JPH0995063A - インク受像体及びインク受像体を収納するカセット - Google Patents

インク受像体及びインク受像体を収納するカセット

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JPH0995063A
JPH0995063A JP7253413A JP25341395A JPH0995063A JP H0995063 A JPH0995063 A JP H0995063A JP 7253413 A JP7253413 A JP 7253413A JP 25341395 A JP25341395 A JP 25341395A JP H0995063 A JPH0995063 A JP H0995063A
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JP
Japan
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ink
tape
cassette
antibacterial agent
receiver
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Application number
JP7253413A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sakai
淳 酒井
Mikio Kabashima
三企雄 椛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受像体及びインク受像体を収納するカ
セットが手垢等によって、細菌が繁殖することを防ぎ、
常に清潔に保たれたインク受像体及びインク受像体を収
納するカセットを提供することを目的とする。 【解決手段】 印字テープ1は、樹脂フィルム基材4の
一方の表面上にポリエステル樹脂から成るインク受像層
2を設け、他方の表面上には粘着剤層5を設けて剥離紙
6を貼り合わせることにより形成されている。また、イ
ンク受像層2には、抗菌剤3が添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを転写する
ことにより所望とする文字や像を形成する事が可能なイ
ンク受像体及びインク受像体を収納するカセットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクを感熱転写方式等により樹
脂フィルム基材等のインク受像体上に転写することによ
り所望とする文字や像を形成する事が可能な各種印刷装
置が開発されて、個人用途からビジネス用途にまで広く
使用されるようになってきている。
【0003】前記印刷装置により作成されるインク受像
体は、その片面に粘着剤が塗布されて印字テープとして
使用されることが多く、これらは日常生活において使用
される筆記具、電話器、傘の柄等の様々な箇所に貼られ
るものである。
【0004】また、前記印刷装置に使用される印字テー
プは転写用インクリボンとともにカセットに収納され、
印刷装置に装着されることが多い。
【0005】一方、感熱転写方式による印字は、サーマ
ルヘッドにより熱転写インクリボンを所定の印字テープ
に密着させた状態で、サーマルヘッドが有する多数の発
熱素子のうち、所要の発熱素子を発熱せしめることによ
り、熱転写リボンの支持体を介して発熱素子に接してい
る熱溶融性インク部分を溶かして、印字テープに転写せ
しめることにより行われる。
【0006】尚、感熱転写方式を利用してラベル等を作
成するための発明として、特開平5ー305782号公
報記載の熱転写インク受像体がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
印刷装置によって得られた印字テープは物に貼る際、あ
るいは貼られた物を使用する際に、また、これを収納す
るカセットは印刷装置への着脱の際に人の手指が接触す
るにもかかわらず抗菌対策がなされていなかった。特
に、業務用分野においては、多数の人により使用される
ために、印字テープ及びカセットが手垢等で汚れてしま
い、細菌が発生し、非常に不衛生となっていた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、手垢等によって印字テープ及び印字テ
ープを収納するカセットに細菌が繁殖することを防ぎ、
