JPH10100681A - ドア構造及びその組付け方法 - Google Patents

ドア構造及びその組付け方法

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JPH10100681A
JPH10100681A JP8253452A JP25345296A JPH10100681A JP H10100681 A JPH10100681 A JP H10100681A JP 8253452 A JP8253452 A JP 8253452A JP 25345296 A JP25345296 A JP 25345296A JP H10100681 A JPH10100681 A JP H10100681A
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door
module
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sash
side impact
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敏明 内潟
Masatoshi Sakaguchi
正敏 坂口
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雄高 藤原
Kensuke Fukuda
健介 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高剛性で作業性が良く、特にドアヒンジへの
負荷が少なくドアに加わる衝撃を効率的に車体側に伝達
できる新たなドア構造を提供する。 【解決手段】 このドア1の構造は、車体前後方向に配
置され、ドアヒンジ11が設けられる第一プレート7及
びラッチ22が設けられた第二プレート8とに、サイド
インパクトバー9,10の両端を直接固定して構成した
メインフレームモジュール2を有し、サイドインパクト
バー9,10の一端9a,10aに、第一プレート7と
の固定部よりも車体寄りにドアヒンジ11を連結し、同
インパクトバー9,10の他端9b,10bをラッチ2
2や車体側に設けられるクロスメンバ18やピラー9
1,92等と正対させて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構成部品を機能ご
とにモジュール化したドア構造及びその組付け方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のドア構造は、ドアヒンジが固定さ
れたプレートやサッシュフレームをインナパネルに連結
し、その両側にアウタパネルとインナトリムとが取付
け、車体の開口部に開閉自在に支持されている。インナ
パネルには、サッシュフレームに対応するように窓ガラ
スやガラス昇降機構が固定されている。サッシュフレー
ムは、インナパネルに溶接されて閉断面とされてその強
度を確保され、インナパネルは、サイドインパクトバー
を設けることで衝撃荷重に対する強度アップを図ってい
る。
【0003】このようなドア構造において、よりドアの
強度アップを図ろうとする場合、補給部材が多くなりド
ア重量が増加する傾向となる。ドアヒンジはインナパネ
ルに固定されたヒンジパネルに設けられているので、ド
ア重量の増加はそのままドアヒンジに対する負荷とな
り、ドア下がりやドアヒンジの大型化を招いてしまう。
インナパネルにサッシュフレームやガラス昇降機構を設
けると、インナパネルを加工してドアを組み付けなけれ
ば各部の動作確認や調整、あるいはドアと車体との隙間
調整を行なえず作業時間を要し作業性が良くなかった。
【0004】作業性やドアヒンジに対する負荷を低減す
るものとして、近年ドアの構成部材を機能毎にモジュー
ル化したドア構造が提案されている。例えば、特開平5
−178089号公報には、アウタパネルとインナパネ
ル及び補強部材で構成されるアウタモジュールと、窓ガ
ラスとその昇降機構をユニット化した昇降モジュール
と、インナトリムに付属品を取付けたインナモジュール
とに分割したドア構造が提案され、特公平6−9220
5号公報には、窓枠の付いたインナパネルに窓ガラスの
昇降機構を設け、かつサッシュフレームに固定してモジ
ュール化し、このモジュールにアウタパネルとインナト
リムとを取付けるドア構造が提案されている。特開平5
−201254号公報には、両端にそれぞれドアヒンジ
とブラケットを固定したサイドインパクトバーを、同サ
イドインパクトバーの上下に配置されたアッパーパネル
とロアパネルにドアヒンジ及びブラケットを介して固定
してフレームとしたドア構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−17808
9号公報に提案されているドア構造では、昇降機構をフ
レームとなるアウタモジュールに対して別モジュールと
しているので、昇降動作の動作確認や、その調整をアウ
タモジュールとの組み付け前に行なえる。しかし、ドア
を車体に開閉自在に取り付けるドアヒンジがインナパネ
ルに固定されているので、このヒンジに全てのモジュー
ルの荷重がかかることになりドア下がりが否めない。ド
ア下がりの防止のためには、ドアヒンジの剛性やその取
付け部の剛性アップが必要でドアヒンジの大型化や補強
部材によるドア重量の増加を招いてしまうおそれがある
特公平6−92205号公報に提案されているドア構造
では、窓枠付きのインナパネルに開閉ヒンジ、窓ガラス
やその昇降機構並びにサッシュフレームを取り付けて1
つのモジュールとしているので、インナパネルにこれら
の部材をセットしないと昇降機構の動作確認や調整、車
体との隙間調整ができず作業性が良くない。調整が必要
となった場合には、一旦組み付けてセットしたサッシュ
フレームや部材をインナパネルから取れ外さなければな
らず、作業性の低下や作業時間を要していまう。また、
これら2つの公報で提案されているドア構造では、ドア
ヒンジがインナパネルに設けられるので、ドアに加わる
側突や前後方向からの衝撃荷重を効率的に車体側に伝達
できないと思われる。
【0006】特開平5−201254号公報に提案され
ているドア構造では、ドアヒンジがサイドインパクトバ
ーの一端に固定されているので、ドアヒンジにかかる荷
重をサイドインパクトバーに分散できてドア下がりを少
なくできる。しかし、ドアヒンジと対向するサイドイン
パクトバーの他端側がラッチやチェッカー、あるいは車
体側の構造部材と正対していないので、ドアに加わる側
面や前後方向からの衝撃荷重を効率的に車体側に伝達し
にくいという問題がある。
【0007】本発明は、高剛性で作業性が良く、特にド
アヒンジへの負荷が少なくドアに加わる衝撃を効率的に
車体側動に伝達できる新たなドア構造を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドアヒンジへ
の荷重負荷が少なくドアに加わる衝撃を効率的に車体側
動に伝達できるドア構造とするために、ラッチや車体の
車体側構造部材と正対するようにサイドインパクトバー
の両端を、車体前後方向に配置した第一及び第二プレー
トとに直接固定してメインフレームモジュールを構成
し、このサイドインパクトバーの一端に、ドアヒンジを
第一プレートとサイドインパクトバーとの固定部よりも
車体寄りに連結した。
【0009】このような構成とすると、ドアヒンジへの
荷重がサイドインパクトバーや第一プレートでも受ける
ことになり、ドアヒンジにかかる荷重が分散される。ド
アヒンジに対して車両の前後方向や側方から衝撃が加わ
