもの(表2
参照) 保護オーバーコート:ゼラチン(2691);ゼラチン
全量の1.75%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル 上記実施例で使用したカプラー等であって上記されてい
ないものの構造を以下に示す。
【0084】イエロー画像カプラー、Y−1:
【化38】
【0085】マゼンタ画像カプラー、M−1:
【化39】
【0086】イエローDIRカプラー、D−1:
【化40】
【0087】イエローDIRカプラー、D−2:
【化41】
【0088】イエローDIRカプラー、D−3:
【化42】
【0089】イエローDIRカプラー、D−4:
【化43】
【0090】マゼンタDIRカプラー、D−5:
【化44】
【0091】カプラー溶剤、S−1:
【化45】
【0092】カプラー溶剤、S−2:
【化46】
【0093】ストリップ状の各試料を濃度勾配ステップ
タブレットを介した緑光で露光した後、下記の発色現像
液中、38℃で3.25分間現像した。現像を停止した
後、試料を洗浄し、漂白し、定着し、そして乾燥した。
比較用試料の処理済ストリップは青光で読み取り、本発
明試料の処理済ストリップは緑光で読み取り、コントラ
スト及び露光量の関数としての濃度を測定した。これら
写真的結果及び安定性の結果を表1〜3に示す。
タブレットを介した緑光で露光した後、下記の発色現像
液中、38℃で3.25分間現像した。現像を停止した
後、試料を洗浄し、漂白し、定着し、そして乾燥した。
比較用試料の処理済ストリップは青光で読み取り、本発
明試料の処理済ストリップは緑光で読み取り、コントラ
スト及び露光量の関数としての濃度を測定した。これら
写真的結果及び安定性の結果を表1〜3に示す。
【0094】発色現像液 蒸留水 800mL 亜硫酸ナトリウム、無水 0.38g CD−4(発色現像主薬)* 4.52g 炭酸カリウム、無水 34.3g 重炭酸カリウム 2.32g 臭化ナトリウム 1.31g ヨウ化カリウム 1.20mg 硫酸ヒドロキシルアミン 2.41g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩(40%溶液) 8.43g 蒸留水を加えて全体を1リットルとする。 pHを10.0に調整する。 *CD−4(商標)はコダック社の発色現像主薬であ
り、その活性成分は4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシ−エチルアニリンスルフェート
である。
り、その活性成分は4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシ−エチルアニリンスルフェート
である。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】*γ低下率(%)は、(DIR不含コーテ
ィングのガンマ値からDIR含有コーティングのガンマ
値を差し引いた値)をDIR不含コーティングのガンマ
値で割り算して得られた値に100を乗じた値である。
ィングのガンマ値からDIR含有コーティングのガンマ
値を差し引いた値)をDIR不含コーティングのガンマ
値で割り算して得られた値に100を乗じた値である。
【0098】表1より、塗布量が一定であれば、ガンマ
を低下させる効果において、カプラーD−1はその異性
体であるカプラーD−2よりも有効であることがわか
る。カプラーD−1では、抑制剤がカプラーのカップリ
ング部位に1,2,3−トリアゾール環の2位の窒素を
介して結合されているが、カプラーD−2では、抑制剤
がカップリング部位に1,2,3−トリアゾール環の1
位(3位)の窒素を介して結合されている。写真要素に
おいてガンマを低下させる効果があるため、D−1型の
DIRカプラーの方が反応性の低いD−2型異性体より
も好適である。
を低下させる効果において、カプラーD−1はその異性
体であるカプラーD−2よりも有効であることがわか
る。カプラーD−1では、抑制剤がカプラーのカップリ
ング部位に1,2,3−トリアゾール環の2位の窒素を
介して結合されているが、カプラーD−2では、抑制剤
がカップリング部位に1,2,3−トリアゾール環の1
位(3位)の窒素を介して結合されている。写真要素に
おいてガンマを低下させる効果があるため、D−1型の
DIRカプラーの方が反応性の低いD−2型異性体より
も好適である。
【0099】表2より、マゼンタカプラーD−5及びI
−1の異性体対のガンマ低下作用上の効果がわかる。
1,2,3−トリアゾールが2位の窒素原子を介してカ
ップリング部位に結合している本発明のDIRカプラー
I−1は、該トリアゾールが1位(3位)の窒素原子を
介してカップリング部位に結合しているD−5異性体よ
りも、ガンマを低下させる上で有効である。
−1の異性体対のガンマ低下作用上の効果がわかる。
1,2,3−トリアゾールが2位の窒素原子を介してカ
ップリング部位に結合している本発明のDIRカプラー
I−1は、該トリアゾールが1位(3位)の窒素原子を
介してカップリング部位に結合しているD−5異性体よ
りも、ガンマを低下させる上で有効である。
【0100】異性体対に当たるDIRカプラーD−1及
びD−2、D−3及びD−4並びにI−1及びD−5の
安定性のデータを表3に示す。ここで、安定性データは
DIRカプラーの損失率(%)として示す。
びD−2、D−3及びD−4並びにI−1及びD−5の
安定性のデータを表3に示す。ここで、安定性データは