常に清潔に保たれた印字テープ及び印字テープを収納す
るカセットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載のインク受像体は、そのインク受像
体中に抗菌剤を添加しているので、インク受像体に細菌
が繁殖するのを防ぎ、インク受像体を常に清潔に保つこ
とができる。
【0010】また、請求項2に記載のインク受像体は、
基材上に形成されたインク受像層から構成され、前記イ
ンク受像層に抗菌剤を添加しているので、インク受像層
に細菌が繁殖することを防ぎ、インク受像層を常に清潔
に保つことができる。
【0011】また、請求項3に記載のインク受像体は、
さらに粘着剤層を備え、その粘着剤層に抗菌剤を添加し
ているので、粘着剤層に細菌が繁殖することを防ぎ、粘
着剤層を常に清潔に保つことができる。
【0012】また、請求項4に記載のインク受像体は、
粘着剤層に剥離紙が接着され、その剥離紙に抗菌剤を添
加しているので、剥離紙に細菌が繁殖することを防ぎ、
剥離紙を常に清潔に保つことができる。
【0013】また、請求項5に記載のインク受像体は、
さらに両面粘着部材が貼り合わせられ、その両面粘着部
材の少なくとも一方の粘着剤層に抗菌剤を添加している
ので、粘着剤層に細菌が繁殖することを防ぎ、粘着剤層
を常に清潔に保つことができる。
【0014】また、請求項6に記載のカセットは、イン
ク受像体を収納し、前記インク受像体に抗菌剤を添加す
るとともに、前記カセットを構成する部材に抗菌剤を添
加しているので、カセットに細菌が繁殖することを防
ぎ、カセットを常に清潔に保つことができる。
【0015】また、請求項7に記載のカセットは、さら
に前記インク受像体にインクを転写するための転写用イ
ンクリボンを収納し、その転写用インクリボンに抗菌剤
を添加しているので、転写用インクリボンに細菌が繁殖
することを防ぎ、転写用インクリボンを常に清潔に保つ
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図3に示すように、テープ印刷装置10
は、その上面に可動操作可能な文字入力用ダイヤル12
が設けられている。この文字入力用ダイヤル12に隣接
して、電源スイッチ13や印字キー14等、テープ印刷
装置10の各種制御を行う機能キー群16と、入力した
文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ(以
下、LCDと称す。)18が設けられている。
【0018】前記テープ印刷装置10の裏面には、図4
に示すように、後述のカセット30を装着する保持部2
0が形成され、その保持部20にはリボン巻取カム22
とテープ送りローラカム24が配設されている。このリ
ボン巻取カム22とテープ送りローラカム24はテープ
印刷装置10に内蔵されたモータ(図示略)と連動され
ており、このモータにより各カム22、24は図面中の
矢印方向へ各々回転される。
【0019】前記保持部20内には、サーマルヘッド2
6が立設されており、このサーマルヘッド26はカセッ
ト30が保持部20に装着されたとき、カセット30の
開口部31内に位置するように配置されている。サーマ
ルヘッド26の先端には、図5に示すように、印刷され
るテープの幅方向に沿って、発熱素子27が配置されて
いる。
【0020】また、保持部20内において、テープ送り
ローラカム24の近傍には、テープの送り方向に直行す
る方向へ延びる補強用リブ28が立設されている。この
補強用リブ28はカセット30が保持部20に装着され
たとき、カセット30の溝41内に位置するように配設
されている。
【0021】図2に示すように、カセット30の下端中
央には開口部31が形成されており、印字テープ1の印
刷面と転写用インクリボン50のインク層51の面とが
対向された状態で、開口部31まで案内されている。そ
して、カセット30がテープ印刷装置10の保持部20
に装着された時、開口部31において印字テープ1と転
写用インクリボン50とはサーマルヘッド26と圧着リ
リース部材34とにより圧接される。この時、印字テー
プ1の印刷面はサーマルヘッド26側に位置するように
なっている。
【0022】前記開口部31の右方には、テープ送りロ
ーラ35がカセット本体40に形成された穴36に回転
可能に保持されている。このテープ送りローラ35の内
径には、係合突起37が形成されており、カセット30
が前記保持部20に装着された際、テープ送りローラ3