ると、この衝撃荷重はサイドインパクトバーを介してラ
ッチや車体側構造部材に分散される。
【0010】本発明は、ドアの構造をより高剛性にする
と共に部品の組み付けや調整等の作業性を向上させるた
めに、車体前後方向に配置された第一プレート及び第二
プレートと、両プレートに両端を固定したサイドインパ
クトバーとによって構成されたメインフレームモジュー
ルと、メインフレームモジュールの一方側に着脱可能に
装着されるアウタパネルと、メインフレームモジュール
の他方側に配置されるインナトリムとを有し、このアウ
タパネルとインナトリムとを着脱自在に接合しサイドイ
ンパクトバーの一端を車体に固定するドアヒンジと連結
させた。
【0011】このような構成によると、ドアヒンジへの
荷重が、同ヒンジに連結されたサイドインパクトバーで
も受けることになるので、ドアヒンジにかかる荷重が分
散される。アウタパネルとインナトリムとが個別に着脱
でき、従来のドア構造に採用されているインナパネルが
不要となり部品点数や重量低減が期待できると共に、作
業性や艤装性が良い。
【0012】本発明は、ドアの構造をより高剛性にする
と共に部品の組み付けや調整等の作業性を向上させるた
めに、一端にドアヒンジが連結されたサイドインパクト
バーの両端を、車体に設けた車体側構造部材と正対する
ように、車体前後方向に配置された第一プレート及び第
二プレートとに直接固定してメインフレームモジュール
を構成し、中間部と開口部側にそれぞれベルトラインビ
ームとアンダービームとを連結して連結し枠状に形成し
たドアサッシュフレームに、窓ガラス及び同ガラスを昇
降するレギュレータ機構を一体的に組み付けて構成した
サッシュモジュールをメインフレームモジュールに着脱
可能に装着してアウタパネルとインナトリムとでメイン
フレームモジュールを包囲するように連結した。
【0013】このような構成とすると、ドアヒンジへ作
用する荷重がサイドインパクトバーにも入力されること
になるので、ドアヒンジにかかる荷重は分散される。ド
アヒンジに対して車両前後方向や側方から衝撃が加わる
と、この衝撃力はサイドインパクトバーを介してラッチ
や車体側構造部材に分散される。枠状に形成したドアサ
ッシュモジュールに窓ガラス及びそのレギャレータ機構
を一体的に組み付けてサッシュモジュールを構成する
と、サッシュモジュール単体でガラスの昇降動作確認や
レギュレータ機構の組付けや調整を行なえる。
【0014】本発明は、ドアの構成を高剛性し、かつ作
業性を良くするために、車体に固定されるドアヒンジを
一端に連結するサイドインパクトバーの両端を、車体前
後方向に配置された第一プレート及び第二プレートに固
定して構成したメインフレームモジュールに、窓ガラス
やそれを昇降するレギュレータ機構を枠状のドアサッシ
ュフレームに一体的に組み付けたサッシュモジュールを
着脱可能に装着してドアメインフレームを構成し、この
ドアメインモジュールにアウタパネルとインナトリムと
を互いに着脱可能に連結して装着する。
【0015】このような構成とすると、ドアメインモジ
ュールがメインフレームモジュールとサッシュモジュー
ルとから構成されるので、各モジュール毎に組立てが行
なえると共に、サッシュモジュールの状態でレギュレー
タ機構の動作や窓ガラスの昇降確認、あるいは細かな調
整作業が可能となる。ドアヒンジへの荷重は、サイドイ
ンパクトバーにも直接的に伝達されて分散され、ドアヒ
ンジに対する負荷の低減となる。アウタパネルとインナ
トリムとを互いに着脱可能に連結してドアメインモジュ
ールに装着すると、従来のドア構造に採用されているイ
ンナパネルやアウタパネルへのヘミング加工が不要とな
り部品点数の低減や重量と共に、加工時間の低減とな
る。アウタパネルやインナトリムをドアメインモジュー
ルに個別に装着することもできるので、アウタパネル及
びインナトリムの取付性や艤装性が良く、また、アウタ
パネル及びインナトリムの組合せも容易に行なえる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明にかかるドア構造は、車体
前後方向に配置され、ドアヒンジの当接面が設けられる
第一プレート及びラッチが設けられる第二プレートと、
この第一及び第二プレートに両端を直接固定されたサイ
ドインパクトバーとから構成されたメインフレームモジ
ュールを有し、サイドインパクトバーの一端に、第一プ
レートとの固定部よりも車体寄りにドアヒンジを連結
し、サイドインパクトバーの他端を車体に設けられる車
体側構造部材に正対して配置する。
【0017】サイドインパクトバーとしては、断面円形
のパイプ材でも良いが、閉断面角型の角材を用いる方が
好ましい。このような断面形状のサイドインパクトバー
を用いると、その端部をそれぞれ車体側に設けられるク
ロスメンバーまたはピラーあるいはクロスメンバー及び
ピラーの双方に対してブラケット等の部材を用いること
なく正対して配置し易い。また、サイドインパクトバー
の取付けも直接第一及び第二パネルに面合わせにて固定
できる。円形のパイプ材の場合、第一及び第二プレート
に対してブラケットを介して取り付けないと、その取付
けが難しく部品点数の増加となる。このブラケットは、
一般にサイドインパクトバーに溶接され、第一プレート
や第二プレートとも単に溶接されているだけなので、ド
アに対する衝撃が車体側に効率良く伝達されにくい。
【0018】車体の車体側構造部材、例えばクロスメン
バーと正対する第一プレートの部位を同クロスメンバー
に向かって突出させ、この突出した第一プレートと閉断
面を形成するようにサイドインパクトバーを設けても良
い。
【0019】このような構成とすると、第一プレートと
サイドインパクトバーによって形成される閉断面部が、
ドアへの側突時において衝撃吸収空間となり、この衝撃
吸収空間によって側突時の衝撃荷重が低減されると共
に、クロスメンバーに伝達される。
【0020】本発明かかるドア構造としては、車体前後
方向に配置された第一プレート及び第二プレートと、こ
の第一及び第二プレートに両端を固定されたサイドイン
パクトバーとによって構成されたメインフレームモジュ
ールと、このメインフレームモジュールの一方側に着脱
可能に装着されるアウタパネルと、同メインフレームモ
ジュールの他方側に配置されるインナトリムとを有し、
アウタパネルとインナトリムとを着脱自在に接合し、サ
イドインパクトバーの一端を車体に固定するドアヒンジ
に連結しても良い。
【0021】アウタパネルとインナトリムとの接合部に
おけるアウタパネル側にガーニッシュを配置し、このガ
ーニッシュの裏側に取付け部を設けてアウタパネルとイ
ンナトリムとをボルト等で共締めして接合しても良い。
このような構成とすると、アウタパネルとインナトリム
とが個別に着脱でき、作業性、艤装性が良いと共に、ガ
ーニッシュでその連結部が目隠しされる。インナトリム
の車体側と対面する下部にシール部材を設けると、車体
側とインナトリムの間でドアのシール性が確保されるの
で、車体側となるサイドシルの汚れが防止される。
【0022】本発明にかかるドア構造としては、車体前
後方向に配置された第一プレート及び第二プレートと、
この第一及び第二プレートに両端を固定されたサイドイ
ンパクトバーとによって構成されたメインフレームモジ
ュールと、メインフレームモジュールに着脱可能に装着
されるアウタパネルと、メインフレームモジュールに装
着され、中間部と開口部側とにそれぞベルトラインビー
ムとアンダービームを連結して枠状に形成したドアサッ
シュフレームに、窓ガラス及び同ガラスを昇降するレギ