DIRカプラーの損失率(%)として示す。
【0101】
【表3】
【0102】具体的には、損失率(%)は、高温多湿条
件下でインキュベーション(48.9℃、相対湿度50
%、4週間)した後の写真要素からカプラーを抽出し、
その抽出量とインキュベーションしていない同一要素か
ら抽出された量とを比較することによって測定した。抽
出は当該技術分野で周知の方法で行い、カプラーの定量
はHPLC分析法で行った。
件下でインキュベーション(48.9℃、相対湿度50
%、4週間)した後の写真要素からカプラーを抽出し、
その抽出量とインキュベーションしていない同一要素か
ら抽出された量とを比較することによって測定した。抽
出は当該技術分野で周知の方法で行い、カプラーの定量
はHPLC分析法で行った。
【0103】表3より、トリアゾール抑制剤がカプラー
のカップリング部位に2位の窒素原子を介して結合して
いる望ましいイエローDIRカプラーD−1及びD−3
は、1位(3位)の窒素原子を介して結合している反応
性の低い各対応物のD−2及びD−4よりも非常に低い
安定性を示すことがわかる。しかしながら、表3は、マ
ゼンタDIRカプラーI−1の安定性が意外にも高く、
D−5と同等であることを示している。異性体対のD−
1とD−2及びD−2とD−4の間の安定性の差を考慮
したならば、I−1とD−5の間にも安定性に同様の差
があるものと予測される。
のカップリング部位に2位の窒素原子を介して結合して
いる望ましいイエローDIRカプラーD−1及びD−3
は、1位(3位)の窒素原子を介して結合している反応
性の低い各対応物のD−2及びD−4よりも非常に低い
安定性を示すことがわかる。しかしながら、表3は、マ
ゼンタDIRカプラーI−1の安定性が意外にも高く、
D−5と同等であることを示している。異性体対のD−
1とD−2及びD−2とD−4の間の安定性の差を考慮
したならば、I−1とD−5の間にも安定性に同様の差
があるものと予測される。
【0104】表1〜3より、本発明に用いられるカプラ
ーは、ガンマを低下させる上で対照のカプラーよりも優
れた性能を有していることがわかる。その上、本発明に
よるカプラーは、そのイエロー相当物と比較した場合
に、意外にも高い安定性を提供する。
ーは、ガンマを低下させる上で対照のカプラーよりも優
れた性能を有していることがわかる。その上、本発明に
よるカプラーは、そのイエロー相当物と比較した場合
に、意外にも高い安定性を提供する。
【0105】以下、本発明の好ましい実施態様を項分け
記載する。 (1)支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層
を有する写真要素であって、前記要素は、処理時に発色
現像主薬酸化体との反応により色素を生成するマゼンタ
カプラー部分を含む画像調節化合物を含有し、前記カプ
ラー部分のカップリング部位には1,2,3−トリアゾ
ール部分が直接又はタイミング基を介して結合してお
り、さらに前記結合は前記トリアゾール部分の第二窒素
原子を介するものである写真要素。 (2)前記カプラー部分と前記1,2,3−トリアゾー
ル部分とが直接結合している、(1)項に記載の写真要
素。 (3)前記カプラー部分がピラゾロン系カプラー部分で
ある、(1)項に記載の写真要素。 (4)前記カプラー部分がピラゾロン系カプラー部分で
ある、(2)項に記載の写真要素。 (5)前記画像調節化合物が下式で表される、(1)項
に記載の写真要素。
記載する。 (1)支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層
を有する写真要素であって、前記要素は、処理時に発色
現像主薬酸化体との反応により色素を生成するマゼンタ
カプラー部分を含む画像調節化合物を含有し、前記カプ
ラー部分のカップリング部位には1,2,3−トリアゾ
ール部分が直接又はタイミング基を介して結合してお
り、さらに前記結合は前記トリアゾール部分の第二窒素
原子を介するものである写真要素。 (2)前記カプラー部分と前記1,2,3−トリアゾー
ル部分とが直接結合している、(1)項に記載の写真要
素。 (3)前記カプラー部分がピラゾロン系カプラー部分で
ある、(1)項に記載の写真要素。 (4)前記カプラー部分がピラゾロン系カプラー部分で
ある、(2)項に記載の写真要素。 (5)前記画像調節化合物が下式で表される、(1)項
に記載の写真要素。
【0106】
【化47】
【0107】上式中、R1 及びR2 は、各々独立に、水
素、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、カルバモイル
基、スルファモイル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、ア
リールケト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、
ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコ
キシアルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシア
ルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル
基、チオアリールオキシ基又はチオアリールオキシアル
キル基の中から選ばれ、R3 及びR4 は、各々独立に、
脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、アシル基、アルキルスルホ基、アリールス
ルホ基、アルキルケト基、アリールケト基、ニトロ基、
シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、カルボンアミド基又はスルホンアミド基
の中から選ばれるが、R3及びR4 が相互に結合して5
員、6員又は7員の炭素環式環又は複素環式環を形成し
てもよく、T1 はタイミング基であり、qは0又は1で
ある。
素、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、カルバモイル
基、スルファモイル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、アルコキシカルボニル基、アルキルケト基、ア
リールケト基、アルキルスルホ基、アリールスルホ基、
ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコ
キシアルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシア
ルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル
基、チオアリールオキシ基又はチオアリールオキシアル
キル基の中から選ばれ、R3 及びR4 は、各々独立に、
脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、アシル基、アルキルスルホ基、アリールス
ルホ基、アルキルケト基、アリールケト基、ニトロ基、
シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基、チオアリールオキシアルキル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、カルボンアミド基又はスルホンアミド基
の中から選ばれるが、R3及びR4 が相互に結合して5
員、6員又は7員の炭素環式環又は複素環式環を形成し
てもよく、T1 はタイミング基であり、qは0又は1で
ある。
【0108】(6)qが0である、(5)項に記載の写
真要素。 (7)R1 及びR2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基、
炭素環式基又は複素環式基の中から選ばれ且つ、R1 及
びR2 の少なくとも一方が写真バラストを含有する、
(6)項に記載の写真要素。 (8)R1 が炭素環式基又は複素環式基であり且つ、R
2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基である、(7)項に
記載の写真要素。 (9)R1 が下式で表される、(6)項に記載の写真要
素。
真要素。 (7)R1 及びR2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基、
炭素環式基又は複素環式基の中から選ばれ且つ、R1 及
びR2 の少なくとも一方が写真バラストを含有する、
(6)項に記載の写真要素。 (8)R1 が炭素環式基又は複素環式基であり且つ、R
2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族基である、(7)項に
記載の写真要素。 (9)R1 が下式で表される、(6)項に記載の写真要
素。
【0109】
【化48】 *カプラー部分への結合点
【0110】上式中、Zは、複素環式環を完成するに必
要な原子群であり、Xは、各々独立に、水素原子、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ア
ルコキシカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ基、
シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中
から選ばれ、R5 は写真バラスト基であり、rは0又は
1であり、そしてnは0、1、2、3、4又は5であ
る。
要な原子群であり、Xは、各々独立に、水素原子、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ア
ルコキシカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ基、
シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキ
ル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、
チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオア
リールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中
から選ばれ、R5 は写真バラスト基であり、rは0又は
1であり、そしてnは0、1、2、3、4又は5であ
る。
【0111】(10)R2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪
族基であり且つ、R2 及びR1 の少なくとも一方が写真
バラストを含有する、(9)項に記載の写真要素。 (11)R1 が下式で表される、(6)項に記載の写真
要素。