5内にテープ送りローラカム24が挿入され、係合突起
37がこのテープ送りローラカム24と係合するように
なっている。
【0023】前記テープ送りローラ35の右方位置、即
ち、カセット30の右下端には、図示しない可動刃が押
圧される受台38が形成されている。この受台38の上
方には、図2に示すように、カセット30の裏面側に向
かって開放され、カセット30がテープ印刷装置10の
保持部20に装着された際に補強用リブ28が挿入され
る溝41が形成されているこの補強用リブ28が溝41
に挿入されることにより、受台38は前記可動刃の押圧
力に対して補強される。
【0024】尚、カセット30は、合成樹脂の射出成形
等により形成されるものである。
【0025】印字テープ1は、図1に示すように樹脂フ
ィルム基材4の一方の表面上にポリエステル樹脂から成
るインク受像層2を設け、他方の表面上には粘着剤層5
を設けて剥離紙6を貼り合わせることにより形成されて
いる。
【0026】また、前記樹脂フィルム基材4としては、
強度面から、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリスチレン、トリアセチル
セルロース、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミド
等が好ましい。厚みは、加工適性及び取扱いのし易さ等
から、一般に12〜200μmの範囲の厚さの物、好ま
しくは25〜100μmの厚さの物が多く用いられる。
【0027】また、前記インク受像層2は、ガラス転移
温度が40℃〜60℃のポリエステル樹脂を、乾燥後の
塗布量が0.08〜0.8g/m2となるように塗布し
たものである。
【0028】また、前記インク受像層2に用いられるポ
リエステル樹脂には、ジカルボン酸成分とジオール成分
の縮重合により形成される線状の飽和ポリエステルが用
いられる。特に、インク受像層2を形成するため、塗工
液状態に処理をして加工を行う都合上、構成成分である
上記ジカルボン酸成分やジオール成分に、色々な成分を
ランダムに共縮重合させた、結晶性・融点(軟化点)・
ガラス転移点・溶解性等を変化させた物を用いる。
【0029】このインク受像層2には、抗菌剤3が添加
される。即ち、前記ポリエステル樹脂を有機溶剤に溶解
させ、抗菌剤3を混入した後、グラビア版等の公知のコ
ーティング手法を用いて樹脂フィルム基材4上に塗布す
るのである。
【0030】抗菌剤3として使用されるものには、銀、
銅、亜鉛、キトーサン、トロポロン(ヒノキチオー
ル)、ベンザルコニウムクロライド(ラウリルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライド)、シリコン第四アン
モニウム塩、抗菌性イオン(銀、銅、亜鉛)をゼオライ
ト等の構造内に取り組んだもの等が挙げられる。これら
の抗菌剤を、0.1〜10wt%程度インク受像層2に
添加すると、抗菌効果が現れるのである。
【0031】尚、抗菌剤の添加量が0.1重量%以下で
あると少量過ぎるため抗菌効果を期待することが出来
ず、逆に10重量%以上であると、添加量が多すぎるた
めに凝集力が弱まり、形成する文字像が脆いものとなっ
てしまう。
【0032】転写用インクリボン50は、フィルム状の
リボン基材52の表面上にインク層51が形成されてい
る。
【0033】リボン基材52としては、従来から感熱転
写インクリボンの基材として用いられている各種のもの
が使用可能であり、耐熱温度が150℃以上のポリエス
テル、ポリイミド、ポリカーボネート等からなる樹脂フ
ィルム、またはコンデンサ紙、グラシン紙等の紙が好適
な材料として用いられ、その厚さは一般に2〜20μm
のものが用いられている。
【0034】インク層51は、主として着色剤及びバイ
ンダ剤により構成されている。
【0035】着色剤としては、主としてカーボンブラッ
ク等の顔料が使用されるが、色調調節のために染料が加
えられる場合がある。
【0036】バインダ剤としては、主としてキャンデリ
ラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木ろ
う等の植物系ワックス;蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の
動物系ワックス;モンタンワックス、セレシン等の鉱物
系ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス等の石油ワックスの一種或いは二種以上から
なるワックス類と、石油樹脂、ロジン系樹脂、ケトン樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂等の粘着附与剤
と、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエーテル、ポ
リビニルアセタール、ポリイソブチレン等のビニル系高
分子;エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セル
ロース等の繊維系高分子;塩化ゴム、天然ゴム等のゴム
系高分子の一種或いは二種以上とを組み合わせたものか
らなる接着剤が挙げられる。
【0037】尚、上記のワックス類としては、α−オレ
フィン−無水マレイン酸共重合体等の樹脂系ワックスも
使用可能であり、また接着剤及び粘着附与剤は、インク
の密着性、硬度向上、凝集力附与、粘着力附与等の働き
を為すものである。また、上記インク層12を構成する
着色剤とバインダ剤とは、一般に、重量基準で5〜5
0:30〜93程度の割合において配合せしめられるこ
ととなる。
【0038】また、バインダ剤として、ポリエステル系
樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂を使用すること
も可能である。
【0039】そして、上記の組成物は、適当な溶媒に溶
解若しくは分散せしめられて塗工液とされ、或いは加熱
混合により塗工或いはホットメルト塗工せしめられるこ
ととなる。
【0040】また、インク像の転写性を向上させるた
め、リボン基材52とインク層51の間にワックス等を
主成分とした離型層を設けることも可能である。
【0041】また、印字テープ1のインク受像層2の成
分と、転写用インクリボン50のインク層51の成分
が、同じポリエステル樹脂であるため、インク像を非常
に強固に固定する事が可能となり、非常に強い堅牢性を
備える事が可能となる。
【0042】また、前記カセット30に替えて、図8に
示すようなカセット70を使用することも可能である。
即ち、カセット70の下端中央には開口部31が形成さ
れており、透明テープ61の印刷面と転写用インクリボ
ン50のインク層51の面とが対向された状態で、開口
部31まで案内されている。そして、カセット70がテ
ープ印刷装置10の保持部20に装着された時、開口部
31において透明テープ61と転写用インクリボン50
とはサーマルヘッド26と圧着リリース部材34とによ
り圧接される。この時、透明テープ61の印刷面はサー
マルヘッド26側に位置するようになっている。
【0043】前記開口部31の右方には、テープ送りロ
ーラ35がカセット本体40に形成された穴36に回転
可能に保持されている。このテープ送りローラ35の内
径には、係合突起37が形成されており、カセット70
が前記保持部20に装着された際、テープ送りローラ3
5内にテープ送りローラカム24が挿入され、係合突起
37がこのテープ送りローラカム24と係合するように
なっている。
【0044】カセット70が前記保持部20に装着され
た際にテープ送りローラ35と対向する位置には、前記
圧着リリース部材34に支持されている回転ローラ39
が配設されており、透明テープ61の印刷面と両面粘着
テープ62上の第一粘着剤層63の面とが対向するよう
にテープ送りローラ35と回転ローラ39との間に案内
されている。前記透明テープ61の裏面に、透明テープ
61の表面から見たときに正像となるような文字の印字
像67が形成され、両ローラ35,39にてこの透明テ
ープ61の裏面と両面粘着テープ62の第二粘着剤層6
4の面とが貼合わせられるのである。従って、印字像6
7は透明テープ61と両面粘着テープ73の間に挟まれ
ることにより、外部からの摩擦等により汚れたりかすれ
たりすることがないという利点がある。
【0045】この透明テープ61は前記樹脂フィルム基
材4と同様の材質により形成されるものであり、原料で
ある樹脂中に抗菌剤3を混入した後、公知の方法により
透明テープ61を作成することができる。かかる方法に
より作成された透明テープ61は、細菌が繁殖すること
を防ぎ、透明テープ61を常に清潔に保つことができ
る。
【0046】また、前記実施の形態においては、印字テ
ープ1におけるインク受像層2、あるいは印字テープ6
0における透明テープ61にのみ抗菌剤3を混入した