ュレータ機構を一体的に組み付けて構成したサッシュモ
ジュールとを有する構成でも良い。ここではサイドイン
パクトバーの一端に、ドアヒンジを連結し、同サイドイ
ンパクトバーの他端を車体に設けられる車体側構造部材
と正対して配置する。
【0023】サッシュモジュールとメインフレームモジ
ュールとに、サッシュモジュールの車体に対する傾斜調
整を行なう回動機構を設け、サイドインパクトバーとド
アサッシュフレームとに、サッシュモジュールを可変移
動調整可能に締結保持する支持機構を設ける。
【0024】このように回動機構を設けると、メインフ
レームモジュールがドアヒンジによって車両側に固定さ
れた場合でも、サッシュモジュールだけを回動させるこ
とができ、戸当り等の車体とサッシュモジュールとの隙
間調整を容易に行なえる。支持機構を設けると、サッシ
ュモジュールとメインフレームモジュールとの組付誤差
を吸収できるとともに、締結状態を解除することでサッ
シュモジュールの調整動作を容易に行なえる。
【0025】この支持機構を回動機構によるサッシュモ
ジュールの回動中心から離して配置すると、回動中心
(支点)に対する力点が遠くなるので、サッシュモジュ
ールをメインフレームモジュールに対して強固に締結す
るのに有効であり、この結果サッシュモジュールの取付
け剛性が向上する。
【0026】ドアサッシュフレームの略上半分の外周縁
にアウタシール部材を、ドアサッシュフレームの略下半
分と対向する車体開口部にインナシール部材を設け、ア
ウタシール部材あるいはインナシール部材の端部形状
を、ドアサッシュフレームと車体開口部との近接時にお
いて各シール部材の端部が連続する可変断面形状として
も良い。一般にサッシュドア場合には、アウタシール部
材をサッシュの全周に設けて主なシール作用を持たせる
ので、その取付けの作業性が良くない。プレスドアの場
合には、その構造上サッシュにアウタシール部材を設け
られないので、メインとなるシール部材を車体開口部の
全周に周設したインナシール部材で行なっておりシール
性に問題があるとされている。
【0027】本発明のように、アウタまたはインナの各
シール部材の端部を連続する可変断面形状とすると、イ
ンナシール部材とアウタシール部材とが連続して配置さ
れることになり、取付け性を確保しながらシール性が保
持される。
【0028】本発明にかかるドアの組み付け方法は、車
体前後方向に配置された第一プレートと第二プレートと
に、ドアヒンジを一端に連結するサイドインパクトバー
の両端を固定して構成したメインフレームモジュール
に、窓ガラスを昇降するレギュレータ機構を枠状のドア
サッシュフレームに一体的に組み付けたサッシュモジュ
ールを着脱可能に装着してドアメインフレームを完成さ
せ、このドアメインフレームをアウタパネルとインナト
リムとで包囲するように、アウタパネル及びインナトリ
ムとをメインフレームモジュールにその両側から組み付
ける。
【0029】
【実施例】図1に符号1で示すドアは、メインフレーム
モジュール2とサッシュモジュール3とで構成したドア
メインモジュール4、アウタパネル5及びインナトリム
6からその主要部を構成されている。
【0030】メインフレームモジュール2は、図2に示
すように、矢印Fで示す車両前方向に配置された第一プ
レートに相当するヒンジパネル7と、矢印Rで示す車両
後方向に配置された第二パネルに相当するラッチパネル
8とに、サイドインパクトバー9,10を固定して構成
される。サイドインパクトバー9,10の一端をなす最
前端9a,10aには、図3に示すようにドアヒンジ1
1の回動板11Aが、それぞれ複数のボルト12とナッ
ト13とにより強固に締結されている。各ドアヒンジ1
1の固定板11Bは、ボディーパネル14に溶接された
ヒンジブラケット15にボルト12Aとナット13Aで
強固に締結されている。
【0031】ヒンジパネル7は板金製で、その前縁部7
aに内方に折り曲げられたアウタパネル5の縁部5aが
ビス16で取り付けられている。ヒンジパネル7の前面
7bには、回動板11Aを挿通させるための開口7cが
形成されている。この開口7cは、回動板11Aを挿通
後にシールスポンジ17によって閉じられている。ヒン
ジパネル7のほぼ中央は、車体パネル14に接合された
車体側の車体側構造部材となるクロスメンバ18に向か
って突設されている。
【0032】ヒンジパネル7の前面7bには、サイドイ
ンパクトバー9,10の前端面9A,10Aがそれぞれ
当接されている。ヒンジパネル7の後端7dには、サイ
ドインパクトバー9,10の前内面9B,10Bが複数
のリベット19Aによって固定されている。ドアヒンジ
11は、固定部となる後端7dよりも車体側に配置され
ている。中でもサイドインパクトバー9の前端9aは、
クロスメンバ18と正対するように配置されている。こ
のような構成でサイドインパクトバー9,10と車体パ
ネル14との間には、角形の空間部20がそれぞれ形成
され、特にサイドインパトクバー9とヒンジパネル7に
よって形成される空間部20は、クロスメンバー18と
正対することになる。クロスメンバー18と正対する空
間内20の前面7bには、チェッカー機構21が固定さ
れている。
【0033】サイドインパクトバー9の後端9b,10
bは、断面コ字状に板金で形成されたラッチパネル8の
外面8aに複数のリベット19Bによって固定されてい
る。後端9bは、ラッチパネル8に後面8bに固定され
るラッチ部22と正対させて設けられている。ラッチ部
22には、車体側に設けられた構造部材となる図示しな
いピラーに支持されたストライカが係止される。後端9
bは、このストライカを介して高強度部となるピラーに
荷重が伝達されるようになっている。
【0034】ヒンジパネル7とラッチパネル8の上部に
は、図2に示すようにベルトラインアウターリンフォー
ス23の両端が溶接されている。このベルトラインアウ
ターリンフォース23には、図示しないドアベルトライ
ンガーニッシュが取り付けられる。前面7bと後面8b
には、図4に示すように、後述する回動機構24を構成
するU字溝25,26がそれぞれ下方に向かって形成さ
れている。サイドインパトクバー9,10には、図2に
示すようにL字状のブラケット28,29が設けられて
いる。各ブラケット28,29は、図5,図6に示すよ
うに、断面L字状に形成されていて、サイドインパクト
バー9,10の上面9c,10cにリベット19Cで固
定されている。上面9c,10cに形成されたリベット
19Cを挿通する各々の孔29は、リベット軸径よりも
大きめに設けられていて、矢印F,R方向に向かってブ
ラケット28,29の位置を移動可能としている。
【0035】ブラケット28,29の前面部28a,2
9aには、サッシュフレーム40に溶接固定されたコ字
状のアーム部30,31が、ボルト32とナット33に
よってそれぞれ着脱自在に取付けられる。前面部28
a,29a及びアーム部30,31には、ボルト30の
径より大径の孔34,35がそれぞれ穿孔されていて、
両孔34,35にボルト32を挿通させることで、図5
に符号BLで示す矢印方向へのサッシュフレーム40の
位置調整を可能としている。
【0036】このような構成のメインフレームモジュー
ル2では、図3に矢印fで示す側突衝撃がサイドインパ
クトバー9,10に加えられると、各バーと対応する空
間部20が車体パネル14と衝突して変形し衝撃力が緩
衝されると共に、変形後は車体側に伝達されてその力が
分散される。よって、サイドインパクトバー9,10で
受ける衝突力が低減されて変形が少なくなる。特にサイ
