JPH10122979A - サーミスタセンサ - Google Patents

サーミスタセンサ

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JPH10122979A
JPH10122979A JP28209096A JP28209096A JPH10122979A JP H10122979 A JPH10122979 A JP H10122979A JP 28209096 A JP28209096 A JP 28209096A JP 28209096 A JP28209096 A JP 28209096A JP H10122979 A JPH10122979 A JP H10122979A
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Tsuneo Ota
恒雄 大田
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OOIZUMI SEISAKUSHO KK
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OIZUMI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタセンサの小型化を図る。 【解決手段】 対のターミナル1a,1b間にチップ型
のサーミスタ素子2を取付け、表面に保護コート3を施
す。ターミナル1a,1bは、外部接続端子部分5と、
電極端子部分6とを有している。電極端子部分6は、外
部接続端子部分5より幅及び厚みが小さく、長さ方向の
一部に屈曲部8を有している。屈曲部8は、各ターミナ
ル1a,1bについて屈曲方向が異なり、この屈曲部
8,8は互いに交叉し、その交叉部間にサーミスタ素子
2を保持する。サーミスタ素子2には、ターミナルから
殆ど力を受けず、割れ,欠けが生ぜず、また、電極剥離
も生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の外気温測
定などに使用するチップ型素子を用いたサーミスタセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の外気温の測定用サーミスタは、
自動車の空調を行うために車室外の温度を検出する目的
で設置される温度センサである。従来この目的に使用さ
れるサーミスタセンサには、ディスク型のセンサ素子が
用いられていた。
【0003】ディスク型のサーミスタ素子は、例えば直
径3mm,厚さ1.3mmの円板の両面に、それぞれ
0.4mmφの導線が取付けられたものであり、図5に
示すようにサーミスタ素子20の対の導線21にチュー
ブ22を被せ、これをターミナル23の端子にはんだ付
けし、ターミナル23と共にサーミスタ素子20を樹脂
成形体24に内蔵してサーミスタセンサに加工されてい
た。カプラ一体型センサに加工する例については、例え
ば実公平6−37290号に記載されている。
【0004】サーミスタ素子20にディスク型の素子を
用いたときには素子が比較的大きく、しかも導線21を
有するためにターミナル23から張り出し部分が生じて
樹脂成形体24は、サーミスタ素子20の収容のための
容量を必要とし、温度センサの小型化には自ずから限度
がある。
【0005】一方、チップ型のサーミスタを使用し、し
かもターミナルの一端を電極端子として両電極端子間に
チップ型のサーミスタ素子を挾んで取付ければ温度セン
サの小型化を実現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ターミナルは、コネク
タに接続する外部接続用端子として、ある程度の厚さと
幅とが確保されている。自動車用コネクター端子ではタ
ーミナルは、厚さが0.64mmのものがもっとも多く
利用されている。厚さが0.64mm,幅が28mmの
対のターミナルの端子に1mm□のチップ型サーミスタ
素子をはんだ付けし、これをエポキシ樹脂でモールドし
た温度センサについて、その信頼性試験として−40
℃,125℃の冷熱サイクル試験(3000サイクル)
を行ったところ、サーミスタ素子のチップに割れ,欠け
が発生し、また、電極面でターミナルがサーミスタ素子
から剥離するという現象を生ずることが判った。
【0007】本発明の目的は、チップ型のサーミスタ素
子に欠け,割れあるいは電極剥離を生じさせずに小型化
を実現するサーミスタセンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるサーミスタセンサにおいては、対のタ
ーミナル間にサーミスタ素子を取付けて表面に保護コー
トを施したサーミスタセンサであって、サーミスタ素子
は、チップ型の素子であり、両面に電極を有し、対のタ
ーミナルは、それぞれ外部接続端子部分と、電極端子部
分とを有し、平行に保持され、外部接続端子部分は、タ
ーミナルを外部回路に接続する部分であり、電極端子部
分は、サーミスタ素子の電極に接続する部分であり、外
部接続端子部分より相対的に厚さが薄く、長さ方向の一
部に屈曲部を有し、両ターミナルの屈曲部は同一面上を
互いに逆方向に屈曲し、サーミスタ素子は、両ターミナ
ルの屈曲部間に取付けられたものであり、保護コート
は、少なくともターミナルの電極端子部分を含んでサー
ミスタ素子を被覆するものである。
【0009】また、外部接続端子部分の幅は、その厚さ
よりも大きく、電極端子部分の幅と厚さとは同じであ
る。
【0010】また、各ターミナルの電極端子部分の屈曲
部は、チップの対角線上でサーミスタ素子の電極に接合
されたものである。
【0011】また、両ターミナルの電極端子部分に形成
された屈曲部は、互いに交叉し、その交叉部分間にサー
ミスタ素子が取付けられたものである。
【0012】また、外部接続端子部分のターミナルの厚
さは0.64mmであり、電極端子部分のターミナルの
幅及び厚さは0.3mm以下である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図1(a),(b)において、本発明
によるサーミスタセンサは、対のターミナル1a,1b
間にチップ型のサーミスタ素子2を挾み、その表面に保
護コート3を施したものである。
【0014】サーミスタ素子2は、両面に電極4が形成
された方形(□1.45mm×1.0mm(厚さ))の
チップである。対のターミナル1a,1bは、外部接続
端子部分5と電極端子部分6とを有し、図2のように互
いにタイバー7で接合され、サーミスタ素子2の厚さ
(1mm)を保って平行に保型されている。外部接続端
子部分5はコネクタとしてターミナル1a,1bを外部
回路に接続する部分であり、電極端子部分6は、サーミ
スタ素子2の電極4に接続させる部分であり、図3
(a)のように厚さ及び幅が外部接続端子部分5より小
さく、長さ方向の一部に屈曲部8を有している。屈曲部
8は、電極端子部分6を山型に屈曲させた部分である。
この実施形態では、ターミナルは逆L型をなし、水平方
向の一端に外部接続端子5を有し、垂直方向の他端に電
極端子部分6を有する例である。
【0015】本発明においては、電極端子部分6の厚さ
及び幅を外部接続端子部分5より小さく設定して相対的
に外部接続端子部分5より薄く、細くしたものである。
なお、電極端子部分6と外部接続端子部分5との間の部
分9は単なるつなぎであって、その厚さ及び幅の設定は
自由である。
【0016】両ターミナル1a,1bの屈曲部8の山型
形状の方向は、同一平面上で互いに逆方向であり、サー
ミスタ素子2は、両屈曲部8,8間に挾まれてはんだ付
けされている。サーミスタ素子2が角型のチップの場合
に、屈曲部8の山型形状を適正に設定すれば、図3
(b)に示すようにチップの対角線上でサーミスタ素子
2の電極4に屈曲部8が接合され、しかも両ターミナル
1a,1bの屈曲部8が互いに交叉し、その交叉部分間
にサーミスタ素子2が取付けられる。
【0017】本実施形態において、ターミナル1a,1
bの外部接続端子部分5は、コネクタとして0.64m
mの厚さで28mmの幅が確保されている。もっとも、
外部接続端子部分5の幅は、コネクタとして必要な幅に
設定されるものであり、必ずしも28mmには限らな
い。電極端子部分6の幅及び厚みは、0.64mm以
下、この実施形態においては、幅および厚さを0.3m
mに設定している。電極端子部分6の幅及び厚さは、
0.3mm以下でもよいが、余り小さいとチップ素子の
保持強度が得られない。逆に幅を広くし、厚みを厚くし
て外部接続端子部分5の厚みである0.64mmに近付
けるにしたがって、コート及びモールド後にサーミスタ
素子の欠け,割れが発生し、あるいは熱サイクルの繰返
しによって電極剥がれが生じやすくなる。電極端子部分
6は、幅と厚みを0.3mmとして角形断面に加工する
のが望ましい。
【0018】対のターミナル1a,1b間にサーミスタ
素子2をはんだ付けした後、図1のように保護コート3
として少なくとも電極端子部分6を含んでサーミスタ素
子2をエポキシ樹脂などで被覆する。サーミスタ素子2
の表面に保護コート3を施した後、タイバー7を切断
し、図4に示すようにターミナルを樹脂成形体10に封
入する。樹脂成形体10への封入に際しては、樹脂成形