が、印字テープ1あるいは印字テープ60を構成する他
の部分、または、カセット30あるいはカセット70を
構成する他の部分に抗菌剤3により抗菌処理を施しても
抗菌効果が得られることは明かである。
【0047】例えば、粘着剤に抗菌剤3を混入した後、
印字テープ1あるいは印字テープ60の表面上に塗布す
れば、印字テープ1の粘着剤層5、あるいは印字テープ
60の第一粘着剤層63及び第二粘着剤層64に抗菌処
理を施すことができる。かかる方法により形成された印
字テープ1の粘着剤層5、あるいは印字テープ60の第
一粘着剤層63及び第二粘着剤層64は、印字テープ1
あるいは印字テープ60を筆記具や電話機等に貼り付け
た場合に、接着部分から雑菌が繁殖することを防止する
ことができる。
【0048】また、剥離紙6の製造過程において、剥離
紙6中に抗菌剤3を染み込ませることにより剥離紙6に
抗菌処理を施すことができる。かかる方法により形成さ
れた剥離紙6は、雑菌が繁殖することを防止することが
できる。
【0049】また、合成樹脂中に抗菌剤3を混入した
後、射出成形等によりカセット本体40、テープ送りロ
ーラ35等のカセット30、70を構成する各部材を形
成すれば、カセット本体40、テープ送りローラ35等
のカセット30、70を構成する各部材に抗菌処理を施
すことができる。かかる方法により形成された前記各部
材は、雑菌が繁殖することを防止することができる。
【0050】さらに、転写用インクリボン50の製造過
程においてインク層51に抗菌剤3を混入すれば、転写
用インクリボン50に抗菌処理を施すことができる。か
かる方法により形成された転写用インクリボン50は、
雑菌が繁殖することを防止することができる。
【0051】尚、透明テープ61は本発明のインク受像
体を、カセット本体40、テープ送りローラ35は本発
明のカセットを構成する部材を、それぞれ構成するもの
である。
【0052】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0053】本実施例は、樹脂フィルム基材4上にイン
ク受像層2を形成し、そのインク受像層2に抗菌剤3を
添加することにより作成した印字テープ1の抗菌効果を
示す実験結果である。
【0054】本発明が、そのような記載によって何等の
制約をも受けるものでないことは、言うまでもないとこ
ろである。
【0055】また、本発明には、以下の実施例の他に
も、更には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々
なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、
理解されるべきである。
【0056】実施例1 まず、下記組成から成るインク受像層形成用塗工液を調
製する。
【0057】次に、このインク受像層形成用塗工液を樹
脂フィルム基材4(厚み50μmのポリエステルフィル
ム)上へグラビア版を用いて1.2g/m2で塗布す
る。これを乾燥させることにより、インク受像層2が樹
脂フィルム基材4上に形成され、印字テープ1が完成す
る。
【0058】 インク受像層形成用塗工液 重量部 ポリエステル樹脂 24 東洋紡株式会社製 バイロン200(ガラス転移点67℃) 抗菌剤3 1 品川燃料株式会社製 抗菌性ゼオミック 溶媒 70 トルエン:MEK=2:3 出来上がった印字テープ1に、黒コウジカビを接種し、
常温で48時間放置しておいたところ、黒コウジカビは
完全に消滅していることが、目視判断において確認され
た。これは、印字テープ1表面に露出した抗菌剤3によ
り、黒コウジカビの生育が阻害されたためと考えられ
る。
【0059】尚、感熱転写型の印字装置(TEC株式会
社製 B−30)に印字テープ1及び転写用インクリボ
ン50(リコー株式会社製B110C)を装着し、感熱
転写方式により印字像7を形成したところ、所望とする
印字像が得られ、その印字品質に問題がないことが確認
された。
【0060】比較例1 抗菌剤を入れないこと以外は、実施例1と全く同じ材料
により、受像層形成用塗工液を調整し、実施例1と同様
の方法にて塗布・乾燥し、印字テープを形成した。
【0061】出来上がった印字テープに、黒コウジカビ
を接種し、常温で48時間放置しておいたところ、黒コ
ウジカビが若干増加していることが、目視判断において
確認された。