ドインパクトバー9の両端は、クロスメンバー18やピ
ラーに荷重伝達されるようにしているので、サイドイン
パクトバー10よりも衝撃力を分散させ易く、同一荷重
がかかった場合その変形が少なくて済む。
【0037】サッシュモジール3は、図2,図8に示す
ように、門形状の中間部にベルトラインビーム41を固
定し、開口部側にアンダービーム42を固定して枠状に
形成したドアサッシュフレーム40と、窓ガラス43及
び窓ガラス43を昇降するレギュレータ機構44とから
主に構成されている。
【0038】ベルトラインビーム41及びアンダービー
ム42は板金製で、互いに車両前後方向に位置するサイ
ドサッシュ40A,40Bを巻き込むように同サッシュ
に溶接されている。ベルトラインビーム41の前端41
aは、サイドサッシュ40Aよりも前方側に突出してい
る。この突出部には、図4にも示すように、サイドミラ
ーブラケット45が一体的に固定されると共に、U字溝
25に落とし込まれて係合するピン46が突設されてい
る。ベルトラインビーム41の後端41bには、サイド
サッシュ40Bよりも後方側に突出してピン47が固定
されている。ピン47は、ピン46と同一中心線上に配
置されていて、U字溝26に落とし込まれて係合するよ
うになっており、ピン46と相まってサッシュモジール
3の回動軸となる。ベルトラインビーム41及びアンダ
ービーム42の間に位置するサイドサッシュ40Bの後
面には、取付けブラケット48,49が溶接されてい
る。この取付けブラケット48,49は、図2に示すよ
うにラッチパネル8の後面8bと当接するようになって
いて、ビス50を後面8bの外側から締め込まれる。
【0039】ベルトラインビーム41は、図3にも示す
ようにインナビーム41Aとアウタビーム41Bの二重
構造となっている。インナービーム41Aには、レギュ
レータ機構44の構成部材であるダブルプーリ51,5
2やワイヤ53の巻取り装置54が取り付けられ、アウ
タビーム41Bには、インナトリム6が複数のクリップ
63によって着脱可能にその一部を支持される。ベルト
ラインビーム41の上端41aには、図7に示すよう
に、ガラスウェザストリップ75Bが上方から装着され
る。このガラスウェザストリップ75Bの側面には、イ
ンナトリム6の一取付け部となる溝79が車両前後方向
に延出して形成されている。
【0040】レギュレータ機構44は、図8に示すよう
に、ベルトラインビーム41に回転可能に支持されるダ
ブルプーリ51,52と、アンダービーム42に回転可
能に支持されるシングルプーリ55及び揺動ブラケット
56を介して取付けられるシングルプーリ57と、巻取
り装置54で巻き取られるワイヤ53と、ワイヤ53に
取り付けられた一対のサッシュガイド58,59とから
構成されている。
【0041】巻取り装置54は、インナービーム41A
に装着される巻取部54Aとその回転駆動源としての駆
動モータ54Bとからなる。巻取部54Aには、各プー
リに巻き掛けられたワイヤ53の両端が、内蔵される図
示しないリールにそれぞれ係止されていて、一端側が巻
き取られると他端側が送り出されるようになっている。
駆動モータ54Bには、正逆回転可能なモータが用いら
れ、インナトリム6に設けられる図示しない操作スイッ
チによってその駆動を制御される。
【0042】シングプーリ57は、アンダービーム42
に揺動自在に支持された扇形のブラケット56に回転自
在に支持されている。このブラケット56には、アンダ
ービーム42に一端を固定される引っ張りバネ60の他
端が係止されていて、シングルプーリ57を下方に引っ
張ることでワイヤ53にテンションを与えている。ダブ
ルプーリ51,52及びシングルプーリ55,57は、
それぞれベルトラインビーム41とアンダビーム42の
両端寄りに支持され、巻き掛けられたワイヤ53を図2
に示すようにベルトラインビーム41及びサイドサッシ
ュ40A,40Bの近傍に配置している。この結果、サ
ッシュフレーム40の中央部には、空間部Xが構成され
る。
【0043】サイドサッシュ40A,40B及びそれと
連続するアッパサッシュ40Cの内周には、図3,図9
に示すようにガラスランチャンネル64が連続して挿入
されている。ガラスランチャンネル64の内底部64a
と窓ガラス43の外周縁43Aとの間には、隙間Lが形
成されていて、ガラス昇降時における両者の干渉をなく
して摺接音や摺動抵抗を低減させている。窓ガラス43
の下部両端43a,43bには、図2,図8に示すよう
にガラスホルダ61,62が固定されている。ガラスホ
ルダー61,62は、サッシュガイド58,59に図示
しないボルトとナットによって一体的に取付けられる。
【0044】このような構成のサッシュモジール3を組
付けるには、サイドサッシュ40A,40Bにベルトラ
インビーム41とアンダービーム42の両端をそれぞれ
溶接して枠状のドアサッシュフレーム40を構成し、サ
イドサッシュ40A,40Bにそれぞれアーム30,3
1及びブラケット48,49を溶接する。ガラスランチ
ャンネル64は、このような熱を加える作業の後にサッ
シュ内部に挿入するのが好ましい。ベルトラインビーム
41やアンダービーム42には、レギュレータ機構44
の取付け部や他の部品の取付け部を予め加工しておく。
【0045】このドアサッシュフレーム40にレギュレ
ータ機構44を組付け、窓ガラス43を側方あるいは下
方からサイドサッシュ40A,40B内に挿入する。こ
の時、ガラスホルダ61,62が作業の妨げになるよう
であれば、窓ガラス挿入後に取付け、作業の妨げになら
なければ挿入前に窓ガラス43に固定しておく。
【0046】次にガラスホルダ61,62と、レギュレ
ータ機構44のワイヤ63に予め固定したサッシュガイ
ド58,59とを軽く連結して仮組みする。駆動モータ
54Bを駆動してワイヤ63を動かし窓ガラス43を最
上位置まで移動させる。この時、ガラスランチャンネル
64の内底部64aと窓ガラス43の外周縁43Aとの
間に一定の隙間Lが形成されるように各部を調整した
後、ガラスホルダ61,62とサッシュガイド58,5
9とを本固定する。そして、再び駆動モータ54Bを駆
動して窓ガラス43の昇降状態や各部の様子を見るため
の慣らし動作をしながら各部の調整を図る。
【0047】このように、サッシュモジール3をメイン
フレームモジュール2と個別に組み付けることで、窓ガ
ラス43の昇降動作や各部の調整をする場合であっても
メインフレームモジュール2に組付けることなく調整で
き、作業性の良いドア1の構造となる。メインフレーム
モジュール2とサッシュモジール3とを別な生産ライン
で製造できるので作業効率が良くなり、作業時間やそれ
による製造コストの低減を期待できる。
【0048】次にドアメインモジュール4の組付けにつ
いて説明する。メインフレームモジュール2に、車室内
側からサッシュモジール3を持ち上げるように近ずけ
て、図2,図4に示すようにピン46,47をU字溝2
5,26に落とし込む。そして、ブラケット48,49
をラッチパネル8の後面8bに当接させつつ、図5,図
6に示すように、ブラケット28,29とアーム30,
31とを重ねて、ボルト32を孔34,35に挿通して
ナット35を軽く締めて仮止めする。
【0049】メインフレームモジュール2が既に図3に
示すように、車体側にドアヒンジ11で固定されている
とすると、ピン46,47を中心に図7に矢印BLで示
すようにサッシュモジール3を車幅方向に揺動させて傾
斜調整を行なう。この調整により図9に示すように、サ
イドレールインナパネル71と接合してサイドレール7