体10に形成されたソケット部分10a内に外部接続端
子部分5を望ませるが、保護コート3が施されたサーミ
スタ素子2は、図4(a)のように外部に露出させるも
ののほか、図4(b)のようにターミナルとともに樹脂
成形体10内に埋め込んでもよく、あるいはサーミスタ
素子2の基部のターミナルをモールド樹脂の一次成形体
11に埋め込んだ後、一次成形体11の一部を含んでタ
ーミナル1a,1bを二次成形体12に埋め込んでもよ
い。図4(a)及び図4(c)によれば熱時定数の大き
いサーミスタセンサが得られ、図4(b)によればター
ミナルの耐腐蝕性に優れたサーミスタセンサが得られ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、チップ型のサーミスタ
素子を取付けるべきターミナルの電極端子部分の厚みを
外部接続端子部分より薄く、幅を狭く形成し、しかも、
一定角度で折曲する屈曲部を設けたため、屈曲部分をサ
ーミスタ素子の対角線上にあてがい、しかも両ターミナ
ルの屈曲部の屈曲方向を異ならせ、両屈曲部の交叉部分
間でサーミスタ素子を保持させるために安定に保持で
き、ターミナルから加圧力が殆ど加わらず、したがっ
て、サーミスタ素子に割れ,欠けが生ずることがない。
また、加熱,冷却の繰返しによる熱応力がサーミスタ素
子に生じても、ターミナルの電極端子部分がその歪変形
によく追従して電極剥離が生じない。
【0020】本発明は、サーミスタ素子にチップ型の素
子を用いて小型化を実現し、応答性を大きく改善できる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態を示す正面図、
(b)は同側面図である。
【図2】図1(a)の平面図である。
【図3】(a)はターミナルとサーミスタ素子との接続
部分を示す正面図、(b)は同側面図である。
【図4】(a)〜(c)は樹脂成形体に封入したサーミ
スタセンサの実施形態を示す図である。
【図5】サーミスタセンサの従来例を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b ターミナル 2 サーミスタ素子 3 保護コート 4 電極 5 外部接続端子部分 6 電極端子部分 7 タイバー 8 屈曲部 9 つなぎ部分 10 樹脂成形体 10a ソケット部分 11 一次成形体 12 二次成形体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対のターミナル間にサーミスタ素子を取
    付けて表面に保護コートを施したサーミスタセンサであ
    って、 サーミスタ素子は、チップ型の素子であり、両面に電極
    を有し、 対のターミナルは、それぞれ外部接続端子部分と、電極
    端子部分とを有し、平行に保持され、 外部接続端子部分は、ターミナルを外部回路に接続する
    部分であり、電極端子部分は、サーミスタ素子の電極に
    接続する部分であり、外部接続端子部分より相対的に厚
    さが薄く、長さ方向の一部に屈曲部を有し、 両ターミナルの屈曲部は同一面上を互いに逆方向に屈曲
    し、 サーミスタ素子は、両ターミナルの屈曲部間に取付けら
    れたものであり、保護コートは、少なくともターミナル
    の電極端子部分を含んでサーミスタ素子を被覆するもの
    であることを特徴とするサーミスタセンサ。
  2. 【請求項2】 外部接続端子部分の幅は、その厚さより
    も大きく、電極端子部分の幅と厚さとは同じであること
    を特徴とする請求項1に記載のサーミスタセンサ。
  3. 【請求項3】 各ターミナルの電極端子部分の屈曲部
    は、チップの対角線上でサーミスタ素子の電極に接合さ
    れたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のサーミスタセンサ。
  4. 【請求項4】 両ターミナルの電極端子部分に形成され
    た屈曲部は、互いに交叉し、その交叉部分間にサーミス
    タ素子が取付けられたものであることを特徴とする請求
    項1,2又は3に記載のサーミスタセンサ。
  5. 【請求項5】 外部接続端子部分のターミナルの厚さは
    0.64mmであり、電極端子部分のターミナルの幅及
    び厚さは0.3mm以下であることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4に記載のサーミスタセンサ。
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