族基であり且つ、R2 及びR1 の少なくとも一方が写真
バラストを含有する、(9)項に記載の写真要素。 (11)R1 が下式で表される、(6)項に記載の写真
要素。
【0112】
【化49】 *カプラー部分への結合点
【0113】上式中、Wは、各々独立に、水素原子、塩
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれ、R6 は写真バラスト基であり、sは0
又は1であり、tは0、1、2、3、4又は5の中から
選ばれる。
素原子、臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
アルコキシカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシア
ルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、チオアルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チ
オアリールオキシ基又はチオアリールオキシアルキル基
の中から選ばれ、R6 は写真バラスト基であり、sは0
又は1であり、tは0、1、2、3、4又は5の中から
選ばれる。
【0114】(12)R2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪
族基であり且つ、R2 及びR1 の少なくとも一方が写真
バラストを含有する、(11)項に記載の写真要素。 (13)R3 が**−Cm H2m+1であり且つR4 が**
−CO2 R7 (R7 は分岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基であり、mは1〜10の
整数である。)である、(11)項に記載の写真要素。 (14)R3 が
族基であり且つ、R2 及びR1 の少なくとも一方が写真
バラストを含有する、(11)項に記載の写真要素。 (13)R3 が**−Cm H2m+1であり且つR4 が**
−CO2 R7 (R7 は分岐鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基であり、mは1〜10の
整数である。)である、(11)項に記載の写真要素。 (14)R3 が
【0115】
【化50】 **トリアゾール部分への結合点
【0116】であり且つR4 が**−CO2 R7 であ
る、(11)項に記載の写真要素。上式中、R7 は分岐
鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素環
式基であり、Yは、各々独立に、水素原子、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アルコキ
シカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中から選
ばれ、そしてpは0、1、2、3、4又は5である。 (15)前記画像調節化合物が以下の化合物である、
(13)項に記載の写真要素。
る、(11)項に記載の写真要素。上式中、R7 は分岐
鎖若しくは非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素環
式基であり、Yは、各々独立に、水素原子、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アルコキ
シカルボニル基、ケト基、スルホ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、チオア
ルコキシ基、チオアルコキシアルキル基、チオアリール
オキシ基又はチオアリールオキシアルキル基の中から選
ばれ、そしてpは0、1、2、3、4又は5である。 (15)前記画像調節化合物が以下の化合物である、
(13)項に記載の写真要素。
【0117】
【化51】
【0118】
【化52】
【0119】
【化53】
【0120】
【化54】
【0121】(16)前記画像調節化合物が以下の化合
物である、(14)項に記載の写真要素。
物である、(14)項に記載の写真要素。
【0122】
【化55】
【0123】
【化56】
【0124】
【化57】
【0125】
【化58】
【0126】(17)R3 が**−Cm H2m+1又は
【0127】
【化59】 **トリアゾール部分への結合点
【0128】であり且つ、R4 が**−CO2 R7 であ
る、(6)項に記載の写真要素。上式中、Yは、各々独
立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、ケト基、
スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルオキシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキ
シアルキル基、チオアリールオキシ基又はチオアリール
オキシアルキル基の中から選ばれ、R7 は分岐鎖若しく
は非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素環式基であ
り、mは1〜10の整数であり、そしてpは0、1、
2、3、4又は5である。
る、(6)項に記載の写真要素。上式中、Yは、各々独
立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、ケト基、
スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルオキシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキ
シアルキル基、チオアリールオキシ基又はチオアリール
オキシアルキル基の中から選ばれ、R7 は分岐鎖若しく
は非分岐鎖の脂肪族基、炭素環式基又は複素環式基であ
り、mは1〜10の整数であり、そしてpは0、1、
2、3、4又は5である。
【0129】(18)前記画像調節化合物がハロゲン化
銀乳剤層に含まれている、(5)に記載の写真要素。 (19)前記ハロゲン化銀乳剤層が緑感性ハロゲン化銀
乳剤層である、(18)項に記載の写真要素。 (20)前記画像調節化合物が緑感性ハロゲン化銀乳剤
層に含まれている、(12)項に記載の写真要素。 (21)前記ハロゲン化銀乳剤層が、前記画像調節化合
物の他に、ピラゾロン系、ピラゾロベンズイミダゾール
系又はピラゾロトリアゾール系の画像形成カプラーを含
有する、(19)項に記載の写真要素。 (22)前記画像調節化合物が二つの緑感性ハロゲン化
銀乳剤層間の中間層に含まれている、(5)項に記載の
写真要素。 (23)前記ハロゲン化銀乳剤が、前記画像調節化合物
の他に、現像抑制剤放出型カプラーを含有する、(1
9)項に記載の写真要素。
銀乳剤層に含まれている、(5)に記載の写真要素。 (19)前記ハロゲン化銀乳剤層が緑感性ハロゲン化銀
乳剤層である、(18)項に記載の写真要素。 (20)前記画像調節化合物が緑感性ハロゲン化銀乳剤
層に含まれている、(12)項に記載の写真要素。 (21)前記ハロゲン化銀乳剤層が、前記画像調節化合
物の他に、ピラゾロン系、ピラゾロベンズイミダゾール
系又はピラゾロトリアゾール系の画像形成カプラーを含
有する、(19)項に記載の写真要素。 (22)前記画像調節化合物が二つの緑感性ハロゲン化
銀乳剤層間の中間層に含まれている、(5)項に記載の
写真要素。 (23)前記ハロゲン化銀乳剤が、前記画像調節化合物
の他に、現像抑制剤放出型カプラーを含有する、(1
9)項に記載の写真要素。
【0130】(24)前記現像抑制剤放出型カプラーが
隣接基関与型現像抑制剤放出型カプラーである、(2
3)項に記載の写真要素。 (25)前記ハロゲン化銀乳剤が、前記画像調節化合物
の他に、漂白促進剤放出型カプラーを含有する、(1
9)項に記載の写真要素。 (26)少なくとも一種のシアン画像色素生成カプラー
を含む少なくとも一層の赤感性写真ハロゲン化銀乳剤層
と、少なくとも一種のマゼンタ画像色素生成カプラーを
含む少なくとも一層の緑感性写真ハロゲン化銀乳剤層
と、少なくとも一種のイエロー画像色素生成カプラーを
含む少なくとも一層の青感性写真ハロゲン化銀乳剤層と
を有する支持体を含んで成り、前記画像調節化合物が前
記緑感性写真ハロゲン化銀乳剤層と反応的に組み合わさ
れている、(1)項に記載の写真要素。 (27)下式で表される写真用画像調節化合物。
隣接基関与型現像抑制剤放出型カプラーである、(2
3)項に記載の写真要素。 (25)前記ハロゲン化銀乳剤が、前記画像調節化合物
の他に、漂白促進剤放出型カプラーを含有する、(1
9)項に記載の写真要素。 (26)少なくとも一種のシアン画像色素生成カプラー
を含む少なくとも一層の赤感性写真ハロゲン化銀乳剤層
と、少なくとも一種のマゼンタ画像色素生成カプラーを
含む少なくとも一層の緑感性写真ハロゲン化銀乳剤層
と、少なくとも一種のイエロー画像色素生成カプラーを
含む少なくとも一層の青感性写真ハロゲン化銀乳剤層と
を有する支持体を含んで成り、前記画像調節化合物が前
記緑感性写真ハロゲン化銀乳剤層と反応的に組み合わさ
れている、(1)項に記載の写真要素。 (27)下式で表される写真用画像調節化合物。
【0131】
【化60】
【0132】上式中、R1 及びR2 は、各々独立に、水
素、脂肪族基、炭素環式基若しくは複素環式基、又はカ
ルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、アリール
ケト基、アルキルケト基、アリールスルホ基、アルキル
スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルオキシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキ
シアルキル基、チオアリールオキシ基及びチオアリール
オキシアルキル基から基の中から選ばれ、R3 及びR4
は、各々独立に、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アシル基、アリールスル
ホ基、アルキルスルホ基、アリールケト基、アルキルケ
ト基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、
アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリールオ
キシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキシア
ルキル基、チオアリールオキシ基、チオアリールオキシ
アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基又は
スルホンアミド基の中から選ばれるが、R3及びR4 が
相互に結合して5員、6員又は7員の複素環式環又は炭