2を構成するサイドレールアウタパネル70とのフラッ
シュ面調整や隙間等の調整が行なえる。調整作業が終了
したらボルト32及びナット33を締め込むと共に、ブ
ラケット48,49に後面8bの外側からビス50を締
め込み、サッシュモジール3をメインフレームモジュー
ル2に一体的に締結してドアメインモジュール4を完成
させる。従って、ドアメインモジュール4が組み上げら
れたときには、全ての調整が完了することになる。
【0050】アウタパネル5はプレス形成されていて、
図10に示す示すように、その前後端5a,5bを内側
に折り曲げられており、それぞれに複数のねじ孔73が
形成されている。アウタパネル5の上端5cは上方に向
かって立ち上がっており、下端5dは内側上方に向かっ
て折り曲げられて複数の孔74を穿孔されている。上端
5cには、図7に示すように車両前後方向に延出したガ
ラスウェザストリップ75Aが上方から嵌入される。ア
ウタパネル5の上部後方側には、図示しないドアハンド
ルの取付部76が形成される。アウタパネル5の内面5
eの上部両隅には、フック77,78が形成されてい
る。
【0051】インナトリム6は合成樹脂製で、サイドミ
ラーブラケット45を含むベルトラインビーム41より
下位のドアメインモジュール4の内側を覆うように成形
されている。インナトリム6の後端6aは、図3に示す
ようにアウタパネル5の後端5bと対向しており、複数
の孔6bが形成されている。インナトリム6の下端6b
は、図11に示すように、インナパネル80とアウタパ
ネル81とから構成されるサイドシル82の上面形状に
類似する形状に形成されている。下端6bには、ドアサ
ッシュ40の下面に形成されたねじ孔部84と対向して
長孔85が形成されると共に、その下縁部6cにアウタ
パネル5の下端5bの孔74と対応する孔83が複数形
成されている。また、インナトリム6の内面には、複数
のクリップ63が一体的に設けられている(図7参
照)。
【0052】このような構成のアウタパネル5とインナ
トリム6の取付けを説明する。ドアメインモジュール4
の内側にインナトリム6を配置し、クリップ63でベル
トラインビーム41に支持する。そして、その上端6d
をガラスウェザストリップ75Bの溝79に嵌入すると
共に、ビス86を孔85を介してねじ孔部84に締め付
けて下縁端6bをサッシュフレーム40に固定する。
【0053】次にアウタパネル5の前端5aを図3に示
すように、車室内側からねじ16でヒンジパネル7の前
端7aに締結し、後端5bをインナトリム6の後端6b
にトリム側からビス87で締結すると共に、下端5bを
図11に示すように、ボルト88とナット89で締め付
けてアウタパネル5とインナトリム6をドアメインモジ
ュール4を包囲するように装着してドア1を完成させ
る。
【0054】従って、アウタパネル5の下端5bを従来
のようにヘミング加工しなくて済むので、その加工時間
の短縮や設備が不要となりコスト低減と共に作業性が良
くなる。インナトリム6をドアメインモジュール4に装
着するので、従来のインナパネルが不要となり、部品点
数や組み付け工程並びに重量の低減となる。アウタパネ
ル5をその加工後に、図2に示すメインフレームモジュ
ール2のアウターリンフォース23にフック77,78
でひっかけて一緒に搬送しても良い。このようにする
と、メインフレームモジュール2とアウタパネル5との
取付け違いを防止できる。ドアメインモジュール4の傾
斜調整を行なった場合でも図11に示すように、メイン
フレームモジュール2とアウタパネル5とは長孔85と
取付け部84とで取付けられているので、ねじ86を緩
めて傾斜調整を行なうことで、インナトリム6の取付け
に自由度が持て同トリム6のねじれを防止できる。
【0055】このようなドア1の構造であると、ドアヒ
ンジ11がフレームモジュール2を構成するサイドイン
パクトバー9,10と連結しているので、ドアヒンジ1
1とサイドインパクトバー9,10とでドア1の重量を
受けることになり、ドア下がりを防止できる。
【0056】次にドア1のシール構造について説明す
る。サイドシル82と対向するインナトリム6の内側下
部6bには、図11に示すように車両前後方向に向かっ
て延出するゴム製のロアシール90が接着されて設けら
れている。図12に示すように、サイドシル82、サイ
ドレール72、フロントピラ91及びセンタピラ92で
囲まれた開口部94の内周部には、インナシール部材と
しての独立したインナウェザストリップ95,96が連
続するように設けられている。インナウェザストリップ
96は主に、開口部94の略中央から下側に当たるフロ
ントピラ91の中央部からサイドレール72を介してセ
ンタピラ93の略中央部まで設けられていて、図9に示
すように、各部の接合部をシールしている。インナウェ
ザストリップ95は、中空部95aを有し、開口部94
の略中央から下側に当たるフロントピラ91の中央部か
らサイドシル82を介してセンタピラ92の略中央部ま
で設けられている。インナウェザストリップ95は、各
ピラ及びサイドシルの接合部をシールすると共に、図1
1に示すように中空部95aによってインナトリム6と
当接するようになっている。
【0057】図13に示すように、ドアサッシュフレー
ム40におけるベルトラインビーム41の両端からアッ
パサッシュ40Cにかけては、アウタシール部材として
のアウタウェザストリップ97が設けられている。サイ
ドミラーブラケット45の上部には、図2にも示すよう
に、アッパサッシュ40Cと前端40aとに跨る取付け
サッシュ98を固定する。アウタウェザストリップ97
は、図9、図14に示すように中空部97aを有し、こ
の中空部97aをドア閉時においてサイドレール72、
フロントピラ91及びセンタピラ92に当接させるよう
になっている。アウタウェザストリップ97は、サッシ
ュフレーム40の外側に沿って設けられている。
【0058】ここで重要なのはアウタウェザストリップ
97の両端97A,97Bが、他の部分の断面形状と相
違していることである。すなわち、両端97A,97B
の断面形状は、インナウェザストリップ95と連続する
断面形状に成形されている。両端97A,97Bの断面
形状は略同一であるので、ここでは、端部97B側を用
いて説明する。端部97Bは、図14に示すように、イ
ンナーウェザストリップ95の後端面95aと当接する
まで延出していて、ベルトラインビーム41の後端41
bに接着されている。この断面形状は、図15、図1
6、図17に示すように、その断面を除々に変化させて
ベルトラインビーム41の後端41b近傍において後端
41bを巻き込むようなL字断面形状となっている。
【0059】このようなシール構造によると、アウタウ
ェザストリップ97を従来のようにドアサッシュフレー
ム40の外周部全周に設けなくとも良いので、装着性や
作業性が良くなる。また、アウタウェザストリップ97
の端部97A,97Bがインナウェザスリトップ95の
両端95A,95Bと連続するので、図12に示すイン
ナウェザスリトップ96が無くとも、開口部94の内周
部を充分にシールすることができる。また、アウタウェ
ザストリップ97をドアサッシュ40の全周に装着しな
くて済むので、ロボット等による自動組み付けを容易に
することが期待できる。ロアシール90をインナトリム
6に設けると、アウタトリム6とサイドシル82との隙
間を塞ぐことができサイドシル82の上部の汚れを防止
できる。
【0060】次に、サイドインパクトバー9,10の後
端9b,10bの取付けの変形例を説明する。なお、上
述した実施例と同一機能をする部材には同一符号を付し