【0062】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1に記載のインク受像体は、そのインク受像体中
に抗菌剤を添加しているので、インク受像体に細菌が繁
殖することを防ぎ、インク受像体を常に清潔に保つこと
ができる。
【0063】また、請求項2に記載のインク受像体は、
基材上に形成されたインク受像層から構成され、前記イ
ンク受像層に抗菌剤を添加しているので、インク受像層
に細菌が繁殖することを防ぎ、インク受像層を常に清潔
に保つことができる。
【0064】また、請求項3に記載のインク受像体は、
さらに粘着剤層を備え、その粘着剤層に抗菌剤を添加し
ているので、粘着剤層に細菌が繁殖することを防ぎ、粘
着剤層を常に清潔に保つことができる。
【0065】また、請求項4に記載のインク受像体は、
粘着剤層に剥離紙が接着され、その剥離紙に抗菌剤を添
加しているので、剥離紙に細菌が繁殖することを防ぎ、
剥離紙を常に清潔に保つことができる。
【0066】また、請求項5に記載のインク受像体は、
さらに両面粘着部材が貼り合わせられ、その両面粘着部
材の少なくとも一方の粘着剤層に抗菌剤を添加している
ので、粘着剤層に細菌が繁殖することを防ぎ、粘着剤層
を常に清潔に保つことができる。
【0067】また、請求項6に記載のカセットは、イン
ク受像体を収納し、前記インク受像体に抗菌剤を添加す
るとともに、前記カセットを構成する部材に抗菌剤を添
加しているのでカセットに細菌が繁殖することを防ぎ、
カセットを常に清潔に保つことができる。
【0068】また、請求項7に記載のカセットは、さら
に前記インク受像体にインクを転写するための転写用イ
ンクリボンを収納し、その転写用インクリボンに抗菌剤
を添加しているので、転写用インクリボンに細菌が繁殖
することを防ぎ、転写用インクリボンを常に清潔に保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施の形態における印字テ
ープの内部構造を示す断面図である。
【図2】カセットの内部構造を示す平面図である。
【図3】テープ印刷装置の外観を示す斜視図である。
【図4】テープ印刷装置を裏面側から見た斜視図であ
る。
【図5】サーマルヘッドを示す斜視図である。
【図6】転写用インクリボンの内部構造を示す断面図で
ある。
【図7】印字テープの内部構造を示す断面図である。
【図8】カセットの内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
2 インク受像層 3 抗菌剤 5 粘着剤層 6 剥離紙 30 カセット 35 テープ送りローラ 40 カセット本体 50 転写用インクリボン 61 透明テープ 62 両面粘着テープ 63 第一粘着剤層 64 第二粘着剤層 70 カセット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが転写されるインク受像体にお
    いて、そのインク受像体中に抗菌剤を添加したことを特
    徴とするインク受像体。
  2. 【請求項2】 前記インク受像体は、基材上に形成さ
    れたインク受像層から構成され、前記インク受像層に抗
    菌剤を添加したことを特徴とする請求項1に記載のイン
    ク受像体。
  3. 【請求項3】 前記インク受像体はさらに粘着剤層を
    備え、その粘着剤層に抗菌剤を添加したことを特徴とす
    る請求項1に記載のインク受像体。
  4. 【請求項4】 前記インク受像体の粘着剤層に剥離紙
    を接着し、その剥離紙に抗菌剤を添加したことを特徴と
    する請求項3に記載のインク受像体。
  5. 【請求項5】 前記インク受像体はさらに両面粘着部
    材が貼り合わせられ、その両面粘着部材の少なくとも一
    方の粘着剤層に抗菌剤を添加したことを特徴とする請求
    項1に記載のインク受像体。
  6. 【請求項6】 前記インク受像体を収納するカセット
    において、前記インク受像体に抗菌剤を添加するととも
    に、前記カセットを構成する部材に抗菌剤を添加したこ
    とを特徴とするカセット。
  7. 【請求項7】 前記カセットはさらに前記インク受像
    体にインクを転写するための転写用インクリボンを収納
    し、その転写用インクリボンに抗菌剤を添加したことを
    特徴とする請求項6に記載のカセット。
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