素環式環を形成してもよく、T1 はタイミング基であ
り、そしてqは0又は1である。 (28)R1 及びR2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基の中から選ばれ且つ、R
1 及びR2 の少なくとも一方が写真バラストを含有す
る、(27)項に記載の写真用画像調節化合物。
素、脂肪族基、炭素環式基若しくは複素環式基、又はカ
ルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、アリール
ケト基、アルキルケト基、アリールスルホ基、アルキル
スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルオキシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキ
シアルキル基、チオアリールオキシ基及びチオアリール
オキシアルキル基から基の中から選ばれ、R3 及びR4
は、各々独立に、脂肪族基、炭素環式基、複素環式基、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アシル基、アリールスル
ホ基、アルキルスルホ基、アリールケト基、アルキルケ
ト基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、
アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アリールオ
キシアルキル基、チオアルコキシ基、チオアルコキシア
ルキル基、チオアリールオキシ基、チオアリールオキシ
アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基又は
スルホンアミド基の中から選ばれるが、R3及びR4 が
相互に結合して5員、6員又は7員の複素環式環又は炭
素環式環を形成してもよく、T1 はタイミング基であ
り、そしてqは0又は1である。 (28)R1 及びR2 が分岐鎖又は非分岐鎖の脂肪族
基、炭素環式基又は複素環式基の中から選ばれ且つ、R
1 及びR2 の少なくとも一方が写真バラストを含有す
る、(27)項に記載の写真用画像調節化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル エル.カップ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,クリンク ロード 35
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
銀乳剤層を有する写真要素であって、前記要素は、処理
時に発色現像主薬酸化体との反応により色素を生成する
マゼンタカプラー部分を含む画像調節化合物を含有し、
前記カプラー部分のカップリング部位には1,2,3−
トリアゾール部分が直接又はタイミング基を介して結合
しており、さらに前記結合は前記トリアゾール部分の第
二窒素原子を介するものである写真要素。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/732,572 US5759757A (en) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | Photographic elements containing development inhibitor releasing compounds |
US08/732572 | 1996-10-17 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123682A true JPH10123682A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=24944077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9285459A Pending JPH10123682A (ja) | 1996-10-17 | 1997-10-17 | 写真要素 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5759757A (ja) |
EP (1) | EP0837363B1 (ja) |
JP (1) | JPH10123682A (ja) |
DE (1) | DE69704750T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0837362B1 (en) * | 1996-10-17 | 2001-07-25 | Eastman Kodak Company | Silver halide element containing triazole inhibitors |
MXPA05013579A (es) * | 2003-06-27 | 2006-03-09 | Warner Lambert Co | Preparacion de 1,2,3-triazoles alquilados en n2. |
Family Cites Families (37)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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