その説明は省略する。
【0061】図18に示す後端9b,10bは、ラッチ
部22を固定するラッチパネル8の内側に複数のリベッ
ト19Bで固定したものである。つまり、ラッチパネル
8の後面8bに後端9b,10bの端面9B,10Bを
当接させてラッチパネル8内に端部9b,10bを配置
して固定している。
【0062】このような構成とすると、矢印Rで示す車
両後方向への衝撃を受けても、ラッチパネル8でサイド
インパクトバー9,10の後端9b,10bが覆われて
いるので、その衝撃による後端9a,10aの後方へ移
動が妨げられ、引っ張り強度が高くドア1の剛性のアッ
プとなる。矢印Rで示す車両後方向への衝撃が、サイド
インパクトバー9,10を介してラッチパネル8で受け
易くなるので、衝撃吸収性が良くなりドア1の変形を少
なくする。また、サイドインパクトバー9,10の前端
9A,10Aは、図3に示すように、ヒンジパネル7の
前面9bに当接されドアヒンジ11とも対向配置されて
いるので、矢印fで示す車両前方向への衝撃を受けて
も、ヒンジパネル7とドアヒンジ11とで前端9a,1
0aの前方向への移動が妨げられる。従って、引っ張り
強度が高くドア1の剛性アップとなると共に、矢印Fで
示す車両前方向への衝撃が、サイドインパクトバー9,
10を介してヒンジパネル7及びドアヒンジ11で受け
易くなるので衝撃吸収性が良くなり、ドアの変形が少な
くなる。
【0063】図19は、サイドインパクトバー9,10
の後端9b,10bを車体側構造部材となるピラーに正
対させた例である。ここでのピラーはセンタピラー93
とする。この例では、後端9b,10bをラッチパネル
8に複数のリベット19Bで固定すると共に、その端面
9B,10Bをセンタピラ93を構成するサイドアウタ
パネル93Aの近傍まで延出する。そしてアウタパネル
5とインナトリム6とを接合としてその延出端9d,1
0dを覆う。
【0064】このような構成とすると矢印Rで示す車両
後方側への衝撃や矢印fで示す側突衝撃を受けた場合で
もセンタピラー93と延出端9d,10dが正対してい
るので、その衝撃を車体側に伝達でき、衝撃力を効率良
く分散でき、ドア1の剛性アップとなる。
【0065】図20は、サイドインパクトバー9,10
の後端9b,10bの延出部9d,10dをセンタピラ
ー92及び同ピラー92に設けた車体側構造部材となる
ブラケット100に正対させたものである。ブラケット
100は、断面L字状に形成された金属製で、ボルト1
01とナット102でサイドアウタパネル93Aに固定
されている。ブラケット100は、ベルトラインビーム
41より下方に位置するセンタピラー93上に連続して
設けても良いし、サイドインパクトバー9,10の端面
9B,10Bと対向するセンタピラー93の部位に配置
しても良い。また、この例では、延出端9d,10dに
ラッチパネル8を複数のリベット19Bで固定し、ラッ
チ22と正対させている。
【0066】このような構成によると、矢印Rで示す車
両後方側への衝撃や矢印fで示す側突衝撃を受けた場合
でもセンタピラー93と延出端9d,10dとが正対す
るので、その衝撃を車体側に効率良く伝達でき、衝撃力
を効率良く分散でき、ドア1の剛性アップとなる。実施
例中ピラー部は、センタピラー93として説明している
が、このドア1をリア側のドアとすれば、図示しないリ
アピラーと各サイドインパクトバー9,10の端部9
b,10bや端面9B,10B、あるいは延出部9d,
10dを正対させれば良い。このような構成としても、
上述した作用効果を得ることができる。
【0067】次に、図21,図22を用いてガーニッシ
ュ103を有するアウタパネル104の取付け構造に付
いて説明する。アウタパネル104は、図21に示すよ
うに、その前後端104a,104bを内側に折り曲げ
られていて、それぞれに複数のねじ孔73が形成されて
いる。前端104a及び後端104bには、アウタパネ
ル5同様、ヒンジパネル7の前端7aとインナトリム6
の後端6aとがそれぞれビス16,87で固着される
(図3参照)。アウタパネル104の上端104cは上
方に向かって立ち上がっており、下端104dには段部
104fが形成されて下方に向かって延出している。上
端104cには、図7に示すアウタパネル5同様、車両
前後方向に延出したガラスウェザストリップ75Aが上
方から嵌入される。下端104dには、図21に示すよ
うに複数の孔105が穿設され、この105の上部に
は、仮止め用の孔106が穿設されている。段部104
fには、長孔107がアウタパネル104の長手方向に
複数形成されている。アウタパネル104の上部後方側
には、図示しないドアハンドルの取付部76が形成され
る。アウタパネル104の内面104eの上部両隅に
は、図2に示すフレームモジュール2のアウターリンフ
ォース23にひっかけるフック77,78がそれぞれ形
成される。
【0068】ガーニッシュ103は樹脂製で、アウタパ
ネル104に対して着脱可能とな成っている。ガーニッ
シュ103の上面103aには、長孔107に差し込ま
れる三角形状の複数の突起108が一体成形されてい
る。ガーニッシュ103の下部内側103bには、孔1
05と対向するねじ孔109aを形成された複数の取付
け部109がアウタパネル104に向かって突設されて
いる。ヒンジパネル7及びラッチパネル8の下部7A,
8Aには、図22に示すように、孔105及び孔106
とにそれぞれ対応する孔110,111が穿設されてい
る。
【0069】このような構成のアウタパネル104によ
ると、孔106と孔110にボルト113をアウタパネ
ル104側から挿通してヒンジパネル7及びラッチパネ
ル8側からナット112を締めてアウタパネル104を
ドアメインモジュール4に仮止めする。ドアメインモジ
ュール4の内側にインナトリム6を配置し、図7に示す
ようにクリップ63でベルトラインビーム41に支持す
る。そして、その上端6dをガラスウェザストリップ7
5Bの溝79に嵌入すると共に、ビス86を孔85を介
してねじ孔部84に締め付けて下端6bをドアサッシュ
フレーム40に固定する(図11参照)。
【0070】次にアウタパネル104の前端104aを
ヒンジパネル7の前端7aに、後端104bをインナト
リム6の後端6bにそれぞれトリム側からビス16,8
7で締結する(図3参照)。この時点でドアメインモジ
ュール4の傾斜調整を行なってアウタパネル104の車
体側とのフラッシュ面調整を行なっても良い。次に図2
2に示すように、長孔107にガーニッシュ103の突
起108を下方から差し込み、インナトリム6の下縁部
6cの孔83からビス114を孔111,105に挿通
して、取付部109のねじ孔109aに捩じ込んでアウ
タパネル5とインナトリム6をドアメインモジュール4
を包囲するように装着すると共に、ガーニッシュ103
を一体的に共締めする。
【0071】従って、アウタパネル104の下端104
dを従来のようにヘミング加工しなくて済むので、その
加工時間を低減できると共に加工機材が不要となりコス
ト低減となる。アウタパネル104を、その加工後に図
2に示すメインフレームモジュール2のアウタリンフォ
ース23にフック77,78でひっかけて一緒に搬送し
ても良い。このようにすると、メインフレームモジュー
ル2とアウタパネル5との取付け違いを防止できる。ア
ウタパネル104とヒンジパネル7及びラッチパネル8
との接合部がガーニッシュ103によって目隠しされる
ので見栄えが良くなる。
【0072】上述したドアメインモジュール4は、アッ
パサッシュ40Cを有するサッシュモジール3とメイン
フレームモジュール2で構成したが、これに限定される
ものではなく、図23に示すように、アッパサッシュ4
0Cのないサッシュモジール300とメインフレームモ
ジュール2で構成したドアメインモジュール200であ
っても良い。
【0073】サッシュモジール300は、サイドサッシ
ュ301,302の各上下端に、それぞれベルトライン
ビーム41とアンダービーム42とを固定して枠状に形
成したフレーム303に、上述した窓ガラス43及び窓
ガラス43を昇降するレギュレータ機構44とを組み付
けたものである。サッシュモジール300は、取付けブ
ラケット48,49をベルトラインビーム41及びアン
ダービーム42の間に位置するサイドサッシュ302の
後面に、ブラケット30,31をサイドサッシュ301
にそれぞれ溶接した点とシール構造以外は、サッシュモ
ジール3と同一構成である。
【0074】この場合のシール構造は、図24に示すよ
うにサイドルーフレール72及ベルトラインDよりも上
部に位置する各ピラー91,93の部位にガラスウェザ
ストリップ115を周設し、ベルトラインDよりも下部
部に位置する各ピラー91,93及びサイドシル82に
インナウェザストリップ116を周設すれば良い。この
ように構成したサッシュモジール300を用いたドアメ
インモジュール200であっても、上述したサッシュモ
ジール3やドアメインモジュール4と同様の作用効果を
得られるドア構造を提供できる。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ドアヒン
ジへの荷重を同ヒンジに連結されたサイドインパクトバ
ー及び第一パネルで受けることになるので、ドアヒンジ
にかかる荷重が分散され、ドアヒンジの大型化をするこ
となく実質的なドアヒンジの強度アップを図れ、ドア下
がりを減少できる。ドアヒンジに対して車両前後方向や
側方から衝撃が加わった場合であっても、この衝撃力が
サイドインパクトバーを介して車体の構造部材に分散さ
れるので、この衝撃力を吸収できて剛性があるドア構造
となる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、断面形状が
閉断面角型のサイドインパクトバーを用いることで、そ
の端部をそれぞれ車体側に設けられるクロスメンバーま
たはピラーあるいはクロスメンバー及びピラーの双方に
対してブラケット等の部材を用いることなく正対させて
配置し易くなると共に、その取付けも直接第一及び第二
パネルに固定できるので、作業性が良くなると共により
剛性の高いドア構造となる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、第一パネル
とサイドインパクトバーによって形成される閉断面部
が、ドアへの側突時において衝撃吸収空間となり、この
衝撃吸収空間により衝突荷重が低減されると共に、クロ
スメンバーに分散されるので、さらに剛性のあるドア構
造となる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、ドアヒンジ
への荷重が連結されたサイドインパクトバーでも受ける
ことになるので、ドアヒンジにかかる荷重が分散される
ドアヒンジの大型化をすることなく実質的なドアヒンジ
の強度アップを図れ、ドア下がりを減少できる。ドアヒ
ンジに対して車両前後方向や側方から衝撃が加わった場
合であっても、この衝撃力がサイドインパクトバーを介
して車体の構造部材に分散されるので、この衝撃力を吸
収できて剛性のあるドア構造となる。アウタパネルとイ
ンナトリムとがドアメインモジュールに個別に着脱でき
るので、作業性、艤装性が良い。
【0079】請求項5記載の発明によれば、請求項4の
発明の効果に加えて、ガーニッシュでアウタパネルとイ
ンナパネルとの連結部が目隠しされるので、見栄えが良
くなる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、車体側と対
面するインナトリムの下部にシール部材を設けることで
車体側とインナトリムの間でドアのシール性が確保さ
れ、請求項4,5の発明の効果に加えて車体側となるサ
イドシルの汚れを防止できる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、ドアヒンジ
への荷重を、同ヒンジに連結されたサイドインパクトバ
ーでも受けることになるので、ドアヒンジにかかる荷重
が分散され、ドアヒンジの大型化をすることなく実質的
なドアヒンジの強度アップを図れドア下がりを減少でき
る。ドアヒンジに対して車両前後方向や側方から衝撃が
加わった場合であっても、この衝撃力がサイドインパク
トバーを介してラッチや車体の構造部材に分散されるの
で、この衝撃力を吸収できて剛性があるドア構造とな
る。枠状に形成したドアサッシュフレームに窓ガラス及
びそのレギュレータ機構を一体的に組み付けてサッシュ
モジュールを構成するので、サッシュモジュール単体で
ガラスの昇降動作確認やレギュレータ機構の組付けや調
整を行なえて作業性も良くなる。
【0082】請求項8記載の発明によれば、メインフレ
ームモジュールがドアヒンジによって車両側に固定され
た場合でも、回動機構や支持機構を設けたことによりサ
ッシュモジュールだけを回動させたり、サッシュモジュ
ールとメインフレームモジュールとの組付誤差を吸収で
きるので、車体とサッシュモジュールとの隙間調整やサ
ッシュモジュールとメインフレームモジュールとの締結
状態を解除することでサッシュモジュールの調整動作を
より容易に行なえる。
【0083】請求項9記載の発明によれば、アウタまた
はインナの各シール部材の端部を連続する可変断面形状
とすると、インナシール部材とアウタシール部材とが連
続して配置されることになり、請求項8,9記載の発明
の効果に加えて作業性が向上すると共に、取付け性を確
保しながらシール性を保持できる。
【0084】請求項10記載の発明によれば、ドアメイ
ンモジュールをメインフレームモジュールとサッシュモ
ジュールとから構成するので、各モジュール毎にドアの
組立てが行なえると共にサッシュモジュールの状態でレ
ギュレータ機構の動作や窓ガラスの昇降確認、あるいは
細かな調整作業を行なえ作業性が良い。ドアヒンジへの
荷重は、サイドインパクトバーにも直接的に伝達されて
分散されるので、ドアヒンジに対する負荷が低減する。
アウタパネルとインナトリムとを互いに着脱可能に連結
してドアメインモジュールに装着するので、従来のドア
構造に採用されるインナパネルやアウタパネルへのヘミ
ング加工が不要となり部品点数や重量、加工時間の低減
となる。アウタパネルやインナトリムをドアメインモジ
ュールに個別に装着するので、アウタパネル及びインナ
トリムの取付性や艤装性が良く、アウタパネルとインナ
トリムの組み合わせや変更も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すドア構造の概略構成を
示す分解斜視図である。
【図2】ドアメインモジュールの構成を示す分解斜視図
である。
【図3】ドア内部の概略構成を示す一部破断断面図であ
る。
【図4】回動機構の構成を示す一部破断拡大斜視図であ
る。
【図5】支持機構の一例を示す一部破断拡大正面図であ
る。
【図6】支持機構の一部破断拡大側面図である。
【図7】回動機構による調整動作とアウタパネル及びイ
ンナトリムの上部構成を示す断面図である。
【図8】サッシュモジュールの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図9】ドアサッシュフレームのアッパサッシュ構造及
びそのシール構造を示す断面図である。
【図10】アウタパネルの構成を示す斜視図である。
【図11】インナトリムとアウタパネルの下部結合構造
及びシール構造を示す断面図である。
【図12】車体のドア取付け部となる開口部の構成及び
インナシール部材の配置を示す図である。
【図13】ドアサッシュフレームの上部に装着されたア
ウタシール部材を示す側面図である。
【図14】アウタシール部材の端部の拡大斜視図であ
る。
【図15】図13C−C線断面図である。
【図16】図13B−B線断面図である。
【図17】図13A−A線断面図である。
【図18】サイドインパクトバーの後端の変形例を示す
拡大断面図である。
【図19】サイドインパクトバーの後端の別な変形例を
示す拡大断面図である。
【図20】サイドインパクトバーの後端の更に別な変形
例を示す拡大断面図である。
【図21】アウタパネルの変形例とガーニッシュを示す
斜視図である。
【図22】アウタパネルとガーニッシュの締結部の構造
を示す拡大断面図である
【図23】アッパサッシュのないドアサッシュフレーム
を有するドアメインモジュールの構成を示す分解斜視図
である。
【図24】図23に対応するシール構造を示す拡大側面
図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 メインフレームモジュール 3,300 サッシュモジュール 4,200 ドアメインモジュール 5,104 アウタパネル 6 インナトリム 6c インナトリムの下縁部 7 第一プレート 8 第二プレート 9,10 サイドインパクトバー 11 ドアヒンジ 18 クロスメンバー(車体側構造部材) 22 ラッチ 24 回動機構 27 支持機構 90 シール部材 91,92 ピラー(車体側構造部材) 40 ドアサッシュフレーム 41 ベルトラインビーム 42 アンダービーム 43 窓ガラス 44 レギュレータ機構 94 開口部 95,96 インナシール部材 97 アウタシール部材 97A,97B シール部材の端部 103 ガーニッシュ 109 ガーニッシュの取付け部 F,R 車体前後方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 健介 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前後方向に配置され、ドアヒンジの当
    接面が設けられる第一プレート及びラッチが設けられる
    第二プレートと、この第一及び第二プレートに両端を直
    接固定されたサイドインパクトバーとから構成されるメ
    インフレームモジュールを備え、 上記第一プレートと上記サイドインパクトバーとの固定
    部よりも車体寄りに位置して上記ドアヒンジが上記サイ
    ドインパクトバーの一端に連結され、同サイドインパク
    トバーの他端を上記車体に設けられる車体側構造部材に
    正対するように配置したことを特徴とするドア構造。
  2. 【請求項2】上記サイドインパクトバーは閉断面角型で
    あって、その端部をそれぞれ車体側に設けられるクロス
    メンバーまたはピラーあるいはクロスメンバー及びピラ
    ーの双方に正対して配置したことを特徴とする請求項1
    記載のドア構造。
  3. 【請求項3】上記クロスメンバーと正対する第一プレー
    トの部位を、同クロスメンバーに向かって突出させて上
    記サイドインパクトバーと相まって閉断面としたことを
    特徴とする請求項2記載のドア構造。
  4. 【請求項4】車体前後方向に配置された第一プレート及
    び第二プレートと、この第一及び第二プレートに両端を
    固定されたサイドインパクトバーとによって構成された
    メインフレームモジュールと、上記メインフレームモジ
    ュールの一方側に着脱可能に装着されるアウタパネル
    と、上記メインフレームモジュールの他方側に配置され
    るインナトリムとを有し、上記アウタパネルとインナト
    リムとを着脱自在に接合し、上記サイドインパクトバー
    の一端を車体に固定するドアヒンジと連結したことを特
    徴とするドア構造。
  5. 【請求項5】上記アウタパネルとインナトリムとの接合
    部におけるアウタパネル側にガーニッシュを配置し、こ
    のガーニッシュの裏側に取付け部を設けて上記アウタパ
    ネルとインナトリムとを共締めして接合したことを特徴
    とする請求項4記載のドア構造。
  6. 【請求項6】上記インナトリムの車体側と対面する下部
    にシール部材を設けたことを特徴とする請求項4または
    5記載のドア構造。
  7. 【請求項7】車体前後方向に配置された第一プレート及
    び第二プレートと、この第一及び第二プレートに両端を
    固定したサイドインパクトバーとによって構成されたメ
    インフレームモジュールと、 上記メインフレームモジュールに着脱可能に装着される
    アウタパネルと、 上記メインフレームモジュールに装着され、中間部にベ
    ルトラインビームを連結され開口部側にアンダービーム
    を連結して枠状に形成したドアサッシュフレームに、窓
    ガラス及び同ガラスを昇降するレギュレータ機構を一体
    的に組み付けて構成したサッシュモジュールとを具備
    し、上記サイドインパクトバーの一端にドアヒンジを連
    結し、同サイドインパクトバーの他端を上記第二プレー
    トに設けられるラッチあるいは、車体側に設けられる車
    体側構造部材と正対して配置したことを特徴とするドア
    構造。
  8. 【請求項8】上記サッシュモジュールと上記メインフレ
    ームモジュールとに、上記サッシュモジュールの車体に
    対する傾斜調整を行なう回動機構を設け、上記サイドイ
    ンパクトバーと上記ドアサッシュフレームとに、上記サ
    ッシュモジュールを可変移動調整可能に締結保持する支
    持機構を設けたことを特徴とする請求項7記載のドア構
    造。
  9. 【請求項9】上記ドアサッシュフレームの略上半分の外
    周縁に設けられるアウタシール部材と、上記ドアサッシ
    ュフレームの略下半分と対向する車体開口部に設けられ
    るインナシール部材とを有し、 上記アウタシール部材あるいは上記インナシール部材の
    端部形状を、上記ドアサッシュフレームと上記車体開口
    部との近接時において各シール部材の端部が連続する可
    変断面形状としたことを特徴とする請求項7または8記
    載のドア構造。
  10. 【請求項10】車体前後方向に配置された第一プレート
    及び第二プレートに、車体に固定されるドアヒンジを一
    端に連結するサイドインパクトバーの両端を固定してメ
    インフレームモジュールを構成し、 窓ガラスを昇降するレギュレータ機構を枠状のドアサッ
    シュフレームに一体的に組み付けて構成したサッシュモ
    ジュールを、上記メインフレームモジュールに着脱可能
    に装着してドアメインフレームを構成し、 上記ドアメインフレームをアウタパネルとインナトリム
    とで包囲するように、上記アウタパネル及びインナトリ
    ムとを上記メインフレームモジュールに装着して連結す
    るドアの組付け方法。
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